JP2008168740A - 車載音響機器用電源制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、車載音響機器用電源制御システムに関し、エンジン始動中に車載音響機器への電源供給が行われる際に、その車載音響機器から雑音などが大音量で出力されるのを防止することにある。
【解決手段】車両運転者により始動操作が行われたか否かに基づいて車両エンジンの始動を検出する。そして、車両エンジンの始動が検出される際(ステップ100)は、原則として、車載音響機器への電源供給を維持する一方、車載音響機器の有するスピーカの音量を設定音量よりも抑制する(ステップ104)。但し、車両エンジンの始動が失敗していた場合は、車両エンジンの始動が検出されても、車載音響機器への電源供給を禁止する(ステップ106)。
【選択図】図2

Description

本発明は、車載音響機器用電源制御システムに係り、特に、原則として車両エンジンの始動中にも車載音響機器への電源供給を維持する車載音響機器用電源制御システムに関する。
従来、エンジン始動中に車載機器への電源供給を維持できるようにした電源制御システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このシステムは、エンジンスタータの駆動操作が行われているか否かを検知すると共に、スタータの駆動操作が行われていることを検知した場合に車載バッテリ電圧やエンジン始動負荷に基づいて車載機器の電源遮断の要否を判断する。具体的には、スタータの駆動操作時にバッテリ電圧の低下が検知されたときは、車載機器の電源を遮断したうえでスタータを駆動させてエンジン始動を行う一方、バッテリ電圧の低下が検知されないときは、車載機器への電源供給を維持しつつスタータを駆動させてエンジン始動を行う。
従って、上記のシステムによれば、エンジン始動中(クランキング中)にも車載機器への電源供給を継続することが可能であるので、エンジン始動中に車載機器の電源が遮断されるシステムで起こり得る、エンジン始動後の電源供給再開直後に車載機器の作動が不安定になることやその作動が安定化するまでに多くの時間を要することなどの不都合を回避することができる。
特開2006−205795号公報
ところで、上記従来のシステムにおいて、車載機器がオーディオなどの車載音響機器である場合は、エンジン始動中にも車載音響機器から音が出力され得ることになる。エンジン始動中は、電源電圧が不安定になるので、車載音響機器から出力される音は雑音や潰れた音になり易いが、この際、エンジン始動前や始動後と同じ音量で音が出力されるものとすると、雑音や潰れた音が大音量で出力され得ることになり、その結果、その音を聞く車両乗員に不快な思いを与えるおそれがある。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、エンジン始動中に車載音響機器への電源供給が行われる際に、その車載音響機器から車両乗員にとって好ましくない雑音などが大音量で出力されるのを防止することが可能な車載音響機器用電源制御システムを提供することを目的とする。
上記の目的は、車両エンジンの始動を検出する始動検出手段と、前記始動検出手段により車両エンジンの始動が検出される際にも車載音響機器への電源供給を維持する始動時電源供給維持手段と、前記始動検出手段により車両エンジンの始動が検出される際に前記車載音響機器の音量を抑制する始動時音量抑制手段と、を備える車載音響機器用電源制御システムにより達成される。
この態様の発明において、車両エンジンの始動中には、車載音響機器への電源供給が維持されつつ、その車載音響機器の音量が抑制される。車載音響機器の音量が抑制されれば、エンジン始動中に生ずる雑音や潰れた音が大音量で出力されることはない。従って、本発明によれば、エンジン始動中に車載音響機器への電源供給が行われる際に、そのエンジン始動中における電源供給に起因してその車載音響機器から雑音などが大音量で出力されるのを防止することができる。
ところで、上記した車載音響機器用電源制御システムにおいて、前記始動時音量抑制手段により前記車載音響機器の音量が抑制された後、車両エンジンの始動が完了した際に該車載音響機器の音量を復帰させる始動後音量復帰手段を備えることとすれば、エンジン始動の完了後に車載音響機器の音量が抑制状態から復帰するので、エンジン始動完了後に速やかに車載音響機器の音を通常どおりの音量で出力させることができる。
