JP2004507408A - 噴霧缶 - Google Patents
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Abstract
噴霧缶が、弁を有する弁頭(12)を備え、この弁頭(12)が、弁ドーム(16)と、この弁ドーム(16)を半径方向の中間間隔をもって包囲する固定カラー(18)とで形成されている。前記弁は、タペット(20)上に着座する回転可能な噴霧ヘッド(22)を押し下げることによって操作される。弁頭(12)又は缶ボディ(10)に特別な措置を施すことなく、噴霧ヘッド(22)の操作位置及び閉鎖位置のための回転ストッパを得るために、弁ドーム(16)とカラー(18)との間の環状空間内にストップリング(30)を回転不能に配設することが考慮されている。様々な材料の厚さに適合するために、このストップリング(30)には外周に薄片(35)が形成されていて、このストップリング(30)は、圧力ばめでカラー(18)内に圧入され、周に沿って延びていて少なくとも1つの穴を備えたカムレーン(36)を有する。噴霧ヘッド(22)には少なくともカム(46、48)が形成又は結合されている。このカム(46、48)はストップリング(30)における回転ストップ面(56)と共に作用する。ストップリング(30)は、カムレーン(36)と共に作用して、カム(46)が穴上に位置する場合だけ、噴霧ヘッド(22)の押し下げを可能にする。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
【0001】
本発明は噴霧缶(スプレー缶)に関し、この噴霧缶が、弁を有する弁頭を備え、この弁頭が、弁ドームと、この弁ドームを半径方向の中間間隔をもって包囲する固定カラーとで形成されていて、更にこの噴霧缶が回転可能な噴霧ヘッドを有し、この噴霧ヘッドが、弁ドームから上方に突出し且つ弁を制御するために軸方向に移動可能なタペット上に装着可能であり、このタペットと共に閉鎖位置からバネ力に抗して噴霧位置に押し下げられ得て、この際、カラー内にはストップリング(30、92)が圧力ばめで回転不能に圧入されていて、このストップリングには、上方に向かう側面上に、周に沿って延びているカムレーンが形成されていて、閉鎖位置において噴霧ヘッドを回転する場合、このカムレーン上で、噴霧ヘッドと結合されている1つ又は複数のカムが僅かな間隔をおいて又はスライドするように移動可能であり、それに対し、噴霧ヘッドと結合されている少なくとも1つのストッパが、周方向に対して横向きに延びているストップ面の間で往復回転可能であり、更に、ストップ面によって決定されている噴霧ヘッドの両方の終端位置のうち1つの終端位置において、1つの又は複数のカムの下のカムレーンには、各々、穴が形成されていて、この穴が噴霧位置への噴霧ヘッドの押し下げを可能にする。
【0002】
このような噴霧缶は多岐に渡って使用される。中でも、例えば、体の手入れ用の薬剤、靴の手入れ用の薬剤、自動車の手入れ用の薬剤、塗料、建築目的のための発泡密閉剤などが売られている。通常、弁を開放するための噴霧ヘッドは、どの回転角度位置においても押し下げられ得る。このことが意図せずに行われないようにするために、噴霧ヘッドは、通常、缶の上縁又は弁頭の上縁に嵌め合わせ可能なキャップにより覆われていて、このキャップは使用前に取り去られ、その後、再び装着されるべきものである。しかし、キャップの装着は頻繁に忘れられ、その場合には僅かな不注意で、噴霧を導く衝撃が施されてしまう。
【0003】
それ故、噴霧ヘッド及び操作キャップと結合されるリングを弁頭縁上に回転不能に備えることが知られていて、このリング上には、部分的に開いているオーバーキャップが制限されて回転可能に備えられている。このオーバーキャップの終端位置のうち1つの終端位置において、操作キャップは、組み込まれている噴霧ヘッドと共に押し下げられ得て、それにより弁が操作され、他方の位置では操作キャップの軸方向の運動が防止されている。しかし、この場合、操作キャップは、適切な弾性材料から構成される必要があり、操作キャップの一部が噴霧ヘッドと共に押し下げられ得るように構成されなくてはならない。
【0004】
制限されて回転可能なオーバーキャップを有する噴霧缶において、更には均等な円形の上側の缶縁において、このキャップの回転運動を制限するためのストッパを所定の周位置に固定するために特別の措置がとられなくてはならない。この目的のためにドイツ実用新案登録第29819515号明細書(DE29819515U1)から、弁頭の最も外側の縁に歯部又はビードを設けることが知られていて、これらの歯部又はビードは、その後に缶上に装着されて噴霧ヘッドと結合されるリングを回転に対して保持すべきものであり、このリング上にはオーバーキャップが回転可能に備えられていて、このリングに回転ストッパが形成されている。
【0005】
選択肢として実用新案登録第1168294号明細書から、冒頭に掲げた形式の噴霧缶が知られている。ここでは、ストップリングが弁頭の窪み内又は弁ドーム上に圧力ばめ又は締付ばめによって固定されている。中実のリングを固定するこの方式は、長期に渡って信頼性のある着座と取り付けのために、弁頭のカラーの内径が極めて正確に寸法決定されることを前提とする。しかし、この弁頭は弁頭材料の厚さに強く依存する。つまり、例えばブリキは、被覆のない状態又はラッカー塗装された状態で0.28mmの厚さを有する。PP層を有するブリキは0.48mmの厚さを有し、ラッカー塗装されたアルミニウムは0.42mmの厚さである。通常の噴霧缶では、これらの3つの材料だけでも既に、24.66mm或いは24.26mm或いは24.38mmの直径を有する弁頭のカラーの内径が導かれる。それにより実用新案登録第1868294号明細書に従う構成では、前記の3種類の材料の厚さの各々のために別々にストップリングが必要とされ、このストップリングは、その外径において、各々異なるカラーの内径に適合されなくてはならない。
【0006】
本発明の基礎を成す課題は、固定式の回転ストッパを得るために弁頭又は缶ボディの製造時に特別の措置を前提とせず、弁頭の材料の厚さに依存しないで同じストップリングの使用が可能である、前記の安全機能を有する噴霧缶を創作することである。
【0007】
前記課題は、本発明に従い、圧力ばめを形成するストップリングの外側の周面が、半径方向で弾性的に撓りやすい多数の薄片を有し、これらの薄片がカラーに隣接することにより解決される。
【0008】
提案されている噴霧缶は、ストップリングが次のことだけで簡単に信頼性をもって固定され得るという長所を有する。即ち、ストップリングが、弁頭を缶ボディの開口部の折り曲げられた縁上にクリンチ式で固定した後に、弁ドームとカラーとの間の環状空間内へと、固定式の圧力ばめによりカラー及び/又はドームに隣接するように圧入されることによってである。つまり、安全機能を有するこの種の噴霧缶のために特別に構成される弁頭が生産される必要はない。カラー内におけるストップリングの圧力ばめは、それだけで極めて高い保持モーメントが達成されるように簡単に固定式で実施され得る。
【0009】
それに加え、ストップリングの外側の周面を薄片と共に形成することは、弁頭のカラーの様々な内径に適合することを可能にする。それにより、弁頭の通常の全ての材料の厚さに対し、大量生産すべき唯一のストップリングが対応することになる。
【0010】
有利な実施形態では、薄片が、それらの根元から出発し、各々の半径方向に対して鋭角をもって外方に突出する。この方式により、薄片には圧力ばめにおいて先ず第1に曲げが必要とされ、半径方向に圧縮されるだけではない。カラーの様々な内径に対する適合は、多少なりとも薄片の大きな曲げによって行われる。
【0011】
因みに、前記の方式のストップリングは噴霧ヘッドと共に作用する。つまり、所望の安全機能にとって、オーバーキャップの特別な形態と備え付けは重要ではない。安全機能はキャップを伴わなくとも保証されている。外観が原因で、又は、直径に関してより大きなキャップが操作時にはより小さな噴霧ヘッドよりも容易に回転され得るという理由でキャップが設けられると、このキャップは、多岐に渡る方式で構成されて備えられ得る。つまり、例えば、制限されて軸方向に変位可能に備えられている又は部分的に弾性的に変形可能なキャップを使用するという可能性があり、これらのキャップは、例えば、弁頭の外縁上、ストップリング上、又は缶ボディ上に備えられて案内されている。また、選択的にキャップは噴霧ヘッドと一体式に形成され得る又は噴霧ヘッドに固定され得て、その結果、このキャップは必ずしも特に弁頭又は缶ボディに備えられる必要はない。更なる選択的な実施形態では、回転不能な形式でのみ噴霧ヘッドと係合状態にあるキャップが上開口部を有し、この上開口部を通じ、噴霧ヘッド上に圧力が施され得る。
【0012】
次に、図面に基づき、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0013】
