JP2017213647A - 切断機 - Google Patents

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悟知 岩田
Satoaki Iwata
悟知 岩田
慎治 倉賀野
Shinji Kuragano
慎治 倉賀野
克圭 藤井
Katsuyoshi Fujii
克圭 藤井
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Abstract

【課題】
切断作業開始時の作業者の視認性の悪化を抑制しつつ、切断作業時の被切断材の切粉の飛散を抑制可能な切断機を提供する。
【解決手段】
丸鋸1は、被切断材8を切断する鋸刃5が装着されるハウジング3と、鋸刃5を駆動するモータ4と、被切断材8上を摺動可能なベース2と、ベース2の被切断材8上の摺動動作に連動して、被切断材8と鋸刃5の刃先との交点近傍から離隔する第一位置から被切断材8と鋸刃5の刃先との交点近傍を覆う第二位置に移動可能なチップカバー6とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、被切断材を切断する切断機に関する。
従来より、被切断材を切断する丸鋸等の切断機が知られている。この種の切断機では、鋸刃をモータにより回転させて被切断材を切断する際に、被切断材と鋸刃の刃先の交点近傍から切粉が飛散する。かかる切粉の飛散を抑制するため、切粉の発生位置である被切断材と鋸刃の刃先の交点近傍をチップカバー等の飛散防止部材で覆うことが好ましい。
例えば、特許文献1には、チップカバーを有する携帯用丸鋸が開示されている。図10に示すように、特許文献1の丸鋸301は、ベース302と、ハウジング303と、鋸刃305と、チップカバー306とを備えている。ハウジング303は、モータハウジング331と、ハンドル部332と、ギヤケース333と、ソーカバー334と、保護カバー335とを含む。チップカバー306は、ベース302の開口部とソーカバー334との隙間を覆うように、上下にスライド可能にソーカバー334に取り付けられている。
特開2002−18811
ところで、特許文献1のチップカバー306は、作業者がチップカバー306をスライドさせて上下の位置を変える必要があった。チップカバー306を下方に配置した状態で切断作業を行った場合、切断作業開始時に作業者が被切断材上に引かれた墨線を視認しづらいという問題があった。一方、作業者の視認性を重視して、チップカバー306を上方に配置した状態で切断作業を行った場合、被切断材の切粉の飛散を十分に抑制することができなかった。
そこで、本発明は、切断作業開始時の作業者の視認性の悪化を抑制しつつ、切断作業時の被切断材の切粉の飛散を抑制可能な切断機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る切断機は、被切断材を切断する切断刃が装着されるハウジングと、前記ハウジングに収容され、前記切断刃を駆動するモータと、前記ハウジングを支持し、前記被切断材上を摺動可能なベースと、前記ベースの前記被切断材上の摺動動作に連動して、前記被切断材と前記切断刃の刃先との交点近傍から離隔する第一位置から前記被切断材と前記切断刃の刃先との交点近傍を覆う第二位置に移動可能な切粉飛散抑制部材と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、被切断材の切断作業に連動して、切粉飛散抑制部材を被切断材と切断刃の刃先との交点近傍から離隔する第一位置から被切断材と切断刃の刃先との交点近傍を覆う第二位置に移動させることができる。切粉飛散抑制部材は、被切断材の切断作業に連動して、第一位置から第二位置に移動するので、作業者が手動で切粉飛散抑制部材を第二位置に配置する必要がない。被切断材の切断作業開始時には、被切断材と切断刃の刃先との交点近傍が切粉飛散抑制部材によって覆われていない。そのため、切断作業開始時に、作業者は、切粉飛散抑制部材を介さずに被切断材に引かれている墨線を視認することができ、切断刃の刃先を墨線に位置合わせすることができる。一方、被切断材の切断作業中には、切粉飛散抑制部材が被切断材と切断刃の刃先との交点近傍を覆う。そのため、被切断材と切断刃の刃先の交点近傍で発生する切粉の飛散を抑制することができる。
また、前記切粉飛散抑制部材は、前記第一位置から前記第二位置に回動により移動することが好ましい。
また、前記切粉飛散抑制部材は、前記被切断材と前記切断刃の刃先との交点近傍から離隔する方向に前記切粉飛散抑制部材を付勢する付勢部材を有し、前記切粉飛散抑制部材は、前記付勢部材により付勢されることにより前記第一位置に配置され、前記被切断材と当接することにより前記第二位置に配置されることが好ましい。
かかる構成によれば、被切断材との当接を利用して切粉飛散抑制部材を第一位置から第二位置に回動させることができる。切粉飛散抑制部材を第二位置に移動させるための部材を別途設ける必要がない。簡易な構成で切粉飛散抑制部材を移動させて、被切断材の切断作業時の切粉の飛散を確実に抑制できる。
また、前記切粉飛散抑制部材は、前記第一位置に配置されているときに前記ベースよりも下方に突出する突出部を有し、前記突出部が、前記被切断材と当接することにより前記第二位置に配置されることが好ましい。
かかる構成によれば、切粉飛散抑制部材に設けた突出部を被切断材に当接させることで、切粉飛散抑制部材を回動させることができるので、簡易な構成で被切断材の切断作業時の切粉の飛散を確実に抑制できる。
