JP2005038208A - プレゼンス情報管理装置およびそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 近距離無線通信により周辺に位置する端末B、Cの存在を確認し、ある端末選定基準に従い選定された端末Aによって収集される周辺に位置する端末B、Cのプレゼンス情報を一括してIMサーバへ送信することで、プレゼンス情報更新完了の通知を受けた周辺に位置する各端末B、Cは、自端末内でプレゼンス情報を更新し、端末Aと同期をとる。また、端末選定基準として、例えば、プレゼンス情報の収集ならびに通知の請負の有無により所定の値が増減する貸し借り値を管理し、周辺に位置する端末ユーザの貸し借り値を取得して自身の貸し借り値と比較して借りの最も大きな端末を選定する。
【選択図】 図1
Description
上記したIMシステムにおいても同様、ユーザのプレゼンス情報はIMサーバによって管理され、メッセージ交換を開始するコミュニケーションのトリガとして使用される。具体的には、メッセージ交換を行いたい特定の相手をIMサーバへ登録し、このIMサーバは、登録者の一覧をコンタクトリストとしてユーザに提供し、お互いのプレゼンス情報を公開してお互いがメッセージ交換可能な状態にある場合にのみ、IMシステムを利用してメッセージの送受信を行う。
(1)送受信のためのパケットが発生して課金されるため、プレゼンス情報更新のためのインセンティブ低下の原因となる。
(2)利用頻度も下がり、プレゼンス情報としての信頼性も低下する。利用頻度減少の結果、全体としての利用者数が減るため、プレゼンス情報を交換するユーザ数(コンタクトリスト内ユーザ)も減少してしまう。
そもそもプレゼンス情報を通知する相手は、会議や出張等により、傍で同じことを行っているケースが殆どであり、それぞれの端末がプレゼンス情報をIMサーバへ個別に通知する場合、通信発生時に発生するパケットはコスト面がかさむ。
また、プレゼンス情報の通知を行う端末を巡回させ割当てることで、公平さを維持した、プレゼンス情報管理装置およびそのプログラムを提供することも目的とする。
更に、貸し借り値等により、より多くのユーザプレゼンスを更新することがコスト面で有利になるため、コンタクトリスト数を増やすためのインセンティブとすることができる。
図1において、符号11、12、13は、インスタントメッセンジャを内蔵した携帯電話端末であり、以降では、それぞれを端末A(11)、端末B(12)、端末C(13)という。また、符号14は、IMサーバであり、端末A(11)、端末B(12)、端末C(13)のそれぞれとは、図示せぬIP(Internet Protocol)網を介して接続されている。
そして、ユーザAは、ユーザB、ユーザCのプレゼンス情報を自身のコンタクトリストCLaに保持し、ユーザBは、ユーザA、ユーザCのプレゼンス情報を自身のコンタクトリストCLbに保持し、ユーザCは、ユーザB、ユーザAのプレゼンス情報を自身のコンタクトリストCLcに保持している。コンタクトリストCLa〜CLcは、それぞれの端末A(11)、B(12)、C(13)が持つ記憶領域に割当てられ、プレゼンス情報を表示するリストである。
上記した記憶領域には更に、互いの端末を特定するIPアドレス等の情報も格納されている。また、それぞれの端末A(11)、端末B(12)、端末C(13)は、ブルートゥース、IrDA(Infrared Data Association)等、近距離無線通信のための手段を内蔵することとする。
端末A(11)は、IMサーバ14から、端末A(11)、端末B(12)、端末C(13)のプレゼンス情報更新の通知を受け、更に、端末B(12)、端末C(13)に対して近距離無線通信によりプレゼンス情報をIMサーバ14へ通知した旨をメッセージ送信する。このことにより、端末B(12)、端末C(13)は、自端末内におけるインスタントメッセージのプレゼンス情報の更新を行い、他の端末との同期をとる。
(1)貸し借り値による選定:
プレゼンス情報の収集ならびに通知の請け負いの有無により所定の値が増減する貸し借り値を管理し、周辺に位置する端末ユーザの貸し借り値を取得し、自身の貸し借り値と比較して借りの最も大きな端末を選定する。
