JP3150339U - マスク用液剤含浸シート及びマスク - Google Patents

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Abstract

【課題】 良好な吸水性とポケット部への挿入し易さを兼ね備えたマスク用液剤含浸シート、及び、マスク用液剤含浸シートを確実に口、鼻の位置に配置できるようしたマスクを得る。【解決手段】 マスク本体に設けられたポケット部に収容され、液剤が含浸されるマスク用液剤含浸シートであって、マスク用液剤含浸シート1は、親水性繊維を主体とし、少なくとも熱可塑性繊維を含む吸水層2と、吸水層2に含まれる熱可塑性繊維と同程度の融点からなる熱可塑性繊維で形成される熱処理層3とを重ね、熱処理層3側から加熱して、吸水層2と熱処理層3の熱可塑性繊維を溶融し、吸水層2と熱処理層3とを一体化するとともに、熱処理層3側の表面を平滑にした。【選択図】 図1

Description

本考案は、マスク本体に設けられたポケット部に収容して使用する液剤が含浸されるマスク用液剤含浸シート及びこのマスク用液剤含浸シートを使用するマスクに関する。
従来より、液剤を含浸させたマスク用液剤含浸シートをマスク本体の内側に重ねたり、マスク本体の内側に設けられたポケット部に挿入して使用するマスクが知られている。このマスクは、液剤を含浸させたマスク用液剤含浸シートにより、湿気を与えられた空気を吸入することで、咽や声帯などの器官を保護することが可能となっている。
例えば、このようなマスク用液剤含浸シートとしては、コットン、レーヨン及びそれらと熱可塑性合成繊維との混紡物からなる不織布で形成されたマスク用液剤含浸シートが開示されている。また、このようなマスク用液剤含浸シートを使用するマスクとして、2枚の不織布を重ね合わせて、その下端側及び両端側を接着して上方に開口したポケット部を設けたマスクが開示されている(特許文献1参照。)。
特開2006−187508号公報
一般に、マスク用液剤含浸シートは、シートに液剤を含浸させる吸水性が要求されるため、毛細管現象を発現しやすいコットンやレーヨン等の極細繊維で形成されており、特許文献1に開示されたマスク用液剤含浸シートにおいても、液剤を含浸させ易いようにコットンやレーヨン等の不織布で形成されている。
しかしながら、このような不織布で形成されたマスク用液剤含浸シートは、吸水性に優れるという特性は有するものの、毛細管現象を発現させるため極細繊維で形成されていることから、マスク用液剤含浸シートを不織布で形成されたポケット部に挿入する場合、マスク用液剤含浸シートとポケット部との摩擦抵抗により、マスク用液剤含浸シートがポケット部内で引っ掛かってしまい、挿入しにくいといった問題があった。
また、特許文献1に開示されたマスクにあっては、マスク用液剤含浸シートを挿入するポケット部の大きさが、マスク本体とほぼ同じ大きさとなっているため、ポケット部よりも小さいマスク用液剤含浸シートを口、鼻の位置に配置するように挿入する場合、ポケット部のどの位置が口、鼻の位置であるかがわかりにくく、マスク用液剤含浸シートを適切に口、鼻の位置に配置することが困難であり、マスク用液剤含浸シートの位置決めに気をつかうといった問題があった。
本考案の目的は、良好な吸水性とポケット部への挿入し易さを兼ね備えたマスク用液剤含浸シート、及び、マスク用液剤含浸シートを確実に口、鼻の位置に配置できるようしたマスクを提供することにある。
上記の目的を達成するために請求項1に記載のマスク用液剤含浸シートは、親水性繊維を主体とし、少なくとも熱可塑性合成繊維を含む吸水層と、前記吸水層に含まれる熱可塑性合成繊維と同程度の融点からなる熱可塑性合成繊維で形成される熱処理層とを重ね、前記熱処理層側から加熱して、吸水層と熱処理層の熱可塑性合成繊維を溶融し、吸水層と熱処理層とを一体化するとともに、熱処理層側の表面を平滑にしたことを特徴とする。
請求項2に記載のマスクは、鼻部及び口部を覆うマスク本体と、このマスク本体の両側縁に備えた耳掛け部と、前記マスク本体に設けられ、液剤が含浸されるマスク用液剤含浸シートを挿脱自在に収容するポケット部とで構成されており、前記ポケット部には、請求項1に記載のマスク用液剤含浸シートが挿入され、前記ポケット部は、基シートにポケット用シートが重ねられ、この基シートとポケット用シートとを、口、鼻の位置にポケット部が位置するように、上方が開口されたポケット用接着線をもって接着して形成され、このポケット用接着線により形成されるポケット部の輪郭線は、ポケット部に挿入されるマスク用液剤含浸シートに対応する形状となっていることを特徴とする。
