JP2004236756A - シャワー装置 - Google Patents

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真人 藤井
Shoji Miura
彰司 三浦
Yoshihiro Kiyofuji
義弘 清藤
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Abstract

【課題】いろいろな吐水形態を楽しむことができ、シャワー装置内に停滞水が溜まり難いシャワー装置を提供することを目的とする。
【解決手段】給水管および給湯管との接続部を通過した湯水を混合する湯水混合部と、この湯水混合部から湯水を供給され吐水するハンドシャワーノズルとヘッドシャワーノズルと、ハンドシャワーノズルからの吐水とヘッドシャワーノズルからの吐水とを切り替える吐水切替機構を備え、かつ、この吐水切替機構は、吐水切替機構からヘッドシャワーノズルまでの通水路系に停滞している湯水を、ハンドシャワーノズルへの吐水切替状態時に水抜きを行う水抜き機構を具備していることを特徴とするシャワー装置。
【選択図】 図11

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャワー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、浴室やシャワールーム等で設置されるシャワー装置には、湯水混合栓本体から分岐した可撓性のシャワーホース先端にシャワーノズルを設けたものがある。
そして、湯水混合栓に設けたカランもしくはシャワーノズルのいずれかを選択して吐水する構成となっている。
この従来のシャワー装置では、シャワーホースが床に垂れ下がり、洗体したときの湯水やあか等が床を流れるときにシャワーホースに付着するため、シャワーホースが汚れてしまうおそれがあった。また、シャワーホースが使用時に床に垂れ下がった状態となるので邪魔となるおそれもあった。
【0003】
そのため、このシャワーホースが床に垂れ下がらず、またシャワー装置の使用勝手を向上させた技術がある。(たとえば、特許文献1を参照のこと)
このシャワー装置は、給水管と給湯管が同高さに壁から取り出され、それに湯水混合栓が接続されている。そして、この湯水混合栓の裏面側から給湯管を立ち上げてヘッドシャワーノズルとハンドシャワーヘッドに分岐する分岐部を横方向に延設して、この分岐部にそれぞれのシャワーヘッドへの吐水流量調整つまみを設けている。
このように、湯水混合栓から立ち上げた給湯管の途中からハンドシャワーヘッドに連通するシャワーホースを分岐しているため、シャワーホースが床に垂れ下がるおそれが低減されるのである。また、この従来技術のシャワー装置においては、ハンドシャワーだけでなく、ヘッドシャワーノズルもできるだけ、いろいろなシャワー形態を楽しむことができる。
【0004】
また、いろいろなシャワー形態を楽しめるシャワー装置も提案されている。(たとえば、特許文献2を参照のこと)
このシャワー装置は、給水管と給湯管が同高さに壁から取り出され、それに湯水混合栓が接続されている。そして、この湯水混合栓の裏面側にハンドシャワーノズルに連通したシャワーホースを接続し、さらに湯水混合栓から立ち上げた給湯管に対して横方向にボディシャワー装置を設けている。そして、このボディーシャワー装置からもシャワーを吐水することができるようになっている。
【0005】
【特許文献1】
実開平2−112758号
【特許文献2】
実開昭63−197488号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、湯水混合栓の上部に湯水混合栓で適温になった湯水を供給する給湯管を立ち上げ、その給湯管を分岐してヘッドシャワーノズルやハンドシャワーノズルを設置した構造では、止水した際、この給湯管内に停滞水が多く残るため、次に吐水するまでにその停滞水が冷やされてしまうおそれがある。この場合、しばらくしてから吐水した際、冷たくなった停滞水を流さねばならず、適温が流れてくるまで時間がかかるという問題点がある。
