JP2003522335A - 10倍の倍率をもつ顕微鏡接眼レンズ - Google Patents

10倍の倍率をもつ顕微鏡接眼レンズ

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JP2003522335A
JP2003522335A JP2000518301A JP2000518301A JP2003522335A JP 2003522335 A JP2003522335 A JP 2003522335A JP 2000518301 A JP2000518301 A JP 2000518301A JP 2000518301 A JP2000518301 A JP 2000518301A JP 2003522335 A JP2003522335 A JP 2003522335A
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radius
field lens
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クラウス ヘルマンス
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ライカ マイクロシステムス ヴェツラー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
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Abstract

(57)【要約】 低下させられた目標非点収差をもつ顕微鏡補償光学系のために、視野絞りの手前に特別な視野レンズを備え且つこの視野絞りの後方のアイレンズ部にネガティブレンズを備える、倍率10倍、視野数SFZ≦25、及び0.014≦SP≦0.021のペッツヴァール和SPをもつ顕微鏡接眼レンズが与えられる。本発明に係る視野レンズは、0.95≦beta'≦1.05の視野レンズファクターbeta'をもつ単一の、ポジティブに屈折させる、視野絞りに向かって凸面の、厚いメニスカスの形で構成されている。ディオプトリー調整のために、アイレンズ部が視野絞りに対して相対的に移動させられ得る。視野レンズの特有の有利な構成並びに顕微鏡接眼レンズの実施例がそれらの構造データを伴って記載される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、請求項1の上位概念部分に記載の倍率10倍の顕微鏡接眼レンズに
関する。
【0002】 顕微鏡用の簡単な接眼レンズは、正の屈折力(positive Brechkraft)をもつ複
数のレンズないし複合レンズ(接合されたレンズ要素、Kittglieder)からなる。
かなりの数のものが、視野絞りの結像あるいはアイレンズ(対眼レンズ)の直径
によい影響を及ぼすために、付加的に、正の屈折力をもつ視野レンズ(Feldlinse
)をもっている。接眼レンズの像面湾曲(像面のそり、Bildfeldwoelbung)の方
向及び曲率は、当該接眼レンズのペッツヴァール和(Petzvalsumme)SPによって量
的に記述される。その際、 SP=f/n (f=接眼レンズの焦点距離;n=中央の屈折率) である。それはそのような接眼レンズでは正であり且つ大きく、その結果、修正
された非点収差(Astigmatismus)の場合に像面湾曲が同様に大きい。
【0003】 顕微鏡にて観察者に平らにされた像を提供するために、マイクロ対物レンズ(
顕微鏡対物レンズ、Mikroobjektiv)は接眼レンズの像面湾曲とは正反対の像面
湾曲を有さねばならない。そのために、顕微鏡の収差補正(Bildfehlerkorrektur
)の際に互いに調和させられた非点収差をもつマイクロ対物レンズと接眼レンズ
とが組み合わされる補償モデル(補正モデル)で働くことが知られている。その
ような補償モデルは、"Jahrbuch fuer Optik"、 1977年度刊、95〜127頁の
W. Kleinの論文に記載されている。その際、非点収差は、互いに対応配置された
いわゆる補償マイクロ対物レンズ(Kompensations-Mikroobjektive)及びいわゆる
補償接眼レンズ(Kompensations-Okulare)のところでは完全に補正(修正)され
ず、そのときどきに決められた値に調整される。非点収差のこのそのときどきに
調整される値は、以下では目標非点収差と呼ばれる。補償マイクロ対物レンズは
、その目標非点収差に基づいて中間像における像面湾曲を生み出す。当該像面湾
曲は、対応させられた補償接眼レンズによってその目標非点収差に基づいて除か
れる(平らにされる)。そのために、補償接眼レンズの目標非点収差は、補償マ
イクロ対物レンズの目標非点収差に対して値に関して等しく且つ逆の符号をもつ
ようにセットされる。
【0004】 本発明は補償光学系(補償レンズ部分、Kompensationsoptik)に関するもので
あるが、以下では、簡単化して、補償接眼レンズが接眼レンズと呼ばれ、補償マ
イクロ対物レンズがマイクロ対物レンズと呼ばれる。
【0005】 当該マイクロ対物レンズへの要求(例えば、同時に高い紫外線(UV)透過率であ
る場合のスペクトルの可視/紫外(VIS/UV)領域におけるさらによりよい補正、さ
らによりよいアポクロマート補正(色消し補正、apochromatische Korrektion)
、さらにより大きい自由な作業間隔等)は恒常的に高められているので、そのよ
うなマイクロ対物レンズを技術的に且つ経済的に具現することがつねにより困難
になる。
【0006】 そのような新しい高度に補正されたマイクロ対物レンズをつくるために、それ
らの目標非点収差は、これまでの通例の値の半分に定められねばならなかった。
それゆえ、補償の維持のために、当該新しいマイクロ対物レンズの新しい半分に
された目標非点収差に対する正反対の等しい値に対応して、目標非点収差及び目
標像面湾曲を半分にしたものをもつ接眼レンズも必要である。
【0007】 これらの接眼レンズは、これまでの接眼レンズに比べてより小さい目標非点収
差に対応して、きわめて小さいペッツヴァール和SPによって際立たなければなら
ない。ペッツヴァール和の実際の大きさは、許容される残余収差(Restbildfehle
r)の質に依存する。10倍の倍率及び視野数(Sehfeldzahl)SFZ=25をもつ高度
に補正された接眼レンズについて、目標非点収差の要求される新しい値をなしと
げるために、例えばペッツヴァール和SPが約0.015の値になる必要がある。
そのとき、収差は、高度に補正されたマイクロ対物レンズに対応して局限されて
(狭く)しか許容されない。無限に適応させられた眼の場合には、アイレンズは
0ディオプトリーに調整される。アイレンズのこの調整について、接眼レンズの
外側寸法に基づいて小さい眼の広がり位置に関しても鏡胴への両眼観察(binokul
arer Einblick)を保証するために、最大限光が通るいわゆる自由レンズ直径が3
0mmを上まわってはならない。
【0008】 視野レンズといわゆるアイレンズ部(Augenlinsenteil)における、すなわち眼
と接眼レンズにおける実際の中間像との間のレンズ群における強く屈折させるネ
ガティブレンズ(負のレンズ)とによって際立つ小さいペッツヴァール和をもつ
接眼レンズは従来技術に属する。次にそのような接眼レンズが言及され、(相応
の換算に従って)存在する補償システムで使用可能かどうか調べられる。
【0009】 そこで、US5,255,121においてそのような接眼レンズが挙げられて
いる。当該接眼レンズは、0.015よりも大きいペッツヴァール和をもってい
る。しかしながら、コマ収差(Koma)、ゾーン非点収差(Zonenastigmatismus)、瞳
差(Pupillendifferenz)及び歪曲収差(Verzeichnungen)(>3%)も獲得しよう
とされる範囲から落ちることが不都合である。それは、視野レンズファクターbe
ta'=1.053を備える視野レンズ部としての二つの単レンズ(Einzellinsen)
をもつ。それは全部で七つのレンズを必要とする。それらのレンズが当該接眼レ
ンズを高価にする。自由レンズ直径が視野数SFZ=25にスケールされると、そ
れは30mmより大きい。
【0010】 US3,867,018の接眼レンズは、六つのレンズをもつ。そのうちの薄
い、平凸レンズを視野レンズファクターbeta'=0.767をもつ視野レンズと
してもつ。ペッツヴァール和は、0.007で、手に入れようとされる補償光学
系のためには小さすぎる。また、コマ収差及び非点収差のある歪曲収差(astigma
tische Verzeichnung)が非常に大きい。全く同様に瞳の縦色収差(軸上色収差、
Farblaengsfehler)が非常に大きい。それに加えて、自由レンズ直径が、視野数
SFZ=25にスケールされて、30mmよりも大きい。
【0011】 DE 39 25 246 C2では、実施形態において、視野レンズファクターbeta'=1.
