JP2003529449A - リテーナ内において楔体により着脱可能状態でロック可能なパンチ及び型ブッシュ - Google Patents

リテーナ内において楔体により着脱可能状態でロック可能なパンチ及び型ブッシュ

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JP2003529449A JP2001509322A JP2001509322A JP2003529449A JP 2003529449 A JP2003529449 A JP 2003529449A JP 2001509322 A JP2001509322 A JP 2001509322A JP 2001509322 A JP2001509322 A JP 2001509322A JP 2003529449 A JP2003529449 A JP 2003529449A
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フランシス・リチャード・ジャネック・ジュニア
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Abstract

(57)【要約】 従来のボール式ロック機構は、パンチ、成形ツール、型ブッシュのようなツールをリテーナブロック内でロックするように構成された楔体に置換えられた。ツールは、リテーナブロック内でリテーナブロックに対して正確に位置決めされる。楔体の傾斜面は、鉛直に対して上向きまたは下向きの鋭角をなしている。あるいは、楔体は、上側に向けて、または下側に向けて両面が傾斜した形状であってもよい。ツールの上部は、好ましくは非円形に形成され、楔体がリテーナブロック内に配置された際にツールキャビティ内で保持される。楔体の一面は、楔体に当接するツールの面に対応するように構成されている。リテーナブロック内でスライド可能に配置された楔体アッセンブリは、型保持部に直接固定するのではなく、焼入れバックプレートと共に用いることが好ましい。楔体は、工具鋼からワイヤ放電加工によって形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パンチ、型ブッシュ(または型、あるいは型ボタン)、または成形
ツールのようなツールを着脱可能に型保持部に固定するために従来から用いられ
ているリテーナの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パンチ用のリテーナ(パンチリテーナ)は、その内部に保持されたパンチをパ
ンチプレス機の通常上部の型保持部に固定し、パンチが型ブッシュ内に正確に繰
返し下降することを可能にし、こうしてシート材への正確な穿孔が行われる。型
ブッシュは、リテーナ(型ブッシュリテーナ)内に保持され、パンチプレス機に
おける反対側の型保持部に固定される。一般的に、両リテーナはそれぞれの型保
持部に着脱可能に固定され、パンチ及び型ブッシュもまた、それぞれのリテーナ
に着脱可能に固定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
数十年にわたり、パンチを固定するために“ボールロック式パンチリテーナ”
が用いられてきた。“ボールロック式パンチリテーナ”は、頻度は少ないが型ブ
ッシュを固定するためにも用いられる。型ブッシュは、多くの場合、下型の型保
持部に固定されるか、下型の凹所にきつく装着される。リテーナ内に角度を有し
て設けられた細長い通路内に保持された螺旋スプリングに対して付勢されたスプ
リング付勢ボールは多くの問題点を有しているが、構成部材の製造コストが比較
的低く抑えられるために、この機構は好んで用いられてきた。しかしながら、そ
のようなパンチのシャンク部(上部)の位置決め精度が悪いこと、及び穿孔され
るべきシート材に任意の断面形状でパンチ先端部(下部)によって明けられる貫
通孔(“孔”と略す)の形成精度の許容幅の問題をさておいても、深刻な問題は
、パンチを交換する際にパンチを外すために必要となる煩雑で困難な定型作業で
ある。その原因の一つは、パンチの交換を繰返すうちにボールが変形し、パンチ
またはボールを付勢しているスプリングに対してボールが固着することである。
パンチ交換の問題は、ボールがせん断された場合さらに悪化する。この状態は、
一般的に、取外し力がボールの許容限界を超えた場合に発生する。作業中、パン
チには予想以上に大きな取外し力がしばしば作用する。特に、パンチ先端部が摩
滅した場合には大きな取外し力が作用する。
【0004】 パンチのシャンク部にボールシートまたはボールポケットを設けてボールと共
にパンチをロックする方法では、パンチのシャンク部が円筒状である必要がある
。パンチの先端部の横断面が円形でない場合、パンチの研磨は、先端部を使い切
ってシャンク部に到達するまでの間のみ可能である。さらに、ポケットとボール
との間にクリアランスが必要であること、及び、ボールに作用するスプリング力
が比較的小さいことにより、0.001インチ以下の許容差で同心状態を維持するこ
とは難しい。特に、穿孔される孔の形状が円形でない場合、シャンク部が非回転
状態で堅固に固定されずボールとポケットとの間に遊びが生じると、穿孔される
孔の配置に、わずかではあるが許容できない誤差が生じる。これらの問題は、従
来の機構を簡単に示す図1,2を参照することによって、よりよく理解できるで
あろう。さらに、構造的相違及びその相違に基づき交換されるべきツールに作用
する力の違いは、本発明の構造と比較することによって、より明瞭になるであろ
う。
【0005】 同様の考察は、成形プレス機に用いられる成形ツールを固定する場合にもあて
はまる。成形ツールは、通常、パンチと同様に固定される。一般的に用いられて
いる成形パンチは、シート材に所定の孔を明ける先端部と、該先端部の直上に配
置された上向きフレア部とを備えている。フレア部は、所定の凹所を形成するよ
うに機能する。以下、説明の便宜上、パンチ、成形ツール、成形パンチ、及び型
ブッシュの全てを“ツール”という用語で略記し、特に必要な場合のみ個別に記
載する。
【0006】 図1,2を参照すると、これらの図には符号10で示すリテーナブロックと、
このリテーナブロック内に保持された従来のパンチ20とが図示されている。成
形ツールが用いられる場合も、同様に保持される。リテーナブロック10は、完
全焼入れされリテーナブロックの上面に合うように構成されたバックプレート1
2を備えている。リテーナブロック10及びバックプレート12は、パンチプレ
ス機、あるいはパンチ機能または成形機能を有するその他の装置の上部型保持部
に対して、アレンヘッドねじ(図示せず)のような適切な締結手段で固定できる
