JP2005247201A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005247201A
JP2005247201A JP2004062546A JP2004062546A JP2005247201A JP 2005247201 A JP2005247201 A JP 2005247201A JP 2004062546 A JP2004062546 A JP 2004062546A JP 2004062546 A JP2004062546 A JP 2004062546A JP 2005247201 A JP2005247201 A JP 2005247201A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
steering
electric power
resonance
torque
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004062546A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4412006B2 (ja
Inventor
Toshiaki Oya
敏明 應矢
Masahiko Sakamaki
正彦 酒巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
Priority to JP2004062546A priority Critical patent/JP4412006B2/ja
Priority to US10/591,443 priority patent/US7711463B2/en
Priority to DE602005018762T priority patent/DE602005018762D1/de
Priority to EP05719911A priority patent/EP1741616B1/en
Priority to PCT/JP2005/003607 priority patent/WO2005085041A1/ja
Publication of JP2005247201A publication Critical patent/JP2005247201A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4412006B2 publication Critical patent/JP4412006B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
    • B62D5/046Controlling the motor
    • B62D5/0463Controlling the motor calculating assisting torque from the motor based on driver input

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

【課題】 演算負荷の増大を抑制しつつ位相補償のようなフィルタの設計自由度を確保して、例えば共振の抑制と通常操舵速度領域でのアシストの応答性を両立させる。
【解決手段】 電動パワーステアリング装置において、共振を抑制する伝達関数G(s)を持つ帯域阻止フィルタ15aと、伝達関数がG(s)である位相補償器15bとを備え、前記G(s)は、下記式(1−1)で表され、
(s+2ζ11ω+ω )/(s+2ζ12ω+ω ) ……(1−1)
前記G(s)は、下記式(2−1)で表され、
(s+2ζ21ω+ω )/(s+2ζ22ω+ω ) ……(2−1)
前記ζ21,ζ22は、下記式(2−2)を満足する。
ζ21 ≧ ζ22 ≧ 1 ……(2−2)
【選択図】 図2

