JP2004037359A - 機械的固定工法の固着判定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】防水下地の所要の位置に、上面に防水シートとの固着層を有するディスク等の固着具がビス等で固定された後、防水下地全面に防水シートが敷設され、防水シート裏面と固着具を熱又は溶剤等で固着する防水シート敷設構造において、吸着具でディスク上の防水シート表面を吸着させて、防水シートを引っ張ることで、固着具と防水シートが固着されているかどうか判定することができる。即ち、防水シートが固着具に完全に固着されている場合は、防水シートは浮き上がらないが、防水シートと固着具が固着していない場合は、固着不良部分の防水シートが浮き上がることで固着程度を判別できる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築や土木用の防水工事において、防水下地に予め固定されたディスク等の防水シート固着具に防水シートを熱や溶剤を利用して、該固着具と防水シートを固着する防水工事において、防水シートと該固着具とが固着されているかどうかを簡単に判定できる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
防水下地に予め、表面に防水シートと溶着又は接着できるように防水シートと同材質、例えば塩化ビニル樹脂、又はポリエステル系ホットメルト接着剤等で被覆されたディスク等の固着具をビス等で固定し、その上に、防水シートを全面に敷設し、該固着具面の防水シートに溶剤入りの注射針を差込み、溶剤を防水シートと固着具の間に注入して、防水シ
ートと該固着具表面の溶着樹脂層を溶解して、防水シートと固着具を溶着固着するか、固着具面の防水シート上に誘導加熱装置を置き、誘導加熱で固着具表面のホットメルト接着剤層を溶融させて、防水シートを固着具に接着固着する方法が防水シートの機械的固定方法のひとつとして、行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
防水シートの上から防水シートと固着具を固着させるため、防水シートが固着具に確実に固着されているか否かの判定が容易にできなかったため、溶着不良がしばしば発生していた。
そこで、誘導加熱装置を用いて固着する工法において固着程度を確認する方法として、特開平10−77722に開示の、固着具の中央部に環状凹部を形成し、固着させた際に、環状凹部跡がシートに見えることで、全面溶着されているか判別する方法がある。しかしながら、この方法では、光の関係で判別しずらい場合があるし、加熱で固着させる時には、熱でシートが軟らかくなり、上から力を加えると固着されていなくとも凹部跡が付き、誤判定する場合がある等の問題を有するし、液で固着する場合に斑絞で判定するには、固着具の中央から周辺に液を拡散溶着させていくために、有効的な方法ではない。
【0004】
本発明は、上記問題に鑑みなされたもので、固着方法に関係なく、固着具と防水シートとの固着程度が容易に且つ確実に確認できる判定方法を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、防水下地の所要の位置に、上面に防水シートとの固着層を有するディスク等の固着具がビス等で固定された後、防水下地全面に防水シートが敷設され、防水シート裏面と固着具を熱又は溶剤等で固着する防水シート敷設構造において、吸着具でディスク上の防水シート表面を吸着させて、防水シートを引っ張ることで、固着具と防水シートが固着されているかどうか判定することができる。即ち、防水シートが固着具に完全に固着されている場合は、防水シートは浮き上がらないが、防水シートと固着具が固着していない場合は、固着不良部分の防水シートが浮き上がり、更には、擬固着等の固着が弱い場合にも、防水シートが浮き上がるために、未固着又は擬固着等の固着不良が容易に判別できる。
【0006】
請求項2では吸着具を吸盤としたことで、取り扱いが簡単になり判定の作業性が向上する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は、吸着具を利用してディスク等と防水シートの固着程度を判定する方法であるが、吸引具としては特に限定されず、例えば電気掃除機に吸引ホースを接続したもの、吸盤の様に吸引効果が有り防水シートを吸引吸着できるもの、また、粘着剤を利用することも可能である。粘着剤を使用する場合は、粘着剤を付着させるための吸着部と引っ張るための取っ手を備えていればよい。なかでも扱い易さを考慮すれば吸盤が好ましい。
また、吸盤などの吸引方式の吸着具を使用する場合は、防水シートとの吸着性、密着性を良くするために、吸着具の吸着部または防水シート面に水、オイル、軟接着剤等を塗布して吸着させても良い。
【0008】
