JP2005354827A - バッテリ上がり防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】バッテリ上がりを適正に防ぐ。
【解決手段】イグニションスイッチがオフ後に動作中の負荷3の種類、暗電流値、バッテリの残量、及び外気温といった様々なパラメータを考慮して、バッテリ上がり防止のために負荷3の電力遮断に適した基準時間を設定する。イグニションスイッチがオフ後、乗員検知手段13で全ての座席において乗員がいない状態での経過時間が基準時間を超えたときに、負荷3の電力遮断を行う。ユーザーが負荷を稼動させている途中に、負荷に対する電力供給が強制的に遮断されてしまう事態を防止できるとともに、逆に、乗員がいない場合には、バッテリの無駄な消費電力を節約ができる。
【選択図】図1
【解決手段】イグニションスイッチがオフ後に動作中の負荷3の種類、暗電流値、バッテリの残量、及び外気温といった様々なパラメータを考慮して、バッテリ上がり防止のために負荷3の電力遮断に適した基準時間を設定する。イグニションスイッチがオフ後、乗員検知手段13で全ての座席において乗員がいない状態での経過時間が基準時間を超えたときに、負荷3の電力遮断を行う。ユーザーが負荷を稼動させている途中に、負荷に対する電力供給が強制的に遮断されてしまう事態を防止できるとともに、逆に、乗員がいない場合には、バッテリの無駄な消費電力を節約ができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車のバッテリ上がりを防止するバッテリ上がり防止装置に関するものである。
自動車に搭載されるバッテリは、エンジン始動等のために一定の電圧を維持する必要があるため、バッテリ上がりを避けるように運用する必要がある。
ところで、自動車の負荷の中には、例えばランプやカーオーディオのように、イグニションスイッチのオンオフ状態に拘わらず稼動可能とされたものがある。この場合において、ユーザーが負荷の稼動を停止し忘れて降車してしまい、長時間に渡ってその状態を放置すると、自動車がバッテリ上がりの状態となってしまう。
そこで、従来においては、上記のバッテリ上がりを防止するため、例えば特許文献1が公開されている。この特許文献1では、イグニションスイッチがオフとなり、且つ負荷のスイッチがオンとなると、かかる状態でバッテリの放電が継続して行われることを考慮して、その状態が経過した時間を計測し、その計測結果が所定の設定時間に到達した時点で、負荷に対する電力供給を遮断し、バッテリ上がりを未然に防止する。
上記の特許文献1の場合、バッテリの放電時間が所定の設定時間に到達した時点で負荷に対する電力供給を遮断していたが、例えばイグニションスイッチがオフになる以前にバッテリの容量が既に少なくなっている場合等には、放電時間が所定の設定時間に到達する以前にバッテリ上がりが生じる恐れがある。
また逆に、バッテリの残り容量が多い場合に、イグニションスイッチをオフにして自動車を停車させた状態で、例えばユーザーがカーオーディオを聴いているなどの途中に、イグニションスイッチをオフにしてからの経過時間が所定の設定時間に到達すると、カーオーディオに対する電力供給が自動的に遮断されてしまい、不便である。
そこで、本発明の課題は、バッテリ上がりを適正に防止することが可能なバッテリ上がり防止装置を提供することにある。
上記課題を解決すべく、請求項1に記載の発明は、バッテリから負荷に与えられる電源のオンオフを切り換える負荷電力遮断手段と、主スイッチのオンオフ状態を判別する主スイッチ判別手段と、動作中の負荷を検出する動作負荷検出手段と、前記主スイッチ判別手段で前記主スイッチのオフ状態が判別されてから前記負荷を遮断すべき基準時間を、少なくとも前記動作負荷検出手段で動作している旨が検出された負荷の種類に基づいて設定し、前記主スイッチ判別手段で前記主スイッチのオフ状態が判別されてからの経過時間が前記基準時間を超えたときに、前記負荷電力遮断手段に対して負荷への電源をオフにするよう制御する論理判断部とを備えるものである。
