JP7396147B2 - 可動装置、光偏向装置、画像投影装置、光書込装置、物体認識装置、移動体、ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

可動装置、光偏向装置、画像投影装置、光書込装置、物体認識装置、移動体、ヘッドマウントディスプレイ Download PDF

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Description

本発明は、可動装置、光偏向装置、画像投影装置、光書込装置、物体認識装置、移動体、ヘッドマウントディスプレイに関する。
今日、ミラーを有する可動部を備え、可動部を支持する梁を、梁状に設けられた圧電部材によって変形させることにより、ミラーに入射される光を偏向する光偏向装置が知られている。この光偏向装置は、前記圧電部材によって梁を変形させることで、ミラーを傾斜動作させて、光出力部から出射される光を走査している。
従来の画像表示装置では、固定フレームに弾性支持された可動部上に、光を走査するための光学部材を設け、この可動部の固定フレームに対する傾斜角度を変化させる傾斜動作を繰り返し行うことで、画像の水平、垂直方向への走査を行っている。
また、特許文献1(特開2019-191227号公報)には、ミラーの揺動に含まれるリンギングの抑制を目的として、検出信号とリンギング周波数との相関値を算出し、リンギングを小さくするように振幅を調整した重畳信号を駆動信号に重畳させる技術が開示されている。
ここで、従来の光偏向装置は、ミラーを有する可動部の傾斜動作を繰り返し行おうとすると、可動部を傾斜動作開始位置から傾斜動作終了位置(光走査区間)まで傾斜動作させる1回の傾斜動作中に、各時点で可動部の傾斜振れ角が、理想的な傾斜振れ角に対して、時間変化してしまうことがある(高周波が重畳してしまう)。
このような傾斜動作は、可動部が傾斜動作を繰り返すときの、支持枠と可動部とを支持する弾性部に生じる弾性振動が要因であると考えられる。
そこで、2つの駆動信号による駆動制御で、可動部の傾斜動作にそれぞれ重畳される各高周波を相殺するために、2つの駆動信号の立ち上がり/立下り比(シンメトリ比)を変更することで、2つの駆動信号間の位相差を調整する方法が知られている。
しかし、2つの駆動信号の立ち上がり/立下り比(シンメトリ比)を変えることで、2つの駆動信号間の位相差を調整する場合、調整に伴うシンメトリ比、位相差の設定変更により、駆動信号に振動が発生する恐れがある(高周波が重畳する恐れがある)。このため、振動が収束するまでの間、調整作業を行うことができず、調整作業が完了するまでに長時間を必要とするという点で改善の余地があった。
特許文献1の技術の場合、ミラーを有する可動部が傾斜動作を繰り返すことで、支持枠と可動部とを支持する弾性部に生じる弾性振動によって発生するリンギングを抑制させることができる。
しかし、特許文献1の技術の場合、駆動信号に対する設定変更に伴って別途発生するミラーのリンギング成分の抑制は困難であった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、設定変更に伴い重畳される高周波の完全な収束を待つことなく、調整作業を可能として調整処理時間の短縮化を図ることが可能な可動装置、光偏向装置、画像投影装置、光書込装置、物体認識装置、移動体、ヘッドマウントディスプレイの提供を目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、可動部と、可動部を回動する駆動梁部と、駆動梁部に駆動電圧を入力する電圧入力部と、電圧入力部から駆動梁部に入力される駆動電圧を変更する変更部と、変更部による駆動電圧の変更の度合いに起因する高周波信号の位相と、変更部による駆動電圧の変更に伴う周波数信号の位相とが、同相となった際可動部の振れ角に基づく周波数信号検知する検知部と、を有する。
本発明によれば、設定変更に伴い重畳される高周波の完全な収束を待つことなく、調整作業を可能として調整処理時間の短縮化を図ることができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施の形態となる光偏向装置のブロック図である。 図2は、制御装置のハードウェア構成を示す図である。 図3は、制御装置の機能構成を示す図である。 図4は、第1の実施の形態の光偏向装置における被走査面の光走査の流れを示すフローチャートである。 図5は、第1の実施の形態の光偏向装置に設けられている可動装置の平面図である。 図6は、可動装置のQ-Q‘線断面図である。 図7は、パッケージングされた可動装置の断面図である。 図8は、他のパッケージングの可動装置の断面図である。 図9は、可動装置の駆動構成を示すブロック図である。 図10は、可動部の第2軸周りの可動速度が一定(均一)である場合における、可動部の第2軸周りの振れ角の時間変化を示す図である。 図11は、可動部の第2軸周りの可動速度が一定(均一)である場合の投影画像を示す図である。 図12は、可動部110の第2軸周りの可動速度が一定(均一)ではない場合における、可動部110の第2軸周りの振れ角の時間変化を示す図である。 図13は、明暗の差(明るさムラ)が発生した投影画像を示す図である。 図14は、駆動波形と不均一な可動速度で光走査する反射面の振れ角を示す図である。 図15は、駆動電圧A及び可動部の振れ角に対する高周波成分を示す図である。 図16は、駆動電圧B及び可動部の振れ角に対する高周波成分を示す図である。 図17は、駆動電圧に対して立ち上り/立ち下り(シンメトリ)比を変更した際の可動部の振れ角及び振れ角に対する高周波成分を示す図である。 図18は、各駆動電圧で発生する高周波が逆位相となるように、各駆動電圧の位相差の調整を示す図である。 図19は、駆動電圧に対して立ち上り/立ち下り(シンメトリ)比を変更し、各駆動電圧の位相差を変更した際の可動部の振れ角及び振れ角に対する高周波成分を示す図である。 図20は、振れ角と、設定変更後の設定の調整度合いにより振れ角に重畳する高周波と、設定の調整変更に伴い重畳する高周波を示す図である。 図21は、振れ角と、設定変更後の設定の調整度合いにより振れ角に重畳する高周波と、設定の調整変更に伴い重畳する高周波に初期位相差がある場合を示す図である。 図22は、両持ちタイプの可動装置の正面図である。 図23は、第2の実施の形態となる画像投影装置を説明するための図である。 図24は、第2の実施の形態の画像投影装置の一例となるヘッドアップディスプレイ装置を示す図である。 図25は、第3の実施の形態となる光書込装置の斜視図である。 図26は、第3の実施の形態となる光書込装置の要部を示す図である。 図27は、第4の実施の形態となる物体認識装置を示す図である。 図28は、第4の実施の形態の物体認識装置の一例となるレーザレーダ装置を設けた自動車を示す図である。 図29は、第5の実施の形態となる自動車のヘッドライトのレーザヘッドランプを示す図である。 図30は、第6の実施の形態となるヘッドマウントディスプレイの斜視図である。 図31は、第6の実施の形態となるヘッドマウントディスプレイの部分的な構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、実施の形態の光偏向装置の説明をする。
