JP4702480B2 - パケット中継装置、パケット中継装置におけるキュースケジュールの方法、およびそのプログラム - Google Patents
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Description
本発明はパケット中継装置に係り、特に、複数のキューに蓄積されたパケットの読出し方法に関する。
パケット中継装置は複数の通信ポートを備えている。パケットは一つの通信ポートから入力され、キューに蓄積される。キューに蓄積されたパケットは先入れ先出し方式によって読み出され、出力すべき一つあるいは複数の通信ポートが決定され、決定された出力ポートに転送される。複数のキューが存在する場合には、これら複数のキューを取り扱うためのキュースケジュールが問題となる。複数のキューを平等に扱うためのキュースケジュール方法としてDRR(Deficit Round Robin)が提案されており、パケット中継装置にもDRRが採用されている(たとえば特許文献1)。
特開平11−252097号公報
DRRでは、各キューの1回の読出しデータ量の割当である量子値(Quantum Value)を決めておく。すなわち、量子値に相当するだけのデータ量のデータをあるキューから読み出すと、そのキューからの読出し処理を終了し、他のキューの読出し処理に移行する。キューに蓄積されているデータのデータ量が量子値より少なければ、キューに蓄積されているデータをすべて読み出した時点でこのキューの読出し処理を終了する。読出し処理はパケット単位で行うため、実際にはちょうど量子値に相当するだけのデータ量のデータを読み出すのではなく、読み出したデータ量が量子値に達したときに読み出しているパケットを読み出し終えた時点で、そのキューからの読出し処理を終了する。量子値を超えた読出しデータ量を不足値(Deficit Value)と呼び、このキューの次回の読出しデータ量の割当は、量子値から不足値を減じたデータ量となる。これを繰り返すことによって、各キューからの1回の平均読出しデータ量が量子値に近くなるため、DRRは平等なキュースケジュール方法と考えられている。DRRでは、キューごとに重みを設定し、重みに比例した量子値をキューごとに用いることもある。この場合、各キューのサイズは、最小重みのキューのサイズに対して、それぞれの重みに見合ったサイズとする。したがって、設定可能な最大重みが大きければ、用意するキューのサイズも大きなものとなり、パケット中継装置内のリソースを大きく消費することになる。
本発明の目的は、パケット中継装置内のキュースケジュールにおいて、キューの重みが大きい場合でも、キューのサイズを特に大きくする必要のないキュースケジュール方法を提供することである。
本発明にかかるパケット中継装置は、パケットを蓄積するための複数のキューと、あらかじめ定められた期間ごとのパケットの読出し処理を行う権利である読出し権を複数のキューのうちの一つのキューに対応付けるための読出し権配分手段と、複数のキューのうちの一つのキューからそのキューに読出し権が対応付けられていない期間において読出し処理を行ったパケットのデータ量を示す借越し量をそのキューに対応付けて記憶するための借越し量記憶部と、複数のキューのうちの一つのキューに対応付けられた借越し量に基づいてそのキューからパケットの読出し処理を行うか否かの判定処理を行うための読出し可否判定手段と、借越し量記憶部に記憶された借越し量を更新するための借越し量更新手段とを備え、借越し量更新手段は、複数のキューのうちの一つのキューからパケットの読出し処理を行ったとき、読出し処理を行った期間における読出し権が他のキューに対応付けられている場合に、読出し処理を行ったキューおよび他のキューに対応付けられた借越し量を更新することを特徴とする。
本発明にかかるパケット中継装置の読出し権配分手段は、複数のキューの各々に対してあらかじめ定められた重みに従って、読出し権を複数のキューのうちの一つのキューに対応付けることが望ましい。
本発明にかかるパケット中継装置の読出し権配分手段は、複数のキューのうち2つ以上のキューが空でない時間帯内の期間ごとに、空でない2つ以上のキューの各々に対して定められた重みに従って、空でない2つ以上のキューのうちの一つのキューに読出し権を対応付けることが望ましい。
本発明にかかるパケット中継装置の読出し可否判定手段は、判定処理を行うキューに対応付けられた借越し量が正値でないときに、読出し処理を行うと判定することが望ましい。
本発明にかかるパケット中継装置の借越し量更新手段は、読出し処理を行ったキューに対応付けられた借越し量を、その期間において読出し処理を行ったデータ量だけ加算して更新し、他のキューに対応付けられた借越し量を、その期間において読出し処理を行ったデータ量だけ減算して更新することが望ましい。
本発明にかかるパケット中継装置の複数のキューは第1のキューおよび第2のキューであり、借越し量記憶部には、第1のキューに対応付けられた借越し量のみが記憶され、読出し可否判定手段は、第2のキューの判定処理を行うときに、第1のキューに対応付けられた借越し量が負値でないときに、読出し処理を行うと判定し、借越し量更新手段は、読出し権が第2のキューに対応付けられている期間において第1のキューからパケットの読出し処理を行ったとき、借越し量をその期間において読出し処理を行ったデータ量だけ加算して更新し、読出し権が第1のキューに対応付けられている期間において第2のキューからパケットの読出し処理を行ったとき、借越し量をその期間において読出し処理を行ったデータ量だけ減算して更新するようにしてもよい。
