JP2024068414A - 可動装置、光走査システム、ヘッドアップディスプレイ、レーザヘッドランプ、ヘッドマウントディスプレイ、物体認識装置及び移動体。 - Google Patents

可動装置、光走査システム、ヘッドアップディスプレイ、レーザヘッドランプ、ヘッドマウントディスプレイ、物体認識装置及び移動体。 Download PDF

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Abstract

【課題】駆動感度を高くしつつ小型化が実現可能な可動装置を提供する。【解決手段】本発明は、可動部と、前記可動部を駆動させる駆動部と、前記可動部と前記駆動部を連結する連結部と、を有し、前記連結部は、前記可動部と前記駆動部の少なくとも一方と平面視において重なる領域に間隔を有し、平面視における前記可動部及び前記駆動部との接続領域を除く前記可動部との接続位置と前記駆動部との接続位置との間の連結部の長さは、平面視における前記駆動部と前記可動部との距離よりも長いことを特徴とした可動装置である。【選択図】図1E

Description

本発明は、可動装置、光走査システム、ヘッドアップディスプレイ、レーザヘッドランプ、ヘッドマウントディスプレイ、物体認識装置及び移動体に関する。
特許文献1では、SOIウェハに対し、酸化シリコン層側からのエッチングにより酸化シリコン層側に開口する空洞を外側圧電アクチュエータの形成領域に形成し、空洞の露出面を酸化シリコン層で被覆する。次に、SOIウェハの酸化シリコン層とSOIウェハの支持層とを接合して、空洞を封入したSOIウェハを製造する。次に、SOIウェハの裏面側に凹部を形成した後、裏面側から凹部の深さ方向に、異方性のドライエッチングを行って、酸化シリコン層を除去する方法が開示されている。
特開2020‐204695号公報
駆動感度を高くしつつ小型化が実現可能な可動装置を提供する。
本発明は、可動部と可動部を駆動させる駆動部と、可動部と駆動部を連結する連結部からなる可動装置であって、駆動部と、連結部が重なる領域があり、重なる領域は、駆動部と連結部の間に、可動部側に開放される空間を有することを特徴とする可動装置である。
駆動感度を高くしつつ小型化が実現可能な可動装置を提供することができる。
本実施形態の構成の一例を示す平面図である。 本実施形態の構成の一例を示す裏面図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図の断面図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図の断面図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図の断面図である。 可動装置の第2駆動構造部の駆動を模式的に表した図である。 (a)可動装置の圧電素子部群Aに印加される駆動電圧Aの波形の一例(b)圧電素子部群Bに印加される駆動電圧の波形Bの一例(c)駆動電圧Aの波形と駆動電圧Bの波形を重ね合わせた図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図である。 本実施形態の構成の一例を示す裏面図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図の断面図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図の断面図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図の断面図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図の断面図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図である。 本実施形態の構成の一例を示す裏面図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図の断面図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図の断面図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図の断面図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図である。 本実施形態の構成の一例を示す裏面図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図の断面図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図の断面図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図の断面図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図である。 本実施形態の構成の一例を示す裏面図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図の断面図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図の断面図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図の断面図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図である。 本実施形態の構成の一例を示す裏面図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図の断面図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図の断面図である。 本実施形態の構成の一例を示す平面図の断面図である。 光走査システムの一例の概略図である。 光走査システムの一例のハードウェア構成図である。 制御装置の一例の機能ブロック図である。 光走査システムに係る処理の一例のフローチャートである。 ヘッドアップディスプレイ装置を搭載した自動車の一例の概略図である。 ヘッドアップディスプレイ装置の一例の概略図である。 光書込装置を搭載した画像形成装置の一例の概略図である。 光書込装置の一例の概略図である。 ライダ装置を搭載した自動車の一例の概略図である。 ライダ装置の一例の概略図である。 レーザヘッドランプの構成の一例を説明する概略図である。 ヘッドマウントディスプレイの構成の一例を示す概略斜視図である。 ヘッドマウントディスプレイの構成の一部の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1の実施形態]
<可動装置の構成>
第1の実施形態を図1に示す。図1Aは正面図、図1Bは裏面図、図1C~図1Eはそれぞれ断面図である。
図1に示すように、可動装置13は、入射した光を反射するミラー部101と、ミラー部に接続され、ミラー部をY軸に平行な第1軸周りに駆動する第1駆動構造部110a、110bと、ミラー部および第1駆動構造部を支持する第1支持部120と、第1支持部に接続され、ミラー部および第1支持部をY軸に平行な第2軸周りに駆動する第2駆動構造部130a、130bと、第2駆動構造部を支持する第2支持部140と、第1駆動構造部および第2駆動構造部および制御装置に電気的に接続される電極接続部150と、を有する。
可動装置13は、例えば、第一のSOI(Silicon On Insulator)基板361と第二のSOI基板362の2枚のSOI基板が酸化シリコン層363を挟んで接合されて形成されている。第一のSOI基板はシリコン支持層361a、酸化シリコン層361b、シリコン活性層361cで形成され、第二のSOI基板はシリコン支持層362a、酸化シリコン層362b、シリコン活性層362cで形成されている。各々のSOI基板はエッチング処理等により成形し、成形した基板上に反射面14や第1駆動部112a、112b、第2駆動部131a~131d、132a~132d、電極接続部150等を形成することで、各構成部が一体的に形成されている。なお、上記の各構成部の形成は、SOI基板の成形後に行ってもよいし、SOI基板の成形中に行ってもよい。
先述したように駆動部には、第1駆動構造部110に配置した第1駆動部112a、112bおよび、第2駆動構造部130に配置した第2駆動部131a~131d、132a~132dがある。本実施形態における主要な構造は、第1駆動部であるため、説明の簡略化のために、第1駆動部を駆動部と記すことがある。
SOI基板は、単結晶シリコン(Si)からなる第1のシリコン層の上に酸化シリコン層が設けられ、その酸化シリコン層の上にさらに単結晶シリコンからなる第2のシリコン層が設けられている基板である。以降、第1のシリコン層をシリコン支持層361a、362a、第2のシリコン層をシリコン活性層361c、362cとする。
シリコン活性層361c、362cは、X軸方向またはY軸方向に対してZ軸方向への厚みが小さいため、シリコン活性層のみで構成された部材は、弾性を有する弾性部としての機能を備える。
なお、SOI基板は、必ず平面状である必要はなく、曲率等を有していてもよい。また、エッチング処理等により一体的に成形でき、部分的に弾性を持たせることができる基板であれば可動装置13の形成に用いられる部材はSOI基板に限られない。
次に第1軸を中心に回動させるための主走査構造の詳細を説明する。
ミラー部101は、例えば、シリコン活性層361cで構成された円形状のミラー部基体102と、ミラー部基体の+Z側の面上に形成された反射面14とから構成される。ミラー部基体102は、例えば、シリコン活性層361cから構成される。反射面14は、例えば、アルミニウム、金、銀等を含む金属薄膜で構成される。
