[実施の形態1]
以下に、本発明の実施の形態1を図1〜図17に基づいて説明する。
図2、図3の(a)、図7、図9〜図11において、1は本体フレームで、両側にそれぞれ上下一対に配設したフレーム体10,20と、上下ならびに左右のフレーム体10,20間を連結する中間枠部材2と、下位フレーム体20から下方に連設した脚体3などからなり、前記中間枠部材2は、縦連結材4や横連結材5などにより構成される。
前記上位フレーム体10は、アルミニウムの成形品により断面矩形状に形成され、そして中央部に上方への起立部11を形成して、この起立部11の内外に切欠き状の段部12,13を形成している。また上位フレーム体10には、起立部11の上端に上向き蟻溝14が形成されるとともに、下端には内側下向き蟻溝15Aと外側下向き蟻溝15Bが形成されている。さらに上位フレーム体10の外側には、中間部上向き蟻溝16が形成されるとともに、この中間部上向き蟻溝16を挟んだ状態で上位外向き蟻溝17Aと下位外向き蟻溝17Bが形成されている。
また上位フレーム体10には、内側の段部12の位置から内方へ、移動体(後述する。)を支持案内するための往路側ガイドレール部(ガイドレール部の一例)18が突出して形成され、そして往路側ガイドレール部18の部分には、中間部下向き蟻溝19が形成されている。これら蟻溝14〜17A,17B、19や往路側ガイドレール部18などは、上位フレーム体10の成形時に長さ方向の全長に亘って一体形成される。
前記下位フレーム体20は、アルミニウムの成形品により断面矩形状に形成され、そして上端に内側上向き蟻溝21Aと外側上向き蟻溝21Bが形成されるとともに、下端に内側下向き蟻溝22Aと外側下向き蟻溝22Bが形成されている。さらに下位フレーム体20の外側には、上位外向き蟻溝23Aと下位外向き蟻溝23Bが形成されている。また下位フレーム体20には、内側の中間部から内方へ移動体を支持案内するための復路側ガイドレール部(ガイドレール部の一例)24が形成され、そして復路側ガイドレール部24の部分には、中間部下向き蟻溝25が形成されている。前記復路側ガイドレール部24により形成される段部26の上方に位置するように、上端延長部27が形成されている。これら蟻溝21A,21B〜23A,23B、25や復路側ガイドレール部24などは、下位フレーム体20の成形時に長さ方向の全長に亘って一体形成される。
前記中間枠部材2は、上位フレーム体10の両下向き蟻溝15A,15Bに板状のナット体6を位置させておき、そして中間枠部材2の横連結材5に対して下方から通したボルト7をナット体6に螺合して締め付けることで、上位フレーム体10と一体化される。また、下位フレーム体20の両上向き蟻溝21A,21Bを利用することで、前述と同様にナット体6とボルト7とにより下位フレーム体20に一体化される。この中間枠部材2は両フレーム体10,20の長さ方向において所定間隔置きに複数が配設される。また前記脚体3は、下位フレーム体20の外側下向き蟻溝22Bを利用して、ナット体6とボルト7により下位フレーム体20に連結される。
図1、図2、図3の(a)、図7、図9、図11において、前記フレーム体10,20は、その端面どうしを相対向させた状態で3本(複数)が直線状に配設され、相対向部分179のガイドレール部18,18、24,24間には中継レール体180が、ガイドレール部18,18、24,24の上向きのガイド面18a,18a、24a,24aに連ねて設けられている。なお、以下においては、上位フレーム体10の部分を説明し、同一状に構成される下位フレーム体20の部分は同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
すなわち、上位フレーム体10の長さ方向の両端において、往路側ガイドレール部18には相対向側と上方と中間部下向き蟻溝19とに開放された凹所185が形成されている。前記中継レール体180は断面凸形の長尺ブロック状であって、上部幅狭部180Aは凹所185に嵌め込まれる幅であり、また下部幅広部180Bは中間部下向き蟻溝19の開口部に嵌め込まれる幅とされている。そして高さは、上部幅狭部180Aの上面により形成される中継ガイド面180aが往路側ガイドレール部18のガイド面18aに揃えられたとき、下部幅広部180Bの下面が往路側ガイドレール部18の下面に揃えられるように設定されている。
前記上位フレーム体10の相対向された凹所185間に中継レール体180が嵌め込まれて配設される。その際に中継ガイド面180aは、その両端が下位(たとえば、0.3mm下位)の円弧状上向き面に形成されている。したがって、相対向された凹所185間に嵌め込まれた中継レール体180の中央上位部分をガイド面18aに揃えたとき、両端の下位部分はガイド面18aよりも下方に位置されることになる。
前記上位フレーム体10の相対向部分179には、往路側ガイドレール部18間の連結を行う連結プレート体181が設けられ、この連結プレート体181側に中継レール体180が設けられている。すなわち連結プレート体181は、相対向された往路側ガイドレール部18の下面間に亘って当接される長さに設定されており、この連結プレート体181の両端2箇所(1箇所または複数箇所)に下方から通したボルト182が、中間部下向き蟻溝19内にセットされた板状のナット体183に螺合されることで、両往路側ガイドレール部18の下面間に連結されるように構成されている。
