JP2005007171A - 体内に流体を注入するための注入ポート - Google Patents

Abstract

【課題】 迅速に取り付けられながら長期間に亘って保持される皮下の取り付けに適した流体注入ポートを提供することを目的とする。
【解決手段】 （ａ）体の皮膚の下に配置され、針を受容するための手段２８を含むハウジング２０と、（ｂ）ハウジングに一体的に取り付けられていて、ハウジングに対する第１の位置に配置された場合の非配備状態とハウジングに対する第２の位置に配置された場合のハウジングに隣接する組織に係合する配備状態とを有する、少なくともひとつの保持部材３０とを有する。
【選択図】 図２

Description

関連出願
本出願の主張する優先権の基礎となる米国特許出願は、その開示内容が本明細書で参照文献として引用される２００３年６月１６日に出願された米国仮特許出願第６０／４７８，７６３号「調節可能な胃バンド用の流体注入ポート（Fluid Injection Port For Adjustable Gastric Band）」に基づく優先権を主張している。本明細書では、本出願の主張する優先権の基礎となる米国特許出願と同日に出願された以下の同時係属中の特許出願、すなわち、２００３年１２月１９日に出願された米国特許出願第１０／７４１，１２７号（「適用された締結具用の皮下注入ポート（Subcutaneous Injection Port For Applied Fasteners）」、発明者：コンロン（Conlon）およびハント（Hunt））、および２００３年１２月１９日に出願された米国特許出願第１０／７４１，８６８号（「一体的な締結具を備えた皮下自動取り付け式注入ポート（Subcutaneous Self Attaching Injection Port With Integral Fasteners）」、発明者：コンロンおよびコレイタ（Kolata））をも参照文献として引用する。

本発明は、大まかに言って外科的に植込み可能な流体注入ポートに関し、より詳しく言うと皮下で取り付けられたポートの周縁を締結するための締結具および方法に関する。本発明は調節可能な胃バンドに用いられる注入ポートに関して具体的に記載されるが、本発明の締結具は、薬剤の注入および血液の吸引のような血管にアクセスするために用いられる注入ポートを含めたさまざまな皮下に取り付けられた器具に用いられてよい。

注入ポートは、薬剤の注入および血液の吸引のためなどの体内に流体を注入するため、および調節可能な胃バンドを含めたその他のさまざまな用途のために体の皮膚の下に配置される。１９８０年代の初め以来、調節可能な胃バンドが病的な肥満のための胃バイパス手術およびその他の不可逆性の外科的な減量治療に代わる有効な代替物となってきた。胃バンドは患者の胃の上部の周りに巻き付けられて、胃の上部から下部へ食物が通過するのを制限する小孔（stoma）を形成している。小孔が適切な寸法の場合、胃の上部に収容された食物は過食を抑制する満腹感をもたらす。しかし、初期の適応障害または胃の経時的な変化によって、胃バンドの調節を必要とするように小孔の寸法が不適切になることがある。調節が行われないと、患者は小孔が適切に食物を通過させるには小さすぎる場合に嘔吐の発作および不快感を経験することもある。もう一方の極端な場合には、小孔が大きすぎて胃の上部からの食物の移動を遅らせることができず、胃バンドの目的がまったく達せられなくなる。

胃バンドの外径を設定するための締結位置に加えて、胃バンドは食塩水などの流体が流体注入ポートを通して注入されて所望の直径を達成するバルーン血圧カフに類似した内向きに膨張可能なバルーンによって調節可能にされている。調節可能なバルーンは長期間に亘って患者の体内に留置されることもあるので、流体注入ポートは汚染を防止するために典型的には皮下に、例えば胸骨の前に植込まれる。調節可能な胃バンド内の流体の量は注入ポートのシリコーン製の隔膜内に皮膚を通してヒューバー針を挿入することによって調節される。ヒューバー針が取り除かれると、隔膜は隔膜によって生み出される圧縮性の負荷によって穴（ヒューバー針が穿刺した穴）を密閉する。柔軟な導管が注入ポートと調節可能な胃バンドとの間で連通している。

血管に用いるために開発された流体注入ポートを固定するための従来の外科的な方法は、周縁の基部フランジに沿って間隔を置いて配置された複数の穴を通して縫合を行うものであった。大まかに言って有効であるが、縫合は難しく時間を費やすものであることが多く、病的な肥満を治療するための調節可能な胃バンドを用いる場合にはなおさらそうである。厚い脂肪組織が皮膚の下に横たわっていることもあり、そのような場合には外科医が深く奥まった組織（例えば５ｃｍから１０ｃｍ）を縫合しようと試みると困難さが増し完了までに１０分から１５分を要することが多い。さらに、注入ポートが適切に縫合されていない場合には、注入ポートはひっくり返ることもあり、その後の注入を困難または不可能にする。

最近では、外科ステープラーが特許文献１（ピエール（Pier）による独国特許出願公開第１９７５１７９１．９号明細書）に記載されていて、この外科ステープラーではハット形の注入ポートが注入ポートの周縁に沿った間隔を置いて配置された接線に沿って並んだ直線状の溝を含んでいる。直線状の溝の一対の穴が伝統的な曲がったワイヤステープルを受容する。ステープラーはステープを所定の位置に保持し、各ステープルの肩部を押す下向に動く形成部材を有する。直線状の溝内の穴の位置によって、ステープルの先端は下側の組織をつかむように内向きに変形される。

したがってこのピエールのステープラーは最初の配置が望ましくない場合または胃バンドを取り除くことが適切な場合に取り外すのが難しいことが判明している変形によってステープルを取り付ける。さらに、ステープラーは多数のステンレス鋼またはチタン製のステープルを半永久的に変形しなければならないので、より複雑な機構がステープルを容易に変形するのに十分な機械的拡大率を外科医に提供するために必要とされる。ピエールの注入ポートはその他の目的に対しては有用でない専用のステープラーハンドルをも必要とし、そのことがピエールの注入ポートを多数回配置しない外科医には好ましくない経費となることもある。

