JP2004311225A - 触媒粉体及び触媒電極、並びに電気化学デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】出力特性の向上を図ることができる触媒粉体及び触媒電極、並びに電気化学デバイスを提供すること。
【解決手段】電極に含まれる触媒粉体1であって、触媒粉体1が、導電性粉体2に、少なくとも触媒3からなる触媒物質が担持されてなり、前記触媒物質/触媒粉体1の割合が重量比率で55〜75重量%であり、前記触媒物質の面積密度が1〜3mg/cmである、触媒粉体1。前記触媒粉体1と固体高分子電解質とを含有する触媒電極。少なくとも2つの電極と、これらの電極の間に挟持されたイオン伝導体とからなり、上記の本発明の触媒電極が、前記電極のうちの少なくとも1つを構成している、電気化学デバイス。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、触媒粉体及び触媒電極、並びに電気化学デバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
固体高分子電解質型燃料電池は、ほかの型式の燃料電池と比較して高いエネルギー密度が得られ、また小型化が容易であると考えられることから、ポータブル用途での期待が非常に大きい。そのために昨今、世界中で開発が盛んになっており、注目されている分野である。
【0003】
固体高分子電解質型燃料電池のセル構造は、カソード用集電体/カソード電極(酸素極)側触媒層/固体高分子型電解質/アノード電極(燃料極)側触媒層/アノード用集電体の積層構造となっており、各々の材料やその作製方法、セル構造の作製方法等において様々な研究が行われている(例えば、後記の特許文献1参照。)。
【0004】
また、固体高分子電解質型燃料電池は、上述したカソード側に酸素が供給されると共に、アノード側には水素やアルコールなどの燃料が供給され、これにより発電するメカニズムとなっている。
【0005】
上記したカソード電極若しくはアノード電極側の触媒層は、固体高分子電解質と、カーボン粉体に白金等の触媒粒子を担持させてなる触媒粉体とから構成され、触媒粒子の割合としては20〜55重量%が最適と考えられている(例えば、後記の特許文献2参照。)。これは、白金等の触媒粒子の使用量と粒径、比表面積から触媒粒子の有効利用率を考慮した場合に、最適と考えられてきたからである。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−36418号公報(2頁右下欄42行目〜3頁第3欄9行目)
【特許文献2】
特開平8−117598号公報(3頁第3欄12〜22行目)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、出力電流を上げるために触媒層における触媒粒子の面積密度を大きくするには、触媒層の厚みを大きくするしかなかった。そして、上記したような触媒粒子の担持率が20〜55重量%の触媒粉体を使用する場合、触媒層の厚みを大きくすると、触媒粉体の比表面積が大きいために必要となるバインダー量が多くなり、電極内部の電子抵抗が大きくなる。また、触媒層を厚く形成すると、その層にクラックが生じる等の問題があり、触媒層の安定性が低下する。
【0008】
一方、触媒粒子の担持率が高い触媒紛体を用いた場合には、触媒粒子の比表面積が小さいことから充分な反応面積を得られず、良好な出力特性が発現しないという問題があった。
【0009】
本発明は、上述したような問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、出力特性の向上を図ることができる触媒粉体及び触媒電極、並びにこれらを用いた電気化学デバイスを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、電極に含まれる触媒粉体であって、前記触媒粉体が、導電性粉体に、少なくとも触媒からなる触媒物質が担持されてなり、前記触媒物質/前記触媒粉体の割合(前記触媒物質の担持率)が重量比率で55〜75重量%であり、かつ前記触媒物質の面積密度が1〜3mg/cmである、触媒粉体に係るものである。
【0011】
また、導電性粉体に、少なくとも触媒からなる触媒物質が担持されてなる触媒粉体と、固体高分子電解質とを含有する触媒電極であって、前記触媒粉体に対する前記触媒物質の割合が重量比率で55〜75重量%であり、かつ前記触媒粉体における前記触媒物質の面積密度が1〜3mg/cmである、触媒電極に係るものである。
【0012】
さらに、複数の電極と、これらの電極の間に挟持されたイオン伝導体とからなり、上記した本発明の触媒電極が、前記複数の電極の少なくとも1つを構成している、電気化学デバイスに係るものである。
【0013】
ここで、上記の「面積密度」は、電極の単位面積あたりの前記触媒物質の重量を意味する。
【0014】
本発明によれば、前記触媒物質の割合が重量比率で55〜75重量%であり、かつ前記触媒物質の面積密度が1〜3mg/cmと特定されているので、電極内の前記触媒の有効な反応面積を効果的にかつ容易に大きくすることが可能となり、出力特性の向上を図ることができる。
