JP2015089714A - 二次電池上がり防止装置および二次電池上がり防止方法 - Google Patents

二次電池上がり防止装置および二次電池上がり防止方法 Download PDF

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Abstract

【課題】暗電流の遮断を適切なタイミングで解除することで二次電池の上がりを防止する。
【解決手段】負荷および/または電子制御ユニットに流れる暗電流を遮断する遮断手段(ラッチリレー18)と、二次電池13の残存容量を検出する検出手段(バッテリセンサ14)と、車両が駐車状態にされた後に、検出手段によって検出される残存容量が所定の閾値未満になった場合には、遮断手段によって、負荷および/または電子制御ユニットに流れる暗電流を遮断する制御を行う制御手段(マイクロコンピュータ21)と、を有し、制御手段は、遮断手段によって負荷および/または電子制御ユニットに流れる電流を遮断している場合に、車両のエンジンを始動する指示がなされたときは、エンジンが燃焼による自力の回転を開始した後に、遮断手段による暗電流の遮断を解除する。
【選択図】図1

Description

本発明は、二次電池上がり防止装置および二次電池上がり防止方法に関するものである。
近年、車両に搭載される電装品の多くにECU(Electronic Control Unit)が搭載されるようになっている。このECUには、即座に起動できるようスタンバイ状態にしておくために、暗電流と呼ばれる電流が常時流れている。このため、二次電池の消費が無視できない状態になっている。
特許文献1には、二次電池の電圧が所定の閾値以下になると、暗電流を遮断する技術が開示されている。
特開平11−334498号
ところで、特許文献1に開示された技術では、暗電流の遮断開始に関する内容については詳しく記載されているが、遮断終了に関する内容については記載されていない。一般的には、遮断の終了は、ユーザに気づかれないことを優先するため、例えば、ユーザによるドアのアンロック操作によって遮断を終了することが多い。
しかしながら、ドアのアンロック操作によって遮断を解除する場合、乗車したユーザがエンジンを始動せずに長時間車内に留まったり、車載機器を操作したりしてしまうと、暗電流の遮断によって温存した二次電池の残存容量を消費してしまい、エンジンが始動できなくなる場合があるという問題点がある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、暗電流の遮断を適切なタイミングで解除することで二次電池の上がりを防止することができる二次電池上がり防止装置および二次電池上がり防止方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、車両に搭載された二次電池の上がりを防止する二次電池上がり防止装置において、負荷および/または電子制御ユニットに流れる暗電流を遮断する遮断手段と、前記二次電池の残存容量を検出する検出手段と、前記車両が駐車状態にされた後に、前記検出手段によって検出される前記残存容量が所定の閾値未満になった場合には、前記遮断手段によって、前記負荷および/または前記電子制御ユニットに流れる暗電流を遮断する制御を行う制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記遮断手段によって前記負荷および/または前記電子制御ユニットに流れる電流を遮断している場合に、前記車両のエンジンを始動する指示がなされたときは、前記エンジンが燃焼による自力の回転を開始した後に、前記遮断手段による前記暗電流の遮断を解除する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、暗電流の遮断を適切なタイミングで解除することで二次電池の上がりを防止することができる。
また、本発明は、前記制御手段は、前記エンジンが燃焼による自力の回転を開始した後であって、前記二次電池の残存容量が所定の閾値以上になった場合に、前記遮断手段による前記暗電流の遮断を解除することを特徴とする。
このような構成によれば、二次電池が十分に回復した場合に、暗電流の遮断を解除することで、エンジンの再始動を確実にすることができる。
また、本発明は、前記制御手段は、前記エンジンが燃焼による自力の回転を開始した後であって、前記二次電池の残存容量が所定の閾値以上になるまで前記エンジンのアイドリングの回転数を上昇させることを特徴とする。
このような構成によれば、アイドリングの回転数を上昇させることで二次電池の残存容量を迅速に回復させることができる。
また、本発明は、前記制御手段は、前記遮断手段によって前記負荷および/または前記電子制御ユニットに流れる暗電流を遮断した場合には、前記電子制御ユニットに対してユーザの操作を受け付けない状態に遷移するように指示し、前記エンジンが燃焼による自力の回転を開始した後に、前記電子制御ユニットに対してユーザの操作を受け付ける状態に遷移するように指示する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、ユーザの操作を禁止することで、電力の消耗を防ぐことが可能になる。
また、本発明は、前記電子制御ユニットとの間で通信を行う通信手段を有し、前記制御手段は、前記遮断手段によって前記負荷および前記電子制御ユニットに流れる暗電流を遮断した場合には、前記通信手段を介して前記電子制御ユニットに対してユーザの操作を受け付けない状態に遷移するように指示した後に、前記通信手段の動作を停止し、前記ユーザが前記車両に乗車した場合に前記通信手段の動作を開始し、前記エンジンが燃焼による自力の回転を開始した後に、前記通信手段を介して前記電子制御ユニットに対してユーザの操作を受け付ける状態に遷移するように指示する、ことを特徴とする。