注入ポート用の専用のステープラーは取り付けを完了するのに要する時間など縫合に対する利点を有するかもしれないが、注入ポートを取り付けるための別の方法が従来の縫合または曲がったワイヤステープルを用いるステープラーでは提供されない別の利点または特徴を有するかもしれない。
独国特許出願公開第１９７５１７９１．９号明細書

したがって、迅速に取り付けられながら長期間に亘って保持される皮下の取り付けに適した流体注入ポートがとても必要とされている。

本明細書に記載されているように、体内に流体を注入するための注入ポートが提供されている。その注入ポートは体の皮膚の下に配置するためのハウジングと針を受容するための手段とを含んでいる。少なくともひとつの保持部材がハウジングに対して移動できるようにハウジングに一体的に取り付けられている。保持部材はハウジングに対する第１の位置に配置されているときの非配備状態とハウジングに対する第２の位置に配置されているときのハウジングに隣接する組織と係合する配備状態とを有する。

本明細書に組み込まれ本明細書の一部をなす添付の図面は本発明のいくつかの側面を例示し詳細な説明と共に本発明の原理を説明する働きをする。

本発明によれば、迅速に取り付けられながら長期間に亘って保持される流体注入ポートが提供される効果がある。

本発明の現在の好ましい実施の形態がこれから詳細に説明され、好ましい実施の形態の例が添付の図面に示されている。

類似の符号が全ての図面を通して類似した要素を示している図面を詳しく参照すると、図１には調節可能な胃バンド１０が胃１２の上部に巻き付けられた状態で示されていて、胃バンド１０は両端を一体に取り付け、調節可能な胃バンド１０に被さるように延びる胃１２の延長部分１４を胃１２に縫合することによって所定の位置に保持されている。柔軟な導管１６の一方の端部はバルーン（図示されていない。）の内部キャビティと流体連通していて、もう一方の端部は注入ポート１８の内部キャビティと流体連通している。調節可能な胃バンド１０が胃１２の一部の周りに植込まれるとき、離れて配置された注入ポート１８も適切な位置に、通常は腹直筋鞘内に植込まれて、ヒューバー針を用いて経皮的にアクセスできるようにされる。

図２および図３をも参照すると、よく知られているように、注入ポート１８は一方の端部から外向きに延出している環状のフランジ２２を備えたハウジング２０を含んでいる。ニップル２４がハウジング２０によって画定された内部キャビティ２６と流体連通していて、ニップル２４には手技のある時点で、典型的には注入ポート１８が植込まれた後に柔軟な導管１６が取り付けられる。流体が注入ポート１８のシリコーン製の隔膜２８に経皮的にヒューバー針を挿入することによって内部キャビティ２６へ加えられまたは内部キャビティ２６から取り除かれる。隔膜２８はシリコーンで作られているが、注入ポートの針を受容するための手段には、非孔あけ針（non-coring needle）が穿通した後に自動的に密閉するように構成された任意の構造などがある。

注入ポート１８の特定の構成が本明細書で開示されているが、本発明と共に用いることのできるさまざまな適切な構造がある。

図２および図３に示されているように、注入ポート１８は一体的に回動可能な円周に沿って間隔を置いて配置された３個の保持部材すなわち締結具３０を含み、各締結具３０は対応するピン３２によって回動可能に保持されている。各締結具３０は対応する接線方向の軸を中心にして対応する半径方向の平面内で回動するように配置されている。各ピン３２はフランジ２２によって保持された対応する締結具支持部３４によって保持されている。締結具支持部３４の各々に対して、フランジ２２の一部２２ａがほぼ半径方向外向きに延出していて、フランジ２２の一部２２ａは、互いの間に空隙を画定しフランジ２２の一部２２ａの上面２２ｂに対して上向きに延出するスロット３６の両側に隣接した間隔を置いて配置された直立する一対のフランジ３４ａおよびフランジ３４ｂを備えている。凹部３６ａが回動可能な保持部材３０を回動させるために空間が必要な場合にはハウジング２０の側面に形成されてよい。締結具支持部３４はフランジ２２と一体的な構造であっても、適切な形態でフランジ２２に取り付けられていてもよい。

フランジ３４ａおよびフランジ３４ｂの各々は、ピン３２が締まり嵌めによってピン３２を保持するのに十分に圧入される互いに整合した孔を含んでいる。図示された実施の形態では、リブ３８ａおよびリブ３８ｂがフランジ３４ａおよびフランジ３４ｂの向かい合う内側面から延出していて、締結具３０が植込みまで非配備状態に保持されるように締結具３０が自由に回動するのを防止するよう締結具３０を圧迫している。

フランジ２２は円周に沿って間隔を置いて配置された２つの凹部４０（図２ではひとつの凹部４０のみを見ることができる。）を含む。フランジ２２は凹部４０に被さる段状すなわち***部分２２ｃを含んでいる。凹部４０は***部２２ｃ無しでフランジ２２に形成されていてもよいことが分かる。

本発明の教示内容はより小さいフランジまたは不連続なフランジを有するなどの適切な構造の注入ポートで実現されてよい。３個の締結具３０は患者の受動的なすなわち誘発された動きによるなどして植込まれた後に注入ポート１８がひっくり返るのを防止するのに有効である。しかし、本発明は３個の締結具を使用することに限定されず、ひとつまたはより多くの締結具が用いられてもよい。

図４を参照すると、回動可能な保持部材３０はフックとして形成されていて、基部３０ｂからアーチ形の部分３０ｃまで延在するアーム３０ａを有している。アーチ形の部分３０ｃは組織を穿刺するのに十分鋭利な先端３０ｄで終端している。