047をもつ接合剤で固定された視野レンズ要素を備える接眼レンズが与えられ
ている。それは六つだけのレンズからなる。強いコマ収差、大きすぎる瞳差、及
び3%を越える歪曲収差をもつ悪い像補正が不都合である。自由レンズ直径は、
視野数SFZ=25にスケールされて、明らかに30mmより大きい。それに加え
て、この視野数に対するペッツヴァール和が手に入れようとされる値0.015
よりも大きい。
【0012】 JP 07063996 Aには、以下のような接眼レンズが記載されている。すなわち、
当該接眼レンズにおいて、ネガティブレンズがアイレンズ部における二番目の位
置に配置されている。当該ネガティブレンズは、負の屈折力をもつ複合レンズと
して、選択により別のそれに加えて置かれたネガティブレンズを伴ってあるいは
伴わずに、具現される。視野レンズは、マイクロ対物レンズに対して凸面である
メニスカス(三日月形凹凸レンズ、Meniskus)の形での複合レンズである。視野
レンズファクターは0.996に等しい。当該接眼レンズは、良好に補正されて
おり、且つ自由レンズ直径が30mmより小さい値になる。しかしながら、その
ペッツヴァール和は0.019に等しい。それに加えて、それは七つないし八つ
のレンズを必要とする。このことは、当該接眼レンズを高価にする。
【0013】 大部分の言及された接眼レンズは、小さいペッツヴァール和を有するが、しか
し、存在する補償システムへの特別な要求に適合しない。それに加えて、それら
は、それらの結像性能(Abbildungsleistung)についての不足を有する。あるいは
、あまりにも多いレンズによって実現される。ないしは、結像性能についての不
足を有し且つあまりにも多いレンズによって実現される。また、自由レンズ直径
がたいていの周知の接眼レンズ場合には大きすぎる。
【0014】 それゆえ、本発明の課題は、与えられた補償光学系への使用に適している、ア
イレンズ部にネガティブレンズを備え且つ付加的な視野レンズを備える倍率10
倍の接眼レンズを提供することである。そのために、それは、全ての収差のきわ
めて良好な補正と同時に非常に小さいペッツヴァール和SPによって際立つ必要が
ある。それは、コストの理由から多くても六つのレンズしか必要としないべきで
ある。10倍の倍率及び視野数SFZ=25をもつ接眼レンズに関して、ペッツヴ
ァール和は、前記補償光学系についての目標非点収差の要求される値を成し遂げ
るために、可能な限り精確に0.015の値になる必要がある。当該接眼レンズ
は、眼鏡をかけた人にも好適であることが必要である。つまり相応のディオプト
リー調整を可能にする必要がある。それに加えて、光が通る自由レンズ直径が(
0ジオプトリーへのアイレンズの調整の際に)最大30mmである必要がある。
そのときだけ、接眼レンズの外側寸法(Aussenabmessungen)が、接眼レンズを狭
い眼の広がり(眼の幅、Augenweiten)に対しても調整可能であるようにするの
に十分に小さい。
【0015】 この課題は、請求項1に記載された構成要件によって解決される。本発明の有
利な別の構成が下位の請求項の対象である。
【0016】 10倍の倍率と視野数SFZ≦25とをもつ顕微鏡接眼レンズが提供される。当
該顕微鏡接眼レンズでは、光方向において視野絞りの手前に、正の屈折力をもつ
視野絞りの方に凸面の厚い単一のメニスカスの形での0.95と1.05との間
の視野レンズファクターbeta'をもつ視野レンズが配置されている。眼の側では
、視野絞りに、光方向において第一のレンズとしてネガティブレンズを有し且つ
ディオプトリー調整のために視野絞りに対して相対的に移動させられ得るアイレ
ンズ部が続く。前もって与えられた補償システムに対応して、ペッツヴァール和
SPが0.014と0.021との間の値になる。それは、アイレンズ部の前記ネ
ガティブレンズによってそのときどきに必要な値に調整される。
【0017】 収差、すなわち非点収差、歪曲収差、及び瞳の球面収差(Oeffnungsfehler)は
、アイレンズ部において密接に互いに結び付けられている。したがって、アイレ
ンズ部におけるベンディング(Durchbiegung)あるいは屈折力分布(Brechkraftver
teilung)は、これらの収差の互いに対しての関係に大きな影響をもたない。すな
わち、三つの収差すべてを同時に所望の値に補正することはできない。
【0018】 視野絞りの他方の側にある視野レンズにおいて、前記の三つの収差がアイレン
ズ部においてとは異なる互いに対する関係をもつ。それゆえ、視野レンズとアイ
レンズ部との間で当該収差の割合(割り当て分)のバランスをとることによって
、非点収差、歪曲収差、及び瞳差の累積欠陥(Summenfehler)が所望の値に調整さ
れ得る。
【0019】 この収差相殺の場合には、視野レンズのベンディングは、視野レンズの入射バ
ックフォーカス(入口バックフォーカス、Eingangsschnittweite)sについて2
0mmと23mmとの間の値が設定され且つマイクロ対物レンズの実際の中間像
からの接眼レンズの入射瞳(入口瞳、Eingangspupille)の距離について250
mmと700mmとの間の値が設定され且つ視野レンズの非点収差についてのサ
イデル和SAが0.0092と0.0104との間にあるときにとりわけ有利であ
る。
【0020】 本発明に係る接眼レンズの有利な実施形態では、視野レンズの入射バックフォ
ーカスsがs=21.46mmで設定されており、且つ当該接眼レンズの入射瞳
とマイクロ対物レンズの実際の中間像との間の距離が360mmで設定されてい
る。当該視野レンズの非点収差についてのサイデル和SAはSA=0.0098の値
である。
【0021】 視野レンズファクターbeta'の選択が特別な意味をもつ。beta'<1の場合には
、アイレンズ部の焦点距離について、f’(AL)<25mmである。しかしなが
ら、このことは、すでに0ディオプトリーへの調整のために接眼レンズ筒にきわ
めて近くにある緊張させられた(限界的な)アイレンズ部を与える。それによっ
て、要求されるディオプトリー調整が片側だけに制限される。
【0022】 beta'>1の場合には、アイレンズ部の焦点距離がより大きい。ただし、拡大
された中間像の結果、光線束がアイレンズ部を通ってより高くも進み、且つそれ
ゆえより強い、望ましくない収差をこうむる。
【0023】 それゆえ、視野レンズファクターについてもっとも好都合な値は、±5%のず
れ(誤差)でのbeta'≒1である。アイレンズに向かって凸面である厚いメニス
カスとしての視野レンズの実施は、像持ち上げ(Bildhebung)(すなわち、アイレ
ンズ部が接眼レンズ筒からさらに離れること)をもたらし、上述の三つのクリテ
ィカルな(臨界的な、決定的な)収差についての適切な関係をもつ。
【0024】 かなりの数の顕微鏡による試験では、観察された像にスケール(目盛り、Mass
