JP2004190562A - 小型渦流ポンプ - Google Patents

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Toshisuke Sakai
敏輔 酒井
Shinya Koga
慎弥 古賀
Ayanori Hirakawa
文徳 平川
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】小型・薄型化が可能で、さらに構造が簡単で低コスト化が実現できる小型渦流ポンプを提供することを目的とする。
【解決手段】外周上部に多数の羽根2が形成され、内周にローターマグネット3が設けられた羽根車1と、羽根車1が回転するための軸7と、ローターマグネット3の内周側に設けられたモーターステーター4と、羽根車1とモーターステーター4とを気密に仕切るとともに、吸込口9と吐出口とを有するポンプケーシング5と、から構成されたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は不凍液などの冷媒やメタノール・水などの液体を搬送する10mm角で、厚み5mmから30mm角で、厚み10mm程度の小型渦流ポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、CPU等の電子部品を冷媒を循環させて冷却する冷媒式冷却システムや小型機器用の燃料電池が注目されてきている。また、このような冷却システムの冷媒循環用ポンプや燃料電池用メタノール搬送用ポンプは、搭載スペースに制約が多いことから小型、薄型化に対する要求が高まりつつある。
【0003】
以下、従来の小型遠心ポンプについて図4を用いて説明する。図4は従来の小型遠心ポンプの構造図で、101は羽根車、102はこの羽根車101を回転自在に支承する固定軸、103は固定軸102の端部を固定し、羽根車101を収納すると同時に羽根車101が流体に与えた運動エネルギーを圧力回復して吐出口へと導くためのポンプ室を有するポンプケーシング、104は羽根車101の一部をなす後面シュラウド、105は同じく羽根車101の一部をなし羽根車101の中央に吸水開口が形成された前面シュラウド、106は羽根車101の後面シュラウド104に固定されたローターマグネット、107はローターマグネット106の内周側に設けられたモーターステータ−、108はローターマグネット106とモーターステーター107の間に設けられポンプ室を密閉するための防水隔壁、109は吸込口、110は吐出口である(例えば特許文献1参照。)。
【0004】
この従来の遠心形ポンプの作用を説明すると、外部電源から電力を供給されると、遠心形ポンプに設けられた電気回路により制御された電流がモーターステーター107のコイルに流れ、回転磁界が発生する。この回転磁界がローターマグネット106に作用するとローターマグネット106に物理力が発生する。ところで、このローターマグネット106は羽根車101に固定されており、羽根車101は固定軸102に回転自在に支承されているため、羽根車101に回転トルクが作用し、この回転トルクにより羽根車101が回転を始める。羽根車101の前面シュラウド105および後面シュラウド104の間に設けられた羽根は、羽根車101の回転によって流体に運動量変化を与え、吸込口109から流入する流体は運動エネルギーを羽根車101から受取ることになる。もちろん、羽根車101内で羽根出口へ向けて流路面積が拡大しているのであれば、羽根車101内で一部圧力回復されることになる。羽根車101の羽根出口から流出した流体は、ケーシング103に設けられたディフューザーで与えられた運動エネルギーを圧力回復することになり、吐出口110へと導かれる。
【0005】
このように、従来の小型遠心ポンプではアウターローター方式で薄型羽根車を駆動することで、ポンプの小型、薄型化を図っている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−132699号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の小型遠心ポンプでは、流体を羽根車中央の吸水開口に供給させるためポンプ室には軸方向の吸込部が必要となるため、ポンプ全体の回転軸方向の長さを小さくして薄型化するためには障害となる構成であった。
