JP2005216012A - 設計支援装置、設計支援方法、設計支援プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

設計支援装置、設計支援方法、設計支援プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Hideaki Konishi
秀明 小西
Hiroko Kato
裕子 加藤
Kazuyuki Yamamura
一之 山村
Naoko Karasawa
直子 唐沢
Takeshi Doi
武史 土居
Yasushi Okano
靖 岡埜
Junko Kumagai
淳子 熊谷
Koichi Itaya
剛一 板矢
Daisuke Tsukuda
大輔 佃
Takaharu Shimizu
隆治 清水
Toshihito Shimizu
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Abstract

【課題】設計期間の短縮化および設計者の労力軽減により設計作業の効率化を図ること。
【解決手段】設計支援装置101は、テスト回路を含まないハードマクロセルを用いて生成されたユーザネットリスト600を入力するユーザネットリスト入力部1801と、タイミング収束した物理情報にテスト端子を含むハードマクロセルおよびテスト回路を配置配線情報として埋め込んだフレームを用いてハードマクロセルを配置するハードマクロセル配置部1806と、フレームに埋め込まれたテスト回路の配置配線情報を用いてテスト回路を配置配線するテスト回路配置配線部1815と、配線で得られた配置配線情報900のうち、テスト回路の配置配線情報を除いた配置配線情報を認識する論理構造ネットリスト認識部1808と、論理構造のネットリスト1000を出力する論理構造ネットリスト出力部1809と、を備える。
【選択図】 図19

Description

この発明は、LSIの設計を支援する設計支援装置、設計支援方法、設計支援プログラムおよび記録媒体に関する。
LSI設計では、従来から設計期間の短縮による作業効率化が要求されるとともに、システムを1つのチップ上に搭載することが要求されている。図27は、従来の設計フローの一例を示す説明図である。図27において、設計者は、ゲートレベルの論理回路をあらわすユーザネットリスト2701を作成する。また、設計者は、テスト合成をおこなうため、テスト回路とユーザネットリスト2701内のハードマクロとの接続関係を示すバウンダリスキャン情報、テスト時クロック接続情報、メモリ同時試験情報、内部スキャンチェーン情報、PLL端子情報、テスト端子情報などのI/F(インターフェース)ファイル2702を作成する。
つぎに、このユーザネットリスト2701にI/Fファイル2702を取り込んでテスト回路を挿入することによりテスト合成をする(ステップS2701)。そして、テスト合成されたネットリスト2703をフレーム2704の配置配線領域情報を元にレイアウトをおこなう(ステップS2702)。図28は、従来のフレームを示す説明図である。ここで、フレーム2800とはLSIのレイアウトでセルおよびネットを配置配線可能な領域を示した情報である。図27において、レイアウトされたデータはGDSとしてLSI開発の後工程へ出力され、ネットリスト2705としてユーザへ出力される。また、このネットリスト2705によってテストパターン2706が生成されるとともに(ステップS2703)、このネットリストを故障解析用ネットリストとしても利用できる。
さらに、上述した処理フローでは、テスト合成前、テスト合成後およびレイアウト後にネットリストのルールチェックR1〜R3をおこなっている。テスト合成前のルールチェックR1では、ユーザネットリスト2701がテスト合成ツールを用いてテスト合成(ステップS2701)を実行できるか否かをチェックする。また、テスト合成後のルールチェックR2では、テスト合成後のネットリスト2703の設定に誤りがないか否かをチェックする。さらに、レイアウト後のルールチェックR3では、テスト回路の論理が書き換えられていないかなど、テスト回路に影響がないか否かをチェックする。そして、ルールチェックR1〜R3でエラーが発生したときには、ルールチェックR1のエラーはユーザネットリスト2701を再設計、ルールチェックR2のエラーは再テスト合成、ルールチェックR3のエラーは再レイアウトが必要となる。
また、上述したレイアウト(ステップS2702)により、フレーム2800上には複数のRAMが展開される。図29は、フレーム2800上に複数のRAMがレイアウトされた状態を示す説明図である。図29において、RAM2901は、ビット/ワード構成が20×1024のコア2911を備え、RAM2902は、ビット/ワード構成が40×512のコア2912を備え、RAM2903は、ビット/ワード構成が80×256のコア2913を備えている。また、各RAM2901〜2903の入力側には、コントローラ2921〜2923が設けられている。各RAM2901〜2903のテストをおこなう場合、初期化信号MDIが入力されることによって、それぞれRAM2901〜2903のテストを実行する。RAM2901〜2903からは、セレクタ2930を介して出力データMDOが出力される。
さらに、上述したレイアウト(ステップS2702)により、フレーム2800上に、LSIのI/O領域の構成に応じて、入力用、出力用、バス用、3−STATE用、クロック用、入力/スキャンイン共用、出力/スキャンアウト共用などの各種BSR(バウンダリスキャンレジスタ)を適宜準備して配線をおこなうことができる。
また、上述したレイアウト(ステップS2702)により、BSRセルを連続的に配置することによってバウンダリスキャンチェーンを形成することもできる。図30は、BSRを連続的に配置することによって形成されたバウンダリスキャンチェーンを示す説明図である。図30において、バウンダリスキャンチェーン3000は、BSRを含む複数のBSRセル3001を連続的に配置することによって形成されたスキャンチェーンである。バウンダリスキャンチェーン3000は、TAPコントローラ3010の近傍の箇所で切断されている。この切断により、バウンダリスキャンチェーン3000の始点となるBSRセル3001Sと終点となるBSRセル3001Eとの間に切断領域3005が形成される。そして、TAPコントローラ3010の制御信号線およびテスト信号線3020が切断領域3005を通って配線される。
しかしながら、上述した処理フローによっておこなわれる設計では、テスト合成済みのネットリスト2703を用いてレイアウトをおこなっていた(ステップS2702)。したがって、テスト合成(ステップS2701)において、テスト合成後のレイアウトの内容を想定してテスト回路を挿入しなければならず、設計の効率が低下し、SOC(System On Chip)の実現を阻害するという問題があった。
また、上述した処理フローでは、レイアウト(ステップS2702)前にテスト合成によってテスト回路を挿入することとしているが、論理設計時にテスト回路の挿入を考慮しない場合、あるいは考慮が足りない場合には、テスト回路挿入による付加回路のために、レイアウトにおけるタイミング収束を再度おこなう必要が生じ、工数増加によって設計期間の長期化を招くという問題があった。
また、ユーザネットリスト2701がタイミング収束している場合、テスト合成におけるテスト回路の挿入により、再度タイミング収束が必要となり、工数増加によって設計期間の長期化を招くという問題があった。さらに、テスト合成の条件が、実際の配置状況と大きく異なる場合、配線長の増加やこれに伴うテスト動作周波数の低下を招くという問題があった。
また、上述したテスト合成をおこなうためのI/Fファイル2702を設計者が作成する場合、入力ミスなどの人為的なミスにより、テスト合成を正確におこなうことができないという問題があった。さらに、テスト合成からテストパターンまでの工数が多くなり、設計期間の長期化を招くという問題があった。
また、上述した処理フローでは、ルールチェックを3回(R1〜R3)おこなっているため、処理フローの工数が増加して設計期間の長期化を招くという問題があった。また、ルールチェックでエラーが発生したときには、ルールチェックR1のエラーはユーザネットリストを再設計、ルールチェックR2のエラーは再テスト合成、ルールチェックR3のエラーは再レイアウトが必要となり、設計の長期化を招くという問題があった。
さらに、上述した処理フローでは、レイアウト(ステップS2702)前にテスト合成によってテスト回路を挿入することとしているが、テスト回路はシステムモードのタイミングに影響を与えるため、設計者はテスト回路が挿入されることを考慮してシステムモードを設計する必要があり、設計者の負担が大きいという問題があった。
また、上述した図29に示したRAM2901〜2903では、互いに異なるビット/ワード構成のコア2911〜2913を使用しているが、RAM2901〜2903のビット/ワード構成の相異は、同時試験組み合わせ上の制約となるため、試験の長期化を招くという問題があった。さらに、上述した処理フローでは、ユーザネットリスト2701に搭載されたRAMやPLLなどのマクロセル毎に、テストパターンを作成していたため、テストパターン生成に時間がかかり、設計期間の長期化を招くという問題があった。
また、上述のように、各種BSRを適宜準備して配線をおこなうと、設計の自由度が増加する反面、設計作業の時間が増大してしまうという問題があった。一方、タイミング調整済みのTAPコントローラとBSRとの間の制御信号配線情報をフレームに加えた場合、使用するBSRの種類によっては制御端子の構成が異なるため、設計の自由度が低下するという問題があった。
さらに、図30において、BSRセル3001を連続配置したときに、バウンダリスキャンチェーン3000の始点および終点を作るため、あるいはTAPコントローラ3010の制御信号線を通すために、バウンダリスキャンチェーン3000の連続配置領域を切断している。この場合、切断したとしてもバウンダリスキャンチェーン3000の始点のBSRセル3001Sおよび終点のBSRセル3001Eは切断した位置に限定されてしまうため、バウンダリスキャンチェーン3000の始点のBSRセル3001Sおよび終点のBSRセル3001Eと、TAPントローラ3010との配線性とを考慮すると、TAPコントローラ3010を、バウンダリスキャンチェーン3000の切断領域3005の近傍に配置しなければならないという制約が生じることとなる。
