JP2006009177A - 導電性複合断面繊維およびブラシ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】導電性カーボンを含有するポリマーからなる成分Aが、成分Aと相溶しないポリマーからなる成分Bによって複数のセグメントに分割されていることを特徴とする導電性複合断面繊維。
【選択図】図1
Description
(1)導電性カーボンを含有するポリマーからなる成分Aが、成分Aと相溶しないポリマーからなる成分Bによって複数のセグメントに分割されていることを特徴とする導電性複合断面繊維。
(2)成分Aのポリマーがポリアミド、成分Bのポリマーがポリエステルであることを特徴とする前記(1)に記載の導電性複合断面繊維。
(3)温度が20℃、湿度が30%RHでの比抵抗値が103〜108Ωcmであることを特徴とする前記(1)または(2)のいずれかに記載の導電性複合断面繊維。
(4)成分A100gに対して、導電性カーボンを20〜40g含有して得られることを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれかに記載の導電性複合断面繊維。
(5)成分Aセグメントの繊度が0.1〜3デシテックスであることを特徴とする前記(1)〜(4)のいずれかに記載の導電性複合断面繊維。
(6)成分Bセグメントの繊度が3〜7デシテックスであることを特徴とする前記(1)〜(5)のいずれかに記載の導電性複合断面繊維。
(7)前記(1)〜(6)のいずれかに記載の導電性複合断面繊維を割繊処理して用いることを特徴とするブラシ。
(8)電子写真記録方式の乾式複写機、ファクシミリ、またはプリンター用のブラシであることを特徴とする前記(7)に記載のブラシ。
である。
チップを98%濃硫酸に試料濃度が1g/100mlとなるように溶解後、オストワルド粘度計にて25℃での落下秒数(T1)、チップを溶解していない98%濃硫酸の落下秒数(T2)を測定し、下式から算出した。
ηr=T1/T2
チップをオルトクロロフェノールに溶解後、オストワルド粘度計にて25℃での相対粘度を求めた。これを複数点の試料濃度について求め、無限希釈度に外層して求めた。
JIS L1013 A法に基づいて繊維の正量繊度を測定し、下式から算出した。
TA=(T×WA)/(F×SA)
TB=(T×WB)/(F×SB)
TA:成分Aセグメントの繊度
T:正量繊度
WA:成分Aの重量比率
F:フィラメント数
SA:単糸中の成分Aのセグメント数
TB:成分Bセグメントの繊度
WB:成分Bの重量比率
SB:単糸中の成分Bのセグメント数
超絶縁抵抗計(川口電気製 TERAOHMMETER R-503)を用いて試長10cm間に100(V)の電圧を掛け、温度20℃、湿度30%RHの条件下での電気抵抗値(Ω/cm)を測定し、下式から算出した。尚、表1には比抵抗値RSの対数値log10(RS)を示した。
RS=R×D/(10×L×SG)×10−5
RS:比抵抗値(Ωcm)
R:電気抵抗値(Ω/cm)
D:10000m当たりの糸重量(g)
L:試長(cm)
SG:糸密度(g/cm3)
1t生産したときの糸切れ回数を次の基準で評価した。
◎:2回/t未満
○:2〜3回/t
△:3〜5回/t
×:5回/t以上
多点毛羽計数装置(東レエンジニアリング製 MFC-120)を用いて繊維パッケージから繊維を600m/分で解舒し、5時間測定、装置に表示される毛羽数をカウントした。
電子写真学会が発行するテストチャートを複写し、画質品質を10が最も優れているものとして10段階で評価し7以上を合格レベルとした。
平均1次粒径が35μmの導電性カーボンアセチレンブラックを相対粘度2.62のポリカプラミド(N6)(成分A)チップに表1の添加量となるように混練機で溶融練り込みしチップとした。このチップと、極限粘度0.62のポリエチレンテレフタレート(PET)(成分B)チップを別々のプレッシャーメルター型紡糸機に表1の重量比率となるように供給し、複合断面繊維用パック、口金を介して吐出させた。この時の繊維横断面は図1に示す通りである。その後、冷却、給油を行い、800m/分で未延伸糸を巻き取った。ついで、得られた未延伸糸を延伸機に供給し、延伸倍率1.6倍、熱板温度170℃にて延伸し、110デシテックス12フィラメントの導電性複合断面繊維を得た。紡糸糸切れ、および得られた導電性複合断面繊維の正量繊度、成分A、成分Bセグメントの繊度、比抵抗値、毛羽数について測定した。結果を表1に示す。また、得られた導電性複合断面繊維を用いてパイル密度4万本/inch2、パイル長7mmとなるように製織した後、ベンジルアルコール10%水溶液中に、100℃、30分の条件で浸透、割繊処理を行い(成分Bのセグメント数は1で、成分Aのセグメント数は5となる)、乾燥してパイル密度24万本/inch2のパイルを仕上げた。次にパイルを幅15mmのテープ状にした後、直径6mmの円筒面に螺旋状に巻き付けてブラシを作成した。得られたブラシでの画像品質について確認した。結果を表1に示す。
