JP2005336314A - 光硬化性樹脂組成物 - Google Patents

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Hironobu Shimazu
宏宣 島津
Shintaro Moriguchi
慎太郎 森口
Norishige Shichiri
徳重 七里
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

【課題】 アウトガスの発生が少なく、硬化性が高く防湿性に優れ、しかも着色が少なく
透明性の高い硬化物が得られることから、トップエミッション方式の有機エレクトロルミ
ネッセンス素子の封止剤として好適にもちいることができる光硬化性樹脂組成物を提供す
る。
【解決手段】 光カチオン重合性化合物とオニウムボレート錯体とを含有する光硬化性樹
脂組成物であって、前記オニウムボレート錯体を構成するオニウムカチオンは、水素結合
性基を有するものである光硬化性樹脂組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、アウトガスの発生が少なく、硬化性が高く防湿性に優れ、しかも着色が少なく
透明性の高い硬化物が得られる光硬化性樹脂組成物に関する。
近年、光硬化性樹脂組成物は、有機エレクトロルミネッセンス素子の封止剤として注目さ
れている。
有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL素子)は、互いに対向する一対の電極間に
有機発光材料層が挟持された積層体構造を有し、この有機発光材料層に一方の電極から電
子が注入されるとともに他方の電極から正孔が注入されることにより有機発光材料層内で
電子と正孔とが結合して発光する。このように有機EL素子は自己発光を行うことから、
バックライトを必要とする液晶表示素子等と比較して視認性がよく、薄型化が可能であり
、しかも直流低電圧駆動が可能であるという利点を有しており、次世代ディスプレイとし
て着目されている。
しかし、有機エレクトロルミネッセンス素子では、積層体を構成する有機発光材料や電極
は水分等による酸化により特性が劣化しやすく、大気中で駆動させると、発光特性が急激
に劣化し寿命が短いという問題があった。そこで、一般的な有機EL素子では、積層体の
上に乾燥剤が設置されたガラス又は金属からなる蓋を被せ、その周辺を接着剤(封止剤)
で封止することにより水分の侵入を遮断する構造が採られていた。この方式では、積層体
から発せられた光は蓋の反対側、即ち、有機EL素子の底部側から取り出されることから
ボトムエミッション方式とも呼ばれている(例えば、特許文献1)。
一方、近年、従来のボトムエミッション方式の有機EL素子に代って、積層体から発せら
れた光を上面側から取り出すトップエミッション方式の有機EL素子が注目されている。
この方式は、開口率が高く、低電圧駆動となることから、長寿命化に有利であるという利
点がある。このようなトップエミッション方式の有機EL素子では、通常、積層体を2枚
のガラス等の透明材料からなる防湿性基材により挟み込み、該防湿性基材間を封止剤で充
填することにより封止している(例えば、特許文献2等)。
このようなトップエミッション方式の有機EL素子では、これまで、主に光硬化性樹脂組
成物や熱硬化性樹脂組成物等の硬化性樹脂組成物からなる充填剤を用いて充填する方法等
が検討されていた。しかしながら、このような硬化性樹脂組成物を用いて積層体を封止し
ようとすると、積層体に強い光が直接照射されたり、積層体が高温にさらされたりするこ
とから、光や熱により積層体が劣化してしまうことがあるという問題があった。
特開平9−148066号公報 特開2001−375973号公報
本発明者らは、鋭意検討の結果、これまでに、光カチオン重合性化合物、オニウムボレー
ト錯体、及び、硬化遅延剤を含有する光後硬化性樹脂組成物を用いれば、直接積層体に強
い光を照射することなく積層体を封止することができることを見出した。このような光後
硬化性樹脂組成物は、極めて硬化性が高く防湿性に優れ、また、オニウムイオンの中心元
素を選択することにより着色が少なく透明性の高い硬化物が得られることから、有機EL
素子の封止剤として極めて好適であると思われた。
しかしながら、このような光後硬化性樹脂組成物を用いた場合、硬化時にアウトガスが発
生しやすく、硬化物中に気泡が混入して透明性を損ねたり、防湿性が低下したり、積層体
を腐食してしまったりすることがあるという問題があった。近年の液晶素子等との激しい