特に、ハンドシャワーノズルを使用する場合には、使用者が手に持って使用することができるので、ハンドシャワーノズルまでの給湯管内に溜まり冷やされた停滞水が流れるまで、ハンドシャワーノズルを床の近くに持っていき下向きに吐水させれば身体に浴びないようにすることができるが、ヘッドシャワーノズルを使用する場合は、使用者の頭上に固定されているので、ヘッドシャワーノズルまでの給湯管内に溜まり冷やされた停滞水が流れるまで、身体に浴びないように使用者自身が避けなければならず、せっかくのいろいろな吐水形態を楽しむことができるシャワー装置の快適性を損ねてしまう。
【0007】
また、掃除やシャワーを浴びた際、給湯管上に湯水がかかり、給水管の隙間やハンドルと本体の隙間より湯水が浸入し、給水管内やハンドル内部に湯水がたまってしまうという衛生上の問題もあった。
【0008】
そこで、本発明では上記の問題点を解決するため、いろいろな吐水形態を楽しむことができ、シャワー装置内に停滞水が溜まり難いシャワー装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1では、給水管および給湯管との接続部を通過した湯水を混合する湯水混合部と、この湯水混合部から湯水を供給され吐水するハンドシャワーノズルとヘッドシャワーノズルと、ハンドシャワーノズルからの吐水とヘッドシャワーノズルからの吐水とを切り替える吐水切替機構を備え、かつ、この吐水切替機構は、吐水切替機構からヘッドシャワーノズルまでの通水路系に停滞している湯水を、ハンドシャワーノズルへの吐水切替状態時に水抜きを行う水抜き機構を具備していることを特徴とするシャワー装置とした。
【0010】
これにより、ヘッドシャワーノズルを閉止し、ハンドシャワーノズルに切替を行った場合、この操作に連動して、ヘッドシャワーノズル側の通水路内に停滞する湯水の水抜きが行われるので、次にヘッドシャワーノズルから吐水した際、大量の停滞水がヘッドシャワーノズルから吐水されることがないので、使用者が不快感を持つことが無く、快適にシャワーを浴びることができる。
特に、通水路内に停滞している時間が長くなればなるほど、適温の湯水が冷やされる。そのため、ヘッドシャワーノズルから初期に吐水される湯水は適温以下の冷たい湯水が吐水されることになるが、本発明のようにヘッドシャワーノズルを使用しないときに水抜きを行うことができるので、ヘッドシャワーノズルからの初期吐水において停滞している冷たい湯水が長い間吐水されることはない。
【0011】
本発明の請求項2では、前記水抜き機構は、ハンドシャワーノズルへの吐水切替に連動して、吐水切替機構からヘッドシャワーノズルまでの通水路系に停滞している湯水を水抜きする機構であることを特徴とする請求項1に記載のシャワー装置とした。
【0012】
これにより、ヘッドシャワーノズル側からハンドシャワー側に吐水切替をすることで、自動的にヘッドシャワーノズル側の通水路系に停滞する湯水が外部に流れて水抜きが行われるので、使用者は、水抜き行為を意識することがなく行うことができる。
【0013】
本発明の請求項3では、前記吐水切替機構は、ダイバーター機構により構成されており、このダイバーターを構成する弁体によって、吐水切替用の通水路と水抜き穴を開閉することを特徴とする請求項2に記載のシャワー装置とした。
【0014】
これにより、ダイバーター機構を利用することで、水抜き機構を備えた吐水切替機構の構造を複雑化させることがなく、簡単な構造で水抜きを行うことができる。
【0015】
本発明の請求項4では、前記湯水混合部の長手方向が縦向きとなるように配置し、かつ、この湯水混合部の上方に延設されたのパイプの上方にヘッドシャワーノズルを配置し、同パイプの中間に前記吐水切替機構とヘッドシャワーノズルへ連通する分岐金具を配置してなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載のシャワー装置とした。
【0016】
