JP2005127690A - エリア別環境提供システム、エリア別環境管理システム及び環境提供装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 エリア別環境提供システム1は、空間群60それぞれに対して温度環境を提供する。エリア別環境提供システム1は、検出部21a等と、環境提供部52a等とを備える。検出部21aは、空間60aに属する個人及び団体の少なくとも一方に関する覚醒度を検出する。環境提供部52aは、覚醒度と好適覚醒度とに基づいて、空間60aに対して好ましい環境を提供する。好適覚醒度は、空間60aに属する個人70aの作業内容に応じて決められる好適な覚醒度である。
【選択図】 図1
Description
一方、従来の覚醒度モニター装置は、作業内容にかかわらず環境を制御することがあるため、個人等の生産性が最適になるように、環境が提供されないことがある。したがって、作業内容にかかわらず環境を制御すると、個人等の生産性が低下することがある。
第2発明に係るエリア別環境提供システムは、第1発明のエリア別環境提供システムであって、第1記憶部をさらに備える。第1記憶部は、作業内容と好適覚醒度との相関関係を記憶する。
第3発明に係るエリア別環境提供システムは、第2発明のエリア別環境提供システムであって、第1入力部をさらに備える。第1入力部には、作業内容が入力される。
このエリア別環境提供システムでは、第1入力部に、作業内容が入力される。第1記憶部が、作業内容と好適覚醒度との相関関係を記憶する。
第4発明に係るエリア別環境提供システムは、第2発明又は第3発明のエリア別環境提供システムであって、第1記憶部は、個人等ごとに、作業内容と好適覚醒度との相関関係を記憶する。
したがって、作業内容と好適覚醒度との相関関係を個人等毎に記憶しているので、好適覚醒度が個人等毎に異なる場合でも、作業内容に応じて好適覚醒度を決めることができる。
このエリア別環境提供システムでは、第2記憶部が、環境提供部がそれぞれのエリアに対して提供した環境の情報を取得することができる。第2記憶部が、検出部が検出した覚醒度の情報を受け取ることができる。第2記憶部が、環境と覚醒度との相関関係を記憶する。
第6発明に係るエリア別環境提供システムは、第1発明から第5発明のエリア別環境提供システムであって、第3記憶部をさらに備える。第3記憶部は、環境による効果と覚醒度との相関関係を記憶する。
したがって、環境による効果と覚醒度との相関関係を記憶しているので、環境による効果が最大になる覚醒度を把握することができる。このため、好適覚醒度を求めることができる。
第7発明に係るエリア別環境提供システムは、第6発明に記載のエリア別環境提供システムであって、第2入力部をさらに備える。第2入力部には、環境による効果が入力される。
第8発明に係るエリア別環境提供システムは、第6発明又は第7発明のエリア別環境提供システムであって、第3記憶部は、個人等ごとに、環境による効果と覚醒度との相関関係を記憶する。
したがって、環境による効果と覚醒度との相関関係を記憶しているので、好適覚醒度が個人等毎に異なる場合でも、好適覚醒度を求めることができる。
第9発明に係るエリア別環境提供システムは、第1発明から第8発明のいずれかのエリア別環境提供システムであって、集中管理部と、ネットワークとをさらに備える。集中管理部は、覚醒度を集中的に管理する。ネットワークは、検出部と集中管理部とを接続する。
したがって、覚醒度を集中的に管理するので、医師等が個人等の状況を容易に把握することができる。
このエリア別環境提供システムでは、作業内容が、単純作業と複雑作業とを含む。好適覚醒度が、それぞれのエリアに属する個人等の作業内容に応じて決められる好適な覚醒度である。検出部が、それぞれのエリアに属する個人等に関する覚醒度を検出する。覚醒度と好適覚醒度とに基づいて、それぞれのエリアに対して好ましい環境を決めることができる。環境提供部が、それぞれのエリアに対して好ましい環境の情報を、受け取ることができる。環境提供部が、それぞれのエリアに対して好ましい環境を提供する。
なお、複雑作業は、例えば、CADによる設計作業であってもいいし、ソフトウェアのプログラミング作業であってもいいし、特許明細書の作成作業であってもいい。単純作業は、例えば、データベースへの入力作業であってもいいし、事務書類作成作業であってもいいし、伝票の入力作業であってもいいし、文書のワープロでの清書作業であってもいい。
このエリア別環境提供システムでは、作業内容が属している時期が、初期適応期、適応持続期、競合期、外乱影響期、終期及び休息期の少なくとも一つである。好適覚醒度が、作業内容が属している時期と作業内容とに応じて決められる好適な覚醒度である。検出部が、それぞれのエリアに属する個人等に関する覚醒度を検出する。覚醒度と好適覚醒度とに基づいて、それぞれのエリアに対して好ましい環境を決めることができる。環境提供部が、それぞれのエリアに対して好ましい環境の情報を、受け取ることができる。環境提供部が、それぞれのエリアに対して好ましい環境を提供する。
なお、初期適応期は、作業を開始したときから、作業を開始して一定時間経過したときまでである。初期適応期は、初期緊張があり、覚醒度が高く、機能と能力を高めながら適応持続期に向かうときである。適応持続期は、作業を開始して一定時間経過したときから、作業に慣れてきたときまでである。適応持続期は、適度の緊張と覚醒度が続き、正確さを保って作業がはかどるときである。競合期は、作業を行っているときに別の作業が入ってきて、作業が競合しているときである。外乱影響期は、作業を行っているときに、作業の納期が早まるなどの外乱が入ってきたときである。外乱影響期は、作業ミスや緊急の作業による事態の混乱が発生したときである。終期は、作業の終わりを意識しだしたときから、作業が終わるときまでである。終期は、作業終了に向けて一定の機能レベルの回復(終末スパート効果)があるときである。休息期は、作業を休んで、休息を取っているときである。
このエリア別環境提供システムでは、環境が、複数種類だけ存在する。複数種類の環境に優先順位を付けて、覚醒度と好適覚醒度とに基づいて、それぞれのエリアに対して好ましい環境を決めることができる。環境提供部が、それぞれのエリアに対して好ましい環境の情報を、受け取ることができる。環境提供部が、それぞれのエリアに対して好ましい環境を提供する。
第13発明に係るエリア別環境提供システムは、第1発明から第12発明のいずれかのエリア別環境提供システムであって、環境提供部は、それぞれのエリアに対する環境の提供に必要なエネルギー量が、所定の目標上限値を超えないように、覚醒度と好適覚醒度とに基づいて、それぞれのエリアに対して好ましい環境を提供する。
第14発明に係るエリア別環境提供システムは、第1発明から第13発明のいずれかのエリア別環境提供システムであって、第4入力部をさらに備える。第4入力部には、作業性優先モードと健康優先モードとのいずれかが入力される。作業性優先モードは、個人等の作業性が優先されるモードである。健康優先モードは、個人等の健康が優先されるモードである。
