JP2004284092A - 切断機 - Google Patents
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Abstract
【課題】レーザー発振機の照射部への切粉の付着を防止し、集塵を向上させる切粉集塵ガイドの機能を損なわず、切粉集塵ガイドがレーザー照射の線上に下動しても、レーザー光を遮光せずに照射できるようにする。
【解決手段】切粉集塵ガイド12に、複数個の穴51を設けて切粉集塵ガイドがレーザー光Lの照射線上に下動しても、レーザー光Lが邪魔されることなく被切断材40の上面に照射できるようにする。
【選択図】 図5
【解決手段】切粉集塵ガイド12に、複数個の穴51を設けて切粉集塵ガイドがレーザー光Lの照射線上に下動しても、レーザー光Lが邪魔されることなく被切断材40の上面に照射できるようにする。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザー発振器を設けた帯のこ盤、卓上丸のこなどの切断機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、ベース部上に載置された被切断材料の上面にレーザー光を照射可能なレーザー発振器を設けた切断機が開示された特開2000−225603号公報や、切断時にレーザー光を遮光する遮光部材を設けた切断機が開示された特開2002−178220号公報がある。
【0003】
特開2000―225603号公報は、レーザー発振器を有し、切断刃物部が上限位置にあるときレーザー光の一部又は全部が切断刃物の下方を通過し、材料の上面を照射する構成になっている。
【0004】
特開2002―178220号公報は、切断材を切断するために切断機本体を下動させると、切粉集塵ガイドにより、レーザー光が遮光されて切断材の切断部位には照射されない構成になっている。
【特許文献1】
特開2000−225603号公報
【特許文献2】
特開2002−178220号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した特開2000―225603号公報に開示された切断機は、切断作業を繰り返していると、レーザー光のレーザー発振機に切断時に発生する切粉がレーザー発振器に付着し易く、付着した切粉がレーザー光の発振の妨げとなり、被切断材上面に照射されるレーザー光が綺麗に表示されない場合があるという問題があった。
【0006】
また、特開2002―178220号公報に開示された切断機は、切断作業を行なう状態、すなわち切断刃物部がベース部上面側に下動した状態では、レーザー光が遮光部材により遮光されて、レーザー光を被切断材上面に照射することができず、被切断材上面に照射されたレーザー光と切断刃物との関係を直接的に合わせることできないという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、上記した従来の欠点をなくし、レーザー発振機への切粉の付着を抑制すると共に、集塵を向上させる切粉集塵ガイドの機能を損なわず、被切断材上面に照射されたレーザー光と切断刃物との位置合わせを行うことができる切断機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、切断刃物部の刃物カバーの切断刃物部支持部側の下端に集塵ガイドを設けると共に、集塵ガイドにレーザー光が通過可能な通過手段を設け、レーザー光が集塵ガイドの通過手段を介してベース部上に載置された被切断材の上面に照射可能な構成とすることにより達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1〜図6を用いて説明する。なお、図1は本発明切断機の一実施形態を示す正面図、図2は図1の左側面部分拡大図、図3は図1の右側面図、図4は図1の切断刃物部をベース部上面側に下動させた切断作業状態を示す正面図、図5は切断作業時の被切断材、レーザー光、刃物及び集塵ガイドの関係を示す斜視図、図6は本発明切断機を構成する集塵ガイドの一実施形態を示す図4のB方向矢視拡大図である。
【0010】
図に示すように、ベース1の中央には、ターンテーブル2を水平方向へ回動自在に埋設し、ターンテーブル2の上面は、ベース1の上面と同一面となっている。ベース1及びターンテーブル2の上面には木材等の被切断材40が載置され、ベース1及びターンテーブル2によってベース部が構成されている。ベース1上面には被切断材40の側面を支持するフェンス3が固定されている。
【0011】
ターンテーブル2後端にはホルダシャフト4を介してホルダ5が立設され、ホルダ5はホルダシャフト4を支点にターンテーブル2の上面を中心に左右傾斜自在に軸支されている。なお、ホルダシャフト4の軸心は、ターンテーブル2上面とほぼ一致するように位置されている。
