JP2004336249A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は固定の画像読取手段の光学経路上のゴミ等の汚れによるシェーディング異常を適切に判定して利用性を向上させつつ画像品質を向上させる画像読取装置を提供する。
【解決手段】複写装置1は、所定タイミングに、密着イメージセンサ27に白基準部材である第2読取ローラ26を読み取り、この画像データからシェーディングデータ生成回路71がシェーディングデータを生成し、シェーディングデータの最小値を検出し当該最小値を所定の比較基準値と比較して当該最小値が当該比較基準値より小さいとシェーディングデータが異常であると判定する異常検出回路72が、当該シェーディングデータに基づいて異常判定するシェーディングデータ異常判定処理を行って、異常検出回路72がシェーディングデータが異常であると判定すると、原稿の読取動作を停止する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取装置に関し、詳細には、固定されている画像読取手段の読み取る白基準部材やコンタクトガラス上等の光学経路上のゴミ、埃等の汚れによるシェーディング異常を適切に判定して画像品質を向上させるとともに、利用性の良好な画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平7−107250号公報
【特許文献2】
特開2000−216963号公報
密着イメージセンサを用いた画像読取装置は、原稿をコンタクトガラスに接触させた状態で搬送しつつ、当該搬送される原稿に光源からコンタクトガラスを通して光を照射し、原稿で反射される原稿の画情報を含む反射光を再度コンタクトガラスを通して光電変換素子(例えば、CCD(Charge Coupled Device ))に入射して、当該光電変換素子で光電変換することで、原稿の画像を読み取っている。
【0003】
そして、このような密着イメージセンサを用いた画像読取装置においては、ランプの光量の変動及びCCD等の光電変換素子の感光画素の感度バラツキ等を補正するために、従来、原稿読取前に白基準板を読み取って、当該白基準板を読み取ったときのデータをシェーディングデータとして、原稿の画像データをシェーディング補正している。
【0004】
ところが、密着イメージセンサを用いた画像読取装置においては、上述のように、原稿をコンタクトガラスに接触させた状態で搬送しつつ原稿の読み取りを行っているため、原稿に付いているゴミ、トナーや紙紛がシェーディングデータ生成用の白基準板やコンタクトガラス表面に付着しやすく、これらのゴミ等が白基準板やコンタクトガラス等の光学経路に付着すると、正常なシェーディングデータを生成することができないという不具合があった。
【0005】
そこで、本出願人は、先に、光電変換素子に、光学要素の異常を検出する機能を持たせ、原稿と光電変換素子間に光路を構成する1枚以上のミラーを配設して、当該ミラーのうち少なくとも1枚について、光路中での位置関係を、光路長を変化させずに変更することで、特別の検出手段を用いることなく、ミラーの汚れ等による異常の有無を検出する画像読取装置を提案している(特許文献1参照)。
【0006】
また、本出願人は、先に、原稿がセットされたことを検知すると、シェーディングデータを読み取り、読み取ったシェーディングデータが正常か否かをシェーディングデータ判定手段で判定して、シェーディングデータが正常でないと判定すると、その旨を通知する画像読取装置を提案している(特許文献2参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような公報記載の従来技術にあっては、適切に光学系の汚れを検出しつつ、画像読取装置の利用性を向上させる上で、改良の必要があった。
【0008】
すなわち、特許文献1記載の従来技術にあっては、ミラーに付着している汚れに対しては、安価に検出することはできるが、コンタクトガラスに付着している汚れに対しては適切に検出することができず、異常画像が読取画像に現れるまで分からないという不具合があった。
【0009】
また、特許文献2記載の従来技術にあっては、シェーディングデータが正常か否かの判定方法が不鮮明であり、適切にシェーディングデータが正常か否かを判定して、適切にシェーディング補正する上で、改良の必要があった。
【0010】
さらに、特許文献2記載の従来技術にあっては、原稿がセットされた時点で、シェーディングデータの異常判定を行っているため、1枚目の画像の読み取りまでの時間(ファースト読取時間)が長くなり、画像読取装置の利用性を向上させる上で、改良の必要があった。
【0011】
そこで、請求項1記載の発明は、搬送される原稿に光を照射して当該原稿からの反射光を光電変換して当該原稿の画像を読み取る固定された画像読取手段で、白色に施されてシェーディングデータを提供する白基準部材の所定範囲を読み取り、当該白基準部材を読み取った画像データからシェーディング補正用のシェーディングデータをシェーディングデータ生成手段で生成して、当該シェーディングデータに基づいて画像読取手段の読み取った原稿の画像データをシェーディング補正手段でシェーディング補正するに際して、制御手段が、所定タイミングに、画像読取手段に白基準部材を読み取らせ、当該白基準部材を読み取った画像データからシェーディングデータ生成手段にシェーディングデータを生成させ、当該シェーディングデータの最小値を検出し当該最小値を所定の比較基準値と比較して当該最小値が当該比較基準値より小さいとシェーディングデータが異常であると判定する異常判定手段に、当該シェーディングデータに基づいて異常判定させるシェーディングデータ異常判定処理を行って、当該異常判定手段がシェーディングデータが異常であると判定すると、原稿の読取動作を停止させることにより、白基準部材だけでなくコンタクトガラス等の光学経路の汚れの有無を簡単かつ高精度に検出して、シェーディングデータが正常か否かを簡単かつ高精度に判断し、異常時には読取動作を中止して、無駄な読取動作を防止するとともに、利用性を向上させつつ高品質の読取画像を得る画像読取装置を提供することを目的としている。
【0012】
請求項2記載の発明は、搬送される原稿に光を照射して当該原稿からの反射光を光電変換して当該原稿の画像を読み取る固定された画像読取手段で、白色に施されてシェーディングデータを提供する白基準部材の所定範囲を読み取り、当該白基準部材を読み取った画像データからシェーディング補正用のシェーディングデータをシェーディングデータ生成手段で生成して、当該シェーディングデータに基づいて画像読取手段の読み取った原稿の画像データをシェーディング補正手段でシェーディング補正するに際して、制御手段が、所定タイミングに、画像読取手段に白基準部材を読み取らせ、当該白基準部材を読み取った画像データからシェーディングデータ生成手段にシェーディングデータを生成させ、当該シェーディングデータの最大値と最小値を検出して当該最大値と最小値の差分値を算出し当該差分値を所定の比較基準値と比較して当該差分値が当該比較基準値より大きいとシェーディングデータが異常であると判定する異常判定手段に、当該シェーディングデータに基づいて異常判定させるシェーディングデータ異常判定処理を行って、当該異常判定手段がシェーディングデータが異常であると判定すると、原稿の読取動作を停止させることにより、白基準部材だけでなくコンタクトガラス等の光学経路の汚れの有無を簡単かつ高精度に検出して、シェーディングデータが正常か否かを簡単かつ高精度に判断し、異常時には読取動作を中止して、無駄な読取動作を防止するとともに、利用性を向上させつつ高品質の読取画像を得る画像読取装置を提供することを目的としている。
【0013】