einteilung)を与えるために、レチクル(グラティキュール、十字線、クロスラ
イングリッド、Strichplatten)が視野絞りの場所に組み込まれる。この応用のた
めに、視野レンズファクターが厳密にbeta'=1であるととりわけ有利であると
明らかになる。それによって、当該視野レンズによる実際の中間像が、視野レン
ズのない場合に生じたであろう中間像と全く同じ大きさである。そこから、視野
レンズなしの接眼レンズにおいて使用されるものと同一のレチクルが使用され得
るという利点が生じる。
【0025】 接眼レンズの有利な実施形態では、中間像シフトの寸法(=視野レンズがある
場合の中間像とない場合の中間像との間隔)が、4mmよりも大きい。そのとき
、視野絞りとアイレンズ部との間の空隙の約4mmだけの変化によってディオプ
トリー調整が±6ディオプトリーまで可能である。
【0026】 本発明に係る接眼レンズは、好適に補正されており、且つ前記補償システムの
ために必要な理想的な接線のイメージシェル(像殻、Bildschale)をきわめて精
確に実現する。それはコマ収差をもたず、好都合な瞳差をもっており、わずかな
歪曲収差(3%未満)しか有さない。
【0027】 下位の請求項は、視野レンズの本発明に係る形態及び本発明に係る接眼レンズ
の二つの特別な形態をそれらの構造データをともなって記載する。当該視野レン
ズがさまざまな接眼レンズにおいてユニバーサル(普遍的)に利用できることが
明らかになる。顕微鏡使用に用いない接眼レンズにおけるそれの利用さえも可能
である。
【0028】 視野レンズの特別の実施形態が、請求項5に述べられている。それは、それの
前側の面、すなわち光入射面(光入口面)にて第一の半径r=34.1960
mmをもっており、それの後ろ側の面、すなわち光射出面(光出口面)にて第二
の半径r=31.1010mmをもっている。これらの両方の半径r及びr によって記述されるメニスカスのレンズ厚さdは、d=7.3000mm
である。使用されるガラスは、屈折率ne1=1.812653及びアッベ数ν e1 =25.19を特徴とする。
【0029】 下位の請求項において述べられる接眼レンズの両方の特別な形態を、以下に二
つの図式的な図をもとにして詳細に説明する。 図1は、請求項7に記載の視野数SFZ=25をもつ本発明に係る接眼レンズのレ
ンズ断面図を示し、 図2は、請求項8に記載の視野数SFZ=22をもつ本発明に係る接眼レンズのレ
ンズ断面図を示す。
【0030】 図1において、10倍の倍率と視野数SFZ=25とをもつ接眼レンズの光軸1
に沿って光方向において最初に入射瞳(入口瞳、Eintrittspupille)2が描かれ
ている。短縮されて描かれた空隙lの後に第一のレンズLが続く。このレン
ズは、視野レンズとして厚さdの厚いメニスカスの形での構成されている。半
径rを備えるそれの手前側の面及び半径rを備えるそれの後ろ側の面は、空
隙lをおいて後に続いて配置されている視野絞り3に向かって凸面である。
【0031】 視野絞り3の平面に、視野レンズLによって生み出される中間像4が位置す
る。比較のために、視野レンズLがないときに生み出されるであろう(ここで
は不図示の)マイクロ対物レンズの中間像5が描かれている。同様に、これらの
両方の中間像4、5の間の像シフト(像のずれ、像移動)6が示されている。当
該像シフトは、この例では4mmよりも大きい値である。
【0032】 視野レンズLの入射バックフォーカスsはs=21.46mmであり、マイ
クロ対物レンズの実際の移動させられていない中間像(実中間像)5からの接眼
レンズの入射瞳2の距離は360mmの値をもつ。視野レンズLの非点収差に
ついてのサイデル和SAは、SA=0.0098の値になる。視野レンズLは、と
りわけ有利な視野レンズファクターbeta'=1をもっている。すなわち、移動さ
せられていない実際の(現実の)中間像5と視野レンズLによって移動させら
れた実際の中間像4とは等しい大きさである。それによって、視野絞り3の平面
において、視野レンズなしの接眼レンズにおいて使用されるものと同一のレチク
ルが使用され得る。
【0033】 視野絞り3の後に、空隙lをおいて、厚さd、手前側の半径r及び後ろ
側の半径rを備える両凹のネガティブレンズLが続く。次に、空隙lをお
いて、厚さdの凹・凸・ポジティブレンズLが配置されている。それの手前
側の凹面は半径rを有し且つそれの後ろ側の凸面は半径rを有する。小さい
空隙lの後に、厚さdで手前側の半径r及び後ろ側の半径rをもつ厚い
両凸のポジティブレンズ(正のレンズ)Lが続く。
【0034】 ひき続いての小さい空隙lの後に、まず第一に光が通過するレンズLと後
に続いて接合剤で固定されたレンズLとからなる正の屈折力を備える複合レン
ズ(Kittglied)KGが続く。レンズLは、厚さd、手前側の半径r、並び
に後ろ側の半径r10をもっている。後ろ側の半径r10は、同時に、後に続い
てはり合わされた厚さdのレンズLの手前側の半径である。それの後ろ側の
面は、半径r11で射出瞳(出口瞳、Austrittspupille)7に向かって凹面であ
る。当該射出瞳は、複合レンズKGの後ろに空隙lをおいて位置している。射
出瞳7の平面には象徴的に観察者の眼8が描かれている。接眼レンズを通る周辺
光線(Randstrahlen)の光路が図式的に描かれている。最大の光束横断面の箇所に
おける必要な自由直径は、30mmより小さい値になる。
【0035】 レンズ群L,L,L並びにレンズL及びLからなる複合レンズKG
が、共同してアイレンズ部ALを形成する。その際、レンズLは、ペッツヴァ
ール和を所望の範囲に低下させる必要な強いネガティブレンズである。
【0036】 視野レンズLは、マイクロ対物レンズから来る軽度に発散性の主光線を収束
性のものに変える。この収束性にされた主光線を、アイレンズ部ALの、後続の
ネガティブレンズLが再び広げる。しかし、視野レンズLがない場合ほど大
きくは広げない。それに続くポジティブレンズL、LとL及びLからな
る複合レンズとが、この主光線をそれぞれ穏やかに(従って小さい収差しかとも
なわずに)収束させる。複合レンズKGは、光線を、観察者の眼8がそれを知覚
する射出瞳7の平面に結像する。
【0037】 視野レンズLの収差とアイレンズ部ALの収差とのバランスをとることによ
って、本発明に係る接眼レンズは良好な像補正(像修正、Bildkorrektur)を提
供する。それのペッツヴァール和SPは、SP=0.015の値であり、従って、視
野数SFZ=25の場合に、予め与えられた補償モデルに関して理想的である。視
野絞り3とアイレンズ部ALとの間の空隙lが4mmまでだけ変えられ得るこ
とによって、ディオプトリー調整が±6ディオプトリーまで可能である。 当該接眼レンズの厳密な構造データは、請求項7に表形式で記載されている。
視野レンズLとしては、請求項5に記載のものが使用される。
【0038】 図2には、10倍の倍率と視野数SFZ=22とをもつ接眼レンズが描かれてい
