JP2005090095A - 建設機械の機械室 - Google Patents
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Abstract
【課題】機械室内に設置された周辺機器のメンテナンス作業が容易に行える建設機械の機械室を提供する。
【解決手段】車体に設置された建屋22の一部に、動力用エンジンやエンジンの周辺機器25等を設置するための機械室19を設けた建設機械の機械室であって、機械室19内の一部に、機械室19の外側へ回動自在な取り付け部材29を設けると共に、取り付け部材29に、メンテナンス作業を必要とする周辺機器25を取り付けたもので、機械室19内に設けられた周辺機器25のメンテナンス作業が機械室19の外側で行えるため、従来の底板に開口された透孔より工具を挿入してフィルタケースを脱着するものに比べて短時間で容易に周辺機器25のメンテナンス作業が行えるようになる。
【選択図】図3
【解決手段】車体に設置された建屋22の一部に、動力用エンジンやエンジンの周辺機器25等を設置するための機械室19を設けた建設機械の機械室であって、機械室19内の一部に、機械室19の外側へ回動自在な取り付け部材29を設けると共に、取り付け部材29に、メンテナンス作業を必要とする周辺機器25を取り付けたもので、機械室19内に設けられた周辺機器25のメンテナンス作業が機械室19の外側で行えるため、従来の底板に開口された透孔より工具を挿入してフィルタケースを脱着するものに比べて短時間で容易に周辺機器25のメンテナンス作業が行えるようになる。
【選択図】図3
Description
本発明は点検や整備等のメンテナンス作業が容易に行える建設機械の機械室に関する。
従来油圧ショベルのような建設機械には、動力用エンジンや油圧ポンプ等が収容された機械室が車体の一部に設置されている。
前記機械室は、周囲が側板により囲まれ、上面が上部カバーにより覆われた建屋の一部を前壁及び後壁により区画することにより形成されていて、内部に動力用エンジンや、エンジンにより駆動される油圧ポンプ及びこれらの周辺機器が収容されている。
周辺機器としては、エンジンオイルを濾過するエンジンオイルフィルタや、作業機を駆動する作業油を濾過する作業油フィルタ等があり、これらフィルタ類は例えば特許文献1に記載されているように、機械室の取り付け壁に取り付けられている。
特開平10−1974号公報
前記機械室は、周囲が側板により囲まれ、上面が上部カバーにより覆われた建屋の一部を前壁及び後壁により区画することにより形成されていて、内部に動力用エンジンや、エンジンにより駆動される油圧ポンプ及びこれらの周辺機器が収容されている。
周辺機器としては、エンジンオイルを濾過するエンジンオイルフィルタや、作業機を駆動する作業油を濾過する作業油フィルタ等があり、これらフィルタ類は例えば特許文献1に記載されているように、機械室の取り付け壁に取り付けられている。
またこの種のフィルタ類は、油中に混入した異物によりフィルタエレメントに目詰まりが生じるが、フィルタエレメントが目詰まりすると濾過機能が低下するため、定期的に点検して、フィルタエレメントを清掃したり、交換する必要がある。
このため前記特許文献1に記載された建設機械の機械室では、フィルタアッセンブリ下方の底板に、フィルタより大径な透孔を形成して、この透孔よりフィルタを取り外すことにより、フィルタの交換が容易に行えるようになっている。
このため前記特許文献1に記載された建設機械の機械室では、フィルタアッセンブリ下方の底板に、フィルタより大径な透孔を形成して、この透孔よりフィルタを取り外すことにより、フィルタの交換が容易に行えるようになっている。
しかしこの種のフィルタ類には、建設機械の運転中に圧力が加わるため、油漏れが生じないように工具によりフィルタケースを締め付けている。
このため前記特許文献1に記載されたフィルタアッセンブリでは、透孔より工具を挿入してフィルタケースを取り外す作業を行う必要があり、フィルタケースの脱着作業に手間がかかって作業能率が悪い問題がある。