また、前記切粉飛散抑制部材は、刃口板を有し、前記刃口板は、前記切粉飛散抑制部材が前記第二位置に配置されているとき、前記被切断材と前記切断刃の刃先との交点近傍で前記被切断材の上面と摺接することが好ましい。
かかる構成によれば、切粉飛散抑制部材に設けられた刃口板が被切断材と切断刃の刃先との交点近傍で被切断材を上から押さえることができる。そのため、被切断材の切断部分におけるバリ立ちや縁欠けを軽減することができる。また、切粉飛散抑制部材に刃口板としての機能も持たせたので、部品点数を増やすことなく、被切断材の切断部分におけるバリ立ちや縁欠けを軽減することができ、切断の仕上がりが良くなる。さらに、バリ立ちや縁欠けを軽減することで、切粉の発生を抑制できる。
また、前記ハウジングは、前記切断刃の外周部を覆い、前記被切断材と当接して前記切断刃の外周部に沿って回動可能な保護カバーを有し、前記切粉飛散抑制部材は、前記保護カバーが前記切粉飛散抑制部材と当接することにより前記第一位置に配置され、前記保護カバーが前記切粉飛散抑制部材から離間することにより前記第二位置に配置されることが好ましい。
かかる構成によれば、保護カバーの回動を利用して切粉飛散抑制部材を第一位置から第二位置に移動させることができる。簡易な構成で切粉飛散抑制部材を移動させて、被切断材の切断作業時の切粉の飛散を確実に抑制できる。
また、前記切粉飛散抑制部材は、前記切粉飛散抑制部材の自重により、前記第一位置から前記第二位置に回動することが好ましい。
かかる構成によれば、切粉飛散抑制部材は自重により回動可能であるため、切粉飛散抑制部材を第二位置に移動させるための部材を別途設ける必要がない。従って、部品点数を削減できる。
また、前記ハウジングは、前記モータの回転を前記切断刃に伝達するための回転伝達機構を内蔵するギヤケースを有し、前記切粉飛散抑制部材は、前記ギヤケースに支持される回動軸を中心に回動することが好ましい。
かかる構成によれば、切粉飛散抑制部材の回動軸はギヤケースに支持されているため、切断刃をベースに対して傾動させて作業するときにも、切粉飛散抑制部材を確実に第一位置から第二位置に回動させることができる。
また、前記切粉飛散抑制部材は、前記切断刃の少なくとも一側面を覆うカバー部を有することが好ましい。
かかる構成によれば、切断刃をベースに対して傾動させて作業するときであっても、被切断材と切断刃の刃先との交点近傍において、切粉飛散抑制部材のカバー部により切断刃の少なくとも一側面を覆うことができるので、被切断材の切断作業時の切粉の飛散を抑制できる。
本発明によれば、切断作業開始時の作業者の視認性の悪化を抑制しつつ、切断作業時の被切断材の切粉の飛散を抑制可能な切断機を提供することができる。
本発明の第一の実施の形態に係る丸鋸の側面図であって、チップカバーが第一位置に配置されている状態を示す図である。 本発明の第一の実施の形態に係る丸鋸の側面図であって、チップカバーが第二位置に配置されている状態を示す図である。 本発明の第一の実施の形態に係る丸鋸の平面部分断面図である。 本発明の第一の実施の形態に係る丸鋸のチップカバーの斜視図である。 本発明の第一の実施の形態に係る丸鋸の図2のA−A線に沿った断面図である。 本発明の第一の実施の形態に係る丸鋸の図2のB−B線に沿った断面図である。 本発明の第二の実施の形態に係る丸鋸の側面図であって、チップカバーが第一位置に配置されている状態を示す図である。 本発明の第二の実施の形態に係る丸鋸の側面図であって、チップカバーが第二位置には位置されている状態を示す図である。 本発明の第二の実施の形態に係る丸鋸のチップカバーの斜視図である。 従来の丸鋸を表す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。ここでは、本発明を丸鋸に適用した場合を例に、説明を行う。尚、各図面に示される同一又は同等の構成要素、部材等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。
<第一の実施の形態>
まず、本発明の第一の実施の形態に係る丸鋸1の構成について、図1乃至図6に基づき説明する。以下の説明において、方向について言及する場合には、各図に示されている前後左右上下方向に基づいて説明をする。丸鋸1は、切断機の一例である。
図1乃至図3に示すように、丸鋸1は、ベース2と、ハウジング3と、モータ4と、鋸刃5と、チップカバー6とを有している。なお、図1及び図2では、構造の理解のため、鋸刃5の図示を省略し、鋸刃5の輪郭のみを二点鎖線で示している。
ベース2は、例えばアルミ等の金属製の略矩形の板材である。ベース2の長手方向は、丸鋸1の切断方向、すなわち前後方向に一致する。ベース2の底面は、被切断材8との摺動面である。ベース2の略中央部には、長手方向に延びる開口部2a(図6参照)が形成されている。
ベース2の前端には、ガイド21が設けられている。ガイド21は、丸鋸1の切断方向において、鋸刃5と一直線上に並ぶように配置されている。ガイド21は、鋸刃5を被切断材8上に引かれた墨線に位置合わせするための部材である。
ハウジング3は、ベース2の上方に位置する。ハウジング3は、ベース2に支持されており、ベース2に対して上下方向に揺動可能且つ左右方向に傾動可能である。ハウジング3からは、電源コード9が延びており、図示せぬ電源と接続されることによりモータ4に電力が供給される。ハウジング3は、モータハウジング31と、ハンドル部32と、ギヤケース33と、ソーカバー34と、保護カバー35とを備える。