前述したように相対向された凹所185間に嵌め込まれた中継レール体180は、その下部幅広部180Bを介して連結プレート体181上に載置され、そして、連結プレート体181の中央部2箇所(1箇所または複数箇所)に下方から通されたボルト184が下部幅広部180Bに螺合されることで、中継レール体180が連結プレート体181に連結されるように構成されている。
上記の構成によって、その端面どうしを相対向させた上位フレーム体10間が中継レール体180などを介して連結される。その際に通常では、両ガイドレール部18,18の上向きのガイド面18a,18aを同一のレベルとして、端面どうしを相当接させた状態で連結される。しかし、製作精度や組み付け精度(連結精度)によって、図1の(a)(d)で示すように相対向部分179に隙間Sが生じたり、図1の(b)で示すように相対向部分179間に段差Hが生じることもある。このような隙間Sや段差Hは中継レール体180により解消され、以て回転体68が、上手のガイドレール部18から中継レール体180へ案内されたのち、下手のガイドレール部18へと案内されて、相対向部分を通過するように構成されている。
なお、前記上位フレーム体10の相対向した端部間は、上位外向き蟻溝17A間や下位外向き蟻溝17B間に亘って位置されるプレート状のナット体190と、これらナット体190にそれぞれ対向されて上位フレーム体10の外面間に当接される長尺プレート状の連結体191と、これら連結体191に外方から通されたのちナット体190に螺合されるボルト192群によって連結されている。
また、前記下位フレーム体20の相対向した端部間は、上位外向き蟻溝23A間や下位外向き蟻溝23B間に亘って位置されるプレート状のナット体195と、これらナット体195に同時に対向されて上位フレーム体10の外面間に当接される矩形プレート状の連結体196と、この連結体196に外方から通されたのちナット体195に螺合されるボルト197群によって連結されている。
図2、図3の(a)、図7〜図9において、上記のように構成された本体フレーム1の始端部には左右方向の従動軸30が回転自在に配設され、また終端部には同じ方向の駆動軸31が回転自在に配設される。ここで従動軸30や駆動軸31は、両フレーム体10,20間に配設した左右一対の支持部材32に、それぞれ軸受け装置33を介して回転自在に支持されている。前記駆動軸31に連動連結した駆動装置34は、電動機35と、これに一体化した減速機36とを有し、この減速機36の出力部が前記駆動軸31に連動されている。
前記従動軸30と駆動軸31との両端で相対向部間には、スプロケット(輪体の一例)38,39を介して無端チェーン(無端回動体の一例)40が配設されている。ここでスプロケット38,39は、前記支持部材32の内側に配設される。また前記チェーン40はリンク41とリンクピン42とからなり、所定ピッチ置きの特定のリンクピン42aは内側に突出されている。
前記チェーン40は、往路側において内側の段部12内に位置され、また復路において段部26内に位置される。そして左右のチェーン40間に、移動体49が多数取り付けられている。ここで移動体49は図7、図9〜図11、図15に示すように、左右の無端チェーン40間に取り付けられ、かつ両無端チェーン40の移動方向となる搬送経路45に対して直交した方向が長さ方向51とされた物品支持体50と、この物品支持体50に案内される物品横押し体70と、この物品横押し体70の裏面側に設けられた被ガイド体80などにより構成されている。
すなわち、前記物品支持体50は、扁平状の表面に長さ方向51に沿った凹部52が搬送経路45の方向で2条(単数条または複数条)に形成された物品載置板部53と、この物品載置板部53の裏面中間部から前記搬送経路45の方向で一対に連設されかつ直さ方向51に沿った脚板部54と、前記物品載置板部53の前端から下方に延びる前板部55と、前板部55の下端と前位の脚板部54の下端とを結ぶ段状の前位底板部56と、荷載置板部53の後端から下方に延びる後板部57と、後板部57の下端と後位の脚板部54の下端とを結ぶ段状の後位底板部58とにより構成されている。
そして両脚板部54の下端には、下方で開放する溝状の嵌合部59が形成されている。また物品載置板部53の裏面中間部でかつ脚板部54の外側には、それぞれ下方で開放する溝状の螺合部60が形成されている。以上の51〜60などにより物品支持体50の一例が構成される。
このようにして形成された物品支持体50における長さ方向51の両端には、それぞれサイド部材61が差し込み結合などにより取り付けられている。これらサイド部材61は、図7、図9〜図11、図15、図16に示すように、同一状の形状であって、前後方向で長い本体部62の内面側の上部で前後の二箇所には、内方へ突出する長方形筒状の差し込み部63が設けられ、そして差し込み部63間には一対の貫通孔64が形成されている。
