JP2003161284A - 薄型渦流ポンプとこれを備えた冷却システム - Google Patents

薄型渦流ポンプとこれを備えた冷却システム

Info

Publication number
JP2003161284A
JP2003161284A JP2001360571A JP2001360571A JP2003161284A JP 2003161284 A JP2003161284 A JP 2003161284A JP 2001360571 A JP2001360571 A JP 2001360571A JP 2001360571 A JP2001360571 A JP 2001360571A JP 2003161284 A JP2003161284 A JP 2003161284A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
impeller
pump
thin
shaft
cooling system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001360571A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Narakino
滋 楢木野
Yasushi Niwatsukino
恭 庭月野
Yoichi Shukuri
陽一 宿里
Masamitsu Aizono
譲光 相園
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001360571A priority Critical patent/JP2003161284A/ja
Publication of JP2003161284A publication Critical patent/JP2003161284A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型化が可能で、さらに構造が簡単で低コス
ト化が実現できる薄型渦流ポンプ及びこれを備えた冷却
システムを提供することを目的とする。 【解決手段】 外周に多数の羽根が形成され、内周にロ
ーターマグネット3が設けられた羽根車1と、羽根車1
が回転するための軸と、ローターマグネット3の内周側
に設けられたモーターステーター4と、羽根車1とモー
ターステーター4とを気密に仕切るとともに、吸込口と
吐出口とを有するポンプケーシングと、から構成された
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薄型渦流ポンプとこ
れを備えた冷却システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、CPU等の電子部品を効率良く冷
却する冷却システムが望まれており、これに対応する冷
却方法として冷媒を循環させて冷却する冷媒式冷却シス
テムが注目されてきている。また、このような冷却シス
テムの冷媒循環用ポンプは、搭載スペースに制約が多い
ことから小型、薄型化に対する要求が高まりつつある。
【0003】従来の小型ポンプとしては、特開2001
−132699号公報に記載されている小型遠心ポンプ
がある。以下、従来の小型遠心ポンプについて図6を用
いて説明する。図6は従来の小型遠心ポンプの構造図
で、101は羽根車、102はこの羽根車101を回転
自在に支承する固定軸、103は固定軸102の端部を
固定し、羽根車101を収納すると同時に羽根車101
が流体に与えた運動エネルギーを圧力回復して吐出口へ
と導くためのポンプ室を有するポンプケーシング、10
4は羽根車101の一部をなす後面シュラウド、105
は同じく羽根車101の一部をなし羽根車101の中央
に吸水開口が形成された前面シュラウド、106は羽根
車101の後面シュラウド104に固定されたローター
マグネット、107はローターマグネット106の内周
側に設けられたモーターステーター、108はローター
マグネット106とモーターステーターの間に設けられ
ポンプ室を密閉するための防水隔壁、109は吸込口、
110は吐出口である。
【0004】この従来の遠心形ポンプの作用を説明する
と、外部電源から電力を供給されると、遠心形ポンプに
設けられた電気回路により制御された電流がモータース
テーター107のコイルに流れ、回転磁界が発生する。
この回転磁界がローターマグネット106に作用すると
ローターマグネット106に物理力が発生する。ところ
で、このローターマグネット106は羽根車101に固
定されており、羽根車101は固定軸102に回転自在
に支承されているため、羽根車101に回転トルクが作