モータハウジング31は、例えば樹脂製であり、図3に示されるように、モータ4を内蔵する。モータ4は、鋸刃5を回転駆動する駆動源である。モータ4は、左右方向に延びる出力軸41を有する。
ハンドル部32は、モータハウジング31と同材質であり、モータハウジング31の上方において前後方向に延びる。ハンドル部32は、切断作業時に作業者が把持する部分である。ハンドル部32には、作業者がモータ4の駆動をオンオフするためのトリガスイッチ(不図示)、トリガスイッチの操作を規制するオフロックスイッチ(不図示)が設けられる。
ギヤケース33は、モータハウジング31の右端部に接続されている。ギヤケース33は、例えば金属製であり、モータ4の回転を鋸刃5に伝達するための回転伝達機構(不図示)を収容する。回転伝達機構は、周知の減速機構等から構成される。回転伝達機構には、モータ4の出力軸41と略平行に延びる伝達軸(不図示)が設けられている。伝達軸の左端部は、出力軸41に係合している。回転伝達機構は、一部がギヤケース33から右方に突出し、鋸刃5が着脱可能に取り付けられている。つまり、鋸刃5の回転軸は、ギヤケース33に支持されている。
鋸刃5は、円盤形状をなし、回転軸心5Aを中心に回転する。鋸刃5は、鋸刃5の下側部分がベース2の底面から下方に突出するように、ベース2に形成された開口部2aに挿通されている。鋸刃5の外周部には、被切断材8を切断するための鋸歯部51(図5、6参照)が形成されている。鋸刃5は、切断刃の一例である。鋸歯部51は、刃先の一例である。
ギヤケース33の右側壁であって、前側部分には、チップカバー6が支持されるチップカバー支持部36(図5、6参照)が設けられている。チップカバー支持部36は、略円筒形状をなし、左方に突出している。ギヤケース33の右側壁であって、チップカバー支持部36の後下方且つ鋸刃5の回転軸心5Aの前下方には、保護カバー35の回動を規制する突き当て部37が設けられている。
突き当て部37は、当接部とネジとを有する。当接部は、例えばゴムにより形成される。当接部は、左右方向に延びる略円筒形状をなしている。当接部には、ネジの頭部が載置される凹部と、ネジの軸部が挿通され、凹部に開口する貫通孔(不図示)が形成されている。突き当て部37は、ネジを介して、回転可能にギヤケース33の右側壁に支持される。
ソーカバー34は、例えば、金属製である。ソーカバー34は、ギヤケース33の右端部に接続されている。ソーカバー34は、鋸刃5の外縁に沿った側面視略円弧形状をなしている。ソーカバー34は、ギヤケース33と共に鋸刃5の上側部分を覆っている。ソーカバー34の後端部には、集塵機(不図示)が接続される開口部34aが形成されている。
保護カバー35は、例えば樹脂製である。保護カバー35は、ギヤケース33の右方に設けられ、鋸刃5の回転軸心5Aを中心として鋸刃5の外縁に沿うように回動可能である。ギヤケース33と保護カバー35との間には図示せぬバネが存在する。このバネは、ギヤケース33に対して、保護カバー35を、鋸刃5の周方向であって鋸刃5の下側を覆う方向(図1中、反時計回り)に付勢する。これにより、切断作業を行っていない状態では、保護カバー35は、鋸刃5の下側部分、すなわちベース2の底面から下方に突出した部分を、前方の一部を除いて覆う。保護カバー35の右側面視反時計回り方向の回動は、保護カバー35の前端縁35Aが突き当て部37の当接部に当接することで規制される。
ベース2の前端部には、第一べベルプレート22が立設され、ベース2の後端部には、第二べベルプレート23が立設される。
第一べベルプレート22は、切断方向と略直交する短手方向(左右方向)に延び、略円弧状の長孔(不図示)が形成されている。第一ベベルプレート22の長孔には、第一係止ネジ24が挿通される。
第二べベルプレート23は、切断方向と略直交する短手方向(左右方向)に延び、略円弧状の長孔(不図示)が形成されている。第二ベベルプレート23の長孔には、第二係止ネジ25が挿通される。
ハウジング3のベース2に対する傾動位置は、第一係止ネジ24及び第二係止ネジ25を緩めた状態で調整し、第一係止ネジ24及び第二係止ネジ25を締め付けることで固定する。
図1では、第一係止ネジ24及び第二係止ネジ25は、それぞれ、第一ベベルプレート22及び第二ベベルプレート23の長孔の最下部で固定されている。鋸刃5は、ベース2の底面に対して略90°の角度をなし、鋸刃5の回転軸心5Aはベース2の底面に対して略平行となっている。
ベース2の後端部には、リンク26が設けられている。リンク26は、略円弧形状をなし、下端部を除いて、ソーカバー34内に収容されている。リンク26は、ベースに対して傾動可能である。リンク26には、長孔(不図示)が形成されている。リンク26の長孔には、リンク係止ネジ27が挿通される。リンク係止ネジ27を緩めた状態では、揺動軸38を中心とするベース2に対するハウジング3の揺動位置を変更できる。これにより、鋸刃5のベース2からの突出量を調整し、鋸刃5の切り込み深さを調整できる。リンク係止ネジ27を締め付けることで、ハウジング3の揺動位置を固定できる。
図1では、ハウジング3はベース2に対して揺動しておらず、鋸刃5の切り込み深さは最大となっている。
チップカバー6は、ギヤケース33のチップカバー支持部36に支持され(図5及び図6参照)、左右方向においてギヤケース33の右面とソーカバー34の左面との間に配置されている。チップカバー6は、主に、切断作業時に発生する切粉の飛散を抑制する。チップカバー6は、切粉飛散抑制部材の一例である。