このような構成によれば、通信手段を停止するとともにユーザによる操作を受け付けないことで、二次電池の残存容量の減少を抑制することができる。また、通信手段を先に起動して初期設定を行わせることで、エンジンが自力の回転を開始した場合に、迅速に動作可能な状態にすることができる。
また、本発明は、前記制御手段は、前記エンジンを始動する指示がなされた場合であって、スタータモータによる始動に失敗したときには、前記二次電池の残存容量または電圧が所定の値まで回復するまで前記スタータモータによる再始動を保留することを特徴とする。
このような構成によれば、再始動を容易にすることができる。
また、本発明は、負荷および/または電子制御ユニットに流れる暗電流を遮断する遮断手段を有し、車両に搭載された二次電池の上がりを防止する二次電池上がり防止方法において、前記二次電池の残存容量を検出する検出ステップと、前記車両が駐車状態にされた後に、前記検出ステップにおいて検出される前記残存容量が所定の閾値未満になった場合には、前記遮断手段によって、前記負荷および/または前記電子制御ユニットに流れる暗電流を遮断する制御を行う制御ステップと、を有し、前記制御ステップは、前記遮断手段によって前記負荷および/または前記電子制御ユニットに流れる電流を遮断している場合に、前記車両のエンジンを始動する指示がなされたときは、前記エンジンが燃焼による自力の回転を開始した後に、前記遮断手段による前記暗電流の遮断を解除する、ことを特徴とする。
このような方法によれば、暗電流の遮断を適切なタイミングで解除することで二次電池の上がりを防止することができる。
本発明によれば、暗電流の遮断を適切なタイミングで解除することで二次電池の上がりを防止することができる二次電池上がり防止装置および二次電池上がり防止方法することが可能になる。
本発明の第1実施形態に係る二次電池上がり防止装置の構成例を示す図である。 第1実施形態において、車両が駐車された場合に実行される処理の流れを説明するためのフローチャートである。 二次電池の残存容量の時間的変化を示す図である。 第1実施形態において、エンジンの始動が指示された場合に実行される処理の流れを説明するためのフローチャートである。 二次電池の残存容量の時間的変化を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る二次電池上がり防止装置の構成例を示す図である。 第2実施形態において、車両が駐車された場合に実行される処理の流れを説明するためのフローチャートである。 第1実施形態において、エンジンの始動が指示された場合に実行される処理の流れを説明するためのフローチャートである。 第3実施形態において、車両が駐車された場合に実行される処理の流れを説明するためのフローチャートである。 第3実施形態において、エンジンの始動が指示された場合に実行される処理の流れを説明するためのフローチャートである。 第4実施形態において、エンジンの始動が指示された場合に実行される処理の流れを説明するためのフローチャートである。 本発明の変形実施形態を示す図である。 本発明の変形実施形態を示す図である。
次に、本発明の実施形態について説明する。
(A)本発明の第1実施形態の構成の説明
図1は、本発明の第1実施形態に係る二次電池上がり防止装置の構成例を示す図である。図1に示すように、第1実施形態に係る二次電池上がり防止装置は、電源管理装置20を主要な構成要素とし、ラッチリレー18が接続されている。電源管理装置20は、マイクロコンピュータ21およびドライバ22,23を有し、バッテリセンサ14によって検出される二次電池13の状態と、エンジンECU17の状態に基づいてドライバ22,23を介してラッチリレー18を制御し、ECU30−1〜30−nに流れる暗電流を断続する。
ここで、オルタネータ(ALT)10は、エンジンによって駆動され、電力を発生して二次電池13を充電する。ヒューズ11は、オルタネータ10から二次電池13に過大な電流が流れることを防止する。二次電池13は、例えば、鉛蓄電池によって構成され、オルタネータ10によって充電されるとともに、電源管理装置20を介して負荷に電源電力を供給する。
バッテリセンサ14は、二次電池13の電圧、電流、および、温度を検出し、二次電池13の状態を検出し、電源管理装置20に通知する。電源15は、二次電池13から供給される直流電源である。ヒューズ16は、電源15からドライバ22,23およびECU30−1〜30−nに過大な電流が流れることを防止する。
エンジンECU(Electronic Control Unit)17は、エンジンを制御するための制御部である。エンジンECU17には、エンジンが燃焼による自力の回転を開始したことを示す完爆信号19が入力される。
ラッチリレー18は、ドライバ22,23によって駆動され、ドライバ22からSETパルス信号が供給された場合にはオンの状態となって電源15からECU30−1〜30−nに電源電力を供給し、ドライバ22からRESETパルス信号が供給された場合にはオフの状態となって電源15からECU30−1〜30−nに供給される電源電力を遮断する。なお、ラッチリレー18は、SETパルス信号またはRESETパルス信号が入力されると、その後は電力を供給しなくてもオンまたはオフの状態を維持するので、電力の消費を抑えることができる。
電源管理装置20を構成するマイクロコンピュータ21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、および、I/F(Interface)等によって構成され、ROMに格納されているプログラムおよびデータに基づいて各部を制御する。ドライバ22は、マイクロコンピュータ21から出力されるSETパルス信号を増幅してラッチリレー18に供給する。ドライバ23は、マイクロコンピュータ21から出力されるRESETパルス信号を増幅してラッチリレー18に供給する。