請求項3記載の発明は、シェーディングデータ異常判定処理で、読取対象の原稿サイズに対応するデータ範囲を異常検出範囲として、異常判定手段が、当該異常検出範囲におけるシェーディングデータの最小値または最大値と最小値を検出して、当該最小値または当該最大値と最小値の差分値に基づいて異常判定することにより、シェーディングデータ異常判定処理を読取原稿サイズに対応する範囲でのみ行って、処理時間を短縮し、シェーディングデータが正常か否かを簡単かつ高精度に判断して、無駄な読取動作を防止するとともに、利用性をより一層向上させつつ高品質の読取画像を得る画像読取装置を提供することを目的としている。
【0014】
請求項4記載の発明は、シェーディングデータ異常判定処理で、読取対象の原稿サイズに対応する白基準部材の範囲を異常検出範囲として、画像読取手段に当該白基準部材の当該異常検出範囲を読み取り、当該画像読取手段の読み取った当該白基準部材の当該異常検出範囲の画像データに基づいてシェーディングデータ異常判定処理を実施することにより、シェーディングデータ異常判定処理のための画像読取手段による白基準部材の読み取りを読取原稿サイズに対応する範囲でのみ行って、処理時間を短縮するとともに機械駆動範囲を少なくし、シェーディングデータが正常か否かを簡単かつ高精度に判断して、無駄な読取動作を防止するとともに、利用性のより一層良好な画像読取装置を提供することを目的としている。
【0015】
請求項5記載の発明は、シェーディングデータ異常判定処理で異常判定手段がシェーディングデータが異常であると判定すると、画像読取手段の光学経路の清掃を促す旨の警報を警報手段から出力することにより、安定したシェーディングデータの取得を適切に確保できるようにし、スジやムラのない高品質な読取画像を得ることのできる画像読取装置を提供することを目的としている。
【0016】
請求項6記載の発明は、シェーディングデータ異常判定処理を、画像読取装置の電源の投入時及び原稿読取動作を行った際の当該原稿読取動作の最終原稿読取完了時に実施することにより、1枚目の原稿の画像の読み取りまでの時間(ファースト読取時間)を短くし、利用性のより一層良好な画像読取装置を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の画像読取装置は、搬送される原稿に光を照射して当該原稿からの反射光を光電変換して当該原稿の画像を読み取る固定された画像読取手段と、白色に施されてシェーディングデータを提供する白基準部材と、前記画像読取手段が当該白基準部材の所定範囲を読み取った画像データからシェーディング補正用のシェーディングデータを生成するシェーディングデータ生成手段と、当該シェーディングデータ生成手段の生成するシェーディングデータに基づいて前記画像読取手段の読み取った原稿の画像データをシェーディング補正するシェーディング補正手段と、を備えた画像読取装置において、前記シェーディングデータ生成手段の生成する前記シェーディングデータの最小値を検出し、当該最小値を所定の比較基準値と比較して当該最小値が当該比較基準値より小さいとシェーディングデータが異常であると判定する異常判定手段と、所定のタイミングで、前記画像読取手段に前記白基準部材の所定範囲を読み取らせて当該画像読取手段の読み取った画像データから前記シェーディングデータ生成手段にシェーディングデータを生成させ、前記異常判定手段に当該シェーディングデータの異常の有無を判定させるシェーディングデータ異常判定処理を行って、当該異常判定手段がシェーディングデータが異常であると判定すると、原稿の読取動作を停止させる制御手段と、を備えていることにより、上記目的を達成している。
【0018】
上記構成によれば、搬送される原稿に光を照射して当該原稿からの反射光を光電変換して当該原稿の画像を読み取る固定された画像読取手段で、白色に施されてシェーディングデータを提供する白基準部材の所定範囲を読み取り、当該白基準部材を読み取った画像データからシェーディング補正用のシェーディングデータをシェーディングデータ生成手段で生成して、当該シェーディングデータに基づいて画像読取手段の読み取った原稿の画像データをシェーディング補正手段でシェーディング補正するに際して、制御手段が、所定タイミングに、画像読取手段に白基準部材を読み取らせ、当該白基準部材を読み取った画像データからシェーディングデータ生成手段にシェーディングデータを生成させ、当該シェーディングデータの最小値を検出し当該最小値を所定の比較基準値と比較して当該最小値が当該比較基準値より小さいとシェーディングデータが異常であると判定する異常判定手段に、当該シェーディングデータに基づいて異常判定させるシェーディングデータ異常判定処理を行って、当該異常判定手段がシェーディングデータが異常であると判定すると、原稿の読取動作を停止させるので、白基準部材だけでなくコンタクトガラス等の光学経路の汚れの有無を簡単かつ高精度に検出して、シェーディングデータが正常か否かを簡単かつ高精度に判断することができ、異常時には読取動作を中止して、無駄な読取動作を防止することができるとともに、利用性を向上させつつ高品質の読取画像を得ることができる。
【0019】
請求項2記載の画像読取装置は、搬送される原稿に光を照射して当該原稿からの反射光を光電変換して当該原稿の画像を読み取る固定された画像読取手段と、白色に施されてシェーディングデータを提供する白基準部材と、前記画像読取手段が当該白基準部材の所定範囲を読み取った画像データからシェーディング補正用のシェーディングデータを生成するシェーディングデータ生成手段と、当該シェーディングデータ生成手段の生成するシェーディングデータに基づいて前記画像読取手段の読み取った原稿の画像データをシェーディング補正するシェーディング補正手段と、を備えた画像読取装置において、前記シェーディングデータ生成手段の生成する前記シェーディングデータの最大値と最小値を検出して当該最大値と最小値の差分値を算出し、当該差分値を所定の比較基準値と比較して当該差分値が当該比較基準値より大きいとシェーディングデータが異常であると判定する異常判定手段と、所定のタイミングで、前記画像読取手段に前記白基準部材の所定範囲を読み取らせて当該読取手段の読み取った画像データから前記シェーディングデータ生成手段にシェーディングデータを生成させ、前記異常判定手段に当該シェーディングデータの異常の有無を判定させるシェーディングデータ異常判定処理を行って、当該異常判定手段がシェーディングデータが異常であると判定すると、原稿の読取動作を停止させる制御手段と、を備えていることにより、上記目的を達成している。
【0020】
上記構成によれば、搬送される原稿に光を照射して当該原稿からの反射光を光電変換して当該原稿の画像を読み取る固定された画像読取手段で、白色に施されてシェーディングデータを提供する白基準部材の所定範囲を読み取り、当該白基準部材を読み取った画像データからシェーディング補正用のシェーディングデータをシェーディングデータ生成手段で生成して、当該シェーディングデータに基づいて画像読取手段の読み取った原稿の画像データをシェーディング補正手段でシェーディング補正するに際して、制御手段が、所定タイミングに、画像読取手段に白基準部材を読み取らせ、当該白基準部材を読み取った画像データからシェーディングデータ生成手段にシェーディングデータを生成させ、当該シェーディングデータの最大値と最小値を検出して当該最大値と最小値の差分値を算出し当該差分値を所定の比較基準値と比較して当該差分値が当該比較基準値より大きいとシェーディングデータが異常であると判定する異常判定手段に、当該シェーディングデータに基づいて異常判定させるシェーディングデータ異常判定処理を行って、当該異常判定手段がシェーディングデータが異常であると判定すると、原稿の読取動作を停止させるので、白基準部材だけでなくコンタクトガラス等の光学経路の汚れの有無を簡単かつ高精度に検出して、シェーディングデータが正常か否かを簡単かつ高精度に判断することができ、異常時には読取動作を中止して、無駄な読取動作を防止することができるとともに、利用性を向上させつつ高品質の読取画像を得ることができる。