また、上記した車載音響機器用電源制御システムにおいて、前記始動時音量抑制手段は、前記始動検出手段により車両エンジンの始動が検出される際に前記車載音響機器の音量を所定レベル未満に抑制することとすれば、エンジン始動中に車載音響機器の音量が所定レベル未満に抑制されるので、エンジン始動中における電源供給に起因する車載音響機器からの大音量雑音の出力を確実に防止することができる。
また、この構成において、前記始動時音量抑制手段は、前記車載音響機器の音量が所定レベル以上である場合において、前記始動検出手段により車両エンジンの始動が検出される際に該車載音響機器の音量を該所定レベル未満に抑制することとすれば、車載音響機器の音量が所定レベル以上である場合にのみその音量抑制を実施することができるので、エンジン始動中における車載音響機器への電源供給に起因するその車載音響機器からの大音量雑音の出力を確実に防止しつつ、そのための車載音響機器の音量抑制が不必要に行われるのを防止することができる。
これらの場合、前記始動時音量抑制手段は、前記始動検出手段により車両エンジンの始動が検出される際に前記車載音響機器の音量をゼロにすることとすれば、エンジン始動中に車載音響機器から音が全く出力されなくなるので、エンジン始動中における電源供給に起因する車載音響機器からの大音量雑音の出力を確実に防止することができる。
尚、上記した車載音響機器用電源制御システムにおいて、車両エンジンの始動の成否を判定する始動成否判定手段と、前記始動成否判定手段により車両エンジンの始動が失敗したと判定された場合に、以後、前記始動時電源供給維持手段による前記車載音響機器への電源供給を禁止する始動時電源供給禁止手段と、を備えることとすれば、一旦車両エンジンの始動が失敗した場合には、以後、エンジン始動中において車載音響機器への電源供給が禁止されるので、エンジン始動を成功させるうえでより多くの電力を確保することができ、エンジン始動性の低下を防止することができる。
本発明によれば、エンジン始動中に車載音響機器への電源供給が行われる際に、その車載音響機器から雑音などが大音量で出力されるのを防止することができる。このため、エンジン始動後に車載音響機器から出力される音を速やかに安定化させつつ、エンジン始動中に車両乗員に不快な音を聞かせるのを抑制することができる。
以下、図面を用いて、本発明の具体的な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施例である車載音響機器用電源制御システムの構成図を示す。図1に示す如く、本実施例の車載音響機器用電源制御システムは、すべてコンピュータを主体に構成された、電源ECU10、エンジンECU12、及びオーディオECU14を備えている。
電源ECU10は、車両に搭載された車載電気機器の電源制御を行う機能を有している。電源ECU10には、エンジンスイッチ16が接続されている。エンジンスイッチ16は、車両電源状態を切り替えるための押しボタンスイッチであり、車両運転者の操作可能な位置に配置されている。エンジンスイッチ16の入力状態は、電源ECU10に供給される。電源ECU10は、エンジンスイッチ16の入力状態に基づいて車両電源の切り替えが運転者により要求されたか否かを判別すると共に、また、車両電源がオフ、アクセサリオン(ACCオン)、イグニションオン(IGオン)、及びスタータオンの何れの状態に要求されているか否かを判定する。
電源ECU10には、また、ACCリレー18が接続されている。ACCリレー18は、車載バッテリと少なくともACCオン時に電源供給されるべきラジオチューナやCDプレーヤーなどの音響機器を含む所定の車載機器との間を導通・遮断する機器であって、電源ECU10からの駆動指令に従って上記した所定の車載機器への電源供給を実現すべくオン駆動される。電源ECU10は、車両電源が少なくともACCオン状態に要求されたとき、ACCリレー18に対して上記した所定の車載機器が車載バッテリから電源供給されるように指令を発する。
エンジンECU12は、アクセル開度やスロットルポジションなどの各種車両状態に基づいて車両エンジンの制御を行う機能を有している。エンジンECU12には、車両エンジンを始動するスタータ20が接続されている。スタータ20は、エンジンECU12からの駆動指令に従って車両エンジンを始動すべく駆動される。エンジンECU12は、車両エンジンを始動すべきときにスタータリレーに対して駆動指令を行うことで、スタータ20を駆動させる。