ECU30−1〜30−nは、電装品を制御するための制御部であり、例えば、オーディオシステム、カーナビゲーションシステム、ETC(Electronic Toll Collection System)、および、ドライブレコーダ等が存在するが、これら以外でもよい。ECU30−1〜30−nは、ラッチリレー18を介して電源が供給されるため、このラッチリレー18をオン/オフすることで、これらに供給される電源電力を断続することができる。なお、本明細書中において、「電子制御ユニット」とはエンジンECU17およびECU30−1〜30−n等を示し、「負荷」とはこれらのECUによって制御される電装品(または、場合によってはECUによって制御されない電装品)を示す。
(B)本発明の第1実施形態の動作の説明
つぎに、第1実施形態の動作について説明する。図2および図4は、第1実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。図2は、車両が駐車状態にされた場合に実行される処理の一例を示す図である。この図に示す処理が開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS10では、電源管理装置20のマイクロコンピュータ21は、車両が駐車状態になったか否かを判定し、駐車状態になったと判定した場合(ステップS10:Yes)にはステップS11に進み、それ以外の場合(ステップS10:No)には処理を終了する。なお、駐車状態になったか否かの判定としては、例えば、エンジンが停止され、パーキングブレーキが操作された場合に駐車状態になったと判定することができる。これ以外にも、例えば、以上に加えて、ドアロックがされた場合に駐車状態になったと判定することができる。また、ユーザが有している、エンジンを始動するための鍵が通信可能な鍵の場合には、鍵を有しているユーザが通信可能範囲外に出た場合を判定の条件に加えるようにしてもよい。
ステップS11では、マイクロコンピュータ21は、バッテリセンサ14に対して二次電池13のSOC(State of Charge)およびSOH(State of Health)を算出するように指示する。この結果、バッテリセンサ14は、二次電池13のSOCおよびSOHを算出して、マイクロコンピュータ21に供給する。なお、SOHは二次電池13の現在の充電可能な容量を示し、SOCは現在の充電率を示す。
ステップS12では、マイクロコンピュータ21は、ステップS11で算出したSOHとSOCを乗算して二次電池13の残存容量を求め、得られた結果を変数Crに格納する。例えば、二次電池13の初期容量が50Ahであった場合に、現在のSOHが45Ahであり、また、その時点でのSOCが80%である場合には、残存容量は36(=45×0.8)Ahとなるので、Crには36が代入される。
ステップS13では、マイクロコンピュータ21は、変数Crに格納されている二次電池13の残存容量の値が、二次電池13の初期SOHの50%未満であるか否かを判定し、50%未満であると判定した場合(ステップS13:Yes)にはステップS14に進み、それ以外の場合(ステップS13:No)にはステップS11に戻って前述の場合と同様の処理を繰り返す。例えば、前述のように、二次電池13の初期SOHが50Ahである場合に、初期SOHの50%は25Ahであるので、変数Crに格納されている残存容量の値が25未満である場合にはステップS14に進む。なお、残存容量を初期SOHと比較して判定するのは、一般的に、残存容量が初期SOHの30%未満になった場合には、エンジンの始動が困難になると考えられているからである。第1実施形態では、30%に対して余裕を持たせるためのマージンとして20%を上乗せして50%とし、この50%を基準値として判定している。
ステップS14では、マイクロコンピュータ21は、ラッチリレー18にRESETパルス信号を供給し、ラッチリレー18をオフの状態にする。この結果、ECU30−1〜30−nに供給される暗電流が遮断されることになる。
以上の処理によれば、車両が駐車状態とされた後に、二次電池13の残存容量が初期SOHの50%未満になった場合には、エンジンの再始動が困難になることを防ぐために、ラッチリレー18がオフの状態とされ、ECU30−1〜30−nに供給される暗電流が遮断される。
図3は、以上の処理による二次電池13の残存容量の変化を示す図である。この図の横軸は時間を、縦軸は二次電池13の残存容量を示している。図3(A)は本発明を適用しない場合に、車両が駐車状態にされた後の二次電池13の残存容量の変化を示している。この図3(A)の例では、駐車された当初のタイミングt0では二次電池13は100%の残存容量であるが、時間の経過とともに減少し、タイミングt1で50%以下となり、タイミングt3で30%以下となり、エンジンの始動が困難になる。一方、図3(B)は本発明を適用した場合に、車両が駐車状態にされた後の二次電池13の残存容量の変化を示している。第1実施形態では、図3(B)に示すように、残存容量が50%未満となった時点(タイミングt1)で暗電流が遮断されるので、その後の残存容量の減少が図3(A)に比較して緩やかになっている。この結果、残存容量が30%未満となるタイミングを図3(A)に比較してタイミングt3(>t2)まで延長することができる。
つぎに、図4を参照して、車両の駐車状態が継続した後に、エンジンを再始動する場合の処理について説明する。図4に示す処理が開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS20では、マイクロコンピュータ21は、ユーザによってエンジンの始動が指示されたか否かを判定し、始動が指示されたと判定した場合(ステップS20:Yes)にはステップS21に進み、それ以外の場合(ステップS20:No)には処理を終了する。例えば、マイクロコンピュータ21は、エンジンECU17から供給されるエンジンの状態に関する情報を参照し、エンジンの始動がユーザから指示されたと判定した場合にはステップS21に進む。