【0015】
また、前記触媒物質の割合と、前記触媒物質の面積密度との2つの条件を同時に満たすことで、例えば、上述した従来例のように触媒層の厚みを大きくしなくても、前記触媒の面積密度を大きくすることができる。これは、従来例に比べて本発明の触媒粉体の比表面積は小さくなるためであり、これによりバインダーとしても機能する前記固体高分子電解質の量を低減させることが可能となる。従って、電極の内部抵抗を低減させることができ、これに起因する電圧降下を抑制できることから、電気化学デバイスの出力を増大させることができる。
【0016】
さらに、前記触媒物質の割合が上記した範囲に特定されているので、従来の触媒粉体に比べて比表面積は小さく、例えば本発明の触媒粉体を溶媒に分散させ、従来例のような触媒層用の塗料を調製する際に、前記溶媒の使用量を低減させることが可能となり、環境負荷をも低減させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に基づく触媒粉体の概略断面図である。
【0018】
図1に示すように、本発明に基づく触媒粉体1は、導電性粉体2の表面に、前記触媒物質としての触媒3が担持されており、触媒粉体1に対する触媒3の割合が重量比率で55〜75重量%、より好ましくは57〜75重量%、更に好ましくは60〜70重量%であり、かつ触媒3の面積密度が1〜3mg/cmである。
【0019】
ここで、前記触媒物質は、触媒3のみからなっていてもよく、或いは触媒3の他にシリコン、シリコンオキサイド等の他の物質を有していてもよい(以下、同様。)。
【0020】
そして、本発明に基づく触媒粉体1は、電気化学デバイスの触媒電極に好適に用いることができる。
【0021】
即ち、本発明に基づく触媒電極は、上記した本発明に基づく触媒粉体と、固体高分子電解質とを含有し、前記触媒粉体に対する前記触媒物質の割合が重量比率で55〜75重量%(より好ましくは57〜75重量%、更に好ましくは60〜70重量%)であり、かつ前記触媒粉体における前記触媒物質の面積密度が1〜3mg/cmであることが重要である。
【0022】
具体的には、本発明に基づく触媒粉体と、前記固体高分子電解質とを含有する触媒層を形成し、この触媒層をカーボンシート等の集電体上に保持させることが好ましい。前記触媒層の厚みとしては、例えば5〜50μmとすることができる。
【0023】
ここで、出力電流を上げるために前記触媒粒子の面積密度を大きくするには、前記触媒層の厚みを大きくする必要がある。しかしながら、図2に示すように、前記触媒物質の割合が55重量%未満の場合、前記触媒物質が少ないため、前記触媒物質の担持率が低くなるに伴って触媒粉体の比表面積が大きくなるので、必要とする前記固体高分子電解質(バインダー)量が多くなり、前記触媒層の厚みを大きくすると、電極内部の電子抵抗が大きくなり、出力特性が低下する。また、前記触媒層を厚く形成すると、その層にクラックが生じる等の問題があり、前記触媒層の安定性が低下する。
【0024】
また、前記触媒物質の割合が75重量%を超える場合は、図2に示すように、前記触媒の比表面積が小さくなるため、充分な反応面積が得られず、出力特性が低下する。また、前記触媒を多く使用した場合には反応面積を大きくすることはできるが、前記触媒の使用量が著しく大きくなることからコスト面で不利となる。
【0025】
さらに、前記触媒物質の面積密度が1mg/cm未満の場合、有効な反応面積が得られず、良好な出力特性が得られない。また、3mg/cmを超える場合、前記触媒物質の面積密度が過剰に大きいため、前記触媒層の厚みが大きくなるために電極内部の電子抵抗が大きくなり、出力特性が低下する。また、前記触媒層が厚く形成されるために、その層にクラックが生じ易くなる等の問題があり、前記触媒層の安定性が低下する。
【0026】
従って、前記触媒物質の割合と、前記触媒物質の面積密度とを同時に、上記した各範囲内とすることにより、電極内の前記触媒の有効な反応面積を効果的にかつ容易に大きくすることが可能となり、出力特性の向上を図ることができる。
【0027】
また、前記触媒物質の割合と、前記触媒物質の面積密度との2つの条件を同時に満たすことで、例えば前記触媒層の厚みを大きくしなくても、前記触媒の面積密度を大きくすることができる。このため、従来例に比べて本発明に基づく触媒粉体の比表面積は小さくなり、バインダーとしても機能する前記固体高分子電解質の量を低減させることが可能となる。従って、電極の内部抵抗を低減させることができ、これに起因する電圧降下を抑制できることから、電気化学デバイスの出力を増大させることができる。
【0028】
さらに、前記触媒物質の割合が上記した範囲に特定されているので、従来例の触媒粉体に比べて比表面積は小さく、例えば本発明に基づく触媒粉体を溶媒に分散させ、前記触媒層用の塗料を調製する際に、前記溶媒の使用量を低減させることが可能となり、環境負荷をも低減させることができる。
【0029】
