JP2005107069A - 光スキャナおよびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】入射した光を反射する反射面とその入射光の入射方向との角度を変化させることにより、その反射面からの反射光の走査を行う光スキャナにおいて、その反射光の横断面積をその反射面の大きさの割に容易に拡大することを可能にする。
【解決手段】走査のために反射面120に向かって照射される照射光を、その反射面120に入射する必要光とその反射面120に入射しない不要光とを一緒に発生させる横断面を有するものとする。さらに、光スキャナ104のうち不要光が入射するはリ部140および固定部116が不要光を反射する反射能力を、反射面120が必要光を反射する反射能力より低下させる。
【選択図】図9

Description

本発明は、入射した光を反射する反射面とその入射光の入射方向との角度を変化させることにより、その反射面からの反射光の走査を行う光スキャナに関するものであり、特に、その反射光の横断面積を拡大する技術に関するものである。
入射した光を反射する反射面とその入射光の入射方向との角度を変化させることにより、その反射面からの反射光の走査を行う光スキャナが既に知られている(例えば、特許文献1参照。)。この種の光スキャナは、例えば、画像形成の分野や画像読取りの分野において使用される。画像形成の分野においては、網膜上において光束を走査して画像を直接に表示する網膜走査型ディスプレイ装置、プロジェクタ、レーザプリンタ、レーザリソグラフィ等の用途に使用され、一方、画像読取りの分野においては、ファクシミリ、複写機、イメージスキャナ、バーコードリーダ等の用途に使用される。
この種の光スキャナの一例は、反射面を揺動させることにより、光を走査する形式であり、別の例は、反射面を一方向に回転させることにより、光を走査する形式である。
反射面を揺動させる形式の一例は、特許文献1に記載されているように、光を反射するミラーと、そのミラーを捩じり振動させるための振動体とを含む形式の光スキャナである。この例は、振動を利用して反射面を揺動させる形式であるが、振動を利用せずに反射面を揺動させる形式も存在し、その一具体例は、ガルバノミラーを利用する光スキャナである。
これに対し、反射面を一方向に回転させる形式の一例は、反射面が複数枚、互いに隣接して一列に並んだポリゴンミラーを利用する光スキャナである。そのポリゴンミラーを利用する光スキャナは、複数枚の反射面を順次利用して走査を繰り返す点で、同じ反射面を繰返し利用して走査を繰り返す上述の、反射面を揺動させる形式の光スキャナと相違する。
特開平11−203383号公報
以上説明した光スキャナにおいては、例えば高解像度を達成すべく、高速走査し、走査振幅を大きく、なおかつ、光スキャナの反射面からの反射光すなわち光スキャナによる走査光の横断面積ができる限り大きいことが要望される場合がある。ここに、「横断面積」は、光が例えば、円形断面を有するビームである場合には、ビーム径によって表わされる円の面積を意味し、ビーム径が大きいほど横断面積も大きいという関係が成立する。
以下、上述の要望を、反射面が形成された反射ミラー部であって弾性はりによって支持されたものを捩じり振動させ、それによって反射面を揺動させて光を走査する形式の光スキャナを例にとり、具体的に説明する。
この例においては、反射面からの反射光の横断面積を拡大するために、その反射面への入射光の横断面積を拡大することが必要である。その入射光の横断面積の拡大は、反射面の面積が広いほど容易である。
しかし、反射面の面積を拡大するに際し、種々の理由によって限界がある。例えば、当該光スキャナによって高解像度を、所望の走査周波数および走査角と共に達成することが必要である場合である。この場合には、それら3者間にトレードオフの関係が存在する可能性がある。
そのトレードオフの関係を具体的に説明するに、高解像度を達成すべく、反射面の面積を拡大しようとすると、その反射面が形成された反射ミラー部の大型化によってその反射ミラー部の重量が増加する。この重量増加は、反射ミラー部の慣性の増加を招来し、ひいては、反射ミラー部の走査周波数の低下を招来する傾向がある。
この傾向にもかかわらず、走査周波数を増加させるためには、前記弾性はりの剛性を増加させることが必要である。しかし、弾性はりの剛性増加は、弾性はりの捩じり難さの増加を意味するため、反射ミラー部の走査角(最大走査範囲)が減少する傾向を生じてしまう。
したがって、この例においては、反射面の面積拡大によって高解像度を達成するのに限界がある。
それにもかかわらず、従来の光スキャナにおいては、反射面に向かって照射される照射光がもれなく反射面に入射するという前提のもと、製造ばらつきや経時変化にもかかわらずそのような入射条件が常に維持されるようにするために、反射面への光の入射領域とその反射面の外縁との間に、光が入射しない非入射領域が存在するように、その反射面に照射される照射光の横断面が設定されていた。
このように、従来の光スキャナにおいては、反射面の面積拡大に駄して厳しい制約が課されているにもかかわらず、そのような限られた広さの反射面の全体を有効に利用して光の走査を行うことができなかった。
以上説明した事情を背景に、本発明は、入射した光を反射する反射面とその入射光の入射方向との角度を変化させることにより、その反射面からの反射光の走査を行う光スキャナにおいて、その反射光の横断面積をその反射面の大きさの割に容易に拡大することを可能にすることを課題としてなされたものである。
本発明によって下記の各態様が得られる。各態様は、項に区分し、各項には番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、本発明が採用し得る技術的特徴の一部およびそれの組合せの理解を容易にするためであり、本発明が採用し得る技術的特徴およびそれの組合せが以下の態様に限定されると解釈されるべきではない。すなわち、下記の態様には記載されていないが本明細書には記載されている技術的特徴を本発明の技術的特徴として適宜抽出して採用することは妨げられないと解釈すべきである。
さらに、各項を他の項の番号を引用する形式で記載することが必ずしも、各項に記載の技術的特徴を他の項に記載の技術的特徴から分離させて独立させることを妨げることを意味するわけではなく、各項に記載の技術的特徴をその性質に応じて適宜独立させることが可能であると解釈されるべきである。
(1) 入射した光を反射する反射面とその入射光との入射方向の角度を変化させることにより、その反射面からの反射光の走査を行う光スキャナであって、
前記走査のために前記反射面に向かって照射される照射光が、前記反射面に入射する必要光とその反射面に入射しない不要光とを一緒に発生させる横断面を有する光スキャナ。
反射面の面積を拡大するのに限界が存在する状況において、走査のために反射面に照射される照射光がもれなく反射面に入射するように照射光の横断面を設定する場合と、照射光の一部が反射面に入射しないことが許容されるように照射光の横断面を設定する場合とが考えられる。それら2つの場合を互いに比較すれば、前者の場合には、限られた広さの反射面の全体をできる限り有効に光の走査のために利用することが後者の場合より困難である。