用し、この回転トルクにより羽根車101が回転を始め
る。羽根車101の前面シュラウド105および後面シ
ュラウド104の間に設けられた羽根は、羽根車101
の回転によって流体に運動量変化を与え、吸込口109
から流入する流体は運動エネルギーを羽根車101から
受取ることになる。もちろん、羽根車101内で羽根出
口へ向けて流路面積が拡大しているのであれば、羽根車
101内で一部圧力回復されることになる。羽根車10
1の羽根出口から流出した流体は、ケーシング103に
設けられたディフューザーで与えられた運動エネルギー
を圧力回復することになり、吐出口110へと導かれ
る。
【0005】このように、従来の小型遠心ポンプではア
ウターローター方式で薄型羽根車を駆動することで、ポ
ンプの小型、薄型化を図っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の小型遠心ポンプでは、流体を羽根車中央の吸
水開口に供給させるためポンプ室には軸方向の吸込部が
必要となるため、ポンプ全体の回転軸方向の長さを小さ
くして薄型化するためには障害となる構成であった。
【0007】また、半径方向から吸込み、半径方向に吐
き出す構造の薄型化に適した渦流ポンプ(摩擦ポンプま
たは再生ポンプともいう。以下、渦流ポンプという。)
も公知であるが、ポンプを渦流ポンプにしたとしても、
羽根車は中央の固定軸と連結されるため円盤状となりそ
の上下にポンプ室を密封するための防水隔壁が必要で回
転軸方向においてモーターステーターと防水隔壁および
羽根車が重なるため、薄型化するのは限界があった。
【0008】そこで、本発明は、薄型化を達成しながら
効率の良い冷却を実現できる薄型渦流ポンプを提供する
ことを目的とする。
【0009】また、本発明の冷却システムは、全体の構
成を薄くできるとともに、効率の良い冷却を実現できる
冷却システムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の薄型渦流ポンプは、外周に多数の羽根が形
成され、内周にローターマグネットが設けられた羽根車
と、羽根車を支承する軸と、ローターマグネットの内周
側に設けられたモーターステーターと、羽根車とモータ
ーステーターとを気密に仕切るとともに、吸込口と吐出
口とを有するポンプケーシングとを備えたことを特徴と
する。
【0011】これにより、薄型化を達成しながら効率の
良い冷却を実現できる。
【0012】また、本発明の冷却システムは、冷却器
と、放熱器と、上述の薄型渦流ポンプを備えたことを特
徴とする。
【0013】これにより、全体の構成を薄くできるとと
もに、効率の良い冷却を実現できる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、外周に多数の羽根が形成され、内周にローターマグ
ネットが設けられた羽根車と、羽根車を支承する軸と、
ローターマグネットの内周側に設けられたモーターステ
ーターと、羽根車とモーターステーターとを気密に仕切
るとともに、吸込口と吐出口とを有するポンプケーシン
グとを備えたことを特徴とする薄型渦流ポンプであるか
ら、羽根とローターマグネットを一体化して形成し、そ
の中にモーターステーターを挿入することでポンプ全体
の回転軸方向の長さを極力小さくでき、ポンプの薄型化
が可能となるという作用を有する。また、羽根、及びロ
ーターマグネットを一体化することで、構造が簡単で低
コスト化が実現できるという作用を有する。
【0015】本発明の請求項2に記載の発明は、軸がポ
ンプケーシングに固定され、該軸周りで羽根車が回転す
ることを特徴とする請求項1に記載の薄型渦流ポンプで
あるから、ポンプケーシングに対し軸を固定するため、
組立て性が向上するという作用を有する。
【0016】本発明の請求項3に記載の発明は、軸がポ
ンプケーシングと一体形成されたことを特徴とする請求
項2に記載の薄型渦流ポンプであるから、ポンプケーシ
ング成形時に軸をインサート成形等で形成できるため、
組立て性が向上するという作用を有する。また、ポンプ
ケーシングと同一材料で形成することもできるので、部
品点数を削減することができ、組立て性も向上するとい
う作用を有する。
【0017】本発明の請求項4に記載の発明は、軸が羽
根車とポンプケーシングに対してそれぞれ回転自在に設
けられていることを特徴とする請求項1に記載の薄型渦
流ポンプであるから、軸と羽根車との摺動による摩擦が
減少し、ポンプの高効率化、超寿命化が可能になるとい
う作用を有する。
【0018】本発明の請求項5に記載の発明は、ロータ
ーマグネットとモーターステーターの各磁気中心がずれ
て配置され、磁力にスラスト成分を形成して該スラスト