また、図1Bに示すように、ミラー部101は、ミラー部基体102の-Z側の面にミラー部補強用のリブ103が形成されていてもよい。リブは、例えば、シリコン支持層361aおよび酸化シリコン層361bから構成され、ミラー振幅時に生じる反射面14の歪みを抑制することができる。
第1駆動構造部110a、110bは、シリコン活性層361cで構成された駆動部112a、112bと、トーションスプリング111a、111bから構成される。駆動部112a、112bは、第1圧電素子部を有したシリコン活性層からなり、駆動部112a、112bの裏面には駆動部リブ114a、114bと後述する駆動部接続部113a、113bが形成されている。駆動部112a、112bの一端は、後述するトーションバースプリング111a、111bと接続され、他端は第1支持部120の内周部に接続されている。
第1圧電素子部は、図1Eに示すように弾性部であるシリコン活性層361cの+Z側の面上に下部電極201、圧電部202、上部電極203の順に形成されて構成される。上部電極203および下部電極201は、例えば金(Au)または白金(Pt)等から構成される。圧電部202は、例えば、圧電材料であるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)からなる。
トーションバースプリング111a、111bは、図1Bに示すように、第1軸方向を長手方向として、第二のSOI基板362のシリコン活性層362cから構成されている。ミラー部14は可動部の一例であり、駆動部112a、112bは駆動部の一例である。トーションバースプリング111a、111bは、連結部を構成する一部分の一例である。
トーションバースプリング111a、111bは、それぞれの一端がミラー接続部104を介してミラー部リブ103に接続し、他端が駆動部接続部113a、113bを介して駆動部112a、112bに接続され、ミラー部101を回動可能に支持している。ミラー共振周波数はトーションバースプリング111aの長さ、幅、厚さで設計されている。
平面視である図1Bに示すトーションバースプリング111aと、ミラー接続部104およびミラー部リブ103を介してミラー部基体102に接続される個所を断面方向から見ると、図1Eで示すように、ミラー部基体102は積層上に接続領域591(可動部と連結部の接続)を介して、連結部111aと接続している。接続領域591は第1のSOI基板のシリコン支持層361aおよび第2のSOI基板のシリコン活性層362cから構成されている。接続領域591は連結部111aを構成する一部分の一例である。
また、接続領域の一部である平面視で示したミラー接続部104は、連結部111aを構成する一部分の一例である。本実施形態においては、ミラー接続部104とミラー部リブ103は、異なる層で形成されているが、一体的に形成されていても良い。ミラー接続部104とミラー部リブ103を一体的に形成する場合、ミラー部101を補強するため剛性が高いことが好ましい。ただし、例えば、ミラー接続部104の剛性をトーションバースプリング111a、111bと同定度まで下げることで、可動装置の駆動感度をより高くする構成としても良い。
平面視である図1Bに示すトーションバースプリング111aは、駆動部接続部113aを介して駆動部112aに接続される。断面視である図1Eで示すように、駆動部112aは、積層上に接続領域590(駆動部と連結部の接続)を介して、トーションバースプリング111aと接続する。接続領域590は第1のSOI基板のシリコン支持層361aおよび第2のSOI基板のシリコン活性層362cから構成されている。接続領域590は連結部111aを構成する一部分の一例である。
駆動部接続部113a、113bは、連結部を構成する一部分の一例である。本実施例においては、駆動部接続部113a、113bと駆動部リブ114a、114bは、異なる層で形成されているが、後述する第4の実施形態のように一体的に形成されていても良い。駆動部接続部113a、113bを、ミラー部リブ103又は駆動部リブ114a、114bと一体的に形成する場合、駆動部112a、112bを補強するため剛性が高いことが好ましい。ただし、例えば、駆動部接続部113a、113bの剛性をトーションバースプリング111a、111bと同定度まで下げることで、可動装置の駆動感度をより高くする構成としても良い。
駆動部112a、112bは、第1圧電素子部とそれを支持するシリコン活性層361cの部分から構成される。第1圧電素子部は、駆動力を発揮するように設計され、シリコン活性層361cの部分は、連結部111aとの接合や、支持部120との接合に適した形状に便宜設計している。また、シリコン活性層361cは支持部120が担っている駆動を支持する役割も一部担う形となっている。
第1圧電素子部とシリコン活性層361cの形状は、それぞれ別なフォトリソグラフィー工程を設けて加工するため、それぞれの形状に大きな制約を受けることなく任意な形状を適宜形成することが可能である。
トーションバースプリング111a、111bは、図1Bに示すように、第1軸方向を長手方向として、第二のSOI基板362のシリコン活性層362cから構成されている。ミラー部14は可動部の一例であり、駆動部112aは駆動部の一例である。トーションバースプリング111aは、連結部の一例である。
トーションバースプリング111a、111bは、それぞれの一端がミラー接続部104を介してミラー部リブ103に接続する。トーションバースプリング111a、111bの他端は、駆動部接続部113a、113bを介して駆動部112a、112bに接続される。ミラー部101を回動可能に支持している。ミラー共振周波数はトーションバースプリング111aの長さ、幅、厚さで設計されている。
ここで図1Bに示すようにトーションバースプリングはそのねじり中心軸をミラーの中心からオフセット(dS)することで、駆動部先端のZ方向の振幅を回転力(モーメント)に変えてミラーを回動させている。駆動部は先端が自由端となっているため圧電駆動力を妨げることなく大振幅が得られる。
更に駆動部の曲げモード共振をミラー共振(トーションバースプリングのねじりモード共振)近傍に設定することで、ミラーの回転角度を大きく拡大することができ、低い印可電圧で大振幅動作が可能となる。駆動部リブ114a、114bの形状や幅で剛性を設計し駆動部の曲げモードの共振周波数を所望の値に設定している。
図1Aに戻り、第1支持部120は、例えば、シリコン支持層361a、酸化シリコン層361b、シリコン活性層361cから構成され、ミラー部101および第一駆動部112a、112bを囲うように形成された略矩形形状の支持体である。
図1EのE-E’断面を見ると分かるように、ミラー部基体102とトーションバースプリング111aはZ方向の視野で重なっている。また、トーションバースプリング111aと駆動部112aはZ方向の視野で重なっている。
なお、平面視とは、ミラー部14の上面の法線方向から対象を見ることである。図1Aには、参考のため、互いに直交するX軸、Y軸、及びZ軸が示される。X軸方向及びY軸方向は、ミラー部14の上面に平行な平面内で互いに直交する方向である。また、Z軸方向は、X軸方向及びY軸方向に直交する方向である。言い換えれば、Z軸方向は、ミラー部14の上面の法線方向である。ここで、平面視におけるミラー部14とは、図1AのXY平面で示すミラー部14を指すものとする。なお、他の図においても、図1Aに対応するX軸、Y軸、及びZ軸を示す場合がある。
ミラー部14とトーションバースプリング111aの間に、第一のシリコン支持層361aが配置されるともに空間580が形成される。空間580は、駆動部112a側に開放されている。
駆動部112aとトーションバースプリング111aの間にも、第一のシリコン支持層361aが配置されるともに第一のシリコン支持層361aの厚さ分を間隙として空間580が形成されている。空間580は、ミラー14側に開放されている。
これにより、トーションバースプリング111aのばね定数となるトーションバースプリング111aの長さは、ミラー部14および駆動部112aが開放されている空間を含む領域に広がる。実質、トーションバースプリングを短くすることなく、同じばね定数のトーションバースプリングをミラー部の下層に重ねることができている。この重なった領域分、実質、第1支持部120がコンパクトに形成できる。
トーションバースプリング111aと駆動部112aの接続は、第一のシリコン支持層361aによってなされ、厚さ方向に積層するように接合されている。ここで、厚さ方向とは、1Eに示すZ軸方向を指す。すなわち、厚さ方向は、第1支持部120における、シリコン支持層361a、酸化シリコン層361b、シリコン活性層361cの積層方向と同一の方向である。この接合されている部分を接合部領域590とする。同様にミラー部14と駆動部112aの接続は、第一のシリコン支持層361aによってなされ、厚さ方向に積層するように接合されている。この接合されている部分を接合部領域591とする。
この接合部領域が厚さ方向に配置されていることで、従来の平面方向での接合する方法と比べ、平面方向の接合部領域分、狭くすることが可能となる。これにより、狭くなった分、トーションバースプリングの実質的な長さを変えることなく、第1支持部120をコンパクトに設計することが可能となる。可動装置として、ばね定数が同等で振れ幅を維持したまま、小型化が可能となる。
図1Eには、それぞれの主要な構成要素の距離関係を示す。可動部および駆動部と連結部との距離501をL1とする。L1はZ軸方向の間隔を示し、このL1が有限の数値を示すことで、ここに空間があることを意図している。この空間によってトーションバースプリング111aが動くことができる。