性能競争のなか、有機EL素子に求められる性能も年々厳しいものになってきており、有
機EL素子の封止剤に対してもより一層厳格な性能が求められるようになってきた。
本発明は、上記現状に鑑み、アウトガスの発生が少なく、硬化性が高く防湿性に優れ、し
かも着色が少なく透明性の高い硬化物が得られる光硬化性樹脂組成物を提供することを目
的とする。
本発明は、光カチオン重合性化合物とオニウムボレート錯体とを含有する光硬化性樹脂組
成物であって、前記オニウムボレート錯体を構成するオニウムカチオンは、水素結合性基
を有するものである光硬化性樹脂組成物である。
本発明は、光カチオン重合性化合物とオニウムボレート錯体とを含有する光硬化性樹脂組
成物であって、前記オニウムボレート錯体を構成するオニウムカチオンは、光カチオン重
合性化合物と反応して化学結合し得る官能基を有するものである光硬化性樹脂組成物であ
る。
以下に本発明を詳述する。
本発明者らは、鋭意検討の結果、従来の光硬化性樹脂組成物においては、光カチオン重合
開始剤として用いたオニウムボレート錯体がアウトガス発生の原因となっていることを突
き止めた。オニウムボレート錯体は、極めて酸の発生効率が高く、これを光カチオン重合
開始剤として用いた場合には、極めて硬化性に優れる光硬化性樹脂組成物とすることがで
きる。しかし、オニウムボレート錯体中のオニウムイオンは、光を照射されることにより
開裂して2種のラジカルを発生し、このラジカルにより重合が開始されるが、このとき発
生したオニウムイオン開裂物がアウトガスの原因となっていたことが判った。そこで本発
明者らは、更に鋭意検討の結果、特定の構造を有するオニウムイオンからなるオニウムボ
レート錯体を光ラジカル重合開始剤として用いれば、光カチオン重合開始剤としての優れ
た性能を維持したまま、オニウムイオン開裂物に起因するアウトガスの発生を抑制できる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、オニウムボレート錯体を含有する。
上記オニウムボレート錯体を構成するオニウム塩としては、例えば、アリールジアゾニウ
ム塩、ジアリールヨードニウム塩、トリアリールスルホニウム塩、フェナシルスルホニウ
ム塩、ヒドロキシルスルホニウム塩、スルホオキソニウム塩、ピリジニウム塩等が挙げら
れる。
なかでも上記オニウムボレート錯体を構成するオニウムイオンは、ヨウ素又は硫黄を中心
元素とすることが好ましい。このようなオニウムボレート錯体を光カチオン重合開始剤と
して含有する光硬化性樹脂組成物は、極めて着色が少なく透明性の高い硬化物を得ること
ができる。なかでも、中心金属が硫黄であるものは、透明性の点で特に優れている。
下記一般式(1)及び下記一般式(2)に上記オニウムカチオンの好ましい1例を示した
Figure 2005336314
式中、R〜Rは、中心元素に結合する分子を表す。
これらのオニウムカチオンからなるオニウムボレート錯体に光を照射すると、例えば、下
記一般式(3)及び下記一般式(4)で表されるオニウムカチオン開裂物が生じる。これ
らのオニウムカチオン開裂物がアウトガスの原因となり得ると考えられる。
Figure 2005336314
本発明の光硬化性樹脂組成物の第1の態様では、上記オニウムカチオンは、水素結合性基
を有する。ここで水素結合性基を有するとは、例えば、上記一般式(3)の場合には、中
心元素に結合するR、Rのいずれかに、上記一般式(4)の場合にはRに水素結合
性基があることを意味する。
水素結合性基を有することによりオニウムカチオン開裂物同士が水素結合により結合する
ことから、その沸点が上昇して揮発しにくくなり、アウトガスとして放出されるのが抑え
られる。
上記水素結合性基としては特に限定されず、例えば、水酸基、エポキシ基、カルボキシル
基、エステル基、アミノ基、ニトロ基、ケトン基等の極性基が挙げられる。
上記水素結合性基は、オニウムカチオンの中心元素に結合する分子が複数ある場合には、
少なくとも1つの分子に含まれていればよいが、全ての分子に含まれていることが好まし
い。
このような水素結合性基を有するオニウムカチオンとしては特に限定されないが、例えば
、下記式(5)、下記式(6)、下記式(7)により表されるもの等が挙げられる。
Figure 2005336314
本発明の光硬化性樹脂組成物の第2の態様では、上記オニウムカチオンは、光カチオン重
合性化合物と反応して化学結合し得る官能基を有する。ここで光カチオン重合性化合物と
反応して化学結合し得る官能基を有するとは、例えば、上記一般式(3)の場合には、中
心元素に結合するR、Rのいずれかに、上記一般式(4)の場合にはRに光カチオ