このエンジンECU12は、上記した電源ECU10と通信接続されている。電源ECU10は、車両電源がIGオン状態又はスタータオン状態に要求されたときに、エンジンECU12に対してその状態に車両電源が要求されたことを示す信号を供給する。エンジンECU12は、電源ECU10から供給される信号に基づいてスタータ20を含む車両エンジンの制御を行う。具体的には、スタータオン状態が要求されたときは、以後、車両エンジンを始動すべきとしてスタータ20を駆動させる始動制御を行い、また、IGオン状態が要求されたときは、以後、車両エンジンを運転させるべきとして各種車両状態に基づいて燃料噴射や点火についてのエンジン制御を行う。
また、エンジンECU12は、所定の状況においてスタータ20を駆動させるべくスタータリレーに対して駆動指令を行っている時は、電源ECU10に対してACCリレー18のオン駆動を停止してオフする要求(ACCカット要求)を行う一方、それ以外の時は、電源ECU10に対するACCカット要求を行わない。電源ECU10は、エンジンECU12からACCカット要求がなされていない時は、ACCリレー18に対するオン駆動を許容するが、ACCカット要求がなされている時は、ACCリレー18に対するオン駆動を停止する。
オーディオECU14は、ラジオチューナやCDプレーヤー,ナビゲーション装置などの車載音響機器に関する電子的な処理を行う機能を有している。これらの車載音響機器は、車両エンジンが運転していない場合においても、ACCリレー18がオン駆動されているときに車載バッテリから電源供給されることで作動する。オーディオECU14には、車内向けに音を出力する車載音響機器の有するスピーカ22が接続されている。オーディオECU14は、電源供給が行われている状況において、ラジオ放送局からの放送がAMラジオチューナやFMラジオチューナに受信された場合やCDプレーヤーに挿入された音楽用CDの音楽が再生される場合などに、スピーカ22からその音を出力させる。スピーカ22は、オーディオECU14からの駆動指令に従って、車両乗員が任意に選択可能な音量ボタンの操作位置に基づいて設定された音量で、ラジオチューナに受信された放送の音声や音楽用CDの音楽,ナビゲーション装置の案内音声を出力する。
このオーディオECU14は、上記したエンジンECU12と通信接続されている。エンジンECU12は、原則として、スタータ20を駆動させるべくスタータリレーに対して駆動指令を行っている時は、オーディオECU14に対してスタータ20が駆動されて車両エンジンの状態がクランキング中であることを示す信号を供給する一方、それ以外の時は、オーディオECU14に対する車両エンジンのクランキング中を示す信号の供給を行わない。オーディオECU14は、後に詳述の如く、エンジンECU12から車両エンジンの状態がクランキング中であることを示す信号が供給されていない時は、スピーカ22から出力される音の音量を設定どおりに維持する一方、その信号が供給されている時は、スピーカ22から出力される音の音量を設定音量よりも抑制する処理を行う。
次に、図2を参照して、本実施例の車載音響機器用電源制御システムの具体的動作について説明する。図2は、本実施例の車載音響機器用電源制御システムにおいて実行される制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。
本実施例のシステムにおいて、電源ECU10は、エンジンスイッチ16の入力状態に基づいて車両電源の切り替えが運転者により要求されたか否かを判別する。尚、この切り替え要求の判別は、車両と運転者の携帯する携帯機との通信照合が一致して完了するか否かが判別されてその通信照合が一致して完了したことを条件に行うこととするのが、高いセキュリティ性を確保するうえで適切である。そして、エンジンスイッチ16が運転者により押下されて車両電源の切り替えが要求された際はブレーキ操作の有無及びシフトポジションの位置などに基づいて、車両電源がオフ、アクセサリオン(ACCオン)、イグニションオン(IGオン)、及びスタータオンの何れの状態に要求されているか否かを判定する。
具体的には、車両電源オフ状態でブレーキ操作が行われることなくエンジンスイッチ16が一度押下されたときは車両電源がACCオンに要求されていると判定し、そして、かかる状態でエンジンスイッチ16がもう一度押下されたときは車両電源がIGオンに要求されていると判定する。また、車両電源がオフ、ACCオン、又はIGオンにありかつシフトポジションがPレンジ若しくはNレンジにある状態でブレーキ操作が行われつつエンジンスイッチ16が押下されたときは、車両電源がスタータオンに要求されて車両エンジンの始動操作が行われたと判定する。
