JP3146982B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP3146982B2
JP3146982B2 JP18355196A JP18355196A JP3146982B2 JP 3146982 B2 JP3146982 B2 JP 3146982B2 JP 18355196 A JP18355196 A JP 18355196A JP 18355196 A JP18355196 A JP 18355196A JP 3146982 B2 JP3146982 B2 JP 3146982B2
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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタハウジン
グから延出した電線をカバーで保護するようにしたコネ
クタに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、コネクタハウジングから延出した
電線をカバーで保護するようにしたコネクタとしては、
図７に示すものがある。これは、コネクタハウジング１
の後端面から電線（図示せず）を延出させるとともに、
そのコネクタハウジング１の後端部に電線を包囲するよ
うに筒状のカバー２を取り付けるようになっている。カ
バー２は、２つの半割部品２Ａ，２Ｂを組み付けて構成
される。この２つの半割部品２Ａ，２Ｂは、全体として
の形状としてがほぼ同じであるが、両半割部品２Ａ，２
Ｂを組み付け状態に保持するためのロック部材が双方の
半割部品で互いに異なっている。
【０００３】即ち、一方の半割部品２Ａにおいては、他
方の半割部品２Ｂとの突当縁部から外周側へ突出する各
辺２個ずつの突起３が形成されている。他方の半割部品
２Ｂにおいては、その突当縁部から外周に沿って相手側
へ突出する各辺２片ずつの弾性係止片４が形成されてい
る。双方の半割部品２Ａ，２Ｂを組み付けると、突起３
と係止片４とが互いに係合し、もって両半割部品２Ａ，
２Ｂが組付け状態に保持される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のコネクタで
は、カバー２が形状の異なる２種類の半割部品２Ａ，２
Ｂを組み付けて構成されるようになっているため、手作
業で組付けを行う場合には、組付け可能な異種の半割部
品２Ａ，２Ｂを的確に選別しなければならず、カバー２
を組み付ける際の作業性が悪いという問題があった。本
願発明は上記事情に鑑みて創案されたものであって、カ
バーを組み付ける際の作業性向上を図ることを目的とす
るものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、後端
面から電線を延出させたコネクタハウジングと、このコ
ネクタハウジングの後端部に前記電線を包囲するように
取り付けられる筒状のカバーとを備えてなり、前記カバ
ーが、同一形状をなす一対の半割部品を互いに軸線回り
に反転した位置関係として組み付けることにより構成さ
れ、前記半割部品の突当縁部には、その半割部品の外面
に沿って突出する外面側位置決め部と、その半割部品の
内面に沿って突出する内面側位置決め部とが形成され、
前記外面側位置決め部と前記内面側位置決め部が相手側
の半割部品の突当縁部を外周側と内周側から挟み付ける
ことで、前記一対の半割部品が所定の組付け状態となる
ように位置決めされる構成とされているところに特徴を
有する。請求項２の発明は、請求項１の発明において、
半割部品における相手側半割部品と突き当たる２つの突
当縁部のうちの一方の突当縁部には係合部が形成される
とともに他方の突当縁部には受け部が形成され、カバー
の組付け状態においては、双方の半割部品の係合部が相
手側半割部品の受け部と係合することによりその両半割
部品の離間が規制されるようにしたところに特徴を有す
る。
【０００６】請求項３の発明は、請求項２の発明におい
て、受け部が半割部品の外面に形成され、係合部が相手
側半割部品の外面上において受け部から離脱する方向へ
の弾性撓みを可能に形成されているところに特徴を有す
る。
【０００７】
【発明の作用及び効果】請求項１の発明においては、カ
バーを構成する半割部品が同じ形状のものであるから、
異なる形状の部品を組み合わせてカバーを構成する場合
と比較すると、カバーを組み付ける際に組合せ可能な異
種の部品を的確に選別するという手間が掛からないか
ら、作業性に優れる。また、位置決め部によって双方の
半割部品を組付け状態に位置決めできるから、組付け作
業が容易になるとともに、突当面に沿って双方の半割部
品が位置ズレすることが防止される。請求項２の発明に
おいては、半割部品を組付け状態に保持するための係合
部と受け部がその半割部品自身に設けられているから、
半割部品とは別の部品を用いなくても、カバーを組付け