本発明にかかるパケット中継装置の複数のキューは第1のキューおよび第2のキューであり、借越し量更新手段は、読出し権が第2のキューに対応付けられている期間において第1のキューからパケットの読出し処理を行ったとき、第2のキューに対応付けられた借越し量が正値である場合に第2のキューに対応付けられた借越し量をその期間において読出し処理を行ったデータ量だけ減算して更新し、第2のキューに対応付けられた借越し量が正値でない場合に第1のキューに対応付けられた借越し量をその期間において読出し処理を行ったデータ量だけ加算して更新するようにしてもよい。
本発明によれば、パケット中継装置内のキュースケジュールにおいて、重みを読出し処理の時間配分に反映させるため、キューの重みが大きい場合でも、キューのサイズを大きくする必要のないキュースケジュール方法を提供することができる。
1: パケット中継装置
2: 回線カード
4: スイッチカード
6: 通信ポート
8: キュー
10: MCアドレスリスト記憶部
12: 出力ポートテーブル記憶部
14: パケット分割手段
16: キュー
18: パケット復元手段
20: ポート制御手段
22: UCキュー
24: MCキュー
26: 振分け手段
28: セグメント読出し部
30: MCポートテーブル記憶部
32: MCポート検索手段
34: MCコピー手段
36: セグメント送出手段
38: スイッチ制御手段
42: セグメント読出し手段
44: キュー切替制御手段
46: 重み記憶部
48: 読出し権配分手段
50: 借越し量記憶部
52: 借越し量更新手段
54: 読出し可否判定手段
2: 回線カード
4: スイッチカード
6: 通信ポート
8: キュー
10: MCアドレスリスト記憶部
12: 出力ポートテーブル記憶部
14: パケット分割手段
16: キュー
18: パケット復元手段
20: ポート制御手段
22: UCキュー
24: MCキュー
26: 振分け手段
28: セグメント読出し部
30: MCポートテーブル記憶部
32: MCポート検索手段
34: MCコピー手段
36: セグメント送出手段
38: スイッチ制御手段
42: セグメント読出し手段
44: キュー切替制御手段
46: 重み記憶部
48: 読出し権配分手段
50: 借越し量記憶部
52: 借越し量更新手段
54: 読出し可否判定手段
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態にかかるパケット中継装置のシステム構成例を示す図である。図1の例に示されたパケット中継装置1には、複数の回線カード2とスイッチカード4とが搭載されている。パケットはいずれかの回線カード2から入力され、スイッチカード4に転送され、スイッチカード4からいずれかの回線カード2に転送され、転送された回線カード2から出力される。
図1は、本発明の実施形態にかかるパケット中継装置のシステム構成例を示す図である。図1の例に示されたパケット中継装置1には、複数の回線カード2とスイッチカード4とが搭載されている。パケットはいずれかの回線カード2から入力され、スイッチカード4に転送され、スイッチカード4からいずれかの回線カード2に転送され、転送された回線カード2から出力される。
回線カード2は、パケットを入出力するための通信ポート6と、入力パケットを一時蓄積するためのキュー8と、マルチキャストパケットの宛先アドレスを記憶するためのMCアドレスリスト記憶部10と、ユニキャストパケットの出力ポートID(出力ポートを特定するための情報)を記憶するための出力ポートテーブル記憶部12と、パケットをセグメントに分割するためのパケット分割手段14と、スイッチカード4から転送されたセグメントを一時的に蓄積するためのキュー16と、セグメントをつなぎ合わせてパケットを復元するためのパケット復元手段18と、回線カード2全体を制御するためのポート制御手段20とを含む。なお、本実施形態の説明においては、各通信ポート6が別々の回線カード2に搭載されていると説明されるが、各通信ポート6は必ずしも別々の回線カード2に搭載されている必要はない。また、本実施形態の説明においては、MCアドレスリスト記憶部10および出力ポートテーブル記憶部12が通信ポート6ごとに用意されていると説明されるが、複数の通信ポート6ごとに用意されていてもよいし、パケット中継装置1全体にそれぞれ一つだけ用意されていてもよい。
通信ポート6は、入力パケットを入力してキュー8に転送する。また、通信ポート6は、パケット復元手段18から転送された出力パケットを出力する。
キュー8は、通信ポート6から転送された入力パケットを蓄積し、先入れ先出し方式でパケット分割手段14に転送する。
MCアドレスリスト記憶部10には、マルチキャストパケットの宛先アドレスのリストが登録される。
出力ポートテーブル記憶部12には、ユニキャストパケットの宛先アドレスに対応する出力ポートIDが登録される。なお、出力ポートテーブルの内容は送信元アドレス学習処理の結果として登録されるが、送信元アドレス学習処理については本発明の趣旨とは無関係であり、当業者にとって周知の技術であるため、説明を割愛する。
パケット分割手段14は、キュー8から転送された入力パケットを所定のデータサイズごとに切り出し、セグメントヘッダを付加してセグメントを構成し、スイッチカード4に転送する。この処理にあたって、パケット分割手段14は、MCアドレスリスト記憶部10および/あるいは出力ポートテーブル記憶部12を参照する。
キュー16は、スイッチカード4から転送されたセグメントを一時的に蓄積し、パケット復元手段18に転送する。
パケット復元手段18は、キュー16から転送されたセグメントのセグメントヘッダを取り除いた上で、セグメントをつなぎあわせてパケットを復元する。
ポート制御手段20は、回線カード2全体を制御する。回線カード2で実行される処理機能のうち、上記各処理手段で処理されない処理機能はすべてポート制御手段20が処理するものとする。