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置に関するものである。
電動パワーステアリング装置は、運転者がハンドル(ステアリングホイール)に加える操舵トルクに基づいて電動モータを駆動することにより操舵機構に操舵補助トルクを与えるものである。より具体的には、電動パワーステアリング装置は、トルクセンサによって検出された操舵トルクに基づいて設定される目標値の電流が、操舵補助トルクを発生させる電動モータに流れるように電流制御(フィードバック制御)を行う。
特許文献1には、電動パワーステアリング装置に、制御系の安定性を向上させるための安定補償器をトルクセンサの後段に設けたものが記載されている。特許文献1の安定補償器は、特性式をG(s)=(s+as+a)/(s+bs+b)とするものであり、ここで、sはラプラス変換子、a,a,a,aは共振系の共振周波数により決定されるパラメータである。
また、本出願人は、特願2003−3656号において、制御系としての安定性を確保しつつ応答性を改善するために、伝達関数Gc(s)の帯域阻止フィルタと同型の位相補償手段を設けた電動パワーステアリング装置を提案している。前記伝達関数Gc(s)はGc(s)=(s+2ζ+2ωs+ω )/(s+2ζωs+ω )で表され、ここで、ζは補償後の減衰係数、ζは被補償系の減衰係数、ωは補償後の自然角周波数、ωは被補償系の自然角周波数である。Gc(s)は、トルク開ループ伝達関数のゲイン特性において機械系固有振動とモータの逆起電力とに基づき現れるピークを低減または打ち消すような値に設定される。
前記位相補償手段のボード線図は、例えば、図7のようになる。図7の実線で示す位相特性から明らかなように、前記位相補償手段によれば、電動パワーステアリング装置の位相特性が落ち込み安定余裕が小さくなる20Hzよりも高い周波数域で、位相を進めることができるため、系の安定性を高めることができる。
また、伝達関数Gc(s)によって表される位相補償手段は、帯域阻止フィルタと同型であるため、図7の実線で示すゲイン特性から明らかなように、系において生じる共振(共振周波数:10〜30Hz;図7のA付近)を抑制することができる。
ところが、前記位相補償手段において、共振を抑制する効果を過剰に追求すると、通常の操舵速度領域(図7のB付近の周波数域)において、ゲインが低下し、しかもアシスト(操舵補助)の応答遅れが大きくなり、操舵感に悪影響を及ぼす。
つまり、共振を抑制しようとして、位相補償手段の共振周波数におけるゲインをマイナス側に大きくすると、共振周波数付近だけでなく、共振周波数を中心として広い周波数域でゲインがマイナス側になってしまう(図7のゲイン特性の一点鎖線参照)、しかも、共振周波数よりも高い周波数域(図7のA付近)の位相進みは大きくなるが、共振周波数よりも低い周波数域(図7のB付近)の位相遅れが大きくなってしまう(図7の位相特性の一点鎖線参照)。
通常の操舵速度領域Bの応答遅れを最低限に抑え、しかも共振周波数のゲインを小さくするには、前記位相補償手段の伝達関数Gc(s)において、ζ<ζ<1とする方法も考えられる。
しかし、この方法では、コントローラ(マイクロコンピュータ)の演算負荷が大きい浮動小数点演算が避けられず、高速処理が要求される電動パワーステアリングでは、実用性に欠ける。
特開平8−290778号公報
以上のように、伝達関数Gc(s)では、共振の抑制と、通常の操舵速度領域でのアシストの応答性を両立させることが困難な場合があった。また、その他の所望の特性を得ようとしても演算負荷を抑えつつ設計の自由度を確保するのが困難であった。
そこで、本発明は、演算負荷の増大を抑制しつつ位相補償のようなフィルタの設計自由度を確保して、例えば共振の抑制と通常操舵速度領域でのアシストの応答性を両立させることを目的とする。
本発明は、検出された操舵トルクに基づいて操舵補助トルクを発生するトルク制御系を有する電動パワーステアリング装置において、前記トルク制御系の位相特性又はゲイン特性を改善させるフィルタ部を備え、前記フィルタ部は、共振を抑制する伝達関数G(s)を持つ第1フィルタと、伝達関数がG(s)である第2フィルタとを含む多段フィルタとして構成され、前記G(s)は、s:ラプラス演算子、ζ11:減衰係数、ζ12:減衰係数、ω:角周波数とおいたときに下記式(1−1)で表され、
(s+2ζ11ω+ω )/(s+2ζ12ω+ω ) ……(1−1)
前記G(s)は、s:ラプラス演算子、ζ21:減衰係数、ζ22:減衰係数、ω:角周波数とおいたときに下記式(2−1)で表され、
(s+2ζ21ω+ω )/(s+2ζ22ω+ω ) ……(2−1)
前記ζ21,ζ22は、下記式(2−2)を満足する
ζ21 ≧ ζ22 ≧ 1 ……(2−2)
ことを特徴とする。
本発明によれば、前記フィルタ部は、伝達関数がG(s)である第1フィルタと、伝達関数がG(s)である第2フィルタとを含む多段フィルタとして構成されており、フィルタ部全体としては、G(s)とG(s)を合成した特性を持つ。
そして、G(s)はG(s)を改善するようにフィルタ設計すれば、G(s)単独でフィルタ設計するよりも、所望の特性を比較的簡単に得られる。また、各フィルタは2次の低い次数のままで演算負荷を小さくでき、実質的に4次のフィルタと同様に設計自由度が確保される。
よって、例えば、カットしたい共振周波数のゲインを高くすることなく、通常操舵速度領域である比較的低周波領域の位相遅れを小さくすることが簡単に行える。
前記ω,ωは、ω=ωが好ましく、あるいはω≠ωであってもよい。ω=ωとした場合、G(s)とG(s)とは対称的な特性となり設計が比較的容易である。また、ω≠ωとした場合には設計自由度が一層高まる。
本発明によれば、フィルタ部の演算負荷をあまり増大させることなく、所望の特性を得るための設計自由度が高まる。