請求項2に記載の発明は、バッテリから負荷に与えられる電源のオンオフを切り換える負荷電力遮断手段と、主スイッチのオンオフ状態を判別する主スイッチ判別手段と、前記主スイッチ判別手段で前記主スイッチのオフ状態が判別されてから前記負荷を遮断すべき基準時間を、少なくとも車両に流れる暗電流に基づいて設定し、前記主スイッチ判別手段で前記主スイッチのオフ状態が判別されてからの経過時間が前記基準時間を超えたときに、前記負荷電力遮断手段に対して負荷への電源をオフにするよう制御する論理判断部とを備えるものである。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のバッテリ上がり防止装置であって、前記暗電流の値を予め記憶した暗電流記憶手段をさらに備え、前記論理判断部が、前記暗電流記憶手段に記憶された前記暗電流の値に基づいて前記基準時間を設定するものである。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載のバッテリ上がり防止装置であって、前記バッテリの出力状態を検出するバッテリ状態検出手段をさらに備え、前記論理判断部は、前記バッテリ状態検出手段での検出結果にも基づいて、前記基準時間を設定するものである。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載のバッテリ上がり防止装置であって、各座席での乗員の有無を検知する乗員検知手段をさらに備え、前記経過時間が、少なくとも前記乗員検知手段から乗員がいなくなった情報を受けた時点以後に計時開始されるものである。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載のバッテリ上がり防止装置であって、自動車の周囲の外気温を検出する外気温検出手段をさらに備え、前記論理判断部は、前記外気温検出手段での検出結果にも基づいて、前記基準時間を設定するものである。
請求項1に記載の発明のバッテリ上がり防止装置は、少なくとも動作している負荷の種類に基づいてバッテリ上がり防止のための基準時間を設定し、主スイッチのオフ状態が判別されてからの経過時間が基準時間を超えたときに、負荷電力遮断手段に対して負荷への電源をオフにするよう制御するようになっているので、バッテリ上がりを適正に防止することができる。
請求項2に記載の発明のバッテリ上がり防止装置は、少なくとも車両に流れる暗電流に基づいてバッテリ上がり防止のための基準時間を設定し、主スイッチのオフ状態が判別されてからの経過時間が基準時間を超えたときに、負荷電力遮断手段に対して負荷への電源をオフにするよう制御するようになっているので、暗電流を考慮してバッテリ上がりを適正に防止することができる。
請求項3に記載の発明のバッテリ上がり防止装置は、暗電流記憶手段に記憶された暗電流の値を用いて、これを考慮してバッテリ上がりを防止するので、簡単な処理で容易にバッテリ上がりを適正に防止できる。
請求項4に記載の発明のバッテリ上がり防止装置は、バッテリ状態にも基づいて基準時間を設定するので、バッテリの残量に応じてバッテリ上がりを適正に防止できる。
請求項5に記載の発明のバッテリ上がり防止装置は、少なくとも乗員がいなくなった時点以後に計時開始された経過時間が、基準時間を超えたときに、負荷に対する電力を遮断するので、ユーザーが負荷を稼動させている途中に、負荷に対する電力供給が強制的に遮断されてしまう事態を防止できるとともに、逆に、乗員がいない場合には、バッテリの無駄な消費電力を節約ができる。
請求項6に記載の発明のバッテリ上がり防止装置は、自動車の周囲の外気温にも基づいて基準時間を設定するので、外気温をも考慮してバッテリ上がりを適正に防止することができる。
<構成>
図1は本発明の一の実施形態に係るバッテリ上がり防止装置を示すブロック図である。このバッテリ上がり防止装置は、図1の如く、自動車の主として駐停車中におけるバッテリ上がりを防止するものであって、バッテリ1から負荷3に至る給電経路に配されて負荷3に対する電源のオンオフを切り換える負荷電力遮断手段5と、主スイッチであるイグニションスイッチのオンオフ状態を判別するイグニションスイッチ判別手段(主スイッチ判別手段)7と、動作中の負荷3を検出する動作負荷検出手段9と、バッテリ1の出力状態を検出するバッテリ状態検出手段11と、各座席での乗員の有無を検知する乗員検知手段13と、動作負荷検出手段9で動作中の負荷3の検出が行われ、イグニションスイッチがオフとなった旨がイグニションスイッチ判別手段7で判別され、且つ乗員検知手段13で全ての座席において乗員がいない旨が検知された状態に移行した時点からの経過時間を判断して記憶する経過時間判断手段15と、自動車内で流される暗電流の値(暗電流値)を予め記憶した暗電流記憶手段17と、自動車の周囲の外気温を検出する外気温検出手段19と、動作負荷検出手段9、バッテリ状態検出手段11、経過時間判断手段15、暗電流記憶手段17及び外気温検出手段19からの各信号に基づいて所定の論理判断を行い負荷電力遮断手段5の制御を行う論理判断部21とを備える。