る。当該接眼レンズの構造は、視野絞り3までは、図1に示す接眼レンズ(SFZ
=25)の場合と同一である。すなわち、光軸1に沿って、光方向において最初
に接眼レンズの入射瞳2が描かれている。短縮されて描かれた空隙lの後に、
図1からすでに知られた視野レンズLが続く。当該視野レンズは、厚さd
厚いメニスカスの形で構成されている。半径rをもつそれの手前側の面及び半
径rをもつそれの後ろ側の面は、空隙lをおいてあとに続いて配置されてい
る視野絞り3に向かって凸面である。
【0039】 視野絞り3の平面に、視野レンズLによって生み出された中間像4が位置す
る。比較のために、(ここでは不図示の)マイクロ対物レンズの中間像5が描か
れている。この中間像は、視野レンズLがない場合に生み出されたであろう。
これらの両方の中間像4、5の間の像シフト6の度合いは同じに描かれており、
4mmよりも大きい値である。
【0040】 視野レンズLの入射バックフォーカスsは、s=21.46mmであり、マ
イクロ対物レンズの実際のずらされていない中間像5からの接眼レンズの入射瞳
2の距離は360mmの値をもつ。視野レンズLの非点収差についてのサイデ
ル和SAは、SA=0.0098の値になる。視野レンズLは、とりわけ有利な視
野レンズファクターbeta'=1をもっている。すなわち、ずらされていない実際
の中間像(実中間像)5と視野レンズLによってずらされた実際の中間像(実
中間像)4とが等しい大きさである。それによって、視野絞り3の平面に、視野
レンズなしの接眼レンズにおいて使用されるものと同一のレチクルが使用され得
る。
【0041】 しかしながら、視野絞り3の後では、図2に示されているものは図1に示され
ているものと違う。視野絞り3の後に、空隙l'をおいて強いネガティブレン
ズとして手前側の半径r'及び後ろ側の半径r'をもつ厚さd'の凸・凹・
レンズL'がつづく。その後ろにすぐ接して、厚さd'をもつポジティブレン
ズL'が配置されている。半径r'をもつ当該ポジティブレンズの手前側の面
は平らな面であり、後ろ側の面は半径r'をもつ凸面である。
【0042】 短い空隙l'の後に、まず第一に光りが通過するレンズL'とあとに続いて
それと接合剤で固定されたレンズL'とからなる正の屈折力をもつ複合レンズ
KG'がつづく。複合レンズKG'の後に空隙l'をおいて射出瞳7が続く。当
該射出瞳の平面には、観察者の眼8が象徴的に描かれている。接眼レンズを通る
周辺光線の光路が図式的に示されている。最大の光束横断面の箇所における必要
な自由直径は30mmよりも小さい値になる。
【0043】 レンズL'の手前側の面は、半径r'で視野絞り3に向かって凸面である。
それの後ろ側の接合された面は、半径r'で射出瞳7に向かって凸面である。
レンズL'と接合されたレンズL'の第一の面は、レンズL'の後ろ側の面
と同一の半径r'をもっている。レンズL'の後ろ側の面は、きわめて平らに
半径r'をもって射出瞳7に向かって凸面である。
【0044】 レンズ群L'、L'、並びにL'及びL'からなる複合レンズKG'が、
共同してアイレンズ部AL'を形成する。その際、レンズL'は強いネガティブ
レンズであり、当該レンズによって接眼レンズのペッツヴァール和が所望の値に
調整され得る。
【0045】 視野レンズLは、マイクロ対物レンズから来る軽度に発散性の主光線を再び
収束性にする。あとに続くアイレンズ部AL'のネガティブレンズL'がそれを
再び広げる。しかし、視野レンズLがない場合ほど大きくは広げない。次のポ
ジティブレンズL'とレンズL'及びL'からなる複合レンズKG'とが、当
該主光線をそれぞれ弱い程度に収束させる。それによって、非常に小さい収差し
か発生しない。複合レンズKG'によって、光線が射出瞳7の平面(当該平面に
おいてそれを観察者の眼8が知覚する)に結像させられる。
【0046】 視野レンズLの収差とアイレンズ部AL'の収差とが、本発明に係る接眼レ
ンズが良好な像補正を備えているように釣り合いをとられている。それのペッツ
ヴァール和SPは、SP=0.021の値になり、従って(視野数SFZ=22の場合
に)前記存在する補償モデルのために理想的である。4mmまでだけ視野絞り3
とアイレンズ部AL'との間の空隙l'を変えることによって、±6ディオプト
リーまでのディオプトリー調整が可能である。 この例で説明された接眼レンズの厳密な構造データは、請求項8に表形式で記
載されている。使用される視野レンズLは請求項5に記載のものである。
【0047】 両方の実施例は、アイレンズ部の構造が基本的に異なる場合にも同一の視野レ
ンズが使用され得ることを明らかにする。それゆえ、光路におけるそれの位置決
定及びそれの原理的な造形が本発明の本質をなすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項7に記載の視野数SFZ=25をもつ本発明に係る接眼レンズのレンズ断
面図である。
【図2】 請求項8に記載の視野数SFZ=22をもつ本発明に係る接眼レンズのレンズ断
面図である。
【符号の説明】
1 光軸、ないし中心光線 2 接眼レンズの入射瞳 3 視野絞り 4 視野レンズLによってシフトさせられた中間像 5 視野レンズLがないときの直接にマイクロ対物レンズによる中間像 6 視野レンズLによる像シフト 7 射出瞳 8 観察者の眼 s 視野レンズLの入射バックフォーカス L 前側半径r、後側半径rを有する厚さdの視野レンズ L 前側半径r、後側半径rを有する厚さdのネガティブレンズ L 前側半径r、後側半径rを有する厚さdの第三のレンズ L 前側半径r、後側半径rを有する厚さdの第四のレンズ L 前側半径r、後側半径r10を有する厚さdの第五のレンズ L 前側半径r10、後側半径r11を有する厚さdの第六のレンズ KG LとLとからなる複合レンズ AL L〜Lからなるアイレンズ部 L' 前側半径r'、後側半径r'を有する厚さd'の視野レンズ L' 前側半径r'、後側半径r'を有する厚さd'のネガティブレ
ンズ L' 前側半径r'、後側半径r'を有する厚さd'の第三のレンズ L' 前側半径r'、後側半径r'を有する厚さd'の第四のレンズ L' 前側半径r8'、後側半径r9'を有する厚さd'の第五のレンズ KG' L4'とL5'とからなる複合レンズ AL' L'〜L5'からなるアイレンズ部
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年10月8日(1999.10.8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の名称】 10倍の倍率をもつ顕微鏡接眼レンズ
【特許請求の範囲】
【表1】 ここで、r=手前側の面(=光入口面)の半径 r=後ろ側の面(=光出口面)の半径 を有することを特徴とする、請求項1に記載の顕微鏡接眼レンズ。