スイッチカード4は、回線カード2から転送されたユニキャストパケットのセグメントを一時的に蓄積するためのUCキュー22と、回線カード2から転送されたマルチキャストパケットのセグメントを一時的に蓄積するためのMCキュー24と、セグメントをUCキュー22あるいはMCキュー24に振り分ける振分け手段26と、UCキュー22あるいはMCキュー24からセグメントを読み出すためのセグメント読出し部28と、マルチキャストパケットの出力ポートを記憶するためのMCポートテーブル記憶部30と、マルチキャストパケットの出力ポートを検索するためのMCポート検索手段32と、マルチキャストパケットのセグメントヘッダを出力ポートごとに書き換えるためのMCコピー手段34と、セグメントを回線カード2に転送するためのセグメント送出手段36と、スイッチカード4全体を制御するためのスイッチ制御手段38とを含む。
振分け手段26は、回線カード2から転送されたセグメントをUCキュー22あるいはMCキュー24に振り分ける。
UCキュー22は、振分け手段26から転送されたユニキャストパケットのセグメントを一時的に蓄積し、先入れ先出し方式でセグメント読出し部28に転送する。
MCキュー24は、振分け手段26から転送されたマルチキャストパケットのセグメントを一時的に蓄積し、先入れ先出し方式でセグメント読出し部28に転送する。
セグメント読出し部28は、UCキュー22からセグメントを読み出してセグメント送出手段36に転送し、また、MCキュー24からセグメントを読み出してMCコピー手段34に転送する。
MCポートテーブル記憶部30には、マルチキャストパケットの宛先アドレスに対応する出力ポートが登録される。
MCポート検索手段32は、セグメントに含まれる宛先アドレスに基づいてMCポートテーブル記憶部30から出力ポートIDを検索し、MCコピー手段34に出力する。
MCコピー手段34は、セグメントがマルチキャストパケットのセグメントの場合にMCポート検索手段32で検索した出力ポート用にセグメントをコピーし、出力ポートIDをセグメントヘッダ中に記入した上で、セグメントをセグメント送出手段36に転送する。
セグメント送出手段36は、セグメントヘッダ中の出力ポートIDに基づいて、対応する回線カード2にセグメントを転送する。
スイッチ制御手段38は、スイッチカード4全体を制御する。スイッチカード4で実行される処理機能のうち、上記各手段で処理されない処理機能はすべてスイッチ制御手段38が処理するものとする。
パケット中継装置1の処理について説明する。
図2は、本発明の実施形態にかかるパケット中継装置1のフローチャートである。本実施形態にかかるパケット中継装置1の処理の流れを図2のステップS102からステップS114の順を追って説明する。
図2は、本発明の実施形態にかかるパケット中継装置1のフローチャートである。本実施形態にかかるパケット中継装置1の処理の流れを図2のステップS102からステップS114の順を追って説明する。
(ステップS102)通信ポート6がパケットを入力し、入力パケットをキュー8に蓄積する。
(ステップS104)パケット分割手段14が、キュー8に蓄積された入力パケットを所定のデータサイズごとに切り出し、セグメントヘッダを付加してセグメントを構成する。入力パケットに含まれる宛先アドレスがMCアドレスリスト記憶部10に登録されているアドレスであれば、パケット分割手段14は、セグメントヘッダ中のMCフラグ(このセグメントがマルチキャストパケットのセグメントであることを示すためのフラグ)をセットする。入力パケットに含まれる宛先アドレスがMCアドレスリスト記憶部10に登録されているアドレスでなければ、パケット分割手段14は、入力パケットに含まれる宛先アドレスに基づいて出力ポートテーブル記憶部12から出力ポートIDを検索し、セグメントヘッダ中に出力ポートIDを記入する。出力ポートテーブル記憶部12から出力ポートIDを検索することに失敗した場合は、パケット分割手段14は、セグメントヘッダ中のBCフラグ(このセグメントがブロードキャストパケットのセグメントであることを示すためのフラグ)をセットする。パケット分割手段14は、セグメントをスイッチカード4に転送する。
(ステップS106)セグメントヘッダ中のMCフラグあるいはBCフラグがセットされている場合、すなわち、セグメントがマルチキャストパケットあるいはブロードキャストパケットのセグメントの場合、振分け手段26は、セグメントをMCキュー24に蓄積する。セグメントヘッダ中のMCフラグおよびBCフラグのいずれもがセットされていない場合、すなわち、セグメントがユニキャストパケットのセグメントの場合、振分け手段26は、セグメントをUCキュー22に蓄積する。
(ステップS108)セグメント読出し部28が、UCキュー22あるいはMCキュー24からセグメントを読み出す。セグメント読出し処理の詳細については後述する。
(ステップS110)セグメント送出手段36が、セグメントヘッダ中の出力ポートIDに基づいて、対応する回線カード2にセグメントを転送する。
(ステップS112)パケット復元手段18が、セグメントからセグメントヘッダを取り除き、セグメントヘッダの取り除かれたセグメントをつなぎあわせてパケットを復元する。
(ステップS114)パケットが通信ポート6から出力される。
本発明においては、パケット中継装置1は読出し権に基づいてキューからの読出し処理を制御する。
本発明においては、パケット中継装置1は読出し権に基づいてキューからの読出し処理を制御する。
図3は、読出し権を説明する図である。図3には、UCキュー22が空であるか否かのフラグの値の時間変化を示すグラフであるUCFグラフ104と、MCキュー24が空であるか否かのフラグの値の時間変化を示すグラフであるMCFグラフ106と、UCキュー22およびMCキュー24のいずれに読出し権があるかを示す読出し権表示102とが示されている。横軸が時間軸である。
