JP2004024620A - 布地製立体形状マスク - Google Patents

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Abstract

【課題】立体形状を有していて顔にフィットして汚染空気のリークを少なくした上に使用感もアップすることを満たすマスクを提供すること。
【解決手段】鼻口部周囲を密着して覆うための立体形状マスクMであって、布地に対してカップ状の立体形状を形成するための接合箇所1が支持補強機能を有する少なくとも交差する2本の線状部分からなることを特徴とする布地製立体形状マスク。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、産業用、医療用等の汚染物質防護、または、花粉症などの予防等物理的化学的生物的に汚染物質を防護するのに適した布地製立体形状マスクに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来マスクはフラットなガーゼ、不織布製が主流であった。これらは、多少、素材の伸縮性からフィットする部分ができるものの、フラットなものであるため鼻と頬の間や頬などに隙間が多く存在し、そこから汚染空気がリークして折角高性能なフィルターを内蔵しても効果が薄れていた。
また、呼吸時にマスクが顔に密着して不快感があったり、化粧している女性から化粧落ちするという不評問題もあった。
【0003】
これを解決する方法として特開2000−312724のように鼻の下あたりに支柱を立てたり、実開平7−42646のように格子状のフレームを入れているものなどがあるが、支柱を立てるとかえって装着に不快感があるし、格子状のフレームの存在がかえって隙間が発生する可能性が出てくる。また、実用新案登録第3063121号のように、不織布2枚のシールによる立体マスクを構成する方法などが提案されているが、縦方向にはリブ構造があるものの横にはなく、呼吸時に立体がペコペコと大きく動いてしまい格好が悪いという欠点がある。
【0004】
次いで、実用新案登録第3045995号には鼻の山のカーブにトレースしうる形状保持部材をインサートして鼻の部分からのリークを防ぐことが提案されているが、その他の部分からのリークに対しては無防備である。
顔の凹凸にフィットし、しかも汚染空気のリークを少なくするために、例えば、金型にメルトブロー法で立体形状を形成したものや、実開平6−66747や特開2001−37894のようにフラットな熱融着繊維や不織布などを一体熱成形して立体形状を形成したものが提案されている。この場合、帯電加工したメルトブロー不織布などが熱成形時に引っ張られて目開きが大きくなり性能を保持できないし、そもそも熱をかけて成形すると折角帯電加工した物が飛んでしまうと言う欠点がある。
【0005】
さらに、実開平7−7657、実用新案登録第260279号、実開平6−64657、実開平5−53657のようにフラットマスクと立体形状マスクとを折衷したものがある。これらの場合、金型代が必要でコストアップになる。また、立体形状の保持性は高いが逆にヘリの部分の剛性が高く、そのために顔の輪郭に沿わない部分があったり、コスレがひどく、はずした後にヘリの型がついてしまったりしていた。全体も重く成るため、マスクを装着していると徐々にずれてくるという問題もある。
【0006】
さらに意匠登録第1114658号、意匠登録第1114657号のように、スロットを入れて立体形状を作り出す提案もあるが、立体形状を構成するためのスロットが強度上の弱点になってしまう。
このように、立体形状を有していて顔にフィットして汚染空気のリークを少なくした上に使用感もアップすることを満たすマスクが要求されていた。
そこで、顔の局面にフィットする立体形状で汚染空気のリークを少なくし、しかも立体形状を、特開2000−312724の様な違和感のある柱や、実開平7−42646の様な格子状フレームなしに、立体形状を保持する構造を持つ使用感の良いマスクを得るために鋭意研究を行ったところ、平面状の布に対して扇状の切り込みを入れた物を交差状に接合する際に、その接合線を接合のためでなく立体構造を保持する為の構造部分として利用することによって、上記課題を克服することに成功した。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決できる本発明による布地製立体形状マスクとしては、鼻口部周囲を密着して覆うための立体形状マスクであって、布地に対してカップ状の立体形状を形成するための接合箇所が支持補強機能を有する少なくとも交差する2本の線状部分からなることを特徴としている。