これにより、吐水切替機構よりも下流側に位置するヘッドシャワーノズル側の通水路内の湯水を水抜きすることができる。
また、パイプの中間に吐水切替機構を設けているので、使用者が立った状態で吐水切替機構を操作しやすく、快適なシャワー生活を得ることができる。
さらに、ダイバーター機構を用いて、止水し、吐水たときに必ずハンドシャワーノズル側から吐水するようにすると、ヘッドシャワーノズルからの初期の吐水はシャワー装置内に停滞し冷たくなった湯水が長い間吐水されることがなく(ほとんどの場合は適温になった湯水が吐水される)、さらに快適なシャワー生活を得ることができると言える。
【0017】
本発明の請求項5では、給水管および給湯管との接続部を通過した湯水を混合する湯水混合部を、湯水混合部の長手方向が縦向きとなるように配置し、
この湯水混合部の上方に支柱体を形成するように複数のパイプを継ぎ足して接続し、
該パイプ内に、湯水混合部と連通する吐水部と、湯水混合部から吐水部までの通水路と、この通水路中に形成した流量調整弁と、を備え、
さらに、パイプの接続部に水抜き穴を設けたことを特徴とするシャワー装置とした。
【0018】
これにより、複数のパイプを継ぎ足して接続しているため、継ぎ目から湯水が浸入しても、その継ぎ目よりも下方に位置するパイプの水抜き穴を通して、水が外に流れるため、パイプ内に湯水が停滞する心配がない。
【0019】
本発明の請求項6では、給水管および給湯管との接続部を通過した湯水を混合する湯水混合部を、湯水混合部の長手方向が縦向きとなるように配置し、
この湯水混合部の上方に支柱体を形成するように複数のパイプを継ぎ足して接続し、
該パイプ内に、湯水混合部と連通する吐水部と、湯水混合部から吐水部までの通水路と、この通水路中に形成した流量調整弁と、湯水混合部の下方に温度調整ハンドルと、を備え、この温度調整ハンドルの下端に水抜き穴を設けたことを特徴とするシャワー装置とした。
【0020】
これによりハンドルと本体の隙間より下方に位置する温度調整ハンドル内に湯水が浸入したとしても水抜き穴から流れ出るので、温度調整ハンドル内に停滞する心配がない。そして、湯水混合部も含めて縦型に延設したパイプ状のシャワー装置をより快適に提供することができる。
また、さらには、従来の横型のサーモスタット機構を有する湯水混合部を採用して、縦型に配置することで、安価に本シャワー装置を製造して、あたらしいシャワー生活を提供することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図1に本発明のシャワー装置1の外観図を示す。
このシャワー装置1は、上下方向に伸び延設する1本の薄肉円筒形状のパイプ6に、湯水混合部7と複数の吐水部を備えている。
そして、このパイプ6は、全長に亘り、ほぼ同一径の外観形状としており、かつ、内径は湯水混合部7の外径と略同一径としている。このような構成とすることで湯水混合部と各吐水部とを一体感のある外観で構成した斬新なシャワー装置を提供できる。
図1のシャワー装置1においては、吐水部は、カラン2とハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4から構成されている。
そして、湯水混合部7を挟んで、下方にカラン2を設置し、上方にハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4とを設置している。
湯水混合部7の下方に温度調整ハンドル8を設け、さらにその下にカラン2が設置している。
そして、湯水混合部7の上方には、シャワー用流量調整ハンドル10が設けられている。
なお、湯水混合部7の横には、フック23を膨出して設けている。
図2は、図1のシャワー装置1を浴室のカウンター22上に設置した場合の使用状態図を示している。
なお、図示しないが、浴室の洗い場やシャワールームの床から立ち上げるようにしてもよい。
【0022】
図3のシャワー装置1においては、吐水部は、ボディシャワーノズル5とハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4から構成されている。