【表2】 を特徴とする、視野数SFZ=25をもつ上記請求項のいずれか一項に記載の顕微
鏡接眼レンズ。
【表3】 を特徴とする、視野数SFZ=22をもつ上記請求項のいずれか一項に記載の顕微
鏡接眼レンズ。
【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、請求項1の上位概念部分に記載の倍率10倍の顕微鏡接眼レンズに
関する。
【0002】 顕微鏡用の簡単な接眼レンズは、正の屈折力(positive Brechkraft)をもつ複
数のレンズないし複合レンズ(接合されたレンズ要素、Kittglieder)からなる。
かなりの数のものが、視野絞りの結像あるいはアイレンズ(対眼レンズ)の直径
によい影響を及ぼすために、付加的に、正の屈折力をもつ視野レンズ(Feldlinse
)をもっている。接眼レンズの像面湾曲(像面のそり、Bildfeldwoelbung)の方
向及び曲率は、当該接眼レンズのペッツヴァール和(Petzvalsumme)SPによって量
的に記述される。その際、 SP=f/n (f=接眼レンズの焦点距離;n=中央の屈折率) である。それはそのような接眼レンズでは正であり且つ大きく、その結果、修正
された非点収差(Astigmatismus)の場合に像面湾曲が同様に大きい。
【0003】 顕微鏡にて観察者に平らにされた像を提供するために、マイクロ対物レンズ(
顕微鏡対物レンズ、Mikroobjektiv)は接眼レンズの像面湾曲とは正反対の像面
湾曲を有さねばならない。そのために、顕微鏡の収差補正(Bildfehlerkorrektur
)の際に互いに調和させられた非点収差をもつマイクロ対物レンズと接眼レンズ
とが組み合わされる補償モデル(補正モデル)で働くことが知られている。その
ような補償モデルは、"Jahrbuch fuer Optik"、 1977年度刊、95〜127頁の
W. Kleinの論文に記載されている。その際、非点収差は、互いに対応配置された
いわゆる補償マイクロ対物レンズ(Kompensations-Mikroobjektive)及びいわゆる
補償接眼レンズ(Kompensations-Okulare)のところでは完全に補正(修正)され
ず、そのときどきに決められた値に調整される。非点収差のこのそのときどきに
調整される値は、以下では目標非点収差と呼ばれる。補償マイクロ対物レンズは
、その目標非点収差に基づいて中間像における像面湾曲を生み出す。当該像面湾
曲は、対応させられた補償接眼レンズによってその目標非点収差に基づいて除か
れる(平らにされる)。そのために、補償接眼レンズの目標非点収差は、補償マ
イクロ対物レンズの目標非点収差に対して値に関して等しく且つ逆の符号をもつ
ようにセットされる。
【0004】 本発明は補償光学系(補償レンズ部分、Kompensationsoptik)に関するもので
あるが、以下では、簡単化して、補償接眼レンズが接眼レンズと呼ばれ、補償マ
イクロ対物レンズがマイクロ対物レンズと呼ばれる。
【0005】 当該マイクロ対物レンズへの要求(例えば、同時に高い紫外線(UV)透過率であ
る場合のスペクトルの可視/紫外(VIS/UV)領域におけるさらによりよい補正、さ
らによりよいアポクロマート補正(色消し補正、apochromatische Korrektion)
、さらにより大きい自由な作業間隔等)は恒常的に高められているので、そのよ
うなマイクロ対物レンズを技術的に且つ経済的に具現することがつねにより困難
になる。
【0006】 そのような新しい高度に補正されたマイクロ対物レンズをつくるために、それ
らの目標非点収差は、これまでの通例の値の半分に定められねばならなかった。
それゆえ、補償の維持のために、当該新しいマイクロ対物レンズの新しい半分に
された目標非点収差に対する正反対の等しい値に対応して、目標非点収差及び目
標像面湾曲を半分にしたものをもつ接眼レンズも必要である。
【0007】 これらの接眼レンズは、これまでの接眼レンズに比べてより小さい目標非点収
差に対応して、きわめて小さいペッツヴァール和SPによって際立たなければなら
ない。ペッツヴァール和の実際の大きさは、許容される残余収差(Restbildfehle
r)の質に依存する。10倍の倍率及び視野数(Sehfeldzahl)SFZ=25をもつ高度
に補正された接眼レンズについて、目標非点収差の要求される新しい値をなしと
げるために、例えばペッツヴァール和SPが約0.015の値になる必要がある。
そのとき、収差は、高度に補正されたマイクロ対物レンズに対応して局限されて
(狭く)しか許容されない。無限に適応させられた眼の場合には、アイレンズは
0ディオプトリーに調整される。アイレンズのこの調整について、接眼レンズの
外側寸法に基づいて小さい眼の広がり位置に関しても鏡胴への両眼観察(binokul
arer Einblick)を保証するために、最大限光が通るいわゆる自由レンズ直径が3
0mmを上まわってはならない。
【0008】 視野レンズといわゆるアイレンズ部(Augenlinsenteil)における、すなわち眼
と接眼レンズにおける実際の中間像との間のレンズ群における強く屈折させるネ
ガティブレンズ(負のレンズ)とによって際立つ小さいペッツヴァール和をもつ
接眼レンズは従来技術に属する。次にそのような接眼レンズが言及され、(相応
の換算に従って)存在する補償システムで使用可能かどうか調べられる。
【0009】 そこで、US5,255,121においてそのような接眼レンズが挙げられて
いる。当該接眼レンズは、0.015よりも大きいペッツヴァール和をもってい
る。しかしながら、コマ収差(Koma)、ゾーン非点収差(Zonenastigmatismus)、瞳
差(Pupillendifferenz)及び歪曲収差(Verzeichnungen)(>3%)も獲得しよう
とされる範囲から落ちることが不都合である。それは、視野レンズファクターbe
ta'=1.053を備える視野レンズ部としての二つの単レンズ(Einzellinsen)
をもつ。それは全部で七つのレンズを必要とする。それらのレンズが当該接眼レ
ンズを高価にする。自由レンズ直径が視野数SFZ=25にスケールされると、そ
れは30mmより大きい。
【0010】 US3,867,018の接眼レンズは、六つのレンズをもつ。そのうちの薄
い、平凸レンズを視野レンズファクターbeta'=0.767をもつ視野レンズと
してもつ。ペッツヴァール和は、0.007で、手に入れようとされる補償光学
系のためには小さすぎる。また、コマ収差及び非点収差のある歪曲収差(astigma
tische Verzeichnung)が非常に大きい。全く同様に瞳の縦色収差(軸上色収差、
Farblaengsfehler)が非常に大きい。それに加えて、自由レンズ直径が、視野数
SFZ=25にスケールされて、30mmよりも大きい。
【0011】 DE 39 25 246 C2では、実施形態において、視野レンズファクターbeta'=1.
