JP2005002245A - シラン架橋難燃性樹脂成形体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属水酸化物、シラノール縮合触媒などを含む特定組成の熱可塑性樹脂組成物から成るベースポリマー(I)と、有機不飽和シラン及び遊離ラジカル発生剤を含む熱可塑性樹脂組成物から成るキャリアーポリマー(II)とを溶融混合して成形した後に水分との接触による架橋反応して得られるシラン架橋難燃性樹脂成形体。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シラン架橋難燃性樹脂成形体に関し、詳しくは、シラノール縮合触媒および難燃剤を含有した難燃性熱可塑性樹脂組成物を使用し且つシラン架橋によって得られる成形体であって、有機不飽和シラン等を高濃度に含有したキャリヤーポリマーにより一工程で製造されるシラン架橋難燃性樹脂成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電線、ケーブル等の被覆、ホース類、シート及び射出製品などに多用されているポリオレフィン組成物に難燃性を付与するためには、ポリオレフィンにハロゲン化合物と三酸化アンチモンを添加することにより達成されていた。しかるに、斯かるハロゲン含有組成物は、燃焼時にハロゲン系ガスを発生し、かつ金属が腐蝕されるという問題があり。加えて、発煙量が多く、視界が悪くなり、火災時の人の避難および消火活動が著しく制限されるという問題もある。
【0003】
そこで、上記の問題を解決するため、難燃剤として、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム等を含む難燃性樹脂組成物が実用化されているが、斯かる難燃性樹脂組成物においては、難燃剤の充填により、成形品に著しい傷付き白化現象が生じ、商品価値を下げるという問題がある。更に、上記の難燃性樹脂組成物は、柔軟性が劣るため、電線被覆材など柔軟性が要求される分野への応用は困難であった。
【0004】
上記の耐傷付き性能と柔軟性の改良として、シランカップリング剤で表面処理された金属水酸化物を配合した難燃性樹脂組成物が提案されている(例えば特許文献1及び2参照)。しかし、ここで述べられている組成物では高度に耐熱性が要求される用途への使用は実質的に不可能である。
【0005】
上記の問題を解決する方法として架橋させる方法がある(例えば特許文献3及び4参照)。しかし、ここで述べられている方法は、化学架橋、電子線架橋などの大掛かりな架橋装置を必要とし、設備自体のコスト、その後の運用保守管理費等が嵩み、しいては組成物のコスト上昇を招いく。
【0006】
これに対し、予めシランをグラフト化させたシラングラフト化ポリオレフィン樹脂に難燃剤を添加して成る難燃性架橋組成物が提案されている(例えば特許文献5及び6参照)。しかし、斯かる組成物の場合、シラングラフト化ポリオレフィン樹脂に難燃剤を配合して混練する際の早期架橋を抑えるため、シラングラフト化ポリオレフィン樹脂の架橋度が上げられずに耐熱性が不十分である。また、この方法は少なくとも二回の反応工程を伴う。すなわち、シラングラフト化反応工程およびシラノール縮合反応工程である。従って少なくとも二回の押出工程を経ることとなり、最終製品としての経済的な問題が避けられない。
【0007】
また、一工程プロセスとしては、シランを固体キャリヤーポリマーに導入したシラン架橋方法が提案されている(例えば特許文献7参照)。すなわち、ベースポリマーと、所定のシランを含有させた実質的に水の存在しない固体キャリヤーポリマーと、遊離ラジカル発生剤とを溶融混合して成形した後に水分との接触によって架橋反応を行う方法である。しかし、この方法の場合は、固体キャリヤーポリマーとしては多孔質ポリマー又はEVAであり、シラン及び遊離ラジカル発生剤の他に、シラノール縮合触媒や酸化防止剤などの添加剤も固体キャリヤーポリマーに導入している。従って、シランの縮合によるオリゴマー化またはラジカル捕捉による架橋阻害により架橋効率や保存性が劣るという問題がある。また、ここでは難燃タイプについては一言も記載されていない。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−143935号公報