このため前記特許文献1に記載されたフィルタアッセンブリでは、透孔より工具を挿入してフィルタケースを取り外す作業を行う必要があり、フィルタケースの脱着作業に手間がかかって作業能率が悪い問題がある。
またフィルタアッセンブリの周辺には、他の周辺機器が近接して設置されていたり、取り付け壁が近接しているため、工具によりフィルタケースを回転させて脱着する作業を車体の下方より行うことは、苦渋作業となると共に、フィルタケースを外した際、フィルタケース内に溜まった油が作業者へと落下するため、作業を終了した直後のように油の温度が高い場合、作業者が火傷をする等の問題もある。
さらにフィルタケース内に少しでも圧力が残っていると、フィルタケースを外した際、フィルタケース内に溜まった油が周囲に飛散するため、油により周辺部が汚損されて、メンテナンス作業後の清掃作業が面倒である上、清掃せずに放置すると、エンジンの熱により機械室が高温になった際、油が発火して火災の原因となる問題がある。
本発明はかかる問題を改善するためになされたもので、機械室内に設置された周辺機器のメンテナンス作業が容易に行える建設機械の機械室を提供することを目的とするものである。
本発明はかかる問題を改善するためになされたもので、機械室内に設置された周辺機器のメンテナンス作業が容易に行える建設機械の機械室を提供することを目的とするものである。
本発明の建設機械の機械室は、車体に設置された建屋の一部に、動力用エンジンやエンジンの周辺機器等を設置するための機械室を設けた建設機械の機械室であって、機械室内の一部に、機械室の外側へ回動自在な取り付け部材を設けると共に、取り付け部材に、メンテナンス作業を必要とする周辺機器を取り付けたものである。
前記構成により、機械室内に設けられた周辺機器のメンテナンス作業が機械室の外側で行えるため、従来の底板に開口された透孔より工具を挿入してフィルタケースを脱着するものに比べて短時間で容易に周辺機器のメンテナンス作業が行えるようになる。
本発明の建設機械の機械室は、機械室の底板に、機械室の下方に開閉自在な開閉カバーを設け、かつ開閉カバーの上面に立設した取り付け部材に、エンジンオイルフィルタや作動油フィルタ等の周辺機器を取り付けたものである。
前記構成により、メンテナンス作業中、フイルタケース内に残ったエンジンオイルや作動油が機械室内に漏出して機械室内を汚損することがないため、メンテナンス作業後の清掃作業が不要になると共に、機械室内に漏出した油がエンジンの熱により発火したり、機械室内に配線されたハーネスに付着した油により漏電が発生することもないため、機械室内の火災を未然に防止することができる。
本発明の建設機械の機械室は、機械室の側面に開口された開口部に、サイドカバーを開閉自在に設けると共に、サイドカバーの内側にエンジンオイルフィルタや作動油フィルタ等の周辺機器を取り付けたものである。
前記構成により、サイドカバーを開放することにより、機械室内に設けられた周辺機器のメンテナンス作業が機械室の外側で行えるため、従来の底板に開口された透孔より工具を挿入してフィルタケースを脱着するものに比べて短時間で容易に周辺機器のメンテナンス作業が行えるようになる。
本発明の建設機械の機械室は、周辺機器とエンジン等を接続する配管に可撓管を使用し、かつ取り付け部材の回動に支障をきたさないよう可撓管の長さに余裕を持たせたものである。
前記構成により、回動部材を回動して、機械室内に設けられた周辺機器を機械室の外側へ露出させる際、可撓管に無理な力が作用することがないため、可撓管が早期に破損するのを防止することができる。
本発明の建設機械の機械室は、自走自在な下部走行体と、下部車体上に旋回自在に設けられた上部旋回体と、上部旋回体の前部に設けられた作業機と、上部旋回体の後部に設置された建屋と、建屋の一部に設けられた動力用エンジンや油圧ポンプ及びその周辺機器等を収容するための機械室とを備えた建設機械の機械室であって、機械室の底板に形成した切欠部に、機械室の下方へ開閉自在な開閉カバーを設け、かつ開閉カバーの上面に立設された取り付け部材にメンテナンス作業を必要とする周辺機器を取り付けると共に、開閉カバーに、開閉カバーを閉位置に保持する係止手段を設けたものである。