また、サイド部材61における本体部62には、その外面側の上下中間部で前後方向の一端側に外方へ突出する筒状の連結部65が形成され、さらに前後方向の他端側には、内外両側方と他端外方に開放される凹入状の嵌合部66が形成されている。ここで連結部65は、本体部62側に位置される径大部分65aと、この径大部分65aに位置される鍔部分65bと、この鍔部分65bの外側に位置される径小部分65cとにより形成されている。以上の62〜66などによりサイド部材61の一例が構成される。
このように形成されたサイド部材61は、物品支持体50における物品載置板部53と、前板部55(または後板部57)と、前位底板部56(または後位底板部58)と、螺合部60とにより形成された前後一対の空間部50aに一対の差し込み部63が差し込まれ、そして貫通孔64に外側から通されたボルト67が螺合部60に螺合結合されることで、物品支持体50の両端に取り付けられる。
その際に、一対のサイド部材61が物品支持体50の両端に取り付けられたとき、連結部65が前後に振り分けられて位置されることになる。そして無端チェーン40における特定のリンクピン42aが連結部65の孔部に差し込み結合されることで、物品支持体50の両端は、それぞれサイド部材61を介して無端チェーン40に連結され、以て左右一対の無端チェーン40間に多数の物品支持体50が取り付けられる。このとき、サイド部材61の嵌合部66は、隣接したサイド部材61における連結部65の径大部分65aに外嵌されることになる。
前記連結部65、すなわち径小部分65cには、外周部がウレタンからなる回転体(被ガイド部材の一例で、ベアリング形式やローラ形式などからなる。)68が外嵌され、これら回転体68は、前記本体フレーム1側の両ガイドレール部18,24に支持案内される。なお本体部62の下部には、前記往路側ガイドレール部18に内側から対向される幅ガイドローラ69が遊転自在に設けられている。
各物品支持体50には、この物品支持体50に案内されて長さ方向51に移動自在な物品横押し体70が設けられる。これら物品横押し体70は前記物品支持体50に外嵌されるもので、前記荷載置板部53に上側から対向される上板材71と、前記前板部55に前側から対向される前板材72と、前記後板部57に後側から対向される後板材73と、前記底板部56,58などに下側から対向される底板材74などにより矩形筒状に形成される。
そして底板材74でかつ両脚板部54を中にして前後方向の他方(前方)からは、前位の脚板部54に形成した嵌合部59に対して下方から嵌合して、物品支持体50の裏面側に嵌合案内される突状の被嵌合部75が形成されている。さらに底板材74でかつ両脚板部54を中にして前後方向の一方(後方)には、前記物品支持体50の底板部58により形成された裏面側に対して弾性的に当接するガタつき防止部76が形成されている。ここでガタつき防止部76は、底板材74にコの字状の切り込みを入れて舌片状に形成されるとともに、遊端には裏面側への当接部が突状に形成されている。
また前記物品横押し体70の上板材71には、前記物品支持体50に形成された凹部52に上方から係合する一対の凸部77が形成され、そして底板材74には、両脚板部54間に嵌合して摺動案内される被ガイド部78が形成されている。なお物品横押し体70は、たとえば合成樹脂からなり、その際に、上板材71の表面側には横押し用の作用部79が一体成形される。以上の71〜79などにより物品横押し体70の一例が構成される。
そして、前記被ガイド部78を利用して被ガイド体80が取り付けられる。すなわち前記被ガイド部78の中央部からローラ軸81が、その上部を埋め込み成形により支持させることで垂設され、このローラ軸81の中間部に、ガイドローラ82が遊転自在に取り付けられる。これらローラ軸81やガイドローラ82などにより被ガイド体80の一例が構成され、以て被ガイド体80は物品横押し体70の裏面外方に設けられる。以上の50〜82などにより移動体49の一例が構成される。
前記上位フレーム体10で、無端チェーン40を配設するとともに往路側ガイドレール部18を形成してなる内側の段部12の上方には、この段部12の上方を閉塞する上部カバー83が配置される。この上部カバー83は、その長さ方向における複数箇所にボルト孔84が形成されている。そして上部カバー83は、起立部11に対して上方から載置された状態で、ボルト孔84へ通したボルト85を、上向き溝部14内に予め位置させたナット体86に螺合させることで、上位フレーム体10に固定される。
図3の(b)、図4、図5、図9、図10に示すように、前記本体フレーム1の中間枠部材2における上位の横連結部材5には前記ガイドローラ82の案内を行う往路ガイド装置90が配設され、また下位の横連結部材5には復路ガイド装置100が配設される。そして往路側の分岐部Aには左側振り分け手段110と右側振り分け手段111が配設され、さらに復路側の中央の分岐部Bには切り換え手段103が配設される。
前記往路ガイド装置90は、始端部の両側にそれぞれ左右一対に設けた始端ガイド部91A,91Bと、左側振り分け手段110の終端に対向した上手ガイド部92と、右側振り分け手段111の終端に対向した下手ガイド部94と、前記始端ガイド部91A,91Bの延長線上に位置した左右一対の終端ガイド部95A,95Bとからなる。