図1は本発明の一の実施形態に係るバッテリ上がり防止装置を示すブロック図である。このバッテリ上がり防止装置は、図1の如く、自動車の主として駐停車中におけるバッテリ上がりを防止するものであって、バッテリ1から負荷3に至る給電経路に配されて負荷3に対する電源のオンオフを切り換える負荷電力遮断手段5と、主スイッチであるイグニションスイッチのオンオフ状態を判別するイグニションスイッチ判別手段(主スイッチ判別手段)7と、動作中の負荷3を検出する動作負荷検出手段9と、バッテリ1の出力状態を検出するバッテリ状態検出手段11と、各座席での乗員の有無を検知する乗員検知手段13と、動作負荷検出手段9で動作中の負荷3の検出が行われ、イグニションスイッチがオフとなった旨がイグニションスイッチ判別手段7で判別され、且つ乗員検知手段13で全ての座席において乗員がいない旨が検知された状態に移行した時点からの経過時間を判断して記憶する経過時間判断手段15と、自動車内で流される暗電流の値(暗電流値)を予め記憶した暗電流記憶手段17と、自動車の周囲の外気温を検出する外気温検出手段19と、動作負荷検出手段9、バッテリ状態検出手段11、経過時間判断手段15、暗電流記憶手段17及び外気温検出手段19からの各信号に基づいて所定の論理判断を行い負荷電力遮断手段5の制御を行う論理判断部21とを備える。
負荷電力遮断手段5は、例えば電磁制御リレー等のスイッチ部品が適用され、論理判断部21での電磁制御により、バッテリ1から負荷3に至る給電経路に配されて負荷3に対する電源のオンオフを切り換える。
イグニションスイッチ判別手段7は、イグニッションスイッチの下流側の電圧または電流の状態を検出することで、イグニションスイッチのオンオフ状態を判別するもので、その判別結果は経過時間判断手段15及び論理判断部21に出力される。尚、イグニションスイッチがオフの状態では、かかる状態で負荷3に電流が流れている場合を除き、原則として自動車内の電源系統はオフとなり、小電流である暗電流のみが自動車内の所定の電流経路を流れるものとなる。したがって、イグニションスイッチ判別手段7でイグニションスイッチがオフである旨が判断されたことは、後述のように負荷3に電流が流れている場合を除き、暗電流のみが自動車内を流れている旨が判断されたことになる。
動作負荷検出手段9は、定期的(例えば数秒毎)に動作中の負荷3を検出するものであって、負荷3に流れる電流を検出するものであってもよく、あるいは光学式または機械式に負荷3の動作を検出するものであってもよい。ただし、この動作負荷検出手段9は、イグニションスイッチがオフになった後も検出動作を継続する必要があるため、当該検出動作に際して消費電力が小さなものが適用される。この動作負荷検出手段9での検出結果は経過時間判断手段15及び論理判断部21に出力される。
バッテリ状態検出手段11は、バッテリ1の出力状態を検出するものであり、具体的には、バッテリ1の出力電圧を検出する。このバッテリ状態検出手段11での検出結果は論理判断部21に出力される。
乗員検知手段13は、各座席内に設置された熱センサーまたは圧力センサー、あるいは、機械式または光学式等のドア開センサー等が適用され、各座席での乗員の有無を検知する。この乗員検知手段13での検出結果は経過時間判断手段15に出力される。
経過時間判断手段15は、上述のように、動作負荷検出手段9で動作中の負荷3の検出が行われ、イグニションスイッチがオフとなった旨がイグニションスイッチ判別手段7で判別され、且つ乗員検知手段13で全ての座席において乗員がいない旨が検知された状態に移行した時点からの経過時間を、所定のタイマー15aでの計時に基づいて判断し、内蔵されたフラッシュROM等の所定の不揮発性記憶装置に経過時間を刻々と記憶する。