(概要)
本実施の形態の光偏向装置は、ミラーを有する可動部が傾斜動作を繰り返すことで生じる弾性振動によって重畳される高周波と、設定変更に伴い重畳される高周波とが同相となる傾斜動作のタイミングで信号を判定する。これにより、上記二つの高周波の位相差を考慮せずに、高周波の振幅によって弾性振動により重畳される高周波を相対的に判断できる。このため、設定変更に伴い重畳される高周波の完全な収束を待つことなく調整作業を行うことができ、作業時間の短縮化を図ることができる。
(第1の実施の形態)
(全体構成)
まず、図1は、第1の実施の形態となる光偏向装置のブロック図である。この図1に示すように、光偏向装置10は、制御装置11,光源装置12、被走査面(スクリーン)15を走査する、反射面14を備えた可動装置13を有する。
制御装置11は、例えばCPU(Central Processing Unit)及びFPGA(Field-Programmable Gate Array)等を備えた電子回路ユニットである。可動装置13は、反射面14を可動可能な、例えばMEMS(Micro Electromechanical Systems)デバイスである。光源装置12は、例えばレーザを照射するレーザ装置である。
制御装置11は、取得した光走査情報に基づいて光源装置12及び可動装置13の制御命令を生成し、制御命令に基づいて光源装置12及び可動装置13に駆動信号を出力する。光源装置12は、入力された駆動信号に基づいて光源の照射を行う。可動装置13は、入力された駆動信号に基づいて反射面14を、1軸方向または2軸方向の少なくともいずれかに可動させる。
これにより、例えば画像情報に基づく制御装置11の制御によって、可動装置13の反射面14を所定の範囲で2軸方向に往復可動させ、反射面14に入射する光源装置12からの照射光を、光走査して、被走査面15に任意の画像を投影することができる。なお、可動装置13の詳細及び制御装置11の制御の詳細は、後述する。
(制御装置のハードウェア構成)
次に、図2は、制御装置11のハードウェア構成を示す図である。この図2に示すように、制御装置11は、CPU20、RAM21(Random Access Memory)、ROM22(Read Only Memory)、FPGA23、外部I/F24、光源装置ドライバ25、可動装置ドライバ26を備えている。
CPU20は、ROM22等の記憶装置からプログラム又はデータをRAM21上に読み出し、処理を実行して、制御装置11の全体の制御又は機能を実現する演算装置である。RAM21は、プログラム又はデータを一時保持する揮発性の記憶装置である。ROM22は、電源を切ってもプログラム又はデータを保持可能な不揮発性の記憶装置であり、CPU20が光偏向装置10の各機能を制御するために実行する処理用プログラム又はデータを記憶している。
FPGA23は、CPU20の処理に従って、光源装置ドライバ25及び可動装置ドライバ26に適した制御信号を出力する回路である。外部I/F24は、例えば外部装置又はネットワーク等とのインタフェースである。外部装置には、例えば、パーソナルコンピュータ装置(PC)等の上位装置、USBメモリ、SDカード、CD、DVD、HDD、SSD等の記憶装置が含まれる。また、ネットワークは、例えば自動車のCAN(Controller Area Network)又はLAN(Local Area Network)、インターネット等である。外部I/F24は、外部装置との接続又は通信を可能にする構成であればよく、外部装置毎に外部I/F24が用意されてもよい。
光源装置ドライバ25は、入力された制御信号に従って光源装置12に駆動電圧等の駆動信号を出力する電気回路である。可動装置ドライバ26は、入力された制御信号に従って可動装置13に駆動電圧等の駆動信号を出力する電気回路である。
制御装置11において、CPU20は、外部I/F24を介して外部装置やネットワークから光走査情報を取得する。なお、CPU20が光走査情報を取得することができる構成であればよく、制御装置11内のROM22やFPGA23に光走査情報を格納する構成としてもよいし、制御装置11内に新たにSSD等の記憶装置を設けて、その記憶装置に光走査情報を格納する構成としてもよい。
ここで、光走査情報とは、被走査面15にどのように光走査させるかを示した情報であり、例えば光走査により画像を表示する場合は、光走査情報は画像データである。また、例えば光走査により光書込みを行う場合は、光走査情報は書込み順や書込み箇所を示した書込みデータである。他にも、例えば光走査により物体認識を行う場合は、光走査情報は物体認識用の光を照射するタイミングと照射範囲を示す照射データである。
(制御装置の機能構成)
図3は、制御装置11の機能構成を示す図である。この図3に示すように制御装置11は、制御部30及び駆動信号出力部31の各機能を有する。制御部30は、例えばCPU20、FPGA23等により実現され、外部装置から光走査情報を取得し、光走査情報を制御信号に変換して駆動信号出力部31に出力する。駆動信号出力部31は、光源装置ドライバ25、可動装置ドライバ26等により実現され、入力された制御信号に基づいて光源装置12または可動装置13に駆動信号を出力する。
駆動信号は、光源装置12又は可動装置13の駆動を制御するための信号である。例えば、光源装置12においては、光源の照射タイミング及び照射強度を制御する駆動電圧である。また、例えば、可動装置13においては、可動装置13の有する反射面14を可動させるタイミング及び可動範囲を制御する駆動電圧である。
(光走査動作)
図4は、光偏向装置10における被走査面15の光走査の流れを示すフローチャートである。この図4のフローチャートのステップS1において、制御部30は、外部装置等から光走査情報を取得する。ステップS2において、制御部30は、取得した光走査情報から制御信号を生成し、制御信号を駆動信号出力部31に出力する。ステップS3において、駆動信号出力部31は、入力された制御信号に基づいて駆動信号を光源装置12及び可動装置13に出力する。ステップ4において、光源装置12は、入力された駆動信号に基づいて光照射を行う。また、可動装置13は、入力された駆動信号に基づいて反射面14の可動を行う。光源装置12及び可動装置13の駆動により、任意の方向に光が偏向され、光走査される。
なお、光偏向装置10は、1つの制御装置11が光源装置12及び可動装置13を制御する装置及び機能を有することとしたが、光源装置用の制御装置及び可動装置用の制御装置と、別体に設けてもよい。
また、光偏向装置10は、一つの制御装置11に光源装置12及び可動装置13の制御部30の機能及び駆動信号出力部31の機能を有することとしたが、これらの機能は別体として存在していてもよい。例えば、制御部30を有した制御装置11とは別に駆動信号出力部31を有した駆動信号出力装置を設けた構成としてもよい。
(可動装置の構成)
