JP2004160508A - 通電接着剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、溶融温度が低く、濡れ性が良好で接着強度の高い通電可能な接着剤を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明の通電接着剤は、低融点金属粒子と有機接着剤とからなり、加熱により低融点金属が融解して通電路を形成すると共に、有機接着剤が接着硬化あるいは加熱後の冷却により接着凝固することを特徴とする。
また、本発明の通電接着剤は、低融点金属粒子と、低融点金属粒子の表面に形成されている酸化物皮膜を加熱状態で除去する溶融促進剤と、有機接着剤と、からなり、加熱により低融点金属が溶融促進剤の作用を受けて融解して通電路を形成すると共に、有機接着剤が接着硬化あるいは加熱後の冷却により接着凝固することを特徴とする。
さらに、本発明の通電接着剤は、低融点金属粒子と、この低融点金属粒子の表面に形成されている酸化物皮膜を加熱状態で除去する溶融促進剤と、導電性フィラーと、有機接着剤と、からなり、加熱により低融点金属が溶融促進剤の作用を受けて融解して導電性フィラーと共に通電路を形成し、さらに有機接着剤が接着硬化あるいは加熱後の冷却により接着凝固することを特徴とする。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低融点金属粒子を含む通電可能な接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
家電製品などの電機部品を、プリント基板等へ接着したり、自動車部品などの配線を導電部へ接着する場合に、ハンダで接合されることが多い。ハンダは鉛と錫との合金で、通常はこの合金粒子にフラックスを加えたクリームハンダとして使用されている。しかし、最近の電子機器の鉛フリー化の傾向を受けてハンダ代替の接合材として導電接着剤を一般電子機器基板の組立に利用しようとする試みがなされている。この導電接着剤は、銀、金、ニッケル、カーボンなどを導電性を発現するフィラーとし、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂などをバインダとして、これらのフィラーとバインダを硬化剤や溶剤と共に目的に合わせて適当に配合して、所望の導電接着剤とするものである。また、導電接着剤の耐湿性の問題を改善するためにハンダ含有導電接着剤も提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−143529号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のハンダは鉛と錫の合金にフラックスを加えたものであり、昨今の鉛フリー化の傾向には適当ではない。錫−銀−銅合金を利用した鉛フリーハンダも使用されているが、現状では高コストである、溶融温度が高い、濡れ性が悪く手ハンダが困難である、などといった問題がある。また、導電性フィラーを含有する導電接着剤は、ハンダに比べて抵抗や熱伝導が大きい、この抵抗は金属粉同士の接触抵抗であるため温度上昇により抵抗値が変化する、さらに、1A程度の電流を通電すると、抵抗発熱による温度上昇で、抵抗値が大きくなり通電不可能となることがある、などの問題がある。さらに、ハンダ含有導電接着剤では、ハンダの溶融温度よりも30℃以上高い温度でないとハンダ溶融による抵抗値の低下が生じない、導電性フィラーとして、錫、銀、銅等のハンダと濡れやすい金属しか使用できない、剥離強度が必要な用途では、導電性フィラーである高融点金属粉末が剥離強度を低下させる、などの問題があり、いずれの方法も未だ十分とはいえないものである。
【0005】
本発明はかかる問題点を解決するもので、溶融温度が低く、濡れ性が良好で接着強度の高い安価な通電可能な接着剤を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
発明者らは以上の多くの問題を解決するに当たって、低融点金属の融解により通電性を確保し、有機接着剤によって接着性を担保する組成物に思い至った。そしてこの新規な組成物を通電接着剤と名付けて本発明を完成したものである。