図4乃至図6に示すように、チップカバー6は、カバー部61と、刃口板62と、ネジ67と、ねじりバネ68とを有している。チップカバー6は、ネジ67を回動軸として、刃口板62が前上側と後下側を結ぶ方向に傾斜する第一位置(図1参照)と、刃口板62が水平方向と平行な方向に延びる第二位置(図2参照)とに回動可能である。
以下、チップカバー6の形状の説明において、方向について言及する場合には、図4に示されている前後左右上下方向に基づいて説明をする。つまり、刃口板62が水平方向に平行となるようにチップカバー6を載置した状態(図2参照)を基準として、チップカバー6の形状を説明する。
カバー部61及び刃口板62は、例えば透明樹脂製である。カバー部61と刃口板62とは、一体で形成されているが、別体であってもよい。
カバー部61は、平面視略U字形状をなしている。カバー部61は、鋸刃5の鋸歯部51を覆う。カバー部61は、第一平板部63と、第二平板部64と、湾曲部65とを含む。
第一平板部63は、側面視略矩形の平板形状をなし、前後方向及び上下方向に延びる。第一平板部63は、筒状部66を有する。筒状部66は、第一平板部63の後端部であって、上下方向略中央部に設けられている。筒状部66は、左右方向に延びる円筒形状をなす。筒状部66は、チップカバー支持部36に保持される(図5及び図6参照)。
第二平板部64は、側面視略矩形の平板形状をなし、前後方向及び上下方向に延びる。第二平板部64は、第一平板部63と左右方向に間隔を空けて向かい合う。第二平板部64は、第一平板部63と略平行に延びる。第二平板部64の上下方向寸法は、第一平板部63の上下方向寸法と略同一である。第二平板部64の前後方向寸法は、第一平板部63の前後方向寸法よりも小さい。
湾曲部65は、平面視略円弧形状をなし、第一平板部63の前端部と第二平板部64の前端部とを接続する。
刃口板62は、平面視略矩形の平板形状をなし、前後方向に延びる。刃口板62は、湾曲部65の下面の略左半分と第一平板部63の下面に接続されている。刃口板62は、被切断材8に接触可能である。
ネジ67は、ねじりバネ68が外嵌されて、筒状部66に挿通される(図5及び図6参照)。ネジ67は、軸方向が左右方向と略一致するように、ギヤケース33に支持される。ネジ67の先端は、チップカバー支持部36に締結される。つまり、チップカバー6は、ネジ67を介して、ギヤケース33に回動可能に支持されている。
ねじりバネ68の一端は、ギヤケース33のチップカバー支持部36に固定され、ねじりバネ68の他端は、カバー部61(具体的には、第一平板部63)に固定される。ねじりバネ68は、チップカバー6を矢印C方向(右側面視反時計回り)に付勢している。つまり、ねじりバネ68は、チップカバー6を第一位置に向けて付勢している。ねじりバネ68は、付勢部材の一例である。
次に、第一の実施の形態に係る丸鋸1の動作について、図1及び図2を参照して説明する。なお、ここでは、ハウジング3(鋸刃5)をベース2に対して揺動及び傾動させていない場合を想定して説明を行う。
作業者は、オフロックスイッチ(不図示)を押下した状態でトリガスイッチ(不図示)を引くことによりモータ4を駆動させる。モータ4の回転は、回転伝達機構(不図示)を介して鋸刃5に伝達される。
この状態で、作業者は、ベース2を被切断材8上に摺動させて、鋸刃5の鋸歯部51を被切断材8に当接させることにより、切断作業を開始する。このとき、保護カバー35は、バネ(不図示)の付勢力により、鋸刃5の下側部分を覆っており、前端縁35Aは突き当て部37に当接している。また、チップカバー6は、ねじりバネ68の付勢力により、第一位置に配置されている。図1に示すように、第一位置に配置されたチップカバー6は、被切断材8と鋸刃5の鋸歯部51との交点近傍から離隔している。
具体的には、チップカバー6が第一位置に配置されているとき、カバー部61の第一平板部63と第二平板部64が鋸歯部51の左右両側に配置され、かつ、湾曲部65が前上側と後下側を結ぶ方向において鋸歯部51と向かい合う。また、カバー部61は、ベース2の底面よりも上方に位置する。刃口板62の一部は、ベース2の下面より後下方に突出する。刃口板62のベース2の下面より下方に突出している部分を、突出部69という。刃口板62の右端面は、鋸刃5の左面とわずかに隙間を空けて向かい合う。
ベース2を被切断材8上に摺動させつつ、丸鋸1を切断方向(前方向)にさらに移動させると、被切断材8の後端がチップカバー6の突出部69に当接する。被切断材8がチップカバー6の突出部69に当接することで、チップカバー6は、ねじりバネ68の付勢力に抗して、回動軸(ネジ67)を中心に右側面視時計回りに回動し、第二位置に配置される。つまり、チップカバー6は、ベース2の被切断材8上の摺動動作に連動して、第一位置から第二位置へと移動する。
図2に示すように、第二位置に配置されたチップカバー6は、被切断材8と鋸刃5の鋸歯部51との交点近傍を覆う。すなわち、チップカバー6は、被切断材8と鋸刃5の鋸歯部51との交点近傍において、鋸刃5の鋸歯部51を左右方向から覆う。
具体的には、チップカバー6が第二位置に配置されているとき、図5及び図6に示すように、カバー部61の第一平板部63と第二平板部64が鋸歯部51の左右両側に配置され、かつ、湾曲部65が前後方向において鋸歯部51と向かい合う。刃口板62は、ベース2の開口部2a内に位置される。刃口板62の右端面は、鋸刃5の左面とわずかに隙間を空けて向かい合う。刃口板62の下面は、ベース2の下面とほぼ面一となる。つまり、第二位置に配置されたチップカバー6の刃口板62の下面は、被切断材8と鋸歯部51(鋸刃5)との交点近傍において、被切断材8の上面に摺接する。このとき、刃口板62の下面は限りなく鋸歯部51に近い方が効果を奏し、本実施形態では鋸刃5の厚みより短い距離で近接している。