図5は、第1の実施の形態の光偏向装置10に設けられている可動装置13の平面図である。可動装置13は、図5に示すように可動装置の中心を通って2次元で直交する第1軸及び第2軸回りに反射部112を回動可能な可動装置となっている。なお、一例として、可動装置13は、2軸回動構成とするが、1軸回動構成でもよい。
可動装置13は、可動部110、第1駆動梁120a及び第1駆動梁120b、固定部130、電極端子150を有する。また可動部110は、反射部基体102に反射面14を備えた反射部112、支持部113、接続部110a及び110b、トーションバー111a及び111b、第2駆動梁116a及び第2駆動梁116bを有する。
第1駆動梁120a、第1駆動梁120b、第2駆動梁116a及び第2駆動梁116bは、駆動梁部の一例である。
反射部112は、シリコン活性層等から形成される。但しこれに限定されるものではなく、酸化材料や無機材料、有機材料等で構成してもよい。反射面14は、反射部112の正のZ方向の面上に形成される。反射面14は、アルミニウム、金、銀等を含む金属薄膜やその多層膜を用いて、図示されているように、円形状に形成される。反射部112は円形状でなくてもよく、楕円形状、また多角形状で形成されていてもよい。
反射部112の負のZ方向の面には、反射部112を補強するためのリブが設けられている。リブは、シリコン支持層及び酸化シリコン層等で形成されている。反射部112にリブを設けることで、可動時に生じる反射部112及び反射面14の変形歪みを抑制することができる。
トーションバー111a及びトーションバー111bは、Y方向に延在し、Y方向において反射部112を挟み込むように形成される。トーションバー111aの一端は反射部112に接続されている。また、トーションバー111bの一端も、反射部112に接続されている。すなわち、反射部112は、トーションバー111a及び111bにより支持されている。
トーションバー111aの他端は、第2駆動梁116aに接続され、トーションバー111bの他端は、第2駆動梁116bに接続されている。第2駆動梁116a及び116bには、弾性梁の正のZ方向の面に圧電部が設けられている。すなわち、第2駆動梁は、いわゆるユニモルフ構造となっているが、弾性梁の正負双方のZ方向の面に圧電部が設けられるバイモルフ構造となっていてもよい。第2駆動梁116aは、電極端子150を介して駆動電圧が印加されると、屈曲変形してトーションバー111aにねじれを生じさせる。同様に、第2駆動梁116bは、電極端子150を介して駆動電圧が印加されると、屈曲変形してトーションバー111bにねじれを生じさせる。このようなトーションバー111a及び111bのねじれが回動力となり、反射部112は、第2軸回りに回動する。
一方、支持部113は、反射部112と、トーションバー111a及び111bと、第2駆動梁116a及び第2駆動梁116bとを四方から囲むように形成されている。支持部113は、第2駆動梁116a及び116bに接続され、第2駆動梁116a及び116bを支持拘束する。また支持部113は、第2駆動梁116a及び116bを介して、間接的に反射部112と、トーションバー111a及びトーションバー111bとを支持している。
支持部113の図中の右上角には接続部114aが設けられており、支持部113は、接続部114aを介して第1駆動梁120aに接続されている。接続部114aは、第1駆動梁120aとの接続箇所から負のX方向に延在して、第1駆動梁120aと支持部113とを接続している。
また支持部113の図中の左下角には接続部114bが設けられており、支持部113は、接続部114bを介して第1駆動梁120bに接続されている。接続部114bは、第1駆動梁120bとの接続箇所から正のX方向に延在して、第1駆動梁120bと支持部113とを接続している。
すなわち、接続部114aと接続部114bは支持部113の中央の点を中心に点対称の位置関係となっている。このような構成とすることにより、第1駆動梁120a及び第2駆動梁120bによる支持部113の回動を安定させることができる。
第1駆動梁120a及び第1駆動梁120bは、X方向の両側から支持部113を挟み込むようにして支持部113を支持する。第1駆動梁120aは、複数の弾性梁132a~132fが折り返し連結されミアンダ構造とされた第2駆動部130bを有している。複数の弾性梁132a~132fの正のZ方向の面には、それぞれ圧電部が設けられている。すなわち、弾性梁132a~132fは、いわゆるユニモルフ構造となっているが、弾性梁の正負双方のZ方向の面に圧電部が設けられるバイモルフ構造となっていてもよい。第1駆動梁120aの接続部114aと接続していない側の端部114cは、図中の右上角で固定部130に接続され、固定部130は第1駆動梁120aを固定(支持拘束)する。
同様に第1駆動梁120bは、複数の弾性梁131a~131fが連結されたミアンダ構造とされた第2駆動部130aを有している。複数の弾性梁131a~131fの正のZ側の面には、それぞれ圧電部が設けられている。すなわち、弾性梁131a~131fは、いわゆるユニモルフ構造となっているが、弾性梁の正負双方のZ方向の面に圧電部が設けられるバイモルフ構造となっていてもよい。第1駆動梁120bの接続部114bと接続していない側の端部114dは、図中の左下角で固定部130に接続され、固定部130は第1駆動梁120bを固定(支持拘束)する。
すなわち、第1駆動梁120aと固定部130との接続箇所と、第2駆動梁120bと固定部130との接続箇所は、支持部113の中央の点を中心に点対称の位置関係となっている。このような構成とすることにより、第1駆動梁120a及び第2駆動梁120bによる支持部113の回動を安定させることができる。
固定部130は、4つの枠辺を有する長方形状の枠構造をしており、4つの枠辺により、可動部110、並びに第1駆動梁120a及び第1駆動梁120bを四方から囲んでいる。第1駆動梁120a及び120bに設けられた圧電部には、電極端子150を介して駆動電圧が印加される。
ここで、第1駆動梁120aが有する複数の弾性梁132a~132fうち、最も反射部112に距離が近いものから数えて奇数番目の弾性梁132a、132c、132eに設けられた圧電部を圧電駆動部群150Aとする。また第1駆動梁120bが有する複数の弾性梁のうち、最も反射部112に距離が近いものから数えて偶数番目の弾性梁132b、132d、132fに設けられた圧電部を同様に圧電駆動部群150Bとする。
圧電駆動部群150Aは、所定の駆動電圧が各圧電部に対して同時に印加されると、同一方向に屈曲変形する。この変形を回動力として、可動部110が第1軸回りに回動する。
また、第1駆動梁120bが有する弾性梁131a~131fのうち、最も反射部112に距離が近いものから数えて偶数番目の弾性梁132b、132d、132fに設けられた圧電部を圧電駆動部群150Bとする。また、第1駆動梁120bが有する弾性梁131a~131fのうち、最も反射部112に距離が近いものから数えて奇数番目の弾性梁131a、131c、131eを同様に圧電駆動部群150Aとする。
圧電駆動部群150Bは、所定の駆動電圧が各圧電部に対して同時に印加されると、同一方向に屈曲変形する。この変形を回動力として、可動部110が、圧電駆動部群150Aによる回動とは逆方向に第1軸回りに回動する。