【0021】
上記各場合において、例えば、請求項3に記載するように、前記制御手段は、前記シェーディングデータ異常判定処理で、読取対象の原稿サイズに対応するデータ範囲を異常検出範囲として、前記異常判定手段に当該異常検出範囲における前記シェーディングデータの最小値または最大値と最小値を検出させて、当該最小値または当該最大値と最小値の差分値に基づいて異常判定させるものであってもよい。
【0022】
上記構成によれば、シェーディングデータ異常判定処理で、読取対象の原稿サイズに対応するデータ範囲を異常検出範囲として、異常判定手段が、当該異常検出範囲におけるシェーディングデータの最小値または最大値と最小値を検出して、当該最小値または当該最大値と最小値の差分値に基づいて異常判定するので、シェーディングデータ異常判定処理を読取原稿サイズに対応する範囲でのみ行って、処理時間を短縮することができ、シェーディングデータが正常か否かを簡単かつ高精度に判断して、無駄な読取動作を防止することができるとともに、利用性をより一層向上させつつ高品質の読取画像を得ることができる。
【0023】
また、例えば、請求項4に記載するように、前記制御手段は、前記シェーディングデータ異常判定処理で、読取対象の原稿サイズに対応する前記白基準部材の範囲を異常検出範囲として、前記画像読取手段に当該白基準部材の当該異常検出範囲を読み取らせ、当該画像読取手段の読み取った当該白基準部材の当該異常検出範囲の画像データに基づいて前記シェーディングデータ異常判定処理を実施するものであってもよい。
【0024】
上記構成によれば、シェーディングデータ異常判定処理で、読取対象の原稿サイズに対応する白基準部材の範囲を異常検出範囲として、画像読取手段が当該白基準部材の当該異常検出範囲を読み取り、当該画像読取手段の読み取った当該白基準部材の当該異常検出範囲の画像データに基づいてシェーディングデータ異常判定処理を実施するので、シェーディングデータ異常判定処理のための画像読取手段による白基準部材の読み取りを読取原稿サイズに対応する範囲でのみ行って、処理時間を短縮するとともに機械駆動範囲を少なくすることができ、シェーディングデータが正常か否かを簡単かつ高精度に判断して、無駄な読取動作を防止することができるとともに、利用性をより一層させることができる。
【0025】
さらに、例えば、請求項5に記載するように、前記画像読取装置は、所定の警報手段を備え、前記制御手段は、前記シェーディングデータ異常判定処理で前記異常判定手段がシェーディングデータが異常であると判定すると、前記画像読取手段の光学経路の清掃を促す旨の警報を前記警報手段に出力させるものであってもよい。
【0026】
上記構成によれば、制御手段が、シェーディングデータ異常判定処理で異常判定手段がシェーディングデータが異常であると判定すると、画像読取手段の光学経路の清掃を促す旨の警報を警報手段から出力するので、安定したシェーディングデータの取得を適切に確保することができ、スジやムラのない高品質な読取画像を得ることができる。
【0027】
また、例えば、請求項6に記載するように、前記制御手段は、前記シェーディングデータ異常判定処理を、前記画像読取装置の電源の投入時及び原稿読取動作を行った際の当該原稿読取動作の最終原稿読取完了時に実施するものであってもよい。
【0028】
上記構成によれば、シェーディングデータ異常判定処理を、画像読取装置の電源の投入時及び原稿読取動作を行った際の当該原稿読取動作の最終原稿読取完了時に実施するので、1枚目の原稿の画像の読み取りまでの時間(ファースト読取時間)を短くすることができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0030】
図1〜図6は、本発明の画像読取装置の第1の実施の形態を示す図であり、図1は、本発明の画像読取装置の第1の実施の形態を適用した複写装置1の要部正面概略構成図である。
【0031】
図1において、複写装置1は、本体筐体2の上面部に、第1コンタクトガラス3と第2コンタクトガラス4が配設されており、第1コンタクトガラス3及び第2コンタクトガラス4の下方の本体筐体2の内部に、図示しない第1キャリッジに搭載されたランプ5と第1ミラー6、図示しない第2キャリッジに搭載された第2ミラー7と第3ミラー8、レンズ9及び第1CCD10等からなる第1読取部11が配設されている。
【0032】
画像読取装置1は、第1キャリッジ及び第2キャリッジは、図示しないモータにより駆動されて、図1の左右方向である副走査方向に移動し、第1コンタクトガラス3上に固定的にセットされた原稿を主走査及び副走査して、原稿の画像を読み取る。
【0033】
画像読取装置1は、本体筐体2の上部にADF(Auto Document Feeder)20が第1コンタクトガラス3の上面を開閉可能に取り付けられており、ADF20は、開くことで、第1コンタクトガラス3上に原稿をセット可能となっていて、第1コンタクトガラス3上に原稿がセットされた状態で閉じられると、当該原稿を第1コンタクトガラス3に押しつける圧板の機能も有している。
【0034】
ADF20は、原稿台21、給紙部22、原稿搬送経路23、当該原稿搬送経路23に沿って複数配設された搬送ローラ24、上記第2コンタクトガラス4上に第2コンタクトガラス4に当接する状態で配設された第1読取ローラ25、第2読取ローラ26、密着イメージセンサ27及び原稿排紙部28が配設されている。
【0035】
ADF20は、給紙部22により原稿台21上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ分離して、原稿搬送経路23に送り出し、原稿搬送経路23に送り出した原稿を搬送ローラ24により第1読取ローラ25と第2コンタクトガラス4との間に搬送する。
【0036】
複写装置1は、ADF20で搬送される原稿の画像を読み取るときには、第1キャリッジと第2キャリッジを図1の第2コンタクトガラス4側の位置に移動して、第2コンタクトガラス4と第1読取ローラ25との間を搬送される原稿の一面(例えば、表面)に、ランプ5から光を照射して、原稿の表面で反射された反射光を第1ミラー6、第2ミラー7及び第3ミラー8で順次反射させて、レンズ9に入射させ、レンズ9で光を第1CCD10に集光させて、第1CCD10で光電変換することで、搬送される原稿の表面の画像を読み取る。そして、第1読取ローラ25は、図示しないステッピングモータにより搬送ローラ24と同速度で回転駆動され、原稿を第2コンタクトガラス4に押しつけつつ搬送する。
【0037】
ADF20は、表面の画像の読み取られた原稿を、搬送ローラ24により第2読取ローラ26と密着イメージセンサ27との間に搬送し、さらに、搬送ローラ24により、原稿排紙部28上に排出する。第2読取ローラ26は、図示しないステッピングモータにより搬送ローラ24と同速度で回転駆動され、原稿の裏面と密着イメージセンサ27との距離を一定に維持する。
【0038】
そして、原稿が両面に画像の形成されている原稿であるときには、第2読取ローラ26と密着イメージセンサ27との間を搬送される原稿の他面(裏面)の画像を密着イメージセンサ27で読み取る。
【0039】
複写装置1は、本体筐体2内の第1読取部11の下方に、画像形成部30が配設されており、画像形成部30は、感光体31、書込ユニット32、現像部33、転写部34、搬送部35、定着部36、搬送切換排紙部37、反転ユニット38、両面搬送ユニット39、給紙トレイ群40及び搬送ユニット41等が配設されている。
【0040】