第15発明に係るエリア別環境提供システムは、第14発明のエリア別環境提供システムであって、第4入力部には、作業性優先モードが入力された場合に、スピード優先モードと正確さ優先モードとのいずれかがさらに入力される。スピード優先モードは、個人等の作業のスピードが優先されるモードである。正確さ優先モードは、個人等の作業の正確さが優先されるモードである。
第16発明に係るエリア別環境提供システムは、第1発明から第15発明のいずれかのエリア別環境提供システムであって、第5入力部をさらに備える。第5入力部には、周囲情報が入力される。周囲情報は、個人等の周囲の状況に関する情報である。
第17発明に係るエリア別環境提供システムは、第16発明のエリア別環境提供システムであって、周囲情報は、花粉情報、ドライアイ情報及び疾病情報の少なくとも1つを含む。花粉情報は、花粉の発生状態に関する情報である。ドライアイ情報は、ドライアイの発生しやすさに関する情報である。疾病情報は、空気感染する疾病の流行状態に関する情報である。
第18発明に係るエリア別環境管理システムは、複数のエリアそれぞれに対して環境を提供するためのエリア別環境管理システムであって、検出部と、報知部とを備える。検出部は、それぞれのエリアに属する個人等に関する覚醒度を検出する。報知部は、覚醒度と好適覚醒度とに基づいて、それぞれのエリアに対して好ましい環境を報知する。好適覚醒度は、それぞれのエリアに属する個人等の作業内容に応じて決められる好適な覚醒度である。
第19発明に係るエリア別環境管理システムは、第18発明のエリア別環境管理システムであって、第1記憶部をさらに備える。第1記憶部は、作業内容と好適覚醒度との相関関係を記憶する。
第20発明に係るエリア別環境管理システムは、第19発明のエリア別環境管理システムであって、第1入力部をさらに備える。第1入力部には、作業内容が入力される。
このエリア別環境管理システムでは、第1入力部に、作業内容が入力される。第1記憶部が、作業内容と好適覚醒度との相関関係を記憶する。
第21発明に係るエリア別環境管理システムは、第19発明又は第20発明のエリア別環境管理システムであって、第1記憶部は、個人等ごとに、作業内容と好適覚醒度との相関関係を記憶する。
したがって、作業内容と好適覚醒度との相関関係を個人等毎に記憶しているので、好適覚醒度が個人等毎に異なる場合でも、作業内容に応じて好適覚醒度を決めることができる。
このエリア別環境管理システムでは、第3入力部に、個人等から環境に関する要望が入力される。要望と覚醒度と好適覚醒度とに基づいて、それぞれのエリアに対して好ましい環境を決めることができる。環境提供部が、それぞれのエリアに対して好ましい環境の情報を、受け取ることができる。環境提供部が、それぞれのエリアに対して好ましい環境を提供する。
第23発明に係るエリア別環境管理システムは、第22発明のエリア別環境管理システムであって、第2記憶部をさらに備える。第2記憶部は、環境と覚醒度との相関関係を記憶する。
第24発明に係るエリア別環境管理システムは、第22発明又は第23発明のエリア別環境管理システムであって、第3記憶部をさらに備える。第3記憶部は、環境による効果と覚醒度との相関関係を記憶する。
したがって、環境による効果と覚醒度との相関関係を記憶しているので、環境による効果が最大になる覚醒度を把握することができる。このため、好適覚醒度を求めることができる。
第25発明に係るエリア別環境管理システムは、第24発明のエリア別環境管理システムであって、第2入力部をさらに備える。第2入力部には、環境による効果が入力される。
第26発明に係るエリア別環境管理システムは、第24発明又は第25発明のエリア別環境管理システムであって、第3記憶部は、個人等ごとに、環境による効果と覚醒度との相関関係を記憶する。
したがって、環境による効果と覚醒度との相関関係を記憶しているので、好適覚醒度が個人等毎に異なる場合でも、好適覚醒度を求めることができる。
第27発明に係るエリア別環境管理システムは、第18発明から第26発明のいずれかのエリア別環境管理システムであって、集中管理部と、ネットワークとをさらに備える。集中管理部は、覚醒度を集中的に管理する。ネットワークは、検出部と集中管理部とを接続する。
したがって、覚醒度を集中的に管理するので、医師等が個人等の状況を容易に把握することができる。
このエリア別環境管理システムでは、作業内容が、単純作業と複雑作業とを含む。好適覚醒度が、それぞれのエリアに属する個人等の作業内容に応じて決められる好適な覚醒度である。検出部が、それぞれのエリアに属する個人等に関する覚醒度を検出する。覚醒度と好適覚醒度とに基づいて、それぞれのエリアに対して好ましい環境を決めることができる。報知部が、それぞれのエリアに対して好ましい環境の情報を、受け取ることができる。報知部が、それぞれのエリアに対して好ましい環境を報知する。
なお、複雑作業は、例えば、CADによる設計作業であってもよいし、ソフトウェアのプログラミング作業であってもよいし、特許明細書の作成作業であってもよい。単純作業は、例えば、データベースへの入力作業であってもいいし、事務書類作成作業であってもよいし、伝票の入力作業であってもよいし、文書のワープロでの清書作業であってもよい。
このエリア別環境管理システムでは、作業内容が属している時期は、初期適応期、適応持続期、競合期、外乱影響期、終期及び休息期の少なくとも一つである。好適覚醒度が、作業内容が属している時期と作業内容とに応じて決められる好適な覚醒度である。検出部が、それぞれのエリアに属する個人等に関する覚醒度を検出する。覚醒度と好適覚醒度とに基づいて、それぞれのエリアに対して好ましい環境を決めることができる。報知部が、それぞれのエリアに対して好ましい環境の情報を、受け取ることができる。報知部が、それぞれのエリアに対して好ましい環境を報知する。
なお、初期適応期は、作業を開始したときから、作業を開始して一定時間経過したときまでである。初期適応期は、初期緊張があり、覚醒度が高く、機能と能力を高めながら適応持続期に向かうときである。適応持続期は、作業を開始して一定時間経過したときから、作業に慣れてきたときまでである。適応持続期は、適度の緊張と覚醒度が続き、正確さを保って作業がはかどるときである。競合期は、作業を行っているときに別の作業が入ってきて、作業が競合しているときである。外乱影響期は、作業を行っているときに、作業の納期が早まるなどの外乱が入ってきたときである。外乱影響期は、作業ミスや緊急の作業による事態の混乱が発生したときである。終期は、作業の終わりを意識しだしたときから、作業が終わるときまでである。終期は、作業終了に向けて一定の機能レベルの回復(終末スパート効果)があるときである。休息期は、作業を休んで、休息を取っているときである。