成分で羽根車のスラスト荷重を受けることを特徴とする
請求項1〜4のいずれかに記載の薄型渦流ポンプである
から、スラスト荷重を磁気軸受で受けることで、羽根車
の側面をポンプケーシングと非接触で回転させることが
でき摩擦部を少なくできるため、さらなるポンプの高効
率化、超寿命化が可能になるという作用を有する。
【0019】本発明の請求項6に記載の発明は、軸が羽
根車に固定され、ポンプケーシングに軸受が設けられた
ことを特徴とする請求項1に記載の薄型渦流ポンプであ
るから、羽根車に対し軸を固定するため、組立て性が向
上するという作用を有する。
【0020】本発明の請求項7に記載の発明は、軸が羽
根車と一体形成されたことを特徴とする請求項6に記載
の薄型渦流ポンプであるから、羽根車成形時に軸をイン
サート成形等で形成できるため、組立て性が向上すると
いう作用を有する。また、羽根車と同材料で形成するこ
ともできるので、部品点数を削減することができ、組立
て性も向上するという作用を有する。
【0021】本発明の請求項8に記載の発明は、羽根車
が磁性体材料によって一体に構成されたことを特徴とす
る請求項1から7に記載の薄型渦流ポンプであるから、
羽根車を磁性樹脂材で構成してローターマグネットと羽
根を一体化することで、構造が簡単で低コスト化が実現
できるとともにマグネット部を大きくできるのでモータ
ー性能、即ちポンプ性能を向上できるという作用を有す
る。
【0022】本発明の請求項9に記載の発明は、冷媒に
よって発熱体から熱を奪う冷却器と、奪った熱を冷媒か
ら放出するための放熱器と、該冷媒を循環するためのポ
ンプを備えた冷却システムであって、ポンプが請求項1
〜8のいずれかに記載された薄型渦流ポンプであること
を特徴とする冷却システムであるから、薄型渦流ポンプ
を用いることでシステム全体の薄型化が可能になるとい
う作用を有する。
【0023】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項9に記載の冷却システムであって、小型パーソナルコ
ンピューターの電子部品を冷却することを特徴とする冷
却システムであるから、薄型渦流ポンプを用いることで
製品の薄型化を達成しながら効率の良い冷却を実現でき
るという作用を有する。
【0024】本発明の請求項11に記載の発明は、冷媒
が不凍液であることを特徴とする請求項9〜10のいず
れかに記載の冷却システムであるから、冷媒を不凍液に
することで、寒冷地においても冷媒が凍結して冷却シス
テムが故障することを防止できるという作用を有する。
【0025】本発明の請求項12に記載の発明は、不凍
液がフッ素系不活性液体であることを特徴とする請求項
11に記載の冷却システムであるから、冷媒をフッ素系
不活性液体とすることで、万が一冷媒が漏れた場合でも
電子部品の故障を防ぐことが可能になるという作用を有
する。
【0026】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図5を用いて説明する。
【0027】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1における薄型渦流ポンプの側面の断面図、図2は本
発明の実施の形態1における薄型渦流ポンプを回転軸方
向から見た断面図、図3は本発明の実施の形態1におけ
る薄型渦流ポンプの分解斜視図である。
【0028】図1〜3に示すように、1は羽根車であ
り、外周に多数の羽根2が形成され、内周にローターマ
グネット3が設けられている。ここで羽根車1は、羽根
2とローターマグネット3とを違う材料で構成して嵌め
合わせて一体化してもよいし、磁性樹脂材で構成して羽
根2とローターマグネット3とを同一材料で一体化させ
てもよい。4はローターマグネット3の内周側に設けら
れたモーターステーター、5は羽根車1を収容すると同
時に羽根車1が流体に与えた運動エネルギーを圧力回復
して吐出口へと導くためのポンプ室を有するポンプケー
シング、6はポンプケーシングの一部をなし羽根車1を
収納した後ポンプ室を密閉するためのケーシングカバー
である。ポンプケーシング5には、モーターステーター
4とローターマグネット3の間に配設され、気密に仕切
るための隔壁8が設けられている。7はポンプケーシン
グ5に固定されている軸であり、羽根車1の中心の貫通
孔に挿入され、羽根車1が摺動可能な構成となってい
る。軸7は、別部品として圧入やインサート成形により
ポンプケーシング5に固定されてもよく、また、ポンプ
ケーシング5と同一材料による一体成形で形成されても
よい。また、羽根車1、ポンプケーシング5のそれぞれ
との間で回転自在として摺動できるようにしてもよい。
