JPH06130291A - 標準レンズ - Google Patents

標準レンズ

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JPH06130291A
JPH06130291A JP30624392A JP30624392A JPH06130291A JP H06130291 A JPH06130291 A JP H06130291A JP 30624392 A JP30624392 A JP 30624392A JP 30624392 A JP30624392 A JP 30624392A JP H06130291 A JPH06130291 A JP H06130291A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、無限遠物点から近距離物点まで
安定した性能を有し、又ミラー禁止域を確保し得る構成
の大口径の標準レンズを提供することを目的とする。 【構成】 本発明の標準レンズは、正の第1レンズ群
と正の第2レンズ群と負の第3レンズ群とよりなり、近
距離物点フォーカシングのため全系を繰り出す際、第1
レンズ群と第2レンズ群、第2レンズ群と第3レンズ群
の間隔のうち少なくとも一つを変化させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無限遠から近距離物体
まで性能の良好な標準レンズを提供することにある。
【0002】
【従来の技術】従来の標準系の単焦点レンズは、比較的
大口径であるが無限遠物点を基準にした又は低倍率を基
準にして設計したものと、口径比に関してはあまり重き
をおかずに比較的倍率が高い有限物点を基準として設計
のものとに大別される。
【0003】前者のレンズ系は、明るさに重点をおくた
めに光学性能においては十分とは云えないものが多い。
また後者のレンズ系に属するマクロレンズと称されてい
るレンズ系は、変形ガラスタイプのレンズ系で、このタ
イプの対称性の利点を生かして、近距離物点にフォーカ
シングした時の収差変動を抑えるフローティング方式を
採用して光学性能の向上がはかられている。このような
レンズ系の従来例としては、特開昭60−10015号
公報や特開昭62−195617号公報が知られてい
る。また、フローティング機構の簡素化を考慮した従来
例として特開平1−214812号公報のレンズ系が知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のいわゆる標準レ
ンズは、有限物点特に高撮影倍率時に性能が劣化する欠
点を有していた。一方マクロレンズと云われるレンズ系
は、口径比が小であり又無限遠物点から近距離物点まで
の収差変動は抑えられているがサジタル像面とメリディ
オナル像面の隔差や倍率の色収差は残留していた。又対
称型レンズの一つの欠点であるバックフォーカスの確保
が困難であり又、最終レンズの形状によってはミラー禁
止域を得ることが出来ない等の問題がある。
【0005】本発明は無限遠から近距離物点まで安定し
た性能を有しバックフォーカスを十分確保すると共に最
終レンズをミラー禁止域を確保するのに都合のよい形状
とした標準レンズを提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のレンズ系は、例
えば物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群G
1と、正の屈折力の第2レンズ群G2と負の屈折力の第3
レンズ群G3よりなる。そして第1レンズ群は像側に強
い曲率を有する凹面を向けた負のレンズ成分と正のレン
ズ成分とからなり正の屈折力の前群と、物体側に強い曲
率の凸面を向けた正のレンズ成分と負のレンズ成分とか
らなる後群とからなっている。又第2レンズ群は、物体
側に強い曲率を有する凹面を向けた負のレンズ成分と少
なくとも一つの正のレンズ成分とからなる。更に第3レ
ンズ群は、像側に強い曲率を有する負のレンズ成分と、
像側に凸面を向けた正のレンズ成分とからなっている。
又このレンズ系は、フォーカシング時に、全系を物体側
に相対移動させると共に第1レンズ群と第2レンズ群の
間隔および第2レンズ群と第3レンズ群の間隔のうちの
少なくとも一つを変化させるようにしたものである。
【0007】本発明のレンズ系は、主レンズ系を構成す
る第1レンズ群と第2レンズ群によって変形ガウスタイ