ン重合性化合物と反応して化学結合し得る官能基があることを意味する。
光カチオン重合性化合物と反応して化学結合し得る官能基を有することによりオニウムカ
チオン開裂物は、上記光カチオン重合性化合物と反応してその硬化物中に取り込まれるこ
とから揮発されにくくなり、アウトガスとして放出されるのが抑えられる。
上記光カチオン重合性化合物と反応して化学結合し得る官能基としては特に限定されず、
例えば、上記光カチオン重合性化合物がエポキシ基又はオキセタニル基である場合には、
エポキシ基、オキセタニル基、重合性二重結合、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、イ
ソシアネート基、酸無水物等が挙げられる。
上記光カチオン重合性化合物と反応して化学結合し得る官能基は、オニウムカチオンの中
心元素に結合する分子が複数ある場合には、少なくとも1つの分子に含まれていればよい
が、全ての分子に含まれていることが好ましい。
このような上記光カチオン重合性化合物と反応して化学結合し得る官能基を有するオニウ
ムカチオンとしては特に限定されないが、例えば、下記式(8)、(9)及び(10)に
より表されるもの等が挙げられる。
Figure 2005336314
上記オニウムボレート錯体におけるオニウムカチオンの対イオンとしては特に限定されな
いが、下記一般式(11)で表されるアニオンが好適である。
Figure 2005336314
式(11)中、Bは、3価のホウ素を表し、R〜Rの少なくとも1個は、炭素数6〜
30のハロゲン置換芳香族基を表す。
上記オニウムボレート錯体におけるオニウムカチオンの対イオンが、このようなホウ素を
中心元素とするものである場合には、光カチオン重合開始剤として用いたときの酸強度が
強くなるため、光硬化性樹脂組成物の硬化性が向上し、高いガラス転移温度を有する硬化
物を得ることができる。その結果、光硬化性樹脂組成物の硬化物の透湿性(透湿度)が低
下するため、この光硬化性樹脂組成物を用いて作製した例えば有機EL素子の寿命を長く
することができ、信頼性を高めることができる。
上記一般式(11)中、R〜Rの少なくとも1個は、炭素数6〜30のハロゲン置換
芳香族基である。上記芳香族基としては、特に限定されず、例えば、フェニル基、ナフチ
ル基、アントラセニル基等が挙げられる。また、ハロゲン置換基としては、特に限定され
るものではないが、例えば、塩素、フッ素等が挙げられ、中でも、フッ素が好適に用いら
れる。上記ハロゲン置換基は、芳香族基の芳香族環に直接結合したハロゲン基であっても
良いし、例えばハロ−ヒドロカルビル置換基の場合のように他の置換基の一部として導入
されたものであっても良く、なかでも、フルオロ−ヒドロカルビル置換基が好ましい。
上記一般式(11)で表されるホウ素中心アニオンとしては特に限定されないが、例えば
、[3,5−(CF、(C、(C−p−C
、(C−m−CF、(C−p−F)、(C
(CH)B、(C(n−C)B、(C−p−C
(C)B、(CFB、(C(C)B
(CH(C−p−CF、(C(n−C1837O)
等が好適である。
上記好ましいホウ素中心アニオンは、ホウ素に結合した3個以上のハロゲン置換芳香族基
を含有しており、そのハロゲン置換基としてはフッ素が最も好ましい。最も好ましいホウ
素中心アニオンの例としては、例えば、[3,5−(CF、(C
、(C(CH)B、(C(n−C)B
、(CFB等が挙げられる。
上記一般式(11)で表されるホウ素中心アニオン分子量は、400以上であることが好
ましい。400未満であると、分子が移動しやすくなって、上記オニウムボレート錯体を
光カチオン重合開始剤として用いる本発明の光硬化性樹脂組成物を有機EL素子の製造に
用いた場合に、電極腐食を起こすことがある。
上記オニウムボレート錯体におけるオニウムカチオンの対イオンとしては、上記一般式(
11)で表されるホウ素中心アニオン以外にも、例えば、[3,5−(CF
Al、(CAl、(C、(C)FSb
、(C)F等;他のホウ素中心非求核的塩や;他の金属や半金属を含有し
ている他の有用なアニオン等も用いることができる。
上記オニウムボレート錯体の吸収波長の好ましい下限は300nm、好ましい上限は40
0nmである。波長300nm未満の光を吸収するものであると、上記オニウムボレート
錯体を光カチオン重合開始剤として用いる本発明の光硬化性樹脂組成物において、高圧水
銀灯や超高圧水銀灯等を光源とする通常の光を使用したときに硬化が不充分となることが
ある。波長400nmを超える光を吸収するものであると、硬化進行過程において着色を