次に、可動部および駆動部と連結部と間に形成される空間長さ502をL2とする。この時、接続領域(駆動部と連結部の接続)590、接続領域(可動部と連結部の接続)591を除く、駆動部と可動部の間のトーションバースプリングの長さとする。この接続領域は、トーションバースプリングのうち、駆動部又は可動部と連結する面と、当該面とZ軸方向で連続する部分であり、連結面を底面とする柱状の領域とする。
最後に、可動部と駆動部の距離503をL3とする。L3が有限あることで可動部と駆動部は直接、直接接触することがない。
本実施形態のように2枚のSOI基板を接合することで、立体的な構造を作ることができる。つまりは、L1をシリコン支持層361aで形成することで、L3よりはるかに大きいL2を実現できる。L2はばね定数を決定する重要なファクターであり、この値に制約をかけることなく、L3をできるだけ小さくすることで、大きな可動部と、小型の可動装置が実現できる。
先の説明でトーションバースプリングを111a、駆動部を112aと記しているが、図から分かるように、本実施形態では対称性を有しており、トーションバースプリング111bおよび駆動部112bに対しても上記記載の配置は同様である。以下ではそれぞれを代表して111a、112aのみの記載とすることがあるが、111b、112bを含み、111a,112aに限定しない。
このように、ミラー部14と駆動部112aは第一のSOI基板のシリコン活性層361cで形成し、トーションバースプリングは第二のSOI基板のシリコン活性層362cで形成しているため、これらを第一のシリコン支持層361aの厚さ分を間隙として立体的に重ねてコンパクトに構成することができている。またこれにより、主走査構造の慣性モーメントを小さくすることができる。
次に第2軸を中心に回動をおこなうための副走査の構造の詳細を説明する。第2駆動構造部130a、130bは、例えば、折り返すように連結された複数の第2駆動構造部131a~131d、132a~132dから構成されており、第2駆動構造部130a、130bの一端は第1支持部120の外周部に接続され、他端は第2支持部140の内周部に接続されている。このとき、第2駆動構造部130aと第1支持部120の接続箇所および第2駆動構造部130bと第1支持部120の接続箇所、さらに第2駆動構造部130aと第2支持部140の接続箇所および第2駆動構造部130bと第2支持部140の接続箇所は、反射面14の中心に対して点対称となっている。
図1Cに示されるように、第2駆動構造部130a、130bは、弾性部であるシリコン活性層361cの+Z側の面上に下部電極201、圧電部202、上部電極203の順に形成されて構成される。上部電極203および下部電極201は、例えば金(Au)または白金(Pt)等から構成される。圧電部202は、例えば、圧電材料であるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)からなる。
図1Aに戻り、第2支持部140は、第一のSOI基板361と第二のSOI基板362の2枚のSOI基板が酸化シリコン層363を挟んで接合されて構成され、ミラー部101、第1駆動構造部110a、110b、第1支持部120および第2駆動構造部130a、130bを囲うように形成された矩形の支持体である。
電極接続部150は、例えば、第2支持部140の+Z側の面上に形成され、第1駆動部112a、112b、第2圧電駆動131a~131d、132a~132dの各上部電極203および各下部電極201にアルミニウム(Al)等の電極配線を介して電気的に接続されている。なお図1Aでは電極配線は図示していない。上部電極203または下部電極201は、それぞれが電極接続部と直接接続されていてもよいし、電極同士を接続する等により間接的に接続されていてもよい。
なお、本実施形態では、圧電部202が弾性部であるシリコン活性層361cの一面(+Z側の面)のみに形成された場合を一例として説明したが、弾性部の他の面(例えば-Z側の面)に設けても良いし、弾性部の一面および他面の双方に設けても良い。
また、ミラー部を第1軸周りまたは第2軸周りに駆動可能であれば、各構成部の形状は実施形態の形状に限定されない。例えば、トーションバースプリング111a、111bや第1駆動部112a、112bが曲率を有した形状を有していてもよい。
さらに、第1駆動構造部110a、110bの上部電極203の+Z側の面上、第1支持部の+Z側の面上、第2駆動構造部130a、130bの上部電極203の+Z側の面上、第2支持部の+Z側の面上の少なくともいずれかに酸化シリコン膜からなる絶縁層が形成されていてもよい。このとき、絶縁層の上に電極配線を設け、また、上部電極203または下部電極201と電極配線とが接続される接続スポットのみ、開口部として部分的に絶縁層を除去または絶縁層を形成しないことにより、第1駆動構造部110a、110b、第2駆動構造部130a、130bおよび電極配線の設計自由度をあげ、さらに電極同士の接触による短絡を抑制することができる。また、酸化シリコン膜は、反射防止材としていの機能も備える。
[制御装置の制御の詳細]
次に、可動装置の第1駆動構造部および第2駆動構造部を駆動させる制御装置の制御の詳細について説明する。
第1駆動構造部110a、110b、第2駆動構造部130a、130bが有する圧電部202は、分極方向に正または負の電圧が印加されると印加電圧の電位に比例した変形(例えば、伸縮)が生じ、いわゆる逆圧電効果を発揮する。第1駆動構造部110a,110b,第2駆動構造部130a、130bは、上記の逆圧電効果を利用してミラー部101を可動させる。
このとき、ミラー部101の反射面14がXY平面に対して+Z方向または-Z方向へ傾いたときのXY平面と反射面14により成す角度を、振れ角とよぶ。このとき、+Z方向を正の振れ角、-Z方向を負の振れ角とする。
まず、第1駆動構造部を駆動させる制御装置の制御について説明する。
第1駆動構造部110a、110bでは、第1駆動部112a、112bが有する圧電部202に、上部電極203および下部電極201を介して駆動電圧が並列に印加されると、それぞれの圧電部202が変形する。この圧電部202の変形による作用により、第1駆動部112a、112bが屈曲変形する。その結果、2つのトーションバースプリング111a、111bのねじれを介してミラー部101に第1軸周りの駆動力が作用し、ミラー部101が第1軸周りに可動する。第1駆動構造部110a、110bに印加される駆動電圧は、制御装置11によって制御される。
そこで、制御装置11によって、第1駆動構造部110a、110bが有する第1駆動部112a、112bに所定の正弦波形の駆動電圧を並行して印加することで、ミラー部101を、第1軸周りに所定の正弦波形の駆動電圧の周期で可動させることができる。
特に、例えば、正弦波形電圧の周波数がトーションバースプリング111a、111bの共振周波数と同程度である約20kHzに設定された場合、トーションバースプリング111a、111bのねじれによる機械的共振が生じるのを利用して、ミラー部101を約20kHzで共振振動させることができる。
次に、第2駆動構造部を駆動させる制御装置の制御について、図1~図3を用いて説明する。図2は、可動装置の第2駆動構造部130bの駆動を模式的に表した模式図である。点線で表されているのはミラー部101等である。なお、紙面向かって右方向が+X方向、紙面向かって上方向が+Y方向、紙面手前が+Z方向である。
図2(i)に示すように、第2駆動構造部130bに駆動電圧が印加されていない状態では、第2駆動構造部による振れ角はゼロである。
第2駆動構造部130aが有する複数の第2駆動部131a~131dのうち、最もミラー部に距離が近い第2駆動部(131a)から数えて偶数番目の第2駆動部、すなわち第2駆動部131b、131dを圧電素子部群Aとする。また、さらに第2駆動構造部130bが有する複数の第2駆動部132a~132dのうち、最もミラー部に距離が近い第2駆動部(132a)から数えて奇数番目の第2駆動部、すなわち第2駆動部132a、132cを同様に圧電素子部群Aとする。圧電素子部群Aは、駆動電圧が並行に印加されると、図2(ii)に示すように、圧電素子部群Aが同一方向に屈曲変形し、ミラー部101が-Z方向に第2軸周りに可動する。
また、第2駆動構造部130aが有する複数の第2駆動部131a~131dのうち、最もミラー部に距離が近い第2駆動部(131a)から数えて奇数番目の第2駆動部、すなわち第2駆動部131a、131cを圧電素子部群Bとする。また、さらに第2駆動構造部130bが有する複数の第2駆動部132a~132dのうち、最もミラー部に距離が近い第2駆動部(132a)から数えて偶数番目の第2駆動部、すなわち、132b、132dを同様に圧電素子部群Bとする。圧電素子部群Bは、駆動電圧が並行に印加されると、図2(iv)に示すように、圧電素子部群Bが同一方向に屈曲変形し、ミラー部101が+Z方向に第2軸周りに可動する。
図2(ii)、(iv)に示すように、第2駆動構造部130aまたは130bでは、圧電素子部群Aが有する複数の圧電部202または圧電素子部群Bが有する複数の圧電部202を同時に屈曲変形させることにより、屈曲変形による可動量を累積させ、ミラー部101の第2軸周りの振れ角度を大きくすることができる。例えば、図1に示すように、第2駆動構造部130a、130bが、第1支持部の中心点に対して第1支持部に点対称で接続されている。そのため、圧電素子部群Aに駆動電圧を印加すると、第2駆動構造部130aでは第1支持部と第2駆動構造部130aの接続部に+Z方向に動かす駆動力が生じ、第2駆動構造部130bでは第1支持部と第2駆動構造部130bの接続部に-Z方向に動かす駆動力が生じ、可動量が累積されてミラー部101の第2軸周りの振れ角度を大きくすることができる。