【特許文献2】
特開2001−226536号公報、
【特許文献3】
特公昭57−24373号公報
【特許文献4】
特公昭57−26620号公報
【特許文献5】
特開昭60−101129号公報
【特許文献6】
特開昭60−147463号公報
【特許文献7】
特開平3−167229号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、その目的は、機械的特性、柔軟性、耐傷付き性、耐熱性、難燃性に優れ、しかも、一工程で得られ、特に、電線被覆材などに好適に使用できる、シラン架橋難燃性樹脂成形体を提供することにある。
【0010】
【発明を解決するための手段】
すなわち、本発明の要旨は、以下に規定するベースポリマー(I)とキャリアーポリマー(II)とを溶融混合して成形した後に水分との接触による架橋反応して得られることを特徴とするシラン架橋難燃性樹脂成形体に存する。
【0011】
ベースポリマー(I):密度0.88g/cm3以上および/またはDSC融解ピーク温度が60℃以上であるエチレン−α−オレフィン共重合体(a)20〜50重量%、ポリプロピレン系樹脂(b)5〜20重量%、モノビニル置換芳香族炭化水素の重合体ブロックAとエチレン−共役ジエン化合物共重合体を水素添加して得られる重合体ブロックBとから成るA−B−A型トリブロック共重合体(c)10〜30重量%、鉱物油系ゴム用軟化剤(d)10〜30重量%、官能基含有エチレン系樹脂(e)2〜25重量%から成る熱可塑性樹脂組成物100重量部に対し、金属水酸化物(f)80〜250重量部、シラノール縮合触媒(g)0.01〜0.2重量部を配合して成る熱可塑性樹脂組成物。
【0012】
キャリアーポリマー(II):一般式RR’SiY2(Rは1価のオレフィン性不飽和炭化水素基、Yは加水分解し得る有機基、R’は脂肪族不飽和炭化水素以外の1価の炭化水素基またはYと同じ有機基を表す)で表される有機不飽和シラン(h)及び遊離ラジカル発生剤(i)をオレフィン系樹脂(j)に含有させた熱可塑性樹脂組成物。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明を詳細に説明する。先ず、本発明で使用するベースポリマー(I)について説明する。ベースポリマー(I)は、エチレン−α−オレフィン共重合体(a)、ポリプロピレン系樹脂(b)、モノビニル置換芳香族炭化水素の重合体ブロックAとエチレン−共役ジエン化合物共重合体を水素添加して得られる重合体ブロックBとから成るA−B−A型トリブロック共重合体(c)、鉱物油系ゴム用軟化剤(d)、官能基含有エチレン系樹脂(e)から成る熱可塑性樹脂組成物と、金属水酸化物(f)と、シラノール縮合触媒(g)から成る。
【0014】
エチレン−α−オレフィン共重合体(a)は、密度0.88g/cm3以上および/またはDSC融解ピーク温度が60℃以上でなければならない。密度が上記の値より低い場合は、得られる成形品の引張強度低下を招くこととなり、DSC融解ピーク温度が上記の値より低い場合は、後述する温水中または蒸気室などを使用した強制架橋処理時に成形品同士が熱融着を起こすこととなる。密度の上限は通常0.940g/cm3であり、DSC融解ピーク温度の上限は通常125℃である。
【0015】
また、エチレン−α−オレフィン共重合体(a)はメタロセン触媒を使用して製造されたものが好ましい。メタロセン触媒を使用して製造される共重合体は、コモノマーであるα−オレフィンのランダムネスが高く、柔軟で高強度であり、しかも、無機充填材の受容性に優れる、本発明の目的を達成するには好適な材料である。また、ここで使用されるα−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン等が挙げられ、これらは2種以上を複合して使用することも出来る。α−オレフィンの共重合量は通常2〜25モル%である。
【0016】