047をもつ接合剤で固定された視野レンズ要素を備える接眼レンズが与えられ
ている。それは六つだけのレンズからなる。強いコマ収差、大きすぎる瞳差、及
び3%を越える歪曲収差をもつ悪い像補正が不都合である。自由レンズ直径は、
視野数SFZ=25にスケールされて、明らかに30mmより大きい。それに加え
て、この視野数に対するペッツヴァール和が手に入れようとされる値0.015
よりも大きい。
【0012】 JP 07063996 Aには、以下のような接眼レンズが記載されている。すなわち、
当該接眼レンズにおいて、ネガティブレンズがアイレンズ部における二番目の位
置に配置されている。当該ネガティブレンズは、負の屈折力をもつ複合レンズと
して、選択により別のそれに加えて置かれたネガティブレンズを伴ってあるいは
伴わずに、具現される。視野レンズは、マイクロ対物レンズに対して凸面である
メニスカス(三日月形凹凸レンズ、Meniskus)の形での複合レンズである。視野
レンズファクターは0.996に等しい。当該接眼レンズは、良好に補正されて
おり、且つ自由レンズ直径が30mmより小さい値になる。しかしながら、その
ペッツヴァール和は0.019に等しい。それに加えて、それは七つないし八つ
のレンズを必要とする。このことは、当該接眼レンズを高価にする。
【0013】 大部分の言及された接眼レンズは、小さいペッツヴァール和を有するが、しか
し、存在する補償システムへの特別な要求に適合しない。それに加えて、それら
は、それらの結像性能(Abbildungsleistung)についての不足を有する。あるいは
、あまりにも多いレンズによって実現される。ないしは、結像性能についての不
足を有し且つあまりにも多いレンズによって実現される。また、自由レンズ直径
がたいていの周知の接眼レンズ場合には大きすぎる。
【0014】 それゆえ、本発明の課題は、与えられた補償光学系への使用に適している倍
10倍の接眼レンズを提供することである。それは、全ての収差のきわめて良好
な補正によって際立つ必要がある 該接眼レンズは、眼鏡をかけた人にも好適であることが必要である。つまり
相応のディオプトリー調整を可能にする必要がある。それに加えて、光が通る自
由レンズ直径が(0ジオプトリーへのアイレンズの調整の際に)最大30mmで
ある必要がある。そのときだけ、接眼レンズの外側寸法(Aussenabmessungen)が
、接眼レンズを狭い眼の広がり(眼の幅、Augenweiten)に対しても調整可能で
あるようにするのに十分に小さい。
【0015】 この課題は、請求項1に記載された構成要件によって解決される。本発明の有
利な別の構成が下位の請求項の対象である。
【0016】 10倍の倍率と視野数SFZ≦25とをもつ顕微鏡接眼レンズが提供される。当
該顕微鏡接眼レンズでは、光方向において視野絞りの手前に、正の屈折力をもつ
視野絞りの方に凸面の厚い単一のメニスカスの形での0.95と1.05との間
の視野レンズファクターbeta'をもつ視野レンズが配置されている。眼の側では
、視野絞りに、光方向において第一のレンズとしてネガティブレンズを有し且つ
ディオプトリー調整のために視野絞りに対して相対的に移動させられ得るアイレ
ンズ部が続く。前もって与えられた補償システムに対応して、ペッツヴァール和
SPが0.014と0.021との間の値になる。それは、アイレンズ部の前記ネ
ガティブレンズによってそのときどきに必要な値に調整される。
【0017】 収差、すなわち非点収差、歪曲収差、及び瞳の球面収差(Oeffnungsfehler)は
、アイレンズ部において密接に互いに結び付けられている。したがって、アイレ
ンズ部におけるベンディング(Durchbiegung)あるいは屈折力分布(Brechkraftver
teilung)は、これらの収差の互いに対しての関係に大きな影響をもたない。すな
わち、三つの収差すべてを同時に所望の値に補正することはできない。
【0018】 視野絞りの他方の側にある視野レンズにおいて、前記の三つの収差がアイレン
ズ部においてとは異なる互いに対する関係をもつ。それゆえ、視野レンズとアイ
レンズ部との間で当該収差の割合(割り当て分)のバランスをとることによって
、非点収差、歪曲収差、及び瞳差の累積欠陥(Summenfehler)が所望の値に調整さ
れ得る。
【0019】 この収差相殺の場合には、視野レンズのベンディングは、視野レンズの入射バ
ックフォーカス(入口バックフォーカス、Eingangsschnittweite)sについて2
0mmと23mmとの間の値が設定され且つマイクロ対物レンズの実際の中間像
からの接眼レンズの入射瞳(入口瞳、Eingangspupille)の距離について250
mmと700mmとの間の値が設定され且つ視野レンズの非点収差についてのサ
イデル和SAが0.0092と0.0104との間にあるときにとりわけ有利であ
る。
【0020】 本発明に係る接眼レンズの有利な実施形態では、視野レンズの入射バックフォ
ーカスsがs=21.46mmで設定されており、且つ当該接眼レンズの入射瞳
とマイクロ対物レンズの実際の中間像との間の距離が360mmで設定されてい
る。当該視野レンズの非点収差についてのサイデル和SAはSA=0.0098の値
である。
【0021】 視野レンズファクターbeta'の選択が特別な意味をもつ。beta'<1の場合には
、アイレンズ部の焦点距離について、f’(AL)<25mmである。しかしなが
ら、このことは、すでに0ディオプトリーへの調整のために接眼レンズ筒にきわ
めて近くにある緊張させられた(限界的な)アイレンズ部を与える。それによっ
て、要求されるディオプトリー調整が片側だけに制限される。
【0022】 beta'>1の場合には、アイレンズ部の焦点距離がより大きい。ただし、拡大
された中間像の結果、光線束がアイレンズ部を通ってより高くも進み、且つそれ
ゆえより強い、望ましくない収差をこうむる。
【0023】 それゆえ、視野レンズファクターについてもっとも好都合な値は、±5%のず
れ(誤差)でのbeta'≒1である。アイレンズに向かって凸面である厚いメニス
カスとしての視野レンズの実施は、像持ち上げ(Bildhebung)(すなわち、アイレ
ンズ部が接眼レンズ筒からさらに離れること)をもたらし、上述の三つのクリテ
ィカルな(臨界的な、決定的な)収差についての適切な関係をもつ。
【0024】 かなりの数の顕微鏡による試験では、観察された像にスケール(目盛り、Mass
einteilung)を与えるために、レチクル(グラティキュール、十字線、クロスラ
イングリッド、Strichplatten)が視野絞りの場所に組み込まれる。この応用のた
めに、視野レンズファクターが厳密にbeta'=1であるととりわけ有利であると
明らかになる。それによって、当該視野レンズによる実際の中間像が、視野レン
ズのない場合に生じたであろう中間像と全く同じ大きさである。そこから、視野
レンズなしの接眼レンズにおいて使用されるものと同一のレチクルが使用され得
るという利点が生じる。
【0025】 接眼レンズの有利な実施形態では、中間像シフトの寸法(=視野レンズがある
場合の中間像とない場合の中間像との間隔)が、4mmよりも大きい。そのとき
、視野絞りとアイレンズ部との間の空隙の約4mmだけの変化によってディオプ
トリー調整が±6ディオプトリーまで可能である。
【0026】 本発明に係る接眼レンズは、好適に補正されており、且つ前記補償システムの
ために必要な理想的な接線のイメージシェル(像殻、Bildschale)をきわめて精
確に実現する。それはコマ収差をもたず、好都合な瞳差をもっており、わずかな
歪曲収差(3%未満)しか有さない。