また、図2(iii)に示すように、電圧印加による圧電素子部群Aによるミラー部101の可動量と電圧印加による圧電駆動群Bによるミラー部101の可動量が釣り合っている時は、振れ角はゼロとなる。
図2(ii)~図2(iv)を連続的に繰り返すように第2駆動部に駆動電圧を印加することにより、ミラー部を第2軸周りに駆動させることができる。
第2駆動構造部に印加される駆動電圧は、制御装置によって制御される。
圧電素子部群Aに印加される駆動電圧(以下、駆動電圧A)、圧電素子部群Bに印加される駆動電圧(以下、駆動電圧B)について、図3を用いて説明する。
図3(a)に示すように、圧電素子部群Aに印加される駆動電圧Aは、例えば、ノコギリ波状の波形の駆動電圧であり、周波数は、例えば60HZである。また、駆動電圧Aの波形は、電圧値が極小値から次の極大値まで増加していく立ち上がり期間の時間幅をTrA、電圧値が極大値から次の極小値まで減少していく立ち下がり期間の時間幅をTfAとしたとき、例えば、TrA:TfA=9:1となる比率があらかじめ設定されている。このとき、一周期に対するTrAの比率を駆動電圧Aのシンメトリという。
図3(b)に示すように、圧電素子部群Bに印加される駆動電圧Bは、例えば、ノコギリ波状の波形の駆動電圧であり、周波数は、例えば60HZである。また、駆動電圧Bの波形は、電圧値が極小値から次の極大値まで増加していく立ち上がり期間の時間幅をTrB、電圧値が極大値から次の極小値まで減少していく立ち下がり期間の時間幅をTfBとしたとき、例えば、TfB:TrB=9:1となる比率があらかじめ設定されている。このとき、一周期に対するTfBの比率を駆動電圧Bのシンメトリという。また、図3Cに示すように、例えば、駆動電圧Aの波形の周期TAと駆動電圧Bの波形の周期TBは、同一となるように設定されている。
なお、上記の駆動電圧Aおよび駆動電圧Bのノコギリ波状の波形は、正弦波の重ね合わせによって生成される。また、本実施形態では、駆動電圧A、Bとしてノコギリ波状の波形の駆動電圧を用いているが、これに限らず、ノコギリ波状の波形の頂点を丸くした波形の駆動電圧や、ノコギリ波状の波形の直線領域を曲線とした波形の駆動電圧など、可動装置のデバイス特性に応じて波形を変えることも可能である。
このように副走査は非共振で回動させているのは、主走査のように共振動作にすると走査線が等間隔とならずに画質が劣化してしまうためである。非共振動作をさせる場合、第2軸を中心とする回転モードの共振周波数を駆動周波数よりも十分に高い周波数で設計する必要がある。
ここで、前述のように、本実施形態では主走査構造を立体的に構成し、慣性モーメントを小さくすることができるため副走査の1次共振周波数を高くすることが容易となる。近年、ミラーサイズの拡大が望まれることが多いため、主走査構造が大きくなりやすく本実施形態を利用することで共振周波数の低下を防ぐことが可能である。
また、副走査の振幅拡大が必要な際には、副走査構造の剛性を下げることで、振幅を増大させることができるが副走査の1次共振周波数が下がってしまう。このような場合にも本実施形態を利用することで共振周波数を維持したまま副走査の振幅を拡大することが可能である。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態を図4に示す。図4Aは正面図、図4Bは裏面図、図4C~図4Fはそれぞれ断面図である。
基本構成は第1の実施形態と同様である。第1の実施形態と異なる点は駆動部とトーションバースプリングの接続の形態が異なっている。図4Bに示す駆動部接続部113a、113bの位置が異なる。本実施形態では、駆動部接続部113a、113bは、駆動部111a、111bの+Y軸の端部に配置されている。すなわち、第2の実施形態では駆動部のY方向の長さが第1の実施形態より長く、第一支持部120の内側全体が利用されている。
図4Dには、この折り返しが断面によって示されている。D-D‘の断面において、駆動部接続部113aによって、駆動部112aと連結部111aが接続されている。シリコン支持層361aを挟んで、シリコン活性層362cと駆動部が形成されているシリコン活性層361cとが接続されている。駆動部の固定端側に折り返される形で接続され、略ミラー中心軸付近で駆動部接続部113a、113bを介してトーションバースプリング111a、111bと接続されている。駆動部接続部113a、113bは、シリコン活性層361cよりも厚いシリコン活性層362cで形成されており、ほとんど変形せずに折り返される。
図4Bにおいて、それぞれの主要な構成要素の距離関係を以下に記す。可動部102と駆動部112aの間のトーションバースプリングの長さL2とする。この時、L2の長さは、接合領域113bから、D-D‘ラインを通り、E-E’の交点で屈曲して、ミラー部接続部104に至る経路を示す。ミラー部接続部は第2のSOI基板のシリコン活性層362cで形成されている。
可動部102と駆動部112a、112bの距離をL3とする。駆動部は可動部の円周を囲むように一定距離をおいて、形成されている。これは可能な限り大きな面積とした方が、駆動力が増すためである。つまりは、可動部に対し、一定の距離L3を介して、接触することを防止するように距離を定めている。
平面に可動部と駆動部と連結部を形成する場合には、連結部はL3の長さとなる。それに対し、本実施形態では先に記したL2の長さを連結部とみなすことが可能となる。はるかにL2の方が長く、ばね定数を維持しつつ、可動部と連結部が重なることで、可能限り小型の可動装置を実現できている。
駆動部の断面D-D‘(図4D)における変形時の概念図を図4Fに示す。駆動部とトーションバースプリングとの間には空間が形成され、その空間は第一支持部との接合部の方へ解放されている。図では-Y方向となる。これにより、駆動部の先端でのZ変位570が打ち消され、トーションバースプリングの中心軸付近(410、410)ではZ方向振幅成分に対して回転成分の割合が高くなり、純粋なモーメントが得られ易くなる。トーションバースプリング中心軸410は変位する時には、トーションバースプリング中心軸(変位位置)411となり、先端部分のZ方向振幅成分570よりも小さいことが分かる。
図4A、図4Bではミラー中心軸とトーションバースプリングの中心軸は略一致させている。つまり、軸530とE-E‘のラインがほぼ一致している。軸530とトーションバースプリングの中心軸との差分のZ成分を極力少なくするように駆動部接続部の折り返し長さを調整してもよい。第2の実施形態ではこのように第1駆動部の面積を最大限に大きくすることで振幅を拡大することができる。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態を図5に示す。図5Aは正面図、図5Bは裏面図、図5C~図5Eはそれぞれ断面図である。
基本構成は第1および第2の実施形態と同様である。本実施形態は主走査の振幅量を検知することができるように駆動部とトーションバースプリングの接続部分に検知用の圧電部材116a、116bが形成されている。
接続部において折り返す構造は第2の実施形態と似ているが、シリコン活性層361cで形成される駆動部にスリット(Y方向)550を入れて分離し、シリコン支持層361aも残すことで折り返し部分が変形しないようになっている。駆動部はL字状に、スリット(X方向)560とスリット(Y方向)550によって分離され、自由端となっている(図5A)。スリット(X方向)は、図5Dの断面の方に明記する。
但し、検出用圧電部材116a、116bを配置する部分はシリコン支持層361aを分離しシリコン活性層361cのみの領域を形成し、変形しやすくすることでミラー部の振幅に応じたトーションバースプリングのねじり対応する検出信号が得られるようになっている。
[第4の実施形態]
<可動装置の構成>
第4の実施形態を図6に示す。図6Aは正面図、図6Bは裏面図、図6C~図6Eはそれぞれ断面図である。但し、図6Bは断面C-C’における半断面図となっている。
第4~6の実施形態は第1~3の実施形態と基板構成が異なる。
図6に示すように、可動装置13は、入射した光を反射するミラー部101と、ミラー部に接続されミラー部をY軸に平行な第1軸周りに駆動する第1駆動構造部110a、110bと、ミラー部および第1駆動構造部を支持する第1支持部120と、第1支持部に接続され、ミラー部および第1支持部をX軸に平行な第2軸周りに駆動する第2駆動構造部130a、130bと、第2駆動構造部を支持する第2支持部140と、第1駆動構造部および第2駆動構造部および制御装置に電気的に接続される電極接続部150と、を有する。
可動装置13は、例えば、第一のSOI(Silicon On Insulator)基板361と第二のSOI基板362の2枚のSOI基板が酸化シリコン層363を挟んで接合されて形成されている。
第一のSOI基板はシリコン支持層361a、酸化シリコン層361b、シリコン活性層361cで形成され、第二のSOI基板はシリコン支持層362a、酸化シリコン層362b、シリコン活性層362cで形成されている。
ここで第1~3の実施形態は第一のSOI基板361のシリコン支持層361aと第二のSOI基板362のシリコン活性層362cが接合面であったのに対し、第4~第6の実施形態では、第一のSOI基板361のシリコン支持層361aと第二のSOI基板362のシリコン支持層362cが接合面となっている。すなわち第二のSOI基板362が反転している。
各々のSOI基板はエッチング処理等により成形し、成形した基板上に反射面14や第1駆動部112a、112b、第2駆動部131a~131d、132a~132d、電極接続部150等を形成することで、各構成部が一体的に形成されている。なお、上記の各構成部の形成は、SOI基板の成形後に行ってもよいし、SOI基板の成形中に行ってもよい。