本発明に基づく触媒電極は、前記触媒物質の割合及び前記触媒物質の面積密度を上記した各範囲に特定すると共に、前記固体高分子電解質と前記触媒粉体との混合物に対する前記固体高分子電解質の割合を重量比でX%、前記触媒粉体の比表面積をYm/gとしたとき、
0.05重量%・g/m≦(X/Y)≦0.3重量%・g/m
を満たすことが望ましい。
【0030】
本発明において、前記触媒物質、前記導電性粉体等の比表面積は、ガス吸着法によって求められ、その測定にはN、COガス等が用いられる。
【0031】
ここで、前記X/Yが0.05重量%・g/m未満の場合、前記固体高分子電解質と前記触媒との接点が少ない、即ち反応面積が小さいために望ましい出力電流が得られないことがある。また、0.3重量%・g/mを超える場合、前記固体高分子電解質が密になりすぎて反応効率が低下し、出力特性が低下し易くなる。
【0032】
前記X/Yの値を上記した範囲内と特定することにより、電極内の有効な反応面積をより効果的にかつ容易に大きくすることが可能となり、出力特性を一層向上することが可能となる。
【0033】
また、本発明に基づく触媒電極は、本発明に基づく触媒粉体を前記固体高分子電解質によって結着して前記触媒層を形成することにより、前記触媒粉体を前記集電体上に充分な強度で保持することができる。
【0034】
本発明において、前記導電性粉体としては炭素粉体を用いることが好ましく、前記炭素粉体の比表面積が250m/g以上、1300m/g以下であることが好ましい。ここで、前記炭素粉体の比表面積が250m/g未満、或いは1300m/gを超える場合、触媒粉体としての特性が低下し易く、出力特性の向上を図ることができないことがある。
【0035】
また、前記触媒は、電子伝導性を有する少なくとも1種の貴金属であることが好ましく、例示するならば、白金、イリジウム、パラジウム、ロジウム、金及びルテニウムからなる群より選ばれる貴金属等、或いはこれらの混合物を挙げることができる。
【0036】
さらに、前記固体高分子電解質としては、ナフィオン(登録商標)(デュポン社製のパーフルオロスルホン酸樹脂)等を用いることができる。
【0037】
本発明に基づく触媒電極の製造方法としては、特に限定されないが、例えば、本発明に基づく触媒粉体と、前記固体高分子電解質と、任意のその他の材料とを混合して前記触媒層用の塗料を作製し、前記集電体上に前記触媒層用塗料を塗布し、乾燥することにより、製造することができる。
【0038】
本発明に基づく触媒電極は、例えば燃料電池として構成されている本発明に基づく電気化学デバイスに適用することができる。
【0039】
即ち、本発明に基づく電気化学デバイスは、複数の電極と、これらの電極の間に挟持されたイオン伝導体とからなり、本発明に基づく触媒電極が、前記複数の電極の少なくとも1つを構成していることが特徴的である。
【0040】
例えば、第1極と、第2極と、これらの両極間に挟持されたイオン伝導体とからなる基本的構造体において、前記第1極及び第2極のうち少なくとも前記第1極に本発明に基づく触媒電極を適用することができる。
【0041】
さらに具体的にいうと、第1極及び第2極のうちの少なくとも一方が、ガス電極である電気化学デバイスなどに対し、本発明に基づく触媒電極を好ましく適用することが可能である。
【0042】
図3は、例えば、本発明に基づく触媒電極を用いた燃料電池の具体例を示す。
【0043】
ここで、図3中の触媒層15は、導電性粉体(例えばカーボン粉体)の表面に、前記触媒物質としての前記触媒が担持されてなる本発明に基づく触媒粉体と、前記固体高分子電解質とを含有しており、前記触媒の割合が重量比率で55〜75重量%であり、かつ前記触媒の面積密度が1〜3mg/cmである。本発明に基づく触媒電極は、触媒層15と、多孔性のガス拡散性集電体としての例えばカーボンシート16とからなる多孔性のガス拡散性触媒電極である。但し、狭義には、触媒層15のみをガス拡散性触媒電極と称してもよい。また、本発明に基づく触媒電極を用いた第1極と、第2極との間には、イオン伝導体8が挟着されている。
【0044】
この燃料電池は、互いに対向する、端子4付きの、本発明に基づく触媒電極(但し、これは必ずしも負極に用いる必要はない。)を用いた負極(燃料極又は水素極)6、及び端子5付きの、本発明に基づく触媒電極を用いた正極(酸素極)7を有し、これらの両極間にイオン伝導体8が挟着されている。
【0045】
使用時には、負極6側ではH流路11中に水素ガスが通される。燃料(H)が流路11を通過する間に負極6に拡散し、負極6の前記触媒上でプロトン(H)を発生し、この発生したプロトンはイオン伝導体8中を通って正極7側へ移動し、そこでO流路13を通り正極7に拡散する酸素(空気)と正極7の前記触媒上で反応し、これにより所望の起電力が取り出される。
【0046】
かかる燃料電池は、本発明に基づく触媒電極が前記第1極及び第2極を構成し、前記触媒物質としての前記触媒の割合が重量比率で55〜75重量%であり、かつ前記触媒の面積密度が1〜3mg/cmと特定されているので、電極内の前記触媒の有効な反応面積を効果的にかつ容易に大きくすることが可能となり、出力特性の向上を図ることができる。