そして、湯水混合部7の上方に吐水部は位置するように構成されている。
図3のシャワー装置1においては、シャワールームなどの立って使用する場合に好適と言える。
【0023】
次に、図4は、給水管と給湯管の接続部17、18から流れてきた湯水が湯水混合部7で適温に混合されて、この湯水混合部7から各吐水部までの通水経路を示している。
図4では、壁から給水管と給湯管を室内に取込んだ場合を示しているが、床から給水管と給湯管を立ち上げた場合も同様である。
まず、給水管と給湯管の接続部17、18から供給された湯水は、湯水混合部7で混合される。
また、この湯水混合部7の下方に隣接して配置した温度調整ハンドル8を周方向に回転させて湯温を調整する。
この湯水混合部7で適温になった湯水は、各吐水部2、3、4、5の流量調整弁まで各通水路A、B、Cを経由して送られる。
つまり、湯水混合部7の上方のパイプ6内において、カラン2用の通水路Aと、ボディシャワーノズル5用の通水路Cと、ハンドシャワーノズル3及びヘッドシャワーノズル4用の通水路Bとに通水路を3分岐されている。また、ボディシャワーノズル5を設けたパイプ6部において、ボディシャワーノズル5用の通水路Cと、ハンドシャワーノズル3及びヘッドシャワーノズル4用の通水路Bとの2経路が設けられている。
そして、各流量調整弁を開くことで、それに連通した吐水部から吐水が開始される。
なお、ハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4との吐水においては、切替えハンドル11により、どちらか一方を選択するようにしている。
図5乃至図6に示したように、湯水混合部7ならびに各吐水部、さらに各吐水部2、3、4、5、への通水路A、B、Cは、ユニットとして形成している。
このように各ユニットにて構成されているため、必要な吐水部だけを選択して湯水混合部7に接続することができる。
そのため、図1のように、吐水部としてカラン2とハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4を選択したり、図3のように、吐水部としてボディシャワーノズル5とハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4を選択したり、使用者の好みによって吐水部を選択して簡単に組み立てることができるのである。
【0024】
次に、図5乃至図9を用いて、湯水混合部7と各吐水部の具体的な構成を説明する。
図5は、図3のA部分に相当するシャワー装置の側断面図を示している。
湯水混合部7は、サーモスタット混合栓の湯水混合部7と同様に構成されている。
給水管と給湯管の接続部17、18が上下方向(縦方向)にパイプ6に配置されている。
さらに、この湯水混合部7を長手方向が縦向きになるようにパイプ6内に配置している。
また、この湯水混合部7の外径とパイプ6との内径を略同一としている。そして、このパイプ6の全長の径をほぼ変えることなく、1本のパイプ6を形成している。
なお、1本のパイプ6とは、途中で継ぎ足して複数のパイプを接続したものも含む。このシャワー装置1においては、各ユニット毎に構成し、それを各パイプ6に組み付け、それらのパイプ6をさらに縦方向に積み上げて1つのシャワー装置1を構成している。
【0025】
さて、給水管および給湯管の接続部17、18から湯水は、黒矢印で示すように、湯水混合部7に送られて適温になり、さらに湯水混合部7の上方に位置する吐水部へと送られる。
なお、湯温調整は、湯水混合部の下方に設けた温度調整ハンドル8にを周方向に回転させて行なう。
図8は、湯と水が湯水混合部7に流れて混合され、各吐水部へ通水する通水経路を示している。
湯水混合部7の上方に位置する吐水部(ハンドシャワーノズル3、ヘッドシャワーノズル4、ボディシャワーノズル5)へはパイプ6の内部の通水路B、Cを経由して送られ、湯水混合部7の下側の吐水部(カラン2)へは、パイプ6裏に配置した通水路(通水管)Aを経由して送られる。