なお、SOI基板は、必ず平面状である必要はなく、曲率等を有していてもよい。また、エッチング処理等により一体的に成形でき、部分的に弾性を持たせることができる基板であれば可動装置13の形成に用いられる部材はSOI基板に限られない。
次に第1軸を中心に回動させるための主走査構造の詳細を説明する。
ミラー部101は例えば円形状のミラー部基体102と、ミラー部基体の-Z側の面上に形成された反射面14とから構成される。ミラー部基体102は、例えば、シリコン活性層362cから構成される。反射面14は、例えば、アルミニウム、金、銀等を含む金属薄膜で構成される。
ミラー部101は、第1~3の実施形態と異なり、裏面を反射面として形成されている。
また、図6Bに示すように、ミラー部101は、ミラー部基体102の-Z側の面にミラー部補強用のリブ103が形成されていてもよい。リブは、例えば、シリコン支持層362aおよび酸化シリコン層362bから構成され、ミラー振幅時に生じる反射面14の歪みを抑制することができる。
第1駆動構造部110a、110bは、シリコン活性層361cで構成された第1駆動部112a、112bと、第1圧電素子部から構成される。第1駆動部112a、112bの裏面には駆動部リブ114a、114bと後述する駆動部接続部113a、113bが形成されている。駆動部リブ114a、114bの形状や幅で剛性を設計し駆動部の共振周波数を所望の値に設定している。
駆動部112a、112bの一端は、後述するトーションバースプリングと接続され、他端は第1支持部120の内周部に接続されている。
第1駆動部112a、112bは、図6eに示すように弾性部であるシリコン活性層361cの+Z側の面上に下部電極201、圧電部202、上部電極203の順に形成されて構成される。上部電極203および下部電極201は、例えば金(Au)または白金(Pt)等から構成される。圧電部202は、例えば、圧電材料であるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)からなる。
トーションバースプリング111a、111bは、図6Bに示すように、第1軸方向を長手方向として、第一のSOI基板361のシリコン活性層361aから構成されている。
トーションバースプリング111a、111bは、それぞれの一端がミラー接続部104を介してミラー部リブ103に接続され、他端が駆動部接続部113a、113bを介して第1駆動構造部110a、110bに接続され、ミラー部101を回動可能に支持している。
ここで図6Bに示すようにトーションバースプリングはそのねじり中心軸をミラーの中心からオフセット(dS)することで、駆動部先端のZ方向の振幅を回転力(モーメント)に変えてミラーを回動させている。駆動部は先端が自由端となっているため圧電駆動力を妨げることなく大振幅が得られる。
更に駆動部の曲げモード共振をミラー共振(トーションバースプリングのねじりモード共振)近傍に設定することで、ミラーの回転角度を大きく拡大することができ、低い印可電圧で大振幅動作が可能となる。
図6Aに戻り、第1支持部120は、例えば、シリコン支持層361a、酸化シリコン層361b、シリコン活性層361cから構成され、ミラー部101および第一駆動部112a、112bを囲うように形成された略矩形形状の支持体である。
このように、トーションバースプリングと駆動部は第一のSOI基板のシリコン活性層361c、および、またはシリコン支持層361aで形成し、ミラー部は第二のSOI基板362cで形成しているため、これらを第一のシリコン支持層362cの厚さ分を間隙として立体的に重ね、コンパクトに構成することで、主走査構造の慣性モーメントを小さくすることができる。
第2軸を中心に回動させるための副走査の構造および、制御装置の制御の詳細は第1~3の実施形態と同様である。
[第5の実施形態]
本発明の第5の実施形態を図7に示す。図7Aは正面図、図7Bは裏面図、図7C~図7Eはそれぞれ断面図である。
基本構成は第4の実施形態と同様である。
第5の実施形態はミラーサイズがさらに大きい場合の実施形態である。図7に示すようにミラー部が主走査構造より一回り大きく形成されており、第1支持部120よりも大きい。第1支持部は厚さが大きいシリコン支持層で形成されているため、第1支持部の大きさは慣性モーメントへの影響が大きい。
本実施形態のようにミラー部サイズに対して第1支持部120を小さく形成することで、慣性モーメントを小さく抑えることが可能である。本実施形態においてミラー部のリブ103と第一支持部または駆動部リブ114a、114b、トーションバースプリング112とはZ方向において重ならないように配置されている。これによって動作時のZ方向の変形で互いに干渉することがないようになっている。
[第6の実施形態]
第6の実施形態を図8に示す。図8Aは正面図、図8Bは裏面図、図8C~図8Eはそれぞれ断面図である。
基本構成は第4および第5の実施形態と同様である。
第6の実施形態は第5の実施形態と同様にミラーサイズが大きい場合である。
図8Dに示すように、ミラー14と駆動部112bがZ方向の視野で重なっている。図8Eに示すように、トーションバースプリング111aとミラー14の間には空間580が形成されている。空間580は接続部570から-X方向に開放されている。これは駆動部112bとトーションバースプリング111aとの接続部570の方向に開放されていることとなる。トーションバースプリングは空間580の開放方向に実質的な長さを有しており、ばね定数を確保できている。これにより、ミラー14が拡大しても、駆動部112bとミラー部14とが重なっており、小型化が実現できている。この時、トーションバースプリング111bは、空間580によりばね定数を維持し、振れ角は維持できている。
第6の実施形態では、第5の実施形態と同様に、ミラー部サイズに対して第1支持部120を小さく形成することで、慣性モーメントを小さく抑えることができる。さらに、第1支持部のX軸周りの慣性モーメントをY軸周りの慣性モーメントに対して大きくすることで、副走査の一次共振周波数を下げずに第1支持部の振動を抑制することができる。具体的には第1支持部を第2軸中心近傍で第1軸中心から離れた位置のみで枠幅を太くすることで第2軸周りの慣性モーメントを抑えながら第1軸周りの慣性モーメントを大きくしている。
第2軸(副走査構造)の支持系の第1軸周りの剛性が小さい場合には第1支持部120の1軸周りの慣性モーメントはミラー部の慣性モーメントよりも大きくすることで異常な動作を抑えることができる。
以下、本発明の光偏向器をアプリケーションに適用した実施形態について説明する。
[光走査システム]
まず、本実施形態の可動装置を適用した光走査システムについて、図9~12に基づいて詳細に説明する。
図9には、光走査システムの一例の概略図が示されている。図9に示すように、光走査システム10は、制御装置11の制御に従って光源装置12から照射された光を可動装置13の有する反射面14により偏向して被走査面15を光走査するシステムである。
光走査システム10は、制御装置11,光源装置12、反射面14を有する可動装置13により構成される。
制御装置11は、例えばCPU(Central Processing Unit)およびFPGA(Field-Programmable Gate Array)等を備えた電子回路ユニットである。可動装置13は、例えば反射面14を有し、反射面14を可動可能なMEMS(Micro Electromechanical Systems)デバイスである。光源装置12は、例えばレーザを照射するレーザ装置である。なお、被走査面15は、例えばスクリーンである。
制御装置11は、取得した光走査情報に基づいて光源装置12および可動装置13の制御命令を生成し、制御命令に基づいて光源装置12および可動装置13に駆動信号を出力する。
光源装置12は、入力された駆動信号に基づいて光源の照射を行う。可動装置13は、入力された駆動信号に基づいて反射面14を1軸方向または2軸方向の少なくともいずれかに可動させる。
これにより、例えば、光走査情報の一例である画像情報に基づいた制御装置11の制御によって、可動装置13の反射面14を所定の範囲で2軸方向に往復可動させ、反射面14に入射する光源装置12からの照射光をある1軸周りに偏向して光走査することにより、被走査面15に任意の画像を投影することができる。なお、本実施形態の可動装置の詳細および制御装置による制御の詳細については後述する。
次に、光走査システム10一例のハードウェア構成について図10を用いて説明する。図10は、光走査システム10の一例のハードウェア構成図である。光走査システム10は、制御装置11、光源装置12および可動装置13を備え、それぞれが電気的に接続されている。このうち、制御装置11は、CPU20、RAM21(Random Access Memory)、ROM22(Read Only Memory)、FPGA23、外部I/F24、光源装置ドライバ25、可動装置ドライバ26を備えている。
CPU20は、ROM22等の記憶装置からプログラムやデータをRAM21上に読み出し、処理を実行して、制御装置11の全体の制御や機能を実現する演算装置である。
RAM21は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の記憶装置である。
ROM22は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の記憶装置であり、CPU20が光走査システム10の各機能を制御するために実行する処理用プログラムやデータを記憶している。
FPGA23は、CPU20の処理に従って、光源装置ドライバ25および可動装置ドライバ26に適した制御信号を出力する回路である。