UCFグラフ104は、UCキュー22が空であるときに値“0”をとり、UCキュー22が空でないときに値“1”をとる。MCFグラフ106は、MCキュー24が空であるときに値“0”をとり、MCキュー24が空でないときに値“1”をとる。読出し権表示102においては、UCキュー22に読出し権がある時間帯に“U”を付したボックス122が表示され、MCキュー24に読出し権がある時間帯に“M”を付したボックス124が表示される。いずれのボックスも表示されていない時間帯には、いずれのキューにも読出し権がない。ボックスの時間長はあらかじめ定められたセグメント読出し期間であり、一つのボックスの時間帯に一つのセグメントが読み出される。
時間帯112においては、UCキュー22のみが空でないため、UCキュー22に読出し権が与えられる。時間帯114および時間帯118においては、MCキュー24のみが空でないため、MCキュー24に読出し権が与えられる。時間帯116においては、UCキュー22およびMCキュー24がともに空でないため、あらかじめ設定された重みに従って読出し権が時間配分される。図3に示された例においては、UC:MC=1:2の重みが設定されていると仮定されている。したがって、時間帯116においては、“U”のボックス1個に対して“M”のボックス2個の割合で読出し権が配分されている。本実施形態においては、セグメント読出し部28が読出し権の管理をおこなう。
図4は、本発明の実施形態にかかるパケット中継装置におけるセグメント読出し部の構成例を示す図である。セグメント読出し部28は、UCキュー22およびMCキュー24のいずれかからセグメントを読み出すためのセグメント読出し手段42と、UCキュー22およびMCキュー24のいずれからセグメントを読み出すかの切替えを制御するためのキュー切替制御手段44と、UCキュー22およびMCキュー24の重みを記憶するための重み記憶部46と、あらかじめ定められた時間枠ごとの読出し権をUCキュー22あるいはMCキュー24に対応付けるための読出し権配分手段48と、UCキュー22およびMCキュー24のそれぞれに、読出し権が対応付けられていない時間枠において読出し処理を行ったセグメントの量を示す借越し量を対応付けて記憶するための借越し量記憶部50と、借越し量を更新するための借越し量更新手段52と、UCキュー22あるいはMCキュー24からセグメントの読出しを行うか否かの判定処理を行うための読出し可否判定手段54とを含む。
セグメント読出し手段42は、キュー切替制御手段44の指示に従って、UCキュー22あるいはMCキュー24からセグメントを読み出し、セグメント送出手段36あるいはMCコピー手段34に転送する。
キュー切替制御手段44は、読出し可否判定手段54から通知された判定結果に基づいて、UCキュー22およびMCキュー24のいずれからセグメントを読み出すかを切り替え、読出し処理を行ったキューの情報および読み出したセグメント数を借越し量更新手段52に通知する。
重み記憶部46は、UCキュー22およびMCキュー24に対してあらかじめ設定された重みを記憶する。
読出し権配分手段48は、UCキュー22およびMCキュー24の重みに基づいて、あらかじめ定められた時間枠ごとの読出し権をUCキュー22あるいはMCキュー24に対応付ける。
借越し量記憶部50には、UCキュー22に対応付けられた借越し量であるUC借越し量と、MCキュー24に対応付けられた借越し量であるMC借越し量とが記憶される。
借越し量更新手段52は、キュー切替制御手段44から通知された読出し処理を行ったキューの情報および読み出したセグメント数と、読出し権配分手段48によって対応付けられた読出し権の情報とに基づいて、借越し量記憶部50に記憶された借越し量の値を更新する。
読出し可否判定手段54は、借越し量記憶部50に記憶された借越し量の値に基づいて、UCキュー22あるいはMCキュー24からセグメントの読出しを行うか否かの判定処理を行い、判定結果をキュー切替制御手段44に通知する。
図5は、本発明の実施形態におけるセグメント読出し処理のフローチャートである。本実施形態におけるセグメント読出し処理の流れを図5のステップS202からステップS222の順を追って説明する。なお、セグメント読出し処理は、あらかじめ定められたセグメント読出し期間ごとに実行されるものとする。
(ステップS202)キュー切替制御手段44は、UCキュー22が空であるか否かをチェックする。
(ステップS204)UCキュー22が空である場合(ステップS202:Yes)、借越し量更新手段52は、UC借越し量の値から1を減ずる。なお、本実施形態においては、UC借越し量の値が正値でなければUC借越し量の値を更新しないものとする。また、本実施形態においては、読出し処理を行ったパケットのデータ量を、セグメントを単位としてカウントすることとする。
(ステップS206)キュー切替制御手段44は、MCキュー24が空であるか否かをチェックする。
(ステップS208)MCキュー24が空である場合(ステップS206:Yes)、借越し量更新手段52は、MC借越し量の値から1を減ずる。なお、本実施形態においては、MC借越し量の値が正値でなければ、MC借越し量の値を更新しないものとする。
(ステップS210)MCキュー24が空でない場合(ステップS206:No)、セグメント読出し手段42は、MCキュー24からセグメントを読み出す。
(ステップS212)UCキュー22が空でない場合(ステップS202:No)、キュー切替制御手段44は、MCキュー24が空であるか否かをチェックする。
(ステップS214)MCキュー24が空である場合(ステップS212:Yes)、借越し量更新手段52は、MC借越し量の値から1を減ずる。なお、本実施形態においては、MC借越し量の値が正値でなければ、MC借越し量の値を更新しないものとする。