なお、図3においては、カラン2を設けていないので、このカラン2への通水路Aを塞いでおく。
図9は、サーモスタットによる自動温度調整機構の概略を示している。
図示するように、Ni−Ti合金などの形状記憶合金バネ21とバイアスバネ22との釣り合いにより、バルブ19を制御して、湯水の混合比を調整している。
【0026】
次に、吐水部について説明する。
吐水部は、カラン2、ハンドシャワーノズル3、ヘッドシャワーノズル4、ボディシャワーノズル5などから構成することができる。
まずカラン2について説明する。
図1に示すように、カラン2は、湯水混合部7の下方でかつシャワー装置1本体のパイプ6から前方に膨出するように設けている。
このカラン2の先端には、流量調整ハンドル9を有している。この流量調整ハンドル9に連動してシリンダ弁などの流量調整弁(図示せず)が開閉し、吐水・止水をおこなうことができる。
このようにカラン2の先端に流量調整ハンドル9を設けているため、風呂椅子に座って流量調整ハンドル9に楽な姿勢でアプローチしカラン2からの吐水を行なうことができる。
なお、このカラン2からの吐水の温度調整は、上方に設置した湯水混合部7にて行なわれる。
そして、湯水混合部7からの通水は、図4に示すように、パイプ6の裏側に配置した固定部16内に設けた通水路(通水管)Aにより行なう。
なお、このカラン2は、水平に膨出させても、斜めに膨出させてもよく、また、膨出させる長さも自由に変更してもよい。
【0027】
次に、図6、7を用いて、湯水混合部7よりも上方に位置する吐水部(ボディシャワーノズル5とハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4)について説明する。
まず、ボディシャワーノズル5について説明する。
ボディシャワーノズル5は、立った状態で、上半身の縦方向の広範囲に吐水を行なうためのものである。
そのため、図3に示すようにこのボディシャワーノズル5は、パイプ6の中間部である切替えハンドル11とシャワーノズル用流量調整ハンドル10との間の前方に上下に複数の吐水口5aを形成することで構成されている。
図6には、湯水混合部7からの湯水がボディシャワーノズル5まで通水する通水路を示す。なお、白矢印がその流れ方向を示している。
図6(B)の横断面図に示すように、シャワーノズル用流量ハンドル10(流量調整弁10a)を回避してその外周に形成された通水路10bを通って、ボディシャワー用流量調整ハンドル14(流量調整弁14a)に通水される。
なお、各流量調整弁10a、14aは、シリンダ弁から構成されている。
そして、ボディシャワー用流量調整ハンドル14(流量調整弁14a)を経由して、ボディシャワーノズル5へと通水される。
【0028】
次に、ハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4からの吐水について説明する。
図1乃至3に示すように、ハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4は、切替えハンドル11にて切り替える可能としている。この切替ハンドル11は、シャワー装置1のパイプ6中間に配置して、使用者が立った状態でアプローチしやすい位置に配置している。
そして、シャワーノズル用流量調整ハンドル10にて吐水流量を調整する。
このシャワーノズル用流量調整ハンドル10は、湯水混合部7の上方に隣接して配置しているので、風呂椅子に座った状態でハンドシャワーノズル3からの吐水を行ないたい場合に、楽な姿勢でシャワーノズル用流量調整ハンドル10を操作することができ、また、立った状態でも操作しやすい位置にある。
なお、ハンドシャワーノズル3は、パイプ6から膨出して設けたフック23に引っ掛けておくことが可能である。
【0029】
シャワー装置1本体のパイプ6の中間部における側方に分岐金具12を設けて、この分岐金具12にシャワーホース13の一端を接続し、そのシャワーホース13の他端をハンドシャワーノズル3に接続している。