図５および図６は注入ポート１８がアプリケーターサブアセンブリ４４内に据付けられた注入ポートアセンブリ４２を例示している。アプリケーターサブアセンブリ４４は基部４６およびプランジャー４８を含んでいる。

図７、図８、および図９をも参照すると、基部４６は任意の適切な構造であってよいハンドル部分５０と管状のハウジング部分５２とを含んでいる。端部５４は固定具支持部３４およびフランジの一部２２ａを受容するための寸法および形状の凹部５６を含んでいる。凹部５６の各々は回動可能な保持部材３０のための空間を提供するスロット部分５６ａを含んでいる。端部５４は凹部５８をも含み、凹部５８は注入ポート１８がアプリケーターサブアセンブリ４４内に据付けられたときにニップル２４に対する空間を提供する。

基部４６は円周に沿って間隔を置いて配置された２つの弾力的な保持部材６０を含み、各保持部材６０は対応する２つのスロット６２ａおよびスロット６２ｂによって画定されている。スロット６２ａおよびスロット６２ｂの各対は保持部材６０が本質的に以下に記載されるように注入ポート１８をはずすために外向きに偏向される片持ちされたばねとなるように円周に沿って間隔を置いて配置されている。保持部材アクチエータ６４ａおよび保持部材アクチエータ６４ｂが対応する保持部材６０の端部６０ａの近くで保持部材６０の長手方向の両側のエッジから延出している。端部６０ａは内向きに延出するリップ部６０ｂを含んでいる。凹部４０のアーチ状の幅、高さ、および深さはリップ部６０ｂの対応する部分の寸法と相補的であり、リップ部６０ｂが凹部４０に係合して、注入ポート１８を基部４２の端部５４に保持する。

図６に示されているように、プランジャー４８はシャフト部分６６および円筒形部分６８を含み、シャフト部分６６および円筒形部分６８の両方は基部４６内に軸方向に移動可能に受容されるように対応する部分と相補的な形状および寸法を有している。円筒形部分６８の端部７０はフランジ２２と相補的に係合する形状を有していて、***部分２２ｃと整合する軸方向の凹部７２ａおよび凹部７２ｂを含んでいる。端部７０はフランジ２２の形状がそのように要求する場合（***部分を有しない場合）には代わりに平坦であってもよい。円筒形部分６８は端部７０とフランジ２２との望ましい係合を妨げずに注入ポート１８を受容するための形状を有するキャビティ７４を画定している。

円筒形部分６８は間隔を置いて配置された外向きに延出する一対のアクチエータ７６ａおよびアクチエータ７６ｂを含んでいる。アクチエータ７６ａおよびアクチエータ７６ｂは上り前面７８ａ，７８ｂおよび下り後面８０ａ，８０ｂを備えたランプ部として図示されている。プランジャー４８が基部４６内に配置されると、アクチエータ７６ａおよびアクチエータ７６ｂの各々は対応するスロット６２ａおよびスロット６２ｂ内に配置される。以下に記載されるように、プランジャー４８が端部７０が端部５４に向かうように押し下げられると、アクチエータ７６ａおよびアクチエータ７６ｂは対応する保持部材部材アクチエータ６４ａおよび保持部材アクチエータ６４ｂと係合して、保持部材アクチエータ６４ａおよび保持部材アクチエータ６４ｂを外向きに付勢し、結局リップ部６０ｂを対応する凹部４０から外に出して、注入ポート１８をアプリケーターサブアセンブリ４４から外す。

図１０はアプリケーターサブアセンブリ４４の断面を示している。基部４６はシャフト部分６６が摺動可能に配置されるボア８２を含んでいる。プランジャー４８は、基部４６に固定されていてシャフト部分６６の長手方向のスロット８６内に延出しているピン８４によって基部４６内に保持されている。

図５および図１１を参照すると、注入ポート１８がアプリケーターサブアセンブリ４４内に据付けられた注入ポートアセンブリ４２が例示されている。締結具３０は非配備状態の後退位置に配置されている。シャフト部分６６の端部６６ａは図示されているようにハンドル部分５０の外側に延出している。注入ポート１８をアプリケーターサブアセンブリ４４に組み付けるために、締結具支持部３４は開口５６と整合され、リップ部６０ｂを凹部４０と係合させながら所定の位置にスナップ嵌めされる。プランジャー４８を所定の位置に保つために、固定クリップ８８がシャフト部分６６の環状の溝９０と係合する。注入ポート１８を植込むために、固定クリップ８８は取り外されて、図１２に示すようにシャフト部分６６はボア８２内を通して進められ、締結具３０と接触して締結具３０を筋膜層９２を穿刺して係合する位置で配備状態まで回動させる。シャフト部分６６をさらに進めると、注入ポート１８が以下に記載されるようにアプリケーターサブアセンブリ４４から外れる。

図１３は図１２の線１３−１３に沿った注入ポート取り付けアセンブリの断面図である。この位置では、端部７０は最初に締結具３０の後退位置で締結具３０の最上部の点で接触することによって、回動可能な保持部材すなわち締結具３０を非配備状態の後退位置から約９０度だけ回動させている。これによって、ピン３２を軸とするモーメントが生じ、締結具３０を回動させて締結具３０に筋膜層９２を穿刺するだけの十分な力が伝達される。締結具３０を配備状態まで十分に回動させた様子が図１３に示されているが、この位置では端部７０はまたフランジ２２の上側面に接するまでには下げられていない。