ように構成されている。ツール(パンチツールまたは成形ツール)は、一般的に
、パンチプレス機または成形プレス機において鉛直方向に使用されるので、ここ
では、鉛直方向を基準に、上部、下部と称する。リテーナブロック10には円筒
状ボアすなわちツールソケット14が設けられており、その内部にパンチ20の
シャンク部(上部)22が着脱可能に固定される。パンチ20の下部は、楕円形
の先端部24となっている。ブロック10にはまた、円筒状ボア15が設けられ
ている。ボア15は、ボア14に対して角度を有し、リテーナブロック10の内
側かつ下方に向けて延在し、ソケット14と部分的に交差している。ボア15の
下端部にはボールシート13を構成する段差面があり、この部分でボア15はボ
ア14と部分的に交差している。
【0007】 リテーナボール16は、可動状態でボア15内に配置され、かつボア15内に
は螺旋圧縮スプリング18がぴったりと嵌め込まれている。スプリング18は、
その一端がバックプレート12に当接し、ボア15の交差部から外方に向けてボ
ール16を付勢している。ボールはソケット14内に突出するが、(ソケット1
4内へ)脱落することはない。リテーナブロックにはまた、貫通孔すなわち解除
孔17が設けられている。パンチ20を取外す場合には、解除孔17へ細いロッ
ドまたはドリフトピンを挿入し、ボールを上方に移動させてボールシート13か
ら外す。ボール16が変形または損傷し、ボール16を交換する場合には、リテ
ーナブロック10をバックプレート12から取外し、スプリング及びボールをボ
ア15の上部から取外す。
【0008】 シャンク22には、縦方向で見て涙形の半分の形状をなす半ポケットすなわち
ボールシート25が設けられている。ボールシート25は、ロック用ボール16
を受容し、パンチ20を着脱可能な状態でボア14内にロックするように構成さ
れている。ポケットの上部26は、ボア15から続く直線部分を構成し、下部に
はリターン部28が設けられている。リターン部28は、ボール16の半径より
大きな半径を有し、ポケット25の最深部とシャンク部表面とをつないでいる。
ボール16がポケット25内に保持されている場合、部分28の半径が実質的に
ボールの半径より大きければポケットの底部がボールに接触し、ボールの半径が
実質的にリターン部28の半径より大きければポケット25の縁部34,35が
ボールに接触する。
【0009】 リテーナブロック内に正確に位置決めされたパンチをロックする利点を理解す
るために、ポケットとリテーナボールとを用いた場合の問題点を図3,4で図解
する。2つの問題、すなわち、ツールを型保持部に固定する問題、及びパンチ(
及び型ブッシュ)を正確に位置決めする問題は、直径が約7.6cm(3インチ)以下
の比較的直径の小さいパンチの場合、特に重要である。より大きな直径のシャン
ク部は、シャンク部と型保持部とを通るねじ及びダウエルピンによって正確に位
置決めし、固定することができる。図3には、ボール16Aより実質的に大きい
直径を有する弧状部を備えたポケット25Aを有するシャンク部22Aを示して
いる。この場合、パンチ弧状両矢印で示すいずれの方向にもわずかに回転するこ
とができるので、非円形パンチとそれに対応する型ブッシュとの間の正確なアラ
イメントを維持するができない。図4に示すシャンク部22Bは、ボール16B
より小さい直径を有するポケット部25Bを備えているので、ボール16Bはポ
ケットの角部34B,35Bに当接する。大きな力が作用する作業中、ボールと
シャンク部の相対的な硬さに依存して、一方または他方、あるいは双方が変形ま
たは損傷し、ポケットの縁部34,35の最先端部が、符号38,39で示すよ
うに外方に向けて押される。
【0010】 従って、最適なロック状態のためには、ボールの直径がポケットに対して正確
に適合し、図2に示すように、ポケットとボールとが、縁部33,34から離隔
した対向2点33で接触することが望ましい。2点間の距離は縁部34,35を
外方に押さないように選択される。実際には、このような精度を実現することは
難しく、不経済になるほどにコストがかかる。実現できた場合でも、ボールは球
体であり、点33における接触はポケット25の面に対して必然的に点接触であ
り、ボール16Bとポケット25Bを備えたシャンク部22Bとの間の点接触と
実質的に変わりないことは明らかである。
【0011】 ボール式ロック機構を用いない方法として、米国特許第3,137,193号明細書に
開示されているように、パンチを横断方向にロックするために楔体が用いられて
いる。この場合、シャンク部の一面には平面(シャンク平面)が設けられ、この
平面が、パンチリテーナ内に横断形態で延在するように形成された開口部に嵌合
するリテーナピンに設けられた対応する平面と係合する。テーパピンはパンチの
鉛直方向の動きを阻止しないので、パンチは別のピンで保持しなければならない
。このピンの内側端部には、パンチのシャンク部のシャンク平面とは反対側に切
欠き部の一部として形成された対応する楔面と係合するように構成された傾斜楔
面が設けられている。リテーナ内にパンチを保持するこの手段の精度に関して利
点を認めるとしても、このようなパンチとリテーナが、シャンク部を鉛直方向で
はなく横方向に楔止めする2つの面との接触によってシャンク部を楔止めするよ
うに機能することは明らかである。傾斜面は、水平面内において水平に対し鋭角
を形成する、すなわち、“水平鋭角”を形成するが、鉛直面内において鉛直に対
し鋭角を形成する、すなわち、“鉛直鋭角”を形成することはない。さらに、こ
のような機構は製造が複雑でコストがかかる。これが、ボールロック式パンチリ
テーナが、今日、工作機械業界において一般的であることの理由と言ってもよい
【0012】 同様に、型ブッシュを型受容穴内にクランプすることが不便であったり、現実
的でない場合、あるいは、型ブッシュを型受容穴内に圧入したくない場合、また
は、ボールロック式機構を用いたくない場合、Whistlerらに付与された米国特許
第3,535,967号に記載の方法で型ブッシュを保持することができる。型ブッシュ
は、柔軟性リテーナ内に圧入されて正確に位置決めされる。型ブッシュの一面に
は平面が設けられ、この平面が、型リテーナ内に設けられた横断開口部を横断す
るように配置される位置決めピン上の対応する平面と協働する。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の目標は、ツールをリテーナブロック内でロックするロック手段を提供
することであり、ボールロック式と同様に機能し、精度及び強度の面で優れるだ