上記請求項1に記載されたマスクは、接合箇所が少なくとも交差する2本の線状部分からなっていて、立体形状を支持補強する機能を発揮し、装着中に呼吸する度に膨らんだりする動きを防ぎ、カップ状の立体形状を崩さず、呼吸し易くてしかも汚染物質の進入を防止できるマスクを提供できることになる。
【0008】
請求項1に従属する請求項2記載の本発明としては、前記した少なくとも交差する2本の線状部分が十字状部分からなることを特徴としている。
上記請求項2に記載されたマスクは、接合箇所の少なくとも交差する2本の線状部分が十字状部分からなるので、バランス良好な支持補強機能を発揮できることになる。
また、請求項1に従属する請求項3記載の本発明によると、交差する2本の線状部分のほかに、線状部分が付加されているので、立体形状のマスクとして接合箇所による支持補強機能を増強することができ、立体形状の保持性が良好となる。
【0009】
さらに、請求項1〜3の何れかに従属する請求項4に記載された本発明は、前記布地がガーゼからなることを特徴しており、カッブ状の立体形状を保持するのに適した布地として、ごわごわとした装着感をなくし、経糸と緯糸とで構成されたガーゼが好適であり、その中でも例えば40S綿糸を使ったガーゼが糸の切込み本数の点からも立体形状を保持する上で好ましい。
次いで、請求項1〜4の何れかに従属する請求項5に記載された本発明によると、前記接合箇所には、支持補強部材が組み込まれてあることを特徴としており、縫製等による接合箇所に組み込まれる支持補強部材としては、シート状や棒状ないしはパイプ状の柔軟性部材であり、例えば、プラスチックやフェルト製のシートやロッド、パイプ等を使用でき、カップ状の立体形状をなすマスクの布がガーゼのように薄くても、上記支持補強部材にて形状保持性が高められ、装着使用時には呼吸が楽で汚染物質の進入防止に役立つことになる。
【0010】
また、請求項1〜5の何れかに従属する請求項6に記載された本発明によると、マスクを装着した際に、少なくとも鼻が触れる部分には接合箇所が設けられていないことを特徴としており、鼻に触れる部分の密着性を向上させ、さらに汚染物質のリークが抑制されたマスクを提供できることになる。
さらに、請求項1〜6の何れかに従属する請求項7に記載された本発明によると、布地が複数枚積層されていて、少なくともガーゼ間に通気性フィルターが装着されてあることを特徴しており、粒子状浮遊物質、バクテリア、ウィルス、花粉などを各種汚染物質の濾過効果をあげるのに好都合なマスクが提供できることになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次いで、本発明の実施態様について、図を参照しながら以下に説明する。
図1は本発明によるマスクMの一例を示す正面図、図2は側面図、図3は平面図、図4は底面図、図5は接合前で扇状の切込みを形成してある展開正面図である。
上記マスクMは、ガーゼ等を複数層重ねた布製のものであり、全体としては、カップ状の立体形状をなすように、図5のように扇状の切込みCを入れた布地mを縫製等にて接合箇所1を形成している。この接合箇所1は、カップ状の立体形状を支持補強する機能を有し、少なくとも交差する2本の線状部分からなっている。
【0012】
より詳しく述べると、上記マスクMは、図5の展開正面図のようにカットされた4部片10,20,30,40を有する布地mをカップ状の立体形状になるように、4部片のカット端部11,21,31,41を交差点Pとして突き合わせて十字状等の交差する2本の線状部分に縫製等にて接合させて、図1〜3に示す接合箇所1を形成するものである。
図中の3は外周部、4は紐を示している。
【0013】
なお、接合箇所1としては、バランスのとれた十字状等2本の線状部分のほかに、線状部分による接合箇所2と交差点P′P′を付加したものであってもよく(例えば図6および図7参照)、立体形状の支持補強機能をより増強できることになる。
図8はガーゼ等の布地を4層にして縫製した接合箇所の一例を拡大断面図にて示してある。
【0014】
なお、何れのマスクMにおいても、図11に例示するごとく、マスクMを装着した際に、少なくとも鼻が触れる部分Nには接合箇所1を設けないように接合箇所1を形成してあり、鼻に装着跡が残らないように配慮しておくものである。
なお、接合箇所1については、鼻が触れる部分N以外では接合長さは自由であり、例えば横方向の接合箇所1は外周部3に達するものであってもよい。
以下、順次マスクMを形成する布製素材や、実施態様の変更について説明する。
【0015】