図1には噴霧缶(スプレー缶)の上部分が図示されていて、そのボディは符号10で、その弁頭は符号12で示されている。缶ボディ10がブリキから成る複数の部材で製造されたか又はアルミニウム合金から成る1つの部材で製造されたかは本発明にとって重要なことではない。それらの両方の場合において、フランジ14の設けられている容器開口部は、フランジ14上に固定されている対応的な弁頭12によって密閉されていて、この弁頭12は、通常、その中央領域では弁ドーム16により、その半径方向で外側の領域では弁ドーム16を中心にして同軸に延びているカラー18により形成されている。弁ドーム16は噴霧弁の部分を含んでいて、それに対し、カラー18は、缶ボディ10のフランジ14上にクリンチ式で固定されていて、この際、密閉リング19又は表面処理の成された密閉材料が密閉式の閉鎖をもたらしている。
【0014】
弁ドーム16から上方にタペット20が突出し、このタペット20は、一方では弁ドーム16内の噴霧弁のための操作タペットであり、他方では噴霧すべき液体のための流出路を表している。弁を操作するために1本の指で比較的細いタペット20を押し付けることは困難で痛みを伴うので、従来の方式ではタペット20上に噴霧ヘッド22が装着されている。通常、この噴霧ヘッド22は、比較的大きく且つ側方に僅かに傾斜している上側の押圧面24を提供し、更には半径方向に突出する噴霧ノズル26を有し、この噴霧ノズル26を通じて噴霧液体がスプレー噴射の形式で流出する。噴霧ヘッド22は、例えば突出部及び凹部27の圧力ばめ又は嵌め合いによりタペット20上で軸方向に保持され得て、通常はタペット20と共に缶ボディ10に対して相対的に回転可能である。
【0015】
図示されている噴霧缶において、既述の点は従来技術に関するものである。それに加え、通常、図6及び図7に図示されているキャップ28或いは29が設けられていて、これらのキャップ28或いは29は、例えば缶ボディ10或いは弁頭12の最も外側の縁に、容易に取り外すことのできるように嵌め合わされ、輸送や貯蔵時に噴霧ヘッド22をカバーし、噴霧缶を使用する前に取り去られる。
【0016】
図示されている噴霧缶の特徴は、弁ドーム16とカラー18との間の環状空間内に取り付けられているストップリング30であり、このストップリング30は、好ましくはプラスチック、また場合によっては金属からも構成され得る。ストップリング30は、相対的に回転できない状態、即ち回転不能に弁頭12と結合されている。この目的のためにストップリング30は、例えば環状空間内に接着され得るが、好ましくは弁頭12の環状空間内において次のことにより簡単に固定されている。即ち、ストップリング30が、カラー18の内径よりも僅かに大きく寸法決定されていて且つ溝或いは薄片35によって半径方向に弾性的に撓りやすく構成されている外径部を用いてカラー18内に圧入され、その後、圧入により生じる圧力ばめによって軸方向に保持され且つ回転不能に保持されていることによってである。選択的に又は追加的に弁ドーム16の外壁には固定式の接触部も設けられ得る。全ての場合において、薄片35は、図3Bに示されているように、正確に半径方向で外方に向かうだけではなく、周方向への方向成分をもって延びている。また、比較的細く実質的に半径方向に指向された薄片も使用され得る。
【0017】
実施例に示されているストップリング30にはその上端部において外フランジ32が形成されていて、その下面は、平坦であり得て、又はフランジ14上に固定されている弁頭12の縁における湾曲部に適合され得る。このようにして、ストップリング30をカラー18内に圧入するために、ストッパと、弁ドーム16及びタペット20に対して正確に定義されたストップリング30の軸方向の位置とが得られている。周部に取り付けられているマーク又は溝33は取り付け時に位置決め補助部として機能する。ストップリング30は、閉じられた環形状として周回し且つ半径方向で外側に設けられた支持部分34に区分化されていて、この支持部分34には、上側の外側においてフランジ32が、下側の外側において薄片35が、内部において図3で符号36で示されているカムレーンが成形されている。このカムレーンは、同様にストップリング30の中心軸線を中心に環形状で延びているが、閉じられた環形状として実施されているのではなく、例えば貫通穴の形式又は単に凹部だけの形式を有する2つの穴38、40を直径上で対向して位置するように有する。図3に従い、時計方向で見ると、穴38、40の前にはそれぞれ段形状の***部或いは突起部42、44がカムレーン36上に成形されている。これらの突起部42、44における回転方向で見て前側及び後側の端部面は、回転ストッパ或いはストップ面を形成し、この回転ストッパ或いはストップ面は、噴霧ヘッド22の下側における半径方向で外側の領域において直径上で対向して位置するように成形されていて且つ軸方向で下方に突出するカム46、48の形式の2つのストッパのために設けられている。これらのカム46、48は、例えば6.3mmの高さを有する。カムレーン36はストップリング30の上エッジから8mmの間隔を有し、それに対し、そこから測定される突起部42、44までの間隔は例えば6mmである。図4を参照のこと。
【0018】
取り付けの際には、ストップリング30の圧入後に噴霧ヘッド22が、弁の閉鎖位置でカム46、46がカムレーン36上に僅かな間隔をもって位置するような位置においてタペット20上に装着される。カムレーン36は軸方向のストッパを形成し、このストッパは、噴霧ヘッド22が押し下げられてそれにより噴霧弁が開放されることを防止する。噴霧ヘッド22が図3において時計方向に回転される場合、カム46、48は、時計方向で見て、突起部42並びに44における前側のストップ面50並びに52に当たる。噴霧ヘッド22はそれ以上時計方向に回転され得ず、この終端位置において、カム46、48の下に位置するカムレーン36が噴霧弁の押し下げ及び操作を防止する。それに対し、噴霧ヘッド22が反時計方向にカム46、48及び突起部42、44の幅に応じて例えばほぼ90°〜150°回転される場合、突起部46、48は、時計方向で見て、突起部42並びに44における後側のストップ面54並びに56に当たる。この際、これらのストップ面54、56の横には、ほぼ3mmの幅のカム46、48(図2参照)の下に、ほぼ3.5mmの幅の穴38、40が位置しているので、この位置において、またこの位置だけで、噴霧ヘッド22が噴霧弁を開放するために押し下げられ得る。
【0019】
従って、明らかなように、カムレーン36は、それらの両方の突起部42、44を用い、所定の相対的な回転角度位置だけで中断される軸方向のストッパを形成し、このストッパは噴霧ヘッド22の押し下げを防止し、更にカムレーン36は、それらの両方の突起部42、44を用い、2つの回転ストッパを形成し、これらの回転ストッパは、周において互いに遠く離れて位置し、一方では噴霧ヘッド22が押し下げられ得ないようにロックされる静止位置を定義し、他方では噴霧ヘッド22の押し下げによりスプレー噴射が作動される「ロック解除された」準備位置を定義する。栓を再びロックするには、利用者が使用後に噴霧ヘッド22を時計方向でストップ面50、52に当たるまで回転させることで足り、その結果、噴霧ヘッド22に対して誤って圧力をかけた場合にスプレー噴射が意図せずに作動されることはない。
【0020】
この安全ロック機能は、キャップの有無、形式、及び構成に依存しないので、キャップが望まれている場合には、広範囲に渡って形成の自由度が提供されている。図8による有利な実施形態において、符号58で示されているキャップは、利用者によって取り外し不能であるが、軽い抵抗に抗して回転可能であるように弁頭12の外エッジの後側に嵌め合わされている。キャップ58はアクセス開口部(指を差し入れて噴霧ヘッドを操作するための開口部)60を上側に有し、このアクセス開口部60を通じて噴霧ヘッド22が押圧され得て、この場合この噴霧ヘッド22は、合目的には、上側において一面的に斜めに傾斜されているのではなく、例えば平たく又は僅かに湾曲されて形成されている。鋭いエッジを回避するため、及び噴霧ヘッド22のために追加的な半径方向の案内部を得るために、キャップ58には、アクセス開口部60を取り囲むところで、内方に或いは下方に向かうカラー64が形成されていて、このカラー64には、その周部の1つの箇所にスリット66が設けられていて、このスリット66を通じて噴霧ヘッド22の噴霧ノズル26が延びている。スリット66内に噴霧ノズル26が係合することにより、キャップ58は回転不能に噴霧ヘッド22と結合されている。スリット66と半径方向で一列に並び、キャップ58の外壁には開口部68が設けられていて、この開口部68を通じてスプレー噴射がキャップ58から流出する。
【0021】
図9による実施例は、図8による実施例に対し、缶円錐体の下端にスナップイン式で嵌め込まれているが同様に回転可能なキャップ70が使用され、このキャップ70には、上側においてその周部の1つの箇所で、外周に向かって傾斜する少なくとも指幅の窪みが形成されているという点で異なる。それによりこの噴霧ヘッド22はより良くアクセスすることができる。噴霧ヘッド22の上側は、この場合も再び僅かに斜めに傾斜され得る。しかしながら両方の場合において、噴霧ヘッド22の上エッジはキャップの上エッジよりも低く、それにより意図しない弁の操作に対する更なる保護が達成される。
【0022】