けでなく、コストがかからず操作も容易で、迅速なツール交換を可能にするロッ
ク手段を提供することである。ツール交換は、楔キャビティ内の楔体をリテーナ
ブロックのバックプレートに固定するためのねじ手段のねじピッチに比例する力
によって、ツール受容キャビティ内でロック手段を解除することによって行われ
る。
【0014】 ツール(パンチまたは型ブッシュ)のための従来のボールロック式リテーナを
、パンチの鉛直中心線に対して鋭角(“鉛直鋭角”)をなす鉛直面を有する楔形
ブロック(“楔体”)のようなテーパ状保持手段に置き換えることが可能である
ことが分かった。楔体はシャンク部をロックし、リテーナ内において正確な位置
にシャンク部を配置する。スプリング付勢されたロック用ボールを排除すること
により、楔式ロック可能パンチは、先端部の位置決め精度の悪さ、あるいは、ボ
ールまたはスプリングの不具合によって生ずる問題を解消する。
【0015】 従って、本発明の主要目的は、リテーナブロックと、パンチまたは成形ツール
と、楔手段と、締結手段とを組合せて構成されるツール構造体を提供することで
ある。リテーナブロックは、パンチ及び楔体の両方を受容するように構成された
ツール・楔体受容キャビティまたは通路を備えている。パンチ及び楔体は、使用
状態では、所定の相対位置にロックされる。楔手段には、鉛直に対して傾斜した
少なくとも1つの楔面と、ツール当接面、好ましくはツール係合面とが設けられ
ている。締結手段は、楔体をリテーナブロック内に着脱可能状態で固定し、こう
して、ツールキャビティ内でパンチをロック、またはロック解除することが可能
とされている。
【0016】 本発明の具体的目的は、ボール式ロック機構に替えて、リテーナブロックと、
該リテーナブロック内に着脱可能状態で固定されて使用されるパンチとを提供す
ることである。パンチのシャンク部は、楔体が型保持部に向けて移動した際に、
楔体の対応する非円形ツール係合面に対して所定高精度かつ非回転状態でロック
されるように非円形とされる。パンチの上部、すなわちシャンク部の横断面は、
パンチの下部、すなわち先端部の横断面と同一か、あるいは異なるものとされる
【0017】 本発明の具体的目的は、型リテーナと、該型リテーナ内に配置されて使用され
る型ブッシュとを提供することである。型ブッシュは、プレス機の下型保持部に
対して、クランプまたはボール式ロック機構を用いずに、着脱可能状態で固定さ
れる。
【0018】 本発明の主要目的は、パンチ、成形パンチ、または型ブッシュ(“ツール”)
をリテーナブロック内に固定する方法を提供することである。この方法は、リテ
ーナブロック内に、ツール及び楔体を緊密に受容するように形成されたツールキ
ャビティ及び楔体キャビティを有するツール・楔体キャビティを形成する段階と
;1つの傾斜面(“傾斜楔面”)を備えかつ楔体キャビティ内に挿入できるよう
に構成された楔手段を形成する段階と;楔体にツール当接面と、リテーナブロッ
クに当接する傾斜楔面とを形成し、好ましくは、これらの面を互いに反対側に配
置する段階と;楔体とリテーナブロックとを組立ててツールキャビティを形成す
る段階と;ツールが緊密に受容されかつツール当接面に対してスライド可能であ
るように、ツールキャビティ内にツールを挿入する段階と;ツール当接面とツー
ルとの間に相対変位を与えてツールを着脱可能状態でキャビティ内にロックする
段階と;を含む。
【0019】 本発明の具体的目的は、以下に挙げる協働面上に、対応する傾斜面を提供する
ことである。(i)傾斜楔面及び傾斜楔面に当接するキャビティの壁面(図6〜
9,15参照)、(ii)ツール面及び楔体のツール当接面(図10参照)、また
は(iii)(i)と(ii)の両方(図11参照)。
【0020】 本発明の具体的目的は、パンチまたは成形ツールをリテーナブロック内に固定
する方法を提供することである。この方法は、少なくとも1つの面(傾斜ブロッ
ク面)が鉛直に対して傾斜しているブロック内に楔形キャビティを形成する段階
と;傾斜面(傾斜楔面)を備え傾斜ブロック面に対してスライドして協働するよ
うに構成された楔体を形成する段階と;を含む。この楔体は、楔体が楔形キャビ
ティ内に挿入された際に、傾斜楔面の反対側に配置されたツール係合面を提供す
るように形状形成されている。ツール係合面は、楔形キャビティの両面と協働し
てツールを保持するためのツール通路を形成する。本方法はさらに、楔形キャビ
ティ内に楔体を挿入して傾斜楔面を傾斜ブロック面に当接させる段階と;ツール
をツール通路内に挿入する段階と;リテーナブロックに対して楔体を鉛直方向に
移動させ、リテーナブロック内で楔体を着脱可能に固定する段階と;を含む。
【0021】 本発明の具体的目的は、パンチまたは成形ツールのようなツールをリテーナブ
ロック内で組立てる方法を提供することである。この方法は、ツールを通る鉛直
面に対して傾斜した少なくとも1つの面を有するキャビティをリテーナブロック
内に形成する段階と;楔体をキャビティ内に挿入し、パンチまたは成形ツールを
楔体における傾斜面と反対側の面に当接させて緊密にしかしスライド可能な状態
でキャビティ内に収容する段階と;リテーナブロックに対する鉛直方向の移動が
可能な状態で楔体を着脱可能に固定する段階と;を含む。
【0022】 本発明のさらなる主要目的は、リテーナブロックと、該リテーナブロックのキ
ャビティ内に保持されるように構成されたツールとを製造する方法を提供するこ
とである。この方法は、ブロック材料をワイヤ放電加工装置(“EDM”)内に
配置する段階と;ワイヤを用いてブロックから所定形状のツールを切出して、ブ
ロックの上面及び下面で開口し任意の断面形状を有するツールキャビティを形成
するように加工装置をプログラムする段階と;ワイヤを用いてリテーナブロック
から所定形状の楔体を切出して楔体キャビティを形成するように加工装置をプロ
グラムする段階と;を含む。楔体は、鉛直方向から約1°〜45°の角度に傾斜し
た少なくとも1つの傾斜面を備えるものである。このようにして、楔体を着脱可
能な状態で楔体キャビティ内に挿入することができ、形成されたツールはツール
キャビティ内に着脱可能な状態で挿入することができる。
【0023】 本発明の具体的目的は、ワイヤEDMを用いて、リテーナブロックから楔体だ
けでなくツール・楔体キャビティをも切出すことである。この場合、ツール、楔
体、及びキャビティ間に所定のクリアランスを形成するために適した直径を有す
る細いワイヤを使用する。
【0024】
【発明の実施の形態】
以上述べた本発明の目的及び利点、さらなる目的及び利点は、好ましい実施形
態を示す図面を参照しながら行う以下の詳細説明によって、より深く理解される
。図面中、類似部材には類似の符号を付して示す。