第1駆動梁120a及び第1駆動梁120bは、圧電駆動部群150A及び圧電駆動部群150Bが有する複数の圧電部を同時に屈曲変形させることで、屈曲変形による回動量を累積させ、可動部110の第1軸回りの振れ角度(回動角)を大きくすることができる。電圧印加時における圧電駆動部群150Aによる可動部110の回動量と、電圧印加時における圧電駆動部群150Bによる可動部110の回動量とが釣り合っている時は、振れ角はゼロとなる。
また、可動装置13は、検出部140a及び140bを有する。検出部140aは、圧電センサ141a~141fを有し、また、検出部140bは、圧電センサ142a~142fを有する。
圧電センサ141aは、第2圧電駆動部131aのシリコン活性層上に設けられ、圧電センサ141bは、第2圧電駆動部131bのシリコン活性層上に設けられ、圧電センサ141cは第2圧電駆動部131cのシリコン活性層上に設けられている。また、圧電センサ141dは第2圧電駆動部131dのシリコン活性層上に設けられ、圧電センサ141eは、第2圧電駆動部131eのシリコン活性層上に設けられ、圧電センサ141fは第2圧電駆動部131fのシリコン活性層上に設けられている。
同様に、圧電センサ142aは第2圧電駆動部132aのシリコン活性層上に設けられ、圧電センサ142bは第2圧電駆動部132bのシリコン活性層上に設けられ、圧電センサ142cは第2圧電駆動部132cのシリコン活性層上に設けられている。また、圧電センサ142dは第2圧電駆動部132dのシリコン活性層上に設けられ、圧電センサ142eは第2圧電駆動部132eのシリコン活性層上に設けられ、圧電センサ142fは第2圧電駆動部132fのシリコン活性層上に設けられている。
図6は、図5に示すQ-Q‘線で可動装置13を切断した状態の断面図である。この図6に示すように、検出部140aは、第2駆動部130aと同様に、酸化シリコン層162を介してシリコン支持層161で支持される弾性部であるシリコン活性層163の+Z側の面上に、下部電極201、圧電部202及び上部電極203を順に積層して形成されている。上部電極203及び下部電極201は、例えば金(Au)または白金(Pt)等で形成される。圧電部202は、例えば圧電材料であるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)からなる。
検出部140aは、第2圧電駆動部131a~131fと比較して、Y方向の長さは略等しく、X方向の幅は狭く形成されている。検出部140aと第2圧電駆動部131a~131fとのY方向の長さが略等しい構成とすることにより後述する振角周波数信号を精度よく検出することができ、かつ第2圧電駆動部131a~131fよりも検出部140aのX方向の幅が狭い構成とすることにより、第2圧電駆動部131a~131fによる回動力を多く得ることができる。なお、必ずしも検出部140aと第2圧電駆動部131a~131fとのY方向の長さは略等しい必要はなく、第2圧電駆動部131a~131fよりも短くてもよい。この場合、検出部140aを短くした分、多くの弾性梁上に第2圧電駆動部131a~131fを設けることができ、第2圧電駆動部131a~131fによる回動力を更に多く得ることができる。
検出部140aの各圧電センサ141a~141fは、第2駆動部130aの各第2圧電駆動部131a~131fに接触しないように間隔を空けて、各第2圧電駆動部131a~131fに含まれるシリコン活性層の+Z側の面上に設けられている。検出部140bも検出部140aと同様の構成である。
第2駆動部130a及び130bは駆動電圧の印加により圧電駆動部群A、Bが屈曲変形して可動する。反対に、検出部140a及び140bは、第2駆動部130a及び130bによるシリコン活性層163の変形に応じて圧電部202で発生する電圧または電圧に基づく情報を、反射部101の振れ角に関する情報を示す振角周波数信号として検出し、制御装置11に供給する。
なお、可動装置13を形成する基板(ウエハ)には、SOI(Silicon On Insulator)基板等の半導体を用いることができる。半導体製造技術で加工することで、可動装置13の各構成要素を一体的に形成することができる。なお、第1駆動梁120a及び第1駆動梁120b、及び、第2駆動梁116a及び第2駆動梁116bの形成は、SOI基板を成形した後に行ってもよいし、SOI基板の成形中に行ってもよい。
(可動装置のパッケージング)
図7は、パッケージングされた可動装置13の断面図である。この図7に示すように、可動装置13は、パッケージ部材801の内側に配置される取付部材802に取り付けられ、パッケージ部材801の一部を透過部材803で被覆して密閉することでパッケージングされる。パッケージ内は、窒素等の不活性ガスが密封される。これにより、可動装置13の酸化による劣化が抑制され、さらに温度等の環境の変化に対する耐久性を向上させることができる。
(他のパッケージング例)
図8は、可動装置13の他のパッケージング例を示す断面図である。この図8の例は、透過部材803と可動装置13とを相対的に傾斜させた例である。この例の場合、透過部材803をパッケージ部材801に対して傾斜して取り付けることで、パッケージ部材801に配置された可動装置13に対して透過部材803を傾斜させている。傾斜角度は、可動装置13に含まれる反射面14と透過部材803との間で多重反射された光がパッケージ部材801の外に出ないような角度に設定されている。このような構成により、多重反射光による画像ノイズ等が防止される。
(可動装置の駆動動作)
図9は、可動装置13の駆動構成を示すブロック図である。第1の実施の形態の光偏向装置10は、制御部30の電圧入力部30cから駆動信号出力部31に駆動情報を供給する。駆動信号出力部31は、供給された駆動情報に基づいて、可動装置13に対して駆動信号を供給する。
可動装置13は、供給された駆動信号で駆動されるが、その際、検出部140a及び140bが、第2駆動部130a及び第2駆動部130bによるシリコン活性層163の変形に応じて圧電部202で発生する電圧を、反射部101の振れ角に関する情報を示す振角周波数信号として検出し、制御部30の検知部30aに供給する。
検知部30aは、電圧入力部30cから駆動信号出力部31に供給される駆動信号の駆動周波数と、可動部110の可動方向に対する共振周波数との比率を計算する。
また、検知部30aは、設定変更部29(変更部の一例)を介して電圧入力部30cに入力される設定変更信号による設定変更のタイミングと駆動信号との初期位相差を計算する。これにより、設定変更に伴う高周波と設定の調整度合いに起因する高周波との初期位相差を算出できる。
検知部30aは、初期位相差と駆動周波数と共振周波数との比率から、設定変更に伴う高周波と設定の調整度合いに起因する高周波とが同相となる駆動周期を検知した検知信号を補正部30bに供給する。
なお、設定変更に伴う高周波自体を単独で検出することは困難となっている。このため、検知部30aは、設定の調整度合いに起因する高周波と共に、設定変更に伴う高周波を検知する。換言すると、検知部30aは、設定の調整度合いに起因する高周波を検知することで、設定の調整度合いに起因する高周波に含まれる、設定変更に伴う高周波も、同時に検知する。