起こすことがある。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、光カチオン重合性化合物を含有する。
上記光カチオン重合性化合物としては、分子内に少なくとも1個の光カチオン重合性官能
基を有しているものであれば特に限定されず、例えば、分子内に少なくとも1個のエポキ
シ基、オキセタニル基、水酸基、ビニルエーテル基、エピスルフィド基、エチレンイミン
基等を有する化合物等が挙げられる。なかでも、光カチオン重合性が高く、少ない光量で
も効率的に光硬化が進行することから、分子内に少なくとも1個のエポキシ基を有する化
合物(以下、エポキシ系化合物ともいう)、又は、分子内に少なくとも1個のオキセタニ
ル基を有する化合物(以下、オキセタニル系化合物ともいう)が好適に用いられる。
これらの光カチオン重合性化合物の性状(分子量)は特に限定されず、モノマー、オリゴ
マー、ポリマーのいずれであってもよい。また、これらの光カチオン重合性化合物は、単
独で用いられてもよいし、2種類以上が併用されてもよい。
上記エポキシ系化合物としては特に限定されず、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹
脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂等のビスフェノール型エポキシ樹脂;フェノールノ
ボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂等のノボラック型エポキ
シ樹脂;脂肪族エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、異節環状型エポキシ樹脂、多官能性
エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、グリシジルエーテル型エポキシ樹脂、グリシ
ジルエステル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂;水添ビスフェノールA
型エポキシ樹脂等のアルコール型エポキシ樹脂;臭素化エポキシ樹脂等のハロゲン化エポ
キシ樹脂;ゴム変性エポキシ樹脂、ウレタン変性エポキシ樹脂、エポキシ化ポリブタジエ
ン、エポキシ化スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、エポキシ基含有ポリ
エステル樹脂、エポキシ基含有ポリウレタン樹脂、エポキシ基含有アクリル樹脂等が挙げ
られる。これらのエポキシ系化合物は単独で用いられてもよいし、2種類以上が併用され
てもよい。
上記エポキシ系化合物のうち市販されているものとしては、例えば、ジャパンエポキシレ
ジン社製の商品名「エピコート806」、「エピコート828」、「エピコート1001
」、「エピコート1002」等の「エピコート」シリーズや、ダイセル化学工業社製の商
品名「セロキサイド2021」等の「セロキサイド」シリーズ等が挙げられる。
上記オキセタニル系化合物としては特に限定されず、例えば、フェノキシメチルオキセタ
ン、3,3−ビス(メトキシメチル)オキセタン、3,3−ビス(フェノキシメチル)オ
キセタン、3−エチル−3−(フェノキシメチル)オキセタン、3−エチル−3−(2−
エチルヘキシロキシメチル)オキセタン、3−エチル−3−{[3−(トリエトキシシリ
ル)プロポキシ]メチル}オキセタン、ジ[1−エチル(3−オキセタニル)]メチルエ
ーテル、オキセタニルシルセスキオキサン、フェノールノボラックオキセタン、1,4−
ビス{[(3−エチル−3−オキセタニル)メトキシ]メチル}ベンゼン等が挙げられる
。これらのオキセタニル系化合物は単独で用いられてもよく、2種類以上が併用されても
よい。
上記エポキシ系化合物、オキセタニル系化合物以外の光カチオン重合性化合物としては、
例えば、エポキシド類、環状エーテル類、ビニルエーテル類、ビニルアミン類、不飽和炭
化水素類、ラクトン類及び他の環状エステル類、ラクタム類、環状カーボネート類、環状
アセタール類、アルデヒド類、環状アミン類、環状スルフィド類、シクロシロキサン類、
シクロトリホスファゼン類及び他の光カチオン重合可能な基やモノマー等の少なくとも1
個の光カチオン重合可能基を有している光カチオン重合性化合物が挙げられる。なかでも
、エポキシドモノマー等の環状エーテルモノマーやビニル有機モノマー等が好適に用いら
れる。
本発明の光硬化性樹脂組成物中における、上記光カチオン重合性化合物とオニウムボレー
ト錯体との配合比としては特に限定されないが、上記光カチオン重合性化合物100重量