画像形成部30は、感光体31の表面を、図示しない帯電器により一様に帯電させ、その感光体31の表面に第1読取部11または密着イメージセンサ27で読み取られた画像に基づいて書込ユニット32により書き込ませて、静電潜像を形成させる。画像形成部30は、静電潜像の形成された感光体31に、現像部33からトナーを供給して、トナー画像として顕像化し、顕像化したトナー画像を転写部34で、給紙トレイ群40の1つから給紙されて搬送ユニット41で搬送されてきた用紙Pに転写させる。画像形成部30は、トナー画像の転写された用紙Pを搬送部35で定着部36に搬送させて、定着部36で定着処理を行わせた後、搬送切換排紙部37に、本体筐体2の側面に設けられた排紙トレイ42上に排紙させる。
【0041】
搬送切換排紙部37には、用紙Pの表裏面を反転させる反転ユニット38と反転ユニット38で反転された用紙Pをサイド搬送ユニット41を介して感光体31と転写部34との間に搬送する両面搬送ユニット39が接続されており、搬送切換排紙部37は、反転排紙または両面記録が選択されていると、片面に画像が形成されて定着の完了した用紙Pを反転ユニット38に送り込む。
【0042】
反転ユニット38は、反転排紙が選択されていると、搬送切換排紙部37から送り込まれてくる用紙Pを一旦引き込んで用紙Pの表裏面を反転させた状態で、搬送切換排紙部37に送り出し、搬送切換排紙部37は、反転ユニット38で表裏面の反転された用紙Pを排紙トレイ42上に排出する。
【0043】
両面搬送ユニット39は、両面記録が選択されていると、反転ユニット38が一旦引き込んで表裏面を反転させた用紙Pを引き込んで、搬送ユニット41に送り出し、搬送ユニット41が、再度、感光体31と転写部34との間に搬送させて、裏面への画像形成に供する。
【0044】
そして、上記第2読取ローラ26は、第2読取ローラ26と密着イメージセンサ27の拡大正面図を図2に示すように、密着イメージセンサ27のCCDに対向配置されて、断面形状が略円形となる形状に形成され、ゴムや樹脂等を材料として白色に形成されている。第2読取ローラ26の外周部の一部には、この第2読取ローラ26の軸心方向に沿って延出した基準白色読取面26aが形成されている。基準白色読取面26aは、第2読取ローラ26の軸心と直交する直線上に曲率中心を有するとともに第2読取ローラ26の最大外周面軌跡の内側に位置する凸状の曲面で形成されている。
【0045】
複写装置1は、その密着イメージセンサ27の画像処理関係が、図3に示すように回路ブロック構成されており、上記密着イメージセンサ27、コントローラ51、本体制御部52、操作部53及び画像処理回路54等を備えている。
【0046】
本体制御部(制御手段)52は、CPU(Central Processing Unit )を備え、複写装置1の全体を制御する。コントローラ51は、CPUを備えていて、搬送ローラ24を駆動するモータ等の複写装置1、特に、ADF20の各種アクチュエータ、センサが接続され、これらを制御する。操作部(警報手段)53には、この複写機の種々の操作を行うための各種キーやLCD(Liquid Crystal Display)等が設けられおり、LCDには、各種情報、特に、シェーディングデータの異常警報やシェーディングデータ異常時のユーザへの清掃を促す旨のメッセージ(警報)を表示出力する。
【0047】
密着イメージセンサ(画像読取手段)27は、光源61、CCD(Charge Coupled Device )であるセンサチップ62、AMP回路63、A/D変換回路64、画像処理回路65、フレームメモリ66、出力制御回路67及びI/F回路68等を備えており、コントローラ51からの点灯制御信号によって光源61から原稿に光を照射させて、当該原稿で反射された光が図示しないレンズでセンサチップ62に集光される。密着イメージセンサ27は、コントローラ51からのゲート信号により、原稿が密着イメージセンサ27に到達したタイミングで原稿の画像を読み取り、その読み取った画像データを、AMP回路63、A/D変換回路64、画像処理回路65を介してフレームメモリ66に一時蓄積する。密着イメージセンサ27は、フレームメモリ66に蓄積した画像データを出力制御回路67、I/F回路68を介して本体制御部52に転送し、本体制御部52が、原稿の裏面を読み取った画像データを画像処理回路54へ転送する。
【0048】
この密着イメージセンサ27は、図示しないが、上記各部が所定のケース内に収納され、第2読取ローラ26側の面に、コンタクトガラスが設けられていて、当該コンタクトガラスを通して、第2読取ローラ26との間を搬送される原稿や第2読取ローラ26の基準白色読取面26aを読み取る。
【0049】
そして、複写装置1は、両面コピーモードが選択された場合には、表面を上向きにして原稿台21にセットされた原稿を、一枚ずつ原稿搬送経路23を搬送し、第1読取部11で表面の画像を読み取って、密着イメージセンサ27で裏面の画像を読み取る。そして、複写装置1は、これらの第1読取部11と密着イメージセンサ27で読み取った画像を同一の用紙Pの表面と裏面とに記録出力し、両面コピーを行う。
【0050】
複写装置1は、画像処理回路54において、原稿の画像データに対して、黒シェーディング補正、白シェーディング補正、γ補正などの画像処理を行い、この場合の白シェーディング補正に用いる白シェーディングデータの作成を、密着イメージセンサ27では、センサチップ62に対向配置された第2読取ローラ26の基準白色読取面26aを読み取ることにより行う。
【0051】
そして、複写装置1は、画像処理回路54に、図4に示す白シェーディング補正回路70を備えており、白シェーディング補正回路70は、シェーディングデータ生成回路71、異常検出回路72及びシェーディング演算回路73等を備えている。なお、以下の説明では、白シェーディング補正回路70に密着イメージセンサ27からの画像データが入力される場合について説明する。
【0052】
シェーディングデータ生成回路71は、平均値回路74、比較回路75、FIFO(First−In First−Out)76を備え、異常検出回路72は、min値検出回路77と比較回路78を備えている。
【0053】
シェーディングデータ生成回路(シェーディングデータ生成手段)71は、平均値回路74に密着イメージセンサ27から第2読取ローラ26の基準白色読取面26aを読み取ったときの画像データが入力され、平均値回路74は、当該第2読取ローラ26の基準白色読取面26aを読み取ったときの密着イメージセンサ27からの画像データをLライン毎にmブロックに分割して各ブロック内のLラインの単純平均を求めて、比較回路75に出力する。すなわち、各ブロック内の各ラインにおける各画素の画像データの平均値を求める。
【0054】
この場合、各ブロックの幅(ライン数L)を基準白色読取面26aの幅よりも小さく(すなわち、基準白色読取面26aの読取ライン数よりライン数Lを少なく)するのが望ましい。
【0055】
また、第2読取ローラ26の読取範囲を1周分に限定することなく、第2読取ローラ26の1周分を超える範囲、例えば、2周分、3周分を第2読取ローラ26の読取範囲として、第2読取ローラ26の表面の1周分をブロックに分割すると、端数分が出るように各ブロックの幅を設定するようにしてもよい。
【0056】
そして、シェーディングデータ生成回路71は、平均値回路74で求めた各ブロックの各平均値のピーク値を比較回路75、FIFO76で求める。すなわち、平均値回路74から各ブロックの平均値が比較回路75に順次出力され、比較回路75は、先行するブロックの平均値と後続するブロックの平均値とを比較して、値の大きい方をFIFO76に出力する。FIFO76は、先行するブロックの平均値のうち最大値となったものを記憶して、順次比較回路75に出力する。シェーディングデータ生成回路71は、上記処理を全てのブロックについて繰り返し行って、FIFO76にピーク値を記憶し、このピーク値を白シェーディングデータとして異常検出回路72のmin値検出回路77及びシェーディング演算回路73に出力する。
【0057】