同様に、TAPコントローラ3010の端子も、バウンダリスキャンチェーン3000の切断領域3005の近傍に配置しなければならないという制約が生じることとなる。また、バウンダリスキャンチェーン3000の切断領域3005にTAPコントローラ3010の制御信号線およびテスト信号線3020を配線するため、制御信号線およびテスト信号線3020が増加した場合に過密となり、配線できない場合がある。このように、バウンダリスキャンチェーン3000の切断領域3005およびその近傍において設計の自由度が低下するという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、設計期間の短縮化および設計者の労力軽減により設計作業の効率化を支援する設計支援装置、設計支援方法、設計支援プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかる設計支援装置、設計支援方法、設計支援プログラムおよび記録媒体は、タイミング収束した物理情報にテスト端子を持つハードマクロセルおよびテスト回路の配置配線情報が含まれているフレームを記憶し、前記ハードマクロセルと同じ端子構成の物理情報を持ち、論理情報にはテスト端子を持たないハードマクロセルを用いて、テスト回路のないユーザネットリストを入力し、記憶されたフレームを抽出し、抽出されたフレームに含まれているテスト回路の配置配線情報を元に、入力されたユーザネットリストに含まれているハードマクロセルを配置することを特徴とする。
この発明によれば、物理情報にテスト端子を含むハードマクロとテスト回路とがフレーム上に設けられ、かつタイミング収束しているため、フレーム上のハードマクロセル内のテスト回路の配置配線情報にしたがって、入力したユーザネットリストのハードマクロセルを、テスト合成をおこなう前に配置することができる。
また、前記フレームのテスト回路の配置配線情報をもとに入力したユーザネットリストの前記ハードマクロセルと前記テスト回路とを配置配線し、入力された前記ユーザネットリストのユーザネットを配線した後に、配置配線情報から前記フレームのテスト回路の配置配線情報を除き、テスト回路を含まないネットリストを出力することとしてもよい。
この発明によれば、テスト合成時におけるテスト回路の挿入を考慮して設計する必要がなく、設計の自由度を減らすこともなく、設計工数の削減を図ることができる。また、ユーザに対しハードマクロセルのテスト端子の配線接続およびテスト回路を意識させることなく、ユーザが所望するネットリストを提供することができる。
また、入力されたユーザネットリストの前記ハードマクロセルを前記フレームの配置情報に基づいて配置し、前記フレームのテスト回路とハードマクロセルの配置配線情報から前記ハードマクロセルと前記フレームのテスト回路との接続に関する接続情報を生成し、生成された接続情報を元に、前記ユーザネットリストをテスト合成することにより、テスト合成ネットリストを生成し、生成されたテスト合成ネットリストのテストパターンを生成することとしてもよい。
この発明によれば、フレームのテスト回路とハードマクロセルの配置配線情報から接続に関する接続情報を自動生成することができる。また、ユーザネットの配線とは別個に並行してテストパターンを生成することができ、設計工数の削減を図ることができる。
本発明にかかる設計支援装置、設計支援方法、設計支援プログラムおよび記録媒体によれば、設計期間の短縮化および設計者の労力軽減により設計作業の効率化を図ることができるという効果を奏する。特に、あらかじめハードマクロセルにテスト回路やテスト端子が挿入され、かつタイミング収束されたハードマクロセルを用いているため、論理設計の工数を削減でき、設計期間の短縮化および設計作業の効率化を図ることができるという効果を奏する。また、テスト合成後のレイアウトの内容を想定してテスト回路を挿入する必要もなく、設計の自由度の向上を図ることができるという効果を奏する。
また、内部のテスト回路のタイミングを考慮したテスト端子を含まないハードマクロセルを用いて論理設計をおこなうため、ユーザネットリストを再度タイミング収束させる必要がなく、論理設計の工数削減による設計期間の短縮化を図ることができるという効果を奏する。さらに、テスト合成の条件が、実際の配置状況と大きく異なる場合であっても、配線長の増加やこれに伴うテスト動作周波数の低下を防止することができるという効果を奏する。
また、レイアウトの配置が終了した段階で生成されたインターフェースファイルを使用し、テスト合成からテストパターン生成までをレイアウトの配線処理と並行して処理ができるため、設計期間の短縮化を図ることができるという効果を奏する。また、あらかじめフレームライブラリを準備しておくことにより、ルールチェックの回数が減ることで、論理設計の工数を削減でき、設計期間の短縮化および設計作業の効率化を図ることができるという効果を奏する。
さらに、同一ビット/ワード構成の複数のRAMのコアを使用することにより、RAM自体のビット/ワード構成が異なっていても、同時試験およびテストパターンの再利用をおこなうことができ、テスト期間の短縮化を図ることができるという効果を奏する。
また、種類が異なるBSRのテスト端子構成を同一構成とすることにより、テスト端子構成が同一であれば用途にかかわらずBSRを配置することができるため、設計の自由度の向上および設計作業の効率化を図ることができるという効果を奏する。
さらに、BSR領域において連続的に配置した複数のBSRセルによって形成されるバウンダリスキャンチェーンにおける任意の2つのBSRセルの間の配置領域に、2つのBSRセルを接続するとともに、配置領域を通過する信号線を接続するバイパスセルを配置するようにしたことにより、TAPコントローラの配置やその信号線およびテスト信号線の配線の自由度の向上を図ることができるという効果を奏する。
(実施の形態)
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる設計支援装置、設計支援方法、設計支援プログラムおよび記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(設計支援システムの概要)
まず、この発明の実施の形態にかかる設計支援システムの概略構成について説明する。図1は、この発明の実施の形態にかかる設計支援システム100の概略構成を示す説明図である。図1において、設計支援システム100は、LSIの設計支援をおこなう設計支援装置101と、設計支援装置101に対しLSIの設計支援を要求・依頼する一または複数の情報端末装置102とが、インターネット、LAN、WANなどのネットワーク103を介して接続されており、相互に交信可能とされている。設計支援システム100は、ユーザセルライブラリ104およびテストセルライブラリ105を備えている。ユーザセルライブラリ104およびテストセルライブラリ105については後述する。なお、情報端末装置102としてはパーソナル・コンピュータを用いることができる。
(設計支援装置および情報端末装置のハードウェア構成)
つぎに、この発明の実施の形態にかかる設計支援システム100の設計支援装置101および情報端末装置102のハードウェア構成について説明する。図2は、この発明の実施の形態にかかる設計支援システム100の設計支援装置101および情報端末装置102のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2において、設計支援装置101および情報端末装置102はそれぞれ、CPU201と、ROM202と、RAM203と、HDD(ハードディスクドライブ)204と、HD(ハードディスク)205と、FDD(フレキシブルディスクドライブ)206と、着脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フレキシブルディスク)207と、ディスプレイ208と、I/F(インターフェース)209と、キーボード210と、マウス211と、スキャナ212と、プリンタ213と、を備えている。また、各構成部はバス200によってそれぞれ接続されている。
ここで、CPU201は、設計支援装置101および情報端末装置102の全体の制御を司る。ROM202は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。HDD204は、CPU201の制御にしたがってHD205に対するデータのリード/ライトを制御する。HD205は、HDD204の制御で書き込まれたデータを記憶する。
FDD206は、CPU201の制御にしたがってFD207に対するデータのリード/ライトを制御する。FD207は、FDD206の制御で書き込まれたデータを記憶したり、FD207に記憶されたデータを設計支援装置101および情報端末装置102に読み取らせたりする。
また、着脱可能な記録媒体として、FD207のほか、CD−ROM(CD−R、CD−RW)、MO、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリーカードなどであってもよい。ディスプレイ208は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。このディスプレイ208は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
I/F209は、通信回線を通じてインターネットなどのネットワーク103に接続され、このネットワーク103を介して他の装置に接続される。そして、I/F209は、ネットワーク103と内部のインターフェースを司り、外部装置からのデータの入出力を制御する。I/F209には、たとえばモデムやLANアダプタなどを採用することができる。
キーボード210は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力をおこなう。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス211は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などをおこなう。ポインティングデバイスとして同様に機能を備えるものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。