暗電流記憶手段17は、上述のフラッシュROM等の不揮発性記憶装置が利用されて、自動車内でイグニションスイッチをオフにした状態で流される暗電流値が予め記憶される。かかる暗電流値は、論理判断部21からの読み出し要求に応じて、当該論理判断部21に対して出力される。尚、自動車の暗電流値は、当該自動車の車格、車種及び当該自動車に搭載されている各種の電子ユニット等の種類等によって異なるものであり、それぞれの自動車によって異なる暗電流値が暗電流記憶手段17に格納されるものである。
外気温検出手段19は、一般的なサーモセンサーが適用されて、自動車のボディの所定位置に設置されて、周囲の外気温を検出する。この外気温検出手段19での検出結果は、論理判断部21からの要求に応じて当該論理判断部21に対して出力される。
論理判断部21は、動作負荷検出手段9で検出された動作中の負荷3の種類と暗電流記憶手段17に記憶された暗電流値とから消費電力量を判断する第1の機能(図2のフローチャート中のステップS02参照)と、バッテリ状態検出手段11で検出されたバッテリ1の電圧状態から当該バッテリ1の残量を推定する第2の機能(図2のフローチャート中のステップS03参照)と、外気温検出手段19で検出された外気温に基づいて上記の消費電力量及びバッテリ1の残量を補正する第3の機能(図2のフローチャート中のステップS04参照)と、この補正された消費電力量とバッテリ1の残量とからバッテリ上がりを防止するための負荷3の駆動時間(以下「基準時間」と称す)を演算する第4の機能(図2のフローチャート中のステップS05参照)と、経過時間判断手段15で判断・記憶された経過時間が上記の基準時間を経過したかどうかを定期的(例えば1分毎等)に判断する第5の機能(図2のフローチャート中のステップS06参照)と、上記の経過時間が基準時間を経過した時点で負荷電力遮断手段5を通じて負荷3に対する電力遮断を制御する第6の機能(図2のフローチャート中のステップS07参照)とを備える。
ここで、論理判断部21の第1の機能では、例えば上述のフラッシュROM等の不揮発性記憶装置内に予め格納された第1の参照テーブルを参照することで、動作中の負荷3の種類に基づいてその消費電力量を認識するとともに、この認識された負荷3の電力消費量と、暗電流記憶手段17に記憶された暗電流値とを加算して、両者の合計の消費電力量を演算するようになっている。この論理判断部21の第1の機能は、イグニションスイッチ判別手段7でイグニションスイッチがオフになった時点で動作が開始される。
また論理判断部21の第2の機能では、例えば上述のフラッシュROM等の不揮発性記憶装置内に予め格納された第2の参照テーブルを参照したり、あるいはバッテリ1の出力電圧とその残量との相関関係を示すものとして上記不揮発性記憶装置内に予め格納された所定の関数を用いることで、バッテリ状態検出手段11で検出されたバッテリ1の電圧状態から当該バッテリ1の残量を推定する。
さらに、論理判断部21の第3の機能では、例えば上述のフラッシュROM等の不揮発性記憶装置内に予め格納された第3の参照テーブルを参照したり、あるいは外気温と負荷3の電力消費量及びバッテリ1の残量との相関関係を示すものとして上記不揮発性記憶装置内に予め格納された所定の他の関数を用いることで、外気温検出手段19で検出された外気温に基づいて上記の消費電力量及びバッテリ1の残量を補正する。尚、この論理判断部21の第3の機能は、イグニションスイッチ判別手段7でイグニションスイッチがオフになった時点でのみアクティブとなる。
さらにまた、論理判断部21の第4の機能では、第3の機能で得られたバッテリ1の残量と上記の消費電力量とから、バッテリ1の残量に関して許容される所定の最小値に至るまでの上記基準時間を演算する。かかる演算においては、例えば上述のフラッシュROM等の不揮発性記憶装置内に予め格納された第4の参照テーブルが参照されてもよいし、あるいはバッテリ1の残量及び上記の消費電力量と上記基準時間との相関関係を示すものとして上記不揮発性記憶装置内に予め格納された所定の他の関数が用いられてもよい。尚、この論理判断部21の第4の機能は、イグニションスイッチ判別手段7でイグニションスイッチがオフになった時点でのみアクティブとなる。