図１３の一部を拡大して示した図１４をも参照すると、依然としてリップ部６０ｂを凹部４０内に保持している弾力的な保持部材６０が示されている。図１５をも参照すると、図１３に示された位置で、ランプ部のアクチエータ７６ａおよびアクチエータ７６ｂは保持部材アクチエータ６２ａおよび保持部材アクチエータ６２ｂと接触している（図１５ではアクチエータ６２ｂおよびアクチエータ７６ｂは図示されていない）。プランジャー６６を長手方向に沿って進めることによって、保持部材アクチエータ６２ａ，６２ｂはランプ部のアクチエータ７８ａ，７８ｂに乗り上げて弾力的な保持部材６０が外向きに付勢される。プランジャー６６が進むと、端部７０の一部がフランジ２２に係合して、注入ポート１８を軸方向に沿って押出す。ランプ部のアクチエータ７８ａ，７８ｂが保持部材６０を十分外向きに移動させると、リップ部６０ｂは凹部４０の外に出で、注入ポート１８が外れる。プランジャー６６はさらに進んでフランジ２２をハウジング５２の端部５４を通り越して押出す。スロット８６はピン８４に接するまで下げられてプランジャー６６がさらに進むのを妨げる。

図１６は本発明に基づく注入ポート取り付けアセンブリの別の実施の形態の側面図である。注入ポート取り付けアセンブリ９４は、円筒形部分９８に対して回転可能なハンドル部分９６を含んでいる。ハンドル部分９６はシャフト１０２に結合されたグリップ１００を含んでいる。ハンドル部分９６の構成に加えて、注入ポート取り付けアセンブリ９４は注入ポート取り付けアセンブリ４２とは注入ポート取り付けアセンブリ９４が円周に沿って等間隔に配置された４個の回動可能な保持部材１０４（図１８を参照のこと。）を有する点、および保持部材アクチエータおよびアクチエータのランプ部の構成で異なる。

図１７を参照すると、プランジャー１０６は直径を挟んで配置された２つの弾力的な保持部材アクチエータ１０８を含んでいる。弾力的な保持部材１１０は４個の回動可能な保持部材１０４が設けられているので直径を挟んで互いに配置されている。保持部材１０４が３個だけ設けられている場合には、弾力的な保持部材１１０は上述された（実施の形態の）ように設けられる。図２０を参照すると弾力的な保持部材１１０はランプ部アクチエータ１１２を含んでいる。プランジャー１０６が進められると、保持部材アクチエータ１０８はランプ部アクチエータ１１２に係合し、弾力的な保持部材１１０を外向きに押して弾力的な保持部材１１０と注入ポートとの係合を解除する。

図１６から図２０に示された実施の形態ではプランジャー１０６は弾力的な保持部材１１０が係合状態から解除された後に注入ポートを押出さずに、底に達する。これまで記載された実施の形態はプランジャーの行程の端で注入ポートを押出すように構成されていても押出さないように構成されていてもよい。

図２１を参照すると、本発明に基づいて構成された注入ポートの別の実施の形態が示されている。この実施の形態では注入ポート１１４は各々が接線方向の平面（接平面）内で回動する複数の回動可能な保持部材すなわち締結具１１６を含んでいる。回動可能な締結具１１６は半径方向に沿ってフランジ１２０にプレス嵌めされた対応するピン１１８によって回動可能に保持されている。

図２２をも参照すると、回動可能な保持部材すなわち締結具１１６ａの別の構成が示されている。締結具１１６ａはほぼ円形の断面を有し、アーム１２４の端部１２４ａよりも上に延在するほぼアーチ形の部分１２２を含んでいる。締結具１１６および締結具１１６ａの動作は等しい。

図２１および図２２に示されているように、アプリケーター１２６はシャフト１２８および円筒形端部１３０を含んでいる。キャビティ１３０ｂは円筒形端部１３０の中央部を形成し注入ポート１１４用の空間を提供している。円筒形端部１３０は回動可能な保持部材１１６に整合するような寸法および間隔の円周に沿って配置された複数の開口１３２を含んでいる。

図２４、図２５、および図２６を参照すると、注入ポート１１４は締結具１１６を非配備状態の後退位置にした状態で筋膜層１３４の上に配置することによって植込まれる。アプリケーター１２６の端部１３０ａは開口１３２を締結具１１６と整合させた状態でフランジ１２０と接触して配置される。十分な軸方向の力を加えながら、シャフト部１２８が回されて、エッジ１３２ａが締結具１１６に向けて押され、締結具１１６を回動させて筋膜層１３４を穿刺させる。エッジ１３２ａは締結具１１６に滑らかに係合するための端部１３０ａに移行する丸い部分を含んでいる。図２６に示されているように、注入ポート１１４はアプリケーター１２６の凹部（開口）１３２が図示された位置で配備状態に回され終えたときに植込まれる。

図２７を参照すると、一体的に移動可能な締結具を備えた注入ポートの別の実施の形態が示されている。注入ポート１３６は半径方向外向きに延出する円周に沿って間隔を置いて配置された８個の締結具１３８（図２７では４個の締結具１３８が示されている。）を含んでいる。本発明のこの実施の形態は、８個の締結具を使用することに限定されず、ひとつまたは複数の締結具が用いられてよい。締結具１３８は、一方の端部１３８ａを底面１３６ａに形成された止まり穴にプレス嵌め、溶接、エポキシ樹脂による接着、または別な方法で固定するなどの任意の適切な方法で注入ポート１３６の遠位の端部の底面１３６ａに固定されている。遠位の端部１３８ｂは組織を穿刺するために鋭利である。

図示されているように、変形されていない配備状態では、各締結具１３８は遠位の端部１３８ｂが注入ポート１３６のハウジング１４０の側面に触れているまたは隣接しているフック形の形状をなした一回巻きのコイルからなる。ハウジング１４０の側面および遠位の端部１３８ｂの相対的な位置によって締結具１３８がある程度の応力および歪みを伴ってある程度変形した状態にされていてよいことが注意される。締結具１３８は放射状要素とも呼ばれ、柔軟であり、任意の適切な材料で作られていてよい。そのような材料として、例えばニチノール（Ｎｉｔｉｎｏｌ：登録商標）ワイヤといったニッケル・チタン合金などの超弾性特性を備えた材料がある。