ステップS21では、エンジンECU17は、電力を供給してスタータモータを回転させる。
ステップS22では、マイクロコンピュータ21は、エンジンECU17に供給される完爆信号19を参照し、エンジンが完爆状態になったか否かを判定し、完爆状態になったと判定した場合(ステップS22:Yes)にはステップS23に進み、それ以外の場合(ステップS22:No)には処理を終了する。なお、完爆状態とは、エンジンが燃焼による自力の回転を開始した状態を示し、また、完爆信号19はエンジンが完爆状態になったことを示す信号である。
ステップS23では、マイクロコンピュータ21は、ラッチリレー18にSETパルス信号を供給し、ラッチリレー18をオンの状態にする。この結果、ECU30−1〜30−nに電力の供給が開始されることになる。
以上の処理によれば、駐車状態の車両にユーザが乗車し、エンジンが始動されて完爆状態になった場合に、ラッチリレー18をオンの状態にするようにしたので、暗電流をカットが必要になるような二次電池13の残存容量が少ない場合(残存容量が50%未満の場合)に、エンジンが始動されない状態で、ECU30−1〜30−nに電力が供給され、暗電流によって残存容量がさらに減少することを防止できる。また、エンジンが完爆状態となるまで、ECU30−1〜30−nに供給する電力を遮断した状態を継続することで、例えば、ユーザが電装品を操作し、残存容量をさらに減らしてしまうことを防止できる。
図5は、以上の処理による二次電池13の残存容量の変化を示す図である。この図の横軸および縦軸は図3と同じである。図5(A)は本発明を適用しない場合における残存容量の変化を示している。この図5(A)ではタイミングt1においてユーザがドアロックを解除し、これをきっかけとして暗電流の遮断が解除されている。このため、タイミングt1以降は残存容量の減少の傾きが大きくなり、ユーザがエンジンをかけるタイミングt2では、残存容量が30%を下回り、エンジンの始動が困難な状態となっている。一方、図5(B)は、本発明を適用した場合を示している。この図5(B)では、ユーザが乗車したタイミングt1では暗電流の遮断は解除されないことから、図5(A)のように残存容量の減少の傾きがタイミングt1を境として大きくなることはない。このため、ユーザがエンジンをかけるタイミングt2でも、残存容量が30%を上回っていることから、エンジンを再始動することができる。
以上に説明したように、本発明の第1実施形態では、車両が駐車状態にされた後に、二次電池13の残存容量が初期SOHの50%未満になった場合に、ラッチリレー18を遮断してECU30−1〜30−nへの暗電流を遮断するようにしたので、暗電流による残存容量のさらなる減少を防ぐことができる。また、第1実施形態では、エンジンが完爆状態になった後にラッチリレー18をオンの状態にして暗電流の遮断を停止するようにしたので、ユーザが乗車した後にしばらくエンジンを始動しない場合に、暗電流によって二次電池13の残存容量がさらに減少することを防止できる。また、エンジンが完爆状態になるまで、ECU30−1〜30−nへ供給する電力の停止状態を継続することで、ユーザが電装品を操作して、残存容量がさらに減少することを防止できる。
(B)本発明の第2実施形態の構成の説明
つぎに、図6を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。なお、図6において、図1と対応する部分には同一の符号を付してあるので、その説明は省略する。図6に示す第2実施形態では、図1と比較すると、マイクロコンピュータ21にCAN(Controller Area Network)40が接続され、このCANを介してエンジンECU17が接続されるとともに、ランプコントロールECU41、エアコンECU42、および、プッシュスタートECU43が接続されている。また、エアコンECU42にはヒータ50、ブロア51、および、デフォガ52が接続され、プッシュスタートECU43にはACC(Accessory)リレー53が接続されている。
ここで、CAN40は、バス型のネットワークであり、マイクロコンピュータ21とエンジンECU17、ランプコントロールECU41、エアコンECU42、および、プッシュスタートECU43の間で情報の授受を可能とする。ランプコントロールECU41は、例えば、ヘッドライト等を制御するための制御装置である。エアコンECU42は、空調装置を制御するための制御装置であり、補助的な暖房手段であるヒータ50を制御するとともに、熱交換器によって熱交換が行われた空気を車内に送風するブロア51を制御する。また、エアコンECU42は、フロントガラスが曇った場合にこれを除去するためのデフォガ52を制御する。
プッシュスタートECU43は、プッシュスタートボタンが操作された場合に、エンジンを始動する制御を行う制御装置である。なお、プッシュスタートボタンが操作されると、プッシュスタートECU43は、ACCリレー53をオンの状態にし、アクセサリー類を使用可能な状態とする。
(C)本発明の第2実施形態の動作の説明
つぎに、図7および図8を参照して第3実施形態の動作について説明する。図7は、車両が駐車状態にされた場合に実行される処理の流れの一例を説明するためのフローチャートである。なお、図7において、図2に示すフローチャートと対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図7では、図2と比較すると、ステップS30とステップS31の処理が追加されている。これら以外は図2の場合と同様であるので、以下ではステップS30とステップS31の処理を中心に説明する。