このエリア別環境管理システムでは、環境が、複数種類だけ存在する。複数種類の環境に優先順位を付けて、覚醒度と好適覚醒度とに基づいて、それぞれのエリアに対して好ましい環境を決めることができる。報知部が、それぞれのエリアに対して好ましい環境の情報を、受け取ることができる。報知部が、それぞれのエリアに対して好ましい環境を報知する。
第31発明に係るエリア別環境管理システムは、第18発明から第30発明のいずれかのエリア別環境管理システムであって、報知部は、それぞれのエリアに対する環境の提供に必要なエネルギー量が、所定の目標上限値を超えないように、覚醒度と好適覚醒度とに基づいて、それぞれのエリアに対して好ましい環境を報知する。
第32発明に係るエリア別環境提供システムは、第18発明から第31発明のいずれかのエリア別環境提供システムであって、第4入力部をさらに備える。第4入力部には、作業性優先モードと健康優先モードとのいずれかが入力される。作業性優先モードは、個人等の作業性が優先されるモードである。健康優先モードは、個人等の健康が優先されるモードである。
第33発明に係るエリア別環境提供システムは、第32発明のエリア別環境提供システムであって、第4入力部には、作業性優先モードが入力された場合に、スピード優先モードと正確さ優先モードとのいずれかがさらに入力される。スピード優先モードは、個人等の作業のスピードが優先されるモードである。正確さ優先モードは、個人等の作業の正確さが優先されるモードである。
第34発明に係るエリア別環境提供システムは、第18発明から第33発明のいずれかのエリア別環境提供システムであって、第5入力部をさらに備える。第5入力部には、周囲情報が入力される。周囲情報は、個人等の周囲の状況に関する情報である。
第35発明に係るエリア別環境提供システムは、第34発明のエリア別環境提供システムであって、周囲情報は、花粉情報、ドライアイ情報及び疾病情報の少なくとも1つを含む。花粉情報は、花粉の発生状態に関する情報である。ドライアイ情報は、ドライアイの発生しやすさに関する情報である。疾病情報は、空気感染する疾病の流行状態に関する情報である。
第36発明に係る環境提供装置は、受取部と、環境提供部とを備える。受取部は、検出装置から、覚醒度の情報を受け取る。検出装置は、複数のエリアそれぞれに属する個人等に関する覚醒度を検出する。環境提供部は、覚醒度と好適覚醒度とに基づいて、それぞれのエリアに対して好ましい環境を提供する。好適覚醒度は、それぞれのエリアに属する個人等の作業内容に応じて決められる好適な覚醒度である。
第37発明に係る環境提供装置は、受取部と、第3入力部と、環境提供部とを備える。受取部は、検出装置から、覚醒度の情報を受け取る。検出装置は、複数のエリアそれぞれに属する個人等に関する覚醒度を検出する。第3入力部には、個人等から環境に関する要望が入力される。環境提供部は、要望と覚醒度と好適覚醒度とに基づいて、それぞれのエリアに対して好ましい環境を提供する。好適覚醒度は、それぞれのエリアに属する個人等の作業内容に応じて決められる好適な覚醒度である。
第2発明に係るエリア別環境提供システムでは、作業内容毎に好適覚醒度を記憶しているので、作業内容に応じて好適覚醒度を決めることができる。
第4発明に係るエリア別環境提供システムでは、作業内容と好適覚醒度との相関関係を個人等毎に記憶しているので、好適覚醒度が個人等毎に異なる場合でも、作業内容に応じて好適覚醒度を決めることができる。
第6発明に係るエリア別環境提供システムでは、環境による効果と覚醒度との相関関係を記憶しているので、環境による効果が最大になる覚醒度を把握することができる。このため、好適覚醒度を求めることができる。
第8発明に係るエリア別環境提供システムでは、環境による効果と覚醒度との相関関係を記憶しているので、好適覚醒度が個人等毎に異なる場合でも、好適覚醒度を求めることができる。
第10発明に係るエリア別環境提供システムでは、作業内容が単純作業であるか複雑作業であるかに応じて好適覚醒度が異なる場合でも、覚醒度が好適覚醒度になるように環境を提供することができる。このため、個人等の生産性を向上することができる。
第12発明に係るエリア別環境提供システムでは、環境に優先順位を付けて制御するので、環境を詳細に制御することができる。
第14発明に係るエリア別環境提供システムでは、作業性優先モードと健康優先モードとのいずれかが入力されるので、個人等の意志により個人等の状況に適したモードで環境を提供することができる。このため、個人等の生産性を長期的な観点から向上することができる。
第16発明に係るエリア別環境提供システムでは、周囲情報が入力されるので、個人等の周囲の状況を考慮して環境を提供することができる。このため、個人等の生産性を向上することができる。
第18発明に係るエリア別環境管理システムでは、好適覚醒度が作業内容に応じて異なる場合でも、覚醒度が好適覚醒度になるように個人等に促すことができる。このため、覚醒度が好適覚醒度になるように環境を提供することができる。この結果、個人等の生産性を向上することができる。
第20発明に係るエリア別環境管理システムでは、第1入力部に入力された作業内容と、第1記憶部が記憶している相関関係と、から、好適覚醒度を決めることができる。このため、作業内容に応じて好適覚醒度を決めることができる。
第22発明に係るエリア別環境管理システムでは、個人等の要望に適した環境をできるだけ提供するとともに、覚醒度が好適覚醒度になるように環境を提供することができる。このため、個人等の要望に適した環境をできるだけ提供するとともに、個人等の生産性を向上することができる。
第24発明に係るエリア別環境管理システムでは、環境による効果と覚醒度との相関関係を記憶しているので、環境による効果が最大になる覚醒度を把握することができる。このため、好適覚醒度を求めることができる。
第26発明に係るエリア別環境管理システムでは、環境による効果と覚醒度との相関関係を記憶しているので、好適覚醒度が個人等毎に異なる場合でも、好適覚醒度を求めることができる。
第28発明に係るエリア別環境管理システムでは、作業内容が単純作業であるか複雑作業であるかに応じて好適覚醒度が異なる場合でも、覚醒度が好適覚醒度になるように環境を提供することができる。このため、個人等の生産性を向上することができる。
第30発明に係るエリア別環境管理システムでは、環境に優先順位を付けて報知するので、好ましい環境を詳細に報知することができる。
第32発明に係るエリア別環境提供システムでは、作業性優先モードと健康優先モードとのいずれかが入力されるので、個人等の意志により個人等の状況を考慮して好ましい環境になるように個人等に促すことができる。このため、個人等の生産性を長期的な観点から向上することができる。
第34発明に係るエリア別環境提供システムでは、周囲情報が入力されるので、個人等の周囲の状況を考慮した環境になるように個人等に促すことができる。このため、個人等の生産性を向上することができる。
第36発明に係る環境提供装置では、好適覚醒度が作業内容に応じて異なる場合でも、覚醒度が好適覚醒度になるように環境を提供することができる。このため、個人等の生産性を向上することができる。