【0007】
すなわち、本発明の通電接着剤は、低融点金属粒子と有機接着剤とからなり、加熱により低融点金属が融解して通電路を形成すると共に、有機接着剤が接着硬化あるいは加熱後の冷却により接着凝固することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の通電接着剤は、低融点金属粒子と、低融点金属粒子の表面に形成されている酸化物皮膜を加熱状態で除去する溶融促進剤と、有機接着剤と、からなり、加熱により低融点金属が溶融促進剤の作用を受けて融解して通電路を形成すると共に、有機接着剤が接着硬化あるいは加熱後の冷却により接着凝固することを特徴とする。
【0009】
さらに、本発明の通電接着剤は、低融点金属粒子と、この低融点金属粒子の表面に形成されている酸化物皮膜を加熱状態で除去する溶融促進剤と、導電性フィラーと、有機接着剤と、からなり、加熱により低融点金属が溶融促進剤の作用を受けて融解して導電性フィラーと共に通電路を形成し、さらに有機接着剤が接着硬化あるいは加熱後の冷却により接着凝固することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の通電接着剤は低融点金属粒子と有機接着剤とからなる。低融点金属粒子は通電路を形成する基本成分である。低融点金属粒子としては通常ハンダとして知られている錫合金を使用できる。具体的には、錫−ビスマス合金、あるいは、錫−銅合金などが好ましい。錫−ビスマス合金は、共晶点(質量比で、錫:ビスマス=42:58)における融点は139℃と低く好適である。また、高い耐熱性が必要な用途などの場合には、99.3%錫−0.7%銅合金(融点:220℃)の使用も好ましい。低融点金属粒子の好ましい粒径は10〜100μmである。粒径が10μm未満では酸化物皮膜が厚くなるため融解しにくくなり、100μmを越えると有機接着剤中で粒子が分離しやすくなって均一に分散しない。このため、接触抵抗値や強度のバラツキが大きくなって適当ではない。
【0011】
低融点金属粒子の配合は、通電接着剤全体を100重量%としたとき、10〜90重量%である。低融点金属粒子が10重量%未満では通電性が得られなくなり、90重量%を越えると通電接着剤の粘度が上昇して塗布性が低下する、といった問題を生じる。より好ましくは20〜80重量%である。
【0012】
有機接着剤は、加熱により接着硬化する熱硬化性樹脂に硬化剤を加えて混合したものを使用することができる。熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、レゾール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアロマティック樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹脂、アルギド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、シリコン樹脂、などを、また、硬化剤としては二液硬化型のポリアミン系硬化剤や一液硬化型の酸無水物系硬化剤、又は、潜在硬化剤などを例示することができる。
【0013】
さらに、有機接着剤には所望によりゴム系の添加物を加えることができる。例えば、強度を向上させるためには、コア−シェル型アクリルゴム、アクリルゴムあるいはCTBNなどのゴム類を添加することができる。また、接着剤の剥離性能を向上させるためには、ゴムベースの有機接着剤である、クロロブレンゴム、ニトリルゴム、ポリサルファイド、ブチルゴム、シリコンゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、などを使用することができる。
【0014】
また、必要に応じてメチルセロソルブやメチルカルビトールなどの溶剤を加えることにより、有機接着剤の粘度を調整することができる。
【0015】