車両が駐車状態にされた後に、二次電池13の残存容量が50%未満となった場合には、ステップS14の処理が実行され、ラッチリレー18がオフの状態にされ、ECU30−1〜30−nに対する電源電力の供給が遮断される。そして、以下の処理が実行される。
ステップS30では、マイクロコンピュータ21は、ユーザの操作を無視するように、ECUに対して通知する。例えば、マイクロコンピュータ21は、ランプコントロールECU41およびエアコンECU42に対して、ユーザの操作がなされた場合でも、その操作を無視するように通知する。これにより、例えば、ユーザが、ヘッドライトを点灯する操作を行ったり、エアコンを動作させる操作を行ったりした場合でも、これらの操作は無視される。なお、エンジンを始動するためのECUであるエンジンECU17およびプッシュスタートECU43については操作の受付の無視は通知されないので、エンジンの始動に関する操作は受け入れられる。
ステップS31では、マイクロコンピュータ21は、ECU通信をオフの状態にする。ECUは、CAN40を介して通信を行うための通信部を有しており、この通信部はエンジン停止後も通電された状態とされることが一般的であるが、ステップS31では、通信部に対する通電が停止される。図6では、例えば、ランプコントロールECU41とエアコンECU42の通信部がオフの状態とされる。
以上の動作によれば、車両が駐車状態にされた場合であって、二次電池13の残存容量が初期SOHの50%未満になった場合には、ラッチリレー18がオフの状態にされてECU30−1〜30−nへの電力の供給が遮断されるとともに、ECUの通信部がオフの状態にされる。また、所定のECUは、ユーザの操作を無視する状態に遷移する。これにより、残存容量が少なくなった場合には、ECU30−1〜30−nに流れる暗電流を遮断するともに、ECUの通信部がオフの状態にすることで、二次電池13の残存容量のさらなる減少を防ぐことができる。
つぎに、図8を参照してユーザが乗車した場合の動作の一例について説明する。なお、図8において図4と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図8では、図4と比較すると、ステップS40〜S42の処理が追加されている。これら以外は図4の場合と同様である。図8の処理が開始されると、以下のステップが実行される。
ステップS40では、マイクロコンピュータ21は、ユーザが車両に乗車したか否かを判定し、乗車したと判定した場合(ステップS40:Yes)にはステップS41に進み、それ以外の場合(ステップS40:No)には処理を終了する。例えば、マイクロコンピュータ21は、ドアのアンロック信号を受信し、ドアの施錠が解除された場合(または、それに加えて、ドアが開閉された場合)にはユーザが乗車したと判定することができるので、その場合にはステップS41に進む。
ステップS41では、マイクロコンピュータ21は、ECUの通信部をオンの状態にする。図6では、例えば、ランプコントロールECU41とエアコンECU42の通信部がオフからオンの状態にされる。これにより、ランプコントロールECU41とエアコンECU42の通信部が起動され、初期設定を実行することで、マイクロコンピュータ21と通信可能な状態になる。
ステップS20〜S23では、図4の場合と同様の処理が実行され、ユーザによってエンジンの始動が指示され、エンジンが完爆状態になった場合にはステップS23に進んで、ラッチリレー18がオンの状態にされ、ECU30−1〜ECU30−nに電源電力の供給が開始される。
ステップS42では、マイクロコンピュータ21は、ユーザの操作の受付開始をECUに対して通知する。図6では、ランプコントロールECU41とエアコンECU42に対して、ユーザの操作を受け付けるように指示する。これにより、ユーザによるヘッドライトやエアコンの操作が可能になる。
以上に説明したように本発明の第3実施形態によれば、二次電池13の残存容量が50%未満になった場合には、ラッチリレー18をオフの状態にするとともに、ユーザの操作を無視するようにECUに通知し、また、ECU通信をオフの状態にするようにした。また、エンジンが完爆状態になった場合にラッチリレー18をオンの状態にするとともに、ユーザの操作を受け付けるようにECUに通知するようにした。この結果、暗電流を遮断することで、二次電池13の消耗を防ぐとともに、ユーザの操作を無視することで、電装品が不必要に稼働されて、二次電池13が不要に消耗される事を防止できる。また、ユーザが乗車した時点で、ECU通信をオンの状態にすることで、初期設定については先行して実行させることで、エンジン完爆後に、ユーザの操作を直ちに受け入れて動作することが可能になる。
(E)本発明の第3実施形態の説明
本発明の第3実施形態について説明する。なお、本発明の第3実施形態の構成は図6と同様であるので、その説明は省略する。
つぎに、第3実施形態の動作について図9および図10を参照して説明する。図9は、車両が駐車された場合に実行される処理の流れの一例を説明するためのフローチャートである。なお、図9において、図2と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図9は、図2と比較すると、ステップS50,S51の処理が追加されている。これら以外は、図2の場合と同様である。まず、ステップS10において駐車状態であると判定され、ステップS13において二次電池13の残存容量が50%未満であると判定された場合、ステップS14においてラッチリレー18がオフの状態にされる。そして、以下の処理が実行される。