本発明の第1実施形態に係るエリア別環境提供システム1の概念図を図1,図2に示す。また、本発明の第1実施形態に係るエリア別環境提供システム1の各構成要素の構成図を図3に示す。図1に示すエリア別環境提供システム1は、主として空間群60(60a,60b,・・・)それぞれに温度環境を提供するためのシステムである。なお、空間群60(60a,60b,・・・)は、パーソナル空調機群50(50a,50b,・・・)の近傍空間である。
図1,図2に示すように、このエリア別環境提供システム1は、主としてパーソナル空調機群50(50a,50b,・・・)と覚醒度センサー群20(20a,20b,・・・)と端末装置群10(10a,10b,・・・)とを備える。覚醒度センサー群20(20a,20b,・・・)は、個人群70(70a,70b,・・・)の下に敷かれる。端末装置群10(10a,10b,・・・)は、パーソナル空調機群50(50a,50b,・・・)の作業台上に設置される。
図3に示すように、覚醒度センサー20aは、主として検出部21aと通知部22aとを備える。
図3に示す検出部21aは、図2に示す空間60aに属する個人70aの覚醒度を検出する。図3に示す通知部22aは、図2に示す個人70aの覚醒度の情報を図3に示す検出部21aから受け取る。通知部22aは、図2に示す個人70aの覚醒度の情報を端末装置10aに通知する。
<端末装置群10(10a,10b,・・・)の構成>
図3に示すように、端末装置10aは、主として受取部11a、第1記憶部12a、制御部14a、第1入力部15a及び第2記憶部17aを備える。
受取部11aは、図2に示す個人70aの覚醒度の情報を覚醒度センサー20aから受け取る。図3に示す受取部11aは、図2に示す個人70aの覚醒度の情報を制御部14aに渡す。第1入力部15aには、図2に示す個人70aの作業内容が入力される。図3に示す第1入力部15aは、作業内容の情報を制御部14aへ渡す。制御部14aは、第1記憶部12aを参照し、図5に示す相関関係から、図2に示す個人70aの作業内容に応じて決められる好適な覚醒度(以下、好適覚醒度とする)を決める。制御部14aは、好適覚醒度と、受取部11aから受け取った覚醒度と、を比較し、覚醒度が好適覚醒度に対して一定の範囲内であるか否かを判断する。覚醒度が好適覚醒度に対して一定の範囲内でないと判断した場合、制御部14aは、第2記憶部17aを参照し、空間60aに対して好ましい温度を図6に示す相関関係から決める。制御部14aは、空間60aに対して好ましい温度の情報をパーソナル空調機50aに渡す。
<パーソナル空調機群50(50a,50b,・・・)の構成>
図3に示すように、パーソナル空調機50aは、主として受取部51aと環境提供部52aとを備える。
受取部51aは、端末装置10aから、図2に示す空間60aに対して好ましい温度の情報を受け取る。図3に示す受取部51aは、図2に示す空間60aに対して好ましい温度の情報を図3に示す環境提供部52aに渡す。環境提供部52aは、図2に示す空間60aに対して好ましい温度環境を提供する。
<環境提供部群52(52a,52b,・・・)の構成>
図3に示す環境提供部52aは、図2に示すように、主として圧縮機521a、凝縮器522a、蒸発器523a、クロスフローファン524a、プロペラファン525a、吹き出し口526a及び吸い込み口528aを備える。このうち、圧縮機521a、凝縮器522a、蒸発器523a、クロスフローファン524a及びプロペラファン525aは、パーソナル空調機50aの背面にある箱体527aの中に内蔵される。吹き出し口526aは、パーソナル空調機50aの前面パネルに設けられる。吸い込み口528aは、パーソナル空調機50aの背面パネルに設けられる。吸い込み口528a、圧縮機521a、凝縮器522a及び蒸発器523aを利用して生成された調和空気は、クロスフローファン524aによって吹き出し口526aを介して、空間60aに供給される。
<第1記憶部群12(12a,12b,・・・)の構成>
図3に示す第1記憶部12aは、作業内容と好適覚醒度との相関関係を記憶する。すなわち、第1記憶部12aは、図5に示すように、対象171aと作業内容172aと好適覚醒度173aとの相関関係を記憶する。この相関関係を参照することにより、作業内容172aに対応した好適覚醒度173aが決められる。
作業内容172aは、主として単純作業又は複雑作業である。単純作業は、単純な作業である。複雑作業は、複雑な作業である。
<第2記憶部群17(17a,17b,・・・)の構成>
図3に示す第2記憶部17aは、空調温度と覚醒度との相関関係を記憶する。すなわち、第2記憶部17aは、図6に示すように、グラフ171を記憶する。この相関関係を参照することにより、空間60aに好ましい温度が決められる。例えば、好適覚醒度がK10である場合、空間60aに好ましい温度はT10である。好適覚醒度がK20である場合、空間60aに好ましい温度はT20である。
<エリア別環境提供システム1が空間群60(60a,60b,・・・)それぞれに温度環境を提供する処理の流れ>
図1に示すエリア別環境提供システム1が空間群60(60a,60b,・・・)それぞれに温度環境を提供する処理の流れを、図4に示すフローチャートを用いて説明する。ここでは、エリア別環境提供システム1が空間60aに温度環境を提供する場合について説明する。エリア別環境提供システム1が他の空間60b,・・・に温度環境を提供する場合についても同様である。
図4に示すステップS3では、覚醒度が検出される。すなわち、図3に示す検出部21aにより、図2に示す空間60aに属する個人70aの覚醒度が検出される。図3に示す通知部22aにより、図2に示す個人70aの覚醒度の情報が図3に示す検出部21aから受け取られる。通知部22aにより、図2に示す個人70aの覚醒度の情報が端末装置10aに通知される。
図4に示すステップS7では、温度環境が提供される。すなわち、図3に示す受取部51aにより、端末装置10aから、空間60aに対して好ましい温度の情報が受け取られる。受取部51aにより、空間60aに対して好ましい温度の情報が環境提供部52aに渡される。環境提供部52aにより、図3に示す空間60aに対して好ましい温度環境が提供される。
<エリア別環境提供システム1に関する特徴>
(1)
ここでは、図5に示す好適覚醒度173aが、図2に示す空間60aに属する個人70aの図5に示す作業内容172aに応じて決められる好適な覚醒度である。図3に示す検出部21aが、図2に示す空間60aに属する個人70aに関する覚醒度を検出する。覚醒度と好適覚醒度とに基づいて、図2に示す空間60aに対して好ましい温度を決める。図3に示す環境提供部52aが、図2に示す空間60aに対して好ましい温度の情報を、受け取る。図3に示す環境提供部52aが、図2に示す空間60aに対して好ましい温度環境を提供する。
(2)