前記復路ガイド装置100は、下手側ほど内側へと傾斜した左右一対の内移動ガイド部101A,101Bと、これら内移動ガイド部101A,101Bの終端に前記切り換え手段103を介して対向し、かつ下手側ほど外側へと傾斜した左右一対の外移動ガイド部102A,102Bとからなる。
両ガイド装置90,100は、たとえば図10の始端カイド部91Bならびに外移動ガイド部102Bで示すように、アルミニウムの押し出し成形品からなる本体105と、この本体105の内面側に装着した樹脂製のガイド板106とからなり、前記本体105がブラケット107を介して横連結部材5に固定される。なお図2に示すように、始終の反転部でガイドローラ82の案内を行うべく、両軸30,31の部分にはガイドローラ82の嵌合を許す反転ガイド体108A,108B,109A,109Bが取り付けられている。
前記左側振り分け手段110と右側振り分け手段111とは、その振り分け方向が逆とされて同一状に構成されており、以下においては、図5、図9、図11〜図14、図17に示すように、左側振り分け手段110を説明し、右側振り分け手段111は同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
前記左側振り分け手段110は、被ガイド体80を振り分け案内可能であって、その右側に位置される上手ベース体112上には、始端部分に他方の始端ガイド部91Bが設けられるとともに、それぞれ1個のブロック体116と振り分け案内体120とが配設されている。すなわち、上手ベース体112の所定の複数位置には固定用貫通孔113が形成されるとともに、所定箇所には第1連結用貫通孔114と第2連結用貫通孔115とが形成されている。そして、前記固定用貫通孔113を利用して、上手ベース体112上に前記ブロック体116が固定される。
このブロック体116は、長方体状の本体部分116aと、この本体部分116aの前端下部から前方へ伸びる薄肉の座板部分116bと、前記本体部分116aにおける上面の内側部分から上方へ突出状に設けられる振り分けガイド部分116cとにより形成されている。そして、ブロック体116の本体部分116a側には、前記固定用貫通孔113に連通可能な複数の固定用貫通孔117が形成されるとともに、本体部分116aと座板部分116bとの境界部分には、前記第1連結用貫通孔114に連通可能な揺動支軸用の貫通孔118が形成されている。
前記振り分けガイド部分(振り分けガイド体の一例)116cは平面視において、上手側へ凸の鋭角状に形成され、その外側面は直線状のピンガイド面(振り分け案内面)116dに形成されるとともに、内側面は、下手ほど内側に傾斜状のピンガイド面(振り分け案内面)116eに形成されている。その際に振り分けガイド部分116cの上手端部分は、本体部分116aに対して上手側に突出されて貫通孔118の上方に位置され、そしてピンガイド面116eの上手端部分は、貫通孔118の内径面に沿った円弧面116fに形成されている。
上記構成のブロック体116は、その固定用貫通孔117を固定用貫通孔113に連通させた状態で、固定用貫通孔117,113間に結合具(ボルト・ナットなど)119を作用させることで、上手ベース体112上に、所定の向きでかつ回り止めした状態で固定されることになる。
前記振り分け案内体120は、長方体状の本体部分120aと、この本体部分120aにおける下手側の下面から垂設される筒状のボス部分120bと、前記本体部分120aにおける上面の内側部分から上方へ突出状に設けられる振り分け案内部分120cとを有する状態で、樹脂などにより一体形成されている。そしてボス部分120bには、前記第1連結用貫通孔114に連通可能な連結用貫通孔121が形成され、また本体部分120aの上手寄りの位置には、作動体(後述する。)に対応した連結用孔122が形成されている。前記振り分け案内部分120cの外側面と内側面とは、それぞれピン振り分け面(振り分け案内面)120d,120eに形成されている。
上記構成の振り分け案内体120は、そのボス部分120bの下部を前記貫通孔118に上方から差し込んで、連結用貫通孔121を第1連結用貫通孔114に連通させた状態で、連結用貫通孔121,114間に第1揺動支軸(ボルト・ナットなどの結合形式)125を作用させることで、ブロック体116側に対して第1縦軸心126の回りに揺動自在に連結される。なお連結用貫通孔121内には、第1揺動支軸125に外嵌されるカラー127が設けられている。
そして、振り分け案内部分120cの下手寄りの位置には段部123が形成され、この段部123に、前記振り分けガイド部分116cにおける上手側に突出された部分が位置される。これにより、前述したような連結の際に、振り分け案内体120の終端部分と振り分けガイド部分(振り分けガイド体の一例)116cの始端部分とは上下で重合され、そして、振り分け案内体120のピン振り分け面(振り分け案内面)120eと振り分けガイド部分116cの円弧面(振り分け案内面)116fとが連なるように構成されている。
前記右側ベース体112には、第2縦軸心136の回りに揺動自在な作動体130が設けられ、この作動体130と前記振り分け案内体120とは相対連結部140を介して相対回動自在に連結されている。