ポリプロピレン系樹脂(b)としては、プロピレン単独重合体(ホモポリマー)、プロピレンと炭素数2〜8の他のα−オレフィンとの共重合体(コポリマー)が挙げられる。コポリマーとしては、更に、ランダムコポリマー、ブロックコポリマー、グラフトコポリマー等が挙げられる。これらの中では、他樹脂成分との相容性からランダムコポリマー又はブロックコポリマーが適しており、プロピレン−エチレンランダムコポリマー、プロピレン−エチレンブロックコポリマー、プロピレン−エチレン−1−ブテンランダムコポリマー等が好ましい。プロピレンに対する他のα−オレフィンの共重合量は通常2〜15モル%である。上記のプロピレン系樹脂は、単独で使用しても2種以上を混合して使用してもよい。
【0017】
A−B−A型トリブロック共重合体(c)において、重合体ブロックAを構成するものとしては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−第3ブチルスチレン等が挙げられる。これらの中ではスチレンが好適に使用される。また重合体ブロックBを構成する共役ジエン化合物としては、例えば、ブタジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン等が挙げられる。特に、ブタジエン及び/又はイソプレンが好ましい。この様なA−B−A型トリブロック共重合体としては、スチレン−エチレン−ブタジエン−スチレン共重合体およびその水素添加物、スチレン−エチレン−イソプレン−スチレン共重合体およびその水素添加物が例示できる。
【0018】
鉱物油系ゴム用軟化剤(d)は、上記(c)成分の流動性および本発明で得られる組成物の柔軟性を向上させる目的で添加される。鉱物油系ゴム用軟化剤としては芳香族環、ナフテン環およびパラフィン鎖の三者の組み合わさった混合物であって、パラフィン鎖の炭素数が全炭素数の50%以上を占めるものはパラフィン系、ナフテン環炭素数が30〜45%のものはナフテン系、芳香族炭素数が30%以上のものは芳香族系と呼ばれて区別されている。これらの中では、パラフィン系の鉱物油系ゴム用軟化剤が好適に使用される。
【0019】
官能基含有エチレン系樹脂(e)は、ある種の官能基含有化合物でエチレン系樹脂をグラフト変性させるか、または、官能基含有化合物とエチレンを共重合させることにより得られる。使用される官能基含有化合物としては、フマル酸、アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、メタクリル酸、ソルビン酸、クロトン酸、またはシトラコン酸などの他、無水マレイン酸、イタコン酸無水物、シトラコン酸無水物、5−ノルボルネン−2,3ジカルボン酸無水物などの酸無水物、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、アリルグリシジルエーテル等のエポキシ化合物が挙げられる。エチレン系樹脂としては、特に制限されず、各種のエチレン系樹脂が使用し得る。例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等が挙げられる。
【0020】
金属水酸化物(f)としては、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム等が例示できる。これらは、その表面が脂肪酸、脂肪酸金属塩、シランカップリング剤などで処理されたもの、未処理のものの何れであってもよい。これらの中では、水酸化マグネシウムが好ましく、特に表面処理されていないもの又はシランカップリング剤により処理されているものが機械的強度および耐傷付き性を向上させる目的で好ましい。配合される金属水酸化物中、未処理水酸化マグネシウム及び/又はシランカップリング剤処理水酸化マグネシウムが70重量%以上であることが特に好ましい。
【0021】
シラノール縮合触媒(g)としては、ジブチル錫ジラウレート、酢酸第一錫、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジオクトエート、ナフテン酸鉛、カプリル酸亜鉛、ナフテン酸コバルト、チタン酸テトラブチルエステル、ステアリン酸鉛、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム等の有機金属化合物が挙げられる。
