JP2004131975A - 吐水装置 - Google Patents

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Masato Fujii
藤井 真人
Shoji Miura
三浦 彰司
Yoshihiro Kiyofuji
清藤 義弘
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Abstract

【課題】既存の水栓を用いて、安価に製造して、全く新しい吐水装置を提供することを目的とする。特に、一体感のある外観性を確保するとともにいろいろな吐水形態を楽しむことができ、さらに施工しやすい吐水装置を提供することを目的とする。
【解決手段】一端に温度調整ハンドル、他端に流量調整ハンドル取付部を備えたサーモスタット部を有する水栓本体を、長手方向が縦向きになるように配置し、流量調整ハンドル取付部に水栓本体の外径と略同一のパイプを接続し、このパイプ内に通水路を設け、かつこの通水路に吐水部を連通し、さらに、この通水路中に流量調整弁を備えてなることを特徴とする吐水装置とした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吐水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、浴室やシャワールーム等で設置される吐水装置には、湯水混合栓本体から可撓性のシャワーホースを分岐し、このシャワーホース先端にシャワーノズルを設けたものがある。
そして、湯水混合栓に設けたカランもしくはシャワーノズルのいずれかを選択して吐水する構成となっている。
この従来の吐水装置では、シャワーホースが床に垂れ下がり、洗体したときの湯水やあか等が床を流れるときにシャワーホースに付着するため、シャワーホースが汚れてしまうおそれがあった。また、シャワーホースが使用時に床に垂れ下がった状態となるので邪魔となるおそれもあった。
【0003】
そのため、このシャワーホースが床に垂れ下がらず、また吐水装置の使用勝手を向上させた技術として、実開平2−112758号がある。
この吐水装置は、給水管と給湯管が同高さに壁から取り出され、それに湯水混合栓が接続されている。そして、この湯水混合栓の裏面側から給湯管を立ち上げてトップシャワーヘッドとハンドシャワーヘッドに分岐する分岐部を横方向に延設して、この分岐部にそれぞれのシャワーヘッドへの吐水流量調整つまみを設けている。
このように、湯水混合栓から立ち上げた給湯管の途中からハンドシャワーヘッドに連通するシャワーホースを分岐しているため、シャワーホースが床に垂れ下がるおそれが低減されるのである。また、この従来技術の吐水装置においては、ハンドシャワーだけでなく、トップシャワーもできるだけ、いろいろなシャワー形態を楽しむことができる。
【0004】
また、いろいろなシャワー形態を楽しめる吐水装置としては、実開昭63−197488号がある。
この吐水装置は、給水管と給湯管が同高さに壁から取り出され、それに湯水混合栓が接続されている。そして、この湯水混合栓の裏面側にハンドシャワーノズルに連通したシャワーホースを接続し、さらに湯水混合栓から立ち上げた給湯管に対して横方向にボディ吐水装置を設けている。そして、このボディー吐水装置からもシャワーを吐水することができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらのシャワーホースの床への垂れ下がりに対して配慮した吐水装置やいろいろなシャワー形態を持つ吐水装置は、湯水混合栓からの立ち上げ給湯管(垂直方向に配置)に対して、湯水混合栓、分岐部やボディー吐水装置など(水平方向に配置)がクロスして配置されており、吐水装置として一体感がなく、また、外観形状が複雑となり清掃性が悪いといった問題点がある。
【0006】
また、外観性を向上させた吐水装置として、実開平6−66484号のように、シャワーパネル内に給湯管や機能部等を組み込んだ隠蔽タイプのものもある。しかしながら、この吐水装置の場合、設置スペースを確保しなければならないこと、また、設置する室内空間が狭くなってしまうこと、さらには、壁に固定するために壁の強度を確保しなければならず大掛かりな施工が伴なってしまうこと、等の問題がある。
【0007】
