JP2004358350A - マスキング用チューブ、これを用いた導電性部材の製造方法及び導電性部材 - Google Patents

マスキング用チューブ、これを用いた導電性部材の製造方法及び導電性部材 Download PDF

Info

Publication number
JP2004358350A
JP2004358350A JP2003159538A JP2003159538A JP2004358350A JP 2004358350 A JP2004358350 A JP 2004358350A JP 2003159538 A JP2003159538 A JP 2003159538A JP 2003159538 A JP2003159538 A JP 2003159538A JP 2004358350 A JP2004358350 A JP 2004358350A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
layer
conductive
coating liquid
elastic layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003159538A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Inoue
宏 井上
Hisanari Sawada
弥斉 澤田
Masami Hasegawa
正己 長谷川
Takanobu Watanabe
隆信 渡邉
Atsushi Ikeda
敦 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Canon Chemicals Inc
Original Assignee
Canon Inc
Canon Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc, Canon Chemicals Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2003159538A priority Critical patent/JP2004358350A/ja
Publication of JP2004358350A publication Critical patent/JP2004358350A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

【課題】導電性支持体の露出部への塗工液の付着を阻止するだけでなく、表面欠陥のない被覆層を形成した導電性部材を製造する方法を提供する。
【解決手段】導電性支持体外周の弾性層上に塗工被覆層を有する導電性部材を製造するに際し、導電性支持体を軸方向としたとき、該軸方向と塗工液の落下方向とが平行であり、塗工液の落下方向に対して該弾性層上端に露出する導電性支持体端部を把持するマスキング用チューブにおいて、該マスキング用チューブ表面の塗工液に対する濡れ性が、該弾性層表面の塗工液に対する濡れ性と概略同じ範囲またはそれ以上にあるマスキング用チューブを用いる。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、ファクシミリ及び複写機等の電子写真方式を採用した画像形成装置における帯電、現像、転写、クリーニング、除電等の導電性部材、又、導電性部材の製造方法及び、その製造方法で使用するマスキング用チューブに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真プロセスにおける帯電プロセスは、金属ワイヤーに高電圧(直流電圧6〜8kV)を印加して発生するコロナシャワーにより被帯電体である電子写真感光体面を所定の極性・電位に一様に帯電させるコロナ帯電器が広く利用されていた。しかし、高圧電源を必要とする、比較的多量のオゾンが発生する等の問題があった。
【0003】
これに対して導電性部材を感光体に接触させながら電圧を印加して、感光体表面を帯電させる接触帯電方式が実用化されている。これは、感光体に、ローラ型、ブレード型、ブラシ型及び磁気ブラシ型等の電荷供給部材としての導電性部材(帯電部材)を接触させ、この接触帯電部材に所定の帯電バイアスを印加して感光体面を所定の極性・電位に一様に帯電させるものである。
【0004】
この帯電方式は、電源の低電圧化とオゾンの発生量が少ないという利点を有している。この中でも特に接触帯電部材として導電性ローラを用いたローラ帯電方式が、帯電の安定性という観点から好ましく用いられている。しかしながら、帯電の均一性に関してはコロナ帯電器と比較してやや不利であった。
【0005】
従来、帯電均一性を改善するために、所望の被帯電体表面電位Vdに相当する直流電流に帯電開始電圧(Vth)の2倍以上のピーク間電圧を持つ交流電圧成分(AC電圧成分)を重畳した電圧(脈流電圧;時間とともに電圧値が周期的に変化する電圧)を接触帯電部材に印加する「AC帯電方式」が用いられる(例えば、特許文献1)。