【0012】
図2に示すように、ホルダ5の後部からはホルダシャフト4を中心とする長穴5aが形成され、長穴5aにクランプレバー6を貫通させ、クランプレバー6の先端に形成したねじ部がターンテーブル2背面に形成したねじ穴部にねじ嵌合している。クランプレバー6を緩めると、ホルダ5はホルダシャフト4を支点に長穴5aの範囲内で傾斜し、クランプレバー6を締め付けると、ホルダ5はターンテーブル2とクランプレバー6間に締め付けられ、任意位置で固定される。なお、長穴5aはホルダ5が左右45度の範囲で傾斜可能なように形成されている。
【0013】
また、ホルダ5上方には、ベース1の上面とほぼ平行に延びる筒状の長穴5bが設けられており、この長穴5bには、支持部材12と一体的に取付けられベース1の上面とほぼ平行に延びる円柱状の棒状部材21が摺動可能となっている。
【0014】
支持部材12はシャフト7を介してベース1上面に対し上下揺動自在に切断刃物部である切断刃物本体8を軸支しており、支持部材12と切断刃物本体8の間には、切断刃物本体8を上方に付勢するスプリング9が設けられている。
【0015】
切断刃物本体8は切断刃物軸16、丸鋸等の切断刃物10、切断刃物10の上半部を覆う刃物カバー17と、刃物カバー17と一体に形成されたギヤケース11、切断刃物10を回転駆動するモータ13、モータ13の出力軸14、伝達ベルト23、モータ13及びモートル軸14を覆い支持するハウジング15、モータ13の駆動を制御するスイッチ26aを有したハンドル26で構成されている。
【0016】
なお、切断刃物10の回動軸である切断刃物軸16と、切断刃物部8の回動支点であるシャフト7とはほぼ平行に延びる構成となっている。
【0017】
本発明では、この切断刃物部とベース部との間に介在するホルダ5、支持部材12、棒状部材21及びシャフト7によって切断刃物支持部が構成されている。
【0018】
図3に示すように、支持部材12中央にはレーザー発振器30が設けられている。レーザー光Lはレーザー発振器30の照射部30aから照射され、支持部材12は切断刃物部8が上限位置にあるとき、レーザー光Lの一部又は全部が切断刃物10の下方を通過するようにレーザー発振器30を設けている。なお、レーザー発振器30には図示していないが、レーザー光Lの照射を制御するスイッチを設けられている。また、本実施形態では、レーザー光Lのレーザー発振器30の照射部30aは、切断刃物10の刃先10aの延長線上に位置しており、切断刃物10の側面と平行なレーザー光を照射可能となっている。また、図示しないがレーザー発振器30は、切断刃物10の両側面側を照射可能とするために支持部材12に対して切断刃物10の側面に直交する方向に移動可能となっている。
【0019】
図に示すように、切断刃物本体8の刃物カバー17の支持部材12側下端には、刃物カバー17よりも下方、すなわちベース1側に向かって突出する集塵ガイド50が設けられている。
【0020】
この集塵ガイド50は、被切断材10の上面に当接した際には弾性変形可能な材質によって形成されており、切断刃物部のベース1側への回動を妨げることがないようになっている。
【0021】
集塵ガイド50は切断刃物10と支持部材12との間に介在し、切断刃物10の側面とほぼ直交する方向に配置される壁50aと、壁50aの端部に連結し切断刃物10の側面とほぼ平行に延びる一対の側壁50bを有する構成をしており、切断加工時に発生する切粉の一部が壁50aに当接して刃物カバー17内に流入されるようにして、切粉集塵の向上を図る作用効果を沿うし得ることができる。
【0022】
また、図5、図6に示すように、集塵ガイド50の壁50aには本発明の通過手段である複数の穴51が設けられている。この穴51は、切断刃物10の側面に対してほぼ直交する方向に延びた長穴形状をしている。穴51の長手方向の幅は少なくとも、レーザー発振器30が発光するレーザー光の横幅よりも大きく、且つレーザー発振器12が切断刃物40の側面にほぼ直交する方向に移動可能な寸法よりも大きな関係となっている。
【0023】
図4に示すように、切断刃物本体8をベース1側に回動し切断作業を行った際には、集塵ガイド50は被切断材40とレーザー発振器30との間に位置することとなる。しかしながら、集塵ガイド50の壁50aには複数の穴51が設けられているため、レーザー発振器30より発光されたレーザー光Lの一部L2は穴51を介して被切断材40の上面に照射され、切断刃物10の刃先位置をレーザー光L2によって指し示すことができる。
【0024】