このハンドシャワーノズル3には、複数の吐水形態が選択できるように吐水切替操作部を有している。また、ハンドシャワーノズル3には、止水・吐水を行なう操作ボタン3aが握手部に設けられている。
【0030】
一方、ヘッドシャワーノズル4は、シャワー装置1本体のパイプ6の上端に設けられいる。
なお、このヘッドシャワーノズル4は、パイプ6に対して、回転自在に配置してもよい。
また、ヘッドシャワーノズル4は、内部に大きく3つの吐水群15を配置しており、この吐水群15は、すべて同じ吐水形態としても、また、すべて異なる吐水形態としてもよい。
さらに、この吐水形態を1つずつ選択できるようにしてもよく、さらには、ここの吐水群の吐水方向を変えられるようにしてもよい。
【0031】
なお、シャワー装置1本体のパイプ6の中間部(分岐金具12を設けた場所)の前方に切替えハンドル11を設けている。そして、この切替えハンドル11により、ハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4からの吐水の切替えを行なう。
そして、この切替えハンドル11は、引っ張ることで、弁体11aが後から前に(図では左から右に)動き、通水経路を切り替えて、ハンドシャワーノズル3からヘッドシャワーノズル4へと吐水を切り替える構成となっている。そして、ダイバーター機構を用いることで、一旦止水したときには、必ずハンドシャワーノズル3から吐水するようにしている。これにより、パイプ6内に溜まった冷たい停滞水をヘッドシャワーノズル4から不用意に吐水するおそれがない。
この切替えハンドル11のダイバーター機構について、図7に基づき説明する。
この切替えハンドル11の引っ張ることでヘッドシャワーノズル4への通水状態とするが、このとき水圧がかかっているため、弁体11aはハンドシャワーノズル3の通水路を塞いだ状態(図では弁体が右側に位置した状態)で維持される。しかしながら、止水すると、水圧が下がり、ばね11bの弾性力により、弁体11aが前から後ろへ(図では右から左へ)と動き通水路を切り替えられるのである。
【0032】
この際の水抜き機構について図10乃至11に基づき説明する。切替えハンドル11の引っ張ることでヘッドシャワーノズル4への通水状態となり、水圧により弁体11aはハンドシャワーノズル3の通水路を塞いだ状態(図では弁体が右側に位置した状態)で維持されているが、この時、水抜き弁24は、これに連動して後ろから前へ(図では左から右へ)移動し、水抜き穴25を水抜き弁24でシールする。しかしながら、止水すると、水圧が下がり、ばね11bの弾性力により、弁体11aが前から後ろへ(図では右から左へ)と動き通水路を切り替えるが、この時、水抜き弁24も連動し前から後ろへ(図では右から左へ)と動き、水抜き穴25が開放状態となり、上部の湯水26が水抜き穴より外部に排出される。
【0033】
図12乃至13は、水抜き構造の異なる実施例であり、切替えハンドル11の引っ張ることでヘッドシャワーノズル4への通水状態となり、水圧により弁体11aはハンドシャワーノズル3の通水路を塞いだ状態(図では弁体が右側に位置した状態)で維持されているが、この時は、水圧により、フラッパー弁27が、水抜き穴25を閉じ、湯水は、上部のヘッドシャワー側へ通水される。その後、止水すると、水圧が下がり、ばね11bの弾性力により、弁体11aが前から後ろへ(図では右から左へ)と動き通水路を切り替わり、フラッパー弁27は、上部の湯水26の水頭圧により下がり、本体29と接触してシールし、上部の湯水26は、水抜き穴25から排出される。
【0034】
次に、図6乃至7に基づき、ハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4への通水路について説明する。
図6中の黒矢印がハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4への通水路の流れを示している。まず、図5の湯水混合部7で適温となった湯水が図6の下方から流れてき、シャワーノズル用流量調整ハンドル10に流れ込む。このシャワーノズル用流量調整ハンドル10を操作させて、流量調整弁10aを開くことにより、この流量調整弁10aよりも上方へ位置している切替えハンドル11まで通水する。