【0025】 図5,6を参照すると、これらの図には、円筒状シャンク部22を有し、ボー
ル受容ポケットを備えず、略楕円形断面の先端部24を有するパンチ20を示し
ている。シャンク部22は、楔体31を備えたリテーナブロック30内に保持さ
れている。楔体31は、横断面で見ると、一面32を除けば概して多角形の輪郭
を有している。一面32は、円弧状をなして楔体円弧部を構成し、シャンク部2
2を緊密に受容するように形成されたツール当接鉛直面となっている。シャンク
部22の断面が矩形である場合には、側面32は鉛直平面とされ、輪郭は直線状
とされる。ツールをリテーナブロック内に固定できるように当接する限り、両当
接面の輪郭外形は重要ではない。
【0026】 楔体31は、面32の反対面に傾斜面36を備えている。傾斜面36は、キャ
ビティの他の面に対して精密に機械加工されている。楔体31の上縁部は、かく
れ外形線として破線14で示している。面36は、パンチの鉛直中心線に対して
鋭角θの傾きを有している。“鋭角”という用語は、右下象限の前方から見て楔
面と鉛直面とで形成される交差点の挟角(図示)を意味する。この角度を形成す
る線分は下方に向けて開口発散しているので、この楔面は“下向き鋭角”を有す
ると表現する。角度θは、(鉛直面に対して)90°より小さく0°より大きけれ
ば、さらに限定する必要はないことは明らかであるが、60°より小さい角度であ
れば適切な楔効果を奏することも明らかである。この角度の好ましい範囲は、約
1°〜45°であり、角度が大きい方が、例えばパンチを交換する場合などに、楔
体の取外しが概して容易である。多くのパンチとリテーナとの組合せにおいて最
も好ましい鋭角の範囲は、約1°〜20°である。
【0027】 楔体31は、ツール・楔体受容キャビティ40とも称する鉛直方向に延在する
貫通孔を備えたリテーナブロック30に受容される。ツール・楔体受容キャビテ
ィ40は、上部すなわちシャンク部22と、ツール当接面を有する楔体31とを
緊密に受容するように寸法決めされる。図6に示すように、キャビティの一壁面
41は楔面36と同じ鋭角の傾きを有しており、楔体は、ブロックの壁面41に
当接しながら移動可能である。楔体31には貫通ボア42が設けられており、貫
通ボア42には、アレンヘッドショルダーボルト43のような締結手段が挿入さ
れ、ねじ部の上方において輪郭に沿って形成された溝内にはスナップリング44
が配置される。スナップリングの機能は、リテーナブロック及びツールに対して
楔体が作用可能であるように楔体を保持することであり、また、ボルト43がね
じ込まれて行くバックプレート12内でボルト43が弛んだ際に楔体の上面を押
圧する係止部を構成している。シャンク部22は、面32と、ツールキャビティ
40における反対面との間に形成される通路内に挿入される。楔体は、アレンボ
ルト43を締付けることによってシャンク部がリテーナブロック内で堅固に固定
されるように寸法決めされている。パンチを取外すためにアレンボルト43を弛
めると、スナップリング44が、バックプレート12から遠ざけるように楔ブロ
ックを付勢し、パンチが解放される。
【0028】 楔傾斜面の目的は楔力を発生させることであるから、ツール当接面は楔傾斜面
の反対側にある必要はないが、そのような構成が好ましい。リテーナブロックを
固定できるように型保持部を構成し、ブロック内で楔手段を移動させるためのア
レンボルトを受容する穴を型保持部に形成してねじ切りすれば、焼入れバックプ
レートを用いる必要がないことも明らかである。以下に説明する図7,8の実施
形態においては、型保持部にねじ部を形成する必要はない。もちろん、実際には
、型保持部が適切に焼き入れされていこともあって、バックプレートは慣習的に
使用されている。
【0029】 バックプレートすなわちパンチリテーナパッド12は、保持手段により、プレ
ス機の上方型保持部に作用可能状態で保持される。保持手段は、例えば、ブロッ
ク10内の貫通ボアを通してバックプレート12にねじ込まれるアレンヘッド保
持ボルト11と、バックプレートを正確に位置決めするためのダウエルピン19
とから構成される。一般的には、型保持部(図示せず)を保護するために完全焼
入れバックプレートが用いられることを理解されたい。型保持部は、一般的には
焼き入れされず、リテーナブロック10を省略した場合には損傷を受けることに
なる。バックプレートなしでリテーナブロックを型保持部に直接固定しても本発
明の作用に影響はないが、型保持部の耐用寿命は影響を受ける。
【0030】 図7を参照すると、ここには、他の実施形態を示している。この実施形態では
、リテーナブロック52のツール・楔キャビティ50内において、アレンヘッド
セットボルト53のようなねじ部材によって、楔体51が移動する。キャビティ
50の一壁面54は、楔体の一面55と同様に下向き鋭角θをなし、面55と壁
面54とが協働して所定の楔力が発生する。壁面54の上部にはチャンネル状溝
が形成されており、チャンネルの長さはセットボルト53のねじ部の長さに対応
している。ボルト53の上端部は、位置57においてチャンネルの頂部に当接し
、セットボルトのヘッド部は位置58において楔体の下端面に当接する。キャビ
ティ50の傾斜壁面54にはねじが形成されており、セットボルト53が螺合す
る。こうして、セットボルトを一方向に回転させると楔体は上方のバックプレー
ト12に向けて移動し、ボルト53を逆に回転させると、楔体は下方に移動する
。壁面54においてねじを形成する範囲(傾斜壁面に沿って測定される)は、楔
体の移動距離に対応する。前述の実施形態と同様に、楔体51におけるツール当
接面56は鉛直かつパンチ20の円筒状シャンク部22を緊密に受容する円弧状
とされている。前述の実施形態と同様に、バックプレートは型保持部に固定され
ている。楔体を利用するさらなる実施形態に関する以下の説明では、型保持部へ
のバックプレートの固定について言及しない。
【0031】 図8を参照すると、ここでは、傾斜面64を有するリテーナブロック66内に
ツール・楔体キャビティ60が設けられ、楔体61は、壁面64と協働する傾斜
面65を備え、これら各傾斜面は、鋭角θに対する鈍角αをなしている。“鈍角
”という用語は、右下象限の前方から見て楔面と鉛直面とで形成される交差点で
形成される角度(図示)を鉛直方向から測定して規定される角度を意味する。こ
れは、“鋭角”という用語と一貫性を有している。鈍角αは鋭角θの補角である
が、鏡像関係のように向きが逆であることは明らかである。この場合、鏡は、紙
面に対して垂直に位置する。便宜上、そして視覚的に捉えやすいように、楔傾斜
面の鈍角αを、以後、“上向き鋭角”と表現する。前述の実施形態と同様に、上