ここでは、図3に示す検出部21aが、図2に示す空間60aに属する個人70aに関する覚醒度を検出する。第1記憶部12aが、図5に示すような、作業内容と好適覚醒度との相関関係を記憶する。制御部14aが、検出部21aが検出した覚醒度と、第1記憶部12aを参照することにより決められる好適覚醒度と、に基づいて、図2に示す空間60aに対して好ましい温度を決める。環境提供部52aが、図2に示す空間60aに対して好ましい温度の情報を、受け取る。環境提供部52aが、図2に示す空間60aに対して好ましい温度環境を提供する。
(3)
ここでは、図3に示す第1入力部15aに、図2に示す個人70aの作業内容が入力される。第1記憶部12aが、作業内容と好適覚醒度との相関関係を記憶する。
(4)
ここでは、図3に示す第1記憶部12aが、個人70a,70b,・・・ごとに、図5に示す作業内容172a,172b,・・・と好適覚醒度173a,173b,・・・との相関関係を記憶する。
(5)
ここでは、図5に示す作業内容172aが、単純作業と複雑作業とを含む。好適覚醒度173aが、図2に示す空間60aに属する個人70aの作業内容に応じて決められる好適な覚醒度である。検出部21aが、図2に示す空間60aに属する個人70aに関する覚醒度を検出する。覚醒度と好適覚醒度とに基づいて、図2に示す空間60aに対して好ましい温度を決める。環境提供部52aが、図2に示す空間60aに対して好ましい温度の情報を、受け取る。環境提供部52aが、図2に示す空間60aに対して好ましい温度環境を提供する。
<第1実施形態の変形例>
(A)図5に示す複雑作業は、例えば、CADによる設計作業であってもよいし、ソフトウェアのプログラミング作業であってもよいし、特許明細書の作成作業であってもよい。図5に示す単純作業は、例えば、データベースへの入力作業であってもよいし、事務書類作成作業であってもよいし、伝票の入力作業であってもよいし、文書のワープロでの清書作業であってもよい。図1,図2に示す覚醒度センサー20aは、非接触で個人70aの心電を測定することにより、個人70aの覚醒度を検出するものであるが、接触型であってもよい。すなわち、個人70aの皮膚表面に電極を貼り付けることにより、個人70aの心電が測定され、それにより個人70aの覚醒度が検出されるようなものであってもよい。あるいは、別の方法により個人70aの覚醒度を検出するものであってもよい。
図8に示すステップS11では、環境による効果と覚醒度との相関関係が記憶される。すなわち、図3に示す第3記憶部13aにより、環境による効果の情報が第2入力部16aから受け取られる。第3記憶部13aにより、覚醒度の情報が制御部14aから受け取られる。第3記憶部13aにより、図9に示すような、環境による効果と覚醒度との相関関係が記憶される。
なお、環境による効果は、例えば、個人等の作業量など客観的なものでもいいし、例えば、個人等の印象など主観的なものでもいい。
また、この場合、図1に示すエリア別環境提供システム1が空間群60(60a,60b,・・・)それぞれに温度環境を提供する処理の流れが、次の点で第1実施形態と異なる。なお、図1に示すエリア別環境提供システム1が空間60aに温度環境を提供する場合について説明するが、エリア別環境提供システム1が他の空間60b,・・・に温度環境を提供する場合についても同様である。図10において、図4に示す第1実施形態と同様の処理は、同じ番号で示してある。
図10に示すステップS22では、好適覚醒度が参照される。すなわち、受取部11aにより、図2に示す個人70aの覚醒度の情報が覚醒度センサー20aから受け取られる。図3に示す受取部11aにより、図2に示す個人70aの覚醒度の情報が制御部14aに渡される。図3に示す第1入力部15aにより、作業内容の情報と作業内容が属している時期の情報とが制御部14aへ渡される。制御部14aにより、第1記憶部12aが参照され、図11に示す相関関係から、図2に示す個人70aの好適覚醒度と決められる。
(D)エリア別環境提供システム1は、図1,図2,図3に示す温度センサー群40(40a,40b,・・・)をさらに備えてもよい。温度センサー40aは、主として検出部41aと通知部42aとを備える。図3に示す検出部41aは、図2に示す空間60a付近の温度を検出する。図3に示す通知部42aは、図2に示す空間60a付近の温度の情報を図3に示す検出部41aから受け取る。通知部42aは、図2に示す空間60a付近の温度の情報を端末装置10aに通知する。他の温度センサー40b,・・・も、温度センサー40aと同様である。
図13に示すステップS34では、電力量が目標上限値を超えているか否かが判断される。すなわち、制御部14aにより、計算された電力量と目標電力量上限値とが比較され、電力量が目標電力量より大きいか否かが判断される。電力量が目標電力量上限値を超えていると判断された場合は、ステップS35へ進められ、電力量が目標電力量上限値を超えていないと判断された場合は、ステップS7へ進められる。
したがって、省エネルギー化を図りながら、覚醒度が好適覚醒度になるように温度環境が提供される。このため、省エネルギー化を図りながら、個人70aの生産性が向上される。
図15に示すステップS72では、制御モードが作業性優先モードであるか否かが判断される。すなわち、図3に示す制御部14aにより、制御モードが作業性優先モードであるか否かが判断される。作業性優先モードであると判断された場合、ステップS73へ進められ、作業性優先モードでないと判断された場合、ステップS74へ進められる。
図15に示すステップS74では、好ましい温度が変更される。すなわち、図1に示す個人70aのストレス度が低減されるように、図2に示す空間60aに対して好ましい温度が変更される。
したがって、作業性優先モードと健康優先モードとのいずれかが入力されるので、個人70a,・・・の意志により個人70a,・・・の状況に適したモードで環境を提供することができる。このため、個人70a,・・・の生産性を長期的な観点から向上することができる。また、作業性優先モードが入力された場合にスピード優先モードと正確さ優先モードとのいずれかがさらに入力されるので、作業性が優先される方法を詳細に考慮して好ましい環境を決めることができる。
(I)図3に示す端末装置10aは、第5入力部19aをさらに備えてもよい。第5入力部19aに、周囲情報が入力される。ここで、周囲情報は、個人70a,・・・の周囲の状況に関する情報である。制御部14aは、周囲情報を第5入力部19aから受け取る。制御部14aは、周囲情報に基づいて、制御モードを決定する。制御部14aは、制御モードの情報に基づいて、図2に示す空間60aに対して好ましい温度を変更する。
この場合、図1に示すエリア別環境提供システム1が空間群60(60a,60b,・・・)それぞれに環境を提供する処理の流れが、次の点で第1実施形態と異なる。なお、図1に示すエリア別環境提供システム1が空間60aに温度環境を提供する場合について説明するが、エリア別環境提供システム1が他の空間60b,・・・に温度環境を提供する場合についても同様である。図16,図17において、図4に示す第1実施形態と同様の処理は、同じ番号で示してある。