【0008】
また、半径方向から吸込み、半径方向に吐き出す構造の薄型化に適した渦流ポンプ(摩擦ポンプまたは再生ポンプともいう。以下、渦流ポンプという。)も公知であるが、ポンプを渦流ポンプにしたとしても、羽根車は中央の固定軸と連結されるため円盤状となりその上下にポンプ室を密封するための防水隔壁が必要で回転軸方向においてモーターステーターと防水隔壁および羽根車が重なるため、薄型化するのは限界があった。また、羽根車外周部上下に羽根を構成し、さらにその外周方向にポンプ室を形成するので小型化するにも限界があった。
【0009】
そこで、本発明は、小型・薄型化が実現できる小型渦流ポンプを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明の小型渦流ポンプは、外周上側に多数の羽根が形成され、内周にローターマグネットが設けられた羽根車と、前記羽根車を支承する軸と、前記ローターマグネットの内周側に設けられたモーターステーターと、前記羽根車と前記モーターステーターとを気密に仕切る分離板と、吸込口と吐出口とを有するポンプケーシングとを備えたことを特徴とする。
【0011】
これにより、ポンプの小型・薄型化が実現できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、外周上側に多数の羽根が形成され、内周にローターマグネットが設けられた羽根車と、羽根車を支承する軸と、ローターマグネットの内周側に設けられたモーターステーターと、羽根車とモーターステーターとを気密に仕切る分離板と、吸込口と吐出口とを有するポンプケーシングとを備えたことを特徴とする小型渦流ポンプであるから、羽根とローターマグネットを一体化して形成し、その中にモーターステーターを挿入することでポンプ全体の回転軸方向の長さを極力小さくでき、ポンプの薄型化が可能となるという作用を有する。また、羽根車の外周上側に羽根をその下部にローターマグネットを構成しローターマグネットの外周方向に羽根及びポンプ室が広がらない構成であるので、モーターステーターの大きさ、即ちモーター出力を犠牲にすることなくポンプの小型化が可能となるという作用を有する。さらに、羽根、及びローターマグネットを一体化することで、構造が簡単で低コスト化が実現できるという作用を有する。
【0013】
本発明の請求項2に記載の発明は、軸が分離板またはポンプケーシングに固定され、該軸周りで羽根車が回転することを特徴とする請求項1に記載の小型渦流ポンプであるから、分離板またはポンプケーシングに対し軸を固定するため、組立て性が向上するという作用を有する。
【0014】
本発明の請求項3に記載の発明は、軸が分離板またはポンプケーシングと一体形成されたことを特徴とする請求項2に記載の小型渦流ポンプであるから、分離板またはポンプケーシング成形時に軸をインサート成形等で形成できるため、組立て性が向上するという作用だけではなく軸の垂直度精度が向上するという作用を有する。また、ポンプケーシングと同一材料で形成することもできるので、部品点数を削減することができるという作用を有する。
【0015】
本発明の請求項4に記載の発明は、軸が羽根車と分離板とポンプケーシングに対してそれぞれ回転自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の小型渦流ポンプであるから、軸と羽根車との摺動による摩擦が減少し、ポンプの高効率化、超寿命化が可能になるという作用を有する。
【0016】
本発明の請求項5に記載の発明は、ローターマグネットとモーターステーターの各磁気中心がずれて配置され、磁力にスラスト成分を形成して該スラスト成分で羽根車のスラスト荷重を受けることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の小型渦流ポンプであるから、スラスト荷重及び羽根に発生する渦流によるスラスト方向の圧力を磁気軸受で受けることで、羽根車の底面を分離板と非接触で回転させることができ摩擦部を少なくできるため、さらなるポンプの高効率化、長寿命化が可能になるという作用を有する。
【0017】