締結具１３８は任意の適切な寸法であってよい。ある例では、０．０２０ｍｍから０．０８０ｍｍまでの範囲内の直径のニチノール（Ｎｉｔｉｎｏｌ：登録商標）ワイヤが約４ｍｍから８ｍｍまでの直径のコイルとして巻かれたものが用いられた。

図２８から図３１を参照すると、注入ポート１３６がアプライヤー１４２を用いて植込まれている。アプライヤー１４２はチューブ１４６の内側に軸方向に往復運動するプランジャー１４４を含んでいる。端部１４４ａはプランジャー１４４のハウジング１４０と相補的な形状を有している。チューブ１４６の端部１４６ａは締結具１３８の間隔と相補的に配置された円周に沿って間隔を置いて配置された複数のスロット１４８を含んでいる。チューブ１４６は注入ポート１３６から延出するニップルを収容するためのスロットを含んでいてよい。

図２８に示されているように、注入ポート１３６は先端１３８ｂの各々がチューブ１４６の直径の外側に出ずにスロット１４８内に配置される位置で締結具１３８を非配備状態にするための十分な間隔だけ端部１４６ａから上に離れて最初にチューブ１４６の内側に配置される。端部１４６ｂでのチューブ１４６の壁の厚みは先端１３８ｂがチューブ１４６の外径を越えて外側に延出せずにチューブ内に配置されたまま留まるように適切な長さを提供するのに十分な厚みである。チューブ１４６はその全長に亘って均一な厚みを有していてよく、または、スロット１４８のための所望の半径方向の厚みを提供するために端部１４６ａの周りに配置されたカラー（図示されていない）によって提供されるような端部１４６ａでより厚い壁の部分を備えた全長に亘る薄い壁を有していてもよい。

図２８では柔軟な締結具１３８はスロット１４８と底面１３６ａの間で直線状に延在して描かれているが、締結具１３８は締結具１３８の個別の物理的特性およびスロット１４８と底面１３６ａの間の距離によって決まる湾曲した形状を呈していてもよい。スロット１４８は以下に記載されるように締結具１３８をスロット１４８を通して送り出すための適切な姿勢および形状に保つための形状に構成されている。チューブ１４６はステンレス鋼またはプラスチックのような任意の適切な材料で作られていてよい。

注入ポート１３６は任意の適切な方法でチューブ１４６内の適切な位置に解除可能に保持されていてよい。例えば、ピンがチューブ１４６の穴を通して延在していて注入ポート１３６を植込みまで底面１３６ａに並べて拘束する；適切な摩擦による嵌め合いが注入ポート１３６とチューブ１４６の内側との間に提供されて、最も緊密な嵌め合いがチューブ１４６内の最も高い位置に注入ポート１３６があるときに提供されている；端部１４４ａがプランジャー１４４をチューブ１４６内に保持しながら注入ポート１３６と解除可能に係合するような形状に構成されている、などがある。

必須ではないが、アプライヤー１４２は注入ポート１３６がチューブ１４４の内側に予め取り付けられている滅菌済みのアセンブリとして外科医に提供されることが意図される。自動取り付け式の注入ポート１３６は端部１４６ａを筋膜層１５０に対して押して組織の表面をわずかに押し下げることによって締結具１３８が組織を通過できるように組織を***させることによって植込まれる。次に外科医はプランジャー１４４を押して締結具１３８を配備し、チューブ１４６を後退させる。鋭利な先端１３８ｂは筋膜層１５０を穿刺して湾曲して戻るように進んで筋膜層１５０の外に出て、ハウジング１４０の側面に接して停止して先端１３８ｂが保護される。配備状態では、締結具１３８はほとんど変形していない「緩んだ」形状であり、したがって予め取り付けられた変形状態に比べて応力および歪みがより少ない。

変形可能な締結具１３８は組織を裂かずに注入ポート１３６を取り外せるようにする締結具１３８の柔軟さを備えながら縫合と同等の保持力を提供するような寸法を有していてよい。例えば、取り付け後に、注入ポート１３６は注入ポート１３６をつかんで引き上げることによって、その過程で締結具１３８をまっすぐにしながら、再配置することができる。次に、注入ポート１３６はアプライヤー１４２に再び挿入されて再植込みされてよい。アプライヤー１４２は、チューブ１４６が組織に対して押されたときに後退させるべき注入ポート１３６に係合するような形状に端部１５０ａを構成するなどによって、注入ポート１３６を取り除くのに用いることもできる。

柔軟な締結具１３８は底面１３６ａから延出するように図示されているが、本発明のこの実施の形態は、締結具１３８が側面から延出するなどの注入ポート１３６から別の向きで延出することによって実現されてもよい。適切に理解されるように、植込みのために注入ポート１３６を周縁部に沿って取り付けられるようより大きな直径にするなどの変更がアプライヤーに施されてよい。底面１３６ａから延出する柔軟な締結具１３８によって、先端１３８ｂは上から組織を穿刺する用意ができた位置で下向を指す非配備状態に配置され、それによって、締結具が側面から延出する場合に比べて直径をより小さくできる。アプライヤーの直径がより小さいことによって、切開の寸法が最小にされ、必要とされる切開をより少なくする。

図３２を参照すると、一体的に移動可能な保持部材を備えた注入ポートの別の実施の形態が示されている。注入ポート１５２はハウジング１５４の下側端部から外向きに延出した環状のフランジ１５６を備えたハウジング１５４を含んでいる。環状のフランジ１５６は上側面１５６ａおよび下側面１５６ｂを含んでいる。

ヒンジ１５８は環状のフランジ１５６に保持されていて、保持部材すなわち締結具１６０をフランジ１５６に移動可能に結合している。ヒンジ１５８は保持部材すなわち締結具１６０とフランジ１５６の間の必要な相対的な動きを可能にするための任意の構造であってよい。