請求項3に記載のマスクは、請求項2に記載の、マスク本体は、横方向にプリーツ加工が施されていることを特徴とする。
請求項1に記載のマスク用液剤含浸シートによれば、親水性繊維を主体とし、少なくとも熱可塑性合成繊維を含む吸水層と、前記吸水層に含まれる熱可塑性合成繊維と同程度の融点からなる熱可塑性合成繊維で形成される熱処理層とを重ね、前記熱処理層側から加熱して、吸水層と熱処理層の熱可塑性合成繊維を溶融し、吸水層と熱処理層とを一体化するとともに、熱処理層側の表面を平滑にしたので、前記吸水層により良好な吸水性を確保しつつ、平滑にした熱処理層側をポケット部のシートに載せ、マスク用液剤含浸シートをポケット部内に挿入する際に、ポケット部のシートに接触するマスク用液剤含浸シートの表面が平滑となっているため、接触するシート間の摩擦抵抗が減少し、容易にポケット部に挿入することができる。
また、マスク用液剤含浸シートを熱処理層側が外面となるように二つ折りし、この状態で折り部分からポケット部に挿入すると、マスク用液剤含浸シートの外面がすべて平滑にされた熱処理層の表面となるため、接触するシート間の摩擦抵抗がより減少し、しかも、折り部分からポケット部に挿入することで、マスク用液剤含浸シートの端部がポケット部内で引っ掛かることがなく、より容易にポケット部に挿入することができる。
請求項2に記載のマスクによれば、ポケット部には、親水性繊維を主体とし、少なくとも熱可塑性合成繊維を含む吸水層と、前記吸水層に含まれる熱可塑性合成繊維と同程度の融点からなる熱可塑性合成繊維を主体とする熱処理層とを重ね、前記熱処理層側から加熱して、吸水層と熱処理層の熱可塑性合成繊維を溶融し、吸水層と熱処理層とを一体化するとともに、熱処理層側の表面を平滑にしたマスク用液剤含浸シートが挿入され、前記ポケット部は、基シートにポケット用シートが重ねられ、この基シートとポケット用シートとを、口、鼻の位置にポケット部が位置するように、上方が開口されたポケット用接着線をもって接着して形成され、このポケット用接着線により形成されるポケット部の輪郭線は、ポケット部に挿入されるマスク用液剤含浸シートに対応する形状となっているので、マスク用液剤含浸シートを確実に口、鼻の位置に配置することができる。
請求項3に記載のマスクによれば、マスク本体には、横方向にプリーツ加工が施されているので、マスク装着時にプリーツを広げることで、マスク本体のポケット部と、口、鼻部分との間に空間が形成されるため、この形成された空間により通気性が確保されるので、装着時の呼吸を楽に行うことができる。
本考案のマスク用液剤含浸シートの一例を示す斜視図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のマスク用液剤含浸シートを二つ折りにした斜視図である。 第1実施例に係るマスクの裏面を示す平面図である。 第2実施例に係るマスクの裏面を示す平面図である。 図5に示すマスクにおいてプリーツを広げた状態を示す斜視図である。 図5のB−B線断面図である。
以下、この考案に係るマスク用液剤含浸シート及びマスクを実施するための形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1乃至図3は本考案に係るマスク用液剤含浸シートの一例を示したもので、図1は本考案のマスク用液剤含浸シートの一例を示す斜視図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のマスク用液剤含浸シートを二つ折りにした斜視図である。
本例のマスク用液剤含浸シート1は、マスク本体に設けられたポケット部に収容されるものであって、親水性繊維を主体とし、少なくとも熱可塑性合成繊維を含む吸水層2と、吸水層2に含まれる熱可塑性の繊維と同程度の融点からなる熱可塑性合成繊維で形成される熱処理層3とで構成されている。マスク用液剤含浸シート1の形状は特に限定されず、本例では、矩形状に形成されている。
吸水層2は、液剤を含浸し易いように、親水性繊維を主体として形成されており、親水性繊維としては、綿、パルプなどの天然繊維、レーヨン、キュプラ等を使用することができる。これらの繊維の中でも、吸水性に優れ、取扱いが容易であるとともに、一定長の繊維を安価に入手することができるレーヨンが好適である。