有機接着剤は、加熱後の冷却により接着凝固する熱可塑性樹脂を使用することもできる。熱可塑性樹脂としては、酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、エチレン酢酸ビニル、アクリル、ポリアミド、α−オレフィンなどの熱可塑性樹脂からなるホットメルト接着剤などを例示することができる。これらの有機接着剤は低融点金属粒子の溶融温度以上で融解して加熱により接着硬化、あるいは加熱後の冷却により接着凝固する。
【0016】
有機接着剤の配合量は通電接着剤全体を100重量%としたとき、10〜90重量%である。有機接着剤が10重量%未満では強度が低下し、90重量%を越えると通電性が得られないといった問題を生じるため好ましくない。より好ましくは15〜80重量%である。
【0017】
本発明の通電接着剤は、低融点金属粒子と、低融点金属粒子の表面に形成されている酸化物皮膜を加熱状態で除去する溶融促進剤と、有機接着剤と、からなり、加熱により低融点金属が溶融促進剤の作用を受けて融解して通電路を形成すると共に、有機接着剤が接着硬化あるいは加熱後の冷却により接着凝固することを特徴とする。すなわち、低融点金属粒子と有機接着剤とから構成される通電接着剤に、低融点金属粒子の表面に形成されている酸化物皮膜を加熱状態で除去する溶融促進剤を加えたものである。
【0018】
本発明の通電接着剤に使用される低融点金属粒子は、低温で溶融することができる。しかし、低融点金属粒子の表面に酸化皮膜が形成されていると、金属粒子が溶融温度に到達しても、表面の酸化皮膜により金属粒子が断熱されて接触しないために、溶融金属同士の合体による流動化が生じない。従って、高酸化皮膜除去能力を有する溶融促進剤を用いることで、低温で流動化する通電接着剤を得ることができる。
【0019】
低融点金属粒子としては粒子径44μm以下(#325)の錫−ビスマス合金(Sn:42質量%、ビスマス:58質量%、融点:139℃)を、また、溶融促進剤としては、塩素を0.35%含有し、ロジン、ロジンエステル、重合ロジン、水添加ロジン、ポリブデンなどを含む樹脂系液体フラックスを用いて低融点金属粒子の溶融条件を確認した。すなわち、錫メッキ銅板上に低融点金属粒子のみと、低融点金属粒子と溶融促進剤とを混合した組成物とを塗布して、150℃×2分、160℃×2分、200℃×2分の3水準で炉中加熱し、各加熱条件での溶融の有無を目視観察した。結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
Figure 2004160508
【0021】
150℃×2分の加熱では、低融点金属粒子も組成物も溶融しない。しかし、160℃×2分の加熱では、金属粒子のみでは溶融しないものの、溶融促進剤を含む組成物は溶融した。また、金属粒子のみでは200℃×2分の加熱でも溶融は認められなかった。これは、低融点金属粒子の融点は139℃であるが、金属粒子表面に酸化皮膜が形成されているために、金属粒子のみでは200℃に加熱されても溶融した粒子が合体して流動化しないために、目視状態での溶融が認められなかったものである。しかし、溶融促進剤を混合した組成物では、溶融促進剤が金属粒子表面の酸化皮膜を分解するために、160℃でも溶融した金属同士が合体して流動化することができるわけである。
【0022】
溶融促進剤は、塩素、フッ素、臭素などのハロゲン元素の化合物を含むものが望ましい。具体的には、テトラブロモエタンなどのブロモ化合物、メチルアミン塩酸塩、エチルアミン塩酸塩、ジメチルアミン塩酸塩、ジエチルアミン塩酸塩、などのアミン塩酸塩、2−ブロモエチルアミン臭化水素酸塩、ジヒドロキシベンジルアミン臭化水素酸塩などのアミン臭化水素酸塩を例示することができる。
【0023】
これらのハロゲン元素を含む化合物は、常温では液体又は固体であるが、できれば加熱接合温度で融解して低融点金属粒子の表面に形成されている酸化物皮膜を除去することが可能な常温では固体の化合物であることが好ましい。また、溶融促進剤は、従来のハンダに使用されるフラックスと同様に、低融点金属粒子と有機接着剤と共に混練して組成物とすることができる。つまり併用する有機接着剤に使用されている樹脂と相溶するタイプのもの、例えば、有機接着剤の樹脂と同様に有機溶剤に溶解可能な化合物系の樹脂であることが望ましい。具体的には、塩素系フラックスやフッ素系フラックスなどを例示することができる。