電源ECU10は、車両電源のACCオンが要求されていると判定したときは、ACCリレー18に対して駆動指令を行う。この場合には、ACCリレー18がオン駆動することで、車載バッテリとACCオン時に電源供給されるべき車載音響機器を含む所定の車載機器とが導通してACC電源が導かれ、それらの車載機器が電源供給されて作動可能となる。尚、ACCリレー18への駆動指令は、少なくともACCオンが要求されている間継続して行われる。
また、電源ECU10は、車両電源のスタータオンが要求されて車両エンジンの始動操作が行われたと判定したときは、エンジンECU12に対してスタータオンが要求されたことを示す信号を供給する(ステップ100)。エンジンECU12は、電源ECU10からスタータオンが要求されたことを示す信号の供給を受けると、まず、車両エンジンを始動すべきとしてスタータリレーに対して駆動指令を供給してスタータ20を駆動させる始動制御を行う。そして、スタータリレーに対する駆動指令の供給を、算出されるエンジン回転数がエンジンの始動が完全に成功したと判断できる所定回転数に達するまで継続して行う。スタータリレーに対して駆動指令が供給されると、スタータ20が駆動されることで、車両エンジンが始動する。
エンジンECU12は、車両エンジンの始動操作が行われてスタータ20を駆動させて車両エンジンを始動させる場合、過去において電源ECU10からのスタータオンの要求時に車両エンジンの始動が失敗していたか否かを判別する(ステップ102)。この判別は、後述のエンジン始動失敗履歴フラグがセットされているか否かに基づいて行われる。そして、エンジン始動失敗履歴フラグがセットされておらず車両エンジンの始動が過去に失敗していなかったと判別したときは、スタータオンが要求されておりスタータリレーに対して駆動指令を供給してスタータ20を駆動させていても、電源ECU10に対するACCカット要求を行わず、電源ECU10からACCリレー18への駆動指令を継続させる(ステップ104)。すなわち、ACCリレー18への駆動指令は、ACCオンが要求されている時と共にスタータオンが要求されている時にも継続して行われる。上記ステップ104の処理が行われると、スタータ20の駆動により車両エンジンが始動されると同時に、ACC電源に接続する上記した音響機器を含む所定の車載機器が電源供給されて作動可能になる。
エンジンECU12は、車両エンジンの始動時に過去にその始動の失敗が生じていなかったと判別したときは、更に、スタータリレーに対して駆動指令を供給してスタータ20を駆動させている間、オーディオECU14に対してスタータ駆動により車両エンジンの状態がクランキング中であることを示すクランキング信号を供給する(ステップ104)。オーディオECU14は、エンジンECU12から車両エンジンの状態がクランキング中であることを示すクランキング信号が供給されている時は、その間継続してスピーカ22から出力される音の音量を設定音量よりも低くなるようにゼロに抑制する。この場合、車載音響機器は、電源供給されても、スピーカ22から音を全く出力しない状態になる。
一方、上記ステップ102においてエンジン始動失敗履歴フラグがセットされており過去に車両エンジンの始動が失敗していたと判別したときは、電源ECU10に対するACCカット要求を行うことで電源ECU10からACCリレー18への駆動指令を停止させる(ステップ106)。この場合には、スタータ20の駆動により車両エンジンが始動される際は、ACC電源に接続する上記した音響機器を含む所定の車載機器への電源供給が禁止されてその車載機器の作動が不可能になる。
エンジンECU12は、上記ステップ104又は106の処理を開始すると、以後、車両エンジンの始動が成功したか否かを判定する(ステップ108)。尚、このエンジン始動の成否の判定は、例えば、算出されるエンジン回転数が、車両エンジンがその始動が成功して正常に運転すると判断できる最小のエンジン回転数である所定回転数に達するか否かに基づいて行うこととすればよい。
そして、エンジン回転数が所定回転数に達したときは、車両エンジンの始動が成功したと判定し、その際にエンジン始動失敗履歴フラグがセットされていたときは、そのエンジン始動失敗履歴フラグをクリアする(ステップ110)。エンジン始動失敗履歴フラグがクリアされると、以後の上記ステップ102において否定判定がなされることは回避される。
一方、スタータ20の駆動が開始されて車両エンジンの始動が開始された後、所定時間が経過してもエンジン回転数が所定回転数に達せず車両エンジンの始動が成功しないときは、その始動が失敗したと判定し、そして、エンジン始動失敗履歴フラグをセットする(ステップ112)。尚、このエンジン始動失敗履歴フラグは、車両電源がオフからオン側へ切り替わった後、そのオン期間中において始動操作に基づくスタータ20の駆動による車両エンジンの始動が失敗したことがあることを示すフラグであり、エンジンECU12に記憶される。エンジン始動失敗履歴フラグがセットされると、以後、車両電源がオフからオン側へ移行した後の同一オン期間中において、上記ステップ102において否定判定がなされることとなる。