ステップS50では、マイクロコンピュータ21は、+B系負荷をオフの状態にする。ここで、+B系負荷とは、例えば、ヘッドライトおよびテールライトの様に、通常は、エンジンの始動の有無とは無関係にオン/オフすることができる負荷をいう。ステップS50では、マイクロコンピュータ21は、例えば、ランプコントロールECU41を制御して、ヘッドライトおよびテールライトを使用不可の状態(例えば、ユーザの操作を受け付けない状態)にする。
ステップS51では、マイクロコンピュータ21は、ACC系負荷をオフの状態にする。ここで、ACC系負荷とは、例えば、オーディオシステムおよびナビゲーションシステムのように、スタートキーをACC状態にした場合に動作可能となる負荷である。このため、ステップS51では、マイクロコンピュータ21は、例えば、プッシュスタートECU43を制御して、ACCリレー53をオフの状態にし、例えば、オーディオシステムおよびナビゲーションシステムをオフの状態にする。
以上の処理によれば、車両が駐車状態にされた後、二次電池13の残存容量が50%未満になった場合には、ラッチリレー18がオンの状態にされるとともに、+B系負荷およびACC系負荷がオフの状態(使用不可の状態)にされるので、二次電池13の残存容量の減少を遅くすることができる。
つぎに、図10を参照して、エンジンを始動する指示出された場合に実行される処理の一例について説明する。なお、図10において、図4と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図10は、図4と比較すると、ステップS60〜S64の処理が追加されている。これ以外の処理は、図4の場合と同様である。
エンジンを始動する指示がユーザによってなされ、スタータモータが回転され、エンジンが完爆状態になった場合には、ステップS60に進み、以下の処理が実行される。
ステップS60では、マイクロコンピュータ21は、+B系負荷をオンの状態にする。図6では、例えば、マイクロコンピュータ21は、ライトコントロールECU41に対して、ヘッドライトおよびテールライトの操作を受け付けるように指示を行う。これにより、ヘッドライトおよびテールライトを点灯および消灯する操作が可能になる。
ステップS61では、マイクロコンピュータ21は、二次電池13の充電制御を行う。これによって、二次電池13は、オルタネータ10が発生する電力によって充電される。
ステップS62では、マイクロコンピュータ21は、バッテリセンサ14に対して、二次電池13のSOCを算出するように指示をする。この結果、バッテリセンサ14は、二次電池13のSOCを算出してマイクロコンピュータ21に通知する。
ステップS63では、マイクロコンピュータ21は、ステップS62において算出されたSOCの値が70%以上であるか否かを判定し、70%以上であると判定した場合(ステップS63:Yes)にはステップS64に進み、それ以外の場合(ステップS63:No)にはステップS61に戻って、前述の場合と同様の処理を繰り返す。
ステップS64では、マイクロコンピュータ21は、ACC系負荷をオンの状態にする。これにより、例えば、オーディオシステムおよびナビゲーションシステムが使用可能な状態になる。
ステップS65では、マイクロコンピュータ21は、ラッチリレー18をオンの状態にする。これにより、ECU30−1〜ECU30−nによって制御される電装品が使用可能な状態となる。
以上の処理によれば、エンジンの始動指示がされ、エンジンが完爆状態になった場合には、まず、ヘッドライトやテールライトのような安全走行への必要性が高い+B系負荷がオンの状態にされ、続いて、二次電池13のSOCが70%以上になった場合には、ACC系負荷が動作可能な状態にされるとともに、ラッチリレー18がオンの状態にされる。これにより、二次電池13の残存容量の早期の回復を図ることが可能になる。
以上に説明したように、本発明の第3実施形態によれば、二次電池13の残存容量が少なくなった場合には、ラッチリレー18をオフの状態にするとともに、+B系負荷およびACC系負荷をオフの状態にすることで、二次電池13のさらなる消耗を防止することができる。また、エンジンが完爆状態になった場合には、安全走行に必要性が高い+B系負荷について優先的にオンの状態にし、それ以外の負荷については、二次電池13のSOCが十分に回復した後に、オンの状態にするようにしたので、二次電池13の残存容量の早期の回復を図ることが可能になる。
(F)本発明の第4実施形態の説明
本発明の第4実施形態について説明する。なお、本発明の第4実施形態の構成は図1または図6と同様であるので、その説明は省略する。
つぎに、第4実施形態の動作について図11を参照して説明する。図11は、車両が駐車状態にされた後に、エンジンの始動が指示された場合に実行される処理の流れの一例を説明するためのフローチャートである。なお、図11において、図4と対応する部分には同一の符号を付してその説明を省略する。図11は、図4と比較すると、ステップS70〜S72の処理が追加されている。これら以外は、図4の場合と同様である。ステップS20においてエンジンの始動が指示されと判定した後、ステップS21でスタータモータが回転され、ステップS22においてエンジンが完爆状態になった場合には、ステップS23に進んでラッチリレー18がオンの状態にされ、ECU30−1〜30−nへの電源電力の供給が開始された後に、処理を終了する。一方、ステップS22において、エンジンが完爆状態でないと判定された場合(エンジンの始動に失敗した場合)は、ステップS70に進み、以下の処理が実行される。
ステップS70では、マイクロコンピュータ21は、バッテリセンサ14に対して、二次電池13の電圧Vを測定するように指示する。この結果、バッテリセンサ14は、二次電池13の電圧Vを測定し、マイクロコンピュータ21に通知する。
