JP2004230585A - 射出成形装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】射出成形機の簡易化とローコスト化を図るとともに、その移動性を向上させる。
【解決手段】成形品形状に対応するキャビティ20を形成し、上下に分離可能な上側型板2,3及び下側型板4,5と、上側型板に配置され、上側型板を下側型板に対して上下動させて、上側型板と下側型板とを型締めする型締めシリンダ50と、上側型板に配置され、キャビティ内に溶融樹脂を射出する射出ユニット6とを具備する。
【選択図】 図1
【解決手段】成形品形状に対応するキャビティ20を形成し、上下に分離可能な上側型板2,3及び下側型板4,5と、上側型板に配置され、上側型板を下側型板に対して上下動させて、上側型板と下側型板とを型締めする型締めシリンダ50と、上側型板に配置され、キャビティ内に溶融樹脂を射出する射出ユニット6とを具備する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂製品を射出成形により製造する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の射出成形装置には、横型と、縦型とがある(特許文献1)。
【0003】
従来の射出成形品の金型は、締め付け圧を得るために、金型を形成する上型と下型とをしっかりした固定盤(ダイプレート)に固定し、金型の開閉はその固定盤に連結された型締めシリンダを上下動することで行うのが一般的である(特許文献1)。
【0004】
固定盤は大掛かりな重量物体であり、可動板と固定板に取付けられた金型はタイバーと言われる4本の支柱を軌道として移動や型締めが行われている。また、固定盤の間にある上下の金型を増し締めするためにアクチュエータを利用する例もある(特許文献2)。さらに、上記タイバーを無くし、各金型部の取付け板に囲まれた内部で、相互にバランスのとれた状況で、また短いストロークの動きで型締め圧力を発生させることにより、小さな型締め動力で型締めできるものもある(特許文献3)。しかし、これらは、金型の移動・交換を側面から行うことを目的としたものであった。
【0005】
【特許文献1】
特開平2−165920号公報
【特許文献2】
特開平3−277523号公報
【特許文献3】
特開平5−200810号公報
【特許文献4】
特開平5−337977号公報
【特許文献5】
特開平6−166051号公報
【発明が解決しようとする課題】
いずれにせよ、射出成形装置は、全体が大きくなるため製造ラインから外れたところで成形物を製造するものであった。
【0006】
こうした、大掛かりな構造に対して、機動性に優れた小規模な射出成形機も求められるようになっており、特許文献4及び特許文献5に開示されているような、固定側金型を備えた固定板と、該固定板に連結シャフトにて固定連結された固定板と、連結シャフトにスライド可能に係合し、移動側金型を備えた移動板と、これと一体に移動可能に配備された射出ユニットと、固定側金型を備えた固定板上に射出ユニットを包囲して配備されピストンロッドを移動板に連結した複数の型締めシリンダ装置とで構成された射出成形装置は、比較的小規模な構成を実現するものであった。
【0007】
しかし、上記の射出成形装置は、金型を装填した上下の固定盤をしっかり連結固定する連結シャフトを要する構造であり、更に移動側金型を備えた移動板をピストンロッドで上下させる構造であり、簡易な構造とはいえなかった。即ち、一般的な射出成形装置は、いずれの場合でも固定側金型を備えた固定板の外側に射出ユニットが配置され、移動板の外側に型締めシリンダが配置されるものであった。
【0008】
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、射出成形機の簡易化とローコスト化を図るとともに、その移動性を向上させることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる射出成形装置は、成形品形状に対応するキャビティを形成し、上下に分離可能な上側型板及び下側型板と、前記上側型板に配置され、該上側型板を前記下側型板に対して上下動させて、前記上側型板と下側型板とを型締めする型締めシリンダと、前記上側型板に配置され、前記キャビティ内に溶融樹脂を射出する射出ユニットとを具備することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一実施形態について説明する。
【0011】
まず、一実施形態の概要について説明する。
【0012】
本実施形態の射出成形装置は、成形品形状に対応するキャビティを形成し、上下に分離可能な上側型板及び下側型板と、前記上側型板に配置され、該上側型板を前記下側型板に対して上下動させて、前記上側型板と下側型板とを型締めする型締めシリンダと、前記上側型板に配置され、前記キャビティ内に溶融樹脂を射出する射出ユニットとを具備する。
【0013】