【0047】
また、前記触媒の割合と、前記触媒の面積密度との2つの条件を同時に満たすことで、例えば触媒層15の厚みを大きくしなくても、前記触媒の面積密度を大きくすることができる。これは、従来例に比べて本発明に基づく触媒粉体の比表面積は小さくなるためであり、これによりバインダーとしても機能する前記固体高分子電解質の量を低減させることが可能となる。従って、電極の内部抵抗を低減させることができ、これに起因する電圧降下を抑制できることから、電気化学デバイスの出力を増大させることができる。
【0048】
さらに、前記触媒の割合が上記した範囲に特定されているので、従来例の触媒粉体に比べて比表面積は小さく、例えば本発明に基づく触媒粉体を溶媒に分散させ、触媒層15用の塗料を調製する際に、前記溶媒の使用量を低減させることが可能となり、環境負荷をも低減させることができる。
【0049】
また、負極6側に燃料として水素ガスを供給する例を説明したが、水の存在下で有効なパーフルオロスルホン酸樹脂等を固体電解質又は/及びイオン伝導体に用いるときは、前記水素ガスに代えてメタノール、エタノール等の液体燃料を用いるのがよい。
【0050】
【実施例】
以下、実施例に基づいて本発明を具体的に説明する。
【0051】
実施例1
ケッチェンブラックEC(ケッチェン・ブラック・インターナショナル(株)社製、比表面積800m/g。以下、同様。)の表面に白金を65重量%担持させた触媒紛体(比表面積130m/g)10重量部に、純水10重量部を加えてよく湿潤させた後、1−プロパノール30重量部、5%ナフィオン(登録商標)溶液(デュポン(株)社製)60重量部を加え、十分に混合した。得られた塗料を、撥水処理を施したガス透過性集電体上に塗布し、乾燥させ、白金面積密度が2mg/cmの酸素極(カソード)を得た。
【0052】
また、ケッチェンブラックECの表面に白金−ルテニウム合金を60重量%担持させた触媒紛体(比表面積230m/g)10重量部に、純水20重量部を加えてよく湿潤させた後、1−プロパノール20重量部、5%ナフィオン(登録商標)溶液100重量部を加え、十分に混合した。得られた塗料を、撥水処理を施したガス透過性集電体上に塗布し、乾燥させ、白金−ルテニウム合金の面積密度が2mg/cmの燃料極(アノード)を得た。
【0053】
上記のようにして作製した電極間に、ナフィオン(登録商標)膜(デュポン(株)社製)を挟持させ、これらを接合してMEA(Membrane & Electro Assembly:電極電解質形成体)を作製し、図3に示すような燃料電池として構成された電気化学デバイスを得た。
【0054】
実施例2
ケッチェンブラックECの表面に白金を55重量%担持させた触媒紛体(比表面積200m/g)10重量部に、純水10重量部を加えてよく湿潤させた後、1−プロパノール20重量部、5%ナフィオン(登録商標)溶液(デュポン(株)社製)90重量部を加え、十分に混合した。得られた塗料を、撥水処理を施したガス透過性集電体上に塗布し、乾燥させ、白金面積密度が2mg/cmの酸素極(カソード)を得た以外は、実施例1と同様にしてMEAを作製し、電気化学デバイスを得た。
【0055】
実施例3
ケッチェンブラックECの表面に白金を75重量%担持させた触媒紛体(比表面積100m/g)10重量部に、純水10重量部を加えてよく湿潤させた後、1−プロパノール10重量部、5%ナフィオン(登録商標)溶液(デュポン(株)社製)40重量部を加え、十分に混合した。得られた塗料を、撥水処理を施したガス透過性集電体上に塗布し、乾燥させ、白金面積密度が2mg/cmの酸素極(カソード)を得た以外は、実施例1と同様にしてMEAを作製し、電気化学デバイスを得た。
【0056】
実施例4
ケッチェンブラックECの表面に白金を65重量%担持させた触媒紛体(比表面積130m/g)10重量部に、純水20重量部を加えてよく湿潤させた後、1−プロパノール70重量部、5%ナフィオン(登録商標)溶液(デュポン(株)社製)20重量部を加え、十分に混合した。得られた塗料を、撥水処理を施したガス透過性集電体上に塗布し、乾燥させ、白金面積密度が2mg/cmの酸素極(カソード)を得た以外は、実施例1と同様にしてMEAを作製し、電気化学デバイスを得た。
【0057】
実施例5
ケッチェンブラックECの表面に白金を65重量%担持させた触媒紛体(比表面積130m/g)10重量部に、純水20重量部を加えてよく湿潤させた後、5%ナフィオン(登録商標)溶液(デュポン(株)社製)100重量部を加え、十分に混合した。得られた塗料を、撥水処理を施したガス透過性集電体上に塗布し、乾燥させ、白金面積密度が2mg/cmの酸素極(カソード)を得た以外は、実施例1と同様にしてMEAを作製し、電気化学デバイスを得た。
【0058】
実施例6
ケッチェンブラックECの表面に白金を65重量%担持させた触媒紛体(比表面積130m/g)10重量部に、純水10重量部を加えてよく湿潤させた後、1−プロパノール30重量部、5%ナフィオン(登録商標)溶液(デュポン(株)社製)60重量部を加え、十分に混合した。得られた塗料を、撥水処理を施したガス透過性集電体上に塗布し、乾燥させ、白金面積密度が1mg/cmの酸素極(カソード)を得た以外は、実施例1と同様にしてMEAを作製し、電気化学デバイスを得た。