前記構成により、機械室内に設けられた周辺機器のメンテナンス作業が機械室の外側で行えるため、従来の底板に開口された透孔より工具を挿入してフィルタケースを脱着するものに比べて短時間で容易に周辺機器のメンテナンス作業が行えると共に、開閉カバーを閉位置にロックするロック手段を操作することにより、機械室内に周辺機器を出し入れできるため、周辺機器の出し入れ操作も容易に行える。
またメンテナンス作業中、フイルタケース内に残ったエンジンオイルや作動油が機械室内に漏出して機械室内を汚損することがないため、メンテナンス作業後の清掃作業が不要になると共に、機械室内に漏出した油がエンジンの熱により発火したり、機械室内に配線されたハーネスに付着した油により漏電が発生することもないため、機械室内の火災を未然に防止することができる。
またメンテナンス作業中、フイルタケース内に残ったエンジンオイルや作動油が機械室内に漏出して機械室内を汚損することがないため、メンテナンス作業後の清掃作業が不要になると共に、機械室内に漏出した油がエンジンの熱により発火したり、機械室内に配線されたハーネスに付着した油により漏電が発生することもないため、機械室内の火災を未然に防止することができる。
本発明の建設機械の機械室は、機械室内に設けられた周辺機器のメンテナンス作業が機械室の外側で行えるため、従来の底板に開口された透孔より工具を挿入してフィルタケースを脱着するものに比べて短時間で容易に周辺機器のメンテナンス作業が行えるようになる
本発明を油圧ショベルに実施した実施の形態を、図面を参照して詳述する。
図1は油圧ショベルの側面図、図2は上部旋回体の斜視図、図3は機械室の一部を示す斜視図、図4は図3のA−A線に沿う断面図、図5は図4のB円内の拡大図、図6及び図7は作用説明図である。
図1は油圧ショベルの側面図、図2は上部旋回体の斜視図、図3は機械室の一部を示す斜視図、図4は図3のA−A線に沿う断面図、図5は図4のB円内の拡大図、図6及び図7は作用説明図である。
図1に示す油圧ショベルは、自走自在な下部走行体1と、下部走行体1上に旋回自在に設置された上部旋回体2とよりなる。
下部走行体1は、センタフレーム3aと、その両側に互に平行するよう設けられた一対のサイドフレーム3bとよりなるトラックフレーム3を有していて、各サイドフレーム3bの一端側にはアイドラ4が前後移動自在に支承されており、他端側には油圧モータよりなる走行モータ5により回転駆動されるスプロケット6が設けられている。
アイドラ4とスプロケット6の間には無端状の履帯7が捲装されていて、この履帯7をスプロケット6で駆動することにより、下部走行体1が自走できるようになっていると共に、サイドフレーム3bの上下部には、複数の転輪8が回転自在に支承されている。
トラックフレーム3のセンタフレーム3a上に旋回自在に設置された上部旋回体2は、底部が車体フレーム10により構成されていて、この車体フレーム10に作業機11が装着されている。
下部走行体1は、センタフレーム3aと、その両側に互に平行するよう設けられた一対のサイドフレーム3bとよりなるトラックフレーム3を有していて、各サイドフレーム3bの一端側にはアイドラ4が前後移動自在に支承されており、他端側には油圧モータよりなる走行モータ5により回転駆動されるスプロケット6が設けられている。
アイドラ4とスプロケット6の間には無端状の履帯7が捲装されていて、この履帯7をスプロケット6で駆動することにより、下部走行体1が自走できるようになっていると共に、サイドフレーム3bの上下部には、複数の転輪8が回転自在に支承されている。
トラックフレーム3のセンタフレーム3a上に旋回自在に設置された上部旋回体2は、底部が車体フレーム10により構成されていて、この車体フレーム10に作業機11が装着されている。
作業機11は図1に示すように、基端が車体フレーム10に枢着され、かつブームシリンダ13により起伏自在なブーム12と、ブーム12の先端に基端側が枢着され、かつアームシリンダ14により回動自在なアーム15と、アーム15の先端に枢着され、かつバケットシリンダ16により回動自在なバケット17とより構成されている。