(2)ラウンドロビンによる選定:
プレゼンス情報の収集ならびに通知を請け負う端末をあらかじめ決めておき、順番に割当てるラウンドロビン方式に従う。具体的には、周辺に位置する端末、例えば、図1に示す端末A(11)、端末B(12)、端末C(13)を一つのグループと認識し、当該グループ内での優先順位を、例えば、端末A(11)は1位、端末B(12)は2位、端末C(13)は3位と定義し、当該優先順位に従いプレゼンス情報の収集ならびに通知を請け負う端末をあらかじめ決めておく。
プレゼンス情報の収集ならびに通知を請け負った際のタイムスタンプを保持し、周辺に位置する端末ユーザのタイムスタンプを取得し、自身のタイムスタンプと比較してタイムスタンプの最古の端末を選定する。
(4)総パケット量による選定:
プレゼンス情報の収集ならびに通知を請け負った際の総パケット数を保持し、周辺に位置する端末の総パケット数を取得し、自身の総パケット数と比較して総パケット数の最小の端末を選定する。
端末A(11)は、近距離無線通信部111と、プレゼンス情報一括送信部112と、プレゼンス情報更新指示部113と、端末選定基準部114と、端末選定パラメータ記憶部115で構成される。
また、プレゼンス情報更新指示部113は、周辺に位置する端末に対して近距離無線通信によりIMサーバ14へプレゼンス情報を送信したことを通知し、当該端末内でのプレゼンス情報の更新を指示して同期をとる機能を持つ。
また、図4は、本発明が使用されるIMシステム全体の動作を説明するために引用した動作シーケンス図であり、図3のフローチャートの説明を補うべく端末A(11)、端末B(12)、IMサーバ14間の情報の送受信に関して示した図である。なお、図4中、図3に示されるステップ番号と同じ番号が付されたステップは、図3に示すステップに相当する。
ここでは、インスタントメッセージを利用するユーザA、ユーザBがいて、ユーザA、ユーザBは、それぞれ、端末A(11)、端末B(12)を所持している。そして、ユーザAは、ユーザBのプレゼンス情報を自身のコンタクトリストCLaに保持し、ユーザBは、ユーザAのプレゼンス情報を自身のコンタクトリストCLbに保持している。また、端末A(11)、端末B(12)は、それぞれの現在における貸し借り値を端末選定パラメータ記憶部115に上記したコンタクトリスト毎に保持してあるものとする。
以下、図3、図4を参照しながら図1、図2に示す本発明実施形態の動作について詳細に説明する。
すなわち、図1に示されるように端末A(11)、端末B(12)間で貸し借り値の交渉(a)が行われ、周辺に位置する端の貸し借り値αと自身の貸し借り値βとを比較し、借りの最も大きな端末をマスタ端末として選定する。ここでは、端末A(11)がマスタ端末として選定され、マスタである端末A(11)が、周辺に位置するスレーブとなる端末B(12)のプレゼンス情報を収集し、自身のプレゼンス情報と共にIMサーバ14へ一括送信する役割(b)を担う。
そして、IMサーバ14からプレゼンス更新完了の通知を受けると(S37)、スレーブの端末B(12)に対し、プレゼンス情報更新指示部113を介して近距離無線通信によりIMサーバ14へプレゼンス情報を送信したことを通知し(S38)、スレーブの端末B(12)内でのプレゼンス情報の更新を指示して同期をとることを指示する。
このことにより、スレーブの端末B(12)では、自端末内でのインスタントメッセージのプレゼンス情報の更新を行い、マスタの端末A(11)との同期をとることができる。
上記したよう、に貸し借り値については端末選定パラメータ記憶部115に保持されてあるため、ここで更新処理が発生し、具体的には、プレゼンス情報を更新した人数分だけ、例えば、ユーザAが+2、ユーザBが「−1」だけ貸し借り値を増減させることになる。
一方、スレーブの端末B(12)は、マスタの端末A(11)からプレゼンス情報取得要求が発行されたときに(S41)近距離無線通信により自身のプレゼンス情報を送信する(S42)。また、マスタの端末A(11)からIMサーバ14によるプレゼンス情報更新完了メッセージを受信したときに(S43)、自身が持つ貸し借り値を、今回の借りを反映させるために変更し(S44)、その貸し借り値を変更した旨をマスタの端末A(11)に近距離無線通信により通知する(S45)。