このように集塵ガイド50を設け、集塵ガイド50の切断刃物10とレーザー発振器30との間に位置する壁50aに、切断作業時にレーザー光が通過可能な穴51を設けた構成としたことにより、切粉の集塵効率を向上させることができると共に、切粉がレーザー発振器30の照射部30aに飛散・付着することを抑制することができ、レーザー光がぼやける等の不具合等を抑制することができるようになり、また、被切断材40上面に照射されたレーザー光L2と切断刃物10の刃先との関係を直接確認することができるようになる。特に被切断材40上面に照射されたレーザー光L2と切断刃物10の刃先との関係を直接確認することは、レーザー発振器30の位置調整時に有効である。
【0025】
なお、切断作業時に発生した切粉は、集塵ガイド50に当たる等して大半が、刃物カバー17内に流入し、図4に示すように刃物カバー17、ギヤケース11を通りギヤケース11に設けられた排出口19を介して外部に排出される。この排出口19に図示しない集塵袋や集塵器のホース等を連結することにより切粉を集塵することが可能となる。
【0026】
上記した実施形態では、集塵ガイド50に設ける通過手段を複数の穴51としたが、切断刃物10の長手方向に沿って延びるスリットであっても良い。この場合には、被切断材40上面にレーザー光を部分的にではなくより広範囲に照射することができるようになると共に、複数の穴51を設けた構成より集塵効率の向上は若干劣るが、集塵ガイド50を設けない構成よりも当然ながら集塵効率の向上を図ることができるものである。
【0027】
また、上記実施形態では、集塵ガイド50に複数の穴51を設ける構成としたが、穴51が1個であっても良い。
【0028】
また、本発明の集塵ガイド50に設ける通過手段を、集塵ガイド50全体をレーザー光が透過可能な材質(例えば、アクリル材、ガラス材、ビニール材、塩化ビニール材等)により形成しても良いと共に、壁50aのみ、もしくは壁50aの一部をレーザー光が透過可能な材質により形成しても良い。
【0029】
また、上記実施形態では、刃物カバー11の切断刃物部支持部側の下端に別体の集塵ガイド50を取付けた構成としたが、集塵ガイド50は刃物カバー11と一体に設けられるものであっても良く、刃物カバー11に穴やスリットが設けられている構成、あるいは一部にレーザー光が透過可能な材質の部材を設けた構成とした場合、上記と同様の作用効果を奏し得ることができる。
【0030】
なお、本実施形態は切断刃物を揺動させる卓上丸のこの切断機を例として説明したが、揺動式帯のこ盤などの切断機にも応用可能である。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、材料を支持するベース部と、ベース部に立設された切断刃物部支持部と、切断刃物部支持部に回動可能に支持され、支持部を支点としてベース部上面に対して上下揺動自在で、モータ、モータにより駆動される刃物及び刃物外周の一部を覆う刃物カバーを有し、ベース部上に載置された被切断材料を鋸刃によって切断可能な切断刃物部と、切断刃物部支持部に設けられ、ベース部上に載置された被切断材料の上面にレーザー光を照射可能なレーザー発振器と、刃物カバーの切断刃物部支持部側の下端に集塵ガイドを設けた切断機であって、集塵ガイドに、レーザー光が通過可能な通過手段を設けたことにより、切粉の集塵効率を向上を図ることができると共に、切粉がレーザー発振器の照射部に飛散・付着することを抑制することができ、レーザー光がぼやける等の不具合等を抑制することができるようになり、かつ被切断材上面に照射されたレーザー光と切断刃物の刃先との関係を直接確認することができ、作業性の向上を図ることができる切断機を提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明切断機の一実施形態を示す正面図。
【図2】図1の左側面部分拡大図。
【図3】図1の右側面図。
【図4】図1の切断刃物部をベース部上面側に下動させた切断作業状態を示す正面図。
【図5】切断作業時の被切断材、レーザー光、刃物及び集塵ガイドの関係を示す斜視図。
【図6】本発明切断機を構成する集塵ガイドの一実施形態を示す図4のB方向矢視拡大図。
【符号の説明】
5…ホルダ、8…切断刃物本体、10…切断刃物、30…レーザー発振器、32…支持部、40…材料、50…切粉集塵ガイド、51…穴。
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザー発振器を設けた帯のこ盤、卓上丸のこなどの切断機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、ベース部上に載置された被切断材料の上面にレーザー光を照射可能なレーザー発振器を設けた切断機が開示された特開2000−225603号公報や、切断時にレーザー光を遮光する遮光部材を設けた切断機が開示された特開2002−178220号公報がある。
【0003】
特開2000―225603号公報は、レーザー発振器を有し、切断刃物部が上限位置にあるときレーザー光の一部又は全部が切断刃物の下方を通過し、材料の上面を照射する構成になっている。