【0024】
溶融促進剤のハロゲン元素、例えば塩素の含有量は、溶融促進剤全体を100重量%としたとき、0.1〜40重量%である。塩素の含有量が0.1重量%未満では、低融点金属粒子の酸化皮膜除去能力が十分ではなく、40重量%を越えると、保存安定性が低下するので好ましくない。
【0025】
また、溶融促進剤は、JIS Z 3197「はんだ付用フラックス試験方法」で規定されている広がり率試験で、広がり率が95%以上であることが好ましい。この広がり率が95%以下では低融点金属粒子の表面を十分に濡らすことができないため酸化皮膜の除去が不十分となることがあるからである。
【0026】
以上のような溶融促進剤の配合量は、通電接着剤全体を100重量%としたとき、0.5〜30重量%である。配合量が0.5重量%未満では酸化皮膜除去効果がなく、30重量%を越えると有機接着剤と反応して好ましくない。より好ましくは1.0〜25重量%である。
【0027】
低融点金属粒子の酸化を防止するために、例えばモノステアリルアシッドホスフェートなどのリン系酸化防止剤を用いることも好ましい。これらは、ハロゲン元素を含む溶融促進剤のように溶融温度で酸化膜を除去する効果は少ないが、混練された通電接着剤中の低融点金属粒子の酸化を抑制する効果がある。リン系酸化防止剤の配合量は、通電接着剤全体を100重量%として、1〜15重量%が適当である。
【0028】
本発明の通電接着剤は、低融点金属粒子と、この低融点金属粒子の表面に形成されている酸化物皮膜を加熱状態で除去する溶融促進剤と、導電性フィラーと、有機接着剤と、からなり、加熱により低融点金属が溶融促進剤の作用を受けて融解して導電性フィラーと共に通電路を形成し、さらに有機接着剤が接着硬化あるいは加熱後の冷却により接着凝固することを特徴とする。すなわち、低融点金属粒子と、溶融促進剤と、有機接着剤とから構成される通電接着剤に、さらに溶解した低融点金属と共に通電路を形成する導電性フィラーを加えたものである。
【0029】
導電性フィラーは、通電接着剤の接着時の加熱温度より高い融点を持つ金属であり、銀、銅、ニッケル、錫、亜鉛の少なくとも1種であることが望ましい。これらの金属のうちで亜鉛は安価であるので好ましい。亜鉛は低融点金属、特に錫に対してよく濡れるばかりでなく錫と合金化しにくい。このため亜鉛の表面に濡れて付着した錫が、亜鉛と合金化して亜鉛に吸収される程度が低く、長く亜鉛表面で溶融した錫あるいは錫合金として存在する。このため亜鉛の金属粒子を互いに接合するのに好都合である。
【0030】
導電性フィラーの形状は球状が好ましく、平均粒子径は10〜100μmであることが望ましい。粒子径が10μm未満では酸化皮膜が多くなって通電性が低下する。また、100μmを越えると分散性が低下して接着部の強度が低下することがあり好ましくない。より好ましくは20〜80μmである。
【0031】
また、導電性フィラーの配合量は、通電接着剤全体を100体積%としたとき、15〜60体積%であることが望ましい。配合量が15体積%未満では長さ方向に導電性フィラーの配線ができないので、導電性フィラーを加えた効果を得ることができない。また、60体積%を越えて配合すると接着部の強度が低下することがあり好ましくない。より好ましくは20〜50体積%である。
【0032】
従来のハンダなどの接合材は一般的にはペースト状で塗布可能な形状であることが多い。しかし、本発明の通電接着剤は、例えばテープ状として、必要に応じてまた、必要箇所に貼付することができる。このように、通電接着剤をテープ状またはシート状に成形することにより、接着作業の生産性の向上や作業環境の改善を図ることができる。
【0033】
本発明の通電接着剤をテープ状にして使用する場合には、テープとしての成形性や、その後の取り扱いなどを考慮して以下の配合が望ましい。すなわち、通電接着剤全体を100重量%として、低融点金属粒子は、10〜90重量%、また、有機接着剤は、90〜10重量%、さらに、溶融促進剤は、1〜15重量%が適当である。なお、常温における成形性や形状安定性を考慮すると、有機接着剤はエポキシ樹脂、フェノール樹脂などが好ましく、溶融促進剤としては、塩素系フラックスなどが好ましい。