状態に保持することができる請求項３の発明において
は、カバーを分解する場合には、半割部品の外面に露出
している係合部を弾性撓みさせて受け部から外せば、双
方の半割部品を分離することができる。係合部を半割部
品の外面に設けたから、カバーの分解・取外しを簡単に
行うことができる。
【０００８】
【０００９】
【発明の実施の形態】
＜実施形態１＞以下、本発明を具体化した実施形態１を
図１乃至図５を参照して説明する。本実施形態のコネク
タは、内部にターミナル（図示せず）を収容したコネク
タハウジング１０と、このコネクタハウジング１０の後
端部に取り付けられるカバー２０と、このカバー２０に
取り付けられるコルゲートチューブ（本発明の構成要件
である保護チューブ）３０とから構成されている。
【００１０】コネクタハウジング１０の後端面からは、
ターミナルに接続された複数本の電線（図示せず）が延
出されている。コネクタハウジング１０の後端部におけ
る左右両側面にはカバー２０を取り付けるための上下方
向の取付溝１１が形成されている。この取付溝１１は、
左右対称であり且つ上下対称となっている。コネクタハ
ウジング１０から延出した電線には、外周に周方向の溝
３１と突条３２とを交互に配した蛇腹状をなすコルゲー
トチューブ３０が軸方向の移動可能に外装されている。
コルゲートチューブ３０を外装したことにより、電線が
剥き出しにならずに保護されている。尚、コルゲートチ
ューブ３０の溝３１と突条３２には、後述するカバー２
０の係止板２４と係止溝２５が嵌合されるようになって
いる。
【００１１】カバー２０は、全体として角筒体を半割に
した形状をなす一対の半割部品２０Ａからなる。一対の
半割部品２０Ａは、同一形状をなし、互いに軸線回りに
反転させた位置関係となった状態で組み付けられる。一
対の半割部品２０Ａを組み付けてカバー２０とした状態
でコネクタハウジング１０に取り付けると、筒状のカバ
ー２０が、電線のコネクタハウジング１０から延出して
いる部分を包囲して保護するようになっている。
【００１２】半割部品２０Ａの前端部内周にはコネクタ
ハウジング１０の取付溝１１と嵌合する取付部２２が形
成されている。この取付部２２が取付溝１１に嵌合され
ることにより、半割部品２０Ａ即ちカバー２０のコネク
タハウジング１０に対する前後方向及び上下方向へ相対
移動することが規制される。半割部品２０Ａの後端面に
はコルゲートチューブ３０を差し込むための半円形の切
欠部２３が形成されている。半割部品２０Ａの内周に
は、差し込まれたコルゲートチューブ３０の外周の溝３
１と突条３２に嵌合される係止板２４と係止溝２５が形
成されている。これらが嵌合した状態では、係止板２４
と突条３２が軸方向に係止することにより、コルゲート
チューブ３０のカバー２０に対する軸方向への遊動が規
制されるようになっている。
【００１３】半割部品２０Ａの組付け時に互いに突き当
てられる上下２辺の突当縁部には、係合部２６と受け部
２７が形成されている。半割部品２０Ａがコネクタハウ
ジング１０の後端面に向かって右側に位置する場合にお
いて、係合部２６は、上側の突当縁部の後端位置と下側
の突当縁部の前端近く位置とに配され、受け部２７は、
上側の突当縁部の前端近く位置と下側の突当縁部の後端
位置とに配されている。
【００１４】受け部２７は、半割部品２０Ａの外面から
突出するように形成されており、受け部２７には、係合
部２６の嵌合動作を円滑に行わせるための傾斜面２７Ａ
が形成されている。係合部２６は、半割部品２０Ａの外
面に沿って突当縁部から側方へ板状に突出しており、そ
の突出部分には受け部２７を嵌合させるための開口が形
成されている。係合部２６は、組付け状態において相手
側半割部品２０Ａの外面に重なった状態で受け部２７と
嵌合するようになっているとともに、相手側半割部品２
０Ａの外面から離間する方向（受け部が離脱する方向）
への弾性撓みが可能となっている。
【００１５】半割部品２０Ａがコネクタハウジング１０
の後端面に向かって右側に位置する場合において、その
上側の突当縁部における係合部２６と受け部２７との間
の位置には、外面側位置決め部２８が形成されている。
この外面側位置決め部２８は、突当縁部の長さ方向に沿
って延び、突当縁部から半割部品２０Ａの外面に沿って
側方へ突出されている。さらに、この外面側位置決め部
２８の形成されている上側の突当縁部には、受け部２７
と対応する内周位置から側方へ突出する内面側位置決め
部２９が形成されている。これらの外面側位置決め部２
８と内面側位置決め部２９は、組付け状態において相手
側半割部品２０Ａの上側の突当縁部を外周側と内周側か
ら挟み付けるようになっている。尚、この外面側位置決
め部２８と内面側位置決め部２９は、下側の突当縁部に
は形成されていない。
【００１６】次に、本実施形態の作用について説明す
る。カバー２０をコネクタハウジング１０に取り付ける
際には、一対の半割部品２０Ａを互いに軸回りに反転し