スキャナ212は、画像を光学的に読み取り、設計支援装置101および情報端末装置102内に画像データを取り込む。なお、スキャナ212は、OCR機能を持たせてもよい。また、プリンタ213は、画像データや文書データを印刷する。プリンタ213には、たとえば、レーザプリンタやインクジェットプリンタを採用することができる。
つぎに、図1に示したユーザセルライブラリ104について説明する。図3は、ユーザセルライブラリ104に記憶されているハードマクロセルの内容を示す説明図である。図3において、ユーザセルライブラリ104には、PLL、TAPコントローラ、フリップフロップ(以下「FF」)、RAMおよびバウンダリスキャンレジスタ(以下「BSR」)などのハードマクロセルが記憶されている。ユーザセルライブラリ104は、論理情報310と物理情報320とを備える。ユーザセルライブラリ104では、物理情報320にはテスト時に使用するテスト端子を備えている。一方、論理情報310にはテスト端子が取り除かれた論理を備えている。ただし、論理情報310が持つテスト端子以外のタイミング情報、論理情報310が持つサイズ情報はすべて物理情報320と等しいものである。
まず、PLLについて説明する。PLL311およびPLL321にはともにPLL−Bist回路またはPLL−Test用制御回路などのテスト回路331が挿入されている。物理情報320ではPLL321はテスト端子341を有し、論理情報310ではテスト端子341がない。PLL311およびPLL321はタイミング収束された状態でハードマクロ化されている。
FF312およびFF322にも、テスト回路332が挿入されている。物理情報320ではScanEnable端子、ScanIn端子およびScanOut端子からなるテスト端子342があり、論理情報310ではテスト端子342がない。FF312およびFF322はタイミング収束された状態でハードマクロ化されている。
RAM313およびRAM323にも、ともにテスト回路(BIST回路またはスキャン回路)333が挿入されている。物理情報320ではRAM323はテスト端子343を有し、論理情報310ではテスト端子343がない。RAM313およびRAM323はタイミング収束された状態でハードマクロ化されている。
BSR314およびBSR324にも、ともにテスト回路334が挿入されている。物理情報320ではBSR324はバウンダリスキャンチェーンを構成するためのテスト端子344を有し、論理情報310ではテスト端子344がない。BSR314およびBSR324はタイミング収束された状態でハードマクロ化されている。また、論理情報310では、BSR314はバッファとして参照することができる。
TAPコントローラ315およびTAPコントローラ325は、各テスト回路331〜334を制御する。物理情報320ではTAPコントローラ325は各テスト回路331〜334に接続するための、PLL-Test、ファンクションテスト、メモリテスト、バウンダリテストを制御するテスト端子345を有し、論理情報310ではテスト端子345がない。TAPコントローラ315およびTAPコントローラ325はタイミング収束された状態でハードマクロ化されている。
つぎに、図1に示したテストセルライブラリ105について説明する。図4は、テストセルライブラリ105に記憶されているハードマクロセルの内容を示す説明図である。テストセルライブラリ105のハードマクロセルは同一の端子構成、同一のサイズ、同一のタイミングを論理情報410と物理情報420に持つ。テストセルライブラリ105に含まれるハードマクロセルには、そのハードマクロセルの持つ物理情報420と全く同じスペックおよび全く同じ端子構成を物理情報に持つユーザセルライブラリ104のハードマクロセルが対応して存在する。ただし、これらの対応するユーザセルライブラリ104とテストセルライブラリ105に存在するハードマクロセルは互いにハードマクロのセル名が異なる。
つぎに、この発明の実施の形態にかかる設計支援装置の処理フローについて説明する。図5は、この発明の実施の形態にかかる設計支援装置の処理フローを示す説明図である。図5において、ユーザネットリストデータベース501には、図1に示した情報端末装置102から送信されてきたユーザネットリストが記憶されている。また、フレームライブラリデータベース502には、タイミング収束したテストセルライブラリ、図4に示したハードマクロセルとテスト回路の配置配線情報とを含んだフレームが記憶されている。
そして、設計支援装置101によってLSIの設計をおこなう場合、フレームライブラリデータベース502に記憶されているフレームの配置配線情報を元に、ユーザネットリストデータベース501に記憶されているユーザネットリストをレイアウトする(ステップS501)。このレイアウトは、フレームに、ユーザネットリストに含まれているハードマクロセルの配置のみをおこなう。
このレイアウト(ステップS501)の後、配置されたユーザネットリストのハードマクロセルの配置位置とフレームのテスト回路の配置配線情報I/F(インターフェース)ファイルを生成して、I/Fファイルデータベース503に記憶する。そして、ユーザネットリストデータベース501に記憶されているユーザネットリストとI/Fファイルデータベース503に記憶されているI/Fファイルとに基づいてテスト合成をおこなう(ステップS502)。テスト合成されたユーザネットリストはテスト合成ネットリストデータベース504に記憶される。そして、テスト合成ネットリストデータベース504に記憶されたネットリストからテストパターンを生成し(ステップS503)、テストパターンデータベース505に記憶する。
また、テスト合成(ステップS502)と並行して、ステップS501によってフレームの配置配線情報からハードマクロセルを配置した後に、フレーム上のテスト回路の配置配線情報にしたがってテスト回路を配置配線する(ステップS504)。続いて、テスト回路を配置配線した後にユーザネットリストデータベース501に記憶されているユーザネットリストのユーザネットを配線する(ステップS505)。このステップS505によって生成された配線接続情報のGDS(Graphic Data Systemの略、レイアウト図形データベースの標準フォーマット)データは、GDSデータベース506に記憶され、生成された故障解析用ネットリストは故障解析用ネットリストデータベース507、返却用ネットリストは返却用ネットリストデータベース508に記憶される。GDSデータ、故障解析用ネットリストおよび返却用ネットリストは、ユーザに送信される。
このように、ユーザセルライブラリ104の論理情報310を用いて作成されたユーザネットリストを入力した場合、上述したステップS501のレイアウトでは、図3に示したユーザセルライブラリ104の物理情報320を参照するため、ユーザネットリストのハードマクロセルは、テスト端子341〜345を備えたハードマクロセル321〜325として認識することができる。これにより、テスト端子のないユーザネットリストのハードマクロセルが入力された場合でも、テスト端子が現れた状態で配置配線をおこなうことができる。また、ユーザに返却する返却用ネットリストはユーザセルライブラリ104の論理情報310を用いて認識されるため、テスト回路331〜334、テスト端子341〜345およびテスト端子341〜345に接続される配線は、この返却用ネットリストデータベース508には出力されない。
また、故障解析用ネットリストには、レイアウトツールによって、物理情報上ではユーザセルライブラリ104と全く同一の端子構成およびスペックを持つテストセルライブラリ105のハードマクロセルに、ハードマクロセル名をスワップする。このスワップ処理については後述する。このスワップ後にネットリストを出力すると、テスト端子およびテスト回路を含んだネットリスト、すなわち、故障解析用ネットリストを出力することができる。
つぎに、図5に示した各データベース501〜505、507、508に記憶されているデータ内容について説明する。図6は、ユーザネットリストデータベース501に記憶されているユーザネットリスト600の一例を示すブロック図である。このユーザネットリスト600はユーザが独自に作成したものであり、上述したユーザセルライブラリ104の論理情報310を参照することによって作成されたネットリストである。図6において、各FF312(312a〜312d)はクロック線601に接続されており、FF312(312a〜312d)の出力はそれぞれアンド回路602a〜602dに入力される。上段のアンド回路602bの出力は、RAM313のデータ入力端子DataInに入力され、下段のアンド回路602dの出力は、RAM313のアドレス端子Addressに入力される。また、下段のアンド回路602dの出力は、各BSR314に入力される。
つぎに、フレームライブラリデータベース502に記憶されているフレームの配置配線情報について説明する。図7は、フレームライブラリデータベース502に記憶されているフレームの配置配線情報の一例を示すブロック図、図8は図7に示したフレームの配置配線情報の部分拡大図である。このフレームは、テスト端子を持つハードマクロセルとテスト回路の配置配線情報とを持つ。このフレームの配置配線情報700は上述したテストセルライブラリ105に基づいて作成されている。図7において、フレーム701は、ハードマクロセルが埋め込まれるチップ領域702とI/O領域703を備えている。チップ領域702とI/O領域703との間には、BSR領域704が備えられている。
図7において、チップ領域702には、メモリテストコントローラ711、クロックバッファ712、スイッチボックス713、PLL321、複数のFF322、RAM323、TAPコントローラ325が配線接続されて設けられている。スイッチボックス713は、レイアウト処理においてPLL321の出力をクロックツリーのソースにマッピングする。また、複数のFF322は、配線接続されることによってスキャンチェーン714を構成する。RAM配置領域705には、RAM323が配置される。
また、図8において、スキャンチェーン714には、マクロテスト制御線801、スキャンデータ入力線802、スキャンイネーブル入力線803などのテスト配線とクロック線804とが接続されている。また、RAM配置領域705には、マクロテスト制御線801、初期化信号線805およびクロック線804が入力線として接続されている。また、各RAM配置領域705からの出力線はセレクタ811に接続され、このセレクタ811の出力線と上段のスキャンチェーン714の出力線はセレクタ812に接続されている。