外部I/F24は、例えば外部装置やネットワーク等とのインタフェースである。外部装置には、例えば、PC(Personal Computer)等の上位装置、USBメモリ、SDカード、CD、DVD、HDD、SSD等の記憶装置が含まれる。また、ネットワークは、例えば自動車のCAN(Controller Area Network)やLAN(Local Area Network)、イン
ターネット等である。外部I/F24は、外部装置との接続または通信を可能にする構成であればよく、外部装置ごとに外部I/F24が用意されてもよい。
光源装置トライバは、入力された制御信号に従って光源装置12に駆動電圧等の駆動信
号を出力する電気回路である。
可動装置ドライバ26は、入力された制御信号に従って可動装置13に駆動電圧等の駆動信号を出力する電気回路である。
制御装置11において、CPU20は、外部I/F24を介して外部装置やネットワークから光走査情報を取得する。なお、CPU20が光走査情報を取得することができる構成であればよく、制御装置11内のROM22やFPGA23に光走査情報を格納する構成としてもよいし、制御装置11内に新たにSSD等の記憶装置を設けて、その記憶装置に光走査情報を格納する構成としてもよい。
ここで、光走査情報とは、被走査面15にどのように光走査させるかを示した情報であり、例えば、光走査により画像を表示する場合は、光走査情報は画像データである。また、例えば、光走査により光書込みを行う場合は、光走査情報は書込み順や書込み箇所を示した書込みデータである。他にも、例えば、光走査により物体認識を行う場合は、光走査情報は物体認識用の光を照射するタイミングと照射範囲を示す照射データである。
制御装置11は、CPU20の命令および図10に示したハードウェア構成によって、次に説明する機能構成を実現することができる。
次に、光走査システム10の制御装置11の機能構成について図11を用いて説明する。
図11は、光走査システムの制御装置の一例の機能ブロック図である。
図11に示すように、制御装置11は、機能として制御部30と駆動信号出力部31とを有する。
制御部30は、例えばCPU20、FPGA23等により実現され、外部装置から光走査情報を取得し、光走査情報を制御信号に変換して駆動信号出力部31に出力する。例えば、制御部30は、外部装置等から画像データを光走査情報として取得し、所定の処理により画像データから制御信号を生成して駆動信号出力部31に出力する。駆動信号出力部31は、光源装置ドライバ25、可動装置ドライバ26等により実現され、入力された制御信号に基づいて光源装置12または可動装置13に駆動信号を出力する。
駆動信号は、光源装置12または可動装置13の駆動を制御するための信号である。例えば、光源装置12においては、光源の照射タイミングおよび照射強度を制御する駆動電圧である。また、例えば、可動装置13においては、可動装置13の有する反射面14を可動させるタイミングおよび可動範囲を制御する駆動電圧である。
次に、光走査システム10が被走査面15を光走査する処理について図12を用いて説明する。図12は、光走査システムに係る処理の一例のフローチャートである。
ステップS11において、制御部30は、外部装置等から光走査情報を取得する。
ステップS12において、制御部30は、取得した光走査情報から制御信号を生成し、制御信号を駆動信号出力部31に出力する。
ステップS13において、駆動信号出力部31は、入力された制御信号に基づいて駆動信号を光源装置12および可動装置13に出力する。
ステップ14において、光源装置12は、入力された駆動信号に基づいて光照射を行う。また、可動装置13は、入力された駆動信号に基づいて反射面14の可動を行う。光源装置12および可動装置13の駆動により、任意の方向に光が偏向され、光走査される。
なお、上記光走査システム10では、1つの制御装置11が光源装置12および可動装置13を制御する装置および機能を有しているが、光源装置用の制御装置および可動装置用の制御装置と、別体に設けてもよい。
また、上記光走査システム10では、一つの制御装置11に光源装置12および可動装置13の制御部30の機能および駆動信号出力部31の機能を設けているが、これらの機能は別体として存在していてもよく、例えば制御部30を有した制御装置11とは別に駆動信号出力部31を有した駆動信号出力装置を設ける構成としてもよい。なお、上記光走査システム10のうち、反射面14を有した可動装置13と制御装置11により、光偏向を行う光偏向システムを構成してもよい。
[画像投影装置]
次に、本実施形態の可動装置を適用した画像投影装置について、図13および図14を用いて詳細に説明する。
図13は、画像投影装置の一例であるヘッドアップディスプレイ装置500を搭載した自動車400の実施形態に係る概略図である。また、図14はヘッドアップディスプレイ装置500の一例の概略図である。
画像投影装置は、光走査により画像を投影する装置であり、例えばヘッドアップディスプレイ装置である。
図13に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置500は、例えば、自動車400のウインドシールド(フロントガラス401等)の付近に設置される。ヘッドアップディスプレイ装置500から発せられる投射光Lがフロントガラス401で反射され、ユーザーである観察者(運転者402)に向かう。これにより、運転者402は、ヘッドアップディスプレイ装置500によって投影された画像等を虚像として視認することができる。なお、ウインドシールドの内壁面にコンバイナを設置し、コンバイナによって反射する投射光によってユーザーに虚像を視認させる構成にしてもよい。
図14に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置500は、赤色、緑色、青色のレーザ光源501R,501G,501Bからレーザ光が出射される。出射されたレーザ光は、各レーザ光源に対して設けられるコリメータレンズ502,503,504と、2つのダイクロイックミラー505,506と、光量調整部507と、から構成される入射光学系を経た後、反射面14を有する可動装置13にて偏向される。そして、偏向されたレーザ光は、自由曲面ミラー509と、中間スクリーン510と、投射ミラー511とから構成される投射光学系を経て、スクリーンに投影される。なお、上記ヘッドアップディスプレイ装置500では、レーザ光源501R,501G,501B、コリメータレンズ502,503,504、ダイクロイックミラー505,506は、光源ユニット530として光学ハウジングによってユニット化されている。
上記ヘッドアップディスプレイ装置500は、中間スクリーン510に表示される中間像を自動車400のフロントガラス401に投射することで、その中間像を運転者402に虚像として視認させる。
レーザ光源501R,501G,501Bから発せられる各色レーザ光は、それぞれ、コリメータレンズ502,503,504で略平行光とされ、2つのダイクロイックミラー505,506により合成される。合成されたレーザ光は、光量調整部507で光量が調整された後、反射面14を有する可動装置13によって二次元走査される。可動装置13で二次元走査された投射光Lは、自由曲面ミラー509で反射されて歪みを補正された後、中間スクリーン510に集光され、中間像を表示する。中間スクリーン510は、マイクロレンズが二次元配置されたマイクロレンズアレイで構成されており、中間スクリーン510に入射してくる投射光Lをマイクロレンズ単位で拡大する。
可動装置13は、反射面14を2軸方向に往復可動させ、反射面14に入射する投射光Lを二次元走査する。この可動装置13の駆動制御は、レーザ光源501R,501G,501Bの発光タイミングに同期して行われる。
以上、画像投影装置の一例としてのヘッドアップディスプレイ装置500の説明をしたが、画像投影装置は、反射面14を有した可動装置13により光走査を行うことで画像を投影する装置であればよい。例えば、机等に置かれ、表示スクリーン上に画像を投影するプロジェクタや、観測者の頭部等に装着される装着部材に搭載され、装着部材が有する反射透過スクリーンに投影、または眼球をスクリーンとして画像を投影するヘッドマウントディスプレイ装置等にも、同様に適用することができる。
また、画像投影装置は、車両や装着部材だけでなく、例えば、航空機、船舶、移動式ロボット等の移動体、あるいは、その場から移動せずにマニピュレータ等の駆動対象を操作する作業ロボットなどの非移動体に搭載されてもよい。
尚、ヘッドアップディスプレイ装置500は、特許請求の範囲に記載の「ヘッドアップディスプレイ」の一例である。また自動車400は、特許請求の範囲に記載の「車両」の一例である。
[光書込装置]
次に、本実施形態の可動装置13を適用した光書込装置について図15および図16を用いて詳細に説明する。
図15は、光書込装置600を組み込んだ画像形成装置の一例である。また、図16は、光書込装置の一例の概略図である。
図15に示すように、上記光書込装置600は、レーザ光によるプリンタ機能を有するレーザプリンタ650等に代表される画像形成装置の構成部材として使用される。画像形成装置において光書込装置600は、1本または複数本のレーザビームで被走査面15である感光体ドラムを光走査することにより、感光体ドラムに光書込を行う。
図16に示すように、光書込装置600において、レーザ素子などの光源装置12からのレーザ光は、コリメータレンズなどの結像光学系601を経た後、反射面14を有する可動装置13により1軸方向または2軸方向に偏向される。そして、可動装置13で偏向されたレーザ光は、その後、第一レンズ602aと第二レンズ602b、反射ミラー部602cからなる走査光学系602を経て、被走査面15(例えば感光体ドラムや感光紙)に照射し、光書込みを行う。走査光学系602は、被走査面15にスポット状に光ビームを結像する。また、光源装置12および反射面14を有する可動装置13は、制御装置11の制御に基づき駆動する。