なお、図2に示すプレゼンス情報一括送信部112、プレゼンス情報更新指示部113、端末選定基準部114のそれぞれで実行される手順をコンピュータ読取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより本発明のプレゼンス情報管理装置が実現されるものとする。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものである。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
Claims (8)
- ネットワークに接続されるそれぞれの端末にプレゼンス情報変更の通知を行い、前記端末間でネットワークコミュニケーションを行うプレゼンス情報管理装置であって、
近距離無線通信により周辺に位置する端末の存在を確認し、前記周辺に位置する端末のプレゼンス情報を、ある端末選定基準に従い選定された端末において収集し、当該選定された端末から一括してサーバへ送信するプレゼンス情報一括送信手段、
を備えることを特徴とするプレゼンス情報管理装置。 - 前記周辺に位置する端末に対して近距離無線通信により前記サーバへプレゼンス情報を送信したことを通知し、当該端末内でのプレゼンス情報の更新を指示して同期をとるプレゼンス情報更新指示手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のプレゼンス情報管理装置。 - 前記端末選定基準として、
前記プレゼンス情報の収集ならびに通知の請け負いの有無により所定の値が増減する貸し借り値を管理し、前記近距離無線通信により周辺に位置する端末ユーザの貸し借り値を取得し、自身の貸し借り値と比較して借りの最も大きな端末を選定することを特徴とする請求項1に記載のプレゼンス情報管理装置。 - 前記端末選定基準として、
前記周辺に位置する端末をグルーピングし、当該グルーピングされた端末内であらかじめ定義される優先順位に従い前記プレゼンス情報の収集ならびに通知を請け負う端末をあらかじめ決めておき、順番に割当てるラウンドロビン方式に従うことを特徴とする請求項1に記載のプレゼンス情報管理装置。 - 前記端末選定基準として、
前記プレゼンス情報の収集ならびに通知を請け負った際のタイムスタンプを保持し、前記近距離無線通信により周辺に位置する端末ユーザのタイムスタンプを取得し、自身のタイムスタンプと比較してタイムスタンプの最古の端末を選定することを特徴とする請求項1に記載のプレゼンス情報管理装置。 - 前記端末選定基準として、
前記プレゼンス情報の収集ならびに通知を請け負った際の総パケット数を保持し、前記近距離無線通信により周辺に位置する端末の総パケット数を取得し、自身の総パケット数と比較して総パケット数の最小の端末を選定することを特徴とする請求項1に記載のプレゼンス情報管理装置。 - ネットワークに接続されるそれぞれの端末にプレゼンス情報変更の通知を行い、前記端末間でネットワークコミュニケーションを行うプレゼンス情報管理装置に用いられるプログラムであって、
近距離無線通信により周辺に位置する端末の存在を確認し、前記周辺に位置する端末のプレゼンス情報を、ある端末選定基準に従い選定された端末において収集し、当該選定された端末から一括してサーバへ送信するステップ、
をコンピュータに実行させるプレゼンス情報管理プログラム。 - 前記ステップは、前記プレゼンス情報の収集ならびに通知の請け負いの有無により所定の値が増減する貸し借り値を管理し、前記近距離無線通信により周辺に位置する端末ユーザの貸し借り値を取得し、自身の貸し借り値と比較して借りの最も大きな端末を選定するサブステップを含むことを特徴とする請求項7に記載のプレゼンス情報管理プログラム。
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