9は吸込口、10は吐出口であり、いずれも羽根車1の
回転の半径方向から流体が流入、流出される。
【0029】次に、本実施の形態1の薄型渦流ポンプの
作用を説明すると、外部電源から電力を供給されると、
薄型渦流ポンプに設けられた電気回路により制御された
電流がモーターステーター4のコイルに流れ、回転磁界
が発生する。この回転磁界がローターマグネット3に作
用するとローターマグネット3に物理力が発生する。と
ころで、このローターマグネット3はリング状の羽根車
1と一体化されているため、羽根車1に回転トルクが作
用し、この回転トルクにより羽根車1が回転を始める。
羽根車1の外周に設けられた羽根2は羽根車1の回転に
よって吸込口9から流入した流体に運動エネルギーを与
え、その運動エネルギーによりポンプケーシング5内の
流体の圧力が徐々に高められ吐出口10から吐き出され
る。
【0030】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、羽根2とローターマグネット3とを一体化して羽根
車1を形成し、その中にモーターステーター4を挿入す
ることでポンプ全体の回転軸方向の長さを極力小さくで
き、ポンプの薄型化を実現できる。また、羽根2とロー
ターマグネット3、及びポンプケーシング5と軸7とを
それぞれ一体化することで、構造が簡単で低コスト化が
実現できる。そして、ローターマグネット3とモーター
ステーター4の磁気中心をずらし、磁力にスラスト成分
を形成してこのスラスト成分で羽根車1のスラスト荷重
を受けることで、スラスト磁気軸受を構成すれば、スラ
スト荷重をこの磁気軸受で受けるので、回転による摩擦
を少なくでき、さらなるポンプの高効率化、超寿命化が
可能になる。
【0031】さらに、羽根車1を磁性材料で構成してロ
ーターマグネット3及び羽根2とを一体化することで、
構造が簡単で低コスト化が実現できるとともにマグネッ
ト部を大きくできるのでモーター性能、即ちポンプ性能
を向上できる。そして、ポンプを高揚程が可能で気泡の
排出能力の高い渦流ポンプにすることで、管路抵抗の大
きい循環系でも必要流量を確保できるとともに、流入し
た気泡を滞留させることなく連続的に排出できる。
【0032】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2における薄型渦流ポンプの分解斜視図である。尚、
実施の形態1と同じ構成部品については共通の符号で指
示し、その詳細な説明は省略する。
【0033】図4に示すように、11は羽根車1に固定
された軸であり、ポンプケーシング5及びケーシングカ
バー6の中心部に構成された軸受構造部に挿入され、羽
根車1が摺動可能な構成となっている。軸7は、別部品
として圧入やインサート成形により羽根車1に固定され
てもよく、また、羽根車1と同一材料による一体成形で
形成されてもよい。
【0034】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、軸7の摺動面積を減らし摩擦部を少なくできるた
め、ポンプの高効率化、超寿命化が可能になる。また、
羽根車1と軸7とを一体化することで、構造が簡単で低
コスト化が実現できる。
【0035】(実施の形態3)次に、図5は本発明の実
施の形態3における薄型渦流ポンプを備えた冷却システ
ムの構成図である。
【0036】図5において、21は基板22に実装され
た発熱部品、23は発熱部品21と冷媒とで熱交換を行
ない発熱部品21を冷却する冷却器、24は冷媒から熱
を取り除く放熱器、25は冷媒を貯めておくリザーブタ
ンク、26は冷媒を循環させる薄型渦流ポンプ、27は
これらを接続する配管である。ここで、薄型渦流ポンプ
26とは本実施の形態1または2に記載した薄型渦流ポ
ンプである。
【0037】そして、リザーブタンク25内の冷媒は、
薄型渦流ポンプ26から吐出され、配管27を通って冷
却器23に送られ、発熱部品21の熱を奪うことでその
温度が上昇して放熱器24に送られ、放熱器24で冷さ
れてその温度が降下してリザーブタンク25へ戻る。こ
のように、薄型渦流ポンプ26で冷媒を循環させて発熱
部品21を冷却するものである。
【0038】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、冷媒を循環させるために薄型渦流ポンプ26を用い
ることでシステム全体の薄型化が可能になる。また、小
型パーソナルコンピューターの電子部品を冷却するため
に本冷却システムを用いれば、製品の薄型化を達成しな
がら効率の良い冷却を実現できる。そして、冷媒を不凍
液にすれば、寒冷地においても冷媒が凍結して冷却シス
テムが故障することを防止できる。さらに、不凍液をフ