設定変更に伴う高周波と設定の調整度合いに起因する高周波とが同相となる駆動周期は、高周波の振幅が最大となる駆動周期となる。このため、補正部30bは、検知信号で示される駆動周期における高周波の振幅のうち、高周波の振幅が最大となる駆動周期を抽出し、その抽出した高周波の振幅に基づいて、電圧入力部30cから出力される駆動信号の駆動波形を補正する。また、補正部30bは、電圧入力部30cの駆動周波数と可動部110の共振周波数との最小公倍数を、可動部110の共振周波数で割った数駆動周期にかけた周期で、電圧入力部30cの周波数信号の補正を行う。
(変形例)
この例では、検知部30aは、設定変更に伴う高周波と設定の調整度合いに起因する高周波とが同相となる駆動周期である、高周波の振幅が最大となる駆動周期を検知することとした。しかし、検知部30aは、複数の駆動周期の中から、高周波の振幅が最大となる駆動周期を選択して、補正部30bに通知してもよい。
(可動装置の駆動動作の詳細)
まず、図10~図13を参照して、可動装置13の可動部110の第2軸周りの可動速度、すなわち可動部110の第2軸周りの振れ角の時間変化について説明する。図10は、可動部110の第2軸周りの可動速度が一定(均一)である場合における、可動部110の第2軸周りの振れ角の時間変化を示す図である。図11は、可動部110の第2軸周りの可動速度が一定(均一)である場合の投影画像を示しており、可動部110の第1軸、第2軸とも可動速度が一定であり、走査動作が適切であることを示している。なお、第1の実施の形態で用いられる可動装置13は、可動部110の可動動作範囲に対して、内側を有効画像領域として使用している。
図12は、可動部110の第2軸周りの可動速度が一定(均一)ではない場合における、可動部110の第2軸周りの振れ角の時間変化を示す図である。このように可動速度が均一でない場合、図13に示すように投影画像に明暗の差(明るさムラ)が発生する。
可動部110の第2軸周りの振れ角の時間変化である可動部110の第2軸周りの可動速度は、図10に示すように直線的であることが望ましい。すなわち、可動部110の第2軸周りの可動速度に変動が生じないことが望ましい。可動部110の第2軸周りの可動速度に変動が生じると、直線的な光走査が妨げられ、例えば被走査面15に形成される画像に輝度ムラ、歪みなどが発生し、画質の劣化を招くからである。
しかしながら、実際には、図12に示すように、第2駆動部130a、130bによる可動部110の第2軸周りの可動動作においては、振れ角の可動速度に変動(高周波成分)が生じてしまう。これは固定部130と駆動部130a、130bとを支持する弾性部(シリコン活性層163:図6参照)に生じる弾性振動によって、振れ角に対し、高周波成分が重畳することが原因と考えられる。
(駆動信号に対する調整)
次に、図14~図18を用いて、可動装置13の駆動信号の調整の仕方を説明する。図14(a)に示すように、それぞれ単純なノコギリ波である駆動電圧A、Bで可動装置13を駆動した場合、図14(b)に示すように、高周波成分の影響で可動速度が変動し、可動部110の可動速度が不均一となる。この時の振れ角に重畳している高周波成分は、図14(c)に示す挙動となる。
これに対し、図15(a)又は図16(a)に示すように、駆動電圧A又は起動電圧Bで可動装置13駆動すると、可動部110の振れ角は、図15(b)又は図16(b)に示すようになり、振れ角には、図15(c)又は図16(c)に示す高周波成分が重畳する。なお、可動装置13が図5のような構造の場合において、駆動電圧A,B共に駆動させた時の可動部110の振れ角は、駆動電圧A又は駆動電圧Bで単独駆動させた時の「(可動部110の振れ角A)-(可動部110の振れ角B)」と略等しい挙動となる。
次に、図17(a)に示すように、駆動電圧Bのシンメトリ(立ち上がり/立下り比)を変えて、駆動電圧B単独で可動装置13を駆動した際の可動部110の振れ角を図17(b)に、また、振れ角に重畳する高周波成分を図17(c)に示す。この時、駆動電圧Bにおける立下り区間(走査区間)の電圧傾斜が緩やかになるほど、高周波の振幅は小さくなる。
そこで、図18(b)に示す駆動電圧Aにより発生した高周波の振幅と図18(c)に示す駆動電圧Bにより発生した高周波の振幅とが一致するように、図18(a)に示すように駆動電圧Aは変更せずに、駆動電圧Bのシンメトリだけを変更する。
また、駆動電圧Aと駆動電圧Bとで発生する高周波が、図18(b)及び図18(c)に示すように、逆位相となるように駆動電圧A及び駆動電圧Bの位相差を調整する。これにより、図18(d)に示すように、振れ角に重畳している駆動電圧Aの高周波で駆動電圧Bの高周波を相殺することができる。
次に、図19(a)に示すように、駆動電圧Bのシンメトリ及び駆動電圧Aと駆動電圧Bとの位相差の設定を変更したときの可動部110の振れ角の挙動を図19(b)に示す。このとき、設定(駆動電圧Bのシンメトリ、駆動電圧A及び駆動電圧Bの位相差)の変更度合いにより、図19(c)に示すように振れ角に重畳する高周波に加えて、設定の変更に伴って重畳する高周波が発生する。この2つの高周波により、可動部110の可動速度の不均一性が更に大きくなる。なお、設定の調整変更に伴い重畳する周波数成分は、主に走査軸方向の共振周波数成分である。また、この設定の変更に伴い重畳する高周波は一時的に発生するものであり、一定時間経過後に収束する。
(駆動信号の補正動作)
図20に、支持部113または可動部110の振れ角と、設定変更後の設定の調整度合いにより振れ角に重畳する高周波と、設定の変更に伴い重畳する高周波を示す。ここでは、一例として図20(a)に示す0フレーム(周期)目及び1フレーム目の間で設定変更を行ったこととして説明する。この場合、設定の調整度合いに起因した高周波は、図20(b)に示すように0フレーム目と1フレーム目とでは挙動が異なり、1フレーム以降では同じ高周波が重畳することになる。また、設定変更に伴う高周波は、図20(c)に示すように、設定変更後の1フレーム目から重畳し、フレーム数を重ねるごとに徐々に減衰していく。
なお、この時のフレーム周波数は、走査方向の共振周波数に対し、1/6.25の比率(1フレームに6.25発の高調波)であることとして説明を進めるが、この比率は、例えば1/7(1フレームに7.0発の高調波)の比率にする等、任意に切り替え可能としてもよい。
この図20の例の場合、図20(b)に示す設定の調整度合いに起因する高周波と、図20(c)に示す設定変更に伴う高周波とが同相(高周波の振幅が最大)となるのは、設定変更後1フレーム目、5フレーム目、9フレーム目、…となる。これはフレーム周波数に対する共振周波数の比の小数点以下の値が関係する。
すなわち、1フレームで同相、2フレーム目以降ではフレーム周波数に対する共振周波数の比の小数点以下ずつ(0.25周期)、フレーム毎に位相差が生じ、5フレーム目で再び同相となる。このように、設定の調整度合いに起因する高周波と設定変更に伴う高周波とが同相となるフレームで、駆動信号の調整処理の判定を行うことで、図20(d)に示すように、高周波に対し、位相差は考慮せずに振幅だけで判定することが可能となる。これにより、設定変更に伴う高周波の収束を待つことなく、設定の調整度合いを相対的に判断することができ、駆動信号の調整処理時間を短縮することができる。