異常検出回路(異常判定手段)72のmin値検出回路77は、シェーディングデータ生成回路71から入力されるシェーディングデータのmin値(最小値)を検出して、検出したmin値を比較回路78に出力する。比較回路78には、予め設定された比較値(比較基準値)が入力され、比較回路78は、min値検出回路77から入力されるシェーディングデータのmin値と比較値を比較して、シェーディングデータのmin値が比較値よりも小さいと、異常と判定して、本体制御部52に異常信号を出力する。
【0058】
本体制御部52は、異常検出回路72から異常信号が入力されると、後述するように、読取動作の停止及びユーザへの清掃を促す旨のメッセージ(警報)を操作部53のLCDに表示出力させる。なお、このユーザへの光学経路の清掃を促す旨の警報は、操作部53のLCDに表示するものに限るものではなく、例えば、当該警報のメッセージを音声出力してもよいし、表示出力と音声出力の両方を行ってもよい。
【0059】
シェーディング演算回路(シェーディング補正手段)73には、上記シェーディングデータ生成回路71からのシェーディングデータと、密着イメージセンサ27の原稿を読み取った画像データが入力され、シェーディング演算回路73は、シェーディングデータ生成回路71からのシェーディングデータを用いて、原稿の画像データのシェーディング補正を行う。
【0060】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態の複写装置1は、密着イメージセンサ27が第2読取ローラ26を読み取ったときのシェーディングデータの異常の判定をシェーディングデータのmin値に基づいて適切に行って、無駄な原稿の読み取りやコピー動作を防止するとともに、読取品質の良好な画像の読み取りを行う。
【0061】
すなわち、複写装置1は、図5に示すように、シェーディング補正時、または、任意のタイミングで、白基準部材としての第2読取ローラ26の基準白色読取面26aを読み取って(ステップS101)、シェーディングデータ生成回路71で、上述のようにシェーディングデータを生成し(ステップS102)、異常検出回路72のmin値検出回路77でシェーディングデータのmin値を検出する(ステップS103)。
【0062】
複写装置1は、この検出したシェーディングデータのmin値を予め設定されている比較値と比較回路78で比較して、シェーディングデータのmin値が比較値よりも小さいか否かに基づいて、シェーディングデータが異常であるか否かチェックし(ステップS104)、比較回路78は、シェーディングデータのmin値が比較値よりも大きいと正常であると判定し、シェーディングデータのmin値が比較値よりも小さいと異常であると判定して、判定結果を本体制御部52に出力する。
【0063】
複写装置1は、ステップS104で、シェーディング異常でないときには、本体制御部52の制御下で、通常の処理、例えば、通常の原稿の読取動作を行って、密着イメージセンサ27の読み取った原稿の画像データをシェーディングデータ生成回路71の生成したシェーディングデータに基づいて、シェーディング演算回路73でシェーディング補正する。
【0064】
ステップS104で、シェーディング異常であるときには、本体制御部52は、原稿の読取動作を中止し(ステップS105)、密着イメージセンサ27のコンタクトガラスや第2読取ローラ26等のシェーディングデータの読取時の光学経路上の清掃を促す旨のメッセージを複写装置1の操作部53のLCDに表示出力等して(ステップS106)、処理を終了する。
【0065】
また、複写装置1は、シェーディング異常の有無の検出を、複写装置1の電源の投入時や、図6に示すように、コピーの終了時に行ってもよい。すなわち、複写装置1は、コピーが終了すると、すなわち、原稿読取動作を行った際の当該原稿読取動作の最終原稿の読み取りが完了すると(ステップS201)、白基準部材としての第2読取ローラ26の基準白色読取面26aを読み取って(ステップS202)、シェーディングデータ生成回路71でシェーディングデータを生成し(ステップS203)、異常検出回路72のmin値検出回路77でシェーディングデータのmin値を検出する(ステップS204)。
【0066】
複写装置1は、この検出したシェーディングデータのmin値を予め設定されている比較値と比較回路78で比較して、シェーディングデータのmin値が比較値よりも小さいか否かに基づいて、シェーディングデータ異常であるか否かチェックし(ステップS205)、比較回路78は、シェーディングデータのmin値が比較値よりも高いと正常であると判定し、シェーディングデータのmin値が比較値よりも小さいと異常であると判定して、判定結果を本体制御部52に出力する。
【0067】
複写装置1は、ステップS205で、シェーディング異常でないときには、そのまま処理を終了し、シェーディング異常であるときには、本体制御部52の制御下で、密着イメージセンサ27のコンタクトガラスや第2読取ローラ26等のシェーディングデータの読取時の光学経路上の清掃を促す旨のメッセージを複写装置1の操作部53のLCDに表示出力等して(ステップS206)、処理を終了する。
【0068】
このように、本実施の形態の複写装置1は、所定タイミングに、密着イメージセンサ27に白基準部材としての第2読取ローラ26を読み取り、第2読取ローラ26を読み取った画像データからシェーディングデータ生成回路71がシェーディングデータを生成し、当該シェーディングデータの最小値を検出し当該最小値を所定の比較値と比較して当該最小値が当該比較値より小さいとシェーディングデータが異常であると判定する異常検出回路72が、当該シェーディングデータに基づいて異常判定するシェーディングデータ異常判定処理を行って、異常検出回路72がシェーディングデータが異常であると判定すると、原稿の読取動作を停止している。
【0069】
したがって、第2読取ローラ26だけでなくコンタクトガラス等の光学経路の汚れの有無を簡単かつ高精度に検出して、シェーディングデータが正常か否かを簡単かつ高精度に判断することができ、異常時には読取動作を中止して、無駄な読取動作を防止することができるとともに、利用性を向上させつつ高品質の読取画像を得ることができる。
【0070】
また、本実施の形態の複写装置1は、シェーディングデータ異常判定処理で異常検出回路72がシェーディングデータが異常であると判定すると、光学経路の清掃を促す旨の警報を、例えば、操作部53のLCDに出力している。
【0071】
したがって、安定したシェーディングデータの取得を適切に確保することができ、スジやムラのない高品質な読取画像を得ることができる。
【0072】
さらに、本実施の形態の複写装置1は、シェーディングデータ異常判定処理を、複写装置1の電源の投入時及び原稿読取動作を行った際の当該原稿読取動作の最終原稿読取完了時に実施している。
【0073】
したがって、1枚目の原稿の画像の読み取りまでの時間(ファースト読取時間)を短くすることができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0074】
図7〜図9は、本発明の本発明の画像読取装置の第2の実施の形態を示す図である。
【0075】
なお、本実施の形態は、上記第1の実施の形態の複写装置1と同様の複写装置に適用したものであり、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態の複写装置1と同様の構成部分には、同一の符号を付してその詳細な説明を省略するとともに、図示しない部分についても、必要に応じて、第1の実施の形態で用いた符号をそのまま用いて説明する。
【0076】
図7は、本実施の形態の複写装置1の画像処理回路54の備えている白シェーディング補正回路80の回路ブロック構成図であり、白シェーディング補正回路80は、上記第1の実施の形態の複写装置1と同様のシェーディングデータ生成回路71及びシェーディング演算回路73を備えているとともに、異常検出回路81を備えている。