以下、本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、電動パワーステアリング装置の構成を、それに関連する車両構成と共に示している。この電動パワーステアリング装置は、操舵部材としてのハンドル(ステアリングホイール)100に一端が固着されるステアリングシャフト102と、そのステアリングシャフト102の他端に連結されたラックピニオン機構104と、を備えている。
ステアリングシャフト102が回転すると、その回転はラックピニオン機構104によってラック軸の往復運動に変換される。ラック軸の両端はタイロッドおよびナックルアームからなる連結部材106を介して車輪108に連結されており、ラック軸の往復運動に応じて車輪108の向きが変わる。
また、電動パワーステアリング装置は、ハンドル100の操作によってステアリングシャフト102に加えられる操舵トルクを検出するトルクセンサ3と、操舵補助トルクを発生させる電動モータ(ブラシレスモータ)6と、そのモータ6の発生する操舵補助トルクをステアリングシャフト102に伝達する減速ギヤ7と、車載バッテリ8から電源の供給を受けて、トルクセンサ3などからのセンサ信号に基づきモータ6の駆動を制御する電子制御ユニット(ECU)5と、を備えている。
このような電動パワーステアリング装置を搭載した車両において、運転者がハンドル100を操作すると、その操作による操舵トルクがトルクセンサ3によって検出され、その操舵トルクTsの検出値や車速などに基づいてECU5によりモータ6が駆動され、操舵補助トルクが発生する。操舵補助トルクが減速ギヤ7を介してステアリングシャフト102に加えられることにより、操舵操作による運転者の負担が軽減される。すなわち、ハンドル操作によって加えられる操舵トルクTsと、モータ6の発生する操舵補助トルクTaとの和が、出力トルクTbとして、ステアリングシャフト102に与えられて操舵が行われる。
図2は、電動パワーステアリング装置の制御装置としてのECU5を中心とする要部構成を示すブロック図である。ECU5には、ハンドル100に加えられた操舵トルクを検出するトルクセンサ3および車速を検出する車速センサ4の出力信号が与えられる。
ECU5は、マイクロコンピュータを含む構成であって、このマイクロコンピュータがプログラムを実行することにより複数の機能処理部を実質的に有し、制御対象であるステアリング装置に対するトルク制御を行うトルク制御系を構成している。
複数の機能処理部は、フィルタリング処理を行うフィルタ部15を有し、さらに、トルク信号Ts及び車速センサ4から出力された車速信号に応じた目標電流値を設定する目標電流設定部16と、目標電流設定部16によって設定された目標電流に基づいて電動モータ6をフィードバック制御するモータ制御部17とを含んでいる。
トルクセンサ3は、ハンドル100の操作によって与えられる操舵トルクTsを検出する。すなわち、ステアリングシャフト102におけるハンドル100側の部分と減速ギヤ7を介して操舵補助トルクTaの加えられる部分との間にトーションバーが介装されており、トルクセンサ3は、そのトーションバーのねじれを検出することにより操舵トルクTsを検出する。このようにして検出された操舵トルクTsの検出値は、操舵トルク検出信号(以下、これも符号“Ts”で示すものとする)としてトルクセンサ3から出力され、ECU5内の目標電流設定部16に入力される。
目標電流設定部16は、操舵トルク検出信号Tsと、車速センサからの車速信号とに基づき、モータに供給すべき電流の目標値を算出し、目標電流値Itとして出力する。
フィルタ部15は、この目標電流値Itに対してフィルタリング処理を施し、フィルタリング後の目標電流値をモータ制御部17に与える。
モータ制御部17は、与えられた目標電流値に対し、実際にモータ6に流れる電流値Isが一致するように電流制御を行う。その電流制御としては、例えば、目標電流値と実電流値Isとの偏差が打ち消されるようにモータ6に印加すべき電圧の指令値を算出する比例積分制御が行われる。モータ制御部17は、その電圧指令値に応じてモータ6に電圧を印加する。
モータ6は、その電圧印加によって流れる電流に応じた操舵補助力としてのトルクTmを発生し、このトルクTmは、減速ギヤ7を介し操舵補助トルクTaとしてステアリングシャフト102に伝達される。
前記フィルタ部15は、系の共振を除去又は抑制するための共振除去(抑制)フィルタ部として構成されている。この共振除去フィルタ部15は、第1フィルタとしての帯域阻止フィルタ15aと、第2フィルタとしての位相補償器15bとを備えた二段フィルタとして構成されている。
帯域阻止フィルタ15aの伝達関数G(s)は、下記式(1−1)の通りである。
(s)=(s+2ζ11ω+ω )/(s+2ζ12ω+ω ) ……(1−1)
ここで、s:ラプラス演算子、ζ11:減衰係数、ζ12:減衰係数、ω:角周波数
また、前記式(1−1)において、前記ζ11,ζ12は、電動パワーステアリング装置のトルク制御における共振を抑制するため下記式(1−2)(1−3)を満足する。
0 < ζ11 ≦ 1 ……(1−2)
ζ12 ≧ 1 ……(1−3)
前記位相補償器15bの伝達関数G(s)は、帯域阻止フィルタ15aの伝達関数G(s)と同型であり、下記式(2−1)の通りである。
(s)=(s+2ζ21ω+ω )/(s+2ζ22ω+ω ) ……(2−1)
ここで、s:ラプラス演算子、ζ21:減衰係数、ζ22:減衰係数、ω:角周波数
前記式(2−1)において、前記ζ21,ζ22は、通常の操舵領域での位相遅れを低減するために下記式(2−2)を満足する。
ζ21 ≧ ζ22 ≧ 1 ……(2−2)
なお、前記ζ21,ζ22は、下記式(2−3)を満足するのがより好ましい。