向き鋭角は、鉛直面に対して、180°より小さく90°より大きければ、さらに限
定する必要はないが、120°より大きい角度であれば適切な楔効果を奏すること
は明らかである。この角度の好ましい範囲は、約135°〜179°であり、角度が数
値的に小さい方が、楔体の取外しが概して容易である。多くのパンチとリテーナ
との組合せにおいて最も好ましい鈍角の範囲は、約160°〜179°である。
【0032】 上向き傾斜楔体は、ボールロック式機構における許容範囲を越える大きな力が
作用するパンチストリッパを使用する場合に特に適している。楔体61にはボア
62が設けられている。ボア62には、部分的にねじが形成され、アレンボルト
63をボア63内で回転させ、ボルトの端部がバックプレート12に押付けられ
ると、楔体が上下移動する。前述の実施形態と同様に、シャンク部22はツール
当接面67によって緊密に受容される。楔体を下降させるようにボルトを回転さ
せると、楔体はシャンク部22を所定位置にロックする。楔体を上昇させるとシ
ャンク部は解放される。
【0033】 楔体61は上向き傾斜面を有しているので、リテーナブロックと楔体との組合
せ体は、組合せ体を型保持部に固定する前に組立てられる。ボルト63は、その
端部が楔体と面一になるまで楔体61にねじ込まれ、この組立体がバックプレー
ト12上に配置される。次いで、楔体を覆うようにリテーナブロック66を配置
すると、協働する傾斜面が接触し、楔体が保持される。次いで、リテーナブロッ
クをバックプレートに固定する。楔体の両面の一方が上向きに傾斜している全て
の場合において、このような工程に従って組立てが行われる。リテーナブロック
を型保持部に固定する前にリテーナブロック内に楔体を保持することによる利点
は、楔体を誤配置することがない点である。
【0034】 図9を参照すると、リテーナブロック75には、傾斜壁面74を有するツール
・楔体キャビティ70が設けられている。楔体71は、壁面74と協働する傾斜
面77を備えており、これら傾斜面の各々は、上向き鋭角θをなしている。楔体
71には、ボルト73をねじ込むためのねじ付きボア72が設けられている。ボ
ルト73の一部73′には左ねじが形成され、他の部分73″には右ねじが形成
されている。従って、楔体71のねじ付きボアのねじは、バックプレート12の
ねじ付きボアに対して反対向きのねじとなり、ボルトは、ターンバックルと同様
の方式で機能する。前述の実施形態と同様に、楔体は、リテーナブロック75を
型保持部に固定する前にリテーナブロック75内に保持され、シャンク部22は
、ツール当接面76内で緊密に受容される。楔体が下降するようにボルトを回転
させると、楔体はシャンク部22を所定位置にロックし、楔体を上昇させるとシ
ャンク部は解放される。
【0035】 図10を参照すると、リテーナブロック85には、鉛直壁面84を有するツー
ル・楔体キャビティ80が設けられている。楔体81は、壁面84と協働する鉛
直面83を備えており、これらの面の各々は、鈍角αをなしている。楔体のツー
ル当接面85は、上向き鋭角θをもって傾斜し、シャンク部22の対応する鈍角
傾斜面86を緊密に受容するように構成されている。シャンク部が円筒状なので
、傾斜面86は円弧状に形成されている。楔体81には、アレンボルト43を挿
入するための貫通ボア42が設けられ、ねじ上方の溝にはスナップリング44が
配置されている。前述の実施形態と同様に、シャンク部22はツール当接面85
によって緊密に受容され、楔体81は、アレンボルト43を締付けるとリテーナ
ブロック内でシャンク部が固定されるように寸法決めされ、ボルトを弛めると、
スナップリングが楔体を移動させ、パンチが解放される。
【0036】 図11を参照すると、リテーナブロック95には、傾斜壁面94を有するツー
ル・楔体キャビティ90が設けられている。楔体91は、壁面94と協働する傾
斜面95を備えており、これらの面の各々は、下向き鋭角θをなしている。楔体
のツール当接面96は、上向き鋭角θをもって傾斜し、シャンク部22の対応す
る鈍角傾斜面97を緊密に受容するように構成されている。シャンク部が円筒状
なので、傾斜面96は円弧状に形成されている。楔体91には、アレンボルト4
3を挿入するための貫通ボア42が設けられ、ねじ上方の溝にはスナップリング
44が配置されている。前述の実施形態と同様に、シャンク部22はツール当接
面96によって緊密に受容され、楔体91は、アレンボルト43を締付けるとリ
テーナブロック内でシャンク部が固定されるように寸法決めされ、バックプレー
ト12内でボルト43を弛めると、スナップリングが楔体を移動させ、パンチが
解放される。
【0037】 以上述べた本発明に係る実施形態の各々においては、シャンク部は従来通り円
筒状であるものとして示し、また先端部は、通常のように、ウェブ素材に円形の
穴を穿孔するものとしたので、シャンク部が型ブッシュに対して適切なクリアラ
ンスを有していれば、キャビティ内におけるシャンク部の回転は問題にならない
。しかしながら、穿孔される穴に25.4μm(ミクロンまたはマイクロメータ)以
下すなわち0.001インチ以下の公差が要求される場合には、パンチ、リテーナブ
ロック、及び型ブッシュの協働面における寸法公差は厳しく、厳密にコントロー
ルする必要がある。例えば、先端部が非円形であり、シャンク部が円筒状であり
、先端部を、対応する型ブッシュに対して12.7μmすなわち0.0005インチの公差
で位置決めする必要がある場合には、円筒状シャンク部に平面を設け、楔体のツ
ール係合面には対応する係合平面を設ける。非円形パンチの断面形状が上部と下
部とで同じ場合、リテーナブロック内のパンチキャビティは、最小クリアランス
が通常12.7μmである対応形状に形成される。シャンク部の断面が円形であって
も、そうでなくても、リテーナブロック内でパンチを固定する楔体が発生する力
は、同サイズのパンチに従来のボール式ロック機構を用いた場合よりかなり大き
い。例えば、従来のボール式ロック機構において、直径9.5mm(0.375インチ)の
シャンク部を有するパンチのポケット部に9.84mm(0.25インチ)のボールとスプ
リングとを用いた場合、パンチに272.7kg(600ポンド)の取外し力が作用した際
に、ボールが破損した。同シャンク部を下向き傾斜楔体(図6)を用いて固定し
た場合、909kg(2000ポンド)の取外し力が作用した際にパンチの滑りが生じた
。上向き傾斜ツール係合面と下向き楔傾斜面の双方を有する場合(図11)には
、このような滑りは生じ得ない。
【0038】 図5,6,9,10,11,12,14に示す実施形態においては、バックプ
レートにねじ込まれるボルトによって楔体がツール・楔体キャビティ内に保持さ