(ステップS216)セグメント読出し手段42が、UCキュー22からセグメントを読み出す。
(ステップS218)MCキュー24が空でない場合(ステップS212:No)、キュー切替制御手段44は、次のセグメントが新規パケットのセグメントであるか否かをチェックする。なお、本実施形態においては、セグメントヘッダ中に、セグメントの種類を示す情報を記入してあるものとする。セグメントの種類は、たとえば、パケットの先頭、パケットの末尾、パケットの中間部分、単一セグメントからなるパケット、などを表す。キュー切替制御手段44は、前回読み出したセグメントの種類を記録しておき、前回読み出したセグメントがパケットの末尾あるいは単一セグメントからなるパケットである場合には、次のセグメントが新規パケットのセグメントであると判断する。
(ステップS220)次のセグメントが新規パケットのセグメントである場合(ステップS218:Yes)、セグメント読出し部28は、新規読出し処理を行う。新規読出し処理の詳細については後述する。
(ステップS222)次のセグメントが新規パケットのセグメントでない場合(ステップS218:No)、セグメント読出し部28は、継続読出し処理を行う。継続読出し処理の詳細については後述する。
図6は、本発明の実施形態における新規読出し処理のフローチャートである。本実施形態における新規読出し処理の流れを図6のステップS302からステップS318の順を追って説明する。
(ステップS302)読出し権配分手段48は、UCキュー22およびMCキュー24のいずれに読出し権があるかを決定する。
(ステップS304)UCキュー22に読出し権がある場合(ステップS302:UC)、読出し可否判定手段54は、UC借越し量の値が正値であるか否かをチェックする。
(ステップS306)UC借越し量の値が正値でない場合(ステップS304:No)、セグメント読出し手段42は、UCキュー22からセグメントを読み出す。
(ステップS308)UC借越し量の値が正値である場合(ステップS304:Yes)、セグメント読出し手段42は、MCキュー24からセグメントを読み出す。
(ステップS310)借越し量更新手段52が、UC借越し量の値から1を減ずる。
(ステップS312)MCキュー24に読出し権がある場合(ステップS302:MC)、読出し可否判定手段54は、MC借越し量の値が正値であるか否かをチェックする。
(ステップS312)MCキュー24に読出し権がある場合(ステップS302:MC)、読出し可否判定手段54は、MC借越し量の値が正値であるか否かをチェックする。
(ステップS314)MC借越し量の値が正値でない場合(ステップS312:No)、セグメント読出し手段42は、MCキュー24からセグメントを読み出す。
(ステップS316)MC借越し量の値が正値である場合(ステップS312:Yes)、セグメント読出し手段42は、UCキュー22からセグメントを読み出す。
(ステップS318)借越し量更新手段52が、MC借越し量の値から1を減ずる。
上述のように、読出し権のあるキューの借越し量の値が正値である場合には、他のキューからの読出し処理を行う。
上述のように、読出し権のあるキューの借越し量の値が正値である場合には、他のキューからの読出し処理を行う。
図7は、本発明の実施形態における継続読出し処理のフローチャートである。本実施形態における継続読出し処理の流れを図7のステップS402からステップS422の順を追って説明する。
(ステップS402)キュー切替制御手段44は、前回の読出し処理をUCキュー22およびMCキュー24のいずれから行ったかをチェックする。本実施形態においては、キュー切替制御手段44は、前回読み出したキューを示すキューフラグをセット/リセットすることにより、UCキュー22およびMCキュー24のいずれであるかを記録しておくものとする。
(ステップS404)前回の読出し処理をUCキュー22から行った場合(ステップS402:UC)、セグメント読出し手段42は、UCキュー22からセグメントを読み出す。
(ステップS406)キュー切替制御手段44は、UCキュー22およびMCキュー24のいずれに読出し権があるかをチェックする。
(ステップS408)MCキュー24に読出し権がある場合(ステップS406:MC)、キュー切替制御手段44は、MC借越し量の値が正値であるか否かをチェックする。
(ステップS410)MC借越し量の値が正値でない場合(ステップS408:No)、借越し量更新手段52は、UC借越し量の値に1を加える。
(ステップS412)MC借越し量の値が正値である場合(ステップS408:Yes)、借越し量更新手段52は、MC借越し量の値から1を減ずる。
(ステップS414)前回の読出し処理をMCキュー24から行った場合(ステップS402:MC)、セグメント読出し手段42は、MCキュー24からセグメントを読み出す。
(ステップS416)キュー切替制御手段44は、UCキュー22およびMCキュー24のいずれに読出し権があるかをチェックする。
(ステップS418)UCキュー22に読出し権がある場合(ステップS416:UC)、キュー切替制御手段44は、UC借越し量の値が正値であるか否かをチェックする。
(ステップS420)UC借越し量の値が正値でない場合(ステップS418:No)、借越し量更新手段52は、MC借越し量の値に1を加える。
(ステップS422)UC借越し量の値が正値である場合(ステップS418:Yes)、借越し量更新手段52は、UC借越し量の値から1を減ずる。
以上のような構成をとることによって、本実施形態にかかるパケット中継装置は、キュースケジュールにおいて、キューごとの重みを読出し処理の時間配分に反映させる。
以下、具体例で説明する。