【0022】
ベースポリマー(I)において、上記の各成分の配合割合は次の通りである。
【0023】
エチレン−α−オレフィン共重合体(a)の割合は、20〜50重量%、好ましくは20〜45重量%である。エチレン−αオレフィン共重合体(a)の割合が20重量%未満の場合は、得られる成形品の架橋度が低下し、引張強度の低下を招くこととなり、50重量%を超える場合は柔軟性が満足されない。
【0024】
ポリプロピレン系樹脂(b)の割合は、5〜20重量%、好ましくは5〜15重量%である。ポリプロピレン系樹脂(b)の割合が5重量%未満の場合は、耐熱性の不足および成形品の外観不良が発生することととなり、20重量%を超える場合は成形品の柔軟性が損なわられる。
【0025】
A−B−A型トリブロック共重合体(c)の割合は、10〜30重量%、好ましくは15〜30重量%である。A−B−A型トリブロック共重合体(c)の割合が10重量%未満の場合は、柔軟性の不足および耐傷付き性の低下が起こり、30重量%を超える場合は加工性の低下を招く。
【0026】
鉱物油系ゴム用軟化剤(d)の割合は、10〜30重量%、好ましくは10〜25重量%である。鉱物油系ゴム用軟化剤(d)の割合が10重量%未満の場合は、柔軟性の不足および成形加工性の悪化を招くことととなり、30重量%を超える場合は引張強度の低下を招くこととなる。
【0027】
官能基含有エチレン系樹脂(e)の割合は、2〜25重量%、好ましく2〜20重量%である。官能基含有エチレン系樹脂(e)の割合が2重量%未満の場合は、難燃剤の分散性の悪化および機械特性の低下を招くこととなり、25重量%を超える場合は、添加量に見合う効果が確認されず、ただ材料コスト高を招くこととなる。
【0028】
属水酸化物(f)の割合は、上記の成分(a)〜(e)から成る熱可塑性樹脂組成物100重量部に対し、80〜250重量部、好ましくは100〜250重量部である。金属水酸化物(f)の割合が80重量部未満の場合は、満足される難燃効果が得られず、250重量部を超える場合は成形加工性が悪化することとなる。
【0029】
シラノール縮合触媒(g)の割合は、上記の成分(a)〜(e)から成る熱可塑性樹脂組成物100重量部に対し、0.01〜0.2重量部、好ましくは0.03〜0.07重量%である。シラノール縮合触媒(g)の割合が0.01重量部未満の場合は、十分な架橋反応が進まず、0.2重量部を超える場合は、押出時に押出機内で局部的に架橋が進行し外観が著しく悪化する。また、シラノール縮合触媒(g)はベースポリマー(I)の構成成分であるが、その理由は次の通りである。すなわち、有機不飽和シランが遊離ラジカル発生剤と共にキャリヤーポリマーに配合された場合は、シランの縮合によるオリゴマー化が促進され外観悪化が惹起されるからである。
【0030】
次に、キャリアーポリマー(II)について説明する。キャリアーポリマー(II)は、一般式RR’SiY2(Rは1価のオレフィン性不飽和炭化水素基、Yは加水分解し得る有機基、R’は脂肪族不飽和炭化水素以外の1価の炭化水素基またはYと同じ有機基を表す)で表される有機不飽和シラン(h)及び遊離ラジカル発生剤(i)をオレフィン系樹脂(j)に含有させた熱可塑性樹脂組成物から成る。
【0031】
有機不飽和シラン(h)は、前記のベースポリマー(I)にグラフト化され、架橋点として機能する。有機不飽和シラン(h)としては、上記の一般式において、R’がYと同一であり、一般式RSiY3で表される有機不飽和シランが好ましい。斯かる有機不飽和シランとしては、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリブトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、アリルトリエトキシシラン等が挙げられる。
【0032】