【0077】
シェーディングデータ生成回路71は、上述のように、平均値回路74、比較回路75、FIFO(First−In First−Out)76を備え、密着イメージセンサ27の読み取った第2読取ローラ26の基準白色読取面26aの画像データからシェーディングデータを生成して、異常検出回路81とシェーディング演算回路73に出力する。
【0078】
異常検出回路(異常判定手段)81は、max値・min値検出回路82と比較回路83を備えており、シェーディングデータ生成回路71からのシェーディングデータが、max値・min値検出回路82に入力される。
【0079】
max値・min値検出回路82は、シェーディングデータ生成回路71からのシェーディングデータのmax値(最大値)とmin値(最小値)を検出し、検出したmax値とmin値の差分値を求めて、比較回路83に出力する。
【0080】
比較回路83には、予め設定された比較値(比較基準値)が入力され、比較回路78は、max値・min値検出回路82から入力されるシェーディングデータのmax値とmin値との差分値を比較値と比較して、シェーディングデータの差分値が比較値よりも大きいと、異常と判定して、本体制御部52に異常信号を出力する。
【0081】
本体制御部52は、異常検出回路81から異常信号が入力されると、後述するように、読取動作の停止及びユーザへの清掃を促す旨のメッセージ(警報)を操作部53のLCDに表示出力させる。なお、このユーザへの光学経路の清掃を促す旨の警報は、操作部53のLCDに表示するものに限るものではなく、例えば、当該警報のメッセージを音声出力してもよいし、表示出力と音声出力の両方を行ってもよい。
【0082】
シェーディング演算回路73には、上記シェーディングデータ生成回路71からのシェーディングデータと、密着イメージセンサ27の読み取った原稿の画像データが入力され、シェーディング演算回路73は、シェーディングデータ生成回路71からのシェーディングデータを用いて、原稿の画像データのシェーディング補正を行う。
【0083】
次に、本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態の複写装置1は、密着イメージセンサ27が第2読取ローラ26を読み取ったときのシェーディングデータの異常の判定をシェーディングデータのmax値とmin値の差分値に基づいて適切に行って、無駄な原稿の読み取りやコピー動作を防止するとともに、読取品質の良好な画像の読み取りを行う。
【0084】
すなわち、複写装置1は、図8に示すように、シェーディング補正時、または、任意のタイミングで、白基準部材としての第2読取ローラ26の基準白色読取面26aを読み取って(ステップS301)、シェーディングデータ生成回路71で、上述のようにシェーディングデータを生成し(ステップS302)、異常検出回路81のmax値・min値検出回路82でシェーディングデータのmax値とmin値を検出して、その差分値を算出する(ステップS303)。
【0085】
このとき、max値・min値検出回路82は、本体制御部52の制御下で、読取対象の原稿サイズに対応するデータ範囲を異常検出範囲として、当該異常検出範囲におけるシェーディングデータの最大値と最小値を検出して、当該最大値と最小値の差分値を算出する。
【0086】
複写装置1は、この検出したシェーディングデータのmax値とmin値の差分値を予め設定されている比較値と比較回路83で比較して、シェーディングデータのmax値とmin値の差分値が比較値よりも大きいか否かに基づいて、シェーディングデータ異常であるか否かチェックし(ステップS304)、比較回路83は、シェーディングデータのmax値とmin値の差分値が比較値よりも小さいと正常であると判定し、シェーディングデータのmax値とmin値の差分値が比較値よりも大きいと異常であると判定して、判定結果を本体制御部52に出力する。
【0087】
複写装置1は、ステップS304で、シェーディング異常でないときには、本体制御部52の制御下で、通常の処理、例えば、通常の原稿の読取動作を行って、密着イメージセンサ27の読み取った原稿の画像データをシェーディングデータ生成回路71の生成したシェーディングデータに基づいて、シェーディング演算回路73でシェーディング補正する。
【0088】
ステップS104で、シェーディング異常であるときには、本体制御部52は、原稿の読取動作を中止し(ステップS305)、密着イメージセンサ27のコンタクトガラスや第2読取ローラ26等のシェーディングデータの読取時の光学経路上の清掃を促す旨のメッセージを複写装置1の操作部に表示出力等して(ステップS306)、処理を終了する。
【0089】
また、複写装置1は、シェーディング異常の有無の検出を、図9に示すように、コピーの終了時に行ってもよい。すなわち、複写装置1は、コピーが終了すると(ステップS401)、白基準部材としての第2読取ローラ26の基準白色読取面26aを読み取って(ステップS402)、シェーディングデータ生成回路71でシェーディングデータを生成し(ステップS403)、異常検出回路81のmax値・min値検出回路82でシェーディングデータのmax値とmin値を検出して、その差分値を算出する(ステップS404)。
【0090】
このとき、max値・min値検出回路82は、本体制御部52の制御下で、読取対象の原稿サイズに対応するデータ範囲を異常検出範囲として、当該異常検出範囲におけるシェーディングデータの最大値と最小値を検出して、当該最大値と最小値の差分値を算出する。
【0091】
複写装置1は、この算出したシェーディングデータのmax値とmin値の差分値を予め設定されている比較値と比較回路83で比較して、シェーディングデータのmax値とmin値の差分値が比較値よりも大きいか否かに基づいて、シェーディングデータ異常であるか否かチェックし(ステップS405)、比較回路83は、シェーディングデータのmax値とmin値の差分値が比較値よりも小さいと正常であると判定し、シェーディングデータのmax値とmin値の差分値が比較値よりも大きいと異常であると判定して、判定結果を本体制御部52に出力する。
【0092】
複写装置1は、ステップS405で、シェーディング異常でないときには、そのまま処理を終了し、シェーディング異常であるときには、本体制御部52の制御下で、密着イメージセンサ27のコンタクトガラスや第2読取ローラ26等のシェーディングデータの読取時の光学経路上の清掃を促す表示を複写装置1の操作部に表示出力して(ステップS406)、処理を終了する。
【0093】
なお、上記説明では、max値・min値検出回路82が、読取対象の原稿サイズに対応するデータ範囲を異常検出範囲として、当該異常検出範囲におけるシェーディングデータの最大値と最小値を検出して、当該最大値と最小値の差分値を算出しているが、密着イメージセンサ27の読み取る範囲を、読取対象の原稿サイズに対応するデータ範囲を異常検出範囲として、当該異常検出範囲を読み取るようにしてもよい。
【0094】
このように、本実施の形態の複写装置1は、所定タイミングに、密着イメージセンサ27に第2読取ローラ26を読み取らせ、第2読取ローラ26を読み取った画像データからシェーディングデータ生成回路71にシェーディングデータを生成させ、当該シェーディングデータの最大値と最小値を検出して当該最大値と最小値の差分値を算出し当該差分値を所定の比較値と比較して当該差分値が当該比較値より大きいとシェーディングデータが異常であると判定する異常検出回路81に、当該シェーディングデータに基づいて異常判定させるシェーディングデータ異常判定処理を行って、異常検出回路81がシェーディングデータが異常であると判定すると、原稿の読取動作を停止させている。
【0095】