【0034】
さらに、本発明の通電接着剤をシートとする場合には、補強材としてポリアミド、ポリエステル、テフロン(登録商標)などのプラスティックフィルムやポリエステル、ポリプロピレン、ガラスなどのクロスを使用することができる。また、離型紙に挟んで保管し、必要に応じて裁断して使用できるようにすることも望ましい。
【0035】
なお、本発明の通電接着剤をテープまたはシート状で使用する場合には、0.05〜0.5mmの厚さが適当である。厚さが0.05mm未満のシートやテープは形成することが困難であり、一方、0.5mmを越えて厚いと厚さ方向の回路を形成し難いために接続抵抗が高くなるので好ましくない。
【0036】
本発明の通電接着剤の用途は、通電接着のみに限定されるものではない。例えば導電性フィラーを含有する通電接着剤は、線状に成形しても通電可能であるので、フレキシブル基板の印刷配線やチップ部品の電極形成など、通電接着剤以外の用途にも好適に使用することができる。
【0037】
【試験例】
(試験例1)
表2に示す10種類の通電接着剤を調整した。低融点金属粒子としては粒子径44μm以下(#325)の錫−ビスマス合金(Sn:42質量%、ビスマス:58質量%、融点:139℃)を用い、有機接着剤としては、主剤がアクリルゴム微粒子分散樹脂で、硬化剤は酸無水系硬化剤を、主剤:硬化剤=6:1(重量比)で混合した樹脂(試料No.1〜8はエポキシ樹脂、試料No.9はフェノール樹脂、試料No.10はポリエステル樹脂)を用い、また、溶融促進剤としては、塩素を0.35%含有する樹脂系液体フラックス(石川金属(株)製 フラストR50、広がり率:95%)を用いた。
【0038】
通電接着剤は表2に示す試料No.1〜10の各配合(重量部)で混練して供試組成物とした。各供試組成物を錫メッキ銅板(厚さ:0.6mm、幅:25mm、長さ:40mm)のほぼ中央に、15mm×15mmの面積で厚さ約0.2mmで塗布した。塗布した供試組成物の上に、0.6mm厚さの錫メッキ銅板を図1のようにL字型とした試片13(x:15mm、y:15mm、z:15mm、なおpは引張り試験用の治具の係合穴である)を載置して、加圧接着後クリップで錫メッキ銅板に固定して図2の接着試験片10を得た。すなわち、接着試験片10は、錫メッキ銅板11の表面に塗布した供試組成物12でL字型の試片13を接着して得られたものである。次に、接着試験片10を加熱炉で170℃×20分加熱して取り出し、a,b間の抵抗をミリオームテスタ3220(日置電気(株)製)で測定して供試組成物12の接続抵抗値を求めた。また、試片13を矢印X方向にプッシュプルゲージ((株)イマダ製 DPX−50)で引っ張ることにより供試組成物12の剥離強度を測定した。結果を表2に併記した。
【0039】
【表2】
Figure 2004160508
【0040】
表2に示すように試料No.2〜No.7は、接続抵抗値が0.2〜0.3mΩと極めて小さく通電性の優れていることが分かる。また、有機接着剤の増量につれて剥離強度は高くなる。試料No.1は、低融点金属粒子と有機接着剤との混練組成物で溶融促進剤を含有していないために、通電はあるものの他の試料に比べて接続抵抗は高くなっている。しかし、この試料No.1に0.5重量部の溶融促進剤を添加した試料No.2では、接続抵抗が0.2mΩと極めて低くなり溶融促進剤の酸化皮膜除去効果の大きいことが分かる。
【0041】
試料No.8は、低融点金属粒子と、有機接着剤とは試料No.3と同様とし、溶融促進剤に代えて従来のクリームハンダに用いられるノンハロゲンのロジンフラックス(石川金属(株)製 RM53、広がり率:90%)を使用した参考例である。接続抵抗値は45mΩと、試料No.1の溶融促進剤なしの場合に近い値となり低融点金属粒子が溶融して流動化していないことが分かった。
【0042】
試料N0.9は、供試組成物の構成比率は試料No.2と同様であるが、有機接着剤としてフェノール樹脂を用いた場合である。接続抵抗値は0.1mΩと、試験例中最も低い値が得られた。しかし、剥離強度は試料No.2よりも低く40Nであった。
【0043】