ζ21 > ζ22 > 1 ……(2−3)
図3は、比較例としての帯域阻止フィルタ型の位相補償器単独のボード線図(図3中の(a))と、帯域阻止フィルタ15a及び位相補償器15bの組み合わせとして構成された本発明に係るフィルタ部15のボード線図(図3中の(b))を例示している。
この図3により、帯域阻止フィルタ単独よりも、帯域阻止フィルタ15a及び位相補償器15bの組み合わせの方が、カットしたい共振周波数(10〜30Hz付近)のゲインを高くすることなく、通常操舵領域である比較的低周波領域(1〜3Hz付近)の位相遅れが小さくなるのが分かる。また、低周波領域におけるゲインが小さくなるのを防止できている。
このように、共振除去フィルタ部15は、帯域阻止フィルタ単独よりも良好な特性が得られている。
図4は、帯域阻止フィルタ15aと位相補償器15bの組合せとして構成された共振除去フィルタ部15の考え方を示すボード線図である。図4においては、帯域阻止フィルタ15a(伝達関数G(s))のボード線図(図4中の(c))と、位相補償器15b(伝達関数G(s);ζ21 ≧ ζ22 ≧ 1)のボード線図(図4中の(d))を例示している。
帯域阻止フィルタ15aは、共振周波数におけるゲインを小さくし、20Hzよりも高い周波数で位相を進めて安定性を高める特性を持っている。その一方、帯域阻止フィルタ15a単独では、通常操舵領域である低周波数域(1〜3Hz付近)でのゲインの低下や位相遅れを生じさせる。
位相補償器15bは、ζ21 ≧ ζ22 ≧ 1としたため、ゲインの最大値は小さいが、位相の進みや遅れが生じる周波数領域が帯域阻止フィルタ15aよりも広くなり、共振周波数から離れた周波数の位相特性を改善するように作用する。すなわち、特性(d)は、特性(c)によって位相遅れを生じさせていた低周波数領域において位相進みを生じさせるが、共振周波数におけるゲインの最大値が特性(c)によるゲイン抑制効果を打ち消すほど大きくないため、応答性の改善が可能となる。
このように、共振除去フィルタ部15において所望の特性を得るには、帯域阻止フィルタ15aの特性(図4の(c))を考慮しつつ、この位相補償器15bの特性を適宜決定すればよいため、共振除去フィルタ部15の設計が容易である。
図4の(b)(図3の(b)と同じ)に示すように、帯域阻止フィルタ15aと位相補償器15bを合成した共振除去フィルタ部15全体(伝達関数G(s)・G(s))では、共振を抑制しつつ、通常の操舵領域の周波数での位相遅れを低減し、アシストの応答性を良好にすることができる。また、ゲイン特性においても低周波数領域でのゲイン低下を打ち消すことができる。
また、ζ21 ≧ ζ22 ≧ 1であるため、浮動小数点演算が避けられ、ECU5の演算負荷を著しく小さくできる。
しかも、帯域阻止フィルタ15aに位相補償器15bを追加しても、位相補償器15bは、伝達関数が帯域阻止フィルタ15aと同型の2次であるため、その設計も容易である。さらに、2次の帯域阻止フィルタ15aに2次の位相補償器を追加したことで、共振除去フィルタ部15は実質的に4次となっているが、2次と2次の組み合わせであれば、4次のフィルタを当初から設計するよりも設計が容易である。
図4に示す帯域阻止フィルタ15aと位相補償器15bの特性(c)(d)は、ω=ωとしたものであり、0[dB]又は0[deg]を中心としてほぼ対称的な特性(ただし、大きさは異なる)となっている。したがって、共振除去フィルタ部15全体の特性は、ω,ωを基点として線又は点対称的となっている。
また、求められる共振除去フィルタ部15の特性によっては、ωとωを異なる値に設定してもよく、この場合、ω,ωを異なる値に設定することによって、共振除去フィルタ部15の特性の自由度が高まる。
制御対象(2次遅れ系)の伝達関数P(s):
P(s)=(ω /(s+2ζω+ω ))・(ω/(s+ω))
ここで、ω=16.5×2π,ω=300×2π,ζ=0.4の場合、制御対象のボード線図は、図5の(e)のようになる。すなわち、制御対象では、16.5Hzで共振が生じ、高周波で位相遅れが生じている。
これに共振除去フィルタ部15(伝達関数G(s)・G(s))を作用させる。
ただし、G(s),G(s)において、
ω=10×2π,ζ11=0.5,ζ12=1.1
ω= 6×2π,ζ21=1.3,ζ22=1.05
この場合、共振除去フィルタ部15のボード線図は、図5(f)のようになり、制御対象に共振除去フィルタ部15を作用させた場合の特性は、図5(g)のようになる。
比較例として、制御対象(伝達関数P(s))に、帯域阻止フィルタ15a単独を作用させた場合のボード線図を図6に示す。図6において、(e)は制御対象の特性であり、(h)は帯域阻止フィルタ15a単体の特性であり、(i)は制御対象に帯域阻止フィルタ15aを作用させた場合の特性である。
実施例の特性である図5(g)と、比較例の特性である図6(i)を比較すると、いずれも共振が抑制されているが、通常操舵領域である低周波領域では、ゲイン・位相共に(i)よりも(g)の方が性能向上していることがわかる。
電動パワーステアリング装置の構成をそれに関連する車両構成と共に示す概略図である。 電動パワーステアリング装置の要部構成を示すブロック図である。 帯域阻止フィルタ単独の特性と、本発明のフィルタ部の特性とを示すボード線図である。 共振除去フィルタ部及び共振除去フィルタ部の構成要素の特性を示すボード線図である。 制御対象の特性、本発明のフィルタ部の特性、及び制御対象にフィルタ部を作用させたときの特性を示すボード線図である。 制御対象の特性、帯域阻止フィルタ単独の特性、及び制御対象に帯域阻止フィルタを作用させたときの特性を示すボード線図である。 位相補償手段の特性を示すボード線図である。
符号の説明
15 フィルタ部
15a 帯域阻止フィルタ
15b 位相補償器