車体フレーム10の前部には、作業機11の側方に位置して運転室18が設置され、車体フレーム10の後部には、機械室19が設置されていて、この機械室19内に動力用のエンジン及びエンジンにより回転駆動される油圧ポンプ(ともに図示せず)が収容されており、車体フレーム10の後端にはカウンタウエイト20が取り付けられている。
機械室19は図3に示すように、車体フレーム10の前部に設置された運転席18と、車体フレーム10の後端部に取り付けられたカウンタウエイト20の間に設置された建屋22内を前壁19aと後壁19bにより前後に区画することにより形成されている。
建屋22は、車体フレーム10の両側に沿って設けられた両側板22aと、建屋22の上面を覆う上部カバー22bとより構成されていて、機械室19の前壁19aより前方に燃料タンクや作動油タンク、ユーテリティスペース(ともに図示せず)等が設置されている。
車体フレーム10の前部には、作業機11の側方に位置して運転室18が設置され、車体フレーム10の後部には、機械室19が設置されていて、この機械室19内に動力用のエンジン及びエンジンにより回転駆動される油圧ポンプ(ともに図示せず)が収容されており、車体フレーム10の後端にはカウンタウエイト20が取り付けられている。
機械室19は図3に示すように、車体フレーム10の前部に設置された運転席18と、車体フレーム10の後端部に取り付けられたカウンタウエイト20の間に設置された建屋22内を前壁19aと後壁19bにより前後に区画することにより形成されている。
建屋22は、車体フレーム10の両側に沿って設けられた両側板22aと、建屋22の上面を覆う上部カバー22bとより構成されていて、機械室19の前壁19aより前方に燃料タンクや作動油タンク、ユーテリティスペース(ともに図示せず)等が設置されている。
機械室19の前壁19aは、後壁19bと平行するよう車体フレーム10上に立設されていて、前壁19aの両端部は両側板22aの内面に接続されており、前壁19aの上部側角部と後壁19bの上部側角部の間には、支持フレーム19cが横架されていると共に、機械室19の両側面及び上面は、エンジンや油圧ポンプ、周辺機器25等の点検整備を行うために開口されていて、両側面の開口部19dには、サイドカバー22cが、そして上面の開口部19fには、上部カバー22bの一部が開閉できるように設けられている。
機械室19の両側面に設けられたサイドカバー22cの後端側は、後壁19bの両側に図示しないヒンジを介して取り付けられていて、これらヒンジを中心に前端側が開閉自在となっており、サイドカバー22cの前端と建屋22の両側板22aの間には、サイドカバー22cを閉鎖状態にロックするロック手段24が設けられている。
機械室19の両側面に設けられたサイドカバー22cの後端側は、後壁19bの両側に図示しないヒンジを介して取り付けられていて、これらヒンジを中心に前端側が開閉自在となっており、サイドカバー22cの前端と建屋22の両側板22aの間には、サイドカバー22cを閉鎖状態にロックするロック手段24が設けられている。
また機械室19の後壁19bと底板19fには、図3に示すように開口部19d側に寄った位置に、ほぼ長方形の切欠部19g及び19hが連続するように形成されている。
底板19fに形成された切欠部19hには、一端側がヒンジ26により底板19fの開口縁に蝶着された開閉カバー27が嵌合されていて、ヒンジ26を中心に開閉カバー27の他端側が下方へ開閉自在となっており、開閉カバー27の他端側には、開閉カバー27を底板19fと同一平面となる閉位置に保持する係止手段28が設けられている。
係止手段28は図5に示すように、開閉カバー27の上面に固着されたケース28a内に、開閉カバー27の下面側より操作自在なレバー28bが設けられている。レバー28bの一端側はピン28cによりケース28aに枢着されていて、ピン28cを中心に他端側が下方へ回動自在となっており、レバー28bの一端側よりケース28aの上方へ突出されたフック状の係止爪28dが、底板19fの開口縁部に固着されたほぼクランク状の係止部材28eに係脱自在に係合するようになっていると共に、ピン28cには、レバー28bを係止方向へ付勢するつる巻きばね28fが嵌装されている。