本発明の請求項6に記載の発明は、羽根車が磁性体材料によって一体に構成されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の小型渦流ポンプであるから、羽根車を磁性樹脂材で構成してローターマグネットと羽根を一体化することで、構造が簡単で低コスト化が実現できるとともにマグネット部を大きくできるのでモーター性能、即ちポンプ性能を向上できるという作用を有する。
【0018】
本発明の請求項7に記載の発明は、羽根車の少なくとも羽根を除く分離板とポンプケーシングに近い部分が撥水処理されていることを特徴とする請求項6に記載の小型渦流ポンプであるから、羽根車と分離板・ポンプケーシングとの間に生じる液体の表面張力が低下してポンプの起動トルクを低下させモーターの小型化が可能になるという作用を有する。
【0019】
本発明の請求項8に記載の発明は、羽根車の撥水処理がフッ素コーティングによる皮膜であることを特徴とする請求項7に記載の小型渦流ポンプであるから、安価な材料で薄く長期間皮膜が剥がれない撥水皮膜形成が均一にできるという作用を有している。
【0020】
本発明の請求項9に記載の発明は、羽根車が疎水性樹脂材料によって一体に構成されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の小型渦流ポンプであるから、羽根車成型時に撥水処理ができるという作用を有する。
【0021】
本発明の請求項10に記載の発明は、羽根車が摩擦の少ない材料によって一体に構成されたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の小型渦流ポンプであるから、軸と羽根車との摺動による摩擦が減少し、ポンプの高効率化、超寿命化が可能になるという作用を有する。
【0022】
請求項11に記載の発明によれば、ポンプの薄型化、小型化が可能となり、さらに、構造が簡単で低コスト化が実現できる。
【0023】
請求項12に記載の発明によれば、羽根車が疎水性樹脂材料によって構成されているので、羽根車と分離板、ポンプケーシングとの間に生じる液体の表面張力が低下してポンプの起動トルクを低下させモーターの小型化が可能になる。
【0024】
請求項13に記載の発明によれば、小型渦流ポンプの内側は撥水処理されているので、羽根車との間に生じる液体の表面張力が低下してポンプの起動トルクを低下させモーターの小型化が可能になる。
【0025】
請求項14に記載の発明によれば、羽根車の少なくとも羽根を除く分離板とポンプケーシングに近い部分が撥水処理されているので、羽根車と分離板・ポンプケーシングとの間に生じる液体の表面張力が低下してポンプの起動トルクを低下させモーターの小型化が可能になる。
【0026】
請求項15に記載の発明によれば、羽根車の撥水処理がフッ素コーティングによる皮膜であるので、安価な材料で薄く長期間皮膜が剥がれない撥水皮膜形成が均一にできる。
【0027】
請求項16に記載の発明は、羽根車が疎水性あるいは撥水性を有するので、羽根車と分離板、ポンプケーシングとの間に生じる液体の表面張力が低下してポンプの起動トルクを低下させモーターの小型化が可能になる。
【0028】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図3を用いて説明する。
【0029】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における小型渦流ポンプの側面の断面図、図2は同ポンプを回転軸方向から見た断面図、図3は同ポンプの分解斜視図である。
【0030】
図1〜3に示すように、1は羽根車であり、外周上側に多数の羽根2が形成され、内周にローターマグネット3が設けられ、ここで羽根車1は、羽根2とローターマグネット3とを違う材料で構成してはめ合わせて一体化してもよいし、磁性樹脂材で構成して羽根2とローターマグネット3とを同一材料で一体化させてもよい。また、羽根車1は、少なくとも羽根2を除く後述するポンプケーシング5と分離板6に近い部分がフッ素コーティングにより撥水処理されている。ここで羽根車1は、撥水処理を必要としないフッ素系樹脂などの疎水性樹脂で一体に構成されてもよい。さらに後述する軸7との摺動による摩擦を減らすためにカーボンも一体に構成されている。