部に対するオニウムボレート錯体の配合量の好ましい下限は0.1重量部、好ましい上限
は10重量部である。0.1重量部未満であると、光カチオン重合性化合物の光カチオン
重合が充分に進行しなかったり、光硬化性樹脂組成物の光硬化が遅くなりすぎることがあ
り、10重量部を超えると、光硬化性樹脂組成物の光硬化が速くなりすぎて、作業性が低
下したり、不均一な硬化物となりやすくなることがある。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、更に、硬化制御剤を含有することが好ましい。適当量の
硬化制御剤を含有することにより、光照射後の使用可能時間および硬化時間を制御する反
応調節剤としての機能を果たし、本発明の光硬化性樹脂組成物を光後硬化性樹脂組成物と
することができる。このような光後硬化性樹脂組成物を用いれば、積層体に直接強い光を
照射することなく、積層体の封止を行うことができる。
上記硬化制御剤としては、エーテル結合を有する化合物であれば特に限定されず、例えば
、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシテトラメチレングリ
コール等のポリアルキレンオキサイド、クラウンエーテル等が挙げられる。これらの硬化
制御剤は単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記ポリアルキレンオキサイドの末端は特に限定されず、水酸基でもよいし、他の化合物
によりエーテル化、エステル化されてもよく、エポキシ基等の官能基となっていてもよい
。なかでも、水酸基、エポキシ基等は、上記光カチオン重合性化合物と反応するので好適
に用いられる。更に、上記ポリアルキレンオキサイドとしては、ポリオキシアルキレン付
加ビスフェノール誘導体も好適に用いられ、特に末端が水酸基又はエポキシ基を有する化
合物がより好適に用いられる。
上記硬化制御剤としてポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールを用いる場合
には、分子内にポリエチレングリコール構造及び/又はポリプロピレングリコール構造が
2以上有するものが好適である。
このようなポリエチレングリコール構造を分子内に2以上有する硬化制御剤のうち市販品
としては、例えば、「リカレジンBEO−60E」、「リカレジンEO−20」(いずれ
も新日本理科社製)等が挙げられる。また、ポリプロピレングリコール構造を分子内に2
以上有する硬化制御剤のうち市販品としては、例えば、「リカレジンBPO−20E」、
「リカレジンPO−20」(いずれも新日本理科社製)等が挙げられる。
上記クラウンエーテルとしては、例えば、12−クラウン−4,15−クラウン−5,1
8−クラウン−6等が挙げられる。
本発明の光硬化性樹脂組成物を光後硬化性樹脂組成物として用いる場合には、光を照射し
た後に硬化反応が進行し、接着ができなくなるまでの可使時間が1分間以上であることが
好ましい。1分間未満であると、基板等を貼り合わせる前に硬化が進行してしまい、充分
な接着強度を得られなくなることがある。
本発明の光硬化性樹脂組成物中における上記硬化制御剤の含有量の好ましい下限は、光カ
チオン重合開始剤100重量部に対して0.1重量部、好ましい上限は20重量部である
本発明の光硬化性樹脂組成物は、本発明の目的を阻害しない範囲で必要に応じて、光増感
剤を含有してもよい。上記光増感剤としては特に限定されず、例えば、カルボニル化合物
、有機硫黄化合物、過硫化物、レドックス系化合物、アゾ化合物、ジアゾ化合物、ハロゲ
ン化合物、光還元性色素等が挙げられる。具体的には、例えば、ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインイソプロピルエーテル等のベンゾイン誘導体;ベンゾフェノン、2,4−
ジクロルベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4,4’−ビス(ジメチルア
ミノ)ベンゾフェノン等のベンゾフェノン誘導体;2−クロルチオキサントン、2−イソ
プロピルチオキサントン等のチオキサントン誘導体;2−クロルアントラキノン、2−メ
チルアントラキノン等のアントラキノン誘導体等が挙げられる。これらの光増感剤は単独
で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
本発明の光硬化性樹脂組成物中における上記光増感剤の含有量の好ましい下限は、光カチ