れているが、7,8に示す実施形態では、ボルトをねじ込む必要がないことにも
留意されたい。但し、図7以外の全ての実施形態では、楔体を移動させるために
、ボルトとバックプレートとが協働する。
【0039】 図12を参照すると、この図は、複数のパンチ101,102,103,10
4が共通のリテーナブロック100に保持され、このリテーナブロック100が
ダウエルピン19によって位置決めされた後、アレンボルト11を用いてバック
プレートに固定された様子を示す底面図である。各パンチは、適切に焼き入れさ
れた鋼またはその他の材料からなるロッドである。ロッドは、それぞれに一様断
面を有しているが、断面形状は互いに異なるものとされている。各ロッドは、パ
ンチの輪郭部を受容するように対応する形状のツール係合面が設けられた楔体を
用いて固定されている。輪郭部の他の部分は、リテーナ壁面に対応する形状で設
けられたツール係合面によって、楔体の反対側で受容されている。上記楔体の各
々において、ツール係合面は鉛直であり、反対側の傾斜面は下向き鋭角θをなし
ている。ツールが、パンチ、成形ツール、型ブッシュであっても、各々の場合に
おいて、楔体は、ツールを解放するために十分な程度に、ツールキャビティ内で
鉛直方向に移動可能とされている。
【0040】 図13は、略6角形断面を有し図12において楔体とパンチとの組合せとして
符号103で示しているパンチ103の斜視図である。パンチの輪郭の約1/3
は、楔体110における1/3−6角形ツール係合面によって受容され、残りの
2/3は、対応する2/3−6角形状でリテーナブロックに形成された鉛直面に
よって受容されている。
【0041】 図14を参照すると、ここには、楔体107,108によって、共通の型ブッ
シュリテーナブロック110に対してそれぞれ固定された一対の型ブッシュ10
5,106を示している。型ブッシュリテーナブロック110は、アレンボルト
11を用いてパンチプレス機における下型保持部に固定されている。各型ブッシ
ュは非円形であり、先端部受容貫通孔を形成する平坦な上面を備え、対応する非
円形状をなし共通の型リテーナブロックに対して正確に位置決めされたパンチを
受容するように構成されている。それぞれにおいて、楔傾斜面は、非円形先端部
に対して正確に機械加工されている。目標とするところは、リテーナブロック1
10の表面から実質的に突出する構造物がない状態で、すなわち、型リテーナブ
ロック上に素材を正確に配置するための障害物がない状態で、型ブッシュを高精
度でかつ信頼性高く位置決めすることである。
【0042】 図15を参照すると、ここには、楕円状テーパ貫通ボア109を有する型ブッ
シュ106を示している。貫通ボア109は、リテーナブロックの表面において
、受容すべき楕円形パンチに対して精密な所定クリアランスを形成している。型
ブッシュ106の一部には平坦部111が設けられ、この平坦部111は、楔体
108上の対応する平坦面によって保持される。ツール・楔体キャビティ112
の形状は、型ブッシュ106及び楔体108の輪郭によって形成されている。キ
ャビティの壁面113は、鉛直に対して鋭角θをなしている。この角度は、左上
象限の前方から見た場合に、傾斜面とアレンボルト43の中心を通る鉛直面とで
挟まれる角度である。楔体のツール係合面は、前述の実施形態同様、平坦で鉛直
であり、アレンボルト43をバックプレート(図示せず)にねじ込んで締付ける
ことにより型ブッシュが所定位置に固定され、ボルトを弛めることによって型ブ
ッシュが解放される。前述の実施形態同様、この作用は、楔体の下面とパックプ
レートの表面との間に配置されたスプリングワッシャ44によって補助される。
【0043】 図5,12,14に示す楔体の断面は、図8,9,10,11の楔体と同様に
、それら楔体が直方体ブロックから切出されることを示唆しているが、ツール係
合面がツールの面に対応し、楔傾斜面がリテーナブロックの傾斜面に対応してい
る限り、楔体は任意の断面(図示する横断面)を有するように切断できることは
明らかである。
【0044】 図16を参照すると、ここには、共通のリテーナブロック120内に保持され
たパンチのシャンク部22を示している。パンチは、リテーナブロック内におい
て下向き傾斜角θを有するように形成された傾斜部分円錐カット部の面に緊密に
受容された部分円錐台形状の楔体121によって保持されている。ブロック内の
部分円錐カット部の円錐面は、円錐状楔体の円錐面に対応している。部分円錐カ
ット部の上面外形は、破線122で示している。楔体の表面123,126は、
鉛直であり、かつ平面である。楔体のツール係合面124は、円筒状シャンク部
22の平坦部に対応して部位128で平坦であるが、それ以外の部分は鉛直かつ
円弧状とされている。前述の実施形態同様、リテーナブロックは、アレンボルト
11及びダウエルピン19によって型保持部に固定され、円錐状楔体は、アレン
ヘッドショルダーボルト125とねじ上方の溝内に配置されたスナップリングと
によってリテーナブロック120に固定され、円錐状楔体をリテーナブロックに
対して締め込むと、シャンク部22がブロック内でロックされ、ボルト125を
弛めると、楔体が解放されて下方へ移動する。
【0045】 リテーナブロック120内に配置された他方の楔体130は、不規則な形状と
されている。この楔体は、平坦な楔傾斜面を有している。楔傾斜面の下方縁部1
31は、角度θで下方に向けて傾斜している。楔傾斜面の上方縁部は破線132
で示している。面133は鉛直でありかつ円弧状とされ、部分的に円筒状をなし
、外側に向けて湾曲している。ツール係合面135は、鉛直、円弧状、かつ部分
的に円筒状であり、内側に向けて湾曲している。面134は、輪郭における残り
の鉛直面であり、部分多角形として示している。実用上の観点から言えば、使用
者は、作業目的に最も適し、かつ低コストで切出し可能な楔体形状を選択するで
あろう。
【0046】 以上説明した各実施形態において、同様の目的で使用される従来のツールとリ
テーナとの組合せでは必ずしも得られなかった信頼性と精度とを実現するために
は、所定のツールキャビティを設けるために行われる楔体及びリテーナブロック
の機械加工が重要であることが理解できるであろう。必要であれば、楔体に複数
の傾斜面を設けてもよいことも明らかである。楔体、パンチまたは型ブッシュ、
及び適切なツールキャビティを有するリテーナブロックは、個別に機械加工する
ことによって所定の仕様を満たすように形成することができるが、ツールキャビ
ティと楔体とを同時に形成することが望ましい。これは、従来の移動ワイヤ式放
電加工機(TW−EDM)によって実施することができる。TW−EDMでは、