図10による実施例は、図9による実施例と見た目は全く異ならない。符号72で示されているキャップは、缶ボディと缶円錐体との間の継目上で外側において、軸方向で不動に、しかしながら回転可能に備えられている。図9による実施例に対する特徴は、噴霧ヘッド22には3番目の例として軸方向の溝74が外周に設けられているということにあり、この溝74内には、アクセス開口部を形成するカラーに成形されていて半径方向で内方に突出するリブ76が係合する。これらのリブ76は、溝74と共に、回転不能であるが噴霧ヘッド22の押し下げを可能にするバネ・溝・結合部を形成する。それ故、キャップ72の回転時に噴霧ヘッド22を連動するために噴霧ヘッド22から突出する噴霧ノズルを使用することは必要ではない。
【0023】
図11から図15に図示されている噴霧缶は噴霧ヘッド78を有し、この噴霧ヘッド78はキャップ80と一体式に形成されていて、このキャップ80はスナップイン式の嵌め込みにより弁頭12の外縁に備えられている。噴霧ヘッド78は直角に延びている流出路82を有し、この流出路82は、キャップ80の外壁内に着座する噴霧ノズル84へと案内されている。閉鎖位置において弁のタペット20は、噴霧ヘッド78の流出路82の下端における円錐部内に突出する。しかし、閉鎖位置においてタペット20と噴霧ヘッド78との間の密な結合は成されていない。噴霧ヘッド78が手を使って押し下げられる場合に初めて噴霧ヘッド78がタペット20上に密に接触して載置され、このタペット20には好ましくはその自由端において流出路82における円錐部に対応する円錐部が設けられている。
【0024】
噴霧ヘッド78と一体式に成形されているキャップ80の下領域は軸方向で不動に備えられているので、噴霧ヘッド78に移行するキャップ80の領域が軸方向で撓りやすく構成されている必要があり、それは、移行領域上への上方からの手動圧力により噴霧ヘッド78が先ずタペット20上に密に載置されることになり、その後、弁が開放するまでタペット20と共に押し下げられ得るためである。
【0025】
図9及び図10による実施例の場合と同様にほぼ指幅の窪み(図14参照)が成形されているキャップ80と噴霧ヘッド78との間の移行領域は、窪みの底部を形成するストリップ(即ちウェブ)86から成り、このストリップ86は両側でスリット88によりキャップ80の残りの部分から離されている。また、噴霧ノズル84を含む、キャップ80の周壁の部分は、側方のスリット88により境界付けられているストリップ86に属するが、この側面においてスリット88はキャップ80のほぼ半分の高さまでしか到達していない(図14参照)。キャップ80は、直径上で対向して位置する側面、即ち正反対に位置する側面において半径方向に引き込んでいる。符号90で示されているストリップ86の垂直の脚部はスリット88間で上方からほぼストップリング92の上エッジのレベルに至るまで延びていて、このストップリング92は、その機能において及び非図示の薄片35を用いてストップリング30に対応するが、幾らか異なる形状を有し、この形状については次に詳細に説明する。
【0026】
ストリップ86の垂直の脚部90は、その下端において、目標破断箇所94を介し、キャップ80の段形状の部分96と結合されていて、この部分96は、垂直の脚部90からキャップ80の外径部への移行部を表している。垂直の脚部90に向かって斜めに傾斜するストリップ86に対して上方から圧力を施すことによって弁を初めて操作する際、目標破断箇所94が破壊され、その後、ストリップ86は、噴霧ヘッド78と共に、キャップ80において目標破断箇所94に対し直径上で対向して位置する側面上にあり図14に示されているストリップ86の下領域のまわりで旋回する。この旋回運動は、ストリップ86の垂直の脚部90がストップリング92の上側に当たることによって制限される。従って、図11から図15による実施例の場合、噴霧ヘッド78と一体式に結合されている垂直の脚部90はカムを形成し、このカムはストップリング92と共に作用して噴霧ヘッド78の押し下げを遮断又は解除する。この観点において、このカムはカム46、48に対応する。
【0027】
しかし、カム46、48と異なり、カム90は回転ストッパの機能を伴わない。回転ストッパの機能という目的のために、キャップ80の周壁に、実質的に直径上で対向して位置し且つ半径方向で内方に突出する2つの垂直のリブ98が設けられている。また、これらのリブ98は、次のような場合に限り、対向して位置する軸方向の短い2つの突出部によっても置き換えられ得る。即ち、それらを配置することにより、キャップ80の下端近傍において、垂直のリブ98或いは短い突出部が、キャップ80の回転運動を制限するためにストップリング92におけるストップ面と共に作用し得るという場合である。
【0028】
図12から見て取れるように、キャップ80の周壁の内側には、ストッパ98だけではなく、周に渡って均等な配分で複数のリブ100が成形されていて、これらのリブ100は、一方ではキャップの比較的薄い壁を補強し、他方では弁頭縁の上側上に接触することになり、そこで上方からキャップ上に施される軸方向の力を支持する。
【0029】
ストップリング30のように圧力ばめによって弁頭縁に固定されているストップリング92には、その上側で中央の穿孔部の外側において、対向して位置するより高い2つの領域が形成されていて、それらの上面は図12では符号102、104で示されていて、更に、より低い2つの領域106、108が形成されている。全部で4箇所のこれらの領域は、ストップリング92の周においてほぼ90°に渡って延在し得る。また、より高い領域か又はより低い領域は、各々の他方の領域よりも僅かに大きく選択され得る。
【0030】
図12で示されているように、ストッパとして機能するリブ98は、これらのリブ98がキャップ80の往復回転時にストッパリング92のより高い周領域とより低い周領域との間の垂直の制限面に当たるように、キャップ80の周壁から半径方向で内方に延びていて、それらの垂直の制限面は、各々、2つのストップ面109、111を形成する。つまり、キャップ80は、ほぼ90°だけ往復回転され得る。また、同様に図12から見て取れるように、カムとして機能するストリップ86の垂直の脚部90は、ストッパリング92の外径の半分よりも小さい半径上に位置している。このことは、図12で示されている部品の相対的な回転角度位置において、カム90が、ストップリング92のより低い領域108の上面に至るまで押し下げられ、この際に弁が開放され得ることを結果として導く。それに対し、キャップ80がほぼ90°時計方向に回転されると、次のような部品の相対的な位置が得られる。即ち、回転ストッパ98とカム90が図12において点線で示されている位置にある位置である。この位置は運搬位置であり、この運搬位置では噴霧ヘッド78が押し下げに対してロックされていて、その理由は、カム90がストップリング92の高い部分104上に位置し、それにより下方への運動が防止されているためである。
【0031】
ストップリング92のより高い周部分及びより低い周部分102〜108は、ストップリング30の場合のようにカムレーンを形成し、このカムレーンは、図11から図15による実施例では、ストップリング92の上面の半径方向で外側の領域内に設けられる必要があり、その理由は、カム90とストッパ98も、キャップ80の周壁において半径方向で外側に位置するためである。明らかなことであるが、図11から図15による実施例は、機能においてカム90に対応するカム、及び/又は、機能においてストッパ98に対応する1つ又は複数のストッパが、噴霧ヘッド78に成形されているようにも変形され得る。この場合、カムレーンはストップリング30の場合のようにより小さい半径上に位置しなくてはならない。
【0032】
図11から図15による前述の噴霧缶の、図11a、12a、12b、13aに示した修正例は、次の特徴を有する。即ち、この修正例において符号92’で示されているストップリングはキャップ80’に予め取り付けられ、このように形成されたユニットが完成したものとして準備され、納入され、噴霧缶を充填した後に、簡単な唯一の取り付け工程で噴霧缶上に装着され得るという特徴である。
【0033】
前記の目的のために、修正された実施例では、ストップリング92’のフランジ32’が軸方向に拡大されていて、それにより、その円筒状の周面の高さは、ストップリング92’の残りの長さの少なくともほぼ半分の大きさであり得て、例えばストップリング92’の残りの長さの2/3の大きさであり得る。更に、図11による実施例に比べ、図11aによる実施例では、フランジ32’の外径がほぼ弁頭12の外径に拡大されている。この場合、修正されたキャップ80’は、図11による実施例の場合と同じ大きさを有し得る。より大きなフランジ32’にリブ98、100の下端を適合することだけが必要である。このフランジ32’は以前と同様に凹部106、108を形成する。しかしキャップ80’のための接触及び案内面として比較的大きな周面を得るために、凹部としての穴106、108はフランジ32’内に形成されている、即ち、これらの穴106、108は縁カラー116によって取り囲まれている。リブ100’は、弁頭12の外縁上の代わりに、ストップリング92’の外縁或いは縁カラー116上で支持される。リブ98’には、図12bに従い、カラー116の領域で切り込みが形成されていて、それにより、リブ98’は、半径方向において内側で最も下側にあり且つ各々の穴106或いは108内に突出する領域を用い、前述のストップ機能を施し得る。因みに、ストップリング92’にも非図示の薄片35が形成されている。