図３３を参照すると、保持部材１６０は上側面１６０ａおよび下側面１６０ｂを含んでいる。固定部材１６２が上側面１６０ａから上向きに延在し、組織を穿刺する形状に構成された遠位の先端１６２ａを含んでいる。固定部部材１６２は以下に記載されるように環状のフランジ１５６に係合して保持部材１６０を配備状態に固定するような形状に構成された固定構造部１６２ｂをも含んでいる。図示されているように、固定構造部１６２ｂはステップ部１６２ｃおよび傾斜面すなわちランプ部１６２ｄを含んでいる。

図示された実施の形態では、フランジ１５６は、固定部材１６２と相補的な形状を有すると共に固定部材１６２を受容しステップ部１６２ｃに係合して固定部材１６２および保持部材すなわち締結具１６０を配備状態に保つような形状に構成された開口１６４を含んでいる。固定部材１６２は傾斜面１６２ｄが開口１６４の対応するエッジ部１６４ａと係合してエッジ部１６４ａに沿って進むときに固定部材１６２が外向きに動くよう十分な柔軟さを有する。固定部材１６２が開口１６４に十分深く挿入されてランプ部１６２ｄが対応するエッジ部１６４ａから外れると、ステップ部１６２ｃは上側面１５６ａから離れ、固定部材１６２はより内向きに動き、ステップ部１６２ｃが上側面１５６ａに係合して固定部材１６２が開口１６４から引き抜かれるのを防止する。

代わりに、開口１６４はフランジ１５６の外側エッジ部１５６ｃに向けて開かれていてもよく、傾斜面１６２ｄが外側エッジ部１５６ｃに係合して外側エッジ部１５６ｃに沿って進むように固定部材１６２が配置されている場合には開口１６４は省略されてもよい。

固定部材１６２は、プラスチックなどを含む、必要な柔軟さを提供する任意の適切な材料で作られていてよい。固定部材１６２は図示された形状に限定されず、保持部材１６０を配備状態として示された位置に保持するように働く任意の形状を有していてよい。固定部材１６２およびフランジ１５６は、遠位の先端１６２ａが上側面１５６ａの上に延在しないように、または上側面１５６ａのかなり上に延在するように、それらの形状が構成されていてよい。例えば、固定部材１６２は遠位の先端１６２ａの上側面１５６ａに対する位置を限定するように環状のフランジ１５６に係合する停止面を含むことができる。

保持部材１６０もプラスチックなどを含む任意の適切な材料で作られていてよい。

図３２は非配備状態の保持部材１６０を示している。ヒンジ１５８は保持部材１６０をハウジング１５４に対して特定の非配備状態の位置に保持するための移動止めを含んでいてよい。注入ポート１５２を植込むために、保持部材１６０は注入ポート１５２を筋膜組織の上に残して筋膜組織の下に挿入される。必要な場合には、保持部材１６０を挿入するために十分な切開部が組織に形成されてよい。保持部材１６０は、図３４に示されたように、遠位の先端１６２ａが組織を穿刺して開口１６４に係合した状態で、ハウジング１５４およびフランジ１５６に対して配備状態に動かされる。

図３４は組織１６６がフランジ１５６と保持部材すなわち締結具１６０との間に配置された状態で所定の位置で締結された注入ポート１５２を示している。図３４に示されているように、ヒンジ１５８はフランジ１５６と保持部材１６０が間隔を置いて配置された関係にあって互いの間に組織１６６が捕獲される空隙を形成するように配置されている。代わりに、フランジ１５６または保持部材１６０が損傷を与えずに組織を捕獲できるだけ十分に柔軟な場合には空隙を省略できる。

保持部材すなわち締結具１６０はフランジ１５６と相補的な形状で示されているが、保持部材すなわち締結具１６０はフランジ１５６と同じ形状でなくてもよい。例えば、保持部材すなわち締結具１６０はストラップであってもよい。さらに、ハウジング１５４はフランジ１５６を含んでいなくてもよい。フランジ１５６が省略されると、ヒンジ１５８はハウジング１５４の遠位の端部のエッジ部に直接結合されていてよい。保持部材１６０の回動の軸はハウジング１５４およびハウジング１５４の下側面１５６ｂに対して垂直に配置されていてよい。

要約すると、本発明の構想を用いることによって得られるさまざまな利点が記載された。本発明のひとつまたは複数の実施の形態のこれまでの記載は、例示および説明の目的で提供された。それらの記載は徹底的なものであることも本発明を開示された正確な形態に限定するものであることも意図されていない。明らかな変形および変更が上記の開示内容の範囲内で可能である。ひとつまたは複数の実施の形態が本発明の原理および本発明の原理の具体的な適用例を最良に例示して当業者によって本発明がさまざまな実施の形態および意図されている個別の用途に適するようにさまざまに変形されて利用されるように選択され記載された。本発明の範囲は特許請求の範囲によって定義されることが意図されている。

この発明の具体的な実施態様は以下の通りである。
（１）少なくともひとつの保持部材が変形されずに第１の位置から第２の位置へ移動するように構成されている、請求項１記載の注入ポート。
（２）少なくともひとつの保持部材が第１の位置から第２の位置に移動するときに対応する軸を中心に回動する、上記実施態様（１）記載の注入ポート。
（３）軸が半径方向に沿って延在する、上記実施態様（２）記載の注入ポート。
（４）軸が接線方向に沿って延在する、上記実施態様（２）記載の注入ポート。
（５）保持部材が軸から離れた固定部材を含み、上記固定部材が上記保持部材を非配備状態に保つために上記ハウジングに係合するような形状に構成されている上記実施態様（４）記載の注入ポート。

（６）少なくともひとつの保持部材がアーチ形の部分を有する、上記実施態様（２）記載の注入ポート。
（７）アーチ形の部分が組織を穿刺するような形状に構成された先端で終息する、上記実施態様（６）記載の注入ポート。
（８）少なくともひとつの保持部材が第１の位置にあるときに弾力的に変形されていて上記第１の位置から第２の位置へ移動するときに本来の変形されていない形状へ戻る、請求項１記載の注入ポート。
（９）少なくともひとつの保持部材が第２の位置に配置されているときに本来の変形されていない形状を呈している、上記実施態様（８）記載の注入ポート。
（１０）少なくともひとつの保持部材の各々が対応する半径方向に沿って延在する要素を有する、上記実施態様（８）記載の注入ポート。