遊離ラジカル発生剤(i)はシラングラフト化反応の開始剤として機能する。遊離ラジカル発生剤(i)としては、重合開始作用の強い種々の有機過酸化物およびパーエステルが使用される。その具体例としては、ジクミルパーオキサイド、α,α′−ビス(t−ブチルパーオキシジイソプロピル)ベンゼン、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−ベンゾイルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシピバレート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート等が挙げられる。
【0033】
上記有機不飽和シランおよび遊離ラジカル発生剤を含有し、キャリアポリマーのベースと成るオレフィン系樹脂(j)としては、例えば、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−メチルメタクリレート共重合体(EMMA)、エチレン−ビニルアセテート共重合体(EVA)、エチレン−プロピレン共重合体(EPR)、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)が挙げられる。
【0034】
また、オレフィン系樹脂(j)としては、上記の他、少なくとも1個のビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブロック及び少なくとも1個の共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロックより成るブロック共重合体を水素添加して得られる水添ブロック共重合体、例えば、水添スチレン−イソプレンブロック共重合体(SEPS)、水添スチレン−ブタジエンブロック共重合体(SEBS)等が挙げられる。オレフィン系樹脂(j)としては、好ましくは、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−メチルメタクリレート共重合体(EMMA)である。
【0035】
オレフィン系樹脂(j)に含有される有機不飽和シラン(h)の量は、ベースポリマー(I)とキャリアーポリマー(II)との合計量中の割合として、通常0.1〜2重量%、好ましくは0.1〜1重量%となる量である。有機不飽和シラン(h)の使用量が0.1重量%未満の場合は十分なグラフト化が起こらず、2重量%を超える場合は成形不良を起こすと共に経済的でなくなる。
【0036】
オレフィン系樹脂(j)に含有される遊離ラジカル発生剤(i)の量は、ベースポリマー(I)とキャリアーポリマー(II)との合計量中の割合として、通常0.01〜0.1重量%、好ましくは0.01〜0.05重量%となる量である。遊離ラジカル発生剤(i)の使用量が0.01重量%未満の場合は十分なシラングラフト化反応が進行せず、0.1重量%を超える場合は押出加工性が低下すると共に成形品の外観が悪くなる。
【0037】
次に、本発明のシラン架橋難燃性樹脂成形体(以下、単に成形体と略記する)について説明する。本発明の成形体は、ベースポリマー(I)とキャリアーポリマー(II)とを溶融混合して成形した後に水分との接触による架橋反応して得られる。
【0038】
キャリアーポリマー(II)の使用量は、ベースポリマー(I)とキャリアーポリマー(II)の合計量中の割合として、通常1〜10重量%、好ましくは2〜10重量%である。キャリアーポリマー(II)の使用量が1重量%未満の場合は十分なグラフト化が起こらず、10重量%を超える場合は成形不良を起こすと共に経済的でなくなる。
【0039】
ベースポリマー(I)とキャリアポリマー(II)は、所望する成形品を得るための成形機中に直接投入することで溶融混合させる。従って、ベースポリマー(I)とキャリアポリマー(II)との溶融混合には、例えば、単軸押出機、2軸押出機、射出成形機、カレンダーロール等の公知の成形機が利用可能であり、その際の溶融混合温度は、通常160〜240℃、好ましくは170〜230℃である。なお、本発明においては、必要に応じ、着色剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、金属不活性剤、滑剤などを添加することが出来る。
【0040】