プを採用して、大口径化し得るようにした。即ち全体の
構成を例えば図1に示すようにした。又第1レンズ群を
前群と後群との二つの群にて構成した。本発明では、サ
ジタル像面の補正と主レンズ系に入射する軸外光束の入
射角を小にして収差補正を容易にするために第1レンズ
群中に負のレンズ成分を配置した。また第1レンズ群の
後群には空気レンズを配置してコマ収差等を良好に補正
するようにした。この場合、画角が狭く口径比もあまり
大にせず、又歪曲収差もある程度の補正にとどめればこ
の後群は通常用いられる接合レンズでもよい。また遠距
離物点から近距離物点までの結像性能が安定しているこ
とは、マクロレンズに限らず重要である。そのために本
発明では、フォーカシング時における光学系の配置と光
学系中の光線の通過状況の変化による収差変動が適切に
抑え得るような構成にしてある。
【0008】又最終レンズ群である第3レンズ群は、像
面の平坦性を維持するためのものであるがバックフォー
カスを確保するためには、物体側に強い曲率の凹面を向
ける形状や、主平面位置が物体側に深く位置するレンズ
構成は一眼レフレックスカメラ用レンズ系としては好ま
しくない。
【0009】又正の屈折力の第1レンズ群は、正屈折力
の前群中で物体側に負レンズを配置すれば全体としての
屈折力を小さくし得る。また、その結果として、負屈折
力の後群の屈折力も共に小さくなる。従って前群および
後群相互で発生する収差量を抑え得る。
【0010】次に正の屈折力の第2レンズ群は、本発明
においては、比較的に大きい屈折力を有し、従って通常
は、負レンズと少なくとも2枚の正レンズを配置するこ
とにより第1レンズ群で発生する残留収差を打ち消す作
用を負担している。
【0011】また負屈折力を有する第3レンズ群は、拡
大倍率を有する為に、主レンズ系の屈折力を大きくする
結果となりレンズ系全長を短くする役割を有している。
【0012】以上の点を考慮して、本発明では前記のよ
うな構成とした。
【0013】前述のように第1レンズ群の前群は、物体
側に負のレンズ成分を配置しこれに続いて空気レンズを
隔てて正のレンズ成分を配置してある。これによりこの
空気レンズの面で発生する諸収差が符号が逆になり互い
に打ち消し、球面収差をはじめ、コマ収差、歪曲収差な
どの低次収差から高次収差まで良好に補正されるように
している。また第1レンズ群の負の屈折力の後群は、通
常は物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズあるい
は両凸レンズで構成され、空気レンズを隔てて物体側に
強い曲率の面を向けた負のメニスカスレンズもしくは両
凹レンズで構成される。ここの空気レンズの面では、特
にコマ収差、非点収差、歪曲収差などの軸外収差の高次
の収差の発生量が大になり、両面で相互に打ち消し合う
ようになる。
【0014】次に第2レンズ群は、物体側に強い凹面を
向けた負のレンズ成分と、正のレンズ成分とで構成され
ている。このレンズ群は、正のレンズ成分と負のレンズ
成分とを空気レンズを隔てて配置したダブレットを構成
し、両空気レンズ面が球面収差、コマ収差、非点収差な
どの収差発生面となり、高次収差の発生量は特にコマ収
差が顕著であり、相互に微妙な収差補正をする作用を担
っている。
【0015】又負の屈折力の第3レンズ群は、第1レン
ズ群と第2レンズ群で発生しかつ残存する収差を補正す
るために像側に強い曲率を有する負のレンズ成分と像側
に凸面を向けた正のレンズ成分とで構成し、両レンズ成
分を空気レンズによって隔てて配置してある。
【0016】この第3レンズ群は、収差補正作用の点か
らみると、3次の収差は、主レンズ群である第1レンズ
群,第2レンズ群での補正過剰の球面収差、コマ収差と
補正不足の非点収差を補正等像面の平坦性を得る役割を
有している。また高次の収差に関しては、第1レンズ
群、第2レンズ群での残留収差を全体のバランスをとる
ように打ち消す作用を有している。
【0017】以上のような構成の本発明のレンズ系にお
いて、近距離物体へのフォーカシング時に主として球面
収差、非点収差の補正を行なうために、前述のように第
1レンズ群と第2レンズ群の間隔あるいは第2レンズ群
と第3レンズ群との間隔を可変としながら、無限遠位置
を基準としてレンズ系全体を物体側へ移動させる。
【0018】例えば、後に示す実施例1のレンズ系で、
第1レンズ群と第2レンズ群との間隔および第2レンズ