4はローターマグネット3の内周側に設けられたモーターステータ−、5は羽根車1を収容すると同時に羽根車1が流体に与えた運動エネルギーを圧力回復して吐出口へと導くためのポンプ室を有するポンプケーシング、6はポンプケーシング5の一部をなしモーターステータ−4とローターマグネット3の間に配設され、気密に仕切るための隔壁8を備えた分離板である。7はポンプケーシング5に固定されている軸であり、羽根車1の中心の貫通孔に挿入され、羽根車1が摺動可能な構成となっている。軸7は、別部品として圧入やインサート成形によりポンプケーシング5または分離板6に固定されても良く、また、ポンプケーシング5または分離板6と同一材料による一体成形で形成されてもよい。また、羽根車1、ポンプケーシング5、分離板6のそれぞれとの間で回転自在として摺動できるようにしてもよい。9は吸込口、10は吐出口であり、いずれも羽根車1の回転の半径方向から流体が流入、流出される。尚、羽根車1、ポンプケーシング5、分離板6は、PPSなどの耐薬品性、特に耐メタノール性に優れた樹脂で主に構成されている。
【0031】
本実施の形態1に示す小型渦流ポンプの外形の大きさは、10mm角〜30mm角の大きさで、厚みが5mm〜10mmの大きさで、不凍液などの冷媒やメタノール・水などの液体を搬送し、液体電池の燃料の搬送、液冷装置の液体の搬送等に用いられる。外形は用途、配置場所等により、四角形、円形、六角形等の形状を適宜選択される。
【0032】
次に、本実施の形態1の小型渦流ポンプの作用を説明すると、外部電源から電力を供給されると、小型渦流ポンプに設けられた電気回路により制御された電流がモーターステーター4のコイルに流れ、回転磁界が発生する。この回転磁界がローターマグネット3に作用するとローターマグネット3に物理力が発生する。ところで、このローターマグネット3はリング羽根車1と一体化されているため、羽根車1に回転トルクが作用し、この回転トルクにより羽根車1が回転を始める。このとき、羽根車1には撥水処理がされているため液体との表面張力による起動時の負荷が軽減されているため小さなモーター起動トルクで起動できる。羽根車1の外周上側に設けられた羽根2は羽根車1の回転によって吸込口9から流入した流体に運動エネルギーを与え、その運動エネルギーによりポンプケーシング5内の流体の圧力が徐々に高められ吐出口10から吐き出される。そのとき、羽根車1と軸7との摺動による摩擦は羽根車1がカーボンを一体形で構成しているので低減しモーター効率が向上する。
【0033】
以上説明したように本実施の形態によれば、羽根2とローターマグネット3とを一体化して羽根車1を形成し、その中にモーターステーター4を挿入することでポンプ全体の回転軸方向の長さを極力小さくでき、ポンプの薄型化を実現できる。また、羽根車1の外周上側に羽根2をその下部にローターマグネット3を構成し、撥水処理を行うことにより起動トルクが小さなモーターを使用でき、モーターステーター4の大きさ、即ちモーター出力を犠牲にすることなくポンプの小型化を実現できる。さらに、羽根2とローターマグネット3、及びポンプケーシング5または分離板6と軸7とをそれぞれ一体化することで、構造が簡単で低コスト化が実現できる。そして、ローターマグネット3とモーターステーター4の磁気中心をずらし、磁力にスラスト成分を形成してこのスラスト成分で羽根車1のスラスト荷重及び羽根2に発生する渦流によるスラスト方向の圧力を受けることで、スラスト磁気軸受を構成すれば、スラスト荷重及び渦流によるスラスト方向の圧力を磁気軸受で受けるので、回転による摩擦を少なくでき、さらなるポンプの高効率化、長寿命化が可能になる。
【0034】
さらに、羽根車1を磁性材料で構成してローターマグネット3及び羽根2とを一体化することで、構造が簡単で低コスト化が実現できるとともにマグネット部を大きくできるのでモーター性能、即ちポンプ性能を向上できる。そして、ポンプを高揚程が可能で気泡の排出能力の高い渦流ポンプにすることで、管路抵抗の大きい循環系でも必要流量を確保できるとともに、流入した気泡を滞留させることなく連続的に排出できる。