刃口板62は、被切断材8と鋸刃5の鋸歯部51との交点近傍において、被切断材8を上から押さえることにより、被切断材8の切断部分におけるバリ立ちや縁欠けを抑制する。すなわち、被切断材8の切断作業時における切粉等の発生を抑制し、結果的に切粉の飛散を抑制する。また、被切断材8と鋸刃5の鋸歯部51との交点近傍で発生した切粉は、第一平板部63と第二平板部64とにより左右方向への飛散が抑制され、湾曲部65によって前方への飛散が抑制される。チップカバー6内の切粉は、ギヤケース33及びソーカバー34により画定される空間を通り、開口部34aを介して図示せぬ集塵機に回収される。このように、チップカバー6は、切粉の発生と飛散の両方を抑制することで、より効果的に切粉の飛散を抑制する働きを有している。
さらに、丸鋸1を切断方向に移動させると、被切断材8の後端が、保護カバー35の前端縁35Aと当接する。これにより、保護カバー35は、鋸刃5の周方向に沿って右側面視時計回りに回動し、ギヤケース33及びソーカバー34により画定される空間内に収容される。
さらに、丸鋸1を切断方向に移動させると、鋸歯部51が被切断材8の前端を通過し、切断作業が終了する。刃口板62の後端が被切断材8の前端を通過すると、チップカバー6の突出部69は、被切断材8との当接が解除される。これにより、チップカバー6は、ねじりバネ68の付勢力により、右側面視反時計回りに回動し、第二位置から第一位置に移動する。
また、被切断材8の前端が、保護カバー35の前端縁35Aから離間すると、保護カバー35は、図示せぬバネの付勢力によって、右側面視反時計回りに回動し、図1に示す位置に戻る。
ハウジング3(鋸刃5)をベース2に対して傾動させて切断作業を行う場合であっても、チップカバー6の回動軸(ネジ67)がギヤケース33に支持されているため、チップカバー6はギヤケース33と共に傾動し、チップカバー6は傾動位置にある鋸刃5に干渉しない。従って、チップカバー6は、上述のように、被切断材8に当接することにより第一位置から第二位置へと回動する。ベース2に対してハウジング3が傾斜しているため、チップカバー6が第二位置に配置されたとき、鋸歯部51の左右方向少なくとも一方は、被切断材8と鋸刃5の鋸歯部51との交点近傍において、チップカバー6により覆われる。
<第一の実施の形態の作用効果>
このような構成の丸鋸1によると、切断作業開始時には、チップカバー6は、被切断材8と鋸刃5の鋸歯部51との交点近傍から離隔する第一位置に配置されている。つまり、切断作業開始時には、被切断材8と鋸刃5の鋸歯部51との交点近傍がチップカバー6により覆われていない。そのため、切断作業開始時には、作業者は、チップカバー6を介さずに被切断材8上に引かれている墨線を視認することができる。墨線を視認できることで、ガイド21に頼ることなく、鋸歯部51を直接墨線に位置合わせすることができ、精度よく被切断材8を切断できる。
また、ベース2の被切断材8上の摺動動作に連動して、チップカバー6を被切断材8と鋸歯部51との交点近傍を覆う第二位置に配置することができる。そのため、作業者がチップカバー6を手動で第二位置に配置する必要がない。また、切断作業中は、チップカバー6が被切断材8と鋸歯部51との交点近傍を覆う。従って、チップカバー6により、被切断材8と鋸歯部51との交点近傍から発生する切粉が飛散するのを抑制することができる。
このような構成の丸鋸1によると、チップカバー6は、ねじりバネ68により付勢されることにより第一位置に配置され、被切断材8と当接することにより第二位置に回動する。被切断材8との当接を利用してチップカバー6を第一位置から第二位置に回動させることができるので、チップカバー6を第二位置に移動させるための部材を別途設ける必要がない。簡易な構成により、被切断材の切断作業時の切粉の飛散を確実に抑制できる。
このような構成の丸鋸1によると、チップカバー6は、第一位置に配置されているときにベース2よりも下方に突出する突出部69が、被切断材8と当接することにより第二位置に配置される。チップカバー6に設けた突出部69を被切断材8に当接させることで、チップカバー6を回動させることができるので、簡易な構成で被切断材8の切断作業時の切粉の飛散を確実に抑制できる。
このような構成の丸鋸1によると、チップカバー6は、刃口板62を有する。チップカバー6が第二位置に配置されているとき、刃口板62は、被切断材8と鋸刃5の鋸歯部51との交点近傍で被切断材8の上面と摺接する。これにより、刃口板62が被切断材8と鋸刃5の鋸歯部51との交点近傍で被切断材8を上から押さえることができ、被切断材8の切断部分におけるバリ立ちや縁欠けを抑制することができる。また、チップカバー6に刃口板としての機能も持たせたので、部品点数を増やすことなく、被切断材8の切断部分におけるバリ立ちや縁欠けを抑制することができ、切断の仕上がりを良くすることができる。さらに、バリ立ちや縁欠けを抑制することで、切粉の発生を抑制できる。
このような構成の丸鋸1によると、チップカバー6は、ギヤケース33に支持される回動軸(ネジ67)を中心に回動する。チップカバー6の回動軸がギヤケース33に支持されているため、鋸刃5をベース2に対して傾動させて作業するときにも、チップカバー6を確実に第一位置から第二位置に回動させることができる。