ッ素系不活性液体にすれば、万が一冷媒が漏れた場合で
も電子部品の故障を防ぐことが可能になる。
【0039】そして、薄型渦流ポンプ26を高揚程が可
能で気泡の排出能力の高い渦流ポンプにすれば、管路抵
抗の大きい循環系でも必要流量を確保できるので、冷却
器21や放熱器24を薄くできるし配管27も小さくで
きるため冷却システムのさらなる小型化、薄型化が可能
となる。また、配管内に空気が入ったとしても、薄型渦
流ポンプ26内に流入した気泡を滞留させることなく連
続的にリザーブタンク25側へ排出できるので、ポンプ
性能、即ち、冷却性能を損なうことがない。
【0040】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、羽根と
ローターマグネットを一体化し、その中にモーターステ
ーターを挿入することでポンプ全体の回転軸方向の長さ
を極力小さくでき、ポンプの薄型化が可能となるという
作用を有する。また、羽根、ローターマグネットを一体
化することで、構造が簡単で低コスト化が実現できると
いう有効な効果が得られる。
【0041】請求項2及び3に記載の発明によれば、ポ
ンプケーシングに対し軸を固定し、更にポンプケーシン
グ成形時に軸をインサート成形等で形成できるため、組
立て性を向上することができる。また、ポンプケーシン
グと同一材料で形成することもできるので、部品点数を
削減することができ、低コストで組立て性も向上するこ
とができる。
【0042】請求項4に記載の発明によれば、軸と羽根
車及びポンプケーシングとの摺動による摩擦が減少し、
ポンプが高効率化され、ポンプの寿命を向上させること
ができる。
【0043】請求項5に記載の発明によれば、スラスト
荷重を磁気軸受で受けることで、羽根車の側面をポンプ
ケーシングと非接触で回転させることができ摩擦部を少
なくできるため、さらなるポンプの高効率化、長寿命化
が可能になる。
【0044】請求項6及び7に記載の発明によれば、羽
根車に対し軸を固定し、更に羽根車成形時に軸をインサ
ート成形等で形成できるため、組立て性を向上すること
ができる。また、羽根車と同一材料で形成することもで
きるので、部品点数を削減することができ、低コストで
組立て性も向上することができる。
【0045】請求項8に記載の発明によれば、羽根車を
磁性樹脂材で構成してローターマグネットと羽根を一体
化することで、構造が簡単で低コスト化が実現できると
ともにマグネット部を大きくできるのでモーター性能、
即ちポンプ性能を向上できる。
【0046】請求項9に記載の発明によれば、薄型渦流
ポンプを用いることで薄型の冷却システムを供給するこ
とができる。
【0047】請求項10に記載の発明によれば、薄型渦
流ポンプを用いることで製品の薄型化を達成しながら効
率の良い冷却を実現することができる。
【0048】請求項11に記載の発明によれば、冷媒を
不凍液にすることで、寒冷地においても冷媒が凍結して
冷却システムが故障することが防止でき、信頼性の高い
冷却システムを供給することができる。
【0049】請求項12に記載の発明によれば、冷媒を
フッ素系不活性液体とすることで、万が一冷媒が漏れた
場合でも電子部品の故障を防ぐことが可能になり、信頼
性の高い冷却システムを供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における薄型渦流ポンプ
の側面の断面図
【図2】本発明の実施の形態1における薄型渦流ポンプ
を回転軸方向から見た断面図
【図3】本発明の実施の形態1における薄型渦流ポンプ
の分解斜視図
【図4】本発明の実施の形態2における薄型渦流ポンプ
の分解斜視図
【図5】本発明の実施の形態3における薄型渦流ポンプ
を備えた冷却システムの構成図
【図6】従来の小型遠心ポンプの構造図
【符号の説明】
1 羽根車 2 羽根 3 ローターマグネット 4 モーターステーター 5 ポンプケーシング 6 ケーシングカバー 7 軸 8 隔壁 9 吸込口 10 吐出口 11 軸 21 発熱部品 22 基板 23 冷却器 24 放熱器 25 リザーブタンク 26 薄型渦流ポンプ 27 配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F04D 29/42 F04D 29/42 B G (72)発明者 宿里 陽一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 相園 譲光 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3H034 AA06 AA18 BB04 BB09 BB13 CC01 CC03 CC05 CC06 DD01 DD22 DD24 DD30 EE05 EE12 EE14