群と第3レンズ群との間隔を+0.01mm変化させた時
の球面収差および非点収差の変化量を図13,図14に
示してある。この図からわかるように第1レンズ群と第
2レンズ群の間を広げると球面収差は正の方向に緩やか
に変動し又非点収差は負の方向に変動する。一方第2レ
ンズ群と第3レンズ群の間隔を広げると球面収差は正方
向に非点収差は負の方向に変動する。
【0019】従来のガウスタイプの標準レンズで、全系
を移動させてフォーカシングを行なうと、一般に光束通
過状況の変化および無限遠付近での設計倍率に起因する
収差変動で近距離物点では球面収差ならびに非点収差が
ともに補正不足になる。これが性能劣化の原因であり、
上記のようなレンズ群の間隔の一方もしくは両方をフォ
ーカシング時に変化させることによって収差変動を抑え
ることが出来る。
【0020】以上のようなフォーカシング時のレンズ群
の間隔の変化に加えて、微妙な調整を行なうために第1
レンズ群の前群と後群の間隔を変化させることが有効で
ある。
【0021】更に本発明のレンズ系において第2レンズ
群中の各レンズ成分の間の少なくとも一つの間隔を変化
させることによっても補助的な補正効果が得られる。
【0022】次に、レンズ系の各レンズ群の屈折力を適
切にして収差補正を容易にするために、下記の条件
(1),(2),(3)を満足することが望ましい。 (1) 0.01<f2 /f1 <0.3 (2) 0.4<f2 /f<1.2 (3) 1.0<β3 <1.5 ただしfは全系の焦点距離、f1,f2は夫々第1,第2
レンズ群の焦点距離、β3は第3レンズ群の倍率であ
る。
【0023】条件(1)は、第1レンズ群と第2レンズ
群の屈折力を規定したものである。条件(1)の下限を
越えると第1レンズ群の前群中に負のレンズ成分を配置
した関係で、第1レンズ群全体の屈折力が小になるため
負のレンズ成分の作用が強くなり、全体の収差補正のた
めには好ましくない。或いは、条件(1)の下限を越え
ると第2レンズ群の屈折力が著しく大になりなり、同様
に収差補正上好ましくない。逆に条件(1)の上限を越
えると、第1レンズ群の屈折力が強くなるため、前群中
の負のレンズ成分の作用が相対的に弱くなり周辺まで安
定した結像性能が得られず好ましくない。
【0024】条件(2)は第2レンズ群の屈折力を規定
するものである。この条件の下限を越えると第2レンズ
群の屈折力が大になりかつこれにともなって第3レンズ
群の屈折力が大になり、このレンズ群の収差発生量が増
大し特に非点隔差が大になりレンズ系の良好な性能が得
られなくなる。また条件(2)の下限を越えると条件
(1)の下限をも越えることになることもあり得る。条
件(2)の上限を越えると第2レンズ群の屈折力が小に
なりかつ第3レンズ群が正の屈折力を持つようになる。
その結果、本発明の光学系から逸脱することとなり、同
時に球面収差の補正の面では安定性が得られるが、像面
特性つまりサジタル像面とメリディオナル像面を適正に
し像面の平坦性を得ることが困難になる。
【0025】条件(3)は第3レンズ群の横倍率を規定
したものである。条件(3)の下限を越えると縮小倍率
になり、本発明の目的に反することになり、上限を越え
ると全体の小型化にとっては望ましいが収差の面でも拡
大倍率になるため収差補正にとって好ましくない。
【0026】
【実施例】次に本発明の標準レンズの各実施例を示す。 実施例1 r1 =-2420.1421 d1 =1.8500 n1 =1.49700 ν1 =81.61 r2 =36.5004 d2 =3.5509 r3 =100.7016 d3 =4.8417 n2 =1.79952 ν2 =42.24 r4 =-67.6254 d4 =0.1000 r5 =27.3327 d5 =3.4403 n3 =1.80400 ν3 =46.57 r6 =56.0389 d6 =1.0762 r7 =1220.1955 d7 =2.8000 n4 =1.64769 ν4 =33.80 r8 =26.7418 d8 =2.7885 r9 =∞(絞り) d9 =3.9285 r10=-21.7448 d10=2.8000 n5 =1.63636 ν5 =35.37 r11=58.9566 d11=0.1000 r12=47.2838 d12=6.4249 n6 =1.74100 ν6 =52.68 r13=-37.4801 d13=D1 (可変) r14=49.6107 d14=5.3813 n7 =1.77250 ν7 =49.66 r15=-70.8082(非球面)d15=D2 (可変) r16=137.9856 d16=2.8000 n8 =1.69895 ν8 =30.12 r17=30.1189 (非球面)d17=3.4857 r18=-130.8587 d18=3.7185 n9 =1.80400 ν9 =46.57 r19=-41.9119 無限遠物点時 f=45.100,F/2.060 ,2ω=51.24 ° 倍率−1/2 の時 f=45.077,F/2.355 非球面係数 (第15面)E=0.95642 ×10-5,F=-0.60951×10-9 G=-0.28054×10-10 ,H=0.98348 ×10-13 (第17面)E=-0.41425×10-5,F=0.16418 ×10-7 G=-0.76281×10-10 ,H=0.25459 ×10-12 2 /f1 =0.0275,f2 /f=0.8540,β3 =1.229
【0027】実施例2 r1 =-133.4000 d1 =1.8500 n1 =1.48749 ν1 =70.20 r2 =38.1031 d2 =3.2645 r3 =117.6681 d3 =5.1341 n2 =1.80610 ν2 =40.95 r4 =-57.7997 d4 =0.3039 r5 =27.2404 d5 =3.4403 n3 =1.81600 ν3 =46.62 r6 =64.4609 d6 =0.8746 r7 =423.2916 d7 =2.8000 n4 =1.64769 ν4 =33.80 r8 =25.7558 d8 =D1 (可変) r9 =∞(絞り) d9 =3.7891 r10=-23.7240 d10=2.8000 n5 =1.64769 ν5 =33.80 r11=56.1774 d11=0.1000 r12=39.1562 d12=6.5872 n6 =1.73400 ν6 =51.49 r13=-42.0533 d13=0.5000 r14=48.3883 d14=5.1448 n7 =1.81600 ν7 =46.62 r15=-80.9489(非球面)d15=D2 (可変) r16=454.8718 d16=2.8000 n8 =1.69895 ν8 =30.12 r17=29.7132 (非球面)d17=3.3572 r18=-127.5922 d18=3.7470 n9 =1.79952 ν9 =42.24 r19=-39.0223 無限遠物点時 f=45.100,F/2.060 ,2ω=51.24 ° 倍率−1/2 の時 f=45.071,F/2.383 非球面係数 (第15面)E=0.12272 ×10-4,F=0.14617 ×10-8 G=-0.44964×10-10 ,H=0.19475 ×10-12 (第17面)E=-0.55361×10-5,F=0.19317 ×10-7 G=-0.86779×10-10 ,H=0.38262 ×10-12 2 /f1 =0.1124,f2 /f=0.7457,β3 =1.340
【0028】実施例3 r1 =-91.5321 d1 =1.8500 n1 =1.48749 ν1 =70.20 r2 =40.0220 d2 =2.7943 r3 =70.6585 d3 =6.1584 n2 =1.79952 ν2 =42.24 r4 =-64.8952 d4 =0.2500 r5 =24.3579 d5 =3.4403 n3 =1.74320 ν3 =49.31 r6 =66.9826 d6 =0.8241 r7 =213.3428 d7 =4.0844 n4 =1.69895 ν4 =30.12 r8 =20.9404 d8 =D1 (可変) r9 =∞(絞り) d9 =3.7429 r10=-26.9052 d10=2.8000 n5 =1.57309 ν5 =42.57 r11=50.2542 d11=0.1000 r12=37.8180 d12=7.3051 n6 =1.69680 ν6 =56.49 r13=-41.4605 d13=0.5000 r14=52.8463 d14=4.7024 n7 =1.74320 ν7 =49.31 r15=-182.6936(非球面)d15=D2 (可変) r16=141.6627 d16=4.8101 n8 =1.72825 ν8 =28.46 r17=31.6827 (非球面)d17=3.3122 r18=-148.5281 