よりよいマスクMを提供するために下記のような布素材の検討を行った。
先ず、汚染空気のリークを抑えるには顔の形状に凹凸がある以上、形状は立体状にしないと隙間ができて汚染空気のリークが起きてしまうという問題があり、そのためにある程度伸縮性がある素材を使わないと多くの人間にとってフィット性があるマスクになりにくい。さらに吸湿性、皮膚刺激が少ないという条件を含めると、天然素材、例えば、綿や麻、ウール、木綿、絹などの植物性・動物性繊維を含んだものが素材として使うのが好ましい。天然繊維100%でなくてもレーヨンやアクリル、ポリプロピレン、ポリエステル、などの化学繊維等を混紡したり、経糸/緯糸で使い分けたガーゼも使用できる。
【0016】
糸の太さは特に制限はないが、太い繊維を使うとごわごわして装着感が悪くなるし、細いと立体構造を保持する為の強度を持たなくなる。逆に細いとソフトではあるものの、接合部分で立体構造を保持するための強度が出ない。そのため、いろいろと検討の結果、40S綿糸を使ったガーゼの場合、96本打ち込みが好適であることを見いだした。
使用する糸と打ち込み本数は接合部分で立体形状を保持できれば、できるだけソフトなほうが良い。
【0017】
人間の顔の形状は立体的なので、平面状の素材から立体形状を作り上げるのには少なくとも2箇所以上の接線接合が必要であるが、2箇所では顔の凹凸にフィットするには難があるし、多数箇所では立体補強性は高まるが接合コストがかさむ割にはフィット性は格段に上がらない。従って4箇所〜6箇所程度にするのが最適であると考えた。それらの接合形態としては顔のセンターラインを縦線、左右の頬骨を結んだラインを横線とした十字形状を基本にした。
【0018】
それは骨が下にあるところであることと、顔のなかで出っ張った所であるからであり、それらの部分の上にマスクの構造体がくることで、頬の肉が動いてもフリーな部分が追従してリークを防ぎ得るからである。
図示していないが周辺部に数mm程度の切り込みを入れて、顔とのフィット感が更に出るようにしても良い。
接合箇所1におけるカット面接合を行うのに関しては、ガーゼ素材が綿などの天然繊維の場合、テープ等の貼り付け、ミシンによる縫製、ホットメルトなどの接着剤、絡合テープ(登録商標マジックテープ)、ステープル等を使うことができる。
【0019】
ガーゼ素材に化学繊維が含まれる場合は、ヒートシール、超音波ウェルダー、高周波ウェルダーなどを使用する方法でも構わないが、仕上がり、使用感の良さ、肌への刺激からみるとミシンによる縫製がよりよいと考えられる。
その接合部や周辺部で立体形状を保持する為に種々検討を加えたところ、40S綿糸96本打ちガーゼを使用した場合、42/3スパン綿糸使用の場合ピッチ10針/3cm以上で縫製すれば構造体として使用できることや、縫製時に補強材を組み込んだり、テープ状シートを貼り付けることによっても解決できることを導き出した。
【0020】
これらの方法は単独でも良いし、組み合わせても構わない。
縫製の場合は、使用する糸は綿糸に限らず、アクリル、ポリオレフィン、ポリエステル、レーヨン等の化学繊維糸、麻や絹、ウールなどの植物・動物性繊維、化学繊維と天然繊維の組み合わせでも構わない。
同じ糸を使用することにはこだわらず、十字状の縫製部と周辺部の糸を変えたり縫製ピッチを変えるなどの用途にあわせて適当なものを選べばよい。
【0021】
太い糸で縫製すると、縫製部分の強度が増すが、顔にふれる部分ではコスレなどが発生するため、十字状の縫製部は太い糸、周辺部は細い糸を使うなどの回避策を採らないといけなくなる。
逆に細い糸を使った場合、縫製部での強度が出なくなる可能性が発生する。
綿糸の場合、42/3スパン綿糸が好適であった。
糸は材質や撚りなどによって使い分ければよい。
【0022】
縫製ピッチは5針/3cm以上で縫製、さらには10針/3cm以上で縫製するのが望ましい。これが粗いと空間ができて汚染空気がリークしてくるし、細かいと縫製コストが上がってしまう。
尚、縫製時に立体形状の保持を補助する為の支持補強部材をいれることも可能である。シート状や棒状のパイプ状の柔軟性のある素材、例えば、プラスチックロッド、パイプ、シート、フェルト、等を入れられる。図9に断面図として示す接合箇所1では、シート状の支持補強部材Sを使用した場合を示している。
【0023】
テープ張り付けによる接合は、繊維に糊加工したものやシート状のプラスチックや紙、それらの複合体などにホットメルト加工したものやアクリル系やウレタン系などの粘着加工したもの等一般に知られているテープを使用して接合箇所1の強度を持たせ、縫製同等の機能を持たせることもできる。
