JP2005297876A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トレッド部1と、トレッド部1の両側部から半径方向内方に伸びる一対のサイドウォール部2と、それぞれのサイドウォール部2の内周側に連続するそれぞれのビード部3と、それぞれのビード部3に配設したビードコア4間にトロイダルに延在させて側部部分をビードコアの周りで半径方向外側に巻上げた少なくとも一枚のカーカスプライ5とを具え、タイヤ幅方向の断面形状が三日月状の補強ゴム10を、主には、サイドウォール部の内側部分に配設してなる空気入りラジアルタイヤであって、カーカスプライ5の巻上げ部分6に沿わせて、タイヤのラジアル方向に対して±10度の角度で延在する補強コードよりなるサイド部補強層11を少なくとも一層以上配設し、該補強コードの伸びが0.1%以上かつ1.5%未満の領域における弾性率を、そのコードの伸びが1.5%以上の領域の弾性率よりも小さくしてなる。
【選択図】図1
Description
このような事象を回避するために、特開平7−315016号公報や特開平9−58229号公報に記載されているように、空気入りラジアルタイヤのサイドウォール部を、比較的高い弾性率を有する厚肉の幅方向断面形状が三日月状の補強ゴムにて補強するとともに、サイドウォール部からビード部にかけてカーカスのタイヤ幅方向外側にゴム引きスチールコードからなる補強層を配して、タイヤ内部の充填空気が漏出した場合にも、サイドウォール部の曲げ変形を抑制して、タイヤの荷重負担能力を担保することで車両の挙動の不安定化を防止する、いわゆるランフラットタイヤが提案されている。
ここで、補強層をカーカスのタイヤ幅方向外側に隣接させて設ける理由は、三日月状の補強ゴムのみの配設では、必要とされる荷重負担能力を得るために補強ゴムの厚みを過大に厚くする必要があるので、補強層に荷重の一部を負担させて、補強ゴムの厚みを減じて軽量化を図るためである。
サイド部補強層の補強コードのタイヤ周方向に対する角度を−10度未満もしくは、+10度より大きくすると、ランフラット走行時のサイドウォール部に発生する曲げ変形を抑制する効果が小さくなりすぎる。
また、該補強コードを伸びが0.1%以上かつ1.5%未満の領域の弾性率を、伸びが1.5%以上の領域の弾性率よりも小さくすることにより、ランフラット走行時のサイドウォール部の圧潰変形に伴い発生する大きな曲げ変形を、その補強コードの弾性率の大きい伸びが1.5%以上の領域での耐張力により抑制して、サイドウォール部の幅方向への膨出変形を防止して、走行耐久性を高めるとともに、タイヤの正常状態においてサイドウォール部に発生する小さい曲げ変形を、伸びが0.1%以上かつ1.5%未満の領域の弾性率の低さをもって許容して、振動乗り心地性能を高めることができる。
これによれば、サイド部補強層をサイドウォール部の曲げ変形の中心よりもタイヤ幅方向外側に位置させることができるため、ランフラット走行時のサイドウォール部の圧潰変形に伴い発生する大きな曲げ変形を、その補強コードの弾性率の大きい伸びが1.5%以上の領域での耐張力により抑制して、サイドウォール部の幅方向への膨出変形を防止して、走行耐久性を高める効果を、さらに高めることができる。
サイド部補強層の配設範囲を20%より小さくすると、ランフラット走行時のサイドウォール部の曲げ変形を抑制する効果が小さくなりすぎ、サイド部補強層の配設範囲を70%より大きくすると、サイド部の剛性が高くなりすぎてタイヤの正常状態の振動乗り心地性能が悪化するとともに、タイヤの重量増加を招き好ましくない。
またタイヤの断面高さとは、タイヤの外径とリム径の差の1/2をいい、また、タイヤの外径とは、タイヤを適用リムに装着するとともに、規定の空気圧を充填して、無負荷状態としたタイヤの外径をいうものとする。ここで適用リムとは下記の規格に規定されたリムをいい、規定の空気圧とは、下記の規格において、最大負荷能力に対応して規定される空気圧をいい、最大負荷能力とは、下記の規格でタイヤに負荷することが許される最大の質量をいう。
そして規格とは、タイヤが生産又は使用される地域に有効な産業規格によって決められている。例えば、アメリカ合衆国では”THE TIRE and RIM ASSOCIATION INC.のYEAR BOOK”であり、欧州では”The European Tyre and Rim Technical OrganisationのSTANDARDS MANUAL”であり、日本では日本自動車タイヤ協会の”JATMA YEAR BOOK”である。
これらのコードはいずれも、伸びが0.1%以上かつ1.5%未満の領域において弾性率が小さいものであり、1.5%以上の領域では高い弾性率を有するものである。これらのいずれによっても、タイヤの正常状態での振動乗り心地性能を高め、かつ、ランフラット走行時の走行耐久性を高めることができる。
ここで、迂曲コードとは、コードを波状もしくはジグザグ状に塑性変形させ、伸びが上記条件を見たすコードをいい、弾性率のコントロールが容易であることが特徴である。また、ハイエロンゲーションコードとは、直線状のコードであるが、伸びが上記条件を見たすコードであり、タイヤの成形性に優れるものである。
図1はこの発明の一実施形態を表わす、タイヤを適用リムに装着するとともに、規定の空気圧を充填し、そこに無負荷状態のタイヤ幅方向断面図である。図中1はトレッド部を示し、2は、トレッド部の両側部から半径方向内方に伸びる一対のサイドウォール部を示し、3は、それぞれのサイドウォール部2の内周側に連続するそれぞれのビード部3を示す。
補強コード12は、図3(a)に示すように、前述のハイエロンゲーションコードとすることができるほか、図3(b)に示すように、波状の迂曲コードとすることもでき、図3(c)に示すように、ジグザグ状の迂曲コードとすることも出来る。
図4は、ハイエロンゲーションコードの特性を示す荷重―伸び線図である。