【0034】
図11aによる修正された実施例の有利な他の構成では、ストップ面109、111の前に、リブ98’の幅に対応する間隔をおいて、半径方向で内方に向かう小さな突出部117が、カラー116における半径方向で内側の周壁に成形されている。キャップ80’の回転時、リブ98’の下端は、これらの突出部117を乗り越え、それらの後方に嵌め合わされる。このようにして、回転可能なキャップ80’がそれらの両方の終端位置において突出部117によりロックされる。所定のトルクがキャップ80’の施される場合に初めて、突出部117によって提供される抵抗が克服され、その後、キャップ80’は各々他方の終端位置へと更に回転され得る。終端位置の対応するロック固定は以前の実施例においても可能である。
【0035】
キャップ80’をストップリング92’上で軸方向に固定することは、この実施例では、下領域でキャップ80’の内壁上に成形されていてロック部を示す環状リブ112により保証されていて、突出部であるこの環状リブ112は両方の部品を予め取り付ける際にフランジ32’の下エッジの後側に嵌め合わされている。明らかではあるが、環状リブ112の代わりに複数の突出部が設けられ得て、縁カラー116における環状溝内への嵌め合わせ又はそれとは逆の突出部/溝・装置が選択肢として考えられる。キャップ80’とストップリング92’から成るユニットを缶ボディ上に取り付ける際、環状リブ112は、弁頭12において下方に曲げられている外領域とフランジ32’との間の周隙間内に位置する。内側の他の突出部である環状リブ114はキャップ80’の下端に設けられている。この環状リブ114は、キャップ80’とストップリング92’から成るユニットを缶ボディ上に取り付ける際に弁頭12の最も外側の縁の後側に嵌め合わされ、これらの部品のために互いの形状で拘束し合う形状拘束的な軸方向のロック部を形成する。
【0036】
ストップリング、及び、噴霧ヘッドが組み込まれているキャップを予め取り付ける原理は、図11或いは図11aによる実施例に基づいて描かれている。この具体的な構成から離れ、そのためにストップリングの外径の拡大が必要不可欠な前提条件ではないことが認識可能である。例えばロック構成要素を用いた事前の取り付けは、ストップリングの外径が弁頭12の外径よりも大きい又は小さい場合にも達成され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】
噴霧缶の上領域の垂直横断面を示す図であり、この際、図を明解にするために噴霧ヘッドは別個に示されている。
【図2】
図1による噴霧ヘッドを90°回転した状態で示す図である。
【図3】
図3Aは、図1に示されていて噴霧缶の弁頭の環状空間内に圧入されているストップリングを上方から見た図である。図3Bは、図3Aによるストップリングを下方から見た図である。
【図4】
図3A内のIV−IV切断線によるストップリングの軸方向の縦断面を示す図である。
【図5】
噴霧ヘッドの取り付け後の、図1による噴霧缶の上部分を示す図であり、この際、ここでは、以下同様に薄片の図示が省略されている。
【図6】
取り外し可能なキャップが装着された、図1及び図5による噴霧缶の上部分を示す図である。
【図7】
図1による噴霧缶に、弁頭の縁で保持されているキャップが設けられている、他の実施例を示す図である。
【図8】
弁頭縁で保持されているキャップ内の上側の開口部を通じて操作可能な噴霧ヘッドを有する噴霧缶を示す図である。
【図9】
図8によるキャップに対し、形状と保持方式に関して変形されているキャップを示す図である。
【図10】
図9によるキャップに対し、缶ボディと噴霧ヘッドとの結合方式に関して修正されているキャップを示す図である。
【図11】
図11は、噴霧ヘッドがキャップと一体式に形成されている噴霧缶の実施例を示す図である。図11aは、図11による実施例の修正例を示す図である。
【図12】
図12は、図11内のXII−XII切断線によるキャップの横断面を示す図である。図12aは、図11a内のXII−XII切断線によるキャップの横断面を示す図である。図12bは、図12a内のIX−IX切断線による部分断面を示す図である。
【図13】
図13は、図11及び図12による実施例で使用されているストップリングにおいて、図12内のXIII−XIII切断線による縦断面を示す図であり、ここでは同様に薄片の図示が省略されている。図13aは、図11a及び図12aによる実施例で使用されているストップリングにおいて、図12a内のXIII−XIII切断線による縦断面を示す図であり、ここでも薄片は示されていない。
【図14】
図11に示されているキャップを左方から見た図である。
【図15】
図11及び図14によるキャップを上方から見た図である。
本発明は噴霧缶(スプレー缶)に関し、この噴霧缶が、弁を有する弁頭を備え、この弁頭が、弁ドームと、この弁ドームを半径方向の中間間隔をもって包囲する固定カラーとで形成されていて、更にこの噴霧缶が回転可能な噴霧ヘッドを有し、この噴霧ヘッドが、弁ドームから上方に突出し且つ弁を制御するために軸方向に移動可能なタペット上に装着可能であり、このタペットと共に閉鎖位置からバネ力に抗して噴霧位置に押し下げられ得て、この際、カラー内にはストップリング(30、92)が圧力ばめで回転不能に圧入されていて、このストップリングには、上方に向かう側面上に、周に沿って延びているカムレーンが形成されていて、閉鎖位置において噴霧ヘッドを回転する場合、このカムレーン上で、噴霧ヘッドと結合されている1つ又は複数のカムが僅かな間隔をおいて又はスライドするように移動可能であり、それに対し、噴霧ヘッドと結合されている少なくとも1つのストッパが、周方向に対して横向きに延びているストップ面の間で往復回転可能であり、更に、ストップ面によって決定されている噴霧ヘッドの両方の終端位置のうち1つの終端位置において、1つの又は複数のカムの下のカムレーンには、各々、穴が形成されていて、この穴が噴霧位置への噴霧ヘッドの押し下げを可能にする。
【0002】
このような噴霧缶は多岐に渡って使用される。中でも、例えば、体の手入れ用の薬剤、靴の手入れ用の薬剤、自動車の手入れ用の薬剤、塗料、建築目的のための発泡密閉剤などが売られている。通常、弁を開放するための噴霧ヘッドは、どの回転角度位置においても押し下げられ得る。このことが意図せずに行われないようにするために、噴霧ヘッドは、通常、缶の上縁又は弁頭の上縁に嵌め合わせ可能なキャップにより覆われていて、このキャップは使用前に取り去られ、その後、再び装着されるべきものである。しかし、キャップの装着は頻繁に忘れられ、その場合には僅かな不注意で、噴霧を導く衝撃が施されてしまう。
【0003】
それ故、噴霧ヘッド及び操作キャップと結合されるリングを弁頭縁上に回転不能に備えることが知られていて、このリング上には、部分的に開いているオーバーキャップが制限されて回転可能に備えられている。このオーバーキャップの終端位置のうち1つの終端位置において、操作キャップは、組み込まれている噴霧ヘッドと共に押し下げられ得て、それにより弁が操作され、他方の位置では操作キャップの軸方向の運動が防止されている。しかし、この場合、操作キャップは、適切な弾性材料から構成される必要があり、操作キャップの一部が噴霧ヘッドと共に押し下げられ得るように構成されなくてはならない。
【0004】
制限されて回転可能なオーバーキャップを有する噴霧缶において、更には均等な円形の上側の缶縁において、このキャップの回転運動を制限するためのストッパを所定の周位置に固定するために特別の措置がとられなくてはならない。この目的のためにドイツ実用新案登録第29819515号明細書(DE29819515U1)から、弁頭の最も外側の縁に歯部又はビードを設けることが知られていて、これらの歯部又はビードは、その後に缶上に装着されて噴霧ヘッドと結合されるリングを回転に対して保持すべきものであり、このリング上にはオーバーキャップが回転可能に備えられていて、このリングに回転ストッパが形成されている。
【0005】
選択肢として実用新案登録第1168294号明細書から、冒頭に掲げた形式の噴霧缶が知られている。ここでは、ストップリングが弁頭の窪み内又は弁ドーム上に圧力ばめ又は締付ばめによって固定されている。中実のリングを固定するこの方式は、長期に渡って信頼性のある着座と取り付けのために、弁頭のカラーの内径が極めて正確に寸法決定されることを前提とする。しかし、この弁頭は弁頭材料の厚さに強く依存する。つまり、例えばブリキは、被覆のない状態又はラッカー塗装された状態で0.28mmの厚さを有する。PP層を有するブリキは0.48mmの厚さを有し、ラッカー塗装されたアルミニウムは0.42mmの厚さである。通常の噴霧缶では、これらの3つの材料だけでも既に、24.66mm或いは24.26mm或いは24.38mmの直径を有する弁頭のカラーの内径が導かれる。それにより実用新案登録第1868294号明細書に従う構成では、前記の3種類の材料の厚さの各々のために別々にストップリングが必要とされ、このストップリングは、その外径において、各々異なるカラーの内径に適合されなくてはならない。
【0006】
本発明の基礎を成す課題は、固定式の回転ストッパを得るために弁頭又は缶ボディの製造時に特別の措置を前提とせず、弁頭の材料の厚さに依存しないで同じストップリングの使用が可能である、前記の安全機能を有する噴霧缶を創作することである。