【0006】
これは、AC電圧による電位の均し効果を目的としたものであり、被帯電体の電位はAC電圧のピークの中央である電位Vdに収束し、環境等の外乱には影響されることはなく、接触帯電方式として優れた方法である。
【0007】
しかしながら、直流電圧印加時における放電開始電圧(Vth)の2倍以上のピーク間電圧である高圧の交流電圧を重畳させるため、直流電源とは別に交流電源が必要となり、装置自体のコストアップを招き、更には、交流電流を多量に消費することにより、帯電ローラ及び感光体の耐久性が低下し易いという問題があった。
【0008】
これらの問題点は、帯電ローラに直流電圧のみを印加して帯電を行うことにより解消されるものの、帯電ローラに直流電圧のみを印加すると、帯電部材の被覆層表面の欠陥が、AC帯電方式に比べ、画像不良として現れ易い傾向にある。
【0009】
一般に被覆層の形成方法として、ディップ塗工やロールコート法などがあり、数μm〜数十μmの膜が形成されることが多い。この被覆層により、帯電ムラを防止する効果があるが、塗工液を用いて被覆層を形成するため、特に塗工の始点と終点近傍で欠陥が生じ易い。
【0010】
従来、塗工液を用いて被覆層を形成する際、被覆層を形成する必要のない導電性支持体の上下露出部をマスキング用キャップでマスクし、ローラ全体を塗工液中に浸漬し被覆層を形成する方法が採用されてきた。
【0011】
しかしながらこの場合、ローラを引き上げる際に上部露出部をマスクしているマスキング用キャップへ塗工された塗工液が、ローラ表面へ垂れ、均一な被覆層の形成を妨げるという問題がある。この問題に対し、塗工治具全体を改造(改良)し、前記問題を解決する方法が様々な形でおこなわれている(例えば特許文献2、特許文献3)。
【0012】
これらの方法の場合、塗工治具の改造に費用等がかさみ簡便さに欠ける。また、ローラ形状等の変更等により、新たに塗工治具の改造が必要になるということも考えられ、決して満足する結果が得られているとはいえない。
【0013】
またその他にも、被覆層を形成する必要のない導電性支持体の下部露出部のみをマスキング用キャップでマスクし、上部導電性支持体が塗工液中に浸漬しないような高さ位置にローラ位置を規定し被覆層を形成する方法が採用されている。
【0014】
しかしながらこの場合、上部導電性支持体が塗工液中に浸漬しないような高さ位置でローラ端部位置を厳密に制御しなければならないためローラの弾性層長さ精度やローラを支持する支持台や昇降機の停止位置精度など様々な精度条件が必要になり、上部導電性支持体への塗工液の付着や弾性層上端部の塗工液未塗布部分発生等により、不良率が高くなるという問題がある。また、図6に示すように、この方法ではローラ上端部において被覆層5が他の部分の被覆層と比べどうしても薄くなってしまい、感光体と電気抵抗の低いゴム或いは発泡体で形成したローラ端部の間において火花放電を起こしてしまうという問題が発生する。
【0015】
また、前記の、感光体と電気抵抗の低いゴム或いは発泡体で形成したローラ端部の間において火花放電を起こしてしまうという問題に対し、弾性層とマスキング用チューブの外径差を0.25mm以上確保し液溜まりを形成させる方法もあるが、液溜まりを形成するということは、不要な塗工液を段差部に載せて塗工(上昇)するので、揺れにより塗工液のダレの問題が生ずる(例えば、特許文献1−図15)。
【0016】
【特許文献1】
特開平10−177290号公報
【特許文献2】
特開平2−261561号公報
【特許文献3】
特開2001−179144号公報
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように電子写真技術においては高画質化及びカラー化の要求が高く、上記のような被覆層の僅かな欠陥により帯電不良が発生する。また、この被覆層が他の製造工程による不良要因と関係し、相乗的に不良率が高くなることは明らかである。僅かな帯電不良を改善することがこれらの要求を満足するために解決すべき重要な課題となっており、更なるレベルアップが不可欠であった。
【0018】