【0035】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、羽根とローターマグネットを一体化して形成し、その中にモーターステーターを挿入することでポンプ全体の回転軸方向の長さを極力小さくでき、ポンプの薄型化が可能となる。また、羽根車の外周上側に羽根をその下部にローターマグネットを構成しローターマグネットの外周方向に羽根及びポンプ室が広がらない構成であるので、モーターステーターの大きさ、即ちモーター出力を犠牲にすることなくポンプの小型化が可能となる。さらに、羽根、及びローターマグネットを一体化することで、構造が簡単で低コスト化が実現できる。
【0036】
請求項2及び3に記載の発明によれば、分離板またはポンプケーシングに対し軸を固定し、更に分離板またはポンプケーシング成形時に軸をインサート成形等で形成できるため、組立て性を向上することができる。また、分離板、ポンプケーシングと同一材料で形成することもできるので、部品点数を削減することができ、低コストで組立て性も向上することができる。
【0037】
請求項4に記載の発明によれば、軸と羽根車、分離板、ポンプケーシングとの摺動による摩擦が減少し、ポンプが高効率化され、ポンプの寿命を向上させることができる。
【0038】
請求項5に記載の発明によれば、スラスト荷重及び羽根にかかるスラスト方向の圧力を磁気軸受で受けることで、羽根車の底面を分離板と非接触で回転させることができ摩擦部を少なくできるため、さらなるポンプの高効率化、長寿命化が可能になる。
【0039】
請求項6に記載の発明によれば、羽根車を磁性樹脂材で構成してローターマグネットと羽根を一体化することで、構造が簡単で低コスト化が実現できるとともにマグネット部を大きくできるのでモーター性能、即ちポンプ性能を向上できる。
【0040】
請求項7に記載の発明によれば、羽根車の少なくとも羽根を除く分離板とポンプケーシングに近い部分が撥水処理されているので、羽根車と分離板・ポンプケーシングとの間に生じる液体の表面張力が低下してポンプの起動トルクを低下させモーターの小型化が可能になる。
【0041】
請求項8に記載の発明によれば、羽根車の撥水処理がフッ素コーティングによる皮膜であるので、安価な材料で薄く長期間皮膜が剥がれない撥水皮膜形成が均一にできる。
【0042】
請求項9に記載の発明によれば、羽根車が疎水性樹脂材料によって一体に構成することで、羽根車成型時に撥水処理ができる。
【0043】
請求項10に記載の発明によれば、羽根車が摩擦の少ない材料によって一体に構成することで、軸と羽根車との摺動による摩擦が減少し、ポンプの高効率化、超寿命化が可能になる。
【0044】
請求項11に記載の発明によれば、ポンプの薄型化、小型化が可能となり、さらに、構造が簡単で低コスト化が実現できる。
【0045】
請求項12に記載の発明によれば、羽根車が疎水性樹脂材料によって構成されているので、羽根車と分離板、ポンプケーシングとの間に生じる液体の表面張力が低下してポンプの起動トルクを低下させモーターの小型化が可能になる。
【0046】
請求項13に記載の発明によれば、小型渦流ポンプの内側は撥水処理されているので、羽根車との間に生じる液体の表面張力が低下してポンプの起動トルクを低下させモーターの小型化が可能になる。
【0047】
請求項14に記載の発明によれば、羽根車の少なくとも羽根を除く分離板とポンプケーシングに近い部分が撥水処理されているので、羽根車と分離板・ポンプケーシングとの間に生じる液体の表面張力が低下してポンプの起動トルクを低下させモーターの小型化が可能になる。
【0048】
請求項15に記載の発明によれば、羽根車の撥水処理がフッ素コーティングによる皮膜であるので、安価な材料で薄く長期間皮膜が剥がれない撥水皮膜形成が均一にできる。
【0049】
請求項16に記載の発明によれば、羽根車が疎水性あるいは撥水性を有するので、羽根車と分離板、ポンプケーシングとの間に生じる液体の表面張力が低下してポンプの起動トルクを低下させモーターの小型化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における小型渦流ポンプの側面の断面図
【図2】同ポンプを回転軸方向から見た断面図
【図3】同ポンプの分解斜視図
【図4】従来の小型遠心ポンプの構造図
【符号の説明】
1 羽根車
2 羽根
3 ローターマグネット
4 モーターステーター
5 ポンプケーシング
6 分離板
7 軸
8 隔壁
9 吸込口
10 吐出口

Claims (16)