【0007】
前記課題は、本発明に従い、圧力ばめを形成するストップリングの外側の周面が、半径方向で弾性的に撓りやすい多数の薄片を有し、これらの薄片がカラーに隣接することにより解決される。
【0008】
提案されている噴霧缶は、ストップリングが次のことだけで簡単に信頼性をもって固定され得るという長所を有する。即ち、ストップリングが、弁頭を缶ボディの開口部の折り曲げられた縁上にクリンチ式で固定した後に、弁ドームとカラーとの間の環状空間内へと、固定式の圧力ばめによりカラー及び/又はドームに隣接するように圧入されることによってである。つまり、安全機能を有するこの種の噴霧缶のために特別に構成される弁頭が生産される必要はない。カラー内におけるストップリングの圧力ばめは、それだけで極めて高い保持モーメントが達成されるように簡単に固定式で実施され得る。
【0009】
それに加え、ストップリングの外側の周面を薄片と共に形成することは、弁頭のカラーの様々な内径に適合することを可能にする。それにより、弁頭の通常の全ての材料の厚さに対し、大量生産すべき唯一のストップリングが対応することになる。
【0010】
有利な実施形態では、薄片が、それらの根元から出発し、各々の半径方向に対して鋭角をもって外方に突出する。この方式により、薄片には圧力ばめにおいて先ず第1に曲げが必要とされ、半径方向に圧縮されるだけではない。カラーの様々な内径に対する適合は、多少なりとも薄片の大きな曲げによって行われる。
【0011】
因みに、前記の方式のストップリングは噴霧ヘッドと共に作用する。つまり、所望の安全機能にとって、オーバーキャップの特別な形態と備え付けは重要ではない。安全機能はキャップを伴わなくとも保証されている。外観が原因で、又は、直径に関してより大きなキャップが操作時にはより小さな噴霧ヘッドよりも容易に回転され得るという理由でキャップが設けられると、このキャップは、多岐に渡る方式で構成されて備えられ得る。つまり、例えば、制限されて軸方向に変位可能に備えられている又は部分的に弾性的に変形可能なキャップを使用するという可能性があり、これらのキャップは、例えば、弁頭の外縁上、ストップリング上、又は缶ボディ上に備えられて案内されている。また、選択的にキャップは噴霧ヘッドと一体式に形成され得る又は噴霧ヘッドに固定され得て、その結果、このキャップは必ずしも特に弁頭又は缶ボディに備えられる必要はない。更なる選択的な実施形態では、回転不能な形式でのみ噴霧ヘッドと係合状態にあるキャップが上開口部を有し、この上開口部を通じ、噴霧ヘッド上に圧力が施され得る。
【0012】
次に、図面に基づき、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0013】
図1には噴霧缶(スプレー缶)の上部分が図示されていて、そのボディは符号10で、その弁頭は符号12で示されている。缶ボディ10がブリキから成る複数の部材で製造されたか又はアルミニウム合金から成る1つの部材で製造されたかは本発明にとって重要なことではない。それらの両方の場合において、フランジ14の設けられている容器開口部は、フランジ14上に固定されている対応的な弁頭12によって密閉されていて、この弁頭12は、通常、その中央領域では弁ドーム16により、その半径方向で外側の領域では弁ドーム16を中心にして同軸に延びているカラー18により形成されている。弁ドーム16は噴霧弁の部分を含んでいて、それに対し、カラー18は、缶ボディ10のフランジ14上にクリンチ式で固定されていて、この際、密閉リング19又は表面処理の成された密閉材料が密閉式の閉鎖をもたらしている。
【0014】
弁ドーム16から上方にタペット20が突出し、このタペット20は、一方では弁ドーム16内の噴霧弁のための操作タペットであり、他方では噴霧すべき液体のための流出路を表している。弁を操作するために1本の指で比較的細いタペット20を押し付けることは困難で痛みを伴うので、従来の方式ではタペット20上に噴霧ヘッド22が装着されている。通常、この噴霧ヘッド22は、比較的大きく且つ側方に僅かに傾斜している上側の押圧面24を提供し、更には半径方向に突出する噴霧ノズル26を有し、この噴霧ノズル26を通じて噴霧液体がスプレー噴射の形式で流出する。噴霧ヘッド22は、例えば突出部及び凹部27の圧力ばめ又は嵌め合いによりタペット20上で軸方向に保持され得て、通常はタペット20と共に缶ボディ10に対して相対的に回転可能である。
【0015】
図示されている噴霧缶において、既述の点は従来技術に関するものである。それに加え、通常、図6及び図7に図示されているキャップ28或いは29が設けられていて、これらのキャップ28或いは29は、例えば缶ボディ10或いは弁頭12の最も外側の縁に、容易に取り外すことのできるように嵌め合わされ、輸送や貯蔵時に噴霧ヘッド22をカバーし、噴霧缶を使用する前に取り去られる。
【0016】
図示されている噴霧缶の特徴は、弁ドーム16とカラー18との間の環状空間内に取り付けられているストップリング30であり、このストップリング30は、好ましくはプラスチック、また場合によっては金属からも構成され得る。ストップリング30は、相対的に回転できない状態、即ち回転不能に弁頭12と結合されている。この目的のためにストップリング30は、例えば環状空間内に接着され得るが、好ましくは弁頭12の環状空間内において次のことにより簡単に固定されている。即ち、ストップリング30が、カラー18の内径よりも僅かに大きく寸法決定されていて且つ溝或いは薄片35によって半径方向に弾性的に撓りやすく構成されている外径部を用いてカラー18内に圧入され、その後、圧入により生じる圧力ばめによって軸方向に保持され且つ回転不能に保持されていることによってである。選択的に又は追加的に弁ドーム16の外壁には固定式の接触部も設けられ得る。全ての場合において、薄片35は、図3Bに示されているように、正確に半径方向で外方に向かうだけではなく、周方向への方向成分をもって延びている。また、比較的細く実質的に半径方向に指向された薄片も使用され得る。
【0017】
実施例に示されているストップリング30にはその上端部において外フランジ32が形成されていて、その下面は、平坦であり得て、又はフランジ14上に固定されている弁頭12の縁における湾曲部に適合され得る。このようにして、ストップリング30をカラー18内に圧入するために、ストッパと、弁ドーム16及びタペット20に対して正確に定義されたストップリング30の軸方向の位置とが得られている。周部に取り付けられているマーク又は溝33は取り付け時に位置決め補助部として機能する。ストップリング30は、閉じられた環形状として周回し且つ半径方向で外側に設けられた支持部分34に区分化されていて、この支持部分34には、上側の外側においてフランジ32が、下側の外側において薄片35が、内部において図3で符号36で示されているカムレーンが成形されている。このカムレーンは、同様にストップリング30の中心軸線を中心に環形状で延びているが、閉じられた環形状として実施されているのではなく、例えば貫通穴の形式又は単に凹部だけの形式を有する2つの穴38、40を直径上で対向して位置するように有する。図3に従い、時計方向で見ると、穴38、40の前にはそれぞれ段形状の***部或いは突起部42、44がカムレーン36上に成形されている。これらの突起部42、44における回転方向で見て前側及び後側の端部面は、回転ストッパ或いはストップ面を形成し、この回転ストッパ或いはストップ面は、噴霧ヘッド22の下側における半径方向で外側の領域において直径上で対向して位置するように成形されていて且つ軸方向で下方に突出するカム46、48の形式の2つのストッパのために設けられている。これらのカム46、48は、例えば6.3mmの高さを有する。カムレーン36はストップリング30の上エッジから8mmの間隔を有し、それに対し、そこから測定される突起部42、44までの間隔は例えば6mmである。図4を参照のこと。
【0018】
取り付けの際には、ストップリング30の圧入後に噴霧ヘッド22が、弁の閉鎖位置でカム46、46がカムレーン36上に僅かな間隔をもって位置するような位置においてタペット20上に装着される。カムレーン36は軸方向のストッパを形成し、このストッパは、噴霧ヘッド22が押し下げられてそれにより噴霧弁が開放されることを防止する。噴霧ヘッド22が図3において時計方向に回転される場合、カム46、48は、時計方向で見て、突起部42並びに44における前側のストップ面50並びに52に当たる。噴霧ヘッド22はそれ以上時計方向に回転され得ず、この終端位置において、カム46、48の下に位置するカムレーン36が噴霧弁の押し下げ及び操作を防止する。それに対し、噴霧ヘッド22が反時計方向にカム46、48及び突起部42、44の幅に応じて例えばほぼ90°〜150°回転される場合、突起部46、48は、時計方向で見て、突起部42並びに44における後側のストップ面54並びに56に当たる。この際、これらのストップ面54、56の横には、ほぼ3mmの幅のカム46、48(図2参照)の下に、ほぼ3.5mmの幅の穴38、40が位置しているので、この位置において、またこの位置だけで、噴霧ヘッド22が噴霧弁を開放するために押し下げられ得る。
【0019】