すなわち、前記作動体130は、長尺リンク状の本体部分130aと、この本体部分130aにおける中間部の下面から垂設される筒状のボス部分130bとを有する状態で、樹脂などにより一体形成されている。前記ボス部分130bには貫通孔131が形成され、そして本体部分130aの先端位置には、相対連結部140を形成する長孔部141が形成され、また貫通孔131と長孔部141との間には揺動装置(後述する。)に対応した連動用貫通孔132が形成されている。さらに本体部分130aにおける基端部分の外側面と内側面とは、それぞれ被ストッパー面130c,130dに形成されている。
上記構成の作動体130は、そのボス部分130bの貫通孔131に下端鍔付きのカラー133を下方から差し込んで、このカラー133の連結用貫通孔134を第2連結用貫通孔115に連通させた状態で、連結用貫通孔134,115間に第2揺動支軸(ボルト・ナットなどの結合形式)135を作用させることで、上手ベース体112側に対して第2縦軸心136の回りに揺動自在に連結される。
そして、前記振り分け案内体120の連結用孔122を利用して、この振り分け案内体120の下面側に取り付けられたボルト・ナット形式の縦ピン142が前記長孔部141に上方から係合されている。ここで長孔部141は、前記第2縦軸心136に対して離れた位置となる上手案内部141aと、第2縦軸心136に対して少し近づいた位置となる下手案内部141bと、両案内部141a,141b間を繋ぐ傾斜案内部141cとによりS字状に形成されている。以上の141〜142などにより相対連結部140の一例が構成される。
前記作動体130に連動するシリンダー装置(揺動装置の一例)150が設けられている。すなわち、上手ベース体112上にはブラケット153が設けられ、このブラケット153にシリンダー本体151が、縦軸体154を介して揺動自在に連結されている。そしてピストンロッド152の遊端が、前記作動体130に形成した連動用貫通孔132を利用した連動ピン155を介して、作動体130側に連動されている。これにより、作動体130に対するシリンダー装置150の連動位置が、第2縦軸心136に対して相対連結部140の側となる。なお、シリンダー装置150の近くで上手ベース体112上には、シリンダー装置150に対する給排油制御のためのソレノイドバルブ装置156が設けられている。
前記作動体130が当接自在な揺動量規制手段160が上手ベース体(固定部側)112上に設けられている。すなわち、上手ベース体112上にはU字状のブラケット体161が連結具(ボルト)162を介して連結され、このブラケット体161における一対の縦板部の相対向面側には、それぞれゴム(緩衝材)製のストッパー体163C,163Dが配置され、固定具164C,164Dにて固定されている。前記作動体130の本体部分130aにおける基端部分は両ストッパー体163C,163D間に位置され、その被ストッパー面130c,130dを対向させている。以上の161〜164C,164Dなどにより揺動量規制手段160の一例が構成される。
前記上手ガイド部92は下手ベース体170に設けられ、この下手ベース体170は、前記上手ベース体112に平行されかつ上手ベース体112に対して少し下手にずれた状態で左側に位置されている。そして前記上手ベース体112と下手ベース体170との部分に亘っては、振り分けられた被ガイド体80におけるガイドローラ82の案内を行う振り分けガイド体171が配設されている。
この振り分けガイド体171は帯板状であって、その始端部分は前記ブロック体116の近くにおいて上手ベース体112側に連結され、そして終端部分は、前記上手ガイド部92との間に所定間隔を置いた状態で、この上手ガイド部92側に連結体172を介して連結されている。なお、振り分けガイド体171の中間部分は、両ベース体112,170間に設けられたブラケット173などを介して、その傾斜姿勢が維持されている。以上の112〜173などにより、左側振り分け手段110の一例が構成される。
図2、図8、図10、図11に示すように、本体フレーム1の両側外方には、搬送経路45に対して外方かつ下手側へと傾斜した分岐搬送経路175A,175Bを形成する分岐コンベヤ176A,176Bが設けられる。ここで分岐コンベヤ176A,176Bは多数のローラ177を有し、これらローラ177は、その端部を上位フレーム材10の外側の段部13内に位置させ、かつ起立部11に充分に接近させた状態で配置される。なお、上位フレーム体10の中間部上向き蟻溝16などを分岐コンベヤ176A,176Bとの連結に利用できる。200は物品を示す。
以下に、上記した実施の形態1において、物品200の搬送、分岐作用を説明する。
すなわち、駆動装置34の電動機35を作動させ、減速機36に連動した駆動軸31を介してスプロケット39を強制回転させ、以て両無端チェーン40を移動し得る。この両無端チェーン40の移動によって移動体49群を、回転体68を介して両ガイドレール部18,24のガイド面18a,24aに支持案内させた状態で移動し得る。これにより移動体49群が循環移動することから、始端部の物品支持体50上に供給した物品200を搬送経路45上で搬送し得る。