次に、設定の調整度合いに起因する高周波に対して、設定変更に伴う高周波の初期位相が90°(0.25周期)進んでいた場合について説明する。この場合も、図21(a)に示す0フレーム(周期)目と1フレーム目の間で設定変更を行うこととする。また、設定の調整度合いに起因する高周波は0フレーム目と1フレーム目とで挙動が異なり、1フレーム以降では同じ高周波が重畳する。また、上述と同様に、フレーム周波数は走査方向の共振周波数に対し、1/6.25として説明する。
この例の場合、設定変更に伴う高周波と設定の調整度合いに起因する高周波とが同相となるのは、図21(b)及び図21(c)に示すように、設定変更後の4フレーム目、8フレーム目…となる。1フレーム目では初期位相の+0.25周期の位相差、2フレーム目以降ではフレーム周波数に対する共振周波数の比の小数以下ずつ(0.25周期)、フレーム毎に位相差が生じ、4フレーム目で同相となる。
初期位相によって、設定変更に伴う高周波と設定の調整度合いに起因する高周波とが同相とならない場合、補正部30bは、フレーム周波数を変更し、共振周波数との比率を変更することで、上述の二つの高周波が同相となるように調整してもよい。
(補正処理の終了処理)
補正部30aは、このような補正処理を、高周波の振幅が最も小さくなる設定組み合わせ(例えば、駆動電圧Bのシンメトリと駆動電圧Aと駆動電圧Bとの位相差)で終了する。または、補正部30aは、高周波の振幅が予め定めた値以下となる設定組み合わせで補正処理を終了してもよい。
また、補正部30aは、このような補正処理を常時行ってもよい。補正処理を常時行うことで、経年劣化又は温度変動による外的要因の変化に対して対応でき、可動部110の可動速度を常に一定に制御することができる。
(第1の実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、第1の実施の形態の光偏向装置は、可動装置13の可動部110を支持する可動部110が、傾斜動作を繰り返すことで生じる弾性振動によって重畳される高周波と、設定変更に伴い重畳される高周波とが同相となる傾斜動作のタイミングで信号を判定する。これにより、位相差を考慮せずに、高周波の振幅を相対的に判断でき、設定変更に伴い重畳される高周波が収束するのを待つ必要なくなり、調整処理時間を短縮化することができる。
なお、上述の第1の実施の形態では、可動装置13は、図5に示したように、トーションバー111a及びトーションバー111bに対して、一方にのみ第2駆動梁116a又は第2駆動梁116bが接続された、いわゆる片持ちタイプの可動装置であることとした。しかし、図22に示すように、トーションバー111aの両側に第2駆動梁212a、212cが接続され、トーションバー111bの両側に第2駆動梁212b、212dが接続された、いわゆる両持ちタイプの可動装置でもよい。この場合も、上述と同様の効果を得ることができる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態の説明をする。この第2の実施の形態は、上述の光偏向装置10を、画像投影装置に適用した例である。図23は、画像投影装置の一例であるヘッドアップディスプレイ装置500を設けた自動車400の概略図である。また、図24はヘッドアップディスプレイ装置500の構成を示す図である。
図23に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置500は、例えば自動車400のウインドシールド(フロントガラス401等)の付近に設置される。ヘッドアップディスプレイ装置500から出射される投射光Lがフロントガラス401で反射され、ユーザである観察者(運転者402)に向かう。これにより、運転者402は、ヘッドアップディスプレイ装置500によって投影された画像等を虚像として視認することができる。なお、ウインドシールドの内壁面にコンバイナを設置し、コンバイナによって反射する投射光によってユーザに虚像を視認させる構成にしてもよい。
図24に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置500は、赤色、緑色、青色のレーザ光源501R,501G,501Bからレーザ光が出射される。出射されたレーザ光は、各レーザ光源に対して設けられるコリメータレンズ502,503,504と、2つのダイクロイックミラー505,506と、光量調整部507と、から構成される入射光学系を経た後、可動部110を有する可動装置13にて偏向される。そして、偏向されたレーザ光は、自由曲面ミラー509と、中間スクリーン510と、投射ミラー511とから構成される投射光学系を経て、スクリーンに投影される。
なお、ヘッドアップディスプレイ装置500では、レーザ光源501R,501G,501B、コリメータレンズ502,503,504、ダイクロイックミラー505,506は、光源ユニット530として光学ハウジングによってユニット化されている。
ヘッドアップディスプレイ装置500は、中間スクリーン510に表示される中間像を自動車400のフロントガラス401に投射することで、その中間像を運転者402に虚像として視認させる。
レーザ光源501R,501G,501Bから発せられる各色レーザ光は、それぞれ、コリメータレンズ502,503,504で略平行光とされ、2つのダイクロイックミラー505,506により合成される。合成されたレーザ光は、光量調整部507で光量が調整された後、可動部110を有する可動装置13によって二次元走査される。可動装置13で二次元走査された投射光Lは、自由曲面ミラー509で反射されて歪みを補正された後、中間スクリーン510に集光され、中間像を表示する。中間スクリーン510は、マイクロレンズが二次元配置されたマイクロレンズアレイで構成されており、中間スクリーン510に入射してくる投射光Lをマイクロレンズ単位で拡大する。
可動装置13は、可動部110を2軸方向に往復可動させ、可動部110に入射する投射光Lを二次元走査する。この可動装置13の駆動制御は、レーザ光源501R,501G,501Bの発光タイミングに同期して行われる。
以上、画像投影装置の一例としてのヘッドアップディスプレイ装置500の説明をしたが、画像投影装置は、可動部110を有した可動装置13により光走査を行うことで画像を投影する装置であればよい。例えば、机等に置かれ、表示スクリーン上に画像を投影するプロジェクタや、観測者の頭部等に装着される装着部材に設けられ、装着部材が有する反射透過スクリーンに投影、または眼球をスクリーンとして画像を投影するヘッドマウントディスプレイ装置等にも、同様に適用することができる。
また、画像投影装置は、車両や装着部材だけでなく、例えば航空機、船舶、移動式ロボット等の移動体、あるいは、その場から移動せずにマニピュレータ等の駆動対象を操作する作業ロボットなどの非移動体に設けてもよい。