成形体の架橋反応は、水分と接触させ得る限り、如何なる手段でもよく、例えば、空気中の水分との接触によっても架橋反応は進行する。しかし、工業的には、架橋反応速度の向上のため、高温多湿雰囲気下、例えば、蒸気を充満させた空間に静置する方法や加熱された水中に浸漬させる方法が採用される。水の加熱温度は、通常40〜100℃、好ましくは50〜80℃であり、また、浸漬時間は、通常2〜80時間、好ましくは5〜50時間である。
【0041】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、以下の諸例で使用した原料および評価方法は次の通りである。
【0042】
エチレン−α−オレフィン共重合体(a)として、(a−1):エチレン−1−ヘキセン共重合体(日本ポリケム(株)製、密度0.898g/cm3,DSC融解ピーク温度90℃)を使用した。また、(a−2):エチレン−1−オクテン共重合体(ダウ・ケミカル日本(株)製、密度0.863g/cm3、DSC融解ピーク温度49℃)を使用した。
【0043】
ポリプロピレン系樹脂(b)として、プロピレン−エチレンランダム共重合体(日本ポリケム(株)製)を使用した。
【0044】
A−B−A型トリブロック共重合体(c)としては、スチレン−エチレン−イソプレン−スチレン共重合体水素添加物((株)クラレ製、比重0.92,スチレン含有量30重量%)を使用した。
【0045】
鉱物油系ゴム用軟化剤(d)としては、パラフィン系ゴム用軟化剤(出光興産(株)製、密度0.87、動粘度381.6cSt(40℃))を使用した。
【0046】
官能基含有エチレン系樹脂(e)としては、無水マレイン酸変成直鎖状低密度ポリエチレン(日本ポリオレフィン(株)製)を使用した。
【0047】
金属水酸化物(f)としては、(f−1):表面未処理水酸化マグネシウム(協和化学(株)製、平均粒径1μm)、(f−2):表面シランカップリング剤処理水酸化マグネシウム((株)TMG製、平均粒径1μm)、(f−3):表面飽和脂肪酸処理水酸化マグネシウム((株)TMG製、平均粒径1μm)を使用した。
【0048】
シラノール縮合触媒(g)としては、ジブチルスズジラウレート(DBTDL)(三共有機合成(株)製)を使用した。
【0049】
有機不飽和シラン(h)としては、ビニルトリメトキシシラン(VTMOS)(日本ユニカー(株)製)を使用した。
【0050】
遊離ラジカル発生剤(i)としては、ジクミルパーオキサイド(DCP)(日本油脂(株)製)を使用した。
【0051】
オレフィン系樹脂(j)としては、エチレン−エチルアクリレート共重合体(日本ユニカー(株)製)を使用した。
【0052】
上記の他、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体(EMMA)(住友化学工業(株)製)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)(三井・デュポンポリケミカル(株)製)を使用した。
【0053】
(1)成形外観:
押出成形により得られた成形品の外観がメルトフラクチャーや架橋ゲル等の影響により製品価値を貶めると判断されるものを×、良好な外観を持つ物を○とした。
【0054】
(2)引張特性:
押出成形により成形した厚み1mmのシートからJIS3号ダンベルを打ち抜き、オートグラフを使用して200mm/分の引張速度で試験を行った。引張強度は10MPa以上、引張伸びは200%以上を合格とした。
【0055】
(3)耐傷付き性:
40mm単軸押出機(成形温度200℃)により成形した厚み1mmのシート表面をJIS K 5401に規定される鉛筆引っ掻き試験機(鉛筆硬度HB、荷重200g)を使用し、試験片表面に明らかに白化が認められるものを×、やや白化が認められるものを△、白化が認められないものを○とした。○及び△を合格とした。
【0056】
(4)酸素指数:
JIS K7201に従って測定した。
【0057】
(5)ホットセット:
IEC−540Aに従って測定した。破断したものを×、破断しなかったものを○とした。
【0058】
(6)ゲル分率:
120℃沸騰キシレン中20時間浸漬後の不溶分率を測定した。不溶分率が50重量%以上のものを○、50重量%未満のものを×とした。