また、本実施形態の射出成形装置において、前記型締めシリンダが、油圧又は空圧で駆動されることにより、使用性が高められる。
【0014】
また、本実施形態の射出成形装置において、前記下側型板の下に配置され、前記射出成形装置を移動可能とする車両ユニットをさらに具備することにより、装置の配置転換が容易となる。
【0015】
また、本実施形態の射出成形装置において、前記型締めシリンダの駆動力と、少なくとも前記射出ユニットの荷重とにより前記上側型板と下側型板の型締め力を発生させることにより、装置の小型化が図れる。
【0016】
また、本実施形態の製造ユニットは、小形状品を組み込み製品化する製造ユニットであって、前記小形状品を組み込む組み立てユニットと上記の射出成形装置とを一体化したことにより、前後の工程を含めた生産性が向上する。
【0017】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0018】
図1は、本発明を縦型射出成形装置に適用した一実施形態の構成を示す側断面図である。
【0019】
装置全体を搭載する基盤1は、あってもよいが、製造ラインの各工程の作業高さにあわせた作業台を基盤1の代わりとしても良い。
【0020】
下側金型を配置した第1下型板4を、第2下型板5に設置し、上側金型を配置した第1上型板2、第2上型板3を貫通して、第1下型板4にそのピストンロッド12が連結されたシリンダユニット50(シリンダ7、ピストンロッド12)は、第1上型板2、第2上型板3を上下動させ上下金型をかみ合わせて金型キャビティ20を形成する。
【0021】
金型キャビティ20は第1下型板4に直彫りする方法であっても良いし、また、分離の型駒としても良い。
【0022】
第1上型板2の上部に射出ユニット6が射出ユニット保持部8により支持されており、金型キャビティ20には、射出ユニット6から成形品の材料樹脂が溶融した状態でスプル18、ランナー19を通して射出される。成形時のキャビティ20に対する型締め力は、油空圧、例えば、工場エアー圧や油圧によって生じせしめられるピストンロッド12を上昇させる力により発生する。このとき、第1上型板2に配置された射出ユニット6の重量が加わり、より適正な型締め力が得られる。
【0023】
シリンダユニット50は、射出ユニット6を第1上型板2に搭載した状態で、上下動し、金型キャビティ20を形成する第2上型板3と第1下型板4の開閉を行なう。本構造には、連結シャフトは無く、この点、前記した従来例とは異なる構造になっている。
【0024】
全体として、小形軽量化が行われた構造であるので、前後の組み立て工程に組み入れて一環ライン化が可能となる、或いは、セル生産における、ユニットの工程に組み込んでもよい。このような使用形態をとる場合には、下側の第2下型板5が、本実施形態の射出成形装置を積載して移動可能な車両ユニット(不図示)を有する構成とすることにより、有用性が高まる。
【0025】
例えば、本実施形態では、射出ユニット6の重量が60Kgであり、これを搭載する第1上型板2の重量が400Kgである。シリンダユニット50に付与された工場エア圧によって、上下の金型は、位置が合わされ加圧されつつ固定される。この圧力に、射出ユニット6と第1上型板2の重量と第2上型板3の重量が付加されて、金型キャビティ20に対する型締め力となる。本実施形態では、従来構成における連結シャフトが存在する場合と異なり、このような金型上に配置されたものの重量が効率的に掛かるように配置した構成であるので、必要不可欠な構造のみになっている。
【0026】
シリンダユニット50に掛けられた工場エア圧に代えて、油圧系の力を利用してもよい。また、類似の加圧装置を利用することができることは言うまでも無い。
【0027】
図2に示されるように、本実施形態の射出成形装置の高さは、第1上型板2に付設された射出ユニット6の高さで決まる。この高さは、金型が開いた状態の高さであり、工場エアがシリンダユニット50に供給されることで、上下の金型が合わされて金型キャビティ20が形成される。
【0028】
シリンダユニット50は、金型を中心として、対照的な位置に少なくとも2つ配置される。また、駆動のタイミングは、当然同期され、更に、キャビティ20の各所での型締め力は同一となるように調整される。
【0029】
本実施形態では、射出ユニット6は第1上型板2に搭載されて上下に移動するので、射出ユニット6に連続する関係治具、装置は連動可能に配置される。射出成形後の成形物は、図3に示されるように、突き出しピン13が電気駆動又はエアー駆動で突き出されることにより、金型キャビティ20から押し出される。このとき、金型キャビティ20に連なるスプル18とランナー19は、第2下型板5の上部に設置された突き出しシリンダー10が作動し、突き出しロッド11が、上下突き出し板14,15とそれに設置された突き出しピン14を、突き出しピン13の動きと同期して押し上げることにより押し出される。
【0030】