吸盤の材質は柔軟であれば特に限定されず、塩化ビニル樹脂の他に、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合樹脂、エチレン系又はポリプロピレン系のオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ウレタン系エラストマー、スチレン系エラストマー、スチレン・アクリル共重合樹脂等など挙げられ、単独で使用してもよく、2種以上複合して使用してもよい。
【0009】
吸盤の色は有色でも良いが、防水シートの浮き上がり状態を見るには透明な材質が好ましい。吸盤の径はディスク等の固着具より小さいほうが好ましく、吸着力を考慮すると、30〜60mm程が好ましい。
【0010】
判定方法の例を図1(イ)、(ロ)及び図2に示すが、本発明はこれら方法に限定されるものではない。
実施形態の1例を図1に示すが、図1の(イ)は固着具と防水シートの固着状態が良好なものを示し、図1の(ロ)は固着具と防水シートの固着状態が不良なのものを示す。
図1では、防水下地の任意の位置に、固着具をM6のプラグビスで固定しており、固着具は径が80mm、厚みが0.6mmのステンレス製ディスクの表面に融点が130℃のポリエステル樹脂系ホットメルト接着剤を0.1mm厚になるように溶融ローラーで塗布し被覆したものである。ディスクは補強のために、端末を折り曲げてもよく、中央部に補強用のリブをつけても良い。
次に、固着具の上から、厚みが1.5mmの塩ビ樹脂製防水シートを敷設する。各防水シート端部は40〜50mm重ね合わせてそれぞれ溶着し、床全面を覆うように敷設する。
ディスク上の防水シートに誘導加熱装置を当てて、誘導加熱装置を5秒程作動させ、電磁波を発振させてディスクのステンレス板を発熱し、ディスク表面のホットメルト接着剤を溶かし、防水シートとディスクを接着固着する。
【0011】
ディスクと防水シートを冷却した後、吸着具として、径が50mmの横穴式で塩化ビニル樹脂製の透明な吸盤を用い、ディスク上の防水シート表面に吸盤を当てて防水シートを吸着させた後、吸盤の横穴にリングをつけて引っ張り、固着程度を判定する。
ディスク上の防水シートが浮き上がらなければ、ディスクと防水シートが完全に固着されている事が解り、ディスク上の防水シートが浮き上がれば、誘導加熱装置の圧接が不均一で防水シートが固着されていないことが解り、再固着を要することになる。
【0012】
実施形態の他の例を図2に示すが、吸着具の取っ手には横穴を設けてあり、該穴に支持リング状クランプ環、U状クランプ環、結束バンドを通し、携帯用引っ張り試験機、例えばプッシュプルゲージ(SHIMPO)の留め具に取り付けて、引っ張ることで、固着強度を測ることが可能としている。このように、現場で、経時的、温度による固着変化も測定できるので、非破壊で固着の劣化度管理も容易にできるようになる。
本発明の判定方法は、屋上以外の地下室やトンネル等の明るさが不十分な環境下で、壁面に防水シートを固着する場合も、ライトを当てて浮き上がりを目視判断ができ、地下室やトンネル等でも確実な防水シートの固着が可能となる。
【0013】
【発明の効果】
固着具上の防水シートを吸着具に吸着させて、防水シートの浮き具合を見ることで、固着具と防水シートの固着度合や固着不良を容易に且つ確実に確認でき、屋上以外の室内や、地下室や、トンネル等の目視しずらい環境下の防水施工でも固着不具合を判別できる。
更には、経時変化における溶着度合も確認できるので、定期点検にも利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1例:断面図
(イ)固着良好の形態
(ロ)固着不良の形態
【図2】実施形態の他の例:断面図
【符号の説明】
A:固着具を引っ張る方向
1:防水下地
2:固着具
3:プラグビス
4:防水シート
5:横穴つき吸盤
6:横穴
7:U字状フック
8:プッシュプルゲージ
9:ディスクとシートの固着不良による浮き
Claims (2)
- 防水下地の所要の位置に、上面に防水シートとの固着層を有するディスク等の固着具がビス等で固定された後、防水下地全面に防水シートが敷設され、防水シート裏面と固着具を熱又は溶剤等で固着する防水シート敷設構造において、固着具上の防水シート表面に吸着具を当てて、防水シートを吸着させ引っ張ることで、ディスク等と防水シートの固着程度を判定することを特徴とする防水シート固着判定方法。
- 吸着具が柔軟性のある吸盤であることを特徴とする請求項1に記載の防水シート固着判定方法。
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JP2002197136A JP2004037359A (ja) | 2002-07-05 | 2002-07-05 | 機械的固定工法の固着判定方法 |
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