従って、明らかなように、カムレーン36は、それらの両方の突起部42、44を用い、所定の相対的な回転角度位置だけで中断される軸方向のストッパを形成し、このストッパは噴霧ヘッド22の押し下げを防止し、更にカムレーン36は、それらの両方の突起部42、44を用い、2つの回転ストッパを形成し、これらの回転ストッパは、周において互いに遠く離れて位置し、一方では噴霧ヘッド22が押し下げられ得ないようにロックされる静止位置を定義し、他方では噴霧ヘッド22の押し下げによりスプレー噴射が作動される「ロック解除された」準備位置を定義する。栓を再びロックするには、利用者が使用後に噴霧ヘッド22を時計方向でストップ面50、52に当たるまで回転させることで足り、その結果、噴霧ヘッド22に対して誤って圧力をかけた場合にスプレー噴射が意図せずに作動されることはない。
【0020】
この安全ロック機能は、キャップの有無、形式、及び構成に依存しないので、キャップが望まれている場合には、広範囲に渡って形成の自由度が提供されている。図8による有利な実施形態において、符号58で示されているキャップは、利用者によって取り外し不能であるが、軽い抵抗に抗して回転可能であるように弁頭12の外エッジの後側に嵌め合わされている。キャップ58はアクセス開口部(指を差し入れて噴霧ヘッドを操作するための開口部)60を上側に有し、このアクセス開口部60を通じて噴霧ヘッド22が押圧され得て、この場合この噴霧ヘッド22は、合目的には、上側において一面的に斜めに傾斜されているのではなく、例えば平たく又は僅かに湾曲されて形成されている。鋭いエッジを回避するため、及び噴霧ヘッド22のために追加的な半径方向の案内部を得るために、キャップ58には、アクセス開口部60を取り囲むところで、内方に或いは下方に向かうカラー64が形成されていて、このカラー64には、その周部の1つの箇所にスリット66が設けられていて、このスリット66を通じて噴霧ヘッド22の噴霧ノズル26が延びている。スリット66内に噴霧ノズル26が係合することにより、キャップ58は回転不能に噴霧ヘッド22と結合されている。スリット66と半径方向で一列に並び、キャップ58の外壁には開口部68が設けられていて、この開口部68を通じてスプレー噴射がキャップ58から流出する。
【0021】
図9による実施例は、図8による実施例に対し、缶円錐体の下端にスナップイン式で嵌め込まれているが同様に回転可能なキャップ70が使用され、このキャップ70には、上側においてその周部の1つの箇所で、外周に向かって傾斜する少なくとも指幅の窪みが形成されているという点で異なる。それによりこの噴霧ヘッド22はより良くアクセスすることができる。噴霧ヘッド22の上側は、この場合も再び僅かに斜めに傾斜され得る。しかしながら両方の場合において、噴霧ヘッド22の上エッジはキャップの上エッジよりも低く、それにより意図しない弁の操作に対する更なる保護が達成される。
【0022】
図10による実施例は、図9による実施例と見た目は全く異ならない。符号72で示されているキャップは、缶ボディと缶円錐体との間の継目上で外側において、軸方向で不動に、しかしながら回転可能に備えられている。図9による実施例に対する特徴は、噴霧ヘッド22には3番目の例として軸方向の溝74が外周に設けられているということにあり、この溝74内には、アクセス開口部を形成するカラーに成形されていて半径方向で内方に突出するリブ76が係合する。これらのリブ76は、溝74と共に、回転不能であるが噴霧ヘッド22の押し下げを可能にするバネ・溝・結合部を形成する。それ故、キャップ72の回転時に噴霧ヘッド22を連動するために噴霧ヘッド22から突出する噴霧ノズルを使用することは必要ではない。
【0023】
図11から図15に図示されている噴霧缶は噴霧ヘッド78を有し、この噴霧ヘッド78はキャップ80と一体式に形成されていて、このキャップ80はスナップイン式の嵌め込みにより弁頭12の外縁に備えられている。噴霧ヘッド78は直角に延びている流出路82を有し、この流出路82は、キャップ80の外壁内に着座する噴霧ノズル84へと案内されている。閉鎖位置において弁のタペット20は、噴霧ヘッド78の流出路82の下端における円錐部内に突出する。しかし、閉鎖位置においてタペット20と噴霧ヘッド78との間の密な結合は成されていない。噴霧ヘッド78が手を使って押し下げられる場合に初めて噴霧ヘッド78がタペット20上に密に接触して載置され、このタペット20には好ましくはその自由端において流出路82における円錐部に対応する円錐部が設けられている。
【0024】
噴霧ヘッド78と一体式に成形されているキャップ80の下領域は軸方向で不動に備えられているので、噴霧ヘッド78に移行するキャップ80の領域が軸方向で撓りやすく構成されている必要があり、それは、移行領域上への上方からの手動圧力により噴霧ヘッド78が先ずタペット20上に密に載置されることになり、その後、弁が開放するまでタペット20と共に押し下げられ得るためである。
【0025】
図9及び図10による実施例の場合と同様にほぼ指幅の窪み(図14参照)が成形されているキャップ80と噴霧ヘッド78との間の移行領域は、窪みの底部を形成するストリップ(即ちウェブ)86から成り、このストリップ86は両側でスリット88によりキャップ80の残りの部分から離されている。また、噴霧ノズル84を含む、キャップ80の周壁の部分は、側方のスリット88により境界付けられているストリップ86に属するが、この側面においてスリット88はキャップ80のほぼ半分の高さまでしか到達していない(図14参照)。キャップ80は、直径上で対向して位置する側面、即ち正反対に位置する側面において半径方向に引き込んでいる。符号90で示されているストリップ86の垂直の脚部はスリット88間で上方からほぼストップリング92の上エッジのレベルに至るまで延びていて、このストップリング92は、その機能において及び非図示の薄片35を用いてストップリング30に対応するが、幾らか異なる形状を有し、この形状については次に詳細に説明する。
【0026】
ストリップ86の垂直の脚部90は、その下端において、目標破断箇所94を介し、キャップ80の段形状の部分96と結合されていて、この部分96は、垂直の脚部90からキャップ80の外径部への移行部を表している。垂直の脚部90に向かって斜めに傾斜するストリップ86に対して上方から圧力を施すことによって弁を初めて操作する際、目標破断箇所94が破壊され、その後、ストリップ86は、噴霧ヘッド78と共に、キャップ80において目標破断箇所94に対し直径上で対向して位置する側面上にあり図14に示されているストリップ86の下領域のまわりで旋回する。この旋回運動は、ストリップ86の垂直の脚部90がストップリング92の上側に当たることによって制限される。従って、図11から図15による実施例の場合、噴霧ヘッド78と一体式に結合されている垂直の脚部90はカムを形成し、このカムはストップリング92と共に作用して噴霧ヘッド78の押し下げを遮断又は解除する。この観点において、このカムはカム46、48に対応する。
【0027】
しかし、カム46、48と異なり、カム90は回転ストッパの機能を伴わない。回転ストッパの機能という目的のために、キャップ80の周壁に、実質的に直径上で対向して位置し且つ半径方向で内方に突出する2つの垂直のリブ98が設けられている。また、これらのリブ98は、次のような場合に限り、対向して位置する軸方向の短い2つの突出部によっても置き換えられ得る。即ち、それらを配置することにより、キャップ80の下端近傍において、垂直のリブ98或いは短い突出部が、キャップ80の回転運動を制限するためにストップリング92におけるストップ面と共に作用し得るという場合である。
【0028】
図12から見て取れるように、キャップ80の周壁の内側には、ストッパ98だけではなく、周に渡って均等な配分で複数のリブ100が成形されていて、これらのリブ100は、一方ではキャップの比較的薄い壁を補強し、他方では弁頭縁の上側上に接触することになり、そこで上方からキャップ上に施される軸方向の力を支持する。
【0029】
ストップリング30のように圧力ばめによって弁頭縁に固定されているストップリング92には、その上側で中央の穿孔部の外側において、対向して位置するより高い2つの領域が形成されていて、それらの上面は図12では符号102、104で示されていて、更に、より低い2つの領域106、108が形成されている。全部で4箇所のこれらの領域は、ストップリング92の周においてほぼ90°に渡って延在し得る。また、より高い領域か又はより低い領域は、各々の他方の領域よりも僅かに大きく選択され得る。
【0030】
図12で示されているように、ストッパとして機能するリブ98は、これらのリブ98がキャップ80の往復回転時にストッパリング92のより高い周領域とより低い周領域との間の垂直の制限面に当たるように、キャップ80の周壁から半径方向で内方に延びていて、それらの垂直の制限面は、各々、2つのストップ面109、111を形成する。つまり、キャップ80は、ほぼ90°だけ往復回転され得る。また、同様に図12から見て取れるように、カムとして機能するストリップ86の垂直の脚部90は、ストッパリング92の外径の半分よりも小さい半径上に位置している。このことは、図12で示されている部品の相対的な回転角度位置において、カム90が、ストップリング92のより低い領域108の上面に至るまで押し下げられ、この際に弁が開放され得ることを結果として導く。それに対し、キャップ80がほぼ90°時計方向に回転されると、次のような部品の相対的な位置が得られる。即ち、回転ストッパ98とカム90が図12において点線で示されている位置にある位置である。この位置は運搬位置であり、この運搬位置では噴霧ヘッド78が押し下げに対してロックされていて、その理由は、カム90がストップリング92の高い部分104上に位置し、それにより下方への運動が防止されているためである。