なお、本実施形態のエア圧と、射出ユニット6、第1上型板2、第2上型板3の重量による型締め力との比較として、油圧シリンダのみを用いた場合の駆動圧を計算したところ、油圧シリンダのみでは、約7倍の駆動圧を必要とした。
【0031】
以上説明したように、上記の実施形態によれば、小部品の射出成形において、装置に負荷の掛かりにくい工場エアー圧でも充分な型締め力を達成でき、また、射出成形装置と関連する部品との組み立て工程を一体的に構成することも可能になる。
【0032】
また、射出成形品の大きさ、構造によっては不要であるような射出成形機の構造に工夫を凝らし、更に、簡易で安価な移動性に優れる射出成形機を提供することが出来る。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、射出成形機の簡易化とローコスト化を図るとともに、その移動性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる射出成形装置の側断面図である。
【図2】一実施形態の射出成形装置の型開き状態の側断面図である。
【図3】一実施形態の射出成形装置の成形品突き出し状態の側断面図である。
【符号の説明】
1 基盤
2 第1上型板
3 第2上型板
4 第1下型板
5 第2下型板
6 射出ユニット
7 シリンダー
8 射出ユニット保持部
10 突き出しシリンダー
11 突き出しロッド
13 突き出しピン
14 突き出しピン
15 上突き出し板
16 下突き出し板
17 成形品
18 スプル
19 ランナー
20 金型キャビティ
50 シリンダユニット
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂製品を射出成形により製造する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の射出成形装置には、横型と、縦型とがある(特許文献1)。
【0003】
従来の射出成形品の金型は、締め付け圧を得るために、金型を形成する上型と下型とをしっかりした固定盤(ダイプレート)に固定し、金型の開閉はその固定盤に連結された型締めシリンダを上下動することで行うのが一般的である(特許文献1)。
【0004】
固定盤は大掛かりな重量物体であり、可動板と固定板に取付けられた金型はタイバーと言われる4本の支柱を軌道として移動や型締めが行われている。また、固定盤の間にある上下の金型を増し締めするためにアクチュエータを利用する例もある(特許文献2)。さらに、上記タイバーを無くし、各金型部の取付け板に囲まれた内部で、相互にバランスのとれた状況で、また短いストロークの動きで型締め圧力を発生させることにより、小さな型締め動力で型締めできるものもある(特許文献3)。しかし、これらは、金型の移動・交換を側面から行うことを目的としたものであった。
【0005】
【特許文献1】
特開平2−165920号公報
【特許文献2】
特開平3−277523号公報
【特許文献3】
特開平5−200810号公報
【特許文献4】
特開平5−337977号公報
【特許文献5】
特開平6−166051号公報
【発明が解決しようとする課題】
いずれにせよ、射出成形装置は、全体が大きくなるため製造ラインから外れたところで成形物を製造するものであった。
【0006】
こうした、大掛かりな構造に対して、機動性に優れた小規模な射出成形機も求められるようになっており、特許文献4及び特許文献5に開示されているような、固定側金型を備えた固定板と、該固定板に連結シャフトにて固定連結された固定板と、連結シャフトにスライド可能に係合し、移動側金型を備えた移動板と、これと一体に移動可能に配備された射出ユニットと、固定側金型を備えた固定板上に射出ユニットを包囲して配備されピストンロッドを移動板に連結した複数の型締めシリンダ装置とで構成された射出成形装置は、比較的小規模な構成を実現するものであった。
【0007】
しかし、上記の射出成形装置は、金型を装填した上下の固定盤をしっかり連結固定する連結シャフトを要する構造であり、更に移動側金型を備えた移動板をピストンロッドで上下させる構造であり、簡易な構造とはいえなかった。即ち、一般的な射出成形装置は、いずれの場合でも固定側金型を備えた固定板の外側に射出ユニットが配置され、移動板の外側に型締めシリンダが配置されるものであった。
【0008】
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、射出成形機の簡易化とローコスト化を図るとともに、その移動性を向上させることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる射出成形装置は、成形品形状に対応するキャビティを形成し、上下に分離可能な上側型板及び下側型板と、前記上側型板に配置され、該上側型板を前記下側型板に対して上下動させて、前記上側型板と下側型板とを型締めする型締めシリンダと、前記上側型板に配置され、前記キャビティ内に溶融樹脂を射出する射出ユニットとを具備することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一実施形態について説明する。