なお、図16(B)の構造と同様に、ボディシャワー用流量調整ハンドル14(流量調整弁14a)を避けてその外周に通水路を形成し、さらにボディシャワーノズル5の後側に通水路11dを形成して、切替えハンドル11まで通水路を形成している。
図7は、ハンドシャワーノズル3へ通水されている状態である。黒矢印がハンドシャワーノズル3への通水路の流れである。また、白矢印は、ヘッドシャワーノズル4への通水路の流れである。
なお、図1乃至図3では、切替えハンドル11の側方に分岐金具12を設けているが、図7に示すように、切替えハンドル11よりも上方に分岐金具12を設けてもよく、また分岐金具12をパイプ6の裏側に配置してもよい。
【0035】
次に、このシャワー装置1の固定構造について説明する。
シャワー装置1本体のパイプ6は、上方と湯水混合部7で固定部16により固定している。
上方の固定部16は、分岐金具12よりも上方として、壁に固定している。
湯水混合部7での固定部16は、壁給水の場合は、接続部17、18を給水管および給湯管に接続することで行なう。また、床給水の場合は、上方の固定と同様の固定16で壁に固定する。
【0036】
なお、上述した湯水混合部は、サーモスタット機構を採用した例を挙げて説明したが、従来のシングルレバーカートリッジを逆さにして上述と同様にパイプ内に配置して、湯水混合部の下方に流量調整兼温度調整ハンドルを配置し、湯水混合部の上方に吐水部を配置してシャワー装置を構成してもよい。
【0037】
なお、水抜き機構を備えた吐水切替機構としては、図10乃至図13の他に、図14、図15に示すようにシリンダ弁32を利用してもよい。
図14は、ヘッドシャワーノズル側に通水している状態(水抜き弁閉状態)を示す。
図15は、ヘッドシャワーノズル側を止水して、ハンドシャワーノズル側に通水している状態(水抜き弁開状態)を示す。
このシリンダ弁32は、円筒形の外装部32A内に円筒形の弁体32Bが回転自在に配置されている。そして、弁体32Bに連動する切替えハンドル11を回転することで、外装部32Aの開口32aまたは開口32bと弁体32Bの開口32cが重なり合って通水可能となる。
一方、弁体側面には水抜き機構を構成する水抜き用の凹部24aが形成されている。そして、ハンドシャワーノズル側に通水可能となるように弁体32Bの開口32cが開口32b側に位置したとき(図面上下側に位置したとき)に、水抜き用の凹部24aを経由してヘッドシャワーノズル側の通水路系内に停滞している湯水を水抜き穴25からシャワー装置1の外部に水頭差を利用して排出するようにしている。
【0038】
最後に、パイプ同士の隙間及び湯水混合栓本体と温度調整ハンドルとの隙間から浸入した湯水の水抜きについて説明する。図16に示すように、パイプ6は、背面(壁側)の下側に水抜き穴28が設けられ、パイプ同士の隙間から浸入した湯水はこの水抜き穴28より排出され、パイプ内に溜まりにくいようになっている。また、図5に示すように、湯水混合栓本体31と温度調整ハンドル8との隙間から浸入した湯水は、温度調整ハンドル8の下側に設けられた水抜き穴30より排出される。
【0039】
【発明の効果】
以上により、いろいろな吐水形態を楽しむことができ、さらに配管内の捨水が少なく、隙間からの湯水も溜まりにくい衛生的なシャワー装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明の一実施の形態であるシャワー装置の外観図を示す。
【図2】図1のシャワー装置をカウンター上に設置した使用状態図を示す。
【図3】本件発明の他の実施の形態であるシャワー装置の外観図を示す。
【図4】図1の配管経路図を示す。
【図5】図3のA部分に相当するシャワー装置の側断面図を示す。
【図6】図3のB部分に相当するシャワー装置の側断面図を示す。
【図7】図3のC部分に相当するシャワー装置の側断面図を示す。