  1. 外周上側に多数の羽根が形成され、内周にローターマグネットが設けられた羽根車と、前記羽根車を支承する軸と、前記ローターマグネットの内周側に設けられたモーターステーターと、前記羽根車と前記モーターステーターとを気密に仕切る分離板と、吸込口と吐出口とを有するポンプケーシングとを備えたことを特徴とする小型渦流ポンプ。
  2. 前記軸が前記分離板またはポンプケーシングに固定され、該軸周りで前記羽根車が回転することを特徴とする請求項1に記載の小型渦流ポンプ。
  3. 前記軸が前記分離板またはポンプケーシングと一体形成されたことを特徴とする請求項2に記載の小型渦流ポンプ。
  4. 前記軸が前記羽根車と前記分離板と前記ポンプケーシングに対してそれぞれ回転自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の小型渦流ポンプ。
  5. 前記ローターマグネットと前記モーターステーターの各磁気中心がずれて配置され、磁力にスラスト成分を形成して該スラスト成分で前記羽根車のスラスト荷重を受けることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の小型渦流ポンプ。
  6. 前記羽根車が磁性体材料によって一体に構成されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の小型渦流ポンプ。
  7. 前記羽根車の少なくとも羽根を除く前記分離板と前記ポンプケーシングに近い部分が撥水処理されていることを特徴とする請求項6に記載の小型渦流ポンプ。
  8. 前記羽根車の撥水処理がフッ素コーティングによる皮膜であることを特徴とする請求項7に記載の小型渦流ポンプ。
  9. 前記羽根車が疎水性樹脂材料によって一体に構成されたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の小型渦流ポンプ。
  10. 前記羽根車が摩擦の少ない材料によって一体に構成されたことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の小型渦流ポンプ。
  11. 外周一端部側に多数の羽根が形成され、内周にローターマグネットが設けられた羽根車と、前記羽根車を支承する軸と、前記ローターマグネットの内周側に設けられたモーターステーターと、前記羽根車と前記モーターステーターとを気密に仕切る分離板と、吸込口と吐出口とを有するポンプケーシングとを備えたことを特徴とする小型渦流ポンプ。
  12. 液体を流動させる多数の羽根とローターマグネットが設けられた羽根車と、前記羽根車を支承する軸と、前記ローターマグネットに対向して設けられたモーターステーターと、前記羽根車と前記モーターステーターとを気密に仕切る分離板と、吸込口と吐出口とを有するポンプケーシングとを備えたで小型渦流ポンプあって、前記羽根車が疎水性樹脂材料によって構成されたことを特徴とする小型渦流ポンプ。
  13. 液体を流動させる多数の羽根とローターマグネットが設けられた羽根車と、前記羽根車を支承する軸と、前記ローターマグネットに対向して設けられたモーターステーターと、前記羽根車と前記モーターステーターとを気密に仕切る分離板と、吸込口と吐出口とを有するポンプケーシングとを備えたで小型渦流ポンプあって、撥水処理されていることを特徴とする小型渦流ポンプ。
  14. 前記羽根車の少なくとも羽根を除く前記分離板と前記ポンプケーシングに近い部分が撥水処理されていることを特徴とする請求項13に記載の小型渦流ポンプ。
  15. 前記羽根車の撥水処理がフッ素コーティングによる皮膜であることを特徴とする請求項14に記載の小型渦流ポンプ。
  16. 液体を流動させる多数の羽根とローターマグネットが設けられた羽根車と、前記羽根車を支承する軸と、前記ローターマグネットに対向して設けられたモーターステーターと、前記羽根車と前記モーターステーターとを気密に仕切る分離板と、吸込口と吐出口とを有するポンプケーシングとを備えたで小型渦流ポンプあって、前記羽根車が疎水性あるいは撥水性を有することを特徴とする小型渦流ポンプ。ことを特徴とする。
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