d18=3.8274 n9 =1.79952 ν9 =42.24 r19=-41.6272 無限遠物点時 f=50.648,F/2.050, 2ω=46.26 ° 倍率−1/2 の時 f=50.752,F/2.493 非球面係数 (第15面)E=0.10906 ×10-4,F=0.11232 ×10-8 G=-0.32958×10-10 ,H=0.15864 ×10-12 (第17面)E=-0.81052×10-5,F=0.18043 ×10-7 G=-0.80706×10-10 ,H=0.27490 ×10-12 2 /f1 =0.1134,f2 /f=0.8137,β3 =1.368
【0029】実施例4 r1 =-75.3961 d1 =1.8500 n1 =1.50378 ν1 =66.81 r2 =53.3337 d2 =0.8691 r3 =85.0362 d3 =4.6801 n2 =1.79952 ν2 =42.24 r4 =-66.9142 d4 =0.2500 r5 =24.6932 d5 =3.4403 n3 =1.72600 ν3 =53.56 r6 =67.8238 d6 =0.7488 r7 =203.1281 d7 =7.0544 n4 =1.69895 ν4 =30.12 r8 =20.8140 d8 =3.9272 r9 =∞(絞り) d9 =2.6228 r10=-30.1652 d10=2.3350 n5 =1.56444 ν5 =43.78 r11=40.6017 d11=0.1000 r12=30.9453 d12=6.1075 n6 =1.69680 ν6 =55.52 r13=-48.5382 d13=0.5000 r14=40.5990 d14=6.6765 n7 =1.67000 ν7 =57.33 r15=695.6885(非球面)d15=D1 (可変) r16=139.7584 d16=5.5621 n8 =1.67270 ν8 =32.10 r17=34.9491 d17=2.4860 r18=-116.2519 d18=3.1434 n9 =1.74950 ν9 =35.27 r19=-44.9226 無限遠物点時 f=60.999,F/2.550 , 2ω=39.04 ° 倍率−1/2 の時 f=60.823,F/3.010 非球面係数 E=0.96757 ×10-5,F=0.10648 ×10-7 G=0.47025 ×10-10 ,H=0.27886 ×10-12 2 /f1 =0.0711,f2 /f=0.7402,β3 =1.175 ただしr1 ,r2 ,・・・ はレンズ各面の曲率半径、d
1 ,d2 ,・・・ は各レンズの肉厚およびレンズ間隔、n
1 ,n2 ,・・・ は各レンズの屈折率、ν1 ,ν2 ,・・・
は各レンズのアッベ数である。
【0030】実施例1は図1に示す構成で三つのレンズ
群よりなる。第1レンズ群は負のレンズ成分ではじま
り、最終レンズ群である第3レンズ群は、負レンズと正
レンズとで構成され、正レンズは像側に曲率の強い凸面
を向けている。これによりレリーズ時のミラー通過軌跡
に対し有利な形状である。
【0031】この実施例1は、画角51.3°、口径比
2.06の標準レンズであり、非球面を第2レンズ群と
第3レンズ群とに使用して性能向上を図っている。実施
例1の無限遠時の収差状況は図5に、撮影倍率1/2倍
の時の収差状況は図6に示す通りである。これらからフ
ォーカシング時の収差変動が十分小さく抑えられている
ことがわかる。これは、この実施例では、第2レンズ群
と第3レンズ群との間隔および第2レンズ群中のレンズ
成分間の間隔であるd13をフォーカシング中変化させる
ことによるフローティングの効果によるものである。
【0032】実施例2は、図2に示す構成で、実施例1
と同様にフォーカシング時に第1レンズ群と第2レンズ
群との群間隔と第2レンズ群と第3レンズ群の群間隔を
変化させて、フォーカシング時にフローティングを行な
っている。この実施例の無限遠および倍率1/2の時の
収差状況は夫々図7,図8に示す通りである。
【0033】実施例3は、図3に示す通りで、実施例2
と同様のフローティングを行なっている。この実施例
は、画角46.3°、口径比2.05の標準レンズであ
る。実施例3の無限遠および倍率1/2の時の収差状況
は、図9,図10に示す通りである。
【0034】実施例4は、図4に示す通りの構成で画角
39.05°、口径比2.55の標準レンズである。画