この事実は、例えば、照射光の横断面が円形断面であるのに対して、反射面の形状が四辺形であるというように、照射光の横断面形状と反射面の形状とが互いに大きく異なる状況において特に顕著である。
さらに、照射光がもれなく反射面に入射するように設計される光スキャナにあっては、製造ばらつきや経時変化にもかかわらずそのような入射条件が常に維持されるようにするために、照射光の横断面が反射面の寸法より小さく設定されるのが通常である。
このことを考慮すれば、例えば、照射光の横断面形状も反射面の形状も共に円形であるというように、照射光の横断面形状と反射面の形状とが互いに近似する状況でさえ、照射光がもれなく反射面に入射するように照射光の横断面を設定する場合には、照射光の一部が反射面に入射しないことが許容されるように照射光の横断面を設定する場合より、限られた広さの反射面の全体をできる限り有効に光の走査のために利用することが困難である。
以上説明した知見に基づき、本項に係る光スキャナにおいては、走査のために反射面に向かって照射される照射光が、その反射面に入射する必要光とその反射面に入射しない不要光とを一緒に発生させる横断面を有するものとされている。すなわち、反射面への照射光が、その反射面に入射する必要光と、その反射面に入射しない不要光とを含むものとされているのである。
したがって、この光スキャナによれば、不要光の存在を許容して照射光の横断面を設定することが可能となるため、限られた広さの反射面の全体をできる限り有効に光の走査のために利用することが容易となる。
本項における「照射光」については、必要光と不要光とを含むものであれば足り、必要光が反射面の全体に入射するようにすることは不可欠ではない。反射面の一部に必要光が入射しない領域が存在するように照射光の横断面を設定してもよいのである。
(2) さらに、前記不要光を反射する反射能力が前記必要光を前記反射面が反射する反射能力より低い低反射能力部を含む(1)項に記載の光スキャナ。
前記(1)項に係る光スキャナにおいては、反射面に入射しない不要光が存在するが、その不要光が入射する不要光入射部が存在するようにこの光スキャナが設計される場合がある。その不要光入射部に不要光が入射すると、特別な対策を講じない限り、その不要光入射部からの反射光が発生してしまう。この反射光は外乱反射光として、反射面からの反射光である正規反射光に悪影響を及ぼす可能性がある。
これに対し、本項に係る光スキャナにおいては、不要光を反射する反射能力が必要光を反射する反射能力より低い低反射能力部を含むものとされている。
この低反射能力部は、不要光が入射し、その入射した不要光を反射面より低い反射率で反射する低反射率部として構成したり、不要光を無反射状態で通過させる光通過部として構成することが可能である。低反射率部は、不要光が入射することを許容する点で、それを許容しない光通過部とは異なるが、不要光が、反射面からの正規反射光にとっての外乱反射光に転換することを抑制する機能を果たす点で、それら低反射率部と光通過部とは互いに共通する。
したがって、本項に係る光スキャナによれば、反射面に向かって照射される照射光の一部が、その反射面に入射しない不要光であるにもかかわらず、その不要光が、反射面からの正規反射光にとっての外乱反射光に転換することが抑制される。
よって、この光スキャナによれば、反射面からの正規反射光に悪影響を及ぼすことなく、その反射面への入射光の横断面積を拡大することが容易となる。
(3) 前記低反射能力部は、前記不要光が入射し、その入射した不要光を前記反射面より低い反射率で反射する低反射率部を含む(2)項に記載の光スキャナ。
ここに、「反射面より低い反射率で反射する」という用語は、反射面に関して発生する光学的な現象のうち光の反射という現象に主に着目して、反射光を散乱させまたは偏向することにより、反射光が入射すべき位置として予め定められた目標入射位置に反射光が入射しないようにするアプローチを含むように解釈することが可能である。
さらに、その用語は、反射面に関して発生する光学的な現鍾のうち光の屈折という現象に主に着目して、反射光(例えば、特定の周波数を有する反射光)の発生自体を防止するアプローチを含むように解釈することも可能である。
このアプローチは、講学上、狭義の反射防止に該当すると思われるが、本明細書においては、反射防止という用語を広義の反射防止を意味する用語として使用する。ここに、「広義の反射防止」という用語は、着目する光学的現象の種類の如何を問わず、入射光が、目標入射位置に入射する反射光に転換することを防止するアプローチを意味する用語として使用する。
(4) 前記低反射率部は、前記不要光の入射面として、前記反射面より粗い表面を有する(3)項に記載の光スキャナ。
この光スキャナによれば、低反射率部の入射面の粗さが反射面より粗くされることにより、主に光の散乱と吸収を利用して低反射能力が達成される。
(5) 前記低反射率部は、前記不要光の入射面として、反射防止膜でコーティングされた表面を有する(3)または(4)項に記載の光スキャナ。
この光スキャナによれば、低反射率部の入射面が反射防止膜でコーティングされることにより、例えば光の屈折(狭義の反射防止)または低反射率化(例えば、後述の黒色化)という現象を利用して低反射能力が達成される。
(6) 前記低反射能力部は、前記不要光を無反射状態で通過させる光通過部を含む(2)ないし(5)項のいずれかに記載の光スキャナ。
この光スキャナによれば、不要光が無反射状態で通過させられるため、不要光は、反射面からの正規反射光に向かって反射する外乱反射光に転換せずに済む。
(7) さらに、前記走査のために前記反射面と一緒に揺動させられる揺動部を含み、その揺動部に前記低反射能力部が形成されている(2)ないし(6)項のいずれかに記載の光スキャナ。
走査のために反射面と一緒に揺動させられる揺動部を含む形式の光スキャナにおいては、不要光が揺動部に入射すると、反射面からの正規反射光に向かう外乱反射光が発生してしまう可能性がある。この場合、正規反射光と外乱反射光とが同じ方向に進行する可能性があるため、正規反射光が外乱反射光によって悪影響を受ける可能性がある。
これに対し、本項に係る光スキャナにおいては、不要光が揺動部に入射しても、その揺動部に低反射能力部が形成されているため、反射面からの正規反射光に向かう外乱反射光が発生することが抑制される。
(8) さらに、
前記反射面が形成された反射ミラー部と、
その反射ミラー部を捩じり振動させるために、その反射ミラー部に連結された弾性を有するはり部と
を含む(7)項に記載の光スキャナ。
(9) 前記はり部は、前記揺動部として機能し、前記低反射能力部は、そのはり部のうち前記反射面に隣接した部分のうちの少なくとも一部に形成される(8)項に記載の光スキャナ。
この光スキャナによれば、照射光の一部が、反射面に前記必要光として入射するのと同時に、同じ照射光の別の一部が、はり部のうちその反射面に隣接した部分に前記不要光として入射しても、その隣接した部分が低反射能力部とされるため、不要光が外乱反射光に転換することが抑制される。