図17に示すステップS84では、好ましい環境が変更される。すなわち、図3に示す制御部14aにより、パーソナル空調機50aから吹き出される空調空気の風量が低減するように、また図2に示す空間60aの湿度を下げすぎないように、空間60aに対して好ましい環境が変更される。
したがって、周囲情報が入力されるので、個人70a,・・・の周囲の状況を考慮して環境を提供することができる。このため、個人70a,・・・の生産性を向上することができる。また、周囲情報を詳細な情報とすることができるので、個人70a,・・・の生産性を詳細に向上することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係るエリア別環境提供システム100を図18に示す。また、エリア別環境提供システム100の各構成要素の構成図を図19に示す。図18,図19において、図1,図2,図3のエリア別環境提供システム1の構成要素と同様の構成要素は同じ番号で示してある。図18に示すエリア別環境提供システム100は、主として空間群60(60a,60b,・・・)それぞれに、主として温度環境と照明環境と臭いの環境とを提供するためのシステムである。
図20に示すステップS42では、制御モードが省エネ重視モードであるか否かが判断される。省エネ重視モードであると判断された場合は、ステップS44へ進められ、省エネ重視モードでないと判断された場合は、ステップS43へ進められる。
<第2実施形態の変形例>
(A)制御部114aが優先順位を決める環境は、温度環境と照明環境と臭いの環境と音響環境と覚醒度に影響を与える他の環境との少なくとも2つ以上を組み合わせたものであってもよい。制御部114aが優先順位を決める環境の種類の数は、3つでなくもてよい。2つでもいいし、4つ以上でもよい。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態に係るエリア別環境管理システム200を図23に示す。また、エリア別環境提供システム200の各構成要素の構成図を図24に示す。図23,図24において、図1,図2,図3のエリア別環境提供システム1の構成要素と同様の構成要素は同じ番号で示してある。図23に示すエリア別環境提供システム200は、主として空間群60(60a,60b,・・・)それぞれに、主として温度環境を提供するためのシステムである。
<第3実施形態の変形例>
(A)図23に示すネットワーク205は、有線回線であってもいいし、無線回線であってもいい。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態に係るエリア別環境管理システム300を図25に示す。また、エリア別環境管理システム300の各構成要素の構成図を図26に示す。図25,図26において、図1,図2,図3のエリア別環境提供システム1の構成要素と同様の構成要素は同じ番号で示してある。図25に示すエリア別環境管理システム300は、主として空間群60(60a,60b,・・・)それぞれの、主として温度環境を管理するためのシステムである。
好適覚醒度が作業内容に応じて異なる場合でも、覚醒度が好適覚醒度になるように温度環境が報知されるので、覚醒度が好適覚醒度になるように温度環境を提供することが可能となる点は、第1実施形態と同様である。したがって、このようなエリア別環境管理システム300によっても、個人70aの生産性が向上される。
(A)エリア別環境管理システム300は、図26に示すように、パーソナル空調機群350(350a,350b,・・・)をさらに備えてもよい。パーソナル空調機350aは、主として受取部51a、環境提供部52a及び第3入力部353aを備える。第3入力部353aに、個人70aから温度に関する要望が入力される。制御部14aは、受取部51aを経由して、要望の情報を受け取る。制御部14aは、要望と覚醒度と好適覚醒度とに基づいて、図25に示す空間60aに対して好ましい温度を決めることができる。これらの点で第1実施形態と異なる。
図29に示すステップS62では、空間60aに対して好ましい温度が決定される。すなわち、制御部14aにより、第2記憶部17aが参照され、空間60aに対して好ましい温度が、図6に示す相関関係と要望とから決められる。例えば、図6に示す相関関係から決められる温度と要望の温度との平均値が、空間60aに対して好ましい温度とされる。制御部14aにより、空間60aに対して好ましい温度の情報がパーソナル空調機50aに渡される。したがって、個人等の要望に適した環境をできるだけ提供するとともに、省エネルギー化を図りながら、覚醒度が好適覚醒度になるように環境が提供される。このため、個人70aの要望に適した環境をできるだけ提供するとともに、省エネルギー化を図りながら、個人70aの生産性が向上される。
(C)図26に示す第2記憶部17aに記憶されている図6に示す相関関係は、更新されるようにしてもよい。すなわち、第2記憶部17aが、環境提供部52aがそれぞれのエリアに対して提供した温度環境の情報を、環境提供部52aから受取部51aと制御部14aとを経由して、取得する。あるいは、第2記憶部17aが、第3入力部353aから受取部51aと制御部14aとを経由して、個人70aの温度環境に関する要望の情報を取得して、環境提供部52aが空間60aに対して提供した温度環境の情報としてもよい。第2記憶部17aが、検出部21aが検出した覚醒度の情報を受け取る。第2記憶部17aが、温度と覚醒度との相関関係を更新して記憶する。この場合、図4に示すステップS7のあとに、第2記憶部により、温度と覚醒度との相関関係が更新され記憶されることになる。したがって、提供された温度環境と検出された覚醒度との相関関係を記憶するので、温度と覚醒度との相関関係が正確に把握される。このため、覚醒度が好適覚醒度になるように環境が提供されることが容易になる。
図30に示すステップS72では、制御モードが作業性優先モードであるか否かが判断される。すなわち、図26に示す制御部14aにより、制御モードが作業性優先モードであるか否かが判断される。作業性優先モードであると判断された場合、ステップS73へ進められ、作業性優先モードでないと判断された場合、ステップS74へ進められる。
図30に示すステップS74では、好ましい温度が変更される。すなわち、図1に示す個人70aのストレス度が低減されるように、図25に示す空間60aに対して好ましい温度が変更される。
したがって、作業性優先モードと健康優先モードとのいずれかが入力されるので、個人70a,・・・の意志により個人70a,・・・の状況を考慮して好ましい環境になるように個人70a,・・・に促すことができる。このため、個人70a,・・・の生産性を長期的な観点から向上することができる。また、作業性優先モードが入力された場合にスピード優先モードと正確さ優先モードとのいずれかがさらに入力されるので、作業性が優先される方法を詳細に考慮して好ましい環境を決めることができる。