従って本発明の目的は、上記に鑑みてなされたものであって、ローラを垂直状態で塗工液中に浸漬するディップ法で導電性部材の表面被覆層を形成する際に、大掛かりな塗工治具の改造を必要とせず、表面欠陥の無い被覆層を形成すると共に、感光体と電気抵抗の低いゴム或いは発泡体で形成したローラ端部の間において火花放電を誘発しない、端部の膜厚が均一である被覆層を有する導電性部材を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、導電性支持体の外周の弾性層の上に塗工被覆層を有する導電性部材を製造するに際し、該導電性支持体を軸方向としたとき、該軸方向と塗工液の落下方向とが平行であり、該塗工液の落下方向に対して該弾性層の上端に露出する該導電性支持体の端部を把持するマスキング用チューブにおいて、該マスキング用チューブの表面の該塗工液に対する濡れ性が、該弾性層の表面の該塗工液に対する濡れ性と同等以上であることを特徴とするマスキング用チューブを用いることにより、また、導電性支持体の外周の弾性層の上に塗工被覆層を有する導電性部材を製造するに際し、被覆層用塗工液を調整する工程、該導電性支持体の上部露出部に請求項1に記載のマスキング用チューブを装着する工程、該弾性層の上に該塗工被覆層を形成する工程、該塗工被覆層を乾燥する工程よりなることを特徴とする導電性部材の製造方法により、達成される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0021】
なお、以下では、ローラ形状の帯電部材の表面被覆層の形成に関して詳述する。
【0022】
(1)マスキング用チューブ
マスキング用チューブの材質について
マスキング用チューブの材質において、マスキング用チューブ表面の濡れ性が該弾性層表面の濡れ性と比較し同等未満の場合、マスクしているマスキング用チューブへ塗工された塗工液が、ローラ表面へ垂れ、均一な被覆層を妨げるという問題が発生する。そこで、マスキング用チューブの材質としては、塗工液が付着しても寸法精度を維持でき、マスキング用チューブ表面の塗料に対する濡れ性が被覆層を形成する該弾性層表面と比較し同等もしくはそれ以上である材質のものが好ましい。マスキング用チューブ表面の濡れ性の判断手段として、一定の形状、サイズを規定して、様々な材質の板片と該弾性層と同一の材質の板片を作製し、実際の塗工液に浸漬し塗工前後の重量変化量において濡れ性を判断した。またこのとき、様々な材質の板片の表面性はチューブや弾性層と同等になるように制御した。
【0023】
ある材質の板片の重量変化量をa、該弾性層と同一材質の板片の重量変化量をbとすると、
a≧bのとき、ある材質表面の濡れ性≧該弾性層表面の濡れ性
となり、マスクしているマスキング用チューブへ塗工された塗工液が保持され、ローラ表面へ垂れない。a<bの場合は、ある材質表面の濡れ性<該弾性層表面の濡れ性となり、マスクしているマスキング用チューブへ塗工された塗工液が、ローラ表面へ垂れやすく、均一な被覆層を妨げるという問題が発生する。
【0024】
チューブ材質は発泡ゴム、ポリアセタールなどで塗工液を汚染しないものであれば、特に限定されるものではない。発泡ゴムを用いる場合は、比表面積が大きくなるので、適度な発泡セルサイズにすることで、望ましい塗工液保持状態が得られるので、塗工の際に、液ダレ防止の効果を期待できる。また、発泡ゴム以外のマスキング用チューブの場合、マスキング用チューブ表面の粗さを制御することによる塗工液保持状態(濡れ性)の調節が可能である。
【0025】
マスキング用チューブの製法について
製造コストも考慮し、主に射出成型手段を採用し形成するが、特に限定されるものではない。
【0026】
マスキング用チューブの外径について
対面する弾性層端部の外径以下とすることで、感光体と電気抵抗の低いゴム或いは発泡体で形成したローラ端部の間において火花放電を誘発しない被覆層の端部形状を形成することができる。弾性層端部の外径以下であるが、マスキング用チューブの外径との差を著しく大きくすることは、両者の境に段差を生じ、不要な塗工液を段差部に載せて塗工(上昇)するので、揺れにより塗工液のダレの問題が生ずる。したがって、両者の外径差は、ごく小さい(たとえば、0.25mm以下のもの)にとどめることが望ましい。
【0027】
また、ローラ端部位置の精度出しに関しては、本発明のマスキングチューブが無い場合には、塗工機の昇降機構の停止精度の高度化が求められるが、これを回避できる。
【0028】
即ち、本発明を用いると、図5に示すように、マスキング用チューブ4を塗工時の助走区間として用いることによって、図6に示すように、ローラ上端部の被覆層5が他の被覆層の膜厚と比べどうしても薄くなってしまう部分を、図7に示すように、マスキング用チューブ4に塗工させ、その後、図8に示すようにマスキング用チューブ4を取り外すことによって、上端部被覆層の膜厚とその他の部分の被覆層の膜厚が均一な被覆層6を形成した導電性部材を提供することができる。
【0029】
さらに、マスキング用チューブ装着部長さ、つまりマスキング用チューブの長さ分だけ塗工時の高さラチチュードが広がる。このため、上部導電性支持体が塗工液中に浸漬しないような高さ位置でローラ端部位置を厳密に制御する必要が無く、ローラの弾性層長さ精度やローラを支持する支持台や昇降機の停止位置精度など様々な精度条件を緩和することができ、上部導電性支持体への塗工液の付着や弾性層上端部の未塗工部分発生等による不良率の減少が可能である。
【0030】
(2)導電性部材
例えば、導電性部材は図1に示すようにローラ形状であり、導電性支持体2aと被覆層として、その外周に一体に形成された弾性層2bから構成されている。