このような構成の丸鋸1によると、チップカバー6は、鋸刃5の少なくとも一側面を覆うカバー部61を有する。鋸刃5をベース2に対して傾動させて作業するときであっても、被切断材8と鋸刃5の鋸歯部51との交点近傍において、チップカバー6により鋸歯部51の少なくとも一側面を覆うことができるので、切断作業時の切粉の飛散を抑制できる。
<第二の実施の形態>
次に、第二の実施の形態に係る丸鋸101の構成について、図7乃至図9に基づき説明する。丸鋸101は、切断機の一例である。
丸鋸101は、ベース102と、ハウジング103と、モータ(不図示)と、鋸刃105と、チップカバー106とを有している。ハウジング103からは、電源コード109が延びている。ベース102と、ハウジング103と、モータと、鋸刃105と、電源コード109は、それぞれ、第一の実施の形態のベース2と、ハウジング3と、モータ4と、鋸刃5と、電源コード9に対応するので、重複する部分については説明を省略する。なお、図7及び図8では、構造の理解のため、鋸刃105の図示を省略し、鋸刃105の輪郭のみを二点鎖線で示している。また、第一の実施の形態で不図示だった、保護カバー135に付勢力を与えるバネ138が現れている。また、ベース102は、一部が切り欠かれて描かれている。第一の実施の形態の丸鋸1と同様、丸鋸101においても、ハウジング103は、ベース102に対して上下方向に揺動可能且つ左右方向に傾動可能である。
ハウジング103は、モータハウジング(不図示)と、ハンドル部132と、ギヤケース133と、ソーカバー134と、保護カバー135とを含む。モータハウジングと、ハンドル部132と、ギヤケース133と、ソーカバー134と、保護カバー135は、それぞれ、第一の実施の形態のモータハウジング31と、ハンドル部32と、ギヤケース33と、ソーカバー34と、保護カバー35とに対応するので、重複する部分については説明を省略する。なお、図7及び図8では、ソーカバー34の一部が切り欠かれて描かれている。
ギヤケース133には、チップカバー支持部(不図示)及び突き当て部137が設けられている。チップカバー支持部及び突き当て部137は、それぞれ、第一の実施の形態のチップカバー支持部36及び突き当て部37に対応する。
ギヤケース133と保護カバー135との間には、バネ138が存在する。バネ138は、第一の実施の形態のギヤケース33と保護カバー35との間に設けられたバネ(不図示)に対応する。
チップカバー106は、ギヤケース133のチップカバー支持部(不図示)に支持され、左右方向においてギヤケース133の右面とソーカバー134の左面との間に配置されている。チップカバー106は、被切断材108の切断作業時に発生する切粉の飛散を抑制する。チップカバー106は、切粉飛散抑制部材の一例である。
図7乃至図9に示すように、チップカバー106は、カバー部161と、アーム部162と、ネジ169とを有している。チップカバー106は、ネジ169を回動軸として、アーム部162の一端が保護カバー135と当接する第一位置(図7参照)と、アーム部162の一端が保護カバー135から離間する第二位置(図8参照)とに回動可能である。
以下、チップカバー106の形状の説明において、方向について言及する場合には、図9に示されている前後左右上下方向に基づいて説明をする。つまり、カバー部161の湾曲部165が前方を向くようにチップカバー106を載置した状態(図8参照)を基準として、チップカバー106の形状を説明する。
カバー部161は、例えば透明樹脂製である。カバー部161は、平面視略U字形状をなしている。カバー部161は、鋸刃105の鋸歯部151を覆う。カバー部161は、第一平板部163と、第二平板部164と、湾曲部165とを含む。
第一平板部163は、側面視略矩形の平板形状をなし、前後方向及び上下方向に延びる。
第二平板部164は、側面視略矩形の平板状をなし、前後方向及び上下方向に延びる。第二平板部164は、第一平板部163と略同一の形状を有している。第二平板部164は、第一平板部163と左右方向に間隔を空けて向かい合う。第二平板部164は、第一平板部163と略平行に延びる。
湾曲部165は、側面視略円弧形状をなし、第一平板部163の前端部と第二平板部164の前端部とを接続する。
アーム部162は、軸部166と、第一延出部167と、第二延出部168とを含む。
第一延出部167は、軸部166から前方に延びる。第一延出部167の前端部は、第一平板部163の後上部に、例えばネジ等により固定される。
第二延出部168は、軸部166から後下方に延びる。
軸部166には、ネジ169が挿通される。ネジ169は、軸方向が左右方向と略一致するように、ギヤケース133に支持される。ネジ169の先端は、ギヤケース133のチップカバー支持部に締結される。つまり、チップカバー106は、ネジ169を介して、ギヤケース133に回動可能に支持されている。
次に、第二の実施の形態に係る丸鋸101の動作について、図7及び図8を参照して説明する。なお、ここでは、ハウジング103(鋸刃105)をベース102に対して揺動及び傾動させていない場合を想定して説明を行う。
作業者は、オフロックスイッチ(不図示)を押下した状態でトリガスイッチ(不図示)を引くことによりモータ(不図示)を駆動させる。モータの回転は、回転伝達機構(不図示)を介して鋸刃105に伝達される。