ステップS71では、マイクロコンピュータ21は、ステップS70で測定した、二次電池13の電圧Vが所定の閾値Th未満であるか否かを判定し、V<Thである場合(ステップS71:Yes)にはステップS72に進み、それ以外の場合(ステップS71:No)にはステップS20に戻って、ユーザによる、再度のエンジン始動の指示を待つ。
ステップS72では、マイクロコンピュータ21は、二次電池13の回復待ち状態になる。ここで、二次電池13の回復待ち状態とは、スタータモータが回転された直後は、二次電池13の電圧が急激に降下するので、スタータモータを再度回転させてようとしてもトルクが足らずエンジンを始動することが困難な状態となる。そこで、第4実施形態では、二次電池13の電圧が所定の閾値Th未満になった場合には、二次電池13の回復を一定時間待つことにより、再始動が可能な状態とする。そして、二次電池13が回復した場合(V≧Thの状態になった場合)には、ステップS71においてYesと判定されてステップS20に戻り、ユーザによるエンジンの始動の指示待ち状態となる。
なお、二次電池13の回復待ちの状態になった場合には、ユーザによる再始動の指示が受け付けられないため、二次電池13の回復待ち状態であることを、例えば、表示部に表示したり、あるいは音声でアナウンスしたりすることでユーザに通知するようにしてもよい。
また、二次電池13の回復待ちの状態において、二次電池13の電圧を定期的に測定することで、二次電池13の電圧の回復曲線を得ることができるので、この回復曲線が将来において閾値Th以上となるタイミングを予測し、その予測結果に基づいて、例えば、カウントダウン表示を行うようにしてもよい。例えば、電圧の回復曲線から約30秒後に閾値Th以上になることが予測される場合は、「30秒後に再始動可能」と表示部に表示するとともに、時間の経過に応じて「30秒」をカウントダウンするようにしてもよい。このような表示によれば、ユーザに再始動が可能なタイミングを示すことで、待ち時間のイライラを解消することができる。
(E)変形実施形態の説明
以上の実施形態は一例であって、本発明が上述したような場合のみに限定されるものでないことはいうまでもない。例えば、以上の各実施形態では、バッテリセンサ14は電源管理装置20とは独立した構成としたが、例えば、図12に示すように、バッテリセンサ14と電源管理装置を一体構成とすることも可能である。図12では、バッテリセンサ14が図1に示す電源管理装置20と一体構成とされ、電源管理装置20Aとされている。また、図13は、電源管理装置20に対して、バッテリセンサ14およびラッチリレー18を一体化して、電源管理装置20Bとした構成例を示している。図12および図13に示す構成によれば、装置を一体することによって装置の構成を簡略化することができるとともに、設置スペースを縮小することができる。
また、以上の各実施形態では、ラッチリレー18を用いて電力の供給をオンまたはオフするようにしたが、例えば、ラッチリレー18の代わりに、半導体リレーを用いるようにしてもよい。
また、以上の第3実施形態では、CAN40を介してユーザの操作を受け付けないようにECUに指示するようにしたが、通信手段であるCAN40を介さずに、直接接続されたECUに対して個別に指示を送るようにしてもよい。
また、図10に示すフローチャートでは、SOCが回復するまで、ACC系負荷およびラッチリレー18をオフの状態にするようにしたが、これに加えて、エンジンのアイドリング回転数をアップすることで、二次電池13の早期の回復を図るようにてもよい。すなわち、図10に示すステップS61〜S63が実行されている場合であって、エンジンがアイドリングの状態になっているときは、アイドリングの回転数を上昇させることで、二次電池13の早期の回復を図ることができる。
また、図6では、マイクロコンピュータ21に対してCAN40を介して接続されるECUの例を図示しているが、これ以外のECUが接続されるようにしてもよい。
また、図2、図7、および、図9に示すステップS13の処理の判定基準となる50%は一例であって、これ以外の値を用いてもよい。また、図10に示すステップS63の処理の判定基準となる70%も一例であって、これ以外の値を用いるようにしてもよい。
また、図9および図10に示すフローチャートでは、SOCが70%以上になった場合に、ACC系負荷とラッチリレー18をオンの状態にするようにしたが、これらは一例であって、これら以外をオンの状態にするようにしてもよい。例えば、シートヒータ、ステアリングヒータ、ルームランプ、カーテシーランプ、および、マップランプを、図9のステップS51以降においてオフの状態にし、図10のステップS23以降においてオンの状態にするようにしてもよい。
また、オン/オフの制御を行うのではなく、例えば、エアコンについては、現在の車内温度との差が所定の温度以上となる設定温度に設定した場合には、この差の温度が所定の範囲内に収まるように目標温度を強制的に設定し、SOCが70%以上になった場合に、設定温度を目標温度とするようにしてもよい。例えば、車内の温度が5℃である場合に、設定温度が25℃に設定された場合には温度差は20℃になるので、この差が10℃になるように目標温度を15℃に変更し、この15℃を目標温度としてエアコンを制御する。そして、SOCが70%以上になった場合には、設定温度を25℃に設定するようにしてもよい。一般的に、エアコンは車内温度と目標温度の差が大きい場合に消費電力が大きくなるので、これらの差を小さくすることで消費電力を低減し、二次電池13の回復を早めることができる。
また、昼間と夜間や周囲の環境によって、電装品の重要度が変化するので、例えば、ヘッドランプ、テールランプ、ルームランプ、カーテシーランプ、および、マップランプ等については、昼間や周囲環境が明るい場合には、電力を供給する優先度を低くし、夜間や周囲環境が暗い場合には、電力を供給する優先度を高くし、二次電池13の回復を図るだけでなく、ユーザの利便性を配慮するようにしてもよい。