したがって、第2読取ローラ26だけでなくコンタクトガラス等の光学経路の汚れの有無を簡単かつ高精度に検出して、シェーディングデータが正常か否かを簡単かつ高精度に判断することができ、異常時には読取動作を中止して、無駄な読取動作を防止することができるとともに、利用性を向上させつつ高品質の読取画像を得ることができる。
【0096】
また、本実施の形態の複写装置1は、シェーディングデータ異常判定処理で、読取対象の原稿サイズに対応するデータ範囲を異常検出範囲として、異常検出回路81が、当該異常検出範囲におけるシェーディングデータの最大値と最小値を検出して、当該最大値と最小値の差分値に基づいて異常判定している。
【0097】
したがって、シェーディングデータ異常判定処理を読取原稿サイズに対応する範囲でのみ行って、処理時間を短縮することができ、シェーディングデータが正常か否かを簡単かつ高精度に判断して、無駄な読取動作を防止することができるとともに、利用性をより一層向上させつつ高品質の読取画像を得ることができる。
【0098】
さらに、本実施の形態の複写装置1は、シェーディングデータ異常判定処理で、読取対象の原稿サイズに対応する第2読取ローラ26の範囲を異常検出範囲として、密着イメージセンサ27に当該第2読取ローラ26の当該異常検出範囲を読み取らせ、密着イメージセンサ27の読み取った第2読取ローラ26の当該異常検出範囲の画像データに基づいてシェーディングデータ異常判定処理を実施している。
【0099】
したがって、シェーディングデータ異常判定処理のための密着イメージセンサ27による第2読取ローラ26の読み取りを読取原稿サイズに対応する範囲でのみ行って、処理時間を短縮するとともに機械駆動範囲を少なくすることができ、シェーディングデータが正常か否かを簡単かつ高精度に判断して、無駄な読取動作を防止することができるとともに、利用性をより一層させることができる。
【0100】
また、本実施の形態の複写装置1は、シェーディングデータ異常判定処理で異常検出回路81がシェーディングデータが異常であると判定すると、光学経路の清掃を促す旨の警報を操作部53のLCDに表示したり、音声出力している。
【0101】
したがって、安定したシェーディングデータの取得を適切に確保することができ、スジやムラのない高品質な読取画像を得ることができる。
【0102】
さらに、本実施の形態の複写装置1は、シェーディングデータ異常判定処理を、複写装置1の電源の投入時及び原稿読取動作を行った際の当該原稿読取動作の最終原稿読取完了時に実施している。
【0103】
したがって、1枚目の原稿の画像の読み取りまでの時間(ファースト読取時間)を短くすることができ、利用性をより一層向上させることができる。
【0104】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0105】
例えば、上記実施の形態においては、両面原稿を読み取る画像読取装置1の固定されている密着イメージセンサ27について適用した場合について説明したが、両面原稿を読み取る画像読取装置に限るものではなく、例えば、片面原稿を密着イメージセンサで読み取る画像読取装置にも同様に適用することができる。
【0106】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の画像読取装置によれば、搬送される原稿に光を照射して当該原稿からの反射光を光電変換して当該原稿の画像を読み取る固定された画像読取手段で、白色に施されてシェーディングデータを提供する白基準部材の所定範囲を読み取り、当該白基準部材を読み取った画像データからシェーディング補正用のシェーディングデータをシェーディングデータ生成手段で生成して、当該シェーディングデータに基づいて画像読取手段の読み取った原稿の画像データをシェーディング補正手段でシェーディング補正するに際して、制御手段が、所定タイミングに、画像読取手段に白基準部材を読み取らせ、当該白基準部材を読み取った画像データからシェーディングデータ生成手段にシェーディングデータを生成させ、当該シェーディングデータの最小値を検出し当該最小値を所定の比較基準値と比較して当該最小値が当該比較基準値より小さいとシェーディングデータが異常であると判定する異常判定手段に、当該シェーディングデータに基づいて異常判定させるシェーディングデータ異常判定処理を行って、当該異常判定手段がシェーディングデータが異常であると判定すると、原稿の読取動作を停止させるので、白基準部材だけでなくコンタクトガラス等の光学経路の汚れの有無を簡単かつ高精度に検出して、シェーディングデータが正常か否かを簡単かつ高精度に判断することができ、異常時には読取動作を中止して、無駄な読取動作を防止することができるとともに、利用性を向上させつつ高品質の読取画像を得ることができる。
【0107】
請求項2記載の発明の画像読取装置によれば、搬送される原稿に光を照射して当該原稿からの反射光を光電変換して当該原稿の画像を読み取る固定された画像読取手段で、白色に施されてシェーディングデータを提供する白基準部材の所定範囲を読み取り、当該白基準部材を読み取った画像データからシェーディング補正用のシェーディングデータをシェーディングデータ生成手段で生成して、当該シェーディングデータに基づいて画像読取手段の読み取った原稿の画像データをシェーディング補正手段でシェーディング補正するに際して、制御手段が、所定タイミングに、画像読取手段に白基準部材を読み取らせ、当該白基準部材を読み取った画像データからシェーディングデータ生成手段にシェーディングデータを生成させ、当該シェーディングデータの最大値と最小値を検出して当該最大値と最小値の差分値を算出し当該差分値を所定の比較基準値と比較して当該差分値が当該比較基準値より大きいとシェーディングデータが異常であると判定する異常判定手段に、当該シェーディングデータに基づいて異常判定させるシェーディングデータ異常判定処理を行って、当該異常判定手段がシェーディングデータが異常であると判定すると、原稿の読取動作を停止させるので、白基準部材だけでなくコンタクトガラス等の光学経路の汚れの有無を簡単かつ高精度に検出して、シェーディングデータが正常か否かを簡単かつ高精度に判断することができ、異常時には読取動作を中止して、無駄な読取動作を防止することができるとともに、利用性を向上させつつ高品質の読取画像を得ることができる。
【0108】
請求項3記載の発明の画像読取装置によれば、シェーディングデータ異常判定処理で、読取対象の原稿サイズに対応するデータ範囲を異常検出範囲として、異常判定手段が、当該異常検出範囲におけるシェーディングデータの最小値または最大値と最小値を検出して、当該最小値または当該最大値と最小値の差分値に基づいて異常判定するので、シェーディングデータ異常判定処理を読取原稿サイズに対応する範囲でのみ行って、処理時間を短縮することができ、シェーディングデータが正常か否かを簡単かつ高精度に判断して、無駄な読取動作を防止することができるとともに、利用性をより一層向上させつつ高品質の読取画像を得ることができる。
【0109】
請求項4記載の発明の画像読取装置によれば、シェーディングデータ異常判定処理で、読取対象の原稿サイズに対応する白基準部材の範囲を異常検出範囲として、画像読取手段が当該白基準部材の当該異常検出範囲を読み取り、当該画像読取手段の読み取った当該白基準部材の当該異常検出範囲の画像データに基づいてシェーディングデータ異常判定処理を実施するので、シェーディングデータ異常判定処理のための画像読取手段による白基準部材の読み取りを読取原稿サイズに対応する範囲でのみ行って、処理時間を短縮するとともに機械駆動範囲を少なくすることができ、シェーディングデータが正常か否かを簡単かつ高精度に判断して、無駄な読取動作を防止することができるとともに、利用性をより一層させることができる。
【0110】