（１１）半径方向に沿って延在する要素が、ハウジングから延出するワイヤからなり、上記ワイヤはコイルとして形成されていて超弾性特性を有する、上記実施態様（１０）記載の注入ポート。
（１２）ハウジングが下側面を含み、ワイヤが上記下側面から延出している、上記実施態様（１１）記載の注入ポート。
（１３）ハウジングがフランジを含み、保持部材の各々が上記フランジに回動可能に支持されている、請求項２記載の注入ポート。
（１４）フランジが、各々に対応する保持部材を回動可能に支持する複数のフランジ部分を有する、上記実施態様（１３）記載の注入ポート。
（１５）保持部材の各々が対応する軸を画定する対応するピンによって支持されている、請求項２記載の注入ポート。

（１６）ハウジングが、保持部材に対応するピンを保持する上記保持部材の各々に対する支持部を有する、上記実施態様（１５）記載の注入ポート。
（１７）支持部の各々が、互いの間に空隙を画定する間隔を置いて配置された一対の部材を有し、保持部材の各々が対応する上記空隙内に配置される、上記実施態様（１６）記載の注入ポート。
（１８）ハウジングが、上記支持部の各々に対応するフランジ部分を有し、上記フランジ部分が対応する上記支持部を保持している、上記実施態様（１６）記載の注入ポート。
（１９）支持部が保持部材が自由に回動するのを防止するような形状に構成されている、上記実施態様（１６）記載の注入ポート。
（２０）保持部材の各々が、組織を穿刺するような形状で構成された先端で終息するアーチ形の部分を有する、請求項２記載の注入ポート。

（２１）対応する軸の各々が、ハウジングの接線方向に沿って配置されている、請求項２記載の注入ポート。
（２２）対応する軸の各々が、ハウジングの半径方向に沿って配置されている、請求項２記載の注入ポート。
（２３）保持部材の各々が、超弾性特性を備えた半径方向に沿って延在する要素を有する、請求項３記載の注入ポート。
（２４）保持部材の各々がコイルとして巻かれたワイヤからなる、上記実施態様（２３）記載の注入ポート。
（２５）ハウジングが下側面を含み、保持部材の各々が上記下側面から延出している、上記実施態様（２３）記載の注入ポート。

（２６）ハウジングが下側面を含み、保持部材の各々が上記下側面から延出している、請求項３記載の注入ポート。
（２７）軸が上記下側面に隣接し上記下側面の接線方向に沿って配置されている、請求項４記載の注入ポート。
（２８）軸が上記下側面に隣接し上記下側面に対して垂直に配置されている、請求項４記載の注入ポート。
（２９）保持部材が、上記ハウジングに係合して上記保持部材が配備状態に保持されるような形状に構成された固定部材を含む、請求項４記載の注入ポート。
（３０）固定部材が組織を穿刺するような形状に構成されている、上記実施態様（２９）記載の注入ポート。

（３１）ハウジングが、固定部材を受容するような形状で構成された開口を含む、上記実施態様（２９）記載の注入ポート。
（３２）ハウジングが、下側面の近くの上記ハウジングから外向きに延出する環状のフランジを含み、保持部材が上記環状のフランジに回動可能に結合されている、請求項４記載の注入ポート。
（３３）保持部材が環状のフランジと相補的な形状を有する、上記実施態様（３２）記載の注入ポート。

胃の上部に巻き付けられた調節可能な胃バンドに結合された本発明に基づいて構成された注入ポートを示す模式図である。 図１に示された注入ポートの斜視図である。 図２の線３−３を通る垂直面に沿った拡大断面図である。 回動可能な保持部材の斜視図である。 図１の注入ポートがアプリケーターに据付けられた注入ポート取り付けアセンブリの斜視図である。 図５の注入ポート取り付けアセンブリの分解図である。 図６の線７−７に沿った基部の断面図である。 図５のアプリケーターサブアセンブリの基部の斜視図である。 図５のアプリケーターサブアセンブリのプランジャーの斜視図である。 図９の線１０−１０で示された位置から見た図５のアプリケーターサブアセンブリの断面図である。 植込み前の図５に示された注入ポート取り付けアセンブリの側面図である。 注入ポートをアプリケーターサブアセンブリから取り外す前の植込み後の図５に示された注入ポート取り付けアセンブリの側面図である。 図１２の線１３−１３に沿った注入ポート取り付けアセンブリの断面図である。 弾力的な保持部材および注入ポートの部分的な断面を示す図１３の部分拡大図である。 アクチエータのランプ部および弾力的な保持部材のアクチエータの位置を示す部分拡大図である。 本発明に基づく注入ポート取り付けアセンブリの別の実施の形態の側面図である。 図１６のアプリケーターサブアセンブリのプランジャーの斜視図である。 図１６に示された注入ポート取り付けアセンブリの取り付け端部の部分側面図である。 図１６のアプリケーターサブアセンブリの端面図である。 図１６のアプリケーターサブアセンブリの取り付け端部の部分拡大断面図である。 本発明に基づく自動取り付け式の注入ポートの別の実施の形態およびその注入ポートに用いるように構成されたアプリケーターの斜視図である。 回動可能な保持部材を示すために一部が切り欠きされた図２１の注入ポートの拡大側面図である。 図２１の線２３−２３に沿ったアプリケーターの部分拡大図である。 回動可能な保持部材を示すために一部が切り欠きされた植込み前の図２１の注入ポートアタッチメントおよびアプリケーターの側面図である。 植込みの開始を示すアプリケーターがわずかに回された状態の図２４と同様の側面図である。 植込みの完了を示すアプリケーターがさらに回された状態の図２４と同様の側面図である。 一体的に移動可能な保持部材を備えた注入ポートの別の実施の形態の一部断面側面図である。 植込み直前の図２９のアプライヤー内に装填された図２７の注入ポートを示す図である。 図２７に示された注入ポートを植込むためのアプライヤーの外側チューブの側断面図である。 図２９のアプライヤーの端面図である。 注入ポートおよび図２９のアプライヤーの植込みを描いた後退を示す図である。 一体的に移動可能な保持部材を備えた注入ポートの別の実施の形態の斜視図である。 図３２の注入ポートの保持部材の部分側面図である。 保持部材が配備状態の位置にある図３２の注入ポートの側面図である。