【0004】
特開2002―178220号公報は、切断材を切断するために切断機本体を下動させると、切粉集塵ガイドにより、レーザー光が遮光されて切断材の切断部位には照射されない構成になっている。
【特許文献1】
特開2000−225603号公報
【特許文献2】
特開2002−178220号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した特開2000―225603号公報に開示された切断機は、切断作業を繰り返していると、レーザー光のレーザー発振機に切断時に発生する切粉がレーザー発振器に付着し易く、付着した切粉がレーザー光の発振の妨げとなり、被切断材上面に照射されるレーザー光が綺麗に表示されない場合があるという問題があった。
【0006】
また、特開2002―178220号公報に開示された切断機は、切断作業を行なう状態、すなわち切断刃物部がベース部上面側に下動した状態では、レーザー光が遮光部材により遮光されて、レーザー光を被切断材上面に照射することができず、被切断材上面に照射されたレーザー光と切断刃物との関係を直接的に合わせることできないという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、上記した従来の欠点をなくし、レーザー発振機への切粉の付着を抑制すると共に、集塵を向上させる切粉集塵ガイドの機能を損なわず、被切断材上面に照射されたレーザー光と切断刃物との位置合わせを行うことができる切断機を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、切断刃物部の刃物カバーの切断刃物部支持部側の下端に集塵ガイドを設けると共に、集塵ガイドにレーザー光が通過可能な通過手段を設け、レーザー光が集塵ガイドの通過手段を介してベース部上に載置された被切断材の上面に照射可能な構成とすることにより達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1〜図6を用いて説明する。なお、図1は本発明切断機の一実施形態を示す正面図、図2は図1の左側面部分拡大図、図3は図1の右側面図、図4は図1の切断刃物部をベース部上面側に下動させた切断作業状態を示す正面図、図5は切断作業時の被切断材、レーザー光、刃物及び集塵ガイドの関係を示す斜視図、図6は本発明切断機を構成する集塵ガイドの一実施形態を示す図4のB方向矢視拡大図である。
【0010】
図に示すように、ベース1の中央には、ターンテーブル2を水平方向へ回動自在に埋設し、ターンテーブル2の上面は、ベース1の上面と同一面となっている。ベース1及びターンテーブル2の上面には木材等の被切断材40が載置され、ベース1及びターンテーブル2によってベース部が構成されている。ベース1上面には被切断材40の側面を支持するフェンス3が固定されている。
【0011】
ターンテーブル2後端にはホルダシャフト4を介してホルダ5が立設され、ホルダ5はホルダシャフト4を支点にターンテーブル2の上面を中心に左右傾斜自在に軸支されている。なお、ホルダシャフト4の軸心は、ターンテーブル2上面とほぼ一致するように位置されている。
【0012】
図2に示すように、ホルダ5の後部からはホルダシャフト4を中心とする長穴5aが形成され、長穴5aにクランプレバー6を貫通させ、クランプレバー6の先端に形成したねじ部がターンテーブル2背面に形成したねじ穴部にねじ嵌合している。クランプレバー6を緩めると、ホルダ5はホルダシャフト4を支点に長穴5aの範囲内で傾斜し、クランプレバー6を締め付けると、ホルダ5はターンテーブル2とクランプレバー6間に締め付けられ、任意位置で固定される。なお、長穴5aはホルダ5が左右45度の範囲で傾斜可能なように形成されている。
【0013】
また、ホルダ5上方には、ベース1の上面とほぼ平行に延びる筒状の長穴5bが設けられており、この長穴5bには、支持部材12と一体的に取付けられベース1の上面とほぼ平行に延びる円柱状の棒状部材21が摺動可能となっている。
【0014】
支持部材12はシャフト7を介してベース1上面に対し上下揺動自在に切断刃物部である切断刃物本体8を軸支しており、支持部材12と切断刃物本体8の間には、切断刃物本体8を上方に付勢するスプリング9が設けられている。
【0015】
切断刃物本体8は切断刃物軸16、丸鋸等の切断刃物10、切断刃物10の上半部を覆う刃物カバー17と、刃物カバー17と一体に形成されたギヤケース11、切断刃物10を回転駆動するモータ13、モータ13の出力軸14、伝達ベルト23、モータ13及びモートル軸14を覆い支持するハウジング15、モータ13の駆動を制御するスイッチ26aを有したハンドル26で構成されている。
【0016】
なお、切断刃物10の回動軸である切断刃物軸16と、切断刃物部8の回動支点であるシャフト7とはほぼ平行に延びる構成となっている。