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周に多数の羽根が形成され、内周にロー
    ターマグネットが設けられた羽根車と、 前記羽根車を支承する軸と、 前記ローターマグネットの内周側に設けられたモーター
    ステーターと、 前記羽根車と前記モーターステーターとを気密に仕切る
    とともに、吸込口と吐出口とを有するポンプケーシング
    とを備えたことを特徴とする薄型渦流ポンプ。
  2. 【請求項2】前記軸が前記ポンプケーシングに固定さ
    れ、該軸周りで前記羽根車が回転することを特徴とする
    請求項1に記載の薄型渦流ポンプ。
  3. 【請求項3】前記軸が前記ポンプケーシングと一体形成
    されたことを特徴とする請求項2に記載の薄型渦流ポン
    プ。
  4. 【請求項4】前記軸が前記羽根車と前記ポンプケーシン
    グに対してそれぞれ回転自在に設けられていることを特
    徴とする請求項1に記載の薄型渦流ポンプ。
  5. 【請求項5】前記ローターマグネットと前記モータース
    テーターの各磁気中心がずれて配置され、磁力にスラス
    ト成分を形成して該スラスト成分で前記羽根車のスラス
    ト荷重を受けることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載の薄型渦流ポンプ。
  6. 【請求項6】前記軸が前記羽根車に固定され、前記ポン
    プケーシングに軸受が設けられたことを特徴とする請求
    項1に記載の薄型渦流ポンプ。
  7. 【請求項7】前記軸が前記羽根車と一体形成されたこと
    を特徴とする請求項6に記載の薄型渦流ポンプ。
  8. 【請求項8】前記羽根車が磁性体材料によって一体に構
    成されたことを特徴とする請求項1から7に記載の薄型
    渦流ポンプ。
  9. 【請求項9】冷媒によって発熱体から熱を奪う冷却器
    と、奪った熱を前記冷媒から放出するための放熱器と、
    該冷媒を循環するためのポンプを備えた冷却システムで
    あって、前記ポンプが請求項1〜8のいずれかに記載さ
    れた薄型渦流ポンプであることを特徴とする冷却システ
    ム。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の冷却システムであっ
    て、小型パーソナルコンピューターの電子部品を冷却す
    ることを特徴とする冷却システム。
  11. 【請求項11】前記冷媒が不凍液であることを特徴とす
    る請求項9〜10のいずれかに記載の冷却システム。
  12. 【請求項12】前記不凍液がフッ素系不活性液体である
    ことを特徴とする請求項11に記載の冷却システム。
JP2001360571A 2001-11-27 2001-11-27 薄型渦流ポンプとこれを備えた冷却システム Pending JP2003161284A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001360571A JP2003161284A (ja) 2001-11-27 2001-11-27 薄型渦流ポンプとこれを備えた冷却システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001360571A JP2003161284A (ja) 2001-11-27 2001-11-27 薄型渦流ポンプとこれを備えた冷却システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003161284A true JP2003161284A (ja) 2003-06-06

Family

ID=19171358

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001360571A Pending JP2003161284A (ja) 2001-11-27 2001-11-27 薄型渦流ポンプとこれを備えた冷却システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003161284A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005315240A (ja) * 2004-03-31 2005-11-10 Toshiba Corp 送液ポンプ、冷却システム、及び電気機器