【0059】
実施例1〜8及び比較例1〜3
<ベースポリマー(I)の調製>
表1に示す配合割合に従い、各成分を混合し、内容量3.6Lのバンバリーミキサーへ挿入し、バンバリーミキサー設定温度100℃の条件で混練した。混練による自己発熱で樹脂温度が200℃になった時点で混練を終了し、更に、ミルロールによりシート化したものをペレタイザーでペレット化した。なお、ゴム用軟化剤を配合する場合、予めスチレン系エラストマーへ含浸させた。その場合、内容量20Lのヘンシェルミキサーへ所定量のスチレン系エラストマー及びゴム用軟化剤を挿入し、回転数200rpmで3分間撹拌した。
【0060】
【表1】
【0061】
<キャリアポリマー(II)の調製>
表2に示す配合割合を採用した。先ず、内容量20Lのスーパーミキサーにオレフィン系樹脂を挿入して撹拌しながら樹脂温度80℃に予熱した。次いで、不飽和有機シランに遊離ラジカル発生剤を溶解させた液体混合物をスーパーミキサーに投入し、10分間撹拌することでオレフィン系樹脂に液体混合物を含浸させた。
【0062】
【表2】
【0063】
<押出成形>
表3及び表4に記載の配合割合で各成分を混合させ、40mm単軸押出機(L・D=24,圧縮比=2.7フルフライトスクリュ装備、成形温度200℃)を使用し、回転数40rpmにて各試験に必要となるサンプルを成形した。得られた成形品は80℃温水中に8時間浸漬させることによって架橋処理を行った。評価結果を表3及び表4に示す。
【0064】
【表3】
【0065】
【表4】
【0066】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、機械的特性、柔軟性、耐傷付き性、耐熱性、難燃性に優れ、しかも、一工程で得られ、特に、電線被覆材などに好適に使用できる、シラン架橋難燃性樹脂成形体が得られる。
Claims (6)
- 以下に規定するベースポリマー(I)とキャリアーポリマー(II)とを溶融混合して成形した後に水分との接触による架橋反応して得られることを特徴とするシラン架橋難燃性樹脂成形体。
ベースポリマー(I):密度0.88g/cm3以上および/またはDSC融解ピーク温度が60℃以上であるエチレン−α−オレフィン共重合体(a)20〜50重量%、ポリプロピレン系樹脂(b)5〜20重量%、モノビニル置換芳香族炭化水素の重合体ブロックAとエチレン−共役ジエン化合物共重合体を水素添加して得られる重合体ブロックBとから成るA−B−A型トリブロック共重合体(c)10〜30重量%、鉱物油系ゴム用軟化剤(d)10〜30重量%、官能基含有エチレン系樹脂(e)2〜25重量%から成る熱可塑性樹脂組成物100重量部に対し、金属水酸化物(f)80〜250重量部、シラノール縮合触媒(g)0.01〜0.2重量部を配合して成る熱可塑性樹脂組成物。
キャリアーポリマー(II):一般式RR’SiY2(Rは1価のオレフィン性不飽和炭化水素基、Yは加水分解し得る有機基、R’は脂肪族不飽和炭化水素以外の1価の炭化水素基またはYと同じ有機基を表す)で表される有機不飽和シラン(h)及び遊離ラジカル発生剤(i)をオレフィン系樹脂(j)に含有させた熱可塑性樹脂組成物。 - オレフィン系樹脂(j)がエチレン−アクリル酸エステルである請求項1に記載のシラン架橋難燃性樹脂成形体。
- 金属水酸化物(e)が水酸化マグネシウムである請求項1又は2に記載のシラン架橋難燃性樹脂成形体。
- エチレン−α−オレフィン共重合体(a)がメタロセン触媒により重合されたものである請求項1〜3の何れかに記載のシラン架橋難燃性樹脂成形体。
- 金属水酸化物(e)の70重量%以上が表面処理されていない水酸化マグネシウム及び/又はシランカップリング剤により表面されている水酸化マグネシウムである請求項1〜4の何れかに記載のシラン架橋難燃性樹脂成形体。
- 官能基含有エチレン系樹脂(g)が、カルボン酸基、その無水物基、エポキシ基の群から選択される少なくとも一種の官能基を含有する請求項1〜5に記載のシラン架橋難燃性樹脂成形体。
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