JP2005239847A - フェノール樹脂成形材料 - Google Patents

フェノール樹脂成形材料 Download PDF

Info

Publication number
JP2005239847A
JP2005239847A JP2004050670A JP2004050670A JP2005239847A JP 2005239847 A JP2005239847 A JP 2005239847A JP 2004050670 A JP2004050670 A JP 2004050670A JP 2004050670 A JP2004050670 A JP 2004050670A JP 2005239847 A JP2005239847 A JP 2005239847A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding material
parts
phenolic resin
resin molding
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004050670A
Other languages
English (en)
Inventor
Chitoshi Yamashita
千俊 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP2004050670A priority Critical patent/JP2005239847A/ja
Publication of JP2005239847A publication Critical patent/JP2005239847A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】 自動車部品(各種モーターギアケース、モーターブラシホルダー、各種ブッシュ等モーター関連部品)、各種ギア部品、油圧バルブ部品等に用いられる成形材料であって、射出成形性に優れ、高強度で、寸法精度性に優れたフェノール樹脂成形材料を提供する。
【解決手段】 本発明は、ノボラック型フェノール樹脂とヘキサメチレンテトラミンの合計量100重量部に対して、ガラス繊維130〜170重量部、タルク及びマイカから選ばれた1種以上10〜35重量部を含有することを特徴とするフェノール樹脂成形材料である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、フェノール樹脂成形材料に関するものである。
自動車等に使用される機構部品は、その使用環境から耐熱性、高強度、成形性等が要求される。これらの特性を満たすため、従来は、主としてセラミックや金属製の部品が用いられていた。また、かかる要求特性からプラスチックを使用する場合、フェノール樹脂成形材料が多く用いられている。セラミックや金属製の機構部品は、個体の重量が重い、加工に時間がかかる、コストが高い等の問題がある。これに対し、フェノール樹脂成形材料の成形品では重量が軽く、また耐熱性もあることからその使用メリットは大きい。このような特性を付与するため、従来は配合充填材としてガラス繊維やシリカ等を使用していた。
しかし、このようなフェノール樹脂成形材料を用いた成形品には寸法のバラツキが発生しており、寸法精度が要求される用途に対しては、寸法が公差内に入らず歩留まりの低下が問題となっている。それを補うために精密な後加工が施されているが、最近では製品コストを下げるために製品歩留まりの向上及び後加工工程の削減を求められており、そのために成形品の寸法精度を高めることが要求されてきている。このため精密成形による検討がなされてきたが、寸法のばらつきを抑えるには限界があり、製品歩留まりの向上及び後加工工程の削減には至っていなかった。
フェノール樹脂成形材料にタルクやマイカを配合して寸法安定性を向上させる技術は、例えば、特許文献1に開示されている。これは、有機充填材と無機充填材とを含有するフェノール樹脂成形材料であり、また無機充填材はタルク、クレー、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムから選ばれた一種以上と記載してある。さらに、寸法についてはフクレを生じにくくさせることによる寸法安定性であり、寸法精度を高めることとは目的が異なるものである。特許文献1に記載の成形材料では、有機基材が含まれていることから収縮率が大きく、寸法のバラツキが大きいことが推測される。
特開平06−192544号公報
本発明の目的は、射出成形用として好適であり、高強度で成形品の寸法精度に優れたフェノール樹脂成形材料を提供することである。
このような目的は、以下の本発明(1)により達成される。
(1)ノボラック型フェノール樹脂と、ヘキサメチレンテトラミンとの合計量100重量部に対して、ガラス繊維130〜170重量部、タルク及びマイカから選ばれた1種以上10〜35重量部を含有することを特徴とするフェノール樹脂成形材料。
本発明は、ノボラック型フェノール樹脂とヘキサメチレンテトラミンに、ガラス繊維と、タルク及びマイカから選ばれた1種以上を含有することを特徴とするフェノール樹脂成形材料であり、これらを適量配合することにより、射出成形性に優れ、高強度で優れた寸法精度性を有する成形品を得ることができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明は、ノボラック型フェノール樹脂と、ヘキサメチレンテトラミンと、ガラス繊維と、タルク及びマイカから選ばれた1種以上を、それぞれ所定量含有することを特徴とするフェノール樹脂成形材料である。
本発明のフェノール樹脂成形材料においてノボラック型フェノール樹脂としては、特に限定されないが、例えば、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ビスフェノールAノボラック樹脂、カシュー変性フェノール樹脂や油変性フェノール等の変性ノボラックフェノール樹脂等が挙げられる。