Claims (3)

  1. 検出された操舵トルクに基づいて操舵補助トルクを発生するトルク制御系を有する電動パワーステアリング装置において、
    前記トルク制御系の位相特性又はゲイン特性を改善させるフィルタ部を備え、
    前記フィルタ部は、共振を抑制する伝達関数G(s)を持つ第1フィルタと、伝達関数がG(s)である第2フィルタとを含む多段フィルタとして構成され、
    前記G(s)は、s:ラプラス演算子、ζ11:減衰係数、ζ12:減衰係数、ω:角周波数とおいたときに下記式(1−1)で表され、
    (s+2ζ11ω+ω )/(s+2ζ12ω+ω ) ……(1−1)
    前記G(s)は、s:ラプラス演算子、ζ21:減衰係数、ζ22:減衰係数、ω:角周波数とおいたときに下記式(2−1)で表され、
    (s+2ζ21ω+ω )/(s+2ζ22ω+ω ) ……(2−1)
    前記ζ21,ζ22は、下記式(2−2)を満足する
    ζ21 ≧ ζ22 ≧ 1 ……(2−2)
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記ω,ωは、下記式(3)を満足する
    ω = ω ……(3)
    ことを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記ω,ωは、下記式(4)を満足する
    ω ≠ ω ……(4)
    ことを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
JP2004062546A 2004-03-05 2004-03-05 電動パワーステアリング装置 Expired - Fee Related JP4412006B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004062546A JP4412006B2 (ja) 2004-03-05 2004-03-05 電動パワーステアリング装置
US10/591,443 US7711463B2 (en) 2004-03-05 2005-03-03 Electric power steering system
DE602005018762T DE602005018762D1 (de) 2004-03-05 2005-03-03 Motorbetriebene servolenkvorrichtung
EP05719911A EP1741616B1 (en) 2004-03-05 2005-03-03 Motor-driven power steering device
PCT/JP2005/003607 WO2005085041A1 (ja) 2004-03-05 2005-03-03 電動パワーステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004062546A JP4412006B2 (ja) 2004-03-05 2004-03-05 電動パワーステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005247201A true JP2005247201A (ja) 2005-09-15
JP4412006B2 JP4412006B2 (ja) 2010-02-10