接着剤による接合は例えば瞬間接着剤やホットメルト、溶融したプラスチック等で接合などが挙げられる。
【0024】
絡合テープ(登録商標マジックテープ)は、モドリ止めのついた突起がたくさん構成されているが、それらとマスク素材を絡める方法であるし、ステープルは金属、プラスチックのステープルで接合部分をなす方法である。
各種ウェルダー熱溶融するプラスチックなどがマスク素材に含まれている必要があるが、接合部分の接線同士を溶融して接合する方法である。
また、マスクMの素材間に通気性フィルターFを介入させる場合については、一例を図10に断面図として示してあり、マスクのガーゼ素材を複数枚重ねた中に、1枚もしくは複数枚の不織布、紙、連続気泡フォームなどで構成される各種シート状フィルターやハニカム状フィルターなどを入れることにより、例えば、花粉や粒子状浮遊物質、砂塵、黄砂、ウイルス、菌、カビ、悪臭、エアロゾル等の物質を濾過する機能を付加する事ができる。例えば、帯電加工したメルトブロー不織布を入れれば花粉や粉塵の除去機能が付与されるし、ウイルス吸着剤を2枚の不織布に挟み込んだり、バインダーと混合して塗布したりすれば、抗ウィルス効果が得られる。活性炭や消臭材を加工したフィルターを入れれば、介護用や作業用マスクとして利用できるようになる。
【0025】
次いで、両サイドの紐4について述べると、耳にかける紐4は、一般にマスクなどで使用されている、ソフトなタッチのウーリーゴムや各種合成繊維のヒモ、ゴム紐、紙こより紐などが使用できる。種類は上記のものと限らずとも使用感さえ良ければ特にこだわらない。
紐4の取り付けについてはマスク本体の一箇所から取り出す方法や2箇所以上から取り出す方法があり、また、本数も一本の場合や複数の場合がある。更に、紐4のかけ方も頭の後ろを回す方法、頭の後ろでくくる方法、耳に紐4をかける方法等があるが、特に限定する必要はなく、その用途用途で好適な手段をとればよい。
【0026】
本発明の実施例としては次のように示すが、この発明はこれらの実施例だけに限定されるものではない。
〈実施例1〉
まず、40S綿糸−96本打ちのガーゼ8枚をかさねた。そして、図示したような展開図に沿ってカットして4部片の積層体を得た。その交差部を42/3スパン綿糸でピッチ10針/3cmで立体ミシン縫製した。周辺部も42/3スパン綿糸でかがり縫いを行い、耳の紐としてウーリーゴム紐を縫製で取り付けて、交差部分の縫製で立体形状を保持できる立体マスクを得た。
〈実施例2〉
40S綿糸−96本打ちのガーゼ8枚をかさねた。そして、図示したような展開図に沿ってカットして4部片の積層体を得た。その交差部に発泡ポリプロピレンシート(商品名:ミクロレン、積水化成品工業製)から短冊状にしたものとともに、42/3スパン綿糸でピッチ10針/3cmで立体ミシンを縫製した。周辺部も42/3スパン綿糸でかがり縫いを行い、耳の紐としてウーリーゴム紐を縫製で取り付けて、交差部分の縫製部分と短冊状発泡PPとで立体形状を保持できる立体マスクを得た。
〈実施例3〉
40S綿糸−96本打ちのガーゼ8枚を重ねた。そして、図示したような展開図に沿ってカットして4部片の積層体を得た。その交差部を42/3スパン綿糸でピッチ10針/3cmで立体ミシン縫製した。周辺部も42/3スパン綿糸でかがり縫いを行い、耳の紐としてウーリーゴム紐を縫製で取り付けて、交差部分の縫製部分で立体形状を保持できる立体マスクを得た。
〈実施例4−1〉
まず、40S綿糸−96本打ちのガーゼ2枚とガーゼ2枚の間に帯電加工したポリプロピレン不織布(商品名:タピルス 20g/m 東燃タピルス製)をはさんで積層体を得た。そして、図示したような展開図に沿ってカットして4部片の積層体を得た。その交差部を42/3スパン綿糸でピッチ10針/3cmで縫製した。周辺部も42/3スパン綿糸でかがり縫いを行い、耳紐としてウーリーゴム紐を縫製で取り付けて、交差部分の縫製部分で立体形状を保持できる立体マスクを得た。
<実施例4−2>
40S綿糸−96本打ちのガーゼ2枚とガーゼ2枚の間に帯電加工したPP不織布(商品名:タピルス 20g/m2、東燃タピルス製)をはさんで積層体を得た。そして、図示したような展開図に沿ってカットして4部片の積層体を得た。その交差部に発泡ポリプロピレン(商品名:ミクロレン、積水化成品工業製)の短冊状にしたもの)とともに42/3スパン綿糸でピッチ10針/3cmで縫製した。周辺部も42/3スパン綿糸でかがり縫いを行い、耳の紐としてウーリーゴム紐を縫製で取り付けて、交差部分の縫製部分と短冊状発泡PPで立体形状を保持できる立体マスクを得た。
<実施例4−3>