オン重合開始剤100重量部に対して1重量部、好ましい上限は500重量部である。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、本発明の目的を阻害しない範囲で必要に応じて、例えば
、粘接着性をより向上させるための粘接着性ポリマーや粘接着性付与剤(タッキファイヤ
ー)、力学的物性や耐久性をより向上させるための充填剤、粘度を調整するための粘度調
整剤、揺変性(チキソトロープ性)を付与するための揺変性付与剤(チキソトロープ剤)
、力学的物性を改善するための物性調整剤、カップリング剤、補強剤、増量剤、軟化剤(
可塑剤)、タレ防止剤、酸化防止剤(老化防止剤)、熱安定剤、難燃剤、帯電防止剤、有
機溶剤等の公知の各種添加剤を含有してもよい。
本発明の光硬化性樹脂組成物を製造する方法としては特に限定されず、例えば、万能ミキ
サー、バンバリーミキサー、ニーダー、2本ロール、3本ロール、押出機等の公知の各種
混練機を単独で用いるか又は併用して、上記光カチオン重合性化合物、オニウムボレート
錯体及び必要に応じて配合される添加剤を、常温下又は加熱下で、常圧下、減圧下、加圧
下又は不活性ガス気流下等の条件下で均一に混練する方法等が挙げられる。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、好ましくは波長300nm以上、より好ましくは波長3
00〜400nmの光を含む光を照射することにより硬化する。
上記光を照射するための光源としては特に限定されず、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯
、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、エキシマレーザー、ケミカルランプ、ブラックライトラン
プ、マイクロウェーブ励起水銀灯、メタルハライドランプ、ナトリウムランプ、ハロゲン
ランプ、キセノンランプ、蛍光灯、太陽光、電子線照射装置等が挙げられる。これらの光
源は、単独で用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
これらの光源の使用に際しては、例えば光カットフィルター等を用いて、熱線や波長30
0nm未満の光を除去することが好ましい。また、上記光源の光硬化性樹脂組成物への照
射手順としては、例えば、各種光源の同時照射、時間差をおいての逐次照射、同時照射と
逐次照射との組み合わせ照射等が挙げられ、いずれの照射手順を採ってもよい。
本発明の光硬化性樹脂組成物の硬化に際しては、光カチオン重合性化合物の光カチオン重
合をより促進して、硬化時間をより短縮するために、光照射と同時に加熱を行ってもよい
。上記加熱硬化を併用する場合の加熱温度としては特に限定されないが、50〜100℃
程度であることが好ましい。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、硬化物の全光線透過率が80%以上であることが好まし
い。80%未満であると、本発明の光硬化性樹脂組成物を有機EL素子の封入剤として用
いた場合に、得られる有機EL素子の光学的特性が不充分となることがある。
なお、全光線透過率は、分光計(例えば、東京電色社製「AUTOMATIC HAZE
MATER MODEL TC−III DPK」)等を用いて測定することができる。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、硬化物の波長350〜700nmの光の吸収率が80%
以上であることが好ましい。80%未満であると、本発明の光硬化性樹脂組成物を有機E
L素子の封入剤として用いた場合に、得られる有機EL素子の光学的特性が不充分となる
ことがある。
なお、波長350〜700nmの光の吸収率は、色度計(例えば、東京電色社製「COL
OR ANALYZER TC−1800M」)等を用いて測定することができる。
本発明の光硬化性樹脂組成物は、硬化物のJIS Z 0208に準拠して85℃−85
%RHの条件下で測定した透湿度が150g/m2 ・24h/100μm以下であること
が好ましい。150g/m2 ・24h/100μmを超えると、本発明の光硬化性樹脂組
成物を有機EL素子の封入剤として用いた場合に、得られる有機EL素子の寿命が短くな
ることがある。
本発明の光硬化性樹脂組成物の用途としては特に限定されず、例えば、接着剤、封止剤、
片面テープ、両面テープ、封止フィルム、シーリング剤、コーティング剤、ライニング剤
、印刷インキ、エレクトロニクス材料等の種々の用途に好適に用いることができる。なか