尚、この実施形態では、論理判断部21における第1〜第4の機能について、種々の参照テーブルまたは種々の関数が使用される旨を説明したが、第1〜第4の機能の全てが考慮された単一の参照テーブルまたは単一の関数が使用されてもよい。
ここで、イグニションスイッチ判別手段7、暗電流記憶手段17、経過時間判断手段15、タイマー15a及び論理判断部21は、ROM及びRAM等が接続された一般的なコンピュータのCPU(マイクプロセッサ)内において上記の不揮発性記憶装置等に格納された所定のソフトウェアプログラムによって動作する機能部品である。そして、これらイグニションスイッチ判別手段7、暗電流記憶手段17、経過時間判断手段15、タイマー15a及び論理判断部21を含むバッテリ上がり防止装置は、イグニションスイッチがオフの状態であっても、暗電流として供給される電力によって動作するようになっている。
<動作>
上記構成のバッテリ上がり防止装置の動作を図2のフローチャートに沿って説明する。まずステップS01において、イグニションスイッチがオフの状態になったとき、イグニションスイッチ判別手段7はその旨を経過時間判断手段15と論理判断部21に出力する。
上記構成のバッテリ上がり防止装置の動作を図2のフローチャートに沿って説明する。まずステップS01において、イグニションスイッチがオフの状態になったとき、イグニションスイッチ判別手段7はその旨を経過時間判断手段15と論理判断部21に出力する。
経過時間判断手段15では、イグニションスイッチがオフの状態になった時点で、動作負荷検出手段9で動作中の負荷3の検出が行われたか否かを判断するとともに、乗員検知手段13で全ての座席において乗員がいない旨が検知されたか否かを判断する。そして、動作負荷検出手段9で動作中の負荷3の検出が行われ、且つ乗員検知手段13で全ての座席において乗員がいない旨が検知された場合に、経過時間判断手段15は、その旨が判断された時点からの経過時間を、所定のタイマー15aでの計時に基づいて判断し、内蔵されたフラッシュROM等の所定の不揮発性記憶装置に経過時間を刻々と記憶する。
かかる動作と並行して、論理判断部21は、ステップS02において、例えば上述のフラッシュROM等の不揮発性記憶装置内に予め格納された第1の参照テーブルを参照することで、動作中の負荷3の種類に基づいてその消費電力量を認識する。そして、この認識された負荷3の電力消費量と、暗電流記憶手段17に記憶された暗電流値とを加算して、両者の合計の消費電力量を演算する。
次のステップS03では、論理判断部21は、例えば上述のフラッシュROM等の不揮発性記憶装置内に予め格納された第2の参照テーブルを参照したり、あるいは上記不揮発性記憶装置内に予め格納された所定の関数を用いることで、バッテリ状態検出手段11で検出されたバッテリ1の電圧状態から当該バッテリ1の残量を推定する。
続いて、ステップS04において、論理判断部21は、例えば上述のフラッシュROM等の不揮発性記憶装置内に予め格納された第3の参照テーブルを参照したり、あるいは上記不揮発性記憶装置内に予め格納された所定の他の関数を用いることで、外気温検出手段19で検出された外気温に基づいて上記の消費電力量及びバッテリ1の残量を補正する。
そして、ステップS05で、論理判断部21は、ステップS04で得られたバッテリ1の残量と上記の消費電力量とから、バッテリ1の残量に関して許容される所定の最小値に至るまでの上記基準時間を演算する。かかる演算においては、例えば上述のフラッシュROM等の不揮発性記憶装置内に予め格納された第4の参照テーブルが参照されてもよいし、あるいはバッテリ1の残量及び上記の消費電力量と上記基準時間との相関関係を示すものとして上記不揮発性記憶装置内に予め格納された所定の他の関数が用いられてもよい。
次のステップS06において、論理判断部21は、経過時間判断手段15で判断・記憶された経過時間が上記の基準時間を経過したかどうかを定期的(例えば1分毎等)に判断する。そして、経過時間が基準時間を経過した時点で、ステップS07に移行し、負荷電力遮断手段5を通じて負荷3に対する電力遮断を制御する。