底板19fに形成された切欠部19hには、一端側がヒンジ26により底板19fの開口縁に蝶着された開閉カバー27が嵌合されていて、ヒンジ26を中心に開閉カバー27の他端側が下方へ開閉自在となっており、開閉カバー27の他端側には、開閉カバー27を底板19fと同一平面となる閉位置に保持する係止手段28が設けられている。
係止手段28は図5に示すように、開閉カバー27の上面に固着されたケース28a内に、開閉カバー27の下面側より操作自在なレバー28bが設けられている。レバー28bの一端側はピン28cによりケース28aに枢着されていて、ピン28cを中心に他端側が下方へ回動自在となっており、レバー28bの一端側よりケース28aの上方へ突出されたフック状の係止爪28dが、底板19fの開口縁部に固着されたほぼクランク状の係止部材28eに係脱自在に係合するようになっていると共に、ピン28cには、レバー28bを係止方向へ付勢するつる巻きばね28fが嵌装されている。
一方機械室19の後壁19bに形成された切欠部19gには、板体よりなる取り付け部材29が嵌合されている。
取り付け部材29の下端は図4に示すように開閉カバー27のヒンジ26側上面にほぼ直角に固着されており、取り付け部材29の上端側には、機械室19側の面にアングル状のブラケット29aが固着されている。
そしてこのブラケット29aの下面に、エンジンの周辺機器25である例えばエンジンオイルフィルタ30のフィルタ本体30aが取り付けられている。
フィルタ本体30aの下面には筒状のフィルタケース30bが着脱自在に螺装されていて、このフィルタケース30b内に、エンジンオイルに混入した異物を除去するフィルタエレメント(図示せず)が収容されている。
またフィルタ本体30aには、一端側がエンジンの潤滑系に接続されたゴムホース等よりなる可撓管31の他端側が接続されている。
なお可撓管31は、開閉カバー27を開閉する際支障をきたさないように予め長さに余裕を持たせてある。
取り付け部材29の下端は図4に示すように開閉カバー27のヒンジ26側上面にほぼ直角に固着されており、取り付け部材29の上端側には、機械室19側の面にアングル状のブラケット29aが固着されている。
そしてこのブラケット29aの下面に、エンジンの周辺機器25である例えばエンジンオイルフィルタ30のフィルタ本体30aが取り付けられている。
フィルタ本体30aの下面には筒状のフィルタケース30bが着脱自在に螺装されていて、このフィルタケース30b内に、エンジンオイルに混入した異物を除去するフィルタエレメント(図示せず)が収容されている。
またフィルタ本体30aには、一端側がエンジンの潤滑系に接続されたゴムホース等よりなる可撓管31の他端側が接続されている。
なお可撓管31は、開閉カバー27を開閉する際支障をきたさないように予め長さに余裕を持たせてある。
次に前記構成された建設機械の機械室の作用を図6及び図7を参照して説明する。
機械室19内には動力用のエンジンや、エンジンにより駆動される油圧ポンプが収容されていて、油圧ポンプより吐出される高圧の圧油は、図示しない油圧配管を介して作業機11のブームシリンダ13やアームシリンダ14、バケットシリンダ16等へ供給されて、作業機11の駆動に供されると共に、一部は下部走行体1に設置された走行モータ5や、上部旋回体2を旋回させる旋回モータ(図示せず)等へも供給されて、下部走行体1の走行や上部旋回体2の旋回に供される。
機械室19内には動力用のエンジンや、エンジンにより駆動される油圧ポンプが収容されていて、油圧ポンプより吐出される高圧の圧油は、図示しない油圧配管を介して作業機11のブームシリンダ13やアームシリンダ14、バケットシリンダ16等へ供給されて、作業機11の駆動に供されると共に、一部は下部走行体1に設置された走行モータ5や、上部旋回体2を旋回させる旋回モータ(図示せず)等へも供給されて、下部走行体1の走行や上部旋回体2の旋回に供される。