図8は、キューを説明する図である。図8には、UCキュー22とMCキュー24が示されている。UCキュー22には、ユニキャストパケット201からユニキャストパケット207が蓄積されている。ユニキャストパケットを表すボックスの中には、パケットを構成するセグメントの数が記されている。MCキュー24には、マルチキャストパケット211からマルチキャストパケット214が蓄積されている。マルチキャストパケットを表すボックスの中にはパケットを構成するセグメントの数×出力ポートの数が記されている。
図8は、キューを説明する図である。図8には、UCキュー22とMCキュー24が示されている。UCキュー22には、ユニキャストパケット201からユニキャストパケット207が蓄積されている。ユニキャストパケットを表すボックスの中には、パケットを構成するセグメントの数が記されている。MCキュー24には、マルチキャストパケット211からマルチキャストパケット214が蓄積されている。マルチキャストパケットを表すボックスの中にはパケットを構成するセグメントの数×出力ポートの数が記されている。
図9は、本実施形態におけるキュースケジュールの例を示す図である。図9には、読出し権表示102と、UC借越し量の値の時間変化を示すグラフであるUCCグラフ132と、UCキュー22から読み出されるユニキャストパケット列134と、MC借越し量の値の時間変化を示すグラフであるMCCグラフ136と、MCキュー24から読み出されるマルチキャストパケット列138と、時間軸140とが示されている。説明のため、時間軸140には、セグメント読出し期間に期間番号を振ってある。図9に示された例においては、UC:MC=2:3の重みが設定されていると仮定されている。読出し権表示102によれば、期間0−1においてはUCキュー22に読出し権があり、期間2−4においてはMCキュー24に読出し権があることがわかる。
期間0は新規読出しの期間であり、このとき、UC借越し量の値もMC借越し量の値も0であるとする。
期間0においては、UCキュー22に読出し権があり、UC借越し量の値が正値でないため、セグメント読出し部28はUCキュー22からパケットを読み出す。UCキュー22の先頭にあるユニキャストパケット201は4セグメントから構成されるパケットであるため、4期間(期間0−3)にわたってUCキュー22からセグメントが読み出される。最初の2期間(期間0−1)においてはUCキュー22に読出し権があるため、UC借越し量の値もMC借越し量の値も変化しない。続く2期間(期間2−3)においてはMCキュー24に読出し権があるため、UC借越し量の値が1期間に1ずつ加算される。ユニキャストパケット201の読出しが終了したため、ユニキャストパケット202がUCキュー22の先頭となる。
期間4においては、MCキュー24に読出し権があり、MC借越し量の値が正値でないため、セグメント読出し部28はMCキュー24からパケットを読み出す。この読出し処理は、MCキュー24の先頭にあるマルチキャストパケット211の3コピーのうちの第1コピーである。マルチキャストパケット211は2セグメントから構成されるパケットであるため、2期間(期間4−5)にわたってMCキュー24からセグメントが読み出される。最初の1期間(期間4)においてはMCキュー24に読出し権があるため、UC借越し量の値もMC借越し量の値も変化しない。続く1期間(期間5)においては、UCキュー22に読出し権があり、UC借越し量の値が正値であるため、UC借越し量の値が1だけ減算される。
期間6においては、UCキュー22に読出し権があるが、UC借越し量の値が正値であるため、セグメント読出し部28はMCキュー24からパケットを読み出す。この読出し処理はMCキュー24の先頭にあるマルチキャストパケット211の3コピーのうちの第2コピーである。マルチキャストパケット211は2セグメントから構成されるパケットであるため、2期間(期間6−7)にわたってMCキュー24からセグメントが読み出される。最初の1期間(期間6)においては、UC借越し量の値が1だけ減算される。続く1期間(期間7)においては、MCキュー24に読出し権があるため、UC借越し量の値もMC借越し量の値も変化しない。
期間8においては、MCキュー24に読出し権があり、MC借越し量の値が正値でないため、セグメント読出し部28はMCキュー24からパケットを読み出す。この読出し処理はMCキュー24の先頭にあるマルチキャストパケット211の3コピーのうちの第3コピーである。マルチキャストパケット211は2セグメントから構成されるパケットであるため、2期間(期間8−9)にわたってMCキュー24からセグメントが読み出される。この2期間(期間8−9)においては、MCキュー24に読出し権があるため、UC借越し量の値もMC借越し量の値も変化しない。マルチキャストパケット211の読出しが終了したため、マルチキャストパケット212がMCキュー24の先頭となる。
期間10においては、UCキュー22に読出し権があり、UC借越し量の値が正値でないため、セグメント読出し部28はUCキュー22からパケットを読み出す。UCキュー22の先頭にあるユニキャストパケット202は3セグメントから構成されるパケットであるため、3期間(期間10−12)にわたってUCキュー22からセグメントが読み出される。最初の2期間(期間10−11)においてはUCキュー22に読出し権があるため、UC借越し量の値もMC借越し量の値も変化しない。続く1期間(期間12)においてはMCキュー24に読出し権があり、MC借越し量の値が正値でないため、UC借越し量の値が1だけ加算される。ユニキャストパケット202の読出しが終了したため、ユニキャストパケット203がUCキュー22の先頭となる。