た位置関係となるようにしてコネクタハウジング１０の
後端部に対して横から嵌めるようにする。このとき、初
めに一方の半割部品２０Ａだけについてその取付部２２
をコネクタハウジング１０の取付溝１１に仮嵌合させる
とともに、その一方の半割部品２０Ａの係止板２４と係
止溝２５にコルゲートチューブ３０の溝３１と突条３２
とを仮嵌合させておく。
【００１７】そして、この状態から他方の半割部品２０
Ａをコネクタハウジング１０、上記一方の半割部品２０
Ａ及びコルゲートチューブ３０に嵌め合わせる。する
と、この嵌め合わせた半割部品２０Ａの取付部２２が取
付溝１１に嵌合されるとともに、係止板２４と係止溝２
５が溝３１と突条３２とに嵌合される。これと同時に、
双方の半割部品２０Ａの係合部２６と受け部２７が互い
に嵌合するとともに、外面側位置決め部２８と内面側位
置決め部２９との間に相手側半割部品２０Ａの突当縁部
が挟み込まれる。これにより、両半割部品２０Ａが筒状
のカバー２０として組み付けられるとともに、このカバ
ー２０がコネクタハウジング１０の後端部に取り付けら
れ、同時にカバー２０にコルゲートチューブ３０が取り
付けられる。
【００１８】取付け状態では、カバー２０のコネクタハ
ウジング１０に対する遊動は取付部２２と取付溝１１の
嵌合によって規制されている。半割部品２０Ａ同士の左
右方向への分離及び前後方向への位置ズレは、係合部２
６と受け部２７との嵌合によって規制されている。半割
部品２０Ａ同士の上下方向の位置ズレは、外面側位置決
め部２８と内面側位置決め部２９で相手側半割部品２０
Ａの突当縁部を挟み込むことによって規制されている。
【００１９】上述のように、本実施形態では、同じ形状
をなす一対の半割部品２０Ａを軸回りに反転した位置関
係で組み合わせることによりカバー２０を構成してい
る。したがって、カバー２０を組み付ける際には、カバ
ーが形状の異なる２種類の部品からなる場合のように組
合せ可能な異種の部品を的確に選別する、という手間が
掛からずに済み、作業性に優れている。さらに、コスト
の低減を図ることができると共に、保管や取扱いが容易
となっている。
【００２０】また、本実施形態では、半割部品２０Ａを
組付け状態に保持するための係合部２６と受け部２７が
その半割部品２０Ａ自身に形成しているから、半割部品
２０Ａとは別の部品を用いなくても、カバー２０を組付
け状態に保持することができるさらに、カバー２０の分
解・取外しを行う場合には、半割部品２０Ａの外面に露
出している係合部２６を外側へ弾性撓みさせるだけで簡
単に受け部２７から外すことができるから、操作性に優
れている。
【００２１】＜実施形態２＞次に、本発明を具体化した
実施形態２を図６を参照して説明する。本実施形態は、
上記実施形態１においてカバーの構成を異ならせたもの
である。コネクタハウジングとコルゲートチューブの構
成については寸法・形状以外の基本的な構成は上記実施
形態１のコネクタハウジングと同様であるため、これら
の構造の図示及び説明は省略する。本実施形態のカバー
４０は、全体として円筒体を半割にした形状をなす一対
の半割部品４０Ａからなる。一対の半割部品４０Ａは、
同一形状をなし、互いに軸線回りに反転させた位置関係
となった状態で組み付けられる。
【００２２】半割部品４０Ａの前端部内周にはコネクタ
ハウジング（図示せず）の取付溝と嵌合する取付部４２
が形成され、後端面には電線（図示せず）を挿通させる
ための半円筒形の挿通部４３が形成されている。半割部
品４０Ａの組付け時に互いに突き当てられる上下２辺の
突当縁部には、係合部４６と受け部４７が形成されてい
る。この係合部４６と受け部４７の形状及び配置につい
ては、上記実施形態１と同様なので説明は省略する。
【００２３】半割部品４０Ａがコネクタハウジングの後
端面に向かって右側に位置する状態（図６に示す状態）
において、その上側の突当縁部における係合部４６と受
け部４７との間には外面側位置決め部４８が形成されて
いる。この外面側位置決め部４８は、突当縁部の長さ方
向に沿って延び、突当縁部から半割部品４０Ａの外面に
沿って側方へ突出されている。さらに、この外面側位置
決め部４８の形成されている上側の突当縁部には、その
外面側位置決め部４８のが形成されている領域のほぼ全
長に亘って対応するように内面側位置決め部４９が形成
されている。即ち、この内面側位置決め部４９は、突当
縁部に沿って前後方向に延び、半割部品４０Ａの内面に
沿って側方へ突出されている。かかる外面側位置決め部
４８と内面側位置決め部４９との間には、組付け状態に
おいて相手側半割部品４０Ａの上側の突当縁部が挟み込
まれるようにして嵌合される。
【００２４】本実施形態では、外面側位置決め部４８と
内面側位置決め部４９が前後方向に長く設けられている
から、双方の半割部品４０Ａがその突当面に沿って上下
方向に平行移動するような位置ズレを規制できるだけで