【図8】図5の湯水の流れを示す。
【図9】図5の湯水の温度調整機構を示す。
【図10】本発明の第一の実施例の水抜き機構(水抜き弁閉状態)を示す。
【図11】本発明の第一の実施例の水抜き機構(水抜き弁開状態)を示す。
【図12】本発明の第二の実施例の水抜き機構(水抜き弁閉状態)を示す。
【図13】本発明の第二の実施例の水抜き機構(水抜き弁開状態)を示す。
【図14】本発明の第三の実施例の水抜き機構(水抜き弁閉状態)を示す。
【図15】本発明の第三の実施例の水抜き機構(水抜き弁開状態)を示す。
【図16】パイプの接続部の水抜き穴を示す。
【符号の説明】
1 シャワー装置
2 カラン
3 ハンドシャワーノズル
4 ヘッドシャワーノズル
5 ボディシャワーノズル
6 パイプ
7 湯水混合部
8 温度調整ハンドル
9 カラン用流量調整ハンドル
10 シャワーノズル用流量調整ハンドル
10a 流量調節弁
11 シャワー切替えハンドル
11a 弁体
11b ばね
12 分岐金具
13 シャワーホース
14 ボディシャワー用流量調整ハンドル
14a 流量調節弁
15 吐水口
16 固定部
17 給水管の接続部
18 給湯管の接続部
19 バルブ
20 バイアスバネ
21 形状記憶合金バネ
22 カウンター
23 フック
24 水抜き弁
24a 水抜き用凹部
25 水抜き穴
26 上部の湯水
27 フラッパー弁
28 水抜き穴
29 本体
30 水抜き穴
31 湯水混合栓本体
32 シリンダ弁

Claims (6)

  1. 給水管および給湯管との接続部を通過した湯水を混合する湯水混合部と、この湯水混合部から供給される湯水を吐水するハンドシャワーノズルとヘッドシャワーノズルと、ハンドシャワーノズルからの吐水とヘッドシャワーノズルからの吐水とを切り替える吐水切替機構を備え、前記吐水切替機構は、該切替機構からヘッドシャワーノズルまでの通水路系に停滞している湯水を、ハンドシャワーノズルへの吐水切替状態時に水抜きを行う水抜き機構を具備していることを特徴とするシャワー装置。
  2. 前記水抜き機構は、ハンドシャワーノズルへの吐水切替に連動して、吐水切替機構からヘッドシャワーノズルまでの通水路系に停滞している湯水を水抜きする機構であることを特徴とする請求項1に記載のシャワー装置。
  3. 前記吐水切替機構は、ダイバーター機構により構成されており、このダイバーターを構成する弁体によって、吐水切替用の通水路と水抜き穴を開閉することを特徴とする請求項2に記載のシャワー装置。
  4. 前記湯水混合部の長手方向が縦向きとなるように配置し、かつ、この湯水混合部の上方に延設されたパイプの上方にヘッドシャワーノズルを配置し、同パイプの中間に前記吐水切替機構とヘッドシャワーノズルへ連通する分岐金具を配置してなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載のシャワー装置。
  5. 給水管および給湯管との接続部を通過した湯水を混合する湯水混合部を、湯水混合部の長手方向が縦向きとなるように配置し、
    この湯水混合部の上方に支柱体を形成するように複数のパイプを継ぎ足して接続し、
    該パイプ内に、湯水混合部と連通する吐水部と、湯水混合部から吐水部までの通水路と、この通水路中に形成した流量調整弁と、を備え、
    さらに、パイプの接続部に水抜き穴を設けたことを特徴とするシャワー装置。
  6. 給水管および給湯管との接続部を通過した湯水を混合する湯水混合部を、湯水混合部の長手方向が縦向きとなるように配置し、
    この湯水混合部の上方に支柱体を形成するように複数のパイプを継ぎ足して接続し、
    該パイプ内に、湯水混合部と連通する吐水部と、湯水混合部から吐水部までの通水路と、この通水路中に形成した流量調整弁と、湯水混合部の下方に温度調整ハンドルと、を備え、この温度調整ハンドルの下端に水抜き穴を設けたことを特徴とするシャワー装置。
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