そこで、本発明者は、一体感のある外観性を確保するとともにいろいろな吐水形態を楽しむことができ、また施工性のよい吐水装置を開発するに至った。
しかしながら、この吐水装置を開発するにあたり、すべての部品を新しく設計し、製造した場合、かなりの設計費用ならびに設計時間を費やすことになり、使用者に安価にかつ早期に新しい吐水装置を提供することができない。
そこで、本発明では上記の問題点を解決するため、既存の水栓を用いて、安価に製造して、全く新しい吐水装置を提供することを目的とする。特に、一体感のある外観性を確保するとともにいろいろな吐水形態を楽しむことができ、さらに施工しやすい吐水装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
本発明の請求項1では、一端に温度調整ハンドル、他端に流量調整ハンドル取付部を備えたサーモスタット部を有する水栓本体を、長手方向が縦向きになるように配置し、流量調整ハンドル取付部に水栓本体の外径と略同一のパイプを接続し、このパイプ内に通水路を設け、かつこの通水路に吐水部を連通し、さらに、この通水路中に流量調整弁を備えてなることを特徴とする吐水装置とした。
【0009】
これにより、既存の水栓の部品を用いて、新しい縦型の吐水装置を安価に製造し、使用者に提供することができる。
また、従来のように、カラン以外の吐水部を設けた場合、この吐水部と水栓本体とが別々に配置したり、湯水混合部が横方向に長く延設するのに対して、吐水部(この吐水部に関連する備品も含む)が縦方向に長く延設して外観がまとまりなく複雑形状となるが、この吐水装置においては、水栓本体の外観形状をそのまま延設するパイプを設けること、一体感のある外観性を確保することができ、また、シンプルなまとまりのある外観とすることができ清掃しやすい。
また、パイプにいろいろな吐水部を設けることができるので、いろいろな吐水形態を楽しむことができ、総合的に使用者に快適性を提供することができる。
また、吐水装置を縦型としたので設置スペースも小さくてすみ、狭いシャワールーム等にも設置することができる。
さらに、室内側だけの施工で設置することができるので、短時間にしかも簡単に設置工事が行なえ、設置コストの削減を図ることができる。
【0010】
本発明の請求項2では、前記水栓本体の長手方向の中央部にはカラン取付部を備えてなり、このカラン取付部に備品を取り付けてなることを特徴とする請求項1に記載の吐水装置とした。
【0011】
これにより、既存の水栓のカラン取付部を利用することにより、壁に別途備品を取り付けるために壁に取付穴を設けなくてよく、備品の取付けにあたり制約を受けることがない。
また、水栓本体の近傍に備品を備えることができるので、使用勝手を向上させることができる。
たとえば、この備品としては、鏡、石鹸置きや髭剃り置きとして利用できる棚、シャワーフックなどが挙げられる。これらの備品は、使用者が自由に選択することができるため、使用に応じて容易にバリエーション展開することができる。
【0012】
本発明の請求項3では、前記吐水部はシャワーホースに接続されたハンドシャワーノズルであり、かつ、前記備品はこのハンドシャワーノズルを係止するシャワーフックであることを特徴とする請求項2に記載の吐水装置とした。
【0013】
これにより、壁に別途シャワーフックを取付ける必要がない。
また、水栓本体近傍にシャワーフックを設けることができるので、ハンドシャワーノズルを係止して使用したり、楽な姿勢でハンドシャワーノズルにアプローチしてハンドシャワーノズルを手にすることもでき、使用勝手が向上する。
【0014】
本発明の請求項4では、前記温度調整ハンドルを水栓本体の下側に位置するように配置し、かつこの温度調整ハンドルの下側に水栓本体に延設するようにパイプを設け、このパイプに流量調整弁を備えたカランを設け、かつ、このカランに通水管を接続しその通水管の他端を前記水栓本体に備えたシャワーホース取付部に接続してなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の吐水装置とした。
【0015】
これにより、水栓本体のサーモスタット部にて適温の湯水を調整し、カランへ供給することができる。そのため、カランに別途湯水混合部を備える必要がなく、安価に吐水装置を提供することができる。
【0016】