このように上記光書込装置600は、レーザ光によるプリンタ機能を有する画像形成装置の構成部材として使用することができる。また、走査光学系を異ならせて1軸方向だけでなく2軸方向に光走査可能にすることで、レーザ光をサーマルメディアに偏向して光走査し、加熱することで印字するレーザラベル装置等の画像形成装置の構成部材として使用することができる。
上記光書込装置に適用される反射面14を有した可動装置13は、ポリゴンミラー等を用いた回転多面鏡に比べ駆動のための消費電力が小さいため、光書込装置の省電力化に有利である。また、可動装置13の振動時における風切り音は回転多面鏡に比べ小さいため、光書込装置の静粛性の改善に有利である。光書込装置は回転多面鏡に比べ設置スペースが圧倒的に少なくて済み、また可動装置13の発熱量もわずかであるため、小型化が容易であり、よって画像形成装置の小型化に有利である。
[物体認識装置]
次に、上記本実施形態の可動装置を適用した物体認識装置について、図17および図18を用いて詳細に説明する。
図17は、物体認識装置の一例であるライダ(LiDAR;Laser Imaging Detection and Ranging)装置を搭載した自動車の概略図である。ライダ装置を自動車の前照灯を搭載する灯部ユニットに搭載した自動車の概略図である。また、図18はライダ装置の一例の概略図である。
物体認識装置は、対象方向の物体を認識する装置であり、例えばライダ装置である。
図17に示すように、ライダ装置700は、例えば自動車701に搭載され、対象方向を光走査して、対象方向に存在する被対象物702からの反射光を受光することで、被対象物702を認識する。
図18に示すように、光源装置12から出射されたレーザ光は、発散光を略平行光とする光学系であるコリメートレンズ703と、平面ミラー704とから構成される入射光学系を経て、反射面14を有する可動装置13で1軸もしくは2軸方向に走査される。そして、投光光学系である投光レンズ705等を経て装置前方の被対象物702に照射される。光源装置12および可動装置13は、制御装置11により駆動を制御される。被対象物702で反射された反射光は、光検出器709により光検出される。すなわち、反射光は入射光検出受光光学系である集光レンズ706等を経て撮像素子707により受光され、撮像素子707は検出信号を信号処理回路708に出力する。信号処理回路708は、入力された検出信号に2値化やノイズ処理等の所定の処理を行い、結果を測距回路710に出力する。
測距回路710は、光源装置12がレーザ光を発光したタイミングと、光検出器709でレーザ光を受光したタイミングとの時間差、または受光した撮像素子707の画素ごとの位相差によって、被対象物702の有無を認識し、さらに被対象物702との距離情報を算出する。
反射面14を有する可動装置13は多面鏡に比べて破損しづらく、小型であるため、耐久性の高い小型のレーダ装置を提供することができる。このようなライダ装置は、例えば車両、航空機、船舶、ロボット等に取り付けられ、所定範囲を光走査して障害物の有無や障害物までの距離を認識することができる。
上記物体認識装置では、一例としてのライダ装置700の説明をしたが、物体認識装置は、反射面14を有した可動装置13を制御装置11で制御することにより光走査を行い、光検出器により反射光を受光することで被対象物702を認識する装置であればよく、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、手や顔を光走査して得た距離情報から形状等の物体情報を算出し、記録と参照することで対象物を認識する生体認証や、対象範囲への光走査により侵入物を認識するセキュリティセンサ、光走査により得た距離情報から形状等の物体情報を算出して認識し、3次元データとして出力する3次元スキャナの構成部材などにも同様に適用することができる。
[レーザヘッドランプ]
次に、上記本実施形態の可動装置を自動車のヘッドライトに適用したレーザヘッドランプ50について、図19を用いて説明する。図19は、レーザヘッドランプ50の構成の一例を説明する概略図である。
レーザヘッドランプ50は、制御装置11と、光源装置12bと、反射面14を有する可動装置13と、ミラー51と、透明板52とを有する。
光源装置12bは、青色のレーザ光を発する光源である。光源装置12bから発せられた光は、可動装置13に入射し、反射面14にて反射される。可動装置13は、制御装置11からの信号に基づき、反射面をXY方向に可動し、光源装置12bからの青色のレーザ光をXY方向に二次元走査する。
可動装置13による走査光は、ミラー51で反射され、透明板52に入射する。透明板52は、表面又は裏面を黄色の蛍光体により被覆されている。ミラー51からの青色のレーザ光は、透明板52における黄色の蛍光体の被覆を通過する際に、ヘッドライトの色として法定される範囲の白色に変化する。これにより自動車の前方は、透明板52からの白色光で照明される。
可動装置13による走査光は、透明板52の蛍光体を通過する際に所定の散乱をする。これにより自動車前方の照明対象における眩しさは緩和される。
可動装置13を自動車のヘッドライトに適用する場合、光源装置12b及び蛍光体の色は、それぞれ青及び黄色に限定されない。例えば、光源装置12bを近紫外線とし、透明板52を、光の三原色の青色、緑色及び赤色の各蛍光体を均一に混ぜたもので被覆してもよい。この場合でも、透明板52を通過する光を白色に変換でき、自動車の前方を白色光で照明することができる。
[ヘッドマウントディスプレイ]
次に、上記本実施形態の可動装置を適用したヘッドマウントディスプレイ60について、図20~21を用いて説明する。ここでヘッドマウントディスプレイ60は、人間の頭部に装着可能な頭部装着型ディスプレイで、例えば、眼鏡に類する形状とすることができる。ヘッドマウントディスプレイを、以降ではHMDと省略して示す。
図20は、HMD60の外観を例示する斜視図である。図20において、HMD60は、左右に1組ずつ略対称に設けられたフロント60a、及びテンプル60bにより構成されている。フロント60aは、例えば、導光板61により構成することができ、光学系や制御装置等は、テンプル60bに内蔵することができる。
図21は、HMD60の構成を部分的に例示する図である。なお、図21では、左眼用の構成を例示しているが、HMD60は右眼用としても同様の構成を有している。
HMD60は、制御装置11と、光源ユニット530と、光量調整部507と、反射面14を有する可動装置13と、導光板61と、ハーフミラー62とを有している。
光源ユニット530は、上述したように、レーザ光源501R、501G、及び501Bと、コリメータレンズ502、503、及び504と、ダイクロイックミラー505、及び506とを、光学ハウジングによってユニット化したものである。光源ユニット530において、レーザ光源501R、501G、及び501Bからの三色のレーザ光は、ダイクロイックミラー505及び506で合成される。光源ユニット530からは、合成された平行光が発せられる。
光源ユニット530からの光は、光量調整部507により光量調整された後、可動装置13に入射する。可動装置13は、制御装置11からの信号に基づき、反射面14をXY方向に可動し、光源ユニット530からの光を二次元走査する。この可動装置13の駆動制御は、レーザ光源501R、501G、501Bの発光タイミングに同期して行われ、走査光によりカラー画像が形成される。
可動装置13による走査光は、導光板61に入射する。導光板61は、走査光を内壁面で反射させながらハーフミラー62に導光する。導光板61は、走査光の波長に対して透過性を有する樹脂等により形成されている。
ハーフミラー62は、導光板61からの光をHMD60の背面側に反射し、HMD60の装着者63の眼の方向に出射する。ハーフミラー62は、例えば、自由曲面形状を有している。走査光による画像は、ハーフミラー62での反射により、装着者63の網膜に結像する。或いは、ハーフミラー62での反射と眼球における水晶体のレンズ効果とにより、装着者63の網膜に結像する。またハーフミラー62での反射により、画像は空間歪が補正される。装着者63は、XY方向に走査される光で形成される画像を、観察することができる。
62はハーフミラーであるため、装着者63には、外界からの光による像と走査光による画像が重畳して観察される。ハーフミラー62に代えてミラーを設けることで、外界からの光をなくし、走査光による画像のみを観察できる構成としてもよい。
以上説明したように、本発明の態様は以下の通りである。
<1>
本発明の一実施形態にかかる可動装置は、可動部と、前記可動部を駆動させる駆動部と、前記可動部と前記駆動部を連結する連結部と、を有し、前記連結部は、前記可動部と前記駆動部の少なくとも一方と平面視において重なる領域に間隔を有し、平面視における前記可動部及び前記駆動部との接続領域を除く前記可動部との接続位置と前記駆動部との接続位置との間の連結部の長さは、平面視における前記駆動部と前記可動部との距離よりも長いことを特徴とした。
これにより、連結部の実質的な長さを変えることなく、連結部と駆動部とが重なった領域分、従来よりもコンパクトに可動装置を形成できる。連結部の長さは、ばね定数と比例して、長さが同じであれば、ばね定数は同じであり、可動部の振幅や周波数を同等に維持しつつ、コンパクトな可動装置を提供できる。
<2>
本発明の一実施形態にかかる可動装置は、前記平面視において、前記駆動部と前記可動部が重なることを特徴とした<1>に記載した特徴を有する。これにより、可動部と連結部とが重なった領域分、従来よりもコンパクトに可動装置を形成できる。
<3>