一方エンジン内を潤滑するエンジンオイルは、エンジンの摺動部を潤滑するようエンジン内を循環されており、循環の過程で可撓管31を経てエンジンオイルフィルタ30へも循環され、エンジンオイル内に混入する異物がエンジンオイルフィルタ30のフィルタエレメントにより除去される。
このためエンジンオイルフィルタ30のフィルタエレメントは、長時間使用している間に異物により目詰まりを起して濾過機能が低下する。
そこでエンジンオイルフィルタ30を定期的に点検して、フィルタエレメントが目詰まりを起している場合は、フィルタエレメントを清掃したり交換する等のメンテナンス作業を次のように行う。
このためエンジンオイルフィルタ30のフィルタエレメントは、長時間使用している間に異物により目詰まりを起して濾過機能が低下する。
そこでエンジンオイルフィルタ30を定期的に点検して、フィルタエレメントが目詰まりを起している場合は、フィルタエレメントを清掃したり交換する等のメンテナンス作業を次のように行う。
メンテナンス作業に当っては、機械室19の底板19fに設けられた開閉カバー27を閉位置にロックするロック手段28のレバー28bを引いて、係止手段28の係止爪28dを図6に示すように係止部材28eより外す。
次にこの状態でヒンジ26を中心に開閉カバー27を下方へ開放すると、開閉カバー27上に立設された取り付け部材29とともに取り付け部材29に取り付けられたエンジンオイルフィルタ30が図7に示すように機械室19の下方へ回動される。
このときエンジンとエンジンオイルフィルタ30を接続する可撓管31には予め長さに余裕を持たせてあるため、可撓管31がエンジンオイルフィルタ30の回動に支障をきたすことがない。
機械室19の下方にエンジンオイルフィルタ30が露出したら、フィルタ本体30aよりフィルタケース30bを取り外して、フィルタケース30b内のフィルタエレメントを清掃したり、交換する作業を行うが、フィルタケース30bを取り外す際フィルタケース30b内に残っているエンジンオイルが漏出するので、予め容器等を用意してこの容器にエンジンオイルを受けることにより、エンジンオイルにより周辺を汚損する心配がない。
次にこの状態でヒンジ26を中心に開閉カバー27を下方へ開放すると、開閉カバー27上に立設された取り付け部材29とともに取り付け部材29に取り付けられたエンジンオイルフィルタ30が図7に示すように機械室19の下方へ回動される。
このときエンジンとエンジンオイルフィルタ30を接続する可撓管31には予め長さに余裕を持たせてあるため、可撓管31がエンジンオイルフィルタ30の回動に支障をきたすことがない。
機械室19の下方にエンジンオイルフィルタ30が露出したら、フィルタ本体30aよりフィルタケース30bを取り外して、フィルタケース30b内のフィルタエレメントを清掃したり、交換する作業を行うが、フィルタケース30bを取り外す際フィルタケース30b内に残っているエンジンオイルが漏出するので、予め容器等を用意してこの容器にエンジンオイルを受けることにより、エンジンオイルにより周辺を汚損する心配がない。
フィルタエレメントの清掃や交換等のメンテナンス作業が終了したら、ヒンジ26を中心に開閉カバー27を上方へ回動して、係止手段28により開閉カバー27を元の閉位置にロックするもので、機械室19内に設けられたエンジンオイルフィルタ30のメンテナンス作業が機械室19の外側で行えるため、従来の底板に開口された透孔より工具を挿入してフィルタケースを脱着するものに比べて短時間で容易にエンジンオイルフィルタ30のメンテナンス作業が行えるようになる。
また作業中フィルタケース30b内に残ったエンジンオイルを機械室19内に漏出することがないので、エンジンオイルにより機械室19内を汚損する心配がない。
特に機械室19内にはバッテリリレー等の周辺機器25に接続されたハーネスが配線されていて、これらハーネスにエンジンオイルが付着すると、漏電や火災の原因となるが、エンジンオイルフィルタ30のメンテナンス作業の際に機械室19内にエンジンオイルが漏出することがないので、エンジンオイルによる火災の発生を確実に防止することができる。