本発明の請求項5では、前記水栓本体と水栓本体に延設したパイプには、下方からカラン、温度調整ハンドル、サーモスタット部、シャワーノズル用流量調整ハンドルに連動した流量調整弁、切替えハンドルに連動した切替え弁、ヘッドシャワーノズルの順に構成されており、かつ、切替えハンドルの切替え弁から分岐されたシャワーホースにハンドシャワーノズルを接続してなることを特徴とする請求項4に記載の吐水装置とした。
【0017】
これにより、一体感のある外観性を確保するとともにいろいろな吐水形態を楽しむことができ、さらに上下方向に延設するため、幅を取らず設置スペースの制約を受けるおそれがない。
また、特に、座った楽な姿勢の状態で、温度調整ハンドルで温度を調整し、カランやハンドシャワーノズルを使用することができ、さらに、立った楽な姿勢で、ヘッドシャワーノズルへの切り替えを行ないヘッドシャワーを楽しむことができ、より一層、使用勝手が向上する。
【0018】
本発明の請求項6では、前記シャワーノズル用流量調整ハンドルに連動した流量調整弁と切替えハンドルとの間のパイプに、ボディシャワー用流量調整ハンドルとボディシャワーノズルとを配置したことを特徴とする請求項5に記載の吐水装置とした。
【0019】
これにより、座った楽な姿勢の状態で、温度調整ハンドルで温度を調整し、カランやハンドシャワーノズルを使用することができる。
さらに、立った楽な姿勢で、ヘッドシャワーノズルへの切り替えを行ないヘッドシャワーを楽しむことができる。また、立った楽な姿勢で、ボディシャワーノズルからの吐水を行なうことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図11に既存の水栓の断面図を示す。
この水栓は、湯水混合部7がサーモスタット部により構成されたものである。水栓本体27の一端(左側)に温度調整ハンドル8、他端(右側)に流量調整ハンドル24a(流量調整ハンドル取付部24)を備えている。また、水栓本体27の長手方向の中央部にはカラン取付部25を備え、そのカラン取付け部25にカラン25aを取り付けている。
この既存の水栓本体27を利用して、本発明の吐水装置1を安価に製造する。図10に示すように、この水栓本体1に温度調整ハンドル8およびサーモスタット部7を備えた状態で、長手方向が縦向きになるように配置する。
そして、図5乃至7に示すように、この流量調整ハンドル取付部24に水栓本体27の外径と略同一のパイプ6を接続し、このパイプ6内に通水路A、B、Cを設け、かつこの通水路A、B、Cに吐水部2、3、4、5を連通し、さらに、この通水路A、B、C中に流量調整弁を備え、吐水装置1を構成する。
また、図1乃至3に示すように、カラン取付部25に止水状態となるように備品を取り付ける。
図1乃至3では、備品としてシャワーフック23を設けた場合を示している。なお、温度調整ハンドル8が水栓本体27の下側に位置するように配置する。そして、図1乃至2に示すように温度調整ハンドル8の下側に水栓本体27に延設するようにパイプ6を設け、このパイプ6に流量調整弁を備えたカラン2を設ける。
また、図4に示すように、このカラン2に通水管Aを接続しその通水管Aの他端を水栓本体27に備えたシャワーホース取付部26に接続する。
【0021】
以下に具体的に吐水装置1の構造を説明する。
図1に本発明の吐水装置1の外観図を示す。
この吐水装置1は、上下方向に伸び延設する1本のパイプ6に対して、湯水混合部7と複数の吐水部を備えている。
そして、このパイプ6は、全長に亘り、ほぼ同一径の外観形状としており、かつ、内径は湯水混合部7の外径と略同一径としている。
このように、パイプの内径と湯水混合部の外径を略同一とすることで、パイプに湯水混合部を挿入し、水密性を保つことができる。そのため、湯水混合部からの通水路を水密を保って形成しやすい。さらに、パイプの内径を湯水混合部の外径に合わせることで、パイプ自体の径を大きくする必要がないため、吐水装置本体の外観形状をスリムとすることができる。
図1の吐水装置1においては、吐水部は、カラン2とハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4から構成されている。
そして、湯水混合部7を挟んで、下方にカラン2を設置し、上方にハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4とを設置している。