(10) 前記反射ミラー部は、前記反射面が形成された前面とその前面以外の面である他の面とを有して前記揺動部として機能し、前記低反射能力部は、前記他の面のうちの少なくとも一部に形成される(8)または(9)項に記載の光スキャナ。
この光スキャナによれば、照射光の一部が、反射ミラー部の前面に形成された反射面に前記必要光として入射するのと同時に、同じ照射光の別の一部が、同じ反射ミラー部のうち前面以外の面である他の面に前記不要光として入射しても、その他の面のうちの少なくとも一部が低反射能力部とされるため、不要光が外乱反射光に転換することが抑制される。
(11) 前記他の面は、前記反射ミラー部のうち、前記前面に隣接した側面であって、前記前面の外縁に鋭角的に交わるものを含む(10)項に記載の光スキャナ。
反射面が形成された前面とそれに隣接した側面とを有する反射ミラー部を備えた光スキャナにおいては、照射光の一部が、前面に前記必要光として入射すると同時に、同じ照射光の別の一部が、側面に前記不要光として入射しようとする。側面が前面の外縁に直角に交わる場合には、反射ミラー部の揺動中、反射面が正対位置にある状態においては、側面が照射光に平行であるのに対し、反射面がその正対位置から外れた位置にある状態においては、側面が照射光に斜めに対向する。そのため、特別な対策を講じない限り、不要光が側面に入射して外乱反射光が発生する可能性がある。
しかし、本項に係る光スキャナにおいては、側面が前面の外縁に鋭角的に交わるように配置されているため、反射面が正対位置から外れた位置にある状態においても、側面が照射光に対向することが抑制される。したがって、この光スキャナによれば、不要光が側面に入射して外乱反射光が発生する可能性も抑制される。
(12) さらに、前記反射面の運動中に静止している静止部を含み、前記低反射能力部は、その静止部に形成されている(2)ないし(7)項のいずれかに記載の光スキャナ。
反射面の運動中、すなわち、揺動中または一方向回転中に静止している静止部を備えた光スキャナにおいては、特別な対策を講じないと、前記不要光がその静止部に入射して外乱反射光が発生してしまう可能性がある。不要光は、通常、絶対空間に固定された同じ経路に沿って進行して反射面に入射するようにされる。そのため、このような不要光が静止部に入射して外乱反射光が発生すると、その外乱反射光は、常に同じ向きに発生させられることとなる。
しかし、本項に係る光スキャナにおいては、静止部に低反射能力部が形成されているため、進行方向が変化しない定常的な外乱反射光の発生が抑制される。
(13) さらに、
前記走査のために前記反射面を揺動させる本体部であって、(a)前記反射面が形成された反射ミラー部と、(b)固定部と、(c)前記反射ミラー部を捩じり振動させるために、その反射ミラー部と前記固定部とに両端を支持された弾性を有するはり部とが互いに一体的に形成されたものと、
その本体部が装着されるべきベースと
を含む(12)項に記載の光スキャナ。
(14) 前記固定部は、前記静止部として機能し、前記低反射能力部は、その固定部のうちの少なくとも一部に形成されている(13)項に記載の光スキャナ。
(15) 前記ベースは、前記静止部として機能し、前記低反射能力部は、そのベースのうちの少なくとも一部に形成されている(13)または(14)項に記載の光スキャナ。
(16) 光束の走査によって画像を形成する画像形成装置であって、
前記光束を出射する光源と、
(1)ないし(15)項のいずれかに記載の光スキャナを有し、前記光源から出射した光束を走査する走査部と
を含む画像形成装置。
(17) 前記光源は、前記反射面に入射する必要光とその反射面に入射しない不要光とを一緒に発生させる横断面を前記光束が有する状態でその光束を前記光スキャナにおける前記反射面に向かって出射する(16)項に記載の光スキャナ。
(18) 前記走査部は、前記光束を主走査方向に高速で走査する主走査と、その主走査方向と交差する副走査方向に低速で走査する副走査とを行うものであり、前記光スキャナは、前記主走査を行うために使用される(16)または(17)項に記載の画像形成装置。
前述のように、高解像度を達成するためには、反射面からの反射光の横断面積を拡大することが必要であり、前記(16)または(17)項に係る画像形成装置によれば、前記(1)ないし(15)項のいずれかに記載の光スキャナを用いることにより、反射面の面積の割に大きな横断面積を反射光に与えることが容易となる。このことは、反射光の横断面積の割に反射面の面積が小さくて済み、ひいては、その反射面が形成される反射ミラー部が軽くて済むことになることを意味する。一方、反射ミラー部が重いほど、反射面の走査周波数が低下する傾向がある。
本項に係る画像形成装置においては、走査部が、光源から出射した光束を主走査方向に高速で走査する主走査と、その主走査方向と交差する副走査方向に低速で走査する副走査とを行うように構成されている。それら主走査と副走査とを、それぞれが達成すべき走査周波数に関して互いに比較すれば、主走査の方が高か、このことは、主走査の方が、目標の走査周波数を達成する困難性も高いことを意味する。
これに対し、前記(1)ないし(15)項のいずれかに係る光スキャナを使用すれば、上述のように、走査周波数の低下を回避しつつ、高解像度を達成することが容易となる。
そこで、本項に係る画像形成装置においては、前記(1)ないし(15)項のいずれかに係る光スキャナが、副走査より高速にすなわち高周波数で光束を走査する主走査に使用される。
したがって、この画像形成装置によれば、解像度の向上と走査周波数の増加との両立が副走査より困難である主走査においてその両立を図ることが容易となる。
(19) さらに、前記走査部によって走査された光束を網膜に向かって誘導する光学系を含む(15)ないし(18)項のいずれかに記載の画像形成装置。
以下、本発明のさらに具体的な実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に従う網膜走査型ディスプレイ装置が系統的に表されている。この網膜走査型ディスプレイ装置(以下、「RSD」と略称する。)は、レーザビームを、それの波面および強度を適宜変調しつつ、観察者の眼10の瞳孔12を経て網膜14の結像面上に入射させ、その結像面上においてレーザビームを2次元的に走査することにより、その網膜14上に画像を直接に投影する装置である。
このRSDは、光源ユニット20を備え、その光源ユニット20と観察者の眼10との間において走査装置24を備えている。
光源ユニット20は、3原色(RGB)を有する3つのレーザ光を1つのレーザ光に結合して任意色のレーザ光を生成するために、赤色のレーザ光を発するRレーザ30と、緑色のレーザ光を発するGレーザ32と、青色のレーザ光を発するBレーザ34とを備えている。各レーザ30,32,34は、例えば、半導体レーザとして構成することが可能である。
各レーザ30,32,34から出射したレーザ光は、それらを結合するために、各コリメート光学系40,42,44によって平行光化された後に、波長依存性を有する各ダイクロイックミラー50,52,54に入射させられ、それにより、各レーザ光が波長に関して選択的に反射・透過させられる。