期間13においては、MCキュー24に読出し権があり、MC借越し量の値が正値でないため、セグメント読出し部28はMCキュー24からパケットを読み出す。この読出し処理はMCキュー24の先頭にあるマルチキャストパケット212の3コピーのうちの第1コピーである。マルチキャストパケット212は4セグメントから構成されるパケットであるため、4期間(期間13−16)にわたってMCキュー24からセグメントが読み出される。最初の2期間(期間13−14)においては、MCキュー24に読出し権があるため、UC借越し量の値もMC借越し量の値も変化しない。続く1期間(期間15)においては、UCキュー22に読出し権があり、UC借越し量の値が正値であるため、UC借越し量の値が1だけ減算される。続く1期間(期間16)においては、UCキュー22に読出し権があり、UC借越し量の値が正値でないため、MC借越し量の値が1だけ加算される。
期間17においては、MCキュー24に読出し権があるが、MC借越し量の値が正値であるため、セグメント読出し部28はUCキュー22からパケットを読み出す。UCキュー22の先頭にあるユニキャストパケット203は1セグメントだけで構成されるパケットであるため、1期間(期間17)だけUCキュー22からセグメントが読み出される。この期間(期間17)においては、MC借越し量の値が1だけ減算される。ユニキャストパケット203の読出しが終了したため、ユニキャストパケット204がUCキュー22の先頭となる。
期間18においては、MCキュー24に読出し権があり、MC借越し量の値が正値でないため、セグメント読出し部28はMCキュー24からパケットを読み出す。この読出し処理はMCキュー24の先頭にあるマルチキャストパケット212の3コピーのうちの第2コピーである。マルチキャストパケット212は4セグメントから構成されるパケットであるため、4期間(期間18−21)にわたってMCキュー24からセグメントが読み出される。最初の2期間(期間18−19)においては、MCキュー24に読出し権があるため、UC借越し量の値もMC借越し量の値も変化しない。続く2期間(期間20−21)においては、UCキュー22に読出し権があり、UC借越し量の値が正値でないため、MC借越し量の値が1期間に1ずつ加算される。
期間22においては、MCキュー24に読出し権があるが、MC借越し量の値が正値であるため、セグメント読出し部28はUCキュー22からパケットを読み出す。UCキュー22の先頭にあるユニキャストパケット204は4セグメントで構成されるパケットであるため、4期間(期間22−25)にわたってUCキュー22からセグメントが読み出される。最初の2期間(期間22−23)においては、MCキュー24に読出し権があり、MC借越し量の値が正値であるため、MC借越し量の値が1期間に1ずつ減算される。続く1期間(期間24)においては、MCキュー24に読出し権があり、MC借越し量の値が正値でないため、UC借越し量の値が1だけ加算される。続く1期間(期間25)においては、UCキュー22に読出し権があるため、UC借越し量の値もMC借越し量の値も変化しない。ユニキャストパケット204の読出しが終了したため、ユニキャストパケット205がUCキュー22の先頭となる。
本実施形態の説明においては、キューをUCキューとMCキューの2つだけとして説明したが、これに限定するものではなく、3つ以上のキューが存在してもよい。その場合には、読出し処理を実行しているキューとそのときに読出し権のあるキューとにおいて借越し量の値の増減を行えばよい。
本実施形態の説明においては、各キューに借越し量を対応させるとして説明したが、キューが2つの場合には、借越し量を一つとし、正負の符号をもって、いずれのキューの借越し量であるかを示すこともできる。
上述のように、本発明によれば、パケット中継装置内のキュースケジュールにおいて、キューごとの重みを読出し処理の時間配分に反映させることにより、キューの重みが大きい場合でも、キューのサイズを大きくする必要のないキュースケジュール方法を提供することができるようになる。
なお、上述した実施形態にかかるパケット中継装置1の機能は、ハードウェアとして実現可能であるだけでなく、パケット中継装置1に内蔵するコンピュータのソフトウェアとしても実現可能である。例えば、図4に示したセグメント読出し手段42、キュー切替制御手段44、読出し権配分手段48、借越し量更新手段52、読出し可否判定手段54の機能をコンピュータに実行させるプログラムを作成し、当該プログラムをコンピュータのメモリに読み込ませて実行させれば、セグメント読出し部28の機能を実現することができる。
なお、上述した実施形態にかかるパケット中継装置1の機能は、ハードウェアとして実現可能であるだけでなく、パケット中継装置1に内蔵するコンピュータのソフトウェアとしても実現可能である。例えば、図4に示したセグメント読出し手段42、キュー切替制御手段44、読出し権配分手段48、借越し量更新手段52、読出し可否判定手段54の機能をコンピュータに実行させるプログラムを作成し、当該プログラムをコンピュータのメモリに読み込ませて実行させれば、セグメント読出し部28の機能を実現することができる。
本発明の実施形態にかかるパケット中継装置1を実現するプログラムは、パケット中継装置1に内蔵するROMやRAM、あるいはハードディスク等の記録媒体のいずれに記憶されるものであってもよく、プログラム実行時には、プログラムはローディングされ、主メモリ上で実行される。
Claims (9)
- パケットを中継するパケット中継装置において、
前記パケットを蓄積するための複数のキューと、
あらかじめ定められた期間ごとの前記パケットの読出し処理を行う権利である読出し権を前記複数のキューのうちの一つのキューに対応付けるための読出し権配分手段と、
前記複数のキューのうちの一つのキューから該キューに前記読出し権が対応付けられていない期間において読出し処理を行ったパケットのデータ量を示す借越し量を該キューに対応付けて記憶するための借越し量記憶部と、