この状態で、作業者は、ベース102を被切断材108上に摺動させて、鋸刃105の鋸歯部151を被切断材108に当接させることにより、切断作業を開始する。鋸刃105は、切断刃の一例である。鋸歯部151は、刃先の一例である。このとき、保護カバー135は、ギヤケース133と保護カバー135とを連結するバネ138の付勢力により、鋸刃105の下側部分を覆っており、保護カバー135の前端縁135Aは突き当て部137に当接している。また、チップカバー106は、第一位置に配置されている。図7に示すように、第一位置に配置されたチップカバー106は、被切断材108と鋸刃105の鋸歯部151との交点近傍から離隔している。
具体的には、チップカバー106が第一位置に配置されているとき、アーム部162の第一延出部167が前上側と後下側を結ぶ方向に延び、アーム部162の第二延出部168の下端が保護カバー135の前端縁135Aに当接している。カバー部161の第一平板部163と第二平板部164が鋸歯部151の左右両側に配置され、かつ、湾曲部165が前上側と後下側を結ぶ方向において鋸歯部151と向かい合う。
ベース102を被切断材108上に摺動させつつ、丸鋸101を切断方向(前方向)にさらに移動させると、被切断材108の後端が保護カバー135の前端縁135Aに当接する。被切断材108が保護カバー135の前端縁135Aに当接することで、保護カバー135は、鋸刃105の周方向に沿って右側面視時計回りに回動し、ギヤケース133及びソーカバー134により画定される空間内に収容される。
保護カバー135の回動に伴って、前端縁135Aがアーム部162の第二延出部168の下端から離間すると、チップカバー106は、自重により、回動軸(ネジ169)を中心に右側面視時計回りに回動し、第二位置に配置される。つまり、チップカバー106は、ベース102の被切断材108上の摺動動作に連動して、第一位置から第二位置へと移動する。
図8に示すように、第二位置に配置されたチップカバー106は、被切断材108と鋸刃105の鋸歯部151との交点近傍を覆う。すなわち、チップカバー106は、被切断材108と鋸刃105の鋸歯部151との交点近傍において、鋸刃105の鋸歯部151を左右方向から覆う。
具体的には、チップカバー106が第二位置に配置されているとき、アーム部162の第一延出部167は、水平方向と平行な方向に延び、第二延出部168の下端は、保護カバー135の前端縁135Aから離間する。カバー部161の第一平板部163と第二平板部164が鋸歯部151の左右両側に配置され、かつ、湾曲部165が前後方向において鋸歯部151と向かい合う。第二延出部168の中央部は、突き当て部137に当接する。第二延出部168が突き当て部137に当接することで、チップカバー106の更なる右側面視時計回り方向の回動が規制される。このように、突き当て部137は、保護カバー135とチップカバー106との両方に対して回動を係止する働きを有する。従って、チップカバー106専用の回動係止用部材を新たに設ける必要が無く、部品点数の増加や工数の増加を抑制できる。
被切断材108と鋸刃105の鋸歯部151との交点近傍で発生した切粉は、第一平板部163と第二平板部164とにより左右方向への飛散が抑制され、湾曲部165によって前方への飛散が抑制される。チップカバー106内の切粉は、ギヤケース133及びソーカバー134により画定される空間を通り、図示せぬ集塵機に回収される。
さらに、丸鋸101を切断方向に移動させると、鋸歯部151が被切断材108の前端を通過し、切断作業が終了する。被切断材108が、保護カバー135の前端縁135Aから離間すると、保護カバー135は、バネ138の付勢力によって、右側面視反時計回りに回動し、図7に示す位置に戻る。
保護カバー135の右側面視反時計回りの回動により、保護カバー135の前端縁135Aがアーム部162の第二延出部168の下端と当接し、チップカバー106を右側面視反時計回りに回動させる。これにより、チップカバー106は、第二位置から第一位置に移動する。
第二の実施の形態においても、チップカバー106の回動軸(ネジ169)はギヤケース133に支持されている。そのため、ハウジング103(鋸刃105)をベース102に対して傾動させて切断作業を行う場合であっても、チップカバー106は、ギヤケース133と共に傾動し、チップカバー106は傾動位置にある鋸刃105に干渉しない。従って、チップカバー106は、上述のように、保護カバー135がアーム部162から離間することにより第一位置から第二位置に回動する。ベース102に対してハウジング103が傾斜しているため、チップカバー106が第二位置に配置されたとき、鋸歯部151の左右方向少なくとも一方は、被切断材108と鋸刃105の鋸歯部151との交点近傍において、チップカバー106により覆われる。
<第二の実施の形態の作用効果>
第二の実施の形態の丸鋸101によると、第一の実施の形態の丸鋸1と同様、切断作業開始時には、チップカバー106は、被切断材108と鋸刃105の鋸歯部151との交点近傍から離隔する第一位置に配置されている。つまり、切断作業開始時には、被切断材108と鋸刃105の鋸歯部151との交点近傍がチップカバー106により覆われていない。そのため、切断作業開始時には、作業者は、チップカバー106を介さずに被切断材108上に引かれている墨線を視認することができる。墨線を視認できることで、ガイドに頼ることなく、鋸歯部151を直接墨線に位置合わせすることができ、精度よく被切断材108を切断できる。