符号の説明

１０ 胃バンド
１２ 胃
１４ 延長部分
１６ 導管
１８ 注入ポート
２０ ハウジング
２２ フランジ
２２ａ フランジの一部
２２ｂ 上面
２２ｃ ***部
２４ ニップル
２６ 内部キャビティ
２８ 隔膜
３０ 締結具
３０ａ アーム
３０ｂ 基部
３０ｃ アーチ形の部分
３０ｄ 先端
３２ ピン
３４ 締結具支持部
３４ａ フランジ
３４ｂ フランジ
３６ スロット
３６ａ 凹部
３８ａ リブ
３８ｂ リブ
４０ 凹部
４２ 注入ポートアセンブリ
４４ アプリケーターサブアセンブリ
４６ 基部
４８ プランジャー
５０ ハンドル部分
５２ ハウジング部分
５４ 端部
５６ 凹部
５６ａ スロット部分
５８ 凹部
６０ 保持部材
６０ａ 端部
６０ｂ リップ部
６２ａ スロット
６２ｂ スロット
６４ａ 保持部材アクチエータ
６４ｂ 保持部材アクチエータ
６６ シャフト部分
６６ａ 端部
６８ 円筒形部分
７０ 端部
７２ａ 凹部
７２ｂ 凹部
７４ キャビティ
７６ａ アクチエータ
７６ｂ アクチエータ
７８ａ，７８ｂ 上り前面
８０ａ，８０ｂ 下り後面
８２ ボア
８４ ピン
８６ スロット
８８ 固定クリップ
９０ 溝
９２ 筋膜層
９４ 注入ポート取り付けアセンブリ
９６ ハンドル部分
９８ 円筒形部分
１００ グリップ
１０２ シャフト
１０４ 保持部材
１０６ プランジャー
１０８ 保持部材アクチエータ
１１０ 保持部材
１１２ ランプ部アクチエータ
１１４ 注入ポート
１１６ 締結具
１１６ａ 締結具
１１８ ピン
１２０ フランジ
１２２ ほぼ弓形の部分
１２４ アーム
１２４ａ 端部
１２６ アプリケーター
１２８ シャフト
１３０ 円筒形端部
１３０ａ 端部
１３０ｂ キャビティ
１３２ 開口
１３２ａ エッジ
１３４ 筋膜層
１３６ 注入ポート
１３６ａ 底面
１３８ 締結具
１３８ａ 端部
１３８ｂ 遠位の端部
１４０ ハウジング
１４２ アプライヤー
１４４ プランジャー
１４４ａ 端部
１４６ チューブ
１４６ａ 端部
１４８ スロット
１５０ 筋膜層
１５２ 注入ポート
１５４ ハウジング
１５６ フランジ
１５６ａ 上側面
１５６ｂ 下側面
１５６ｃ 外側エッジ部
１５８ ヒンジ
１６０ 締結具
１６０ａ 上側面
１６０ｂ 下側面
１６２ 固定部材
１６２ａ 先端
１６２ｂ 固定構造部
１６２ｃ ステップ部
１６２ｄ ランプ部
１６４ 開口
１６４ａ エッジ部
１６６ 組織

Claims (4)

1. 体内に流体を注入するための注入ポートであって
   （ａ）上記体の皮膚の下に配置され、針を受容するための手段を含むハウジングと、
   （ｂ）上記ハウジングに一体的に取り付けられていて、上記ハウジングに対する第１の位置に配置された場合の非配備状態と上記ハウジングに対する第２の位置に配置された場合の上記ハウジングに隣接する組織に係合する配備状態とを有する、少なくともひとつの保持部材と
   を有する、注入ポート。
2. 体内に流体を注入するための注入ポートであって
   （ａ）上記体の皮膚の下に配置され、針を受容するための手段を含むハウジングと、
   （ｂ）各々が、上記ハウジングに一体的に取り付けられていて、上記ハウジングに対する第１の位置に配置された場合の非配備状態と上記ハウジングに対する第２の位置に配置された場合の上記ハウジングに隣接する組織に係合する配備状態とを有し、対応する軸を中心にして上記第１の位置および上記第２の位置との間で回動可能な、複数の保持部材と
   を有する、注入ポート。
3. 体内に流体を注入するための注入ポートであって
   （ａ）上記体の皮膚の下に配置され、針を受容するための手段を含むハウジングと、
   （ｂ）各々が、上記ハウジングに一体的に取り付けられていて、上記ハウジングに対する第１の位置に配置された場合の非配備状態と上記ハウジングに対する第２の位置に配置された場合の上記ハウジングに隣接する組織に係合する配備状態とを有し、上記第１の位置に弾力的に変形されている、複数の保持部材と
   を有する、注入ポート。
4. 体内に流体を注入するための注入ポートであって
   （ａ）上記体の皮膚の下に配置され、針を受容するための手段と下側面とを含むハウジングと、
   （ｂ）上記ハウジングに一体的に取り付けられていて、上記下側面との間の組織に係合する上記下側面の近くの第１の位置を備えた配備状態に軸を中心にして回動する保持部材と
   を有する、注入ポート。

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