尚、このエンジン始動失敗履歴フラグは、車両電源がオン側からオフへ切り替わった後も継続して記憶されることとし、以後のスタータオン要求時に考慮されることとしてもよい。この場合には、一旦車両エンジンの始動が失敗した直後に車両電源がオフにされても、その後のスタータオン要求時にもエンジン始動失敗履歴フラグがセットされたままとなり、車載音響機器へのACC電源の供給はカットされる。
エンジンECU12は、上記ステップ110又は112の処理を行うと、次に、上記ステップ104において行われたオーディオECU14へのクランキング信号の供給を停止することで、スピーカ22から出力される音の音量をゼロから通常どおりの設定音量に復帰させ、或いは、上記ステップ106において行われた電源ECU10へのACCカット要求を停止することで、車載音響機器への電源供給をカット状態から再開させる(ステップ114)。この場合には、車載音響機器のスピーカ22から通常どおりの設定音量で音が出力されるものとなり、或いは、車載音響機器が電源供給されて通常どおり作動可能になる。
このように本実施例のシステムにおいては、エンジン始動操作に基づいたスタータオン要求時におけるスタータ20の駆動による車両エンジンの始動中においても、原則として、ACCオン時に電源供給されるべき車載音響機器を含む所定の車載機器への電源供給が維持される。具体的には、過去に車両エンジンの始動が失敗していない限り、その所定の車載機器への電源供給が維持される。このため、本実施例のシステムによれば、エンジン始動中に車載機器への電源が遮断されるシステムと異なり、エンジン始動完了後における車載機器への電源供給再開直後にその再開に起因してその車載機器の作動が不安定になることやその作動が安定化するまでに多くの時間を要することなどの不都合が発生するのを回避することが可能である。
また、本実施例のシステムにおいては、車両エンジンの始動中、上記の如く、車載音響機器を含む所定の車載機器への電源供給が維持され得るが、更に、その電源供給が維持された際、電源供給がなされる車載音響機器の有するスピーカ22から出力される音の音量が通常の設定音量よりも低くなるようにゼロに抑制される。車載音響機器のスピーカ22から出力される音の音量がゼロになれば、そのスピーカ22から音が出力されることはない。この点、本実施例のシステムによれば、車両エンジンの始動中に車載音響機器への電源供給が継続されても、その車載音響機器のスピーカ22から車両エンジンのクランキングに起因した雑音や潰れた音が出力されることは確実に防止される。
従って、本実施例のシステムによれば、車両エンジンの始動中に車載音響機器への電源供給を継続することで、電源供給カットに伴う上記した不都合を回避することが可能になっていると共に、更に、その車両エンジンの始動中に車載音響機器の音量をゼロにすることで、エンジン始動中における車載音響機器への電源供給の継続に伴う大音量ノイズの発生を防止することが可能になっている。
このため、本実施例によれば、車両エンジンのクランキングが終了してその始動が完了した後は、その終了とほぼ同時に車載音響機器のスピーカ22から安定した音を出力させてその視聴を再開させることができると共に、更に、エンジン始動中は車載音響機器への電源供給が継続することで生じ得る、スピーカ22からの音を聞く車両乗員に不快な思いを与えるのを防止することが可能となっている。
また、本実施例のシステムにおいては、車両エンジンの始動中に、電源供給される車載音響機器の有するスピーカ22から出力される音の音量が設定音量からゼロに抑制された場合は、その後、その車両エンジンの始動が成功して完了した際に、その音量がゼロから元の設定音量に復帰される。このため、本実施例のシステムによれば、車両エンジンの始動が完了した後に速やかに車載音響機器のスピーカ22から通常どおりの音量の音を出力させることが可能となっている。
尚、本実施例のシステムにおいては、エンジン始動操作に基づいてスタータオンが要求されると、スタータ20の駆動による車両エンジンの始動が実施されるが、その実施後、その始動の成否がエンジン始動失敗履歴フラグとして記憶される。このエンジン始動失敗履歴フラグは、エンジン始動が失敗した場合にセットされ、エンジン始動が成功した場合にクリアされる。そして、車両エンジンの始動の実施開始の際、過去にエンジン始動を失敗したことを示す履歴がエンジン始動失敗履歴フラグに残っている場合は、その始動中は、ACCオン時に電源供給されるべき車載音響機器を含む所定の車載機器への電源供給が禁止される。