湯水混合部7の下方に温度調整ハンドル8を設け、さらにその下にカラン2が設置している。
そして、湯水混合部7の上方には、シャワー用流量調整ハンドル10が設けられている。
なお、湯水混合部7の横には、フック23を膨出して設けている。
図2は、図1の吐水装置1を浴室のカウンター22上に設置した場合の使用状態図を示している。
なお、図示しないが、浴室の洗い場やシャワールームの床から立ち上げるようにしてもよい。
【0022】
図3の吐水装置1においては、吐水部は、ボディシャワーノズル5とハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4から構成されている。
そして、湯水混合部7の上方に吐水部は位置するように構成されている。
図3の吐水装置1においては、シャワールームなどの立って使用する場合に好適と言える。
【0023】
次に、図4は、給水管と給湯管の接続部17、18から流れてきた湯水が湯水混合部7で適温に混合されて、この湯水混合部7から各吐水部までの通水経路を示している。
図4では、壁から給水管と給湯管を室内に取込んだ場合を示しているが、床から給水管と給湯管を立ち上げた場合も同様である。
まず、給水管と給湯管の接続部17、18から供給された湯水は、湯水混合部7で混合される。
また、この湯水混合部7の下方に隣接して配置した温度調整ハンドル8を周方向に回転させて湯温を調整する。このような構成としたので、温度調整を簡単に操作することができる。
特に、複数の吐水部を湯水混合部の上方に配置する場合に、温度調整ハンドルが邪魔にならず、湯水混合部からの通水経路をそのままパイプ内の上方に立ち上げるだけでよく、通水経路を形成しやすい。
この湯水混合部7で適温になった湯水は、各吐水部2、3、4、5の流量調整弁まで各通水路A、B、Cを経由して送られる。
つまり、湯水混合部7の上方のパイプ6内において、カラン2用の通水路Aと、ボディシャワーノズル5用の通水路Cと、ハンドシャワーノズル3及びヘッドシャワーノズル4用の通水路Bとに通水路を3分岐されている。また、ボディシャワーノズル5を設けたパイプ6部において、ボディシャワーノズル5用の通水路Cと、ハンドシャワーノズル3及びヘッドシャワーノズル4用の通水路Bとの2経路が設けられている。
そして、各流量調整弁を開くことで、それに連通した吐水部から吐水が開始される。
なお、ハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4との吐水においては、切替えハンドル11により、どちらか一方を選択するようにしている。
【0024】
また、図4乃至図7に示したように、湯水混合部7ならびに各吐水部、各吐水部2、3、4、5、への通水路A、B、Cさらに流量調整ハンドル10、14、切替えハンドル11などの吐水装置1を構成する部品は、ユニットとして形成している。
このように各ユニットにて構成されているため、必要な吐水部だけを選択して湯水混合部7に接続することができる。さらに、これらのユニットのうち、パイプ内に収納される各ユニットの外径は、湯水混合部の外径と略同一とし、略同一径のパイプに収納することができるようにしている。
そのため、図1のように、吐水部としてカラン2とハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4を選択したり、図3のように、吐水部としてボディシャワーノズル5とハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4を選択したり、使用者の好みによって吐水部を選択して簡単に組み立てることができるのである。
【0025】
次に、図5乃至図9を用いて、湯水混合部7と各吐水部の具体的な構成を説明する。
図5は、図3のA部分に相当する吐水装置の側断面図を示している。
湯水混合部7は、サーモスタット混合栓の湯水混合部7と同様に構成されている。
給水管と給湯管の接続部17、18が上下方向(縦方向)にパイプ6に配置されている。
さらに、この湯水混合部7を長手方向が縦向きになるようにパイプ6内に配置している。
このように、特に従来のサーモスタット部7を採用して縦形に配置することで、本吐水装置用に特別に湯水混合部を作る必要がない。そのため、従来の湯水混合部を利用して安価に本吐水装置を製造して、あたらしいシャワー生活を提供することができる。