【0011】
まず、一実施形態の概要について説明する。
【0012】
本実施形態の射出成形装置は、成形品形状に対応するキャビティを形成し、上下に分離可能な上側型板及び下側型板と、前記上側型板に配置され、該上側型板を前記下側型板に対して上下動させて、前記上側型板と下側型板とを型締めする型締めシリンダと、前記上側型板に配置され、前記キャビティ内に溶融樹脂を射出する射出ユニットとを具備する。
【0013】
また、本実施形態の射出成形装置において、前記型締めシリンダが、油圧又は空圧で駆動されることにより、使用性が高められる。
【0014】
また、本実施形態の射出成形装置において、前記下側型板の下に配置され、前記射出成形装置を移動可能とする車両ユニットをさらに具備することにより、装置の配置転換が容易となる。
【0015】
また、本実施形態の射出成形装置において、前記型締めシリンダの駆動力と、少なくとも前記射出ユニットの荷重とにより前記上側型板と下側型板の型締め力を発生させることにより、装置の小型化が図れる。
【0016】
また、本実施形態の製造ユニットは、小形状品を組み込み製品化する製造ユニットであって、前記小形状品を組み込む組み立てユニットと上記の射出成形装置とを一体化したことにより、前後の工程を含めた生産性が向上する。
【0017】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0018】
図1は、本発明を縦型射出成形装置に適用した一実施形態の構成を示す側断面図である。
【0019】
装置全体を搭載する基盤1は、あってもよいが、製造ラインの各工程の作業高さにあわせた作業台を基盤1の代わりとしても良い。
【0020】
下側金型を配置した第1下型板4を、第2下型板5に設置し、上側金型を配置した第1上型板2、第2上型板3を貫通して、第1下型板4にそのピストンロッド12が連結されたシリンダユニット50(シリンダ7、ピストンロッド12)は、第1上型板2、第2上型板3を上下動させ上下金型をかみ合わせて金型キャビティ20を形成する。
【0021】
金型キャビティ20は第1下型板4に直彫りする方法であっても良いし、また、分離の型駒としても良い。
【0022】
第1上型板2の上部に射出ユニット6が射出ユニット保持部8により支持されており、金型キャビティ20には、射出ユニット6から成形品の材料樹脂が溶融した状態でスプル18、ランナー19を通して射出される。成形時のキャビティ20に対する型締め力は、油空圧、例えば、工場エアー圧や油圧によって生じせしめられるピストンロッド12を上昇させる力により発生する。このとき、第1上型板2に配置された射出ユニット6の重量が加わり、より適正な型締め力が得られる。
【0023】
シリンダユニット50は、射出ユニット6を第1上型板2に搭載した状態で、上下動し、金型キャビティ20を形成する第2上型板3と第1下型板4の開閉を行なう。本構造には、連結シャフトは無く、この点、前記した従来例とは異なる構造になっている。
【0024】
全体として、小形軽量化が行われた構造であるので、前後の組み立て工程に組み入れて一環ライン化が可能となる、或いは、セル生産における、ユニットの工程に組み込んでもよい。このような使用形態をとる場合には、下側の第2下型板5が、本実施形態の射出成形装置を積載して移動可能な車両ユニット(不図示)を有する構成とすることにより、有用性が高まる。
【0025】
例えば、本実施形態では、射出ユニット6の重量が60Kgであり、これを搭載する第1上型板2の重量が400Kgである。シリンダユニット50に付与された工場エア圧によって、上下の金型は、位置が合わされ加圧されつつ固定される。この圧力に、射出ユニット6と第1上型板2の重量と第2上型板3の重量が付加されて、金型キャビティ20に対する型締め力となる。本実施形態では、従来構成における連結シャフトが存在する場合と異なり、このような金型上に配置されたものの重量が効率的に掛かるように配置した構成であるので、必要不可欠な構造のみになっている。
【0026】
シリンダユニット50に掛けられた工場エア圧に代えて、油圧系の力を利用してもよい。また、類似の加圧装置を利用することができることは言うまでも無い。
【0027】
図2に示されるように、本実施形態の射出成形装置の高さは、第1上型板2に付設された射出ユニット6の高さで決まる。この高さは、金型が開いた状態の高さであり、工場エアがシリンダユニット50に供給されることで、上下の金型が合わされて金型キャビティ20が形成される。
【0028】
シリンダユニット50は、金型を中心として、対照的な位置に少なくとも2つ配置される。また、駆動のタイミングは、当然同期され、更に、キャビティ20の各所での型締め力は同一となるように調整される。
【0029】