このように、フレーム体10,20におけるガイドレール部18,24のガイド面18a,24aに支持案内されて、回転体68が相対向部分179に移動してきたとき、図1(a)(b)の仮想線イに示すように上手の往路側ガイドレール部18のガイド面18aに案内されている回転体68は、図1(a)(b)の実線に示すように、中継レール体180の中継ガイド面180aに乗り移って案内されることになる。そして移動体49が更に移動することで、図1(a)(b)の実線に示すように、中継ガイド面180aに案内されている回転体68は、図1(a)(b)の仮想線ロに示すように、下手の往路側ガイドレール部18のガイド面18aへと案内されることになる。
これにより回転体68は、図1(a)(b)の実線や図1(c)に示すように、中継レール体180により支持案内された状態で相対向部分179を通過する(乗り越える)ことになる。したがって、製作精度や組み付け精度(連結精度)によって相対向部分179に、図1(a)に示すような隙間Sが生じていたとしても、または図1(b)に示すように段差Hが生じていたとしても、あるいは隙間Sと段差Hが同時に生じていたとしても、回転体68は隙間Sや段差Hの部分を直接に転動することがなく、以て隙間Sや段差Hによる騒音を発生することもなく、さらには回転体68が隙間Sや段差Hによって損傷することもない。これらのことから、高速化を容易に採用し得る。
しかも、凹所185を形成し、中継レール体180を設けるだけで、相対向部分179を特殊な接続構造にすることもないことから、製作精度や組み付け精度(連結精度)を気にすることもなく、相対向部分179の隙間Sや段差Hを簡単かつ安価に解消し得ることになる。さらに、相対向された凹所185間に中継レール体180が嵌め込まれて配設されることで、相対向された上位フレーム体10間,および相対向された下位フレーム体20は横ずれしない構成となり、以て直線状の配設(据え付け)は芯が通った状態で正確に行えるとともに、振動などにより横ずれするようなことも防止し得る。
このような搬送を行う際に、物品支持体50群と一体的に移動する物品横押し体70は、その被ガイド体80がガイド装置90,100に案内されることによって、被ガイド部78を介して物品支持体50の長さ方向51に往復移動したり、物品支持体50とともに搬送経路45に沿って直線状に移動したりする。
すなわち図4において、たとえば一方側の始端ガイド部91Aに案内されているガイドローラ82は、上手ガイド部92に案内され、そして右側振り分け手段111が非振り分け姿勢のときに直進されたのち、終端ガイド部95Aに案内されることになる。これにより物品横押し体70は物品200に作用せず、この物品200は搬送経路45上を直進状に搬送される。なお他方側も同様であって、始端ガイド部91Bのガイドローラ82は、左側振り分け手段110が非振り分け姿勢のときに直進されたのち下手ガイド部94へと案内され、そして終端ガイド部95Bへと移動することになる。
前述した左側振り分け手段110や右側振り分け手段111の非振り分け姿勢は、図9、図11、図12に示すように、シリンダー装置150を伸展動させて、作動体130を第2縦軸心136の回りに上手側に揺動させ、相対連結部140を介して振り分け案内体120を第1縦軸心126の回りに内側に揺動させることで可能となる。
これにより、振り分け案内部分120cにおける外側のピン振り分け面120dは、他方側の始端ガイド部91Bに案内されているガイドローラ82のローラ軸81を迎え得る位置となる。そして相対連結部140においては、その長孔部141の下手案内部141bの部分に縦ピン142が位置し、また揺動量規制手段160においては、その下手側のストッパー体163Cに作動体130の被ストッパー面130cが当接している。
このような非振り分け姿勢において、たとえば他方側の始端ガイド部91Bからのローラ軸81は、振り分け案内体120における外側のピン振り分け面120dからブロック体116における外側のピンガイド面116dに案内されることになる。これにより左側振り分け手段110の部分において、振り分け動されることなく通過状に移動される。
また左側振り分け手段110や右側振り分け手段111の振り分け姿勢は、図5、図13に示すように、シリンダー装置150を収縮動させて、作動体130を第2縦軸心136の回りに下手側に揺動させ、相対連結部140を介して振り分け案内体120を第1縦軸心126の回りに外側に揺動させることで可能となる。
これにより、振り分け案内部分120cにおける内側のピン振り分け面120eは、他方側の始端ガイド部91Bに案内されているガイドローラ82のローラ軸81を迎え得る位置となる。そして相対連結部140においては、その長孔部141の上手案内部141aの部分に縦ピン142が位置し、また揺動量規制手段160においては、その上手側のストッパー体163Dに作動体130の被ストッパー面130dが当接している。