特に、従来のサーモスタット部7を備えた水栓を温度調整ハンドルが下側にくるように縦向きに配置し、さらに流量調整ハンドルを設けていた部分にパイプを延設させて通水路を形成させることができる。そのため、従来の湯水混合部を利用して安価に本吐水装置を製造して、あたらしいシャワー生活を提供することができる。
また、この湯水混合部7の外径とパイプ6との内径を略同一としている。そして、このパイプ6の全長の径をほぼ変えることなく、1本のパイプ6を形成している。
なお、1本のパイプ6とは、途中で継ぎ足しをしたものも含む。この吐水装置1においては、各ユニット毎に構成し、それを各パイプ6に組み付け、それらのパイプ6をさらに縦方向に積み上げて1つの吐水装置1を構成している。
【0026】
さて、給水管および給湯管の接続部17、18から湯水は、黒矢印で示すように、湯水混合部7に送られて適温になり、さらに湯水混合部7の上方に位置する吐水部へと送られる。
なお、湯温調整は、湯水混合部の下方に設けた温度調整ハンドル8にを周方向に回転させて行なう。
図8は、湯と水がサーモスタット部7である湯水混合部7に流れて混合され、各吐水部へ通水する通水経路を示している。
湯水混合部7の上方に位置する吐水部(ハンドシャワーノズル3、ヘッドシャワーノズル4、ボディシャワーノズル5)へはパイプ6の内部の通水路B、Cを経由して送られ、湯水混合部7の下側の吐水部(カラン2)へは、パイプ6の背面外側に配置した通水路(通水管)Aを経由して送られる。
なお、図3においては、カラン2を設けていないので、このカラン2への通水路Aを塞いでおく。
図9は、サーモスタット部7による自動温度調整機構の概略を示している。
図示するように、Ni−Ti合金などの形状記憶合金バネ21とバイアスバネ22との釣り合いにより、バルブ19を制御して、湯水の混合比を調整している。
【0027】
次に、吐水部について説明する。
吐水部は、カラン2、ハンドシャワーノズル3、ヘッドシャワーノズル4、ボディシャワーノズル5などから構成することができる。
まずカラン2について説明する。
図1に示すように、カラン2は、湯水混合部7(温度調整ハンドル8)の下方でかつ吐水装置1本体のパイプ6から前方に膨出するように設けている。
このカラン2の先端には、流量調整ハンドル9を有している。この流量調整ハンドル9に連動してシリンダ弁などの流量調整弁(図示せず)が開閉し、吐水・止水をおこなうことができる。
このようにカラン2の先端に流量調整ハンドル9を設けているため、風呂椅子に座って流量調整ハンドル9に楽な姿勢でアプローチしカラン2からの吐水を行なうことができる。
なお、このカラン2からの吐水の温度調整は、上方に設置した湯水混合部7にて行なわれる。
そして、湯水混合部7からの通水は、図4に示すように、パイプ6の背面側に配置した固定部16内に設けた通水路(通水管)Aにより行なう。
なお、このカラン2は、水平に膨出させても、斜めに膨出させてもよく、また、膨出させる長さも自由に変更してもよい。
【0028】
次に、図6、7を用いて、湯水混合部7よりも上方に位置する吐水部(ボディシャワーノズル5とハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4)について説明する。
まず、ボディシャワーノズル5について説明する。
ボディシャワーノズル5は、立った状態で、上半身の縦方向の広範囲に吐水を行なうためのものである。
そのため、図3に示すようにこのボディシャワーノズル5は、パイプ6の中間部である切替えハンドル11とシャワーノズル用流量調整ハンドル10との間の前方に上下に複数の吐水口5aを形成することで構成されている。
図6には、湯水混合部7からの湯水がボディシャワーノズル5まで通水する通水路を示す。なお、白矢印がその流れ方向を示している。
図6(B)の横断面図に示すように、シャワーノズル用流量ハンドル10(流量調整弁10a)を回避してその外周に形成された通水路10bを通って、ボディシャワー用流量調整ハンドル14(流量調整弁14a)に通水される。
なお、各流量調整弁10a、14aは、シリンダ弁から構成されている。
そして、ボディシャワー用流量調整ハンドル14(流量調整弁14a)を経由して、ボディシャワーノズル5へと通水される。
【0029】
次に、ハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4からの吐水について説明する。