細い連続ワイヤ状電極を軸線方向に移動させるか、または、供給ロールから巻取
りロールへと移動させ、リテーナブロックを移動ワイヤ電極と並列に配置し、移
動ワイヤとブロックとの間の加工ギャップに断続電気パルスの形態の電気エネル
ギを供給し、誘電性液体の介在のもとに断続的に放電を行い、ブロックから材料
を除去する。材料の除去が進行するのに従って、軸線方向に移動するワイヤ電極
に対してブロックを所定経路で移動させ、ブロック内に所定の切断形状を形成す
る。
【0047】 TW−EDM加工を実施するように構成された従来の装置は、装置のベース部
上に直立状態で設けられたコラムから延在する一対の支持アームを備えている。
支持アームのうちの一方は、供給リールから巻出された連続ワイヤ電極をワーク
ピースの機械加工部位へと案内し、支持アームの他方は、機械加工を行ったワイ
ヤ電極を巻上げリールへと連続的に案内する。ワイヤ電極の軸線方向搬送は、供
給ローラ及び制動ローラからなる装置を備えた制御式回転駆動装置によって行わ
れる。駆動装置は、支持部材間を案内されながら移動するワイヤに適切な張力を
与え、ワークピースにおける加工部位に対してワイヤを正確にかつ滑らかに移動
させる役割も果たす。その結果、加工装置を適切にプログラムしておけば、焼き
入れされた工具鋼からなるブロックは精密に切断される。もちろん、楔体を焼き
入れしていない合金鋼から切出すこともできる。この場合、合金鋼は焼き入れの
必要がない場合もあるし、追って焼き入れされる場合もある。焼き入れ鋼から楔
体を切出すことによる利点は、焼入れの際に生じる可能性のある変形を最小限に
抑えられることである。ブロックを所定形状に加工するために適した加工装置は
、三菱FX10である。この装置では、厚さ約0.254mm(0.010インチ)のワイヤ
を用いることが好ましい。加工装置をプログラムする方法は、従来と同じで当業
者には周知であるから、本明細書で詳細に説明する必要はない。
【0048】 ツールの長さはツールを保持するためのリテーナブロックの厚さより大きいの
で、リテーナブロック及び楔体と同じ焼入れブロックからツールを切出すことは
経済的でないことは明らかである。例えば、図6に示すパンチの長さは7.62cm(
3インチ)であり、リテーナブロックの厚さは、一般的には2.54cm(1インチ)で
ある。従って、1個のツール、好ましくは多数のツールは、同じ物であれ、異な
る物であれ、リテーナブロック及び楔体を切出すためのブロック(厚さ2.54cm)
より長い適切な寸法(7.62cm)を有する別のブロックから切出される。
【0049】 以上、ツールと楔手段との組合せについて詳細に説明し、本発明の実施に関し
て最も好ましい特定の実施形態を図示して説明してきたが、本発明を他のツール
構造体に応用することができることは明らかである。楔体によりロック可能なツ
ールは、長年の懸案を効果的に解決するものである。従って、図示して説明した
特定の実施形態に基づいて不適切な限定解釈がなされるべきではなく、また、本
発明が詳細説明によって限定されるものではないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パンチを着脱可能に保持するリテーナボールを備えた従来のリテ
ーナブロックを中央鉛直面で切断して示す断面図である。
【図2】 図1における2−2線で切断し矢印方向から見た断面図である。
【図3】 ポケット部よりわずかに大きい直径を有するボールの概略横断断
面図である。
【図4】 ポケット部よりわずかに小さい直径を有するボールの概略横断断
面図である。
【図5】 円筒状シャンク部及び楕円先端部を有するパンチを楔体を有する
リテーナブロックに保持された状態で示す底面図である。
【図6】 図5における6−6線で切断し矢印方向から見た側方断面図であ
り、パンチを着脱可能に固定する第1実施形態として、パンチの鉛直中心線に対
して角度θで傾斜する楔面を有する楔体を示す図である。
【図7】 図6と同様の側方断面図であるが、パンチを着脱可能に固定する
第2実施形態として、角度θで傾斜する楔面を有する楔体を示す図である。
【図8】 図6,7と同様の側方断面図であるが、パンチの鉛直中心線に対
して鈍角αで傾斜する楔面を有する楔体によって保持されたパンチを着脱可能に
固定するための第3実施形態を示す図である。
【図9】 図8と同様の側方断面図であるが、パンチを着脱可能に固定する
第4実施形態として、鈍角αで傾斜する楔面を有する楔体を示す図である。
【図10】 図6と同様の側方断面図であるが、パンチを着脱可能に固定す
るための第5実施形態の楔体を示す図であり、楔体のツール当接面はパンチの鉛
直中心線に対して鈍角αをなし、楔体においてリテーナブロックのキャビティ壁
面に接する反対面は鉛直となっている。
【図11】 図6,8と同様の側方断面図であるが、パンチを着脱可能に固
定するための第6実施形態を示す図であり、対向する楔面は反対方向に傾斜し、
一方が鈍角αをなし、他方が角度θで傾斜している。
【図12】 共通のリテーナブロックとバックプレートとを有するパンチア
ッセンブリにおける複数のパンチ示す底面図であり、アッセンブリにおいて各非
円形シャンク部は、楔体のシャンク当接面に対して非回転状態で支持され、かつ
シャンク部は、先端部と同一の任意の非円形断面形状で一体形成されている。
【図13】 6角形パンチがシャンク部と先端部とで共通の断面形状を有し
ていることを示す斜視図である。
【図14】 楕円断面パンチと6角形断面パンチとからなる一対のパンチの
ための型ブッシュアッセンブリにおける一対の型ブッシュを示す平面図である。
【図15】 図14における15−15線で切断し矢印方向から見た側方断
面図であり、パンチの鉛直中心線に対して角度θで傾斜する楔面を有する楔体に
よって保持された円筒状型ブッシュを示す図である。
【図16】 共通のリテーナブロック内に配置された一対の同一パンチを示
す底面図であり、一方のパンチは、鉛直円弧状ツール当接面を有する円錐台状楔
体によって固定され、他方のパンチは、平坦楔傾斜面と、一方がツール係合面を
構成する2つの円弧状鉛直面と、3つの平坦鉛直面とを有する楔体によって固定
されている。
【符号の説明】
10,30,52,66,75,85,95,100,110,120 リテ
ーナブロック 12 バックプレート 20,101,102,103,104 パンチ(ツール) 22 円筒状シャンク部 24 (ツール)先端部 31,51,61,71,81,91,107,108,110,121,1