【0059】
実施例7
ケッチェンブラックECの表面に白金を65重量%担持させた触媒紛体(比表面積130m/g)10重量部に、純水10重量部を加えてよく湿潤させた後、1−プロパノール30重量部、5%ナフィオン(登録商標)溶液(デュポン(株)社製)60重量部を加え、十分に混合した。得られた塗料を、撥水処理を施したガス透過性集電体上に塗布し、乾燥させ、白金面積密度が3mg/cmの酸素極(カソード)を得た以外は、実施例1と同様にしてMEAを作製し、電気化学デバイスを得た。
【0060】
実施例8
ケッチェンブラックECの表面に白金を65重量%担持させた触媒紛体(比表面積130m/g)10重量部に、純水10重量部を加えてよく湿潤させた後、5%ナフィオン(登録商標)溶液(デュポン(株)社製)160重量部を加え、十分に混合した。得られた塗料を、撥水処理を施したガス透過性集電体上に塗布し、乾燥させ、白金面積密度が2mg/cmの酸素極(カソード)を得た以外は、実施例1と同様にしてMEAを作製し、電気化学デバイスを得た。
【0061】
実施例9
ケッチェンブラックECの表面に白金を65重量%担持させた触媒紛体(比表面積130m/g)10重量部に、純水20重量部を加えてよく湿潤させた後、1−プロパノール60重量部、5%ナフィオン(登録商標)溶液(デュポン(株)社製)10重量部を加え、十分に混合した。得られた塗料を、撥水処理を施したガス透過性集電体上に塗布し、乾燥させ、白金面積密度が2mg/cmの酸素極(カソード)を得た以外は、実施例1と同様にしてMEAを作製し、電気化学デバイスを得た。
【0062】
実施例10
ケッチェンブラックECの表面に白金−ルテニウム合金を70重量%担持させた触媒紛体(比表面積200m/g)10重量部に、純水20重量部を加えてよく湿潤させた後、1−プロパノール40重量部、5%ナフィオン(登録商標)溶液(デュポン(株)社製)80重量部を加え、十分に混合した。得られた塗料を、撥水処理を施したガス透過性集電体上に塗布し、乾燥させ、白金−ルテニウム合金の面積密度が2mg/cmの燃料極(アノード)を得た以外は、実施例1と同様にしてMEAを作製し、電気化学デバイスを得た。
【0063】
実施例11
ケッチェンブラックECの表面に白金−ルテニウム合金を60重量%担持させた触媒紛体(比表面積230m/g)10重量部に、純水20重量部を加えてよく湿潤させた後、5%ナフィオン(登録商標)溶液(デュポン(株)社製)150重量部を加え、十分に混合した。得られた塗料を、撥水処理を施したガス透過性集電体上に塗布し、乾燥させ、白金−ルテニウム合金の面積密度が2mg/cmの燃料極(アノード)を得た以外は、実施例1と同様にしてMEAを作製し、電気化学デバイスを得た。
【0064】
実施例12
ケッチェンブラックECの表面に白金−ルテニウム合金を45重量%担持させた触媒紛体(比表面積280m/g)10重量部に、純水20重量部を加えてよく湿潤させた後、1−プロパノール10重量部、5%ナフィオン(登録商標)溶液(デュポン(株)社製)120重量部を加え、十分に混合した。得られた塗料を、撥水処理を施したガス透過性集電体上に塗布し、乾燥させ、白金−ルテニウム合金の面積密度が2mg/cmの燃料極(アノード)を得た以外は、実施例1と同様にしてMEAを作製し、電気化学デバイスを得た。
【0065】
実施例13
ケッチェンブラックECの表面に白金−ルテニウム合金を60重量%担持させた触媒紛体(比表面積230m/g)10重量部に、純水20重量部を加えてよく湿潤させた後、1−プロパノール10重量部、5%ナフィオン(登録商標)溶液(デュポン(株)社製)20重量部を加え、十分に混合した。得られた塗料を、撥水処理を施したガス透過性集電体上に塗布し、乾燥させ、白金−ルテニウム合金の面積密度が2mg/cmの燃料極(アノード)を得た以外は、実施例1と同様にしてMEAを作製し、電気化学デバイスを得た。
【0066】
比較例1
ケッチェンブラックECの表面に白金を45重量%担持させた触媒紛体(比表面積290m/g)10重量部に、純水20重量部を加えてよく湿潤させた後、1−プロパノール40重量部、5%ナフィオン(登録商標)溶液(デュポン(株)社製)120重量部を加え、十分に混合した。得られた塗料を、撥水処理を施したガス透過性集電体上に塗布し、乾燥させ、白金面積密度が2mg/cmの酸素極(カソード)を得た以外は、実施例1と同様にしてMEAを作製し、電気化学デバイスを得た。
【0067】
比較例2
ケッチェンブラックECの表面に白金を80重量%担持させた触媒紛体(比表面積85m/g)10重量部に、純水10重量部を加えてよく湿潤させた後、1−プロパノール10重量部、5%ナフィオン(登録商標)溶液(デュポン(株)社製)30重量部を加え、十分に混合した。得られた塗料を、撥水処理を施したガス透過性集電体上に塗布し、乾燥させ、白金面積密度が2mg/cmの酸素極(カソード)を得た以外は、実施例1と同様にしてMEAを作製し、電気化学デバイスを得た。