JP2006063909A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Japan Aerospace Exploration Agency カスケード装置
JP2008014300A (ja) * 2006-06-06 2008-01-24 Nidec Sankyo Corp 渦流ポンプ
CN100406742C (zh) * 2004-03-31 2008-07-30 株式会社东芝 泵及冷却装置以及电气设备和个人电脑
KR100965475B1 (ko) 2007-03-06 2010-06-24 파나소닉 전공 주식회사 자기 구동 베인 펌프
CN103032338A (zh) * 2012-10-30 2013-04-10 西安交通大学 一种制冷剂泵
CN103629117A (zh) * 2013-11-25 2014-03-12 丹东克隆先锋泵业有限公司 机械密封装置冷却液外循环磁力泵
EP2888483A4 (en) * 2012-08-24 2016-08-17 Clarcor Engine Mobile Solutions Llc INTEGRATED CONTINUOUS CURRENT MOTOR AND INTEGRATED LIFTING PUMP
US10125792B2 (en) 2013-01-23 2018-11-13 Kabushiki Kaisha Saginomiya Seisakusho Centrifugal pump
CN109356856A (zh) * 2018-12-19 2019-02-19 华中科技大学 一种超薄离心式微型泵
CN109372755A (zh) * 2018-12-19 2019-02-22 华中科技大学 一种内叶轮外电机超薄离心泵
CN110566495A (zh) * 2019-08-30 2019-12-13 华中科技大学 一种超薄微型泵的轴承结构及超薄微型泵
CN112502994A (zh) * 2020-11-27 2021-03-16 瑞声新能源发展(常州)有限公司科教城分公司 微型水泵及电子设备
CN112502993A (zh) * 2020-11-27 2021-03-16 瑞声新能源发展(常州)有限公司科教城分公司 微型水泵及电子设备
CN112780605A (zh) * 2020-12-31 2021-05-11 东莞市鸿盈电子科技有限公司 一种新型叶轮以及含有该叶轮的微型水泵
WO2022110466A1 (zh) * 2020-11-27 2022-06-02 瑞声声学科技(深圳)有限公司 微型水泵及电子设备

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4592355B2 (ja) * 2004-03-31 2010-12-01 株式会社東芝 送液ポンプ、冷却システム、及び電気機器
US7371056B2 (en) 2004-03-31 2008-05-13 Kabushiki Kaisha Toshiba Fluid pump, cooling system and electrical appliance
CN100406742C (zh) * 2004-03-31 2008-07-30 株式会社东芝 泵及冷却装置以及电气设备和个人电脑
JP2005315240A (ja) * 2004-03-31 2005-11-10 Toshiba Corp 送液ポンプ、冷却システム、及び電気機器
JP2006063909A (ja) * 2004-08-27 2006-03-09 Japan Aerospace Exploration Agency カスケード装置
JP2008014300A (ja) * 2006-06-06 2008-01-24 Nidec Sankyo Corp 渦流ポンプ
TWI404865B (zh) * 2006-06-06 2013-08-11 Nidec Sankyo Corp 渦流泵
KR101300887B1 (ko) * 2006-06-06 2013-08-27 니혼 덴산 산쿄 가부시키가이샤 와류 펌프
KR100965475B1 (ko) 2007-03-06 2010-06-24 파나소닉 전공 주식회사 자기 구동 베인 펌프
EP2888483A4 (en) * 2012-08-24 2016-08-17 Clarcor Engine Mobile Solutions Llc INTEGRATED CONTINUOUS CURRENT MOTOR AND INTEGRATED LIFTING PUMP
CN103032338A (zh) * 2012-10-30 2013-04-10 西安交通大学 一种制冷剂泵