【0031】
ストップリング92のより高い周部分及びより低い周部分102〜108は、ストップリング30の場合のようにカムレーンを形成し、このカムレーンは、図11から図15による実施例では、ストップリング92の上面の半径方向で外側の領域内に設けられる必要があり、その理由は、カム90とストッパ98も、キャップ80の周壁において半径方向で外側に位置するためである。明らかなことであるが、図11から図15による実施例は、機能においてカム90に対応するカム、及び/又は、機能においてストッパ98に対応する1つ又は複数のストッパが、噴霧ヘッド78に成形されているようにも変形され得る。この場合、カムレーンはストップリング30の場合のようにより小さい半径上に位置しなくてはならない。
【0032】
図11から図15による前述の噴霧缶の、図11a、12a、12b、13aに示した修正例は、次の特徴を有する。即ち、この修正例において符号92’で示されているストップリングはキャップ80’に予め取り付けられ、このように形成されたユニットが完成したものとして準備され、納入され、噴霧缶を充填した後に、簡単な唯一の取り付け工程で噴霧缶上に装着され得るという特徴である。
【0033】
前記の目的のために、修正された実施例では、ストップリング92’のフランジ32’が軸方向に拡大されていて、それにより、その円筒状の周面の高さは、ストップリング92’の残りの長さの少なくともほぼ半分の大きさであり得て、例えばストップリング92’の残りの長さの2/3の大きさであり得る。更に、図11による実施例に比べ、図11aによる実施例では、フランジ32’の外径がほぼ弁頭12の外径に拡大されている。この場合、修正されたキャップ80’は、図11による実施例の場合と同じ大きさを有し得る。より大きなフランジ32’にリブ98、100の下端を適合することだけが必要である。このフランジ32’は以前と同様に凹部106、108を形成する。しかしキャップ80’のための接触及び案内面として比較的大きな周面を得るために、凹部としての穴106、108はフランジ32’内に形成されている、即ち、これらの穴106、108は縁カラー116によって取り囲まれている。リブ100’は、弁頭12の外縁上の代わりに、ストップリング92’の外縁或いは縁カラー116上で支持される。リブ98’には、図12bに従い、カラー116の領域で切り込みが形成されていて、それにより、リブ98’は、半径方向において内側で最も下側にあり且つ各々の穴106或いは108内に突出する領域を用い、前述のストップ機能を施し得る。因みに、ストップリング92’にも非図示の薄片35が形成されている。
【0034】
図11aによる修正された実施例の有利な他の構成では、ストップ面109、111の前に、リブ98’の幅に対応する間隔をおいて、半径方向で内方に向かう小さな突出部117が、カラー116における半径方向で内側の周壁に成形されている。キャップ80’の回転時、リブ98’の下端は、これらの突出部117を乗り越え、それらの後方に嵌め合わされる。このようにして、回転可能なキャップ80’がそれらの両方の終端位置において突出部117によりロックされる。所定のトルクがキャップ80’の施される場合に初めて、突出部117によって提供される抵抗が克服され、その後、キャップ80’は各々他方の終端位置へと更に回転され得る。終端位置の対応するロック固定は以前の実施例においても可能である。
【0035】
キャップ80’をストップリング92’上で軸方向に固定することは、この実施例では、下領域でキャップ80’の内壁上に成形されていてロック部を示す環状リブ112により保証されていて、突出部であるこの環状リブ112は両方の部品を予め取り付ける際にフランジ32’の下エッジの後側に嵌め合わされている。明らかではあるが、環状リブ112の代わりに複数の突出部が設けられ得て、縁カラー116における環状溝内への嵌め合わせ又はそれとは逆の突出部/溝・装置が選択肢として考えられる。キャップ80’とストップリング92’から成るユニットを缶ボディ上に取り付ける際、環状リブ112は、弁頭12において下方に曲げられている外領域とフランジ32’との間の周隙間内に位置する。内側の他の突出部である環状リブ114はキャップ80’の下端に設けられている。この環状リブ114は、キャップ80’とストップリング92’から成るユニットを缶ボディ上に取り付ける際に弁頭12の最も外側の縁の後側に嵌め合わされ、これらの部品のために互いの形状で拘束し合う形状拘束的な軸方向のロック部を形成する。
【0036】
ストップリング、及び、噴霧ヘッドが組み込まれているキャップを予め取り付ける原理は、図11或いは図11aによる実施例に基づいて描かれている。この具体的な構成から離れ、そのためにストップリングの外径の拡大が必要不可欠な前提条件ではないことが認識可能である。例えばロック構成要素を用いた事前の取り付けは、ストップリングの外径が弁頭12の外径よりも大きい又は小さい場合にも達成され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】
噴霧缶の上領域の垂直横断面を示す図であり、この際、図を明解にするために噴霧ヘッドは別個に示されている。
【図2】
図1による噴霧ヘッドを90°回転した状態で示す図である。
【図3】
図3Aは、図1に示されていて噴霧缶の弁頭の環状空間内に圧入されているストップリングを上方から見た図である。図3Bは、図3Aによるストップリングを下方から見た図である。
【図4】
図3A内のIV−IV切断線によるストップリングの軸方向の縦断面を示す図である。
【図5】
噴霧ヘッドの取り付け後の、図1による噴霧缶の上部分を示す図であり、この際、ここでは、以下同様に薄片の図示が省略されている。
【図6】
取り外し可能なキャップが装着された、図1及び図5による噴霧缶の上部分を示す図である。
【図7】
図1による噴霧缶に、弁頭の縁で保持されているキャップが設けられている、他の実施例を示す図である。
【図8】
弁頭縁で保持されているキャップ内の上側の開口部を通じて操作可能な噴霧ヘッドを有する噴霧缶を示す図である。
【図9】
図8によるキャップに対し、形状と保持方式に関して変形されているキャップを示す図である。
【図10】
図9によるキャップに対し、缶ボディと噴霧ヘッドとの結合方式に関して修正されているキャップを示す図である。
【図11】
図11は、噴霧ヘッドがキャップと一体式に形成されている噴霧缶の実施例を示す図である。図11aは、図11による実施例の修正例を示す図である。
【図12】
図12は、図11内のXII−XII切断線によるキャップの横断面を示す図である。図12aは、図11a内のXII−XII切断線によるキャップの横断面を示す図である。図12bは、図12a内のIX−IX切断線による部分断面を示す図である。
【図13】
図13は、図11及び図12による実施例で使用されているストップリングにおいて、図12内のXIII−XIII切断線による縦断面を示す図であり、ここでは同様に薄片の図示が省略されている。図13aは、図11a及び図12aによる実施例で使用されているストップリングにおいて、図12a内のXIII−XIII切断線による縦断面を示す図であり、ここでも薄片は示されていない。
【図14】
図11に示されているキャップを左方から見た図である。
【図15】
図11及び図14によるキャップを上方から見た図である。
Claims (24)
- 噴霧缶であって、この噴霧缶が、弁を有する弁頭(12)を備え、この弁頭(12)が、弁ドーム(16)と、この弁ドーム(16)を半径方向の中間間隔をもって包囲し且つ缶ボディ(10)のフランジ(14)上にクリンチ式で固定されているカラー(18)とで形成されていて、更にこの噴霧缶が回転可能な噴霧ヘッド(22、78)を有し、この噴霧ヘッド(22、78)が、弁ドーム(16)から上方に突出し且つ弁を制御するために軸方向に移動可能なタペット(20)上に装着可能であり、このタペット(20)と共に閉鎖位置からバネ力に抗して噴霧位置に押し下げられ得て、更には、カラー(18)内にはストップリング(30、92)が圧力ばめで回転不能に圧入されていて、このストップリング(30、92)には、上方に向かう側面上に、周に沿って延びているカムレーン(36、102〜108)が形成されていて、閉鎖位置において噴霧ヘッド(22、78)を回転する場合、このカムレーン(36、102〜108)上で、噴霧ヘッド(22、78)と結合されている1つ又は複数のカム(46、48、90)が僅かな間隔をおいて又はスライドするように移動可能であり、それに対し、噴霧ヘッド(22、78)と結合されている少なくとも1つのストッパ(46、48、98)が、周方向に対して横向きに延びているストップ面(50〜56、109、111)の間で往復回転可能であり、更に、ストップ面(50〜56、109、111)によって決定されている噴霧ヘッド(22、78)の両方の終端位置のうち1つの終端位置において、1つの又は複数のカム(46、48、90)の下のカムレーンには、各々、穴(38、40、108)が形成されていて、この穴(38、40、108)が噴霧位置への噴霧ヘッド(22、78)の押し下げを可能にする噴霧缶において、