また、パワーシートやステアリングの調整機構(チルト調整機構およびテレスコ調整機構)については、例えば、ヘッドライトに比較して優先順位は低いことから、これらについては、70%ではなく、これよりも大きい値を閾値として、電力の供給の可否を判定するようにしてもよい。
また、電動スライドドアや電動バックドアについては、消費電力が大きいことから、スライドドアやバックドアが手動でも開閉可能である場合には、ACC系負荷と同様に、SOCが70%またはそれ以上になった場合に動作可能としてもよい。
また、図11に示す処理では、二次電池13の電圧が閾値Th以上になるまで、再始動の指示を受け付けないようにしたが、電圧ではなく、二次電池13の残存容量が所定の閾値以上になるまで再始動の指示を受け付けないようにしてもよい。
10 オルタネータ
13 二次電池
14 バッテリセンサ(検出手段)
15 電源
17 エンジンECU
18 ラッチリレー(遮断手段)
20 電源管理装置
21 マイクロコンピュータ(制御手段)
22,23 ドライバ
30−1〜30−n ECU(電子制御ユニット)
40 CAN
41 ランプコントロールECU(電子制御ユニット)
42 エアコンECU(電子制御ユニット)
43 プッシュスタートECU(電子制御ユニット)

Claims (7)

  1. 車両に搭載された二次電池の上がりを防止する二次電池上がり防止装置において、
    負荷および/または電子制御ユニットに流れる暗電流を遮断する遮断手段と、
    前記二次電池の残存容量を検出する検出手段と、
    前記車両が駐車状態にされた後に、前記検出手段によって検出される前記残存容量が所定の閾値未満になった場合には、前記遮断手段によって、前記負荷および/または前記電子制御ユニットに流れる暗電流を遮断する制御を行う制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記遮断手段によって前記負荷および/または前記電子制御ユニットに流れる電流を遮断している場合に、前記車両のエンジンを始動する指示がなされたときは、前記エンジンが燃焼による自力の回転を開始した後に、前記遮断手段による前記暗電流の遮断を解除する、
    ことを特徴とする二次電池上がり防止装置。
  2. 前記制御手段は、前記エンジンが燃焼による自力の回転を開始した後であって、前記二次電池の残存容量が所定の閾値以上になった場合に、前記遮断手段による前記暗電流の遮断を解除することを特徴とする請求項1に記載の二次電池上がり防止装置。
  3. 前記制御手段は、前記エンジンが燃焼による自力の回転を開始した後であって、前記二次電池の残存容量が所定の閾値以上になるまで前記エンジンのアイドリングの回転数を上昇させることを特徴とする請求項1または2に記載の二次電池上がり防止装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記遮断手段によって前記負荷および/または前記電子制御ユニットに流れる暗電流を遮断した場合には、前記電子制御ユニットに対してユーザの操作を受け付けない状態に遷移するように指示し、
    前記エンジンが燃焼による自力の回転を開始した後に、前記電子制御ユニットに対してユーザの操作を受け付ける状態に遷移するように指示する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の二次電池上がり防止装置。
  5. 前記電子制御ユニットとの間で通信を行う通信手段を有し、
    前記制御手段は、
    前記遮断手段によって前記負荷および前記電子制御ユニットに流れる暗電流を遮断した場合には、前記通信手段を介して前記電子制御ユニットに対してユーザの操作を受け付けない状態に遷移するように指示した後に、前記通信手段の動作を停止し、
    前記ユーザが前記車両に乗車した場合に前記通信手段の動作を開始し、
    前記エンジンが燃焼による自力の回転を開始した後に、前記通信手段を介して前記電子制御ユニットに対してユーザの操作を受け付ける状態に遷移するように指示する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の二次電池上がり防止装置。
  6. 前記制御手段は、前記エンジンを始動する指示がなされた場合であって、スタータモータによる始動に失敗したときには、前記二次電池の残存容量または電圧が所定の値まで回復するまで前記スタータモータによる再始動を保留することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の二次電池上がり防止装置。
  7. 負荷および/または電子制御ユニットに流れる暗電流を遮断する遮断手段を有し、車両に搭載された二次電池の上がりを防止する二次電池上がり防止方法において、
    前記二次電池の残存容量を検出する検出ステップと、
    前記車両が駐車状態にされた後に、前記検出ステップにおいて検出される前記残存容量が所定の閾値未満になった場合には、前記遮断手段によって、前記負荷および/または前記電子制御ユニットに流れる暗電流を遮断する制御を行う制御ステップと、を有し、
    前記制御ステップは、前記遮断手段によって前記負荷および/または前記電子制御ユニットに流れる電流を遮断している場合に、前記車両のエンジンを始動する指示がなされたときは、前記エンジンが燃焼による自力の回転を開始した後に、前記遮断手段による前記暗電流の遮断を解除する、
    ことを特徴とする二次電池上がり防止方法。
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