具体的には、Rレーザ30から出射した赤色レーザ光は、コリメート光学系40によって平行光化された後に、ダイクロイックミラー50に入射させられる。Gレーザ32から出射した緑色レーザ光は、コリメート光学系42を経てダイクロイックミラー52に入射させられる。Bレーザ34から出射した青色レーザ光は、コリメート光学系44を経てダイクロイックミラー54に入射させられる。
それら3つのダイクロイックミラー50,52,54にそれぞれ入射した3原色のレーザ光は、それら3つのダイクロイックミラー50,52,54を代表する1つのダイクロイックミラー54に最終的に入射して結合され、その後、結合光学系56によって集光される。
以上、光源ユニット20のうち光学的な部分を説明したが、以下、電気的な部分を説明する。
光源ユニット20は、コンピュータを主体とする信号処理回路60を備えている。信号処理回路60は、外部から供給された映像信号に基づき、各レーザ30,32,34を駆動するための信号処理と、レーザビームの走査を行うための信号処理とを行うように設計されている。
各レーザ30,32,34を駆動するため、信号処理回路60は、外部から供給された映像信号に基づき、網膜14上に投影すべき画像上の各画素ごとに、レーザ光にとって必要な色と強度とを実現するために必要な駆動信号を、各レーザドライバ70,72,74を介して各レーザ30,32,34に供給する。レーザビームの走査を行うための信号処理については後述する。
以上説明した光源ユニット20は、結合光学系56においてレーザビームを出射する。そこから出射したレーザビームは、光伝送媒体としての光ファイバ82と、その光ファイバ82の後端から放射させられるレーザビームを平行光化するコリメート光学系84とをそれらの順に経て走査装置24に入射する。
走査装置24は、水平走査系100と垂直走査系102とを備えている。
水平走査系100は、表示すべき画像の1フレームごとに、レーザビームを水平な複数の走査線に沿って水平にラスタ走査する水平走査(これが主走査の一例である。)を行う光学系である。これに対し、垂直走査系102は、表示すべき画像の1フレームごとに、レーザビームを最初の走査線から最後の走査線に向かって垂直に走査する垂直走査(これが副走査の一例である。)を行う光学系である。水平走査系100は、垂直走査系102より高速にすなわち高周波数でレーザビームを走査するように設計されている。
具体的に説明するに、水平走査系100は、本実施形態においては、機械的偏向を行うミラーを備えた弾性体の振動によってそのミラーを揺動させる光スキャナ104を備えている。光スキャナ104は、信号処理回路60から供給される水平同期信号に基づいて制御される。
図2には、光スキャナ104が組立て状態で、斜視図で示されている。これに対し、図3には、光スキャナ104が分解斜視図で示されている。図2および図3に示すように、光スキャナ104は、本体部110がベース112に装着されて構成されている。
本体部110は、シリコン等、弾性を有する材料を用いて形成されている。本体部110は、図3の上部に示すように、概略的には、光が通過し得る貫通穴114を有して薄板長方形状を成している。本体部110は、外側には固定枠116を備え、一方、内側には、反射面120が形成された反射ミラー部122を有する振動体124を備えている。本実施形態においては、後に詳述するが、光スキャナ104のうち選択された構成要素であって反射面120を除くものにはそれぞれ反射防止処理が施されている。
このような本体部110の構成に対応して、ベース112は、図3の下部に示すように、本体部110との装着状態において固定枠116が装着されるべき支持部130と、振動体124と対向する凹部132とを有するように構成されている。凹部132は、本体部110をベース112に装着した状態において、振動体124が振動によって変位してもベース112と干渉しない形状を有するために形成されている。
図3に示すように、反射ミラー部122の反射面120は、それの対称中心線でもある回転中心線134を中心として揺動される。振動体124は、さらに、その反射ミラー部122からそれと同一面上に延びて、その反射ミラー部122を固定枠116に接合するはり部140を備えている。本実施形態においては、反射ミラー部122の両側から一対のはり部140がそれぞれ互いに逆向きに延び出している。
各はり部140は、1個のミラー側板ばね部142と、一対の枠側板ばね部144と、それらミラー側板ばね部142と一対の枠側板ばね部144とを互いに接続する接続部146とを含むように構成されている。ミラー側板ばね部142は、反射ミラー部122のうち、回転中心線134の方向において互いに対向する一対の縁のそれぞれから、対応する接続部146まで、回転中心線134上において、回転中心線134に沿って延びている。一対の枠側板ばね部144は、対応する接続部146から、回転中心線134に対して互いに逆向きにオフセットする姿勢で、回転中心線134に沿って延びている。
各はり部140においては、図3に示すように、一対の枠側板ばね部144のそれぞれに、固定枠116に及ぶ姿勢で、駆動源150,152,154,156が取り付けられている。各駆動源150,152,154,156は、図4に示すように、圧電体160(「圧電振動子」、「圧電素子」ともいう。)を主体として構成されている。圧電体160は、薄板状を成して振動体124の片面に貼り付けられており、その貼付け面と直角な方向において上部電極162と下部電極164とによって挟まれている。図3および図4に示すように、上部電極162と下部電極164とはそれぞれ、各リード線166により、固定枠116に設置された一対の入力端子168に接続されている。
それら上部電極162と下部電極164とに電圧が印加されれば、その印加方向と直交する向きの変位が圧電体160に発生する。この変位により、図5に示すように、はり部140に屈曲すなわち反りが発生する。この屈曲は、はり部140のうち固定枠116との接続部を固定端とする一方、反射ミラー部122との接続部を自由端として行われる。その結果、その屈曲の向きが上向きであるか下向きであるかにより、自由端が上向きまたは下向きに変位する。
図5から明らかなように、4個の枠側板ばね144にそれぞれ貼り付けられた4個の駆動源150,152,154,156のうち、回転中心線134に関して一側に位置して反射ミラー部122を挟む一対の駆動源150および152と、他側に位置して反射ミラー部122を挟む一対の駆動源154および156とはそれぞれ、各対に属する2個の圧電体160の自由端が互いに同じ向きに変位するように屈曲させられる。
それに対し、反射ミラー部122に関して一側に位置して回転中心線134を挟む一対の駆動源150および154と、他側に位置して回転中心線134を挟む一対の駆動源152および156とはそれぞれ、各対に属する2個の圧電体160の自由端が互いに逆向きに変位するように屈曲させられる。
その結果、反射ミラー部122には、図5に示すように、その反射ミラー部122を同じ向きに回転させる変位が、回転中心線134に関して一側に位置する一対の駆動源150および152の一方向の変位と、反対側に位置する一対の駆動源154および156の逆方向の変位との双方によって発生させられる。