【0031】
本発明の導電性部材の他の構成を図2に示す。図2に示すように導電性部材は、被覆層が弾性層2bと表面層2cからなる2層であってもよいし、弾性層2b及び抵抗層2dと表面層2cからなる3層及び、抵抗層2dと表面層2cの間に第2の抵抗層2eを設けた、4層以上を導電性支持体2a上に形成した構成としてもよい。
【0032】
本発明に用いられる導電性支持体2aは、鉄、銅、ステンレススチール、アルミニウム及びニッケル等の金属材料の丸棒を用いることができる。更に、これらの金属表面に防錆や耐傷性付与を目的としてメッキ処理を施しても構わないが、導電性を損なわないことが必要である。
【0033】
弾性層2bの導電性は、ゴム等の弾性材料中にカーボンブラック、グラファイト及び導電性金属酸化物等の電子伝導機構を有する導電剤及びアルカリ金属塩や四級アンモニウム塩等のイオン伝導機構を有する導電剤を適宜添加することにより1010Ωcm未満に調整されるのが好ましい。弾性層2bの具体的弾性材料としては、例えば、天然ゴム、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、シリコーンゴム、ウレタンゴム、エピクロルヒドリンゴム、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、二トリルブタジエンゴム(NBR)及びクロロプレンゴム(CR)等の合成ゴム、更にはポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂及びシリコーン樹脂等も挙げられる。
【0034】
直流電圧のみ印加して、被帯電体の帯電処理を行う帯電部材においては、帯電均一性を達成するために、特に中抵抗の極性ゴム(例えば、エピクロルヒドリンゴム、NBR、CR及びウレタンゴム等)やポリウレタン樹脂を弾性材料として用いるのが好ましい。これらの極性ゴムやポリウレタン樹脂は、ゴムや樹脂中の水分や不純物がキャリアとなり、僅かではあるが導電性を持つと考えられ、これらの導電機構はイオン伝導であると考えられる。但し、これらの極性ゴムやポリウレタン樹脂に導電剤を全く添加しないで弾性層を作製し、得られた帯電部材は低温低湿環境(L/L)において、抵抗値が高くなり1010Ωcm以上となってしまうものもあるため帯電部材に高電圧を印加しなければならなくなる。
【0035】
そこで、L/L環境で帯電部材の抵抗値が1010Ωcm未満になるように、前述した電子導電機構を有する導電剤やイオン導電機構を有する導電剤を適宜添加して調整するのが好ましい。イオン導電機構を有する導電剤のほうが抵抗調整しやすく製法上好ましい。しかしながら、イオン導電機構を有する導電剤は抵抗値を低くする効果が小さく、特にL/L環境でその効果が小さい。そのため、イオン導電機構を有する導電剤の添加と併せて電子導電機構を有する導電剤を補助的に添加して抵抗調整を行ってもよい。
【0036】
また、弾性層2bはこれらの弾性材料を発泡成型した発泡体であってもよい。
【0037】
抵抗層2d、2eは、弾性層に接した位置に形成されるため弾性層中に含有される軟化油や可塑剤等の帯電部材表面へのブリードアウトを防止する目的で設けたり、帯電部材全体の電気抵抗を調整したりする目的で設ける。
【0038】
被覆層が複数層(抵抗層、表面層)であるときに、本発明に用いる抵抗層2d、2eを構成する材料としては、例えば、エピクロルヒドリンゴム、NBR、ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、ポリスチレン系熱可塑性エラストマー、フッ素ゴム系熱可塑性エラストマー、ポリエステル系熱可塑性エラストマー、ポリアミド系熱可塑性エラストマー、ポリブタジエン系エラストマー、エチレン酢酸ビニル系熱可塑性エラストマー、ポリ塩化ビニル系熱可塑性エラストマー及び塩素化ポリエチレン系熱可塑性エラストマー等を挙げることができる。これらの材料は、単独又は2種類以上を混合してもよく、共重合体であってもよい。
【0039】
本発明に用いる抵抗層2d、2eは、導電性もしくは半導電性を有している必要がある。導電性、半導電性の発現のためには、各種電子伝導機構を有する導電剤(導電性カーボン、グラファイト、導電性金属酸化物、銅、アルミニウム、ニッケル、鉄粉等)あるいはイオン導電剤(アルカリ金属塩及びアンモニウム塩)を適宜用いることができる。この場合、所望の電気抵抗を得るためには、前記各種導電剤を2種以上併用してもよい。本発明の抵抗層2d、2eには、表面処理された無機微粒子及び導電剤を含有することが特に好ましく、表面層が抵抗層を兼ねる場合にも、表面処理された無機微粒子及び導電剤であることが好ましい。
【0040】
また、被覆層が複数層(抵抗層、表面層)であるときの表面層2cは、帯電部材の表面を構成し、被帯電体である感光体と接触するため感光体を汚染してしまう材料構成であってはならない。