このように、イグニションスイッチがオフとなった以降に動作している負荷3の種類に加えて、バッテリ状態と暗電流値と外気温といった種々のパラメータを考慮しているので、バッテリ上がりを確実に防止することができる。したがって、例えばイグニションスイッチがオフになる以前にバッテリ1の容量が既に少なくなっている場合等にも、放電時間が所定の設定時間に到達する以前にバッテリ上がりが生じる事態を防止できる。
特に、暗電流を考慮してバッテリ上がりを防止できるので、例えば所定の日数分の暗電流分を考慮した最低必要電圧値を残して、負荷3への電力遮断を行うことが可能である。これにより、負荷3の遮断以後の暗電流による消費電力を考慮して、エンジン再始動時に必要なバッテリ量を残すことが可能となる。
また、経過時間判断手段15が、乗員の不在をもって経過時間を計測するので、イグニションスイッチをオフにして自動車を停車させた状態でユーザーがカーオーディオ等の負荷3を稼動させている途中に、負荷3に対する電力供給が強制的に遮断されてしまう事態を防止できる。逆に、乗員がいない場合には、バッテリ1の無駄な消費電力を節約ができる。
以上のことから、このバッテリ上がり防止装置を使用すれば、バッテリ上がりを適正に防止することができる。
また、暗電流記憶手段17に記憶された暗電流値を用いて、これを考慮してバッテリ上がりを防止するので、簡単な処理で容易にバッテリ上がりを適正に防止できる。
尚、上記実施形態では、バッテリ上がりを防止するための判断を全て論理判断部21で行っていたが、例えば図3の如く、エンジン再始動時に必要とされるバッテリ電圧値を記憶できるバッテリ容量記憶手段23を論理判断部21と別個に設けてもよい。この場合に、論理判断部21が基準時間を演算するのに際して、バッテリ容量記憶手段23からエンジン再始動時に必要とされるバッテリ電圧値を読み出し、例えば所定の日数分の暗電流分を考慮しても、必要とされるバッテリ電圧値が確保できるような基準時間を設定することになる。これによっても、上記実施形態と同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、上記実施形態における基準時間は、論理判断部21によってのみ設定されるように説明したが、この論理判断部21によって必要とされる基準時間を最大として、それより短時間を設定しても差し支えないことから、例えばインストゥルメントパネルに設置された所定の操作入力を用いて、論理判断部21によって必要とされる基準時間よりも短い時間をユーザーによって自由に設定できるようにしてもよい。
さらに、暗電流を考慮した場合のバッテリ1の残量として最低限必要な量は、エンジン再始動時に必要とされる容量以上であればよいことから、バッテリ1の残量として再始動時に必要とされる容量以上の値を、例えばインストゥルメントパネルに設置された所定の操作入力を用いて、ユーザーにより自由に設定できるようにしてもよい。
さらにまた、負荷3への電源供給停止からエンジン再始動時までのバッテリ容量の変化は、予め経験等に基づいて関数に設定しておき、この関数を予め不揮発性記憶装置に格納しておいてもよい。この場合において、ユーザーの過去の車両放置の時間や頻度を統計的に不揮発性記憶装置に格納し、イグニションスイッチがオフとなった時点で車両放置の時間等を予測して、論理判断部21によりバッテリ最低必要量及び基準時間を変更調整するようにしてもよい。
1 バッテリ
3 負荷
5 負荷電力遮断手段
7 イグニションスイッチ判別手段
9 動作負荷検出手段
11 バッテリ状態検出手段
13 乗員検知手段
15 経過時間判断手段
15a タイマー
17 暗電流記憶手段
19 外気温検出手段
21 論理判断部
23 バッテリ容量記憶手段
3 負荷
5 負荷電力遮断手段
7 イグニションスイッチ判別手段
9 動作負荷検出手段
11 バッテリ状態検出手段
13 乗員検知手段
15 経過時間判断手段
15a タイマー
17 暗電流記憶手段
19 外気温検出手段
21 論理判断部
23 バッテリ容量記憶手段
Claims (6)
- バッテリから負荷に与えられる電源のオンオフを切り換える負荷電力遮断手段と、
主スイッチのオンオフ状態を判別する主スイッチ判別手段と、
動作中の負荷を検出する動作負荷検出手段と、