図1乃至3に示すように、ハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4とは、切替えハンドル11にて切り替えることが可能としている。
そして、シャワーノズル用流量調整ハンドル10にて吐水流量を調整する。
このシャワーノズル用流量調整ハンドル10は、湯水混合部7の上方に隣接して配置しているので、風呂椅子に座った状態でハンドシャワーノズル3からの吐水を行ないたい場合に、楽な姿勢でシャワーノズル用流量調整ハンドル10を操作することができ、また、立った状態でも操作しやすい位置にある。
なお、ハンドシャワーノズル3は、パイプ6から膨出して設けたフック23に引っ掛けておくことが可能である。
【0030】
吐水装置1本体のパイプ6の中間部における側方に分岐金具12を設けて、この分岐金具12にシャワーホース13の一端を接続し、そのシャワーホース13の他端をハンドシャワーノズル3に接続している。
このハンドシャワーノズル3には、複数の吐水形態が選択できるように吐水切替操作部を有している。また、ハンドシャワーノズル3には、止水・吐水を行なう操作ボタン3aが握手部に設けられている。
【0031】
一方、ヘッドシャワーノズル4は、吐水装置1本体のパイプ6の上端に設けられいる。
なお、このヘッドシャワーノズル4は、パイプ6に対して、回転自在に配置してもよい。
また、ヘッドシャワーノズル4は、内部に大きく3つの吐水群15を配置しており、この吐水群15は、すべて同じ吐水形態としても、また、すべて異なる吐水形態としてもよい。
さらに、この吐水形態を1つずつ選択できるようにしてもよく、さらには、ここの吐水群の吐水方向を変えられるようにしてもよい。
【0032】
なお、吐水装置1本体のパイプ6の中間部(分岐金具12を設けた場所)の前方に切替えハンドル11を設けている。そして、この切替えハンドル11により、ハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4からの吐水の切替えを行なう。
そして、この切替えハンドル11は、引っ張ることで、弁体11aが後から前に(図では左から右に)動き、通水経路を切り替えて、ハンドシャワーノズル3からヘッドシャワーノズル4へと吐水を切り替える構成となっている。そして、ダイバーター機構を用いることで、一旦止水したときには、必ずハンドシャワーノズル3から吐水するようにしている。これにより、パイプ6内に溜まった冷たい停滞水をヘッドシャワーノズル4から不用意に吐水するおそれがない。
この切替えハンドル11のダイバーター機構について、図7に基づき説明する。
この切替えハンドル11の引っ張ることでヘッドシャワーノズル4への通水状態とするが、このとき水圧がかかっているため、弁体11aはハンドシャワーノズル3の通水路を塞いだ状態(図では弁体が右側に位置した状態)で維持される。しかしながら、止水すると、水圧が下がり、ばね11bの弾性力により、弁体11aが前から後ろへ(図では右から左へ)と動き通水路を切り替えられるのである。
【0033】
次に、図6乃至7に基づき、ハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4への通水路について説明する。
図6中の黒矢印がハンドシャワーノズル3とヘッドシャワーノズル4への通水路の流れを示している。まず、図5の湯水混合部7で適温となった湯水が図6の下方から流れてき、シャワーノズル用流量調整ハンドル10に流れ込む。このシャワーノズル用流量調整ハンドル10を操作させて、流量調整弁10aを開くことにより、この流量調整弁10aよりも上方へ位置している切替えハンドル11まで通水する。
なお、図16(B)の構造と同様に、ボディシャワー用流量調整ハンドル14(流量調整弁14a)を避けてその外周に通水路を形成し、さらにボディシャワーノズル5の後側に通水路11dを形成して、切替えハンドル11まで通水路を形成している。
図7は、ハンドシャワーノズル3へ通水されている状態である。黒矢印がハンドシャワーノズル3への通水路の流れである。また、白矢印は、ヘッドシャワーノズル4への通水路の流れである。
なお、図1乃至図3では、切替えハンドル11の側方に分岐金具12を設けているが、図7に示すように、切替えハンドル11よりも上方に分岐金具12を設けてもよく、また分岐金具12をパイプ6の背面側に配置してもよい。