圧力ばめを形成するストップリング(30、92)の外側の周面が、半径方向で弾性的に撓りやすい多数の薄片(35)を有し、これらの薄片(35)がカラー(18)に隣接することを特徴とする噴霧缶。 - 2つのカム(46、48)が、直径上で対向して位置するように配置されて設けられていて、カムレーン(36)には、ストッパとして同時に機能する各々のカム(46、48)のために2つのストップ面(50〜56)と1つの穴(38、40)が設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の噴霧缶。
- 穴(38、40)がカムレーン(36)の貫通穴であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の噴霧缶。
- カムレーン(36)がストップリング(30)の穿孔内に配設されていて、噴霧ヘッド(22)が、半径方向の僅かな遊びをもって、ストップリング(30)内の穿孔内に係合することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の噴霧缶。
- 薄片(35)の端部エッジが実質的にストップリング(30)の中心縦軸線に対して平行に延びていて、薄片(35)が、それらの根元から出発し、半径方向に対して斜めに鋭角をもって外方に突出していることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の噴霧缶。
- ストップリング(30)には、周回している又は中断している外側のフランジ縁(32)が形成されていて、このフランジ縁(32)が、ストップリング(30)の圧入時に弁頭(12)の上側の縁領域上に接触することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の噴霧缶。
- 噴霧ヘッド(22)が、軸方向に不動であるが回転可能に缶ボディ(10)又は弁頭(12)又はストップリング(30)上に備えられているキャップ(80)により、噴霧ノズル(84)に至るまで覆われている、又は、キャップ(58、70)が、噴霧ヘッド(22)の噴霧ノズル(26)の前方にこのキャップにおける流出開口部(68)が位置するような相対的な回転角度位置において回転不能に噴霧ヘッド(22)と結合されている、更に、キャップ(80)が、キャップ(80)上への圧力により噴霧ヘッド(22)を噴霧位置に動かすために、材料選択と形状により噴霧ヘッド(22)上で十分に弾性的であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の噴霧缶。
- キャップ(80)が噴霧ヘッド(22、78)と一体式に形成されていることを特徴とする、請求項5に記載の噴霧缶。
- 噴霧ヘッド(22)が、軸方向に不動であるが回転可能に缶ボディ(10)又は弁頭(12)又はストップリング(30)上に備えられているキャップ(58)によって包囲されていて、このキャップ(58)が、噴霧ヘッド(22)の噴霧ノズル(26)の前方にキャップ(58)における流出開口部(68)が位置するような相対的な回転角度位置において回転不能に噴霧ヘッド(22)と結合されていて、更に、このキャップ(58)には、噴霧ヘッド(22)の操作のためのアクセス開口部(60)が噴霧ヘッド(22)上に設けられていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の噴霧缶。
- アクセス開口部(60)が、キャップ(58)の内部空間内へと延びている縁カラーを用いて形成されていて、この縁カラーが、半径方向の僅かな遊びをもって噴霧ヘッド(22)を包囲し、噴霧ノズル(26)のための軸方向の通過スリット(66)を有し、更に、好ましくは追加的にキャップ(72)と噴霧ヘッド(22)との間にバネ・溝・結合部(74、76)が設けられていることを特徴とする、請求項7に記載の噴霧缶。
- キャップ(70、72)の上側には、アクセス開口部(60)と外縁との間のキャップ(70、72)の周部の少なくとも1つの箇所において、少なくともほぼ指幅の窪みが形成されていて、この窪みの最も深い箇所を超え、アクセス開口部の領域において噴霧ヘッド(22)が突出していることを特徴とする、請求項8に記載の噴霧缶。
- 噴霧ヘッド(22)が、バネ・溝・結合部(74、76)の形式により、回転不能であるが軸方向に変位可能にキャップ(72)と係合されていることを特徴とする、請求項7〜9のいずれか一項に記載の噴霧缶。
- ストップリング(92)には、その上側において少なくとも半径方向で中間の領域及び/又は外側の領域に、少なくとも1つの穴(106、108)を有するカムレーン(102〜108)が形成されていて、更に、キャップ(80)には、少なくとも1つのカム(90)と、このカム(90)と一致する又は別個のストッパ(98)が成形されていることを特徴とする、請求項6に記載の噴霧缶。
- カム(90)が、キャップ(80)の周壁において半径方向に引き込んでいて軸方向で弾性的に撓りやすく噴霧ヘッド(78)と共に押し下げられ得る部分であり、キャップ(80)の周壁における軸方向に不動の部分に設けられた内側の突出部の形式の1つ又は複数のストッパ(98)がストップ面(109、111)と共に作用し、これらのストップ面(109、111)が、各々、カムレーン(102〜108)内の穴(106、108)を周方向で境界付ける面によって形成されていて、更には、カム(90)が一方のストップ位置ではカムレーン(102〜108)の高い部分の上に位置して他方のストップ位置では穴(108)の上に位置するように、カム(90)、ストッパ(98)及び穴(106、108)の相対的な配置が周において成されていることを特徴とする、請求項11に記載の噴霧缶。
- キャップ(80)の周壁において半径方向に引き込んでいる部分(90)が、側方のスリット(88)によって境界付けられていて、窪み内でキャップの端部壁を横切るように延びていて同様に側方のスリット(88)により境界付けられているストリップ(86)によって噴霧ヘッドと結合されていることを特徴とする、請求項12に記載の噴霧缶。
- キャップ(80)の周壁において半径方向に引き込んでいる部分(90)が、その下端において、目標破断箇所(94)によって周壁の残りの部分と結合されていることを特徴とする、請求項13に記載の噴霧缶。
- ストリップ(86)が、キャップ(80)において直径上でカム(90)に対向して位置する側面上で、周壁の部分に接続していて、この周壁の部分が、上方から周壁の高さの一部分だけに渡って延びている側方のスリット(88)によって境界付けられていて、更に、噴霧ノズル(84)を支持していることを特徴とする、請求項13に記載の噴霧缶。
- 噴霧ヘッド(78)が、閉鎖位置では、弁のタペット(20)に対して相互間の間隔をもって保持されていて、押し下げの際に初めてタペット(20)上に接触することを特徴とする、請求項11〜15のいずれか一項に記載の噴霧缶。
- キャップ(80’)が、軸方向のロック部(112)により、ストップリング(92’)上で軸方向に不動であるが回転可能に予め取り付け可能であることを特徴とする、
- ストップリング(92’)のフランジ縁(32’)の外径が、ほぼ弁頭(12)の外径の大きさを有し、更に、取り付けられた状態で、キャップ(80’)が、内側の突出部(112)を用い、ストップリング(92’)と弁頭(12)の外領域との間における外側の環状隙間内に係合していることを特徴とする、請求項19に記載の噴霧缶。
- キャップ(80’)が、内側の他の突出部(114)を用い、弁頭(12)の外エッジの後側で軸方向に嵌め合わせ可能であることを特徴とする、請求項20に記載の噴霧缶。
- ストップリング(92’)の外側の周面にしてキャップ(80’)と重なり合い且つキャップ(80’)を案内する周面における高さが、ストップリング(92’)の残りの外側の周面の高さの少なくともほぼ半分の大きさであることを特徴とする、請求項19〜21のいずれか一項に記載の噴霧缶。
- ストップリング(92’)のフランジ(32’)には、キャップ(80’)を案内する外側の周面の一部分を形成し且つ穴(106、108)を半径方向に外側で包囲するカラー(116)が形成されていることを特徴とする、請求項22に記載の噴霧缶。
- ストップリング(30、92、92’)には、ストップ面(109、111)の前に所定の間隔をおいてロック突出部(117)が成形されていて、これらのロック突出部(117)が、ストッパ(46、48、98、98’)と共に作用し、噴霧ヘッド(22、78)或いはキャップ(80、80’)を、意図しない回転に対し、克服すべき所定の摩擦モーメントにより、終端位置においてロックしていることを特徴とする、請求項1〜23のいずれか一項に記載の噴霧缶。
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