(I)図26に示す端末装置310aは、第5入力部19aをさらに備えてもよい。第5入力部19aに、周囲情報が入力される。ここで、周囲情報は、個人70a,・・・の周囲の状況に関する情報である。制御部14aは、周囲情報を第5入力部19aから受け取る。制御部14aは、周囲情報に基づいて、制御モードを決定する。制御部14aは、制御モードの情報に基づいて、図2に示す空間60aに対して好ましい温度を変更する。
この場合、図25に示すエリア別環境提供システム300が空間群60(60a,60b,・・・)それぞれに温度環境を提供する処理の流れが、図33,図34に示すように、次の点で第1実施形態と異なる。なお、図25に示すエリア別環境提供システム300が空間60aに温度環境を提供する場合について説明するが、エリア別環境提供システム300が他の空間60b,・・・に温度環境を提供する場合についても同様である。図33,図34において、図4に示す第1実施形態と同様の処理は、同じ記号で示してある。
図34に示すステップS84では、好ましい環境が変更される。すなわち、図26に示す制御部14aにより、パーソナル空調機50aから吹き出される空調空気の風量が低減するように、また図2に示す空間60aの湿度を下げすぎないように、空間60aに対して好ましい環境が変更される。
したがって、周囲情報が入力されるので、個人70a,・・・の周囲の状況を考慮した環境になるように個人70a,・・・に促すことができる。このため、個人70a,・・・の生産性を向上することができる。また、周囲情報を詳細な情報とすることができるので、個人70a,・・・の生産性を詳細に向上することができる。
300 エリア別環境管理システム
10,310 端末装置群
20 覚醒度センサー群
40 温度センサー群
50,350 パーソナル空調機群
60 空間群
70 個人群
130 発臭装置群
180 照明装置群
Claims (37)
- 複数のエリア(60a,60b,・・・)それぞれに対して環境を提供するためのエリア別環境提供システム(1,100,200)であって、
それぞれの前記エリア(60a,60b,・・・)に属する個人及び団体の少なくとも一方に関する覚醒度を検出する検出部(21a,21b,・・・)と、
前記覚醒度と、それぞれの前記エリア(60a,60b,・・・)に属する前記個人及び団体の少なくとも一方の作業内容に応じて決められる好適な覚醒度である好適覚醒度と、に基づいて、それぞれの前記エリア(60a,60b,・・・)に対して好ましい環境を提供する環境提供部(51a,51b,・・・)と、
を備えたエリア別環境提供システム(1,100,200)。 - 前記作業内容と前記好適覚醒度との相関関係を記憶する第1記憶部(12a,12b,・・・)をさらに備える、
請求項1に記載のエリア別環境提供システム(1,100,200)。 - 前記作業内容が入力される第1入力部(15a,15b,・・・)をさらに備える、
請求項2に記載のエリア別環境提供システム(1,100,200)。 - 前記第1記憶部(12a,12b,・・・)は、前記個人及び団体の少なくとも一方ごとに、前記作業内容と前記好適覚醒度との相関関係を記憶する、
請求項2又は3に記載のエリア別環境提供システム(1,100,200)。 - 前記環境と前記覚醒度との相関関係を記憶する第2記憶部(17a,17b,・・・,117a,117b,・・・)をさらに備える、
請求項1から4に記載のエリア別環境提供システム(1,100,200)。 - 前記環境による効果と前記覚醒度との相関関係を記憶する第3記憶部(13a,13b,・・・)をさらに備える、
請求項1から5に記載のエリア別環境提供システム(1,100,200)。 - 前記環境による効果が入力される第2入力部(16a,16b,・・・)をさらに備える、
請求項6に記載のエリア別環境提供システム(1,100,200)。 - 前記第3記憶部(13a,13b,・・・)は、前記個人及び団体の少なくとも一方ごとに、前記環境による効果と前記覚醒度との相関関係を記憶する、
請求項6又は7に記載のエリア別環境提供システム(1,100,200)。 - 前記覚醒度を集中的に管理する集中管理部(291)と、
前記検出部(21a,21b,・・・)と前記集中管理部(291)とを接続するネットワーク(205)と、
をさらに備える、
請求項1から8のいずれか1項に記載のエリア別環境提供システム(1,100,200)。 - 前記作業内容は、単純な作業である単純作業と、複雑な作業である複雑作業と、を含む、
請求項1から9のいずれか1項に記載のエリア別環境提供システム(1,100,200)。 - 前記作業内容が属している時期は、初期適応期、適応持続期、競合期、外乱影響期、終期及び休息期の少なくとも一つであり、
前記好適覚醒度は、前記作業内容が属している時期と前記作業内容とに応じて決められる好適な覚醒度である、
請求項1から10のいずれか1項に記載のエリア別環境提供システム(1,100,200)。 - 前記環境は、複数種類だけ存在し、
前記環境提供部(51a,51b,・・・)は、複数種類の前記環境に対して優先順位を付けて、前記覚醒度と前記好適覚醒度とに基づいて、それぞれの前記エリア(60a,60b,・・・)に対して好ましい環境を提供する、
請求項1から11のいずれか1項に記載のエリア別環境提供システム(1,100,200)。 - 前記環境提供部(51a,51b,・・・)は、それぞれの前記エリア(60a,60b,・・・)に対する環境の提供に必要なエネルギー量が、所定の目標上限値を超えないように、前記覚醒度と前記好適覚醒度とに基づいて、それぞれの前記エリア(60a,60b,・・・)に対して好ましい環境を提供する、
請求項1から12のいずれか1項に記載のエリア別環境提供システム(1,100,200)。 - 前記個人及び団体の少なくとも一方の作業性が優先されるモードである作業性優先モードと前記個人及び団体の少なくとも一方の健康が優先されるモードである健康優先モードとのいずれかが入力される第4入力部(18a,・・・)をさらに備えた、
請求項1から13のいずれか1項に記載のエリア別環境提供システム(1,100,200)。 - 前記第4入力部(18a,・・・)は、前記作業性優先モードが入力された場合に、前記個人及び団体の少なくとも一方の作業のスピードが優先されるモードであるスピード優先モードと前記個人及び団体の少なくとも一方の作業の正確さが優先されるモードである正確さ優先モードとのいずれかがさらに入力される、
請求項14に記載のエリア別環境提供システム(1,100,200)。 - 前記個人及び団体の少なくとも一方の周囲の状況に関する情報である周囲情報が入力される第5入力部(19a,・・・)をさらに備えた、
請求項1から15のいずれか1項に記載のエリア別環境提供システム(1,100,200)。 - 前記周囲情報は、花粉の発生状態に関する情報である花粉情報、ドライアイの発生しやすさに関する情報であるドライアイ情報及び空気感染する疾病の流行状態に関する情報である疾病情報の少なくとも1つを含む、