【0017】
本発明では、この切断刃物部とベース部との間に介在するホルダ5、支持部材12、棒状部材21及びシャフト7によって切断刃物支持部が構成されている。
【0018】
図3に示すように、支持部材12中央にはレーザー発振器30が設けられている。レーザー光Lはレーザー発振器30の照射部30aから照射され、支持部材12は切断刃物部8が上限位置にあるとき、レーザー光Lの一部又は全部が切断刃物10の下方を通過するようにレーザー発振器30を設けている。なお、レーザー発振器30には図示していないが、レーザー光Lの照射を制御するスイッチを設けられている。また、本実施形態では、レーザー光Lのレーザー発振器30の照射部30aは、切断刃物10の刃先10aの延長線上に位置しており、切断刃物10の側面と平行なレーザー光を照射可能となっている。また、図示しないがレーザー発振器30は、切断刃物10の両側面側を照射可能とするために支持部材12に対して切断刃物10の側面に直交する方向に移動可能となっている。
【0019】
図に示すように、切断刃物本体8の刃物カバー17の支持部材12側下端には、刃物カバー17よりも下方、すなわちベース1側に向かって突出する集塵ガイド50が設けられている。
【0020】
この集塵ガイド50は、被切断材10の上面に当接した際には弾性変形可能な材質によって形成されており、切断刃物部のベース1側への回動を妨げることがないようになっている。
【0021】
集塵ガイド50は切断刃物10と支持部材12との間に介在し、切断刃物10の側面とほぼ直交する方向に配置される壁50aと、壁50aの端部に連結し切断刃物10の側面とほぼ平行に延びる一対の側壁50bを有する構成をしており、切断加工時に発生する切粉の一部が壁50aに当接して刃物カバー17内に流入されるようにして、切粉集塵の向上を図る作用効果を沿うし得ることができる。
【0022】
また、図5、図6に示すように、集塵ガイド50の壁50aには本発明の通過手段である複数の穴51が設けられている。この穴51は、切断刃物10の側面に対してほぼ直交する方向に延びた長穴形状をしている。穴51の長手方向の幅は少なくとも、レーザー発振器30が発光するレーザー光の横幅よりも大きく、且つレーザー発振器12が切断刃物40の側面にほぼ直交する方向に移動可能な寸法よりも大きな関係となっている。
【0023】
図4に示すように、切断刃物本体8をベース1側に回動し切断作業を行った際には、集塵ガイド50は被切断材40とレーザー発振器30との間に位置することとなる。しかしながら、集塵ガイド50の壁50aには複数の穴51が設けられているため、レーザー発振器30より発光されたレーザー光Lの一部L2は穴51を介して被切断材40の上面に照射され、切断刃物10の刃先位置をレーザー光L2によって指し示すことができる。
【0024】
このように集塵ガイド50を設け、集塵ガイド50の切断刃物10とレーザー発振器30との間に位置する壁50aに、切断作業時にレーザー光が通過可能な穴51を設けた構成としたことにより、切粉の集塵効率を向上させることができると共に、切粉がレーザー発振器30の照射部30aに飛散・付着することを抑制することができ、レーザー光がぼやける等の不具合等を抑制することができるようになり、また、被切断材40上面に照射されたレーザー光L2と切断刃物10の刃先との関係を直接確認することができるようになる。特に被切断材40上面に照射されたレーザー光L2と切断刃物10の刃先との関係を直接確認することは、レーザー発振器30の位置調整時に有効である。
【0025】
なお、切断作業時に発生した切粉は、集塵ガイド50に当たる等して大半が、刃物カバー17内に流入し、図4に示すように刃物カバー17、ギヤケース11を通りギヤケース11に設けられた排出口19を介して外部に排出される。この排出口19に図示しない集塵袋や集塵器のホース等を連結することにより切粉を集塵することが可能となる。
【0026】
上記した実施形態では、集塵ガイド50に設ける通過手段を複数の穴51としたが、切断刃物10の長手方向に沿って延びるスリットであっても良い。この場合には、被切断材40上面にレーザー光を部分的にではなくより広範囲に照射することができるようになると共に、複数の穴51を設けた構成より集塵効率の向上は若干劣るが、集塵ガイド50を設けない構成よりも当然ながら集塵効率の向上を図ることができるものである。
【0027】
また、上記実施形態では、集塵ガイド50に複数の穴51を設ける構成としたが、穴51が1個であっても良い。
【0028】
また、本発明の集塵ガイド50に設ける通過手段を、集塵ガイド50全体をレーザー光が透過可能な材質(例えば、アクリル材、ガラス材、ビニール材、塩化ビニール材等)により形成しても良いと共に、壁50aのみ、もしくは壁50aの一部をレーザー光が透過可能な材質により形成しても良い。