また、吸水層2には、上記親水性繊維に加えて、少なくとも熱可塑性合成繊維が含まれている。この熱可塑性合成繊維は、単一繊維からなる物であってもよいし、2種以上の合成繊維を組み合わせた複合繊維であってもよい。単一繊維としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルアルコール等のポリオレフィン系単一繊維や、複合繊維としては、ポリエチレン/ポリプロピレン、ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン/ポリエチレンテレフタレートなどからなる鞘部分が相対的に低融点とされる芯鞘型複合繊維を用いることができる。吸水層2に含まれる熱可塑性合成繊維の融点は、100℃〜160℃であることが好ましい。また、熱可塑性合成繊維にあっては、吸水層2の吸水性を高めるために、熱可塑性合成繊維を親水油剤処理することが好ましい。本例の吸水性層2は、親水性繊維であるレーヨンを主体として、鞘部分であるポリエチレンの融点が100℃〜130℃程度のポリエチレン/ポリプロピレンの芯鞘型複合繊維で形成されている。
熱処理層3は、吸水層2に含まれる熱可塑性合成繊維と同程度の融点からなる熱可塑性合成繊維で形成されている。熱処理層3を形成する熱可塑性合成繊維としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系繊維など種々の合成繊維を用いることができるが、中でも加熱処理により表面を平滑にした際の肌触りが良いポリエステル繊維が好適である。
熱処理層3を形成する熱可塑性合成繊維の融点は、吸水層2に含まれる熱可塑性合成繊維の融点と同程度となっており、100℃〜160℃であることが好ましい。また、吸水層2の熱可塑性合成繊維と熱処理層3の熱可塑性合成繊維との融点の差は0℃〜30℃程度での範囲となっていることが好ましい。本例の熱処理層3は、融点が110℃〜130℃程度の低融点ポリエステル繊維で形成されている。
このように形成された吸水層2と熱処理層3とを重ね、これをニードルパンチにより絡合処理した後、吸水層2の熱可塑性合成繊維と熱処理層3の熱可塑性合成繊維が溶融する温度で熱処理層3側から加熱して、吸水層2の熱可塑性合成繊維と熱処理層3の熱可塑性合成繊維を溶融させる。これにより、繊維同士が融着結合して、吸水層2と熱処理層3とが一体化されるとともに、熱処理層2の熱可塑性合成繊維が溶融固着することで、熱処理層3側の表面4が平滑となる。
マスク用液剤含浸シート1の目付け及び保水量は、液剤(精製水の場合)で1cm あたり約1〜1.2ccの保水量となるように設計されており、保水時間は1cm あたり約1時間となっている。
マスク用液剤含浸シート1に含浸させる液剤は特に限定されないが、基本的に精製水を主原料とし、ヒアルロン酸等の保湿成分や、ウイルスを阻害する効果のある抗ウイルス原料などが用いられる。液剤はあらかじめマスク用液剤含浸シート1に含浸されていてもよく、使用時にマスク用液剤含浸シート1に含浸してもよい。あらかじめ液剤を含浸させる場合、例えば、ラミネートフィルムやポリエチレンフィルム等からなる袋に収容しておくことが好ましい。
このように構成したマスク用液剤含浸シート1によれば、親水性繊維を主体とし、少なくとも熱可塑性合成繊維を含む吸水層2と、吸水層2に含まれる熱可塑性合成繊維と同程度の融点からなる熱可塑性合成繊維で形成される熱処理層3とを重ね、熱処理層3側から加熱して、吸水層2と熱処理層3の熱可塑性合成繊維を溶融し、吸水層2と熱処理層3とを一体化するとともに、熱処理層2側の表面4を平滑にしたので、吸水層2により良好な吸水性を確保しつつ、平滑にした熱処理層3側をポケット部のシートに載せ、マスク用液剤含浸シート1をポケット部内に挿入するすると、ポケット部のシートに接触するマスク用液剤含浸シート1の表面4が平滑となっているため、接触するシート間の摩擦抵抗が減少し、容易にポケット部に挿入することができる。
また、矩形状に形成されたマスク用液剤含浸シート1を熱処理層3側が外面となるように二つ折りし、この状態で折り部分からポケット部に挿入すると、マスク用液剤含浸シート1の外面がすべて平滑にされた熱処理層3の表面4となるため、接触するシート間の摩擦抵抗がより減少し、しかも、折り部分からポケット部に挿入することで、マスク用液剤含浸シート1の端部がポケット部内で引っ掛かることがなく、より容易にポケット部に挿入することができる。