【0027】 下位の請求項は、視野レンズの本発明に係る形態及び本発明に係る接眼レンズ
の二つの特別な形態をそれらの構造データをともなって記載する。当該視野レン
ズがさまざまな接眼レンズにおいてユニバーサル(普遍的)に利用できることが
明らかになる。顕微鏡使用に用いない接眼レンズにおけるそれの利用さえも可能
である。
【0028】 視野レンズの特別の実施形態が、請求項5に述べられている。それは、それの
前側の面、すなわち光入射面(光入口面)にて第一の半径r=34.1960
mmをもっており、それの後ろ側の面、すなわち光射出面(光出口面)にて第二
の半径r=31.1010mmをもっている。これらの両方の半径r及びr によって記述されるメニスカスのレンズ厚さdは、d=7.3000mm
である。使用されるガラスは、屈折率ne1=1.812653及びアッベ数ν e1 =25.19を特徴とする。
【0029】 下位の請求項において述べられる接眼レンズの両方の特別な形態を、以下に二
つの図式的な図をもとにして詳細に説明する。 図1は、請求項7に記載の視野数SFZ=25をもつ本発明に係る接眼レンズのレ
ンズ断面図を示し、 図2は、請求項8に記載の視野数SFZ=22をもつ本発明に係る接眼レンズのレ
ンズ断面図を示す。
【0030】 図1において、10倍の倍率と視野数SFZ=25とをもつ接眼レンズの光軸1
に沿って光方向において最初に入射瞳(入口瞳、Eintrittspupille)2が描かれ
ている。短縮されて描かれた空隙lの後に第一のレンズLが続く。このレン
ズは、視野レンズとして厚さdの厚いメニスカスの形での構成されている。半
径rを備えるそれの手前側の面及び半径rを備えるそれの後ろ側の面は、空
隙lをおいて後に続いて配置されている視野絞り3に向かって凸面である。
【0031】 視野絞り3の平面に、視野レンズLによって生み出される中間像4が位置す
る。比較のために、視野レンズLがないときに生み出されるであろう(ここで
は不図示の)マイクロ対物レンズの中間像5が描かれている。同様に、これらの
両方の中間像4、5の間の像シフト(像のずれ、像移動)6が示されている。当
該像シフトは、この例では4mmよりも大きい値である。
【0032】 視野レンズLの入射バックフォーカスsはs=21.46mmであり、マイ
クロ対物レンズの実際の移動させられていない中間像(実中間像)5からの接眼
レンズの入射瞳2の距離は360mmの値をもつ。視野レンズLの非点収差に
ついてのサイデル和SAは、SA=0.0098の値になる。視野レンズLは、と
りわけ有利な視野レンズファクターbeta'=1をもっている。すなわち、移動さ
せられていない実際の(現実の)中間像5と視野レンズLによって移動させら
れた実際の中間像4とは等しい大きさである。それによって、視野絞り3の平面
において、視野レンズなしの接眼レンズにおいて使用されるものと同一のレチク
ルが使用され得る。
【0033】 視野絞り3の後に、空隙lをおいて、厚さd、手前側の半径r及び後ろ
側の半径rを備える両凹のネガティブレンズLが続く。次に、空隙lをお
いて、厚さdの凹・凸・ポジティブレンズLが配置されている。それの手前
側の凹面は半径rを有し且つそれの後ろ側の凸面は半径rを有する。小さい
空隙lの後に、厚さdで手前側の半径r及び後ろ側の半径rをもつ厚い
両凸のポジティブレンズ(正のレンズ)Lが続く。
【0034】 ひき続いての小さい空隙lの後に、まず第一に光が通過するレンズLと後
に続いて接合剤で固定されたレンズLとからなる正の屈折力を備える複合レン
ズ(Kittglied)KGが続く。レンズLは、厚さd、手前側の半径r、並び
に後ろ側の半径r10をもっている。後ろ側の半径r10は、同時に、後に続い
てはり合わされた厚さdのレンズLの手前側の半径である。それの後ろ側の
面は、半径r11で射出瞳(出口瞳、Austrittspupille)7に向かって凹面であ
る。当該射出瞳は、複合レンズKGの後ろに空隙lをおいて位置している。射
出瞳7の平面には象徴的に観察者の眼8が描かれている。接眼レンズを通る周辺
光線(Randstrahlen)の光路が図式的に描かれている。最大の光束横断面の箇所に
おける必要な自由直径は、30mmより小さい値になる。
【0035】 レンズ群L,L,L並びにレンズL及びLからなる複合レンズKG
が、共同してアイレンズ部ALを形成する。その際、レンズLは、ペッツヴァ
ール和を所望の範囲に低下させる必要な強いネガティブレンズである。
【0036】 視野レンズLは、マイクロ対物レンズから来る軽度に発散性の主光線を収束
性のものに変える。この収束性にされた主光線を、アイレンズ部ALの、後続の
ネガティブレンズLが再び広げる。しかし、視野レンズLがない場合ほど大
きくは広げない。それに続くポジティブレンズL、LとL及びLからな
る複合レンズとが、この主光線をそれぞれ穏やかに(従って小さい収差しかとも
なわずに)収束させる。複合レンズKGは、光線を、観察者の眼8がそれを知覚
する射出瞳7の平面に結像する。
【0037】 視野レンズLの収差とアイレンズ部ALの収差とのバランスをとることによ
って、本発明に係る接眼レンズは良好な像補正(像修正、Bildkorrektur)を提
供する。それのペッツヴァール和SPは、SP=0.015の値であり、従って、視
野数SFZ=25の場合に、予め与えられた補償モデルに関して理想的である。視
野絞り3とアイレンズ部ALとの間の空隙lが4mmまでだけ変えられ得るこ
とによって、ディオプトリー調整が±6ディオプトリーまで可能である。 当該接眼レンズの厳密な構造データは、請求項7に表形式で記載されている。
視野レンズLとしては、請求項5に記載のものが使用される。
【0038】 図2には、10倍の倍率と視野数SFZ=22とをもつ接眼レンズが描かれてい
る。当該接眼レンズの構造は、視野絞り3までは、図1に示す接眼レンズ(SFZ
=25)の場合と同一である。すなわち、光軸1に沿って、光方向において最初
に接眼レンズの入射瞳2が描かれている。短縮されて描かれた空隙lの後に、
図1からすでに知られた視野レンズLが続く。当該視野レンズは、厚さd
厚いメニスカスの形で構成されている。半径rをもつそれの手前側の面及び半
径rをもつそれの後ろ側の面は、空隙lをおいてあとに続いて配置されてい
る視野絞り3に向かって凸面である。
【0039】 視野絞り3の平面に、視野レンズLによって生み出された中間像4が位置す
る。比較のために、(ここでは不図示の)マイクロ対物レンズの中間像5が描か
れている。この中間像は、視野レンズLがない場合に生み出されたであろう。
これらの両方の中間像4、5の間の像シフト6の度合いは同じに描かれており、
4mmよりも大きい値である。
【0040】 視野レンズLの入射バックフォーカスsは、s=21.46mmであり、マ
イクロ対物レンズの実際のずらされていない中間像5からの接眼レンズの入射瞳
2の距離は360mmの値をもつ。視野レンズLの非点収差についてのサイデ
ル和SAは、SA=0.0098の値になる。視野レンズLは、とりわけ有利な視
野レンズファクターbeta'=1をもっている。すなわち、ずらされていない実際
の中間像(実中間像)5と視野レンズLによってずらされた実際の中間像(実
中間像)4とが等しい大きさである。それによって、視野絞り3の平面に、視野
レンズなしの接眼レンズにおいて使用されるものと同一のレチクルが使用され得
る。
【0041】 しかしながら、視野絞り3の後では、図2に示されているものは図1に示され
ているものと違う。視野絞り3の後に、空隙l'をおいて強いネガティブレン
ズとして手前側の半径r'及び後ろ側の半径r'をもつ厚さd'の凸・凹・
レンズL'がつづく。その後ろにすぐ接して、厚さd'をもつポジティブレン