【0029】
また、上記実施形態では、刃物カバー11の切断刃物部支持部側の下端に別体の集塵ガイド50を取付けた構成としたが、集塵ガイド50は刃物カバー11と一体に設けられるものであっても良く、刃物カバー11に穴やスリットが設けられている構成、あるいは一部にレーザー光が透過可能な材質の部材を設けた構成とした場合、上記と同様の作用効果を奏し得ることができる。
【0030】
なお、本実施形態は切断刃物を揺動させる卓上丸のこの切断機を例として説明したが、揺動式帯のこ盤などの切断機にも応用可能である。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、材料を支持するベース部と、ベース部に立設された切断刃物部支持部と、切断刃物部支持部に回動可能に支持され、支持部を支点としてベース部上面に対して上下揺動自在で、モータ、モータにより駆動される刃物及び刃物外周の一部を覆う刃物カバーを有し、ベース部上に載置された被切断材料を鋸刃によって切断可能な切断刃物部と、切断刃物部支持部に設けられ、ベース部上に載置された被切断材料の上面にレーザー光を照射可能なレーザー発振器と、刃物カバーの切断刃物部支持部側の下端に集塵ガイドを設けた切断機であって、集塵ガイドに、レーザー光が通過可能な通過手段を設けたことにより、切粉の集塵効率を向上を図ることができると共に、切粉がレーザー発振器の照射部に飛散・付着することを抑制することができ、レーザー光がぼやける等の不具合等を抑制することができるようになり、かつ被切断材上面に照射されたレーザー光と切断刃物の刃先との関係を直接確認することができ、作業性の向上を図ることができる切断機を提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明切断機の一実施形態を示す正面図。
【図2】図1の左側面部分拡大図。
【図3】図1の右側面図。
【図4】図1の切断刃物部をベース部上面側に下動させた切断作業状態を示す正面図。
【図5】切断作業時の被切断材、レーザー光、刃物及び集塵ガイドの関係を示す斜視図。
【図6】本発明切断機を構成する集塵ガイドの一実施形態を示す図4のB方向矢視拡大図。
【符号の説明】
5…ホルダ、8…切断刃物本体、10…切断刃物、30…レーザー発振器、32…支持部、40…材料、50…切粉集塵ガイド、51…穴。
Claims (5)
- 材料を支持するベース部と、該ベース部に立設された切断刃物部支持部と、該切断刃物部支持部に回動可能に支持され、該支持部を支点として前記ベース部上面に対して上下揺動自在で、モータ、該モータにより駆動される刃物及び該刃物外周の一部を覆う刃物カバーを有し、前記ベース部上に載置された被切断材料を前記鋸刃によって切断可能な切断刃物部と、前記切断刃物部支持部に設けられ、前記ベース部上に載置された被切断材料の上面にレーザー光を照射可能なレーザー発振器と、前記刃物カバーの前記切断刃物部支持部側の下端に集塵ガイドを設けた切断機であって、前記集塵ガイドに、前記レーザー光が通過可能な通過手段を設けたことを特徴とする切断機。
- 前記通過手段は、前記集塵ガイドの前記切断刃物部支持部側壁面に設けられた穴もしくはスリットであることを特徴とする請求項1記載の切断機。
- 前記通過手段は、前記集塵ガイドの前記切断刃物部支持部側壁面に設けられた複数の穴であることを特徴とする請求項1記載の切断機。
- 前記通過手段は、前記集塵ガイドの少なくとも前記切断刃物部支持部側壁面を透過可能な透過部材に形成したことにより提供されることを特徴とする請求項1記載の切断機。
- 前記レーザー発振器は、前記鋸刃側面に対して直交する方向に移動可能に設けられており、前記穴もしくはスリットは、前記鋸刃側面に対して直交する方向に前記レーザー発振器が移動可能な寸法以上の幅寸法を有することを特徴とする請求項2記載の切断機。
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Cited By (1)
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-
2003
- 2003-03-19 JP JP2003076647A patent/JP2004284092A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021104662A (ja) * | 2019-12-27 | 2021-07-26 | 株式会社マキタ | 卓上切断機 |
JP7423309B2 (ja) | 2019-12-27 | 2024-01-29 | 株式会社マキタ | 卓上切断機 |
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