本実施の形態の画像投影装置は、第1の実施の形態の光偏向装置を有しているため、短時間での駆動振動の調整作業が可能な画像投影装置を実現することができる。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態の説明をする。この第3の実施の形態は、上述の光偏向装置10を、光書込装置に提供した例である。図25は、光書込装置600を組み込んだ画像形成装置の一例である。また、図26は、光書込装置の要部を示す図である。
図25に示すように、光書込装置600は、レーザ光によるプリンタ機能を有するレーザプリンタ650等に代表される画像形成装置の構成部材として使用される。画像形成装置において光書込装置600は、1本または複数本のレーザビームで被走査面150である感光体ドラムを光走査することにより、感光体ドラムに光書込を行う。
図26に示すように、光書込装置600において、レーザ素子などの光源装置12からのレーザ光は、コリメータレンズなどの結像光学系601を経た後、可動部110を有する可動装置13により1軸方向又は2軸方向に偏向される。そして、可動装置13で偏向されたレーザ光は、その後、第一レンズ602aと第二レンズ602b、反射ミラー部602cからなる走査光学系602を経て、被走査面15(例えば感光体ドラムや感光紙)に照射し、光書込みを行う。走査光学系602は、被走査面15にスポット状に光ビームを結像する。また、光源装置12及び可動部110を有する可動装置13は、制御装置11の制御に基づき駆動する。
このように光書込装置600は、レーザ光によるプリンタ機能を有する画像形成装置の構成部材として使用することができる。また、走査光学系を異ならせて1軸方向だけでなく2軸方向に光走査可能にすることで、レーザ光をサーマルメディアに偏向して光走査し、加熱することで印字するレーザラベル装置等の画像形成装置の構成部材として使用することができる。
光書込装置に適用される可動部110を有した可動装置13は、ポリゴンミラー等を用いた回転多面鏡に比べ駆動のための消費電力が小さいため、光書込装置の省電力化に有利である。また、可動装置13の振動時における風切り音は回転多面鏡に比べ小さいため、光書込装置の静粛性の改善に有利である。光書込装置は回転多面鏡に比べ設置スペースが圧倒的に少なくて済み、また可動装置13の発熱量もわずかであるため、小型化が容易であり、よって画像形成装置の小型化に有利である。
本実施の形態の画像形成装置は、第1の実施の形態の光偏向装置を有しているため、短時間での駆動振動の調整作業が可能な画像形成装置を実現することができる。
[第4の実施の形態]
次に、第4の実施の形態の説明をする。この第4の実施の形態は、上述の光偏向装置10を、物体認識装置に適用した例である。図27は、物体認識装置の一例であるレーザレーダ装置を設けた自動車の概略図である。また、図28は、レーザレーダ装置の要部を示す図である。
図27に示すように、レーザレーダ装置700は、例えば自動車701に設けられ、対象方向を光走査して、対象方向に存在する被対象物702からの反射光を受光することで、被対象物702を認識する。
図28に示すように、光源装置12から出射されたレーザ光は、発散光を略平行光とする光学系であるコリメートレンズ703と、平面ミラー704とから構成される入射光学系を経て、可動部110を有する可動装置13で1軸又は2軸方向に走査される。そして、投光光学系である投光レンズ705等を経て装置前方の被対象物702に照射される。
光源装置12及び可動装置13は、制御装置11により駆動を制御される。被対象物702で反射された反射光は、光検出器709により光検出される。すなわち、反射光は入射光検出受光光学系である集光レンズ706等を経て撮像素子707により受光され、撮像素子707は検出信号を信号処理装置708に出力する。信号処理回路708は、入力された検出信号に2値化やノイズ処理等の所定の処理を行い、結果を測距回路710に出力する。
測距回路710は、光源装置12がレーザ光を発光したタイミングと、光検出器709でレーザ光を受光したタイミングとの時間差、または受光した撮像素子707の画素ごとの位相差によって、被対象物702の有無を認識し、さらに被対象物702との距離情報を算出する。
反射面14を有する可動装置13は多面鏡に比べて破損しづらく、小型であるため、耐久性の高い小型のレーダ装置を提供することができる。このようなレーダレーダ装置は、例えば車両、航空機、船舶、ロボット等に取り付けられ、所定範囲を光走査して障害物の有無や障害物までの距離を認識することができる。
物体認識装置では、一例としてのレーザレーダ装置700の説明をしたが、物体認識装置は、可動部110を有した可動装置13を制御装置11で制御することにより光走査を行い、光検出器により反射光を受光することで被対象物702を認識する装置であればよい。
例えば、手や顔を光走査して得た距離情報から形状等の物体情報を算出し、記録と参照することで対象物を認識する生体認証や、対象範囲への光走査により侵入物を認識するセキュリティセンサ、光走査により得た距離情報から形状等の物体情報を算出して認識し、3次元データとして出力する3次元スキャナの構成部材などにも同様に適用することができる。
本実施の形態の物体認識装置は、第1の実施の形態の光偏向装置を有しているため、短時間での駆動振動の調整作業が可能な物体認識装置を実現することができる。
[第5の実施の形態]
次に、第5の実施の形態の説明をする。この第5の実施の形態は、上述の光偏向装置10を、移動体の一例である自動車のヘッドライトのレーザヘッドランプ50に適用した例である。図29は、レーザヘッドランプ50の構成を示す図である。この図29に示すように、レーザヘッドランプ50は、制御装置11と、光源装置12bと、可動部110を有する可動装置13と、ミラー51と、透明板52とを有する。
光源装置12bは、青色のレーザ光を発する光源である。光源装置12bから発せられた光は、可動装置13に入射し、反射面14にて反射される。可動装置13は、制御装置11からの信号に基づき、可動部110をXY方向に可動し、光源装置12bからの青色のレーザ光をXY方向に二次元走査する。
可動装置13による走査光は、ミラー51で反射され、透明板52に入射する。透明板52は、表面又は裏面を黄色の蛍光体により被覆されている。ミラー51からの青色のレーザ光は、透明板52における黄色の蛍光体の被覆を通過する際に、ヘッドライトの色として法定される範囲の白色に変化する。これにより自動車の前方は、透明板52からの白色光で照明される。
可動装置13による走査光は、透明板52の蛍光体を通過する際に所定の散乱をする。これにより自動車前方の照明対象における眩しさは緩和される。
可動装置13を自動車のヘッドライトに適用する場合、光源装置12b及び蛍光体の色は、それぞれ青及び黄色に限定されない。例えば、光源装置12bを近紫外線とし、透明板52を、光の三原色の青色、緑色及び赤色の各蛍光体を均一に混ぜたもので被覆してもよい。この場合でも、透明板52を通過する光を白色に変換でき、自動車の前方を白色光で照明することができる。
本実施の形態のレーザヘッドランプは、第1の実施の形態の光偏向装置を有しているため、短時間での駆動振動の調整作業が可能なレーザヘッドランプを実現することができる。