でも、接着剤や封止剤として用いることが好ましい。また、これら接着剤、封止剤、片面
テープ、両面テープ、封止フィルム等を用いて、ディスプレイ表示部等の透明又は半透明
の構造体に好適に用いることができる。なかでも、トップエミッション方式の有機EL素
子の封止剤として極めて好適である。
本発明の光硬化性樹脂組成物を用いてなる封止剤もまた、本発明の1つである。
本発明の光硬化性樹脂組成物又は封止剤を用いてなる有機EL素子もまた、本発明の1つ
である。
本発明によれば、アウトガスの発生が少なく、硬化性が高く防湿性に優れ、しかも着色が
少なく透明性の高い硬化物が得られる光硬化性樹脂組成物を提供することができる。
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定
されるものではない。
(実施例1)
(1)オニウムボレート錯体の調製(水素結合性基)
特開平5−004996号公報及び特表平9−500921号公報に記載された方法に従
い、4−エトキシアルコールアリールスルホニウムブロマイド2重量部を、蒸留水200
重量部に溶解し、25℃の温度下で攪拌しながら、ナトリウムテトラキス(ペンタフルオ
ロフェニル)ボレート5重量部を含有する水溶液50重量部を10分間かけて滴下した。
10℃にて一晩放置した後、沈殿した白色結晶を濾過し、洗浄水をもちいて洗浄、減圧乾
燥して、4−エトキシアルコールアリールスルホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェ
ニル)ボレート4.2重量部を得た。
(2)光硬化性樹脂組成物の調製
ビスフェノールF型エポキシ樹脂(商品名「エピコート806」、ジャパンエポキシレジ
ン社製)100重量部に対して、得られた4−エトキシアルコールアリールスルホニウム
テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート4重量部、硬化遅延剤としてポリエチレ
ングリコール(商品名「PEG#200」、日本油脂社製)3重量部を添加し、均一に攪
拌混練した後、脱泡して、光硬化性樹脂組成物を製造した。
(実施例2)
(1)オニウムボレート錯体の調製
特開平5−004996号公報及び特表平9−500921号公報に記載された方法に従
い、アリールスルホニウム−4−グリシジルエーテルブロマイド2重量部を、蒸留水20
0重量部に溶解し、25℃の温度下で攪拌しながら、ナトリウムテトラキス(ペンタフル
オロフェニル)ボレート5重量部を含有する水溶液50重量部を10分間かけて滴下した
。10℃にて一晩放置した後、沈殿した白色結晶を濾過し、洗浄水をもちいて洗浄、減圧
乾燥して、アリールスルホニウム−4−グリシジルエーテルテトラキス(ペンタフルオロ
フェニル)ボレート4.2重量部を得た。
(2)光硬化性樹脂組成物の調製
ビスフェノールF型エポキシ樹脂(商品名「エピコート806」、ジャパンエポキシレジ
ン社製)100重量部に対して、得られたアリールスルホニウム−4−グリシジルエーテ
ルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート4重量部、硬化遅延剤としてポリエチ
レングリコール(商品名「PEG#200」、日本油脂社製)3重量部を添加し、均一に
攪拌混練した後、脱泡して、光硬化性樹脂組成物を製造した。
(比較例1)
(1)オニウムボレート錯体の調製
アリールスルホニウムブロマイド2重量部を、蒸留水200重量部に溶解し、25℃の温
度下で攪拌しながら、ナトリウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート5重量
部を含有する水溶液50重量部を10分間かけて滴下した。10℃にて一晩放置した後、
沈殿した白色結晶を濾過し、洗浄水をもちいて洗浄、減圧乾燥して、アリールスルホニウ
ム−4−グリシジルエーテルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート4.2重量
部を得た。
(2)光硬化性樹脂組成物の調製
ビスフェノールF型エポキシ樹脂(商品名「エピコート806」、ジャパンエポキシレジ
ン社製)100重量部に対して、得られたアリールスルホニウムテトラキス(ペンタフル
オロフェニル)ボレート4重量部、硬化遅延剤としてポリエチレングリコール(商品名「
PEG#200」、日本油脂社製)3重量部を添加し、均一に攪拌混練した後、脱泡して
、光硬化性樹脂組成物を製造した。
(評価)
実施例1〜2及び比較例1で得られた光硬化性樹脂組成物について、以下の方法により評