試料No.10は、供試組成物の構成比率は試料No.2と同様であるが、有機接着剤としてポリエステル樹脂を用いた場合である。接続抵抗値は0.2mΩと、試料No.2と同等の値が得られた。しかし、剥離強度は試料No.2よりも高く60Nであった。
(試験例2)
低融点金属粒子として、粒子径44μm以下(#325)の錫−ビスマス合金(Sn:42質量%、ビスマス:58質量%、融点:139℃)を、また、有機接着剤としては、主剤がアクリルゴム微粒子分散エポキシ樹脂で、硬化剤が酸無水系硬化剤を、主剤:硬化剤=6:1(重量比)で混合したエポキシ樹脂を、さらに、溶融促進剤としては、表3の11種類の化合物を用いた。
【0044】
各成分の配合割合を重量比率で、低融点金属粒子:有機接着剤:溶融促進剤=50:49:1として混練し11種類の通電接着剤(供試組成物)を得た。得られた供試組成物を用いて試験例1と同様の接着試験片10を作成し、加熱炉で170℃×20分加熱して取り出し、試験例1と同様の方法で供試組成物の接続抵抗値と剥離強度とを測定した。結果を表3に併記した。
【0045】
【表3】
Figure 2004160508
【0046】
11種類の供試組成物の接続抵抗値は、溶融促進剤の種類に関係なく0.6〜0.8mΩであった。また、引張り強度は60〜100Nであった。
(試験例3)
低融点金属粒子として、粒子径44μm以下(#325)の錫−ビスマス合金(Sn:42質量%、ビスマス:58質量%、融点:139℃)を、また、有機接着剤としては、主剤が汎用エポキシ樹脂で、硬化剤が酸無水系硬化剤を、主剤:硬化剤=100:85(重量比)で混合したエポキシ樹脂を、さらに、溶融促進剤としては、塩素を0.35%含有する樹脂系液体フラックス(石川金属(株)製 フラストR50、広がり率:95%)を用いた。
【0047】
各成分の配合割合を重量比率で、低融点金属粒子:有機接着剤:溶融促進剤=60:30:10として混練し通電接着剤を得た。
【0048】
錫メッキ銅板上にテープで0.2mmの隙間を形成し、得られた通電接着剤を0.2mmの厚さで10mm×18mmの面積に塗布した。さらに、塗布した通電接着剤の上に錫メッキ銅板を重ね図3の接着試験片を作成した。すなわち、接着試験片20は通電接着剤(供試組成物)12をテープ21の厚さを保持して錫メッキ銅板11,11で挟んで得られたものである。接着を安定化するため接着部22をクリップ(図示せず)で挟み、炉中で170℃×10分の加熱を施した。
【0049】
加熱後の接着試験片20について、a,b間の抵抗をミリオームハイテスタ3220(日置電気(株)製)で測定して通電接着剤12の接続抵抗値を求めた。また、接着試験片20を引張試験機で、矢印X−X方向に引張り、引張り剪断強度を測定した。なお、引張り速度は5mm/minとした。
【0050】
通電接着剤の接続抵抗値は0.8mΩであり、この部分での引張り剪断強度は8.16N/mmであった。
【0051】
本試験例の通電接着剤は、例えば、図5に示す車両のリヤガラス上に形成されるガラスヒータの銀電極とターミナルとの接続に好適に使用できる。すなわち、図5は、ガラスヒータの構成を示す模式図であるが、リヤガラス51の表面に一体的に形成された銀ペーストからなる電極52とワイヤハーネス54に接続したターミナル53とを本試験例の供試組成物(通電接着剤)12で好適に接着することができるわけである。
(試験例4)
低融点金属粒子として、粒子径44μm以下(#325)の錫−ビスマス合金(Sn:42質量%、ビスマス:58質量%、融点:139℃)を、また、有機接着剤としては、主剤が汎用エポキシ樹脂、硬化剤が酸無水系硬化剤で、主剤:硬化剤=100:85(重量比)で混合したエポキシ樹脂を、さらに、溶融促進剤としては、塩素を0.35%含有する樹脂系液体フラックス(石川金属(株)製 フラストR50、広がり率:95%)を用いた。
【0052】
各成分の配合割合は重量比率で、低融点金属粒子:有機接着剤:溶融促進剤=64:35.7:0.3として混練し供試組成物(通電接着剤)を得た。
【0053】