【0041】
本発明の特性を発揮させるための表面層2cの結着樹脂材料としては、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ブチラール樹脂、スチレン−エチレン・ブチレン−オレフィン共重合体(SEBC)及びオレフィン−エチレン・ブチレン・オレフィン共重合体(CEBC)等が挙げられる。本発明における表面層の材料としては、特にはフッ素樹脂、アクリル樹脂及びシリコーン樹脂等の滑り性や離型性に優れたものが好ましい。
【0042】
また、これらの結着樹脂に、グラファイト、雲母、二硫化モリブデン及びフッ素樹脂粉末等の固体潤滑剤、あるいはフッ素系界面活性剤、ワックス又はシリコーンオイル等を添加してもよい。
【0043】
表面層には、各種導電剤(導電性カーボン、グラファイト、銅、アルミニウム、ニッケル、鉄粉及び金属酸化物である導電性酸化錫や導電性酸化チタン等)を適宜用いる。本発明においては、所望の電気抵抗を得るためには、前記各種導電剤を2種以上併用してもよい。導電剤の粒径は平均粒径で1.0μm未満であることが好ましい。平均粒径が1.0μmを超えると感光ドラム上にピンホールが存在した場合、ピンホールリークが発生し易くなるため好ましくない。また、導電剤粒子の比重が大きい場合は平均粒径が1.0μmを超えると塗料分散安定性が悪くなり、塗料中で沈降し易いので好ましくない。
【0044】
ここでいう平均粒径とは、10万倍の透過電子顕微鏡像から任意の一次粒子400個の粒子径を実測し、個数平均径を算出したものである。粒子径としては、粒子の長軸を測定し、長軸/短軸比が2以上の場合にはその平均値をもって測定値とし、これらの値から算出する。
【0045】
また、導電剤と結着樹脂の割合は質量比で0.1:1.0〜2.0〜1.0であることが好ましい。導電剤が0.1に満たないと導電剤を含有させたことによる効果を得にくくなり、2.0を越えると表面層の機械的強度が低下し、層がもろくなったり、硬度がアップし、柔軟性がなくなったりしやすい。
【0046】
本発明の被覆層に含有される無機微粒子としては、絶縁性無機微粒子が好ましく、例えば、酸化物、複酸化物、金属酸化物、金属、炭素、炭素化合物、フラーレン、ホウ素化合物、炭化物、窒化物、セラミックス及びカルコゲン化合物が挙げられる。本発明においては、前記各種無機微粒子を2種以上併用してもよい。また体積抵抗率が1×1010Ωcm以上の絶縁性無機微粒子を用いることが好ましい。
【0047】
導電剤の表面は、チタンカップリング剤あるいはアルコキシシランカップリング剤等のカップリング剤及びフルオロアルキルアルコキシシランカップリング剤などのカップリング剤(珪素、チタン、アルミニウム、ジルコニウムなど中心金属は特に選ばない)、またはオイル、ワニス、有機化合物等で処理されていてもよい。
【0048】
表面層の塗工について
表面層2cの作製方法としては、前記した各材料を2成分以上の有機溶剤中に添加し塗工液を作製する。この塗工液の粘度は1〜250mPasの範囲内にあることが好ましいが、粘度により膜厚が変化するため、特には5〜25mPasであることが好ましく、このとき得られる表面層2cの厚みは10〜30μmである。
【0049】
本発明に用いることのできる有機溶剤としては、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、アセトン、シクロヘキサノンのケトン類、キシレン、トルエンなどの芳香族類、n−酢酸ブチル、酢酸エチルなどのエステル類、テトラヒドロフラン、エチルセロソルブ、テトラヒドロピランなどのエーテル類が挙げられるが、特にこれに限定されるものではない。
【0050】
塗工液の作製において粉砕工程を加える場合はボールミル、サンドミル、振動ミルなどを用いる。
【0051】
塗工にあたり、本発明のマスキング用チューブを未塗工のローラの上部露出部に装着する。下部露出部には公知のマスキングキャップが利用可能である。
【0052】
塗工方法としては、ローラを垂直状態で塗工液中に浸漬するディップ法やリングコート法などの公知の塗工方法が利用可能である。
【0053】
次に、上記のような塗工方法で作製したウェット状態の被覆層2cを乾燥機に移す。乾燥機では、塗工液中の含有溶剤に対して、60質量%以上含まれる溶剤の沸点より40℃低い温度から60質量%以上含有する溶剤の沸点以下の温度範囲で所定時間乾燥して溶剤成分を蒸発させる。次に、前記塗工液中の有機溶剤のうち含有溶剤に対して10質量%以上含有する溶剤の中で最高沸点を有する溶剤の沸点以上の温度で所定時間乾燥して溶剤成分を蒸発させることにより、被覆層2cが形成される。
【0054】
2種類の温度での乾燥工程は、一つの乾燥機において温度設定を切り替えて行う方法、また2種類の温度に設定された2つの乾燥機を用いる方法などがある。一つの乾燥機を用いる場合、乾燥機内に導電性部材を静置するバッチ式、導電性部材をこれらの乾燥機中を通過させる連続式などを採用することができる。
