JP2005224555A - 頭部と全ての頚椎を支えるまくら - Google Patents

Abstract

【課題】 従来のまくらは部分的にのみ頚椎を支えていたため、頚部、肩の緊張を生み出していた。この点に注目し、全ての頚椎を均等に支える構造を有し、頚部、肩部の緊張を緩和するまくらを開発する。
【解決手段】仰向けに寝た際、頚椎を支える側となるまくらの下縁において、両肩との干渉を避けるよう外側をアーチ型に欠損させた。次に、残したまくら中央部に頭部を支えるための陥凹部を設け、これに連続して頚部を支えるための上方に凸のスロープを設置した。スロープ内には頚椎を軽く包み込むための溝を創設した。
【選択図】 図１

Description

本発明は、ひとが背臥する際、頭部から頚部の全てを支えることのできるまくらの形状に関するものである。

従来のまくらは、頭部のみを支えるものが一般的である。また、最近では頭部および頚部の一部を支える構造のまくらも考えられた。

頭部に始まり上背部に終わる頚椎の構造上、従来のまくらはすべての頚椎を連続して支えることは不可能であり、頚部と敷布団の間に空間を残すことになっていた。また、全ての頚椎がまくらの上に載るように臥床すると、両肩もまくらの上に載り、結果として頚部とまくらの間には最大の空間を作ることとなる。その結果、頭頚部の重さにより頚部あるいは肩に緊張を強いることになっていた。本発明は、これらの欠点をなくし、頭部とこれに接続し上背中心部で胸椎に連続する頚椎全体を支えることが可能となるまくらの構造に関する。

従来のまくらの首を支える側の外側部分をアーチ型に欠損させ、肩との干渉を排除した。さらに、頭部を支える部分は楕円形にやや陥凹させ、そこから頚部を支える部分を頚椎の生理的湾曲に合わせ上方に凸のスロープを設けた。さらにそのスロープの中央部分は頚部を軽く包み込むための溝を設けた。

本発明で完成させたまくらは、ひとが背臥する際、頭部およびこれに連続し上背部に終わる全ての頚椎を局面として支えることが可能となる。さらに、頚椎の解剖学的湾曲に合わせたスロープを用いたため、頚部全体を均等に支えることが可能である。また、これまでのまくらと異なり、両肩の部分を持ち上げることがない。以上の結果、頚部および肩に加わる緊張を著しく減弱することとなり、安眠することができる。

このまくらはスポンジ、あるいは低反発素材などを用いて形成することが適当である。場合によってはビニルなどを用いた空気まくらも考えられる。このまくらは健康な人はもちろん、頚部痛や肩こりのあるひとにも使用することが可能である。

まくらの斜視図である。 まくらの平面図である。 まくらの前面図である。 Ａ−Ａでの断面図である。 Ｂ−Ｂでの断面図である。 Ｃ−Ｃでの断面図である。

符号の説名

１ まくら
２ 頭部用陥凹部
３ 頚部用スロープ
４ スロープ溝

Claims (1)

1. 頚部を支える下縁外側をアーチ状に欠損させることで両肩との干渉を避け、頭部を支えるために設けた陥凹部から連続して全ての頚椎を支えるためのスロープ構造を有するまくら。

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