[第6の実施の形態]
次に、第6の実施の形態の説明をする。この第6の実施の形態は、上述の光偏向装置10を、ヘッドマウントディスプレイに適用した例である。ヘッドマウントディスプレイ60は、人間の頭部に装着可能な頭部装着型ディスプレイで、例えば、眼鏡に類する形状とすることができる。ヘッドマウントディスプレイを、以降ではHMDと省略して示す。
図30は、HMD60の外観を例示する斜視図である。図30において、HMD60は、左右に1組ずつ略対称に設けられたフロント60a、及びテンプル60bにより構成されている。フロント60aは、例えば、導光板61により構成することができ、光学系や制御装置等は、テンプル60bに内蔵することができる。
図31は、HMD60の構成を部分的に例示する図である。なお、図31では、左眼用の構成を例示しているが、HMD60は右眼用としても同様の構成を有している。HMD60は、制御装置11と、光源ユニット530と、光量調整部507と、反射面14を備えた可動部110を有する可動装置13と、導光板61と、ハーフミラー62とを有している。
光源ユニット530は、上述したように、レーザ光源501R、501G、及び501Bと、コリメータレンズ502、503、及び504と、ダイクロイックミラー505、及び506とを、光学ハウジングによってユニット化したものである。光源ユニット530において、レーザ光源501R、501G、及び501Bからの三色のレーザ光は、ダイクロイックミラー505及び506で合成される。光源ユニット530からは、合成された平行光が発せられる。
光源ユニット530からの光は、光量調整部507により光量調整された後、可動装置13に入射する。可動装置13は、制御装置11からの信号に基づき、可動部110をXY方向に可動し、光源ユニット530からの光を二次元走査する。この可動装置13の駆動制御は、レーザ光源501R、501G、501Bの発光タイミングに同期して行われ、走査光によりカラー画像が形成される。
可動装置13による走査光は、導光板61に入射する。導光板61は、走査光を内壁面で反射させながらハーフミラー62に導光する。導光板61は、走査光の波長に対して透過性を有する樹脂等により形成されている。
ハーフミラー62は、導光板61からの光をHMD60の背面側に反射し、HMD60の装着者63の眼の方向に出射する。ハーフミラー62は、例えば、自由曲面形状を有している。走査光による画像は、ハーフミラー62での反射により、装着者63の網膜に結像する。或いは、ハーフミラー62での反射と眼球における水晶体のレンズ効果とにより、装着者63の網膜に結像する。またハーフミラー62での反射により、画像は空間歪が補正される。装着者63は、XY方向に走査される光で形成される画像を、観察することができる。
ハーフミラー62により、装着者63には、外界からの光による像と走査光による画像が重畳して観察される。ハーフミラー62に代えてミラーを設けることで、外界からの光をなくし、走査光による画像のみを観察できる構成としてもよい。
本実施の形態のHMDは、第1の実施の形態の光偏向装置を有しているため、短時間での駆動振動の調整作業が可能なHMDを実現することができる。
最後に、上述の各実施の形態は、一例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な各実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。また、各実施の形態及び各実施の形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10 光偏向装置
11 制御装置
12 光源装置
13 可動装置
14 反射面
15 スクリーン
29 設定変更部
30 制御部
30a 検知部
30b 補正部
30c 電圧入力部
31 駆動信号出力部
102 反射部基体
110 可動部
110a 接続部
110b 接続部
111a トーションバー
111b トーションバー
112 反射部
113 支持部
116a 第2駆動梁
116b 第2駆動梁
120a 第1駆動梁
120b 第1駆動梁
130 固定部
130a 第2駆動部
130b 第2駆動部
131a~131f 弾性梁
132a~132f 弾性梁
150 電極端子
140a 検出部
140b 検出部
141a~141f 圧電センサ
142a~142f 圧電センサ
特開2019-191227号公報

Claims (13)

  1. 可動部と、
    前記可動部を回動する駆動梁部と、
    前記駆動梁部に駆動電圧を入力する電圧入力部と、
    前記電圧入力部から前記駆動梁部に入力される前記駆動電圧を変更する変更部と、
    前記変更部による前記駆動電圧の変更の度合いに起因する高周波信号の位相と、前記変更部による前記駆動電圧の変更に伴う高周波信号の位相とが、同相となった際前記可動部の振れ角に基づく周波数信号検知する検知部と、
    を有する可動装置。
  2. 前記変更部による前記駆動電圧の変更の度合いに起因する高周波信号の位相と、前記変更部による前記駆動電圧の変更に伴う高周波信号の位相とが、同相となった際に前記検知部で検知される前記周波数信号に基づいて、前記駆動電圧を補正する補正部を、さらに備えること
    を特徴とする請求項1に記載の可動装置。
  3. 前記補正部は、前記検知部で検知される前記周波数信号に基づいて、前記駆動電圧の立ち上がり時間及び立ち下がり時間の比率を補正すること
    を特徴とする請求項2に記載の可動装置。
  4. 前記電圧入力部は、前記駆動梁部に異なる2つの駆動電圧を入力し、
    前記補正部は、前記2つの駆動電圧の位相差を変更すること
    を特徴とする請求項2又は請求項3に記載の可動装置。
  5. 前記補正部は、前記駆動電圧の周波数と前記可動部の共振周波数との最小公倍数を、前記共振周波数で割った数駆動周期にかけた周期で、前記周波数信号の補正を行うこと
    を特徴とする請求項2から請求項4のうち、いずれか一項に記載の可動装置。
  6. 前記補正部は、前記検知部で検知される前記可動部の振れ角に基づく周波数信号の振幅が、所定以下となった際に、補正動作を終了すること
    を特徴とする請求項2から請求項5のうち、いずれか一項に記載の可動装置。
  7. 請求項1から請求項6のうち、いずれか一項に記載の可動装置と、
    前記可動装置で走査される光を、前記可動部に照射する投光部と、
    を有することを特徴とする光偏向装置。
  8. 請求項7に記載の光偏向装置を備える画像投影装置。
  9. 前記光偏向装置は、前記投光部からの光の反射光を、光透過部材の表面で走査すること
    を特徴とする請求項8に記載の画像投影装置。
  10. 請求項7に記載の光偏向装置を備える光書込装置。
  11. 請求項7に記載の光偏向装置を備える物体認識装置。
  12. 請求項7に記載の光偏向装置を備える移動体。
  13. 請求項7に記載の光偏向装置を備えるヘッドマウントディスプレイ。
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