図4は本考案に係るマスクの実施の形態の第1実施例を示したもので、図4は本例に係るマスクの裏面を示す平面図である。
本例のマスク5は、鼻部及び口部を覆うマスク本体6と、このマスク本体6の両側縁に備えた耳掛け部7と、マスク本体6に設けられ、液剤が含浸されるマスク用液剤含浸シート1を挿脱自在に収容するポケット部8とで構成されている。
鼻部及び口部を覆うマスク本体6は、横長の長方形で平面形状に形成されており、マスク本体6の両側縁の上下には、耳掛け部7の両端部がそれぞれ固着されている。耳掛け部7は、ゴム等の伸縮性を有する材質で構成されている。
マスク本体6は、通気性があり、埃、雑菌、花粉等を遮断することができる熱可塑性の合成樹脂繊維からなる不織布シートが2枚重ねられて形成されている。本例では、基シート9とポケット用シート10とが、基シート9が外側となるように重ねられ、この基シート9とポケット用シート10の下端縁及び両端縁を熱溶着又は超音波溶着からなる破線状の接着線11をもって接着し、マスク本体6が形成されている。
マスク本体6に設けられるポケット部8は、基シート9とポケット用シート10とを、口、鼻の位置にポケット部8が位置するように、上方が開口されたポケット用接着線12をもって接着して形成されている。本例では、ポケット部8は、線状に熱溶着又は超音波溶着からなるポケット用接着線12をもって、基シート9とポケット用シート10とを接着して形成されている。このようにポケット用接着線12を線状に形成すると、ポケット部8に挿入されたマスク用液剤含浸シート1の液剤が、ポケット部8から外へしみ出るのを防止することができる。本例のポケット用接着線12は線状に形成されているが、これに限定されず、上記の接着線11と同様に破線状に形成してもよい。
ポケット用接着線12の開口された上方は、ポケット部8の開口部13となっており、この開口部13からマスク用液剤含浸シート1がポケット部8に挿入される。マスク用液剤含浸シート1については、上記したマスク用液剤含浸シート1と同様なので、上記の説明を援用する。本例では、マスク用液剤含浸シート1を熱処理層3側が外面となるように二つ折りし、この状態で折り部分からポケット部8に挿入される。
そして、ポケット用接着線12により形成されるポケット部の輪郭線14は、ポケット部8に挿入されるマスク用液剤含浸シート1に対応する形状となっている。本例では、矩形状のマスク用液剤含浸シート1を二つ折りしてポケット部8に挿入するため、図4に示すように、ポケット部8の輪郭線14は、マスク本体6の横方向と平行に延びる下側接着線15と、この下側接着線15と直交し、下側接着線15の両端部から上方に延びる横側接着線16とで構成されるポケット用接着線12により、矩形状に形成されている。
このように構成したマスク5によれば、ポケット部8に挿入されるマスク用液剤含浸シート1は、親水性繊維を主体とし、少なくとも熱可塑性合成繊維を含む吸水層2と、吸水層2に含まれる熱可塑性合成繊維と同程度の融点からなる熱可塑性合成繊維で形成される熱処理層3とを重ね、熱処理層3側から加熱して、吸水層2と熱処理層3の熱可塑性合成繊維を溶融し、吸水層2と熱処理層3とを一体化するとともに、熱処理層2側の表面4を平滑にしたので、吸水層2により良好な吸水性を確保しつつ、平滑にした熱処理層3側をポケット部8のシートに載せ、マスク用液剤含浸シート1をポケット部8内に挿入すると、ポケット部8のシートに接触するマスク用液剤含浸シート1の表面4が平滑となっているため、接触するシート間の摩擦が低減し、容易にポケット部8に挿入することができる。
また、本例では、マスク用液剤含浸シート1を熱処理層3側が外面となるように二つ折りし、この状態で折り部分からポケット部8に挿入するので、マスク用液剤含浸シート1の外面がすべて平滑にされた熱処理層3の表面4となり、接触するシート間の摩擦抵抗がより減少し、しかも、折り部分からポケット部8に挿入することで、マスク用液剤含浸シート1の端部がポケット部8内で引っ掛かることがなく、より容易にポケット部8に挿入することができる。
そして、マスク用液剤含浸シート1が挿入されるポケット部8は、基シート9にポケット用シート10が重ねられ、この基シート9とポケット用シート10とを、口、鼻の位置にポケット部8が位置するように、上方が開口されたポケット用接着線12をもって接着して形成され、このポケット用接着線12により形成されるポケット部8の輪郭線14が、ポケット部8に挿入されるマスク用液剤含浸シート1に対応する形状となっているので、マスク用液剤含浸シート1を確実に口、鼻の位置に配置することができる。
図5乃至図7は本発明に係るマスクの実施の形態の第2実施例を示したもので、図5は本例に係るマスクの裏面を示す平面図、図6は図5に示すマスクにおいてプリーツを広げた状態を示す斜視図、図7は図5のB−B線断面図である。第1実施例と同じ部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。
本例のマスク17は、基シート9にポケット用シート10が重ねられたマスク本体18に、所定幅で折り返されて横方向にプリーツ加工が施され、横方向に複数のプリーツ19が形成されている。本例では、マスク本体18の上半分と下半分とで逆方向に折り返されるようにして、マスク本体18へのプリーツ加工が施されている。また、基シート9とポケット用シート10とは、その下端縁及び両端縁を熱溶着又は超音波溶着からなる接着線11をもって接着されており、この両端部に形成された接着線11が、プリーツ19の広がりを押さえるプリーツ押さえ線20となっている。
本例では、図7に示すように、マスク本体17の外側に配置される基シート9は、中央表面部Aを中心に、両側に第1表面部B,Cと、その両側に第2表面部D,Eが形成されている。そして、マスク本体18の内側に配置されるポケット用シート10には、中央表面部Aの裏側に中央裏面部Fと、その両側の第1表面部B,Cの裏側に第1裏面部G,Hと、その両側の第2表面部D,Eの裏側に第2裏面部I,Jが形成されて、基シート9とポケット用シート10とが一体に折り畳まれている。
その他の構成は、第1実施例と同様なので第1実施例の説明を援用する。
このように構成したマスク17においては、プリーツ19を広げ、マスク本体18を中央部分が頂点となる山形形状の状態に形成し、この状態でマスク用液剤含浸シート1をポケット部8に挿入した後、装着する。マスク本体18に形成されたプリーツ19を広げて装着すると、マスク本体18のポケット部8と、口、鼻部分との間に空間が形成されるため、この形成された空間により通気性が確保されるので、装着時の呼吸を楽に行うことができる。
1 マスク用液剤含浸シート
2 吸水層
3 熱処理層
4 表面
5,17 マスク
6,18 マスク本体
7 耳掛け部
8 ポケット部
9 基シート
10 ポケット用シート
11 接着線
12 ポケット用接着線
13 開口部
14 輪郭線
15 下側接着線
16 横側接着線
19 プリーツ
20 プリーツ押さえ線
A 中央表面部
B,C 第1表面部
D,E 第2表面部
F 中央裏面部
G,H 第1裏面部
I,J 第2裏面部

Claims (3)

  1. マスク本体に設けられたポケット部に収容され、液剤が含浸されるマスク用液剤含浸シートであって、前記マスク用液剤含浸シートは、親水性繊維を主体とし、少なくとも熱可塑性繊維を含む吸水層と、前記吸水層に含まれる熱可塑性繊維と同程度の融点からなる熱可塑性繊維で形成される熱処理層とを重ね、前記熱処理層側から加熱して、吸水層と熱処理層の熱可塑性繊維を溶融し、吸水層と熱処理層とを一体化するとともに、熱処理層側の表面を平滑にしたことを特徴とするマスク用液剤含浸シート。
  2. 鼻部及び口部を覆うマスク本体と、このマスク本体の両側縁に備えた耳掛け部と、前記マスク本体に設けられ、液剤が含浸されるマスク用液剤含浸シートを挿脱自在に収容するポケット部とからなるマスクであって、
    前記ポケット部には、請求項1に記載のマスク用液剤含浸シートが挿入され、前記ポケット部は、基シートにポケット用シートが重ねられ、この基シートとポケット用シートとを、口、鼻の位置にポケット部が位置するように、上方が開口されたポケット用接着線をもって接着して形成され、このポケット用接着線により形成されるポケット部の輪郭線は、ポケット部に挿入されるマスク用液剤含浸シートに対応する形状となっていることを特徴とするマスク。
  3. マスク本体には、横方向にプリーツ加工が施されていることを特徴とする請求項2に記載のマスク。
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