すなわち、目的とする被ガイド体80におけるローラ軸81が左側振り分け手段110の上手、たとえば他方側の始端ガイド部91Bの部分に達したとき、制御部からの指示に基づいてシリンダー装置150を収縮動させる。これにより前述したように振り分け案内体120を外側に揺動させることになり、以てローラ軸81群は、振り分け案内体120における内側のピン振り分け面120eからブロック体116における内側のピンガイド面116eに案内されたのち、振り分けガイド体171の案内により移動され、そして上手ガイド部92の部分に達することになる。
このようにして、制御された設定数の物品横押し体70を順次に左側へ振り分け動させることで、物品横押し体70群は少しずつ位相をずらした状態で、搬送方向に移動しながら搬送経路45を同期状(一体状)で横切ることになり、以て図2に示すように、他側の作用部79群が物品200に横押し作用して、この物品200を、その向きを変えることなく、搬送経路45に対して傾斜状で左側へ振り分け移動させ、他方の分岐コンベヤ176Aに渡すことになる。
なお右側振り分け手段111も同様であって、物品横押し体70群の一側の作用部79が物品200に横押し作用して、この物品200を、その向きを変えることなく、搬送経路45に対して傾斜状で右側へ振り分け移動させ、一方の分岐コンベヤ176Bに渡すことになる。このように両分岐コンベヤ176A,176Bに振り分けて渡す際に、物品支持体50上の物品200は、上位フレーム材10に固定した上部カバー83の上方を乗り越え、そして段部13に位置している両分岐コンベヤ176A,176Bのローラ177に乗り移る。
上述したようにして終端ガイド部95A,95Bの端部に達したガイドローラ82は反転ガイド体109A,109Bに案内されて反転し、そして内移動ガイド部101A,101Bに案内されて中央部に移動される。次いで切り換え手段103により左右に振り分けられたのち、外移動ガイド部102A,102Bの案内により外側へと移動され、さらに反転ガイド体108A,108Bに案内されて反転したのち、始端ガイド部91A,91Bのいずれかに移される。
上記した実施の形態1では、搬送経路45に沿って配設された左右一対の無端チェーン(無端回動体)40と、これら無端チェーン40間に多数取り付けられ、かつ搬送経路45とは直交状の方向が長さ方向51とされた物品支持体50と、この物品支持体50に案内される物品横押し体70と、この物品横押し体70の裏面側に設けられた被ガイド体80と、この被ガイド体80が案内されるガイド装置90,100群と、このガイド装置90,100群の分岐部A,Bに配設された振り分け手段110,111とが設けられ、この振り分け手段110,111は、第1縦軸心126の回りに揺動自在な振り分け案内体120と、第2縦軸心136の回りに揺動自在な作動体130とを有し、これら振り分け案内体120と作動体130とは相対連結部140を介して相対回動自在に連結されるとともに、作動体130に連動するシリンダー装置(揺動装置)150が設けられている。
この構成によると、無端チェーン40を移動させて物品支持体50群を移動させることで、搬送経路45の始端部に供給した物品200を終端部に向けて搬送できる。そして、物品支持体50と一体的に移動する物品横押し体70の被ガイド体80を、ガイド装置90,100群により案内できる。その際に、ガイド装置90,100の分岐部A,Bに設けた振り分け手段110,111は、シリンダー装置150を作動させて作動体130を第2縦軸心136の回りに揺動させ、この作動体130の揺動を、相対連結部140を介して振り分け案内体120に伝達して、この振り分け案内体120を第1縦軸心126の回りに揺動させることで、振り分け案内体120を非振り分け位置、または振り分け位置にできる。
したがって、振り分け案内体120を非振り分け位置にすることにより、被ガイド体80を、振り分け手段110,111の部分において振り分け動することなく通過状に移動できる。また振り分け案内体120を振り分け位置にすることにより、目的とする被ガイド体80を振り分け案内体120により案内して振り分け動でき、以て物品横押し体70は、搬送方向に移動しながら搬送経路45を横切って物品200に横押し作用することになり、この物品200を、その向きを変えることなく、搬送経路45から側方に押し出すことができる。その際に、振り分け案内体120とシリンダー装置150との間に作動体130を介在させたことで、この作動体130が緩衝体の役目を成し、以て振り分け手段110,111の切り換え動作を、騒音を少なくして、常に円滑かつ確実に行うことができるとともに、搬送や分岐の高速化に充分に対応できる。さらに、相対向部分179のガイドレール部18,18、24,24間に中継レール体180を設けたことによる騒音防止と相俟って、搬送設備全体の騒音を減少できる。
上記した実施の形態1では、相対連結部140が、振り分け案内体120と作動体130との一方に形成される長孔部141と、他方に設けられる縦ピン142とから構成されている。この構成によると、振り分け手段110,111の切り換え動作時に、長孔部141に対して縦ピン142が移動することで、切り換え動作時のズレは長孔部141の長さ方向として吸収でき、以て案内面(ガイド面)間に段差が生じないことになって、被ガイド体80の案内を円滑に行うことができる。