なく、突当面に沿って回転するような位置ズレも確実に
規制することができる。 ＜他の実施形態＞本発明は上記記述及び図面によって説
明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次の
ような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さら
に、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更し
て実施することができる。
【００２５】（１）本発明はコルゲートチューブを用い
ないコネクタにも適用することができる。 （２）上記実施形態では受け部と係合部とを突起と孔の
関係で係合させるようにしたが、本発明によれば、受け
部が半割部品の外面上の凹部または孔となっていて係合
部がその凹部または孔に嵌入するようにしてもよい。 （３）半割部品に係合部と受け部を設けず、一対の半割
部品を別の部品によって組付け状態に保持してもよく、
突当縁部同士を接着して組付け状態に固定するようにし
てもよい。
【００２６】（４）上記実施形態では係合部と受け部を
半割部品の外面に形成したが、本発明によれば、係合部
と受け部を半割部品の内面側または突当縁部の突当面に
形成し、組付け状態では係合部と受け部の嵌合部分がカ
バーの外部に露出しないようにしてもよい。 （５）上記実施形態では位置決め部を一方の突当縁部か
らその外周と内周に沿って突出するように形成したが、
本発明によれば、位置決め部として双方の半割部品の突
当端面に互いに嵌合可能な凸部と凹部を形成するように
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態１において分解した状態をあ
らわす斜視図
【図２】実施形態１において半割部品にコルゲートチュ
ーブを嵌合した状態をあらわす側面図
【図３】実施形態１においてカバーをコネクタハウジン
グに取り付けた状態をあらわす平面図
【図４】実施形態１においてカバーを組み付けた状態を
あらわす一部切欠背面図
【図５】実施形態１においてカバーを組み付けた状態を
あらわす断面図
【図６】実施形態２における半割部品の斜視図
【図７】従来例の斜視図
【符号の説明】
１０…コネクタハウジング ２０…カバー ２０Ａ…半割部品 ２６…係合部 ２７…受け部 ２８…外面側位置決め部 ２９…内面側位置決め部 ４０…カバー ４０Ａ…半割部品 ４６…係合部 ４７…受け部 ４８…外面側位置決め部 ４９…内面側位置決め部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H01R 13/56

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 後端面から電線を延出させたコネクタハ
    ウジングと、 このコネクタハウジングの後端部に前記電線を包囲する
    ように取り付けられる筒状のカバーとを備えてなり、 前記カバーが、同一形状をなす一対の半割部品を互いに
    軸線回りに反転した位置関係として組み付けることによ
    り構成され、 前記半割部品の突当縁部には、その半割部品の外面に沿
    って突出する外面側位置決め部と、その半割部品の内面
    に沿って突出する内面側位置決め部とが形成され、 前記外面側位置決め部と前記内面側位置決め部が相手側
    の半割部品の突当縁部を外周側と内周側から挟み付ける
    ことで、前記一対の半割部品が所定の組付け状態となる
    ように位置決めされる構成とされている ことを特徴とす
    るコネクタ。
  2. 【請求項２】 半割部品における相手側半割部品と突き
    当たる２つの突当縁部のうちの一方の突当縁部には係合
    部が形成されるとともに他方の突当縁部には受け部が形
    成され、カバーの組付け状態においては、双方の半割部
    品の係合部が相手側半割部品の受け部と係合することに
    よりその両半割部品の離間が規制されるようにしたこと
    を特徴とする請求項１記載のコネクタ。
  3. 【請求項３】 受け部が半割部品の外面に形成され、係
    合部が相手側半割部品の外面上において前記受け部から
    離脱する方向への弾性撓みを可能に形成されていること
    を特徴とする請求項１又は請求項２記載のコネクタ。
JP18355196A 1996-07-12 1996-07-12 コネクタ Expired - Lifetime JP3146982B2 (ja)

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EP97111964A EP0818852B1 (en) 1996-07-12 1997-07-14 A connector
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