請求項5記載の発明の画像読取装置によれば、制御手段が、シェーディングデータ異常判定処理で異常判定手段がシェーディングデータが異常であると判定すると、画像読取手段の光学経路の清掃を促す旨の警報を警報手段から出力するので、安定したシェーディングデータの取得を適切に確保することができ、スジやムラのない高品質な読取画像を得ることができる。
【0111】
請求項6記載の発明の画像読取装置によれば、シェーディングデータ異常判定処理を、画像読取装置の電源の投入時及び原稿読取動作を行った際の当該原稿読取動作の最終原稿読取完了時に実施するので、1枚目の原稿の画像の読み取りまでの時間(ファースト読取時間)を短くすることができ、利用性をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像読取装置の第1の実施の形態を適用した複写装置の要部正面概略構成図。
【図2】図1の複写装置の密着イメージセンサ部分の拡大正面図。
【図3】図1の複写装置の密着イメージセンサの画像処理関係の要部回路ブロック図。
【図4】図3の画像処理回路に含まれる白シェーディング補正回路の回路ブロック図。
【図5】図1の複写装置によるシェーディングデータ異常判定処理を示すフローチャート。
【図6】図1の複写装置によるコピー終了時のシェーディングデータ異常判定処理を示すフローチャート。
【図7】本発明の画像読取装置の第2の実施の形態を適用した複写装置の画像処理回路に含まれる白シェーディング補正回路の回路ブロック図。
【図8】図7の複写装置によるシェーディングデータ異常判定処理を示すフローチャート。
【図9】図7の複写装置によるコピー終了時のシェーディングデータ異常判定処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 複写装置
2 本体筐体
3 第1コンタクトガラス
4 第2コンタクトガラス
5 ランプ
6 第1ミラー
7 第2ミラー
8 第3ミラー
9 レンズ
10 第1CCD
11 第1読取部
20 ADF
21 原稿台
22 給紙部
23 原稿搬送経路
24 搬送ローラ
25 第1読取ローラ
26 第2読取ローラ
26a 基準白色読取面
27 密着イメージセンサ
28 原稿排紙部
30 画像形成部
31 感光体
32 書込ユニット
33 現像部
34 転写部
35 搬送部
36 定着部
37 搬送切換排紙部
38 反転ユニット
39 両面搬送ユニット
40 給紙トレイ群
41 搬送ユニット
42 排紙トレイ
51 コントローラ
52 本体制御部
53 操作部
54 画像処理回路
61 光源
62 センサチップ
63 AMP回路
64 A/D変換回路
65 画像処理回路
66 フレームメモリ
67 出力制御回路
68 I/F回路
70 白シェーディング補正回路
71 シェーディングデータ生成回路
72 異常検出回路
73 シェーディング演算回路
74 平均値回路
75 比較回路
76 FIFO
77 min値検出回路
78 比較回路
80 白シェーディング補正回路
81 異常検出回路
82 max値・min値検出回路
83 比較回路

Claims (6)

  1. 搬送される原稿に光を照射して当該原稿からの反射光を光電変換して当該原稿の画像を読み取る固定された画像読取手段と、白色に施されてシェーディングデータを提供する白基準部材と、前記画像読取手段が当該白基準部材の所定範囲を読み取った画像データからシェーディング補正用のシェーディングデータを生成するシェーディングデータ生成手段と、当該シェーディングデータ生成手段の生成するシェーディングデータに基づいて前記画像読取手段の読み取った原稿の画像データをシェーディング補正するシェーディング補正手段と、を備えた画像読取装置において、前記シェーディングデータ生成手段の生成する前記シェーディングデータの最小値を検出し、当該最小値を所定の比較基準値と比較して当該最小値が当該比較基準値より小さいとシェーディングデータが異常であると判定する異常判定手段と、所定のタイミングで、前記画像読取手段に前記白基準部材の所定範囲を読み取らせて当該画像読取手段の読み取った画像データから前記シェーディングデータ生成手段にシェーディングデータを生成させ、前記異常判定手段に当該シェーディングデータの異常の有無を判定させるシェーディングデータ異常判定処理を行って、当該異常判定手段がシェーディングデータが異常であると判定すると、原稿の読取動作を停止させる制御手段と、を備えていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 搬送される原稿に光を照射して当該原稿からの反射光を光電変換して当該原稿の画像を読み取る固定された画像読取手段と、白色に施されてシェーディングデータを提供する白基準部材と、前記画像読取手段が当該白基準部材の所定範囲を読み取った画像データからシェーディング補正用のシェーディングデータを生成するシェーディングデータ生成手段と、当該シェーディングデータ生成手段の生成するシェーディングデータに基づいて前記画像読取手段の読み取った原稿の画像データをシェーディング補正するシェーディング補正手段と、を備えた画像読取装置において、前記シェーディングデータ生成手段の生成する前記シェーディングデータの最大値と最小値を検出して当該最大値と最小値の差分値を算出し、当該差分値を所定の比較基準値と比較して当該差分値が当該比較基準値より大きいとシェーディングデータが異常であると判定する異常判定手段と、所定のタイミングで、前記画像読取手段に前記白基準部材の所定範囲を読み取らせて当該読取手段の読み取った画像データから前記シェーディングデータ生成手段にシェーディングデータを生成させ、前記異常判定手段に当該シェーディングデータの異常の有無を判定させるシェーディングデータ異常判定処理を行って、当該異常判定手段がシェーディングデータが異常であると判定すると、原稿の読取動作を停止させる制御手段と、を備えていることを特徴とする画像読取装置。
  3. 前記制御手段は、前記シェーディングデータ異常判定処理で、読取対象の原稿サイズに対応するデータ範囲を異常検出範囲として、前記異常判定手段に当該異常検出範囲における前記シェーディングデータの最小値または最大値と最小値を検出させて、当該最小値または当該最大値と最小値の差分値に基づいて異常判定させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像読取装置。
  4. 前記制御手段は、前記シェーディングデータ異常判定処理で、読取対象の原稿サイズに対応する前記白基準部材の範囲を異常検出範囲として、前記画像読取手段に当該白基準部材の当該異常検出範囲を読み取らせ、当該画像読取手段の読み取った当該白基準部材の当該異常検出範囲の画像データに基づいて前記シェーディングデータ異常判定処理を実施することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像読取装置。
  5. 前記画像読取装置は、所定の警報手段を備え、前記制御手段は、前記シェーディングデータ異常判定処理で前記異常判定手段がシェーディングデータが異常であると判定すると、前記画像読取手段の光学経路の清掃を促す旨の警報を前記警報手段に出力させることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 前記制御手段は、前記シェーディングデータ異常判定処理を、前記画像読取装置の電源の投入時及び原稿読取動作を行った際の当該原稿読取動作の最終原稿読取完了時に実施することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6996297B2 (ja) 2017-12-28 2022-01-17 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置

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