CN103032338B (zh) * 2012-10-30 2015-05-27 西安交通大学 一种制冷剂泵
US10125792B2 (en) 2013-01-23 2018-11-13 Kabushiki Kaisha Saginomiya Seisakusho Centrifugal pump
CN103629117A (zh) * 2013-11-25 2014-03-12 丹东克隆先锋泵业有限公司 机械密封装置冷却液外循环磁力泵
CN109356856A (zh) * 2018-12-19 2019-02-19 华中科技大学 一种超薄离心式微型泵
CN109372755A (zh) * 2018-12-19 2019-02-22 华中科技大学 一种内叶轮外电机超薄离心泵
CN110566495A (zh) * 2019-08-30 2019-12-13 华中科技大学 一种超薄微型泵的轴承结构及超薄微型泵
CN110566495B (zh) * 2019-08-30 2020-07-28 华中科技大学 一种超薄微型泵的轴承结构及超薄微型泵
CN112502994A (zh) * 2020-11-27 2021-03-16 瑞声新能源发展(常州)有限公司科教城分公司 微型水泵及电子设备
CN112502993A (zh) * 2020-11-27 2021-03-16 瑞声新能源发展(常州)有限公司科教城分公司 微型水泵及电子设备
WO2022110466A1 (zh) * 2020-11-27 2022-06-02 瑞声声学科技(深圳)有限公司 微型水泵及电子设备
CN112780605A (zh) * 2020-12-31 2021-05-11 东莞市鸿盈电子科技有限公司 一种新型叶轮以及含有该叶轮的微型水泵

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4244703B2 (ja) 冷却装置
US6668911B2 (en) Pump system for use in a heat exchange application
US7209355B2 (en) Cooling device and an electronic apparatus including the same
US7146822B2 (en) Centrifugal liquid pump with perimeter magnetic drive
JP2003161284A (ja) 薄型渦流ポンプとこれを備えた冷却システム
US6839234B2 (en) Cooling device and an electronic apparatus including the same
US20060171801A1 (en) Heatsink apparatus
US7543457B2 (en) Systems for integrated pump and reservoir
US7255154B2 (en) Cooling device
CN209560467U (zh) 冷却装置
JP3452059B1 (ja) 冷却装置とそれを備えた電子機器
JP2002106485A (ja) モータ一体型スクロール圧縮機
JP2005229020A (ja) 液冷システム及びそれを備えた電子機器
JP2006237591A (ja) 液体冷却放熱モジュール
JP3741092B2 (ja) 超薄型ポンプとこれを備えた冷却システム
KR100436907B1 (ko) 열전 모듈을 내장한 매니폴드
JP2002155883A (ja) マグネットポンプ及びモータ
JP4621065B2 (ja) 流体ポンプ
JPH11201098A (ja) 2段遠心圧縮機
TW200809093A (en) Pump
JP2004190562A (ja) 小型渦流ポンプ
US20020094289A1 (en) Scroll-type compressor with cooling fins included inside a discharge port of a compressed gas
JP4013621B2 (ja) 電動ウォータポンプ
JP2003139086A (ja) 超薄型ポンプ
JP2006249966A (ja) 遠心ポンプ及びそれを用いた冷却装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050607

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050704

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051025