また、これらのノボラック型フェノール樹脂(以下、ノボラック樹脂という)とともに、硬化剤としてヘキサメチレンテトラミンを使用する。ヘキサメチレンテトラミンは、特に限定されないが、ノボラック樹脂100重量部に対して10〜20重量部使用することが好ましい。上記下限値未満では硬化に時間を要し、かつ硬化が十分となることがある。また上記上限値を超えると成形品にフクレが生じることがある。更に好ましくは、ノボラック樹脂100重量部に対して13〜18重量部である。
本発明のフェノール樹脂成形材料では、充填材としてガラス繊維を配合する。これにより、成形品の機械的強度を向上させることができる。かかるガラス繊維は、特に限定されないが、繊維径が10〜15μm、繊維長が1〜3mmのチョップドストランドタイプのものを使用できる。前記繊維径及び繊維長の下限値未満では強度不足になることがあり、上限値を超えると作業性が悪化することがある。
ガラス繊維の含有量はノボラック樹脂とヘキサメチレンテトラミンの合計量100重量部に対し130〜170重量部である。かかる量のガラス繊維を配合することにより、成形品の機械的強度に優れた成形材料を得ることができる。
本発明のフェノール樹脂成形材料では、充填材としてタルク及びマイカから選ばれた1種以上を配合する。これにより、成形品の寸法精度を向上させることができる。
前記タルク及びマイカから選ばれた1種以上の含有量は、ノボラック樹脂とヘキサメチレンテトラミンの合計量100重量部に対し、10〜35重量部である。含有量が前記下限値未満では寸法精度の向上が不十分であることがあり、また、前記上限値を越えると強度が低下することがある。
本発明のフェノール樹脂成形材料は、前記ノボラック樹脂およびヘキサメチレンテトラミンに、ガラス繊維、タルク及びマイカから選ばれた1種以上を配合するが、タルクまたはマイカによる高寸法精度性の向上効果は、それぞれを単独で使用した場合でも2種併用した場合でも優れており、機械的強度などを維持して高寸法精度性を優れたものとすることができる。
本発明のフェノール樹脂成形材料は、ノボラック樹脂、ヘキサメチレンテトラミン、ガラス繊維、タルク及びマイカから選ばれた1種以上を配合し、必要に応じて着色剤、滑剤などを添加した材料を予備混合した後、加熱ロールまたは二軸混練機等を用いて溶融混練し、冷却後に粉砕または造粒化して成形材料を得ることができる。
また、この成形材料を用いて成形する場合は射出成形に適しているが、その他の方法、例えば移送成形、圧縮成形等いずれの方法を用いることもできる。射出成形の成形条件の一例を挙げると、金型温度160〜180℃、圧力50〜200kg/cm2、時間30秒間から2分間で、成形品を成形することができる。
実施例1
ノボラック樹脂32重量%、ヘキサメチレンテトラミン5重量%、ガラス繊維55重量%、タルク5重量%、硬化触媒、滑剤、着色剤各1重量%を配合した原料混合物を、90℃の加熱ロールにより3分間溶融混練した後取り出し、冷却後、顆粒状に粉砕してフェノール樹脂成形材料を得た。
実施例2
タルクの代わりにマイカ5重量%を配合した以外は、実施例1と同様にしてフェノール樹脂成形材料を得た。
実施例3
ノボラック樹脂を30重量%に減量、ガラス繊維を52重量%に減量、マイカ5重量%を追加配合した以外は、実施例1と同様にしてフェノール樹脂成形材料を得た。
比較例1
タルクを配合せず、ガラス繊維60重量%に増量した以外は、実施例1と同様にしてフェノール樹脂成形材料を得た。
比較例2
ノボラック樹脂を27重量%に減量、ガラス繊維を60重量%に増量した以外は、実施例1と同様にしてフェノール樹脂成形材料を得た。
Figure 2005239847
〔表の注〕
(1)ノボラック樹脂:住友ベークライト社製 A−1082(数平均分子量850)
(2)ヘキサメチレンテトラミン:三菱瓦斯化学社製 ヘキサミン
(3)ガラス繊維:日東紡績社製 CS3E479(繊維長3mm、繊維径11μm)
(4)タルク:富士タルク工業社製 タルクDS−34(平均粒径11μm)
(5)マイカ:クラレ社製 マイカ200HK(平均粒径80μm)
(6)硬化触媒:酸化マグネシウム
(7)滑剤:ステアリン酸
(8)着色剤:カーボンブラック
各実施例及び比較例で得られた成形材料について、以下に示す条件で射出成形を行い、評価用試験片を成形した。評価結果を表2に示す。
〔試験片の成形条件〕
(1)温度 175℃
(2)圧力 100kg/cm2
(3)時間 30秒
〔測定項目および方法〕
(1)曲げ強度:JIS K 6911に準拠して測定した。
(2)寸法精度:内径34mmの円筒形を有する寸法評価用成形品の内径を測定し(n=18)、ばらつきR及び標準偏差σから8σを求めた。
(3)射出成形性:上記成形条件で、1時間連続成形できた場合を良好とし、できなかった場合を不良とした。
Figure 2005239847
表1の結果より、実施例1〜3は、いずれもノボラック樹脂に適切な量のガラス繊維とタルク、マイカを配合しており、曲げ強度、寸法精度、射出成形性の良好な成形品を得ることができた。実施例1及び2は、ガラス繊維のほかにタルクまたはマイカの1種のみを配合したもので、実施例3はガラス繊維のほかにタルク及びマイカの2種を配合したもので、いずれも良好な結果を得ることができた。
一方、比較例1は、ガラス繊維の含有量が多いので曲げ強度は良好であるが、タルク、マイカのいずれも配合されていないため、寸法精度が不十分であった。比較例2は、樹脂に対するガラス繊維の配合量が多く、射出成形性に劣るものとなった。
本発明のフェノール樹脂成形材料は、射出成形性に優れ、高強度で優れた寸法精度性を有する成形品を得ることができる。従って、このような特性を要求される成形品、例えば自動車用部品(各種モーターギアケース、モーターブラシホルダー、各種ブッシュ等モーター関連部品)、各種ギア部品、油圧バルブ部品等に用いられる成形材料として好適である。