ズL'が配置されている。半径r'をもつ当該ポジティブレンズの手前側の面
は平らな面であり、後ろ側の面は半径r'をもつ凸面である。
【0042】 短い空隙l'の後に、まず第一に光りが通過するレンズL'とあとに続いて
それと接合剤で固定されたレンズL'とからなる正の屈折力をもつ複合レンズ
KG'がつづく。複合レンズKG'の後に空隙l'をおいて射出瞳7が続く。当
該射出瞳の平面には、観察者の眼8が象徴的に描かれている。接眼レンズを通る
周辺光線の光路が図式的に示されている。最大の光束横断面の箇所における必要
な自由直径は30mmよりも小さい値になる。
【0043】 レンズL'の手前側の面は、半径r'で視野絞り3に向かって凸面である。
それの後ろ側の接合された面は、半径r'で射出瞳7に向かって凸面である。
レンズL'と接合されたレンズL'の第一の面は、レンズL'の後ろ側の面
と同一の半径r'をもっている。レンズL'の後ろ側の面は、きわめて平らに
半径r'をもって射出瞳7に向かって凸面である。
【0044】 レンズ群L'、L'、並びにL'及びL'からなる複合レンズKG'が、
共同してアイレンズ部AL'を形成する。その際、レンズL'は強いネガティブ
レンズであり、当該レンズによって接眼レンズのペッツヴァール和が所望の値に
調整され得る。
【0045】 視野レンズLは、マイクロ対物レンズから来る軽度に発散性の主光線を再び
収束性にする。あとに続くアイレンズ部AL'のネガティブレンズL'がそれを
再び広げる。しかし、視野レンズLがない場合ほど大きくは広げない。次のポ
ジティブレンズL'とレンズL'及びL'からなる複合レンズKG'とが、当
該主光線をそれぞれ弱い程度に収束させる。それによって、非常に小さい収差し
か発生しない。複合レンズKG'によって、光線が射出瞳7の平面(当該平面に
おいてそれを観察者の眼8が知覚する)に結像させられる。
【0046】 視野レンズLの収差とアイレンズ部AL'の収差とが、本発明に係る接眼レ
ンズが良好な像補正を備えているように釣り合いをとられている。それのペッツ
ヴァール和SPは、SP=0.021の値になり、従って(視野数SFZ=22の場合
に)前記存在する補償モデルのために理想的である。4mmまでだけ視野絞り3
とアイレンズ部AL'との間の空隙l'を変えることによって、±6ディオプト
リーまでのディオプトリー調整が可能である。 この例で説明された接眼レンズの厳密な構造データは、請求項8に表形式で記
載されている。使用される視野レンズLは請求項5に記載のものである。
【0047】 両方の実施例は、アイレンズ部の構造が基本的に異なる場合にも同一の視野レ
ンズが使用され得ることを明らかにする。それゆえ、光路におけるそれの位置決
定及びそれの原理的な造形が本発明の本質をなすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項7に記載の視野数SFZ=25をもつ本発明に係る接眼レンズのレンズ断
面図である。
【図2】 請求項8に記載の視野数SFZ=22をもつ本発明に係る接眼レンズのレンズ断
面図である。
【符号の説明】 1 光軸、ないし中心光線 2 接眼レンズの入射瞳 3 視野絞り 4 視野レンズLによってシフトさせられた中間像 5 視野レンズLがないときの直接にマイクロ対物レンズによる中間像 6 視野レンズLによる像シフト 7 射出瞳 8 観察者の眼 s 視野レンズLの入射バックフォーカス L 前側半径r、後側半径rを有する厚さdの視野レンズ L 前側半径r、後側半径rを有する厚さdのネガティブレンズ L 前側半径r、後側半径rを有する厚さdの第三のレンズ L 前側半径r、後側半径rを有する厚さdの第四のレンズ L 前側半径r、後側半径r10を有する厚さdの第五のレンズ L 前側半径r10、後側半径r11を有する厚さdの第六のレンズ KG LとLとからなる複合レンズ AL L〜Lからなるアイレンズ部 L' 前側半径r'、後側半径r'を有する厚さd'の視野レンズ L' 前側半径r'、後側半径r'を有する厚さd'のネガティブレ
ンズ L' 前側半径r'、後側半径r'を有する厚さd'の第三のレンズ L' 前側半径r'、後側半径r'を有する厚さd'の第四のレンズ L' 前側半径r8'、後側半径r9'を有する厚さd'の第五のレンズ KG' L4'とL5'とからなる複合レンズ AL' L'〜L5'からなるアイレンズ部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 10倍の倍率、視野数SFZ≦25、及び視野絞り(3)をも
    つ顕微鏡接眼レンズにして、光方向にて前記視野絞り(3)の手前に視野レンズ
    (L)が設けられており、前記視野絞り(3)の後ろにディオプトリー調整の
    ために前記視野絞り(3)に対して相対的に移動させられ得るアイレンズ部(A
    L)の第一のレンズとしてネガティブレンズ(L、L')が設けられている
    顕微鏡接眼レンズにおいて、 a) 前記視野レンズ(L)が、正の屈折力をもつ単一の、前記視野絞り(3
    )に向かって凸面の、厚いメニスカスの形で構成されていること、 b) 前記視野レンズ(L)が、0.95≦beta'≦1.05の視野レンズフ
    ァクターbeta'を有すること、及び c) 当該接眼レンズが、0.014≦SP≦0.021のペッツヴァール和SPを
    もっていること を特徴とする顕微鏡接眼レンズ。
  2. 【請求項2】 前記視野レンズ(L)の与えられた入射バックフォーカス
    20≦s≦23及び当該接眼レンズの入射瞳(2)と設定された実際の中間像(
    5)との間の250〜700mmの距離の場合に、前記視野レンズに関して、非
    点収差についてのサイデル和SAが0.0092と0.0104との間にあること
    を特徴とする、請求項1に記載の顕微鏡接眼レンズ。
  3. 【請求項3】 前記視野レンズ(L)の入射バックフォーカスsがs=2
    1.46mmであり且つ当該接眼レンズの入射瞳(2)と前記設定された実際の
    中間像(5)との間の距離が360mmである場合に、前記視野レンズ(L
    に関して、非点収差についてのサイデル和がSA=0.0098であることを特徴
    とする、請求項2に記載の顕微鏡接眼レンズ。
  4. 【請求項4】 視野レンズファクターがbeta'=1であることを特徴とする
    、請求項1に記載の顕微鏡接眼レンズ。
  5. 【請求項5】 前記視野レンズ(L)が次の構造パラメータ 【表1】 ここで、r=手前側の面(=光入口面)の半径 r=後ろ側の面(=光出口面)の半径 を有することを特徴とする、請求項1に記載の顕微鏡接眼レンズ。
  6. 【請求項6】 前記視野レンズ(L)が前記設定された実際の中間像(5
    )の4mmよりも大きい像シフト(6)を生み出し、前記視野絞り(3)がシフ
    トさせられた中間像(4)の平面に配置されていることを特徴とする、請求項1
    に記載の顕微鏡接眼レンズ。
  7. 【請求項7】 以下の構造データ 【表2】 を特徴とする、視野数SFZ=25をもつ上記請求項のいずれか一項に記載の顕微
    鏡接眼レンズ。
  8. 【請求項8】 以下の構造データ 【表3】 を特徴とする、視野数SFZ=22をもつ上記請求項のいずれか一項に記載の顕微
    鏡接眼レンズ。
JP2000518301A 1997-10-24 1998-09-07 10倍の倍率をもつ顕微鏡接眼レンズ Withdrawn JP2003522335A (ja)

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