本実施形態では、射出ユニット6は第1上型板2に搭載されて上下に移動するので、射出ユニット6に連続する関係治具、装置は連動可能に配置される。射出成形後の成形物は、図3に示されるように、突き出しピン13が電気駆動又はエアー駆動で突き出されることにより、金型キャビティ20から押し出される。このとき、金型キャビティ20に連なるスプル18とランナー19は、第2下型板5の上部に設置された突き出しシリンダー10が作動し、突き出しロッド11が、上下突き出し板14,15とそれに設置された突き出しピン14を、突き出しピン13の動きと同期して押し上げることにより押し出される。
【0030】
なお、本実施形態のエア圧と、射出ユニット6、第1上型板2、第2上型板3の重量による型締め力との比較として、油圧シリンダのみを用いた場合の駆動圧を計算したところ、油圧シリンダのみでは、約7倍の駆動圧を必要とした。
【0031】
以上説明したように、上記の実施形態によれば、小部品の射出成形において、装置に負荷の掛かりにくい工場エアー圧でも充分な型締め力を達成でき、また、射出成形装置と関連する部品との組み立て工程を一体的に構成することも可能になる。
【0032】
また、射出成形品の大きさ、構造によっては不要であるような射出成形機の構造に工夫を凝らし、更に、簡易で安価な移動性に優れる射出成形機を提供することが出来る。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、射出成形機の簡易化とローコスト化を図るとともに、その移動性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる射出成形装置の側断面図である。
【図2】一実施形態の射出成形装置の型開き状態の側断面図である。
【図3】一実施形態の射出成形装置の成形品突き出し状態の側断面図である。
【符号の説明】
1 基盤
2 第1上型板
3 第2上型板
4 第1下型板
5 第2下型板
6 射出ユニット
7 シリンダー
8 射出ユニット保持部
10 突き出しシリンダー
11 突き出しロッド
13 突き出しピン
14 突き出しピン
15 上突き出し板
16 下突き出し板
17 成形品
18 スプル
19 ランナー
20 金型キャビティ
50 シリンダユニット
Claims (1)
- 成形品形状に対応するキャビティを形成し、上下に分離可能な上側型板及び下側型板と、
前記上側型板に配置され、該上側型板を前記下側型板に対して上下動させて、前記上側型板と下側型板とを型締めする型締めシリンダと、
前記上側型板に配置され、前記キャビティ内に溶融樹脂を射出する射出ユニットとを具備することを特徴とする射出成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003018699A JP2004230585A (ja) | 2003-01-28 | 2003-01-28 | 射出成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003018699A JP2004230585A (ja) | 2003-01-28 | 2003-01-28 | 射出成形装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004230585A true JP2004230585A (ja) | 2004-08-19 |
Family
ID=32948760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003018699A Withdrawn JP2004230585A (ja) | 2003-01-28 | 2003-01-28 | 射出成形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004230585A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106003521A (zh) * | 2016-07-12 | 2016-10-12 | 晋江市凯嘉机器制造有限公司 | 具有多种注塑模式的eva发泡成型机及成型方法 |
CN111251531A (zh) * | 2018-11-30 | 2020-06-09 | 住友重机械工业株式会社 | 注射成型机 |
-
2003
- 2003-01-28 JP JP2003018699A patent/JP2004230585A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106003521A (zh) * | 2016-07-12 | 2016-10-12 | 晋江市凯嘉机器制造有限公司 | 具有多种注塑模式的eva发泡成型机及成型方法 |
CN111251531A (zh) * | 2018-11-30 | 2020-06-09 | 住友重机械工业株式会社 | 注射成型机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060404 |