JP2005241749A - 改ざん防止ラベル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本改ざん防止ラベル10は、裏面に対し梱包体Kに貼着する接着剤層B1が形成された基材1と、この基材1の表面に形成され、引張りテンションfによってカール特性を持たせたカールフィルム2とを有し、カールフィルム2の裏面における、梱包体Kの蓋K1側と側壁K2側とにそれぞれ位置する両側部分21を接着部とし、梱包体Kの蓋K1と側壁K2との間にわたって位置する中央部分22を非接着部とする。
従って、本改ざん防止ラベル10が梱包体Kに貼着された後に、鋭利な刃物で蓋K1と側壁K2との間の境界線Lに沿って切断されると、カールフィルム2の切断端部220が非接着部の中央部分22のところで直ちにカールし、ラベル切断の事実が一目で分かるようになる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、刃物で切断された場合にその切断の事実が一目で分かるような改ざん防止ラベルを実現することを課題とする。
梱包体の蓋と側壁とにわたって貼着されて該梱包体の封緘に用いられるラベルであって、
カール特性を持たせたカールフィルムを有し、このカールフィルムの裏面における、梱包体の蓋側と側壁側とにそれぞれ位置する両側部分を接着部とし、梱包体の蓋と側壁との間にわたって位置する中央部分を非接着部とすることを特徴とするものである。
上記改ざん防止ラベルは、カールフィルムの非接着部とする中央部分が梱包体の蓋と側壁との間にわたって配置されるので、この改ざん防止ラベルが鋭利な刃物で蓋と側壁との間の境界線に沿って切断されると、上記カールフィルムは、非接着部の中央部分が切断される。これにより、上記カールフィルムは、接着部の両側部分によって保持される一方、刃物で切断された非接着部の中央部分における切断端部が無保持状態となる。そして、このカールフィルム自体がカール特性を持つので、カールフィルムの切断端部が非接着部とする中央部分のところで直ちにカールすることとなる。
従って、梱包体に貼着した本改ざん防止ラベルが鋭利な刃物で切断されると、カールフィルムの切断端部がカールすることによって、このラベル切断の事実を一目で発見することができる。
これにより、梱包体に対しては基材側の全面で貼着されるので、梱包体の封緘を安定して行うことができる。
これにより、カールフィルムのカール特性を半永久的に保持させることができる。
(4)また、上記改ざん防止ラベルにおいて、上記カールフィルムは、一方向に引張りテンションを掛けた素材フィルムと、引張りテンションを掛けていない素材フィルムとを貼合した複合フィルムで構成されてもよい。
これにより、カールフィルムには、引張りテンションを掛けた素材フィルム側が内側に配置されるようにカールするカール特性を付与することができ、切断時のカール方向を上向きとするのか下向きとするのか容易に決定することができる。
これにより、カールフィルムを複合フィルムで構成する場合に比し、カールフィルムを容易に製作することができる。
図1は、本実施の形態における改ざん防止ラベルの構造の断面図を示したものである。図1に示すように、この改ざん防止ラベル10は、裏面に接着剤層B1が形成された基材1と、この基材1の表面に貼合されたカール特性を持つカールフィルム2とを有するものである。なお、上記カール特性とは、カールフィルム2を無保持状態にすれば、このカールフィルム2が筒状に丸まる性質をいう。また、この改ざん防止ラベル10は、基材1裏面の接着剤層B1には剥離紙3が貼り付けられているが、使用時にはこの剥離紙3を剥がして梱包体に貼着される。
上記カールフィルム2は、上素材フィルム23と下素材フィルム24とを接着剤B3によって貼合した2層の複合フィルムである。そして、上素材フィルム23は、図1中の点線矢印で示すように、このカールフィルム2の接着部となる両側部分21の方向に引張りテンションfが掛けられている。下素材フィルム24には、このような引張りテンションfは掛けられていない。これにより、このカールフィルム2は、無保持状態では上素材フィルム23の収縮力により上素材フィルム23側が内側に向くように上素材フィルム23の引張り方向に丸まって筒状になるカール特性を持つこととなる。
ここで、カールフィルム2とする上素材フィルム23と下素材フィルム24との好適な組合せの具体例を、その厚さと共に表1に示す。
図2は、この改ざん防止ラベル10が製造される製造ラインの模式図を示したものである。図2に示すように、この改ざん防止ラベル10は、各々の原反ロールR23,R24から繰出した下素材フィルム24と上素材フィルム23とを貼り合せてカールフィルム2とする貼合部51と、原反ロールR1から繰出した基材1の表面に上記カールフィルム2を貼り合せるカールフィルム貼合部52と、このカールフィルム2を貼り合せた基材1の裏面に原反ロールR3から繰出した剥離紙3を貼り合せる剥離紙貼合部53とを備える製造ラインによって製造される。なお、図2中の各々の実線矢印は、各フィルムの送り方向を示している。具体的には、以下のようにして製造される。
そして、第2接着剤塗布部63で、上記カールフィルム2を貼り合せた基材1の裏面全体に接着剤B1を塗布し、引き続き、下流位置に設けた剥離紙貼合部53で、この基材1の裏面に、剥離紙3の原反ロールR3から繰出した剥離紙3を配置させて貼り合わせた後、これを最下流位置のカッター7で所望の長さに裁断して本改ざん防止ラベル10が連続形成されたシート状物10Sにする。