40S綿糸−96本打ちのガーゼ2枚とガーゼ2枚の間に帯電加工したポリプロピレン不織布(商品名:タピルス 20g/m2、東燃タピルス製)をはさんで積層体を得た。そして、図示したような展開図に沿ってカットして4部片の積層体を得た。その交差部を42/3スパン綿糸でピッチ10針/3cmで縫製した。その上からホットメルト加工した10mm幅のポリエステル製包装用リボンを表側からアイロンがけしてを接合部を覆うようにした。周辺部も42/3スパン綿糸でかがり縫いを行い、耳の紐としてウーリーゴム紐を縫製で取り付けて、交差部分の縫製部分と短冊状発泡PPで立体形状を保持できる立体マスクを得た。
<実施例4−4>
40S−96本打ちのガーゼ2枚とガーゼ2枚の間に帯電加工したポリプロピレン不織布(商品名:タピルス 20g/m2、東燃タピルス製)をはさんで積層体を得た。そして、図示したような展開図に沿ってカットして4部片の積層体を得た。その交差部を42/3スパン綿糸でピッチ10針/3cmで縫製した。周辺部も42/3スパン綿糸でかがり縫いを行い、耳の紐としてウーリーゴムひもを縫製で取り付けて、交差部分の縫製部分で立体形状を保持できる立体マスクを得た。
【0027】
【発明の効果】
本願請求項1〜4記載の発明によれば、軽く、しかも吸い込み時にカップ構造がつぶれにくく、呼吸が楽で、汚染物質の進入が少ないマスクが供給される。
本願請求項5記載の発明によれば、本願請求項1〜5記載のものよりも更にしっかりとした構造となり、ガーゼやフィルターなどが薄くても形状を保持できるため、更に呼吸の楽で、汚染物質の進入が少ないマスクが供給される。
【0028】
本願請求項6記載の発明によれば、接合箇所でない部分が鼻と接してその部分が肌への密着性をあげ、さらに汚染物質のリークが抑えられたマスクが供給される。
本願請求項7記載の発明によれば、さらに粒子状浮遊物質、バクテリア、ウィルス、花粉など各種汚染物質の濾過効率をあげることができるマスクが提供できることになる。
【0029】
これらによって、「リークの少なさ」と「使用感の良さ」を両立できるものが提供できる。副次的には、眼鏡をかけていても曇りにくく、マスクをしたままでも携帯電話の声がこもりにくいマスクを提供できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】正面図である。
【図2】側面図である。
【図3】平面図である。
【図4】底面図である。
【図5】接合前を示す展開正面図である。
【図6】変更側の正面図である。
【図7】展開正面図である。
【図8】接合箇所の拡大断面図である。
【図9】支持補強部材を入れた接合箇所の拡大断面図である。
【図10】通気性フィルターを入れた場合の拡大断面図である。
【図11】装着時の正面図である。
【符号の説明】
M  マスク
10,20,30,40  4つの部片
C  切込み
P  交差点
1  接合箇所
2  付加した接合箇所
3  外周部
4  紐
N  鼻が触れる部分
S  支持補強部材
F  通気性フィルター

Claims (7)

  1. 鼻口部周囲を密着して覆うための立体形状マスクであって、布地に対してカップ状の立体形状を形成するための接合箇所が支持補強機能を有する少なくとも交差する2本の線状部分からなることを特徴とする布地製立体形状マスク。
  2. 前記した少なくとも交差する2本の線状部分が十字状部分からなることを特徴とする請求項1記載の布地製立体形状マスク。
  3. 前記した交差する2本の線状部分に、さらに線状部分が付加されてあることを特徴とする請求項1記載の布地製立体形状マスク。
  4. 前記布地がガーゼからなることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の布地製立体形状マスク。
  5. 前記接合箇所には、支持補強部材が組み込まれてあることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の布地製立体形状マスク。
  6. マスクを装着した際に、少なくとも鼻が触れる部分には接合箇所が設けられていないことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の布地製立体形状マスク。
  7. 布地が複数枚積層されていて、少なくともガーゼ間に通気性フィルターが装着されてあることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の布地製立体形状マスク。
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