【0055】
帯電部材以外の、現像剤担持部材、転写部材、クリーニング部材、除電部材等の被接触物を電気的にコントロールする導電性部材において、被覆層を形成する場合も、同様の考え方が適用されうる。また、さらには、従来技術で上述したAC帯電よりも使用可能条件が厳しいと考えられるDC帯電の帯電ローラに対して、適合するものであり、AC帯電への使用可能性が高いのはいうまでもない。
【0056】
【実施例】
以下に、具体的な実施例を用いて本発明をさらに詳細に説明する。なお、実施例中の「部」は質量部を示す。
【0057】
(実施例1)
下記の要領で本発明の帯電部材としての帯電ローラを作製した。
エピクロルヒドリンゴム 100部
四級アンモニウム塩 2部
炭酸カルシウム 30部
酸化亜鉛 5部
脂肪酸 5部
以上の材料を60℃に調節した密閉型ミキサーにて10分間混練した後、エピクロルヒドリンゴム100部に対してエーテルエステル系可塑剤15部を加え、20℃に冷却した密閉型ミキサーで更に20分間混練し、原料コンパウンドを調整した。このコンパウンドに原料ゴムのエピクロルヒドリンゴム100部に対し加硫剤としての硫黄1部、加硫促進剤としてのノクセラーDM 1部及びノクセラーTS 0.5部を加え、20℃に冷却した2本ロール機にて10分間混練した。得られたコンパウンドをφ6mmステンレス製支持体の周囲にローラ状になるように押出成型機にて成型し、加熱加硫成型した後、外径φ12mmになるように研磨処理して弾性層を得た。なお、この弾性層は十点平均粗さRzjis(JIS規格B0601;1994)が4.02μmであった。以下、実施例、比較例における十点平均粗さRzjis(JIS規格B0601;1994)の測定は、株式会社小坂研究所製−表面粗さ測定器SE3500を使用しておこなった。
【0058】
上記弾性層の上に以下に示すような表層面を被覆形成した。表面層2cの材料として、
Figure 2004358350
をミキサーを用いて撹拌し混合溶液を作製した。ついで、その混合溶液を循環式のビーズミル分散機を用いて分散処理(処理速度500ml/min)をおこない、ディッピング用塗料を作製した。なお、この塗液の粘度は9.0mPasであった。
【0059】
次に、図3に示すようにステンレススチール製支持体2aを前記塗工液の表面に対して垂直状態に保持して、塗工液中に浸漬した。この際、図4に示すように下方のステンレススチール製支持体2aにポリアセタール製のマスキング用キャップ3を被せ、上方のステンレススチール製支持体2aに発泡ゴムチューブ製のマスキング用チューブ4を被せた。なお、発泡ゴムチューブ製のマスキング用チューブ4は十点平均粗さRzjis(JIS規格B0601;1994)が13.98μmであった。そして図3に示すように、前記弾性層2b又は2c、2d、2eの端部まで浸漬し、その後引き上げて10分間の風乾をした後、下方のステンレススチール製支持体2aに被せたポリアセタール製のマスキング用キャップ3と上方のステンレススチール製支持体2aに被せた発泡ゴムチューブ製のマスキング用チューブ4を取り外し、熱風乾燥機にて80℃で1時間乾燥させた後、更に160℃で1時間乾燥させ、表層面を被覆形成したローラ形状の帯電部材を得た。
【0060】
次に、以上のようにして得られた帯電部材のマスキング用チューブが装着されていた部分の膜の張り出しやステンレススチール製支持体2aへの塗工液の付着等の不良について目視にて観察した。さらに、温度23℃、湿度55%雰囲気下で画像耐久(10000枚)をおこない端部リークに起因する画像不良(横黒スジ)を観察した。同様の方法で得た帯電部材10本についての前記不良について発生件数を調査し、その結果を表1に示した。
【0061】
また、十点平均粗さRzjis(JIS規格B0601;1994)が14.55μmである発泡ゴムチューブ製の板片の重量変化量aと十点平均粗さRzjis(JIS規格B0601;1994)が3.88μmである該弾性層と同一材質の板片の重量変化量bを比較した。その結果を表2に示した。
【0062】
(実施例2)
実施例1において、発泡ゴムチューブ製のマスキング用チューブ4を十点平均粗さRzjis(JIS規格B0601;1994)が7.62μmであるポリアセタール製のマスキング用チューブにする以外、他は実施例1と同様にして帯電部材を得た。
【0063】
この帯電部材について実施例1と同様にして目視での観察をおこない、その結果を表1に示した。
【0064】
また、十点平均粗さRzjis(JIS規格B0601;1994)が7.22μmであるポリアセタール製の板片の重量変化量cと該弾性層と同一材質の板片の重量変化量bを比較した。その結果を表2に示した。
【0065】
(実施例3)
実施例1において、発泡ゴムチューブ製のマスキング用チューブ4を十点平均粗さRzjis(JIS規格B0601;1994)が4.14μmである該弾性層と同一の材質のマスキング用チューブにする以外、他は実施例1と同様にして帯電部材を得た。