価を行った。
結果を表1に示した。
(1)アウトガス発生量の評価
光硬化性樹脂組成物を、バーコーターを用いて塗工後の厚さが100μmとなるように塗
工し、超高圧水銀灯(365nmにおける強度が40mW)を用いて2000mJの照射
量で照射した後、80℃30分間加熱してフィルムを形成した。
得られたフィルムを熱分析装置(Seiko Instrument社製、TG/DTA
6200)を用いて、昇温速度10℃/minで150℃まで加熱したときの重量減少率
を測定し、これをアウトガス発生量とした。
(2)有機EL素子の寿命の評価
得られた光硬化性樹脂組成物を用いて下記の方法により有機EL素子を作製した。
25mm×25mm×0.7mmの大きさのガラス基板に、ITO電極を100nmの厚
さで成膜したものを透明支持基板とした。この透明支持基板をアセトンで15分間、アル
カリ水溶液で15分間、イオン交換水で15分間、イソプロピルアルコールで15分間、
及び、沸騰させたイソプロピルアルコールで10分間、それぞれ超音波洗浄した後、更に
、UVオゾンクリーナ(日本レーザー電子社製、NL−UV253)にて前処理を施した
次いで、真空チャンバー内に洗浄済の透明支持基板を真空蒸着装置(日本真空技術社製)
の基板フォルダに固定して設置し、素焼きの坩堝にN’,N−ジ(1−ナフチル)−N,
N’−ジフェニルベンジジン(α−NPD)を200mg入れ、また、異なる素焼きの坩
堝にトリス(8−ヒドロキシキノリラ)アルミニウム(Alq3)を200mg入れて、
1×10−4Paまで減圧した。
次いで、α−NPD入りのボートを加熱して、α−NPDを蒸着速度15Å/sで室温の
透明支持基板上に堆積させ、厚さ600Åの正孔輸送層を成膜した。続いて、Alq3入
りのポートを加熱して、α−NPDを蒸着速度15Å/sで透明支持基板の正孔輸送層上
に堆積させ、厚さ600Åの有機薄膜(発光層)を形成した。
正孔輸送層と発光層とが形成された透明支持基板を真空チャンバーからいったん取り出し
、タングステン製抵抗加熱ボートにフッ化リチウムを200mg入れ、タングステン製フ
ィラメントにアルミニウム線を1.0g巻き付けた。正孔輸送層と発光層とが形成された
透明支持基板を再び真空チャンバー内に設置して、2×10−4Paまで減圧した。フッ
化リチウム入りのボートを加熱して、フッ化リチウムを蒸着速度0.2Å/sで透明支持
基板の発光層上に堆積させ、厚さ5Åの電子注入層を成膜した。続いて、アルミニウム入
りのボートを加熱して、アルミニウムを蒸着速度20Å/sで透明支持基板の電子注入層
上に堆積させ、厚さ1000Åの陰極を形成して、薄膜構造体を得た。
ガラス基板上に光硬化性樹脂組成物を塗工後の厚さが70μmとなるように塗工し、超高
圧水銀灯(365nmにおける強度が40mW)を用いて50秒間光を照射した。光照射
後、直ちにガラス基板と薄膜構造体とを貼り合わせ、80℃30分間加熱して封止した。
得られた有機EL素子を85℃、85RH%の条件下にて500時間通電したときに発生
したダークスポットの有機EL素子の表面積に占める割合を測定した。
Figure 2005336314
本発明によれば、アウトガスの発生が少なく、硬化性が高く防湿性に優れ、しかも着色が
少なく透明性の高い硬化物が得られる光硬化性樹脂組成物を提供することができる。

Claims (6)

  1. 光カチオン重合性化合物とオニウムボレート錯体とを含有する光硬化性樹脂組成物であっ
    て、前記オニウムボレート錯体を構成するオニウムカチオンは、水素結合性基を有するも
    のであることを特徴とする光硬化性樹脂組成物。
  2. 光カチオン重合性化合物とオニウムボレート錯体とを含有する光硬化性樹脂組成物であっ
    て、前記オニウムボレート錯体を構成するオニウムカチオンは、光カチオン重合性化合物
    と反応して化学結合し得る官能基を有するものであることを特徴とする光硬化性樹脂組成
    物。
  3. オニウムボレート錯体を構成するオニウムイオンは、ヨウ素又は硫黄を中心元素とするも
    のであることを特徴とする請求項1又は2記載の光硬化性樹脂組成物。
  4. 硬化遅延剤を含有することを特徴とする請求項1、2又は3記載の光硬化性樹脂組成物。
  5. 請求項1、2、3又は4記載の光硬化性樹脂組成物を用いてなることを特徴とする封止剤
  6. 請求項1、2、3又は4記載の光硬化性樹脂組成物又は請求項5記載の封止剤を用いてな
    ることを特徴とする有機EL素子。
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