上記した実施の形態1では、作動体130が当接自在な揺動量規制手段160が上手ベース体(固定部)112側に設けられている。この構成によると、作動体130を揺動量規制手段160に当接させることにより、振り分け案内体120の非振り分け姿勢と振り分け姿勢とを位置決めすることができる。
上記した実施の形態1では、振り分け案内体120の終端部分と振り分けガイド部分116cの始端部分とは上下で重合され、振り分け案内体120と振り分けガイド部分116cとの振り分け案内面120e,116eが連なるように構成されている。この構成によると、被ガイド体80は、振り分け案内体120における終端部分の振り分け案内面120eと、振り分けガイド部分116cにおける始端部分の振り分け案内面116eとに同時に達することになり、以て振り分け案内体120から振り分けガイド部分116cへの被ガイド体80の移動は、常に円滑にかつ確実に行うことができる。
上記した実施の形態1では、作動体130に対するシリンダー装置(揺動装置)150の連動位置が、第2縦軸心136に対して相対連結部140の側とされている。この構成によると、シリンダー装置150を含めた振り分け手段110,111の全体をコンパクトに構成できる。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2を図18に基づいて説明する。
上記した実施の形態1においては、作動体130に対するシリンダー装置150の連動ピン155を介しての連動位置が、第2縦軸心136に対して相対連結部140の側であるのに対して、この実施の形態2では、作動体130に対するシリンダー装置150の連動ピン155を介しての連動位置が、第2縦軸心136に対して相対連結部140とは反対側とされている。そして相対連結部140としては、振り分け案内体120に直線状の長孔部141が形成されるとともに、長孔部141に係合される縦ピン142が作動体130に設けられている。
この実施の形態2によると、振り分け案内体120や作動体130の外形状は多少変化されるが、その基本的な振り分け動作は上記した実施の形態と同様に行われることになる。すなわち、図18の実線は振り分け姿勢を示し、図18の仮想線は非振り分け姿勢を示している。
上記した実施の形態2では、作動体130に対するシリンダー装置150(揺動装置)の連動位置が、第2縦軸心136に対して相対連結部140とは反対側とされている。この構成によると、シリンダー装置150の配設を、振り分け案内体120から離れた位置で容易に行うことができる。
上記した実施の形態1では、移動体49として、搬送経路45とは直交状の方向が長さ方向51とされた物品支持体50と、この物品支持体50に案内される物品横押し体70と、この物品横押し体70の裏面側に設けられた被ガイド体80とからなる物品の分岐搬送形式が示されているが、これは台車形式などであってもよい。
上記した実施の形態1では、ガイドレール部18,24には相対向側に開放された凹所185が形成され、相対向された凹所185間に中継レール体180が嵌め込まれて配設された形式が示されているが、これは凹所185を設けることなく中継レール体180が配設された形式などであってもよい。
上記した実施の形態1では、相対向部分179には、ガイドレール部18,24間の連結を行う連結プレート体181が設けられ、この連結プレート体181側に中継レール体180が設けられた形式が示されているが、これは中継レール体180がガイドレール部18,24に直接に設けられた形式などであってもよい。
上記した実施の形態1では、左右一対の無端回動体として無端チェーン40が採用され、左右方向のリンクピン42aを介してサイド部材61の連結部65に連結されているが、これはベルトやワイヤーなどであってもよく、この場合には、適宜の連結手段を介してサイド部材61の連結部65に連結される。
上記した実施の形態1では、無端チェーン40とサイド部材61との連結として、対角状位置の2点のみで直接に連結する形式が示されているが、これは各隅部での4点を直接に連結する形式などであってもよい。
上記した実施の形態1、2では、被ガイド体80として、ローラ軸81とガイドローラ82とからなる形式が示されているが、これはローラ軸81とガイドローラ82とのいずれか一方のみの形式などであってもよい。
上記した実施の形態1、2では、揺動装置としてシリンダー装置150が示されているが、これは螺子軸形式やソレノイド形式などであってもよい。
上記した実施の形態1、2では、作動体130が当接自在な揺動量規制手段160が上手ベース体112に設けられた構成が示されているが、これは揺動量規制手段160が省略された構成などであってもよい。
上記した実施の形態1、2では、振り分け案内体120の終端部分と振り分けガイド部分116cの始端部分とは上下で重合され、振り分け案内体120と振り分けガイド部分116cとの振り分け案内面120e,116eが連なる構成が示されているが、これは振り分け案内体120の終端部分と振り分けガイド部分116cの始端部分とが重合せず、接近して配置された構成などであってもよい。
上記した実施の形態1、2では、連結部65に、ガイドレール部18,24に案内される回転体68が外嵌されているが、この回転体68は別箇所に設けられた形式などであってもよい。