【0066】
この帯電部材について実施例1と同様にして目視での観察をおこない、その結果を表1に示した。
【0067】
また、十点平均粗さRzjis(JIS規格B0601;1994)が3.78μmである該弾性層と同一材質の板片の重量変化量dと該弾性層と同一材質の板片の重量変化量bを比較した。その結果を表2に示した。
【0068】
(比較例1)
実施例1において、発泡ゴムチューブ製のマスキング用チューブ4を上方のステンレススチール製支持体に装着しない以外、他は実施例1と同様にして帯電部材を得た。
【0069】
この帯電部材について実施例1と同様にして目視での観察をおこない、その結果を表1に示した。
【0070】
(比較例2)
実施例1において、発泡ゴムチューブ製のマスキング用チューブ4を十点平均粗さRzjis(JIS規格B0601;1994)が5.66μmであるテフロン(登録商標)製のマスキング用チューブにする以外、他は実施例1と同様にして帯電部材を得た。
【0071】
この帯電部材について実施例1と同様にして目視での観察をおこない、その結果を表1に示した。
【0072】
また、十点平均粗さRzjis(JIS規格B0601;1994)が5.85μmであるテフロン(登録商標)製の板片の重量変化量eと該弾性層と同一材質の板片の重量変化量bを比較した。その結果を表2に示した。
【0073】
【表1】
Figure 2004358350
【0074】
【表2】
Figure 2004358350
【0075】
【発明の効果】
本発明によれば、液の落下方向に対してローラを垂直状態で塗工する方法で導電性部材の表面被覆層を形成する際、導電性支持体の上部露出部にマスキング用チューブを取り付けることにより、マスキング用チューブが装着されていた部分の膜の張り出しや導電性支持体への塗工液の付着等がなく、液ダレで膜厚不均一な被覆層とならない被覆層を形成すると共に、上端の被覆層の膜厚が均一である導電性部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】帯電ローラの概略図である。
【図2】別の帯電ローラの概略図である。
【図3】この発明に係る第1、2、3の実施例のマスキング用チューブを導電性部材に被せたときの部分拡大断面図である。
【図4】この発明に係る第1の実施例のマスキング用チューブを導電性部材に被せたときの製造方法を示す断面図である。
【図5】この発明に係る塗工時の助走区間としてマスキング用チューブを使用したときの製造方法を示す断面図である。
【図6】従来の技術で被覆層を形成したときのローラ上端部の被覆層形成状態を示す断面図である。
【図7】本発明を用いて被覆層を形成したときの塗工直後のマスキング用チューブが装着されている状態におけるローラ上端部の被覆層形成状態を示す断面図である。
【図8】本発明を用いて被覆層を形成したときのマスキング用チューブを取り外した後のローラ上端部の被覆層形成状態を示す断面図である。
【符号の説明】
2a 導電性支持体/ステンレススチール製支持体
2b 弾性層
2c 表面層
2d 抵抗層
2e 抵抗層
3 マスキング用キャップ
4 マスキング用チューブ
5 被覆層
6 被覆層
7 塗工液

Claims (6)

  1. 導電性支持体の外周の弾性層の上に塗工被覆層を有する導電性部材を製造するに際し、該導電性支持体を軸方向としたとき、該軸方向と塗工液の落下方向とが平行であり、該塗工液の落下方向に対して該弾性層の上端に露出する該導電性支持体の端部を把持するマスキング用チューブにおいて、該マスキング用チューブの表面の該塗工液に対する濡れ性が、該弾性層の表面の該塗工液に対する濡れ性と同等以上であることを特徴とするマスキング用チューブ。
  2. 導電性支持体の外周の弾性層の上に塗工被覆層を有する導電性部材を製造するに際し、被覆層用塗工液を調整する工程、該導電性支持体の上部露出部に請求項1に記載のマスキング用チューブを装着する工程、該弾性層の上に該塗工被覆層を形成する工程、該塗工被覆層を乾燥する工程よりなることを特徴とする導電性部材の製造方法。
  3. 該塗工被覆層を少なくとも一層有し、且つ、そのものが請求項2に記載の製造方法により形成されることを特徴とする導電性部材。
  4. 該導電性部材が一次帯電部材である請求項3に記載の導電性部材。
  5. 該導電性部材がローラ形状である請求項4に記載の導電性部材。
  6. 該導電性部材が直流電圧を印加される請求項5に記載の導電性部材。