このため、本実施例のシステムによれば、一旦車両エンジンの始動が失敗した場合には、以後その始動が成功するまで、エンジン始動中において車載音響機器を含む所定の車載機器への電源供給が禁止されてACC電源が遮断されるので、エンジン始動を成功させるうえで車載バッテリからの多くの電力を確保することが可能となり、これにより、エンジン始動中にACCオン時に電源供給されるべき車載音響機器を含む所定の車載機器への電源供給を維持することで起こり得るエンジン始動性の低下を確実に防止することが可能となっている。
尚、上記の実施例においては、電源ECU10が、エンジンスイッチ16の操作により車両エンジンの始動操作行われたか否かを判別することにより特許請求の範囲に記載した「始動検出手段」が、エンジンECU12が、スタータ20を駆動させた車両エンジンの始動中に、電源ECU10に対するACCカット要求を行わず、電源ECU10からACCリレー18への駆動指令を継続させることにより特許請求の範囲に記載した「始動時電源供給維持手段」が、車両エンジンの始動中に、オーディオECU14にクランキング信号を供給して、スピーカ22からの音量をゼロに抑制させることにより特許請求の範囲に記載した「始動時音量抑制手段」が、スピーカ22からの音量がゼロに抑制された後に、オーディオECU14へのクランキング信号の供給を停止して、スピーカ22からの音量を元の設定音量に復帰させることにより特許請求の範囲に記載した「始動後音量復帰手段」が、図2に示すルーチン中ステップ108の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「始動成否判定手段」が、ステップ106の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「始動時電源供給禁止手段」が、それぞれ実現されている。
ところで、上記の実施例においては、車両エンジンの始動中は原則として車載音響機器へのACC電源の供給を維持しつつその車載音響機器の音量をゼロに抑制することとしたが、車載音響機器の音量はゼロに抑制されるのではなく、車両乗員が聴くことの可能な最小の音量レベル未満に抑制されるものであればよい。かかる構成においても、車両エンジンの始動中に車載音響機器への電源供給が継続されても、その車載音響機器のスピーカ22から車両エンジンのクランキングに起因した雑音や潰れた音が車両乗員に視聴可能に出力されることは防止されるので、車両乗員に不快な思いを与えるのは確実に防止される。
また、上記の変形例においては、車両エンジンの始動中に車載音響機器の音量を車両乗員が聴くことの可能な最小の音量レベル未満に抑制するが、この抑制を、車載音響機器の設定音量がその最小音量レベル以上であるときに行う一方、その設定音量がその最小音量レベル未満であるときは行わないこととしてもよい。図3は、この変形例の車載音響機器用電源制御システムにおいて実行される制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。
すなわち、この変形例において、エンジンECU12は、車両エンジンの始動時に過去にその始動の失敗が生じていなかったと判別したときは、次に、車両乗員が任意に選択可能な音量ボタンの操作位置に基づいた設定音量が上記の最小音量レベル以上であるか否かを判別する(ステップ150)。そして、設定音量が最小音量レベル以上であるときは、スタータリレーに対して駆動指令を供給してスタータ20を駆動させている間、電源ECU10に対するACCカット要求を行わず、電源ECU10からACCリレー18への駆動指令を継続させると共に、オーディオECU14に対してスタータ駆動により車両エンジンの状態がクランキング中であることを示すクランキング信号を供給して、車載音響機器のスピーカ22から出力される音の音量を上記の最小音量レベルよりも低く抑制させる(ステップ152)。一方、設定音量が最小音量レベル未満であるときは、スタータリレーに対して駆動指令を供給してスタータ20を駆動させている間、電源ECU10に対するACCカット要求を行わず、電源ECU10からACCリレー18への駆動指令を継続させる一方、オーディオECU14に対するクランキング信号の供給を行わず、車載音響機器のスピーカ22から出力される音の音量をその最小音量レベル未満である設定音量のままに維持させる(ステップ154)。