【0068】
比較例3
ケッチェンブラックECの表面に白金を65重量%担持させた触媒紛体(比表面積130m/g)10重量部に、純水10重量部を加えてよく湿潤させた後、1−プロパノール30重量部、5%ナフィオン(登録商標)溶液(デュポン(株)社製)60重量部を加え、十分に混合した。得られた塗料を、撥水処理を施したガス透過性集電体上に塗布し、乾燥させ、白金面積密度が0.5mg/cmの酸素極(カソード)を得た以外は、実施例1と同様にしてMEAを作製し、電気化学デバイスを得た。
【0069】
比較例4
ケッチェンブラックECの表面に白金を65重量%担持させた触媒紛体(比表面積130m/g)10重量部に、純水10重量部を加えてよく湿潤させた後、1−プロパノール30重量部、5%ナフィオン(登録商標)溶液(デュポン(株)社製)60重量部を加え、十分に混合した。得られた塗料を、撥水処理を施したガス透過性集電体上に塗布し、乾燥させ、白金面積密度が4mg/cmの酸素極(カソード)を得た以外は、実施例1と同様にしてMEAを作製し、電気化学デバイスを得た。
【0070】
上記のようにして作製された実施例1〜13及び比較例1〜4の電気化学デバイスを用い、燃料電池の出力特性を測定した。測定条件は80℃、燃料として濃度が1mol/lのメタノール水溶液を用い、メタノール流量は5cc/minとした。酸素若しくは空気流量は500cc/minとし、I−V特性を測定した。また、各々の電極断面方向の電気抵抗及び触媒層の厚みを測定した。結果を下記表1〜表4及び図4〜6に示す。
【0071】
【表1】
Figure 2004311225
【0072】
【表2】
Figure 2004311225
【0073】
【表3】
Figure 2004311225
【0074】
【表4】
Figure 2004311225
【0075】
上記表1〜4、図2及び図4より明らかなように、実施例1、2及び3は、白金の担持率が55〜75重量%(より好ましくは57〜75重量%、更に好ましくは60〜70重量%)の範囲内であるので、優れた出力特性を有していた。これに対し、比較例1は、白金の担持率が45重量%と、55重量%未満であったため、触媒粉体の比表面積が大きくなり、触媒層の厚みが著しく大きくなった。このため、電極抵抗が大きくなり、最大出力が低下した。
【0076】
また、比較例2は、最大出力が90mW/cmと良好ではあるが、白金の担持率が75重量%のときの最大出力が120mW/cmであったのに対し、白金の担持率が80重量%のときの最大出力が90mW/cmであり、その低下率が大きく、出力特性の再現性がなかった。
【0077】
また、上記表1〜4及び図5より明らかなように、実施例1、6及び7は、白金の面積密度が1〜3mg/cmの範囲内であるので、優れた出力特性を有していた。これに対し、比較例3は、白金の面積密度が0.5mg/cmと、1mg/cm未満であったため、有効な反応面積が得られず、最大出力が低下したと考えられる。また、比較例4は、白金の面積密度が4mg/cmと、3mg/cmを超えていたため、触媒層の厚みが過剰に大きくなり、電極抵抗が大きく、最大出力が低下した。
【0078】
また、本発明は、前記固体高分子電解質と前記触媒粉体との混合物に対する前記固体高分子電解質の割合を重量比でX%、前記触媒粉体の比表面積をYm/gとしたとき、
0.05重量%・g/m≦(X/Y)≦0.3重量%・g/m
を満たすことが望ましく、これにより、出力特性の一層の向上を図ることができる。
【0079】
即ち、上記表1〜4及び図6より明らかなように、実施例8は、85mW/cmと良好な最大出力を得ることができたが、前記X/Yが0.34重量%・g/mであり、前記固体高分子電解質の比率が大きかったために、上記の範囲を満たしている実施例1、4及び5に比べて前記固体高分子電解質が密になりすぎて反応効率が低下し、さらに電極抵抗が大きくなったために、出力特性が低下した。また、実施例9は、80mW/cmと良好な最大出力を得ることができたが、前記X/Yが0.04重量%・g/mであり、前記固体高分子電解質の比率が小さかったために、上記の範囲を満たしている実施例1、4及び5に比べて前記固体高分子電解質と前記触媒との接点が少なく、即ち反応面積が小さくなったために、出力特性が低下したと考えられる。
【0080】
さらに、本発明の電気化学デバイスは、複数の電極と、これらの電極の間に挟持されたイオン伝導体とからなり、本発明に基づく触媒電極が、前記複数の電極の少なくとも1つを構成していることが重要である。上記に酸素極(カソード)側について比較した場合を説明したが、燃料極(アノード)側についても同様の結果が得られた。
【0081】
即ち、上記表1〜4より明らかなように、実施例12は、燃料極において白金−ルテニウム合金の担持率が45重量%と、55重量%未満であったため、例えば実施例10に比べて触媒粉体の比表面積が大きくなり、最大出力が低下した。
【0082】
また、実施例13は、燃料極において前記X/Yの値が0.04重量%・g/mと、0.05重量%・g/m未満であったため、例えば実施例11に比べてイオン伝導率が低下し、最大出力が低下したと考えられる。