0.75sq自動車用低圧電線を錫メッキ銅板上にクリップで固定し、得られた供試組成物で電線端部を錫メッキ銅板と接着し、図4の接着試験片30を得た。すなわち、接着試験片30は錫メッキ銅板11により線(0.75sq自動車用低圧電線)31をクリップ32で固定してその電線33の端部を供試組成物12で錫メッキ銅板11に接着して得られたものである。
【0054】
次に、接着試験片30を170℃×10分加熱硬化させて、供試組成物の接続抵抗と引張り強度とを測定した。接続抵抗は接着試験片30のa(錫メッキ銅板11端部)とb(より線31の被覆を剥がした部分)との間の抵抗をミリオームテスタ3220(日置電気(株)製)で測定して求めた。また、引張り試験はプッシュプルメータ((株)イマダ製、DPX−50)で錫メッキ銅板11と平行に引張って実施した。
【0055】
また、比較のために、有機接着剤を用いない低融点金属と溶融促進剤のみからなる接着組成物を調製して、同様に0.75sq自動車用低圧電線を錫メッキ銅板上に接着して160℃×2分加熱した接着試験片を作成し、試験例と同様に評価して参考例とした。結果を表4に示す。
(試験例5)
通電接着剤の形状をテープ状とした以外は試験例4と全く同様にして、より線31を錫メッキ銅板11に接着して、接着試験片30を得た。試験例4と同様に、加熱硬化し接続抵抗と引張り強度とを測定した。結果を表4に併記する。
【0056】
【表4】
Figure 2004160508
【0057】
試験例4の接続抵抗値は0.9mΩと、参考例の0.6mΩとほぼ同等の低い抵抗値であった。また、引張り強度は55Nであり、有機接着剤を含まない参考例に比べて2倍以上の高い値が得られた。すなわち、試験例4の供試組成物(通電接着剤)は、接続抵抗は低く接着力が高いことが分かる。
【0058】
また、テープ状の供試組成物を使用した試験例5は、接続抵抗値は1.0mΩと試験例4とほぼ同様の値であったが、引張り強さは80Nと試験例4の55Nに比べて大きな値が得られた。
【0059】
試験例4では塗布した供試組成物部分に荷重を付与していないが、この状態でも十分低い接続抵抗を得ることができるので、例えば、図6のLEDやチップ部品などの電子部品の接合には好適に使用することができる。図6はLEDとバスバ−との接合を示す模式図である。LED61の端子62をバスバ−63のスルーホール64に接着する。バスバー63のスルーホール64には予め通電接着剤が塗布されており、組立後加熱することによって接着剤がリフローされてLED61はバスバー63と通電接着することができる。
(試験例6)
本発明の導電性フィラーを含有する通電接着剤は、線状に成形しても通電可能であるので、フレキシブル基板の印刷配線として好適である。
【0060】
低融点金属粒子として、粒子径44μm以下(#325)の錫−ビスマス合金(Sn:42質量%、ビスマス:58質量%、融点:139℃)を用い、また、有機接着剤としては、主剤がアクリルゴム微粒子分散エポキシ樹脂で、硬化剤が酸無水系硬化剤を、主剤:硬化剤=6:1(重量比)で混合したエポキシ樹脂を用い、また、溶融促進剤としては、塩素を33.4%含有する水溶性フラックス(石川金属(株)製 フラストA、広がり率:95%)を用いた。
【0061】
さらに、表5の導電性フィラー(亜鉛、錫、銅、銀、ニッケル)を添加して5種類の通電接着剤である供試組成物を得た。 なお、各成分の配合割合は体積比率で、低融点金属粒子:有機接着剤:溶融促進剤:導電性フィラー=10:49:1:40として混練した。
【0062】
得られた供試組成物を厚さ:0.6mm、幅:100mm、長さ:100mmのポリエステルフィルム表面に5mm×50mmの面積に0.1mmの厚さで塗布した。その後、160℃×30分間加熱して取り出した。塗布した供試組成物の長さ(50mm)の両端で抵抗値を測定し、体積抵抗を求めた。結果を表5に併記した。
【0063】
また、比較のために通常用いられる銀粒子のみを含有する印刷配線を試験例6の供試組成物と同様にポリエステルフィルム表面に形成し、体積抵抗を求めて参考例とした。結果を表5に併記した。なお、参考例の配合割合は、体積比率で、有機接着剤:銀フィラー=49:51であった。
【0064】
【表5】
Figure 2004160508
【0065】