Claims (1)

  1. ノボラック型フェノール樹脂と、ヘキサメチレンテトラミンとの合計量100重量部に対して、ガラス繊維130〜170重量部、タルク及びマイカから選ばれた1種以上10〜35重量部を含有することを特徴とするフェノール樹脂成形材料。
JP2004050670A 2004-02-26 2004-02-26 フェノール樹脂成形材料 Pending JP2005239847A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004050670A JP2005239847A (ja) 2004-02-26 2004-02-26 フェノール樹脂成形材料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004050670A JP2005239847A (ja) 2004-02-26 2004-02-26 フェノール樹脂成形材料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005239847A true JP2005239847A (ja) 2005-09-08

Family

ID=35021917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004050670A Pending JP2005239847A (ja) 2004-02-26 2004-02-26 フェノール樹脂成形材料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005239847A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007177147A (ja) フェノール樹脂成形材料
JP5504786B2 (ja) フェノール樹脂成形材料
JP2012121932A (ja) フェノール樹脂成形材料
JP2005281364A (ja) フェノール樹脂成形材料
JP2005239847A (ja) フェノール樹脂成形材料
JP2006096778A (ja) フェノール樹脂成形材料
JP2006257116A (ja) フェノール樹脂成形材料
JP4952192B2 (ja) 熱硬化性樹脂成形材料
JP2005048009A (ja) フェノール樹脂成形材料
KR101513377B1 (ko) 페놀 수지 성형 재료
JP5395330B2 (ja) フェノール樹脂成形材料及び成形品
JP5356669B2 (ja) フェノール樹脂成形材料とそれを用いた成形品
JP5934937B2 (ja) フェノール樹脂成形材料とそれを用いた成形品
JP4265328B2 (ja) ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物及びそれを用いた成形品
JP2006257114A (ja) コンミテータ用フェノール樹脂成形材料
JP2002220507A (ja) フェノール樹脂成形材料
JP2010100740A (ja) フェノール樹脂成形材料、およびブレーキピストン
JP2004282923A (ja) コンミテーター用フェノール樹脂成形材料
JP2005281362A (ja) エポキシ樹脂成形材料および薄物成形品
JP5286863B2 (ja) フェノール樹脂成形材料
JP4525639B2 (ja) コンミテータ用メラミン樹脂組成物及びコンミテータ部品
JP2006265317A (ja) フェノール樹脂成形材料
JP2006257111A (ja) フェノール樹脂成形材料
JP2006089665A (ja) フェノール樹脂成形材料
JP3938477B2 (ja) フェノール樹脂成形材料