図4に示すように、本発明で用いるハイエロンゲーションコードの、弾性率が小さい伸びの範囲は、0.1%以上かつ1.5%未満であり、タイヤの正常状態においては、その弾性率の低さをもって、サイドウォール部の曲げ変形を許容し、振動乗り心地性能を高めることができる。また、ランフラット走行時においては、伸びが1.5%以上の領域における、高い弾性率をもって、サイドウォール部の曲げ変形を抑制し、走行耐久性を高めることができる。
呼びが7.5JJ−17のリムに装着して、バルブコアの抜き取りによって、タイヤへの充填空気圧を完全に漏出させて、最大負荷能力に対応した質量を負荷して、速度90km/hでドラム回転試験を行い、タイヤに故障が発生するまでの距離、つまりランフラット走行距離を測定した。
それぞれの測定結果を、比較例タイヤ1をコントロールタイヤとして指数評価した結果を表1に示す。ランフラット走行距離については、指数は大きいほど性能が良好であることを示し、縦ばね定数については、指数が小さいほど縦ばね定数が小さく、振動乗り心地性能が良好であることを示す。
実施例タイヤ1〜3と比較例タイヤ2とを比較すると、実施例タイヤは縦ばね定数が小さく、タイヤの正常状態での車両の振動乗り心地性能を高めることができることが分かる。
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 ビードコア
5 カーカスプライ
6 巻上げ部
7 ベルト
8 保護層
9 インナーライナー
10 補強ゴム
11 サイド部補強層
12 補強コード
Claims (5)
- トレッド部と、トレッド部の両側部から半径方向内方に伸びる一対のサイドウォール部と、それぞれのサイドウォール部の内周側に連続するそれぞれのビード部と、それぞれのビード部に配設したビードコア間にトロイダルに延在させて側部部分をビードコアの周りで半径方向外側に巻上げた少なくとも一枚のカーカスプライとを具え、タイヤ幅方向の断面形状が三日月状の補強ゴムを、主には、サイドウォール部の内側部分に配設してなる空気入りラジアルタイヤであって、
カーカスプライの巻上げ部分に沿わせて、タイヤのラジアル方向に対して±10度の角度で延在する補強コードよりなるサイド部補強層を少なくとも一層以上配設し、該補強コードの伸びが0.1%以上かつ1.5%未満の領域における弾性率を、そのコードの伸びが1.5%以上の領域の弾性率よりも小さくしてなる空気入りラジアルタイヤ。 - サイド部補強層をカーカスプライの巻上げ部分の幅方向外側に沿わせてなる請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。
- サイド部補強層を、タイヤ最大幅位置を中心としてタイヤ断面高さの20%〜70%の範囲に設けてなる請求項1もしくは2に記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 補強コードを、波状もしくはジグザグ状に延びる迂曲コードとしてなる請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りラジアルタイヤ。
- 補強コードを、ハイエロンゲーションコードとしてなる請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004119755A JP2005297876A (ja) | 2004-04-15 | 2004-04-15 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004119755A JP2005297876A (ja) | 2004-04-15 | 2004-04-15 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005297876A true JP2005297876A (ja) | 2005-10-27 |
Family
ID=35329932
Family Applications (1)
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JP2004119755A Pending JP2005297876A (ja) | 2004-04-15 | 2004-04-15 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005297876A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009150952A1 (ja) | 2008-06-11 | 2009-12-17 | 株式会社ブリヂストン | ランフラットタイヤ |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000006612A (ja) * | 1998-06-19 | 2000-01-11 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2000016036A (ja) * | 1998-04-30 | 2000-01-18 | Bridgestone Corp | 空気入りラジアルタイヤ |
JP2000025411A (ja) * | 1998-05-01 | 2000-01-25 | Bridgestone Corp | 乗用車用空気入りタイヤ |
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2004
- 2004-04-15 JP JP2004119755A patent/JP2005297876A/ja active Pending
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