【0083】
次に、酸素極において、前記触媒の担持率を45重量%で固定し、前記触媒の面積密度を変化させた時の最大出力を測定した。なお、酸素極の前記触媒の担持率及び前記触媒の面積密度以外は実施例1と同様とした。結果を、下記表5及び図7に示す。
【0084】
【表5】
Figure 2004311225
【0085】
また、酸素極において、前記触媒の担持率を80重量%で固定し、前記触媒の面積密度を変化させた時の最大出力を測定した。なお、酸素極の前記触媒の担持率及び前記触媒の面積密度以外は実施例1と同様とした。結果を、下記表6及び図8に示す。
【0086】
【表6】
Figure 2004311225
【0087】
上記表5及び図7より明らかなように、前記触媒の面積密度が1〜3mg/cmの範囲内において最大出力のピーク値が得られているが、この場合は前記触媒の担持率が55〜75重量%の範囲外であるので、図5の前記触媒の担持率が65重量%の場合と比較して最大出力の値が全体的に著しく低い結果となった。
【0088】
また、上記表6及び図8より明らかなように、前記触媒の面積密度が1〜3mg/cmよりも大きい範囲で最大出力のピーク値が得られているが、この場合は前記触媒の担持率が55〜75重量%の範囲外であり、触媒(この場合は白金)の使用量が著しく大きくなることからコスト面で不利となる。
【0089】
次に、酸素極において、前記触媒の面積密度を0.5mg/cmで固定し、前記触媒の担持率を変化させた時の最大出力を測定した。なお、酸素極の前記触媒の担持率及び前記触媒の面積密度以外は実施例1と同様とした。結果を、下記表7及び図9に示す。
【0090】
【表7】
Figure 2004311225
【0091】
また、酸素極において、前記触媒の面積密度を4mg/cmで固定し、前記触媒の担持率を変化させた時の最大出力を測定した。なお、酸素極の前記触媒の担持率及び前記触媒の面積密度以外は実施例1と同様とした。結果を、下記表8及び図10に示す。
【0092】
【表8】
Figure 2004311225
【0093】
上記表7及び図9より明らかなように、前記触媒の担持率が小さくなるに伴って最大出力の値は大きくなっているが、前記触媒の面積密度が1〜3mg/cmの範囲外であり、面積密度が小さいために最大出力の値が全体的に著しく低い結果となった。
【0094】
また、上記表8及び図10より明らかなように、前記触媒の担持率が大きくなるに伴って最大出力の値も大きくなっているが、前記触媒の面積密度が1〜3mg/cmの範囲外であるために最大出力の値が低く、かつ触媒(この場合は白金)の使用量が著しく大きくなることからコスト面で不利となる。なお、比較例21は、前記触媒層の厚みが過剰に大きくなったためにクラックが多数発生し、電気化学デバイスを作製することが不可能であった。
【0095】
以上より明らかなように、本発明に基づく触媒粉体及び触媒電極、並びに電気化学デバイスにおいて、前記触媒物質としての白金(又は白金−ルテニウム合金)の割合を重量比率で55〜75重量%、より好ましくは57〜75重量%、更に好ましくは60〜70重量%とし、かつ前記触媒物質の面積密度を1〜3mg/cmとし、これらの2つの条件を同時に満たすことが重要である。これにより、電極内の前記触媒の有効な反応面積を効果的にかつ容易に大きくすることが可能となり、出力特性の向上を図ることができる。
【0096】
また、前記触媒物質の割合と、前記触媒物質の面積密度との2つの条件を同時に満たすことで、例えば前記触媒層の厚みを大きくしなくても、前記触媒の面積密度を大きくすることができる。これは、従来例に比べて本発明に基づく触媒粉体の比表面積は小さくなるためであり、これによりバインダーとしても機能する前記固体高分子電解質の量を低減させることが可能となる。従って、電極の内部抵抗を低減させることができ、これに起因する電圧降下を抑制できることから、電気化学デバイスの出力を増大させることができる。
【0097】
さらに、前記触媒物質の割合が上記した範囲に特定されているので、従来例の触媒粉体に比べて比表面積は小さく、例えば本発明に基づく触媒粉体を溶媒に分散させ、前記触媒層用の塗料を調製する際に、前記溶媒の使用量を低減させることが可能となり、環境負荷をも低減させることができる。
【0098】
以上に説明した実施例は、本発明の技術的思想に基づいて種々に変形が可能である。
【0099】
例えば、実施例1〜実施例5において、前記触媒として白金(若しくは白金−ルテニウム合金)を用いたが、本発明では、白金、イリジウム、パラジウム、ロジウム、金及びルテニウムからなる群より選ばれる貴金属等、或いはこれらの混合物を用いることができる。
【0100】
また、前記触媒物質は、前記触媒のみからなっていてもよく、或いは前記触媒の他に、シリコン、シリコンオキサイド等の他の物質を有していてもよい。
【0101】
【発明の作用効果】