以上要するに、各枠側板ばね部144は、それに貼り付けられた圧電体160の直線変位(横変位)を屈曲運動(縦変位)に変換する機能を有し、接続部146は、各枠側板ばね部144の屈曲運動をミラー側板ばね部142の回転運動に変換する機能を有しているのである。そのミラー側板ばね部142の回転運動によって反射ミラー部122が回転させられる。
したがって、本実施形態においては、4個の駆動源150,152,154,156を制御するために、回転中心線134に関して一側に位置する2個の駆動源150,152、すなわち、図3において右上の駆動源150と左上の駆動源152とが第1対を成し、反対側に位置する2個の駆動源154,156、すなわち、同図において右下の駆動源154と左下の駆動源156とが第2対を成している。
本実施形態においては、第1対を成す2個の駆動源150,152と、第2対を成す2個の駆動源154,156とを互いに逆向きに変位させて、反射ミラー部122にそれの回転中心線134まわりの往復回転運動すなわち揺動運動を発生させるために、第1対を成す2個の駆動源150,152に交番電圧が互いに同位相で印加されるのに対し、それとは逆位相の交番電圧が、第2対を成す2個の駆動源154,156に互いに同位相で印加される。その結果、第1対を成す2個の駆動源150,152がいずれも、図3において下向きに撓んだ場合には、第2対を成す2個の駆動源154,156はいずれも、同図において上向きに撓むこととなる。
上述の制御を実現するために、水平走査系100は、図1に示す水平走査駆動回路180を備えている。この水平走査駆動回路180においては、図6に示すように、発振器182が、信号処理回路60から入力された水平同期信号に基づき、交番電圧信号を生成する。発振器182は、位相シフタ184およびアンプ186を経た第1経路を経て、第1対を成す2個の駆動源150,152に接続される一方、位相反転回路188、位相シフタ190およびアンプ192を経た第2経路を経て、第2対を成す2個の駆動源154,156に接続されている。
位相反転回路188は、発振器182から入力された交番電圧信号を、それの位相を反転させて位相シフタ190に供給する。この位相反転回路188は、第2経路のみに設けられるため、第1対を成す2個の駆動源150,152と、第2対を成す2個の駆動源154,156とでは、対応するアンプ186,192から供給される交番電圧信号の位相が互いに逆となる。
いずれの経路においても、位相シフタ184,190は、前記映像信号と反射ミラー部122の振動とが互いに同期するように、駆動源150,152,154,156に供給されるべき交番電圧信号の位相を変化させるために設けられている。
以上説明した光スキャナ104によって水平走査されたレーザビームは、図1に示すように、リレー光学系194によって垂直走査系102に伝送される。
このRSDは、ビームディテクタ200を定位置に備えている。ビームディテクタ200は、光スキャナ104によって偏向されたレーザビーム(すなわち、主走査方向において走査されたレーザビーム)を検出することにより、そのレーザビームの主走査方向における位置を検出するために設けられている。ビームディテクタ200の一例は、ホトダイオードである。
ビームディテクタ200は、レーザビームが所定の位置に到達したことを示す信号をBD信号として出力し、その出力されたBD信号は信号処理回路60に供給される。このビームディテクタ200から出力されたBD信号に応答し、信号処理回路60は、ビームディテクタ200がレーザビームを検出した時期から設定時間が経過するのを待って、必要な駆動信号を各レーザドライバ70,72,74に供給する。これにより、各走査線ごとに、画像表示開始タイミングが決定され、その決定された画像表示開始タイミングで画像表示が開始される。
以上、水平走査系100を説明したが、垂直走査系102は、図1に示すように、機械的偏向を行う揺動ミラーとしてのガルバノミラー210を備えている。ガルバノミラー210には、水平走査系100から出射したレーザビームがリレー光学系194によって集光されて入射するようになっている。このガルバノミラー210は、それに入射したレーザビームの光軸と交差する回転軸線まわりに揺動させられる。このガルバノミラー210の起動タイミングおよび回転速度は、信号処理回路60から供給される垂直同期信号に基づいて制御される。
以上説明した水平走査系100と垂直走査系102との共同により、レーザビームが2次元的に走査され、その走査されたレーザビームによって表現される画像が、リレー光学系214を経て観察者の眼10に照射される。本実施形態においては、リレー光学系214が、光路上において複数個の光学素子216,218を並んで備えている。
図18に示すように、従来の光スキャナ300においては、反射面302に向かって照射される概して円形断面を有するレーザビームがもれなく反射面302に入射するという前提のもと、製造ばらつきや経時変化にもかかわらずそのような入射条件が常に維持されるようにするために、反射面302へのレーザビームの入射領域304とその反射面302の外縁との間に、光が入射しない非入射領域306が存在するように、その反射面302に照射されるレーザビームのビーム径の寸法が設定されていた。
これに対し、本実施形態の光スキャナ104においては、図7に示すように、反射面120に向かって照射される概して円形断面を有するレーザビームの一部が反射面120に入射しないことが許容されるようにレーザビームのビーム径の寸法が設定されている。具体的には、本実施形態においては、レーザビームが反射面120の全体に入射するようにビーム径が設定されており、その結果、ビーム径が反射面120の最大寸法より大きくなっている。
このようにビーム径が設定された結果、本実施形態においては、図7に示すように、反射面120に向かうレーザビームの横断面234が反射面120より大きくなる。よって、反射面120に向かうレーザビームである全照射光が、反射面120に入射する入射光である必要光と、反射面120に入射しない不要光とを含むこととなる。
図8には、光スキャナ104の本体部110に対して反射防止処理が一切施されていない状態において、反射面120の最大寸法より大きいビーム径でレーザビームが反射面120に照射される一例が比較例として示されている。
この比較例においては、反射面120にレーザビームが照射されることにより、反射面120の全体にレーザビームが入射し、さらに、本体部110のうちその反射面120の周辺に位置する周辺部分、すなわち、ミラー側板ばね部142の一部と、固定枠116の一部とにもレーザビームが入射している。
そのため、この比較例においては、本体部110からの反射光が、図8の右上部に示すように、必要光が反射面120で反射した正規反射光と、不要光が周辺部分で予定外に反射した外乱反射光とを含むこととなる。
この比較例においては、正規反射光のみならず外乱反射光も、リレー光学系212によって垂直走査系102に伝送されて網膜14の結像面上に入射してしまう。そのため、観察者によって視認される画像にノイズが生じてしまう。