参考例として示した、通常使用されている印刷配線の体積抵抗値は、3.0×10−4Ω・cmであった。また、本試験例の5種類の導電性フィラーを含む通電接着剤では、体積抵抗値は、導電性フィラーが亜鉛粉末である供試組成物が最も高くて7.0×10−4Ω・cmであり、一方、銅粉末を含む供試組成物が最も低くて、4.0×10−5Ω・cmであった。このように、本試験例の供試組成物(通電接着剤)は、従来使用されている銀粒子のみからなる印刷配線とほぼ同等の体積抵抗値であり、フレキシブル基板などの印刷配線として好適に使用できることが分かった。
【0066】
【発明の効果】
本発明の通電接着剤は、低融点金属粒子の融点近傍で溶融し、硬化又は冷却凝固するので、プリント基板への電機部品や自動車部品などの配線を低温で容易に接着することができ、組み立てコスト低減に大きく寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例1の引張り試片の形状を示す斜視図である。
【図2】試験例1の接着試験片を示す説明図である。
【図3】試験例2の接着試験片を示す説明図である。
【図4】試験例3の接着試験片を示す説明図である。
【図5】車両のガラスヒータの構成を示す模式図である。
【図6】LEDとバスバーとの接着を示す説明図である。
【符号の説明】
11:錫メッキ銅板 12:通電接着剤(供試組成物) 21:テープ 31:より線 51:ガラス 52:電極 53:ターミナル 54:ワイヤハーネス
61:LED 62:端子 63:バスバー

Claims (16)

  1. 低融点金属粒子と有機接着剤からなり、加熱により該低融点金属が融解して通電路を形成すると共に該有機接着剤が接着硬化あるいは該加熱後の冷却により接着凝固することを特徴とする通電接着剤。
  2. 低融点金属粒子と、該低融点金属粒子の表面に形成されている酸化物皮膜を加熱状態で除去する溶融促進剤と、有機接着剤と、からなり、加熱により該低融点金属が該溶融促進剤の作用を受けて融解して通電路を形成すると共に該有機接着剤が接着硬化あるいは該加熱後の冷却により接着凝固することを特徴とする通電接着剤。
  3. 低融点金属粒子と、該低融点金属粒子の表面に形成されている酸化物皮膜を加熱状態で除去する溶融促進剤と、導電性フィラーと、有機接着剤と、からなり、加熱により該低融点金属が該溶融促進剤の作用を受けて融解して該導電性フィラーと共に通電路を形成し、さらに該有機接着剤が接着硬化あるいは該加熱後の冷却により接着凝固することを特徴とする通電接着剤。
  4. 前記低融点金属粒子は錫粒子又は錫合金粒子である請求項1〜3に記載の通電接着剤。
  5. 前記錫合金は錫とビスマスとの合金である請求項4に記載の通電接着剤。
  6. 前記低融点金属粒子はその粒径が10〜100μmである請求項1〜5に記載の通電接着剤。
  7. 前記有機接着剤は熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂である請求項1〜6に記載の通電接着剤。
  8. 前記熱硬化性樹脂はエポキシ樹脂である請求項7に記載の通電接着剤。
  9. 前記熱可塑性樹脂はホットメルト接着剤である請求項7に記載の通電接着剤。
  10. 前記溶融促進剤はハロゲン元素の化合物を含むものである請求項2〜9に記載の通電接着剤。
  11. 前記ハロゲン元素は塩素、フッ素又は臭素のいずれかである請求項10に記載の通電接着剤。
  12. 前記化合物は常温で固体で加熱接合温度で融解する化合物である請求項10に記載の通電接着剤。
  13. 前記溶融促進剤はハロゲン元素を含むフラックスである請求項10又は12に記載の通電接着剤。
  14. 前記導電性フィラーは接着時の加熱温度より高い融点を持つ金属である請求項3に記載の通電接着剤。
  15. 前記導電性フィラーは銀、銅、ニッケル、錫、亜鉛の少なくとも1種である請求項14に記載の通電接着剤。
  16. 前記通電接着剤の形状がテープまたはシートである請求項1〜15のいずれかに記載の通電性接着剤。
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