また、保護カバー135の回動を利用して、チップカバー106を、第一位置から、チップカバー106を被切断材108と鋸歯部151との交点近傍を覆う第二位置に移動させることができる。そのため、作業者がチップカバー106を手動で第二位置に配置する必要がない。また、切断作業中は、チップカバー106により、被切断材108と鋸歯部151との交点近傍から発生する切粉が飛散するのを抑制することができる。また、簡易な構成でチップカバー106を移動させて、被切断材108の切断作業時の切粉の飛散を確実に抑制できる。
このような構成の丸鋸101によると、チップカバー106は自重により回動可能である。そのため、チップカバー106を第一位置から第二位置に移動させるための部材を別途設ける必要がない。従って、部品点数を削減できる。
このような構成の丸鋸101によると、チップカバー106は、ギヤケース133に支持される回動軸(ネジ169)を中心に回動する。チップカバー106の回動軸がギヤケース133に支持されているため、鋸刃105をベース102に対して傾動させて作業するときにも、チップカバー106を確実に第一位置から第二位置に回動させることができる。
このような構成の丸鋸101によると、チップカバー106は、鋸刃105の少なくとも一側面を覆うカバー部161を有する。鋸刃105をベース102に対して傾動させて作業するときであっても、被切断材108と鋸刃105の鋸歯部151との交点近傍において、チップカバー106により鋸歯部151の少なくとも一側面を覆うことができるので、切断作業時の切粉の飛散を抑制できる。
以上、本発明の実施の形態に基づき説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
第二の実施の形態によるチップカバー106は、自重により第一位置から第二位置へと回動するように設けられていた。しかし、バネにより付勢されて、第一位置から第二位置へと回動するようにしてもよい。
第一の実施の形態によるチップカバー6及び第二の実施の形態によるチップカバー106は、それぞれ、ギヤケース33及びギヤケース133に回動軸が設けられていた。しかし、傾動しないタイプの丸鋸であれば、ベースにチップカバーの回動軸を設けてもよい。
1、101・・・丸鋸 2、102・・・ベース
3、103・・・ハウジング 4・・・モータ 5、105・・・鋸刃
6、106・・・チップカバー 8、108・・・被切断材
33、133・・・ギヤケース 35、135・・・保護カバー
51、151・・・鋸歯部 61、161・・・カバー部 62・・・刃口板
67、169・・・ネジ 68・・・ねじりバネ 69・・・突出部

Claims (9)

  1. 被切断材を切断する切断刃が装着されるハウジングと、
    前記ハウジングに収容され、前記切断刃を駆動するモータと、
    前記ハウジングを支持し、前記被切断材上を摺動可能なベースと、
    前記ベースの前記被切断材上の摺動動作に連動して、前記被切断材と前記切断刃の刃先との交点近傍から離隔する第一位置から前記被切断材と前記切断刃の刃先との交点近傍を覆う第二位置に移動可能な切粉飛散抑制部材と、を備えることを特徴とする切断機。
  2. 前記切粉飛散抑制部材は、前記第一位置から前記第二位置に回動により移動することを特徴とする請求項1に記載の切断機。
  3. 前記切粉飛散抑制部材は、前記被切断材と前記切断刃の刃先との交点近傍から離隔する方向に前記切粉飛散抑制部材を付勢する付勢部材を有し、
    前記切粉飛散抑制部材は、前記付勢部材により付勢されることにより前記第一位置に配置され、前記被切断材と当接することにより前記第二位置に配置されることを特徴とする請求項2に記載の切断機。
  4. 前記切粉飛散抑制部材は、前記第一位置に配置されているときに前記ベースよりも下方に突出する突出部を有し、
    前記突出部が、前記被切断材と当接することにより前記第二位置に配置されることを特徴とする請求項3に記載の切断機。
  5. 前記切粉飛散抑制部材は、刃口板を有し、
    前記刃口板は、前記切粉飛散抑制部材が前記第二位置に配置されているとき、前記被切断材と前記切断刃の刃先との交点近傍で前記被切断材の上面と摺接することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の切断機。
  6. 前記ハウジングは、前記切断刃の外周部を覆い、前記被切断材と当接して前記切断刃の外周部に沿って回動可能な保護カバーを有し、
    前記切粉飛散抑制部材は、前記保護カバーが前記切粉飛散抑制部材と当接することにより前記第一位置に配置され、前記保護カバーが前記切粉飛散抑制部材から離間することにより前記第二位置に配置されることを特徴とする請求項2に記載の切断機。
  7. 前記切粉飛散抑制部材は、前記切粉飛散抑制部材の自重により、前記第一位置から前記第二位置に回動することを特徴とする請求項6に記載の切断機。
  8. 前記ハウジングは、前記モータの回転を前記切断刃に伝達するための回転伝達機構を内蔵するギヤケースを有し、
    前記切粉飛散抑制部材は、前記ギヤケースに支持される回動軸を中心に回動することを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の切断機。
  9. 前記切粉飛散抑制部材は、前記切断刃の少なくとも一側面を覆うカバー部を有することを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の切断機。

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