かかる変形例においては、車両エンジンの始動中における車載音響機器の音量抑制を、その設定音量が車両乗員が聴くことの可能な最小音量レベル以上である場合にのみ実施することができると共に、また、その設定音量がその最小音量レベル未満である場合は、上記した車載音響機器の音量抑制が行われなくても、その出力音が車両乗員の聴くことの可能なレベルに達することはないので、この点で、エンジン始動中における車載音響機器へのACC電源の供給に起因するその車載音響機器からの大音量雑音の出力を確実に防止しつつ、その防止のための手段である車載音響機器の音量抑制が不必要に行われるのを確実に防止することが可能となっている。
また、上記の実施例においては、車両エンジンの始動中にエンジンECU12からオーディオECU14に直接にクランキング信号を供給することで、車載音響機器のスピーカ22からの音量を抑制することとしたが、オーディオECU14と電源ECU10とを互いに通信接続させたうえで、エンジンECU12から電源ECU10を経由してオーディオECU14にクランキング信号を供給することで、車載音響機器のスピーカ22からの音量を抑制することとしてもよい。
また、上記の実施例においては、エンジン始動失敗履歴フラグを、エンジン始動が失敗した場合にセットし、エンジン始動が成功した場合にクリアすることとしたが、エンジン始動が所定の複数回連続して失敗した場合にセットすること、或いは、エンジン始動が所定の複数回連続して成功した場合にリセットすることとしてもよい。また、エンジン始動が失敗した場合でもその前のエンジン始動が成功していたときはセットしないこととしてもよく、逆に、エンジン始動が成功した場合でもその前のエンジン始動が失敗していたときはクリアしないこととしてもよい。
更に、上記の実施例においては、車両電源の切り替えを押しボタン式のエンジンスイッチ16の操作により行うものとしたが、イグニションキーシリンダに挿入したキーの手動操作により行うものとしてもよい。
本発明の一実施例である車載音響機器用電源制御システムの構成図である。 本実施例の車載音響機器用電源制御システムにおいて実行される制御ルーチンの一例のフローチャートである。 本発明の変形例である車載音響機器用電源制御システムにおいて実行される制御ルーチンの一例のフローチャートである。
符号の説明
10 電源ECU
12 エンジンECU
14 オーディオECU
16 エンジンスイッチ
18 ACCリレー
20 スタータ
22 スピーカ

Claims (6)

  1. 車両エンジンの始動を検出する始動検出手段と、
    前記始動検出手段により車両エンジンの始動が検出される際にも車載音響機器への電源供給を維持する始動時電源供給維持手段と、
    前記始動検出手段により車両エンジンの始動が検出される際に前記車載音響機器の音量を抑制する始動時音量抑制手段と、
    を備えることを特徴とする車載音響機器用電源制御システム。
  2. 前記始動時音量抑制手段により前記車載音響機器の音量が抑制された後、車両エンジンの始動が完了した際に該車載音響機器の音量を復帰させる始動後音量復帰手段を備えることを特徴とする請求項1記載の車載音響機器用電源制御システム。
  3. 前記始動時音量抑制手段は、前記始動検出手段により車両エンジンの始動が検出される際に前記車載音響機器の音量を所定レベル未満に抑制することを特徴とする請求項1又は2記載の車載音響機器用電源制御システム。
  4. 前記始動時音量抑制手段は、前記車載音響機器の音量が前記所定レベル以上である場合において、前記始動検出手段により車両エンジンの始動が検出される際に該車載音響機器の音量を該所定レベル未満に抑制することを特徴とする請求項3記載の車載音響機器用電源制御システム。
  5. 前記始動時音量抑制手段は、前記始動検出手段により車両エンジンの始動が検出される際に前記車載音響機器の音量をゼロにすることを特徴とする請求項3又は4記載の車載音響機器用電源制御システム。
  6. 車両エンジンの始動の成否を判定する始動成否判定手段と、
    前記始動成否判定手段により車両エンジンの始動が失敗したと判定された場合に、以後、前記始動時電源供給維持手段による前記車載音響機器への電源供給を禁止する始動時電源供給禁止手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項記載の車載音響機器用電源制御システム。
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