【0034】
次に、この吐水装置1の固定構造について説明する。
吐水装置1本体のパイプ6は、上方と湯水混合部7で固定部16により固定している。
上方の固定部16は、分岐金具12よりも上方として、壁に固定している。
湯水混合部7での固定部16は、壁給水の場合は、接続部17、18を給水管および給湯管に接続することで行なう。また、床給水の場合は、上方の固定と同様の固定16で壁に固定する。
【0035】
【発明の効果】
以上により、既存の水栓を用いて、安価に製造して、全く新しい吐水装置を提供することができる。特に、一体感のある外観性を確保するとともにいろいろな吐水形態を楽しむことができ、さらに施工しやすい吐水装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明の一実施の形態である吐水装置の外観図を示す。
【図2】図1の吐水装置をカウンター上に設置した使用状態図を示す。
【図3】本件発明の他の実施の形態である吐水装置の外観図を示す。
【図4】図1の配管経路図を示す。
【図5】図3のA部分に相当する吐水装置の側断面図を示す。
【図6】図3のB部分に相当する吐水装置の側断面図を示す。
【図7】図3のC部分に相当する吐水装置の側断面図を示す。
【図8】図5の湯水の流れを示す。
【図9】図5の湯水の温度調整機構を示す。
【図10】本件発明の湯水混合部の側断面図を示す。
【図11】既存の水栓の断面図を示す。
【符号の説明】
1 吐水装置
2 カラン
3 ハンドシャワーノズル
4 ヘッドシャワーノズル
5 ボディシャワーノズル
6 パイプ
7 湯水混合部(サーモスタット部)
8 温度調整ハンドル
9 カラン用流量調整ハンドル
10 シャワーノズル用流量調整ハンドル
11 シャワー切替えハンドル
12 分岐金具
13 シャワーホース
14 ボディシャワー用流量調整ハンドル
15 吐水口
16 固定部
17 給水管の接続部
18 給湯管の接続部
19 バルブ
20 バイアスバネ
21 形状記憶合金バネ
22 カウンター
23 フック
24 流量調整ハンドル取付部
25 カラン取付部
26 シャワーホース取付部
27 水栓本体

Claims (6)

  1. 一端に温度調整ハンドル、他端に流量調整ハンドル取付部を備えたサーモスタット部を有する水栓本体を、長手方向が縦向きになるように配置し、流量調整ハンドル取付部に水栓本体の外径と略同一のパイプを接続し、このパイプ内に通水路を設け、かつこの通水路に吐水部を連通し、さらに、この通水路中に流量調整弁を備えてなることを特徴とする吐水装置。
  2. 前記水栓本体の長手方向の中央部にはカラン取付部を備えてなり、このカラン取付部に備品を取り付けてなることを特徴とする請求項1に記載の吐水装置。
  3. 前記吐水部はシャワーホースに接続されたハンドシャワーノズルであり、かつ、前記備品はこのハンドシャワーノズルを係止するシャワーフックであることを特徴とする請求項2に記載の吐水装置。
  4. 前記温度調整ハンドルを水栓本体の下側に位置するように配置し、かつこの温度調整ハンドルの下側に水栓本体に延設するようにパイプを設け、このパイプに流量調整弁を備えたカランを設け、
    かつ、このカランに通水管を接続しその通水管の他端を前記水栓本体に備えたシャワーホース取付部に接続してなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の吐水装置。
  5. 前記水栓本体と水栓本体に延設したパイプには、下方からカラン、温度調整ハンドル、サーモスタット部、シャワーノズル用流量調整ハンドルに連動した流量調整弁、切替えハンドルに連動した切替え弁、ヘッドシャワーノズルの順に構成されており、
    かつ、切替えハンドルの切替え弁から分岐されたシャワーホースにハンドシャワーノズルを接続してなることを特徴とする請求項4に記載の吐水装置。
  6. 前記シャワーノズル用流量調整ハンドルに連動した流量調整弁と切替えハンドルとの間のパイプに、ボディシャワー用流量調整ハンドルとボディシャワーノズルとを配置したことを特徴とする請求項5に記載の吐水装置。
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