請求項16に記載のエリア別環境提供システム(1,100,200)。 - 複数のエリア(60a,60b,・・・)それぞれに対して環境を提供するためのエリア別環境管理システム(300)であって、
それぞれの前記エリア(60a,60b,・・・)に属する個人及び団体の少なくとも一方に関する覚醒度を検出する検出部(21a,21b,・・・)と、
前記覚醒度と、それぞれの前記エリア(60a,60b,・・・)に属する前記個人及び団体の少なくとも一方の作業内容に応じて決められる好適な覚醒度である好適覚醒度と、に基づいて、それぞれの前記エリア(60a,60b,・・・)に対して好ましい環境を報知する報知部(318a,318b,・・・)と、
を備えたエリア別環境管理システム(300)。 - 前記作業内容と前記好適覚醒度との相関関係を記憶する第1記憶部(12a,12b,・・・)をさらに備える、
請求項18に記載のエリア別環境管理システム(300)。 - 前記作業内容が入力される第1入力部(15a,15b,・・・)をさらに備える、
請求項19に記載のエリア別環境管理システム(300)。 - 前記第1記憶部(12a,12b,・・・)は、前記個人及び団体の少なくとも一方ごとに、前記作業内容と前記好適覚醒度との相関関係を記憶する、
請求項19又は20に記載のエリア別環境管理システム(300)。 - 前記個人及び団体の少なくとも一方から前記環境に関する要望が入力される第3入力部(353a,353b,・・・)と、
前記要望と前記覚醒度と前記好適覚醒度とに基づいて、それぞれの前記エリア(60a,60b,・・・)に対して好ましい環境を提供する環境提供部(51a,51b,・・・)と、
をさらに備える、
請求項18から21のいずれか1項に記載のエリア別環境管理システム(300)。 - 前記環境と前記覚醒度との相関関係を記憶する第2記憶部(17a,17b,・・・,117a,117b,・・・)をさらに備える、
請求項22に記載のエリア別環境管理システム(300)。 - 前記環境による効果と前記覚醒度との相関関係を記憶する第3記憶部(13a,13b,・・・)をさらに備える、
請求項22又は23に記載のエリア別環境管理システム(300)。 - 前記環境による効果が入力される第2入力部(16a,16b,・・・)をさらに備える、
請求項24に記載のエリア別環境管理システム(300)。 - 前記第3記憶部(13a,13b,・・・)は、前記個人及び団体の少なくとも一方ごとに、前記環境による効果と前記覚醒度との相関関係を記憶する、
請求項24又は25に記載のエリア別環境管理システム(300)。 - 前記覚醒度を集中的に管理する集中管理部(291)と、
前記検出部(21a,21b,・・・)と前記集中管理部(291)とを接続するネットワーク(205)と、
をさらに備える、
請求項18から26のいずれか1項に記載のエリア別環境管理システム(300)。 - 前記作業内容は、単純な作業である単純作業と、複雑な作業である複雑作業と、を含む、
請求項18から27のいずれか1項に記載のエリア別環境管理システム(300)。 - 前記作業内容が属している時期は、初期適応期、適応持続期、競合期、外乱影響期、終期及び休息期の少なくとも一つであり、
前記好適覚醒度は、前記作業内容が属している時期と前記作業内容とに応じて決められる好適な覚醒度である、
請求項18から28のいずれか1項に記載のエリア別環境管理システム(300)。 - 前記環境は、複数種類だけ存在し、
前記報知部(318a,318b,・・・)は、複数種類の前記環境に対して優先順位を付けて、前記覚醒度と前記好適覚醒度とに基づいて、それぞれの前記エリア(60a,60b,・・・)に対して好ましい環境を報知する、
請求項18から29のいずれか1項に記載のエリア別環境管理システム(300)。 - 前記報知部(318a,318b,・・・)は、それぞれの前記エリア(60a,60b,・・・)に対する環境の提供に必要なエネルギー量が、所定の目標上限値を超えないように、前記覚醒度と前記好適覚醒度と、に基づいて、それぞれの前記エリア(60a,60b,・・・)に対して好ましい環境を報知する、
請求項18から29のいずれか1項に記載のエリア別環境管理システム(300)。 - 前記個人及び団体の少なくとも一方の作業性が優先されるモードである作業性優先モードと前記個人及び団体の少なくとも一方の健康が優先されるモードである健康優先モードとのいずれかが入力される第4入力部(18a,・・・)をさらに備えた、
請求項18から31のいずれか1項に記載のエリア別環境管理システム(300)。 - 前記第4入力部(18a,・・・)は、前記作業性優先モードが入力された場合に、前記個人及び団体の少なくとも一方の作業のスピードが優先されるモードであるスピード優先モードと前記個人及び団体の少なくとも一方の作業の正確さが優先されるモードである正確さ優先モードとのいずれかがさらに入力される、
請求項32に記載のエリア別環境管理システム(300)。 - 前記個人及び団体の少なくとも一方の周囲の状況に関する情報である周囲情報が入力される第5入力部(19a,・・・)をさらに備えた、
請求項18から33のいずれか1項に記載のエリア別環境管理システム(300)。 - 前記周囲情報は、花粉の発生状態に関する情報である花粉情報、ドライアイの発生しやすさに関する情報であるドライアイ情報及び空気感染する疾病の流行状態に関する情報である疾病情報の少なくとも1つを含む、
請求項34に記載のエリア別環境管理システム(300)。 - 複数のエリア(60a,60b,・・・)それぞれに属する個人及び団体の少なくとも一方に関する覚醒度を検出する検出装置から、前記覚醒度の情報を受け取る受取部と、
前記覚醒度と、それぞれの前記エリア(60a,60b,・・・)に属する前記個人及び団体の少なくとも一方の作業内容に応じて決められる好適な覚醒度である好適覚醒度と、に基づいて、それぞれの前記エリア(60a,60b,・・・)に対して好ましい環境を提供する環境提供部(51a,51b,・・・)と、
を備えた環境提供装置(50a,50b,・・・,130a,130b,・・・,180a,180b,・・・,350a,350b,・・・)。 - 複数のエリア(60a,60b,・・・)それぞれに属する個人及び団体の少なくとも一方に関する覚醒度を検出する検出装置から、前記覚醒度の情報を受け取る受取部と、
前記個人及び団体の少なくとも一方から前記環境に関する要望が入力される第3入力部(353a,353b,・・・)と、
前記要望と、前記覚醒度と、それぞれの前記エリア(60a,60b,・・・)に属する前記個人及び団体の少なくとも一方の作業内容に応じて決められる好適な覚醒度である好適覚醒度と、に基づいて、それぞれの前記エリア(60a,60b,・・・)に対して好ましい環境を提供する環境提供部(51a,51b,・・・)と、
を備えた環境提供装置(350a,350b,・・・)。
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