Family

ID=34918119

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004062546A Expired - Fee Related JP4412006B2 (ja) 2004-03-05 2004-03-05 電動パワーステアリング装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7711463B2 (ja)
EP (1) EP1741616B1 (ja)
JP (1) JP4412006B2 (ja)
DE (1) DE602005018762D1 (ja)
WO (1) WO2005085041A1 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007135880A1 (ja) * 2006-05-23 2007-11-29 Calsonic Kansei Corporation 自動変速機のセレクトアシスト装置
JP2008125338A (ja) * 2006-10-17 2008-05-29 Nsk Ltd モータ駆動制御装置、モータ駆動制御方法及びモータ駆動制御装置を使用した電動パワーステアリング装置
WO2009075295A1 (ja) * 2007-12-12 2009-06-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 操舵制御装置
WO2009128126A1 (ja) * 2008-04-14 2009-10-22 三菱電機株式会社 電動パワーステアリング装置
JP2011016435A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置
JP2011088491A (ja) * 2009-10-20 2011-05-06 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置
CN101472780B (zh) * 2006-05-16 2011-07-13 雷诺股份公司 用于机动车的电动动力转向***
JP2011245896A (ja) * 2010-05-24 2011-12-08 Mitsubishi Electric Corp 電動パワーステアリング装置
JP2014061884A (ja) * 2013-12-03 2014-04-10 Mitsubishi Electric Corp 電動パワーステアリング装置
KR20170023671A (ko) * 2015-08-24 2017-03-06 주식회사 만도 능동 조향제어장치 및 능동 조향제어방법
JP2018002013A (ja) * 2016-07-05 2018-01-11 株式会社デンソー ステアリング制御装置
JP2021138327A (ja) * 2020-03-09 2021-09-16 日本電産株式会社 電動パワーステアリング装置に用いられる制御装置、制御方法、およびモータモジュール
JP7452243B2 (ja) 2020-05-22 2024-03-19 株式会社ジェイテクト ステアリングシステム