30 楔体 32,56,67,76,85,96 ツール当接面 36,64,65,77,86,95,97 傾斜面 40 ツール・楔体受容キャビティ 42 貫通ボア 43,53,63,73,125 アレンボルト(締結手段) 105,106 型ブッシュ(ツール)

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直方向に延在するツール・楔体受容キャビティを有するリ
    テーナブロックと; 前記ツール・楔体受容キャビティに緊密に受容されるように構成された上部と
    、下部と、を有するツールと; 前記キャビティ内に配置され、鉛直に対して鋭角をなして傾斜する少なくとも
    1つの楔面と、ツール当接面と、を有する楔手段と; 前記楔手段と協働して前記上部を前記ツール・楔体受容キャビティ内に着脱可
    能状態でロックする締結手段と;を組合せて構成されたツール構造体。
  2. 【請求項2】 前記手段は、下向き鋭角をなして傾斜する少なくとも1つの
    楔面を備えていることを特徴とする請求項1に記載のツール構造体。
  3. 【請求項3】 前記手段は、上向き鋭角をなして傾斜する少なくとも1つの
    楔面を備えていることを特徴とする請求項1に記載のツール構造体。
  4. 【請求項4】 前記手段は、下向き鋭角をなして傾斜する第1楔面と、上向
    き鋭角をなして傾斜する第2楔面と、を備えていることを特徴とする請求項1に
    記載のツール構造体。
  5. 【請求項5】 前記上部は非円形であり、かつ前記キャビティ内に非回転状
    態でロックされていることを特徴とする請求項1に記載のツール構造体。
  6. 【請求項6】 前記ツールの前記上部すなわちシャンク部は非円形であり、
    前記下部すなわち先端部は、前記シャンク部と同じか、あるいは異なる非円形で
    あることを特徴とする請求項1に記載のツール構造体。
  7. 【請求項7】 前記ツールは、パンチリテーナに固定されたパンチ、及び型
    リテーナブロックに固定された型ブッシュから選択され、前記型リテーナブロッ
    クは、その上面でウェブ材料またはウェブ素材を支持するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のツール構造体。
  8. 【請求項8】 前記型ブッシュは、先端部受容貫通孔を形成する第1上面を
    備え、前記楔体は第2上面を備え、前記第1上面及び第2上面の各々は、前記リ
    テーナブロックの上面の上方に実質的に延在していないことを特徴とする請求項
    7に記載のツール構造体。
  9. 【請求項9】 前記リテーナブロックに固定できるように構成されたバック
    プレートを備え、該バックプレートは、パンチプレス機の型保持部に固定できる
    ように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のツール構造体。
  10. 【請求項10】 前記手段は、下向き鋭角をなして傾斜する少なくとも1つ
    の楔面を備えていることを特徴とする請求項9に記載のツール構造体。
  11. 【請求項11】 前記手段は、上向き鋭角をなして傾斜する少なくとも1つ
    の楔面を備えていることを特徴とする請求項9に記載のツール構造体。
  12. 【請求項12】 前記手段は、下向き鋭角をなして傾斜する第1楔面と、上
    向き鋭角をなして傾斜する第2楔面と、を備えていることを特徴とする請求項9
    に記載のツール構造体。
  13. 【請求項13】 前記上部は非円形であり、かつ前記キャビティ内に非回転
    状態でロックされていることを特徴とする請求項9に記載のツール構造体。
  14. 【請求項14】 前記ツールの前記上部すなわちシャンク部は非円形であり
    、前記下部すなわち先端部は、前記シャンク部と同じか、あるいは異なる非円形
    であることを特徴とする請求項9に記載のツール構造体。
  15. 【請求項15】 前記締結手段は、前記パックプレートにねじ込まれて固定
    されるボルトであることを特徴とする請求項9に記載のツール構造体。
  16. 【請求項16】 パンチ、成形ツール、または型ブッシュのようなツールを
    リテーナブロック内に固定するための方法であって、 前記リテーナブロック内に鉛直方向に延在するツール・楔体キャビティを形成
    する段階と; 少なくとも1つの傾斜面とツール当接面とを備えかつ前記ツール・楔体キャビ
    ティ内に挿入できるように構成された楔体を形成する段階と; 前記楔体にツール当接面と、リテーナブロック当接傾斜面に対応した傾斜楔面
    と、を形成する段階と; 前記楔体と前記リテーナブロックとを組立ててツールキャビティを形成する段
    階と; 前記ツールが緊密に受容されかつ前記ツール当接面に対してスライド可能であ
    るように、前記ツールキャビティ内に前記ツールを挿入する段階と; 前記ツール当接面と前記ツールとの間に相対変位を与えながら前記楔体を固定
    して前記ツールを着脱可能状態でロックする段階と;を含むことを特徴とする方
    法。
  17. 【請求項17】 前記傾斜楔面を前記キャビティの他の面に対して所定精度
    で機械加工する段階を含み、前記傾斜楔面は、前記ツール当接面の反対側に位置
    していることを特徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記楔体を前記リテーナブロック内にねじ固定することを
    特徴とする請求項16に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記楔体を、前記リテーナブロックのためのバックプレー
    トに螺合するボルトによって固定することを特徴とする請求項18に記載の方法
  20. 【請求項20】 前記楔体を、前記リテーナブロックに螺合するボルトによ
    って固定することを特徴とする請求項18に記載の方法。
  21. 【請求項21】 パンチ、成形ツール、または型ブッシュのようなツールを
    形成するのに適したワークピースから、鉛直に対して傾斜した傾斜面を有する楔
    体と、対応する当接傾斜面を有するリテーナブロックと、を形成する方法であっ
    て、 前記ワークピースを移動するワイヤ放電加工装置内に配置する段階と; 1つの傾斜面を有する前記楔体の平面図形状に対応した所定の外形に従って切
    断を行うように前記加工装置をプログラムする段階と; 前記ワークピースをワイヤ電極によって切断して前記楔体を形成する段階と;
    を含むことを特徴とする方法。
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