JP2003159538A 2003-06-04 2003-06-04 マスキング用チューブ、これを用いた導電性部材の製造方法及び導電性部材 Pending JP2004358350A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003159538A JP2004358350A (ja) 2003-06-04 2003-06-04 マスキング用チューブ、これを用いた導電性部材の製造方法及び導電性部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003159538A JP2004358350A (ja) 2003-06-04 2003-06-04 マスキング用チューブ、これを用いた導電性部材の製造方法及び導電性部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004358350A true JP2004358350A (ja) 2004-12-24

Family

ID=34052569

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003159538A Pending JP2004358350A (ja) 2003-06-04 2003-06-04 マスキング用チューブ、これを用いた導電性部材の製造方法及び導電性部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004358350A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007292846A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Bridgestone Corp Oaローラ製造用キャップ部材及びこれを用いたoaローラの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007292846A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Bridgestone Corp Oaローラ製造用キャップ部材及びこれを用いたoaローラの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN112513746B (zh) 带电辊
JP2649163B2 (ja) 導電性ロール
JP2007065469A (ja) 帯電部材
JP4737961B2 (ja) 電子写真装置用ローラの浸漬塗工方法
JP2004358350A (ja) マスキング用チューブ、これを用いた導電性部材の製造方法及び導電性部材
JP2007271705A (ja) 導電性部材の製造方法及びその製造装置
JP2004358418A (ja) 導電性部材及び導電性部材の製造方法
JP4509957B2 (ja) 塗布装置および塗布方法
JP2009294354A (ja) 電子写真装置用ローラおよびその製造方法
JP2008055283A (ja) 導電性部材の製造方法及びその製造装置
US10488778B2 (en) Charging roller with curved roller surface
JP2005000825A (ja) 導電性部材の製造方法
JP3760735B2 (ja) 導電性ロール
JP2003207967A (ja) 電子写真用ローラ及び画像形成装置
JP2005131597A (ja) 導電性部材及び導電性部材の製造方法
JP2006234899A (ja) 導電性部材の製造方法および電子写真装置用ローラ
JP2005238157A (ja) 導電性部材
JP4289928B2 (ja) 導電性部材の製造方法
JP2005131598A (ja) 導電性部材の製造方法および製造装置
JP4728011B2 (ja) 導電性部材の製造方法
JP2006267397A (ja) 導電性部材の製造方法及び導電性部材
JP2007105625A (ja) 導電性部材の製造方法
JP2006227501A (ja) 導電性部材の製造方法及び電子写真装置用ローラ
JPH07295332A (ja) 帯電部材及びこれを有する電子写真装置
JP2006231300A (ja) 導電性ローラの製造方法及び導電性ローラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060525

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090223

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090303

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090303

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090519

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090929