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005082034A (ja) * 2003-09-09 2005-03-31 Koyo Seiko Co Ltd 電動パワーステアリングシステム
JP4967829B2 (ja) 2007-06-04 2012-07-04 株式会社ジェイテクト 電動パワーステアリング装置
GB0717090D0 (en) * 2007-09-04 2007-10-10 Trw Ltd Electrical power assisted steerin system
US8354810B2 (en) * 2008-03-10 2013-01-15 Honda Motor Co., Ltd. Electric power steering device
US8744682B2 (en) * 2008-05-30 2014-06-03 GM Global Technology Operations LLC Reducing the effects of vibrations in an electric power steering (EPS) system
JP4807422B2 (ja) * 2009-03-09 2011-11-02 株式会社デンソー 電動パワーステアリングシステム
US8831854B2 (en) * 2010-08-16 2014-09-09 Chrysler Group Llc Active shimmy mitigation
US9266558B2 (en) 2010-09-15 2016-02-23 GM Global Technology Operations LLC Methods, systems and apparatus for steering wheel vibration reduction in electric power steering systems
US9440674B2 (en) 2010-09-15 2016-09-13 GM Global Technology Operations LLC Methods, systems and apparatus for steering wheel vibration reduction in electric power steering systems
US9327762B2 (en) 2010-12-14 2016-05-03 GM Global Technology Operations LLC Electric power steering systems with improved road feel
JP5541183B2 (ja) * 2011-02-07 2014-07-09 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP5787164B2 (ja) * 2011-11-24 2015-09-30 株式会社ジェイテクト 油圧式パワーステアリング装置
CN104661897B (zh) * 2013-02-08 2017-03-15 日本精工株式会社 电动助力转向装置
BR112016017879A2 (pt) * 2014-03-25 2018-07-24 Nsk Ltd dispositivo de direção com alimentação elétrica
US10071761B2 (en) * 2014-04-21 2018-09-11 Mitsubishi Electric Corporation Electric power steering apparatus
JP6173608B2 (ja) * 2014-09-12 2017-08-02 三菱電機株式会社 操舵制御装置
US10077068B2 (en) * 2015-07-31 2018-09-18 Steering Solutions Ip Holding Corporation Inertia compensation frequency shaping for improved EPS system stability
JP6165378B1 (ja) * 2015-10-26 2017-07-19 三菱電機株式会社 車速制御装置
CN114889688B (zh) * 2022-05-12 2023-10-20 一汽奔腾轿车有限公司 一种基于汽车eps的转向阻尼控制方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5151860A (en) * 1987-12-29 1992-09-29 Jidoshi Kiki Co., Ltd. Control method for electric power steering apparatus for vehicle
JP2839129B2 (ja) 1993-11-09 1998-12-16 本田技研工業株式会社 電動式パワーステアリング装置
JPH08108857A (ja) 1994-10-06 1996-04-30 Nippon Seiko Kk 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP3493806B2 (ja) * 1995-04-21 2004-02-03 日本精工株式会社 電動パワ−ステアリング装置の制御装置
US6046560A (en) * 1998-03-20 2000-04-04 Trw Inc. Electric assist steering system having an improved motor current controller with gain scheduler
WO2000005124A1 (en) * 1998-07-21 2000-02-03 Techco Corporation Feedback and servo control for electric power steering systems
JP3985512B2 (ja) 2001-12-07 2007-10-03 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置
JP4120403B2 (ja) 2003-01-09 2008-07-16 株式会社ジェイテクト 電動パワーステアリング装置
JP4617716B2 (ja) * 2004-05-11 2011-01-26 株式会社ジェイテクト 電動パワーステアリング装置
JP4779495B2 (ja) * 2004-10-27 2011-09-28 日産自動車株式会社 車両用操舵装置