また、図7および図8において、BSR領域704には複数のBSR324がチップ領域の周縁に一列に配置されており、配線接続されることによってバウンダリスキャンチェーン715を構成する。また、具体的には、図8において、BSR324は、TAPコントローラ325からの出力線が接続されている。なお、図8において、最上段のBSR領域704aには、マクロテスト制御線801とセレクタ812からの出力線とBSR324aの出力線に接続されるセレクタ813が配置されている。また、I/O領域703には、各BSR324やセレクタ813に接続されるバッファ814が配置されている。
つぎに、図6に示したユーザネットリスト600を図8に示したフレームの配置配線情報700を元にレイアウトした後のネットリストについて説明する。図9は、図6に示したユーザネットリスト600を図8に示したフレームの配置配線情報700を元にレイアウトした後のネットリスト900を示すブロック図である。図9中、一点鎖線によって示した構成が、ユーザネットリスト600からフレーム700を元に配置配線した情報である。
また、図6に示したユーザネットリスト600において上段のアンド回路602bの出力側にはRAM323が配置されているので、図9においても上段のアンド回路602bの出力側にはRAM323が配置されている。ただし、この図9に示したRAM323は、ユーザセルライブラリ104の物理情報320を参照しているため、コントロール入力端子cntrl、マクロテスト入力端子MDIおよびマクロテスト出力端子MDOからなるテスト端子343を有するRAM323が配置されている。また、図9中、バッファ901は適宜挿入されたものである。さらに、図8に示したフレームの配置配線情報700において、下段のRAM配置領域705には、RAM323が配置されていない。この部分にはRAM323のかわりにバッファ902を配置している。
つぎに、図5に示した処理フローの返却用ネットリストデータベース508に記憶されたネットリストについて説明する。図10は、図5に示した処理フローの返却用ネットリストデータベース508に記憶されたネットリストを示すブロック図である。この図10に示したネットリスト1000は、図9に示したネットリスト900を、ユーザセルライブラリ104の論理情報310を参照することによって生成されたネットリストである。したがって、図10において、図9において示されているセレクタ811〜813および各テスト配線801〜803、805などのテスト構造が除かれた状態で出力することができる。また、図9に示したBSR324もBSR314、すなわちバッファに置き換えられる。
つぎに、図5の処理フローのI/Fファイルデータベース503に記憶されるI/Fファイルについて説明する。図11〜図17は、図5の処理フローのI/Fファイルデータベース503に記憶されるI/Fファイルの記述例を示す説明図である。図11には、バウンダリスキャンチェーンの接続情報を示すI/Fファイル1100が記述されている。このI/Fファイル1100には、具体的には、たとえば、BSRの接続順、BSR名、入力端子名および出力端子名が含まれている。
図12には、初期化信号線の接続情報を示すI/Fファイル1200について記述されている。このI/Fファイル1200には、具体的には、たとえば、接続先のRAMインスタンス名およびそのRAMの初期化信号入力端子名が含まれている。図13には、結果処理信号線の接続情報を示すI/Fファイル1300について記述されている。このI/Fファイル1300には、具体的には、たとえば、接続されるRAMインスタンス名およびそのRAMの初期化信号出力端子名が含まれている。I/Fファイル1300にあるビット値は、テストをおこなう場合、そのRAMを選択するときに用いる値である。
図14には、PLLのモニタ信号線の接続情報を示すI/Fファイル1400が記述されている。このI/Fファイル1400には、具体的には、たとえば、ビット値によってテスト時に選択されるPLLインスタンス名が含まれている。図15には、スキャンチェーンの接続情報を示すI/Fファイル1500について記述されている。このI/Fファイル1500には、具体的には、たとえば、スキャンチェーンを構成するセルのインスタンス名(たとえば、FFのインスタンス名)、スキャンチェーンを構成するFFの接続順、スキャンデータの入力端子名およびスキャンデータの出力端子名が含まれている。図16には、クロック線(スキャンクロック)の接続情報を示すI/Fファイル1600について記述されている。このI/Fファイル1600には、具体的には、たとえば、スキャンクロックによって駆動するセルのインスタンス名(たとえば、FFのインスタンス名)およびそのクロック端子名が含まれている。
図17には、チップ外部端子の接続情報を示すI/Fファイル1700が記述されている。具体的には、たとえば、図12に示したI/Fファイル1200に記述されている初期化信号線が接続している外部入力端子名、図13に示したI/Fファイル1300に記述されている結果処理信号線が接続している外部出力端子名、図15に示したI/Fファイル1500に記述されているスキャンチェーンが接続している外部入力端子名および外部出力端子名、図16に示したI/Fファイル1600に記述されているクロック線(スキャンクロック)が接続している外部入力端子名が記述されている。
つぎに、図5に示した処理フローのテスト合成ネットリストデータベース504に記憶されたテスト合成ネットリストについて説明する。図18は、図5に示した処理フローのテスト合成ネットリストデータベース504に記憶されたテスト合成ネットリストを示すブロック図である。このネットリスト1800は、ユーザネットリスト600と図11〜図17に示したI/Fファイル1100〜1700に基づいて、ユーザネットリスト600をテスト合成したネットリストであり、図9に示したレイアウト後の配置配線情報900と論理的に略同等である。論理的に等価であることからネットリスト1800によって生成された論理テスト用パターン、RAMテスト用パターン、PLLテスト用パターンは、図9に示したレイアウト後の配置配線情報900でも期待値と出力値で不一致は発生しない。
つぎに、図5に示した処理フローの故障解析用ネットリストデータベース507に記憶された故障解析用ネットリストについて説明する。この故障解析用ネットリストについては、テスト端子やテスト回路を出力する必要がある。故障解析用ネットリストは、レイアウトツールによって、ユーザセルライブラリ104上のハードマクロセル名から物理情報320上は端子構成およびスペックが同一なテストセルライブラリ105上で対応するハードマクロセル名にスワップしてからネットリストを出力することで生成することができる。
(設計支援装置の機能的構成)
つぎに、この発明の実施の形態にかかる設計支援装置の機能的構成について説明する。図19は、この発明の実施の形態にかかる設計支援装置の機能的構成を示すブロック図である。図19において、設計支援装置101は、ユーザネットリスト入力部1801と、フレーム抽出部1805と、ハードマクロセル配置部1806と、ユーザネット配線接続部1807と、論理構造ネットリスト認識部1808と、論理構造ネットリスト出力部1809と、接続情報生成部1811と、テスト合成ネットリスト生成部1812と、テストパターン生成部1813と、変換部1814と、テスト回路配置配線部1815とを備えている。
ユーザネットリスト入力部1801は、テスト回路331〜334およびテスト端子341〜345を含まないハードマクロセル、すなわち、ユーザセルライブラリ104の論理情報320に記憶されているハードマクロセル311〜315を用いて、ユーザによって生成されたユーザネットリスト600を入力する。
このユーザネットリスト入力部1801は、受信部1802と、ユーザネットリストデータベース501と、ユーザネットリスト指定部1803と、ユーザネットリスト抽出部1804と、から構成されている。受信部1802は、ネットワーク103を介して情報端末装置102から送信されてくるユーザネットリスト600を受信する。ユーザネットリスト指定部1803は、ユーザネットリストデータベース501に記憶されているユーザネットリストから、任意のユーザネットリスト600を指定する。ユーザネットリスト抽出部1804は、ユーザネットリスト指定部1803によって指定された任意のユーザネットリスト600を、ユーザネットリストデータベース501から抽出する。
フレーム抽出部1805は、ユーザネットリスト指定部1803から指定入力があった場合、フレームライブラリデータベース502からフレームの配置配線情報700を抽出する。ハードマクロセル配置部1806は、フレーム抽出部1805によって抽出されたフレームの配置配線情報700を元に、ユーザネットリスト抽出部1804によって抽出されたユーザネットリスト600のハードマクロセルを配置する。このハードマクロセル配置部1806は、図5に示した処理フローのレイアウト(配置)(ステップS501)に相当する。
テスト回路配置配線部1815は、フレームの配置配線情報700を元にテスト回路の配置配線をおこなう。このテスト回路配置配線部1815は図5に示した処理フローのレイアウト(テスト回路配置配線)(ステップS504)に相当する。また、ユーザネット配線接続部1807は、ユーザネットリスト600に含まれているネットの配線おこなう。このユーザネット配線接続部1807は、図5に示した処理フローのレイアウト(ユーザネット配線)(ステップS505)に相当する。
論理構造ネットリスト認識部1808は、ユーザネット配線接続部1807によって得られた配置配線情報900(図9を参照)のうち、フレームにあるテスト回路の配置配線情報を除いて論理構造ネットリスト1000を認識する。具体的には、ユーザセルライブラリ104の物理情報320を用いてレイアウトした後の配置配線情報からフレーム上のテスト回路の配置配線情報700中のテスト回路の配置配線情報を取り除き、ユーザセルライブラリ104の論理情報310を参照してネットリストを生成する。
論理構造ネットリスト出力部1809は、論理構造ネットリスト認識部1808によって認識された論理構造のネットリスト1000を出力する。論理構造ネットリスト出力部1809は、返却用ネットリストデータベース508と、送信部1810と、から構成されている。返却用ネットリストデータベース508は、論理構造ネットリスト認識部1808によって認識された論理構造のネットリスト900を、返却用ネットリストとして記憶する。
接続情報生成部1811は、フレーム上のテスト回路の配置配線情報700とハードマクロセル配置部1806によってハードマクロセルを配置した結果から、ユーザネットリスト600のハードマクロセルとフレーム上のテスト回路配置配線情報を接続するための接続情報を生成する。この生成された接続情報は、図11〜図17に示したI/Fファイル1100〜1700に相当する。
テスト合成ネットリスト生成部1812は、接続情報生成部1811によって生成された接続情報を用いて、ユーザネットリスト入力部1801によって入力されたユーザネットリスト600をテスト合成することにより、テスト合成ネットリスト1800を生成する。このテスト合成ネットリスト生成部1812は、図5に示した処理フローのテスト合成(ステップS502)に相当する。
テストパターン生成部1813は、テスト合成ネットリスト生成部1812によりユーザネットリスト600をテスト合成することによって生成されたテスト合成ネットリスト1800のテストパターンを生成する。具体的には、このテスト合成ネットリストの入出力経路をたどることによって、入力パターンおよび出力パターンからなるテストパターンを生成する。このテストパターン生成部1813は、図5に示した処理フローのテストパターン生成(ステップS503)に相当する。
変換部1814は、レイアウト処理後の配置配線情報900で使われているユーザセルライブラリ104上のハードマクロセルのセル名をテストセルライブラリ105上で物理情報が全く同一の端子構成およびスペックを持つハードマクロセルのセル名に変換する。また、フレームのテスト回路の配置配線情報を含めてネットリストを出力するとレイアウト処理後の配置配線情報900と同じ回路構成を持つ故障解析用ネットリストを出力することができる。
テストパターン生成部1813によって生成されたテストパターンを用いてテストとされたLSIの期待値とLSIからの出力値に不整合が発生した場合は、変換部1814で生成された故障解析用ネットリストを用いて故障箇所の解析をおこなう。故障箇所の解析では、ハードマクロセル内の内部ロジックの解析の対象とするためには、あらかじめハードマクロセルを展開した故障解析用ネットリストデータベース507に格納しておくことにより、チップのディレイ計算を実行することにより、ハードマクロセル内部の動作についても、ディレイ値を含めて解析することができる。
送信部1810は、返却用ネットリストデータベース508に記憶された返却用ネットリストと、テストパターンデータベース505に記憶されたテストパターンと、故障解析用ネットリストデータベース507に記憶された故障解析用ネットリストと、GDSデータベースに記憶されたGDSデータとを、ユーザネットリスト600を作成したユーザの情報端末装置102に送信する。
つぎに、上述した一部の機能構成とユーザセルライブラリ104およびテストセルライブラリ105との関係について説明する。図20は、図19に示した一部の機能構成とユーザセルライブラリ104およびテストセルライブラリ105との関係を示す説明図である。図19において、ユーザネットリストデータベース501、ハードマクロセル配置部1806、ユーザネット配線接続部1807、論理構造ネットリスト認識部1808および返却用ネットリストデータベース508は、ユーザセルライブラリ104を参照している。
したがって、ユーザネットリストデータベース501、ハードマクロセル配置部1806、ユーザネット配線接続部1807、論理構造ネットリスト認識部1808および返却用ネットリストデータベース508は、論理情報310を参照する場合は、ハードマクロセルにテスト回路やテスト端子が含まれず、物理情報320を参照する場合は、ハードマクロセルにテスト回路やテスト端子が含まれている。また、変換部1814とテスト合成ネットリスト生成部1812は、ユーザセルライブラリ104とテストセルライブラリ105の両方のライブラリを参照している。
また、テスト合成ネットリストデータベース504およびフレームライブラリデータベース502は、テストセルライブリ105を参照している。また、故障解析用ネットリストデータベース507は、上述した変換部1814のスワップ処理によって、テストセルライブラリ105を参照する。したがって、テスト合成ネットリストデータベース504、フレームライブラリデータベース502および故障解析用ネットリストデータベース507は、論理情報410および物理情報420のいずれを参照する場合も、ハードマクロセルにはテスト回路やテスト端子が含まれている。
また、上述したユーザネットリスト入力部1801と、フレーム抽出部1805と、ハードマクロセル配置部1806と、ユーザネット配線接続部1807と、論理構造ネットリスト認識部1808と、論理構造ネットリスト出力部1809と、接続情報生成部1811と、テスト合成ネットリスト生成部1812と、テストパターン生成部1813と、変換部1814と、テスト回路配置配線部1815は、具体的には、たとえば、図2に示したROM202、RAM203、HD205、FD207などに記録されたプログラムをCPU201が実行することによって、またはI/F209によって、その機能を実現する。
また、上述したユーザセルライブラリ104、テストセルライブラリ105、ユーザネットリストデータベース501、フレームライブラリデータベース502、I/Fファイルデータベース503、テスト合成ネットリストデータベース504、テストパターンデータベース505、GDSデータベース506および故障解析用ネットリストデータベース507は、具体的には、たとえば、図2に示したROM202、RAM203、HD205、FD207などによって、その機能を実現する。
(設計支援装置の設計処理手順)
つぎに、この発明の実施の形態にかかる設計支援装置の設計処理手順について説明する。図21は、この発明の実施の形態にかかる設計処理手順を示すフローチャートである。まず、ユーザネットリスト600が指定された場合(ステップS2001:Yes)、指定されたユーザネットリスト600を抽出し(ステップS2002)、フレームライブラリデータベース502からフレームの配置配線情報700を抽出する(ステップS2003)。そして、フレームの配置配線情報700を元に、抽出したユーザネットリスト600のレイアウトをおこなう(ステップS2004)。
このあと、I/Fファイル1100〜1700を生成する(ステップS2005)。そして、生成されたI/Fファイル1100〜1700を用いてユーザネットリスト600をテスト合成する(ステップS2006)。そして、このテスト合成によって生成されたテスト合成ネットリスト1800からテストパターンを生成する(ステップS2007)。
また、ステップS2004のあと、テスト回路の配置配線をおこない(ステップS2008)、ユーザネットリストのネットのみの配線をおこなう(ステップS2009)。つぎに、この配線接続によって得られたネットリスト900のうち、テスト回路を除いた論理構造のネットリスト1000を認識する(ステップS2010)。そして、認識された論理構造のネットリスト1000を、返却用ネットリストとして送信する(ステップS2011)。
さらに、ステップS2009のあと、レイアウト処理後の配置配線情報900のハードマクロセルのセル名を、ユーザセルライブラリ104上のセル名から、物理情報として全く同一の端子構成およびスペックを持つテストセルライブラリ105上のハードマクロセルのセル名に変換する(ステップS2012)。そして、変換処理によって得られた故障解析用ネットリストを出力する。
この設計支援処理手順によれば、ユーザに返却するネットリストの生成と、テストパターンの生成とを同時並行的に実行することができ、工数削減、設計期間の短縮化を図ることができる。
(RAMの同時試験)
つぎに、RAMの同時試験について説明する。テスト回路を含めてハードマクロ化されたRAM323には、ビットセレクト回路と、テスト回路333を構成する選択回路および比較回路と、コアとによって構成されている。一般的に、テスト合成ツールでは、コア名とコアに被せるべきテスト回路の種類を、図示しないデータベース、テスト合成の入力ファイルまたは実行オプションによって指定することができる。このデータベースを参照することにより、ユーザネットリスト600のRAM314を、ビットセレクト回路、テスト回路333およびコアによって構成されるRAMに置き換えることができる。
ここで、テスト回路を含めてハードマクロ化されたRAMとRAMテストに必要な周辺回路について説明する。図22は、テスト回路を含めてハードマクロ化されたRAMとRAMテストに必要な周辺回路を示す説明図である。メモリ−BIST(Built In Self Testの略)コントローラ2101は、図示しない初期化信号により初期化され、TAPコントローラ325からのテスト開始信号がトリガとなり、RAMテストを開始する。そして、テスト実行時に、テスト実行信号と期待値パターンが各RAMに出力され続ける。テスト実行信号にはRAMのテスト時にRAMを制御するために必要なRAM入力データ、アドレスデータおよびライトイネーブルデータが含まれている。
つぎに、RAM323について説明する。各RAM323は、データを記憶するコア2102と、ビットセレクト回路2103と、選択回路2104および比較回路2105からなるテスト回路2106と、から構成されている。コア2102は、たとえばランダムアクセスメモリなどであり、ここでは512ワード×40ビットで構成される。
ビットセレクト回路2103は、入力側ビットセレクト回路2107と出力側ビットセレクト回路2108とから構成されている。入力側ビットセレクト回路2107は、入力されてくるアドレスデータのワード数およびライトデータのビット数を、コア2102と同数のワード数およびビット数に変換する。また、出力側ビットセレクト回路2108は、コア2102から出力されるリードデータのビット数を、入力されてくるライトデータのビット数に変換する。また、上段のRAM323aは、ビットセレクト回路2103により、ワード数2048、ビット数10のハードマクロセルに設定されており、下段のRAM323bは、ビットセレクト回路2103により、ワード数1024、ビット数20のハードマクロセルに設定されている。
選択回路2104は、TAPコントローラ325からのテスト開始信号と、メモリ−ビストコントローラ2101からのテスト実行信号とに基づいて、通常の使用モードとテストモードを選択する。比較回路2105は、レジスタ2109を有しており、メモリ−BISTコントローラ2101から出力されている期待値パターンと、コア2102から出力されている出力パターンを比較し、比較結果をレジスタに記憶していく。そして、テストモード時に記憶された比較結果を結果処理信号によりLSI外部へ出力する。また、通常の使用モードにおいては、コア2102に記憶されているデータを出力する。
つぎに、図22に示したビットセレクト回路2103の一例について説明する。図23は、図22に示したビットセレクト回路2103の一例を示す説明図である。なお、ここでは、構成を簡単にするため、RAM323は8ワード×2ビットの構成とし、RAM323のコア2102は4ワード×4ビットの構成として説明する。
入力側ビットセレクト回路2107は、8ワード分のアドレスデータを入力する3個のアドレスデータ入力端子Ain1〜Ain3と、2ビット分のライトデータを入力する2個のライトデータ入力端子Din1、Din2とを備えている。また、選択回路2104に接続する端子として、アドレスデータ出力端子Aout1、Aout2、ライトデータ出力端子Dout1〜Dout4、マスク端子M1〜M4とを備えている。また、アドレスデータ入力端子Ain3は、アドレスデータ線2201によって出力側ビットセレクト回路2108に接続されており、他の2個のアドレスデータ入力端子Ain1、Ain2はアドレスデータ出力端子Aout1、Aout2に接続される。
また、ライトデータ入力端子Din1のライトデータ線2202は入力側ビットセレクト回路2107内で分岐しており、ライトデータ出力端子Dout1、Dout3から、図22に示した選択回路2104を介してコア2102に接続される。同様に、ライトデータ入力端子Din2のライトデータ線2203も入力側ビットセレクト回路2107内で分岐しており、ライトデータ出力端子Dout2、Dout4から、図22に示した選択回路2104を介してコア2102に接続される。
また、アドレスデータ線2201も入力側ビットセレクト回路2107内で分岐しており、マスク端子M1〜M4に接続されている。このマスク端子M1〜M4により、ライトイネーブルがアクティブの時は指定されたアドレスにデータが書き込まれ、インアクティブの時は指定されたアドレスのデータが保持される。
出力側ビットセレクト回路2108は、図22に示したコア2102および比較回路2105を介して接続される4個のコア出力端子C1〜C4と、2個のセレクタ2204、2205とを備えている。セレクタ2204は、2個のコア出力端子C2、C4と入力側ビットセレクト回路2107のアドレスデータ入力端子Ain3とに接続されている。セレクタ2205は、セレクタ2204に接続されている。各セレクタ2204、2205はデータ出力端子E1、E2にそれぞれ接続される。これにより、この出力側ビットセレクト回路2108から、8ワード×2ビットのデータが出力される。
このように、あらかじめ同一ビット/ワード構成のコア2102を埋め込み、ビットセレクト回路2103によって、各コア2102のビット/ワード構成をユーザの使用形態に合わせて変更可能な構成とする。テストモード時にはビットセレクト回路2104の設定を変更し、全メモリセル領域を使用する同一ビット/ワード構成をあつかうことで、ビット/ワード構成の違いを考慮することなく、任意のコア2102間で同時試験をおこなうことができ、テスト期間の短縮化を図ることができる。また、同時テストの適用範囲が拡がることで、テスト回路の共有化も効率的におこなうことができる。
つぎに、同一テストパターンの生成について説明する。図24は、同一テストパターンの原理を示す説明図である。図24において、上述したテストパターン生成によって、3種類のテストパターンT1〜T3が生成されているものとする。RAM2301〜2303は、互いにビット/ワード構成が異なるが、同一ビット/ワード構成のコア2311を用いているため、RAM2301に使用したテストパターンT1を、RAM2302、2303にも適用することができる。
同様に、RAM2304〜2306は、互いにビット/ワード構成が異なるが、同一ビット/ワード構成のコア2312を用いているため、RAM2304に使用したテストパターンT2を、RAM2305、2306にも適用することができる。さらに、PLL2321、2322についても、同一タイプの内部回路を備えることにより、同一テストパターンT3を適用することができる。
これによれば、RAMハードマクロにあらかじめ同一ビット/ワード構成のコアが埋め込まれている場合には、テストパターンを再利用することができ、テストパターンの生成数を削減することができ、テストパターン生成時間の短縮化を図ることができる。
(同一テスト端子構成を揃えた種類の異なるBSR)
つぎに、テスト端子構成を揃えたBSRをBSR領域に挿入する例について説明する。図25は、テスト端子構成を揃えたBSRをBSR領域に挿入する例を示す説明図である。図25において、フレームのチップ領域には、図示しないTAPコントローラからの制御信号線2501〜2508が埋め込まれている。また、フレーム上には、BSRを挿入可能なBSR配置領域2500が設けられている。
このBSR配置領域2500には、テスト端子構成が同一であり種類が異なるBSRを配置することができる。図25では、一例として、BSR配置領域2500に、入力用BSR2510とバス用BSR2520のいずれのBSRも配置することができる。具体的には、入力用BSR2510およびバス用BSR2520は、ともに、MD、MD1、MD2、MD3、SDR、CDR、UDR、RSTのテスト端子を備えている。
そして、入力用BSR2510またはバス用BSR2520をBSR配置領域2500に配置した場合、ともに、テスト端子MDは制御信号線2501に接続され、テスト端子MD1は制御信号線2502に接続され、テスト端子MD2は制御信号線2503に接続され、テスト端子MD3は制御信号線2504に接続され、テスト端子SDRは制御信号線2505に接続され、テスト端子CDRは制御信号線2506に接続され、テスト端子UDRは制御信号線2507に接続され、テスト端子RSTは制御信号線2508に接続される。
これによれば、入力用BSR2510に必要なテスト端子をMD、SDR、CDR、UDRとし、バス用BSR2520に必要なテスト端子をMD、MD1、MD2、MD3、SDR、CDR、UDR、RSTとした場合、入力用BSR2510に不要なMD1、MD2、MD3、SDR、CDR、UDRのテスト端子を、入力用BSR2510に設けることにより、バス用BSR2520のテスト端子構成と揃うこととなり、BSRの用途にかかわらず、いずれのBSRもBSR配置領域2500に配置することができる。これにより、設計の自由度の向上を図ることができる。
また、図25においては、入力用BSR2510とバス用BSR2520とのテスト端子構成を揃えることとしたが、さらに出力用BSR、3−STATE用BSR、クロック用BSR、BSR未使用時に挿入するセルについても、入力用BSR2510およびバス用BSR2520と同一のテスト端子構成としてもよい。また、入力/スキャンイン共用BSRとスキャンインのときに挿入するセルとの間においても、テスト端子構成を揃えることとしてもよい。さらに、入力/スキャンアウト共用BSRとスキャンアウトのときに挿入するセルとの間においても、テスト端子構成を揃えることとしてもよい。
(BSR領域にバイパスセルが挿入されたバウンダリスキャンチェーン)
つぎに、BSR領域にバイパスセルが挿入されたバウンダリスキャンチェーンについて説明する。図26は、BSR領域にバイパスセルが挿入されたバウンダリスキャンチェーンを示す説明図である。図26において、バウンダリスキャンチェーン2600は、BSRを含むBSRセル2601とバイパスセル2602とから構成されている。バイパスセル2602は、一または複数のバッファを備えている。バッファ2603は隣接するBSRセル2601やバイパスセル2602に接続され、また、制御信号線2620を介してTAPコントローラ2610に接続される。
このバイパスセル2602をバウンダリスキャンチェーン2600内に挿入することにより、図30に示したような切断領域3005を形成されず、切断領域3005にTAPコントローラ3010の制御信号線およびテスト信号線3020が過密にならない。したがって、図26に示したように、TAPコントローラ2610の制御信号線2620が、各バイパスセル2602に分散され、設計自由度の向上を図ることができる。
以上説明したように、この実施の形態にかかる設計支援装置によれば、あらかじめハードマクロセルにテスト回路やテスト端子が挿入され、かつタイミング収束されたハードマクロセルを用いているため、論理設計の工数を削減でき、設計期間の短縮化および設計作業の効率化を図ることができる。また、テスト合成後のレイアウトの内容を想定してテスト回路を挿入する必要もなく、設計の自由度の向上を図ることができる。
また、内部のテスト回路のタイミングを考慮したテスト端子を含まないハードマクロセルを用いて論理設計をおこなうため、ユーザネットリストを再度タイミング収束させる必要がなく、論理設計の工数削減による設計期間の短縮化を図ることができる。さらに、テスト合成の条件が、実際の配置状況と大きく異なる場合であっても、配線長の増加やこれに伴うテスト動作周波数の低下を防止することができる。
また、レイアウトの配置が終了した段階で生成されたインターフェースファイルを使用し、テスト合成からテストパターン生成までをレイアウトの配線処理と並行して処理ができるため、設計期間の短縮化を図ることができる。また、あらかじめフレームライブラリを準備しておくことにより、ルールチェックの回数が減り、論理設計の工数を削減でき、設計期間の短縮化および設計作業の効率化を図ることができる。
さらに、同一ビット/ワード構成の複数のRAMのコアを使用することにより、RAM自体のビット/ワード構成が異なっていても、同時試験およびテストパターンの再利用をおこなうことができ、テスト期間の短縮化を図ることができる。
また、種類が異なるBSRのテスト端子構成を同一構成とすることにより、テスト端子構成が同一であれば用途にかかわらずBSRを配置することができるため、設計の自由度の向上および設計作業の効率化を図ることができる。
さらに、複数のBSRセルによって形成されるバウンダリスキャンチェーンにおける任意の2つのBSRセルの間の配置領域に、2つのBSRセルを接続するとともに、配置領域を通過する信号線を接続するバイパスセルを配置するようにしたことにより、TAPコントローラの配置やその信号線の配線の自由度の向上を図ることができる。
なお、本実施の形態で説明した設計支援方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
(付記1)タイミング収束した物理情報にテスト端子を持つハードマクロセルおよびテスト回路の配置配線情報が含まれているフレームを記憶するフレーム記憶手段と、
前記ハードマクロセルと同じ端子構成の物理情報を持ち、論理情報にはテスト端子を持たないハードマクロセルを用いて、テスト回路のないユーザネットリストを入力するユーザネットリスト入力手段と、
前記フレーム記憶手段によって記憶されたフレームを抽出するフレーム抽出手段と、
前記フレーム抽出手段によって抽出されたフレームに含まれているテスト回路の配置配線情報を元に、前記ユーザネットリスト入力手段によって入力されたユーザネットリストに含まれているハードマクロセルを配置するハードマクロセル配置手段と、
を備えることを特徴とする設計支援装置。
(付記2)前記フレーム抽出手段によって抽出されたフレームに含まれているテスト回路の配置配線情報を元にテスト回路を配置配線するテスト回路配置配線手段と、
前記ユーザネットリスト入力手段によって入力されたユーザネットリストに含まれているネットのみを配線するユーザネット配線手段と、
前記ハードマクロセル配置手段と、前記テスト回路配置配線手段と、前記ユーザネット配線手段とによって生成された配置配線情報から、前記テスト回路配置配線手段によって配置配線されたテスト回路の配置配線情報を除いた配置配線情報を認識するユーザ回路配置配線認識手段と、
前記ユーザ回路配置配線認識手段によって認識された配置配線情報をネットリストとして出力するネットリスト出力手段と、
を備えることを特徴とする付記1に記載の設計支援装置。
(付記3)前記ハードマクロセル配置手段によって配置されたハードマクロセルの配置情報に基づいて、前記ユーザネットリスト入力手段によって入力されたハードマクロセルと、前記フレームに含まれるテスト回路との接続に関する接続情報を生成する接続情報生成手段と、
前記ユーザネットリスト入力手段によって入力されたユーザネットリストと、前記接続情報生成手段によって生成された接続情報とを用いて、前記ユーザネットリストをテスト合成することにより、テスト合成ネットリストを生成するテスト合成ネットリスト生成手段と、
前記テスト合成ネットリスト生成手段によって生成されたテスト合成ネットリストからテストパターンを生成するテストパターン生成手段と、
を備えることを特徴とする付記1または2に記載の設計支援装置。
(付記4)前記ネットリスト出力手段は、
さらに、前記テストパターン生成手段によって生成されたテストパターンに基づいて、前記配線接続手段により配線接続されることによって得られたネットリストを故障解析用ネットリストとして出力することを特徴とする付記3に記載の設計支援装置。
(付記5)前記フレームの配置情報に含まれるハードマクロセルにはビット/ワード構成が異なる複数の記憶素子が含まれており、
前記複数の記憶素子は、前記ビット/ワード構成を変更する変更手段を備えることを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の設計支援装置。
(付記6)前記複数の記憶素子は、同一ビット/ワード構成のコアを備えることを特徴とする付記5に記載の設計支援装置。
(付記7)所定のテスト端子を有する第1のバウンダリスキャンレジスタと、
前記所定のテスト端子を有し、前記第1のバウンダリスキャンレジスタと種類が異なる第2のバウンダリスキャンレジスタと、
前記所定のテスト端子に接続可能な信号線が配線されたフレームと、を備え、
前記フレーム上における前記信号線と接続可能な配置領域に、前記第1および第2のバウンダリスキャンレジスタのうちいずれか一方のバウンダリスキャンレジスタを配置するようにしたことを特徴とする設計支援装置。
(付記8)複数のBSRセルによって形成されるバウンダリスキャンチェーンにおける任意の2つのBSRセルの間の配置領域に、当該2つのBSRセルを接続するとともに、前記配置領域を通過する信号線を接続するバイパスセルを配置するようにしたことを特徴とする設計支援装置。
(付記9)タイミング収束した物理情報にテスト端子を持つハードマクロセルおよびテスト回路の配置配線情報が含まれているフレームを抽出するフレーム抽出工程と、
前記ハードマクロセルと同じ端子構成の物理情報を持ち、論理情報にはテスト端子を持たないハードマクロセルを用いて、テスト回路のないユーザネットリストを入力するユーザネットリスト入力工程と、
前記フレーム抽出工程によって抽出されたフレームに含まれているテスト回路の配置配線情報を元に、前記ユーザネットリスト入力工程によって入力されたユーザネットリストに含まれているハードマクロセルを配置するハードマクロセル配置工程と、
を含んだことを特徴とする設計支援方法。
(付記10)前記フレーム抽出工程によって抽出されたフレームに含まれているテスト回路の配置配線情報を元にテスト回路を配置配線するテスト回路配置配線工程と、
前記ユーザネットリスト入力工程によって入力されたユーザネットリストに含まれているネットのみを配線するユーザネット配線工程と、
前記ハードマクロセル配置工程と、前記テスト回路配置配線工程と、前記ユーザネット配線工程とによって生成された配置配線情報から、前記テスト回路配置配線工程によって配置配線されたテスト回路の配置配線情報を除いた配置配線情報を認識するユーザ回路配置配線認識工程と、
前記ユーザ回路配置配線認識工程によって認識された配置配線情報をネットリストとして出力するネットリスト出力工程と、
を含んだことを特徴とする付記9に記載の設計支援方法。
(付記11)前記ハードマクロセル配置工程によって配置されたハードマクロセルの配置情報に基づいて、前記ユーザネットリスト入力工程によって入力されたハードマクロセルと、前記フレームに含まれるテスト回路との接続に関する接続情報を生成する接続情報生成工程と、
前記ユーザネットリスト入力工程によって入力されたユーザネットリストと、前記接続情報生成工程によって生成された接続情報とを用いて、前記ユーザネットリストをテスト合成することにより、テスト合成ネットリストを生成するテスト合成ネットリスト生成工程と、
前記テスト合成ネットリスト生成工程によって生成されたテスト合成ネットリストからテストパターンを生成するテストパターン生成工程と、
を含んだことを特徴とする付記9または10に記載の設計支援方法。
(付記12)タイミング収束した物理情報にテスト端子を持つハードマクロセルおよびテスト回路の配置配線情報が含まれているフレームを抽出させるフレーム抽出工程と、
前記ハードマクロセルと同じ端子構成の物理情報を持ち、論理情報にはテスト端子を持たないハードマクロセルを用いて、テスト回路のないユーザネットリストを入力させるユーザネットリスト入力工程と、
前記フレーム抽出工程によって抽出されたフレームに含まれているテスト回路の配置配線情報を元に、前記ユーザネットリスト入力工程によって入力されたユーザネットリストに含まれているハードマクロセルを配置させるハードマクロセル配置工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする設計支援プログラム。
(付記13)前記フレーム抽出工程によって抽出されたフレームに含まれているテスト回路の配置配線情報を元にテスト回路を配置配線させるテスト回路配置配線工程と、
前記ユーザネットリスト入力工程によって入力されたユーザネットリストに含まれているネットのみを配線させるユーザネット配線工程と、
前記ハードマクロセル配置工程と、前記テスト回路配置配線工程と、前記ユーザネット配線工程とによって生成された配置配線情報から、前記テスト回路配置配線工程によって配置配線されたテスト回路の配置配線情報を除いた配置配線情報を認識させるユーザ回路配置配線認識工程と、
前記ユーザ回路配置配線認識工程によって認識された配置配線情報をネットリストとして出力させるネットリスト出力工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする付記12に記載の設計支援プログラム。
(付記14)前記ハードマクロセル配置工程によって配置されたハードマクロセルの配置情報に基づいて、前記ユーザネットリスト入力工程によって入力されたハードマクロセルと、前記フレームに含まれるテスト回路との接続に関する接続情報を生成させる接続情報生成工程と、
前記ユーザネットリスト入力工程によって入力されたユーザネットリストと、前記接続情報生成工程によって生成された接続情報とを用いて、前記ユーザネットリストをテスト合成することにより、テスト合成ネットリストを生成させるテスト合成ネットリスト生成工程と、
前記テスト合成ネットリスト生成工程によって生成されたテスト合成ネットリストからテストパターンを生成させるテストパターン生成工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする付記12または13に記載の設計支援プログラム。
(付記15)付記12〜14のいずれか一つに記載の設計支援プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
以上のように、本発明にかかる設計支援装置、設計支援方法、設計支援プログラムおよび記録媒体は、LSIの論理設計に有用である。
この発明の実施の形態にかかる設計支援システムの概略構成を示す説明図である。 この発明の実施の形態にかかる設計支援システムの設計支援装置および情報端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 ユーザセルライブラリに記憶されているハードマクロセルの内容を示す説明図である。 テストセルライブラリに記憶されているハードマクロセルの内容を示す説明図である。 この発明の実施の形態にかかる設計支援装置の処理フローを示す説明図である。 ユーザネットリストデータベースに記憶されているユーザネットリストの一例を示すブロック図である。 フレームライブラリデータベースに記憶されているフレームの一例を示すブロック図である。 図7に示したフレームの部分拡大図である。 図6に示したユーザネットリストを図8に示したフレームの配置配線情報を元にレイアウトした後のネットリストを示すブロック図である。 図5に示した処理フローの返却用ネットリストデータベースに記憶されたネットリストを示すブロック図である。 図5の処理フローのI/Fファイルデータベースに記憶されるI/Fファイルの記述例を示す説明図(1)である。 図5の処理フローのI/Fファイルデータベースに記憶されるI/Fファイルの記述例を示す説明図(2)である。 図5の処理フローのI/Fファイルデータベースに記憶されるI/Fファイルの記述例を示す説明図(3)である。 図5の処理フローのI/Fファイルデータベースに記憶されるI/Fファイルの記述例を示す説明図(4)である。 図5の処理フローのI/Fファイルデータベースに記憶されるI/Fファイルの記述例を示す説明図(5)である。 図5の処理フローのI/Fファイルデータベースに記憶されるI/Fファイルの記述例を示す説明図(6)である。 図5の処理フローのI/Fファイルデータベースに記憶されるI/Fファイルの記述例を示す説明図(7)である。 図5に示した処理フローのテスト合成ネットリストデータベースに記憶されたテスト合成ネットリストを示すブロック図である。 この発明の実施の形態にかかる設計支援装置の機能的構成を示すブロック図である。 図19に示した一部の機能構成とユーザセルライブラリおよびテストセルライブラリとの関係を示す説明図である。 この発明の実施の形態にかかる設計処理手順を示すフローチャートである。 テスト回路を含めてハードマクロ化されたRAMとRAMテストに必要な周辺回路を示す説明図である。 図22に示したビットセレクト回路の一例を示す説明図である。 同一テストパターンの原理を示す説明図である。 テスト端子構成を揃えたBSRをBSR領域に挿入する例を示す説明図である。 BSR領域にバイパスセルが挿入されたバウンダリスキャンチェーンを示す説明図である。 従来の設計フローの一例を示す説明図である。 従来のフレームを示す説明図である。 従来のフレーム上に複数のRAMがレイアウトされた状態を示す説明図である。 BSRを連続的に配置することによって形成されたバウンダリスキャンチェーンを示す説明図である。
符号の説明
101 設計支援装置
600 ユーザネットリスト
700 フレームの配置配線情報
1801 ユーザネットリスト入力部
1805 フレーム抽出部
1806 ハードマクロセル配置部
1807 ユーザネット配線接続部
1808 論理構造ネットリスト認識部
1809 論理構造ネットリスト出力部
1811 接続情報生成部
1812 テスト合成ネットリスト生成部
1813 テストパターン生成部
1815 テスト回路配置配線部

Claims (10)

  1. タイミング収束した物理情報にテスト端子を持つハードマクロセルおよびテスト回路の配置配線情報が含まれているフレームを記憶するフレーム記憶手段と、
    前記ハードマクロセルと同じ端子構成の物理情報を持ち、論理情報にはテスト端子を持たないハードマクロセルを用いて、テスト回路のないユーザネットリストを入力するユーザネットリスト入力手段と、
    前記フレーム記憶手段によって記憶されたフレームを抽出するフレーム抽出手段と、
    前記フレーム抽出手段によって抽出されたフレームに含まれているテスト回路の配置配線情報を元に、前記ユーザネットリスト入力手段によって入力されたユーザネットリストに含まれているハードマクロセルを配置するハードマクロセル配置手段と、
    を備えることを特徴とする設計支援装置。
  2. 前記フレーム抽出手段によって抽出されたフレームに含まれているテスト回路の配置配線情報を元にテスト回路を配置配線するテスト回路配置配線手段と、
    前記ユーザネットリスト入力手段によって入力されたユーザネットリストに含まれているネットのみを配線するユーザネット配線手段と、
    前記ハードマクロセル配置手段と、前記テスト回路配置配線手段と、前記ユーザネット配線手段とによって生成された配置配線情報から、前記テスト回路配置配線手段によって配置配線されたテスト回路の配置配線情報を除いた配置配線情報を認識するユーザ回路配置配線認識手段と、
    前記ユーザ回路配置配線認識手段によって認識された配置配線情報をネットリストとして出力するネットリスト出力手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の設計支援装置。
  3. 前記ハードマクロセル配置手段によって配置されたハードマクロセルの配置情報に基づいて、前記ユーザネットリスト入力手段によって入力されたハードマクロセルと、前記フレームに含まれるテスト回路との接続に関する接続情報を生成する接続情報生成手段と、
    前記ユーザネットリスト入力手段によって入力されたユーザネットリストと、前記接続情報生成手段によって生成された接続情報とを用いて、前記ユーザネットリストをテスト合成することにより、テスト合成ネットリストを生成するテスト合成ネットリスト生成手段と、
    前記テスト合成ネットリスト生成手段によって生成されたテスト合成ネットリストからテストパターンを生成するテストパターン生成手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の設計支援装置。
  4. タイミング収束した物理情報にテスト端子を持つハードマクロセルおよびテスト回路の配置配線情報が含まれているフレームを抽出するフレーム抽出工程と、
    前記ハードマクロセルと同じ端子構成の物理情報を持ち、論理情報にはテスト端子を持たないハードマクロセルを用いて、テスト回路のないユーザネットリストを入力するユーザネットリスト入力工程と、
    前記フレーム抽出工程によって抽出されたフレームに含まれているテスト回路の配置配線情報を元に、前記ユーザネットリスト入力工程によって入力されたユーザネットリストに含まれているハードマクロセルを配置するハードマクロセル配置工程と、
    を含んだことを特徴とする設計支援方法。
  5. 前記フレーム抽出工程によって抽出されたフレームに含まれているテスト回路の配置配線情報を元にテスト回路を配置配線するテスト回路配置配線工程と、
    前記ユーザネットリスト入力工程によって入力されたユーザネットリストに含まれているネットのみを配線するユーザネット配線工程と、
    前記ハードマクロセル配置工程と、前記テスト回路配置配線工程と、前記ユーザネット配線工程とによって生成された配置配線情報から、前記テスト回路配置配線工程によって配置配線されたテスト回路の配置配線情報を除いた配置配線情報を認識するユーザ回路配置配線認識工程と、
    前記ユーザ回路配置配線認識工程によって認識された配置配線情報をネットリストとして出力するネットリスト出力工程と、
    を含んだことを特徴とする請求項4に記載の設計支援方法。
  6. 前記ハードマクロセル配置工程によって配置されたハードマクロセルの配置情報に基づいて、前記ユーザネットリスト入力工程によって入力されたハードマクロセルと、前記フレームに含まれるテスト回路との接続に関する接続情報を生成する接続情報生成工程と、
    前記ユーザネットリスト入力工程によって入力されたユーザネットリストと、前記接続情報生成工程によって生成された接続情報とを用いて、前記ユーザネットリストをテスト合成することにより、テスト合成ネットリストを生成するテスト合成ネットリスト生成工程と、
    前記テスト合成ネットリスト生成工程によって生成されたテスト合成ネットリストからテストパターンを生成するテストパターン生成工程と、
    を含んだことを特徴とする請求項4または5に記載の設計支援方法。
  7. タイミング収束した物理情報にテスト端子を持つハードマクロセルおよびテスト回路の配置配線情報が含まれているフレームを抽出させるフレーム抽出工程と、
    前記ハードマクロセルと同じ端子構成の物理情報を持ち、論理情報にはテスト端子を持たないハードマクロセルを用いて、テスト回路のないユーザネットリストを入力させるユーザネットリスト入力工程と、
    前記フレーム抽出工程によって抽出されたフレームに含まれているテスト回路の配置配線情報を元に、前記ユーザネットリスト入力工程によって入力されたユーザネットリストに含まれているハードマクロセルを配置させるハードマクロセル配置工程と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする設計支援プログラム。
  8. 前記フレーム抽出工程によって抽出されたフレームに含まれているテスト回路の配置配線情報を元にテスト回路を配置配線させるテスト回路配置配線工程と、
    前記ユーザネットリスト入力工程によって入力されたユーザネットリストに含まれているネットのみを配線させるユーザネット配線工程と、
    前記ハードマクロセル配置工程と、前記テスト回路配置配線工程と、前記ユーザネット配線工程とによって生成された配置配線情報から、前記テスト回路配置配線工程によって配置配線されたテスト回路の配置配線情報を除いた配置配線情報を認識させるユーザ回路配置配線認識工程と、
    前記ユーザ回路配置配線認識工程によって認識された配置配線情報をネットリストとして出力させるネットリスト出力工程と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項7に記載の設計支援プログラム。
  9. 前記ハードマクロセル配置工程によって配置されたハードマクロセルの配置情報に基づいて、前記ユーザネットリスト入力工程によって入力されたハードマクロセルと、前記フレームに含まれるテスト回路との接続に関する接続情報を生成させる接続情報生成工程と、
    前記ユーザネットリスト入力工程によって入力されたユーザネットリストと、前記接続情報生成工程によって生成された接続情報とを用いて、前記ユーザネットリストをテスト合成することにより、テスト合成ネットリストを生成させるテスト合成ネットリスト生成工程と、
    前記テスト合成ネットリスト生成工程によって生成されたテスト合成ネットリストからテストパターンを生成させるテストパターン生成工程と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項7または8に記載の設計支援プログラム。
  10. 請求項7〜9のいずれか一つに記載の設計支援プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

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