また作業中フィルタケース30b内に残ったエンジンオイルを機械室19内に漏出することがないので、エンジンオイルにより機械室19内を汚損する心配がない。
特に機械室19内にはバッテリリレー等の周辺機器25に接続されたハーネスが配線されていて、これらハーネスにエンジンオイルが付着すると、漏電や火災の原因となるが、エンジンオイルフィルタ30のメンテナンス作業の際に機械室19内にエンジンオイルが漏出することがないので、エンジンオイルによる火災の発生を確実に防止することができる。
なお前記実施の形態では、機械室19の底板19fより下方へエンジンオイルフィルタ30を回動するようにしたが、機械室19の側面に開閉自在に設けられたサイドカバー22cを取り付け部材29として、この取り付け部材29の内側にエンジンオイルフィルタ30等の周辺機器25を装着してもよく、この場合サイドカバー22cを開放することにより、機械室19の外側で周辺機器25のメンテナンス作業が行えるため、前記実施の形態と同様な効果が得られるようになる。
本発明の建設機械の機械室は、油圧ショベルのみならず、車体に機械室が設置され、そして機械室内に定期的にメンテナンスが必要な周辺機器が設置された建設機械全般に適用できる。
1 下部走行体
2 上部旋回体
11 作業機
19 機械室
19d 開口部
19f 底板
19h 切欠部
22 建屋
22c サイドカバー
25 周辺機器
27 開閉カバー
28 係止手段
29 取り付け部材
30 エンジンオイルフィルタ
2 上部旋回体
11 作業機
19 機械室
19d 開口部
19f 底板
19h 切欠部
22 建屋
22c サイドカバー
25 周辺機器
27 開閉カバー
28 係止手段
29 取り付け部材
30 エンジンオイルフィルタ
Claims (5)
- 車体に設置された建屋の一部に、動力用エンジンや前記エンジンの周辺機器等を設置するための機械室を設けた建設機械の機械室であって、前記機械室内の一部に、前記機械室の外側へ回動自在な取り付け部材を設けると共に、前記取り付け部材に、メンテナンス作業を必要とする周辺機器を取り付けたことを特徴とする建設機械の機械室。
- 前記機械室の底板に、前記機械室の下方に開閉自在な開閉カバーを設け、かつ前記開閉カバーの上面に立設した取り付け部材に、エンジンオイルフィルタや作動油フィルタ等の周辺機器を取り付けてなる請求項1に記載の建設機械の機械室。
- 前記機械室の側面に開口された開口部に、サイドカバーを開閉自在に設けると共に、前記サイドカバーの内側にエンジンオイルフィルタや作動油フィルタ等の周辺機器を取り付けてなる請求項1に記載の建設機械の機械室。
- 前記周辺機器とエンジン等を接続する配管に可撓管を使用し、かつ前記取り付け部材の回動に支障をきたさないよう前記可撓管の長さに余裕を持たせてなる請求項1ないし3の何れかに記載の建設機械の機械室。
- 自走自在な下部走行体と、前記下部車体上に旋回自在に設けられた上部旋回体と、前記上部旋回体の前部に設けられた作業機と、前記上部旋回体の後部に設置された建屋と、前記建屋の一部に設けられた動力用エンジンや油圧ポンプ及びその周辺機器等を収容するための機械室とを備えた建設機械の機械室であって、前記機械室の底板に形成した切欠部に、前記機械室の下方へ開閉自在な開閉カバーを設け、かつ前記開閉カバーの上面に立設された取り付け部材にメンテナンス作業を必要とする周辺機器を取り付けると共に、前記開閉カバーに、前記開閉カバーを閉位置に保持する係止手段を設けたことを特徴とする建設機械の機械室。
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---|---|---|---|
JP2003325568A JP2005090095A (ja) | 2003-09-18 | 2003-09-18 | 建設機械の機械室 |
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