なお、図2に示す製造ライン内では、カールフィルム2も同時に製作するようにしているが、カールフィルム2の製造ライン(原反ロールR23,R24〜貼合部51までのライン)は別にし、出来上がったカールフィルム2の原反ロールを基材1における製造ラインに合流させるようにしてもよい。
図3は、梱包体Kに本改ざん防止ラベル10が貼着された様子を示す。図3(a)に示すように、本改ざん防止ラベル10を、裏面の剥離紙3を剥がし、カールフィルム2の両側部分21(接着部)が梱包体Kの蓋K1側と側壁K2側とに位置し、中央部分22(非接着部)が梱包体Kの蓋K1と側壁K2との間にわたって配置されるように梱包体Kのコーナー部に貼着させる。これにより、この梱包体Kの封緘がなされる。
なお、本発明は、上記実施の形態のものに限定されず、例えば、以下のように発明の範囲内で種々の設計変更を施すことが可能である。
なお、このようにカールフィルム2を単一フィルム23で構成する場合の製法としては、カールフィルム2を形成する製造ラインにおいて、図2に示したところの下素材フィルム24の原反ロールR24や貼合部51を無くし、例えば、図5に示すように、引張りテンションFを掛ける素材フィルム23の原反ロールR23だけで構成すればよい。
また、図5に示すように、上記基材1裏面には剥離紙3を配置せずにロール状物10Rに巻き取って仕上げるようにしてもよい。この場合、剥離紙3を不要とし且つ製造ラインにカッター7を設ける必要もないから、剥離紙3を配置しシート状物10Sに仕上げる場合に比し、この改ざん防止ラベル10を低コストに得ることができる。なお、剥離紙3を配置せずに上記ロール状物10Rとする場合、このロール状物10Rをほどき易くできるように、図5に示す製造ラインにおいて、カールフィルム貼合部52よりも下流位置で第2接着剤塗布部63の前後いずれかにカールフィル2側の表面に剥離剤をコーティングするコーティング部64を設けるようにしてもよい。
また、上記カールフィルム2裏面の中央部分22は、基材1に接着剤を全面塗布した後この中央部分22に相当する個所に印刷等を施すいわゆる糊殺しの手法でカールフィルム2が基材1とは接着されていない非接着部を形成するようにしてもよいし、また、基材1表面に上記中央部分22に相当する個所に離型剤を部分塗布した後に接着剤を全面塗布するようにし上記中央部分22ではカールフィルム2と基材1とが擬似接着された非接着部を形成するようにしてもよい。但し、上記中央部分22が擬似接着された非接着部とする場合は、カールフィルム2の中央部分22が切断されると、この中央部分22の切断端部220がカールして離型剤を塗布した基材1表面から剥がれる程度の接着力とすることを要する。
すなわち、上記カールフィルム2裏面の中央部分22における非接着部とは、接着剤層B2が形成されない場合の他に、基材1とカールフィル2との間に全面的な接着剤層B2を形成するが、上記糊殺しや上記熱ロール等による加熱(この場合は接着剤層B2が感熱接着剤)等により基材1とカールフィル2とを非接着とする場合や、部分的な離型剤の塗布により切断時にカールフィルム2のカール特性で剥離される程度に基材1とカールフィル2とを擬似接着させている場合をも含むものである。
2 カールフィルム
3 剥離紙
10 改ざん防止ラベル
21 両側部分(非接着部)
22 中央部分(接着部)
23 上素材フィルム
24 下素材フィルム
B1 接着剤層
B2 接着剤層
B3 接着剤層
f 引張りテンション
K 梱包体
K1 蓋
K2 側壁
Claims (5)
- 梱包体の蓋と側壁とにわたって貼着されて該梱包体の封緘に用いられるラベルであって、
カール特性を持たせたカールフィルムを有し、このカールフィルムの裏面における、梱包体の蓋側と側壁側とにそれぞれ位置する両側部分を接着部とし、梱包体の蓋と側壁との間にわたって位置する中央部分を非接着部とすることを特徴とする改ざん防止ラベル。 - 請求項1に記載の改ざん防止ラベルにおいて、
裏面に対し梱包体に貼着する接着剤層が直接または他の層を介在させて形成されている基材を有し、この基材の表面に上記カールフィルムがその両側部分の接着部を介して形成されている改ざん防止ラベル。 - 請求項1または2に記載の改ざん防止ラベルにおいて、
上記カールフィルムは、引張りテンションを掛けてカール特性を持たせているものである改ざん防止ラベル。 - 請求項3に記載の改ざん防止ラベルにおいて、
上記カールフィルムは、一方向に引張りテンションを掛けた素材フィルムと、引張りテンションを掛けていない素材フィルムとを貼合した複合フィルムで構成されている改ざん防止ラベル。 - 請求項3に記載の改ざん防止ラベルにおいて、
上記カールフィルムは、一方向に引張りテンションを掛けた単一フィルムで構成されている改ざん防止ラベル。
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- 2004-02-24 JP JP2004048268A patent/JP2005241749A/ja active Pending
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