このノイズには2種類ある。外乱反射光が、反射面120と一緒に揺動する部分としてのミラー側板ばね部142からの反射光である場合には、例えば、画像全体においてちらちらするノイズが発生する。また、外乱反射光が、静止している部分としての固定枠116からの反射光である場合には、例えば、画像上に部分的に、かつ、定位置にノイズが発生する。
このようなノイズを防止するため、本実施形態においては、図9に黒い領域として示すように、光スキャナ104のうち不要光が入射する可能性がある構成要素に無反射膜がコーティングされている。本実施形態においては、光スキャナ104のうちはり部140と固定枠116とが無反射膜のコーティング対象として選定されている。
図9に示すように、無反射膜によるコーティングという処理は、反射光の発生を防止したい面を「処理面」として、その処理面を黒色化することによりその処理面の反射率を低下させるための処理である。
無反射膜の一例として、黒色無電解ニッケルめっきがある。これは、無電解ニッケルめっきが施された処理面を酸化することによって形成される。その処理面には酸化物である黒色の針状結晶が形成され、優れた無反射特性が得られる。その処理面上の皮膜は化学的に安定し、しかも、皮膜の寸法精度と耐食性が非常に優れているため、過酷な条件下(例えば、高温雰囲気等)での使用にも適している。無反射膜の他の例としては、黒クロムめっき、黒ニッケルめっき等がある。
このように、本実施形態においては、光スキャナ104のはり部140と固定枠116とに無反射膜がコーティングされているため、それら部分の反射能力が低下させられる。
したがって、本実施形態によれば、図9に示すように、レーザビームのうちの不要光が光スキャナ104のうち反射面120以外の部分であるはり部140および固定枠116に入射しても、それらからの予定外の反射光によって画質が低下せずに済む。
よって、本実施形態によれば、反射面120からの正規反射光に悪影響を及ぼすことなく、その反射面120に向かって照射されるレーザビームの横断面を拡大して、そのレーザビームが反射面120に入射する入射領域の面積を拡大することが容易となり、さらに、入射領域の面積拡大によって高解像度を実現することも容易となる。
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、光スキャナ104が前記(1)項に係る「光スキャナ」の一例を構成し、レーザビームが同項における「光」の一例を構成しているのである。
さらに、本実施形態においては、無反射膜がコーティングされたはり部140と固定枠116とがそれぞれ、前記(2)項における「低反射能力部」の一例を構成し、それらはり部140と固定枠116とがそれぞれ、前記(3)項における「低反射率部」の一例を構成し、上記無反射膜が前記(5)項における「反射防止膜」の一例を構成し、はり部140が前記(7)項における「揺動部」の一例を構成しているのである。
さらに、本実施形態においては、反射ミラー部122が前記(8)項における「反射ミラー部」の一例を構成し、はり部140が同項における「はり部」の一例を構成しているのである。
さらに、本実施形態においては、はり部140が前記(9)項における「揺動部」の一例を構成し、そのはり部140のうち反射面120に隣接した部分であって無反射膜でコーティングされる部分が同項における「低反射能力部」の一例を構成しているのである。
さらに、本実施形態においては、固定枠116が前記(12)項における「静止部」の一例を構成し、その固定枠116のうち無反射膜でコーティングされる部分が同項における「低反射能力部」の一例を構成しているのである。
さらに、本実施形態においては、光源ユニット20が前記(16)または(17)項における「光源」の一例を構成し、走査装置24が前記(16)または(18)項における「走査部」の一例を構成しているのである。
なお付言するに、前述の処理面に無反射膜をコーティングするために、その処理面に特別な前処理を施すことは本発明を実施するために不可欠なことではない。ただし、前処理として、処理面を例えば梨地化するなどして粗面化すれば、処理面の無反射特性がさらに向上する。この場合には、梨地化された処理面が前記(4)項における「粗い表面」の一例を構成することとなる。
さらに付言するに、本実施形態においては、前述の処理面の反射能力の低下が、無反射膜による反射率の低下によって実現されているが、屈折率の異なる膜(例えば、誘電体薄膜)を多層重ねた反射防止膜によって実現してもよい。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。ただし、本実施形態は、第1実施形態と共通する要素が多く、異なる要素は無反射膜がコーティングされた構成要素に関するもののみであるため、異なる要素についてのみ詳細に説明し、共通する要素については同一の符号または名称を使用して引用することにより、詳細な説明を省略する。
第1実施形態においては、無反射膜がはり部140と固定枠116とにコーティングされている。これに対し、本実施形態においては、図10に黒い領域として示すように、はり部140のみに無反射膜がコーティングされている。
光スキャナ104は、レーザビームが照射されると、その照射されたレーザビームのうちの不要光がはり部140のみに入射し、固定枠116には入射しないように設計される場合がある。この場合は、はり部140のみコーティングすることで足りる。
そこで、本実施形態においては、光スキャナ104のはり部140のみに無反射膜がコーティングされることにより、不要光の反射による画質の低下が回避される。したがって、本実施形態によれば、無反射膜のコーティングの無駄を省略することが容易となる。
次に、本発明の第3実施形態を説明する。ただし、本実施形態は、第1実施形態と共通する要素が多く、異なる要素は無反射膜がコーティングされた構成要素に関するもののみであるため、異なる要素についてのみ詳細に説明し、共通する要素については同一の符号または名称を使用して引用することにより、詳細な説明を省略する。
第1実施形態においては、無反射膜がはり部140と固定枠116との全領域にコーティングされている。これに対し、本実施形態においては、図11に黒い領域として示すように、無反射膜が固定枠116の一部のみにコーティングされている。
前述のように、不要光の反射によって画像に発生するノイズには2種類あり、不要光が固定枠116の表面で予定外に反射した外乱反射光は、画像に定常的なノイズを発生させ、場鴻によっては、ちらちらするノイズより強く観察者に画質の低下を感じさせる。
そこで、本実施形態においては、光スキャナ104の固定枠116に無反射膜がコーティングされている。しかも、固定枠116の表面全体にではなく、不要光が入射する領域に限ってコーティングされている。
次に、本発明の第4実施形態を説明する。ただし、本実施形態は、第1実施形態と共通する要素が多く、異なる要素は無反射膜がコーティングされた構成要素に関するもののみであるため、異なる要素についてのみ詳細に説明し、共通する要素については同一の符号または名称を使用して引用することにより、詳細な説明を省略する。