平均1次粒径が35μmの導電性カーボンアセチレンブラックを相対粘度2.62のポリヘキサメチレンアジパミド(N66)(成分A)チップに表1の添加量となるように混練機で溶融練り込みしチップとする以外は実施例1と同様に製糸した。紡糸糸切れ、および得られた導電性複合断面繊維の正量繊度、成分A、成分Bセグメントの繊度、比抵抗値、毛羽数について測定した。結果を表1に示す。また、得られた導電性複合断面繊維を用いて実施例1と同様の処理を行いブラシを作成した。得られたブラシでの画像品質について確認した。結果を表1に示す。
平均1次粒径が35μmの導電性カーボンアセチレンブラックを相対粘度2.62のN6チップに表1の添加量となるように混練機で溶融練り込みしチップとした。このチップをプレッシャーメルター型紡糸機に供給、口金を介して吐出させた後は実施例1と同様に製糸した(成分BのPETはなく、成分AのN6が100%のもの)。紡糸糸切れ、および得られた導電性繊維の正量繊度、成分Aセグメント(単糸)の繊度、比抵抗値、毛羽数について測定した。結果を表1に示す。また、得られた導電性繊維を用いてパイル密度4万本/inch2、パイル長7mmとなるように製織しパイルを仕上げた。次にパイルを幅15mmのテープ状にした後、直径6mmの円筒面に螺旋状に巻き付けてブラシを作成した。得られたブラシでの画像品質について確認した。結果を表1に示す。
フィラメント数を80フィラメントとする以外は比較例1と同様に製糸した。紡糸糸切れ、および得られた導電性繊維の正量繊度、成分Aセグメント(単糸)の繊度、比抵抗値、毛羽数について測定した。結果を表1に示す。また、得られた導電性繊維を用いてパイル密度27万本/inch2、パイル長7mmとなるように製織しパイルを仕上げた。次にパイルを幅15mmのテープ状にした後、直径6mmの円筒面に螺旋状に巻き付けてブラシを作成した。得られたブラシでの画像品質について確認した。結果を表1に示す。
平均1次粒径が35μmの導電性カーボンアセチレンブラックを相対粘度2.62のN6チップに表1の添加量となるように混練機で溶融練り込みしチップとした。このチップと、相対粘度2.62のN66チップを別々のプレッシャーメルター型紡糸機に表1の重量比率となるように供給し、複合断面繊維用パック、口金を介して吐出させた。この時の繊維横断面は図1に示す通りである。その後実施例1と同様に製糸した。紡糸糸切れ、および得られた導電性複合断面繊維の正量繊度、成分A、成分Bセグメントの繊度、比抵抗値、毛羽数について測定した。結果を表1に示す。また、得られた導電性複合断面繊維を用いて実施例1と同様の処理を行いブラシを作成した。しかし比較例3については、成分Aと成分Bとが相溶するため、成分Bから成分Aが割繊しなかった。得られたブラシでの画像品質について確認した。結果を表1に示す。
B:芯成分
Claims (8)
- 導電性カーボンを含有するポリマーからなる成分Aが、成分Aと相溶しないポリマーからなる成分Bによって複数のセグメントに分割されていることを特徴とする導電性複合断面繊維。
- 成分Aのポリマーがポリアミド、成分Bのポリマーがポリエステルであることを特徴とする請求項1に記載の導電性複合断面繊維。
- 温度が20℃、湿度が30%RHでの比抵抗値が103〜108Ωcmであることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の導電性複合断面繊維。
- 成分A100gに対して、導電性カーボンを20〜40g含有して得られることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の導電性複合断面繊維。
- 成分Aセグメントの繊度が0.1〜3デシテックスであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の導電性複合断面繊維。
- 成分Bセグメントの繊度が3〜7デシテックスであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の導電性複合断面繊維。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の導電性複合断面繊維を割繊処理して用いることを特徴とするブラシ。
- 電子写真記録方式の乾式複写機、ファクシミリ、またはプリンター用のブラシであることを特徴とする請求項7に記載のブラシ。
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JP2004185850A JP2006009177A (ja) | 2004-06-24 | 2004-06-24 | 導電性複合断面繊維およびブラシ |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008076931A (ja) * | 2006-09-25 | 2008-04-03 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
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-
2004
- 2004-06-24 JP JP2004185850A patent/JP2006009177A/ja active Pending
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