前記主スイッチ判別手段で前記主スイッチのオフ状態が判別されてから前記負荷を遮断すべき基準時間を、少なくとも前記動作負荷検出手段で動作している旨が検出された負荷の種類に基づいて設定し、前記主スイッチ判別手段で前記主スイッチのオフ状態が判別されてからの経過時間が前記基準時間を超えたときに、前記負荷電力遮断手段に対して負荷への電源をオフにするよう制御する論理判断部と
を備えるバッテリ上がり防止装置。 - バッテリから負荷に与えられる電源のオンオフを切り換える負荷電力遮断手段と、
主スイッチのオンオフ状態を判別する主スイッチ判別手段と、
前記主スイッチ判別手段で前記主スイッチのオフ状態が判別されてから前記負荷を遮断すべき基準時間を、少なくとも車両に流れる暗電流に基づいて設定し、前記主スイッチ判別手段で前記主スイッチのオフ状態が判別されてからの経過時間が前記基準時間を超えたときに、前記負荷電力遮断手段に対して負荷への電源をオフにするよう制御する論理判断部と
を備えるバッテリ上がり防止装置。 - 請求項2に記載のバッテリ上がり防止装置であって、
前記暗電流の値を予め記憶した暗電流記憶手段をさらに備え、
前記論理判断部が、前記暗電流記憶手段に記憶された前記暗電流の値に基づいて前記基準時間を設定することを特徴とするバッテリ上がり防止装置。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載のバッテリ上がり防止装置であって、
前記バッテリの出力状態を検出するバッテリ状態検出手段をさらに備え、
前記論理判断部は、前記バッテリ状態検出手段での検出結果にも基づいて、前記基準時間を設定することを特徴とするバッテリ上がり防止装置。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のバッテリ上がり防止装置であって、
各座席での乗員の有無を検知する乗員検知手段をさらに備え、
前記経過時間が、少なくとも前記乗員検知手段から乗員がいなくなった情報を受けた時点以後に計時開始されることを特徴とするバッテリ上がり防止装置。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載のバッテリ上がり防止装置であって、
自動車の周囲の外気温を検出する外気温検出手段をさらに備え、
前記論理判断部は、前記外気温検出手段での検出結果にも基づいて、前記基準時間を設定することを特徴とするバッテリ上がり防止装置。
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JP2004174109A Pending JP2005354827A (ja) | 2004-06-11 | 2004-06-11 | バッテリ上がり防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005354827A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015089714A (ja) * | 2013-11-06 | 2015-05-11 | 古河電気工業株式会社 | 二次電池上がり防止装置および二次電池上がり防止方法 |
JP2018067977A (ja) * | 2016-10-17 | 2018-04-26 | マツダ株式会社 | 車両の電源供給装置 |
JP2018098844A (ja) * | 2016-12-09 | 2018-06-21 | 三菱自動車工業株式会社 | 電源制御装置 |
-
2004
- 2004-06-11 JP JP2004174109A patent/JP2005354827A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015089714A (ja) * | 2013-11-06 | 2015-05-11 | 古河電気工業株式会社 | 二次電池上がり防止装置および二次電池上がり防止方法 |
JP2018067977A (ja) * | 2016-10-17 | 2018-04-26 | マツダ株式会社 | 車両の電源供給装置 |
JP2018098844A (ja) * | 2016-12-09 | 2018-06-21 | 三菱自動車工業株式会社 | 電源制御装置 |
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