本発明の一実施形態にかかる可動装置は、前記駆動部は、前記可動部を回動させ、平面視における前記連結部は、前記可動部との接続位置から前記回動の軸と平行な方向に延伸する<1>又は<2>に記載した特徴を有する。これにより、可動部と連結部とが重なった領域分、従来よりもコンパクトに可動装置を形成できる。
<4>
本発明の一実施形態にかかる可動装置は、前記駆動部は、前記可動部を回動させ、平面視における前記連結部は、前記駆動部との接続位置から前記回動の軸と交差する方向に延伸する<1>~<3>に記載した特徴を有する。これにより、可動部と連結部とが重なった領域分、従来よりもコンパクトに可動装置を形成できる。
<5>
本発明の一実施形態にかかる可動装置は、前記駆動部を固定する第1の支持部があり、前記第1の支持部に接続し前記第1の支持部を駆動させる他の駆動部があり、前記他の駆動部を固定する第2の支持部があり、前記可動部を前記駆動部によって回動する第1軸に対し、前記他の駆動部によって回動する第2の軸が、略直交し、<1>~<4>に記載の特徴を有する。
これより、第1軸(実施例で示した光偏向器では主走査方向)の構造がコンパクトに形成できる。コンパクトな構造体であるため慣性モーメントが小さくなる。これにより、第2軸である副走査の一次共振周波数を高くすることができる。
従来では、駆動部、連結部、可動部をそれぞれ平面的に構成すると構造体の面積が大きくなり、副走査回動中心からの距離が増加し慣性モーメントが急激に増大してしまっていた。光偏向器の各部要素を積み重ねて構成することで慣性モーメントを小さくすることができる。主走査構造(すなわち副走査に対する可動部)の慣性モーメントを小さくすることによって、副走査の一次共振周波数を高くすることができる。また、一次共振周波数が十分高い場合には、副走査の走査方向の支持剛性を小さく設計することで、共振周波数を高くする代わりに振幅を拡大することができる。一般的に利用されているSOI基板は2層構成であるため、このように各構成要素を積み重ねて形成することはできなかったが、製造プロセスにおいて接合技術や実装技術の進歩によって3層、または4層構造の基板を構造体として利用できるようになってきたことで実現できるようになった。
<6>
本発明の一実施形態にかかる可動装置は、前記駆動部にスリットが入っており、前記駆動部の前記第1の支持部側に折り返した位置で前記連結部が接続され、前記スリットによって分割された前記駆動部の面積の小さい側の領域に圧電検出機能を有する領域が形成されている<1>~<5>に記載の特徴を有する。
これにより、検出部における駆動部の振幅量を増大させ、検出感を向上させる効果がある。感度を向上させることで制御性を高め、従来よりも小型化した可動装置においても正確に可動部を駆動させることが可能となる。
<7>
本発明の一実施形態にかかる可動装置は、前記可動部の裏面にはリブが形成され、前記駆動部と前記連結部とは重ならないように配置され<1>~<6>に記載の特徴を有する。これにより、面変形を抑制しつつ可動域を確保する効果がある。これにより従来よりも、さらなる小型の可動装置が可能となる。
<8>
本発明の一実施形態にかかる可動装置は、前記第1の支持部および前記第1の駆動部の第1軸周りの慣性モーメントが前記可動部の第1軸周りの慣性モーメントよりも大きく<1>または<2>に記載の特徴を有する。
これにより、第1軸動作時に生じる第1支持部の振動を抑制する効果がある。これにより従来よりも、さらなる小型の可動装置が可能となる。
<9>
本発明の一実施形態にかかる可動装置は、可動部と前記可動部を駆動させる駆動部と、前記可動部と前記駆動部を連結する連結部と、を有する可動装置であって、平面視において、前記駆動部と、前記連結部が重なる領域を有し、前記領域は、前記駆動部と前記連結部の間に、可動部側に開放される空間を含むことを特徴とした。
これにより、連結部の実質的な長さを変えることなく、連結部と駆動部とが重なった領域分、従来よりもコンパクトに可動装置を形成できる。連結部の長さは、ばね定数と比例して、長さが同じであれば、ばね定数は同じであり、可動部の振幅や周波数を同等に維持しつつ、コンパクトな可動装置を提供できる。
<10>
本発明の一実施形態にかかる可動装置は、前記駆動部と前記連結部との前記空間が、前記駆動部の前記支持部の方向に開放している<9>に記載の特徴を有する。
これにより、接続部が駆動幅の大きい自由端に位置することで、重なっている前記連結部が固定端の方向に折り返すように延伸する配置となる。折り返すことで駆動部のたわみによる基板厚さ方向の変動をなくし回転成分(モーメント)を効率よく弾性支持部材に伝えることができる。また、駆動部の面積を大きくすることで駆動振幅を大きくする効果がある。折り返すことで駆動部のたわみによる基板厚さ方向の変動をなくし回転成分(モーメント)を効率よく弾性支持部材に伝えることができる。また、駆動部の面積を大きくすることで駆動振幅を大きくする効果がある。
10 光走査システム
11 制御装置
12 光源装置
13 可動装置
14 反射面
15 被走査面
30 制御部(制御手段の一例)
31 駆動信号出力部(印加手段の一例)
101 ミラー部
102 ミラー基体
103 ミラー部リブ
104 ミラー部接続部
110a、100b 第1駆動構造部a、b
111a、b トーションバースプリングa、b
112a、112b 第1駆動部
113a、113b 駆動部接続部
114a、114b 駆動部リブ
120 第1支持部
130a、130b 第2駆動構造部
131a~131d 第2駆動部a
132a~132d 第2駆動部b
140 第2支持部
150 電極接続部
361 シリコン支持層
362 酸化シリコン層
363 シリコン活性層
201 下部電極
202 圧電部
203 上部電極
400 自動車
410 トーション中心
411 トーション中心(変位位置)
500 ヘッドアップディスプレイ装置(画像投射装置)
501 L1(可動部および駆動部と連結部との距離)
502 L2(可動部および駆動部と連結部と間に形成される空間長さ)
503 L3(可動部と駆動部の距離)
510 圧電素子部群A
520 圧電素子部群B
530 第1軸
540 第2軸
550 駆動部のスリット部(Y方向)
560 駆動部のスリット部(X方向)
570 Z方向振幅
580 空間
590 接続領域(駆動部と連結部との接続)
591 接続領域(可動部と連結部との接続)
600 光書込装置
650 レーザプリンタ(画像形成装置)
700 レーザレーダ装置(物体認識装置)

<実施形態の用語と請求項の用語の対応>
駆動信号出力部31は、「印加手段」の一例である。制御部30は、「制御手段」の一例である。

Claims (15)

  1. 可動部と、
    前記可動部を駆動させる駆動部と、
    前記可動部と前記駆動部を連結する連結部と、を有し、
    前記連結部は、前記可動部と前記駆動部の少なくとも一方と平面視において重なる領域に間隔を有し、
    平面視における前記可動部及び前記駆動部との接続領域を除く前記可動部との接続位置と前記駆動部との接続位置との間の連結部の長さは、平面視における前記駆動部と前記可動部との距離よりも長い
    ことを特徴とする可動装置。
  2. 前記平面視において、前記駆動部と前記可動部が重なる
    ことを特徴とした請求項1に記載の可動装置。
  3. 前記駆動部は、前記可動部を回動させ、
    平面視における前記連結部は、前記可動部との接続位置から前記回動の軸と平行な方向に延伸する請求項1又は2に記載の可動装置。
  4. 前記駆動部は、前記可動部を回動させ、
    平面視における前記連結部は、前記駆動部との接続位置から前記回動の軸と交差する方向に延伸する請求項1又は2に記載の可動装置。
  5. 前記駆動部を固定する第1の支持部があり、
    前記第1の支持部に接続し前記第1の支持部を駆動させる他の駆動部があり、
    前記他の駆動部を固定する第2の支持部があり、
    前記可動部を前記駆動部によって回動する第1軸に対し、
    前記他の駆動部によって回動する第2の軸が、略直交すること
    を特徴とした請求項1または請求項2に記載の可動装置。
  6. 前記駆動部にスリットが入っており、
    前記駆動部の前記第1の支持部側に折り返した位置で前記連結部が接続され、
    前記スリットによって分割された前記駆動部の面積の小さい側の領域に
    圧電検出機能を有する領域が形成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の可動装置。
  7. 前記可動部の裏面にはリブが形成され、
    前記駆動部と前記連結部とは重ならないように配置されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2の可動装置。
  8. 前記第1の支持部および前記第1の駆動部の第1軸周りの慣性モーメントが前記可動部の第1軸周りの慣性モーメントよりも大きい
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の可動装置。
  9. 前記可動部は、前記第1の支持部よりも大きく、前記第2の支持部よりも小さい
    を特徴とした請求項1または請求項2に記載の可動装置。
  10. 請求項1に記載の可動装置を有する画像投影装置。
  11. 請求項1に記載の可動装置を備えるヘッドアップディスプレイ。
  12. 請求項1に記載の可動装置を備えるレーザヘッドランプ。
  13. 請求項1に記載の可動装置を備えるヘッドマウントディスプレイ。
  14. 請求項1に記載の可動装置を備える物体認識装置。
  15. 請求項11に記載のヘッドアップディスプレイ、請求項12に記載のレーザヘッドランプ、及び請求項14に記載の物体認識装置の少なくとも1つを有する移動体。
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