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101472780B (zh) * 2006-05-16 2011-07-13 雷诺股份公司 用于机动车的电动动力转向***
WO2007135880A1 (ja) * 2006-05-23 2007-11-29 Calsonic Kansei Corporation 自動変速機のセレクトアシスト装置
JP2008125338A (ja) * 2006-10-17 2008-05-29 Nsk Ltd モータ駆動制御装置、モータ駆動制御方法及びモータ駆動制御装置を使用した電動パワーステアリング装置
WO2009075295A1 (ja) * 2007-12-12 2009-06-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 操舵制御装置
WO2009128126A1 (ja) * 2008-04-14 2009-10-22 三菱電機株式会社 電動パワーステアリング装置
JP2011016435A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置
JP2011088491A (ja) * 2009-10-20 2011-05-06 Jtekt Corp 電動パワーステアリング装置
JP2011245896A (ja) * 2010-05-24 2011-12-08 Mitsubishi Electric Corp 電動パワーステアリング装置
JP2014061884A (ja) * 2013-12-03 2014-04-10 Mitsubishi Electric Corp 電動パワーステアリング装置
KR20170023671A (ko) * 2015-08-24 2017-03-06 주식회사 만도 능동 조향제어장치 및 능동 조향제어방법
KR102369931B1 (ko) 2015-08-24 2022-03-04 주식회사 만도 능동 조향제어장치 및 능동 조향제어방법
JP2018002013A (ja) * 2016-07-05 2018-01-11 株式会社デンソー ステアリング制御装置
JP2021138327A (ja) * 2020-03-09 2021-09-16 日本電産株式会社 電動パワーステアリング装置に用いられる制御装置、制御方法、およびモータモジュール
JP7342738B2 (ja) 2020-03-09 2023-09-12 ニデック株式会社 電動パワーステアリング装置に用いられる制御装置、制御方法、およびモータモジュール
JP7452243B2 (ja) 2020-05-22 2024-03-19 株式会社ジェイテクト ステアリングシステム

Also Published As

Publication number Publication date
EP1741616A4 (en) 2007-07-18
US20070198153A1 (en) 2007-08-23
DE602005018762D1 (de) 2010-02-25
EP1741616B1 (en) 2010-01-06
WO2005085041A1 (ja) 2005-09-15
US7711463B2 (en) 2010-05-04
JP4412006B2 (ja) 2010-02-10
EP1741616A1 (en) 2007-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4412006B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4360169B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5068327B2 (ja) 操舵制御装置
JP5962312B2 (ja) 電動パワーステアリング制御装置
JP4269677B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5493690B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
US9828022B2 (en) Electric power steering apparatus and method of controlling the same
JP4999984B2 (ja) 電動式パワーステアリング制御装置
JP6705314B2 (ja) ステアリング制御装置
JPWO2004026665A1 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP4776656B2 (ja) 電動パワーステアリング制御装置
JP2005193751A (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP2016088106A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5475973B2 (ja) 電動パワーステアリングの制御装置
JP5265436B2 (ja) 電動パワーステアリング装置およびその制御方法
JP4120403B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2005088666A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5160663B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2010058677A (ja) 電動パワーステアリングの制御装置
JP2009023582A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2007276571A (ja) 電動パワーステアリング装置、および、これに用いる演算特性設定方法。
JP2008013094A (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP5936277B2 (ja) 電動パワーステアリングの制御装置
JP4413098B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4466206B2 (ja) 電動パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090317

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091027

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091109

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121127

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121127

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131127

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees