JP2004004549A - 立体検査系および立体像生成装置、ならびにその操作方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】物体8を結像するための立体検査系を提供する。それは、光軸5および結像すべき前記物体8または中間像を配置するための物体平面7をもつ対物レンズ装置3であって、物体平面7から立体角領域9に発せられる物体側ビーム束11を受け、それを像側ビーム束13に変換する対物レンズと、像側ビーム束13から少なくとも一組の部分ビーム束19、20を選択するための選択装置と、部分ビーム束19、20によって提供される像を生成するための物体像伝達装置51、52とを含む。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する分野】
本発明は、物体を結像するための立体検査系、物体の少なくとも一組の像を生成するための立体像生成装置、およびそのような像を生成するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明の系および方法は、その像を見たとき観察者が、その物体が3次元であるという印象を受けるように、物体の立体的な像および表示をそれぞれ生成する働きをする。この目的のために、観察者の左眼と右眼が、物体を異なる方向から見て、異なる像を知覚することが要求される。
【0003】
従来の立体検査系の例としては、実体顕微鏡がある。従来の実体顕微鏡のビーム経路を図1に模式的に示す。ここに示された実体顕微鏡1は、光軸5および観察対象となる物体が置かれる物体平面7をもつ対物レンズ3を含む。光軸5の周りの立体角領域9に、物体または物体平面7から発せられたビーム束11は、対物レンズ3で無限遠に結像され、したがって平行な像側ビーム束13に変換される。それ自身の光軸17および18をそれぞれ有する2つのズーム系を、ズーム系の光軸17および18が対物レンズ3の光軸5に平行にオフセットされ、かつ、互いに距離aだけ間隔をあけて配置されるように、互いに隣接させて平行なビーム束13中に配置する。2つのズーム系15、16のそれぞれは、平行ビーム束13から部分ビーム束19および20をそれぞれ送り出す。部分ビーム束19は、ユーザの左眼21に入り、他方の部分ビーム束20は、ユーザの右眼22に入る。この目的のために、視野レンズ23、プリズム系25および接眼レンズ27がビーム束19、20のそれぞれの経路に配置されている。その結果、左眼21は、光軸5に対する観察角度αで物体7を知覚し、一方、右眼22は、光軸5に対する観察角度(αで物体7を知覚する。こうしてユーザは、物体の立体的、3次元的な印象を得ることになる。
【0004】
図2は、2人のユーザの各々に、物体の立体像を提供するための従来の顕微鏡1のビーム経路の一部を示す。図1に示された顕微鏡と同様、対物レンズ3は、物体から立体角領域に向かって発せられるビーム束11から平行な像側ビーム束を生成する。2つのズーム系15および16が設けられており、各ズーム系は、平行ビーム束のうち部分ビーム束19および20をそれぞれ送り出し、それらは視野レンズ23、ならびに、プリズム系および接眼レンズ(図2には示していない)を介して、第1の観察者の両眼に入る。
【0005】
平行な像側ビーム経路には、2つのミラー31が更に配置されており、それらは、平行なビーム経路から、更に2つの平行ビーム束33および34を送り出し、部分ビーム束19、20のビーム方向を横切る方向に伸びるようにそれらを反射させる。これら2つのビーム束33および34はそれぞれ、ズーム系35および36、ならびにプリズム系および接眼レンズ(図2には図示していない)を介して、第2の観察者の両眼にそれぞれ入る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この顕微鏡を2人の観察者が使用することができるようにするためには、物体を観察中、2人の観察者は常に、顕微鏡に対して相対的に固定された空間的位置に居ることが要求される。特に、該顕微鏡を外科手術において外科用顕微鏡として使用する場合、手術の現場で外科医として手術しなければならない2人の観察者にとっては、このように空間的位置が限定されるということは問題であった。
【0007】
したがって、本発明は、観察対象となる物体に対する観察者の位置に関して、少なくとも1人の観察者に自由度を提供する立体検査系および立体像生成装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1の局面によれば、本発明は、物体、または物体から生成される中間像を結像するための立体検査系であって、光軸および結像すべき物体または中間像が置かれる物体平面をもつ対物レンズ装置を含む立体検査系を提供する。対物レンズ装置は、物体または中間像から、立体角領域に発せられる物体側ビーム束を受け、それを像側ビーム束に変換する。選択装置は、前記像側ビーム束から少なくとも1組の部分ビーム束を選択し、または、送り出す。それは像伝達装置に供給され、部分ビーム束のそれぞれに含まれる像情報の表示を生成する。
【0009】
立体検査系は、2つの部分ビーム束のうちの少なくとも1つのビーム断面を、前記像側ビーム束のビーム断面に対してずらすため、即ち、送り出された部分ビーム束のビーム断面の位置を、像側ビーム束の断面内で変化させるために立体検査系が設けられている点に特徴がある。
【0010】
この目的のために、立体検査系は、少なくとも1つの部分ビーム束のビーム断面を、像側ビーム束のビーム断面に対して、光軸の周りの円周方向内でずらすように選択装置を制御するためのコントローラを備えている。その結果、従来技術から公知のように、物体の光軸の周りの円周方向において、物体の表示が、ずれた部分ビーム束を介して、観察者に供給され得るように、送り出された部分ビーム束の固定された配列を削除および変形することができる。前記表示は、異なる、さまざまな観察角度から生成される。こうして、観察者は、物体の周りの方位角内において移動することができ、したがって、選択装置が制御されると、物体の立体像を異なる方位角において観察することができる。
【0011】
好ましくは、前記選択装置は、像側ビーム束からの一組の部分ビーム束のうち、第1の部分ビーム束のみ、または、第2の部分ビーム束のみを選択的に選択するために設けられる。その結果、個別のビーム束を、時間的に連続して、像伝達手段によって結像することができる。したがって、特に、個別の部分ビーム束を互いに間隔をあけて配置することが容易になる。これは、特に、複数組の部分ビーム束が像側ビーム断面から、複数の観察者のために送り出される場合に適用される。
【0012】
好ましくは、そのような選択装置は、第1の部分ビーム束または第2の部分ビーム束、または更なる部分ビーム束を選択的に伝達する切り換え可能な絞りとして提供される。
【0013】
この目的のために、前記切り換え可能な絞りは、複数の個別に制御可能なエレメントを含み、そのそれぞれが、多くの、もしくは実質的に全ての光を透過させる状態から、少ししか光を透過させない、もしくは実質的に光を透過させない状態へ切り換えることができることが好ましい。そうして絞りエレメントは、それぞれのビーム束が形作られる像側ビーム束のビーム断面の領域では光透過性となり、像側ビーム束の残りの領域においては光不透過性となるように制御される。その後、絞りエレメントは、その他の部分ビーム束がそこに形成されるように、像側ビーム断面の別の領域において光透過性の状態になるように切り換えられる。
【0014】
前記切り換え可能な絞りエレメントは、液または機械的にずらすことができる絞りエレメントで形成してもよい。
【0015】
切り換え可能な絞りとして、選択装置を備えることに代えて、第1または第2の部分ビーム束または更に別のビーム束を選択的に反射させるための切り換え可能なミラーを、像側ビーム束の断面に配置することができる。切り換え可能なミラーの反射領域の反射によってビーム束が形成される。この目的のために、前記ミラーは、像側ビーム束の光を像伝達装置へ反射させる状態から、前記光を前記像伝達装置へ反射させない状態へ切り換えることが可能な、個別に制御可能な複数のミラー部材を含むことが好ましい。
【0016】
前記ミラー部材は、液晶、または、機械的にずらすことができるミラーエレメントで構成されることが好ましい。
【0017】
選択装置によって連続的に送り出された像側ビーム束の複数の部分ビーム束は、個別の部分ビーム束に含まれる像情報の表示を時間的に連続して生成するように、コントローラによって制御される共通のカメラに供給されることが好ましい。
【0018】
ここでは、特に、1つのカメラによって、対物レンズの光軸の周りの円周方向の異なる位置にいる複数の観察者のために、立体画像の組を生成することができる。
【0019】
または、立体像のそれぞれの組を生成するために、一組のカメラを設け、それぞれのカメラが個別の部分ビーム束に割り当てられるように設定することもできる。そうして、2つの部分ビーム束に含まれる像情報の表示を同時に得ることができる。
【0020】
この点で、2つの部分ビーム束と一緒に合わせてずらすことができるように、2つのカメラが提供される。この目的のために、カメラは互いに、回転軸に関して回転可能に固定されて接続されるが、その周りを一緒に回転することができる。
【0021】
それにとって代わるものとして、2つのカメラを対物レンズ装置に対して固定させて提供する。また、選択装置は、光軸の周りでずらすことができる2つの部分ビーム束を2つの固定されたカメラに供給することができる、回転軸の周りを回転可能な光学系を含む。
【0022】
回転光学系は、双方のカメラが、正確な像方向にそれぞれの表示を直接生成することができるように、像回転光学系であることが好ましい。
【0023】
好ましくは、回転可能な光学系は、ダブプリズムまたはシュミット・ペシャン型プリズムを含む。
【0024】
もし、前記検査系が、複数の観察者が使用するために設けられているのであれば、それは、像側ビーム束を分割し、それを複数の選択装置に供給することができるビーム分割装置を含むことが好ましい。この場合、個別の像伝達装置が、1人の観察者のための立体表示をそれぞれ生成するための各選択装置に割り当てられる。
【0025】
もし、ビーム分割装置を使用する場合、照明光ビームが対物レンズを通過し、それによって物体上に焦点を結ぶように、照明光ビームがビーム分割装置を介してビーム経路に送られるという、物体を照明するための簡単な構成が提供される。
【0026】
さらに、像伝達装置が設けられており、それは、少なくとも3つのカメラを備え、そのそれぞれが、互いに相対的な固定された空間関係において、像側ビーム束の一部を受け、それに供給された部分ビーム束に含まれた像情報の表示を生成する。前記選択装置は、少なくとも3つのカメラから一組のカメラを選択し、その表示を立体表示に組み合わせる。
【0027】
異なるカメラの組を選択することによって、部分ビーム束が、対物レンズの光軸のまわりに、異なって位置付けられる表示を生成するために選択される。
【0028】
対物レンズは、像側ビーム束を実質的に無限遠に結像し、したがって、それを実質的に平行なビーム束に変換するように設けられることが好ましい。しかしながら、対物レンズはまた、有限に結像し、選択装置が設けられた、収束する像側ビーム束を形成することもできる。
【0029】
選択装置は、フーリエ面が配置される像側ビーム経路の位置において、部分ビーム束を選択することが好ましい。
【0030】
像伝達は、2つの部分ビーム束に含まれる像情報を表示するためのディスプレイを含み、それによって、一組の部分ビーム束のうち第1の部分ビーム束の像情報を観察者の左眼に見えるようにし、それに対応して、他の第2の部分ビーム束に含まれる像情報の表示を該観察者の右眼に見えるようにする。像伝達装置は、立体像観察に好適な観察画面を含んでもよい。例えば、これは、2つの表示を時間的に連続して、観察者に提供する観察画面でもよい。観察者が前記タイムシーケンスに同期したシャッター眼鏡(shutter spectacles)を着用するか、または、左眼右眼に表示画面を越えた視野を与える。特に、観察者の目の前の頭に直接着用される場合、観察者の各眼に割り当てられる像伝達装置を別個のものとすることもできる。
【0031】
正確な立体表示が必要な場合、部分ビーム束の光軸の周りのずれが大きくなるにつれて、像回転角度が大きくなるように、像を像伝達装置によって、像回転角度の周りに回転させる。
【0032】
検査系は、観察者の対物レンズ装置に対する方位角位置を検出するための位置検出装置を含むことが好ましい。前記コントローラは、検出された方位角位置を用いて、2つの部分ビーム束の断面の、光軸の周りの円周方向における像側のビーム束のビーム断面に対するずれを調整する。そうして検査系は、観察者に対して、観察者が直接、即ち対物レンズ装置を用いずに物体を見た場合の遠近法(perspective)に対応する遠近法によって、観察者に立体表示を供給することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図面を用いてさらに詳細に説明する。
【0034】
図1は、従来の実体顕微鏡のビーム経路の一部を示す。
【0035】
図2は、2人の観察者のための、更なる従来の実体顕微鏡のビーム経路の一部を示す。
【0036】
図3は、複数の回転可能なカメラを備えた、本発明の立体検査系の一実施形態を示す。
【0037】
図4は、複数の回転可能なカメラを備えた、本発明の立体検査系の更なる実施形態を側面から示した模式図である。
【0038】
図5は、図4に示された立体検査系の平面図である。
【0039】
図6は、固定されたカメラおよび回転可能な光学系を備えた、本発明の立体検査系の一実施形態を示す。
【0040】
図7は、回転可能なカメラを備えた、本発明の立体検査系の更なる実施形態を示す。
【0041】
図8は、固定されたカメラおよび回転可能な光学系を備えた、本発明の立体検査系の更なる実施形態を示す。
【0042】
図9は、固定されたカメラおよび回転可能な光学系を備えた、本発明の立体検査系の更に別の実施形態を示す。
【0043】
図10は、固定されたカメラおよび回転可能な光学系を備えた、本発明の立体検査系の更に別の実施形態を示す。
【0044】
図11は、8個のカメラを備えた像伝達装置を含む、本発明の立体検査系の一実施形態を示す模式平面図である。
【0045】
図12は、切り換え可能な絞りを含む、本発明の立体検査系を示す。
【0046】
図13〜16は、図13に示された切り換え可能な絞りの変形例を示す。
【0047】
図17は、切り換え可能なミラー装置を含む、本発明の立体検査系の一実施形態を示す。
【0048】
図18は、本発明の立体検査系をユーザとともに示した模式図である。
【0049】
図19は、図18に示された検査系の立体基準(stereobasis)の平面図を示す。
【0050】
図20は、図18に示された立体検査系に使用される位置検出装置を示す。
【0051】
図21は、本発明の立体検査系の更なる実施形態を示す。
【0052】
図22は、図1〜19に示された立体検査系に用いられる照明系を示す。
【0053】
図23は、図22に示された照明系の機能を説明するための断面図である。
【0054】
図24〜30は、本発明の立体検査系の更なる形態を示す。
【0055】
本発明の立体検査系の一実施形態を図3に模式的に示す。立体検査系1は、光軸5および物体平面7をもつ対物レンズ3を含む。物体8は物体平面7に位置付けることができる。物体側ビーム束11は、物体8または物体平面7から立体角領域9に発せられ、対物レンズに入り、無限遠に結像され、平行な像側ビーム束13にそれぞれ変換される。光軸5は、像側ビーム束13のビーム断面の中央に配置されている。
【0056】
対物レンズ3の後ろには、ビーム経路内に、光軸に対して45度に配置された半透明ミラー表面43を含むビームデバイダー41が位置付けられている。ビームデバイダー41は、平行な像側ビーム束を2つの部分13’および13”に分割する働きをする。ビーム部13’は、ビームデバイダー41をまっすぐ通過し、ビーム部13”は、光軸5に対して90度の角度をなしてビームデバイダー41から出てくる。
【0057】
ビームデバイダー41の後ろには、2つのズーム系15および16が、像側ビーム束13’のビーム経路内に位置付けられている。前記ズーム系15および16のそれぞれは、それ自身の光軸17および18をそれぞれ持っている。ズーム系15および16の光軸17および18は、光軸5に平行に伸びている。さらに、ズーム系15および16は、対物レンズ3の光軸に対して対称に配置されており、距離aだけ互いから離れている。ズーム系15および16の入射レンズの幾何学的寸法によって、像側ビーム束13’によって供給される放射の一部だけがズーム系に入射する。ズーム系15および16にそれぞれ入射する、これらの部分ビーム束19および20は、ズーム系15および16によって、例えば、CCDカメラのようなカメラ45および46に供給される。ここでは、カメラ45はズーム系15に固定されて割り当てられ、カメラ46はズーム系16に固定されて割り当てられている。
【0058】
ズーム系15および16に入射するビーム束19および20を物体8にまでもどって伸ばすと、カメラ46が、物体を対物レンズの光軸5に対して観察角度αで観察したときに現れるように、物体8の像を受けることは明らかである。対応して、カメラ45は、物体を光軸5に対して観察角度αで観察したときに現れるように、物体8の像を受ける。しかしながら、2つのカメラ45および46によって生成された2つの像の観察角度は2α異なる。カメラ45、46によって記録された像は、コントローラ49によってデジタル的に読み出され、保存されるか、または、ディスプレイ51および52に直接供給される。ディスプレイ51は、カメラ45から受けた像を表示し、ディスプレイ52は、カメラ46から受けた像を表示する。ディスプレイ51および52は、ユーザの頭部に着用される、頭部搭載型ディスプレイユニットの形状で提供してもよい。それによって、ディスプレイ51はユーザの左眼で観察され、ディスプレイ52はユーザの右眼で観察される。したがって、左眼は、光軸に対して角度αで傾いて観察したときに生成されるように物体8の像を受け、ユーザの右眼は光軸に対して角度αで反対向きに傾いて観察したときに生成されるように物体8の像を受ける。異なる観察角度で同じ物体の像がユーザの両眼に提示されるので、その2つの像は立体像の対、即ち、物体8の立体的3次元的印象をユーザにもたらす一組の像である。
【0059】
2つのカメラ45、46および2つのズーム系15、16は、光軸5の周りを回転可能な共通のホルダー53に固定されて搭載されている(図3の角度φ参照)。コントローラ49によって駆動されるモーター55は、ホルダー53をズーム系15、16およびカメラ45、46とともに駆動させるために設けられている。モーター55の作動によって、ズーム系15、16およびカメラ45、46は、対物レンズ3の光軸5の周りを回転する。その結果、カメラ45、46に供給される部分ビーム束19、20も、平行な像側ビーム束13’のビーム断面に対してずれる。その結果、ディスプレイ51および52上に提示される物体8の像の、物体8に対する視野方向も変わる。カメラ45、46上に結像される部分ビーム束間の角度2αは維持されているにもかかわらず、カメラ45、46に供給される部分ビーム束は、光軸5の周りの方位角的方向(図3の角度φ参照)においてずれていた。即ち、図3に示す状況と比較すると、物体の立体観察のための立体基準(stereobasis)は、光軸5の周りを回転していた。
【0060】
ズーム系15と16の倍率は同じであることが好ましい。
【0061】
したがって、立体検査系1は、物体8を観察したときに生成されるのと同様に現れる、立体像の組をユーザに対して提示することができる。その円周角φ、または立体基準の方位角はコントローラ49によって自由に調整可能である。コントローラ49によって方位角を調整する方法を以下において説明する。
【0062】
対物レンズ3の光軸5に対して90度の角度をなすミラーで反射された光軸5’に沿って伸びる像側ビーム束のビーム部13”は、ミラーで反射された光軸5’に平行に配置された2つのズーム系15’および16’に衝突する。前記ズーム系は、ビーム束13’から出る2つの部分ビーム束19’および20’を送り出し、それを2つのカメラ45’および46’に供給している。カメラ45’および46’に記録された像は、同様にコントローラ49によって読み出され、ディスプレイ51’、52’に表示される。1つのディスプレイ51’はカメラ45’に、他方のディスプレイ52’はカメラ46’に割り当てられている。
【0063】
2つのディスプレイ51’および52’は、ディスプレイ51および52を観察するユーザとは異なる更なるユーザが観察できるように設けられている。
【0064】
カメラ45’および46’も、ズーム系15’および16’と一緒にホルダー53’上に、ミラーで反射された光軸5’の周りを回転可能に搭載されている。この目的のために、コントローラ49によって制御されるモーター55’が設けられている。したがって、コントローラ49は、それを用いて更なるユーザが物体8を観察することができる立体基準のための方位角を調整することができる。特に、2人のユーザのための立体基準の方位角は、それぞれ個別に調整できる。
【0065】
ズーム系15’および16’の倍率は、ズーム系15および16の倍率とは別個に調整可能であることが好ましい。
【0066】
下記において、図3に示した立体検査系の変形例について説明する。構造上および機能上、互いに対応する構成要素には図1〜3と同じ符号番号で示したが、区別するためにそれらには文字を付記している。説明の目的で、上記説明全体を参照する。
【0067】
図4は、更なる立体検査系1aの側面図、図5はその平面図である。
【0068】
立体検査系1aはまた、光軸5aおよび観察対象となる物体8aを配置する物体平面7aをもつ対物レンズ3aを含む。物体8aから発せられるビーム束11aは、対物レンズ3aによって、平行な像側ビーム束20aに変換され、それは、第1のビームデバイダー41aに入射し、光軸5aに対して45度の角度をなして配置された半反射ミラー43aによって、対物レンズ3aの光軸5aに対して90度の角度をなして伸びるミラーで反射された光軸5a’に沿って伸びるビーム部13a’と第1のビームデバイダー41aをまっすぐ通過するビーム部13a”に分割される。第1のビームデバイダーを通過したビーム部13a”は、第2のビームデバイダー41a’に入射し、ミラーで反射されたビーム部13a”としてミラーで反射された光軸5a”に沿って伸びるように45度の角度をなして配置された半反射ミラー43a’によって90度に反射される。
【0069】
検査系1aはさらに、対物レンズ3aの光軸5a上に配置されたランプを含む。前記ランプからの光は、それによって物体8aを照明するための収束ビームを形成するためにコリメータ60によって形作られ、第2のビームデバイダー41a’および第1のビームデバイダー41a、続いて、対物レンズ3aを連続的に通過する平行なビーム束61を形成する。
【0070】
ビームデバイダー41a(41a’)は、対物レンズ3aの光軸5aの周りを回転可能に支持されているホルダー53a(53a’)、それを光軸5aの周りにおいて駆動させるためのモーター(図4,5には図示せず)に固定されて結合されている。さらにホルダー53a(53a’)は、それぞれミラーで反射された光軸5a’(5a”)に対して軸対象に配置された、一組のズーム系15a、16a(15a’、16a’)および一組のカメラ45a、46a(45a’、46a’)を支持している。
【0071】
ズーム系15a、16a(15a’、16a’)は、部分的ビーム束19a、20a(19a’、20a’)を、図5の平面図では、互いに隣接して配置され、ミラーで反射された光軸5a’(5a”)から間隔をあけて配置されている、カメラ45a、46a(45a’、46a’)に伝達する。
【0072】
これによって、ズーム系15a、16a、15a’、16a’は、平行ビーム束13a’、13a”から部分ビーム束19a、20a、19a’、20a’を送り出す。平行ビーム束13aのビーム断面中の前記部分ビーム束の装置を特に図5の平面において明らかにしている。部分ビーム束19a、20aおよび19a’、20a’は、カメラ45a、46aおよび45a’、46a’によって生成された物体の立体表示ための立体基準を、第1および第2のユーザがそれぞれ観察するために形成している。ホルダ−53aおよび53a’を光軸5aの周りに回転させることによって、各ユーザが異なる別個の調整可能な、自分の立体基準の方位角から観察することができるように、立体基準は、ユーザごとに回転させることができる。
【0073】
図6に示した立体検査系1bは、物体8から発せられる分岐ビーム束11bを平行な像側ビーム束に変換する対物レンズ3bを含む。ズーム系15bを平行なビーム束13b中に配置する。ズーム系15bを通過後、平行ビーム束13bは、ビームデバイダー41bに入射する、それは半透明のミラー42bを含んでおり、平行ビーム束13bを、対物レンズ3bの光軸5bに沿って更に伝播される平行ビーム束13b’と対物レンズ3bの光軸5bに対して90度の角度をなして伸びる平行ビーム束13b”に分割する。
【0074】
さらに対物レンズ3bの光軸5bに沿って伝播する平行ビーム束13b’は、シュミット・ペシャン型プリズム61として設けられた像回転式光学系に入射し、またそこから平行ビーム束63として出斜される。像回転式光学系61の後のビーム経路中には、平行ビーム束63に互いに隣接して設けられた一組のカメラ45b、46bが配置されており、それぞれのカメラは、ビーム束63から部分ビーム束19bおよび20bをそれぞれ送り出している。
【0075】
2つのカメラ45b、46bおよびビームデバイダー41bは、対物レンズ3bに対して固定されて位置付けられている。しかしながら、像回転式光学系61は、光軸5bの周りを回転可能に配置されている。光学系61が光軸5bの周りを角度(で回転したとき、像回転式光学系61から出射されるビーム束63は、それによって像回転式光学系に入射するビーム束13b’に対して、2x (の角度で光軸5bの周りを回転する。その結果、カメラ45b、46bによって生成される立体図の立体基準の方位角は、モーター(図6には図示せず)によって、検査系1bのコントローラ(同じく図示せず)を介して、像回転式光学系61が光軸5bの周りを回転することによって、光軸5bの周りを回転することができる。
【0076】
像回転式光学系61およびカメラ45b、46bに対応する像回転式光学系61’およびカメラ45b’、46b’を含む系は、ミラーで反射された光軸5b’に沿って配置され、第2のユーザのための立体図を生成する働きをする。このユーザにとっても、立体基準の方位角は、像回転式光学系61’を光軸5b’のまわりに回転させるための駆動(図示せず)の作動によって物体8bの観察のために変えることができる。
【0077】
図7に斜視図で示された立体検査系1cも、物体8cから発せられた分岐ビーム束11cを平行ビーム束13cに変換する対物レンズ3cを含む。平行ビーム束13cには、4つのカメラ45c、46c、45c’および46c’が配置されている。4つのカメラのそれぞれは、平行ビーム束からの別の部分ビーム束19c、20c、19c’および20c’を送り出している。カメラ45c、46cによって生成された物体8cの表示は、第1のユーザの両眼に、コントローラ(図7には図示せず)を介して入り、一組のカメラ45c’および46c’によって生成された像は、更に別のユーザの両眼に入る。
【0078】
一組のカメラ45c、46cのカメラは、ロッド53cによって固定されて互いに結合しており、一組のカメラ45c’、46c’のカメラも同様に、更に別のロッド53c’によって固定されて互いに結合している。2つのカメラ45c、46cはロッド53cに結合した、スリーブ67によって支持されている。一方、2つのカメラ45c’、46c’はロッド53cに結合した、スリーブ67を横切るロッド68によって支持されている。スリーブ67とロッド68は、両方とも支持されて、対物レンズ3cの光軸5cの周りを回転可能に支持されており、鋸歯上のホイール69および70は、それがスリーブ67および68上で駆動されるように設けられている。鋸歯上のホイール69および70は、駆動装置(図7には図示せず)に係合し、一組のカメラ45c、46cおよび45c’、46c’をそれぞれ、光軸5cの周りを方位角の方向に回転させている。カメラの組は個別に光軸5cの周りを回転可能である。しかしながら、回転角は完全に自由であるわけではなく、むしろ互いに隣接するカメラによって制限されている。
【0079】
図8に示された、2人の観察者のための立体像の組を生成するための立体検査系1dは、図6に示された検査系と構造上類似している。それは、同じく、2組のカメラ45d、46dおよび45d’、46d’をそれぞれ対物レンズ3dに固定させて位置付けられている。像回転式光学系61dおよび61d’は、ビームデバイダー41dとカメラの組の間にそれぞれ配置されている。 図6に示された実施形態とは対照的に、像回転式光学系 61d、61d’は、シュミット・ペシャン型プリズムとして設けられてはいないが、互いに固定されて配置され、光軸5d’および5d”の周りに回転可能に配置された複数のミラー面71、72、73および74を含む。さらに、固定ミラー75が、ミラー系61dによって生成された部分ビーム束を、それぞれのカメラに供給する各カメラに割り当てられている。カメラの組によって生成される像の組もまた、物体8dを、それぞれの観察者に対して立体的に提示する立体像である。ミラー系61d、61d’の駆動装置(図8には図示せず)を作動させることによって、それぞれの観察者のための立体基準の方位角も光軸5dの周りを回転することができるようになる。
【0080】
図9に模式的に示された立体検査系1eも、立体像の組を2人の観察者に対して生成するはたらきをする。検査系1eは、図6に示されている検査系と実質的に類似しているが、像回転式光学系61eの構造に関しては異なっている。後者は、光軸5eの周りを回転可能な2組のプリズム系77および78を含んでいる。2組のプリズム系77および78は、プリズム系78が2 x (の角度で回転し、プリズム系77が(の角度で回転するように、光軸5eの周りを回転させるギア系79によって駆動される。プリズム系78は、ビームデバイダー41eとプリズム系77との間に配置される。それは、対物レンズ3eによって生成された平行ビーム束13eから送り出され、光軸5aから比較的大きな距離aだけ、互いに間隔をあけた2つの部分ビーム束19eと20eを光軸5aに近づけるように移動させるための2つのプリズム79を備えている。プリズム系78を通過後、部分ビーム束19e、20eは、像回転式ダブプリズム80を含むプリズム系77に入射する。部分ビーム束19e、20eはその後、光軸に比較的近づいて伸び、ダブプリズム80は比較的小さくすることができる。プリズム系77を通過後、部分ビーム束19e、20eはそれぞれカメラ45eおよび46eに、二重反射プリズム81を介して供給される。
【0081】
カメラ45eおよび46eによって生成された像は、第1のユーザの左眼および右眼のディスプレイにそれぞれ供給される。
【0082】
第2のユーザには、カメラ45e’および46e’からの像が供給される。カメラ45e’および46e’は、部分ビーム束19e’および20e’からの像を、ビームデバイダー41eにおいて反射される光軸5e’に沿って配置されている光学系を介して生成する。構成要素77’、78’、79’、80’および81’は、光軸5eに沿って配置される光学系の、対応する構成成分に類似している。
【0083】
図10に模式的に示された立体検査系1fも、2人の観察者のための立体像を生成する働きをする。検査系1fは、図9に示された検査系と構造上類似している。それは、同様に、2つのプリズム系77fおよび78fを備えており、プリズム系77fが光軸の周りをプリズム系78fの回転速度の2倍の速度で回転するように、ギア系79fを介して、光軸5fの周りを駆動されるように適用されている。ここで、プリズム系78fもまた、2つの部分ビーム束19fおよび20を、対物レンズ3fによって生成された平行ビーム束13fから送り出している。しかしながら、プリズム系78fは、2つの部分ビーム束19fおよび20fを、光軸5fに沿って、プリズム83および84を偏光させる手段とビームカプラ83とによって、重ね合わせる働きをする。図9の実施の形態とは対照的に、該検査系1fは、ビーム束19f、20fに含まれる像情報の表示を生成するために光軸5f上に同様に配置された、単一のカメラ45fしか備えていない。2つの表示を互いに分離させるために、プリズム系78fは、切換可能なシャッター87を部分ビーム束20fのビーム経路中に配置させて備え、ならびに更に別の切換可能なシャッター88を部分ビーム束19fのビーム経路中に配置させて備えている。シャッター87および88は、結晶シャッターであり、それは、コントローラ49fによって、光を伝達する状態から光を実質的に伝達しない状態へ切り換えることが可能である。コントローラ49fはまず、部分ビーム束19fがカメラ45fに向けられるように、シャッター87を光不透過性の状態へ切り換え、シャッター88を光透過性の状態へ切り換る。カメラ45fによってこのように生成された物体8fの像は、コントローラ49fによってカメラ45fから読み出され、それによって、第1の観察者の左眼が観察するためにディスプレイ51fに表示される。続いて、コントローラ49fは、シャッター88を光不透過性状態へ切り換え、それに応じて、シャッター87を光透過性状態に切り換える。その結果、他の部分ビーム束20fが、カメラに供給され、カメラ45fにこのように記録された像は、コントローラ49fによって読み出され、ユーザの右眼のための、更に別のディスプレイ52fに表示される。その後、カメラ45fが、部分ビーム束19fおよび20fに含まれる、物体8fの像情報を記録し、それをユーザの右眼および左眼のためのディスプレイ51fおよび52f上に表示するように、この手続を繰り返す。時間に於いて、二者択一的に切り換えられる、部分ビーム束19fおよび20fによって、そこに含まれる像情報をたった1つのカメラによって得ることができる。
【0084】
第2のユーザのための対応する光学系が存在する。前記光学系は、ビームデバイダー41fによって反射された光軸に沿って配置され、ビームデバイダー41fを通って伸びる光軸に沿って配置される光学系と同じ構造を有している。明確にするために、第2のユーザのためのこの光学系は、図10に完全に詳細を示していない。
【0085】
図11は、立体検査系1gの一部を示す平面図である。図11に示された検査系1gは、光軸5gから等距離あけて配置された3つより多くのカメラ、即ち、8個のカメラを備えており、この8個のカメラが光軸5gから等距離だけ離れた円周方向に、互いに間隔をあけて配置されている点において、図7に示された検査系に類似している。各カメラは、平行な像側ビーム束13gから部分ビーム束19g1、…、19g8を供給し、ビーム束19g1、…、19g8に含まれる物体の像情報の像を生成し、それをコントローラ49gに供給する。
【0086】
2つのディスプレイ装置51gおよび52gを含む一組のディスプレイは、第1の観察者に対する立体ディスプレイを提供するために、コントローラ49gに結合される。それに対応して、第2の観察者のために、コントローラ49gに接続された、2つのディスプレイ装置51g’および52g’がある。コントローラ49gおよびカメラは、選択装置として働き合う。そこでは、コントローラ49gは、8個のカメラから、第1の組のカメラを選択し、これらの選択されたカメラを、第1のユーザのためのディスプレイ51g、52gに割り当て、像を回転させた後、適切であれば、前記した組みのカメラによって記録された像を対応するディスプレイに表示する。前記コントローラ49gは、第2の組のカメラを選択し、それを第2のユーザのためのディスプレイ51g’、52g’に割り当て、像を回転させた後、適切であれば、前記した1組のカメラによって記録された像を対応するディスプレイに表示する。
【0087】
図11に示した状況においては、コントローラ49gは、ビーム束19g1を受けたカメラをディスプレイ52g、したがって、第1のユーザの右眼に割り当てる。ビーム束19g2を受けたカメラをディスプレイ51g’、したがって、第2のユーザの左眼に割り当てる。そして、部分ビーム束19g5を受けたカメラをディスプレイ51gおよび52g’、したがって、第1のユーザの左眼と第2のユーザの右眼の両方に割り当てる。こうして、第1のユーザは、図11に線91で示されている立体基準によって、物体の立体的表示を受け、一方、第2の観察者は、図11に線92によって示されている立体基準をもつ、物体の立体的表示を受ける。両方の線、即ち、立体基準91および92は、光軸5gの周りに異なる方位角で配置される。立体基準 91、92のこれらの方位角はコントローラ49gによって変更可能である。例えば、第1の観察者のための立体基準を、光軸5gの周りを半時計回りに回転させることができ、コントローラが、ビーム束19g1を受けるカメラの代わりに、立体基準91g’が、図11に点線で示した、このユーザのために帰着するように、第1のユーザの右眼によって観察されるディスプレイ52gに割り当てるための部分ビーム束19g8を受けるカメラを選択する。
【0088】
図12は、更に別の立体検査系1hを模式的に示している。それも、ディスプレイ51hおよび52h上の物体8hの立体像の組を第1のユーザの左眼および右眼にそれぞれ提示し、ディスプレイ51h’および52h’上の物体8hの立体像の組を第2のユーザの左眼および右眼にそれぞれ提示する働きをする。この目的のために、検査系1hは、物体8hから発せられる拡散ビーム束11hからの平行な像側ビーム束13hを生成するための接眼レンズ3h、および物体のはっきりした像がそこに形成されるように、平行なビーム束13hをCCDカメラチップ45hに送達するための結像光学系93を含む。
【0089】
平行ビーム束13hのビーム経路において、物体平面7hに対する対物レンズ3hのフーリエ平面に対応する面内に切り換え可能な絞り87hを設ける。絞り87hは、コントローラ49hによって、光を透過する状態から、光をあまり透過しない状態へ切り換えることができる、複数の結晶要素(画素)を有する結晶絞りである。絞り87h面内において、コントローラ49hは、その像情報が観察者のためのディスプレイ51h〜52h’に表示される部分ビーム束に対応する、選択された領域19h1、19h2、19h3および19h4を含む。ここで、領域19h1は、ディスプレイ52h、したがって、第1のユーザの右眼に割り当てられ、領域19h3は、ディスプレイ51h、したがって、第1のユーザの左眼に割り当てられ、領域19h2は、ディスプレイ51h’、したがって、第2のユーザの右眼に割り当てられ、領域19h4は、ディスプレイ52h’、したがって、第2のユーザの右眼に割り当てられる。
【0090】
カメラ45hは、ディスプレイ51h〜52h’上に表示するための個別の部分ビーム束に含まれる像情報を時間的に連続して記録する。この目的のために、領域19h1〜19h4の外側に設けられた、LCD絞り87hの絞りエレンメント即ち画素が常に、光をあまり透過しない状態へ切り換えられる。領域19h1〜19h4に配置される画素のうち、領域19h1中に配置される画素だけが、光を多く透過する状態に切り換えられ(図12に示されている状況)、一方、他の領域19h2、19h3および19h4の画素は、光をあまり透過しない状態へ切り換えられる。したがって、カメラは、この切り換え状態において、領域19h1の断面を通過する部分ビームに含まれる像情報を記録する。コントローラ49hは、この像情報をカメラ45hから読み出し、それを第1のユーザの右眼のためのディスプレイ52hに提示する。
【0091】
続いて、領域19h1に含まれる画素が、光をあまり透過しない状態に切り換えられ、領域19h3に含まれる画素が、光を多く透過する状態に切り換えられる。これによって、領域19h3の断面は、対応する部分ビーム束を透過させるために露出され、カメラ45hが、コントローラ49hによって読み出され、第1の観察者の左眼のためのディスプレイ51hに提示された、この部分ビーム束に含まれる像情報を記録する。
【0092】
続いて、領域19h3に含まれるLCD絞り87hの画素が、光をあまり透過しない状態に切り換えられる。その後、領域19h2および19h4についても、それに対応した処理が行われる。即ち、まず、領域19h2の断面を横切る部分ビームの画像(picture)がカメラ45hによって取り出され、ディスプレイ51h’上に表示される。その後、領域19h4を横切る部分ビーム束から、対応する画像が取り出され、第2の観察者の右眼のためのディスプレイ452h’上に表示される。
【0093】
したがって、第1の観察者は、図12に線91hで示された立体基準を有する物体8hの立体表示を取得し、一方、第2の観察者は、線92hで示された立体基準を有する立体表示を取得する。
【0094】
ここで、カメラによって記録された像をその像面において、それらがその正しい方向で観察者に表示されるように、ディスプレイ51h、52hおよび51h’、52h’にそれぞれ伝達される前に、コントローラによって回転させる。これは、特に、立体基準19h1および19h2の方向が表示された像において水平方向である場合に該当する。
【0095】
切り換え可能な絞り87hを、結像すべき個別の部分ビーム束を選択するためのセレクタとして使用することによって、個別のユーザのための 立体基準91h、92hを調節するための特定の自由度が得られる。コントローラ49hが、領域19h1〜19h4に対して光軸5hの周りの円周方向にずらされた領域を選択し、それを時間的に連続して、光が透過できる状態へ切り換え、その結果、立体基準91h、92hが光軸5hの周りを回転するといったように、光軸5hの周りにおいて方位角的に立体基準をずらすことができるばかりではない。領域19h1および19h3および19h2および19h4の間の距離をそれぞれ減少させるといった、立体基準の長さを変えることもできる。さらに、立体基準91hおよび92hを平行にずらすこともできる。この結果、それぞれの観察者は、同じ方位角であるが異なる仰角で、物体8hを知覚することになる。
【0096】
個別にコントロール可能な、絞り87hの液晶切り換えエレメントを、互いに直交して伸びる2方向(X、Y)中の領域に周期的に配置することができる。
【0097】
それらの変形例を図13に模式的に示す。切り換え可能な絞り87hは、個別に切り換え可能な、複数の液晶エレメントを備えている。これらのエレメントは、三角形のエレメント95、96、97および98ならびに、区画された円を画成する弓形のセグメント99を含む。セグメント95、96、97、98および99は、それらが円形の切り換え可能な絞りを形成するように組み合わされる。部分ビーム束19hが通ることができる絞りを開口するために、図13に斜線で示されているように、複数のエレメントがコントローラによって、多くの光を透過させる状態に切り換えられる。一方、他の全てのエレメントは光をあまり透過させない状態に切り換えられる。
【0098】
切り換え可能な絞り87hの更なる変形例を図14に示す。この切り換え可能な絞り87hも円形であり、その切り換えエレメントはそれぞれ四角形で、光軸5hの周りの3つの環状リング内に、円周方向に分散している。図14は、2つの切り換えエレメントについて斜線をひいた略図で示している。それは、部分ビーム束19hがそこを通ることができるように、多くの光が透過できる状態に切り換えられていることを示している。一方、他の全てのエレメントは光があまり透過できない状態に切り換えられている。
【0099】
切り換え可能な絞り87hの更に別の変形例を図15、16に示す。図15の平面図に示された絞り87hは、光が透過できる状態と、光が透過できない状態との間を機械的に切り換えることが可能な複数の切り換えエレメント96を含む。各切り換えエレメント96は、扇形の薄膜101を含んでおり、それは回転軸103の周りを回転可能な状態で軸受105内に支持され、かつ、コントローラ49hによって制御される作動駆動装置(actuating drive)107を軸103の周りを回転するように駆動される。複数の薄膜101は、光軸5hの周りに円周方向に配置されており、各薄膜101の回転軸103は、図15に示されているように、光軸5hに対して放射方向に方向付けられている。薄膜101の駆動装置107は、軸103の周りにおけるその方向を、薄膜101が図15の紙面において平坦に存在する第1の位置から、薄膜101が図15の紙面に直交して方向づけられている第2の位置に変えることができる。第一の位置においては、薄膜は実質的に光が通過するのを阻止し、第2の位置においては、薄膜は光を通過させる。図15に、薄膜101が、光を透過する第2の位置にある円周方向の領域を斜線略図で示している。このとき、他の全ての薄膜101は、光の透過を妨げる第1の位置にある。したがって、部分光束19hは、自由に領域104を通過することができる。コントローラは、部分ビーム束を通過させるために、円周方向において異なる領域に区切り、それを時間的に連続して、光が透過できる状態へ切り換え、カメラ45hがこの部分ビーム束に含まれる像情報を記録することができるようにしている。
【0100】
カメラに結像される部分ビーム束を選択するために、図12に示された立体検査系は、切り換え可能な伝達装置、即ち、切り換え可能な液晶絞りを含む。しかしながら、図17に示すように、切り換え可能な反射装置を用いても類似の系を提供することができる。この図に模式的に示された立体検査系1iにおいて、平行な像側ビーム束13iは、偏光ビームデバイダー109において、90度で偏向され、偏光平行ビーム束13i’として、切り換え可能なミラー111に衝突する。切り換え可能なミラー111は、液晶エレメントとして形成されている、複数の個別の切り換え可能なミラーエレメントを含む。第1の切り換え状態においては、液晶エレメントは、偏向ビーム束13i’の衝突する放射を、反射した放射が偏光ビームデバイダー109を通過することができるように反射させ、第2の切り換え状態にある別の偏光の放射を、反射された放射が偏光ビームデバイダー109を透過できないように反射させる。
【0101】
図17に示した状態において、コントローラ49iは、第1の切り換え状態から第2の切り換え状態へ切り換える、ミラー111の2つの領域19i1および19i2を決定する。ミラー111の他の全ての領域は永久に第2の切り換え状態のままである。図17では、領域19i1が、この領域において反射された放射が偏光ビームデバイダー109に部分ビーム束19i1’として反射され、カメラ45iへ露出される状態へ切り換えられる状態を示している。
【0102】
立体検査系の立体基準の調整方法を図18および19を用いて更に詳細に説明する。
【0103】
図18は、手術室を示す。外科医135によって顕微手術が施されようとしている患者133が横たわった手術台132が、手術室の床131に固定されて置かれている。手術部位139の像を記録し、それを外科医135が見えるように示すように、顕微鏡138が手術室の床131に固定されて取り付けられた台137に搭載されている。この目的のために、外科医135は、外科医の左眼と右眼に立体像を一緒に提示する2つのディスプレイ51、52を備えた頭部搭載ディスプレイ装置141を着用している。表示された像は、データとして無線で台の上に搭載された顕微鏡138からディスプレイ装置141に伝達される。顕微鏡138のプリセット固定点(preset fixed point)151は、極座標系の原点として定義される。さらに、外科医のディスプレイ装置141には、基準点153が定義されており、固定点151に関連付けられた点が、方位角(および仰角(として、固定点151近くにおいて、顕微鏡138に取り付けられた、検査系の位置検出装置161によって決定される。それを図20に詳細に示す。
【0104】
外科医135に提供される立体像の立体基準91の配列を、手術室のXY面を示した平面図で図19に示す。XY面上の平面図では、顕微鏡138の光軸5と一致するように顕微鏡138における固定点151が選択される。線91で示された、外科医135のための立体基準を、外科医135の基準点153と固定点151を結ぶ線が線91に直交して伸びるように、方位角的に位置付ける。外科医135が手術室内を動いた場合、そして、そうすることによって、光軸5の周りの円周方向において固定点151に対する彼の位置(1が変化した場合、コントローラ49hは、外科医135と光軸5とを結ぶ線が直交して配置されつづけるように立体基準を再調整する。こうして外科医135は、図1および2に示された実体顕微鏡を通して手術部位139を見た場合に得られるであろうような像の印象に相当する手術部位139の立体像印象を、ディスプレイ装置141を介して取得する。しかしながら、外科医135は、手術部位139の周りの動きの自由度を実体顕微鏡の接眼レンズの位置によって妨げられることはもはやない。
【0105】
特に、検査系1は、同様に、その方位角的位置が図19の153’で示されている第2の外科医のための手術部位139の立体表示を、その外科医が着用したディスプレイ装置を介して取得することができる。第2の外科医に供給される立体表示の立体基準92は、その方位角的位置(2に適用され、立体基準92は、第2の外科医の位置153’と光軸5を結ぶ線に直交して伸びている。
【0106】
図20において、位置検出装置161は、光軸5に対称に顕微鏡138上に配置されている。それは、固定点151を原点とした極座標系(、θの手術室中に1以上の外科医の位置を検出する。位置検出装置161は円錐形のミラー163を含んでおり、それは、該ミラー163に衝突する放射を水平面165に対して±(の角度範囲で、前記放射をCCDチップ169上に結像する光学系167上に反射させる。
【0107】
頭に光源を載せた外科医135は、手術室内で装置161の近くに位置することができる。なぜなら、彼の軸5の周りの方位角的位置ならびに±(の範囲の平面165に対する彼の仰角は、CCDチップ169の像を評価することによって決定することができるからである。複数の外科医が手術室に存在する場合、各外科医は、光度が時間依存的に変化し、外科医ごとに異なる固有の時間パターンの光度が提供される、光源をもっていてもよい。カメラ169の像を評価し、検出された時間パターンを考慮することによって、個別の外科医の位置を決定することができる。カメラ169の像はコントローラ49によって評価される。それは、それぞれの外科医の検出位置に対応して、顕微鏡138の光軸5の周りの方位角的位置が同一の立体基準91、92を変化させる。
【0108】
コントローラ49はまた、外科医の仰角(の変化にも反応する。図12に示された実施形態を参照して説明されたように、それは立体基準は平行に移動させる。
【0109】
例えば、手術台のところに少人数分のスペースしかない場合で、例えば、手術を直接、“生で”で見学することを望む学生等、更に別の人が存在する場合、観察対象の物体から遠隔に観察者を配置することもできる。その際、これらの人は、手術室の外部に配置することができる。頭部に搭載したディスプレイを見たとき、あたかも、観察している患者の手術部位が、まさにこの場に、すなわち、その人個人の固定点の周りに配置されているかのような印象を受けるように、空間内のユーザ座標系における固定点および方向を各人ごとに決定することができる。
【0110】
図21は、更に別の立体検査系1jの模式図である。これもまた、光軸5jと物体を位置付けるための物体平面7jとをもつ顕微鏡対物レンズ3jを備えている。対物レンズ3jは、光軸5jにおいて、物体平面7jから発せられる円錐形ビーム束が平行ビーム束に変換されるように、物体を無限遠に結像する。それは、対物レンズ3jの後に配置されたミラー181に衝突する。前記ミラーは、光軸5hと点185において交差するミラー面183を有している。ミラー181はこの点185の周りを2つの空間方向に回動し、ミラー面を回動させるために駆動装置187が設けられている。
【0111】
ミラー面183で反射された放射は中心開口絞り191をもつ絞り189に衝突する。
【0112】
ミラー181が図21に示す連続概略図に示す位置にある場合、ミラー面183で反射された部分ビーム束19jから生成される部分ビーム束19j’が開口絞り191を横断する。部分ビーム束19jは、その中心ビームが物体8jから光軸5jに対する角度αで発せられる部分ビーム束である。
【0113】
部分ビーム束19j’は、そのミラー面195が、ミラー181のミラー面183に対称的に配置された、更に別のミラー193に衝突する。そのミラー面195は、2つの空間方向において、点197の周りを回動する。点197は、絞り189の面に関して、点185と対称に配置されている。ミラー193を回動させるために、駆動装置199が設けられる。それを、図21に単に記号的に示した。
【0114】
ミラー面195で反射した後、部分ビーム束19j’は、結像光学系201を通過し、円錐形の部分ビーム束19j”として、カメラの感光面45jに衝突する。光学的結像系201は、物体平面7j上の物体8jが感光面45jに結像されるように設けられている。
【0115】
図21に示されたミラー181および193の回動位置において、カメラ45jは、物体8jの像を、光軸に対する角度αにおいて観察する。
【0116】
図21の点線はミラー面183および195の回動位置を示している。そこでは、部分ビーム束19jとは異なる部分ビーム束20jが物体8jをカメラ45jに結像する。部分ビーム束20jの中心ビームは、光軸5jに対して角度((で傾いている。
【0117】
駆動装置187および199は、図21には図示されていないコントローラによって駆動される。ミラー面183および195を回動させることによって、このコントローラは、調整範囲内で、物体8iがカメラ45jに結像される任意の観察角度において調節することができる。コントローラは、カメラ45jから、第1の観察角度において像を連続的に読み出し、その後ミラー181および193の位置を変えて、第2の観察角度において、カメラ45jから像を読み出す。第1および第2の観察角度において取り出された像は、ユーザの左眼および右眼にそれぞれ入る。その結果、ユーザは物体8jの立体的な印象を得る。
【0118】
図24に示された変形例において、回動ミラー181、193の距離および回動角を互いに調整して、常に第1の回動ミラー181が部分ビーム束191’、201’を第2の回動ミラー193の中心に向けるようにする。そして、第2の回動ミラー193のみが、部分ビーム191”、201”としての、この中心領域をカメラ451の上に結像する。この目的のために、第2のミラー193とカメラ451の間に絞り189を位置付ける。
【0119】
上記実施形態とは対照的に、図25に示される実施形態においては、第1の回動ミラーの代わりに、固定ファセットミラー180を用いる。ファセットミラー180のファセット182、184を一組にして、回動ミラー193の回動角度(に対応する相対角度で傾けて配置する。
【0120】
その結果、部分ビーム束19m’、20m’は、全てのミラーファセット182、184から、回動ミラーとして設けられた第2のミラー193に常に向けられている。回動ミラーは、その回動位置に依存して、前記複数のビーム束19m’、20m’から1つの部分ビーム束を選択し、選択されたビーム束19m’、20m’をそれぞれカメラ45mの方向に反射させる。一方、他の部分ビーム束20m”および19m”はそれぞれ、絞り189mによって吸収される。
【0121】
前記実施形態の更に別の変形例を図26に示す。ファセットミラーの代わりに、本実施の形態においては、対物レンズの後ろ側にビーム方向に配置されたプリズム装置186を含む。プリズム装置186は、そのそれぞれが部分ビーム束19n’、20n’を軸方向に偏光させる別個のプリズム188、190のリングからなる。光軸5n上には、その異なる回動位置において、部分ビーム束19n”の1つをカメラ45nの方向に位置付ける回動ミラー193nが配置されている。一方、部分ビーム束20n”は、ミラー193nとカメラ45nの間に位置付けられた絞り189nによって吸収される。
【0122】
さらに、図27は、上記2つの実施形態の変形例を示す。ここでは、1つの回動ミラー193nおよび1つのカメラ45nの代わりに、2種類が配置されている。ここで、ファセットミラー180(または、図示されていない変形例では、プリズム装置のプリズム)のファセット182、184(またはプリズム)が互いに反対向きに配置されている。それぞれは、異なる部分ビーム束19p’および20p’を、異なる回動ミラー193p’および193”、したがって、カメラ45p’および45p”に向けている。2つの回動ミラー193p’、193p”のそれぞれは、その回動方向にしたがって、割り当てられたファセット182および184(またはプリズム)から部分ビーム束19p’および20p’をそれぞれ選択し、カメラ45p’、45p”のそれぞれが常に、対応する表示を生成するための部分ビーム束19p’、20p’を受けるようにしている。2つの回動ミラー193p’、193p”に割り当てられたファセット182、184が、さらに、ファセットミラー180の円周方向の別の構成に位置付けられている。図27に示された変形例は、六角形の略中心に位置付けられた五角形のファセットを持つファセットミラーを備えている。3つのミラー中心の平面には存在しない6つのファセットのうちの4つは、それぞれ中心に向かって僅かに上向きに曲がっている。別の2つの反対向きのファセットは、中心の六角形をもつ平面に略位置している。これらの平坦に位置付けられたファセットのそれぞれは、2つの対角線上の対面とともに回動ミラー19p’、193p”のそれぞれに向かって上向きに曲がっている。これらの回動ミラー193p’および193p”のそれぞれは、回動位置にしたがって、3つのファセットのうちの1つを選択し、それぞれのビーム束19’、20’を、それぞれに割り当てられたカメラ45p’および45p”の方向に反射させている。
【0123】
図示していない別の変形例においては、2つの個別の可動回動ミラー193p’、193p”に代えて、不規則な角錐台形状の単一の回転可能ポリエドラ(polyeder)ミラーを用いる。回転位置にしたがって、前記角錐台は2つの反対向きのミラー面を光軸の面に設けている。そのそれぞれは、2つの選択された部分ビーム束をカメラに向けている。
【0124】
図24〜27には、回動ミラー駆動装置のそれぞれのコントローラは示されていない。
【0125】
複数のカメラをもつ実施形態において、後者は、単一のカメラの感光エレメントの異なる領域によって形成されている。
【0126】
最後に、図28は、部分ビーム束19q”および20q”の1つが、2つの開口絞り205’、205”を有する回転可能な二重絞り203によって供給される実施形態を示している。二重絞り203の回転は、コントローラ221によって制御される駆動装置207によって行われる。さらに、この実施形態は、奇数個の開口扇形部223(ここでは、3個の扇形部が示されている)をもつ回転チョッパーホイール209を含む。チョッパーホイール209は、同じくコントローラ221によって制御される駆動装置221によって駆動される。チョッパーホイール209の回転によって、2つの開口絞り205’、205”は、チョッパーホイール209の開口扇形部223に交互に重なり合っている。その結果、部分ビーム束19q’および20q’の1つが交互にカメラ45qに供給され、カメラ45qが物体7qの領域8qの像を交互に受けるように、そこに検出される。
【0127】
二重絞り203が回転しているとき、カメラ45qを正しい同期に維持するために、マーキング穴213が二重絞り203にさらに設けられる。物体7qから発せられる基準ビーム束217は、チョッパーホイール209の開口扇形部が対応する角度位置に現在存在する前記穴を通過し、二重絞り203に接続された偏向ミラー215に衝突し、光軸5q上に配置されたフォトダイオード219によって検出される。したがって、フォトダイオード219の出力信号が、回転速度およびチョッパーホイール209の扇形部の数に依存する周波数で変調される。前記変調の位相は、チョッパーホイール209と二重絞り203の位相差に依存する。フォトダイオード219の出力信号は、コントローラ221に供給され、コントローラ221は、一定の変調位相が維持されるようにチョッパーホイール209の駆動装置211を制御する。その結果、カメラは、二重絞り203の全ての回転位置においてチョッパーホイール209と正しく同期し、したがって、正しく交互になる像のシーケンスを提供する。
【0128】
軸の周りに回転可能で、かつ、中心から離れた開口絞りを含む絞りによって、異なる部分ビーム束を選択し、物体をカメラ上に結像する選択装置の更に別の変形例を提供することができる。絞りの回転軸と顕微鏡の対物レンズの光軸とは一致している。絞りを光軸の周りに回転させることによって、カメラに結像することができるよう、部分ビーム束の方位角を選択することができる。その結果、物体の第1のカメラの像は、光軸の周りの絞りの第1の回転位置に記録することができ、第2のカメラの像は、光軸の周りの絞りの異なる回転位置に記録することができる。2つのカメラ像は、その後、観察者が物体の立体像を取得するように、観察者の左眼と右眼にそれぞれ入る。
【0129】
立体検査系の類似の実施形態を図29に示す。ここでは、駆動装置227によって駆動されるミラープリズム225が、光軸5rと一致する回転軸の周りを回転している。その結果、プリズム225は常に、ミラー面225’および225”によって、物体側ビーム束からの別の部分ビーム束19r’が供給され、それをカメラ45rに通過させる。その具体的な部分ビーム束19r”の選択は、ここではパルス光光源229によって行われ、そのタイミングは、コントローラ221rを用いて観察者によって制御され得る。例えば、制御可能なストロボスコープランプ装置がパルス光光源229として設置される。ランプ装置229は、各観察者のために、二重プリズム回転周波数のフラッシュシーケンスの作用を引き起こす。フラッシュシーケンスに対応するカメラ像は、それぞれの観察者のための2つの立体像に交互に割り当てられる。異なるフラッシュシーケンス間の位相位置は、観察者のための立体基準間の角度差を決定する。
【0130】
これに対して、図30は、カメラ45s、46s、45s’、46s”のそれぞれが2人の観察者の両眼のいずれかに割り当てられる実施例を示している。関連する部分ビーム束の選択は、ここでは、ビーム束を断面ビームデバイダー41sによって、2人の観察者間に分割することによって行われる。後者はさらに、第1の観察者の両眼のために、ビーム束を2つの部分ビーム束に分割させている。第2の観察者の両眼のためのビーム束の部分の分割は、ビームデバイダー41s’によって行われる。4つのカメラ45s、46s、45s’、46s’のそれぞれは、光軸4sの周りを回転可能であり、それぞれ選択領域237s、238s、237s’、238s’をもつ、絞り235s、236s、235s’、236s’と関連付けられる。それぞれ観察者に割り当てられた、絞り235s、236s、235s’、236s’をそれぞれ結合し、それらが反対に配置されたビーム束19sおよび20sが通過することができるようにする。絞り235s、236s、235s’、236s’の回転位置はそれぞれ、異なる観察者に割り当てられるが、自由に選択することができる。カメラ光学15s、16s、15s’および16s’は、送り出された部分ビーム束19s”および20s”を集束させる。各観察者は、コントローラ(図示せず)によって、それにそれぞれ割り当てられている一組の絞り235s、236sおよび235s’、236s’を、物体8sの望ましい立体図を取得できるように調整することができる。
【0131】
図22は、図3に示された実施形態と類似の実施形態に基づいて、本発明の立体検査系を説明する有利な実施形態を、実施例によって示している。光源211からの光を光学系231によって形作られ、記号で示されたマイクロミラー219の領域217に衝突する平行ビーム215を形成する。マイクロミラー219は、コントローラ49kによって制御可能である。コントローラ49kは同様に、カメラ45kおよび46を、対物レンズ3kの光軸5kの周りを回転させ、物体平面7上に置かれた物体8kの立体図を、ディスプレイ51k、52kを介してユーザの左眼および右眼に供給する。この目的のために、カメラ45kは、角度αで光軸5kに傾いている物体8kから放射され、対物レンズ3kによって処理される、完全なビーム束から部分ビーム束19kを送り出す。同様に、他のカメラ46kは、光軸5kに対して角度(αで傾いている、対応する部分ビーム束20kに供給する。
【0132】
マイクロミラー219は、コントローラ49kによって、第1の切り換え状態から、第2の切り換え状態に選択的に切り換え可能である。第1の切り換え状態においては、それらは、ビームデバイダー41kのミラー面43kを介して、顕微鏡のビーム経路に供給され、物体8kに対物レンズ3kを介してフォーカスされるように、平行ビーム215に含まれる光源211の光を90度で反射させる。第2の切り換え状態において、マイクロミラー219のそれぞれは、ビーム215の光を、ビームが顕微鏡のビーム経路に供給されないように、反射させる。それによって、ランプ211の放射は、物体8kに到達しない。
【0133】
コントローラ49kは、ビーム125の全断面の光が、物体8kを照明するために使われることのないように、マイクロミラー219を制御する。これを、対物レンズ3k、および対物レンズ3kの平面内の部分ビーム束19kおよび20kまでの断面の配列を示した図23を参照してさらに詳細に説明する。部分ビーム束19kおよび20kの断面は、対物レンズ3kの全断面の一部を占めるだけである。部分ビーム束19kおよび20kの断面の外部に配置される対物レンズ3kの領域は、物体8kを照明するために用いられる放射が横切る領域225が占めている。これは、マイクロミラー219を略制御することによって達成される。対物レンズ3kの断面の領域225の外部に配置された領域内には、光源211からの放射が対物レンズ3kを通過しない。物体8kの照明および、その結像に用いられる対物レンズ3kの断面領域をこのように空間的に分離することによって、カメラ45kおよび46kによって記録された物体8kの像における照明によって引き起こされる攪乱反射がなくなる。
【0134】
図22および23を参照して説明された照明のためのビームガイダンスは、上記した他の全ての検査系に適用することができ、これによって記録された像において、照明放射よって生じる反射を抑えることができる。
【0135】
図4および5に示された立体検査系の変形例を作ることができる。それは、カメラ45a、46aおよび45a’、46a’のそれぞれの代わりに、2人の観察者が直接観察するために提供される接眼レンズが設けられる。観察者は、結像された物体を、観察スクリーン等の別個のディスプレイを介して観察するのではなく、図2に示された、従来の実体顕微鏡に関して記載されているものと類似の方法によって観察する。しかしながら、それに応じた変形例の立体検査系は、各観察者が自分の接眼レンズの組を光軸の周りを自由に回転させることができる点において利点があり、またそれによって、観察者は、図2に示された従来の実態顕微鏡を用いた場合のように、光軸の周りに円周方向に配列が固定されることによって生じる問題はもはやなくなる。
【0136】
これに関して、各観察者が自分のズーム位置を選択することができるように、それぞれのビームデバイダーと接眼レンズとの間のビーム経路中に別個のズーム系を設けることができる。該対物レンズは、実効距離が変数である対物レンズである。
【0137】
図18および19を参照して上記した実施形態においては、ユーザ座標系の固定点151は光軸上にある。これは、図18に示す手術室内の外科医135のケースに適用されているように、ユーザが、観察中の物体133に直接操作を行う場合に適切である。
【0138】
しかしながら、ユーザ座標系の固定点が観察中の物体の領域と一致しないように、ユーザを観察中の物体の遠隔に位置させることもできる。そのような応用例として、外科医が患者から離れた所にいながら、リモートコントロールロボットによって、患者に対して手術を行う電話手術(telesurgical)の方法がある。この場合、ユーザ座標系のユーザの方位角と、顕微鏡の光軸の周りの立体基準の方位角の間に像が定義される。頭を動かすことによって、ユーザは異なる遠近法で観察中の物体の印象を得ることができる。
【0139】
物体8を結像するための立体検査系を提供する。それは、光軸5および結像すべき前記物体8または中間像を配置するための物体平面7をもつ対物レンズ装置3であって、物体平面7から立体角領域9に発せられる物体側ビーム束11を受け、それを像側ビーム束13に変換する対物レンズと、像側ビーム束13から少なくとも一組の部分ビーム束19、20を選択するための選択装置と、部分ビーム束19、20によって提供される像を生成するための物体像伝達装置51、52とを含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、従来の実体顕微鏡のビーム経路の一部を示す。
【図2】図2は、2人の観察者のための、更なる従来の実体顕微鏡のビーム経路の一部を示す。
【図3】図3は、複数の回転可能なカメラを備えた、本発明の立体検査系の一実施形態を示す。
【図4】図4は、複数の回転可能なカメラを備えた、本発明の立体検査系の更なる実施形態を側面から示した模式図である。
【図5】図5は、図4に示された立体検査系の平面図である。
【図6】図6は、固定されたカメラおよび回転可能な光学系を備えた、本発明の立体検査系の一実施形態を示す。
【図7】図7は、回転可能なカメラを備えた、本発明の立体検査系の更なる実施形態を示す。
【図8】図8は、固定されたカメラおよび回転可能な光学系を備えた、本発明の立体検査系の更なる実施形態を示す。
【図9】図9は、固定されたカメラおよび回転可能な光学系を備えた、本発明の立体検査系の更に別の実施形態を示す。
【図10】図10は、固定されたカメラおよび回転可能な光学系を備えた、本発明の立体検査系の更に別の実施形態を示す。
【図11】図11は、8個のカメラを備えた像伝達装置を含む、本発明の立体検査系の一実施形態を示す模式平面図である。
【図12】図12は、切り換え可能な絞りを含む、本発明の立体検査系を示す。
【図13】図13は、図12に示された切り換え可能な絞りの変形例を示す。
【図14】図14は、図12に示された切り換え可能な絞りの変形例を示す。
【図15】図15は、図12に示された切り換え可能な絞りの変形例を示す。
【図16】図16は、図12に示された切り換え可能な絞りの変形例を示す。
【図17】図17は、切り換え可能なミラー装置を含む、本発明の立体検査系の一実施形態を示す。
【図18】図18は、本発明の立体検査系をユーザとともに示した模式図である。
【図19】図19は、図18に示された検査系の立体基準の平面図を示す。
【図20】図20は、図18に示された立体検査系に使用される位置検出装置を示す。
【図21】図21は、本発明の立体検査系の更なる実施形態を示す。
【図22】図22は、図1〜19に示された立体検査系に用いられる照明系を示す。
【図23】図23は、図22に示された照明系の機能を説明するための断面図である。
【図24】図24は、本発明の立体検査系の更なる形態を示す。
【図25】図25は、本発明の立体検査系の更なる形態を示す。
【図26】図26は、本発明の立体検査系の更なる形態を示す。
【図27】図27は、本発明の立体検査系の更なる形態を示す。
【図28】図28は、本発明の立体検査系の更なる形態を示す。
【図29】図29は、本発明の立体検査系の更なる形態を示す。
【図30】図30は、本発明の立体検査系の更なる形態を示す。
Claims (39)
- 物体、または物体から生成された中間像を結像するための立体検査系であって、前記立体検査系は、
光軸および結像すべき前記物体または前記中間像を配置するための物体平面をもつ対物レンズ装置であって、前記物体平面から立体角領域に発せられる物体側ビーム束を受け、それを像側ビーム束に変換する対物レンズ装置と、
前記像側ビーム束から少なくとも一組の部分ビーム束を選択するための選択装置と、
前記少なくとも一組の部分ビーム束によって提供される像の表示を生成するための像伝達装置とを含み、
前記選択装置は、前記少なくとも2つの部分ビーム束のうちの1つのビーム断面を前記像側ビーム束のビーム断面に対してずらすために設けられており、前記少なくとも1つの部分ビーム束のビーム断面を光軸の周りの円周方向内でずらすように前記選択装置を制御するためにコントローラが設けられている、立体検査系。 - 前記選択装置は、像側ビーム束からの一組の部分ビーム束のうち、第1の部分ビーム束のみ、または、第2の部分ビーム束のみを選択的に選択するために設けられている、請求項1に記載の立体検査系。
- 前記選択装置は、前記像側ビーム束のビーム断面内に配置された切り換え可能な絞りを含み、前記絞りは、第1の部分ビーム束または第2の部分ビーム束を選択的に伝達する、請求項2に記載の立体検査系。
- 前記切り換え可能な絞りは、光を透過させる状態から、実質的に光を透過させない状態へ切り換えることができる、複数の個別に制御可能な絞りエレメントを含む、請求項3に記載の立体検査系。
- 前記絞りエレメントは液晶からなる、請求項4に記載の立体検査系。
- 前記絞りエレメントは、機械的にずらすことができる絞りエレメントを含む、請求項4に記載の立体検査系。
- 前記選択装置は、像側ビーム束のビーム断面中に配置された、第1の部分ビーム束または第2の部分ビーム束を選択的に反射させる、切り換え可能ミラーを含む、請求項2に記載の立体検査系。
- 前記切り換え可能なミラーは、像側ビーム束の光を像伝達装置へ反射させる状態から、前記光を前記像伝達装置へ反射させない状態へ切り換えることが可能な、個別に制御可能な複数のミラーエレメントを含む、請求項7に記載の立体検査系。
- 前記ミラーエレメントは液晶からなる、請求項8に記載の立体検査系。
- 前記ミラーエレメントは、機械的にずらすことができるミラーエレメントを含む、請求項8に記載の立体検査系。
- 前記選択装置は、前記像側ビーム束のビーム断面に固定されて位置付けられた絞りと前記第1の部分ビーム束または前記第2の部分ビーム束を、前記絞りを介して選択的に方向付ける、少なくとも1つの制御可能なビームデバイダーとを含む、請求項2に記載の立体検査系。
- 前記像伝達装置は、カメラを含み、前記コントローラは、前記カメラが、時間的に連続して、前記第1の部分ビーム束によって提供される像の少なくとも1つの表示と前記第2の部分ビーム束によって提供される像の少なくとも1つの表示とを生成するように、前記カメラと前記選択装置とを制御する、請求項2〜11のいずれか1項に記載の立体検査系。
- 前記コントローラは、前記選択装置が前記像側ビーム束から少なくとも二組の部分ビーム束を選択するように、前記選択装置を制御するために設けられており、前記コントローラはさらに、前記カメラが、時間的に連続して、前記少なくとも二組の部分ビーム束からそれぞれの部分ビーム束によって生成される像の少なくとも1つの表示を生成するように、前記カメラと前記選択装置とを制御するために設けられている、請求項12に記載の立体検査系。
- 前記選択装置は、パルス光光源を含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載の立体検査系。
- 前記選択装置は、特に光軸の周りでずらすことが可能な反射器を備えている、請求項14に記載の立体検査系。
- 前記像伝達装置は、少なくとも一組のカメラを含み、各カメラは、一組の部分ビーム束のうちの1つの部分ビーム束に割り当てられ、前記部分ビーム束によって提供される像の表示を生成する、請求項1に記載の立体検査系。
- 前記選択装置は、前記像伝達装置を含み、前記2つのカメラは、回転軸の周りを回転可能であり、前記2つの選択された部分ビーム束を、像側ビーム束のビーム断面に対してずらすことが可能である、請求項16に記載の立体検査系。
- 前記2つのカメラは、対物レンズ装置に対して固定されて位置付けられており、前記選択装置は、それぞれ前記2つのカメラに割り当てられ、前記2つの部分ビーム束をそれぞれ割り当てられたカメラにそれぞれ供給する、2つの制御可能なビーム偏向器を含む、請求項16に記載の立体検査系。
- 前記2つのカメラは、対物レンズ装置に対して固定されて位置付けられており、前記選択装置は、回転軸の周りを回転可能であり、前記2つの部分ビーム束をそこに割り当てられたカメラに供給する光学系を含む、請求項16に記載の立体検査系。
- 前記回転可能な光学系は、特に、ダブプリズムまたは/およびシュミット・ペシャン型プリズムを含む像回転式光学系を含む、請求項19に記載の立体検査系。
- 像側ビーム束を複数の選択装置に供給するためのビーム分割装置が設けられており、個別の像伝達装置が各選択装置に割り当てられている、請求項16〜20のいずれか1項に記載の立体検査系。
- 前記選択装置は、中心から離れた開口を備えた回転可能な絞りを含む、請求項21に記載の立体検査系。
- 前記ビーム分割装置を介して、物体を照明するための照明装置を更に含む、請求項21または22に記載の立体検査系。
- 光軸の方向に、前記選択装置は2つの制御可能なビーム偏向器および絞りを備えており、前記絞りは2つの制御可能なビーム偏向器または2つの制御可能なビーム偏向器のうちの1つが前記絞りと2つの制御可能なビーム偏向器のうちの他の1つとの間に配置されている、請求項1〜23のいずれか1項に記載の立体検査系。
- 前記選択装置は、ファセットミラーまたはファセットプリズムと、制御可能なビーム偏向器と、絞りとを備えた、請求項1〜23のいずれか1項に記載の立体検査系。
- 前記選択装置は、2つの部分ビーム束を送り出すための2つの開口を有する回転可能絞り、および前記送り出されたビーム束のうちの1つを遮断するための少なくとも1つの光不透過性の領域と少なくとも1つの光透過性の領域とを含む回転可能なチョッパーホイールとを備えた、請求項1〜23のいずれか1項に記載の立体検査系。
- 前記像伝達装置は、少なくとも3つのカメラを備え、部分ビーム束が各カメラに向けられ、前記部分ビーム束は他のカメラに対して固定されており、前記選択装置は、少なくとも3つのカメラから、表示を生成するための異なる組を選択して光軸の周りにおいて前記少なくとも1つのビーム断面をずらす、請求項1に記載の立体検査系。
- 前記対物レンズ装置は、物体平面を無限遠に結像する、請求項1〜27のいずれか1項に記載の立体検査系。
- 前記対物レンズ装置が、前記物体平面を有限に結像し、前記選択装置は、像側ビーム束の瞳孔面内に配置される、請求項1〜27のいずれか1項に記載の立体検査系。
- 前記選択装置は、物体平面に対して共役の像側ビーム束の平面内に配置されている、請求項1〜29のいずれか1項に記載の立体検査系。
- 前記像伝達装置は、前記第1の部分ビーム束によって提供される像を、前記ユーザの左眼に見えるように表示し、前記第2の部分ビーム束によって提供される像を、前記ユーザの右眼に見えるように表示するためのディスプレイ装置を含む、請求項1〜30のいずれか1項に記載の立体検査系。
- 第1および第2の部分ビーム束によって供給される像がそれらの像面内で回転するように表示される、請求項31に記載の立体検査系。
- ユーザの対物レンズ装置に対する位置の少なくとも1つの方位角(()を検出し、前記方位角(()を表示した方位角信号を提供するための位置検出装置を更に含み、前記コントローラは、前記方位角信号に依存して、少なくとも1つの部分ビーム束のずれを調節する、請求項31または32に記載の立体検査系。
- 像伝達装置は、方位角信号に依存して、像回転角度の周りの像面に回転すべき像を表示するように構成されている、請求項33に記載の立体検査系。
- 照明ビームの断面を、像側ビーム束のビーム断面に重ね合わせるためのビームカプラを備えた照明装置を更に含み、前記照明装置は、照明ビームの断面が実質的にビーム束と重ね合わされないように制御できる、請求項1〜34のいずれか1項に記載の立体検査系。
- 前記照明装置は、選択的に切り換えが可能な複数のミラーの領域を含む、請求項35に記載の立体検査系。
- 少なくとも1人のユーザが観察するための、物体の少なくとも一組の表示を生成するための立体像生成装置であって、
物体から少なくとも2つの立体角領域((,(()へ発せられる放射を検出し、かつ、前記検出された放射に対応する放射データを提供するための検出装置と、
ユーザ座標系内の固定点に関連してユーザの第1の位置を検出するための位置検出装置と、
ユーザ座標系内のユーザ位置の方位角(()または/および仰角(()に依存した、少なくとも2つの立体角領域((,(()を決定するための、選択装置と、
前記ユーザの左眼に対して第1の表示を表示し、前記ユーザの右眼に対して第2の表示を表示するためのディプレイ装置とを含む、立体像生成装置。 - 前記検出装置および選択装置は、請求項1〜34のいずれか1項に記載の立体検査系を含む、請求項37に記載の立体像生成装置。
- 物体の少なくとも一組の表示を少なくとも1人のユーザが観察するための立体像生成方法であって、前記方法は、
ユーザ座標系内の固定点に対してユーザの第1の位置を検出し、
物体から少なくとも2つの立体角領域へ発せられる放射を検出し、かつ、記録された(recorded)放射に対応する放射データを提供し、
前記放射データをディスプレイに供給し、第1の表示をユーザの左眼に対して表示し、第2の表示をユーザの右眼に対して表示し、
その後、前記固定点に対するユーザの第2の位置を検出することを含み、
もし、前記第2の位置の方位角が、前記第1の位置の方位角と比べて変化していたら、軸の周りで方位角的に2つの立体角領域の少なくとも1つをずらし、または/および、
もし、前記第2の位置の仰角が、第1の位置の仰角と比べて変化していたら、軸に対して、仰角的に2つの立体角領域のうちの少なくとも1つをずらす、立体像生成方法。
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