第1実施形態においては、無反射膜が、はり部140と固定枠116とにコーティングされている。これに対し、本実施形態においては、図12に黒い領域として示すように、無反射膜がベース112の内の凹部132の表面240にコーティングされている。
本体部110においては、前述のように、貫通穴114が存在し、その貫通穴114は、振動体124と固定枠116との間に隙間として存在する。そのため、レーザビームは、その貫通穴114を通過してベース112中の凹部132に到達し得る。凹部132の表面240で不要光が反射した反射光は外乱反射光となって画像に悪影響を及ぼし得る。
そこで、本実施形態においては、凹部132の表面240に無反射膜がコーティングされることにより、凹部132の表面240への不要光の入射によって画質が低下することが抑制される。
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、凹部132が前記(12)項における「静止部」の一例を構成し、その凹部132の表面240が同項における「低反射能力部」の一例を構成しているのである。
次に、本発明の第5実施形態を説明する。ただし、本実施形態は、第1実施形態と共通する要素が多いため、異なる要素についてのみ詳細に説明し、共通する要素については同一の符号または名称を使用して引用することにより、詳細な説明を省略する。
第1実施形態においては、反射ミラー部122に対しては反射防止処理が施されていない。これに対し、本実施形態においては、反射ミラー部122に対して反射防止処理が施されており、具体的には、反射ミラー部122のうち反射面120を除く面に反射防止処理が施されている。
さらに具体的には、図13に黒い領域として示すように、無反射膜が、反射ミラー部122のうち反射面120に隣接した側面250と、反射面120とは反対側に位置する裏面252とにコーティングされている。側面250のうち少なくとも、反射面120の揺動により側面250と照射光との角度が変化する部分には、無反射膜がコーティングされている。
反射ミラー部122は、前述のように、走査のための回転中心線134まわりに揺動させられる。そのため、図14の(a)に示すように、反射ミラー部122の反射面120にレーザビームがまっすぐに入射する正対位置においては、レーザビームは反射面120には入射するが側面250には入射しない。
これに対し、図14の(b)に示すように、反射ミラー部122が揺動した位置においては、レーザビームが反射面120のみならず側面250にも入射する。その入射したレーザビームが側面250で反射すると、外乱反射光が発生して画像に悪影響を及ぼし得る。
さらに、レーザビームのうちの不要光が反射ミラー部122の裏面252に入射して反射することがあると、このことによっても画像に悪影響が及び得る。
したがって、本実施形態においては、反射ミラー部122の側面250と裏面252とに無反射膜がコーティングされることにより、不要光による反射ミラー部122での予定外の反射が防止される。
なお付言すれば、さらに、例えば、はリ部140の側面や固定枠116の側面に無反射膜をコーティングする態様で、本発明を実施することが可能である。
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、反射ミラー部122が前記(7)項における「揺動部」の一例を構成し、その反射ミラー部122のうち側面250および裏面252が同項における「低反射能力部」の一例を構成しているのである。
次に、本発明の第6実施形態を説明する。ただし、本実施形態は、第5実施形態と共通する要素が多いため、異なる要素についてのみ詳細に説明し、共通する要素については同一の符号または名称を使用して引用することにより、詳細な説明を省略する。
第5実施形態においては、反射ミラー部122の側面250に無反射膜がコーティングされることにより、反射防止処理が行われる。これに対し、本実施形態においては、図15の(a)に示すように、反射ミラー部122において反射面120と側面260とが交わる角度が鋭角になるように、すなわち、反射ミラー部122の側面260が傾斜面になるように反射ミラー部122の形状が加工されている。
第5実施形態においては、図14の(b)に示すように、反射面120と側面250とが交わる角度が直角であるため、反射ミラー部122が正対位置から揺動した位置においては、レーザビームが反射ミラー部122の側面250に入射する。
これに対し、本実施形態においては、図15の(b)に示すように、反射ミラー部122の反射面120と側面260とが交わる角度が鋭角であるため、反射ミラー部122の揺動位置において、レーザビームが側面260に入射することなく通過する。そのため、レーザビームのうちの不要光が側面260で予定外に反射することはなく、その結果、側面260から外乱反射光が発生しない。
ここで、図16の工程図を参照することにより、反射ミラー部122の側面260を傾斜面として加工する方法の一例を具体的に説明する。
この方法は、概略的には、ウェットエッチングに伴う結晶面によるエッチング速度の異方性を積極的に利用することにより、反射ミラー部122の側面260を斜面化する方法である。
具体的には、まず、図16の(a)に示すように、シリコンウェーハ(例えば、厚さ100μm)が反射ミラー部122のための被エッチング材270として使用される。
次に、図16の(b)に示すように、被エッチング材270の両面にエッチングマスク材272がコーティングされる。エッチングマスク材276は例えば、被エッチング材270を加熱することによってその被エッチング材270の両面に形成された酸化皮膜である。
続いて、図16の(c)に示すように、リソグラフィにより片側のエッチングマスク材272(同図の例においては上側のエッチングマスク材272)に所定のパターンが形成される。その後、同図の(d)に示すように、被エッチング材270とエッチングマスク材272との積層体がエッチング槽274に、水酸化カリウム溶液(KOH)または水酸化テトラメチルアンモニウム溶液(TMAH)をエッチング液として浸漬される。
このウェットエッチング方法においては、エッチングが被エッチング材270に異方的に徐々に進行し、そのエッチングにより残る面は(111)で表される結晶面であり、その角度は54.7度である。
図16の(e)に示すようにエッチングが終了すれば、シリコンウェーハ(積層体)がエッチング槽274から取り出される。その後、同図の(f)に示すように、エッチングマスク材272が被エッチング材270から剥離され、これにより、側面260の全周が傾斜面である反射ミラー部122が完成する。
上述のように、ウェットエッチングによって加工された反射ミラー部122の側面260の傾斜角度は54.7度である。この角度は、図17に示すように、反射ミラー部122が、実線で示す最大傾斜位置に揺動させられた状態においても、レーザビームを側面260に入射させないために十分な角度である。
したがって、本実施形態によれば、レーザビームのうちの不要光が反射ミラー部122を無反射状態で通過することができるのである。
以上の説明から明らかなように、本実施形態においては、反射ミラー部122の側面260が前記(2)項における「低反射能力部」の一例を構成し、さらに、前記(6)項における「光通過部」の一例も構成しているのである。