前記複数のキューのうちの一つのキューに対応付けられた借越し量に基づいて該キューからパケットの読出し処理を行うか否かの判定処理を行うための読出し可否判定手段と、
前記借越し量記憶部に記憶された借越し量を更新するための借越し量更新手段と、
を備え、
前記借越し量更新手段は、前記複数のキューのうちの一つのキューからパケットの読出し処理を行ったとき、該読出し処理を行った期間における読出し権が他のキューに対応付けられている場合に、該読出し処理を行ったキューおよび該他のキューに対応付けられた借越し量を更新する
ことを特徴とするパケット中継装置。 - 請求項1に記載されたパケット中継装置であって、
前記読出し権配分手段は、前記複数のキューの各々に対してあらかじめ定められた重みに従って、前記読出し権を前記複数のキューのうちの一つのキューに対応付けることを特徴とするパケット中継装置。 - 請求項1に記載されたパケット中継装置であって、
前記読出し権配分手段は、前記複数のキューのうち2つ以上のキューが空でない時間帯内の期間ごとに、該空でない2つ以上のキューの各々に対して定められた重みに従って、該空でない2つ以上のキューのうちの一つのキューに前記読出し権を対応付けることを特徴とするパケット中継装置。 - 請求項1に記載されたパケット中継装置であって、
前記読出し可否判定手段は、前記判定処理を行うキューに対応付けられた借越し量が正値でないときに、読出し処理を行うと判定することを特徴とするパケット中継装置。 - 請求項1に記載されたパケット中継装置であって、
前記借越し量更新手段は、前記読出し処理を行ったキューに対応付けられた借越し量を、前記期間において読出し処理を行ったデータ量だけ加算して更新し、前記他のキューに対応付けられた借越し量を、前記期間において読出し処理を行ったデータ量だけ減算して更新することを特徴とするパケット中継装置。 - 請求項1に記載されたパケット中継装置であって、
前記複数のキューは第1のキューおよび第2のキューであり、
前記借越し量記憶部には、前記第1のキューに対応付けられた借越し量のみが記憶され、
前記読出し可否判定手段は、前記第2のキューの判定処理を行うときに、前記第1のキューに対応付けられた借越し量が負値でないときに、読出し処理を行うと判定し、
前記借越し量更新手段は、前記読出し権が前記第2のキューに対応付けられている期間において前記第1のキューからパケットの読出し処理を行ったとき、前記借越し量を前記期間において読出し処理を行ったデータ量だけ加算して更新し、前記読出し権が前記第1のキューに対応付けられている期間において前記第2のキューからパケットの読出し処理を行ったとき、前記借越し量を前記期間において読出し処理を行ったデータ量だけ減算して更新する
ことを特徴とするパケット中継装置。 - 請求項1に記載されたパケット中継装置であって、
前記複数のキューは第1のキューおよび第2のキューであり、
前記借越し量更新手段は、前記読出し権が前記第2のキューに対応付けられている期間において前記第1のキューからパケットの読出し処理を行ったとき、前記第2のキューに対応付けられた借越し量が正値である場合に前記第2のキューに対応付けられた借越し量を前記期間において読出し処理を行ったデータ量だけ減算して更新し、前記第2のキューに対応付けられた借越し量が正値でない場合に前記第1のキューに対応付けられた借越し量を該期間において読出し処理を行ったデータ量だけ加算して更新することを特徴とするパケット中継装置。 - パケットを蓄積するための複数のキューと該複数のキューの各々に対応付けて借越し量を記憶するための借越し量記憶部とを備えたパケット中継装置が実行するキュースケジュール方法において、
あらかじめ定められた期間ごとの前記パケットの読出し処理を行う権利である読出し権を前記複数のキューのうちの一つのキューに対応付けるための読出し権配分ステップと、
前記複数のキューのうちの一つのキューに対応付けられた借越し量に基づいて該キューからパケットの読出し処理を行うか否かの判定処理を行うための読出し可否判定ステップと、
前記借越し量記憶部に記憶された借越し量を更新するための借越し量更新ステップと、
を備え、
前記借越し量更新ステップにおいては、前記複数のキューのうちの一つのキューからパケットの読出し処理を行ったとき、該読出し処理を行った期間における読出し権が他のキューに対応付けられている場合に、該読出し処理を行ったキューおよび該他のキューに対応付けられた借越し量を更新する
ことを特徴とするキュースケジュール方法。 - パケット中継装置に内蔵され、パケットを蓄積するための複数のキューとしておよび該複数のキューの各々に対応付けて借越し量を記憶するための借越し量記憶部として使用される記憶部を備えたコンピュータにキュースケジュール方法を実行させるためのキュースケジュールプログラムにおいて、
前記キュースケジュール方法は、
あらかじめ定められた期間ごとの前記パケットの読出し処理を行う権利である読出し権を前記複数のキューのうちの一つのキューに対応付けるための読出し権配分ステップと、
前記複数のキューのうちの一つのキューに対応付けられた借越し量に基づいて該キューからパケットの読出し処理を行うか否かの判定処理を行うための読出し可否判定ステップと、
前記借越し量記憶部に記憶された借越し量を更新するための借越し量更新ステップと、
を備え、
前記借越し量更新ステップにおいては、前記複数のキューのうちの一つのキューからパケットの読出し処理を行ったとき、該読出し処理を行った期間における読出し権が他のキューに対応付けられている場合に、該読出し処理を行ったキューおよび該他のキューに対応付けられた借越し量を更新する
ことを特徴とするキュースケジュールプログラム。
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