本発明によれば、前記触媒物質の割合が重量比率で55〜75重量%であり、かつ前記触媒物質の面積密度が1〜3mg/cmと特定されているので、電極内の前記触媒の有効な反応面積を効果的にかつ容易に大きくすることが可能となり、出力特性の向上を図ることができる。
【0102】
また、前記触媒物質の割合と、前記触媒物質の面積密度との2つの条件を同時に満たすことで、例えば、上述した従来例のように触媒層の厚みを大きくしなくても、前記触媒の面積密度を大きくすることができる。これは、従来例に比べて本発明の触媒粉体の比表面積は小さくなるためであり、これによりバインダーとしても機能する前記固体高分子電解質の量を低減させることが可能となる。従って、電極の内部抵抗を低減させることができ、これに起因する電圧降下を抑制できることから、電気化学デバイスの出力を増大させることができる。
【0103】
さらに、前記触媒物質の割合が上記した範囲に特定されているので、従来の触媒粉体に比べて比表面積は小さく、例えば本発明の触媒粉体を溶媒に分散させ、従来例のような触媒層用の塗料を調製する際に、前記溶媒の使用量を低減させることが可能となり、環境負荷をも低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による、本発明に基づく触媒粉体の概略断面図である。
【図2】同、触媒物質の担持率と、触媒粉体又は触媒の比表面積との関係を示すグラフである。
【図3】本発明に基づく電気化学デバイスの概略断面図である。
【図4】本発明の実施例による、触媒の担持率と、最大出力との関係を示すグラフである。
【図5】同、触媒面積密度と、最大出力との関係を示すグラフである。
【図6】同、前記固体高分子電解質と前記触媒粉体との混合物に対する前記固体高分子電解質の割合を重量比でX%、前記触媒粉体の比表面積をYm/gとしたときの、X/Yと、最大出力との関係を示すグラフである。
【図7】同、触媒の担持率が55重量%未満のときの、触媒面積密度と、最大出力との関係を示すグラフである。
【図8】同、触媒の担持率が75重量%を超えたときの、触媒の面積密度と、最大出力との関係を示すグラフである。
【図9】同、触媒の面積密度が1mg/cm未満のときの、触媒の担持率と、最大出力との関係を示すグラフである。
【図10】同、触媒の面積密度が3mg/cmを超えたときの、触媒の担持率と、最大出力との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…触媒粉体、2…導電性粉体、3…触媒、4、5…端子、6…負極、7…正極、8…イオン伝導体、9…水素ガス供給部、10、14…排出口、11、13…流路、12…導入口、15…触媒層、16…集電体

Claims (14)

  1. 電極に含まれる触媒粉体であって、前記触媒粉体が、導電性粉体に、少なくとも触媒からなる触媒物質が担持されてなり、前記触媒物質/前記触媒粉体の割合(前記触媒物質の担持率)が重量比率で55〜75重量%であり、かつ前記触媒物質の面積密度が1〜3mg/cmである、触媒粉体。
  2. 前記導電性粉体が炭素粉体であり、その比表面積が250m/g以上、1300m/g以下である、請求項1に記載した触媒粉体。
  3. 前記触媒が、少なくとも1種の貴金属である、請求項1に記載した触媒粉体。
  4. 前記貴金属が白金、イリジウム、パラジウム、ロジウム、金及びルテニウムからなる群より選ばれる、請求項3に記載した触媒粉体。
  5. 電気化学デバイスの触媒電極に用いられる、請求項1に記載した触媒粉体。
  6. 導電性粉体に、少なくとも触媒からなる触媒物質が担持されてなる触媒粉体と、固体高分子電解質とを含有する触媒電極であって、前記触媒粉体に対する前記触媒物質の割合が重量比率で55〜75重量%であり、かつ前記触媒粉体における前記触媒物質の面積密度が1〜3mg/cmである、触媒電極。
  7. 前記固体高分子電解質と前記触媒粉体との混合物に対する前記固体高分子電解質の割合を重量比でX%、前記触媒粉体の比表面積をYm/gとしたとき、
    0.05重量%・g/m≦(X/Y)≦0.3重量%・g/m
    を満たす、請求項6に記載した触媒電極。
  8. 前記導電性粉体が炭素粉体であり、その比表面積が250m/g以上、1300m/g以下である、請求項6に記載した触媒電極。
  9. 前記触媒が、少なくとも1種の貴金属である、請求項6に記載した触媒電極。
  10. 前記貴金属が白金、イリジウム、パラジウム、ロジウム、金及びルテニウムからなる群より選ばれる、請求項9に記載した触媒電極。
  11. 電気化学デバイスの触媒電極として用いられる、請求項6に記載した触媒電極。
  12. 複数の電極と、これらの電極の間に挟持されたイオン伝導体とからなり、請求項6〜10のいずれか1項に記載した触媒電極が、前記複数の電極の少なくとも1つを構成している、電気化学デバイス。
  13. 燃料電池として構成されている、請求項12に記載した電気化学デバイス。
  14. 燃料としてメタノール、エタノール等の液体燃料が用いられている、請求項13に記載した電気化学デバイス。
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