さらに、本実施形態においては、反射ミラー部122が前記(7)項における「揺動部」の一例を構成し、側面260が同項における「低反射能力部」の一例を構成しているのである。
なお付言すれば、以上説明した第1ないし第6実施形態のうちのいくつかを必要に応じて選択して組み合わせた形態で本発明を実施することが可能である。
以上、本発明の実施の形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、前記[課題を解決するための手段]の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
本発明の第1実施形態に従う光スキャナ104を備えた網膜走査型ディスプレイ装置を示す系統図である。 図1における光スキャナ104を組立て状態で示す斜視図である。 図1における光スキャナ104を示す分解斜視図である。 図2における振動体124の一部を示す縦断面図である。 図2における振動体124を示す斜視図である。 図1における水平走査駆動回路180のハードウェア構成を示すブロック図である。 図2における光スキャナ104に使用される照射光のビーム径を説明するための斜視図である。 図2における光スキャナ104に対して反射防止処理を施さない状態でレーザビームを照射することに伴って発生する反射光を説明するための斜視図である。 図2における光スキャナ104に対して反射防止処理を施した状態でレーザビームを照射することに伴って発生する反射光を説明するための斜視図である。 本発明の第2実施形態に従う光スキャナ104のうちの本体部110を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に従う光スキャナ104のうちの本体部110を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態に従う光スキャナ104を示す分解斜視図である。 本発明の第5実施形態に従う光スキャナ104のうちの本体部110を示す斜視図である。 図13に示す振動体124のうちの反射ミラー部122を正対位置と揺動位置とについて示す側面断面図である。 本発明の第6実施形態に従う光スキャナ104のうちの反射ミラー部122を正対位置と揺動位置とについて示す側面断面図である。 図15における反射ミラー部122の製造工程を時系列的に説明するための側面断面図である。 図15における反射ミラー部122を最大傾斜位置について示す側面断面図である。 従来の光スキャナ300に使用される照射光のビーム径を説明するための斜視図である。
符号の説明
20 光源ユニット
24 走査装置
100 水平走査系
102 垂直走査系
104 光スキャナ
110 本体部
112 ベース
116 固定枠
120 反射面
122 反射ミラー部
124 振動体
132 凹部
140 はり部
234 横断面
240 表面
250,260 側面
252 裏面

Claims (18)

  1. 入射した光を反射する反射面とその入射光の入射方向との角度を変化させることにより、その反射面からの反射光の走査を行う光スキャナであって、
    前記走査のために前記反射面に向かって照射される照射光が、前記反射面に入射する必要光とその反射面に入射しない不要光とを一緒に発生させる横断面を有する光スキャナ。
  2. さらに、前記不要光を反射する反射能力が前記必要光を前記反射面が反射する反射能力より低い低反射能力部を含む請求項1に記載の光スキャナ。
  3. 前記低反射能力部は、前記不要光が入射し、その入射した不要光を前記反射面より低い隼射率で反射する低反射率部を含む請求項2に記載の光スキャナ。
  4. 前記低反射率部は、前記不要光の入射面として、前記反射面より粗い表面を有する請求項3に記載の光スキャナ。
  5. 前記低反射率部は、前記不要光の入射面として、反射防止膜でコーティングされた表面を有する請求項3または4に記載の光スキャナ。
  6. 前記低反射能力部は、前記不要光を無反射状態で通過させる光通過部を含む請求項2ないし5のいずれかに記載の光スキャナ。
  7. さらに、前記走査のために前記反射面と一緒に揺動させられる揺動部を含み、その揺動部に前記低反射能力部が形成されている請求項2ないし6のいずれかに記載の光スキャナ。
  8. さらに、
    前記反射面が形成された反射ミラー部と、
    その反射ミラー部を捩じり振動させるために、その反射ミラー部に連結された弾性を有するはり部と
    を含む請求項7に記載の光スキャナ。
  9. 前記はり部は、前記揺動部として機能し、前記低反射能力部は、そのはり部のうち前記反射面に隣接した部分のうちの少なくとも一部に形成される請求項8に記載の光スキャナ。
  10. 前記反射ミラー部は、前記反射面が形成された前面とその前面以外の面である他の面とを有して前記揺動部として機能し、前記低反射能力部は、前記他の面のうちの少なくとも一部に形成される請求項8または9に記載の光スキャナ。
  11. 前記他の面は、前記反射ミラー部のうち、前記前面に隣接した側面であって、前記前面の外縁に鋭角的に交わるものを含む請求項10に記載の光スキャナ。
  12. さらに、前記反射面の運動中に静止している静止部を含み、前記低反射能力部は、その静止部に形成されている請求項2ないし7のいずれかに記載の光スキャナ。
  13. さらに、
    前記走査のために前記反射面を揺動させる本体部であって、(a)前記反射面が形成された反射ミラー部と、(b)固定部と、(c)前記反射ミラー部を捩じり振動させるために、その反射ミラー部と前記固定部とに両端を支持された弾性を有するはり部とが互いに一体的に形成されたものと、
    その本体部が装着されるべけベースと
    を含む請求項12に記載の光スキャナ。
  14. 前記固定部は、前記静止部として機能し、前記低反射能力部は、その固定部のうちの少なくとも一部に形成されている請求項13に記載の光スキャナ。
  15. 前記ベースは、前記静止部として機能し、前記低反射能力部は、そのベースのうちの少なくとも一部に形成されている請求項13または14に記載の光スキャナ。
  16. 光束の走査によって画像を形成する画像形成装置であって、
    前記光束を出射する光源と、
    請求項1ないし15のいずれかに記載の光スキャナを有し、前記光源から出射した光束を走査する走査部と
    を含む画像形成装置。
  17. 前記光源は、前記反射面に入射する必要光とその反射面に入射しない不要光とを一緒に発生させる横断面を前記光束が有する状態でその光束を前記光スキャナにおける前記反射面に向かって出射する請求項16に記載の光スキャナ。
  18. 前記走査部は、前記光束を主走査方向に高速で走査する主走査と、その主走査方向と交差する副走査方向に低速で走査する副走査とを行うものであり、前記光スキャナは、前記主走査を行うために使用される請求項16または17に記載の画像形成装置。
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