角が狭く収差補正が容易であるので、第2レンズ群に1
面設けたのみである。又フォーカシング時の可変群間隔
は、第2レンズ群と第3レンズ群のみである。この実施
例の無限遠および倍率1/2での収差状況は図11,図
12に示す通りで、非点収差の変動は残留するが、これ
は実用上問題ではない。又球面収差に影響の少ない第2
レンズ群と第3レンズ群との間隔を変化させることによ
り非点収差の変動は抑えられる。
【0035】各実施例の断面図中(A)は無限遠物点に
フォーカシングした時、(B)は倍率−1/2の時のも
のである。
【0036】本発明の実施例中で用いられている非球面
の形状は、光軸方向をx軸、光軸に直角な方向をy軸と
した時次の式で表わされる。
【0037】ただし、C=1/r(rは非球面の面頂で
の曲率半径、E,F,G,H,・・・は非球面係数であ
る。
【0038】
【発明の効果】本発明は、レンズ系の構成とフローティ
ングの採用によって無限遠物点より近距離まで安定して
光学性能が得られ又ミラー禁止域を確保するのに都合の
よい構成になっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の断面図
【図2】本発明の実施例2の断面図
【図3】本発明の実施例3の断面図
【図4】本発明の実施例4の断面図
【図5】本発明の実施例1の無限遠物点に対する収差曲
線図
【図6】本発明の実施例1の倍率−1/2での収差曲線
【図7】本発明の実施例2の無限遠物点に対する収差曲
線図
【図8】本発明の実施例2の倍率−1/2での収差曲線
【図9】本発明の実施例3の無限遠物点に対する収差曲
線図
【図10】本発明の実施例3の倍率−1/2での収差曲
線図
【図11】本発明の実施例4の無限遠物点に対する収差
曲線図
【図12】本発明の実施例4の倍率−1/2での収差曲
線図
【図13】実施例1において、各間隔を0.01mm変
化させた時の球面収差の変化量
【図14】実施例1において、各間隔を0.01mm変
化させた時の非点収差の変化量
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】前者のレンズ系は、明るさに重点をおくた
めに光学性能においては十分とは云えないものが多い。
また後者のレンズ系に属するマクロレンズと称されてい
るレンズ系は、変形ガウスタイプのレンズ系で、このタ
イプの対称性の利点を生かして、近距離物点にフォーカ
シングした時の収差変動を抑えるフローティング方式を
採用して光学性能の向上がはかられている。このような
レンズ系の従来例としては、特開昭60−10015号
公報や特開昭62−195617号公報が知られてい
る。また、フローティング機構の簡素化を考慮した従来
例として特開平1−214812号公報のレンズ系が知
られている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のいわゆる標準レ
ンズは、有限物点特に高撮影倍率時に性能が劣化する欠
点を有していた。一方マクロレンズと云われるレンズ系
は、口径比が小であり又無限遠物点から近距離物点まで
の収差変動は抑えられているがサジタル像面とメリディ
オナル像面の隔差や倍率の色収差は残留していた。又対
称型レンズの一つの欠点であるバックフォーカスの確保
が困難であり又、最終レンズの形状によってはミラー禁
止域を満足する事が困難となる等の問題がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体側より順に、正の屈折力の第1レンズ
    群と、正の屈折力の第2レンズ群と、負の屈折力の第3
    レンズ群とよりなり、前記第1レンズ群が正の屈折力の
    前群と負の屈折力の後群とよりなり、前記前群が像側に
    強い曲率の凹面を向けた負のレンズ成分と正のレンズ成
    分とからなり、前記後群が物体側に強い曲率の凸面を向
    けた正のレンズ成分と負のレンズ成分からなり、前記第
    2レンズ群が物体側に強い曲率を有する凹面を向けた負
    のレンズ成分と少なくとも一つの正のレンズ成分とから
    なり、前記第3レンズ群が像側に強い曲率を有する負の
    レンズ成分と像側に凸面を向けた正のレンズ成分からな
    り、全系を物体側に相対移動させながら第1レンズ群と
    第2レンズ群の間隔と第2レンズ群と第3レンズ群の間
    隔のうちの少なくとも一つの間隔を変化させてフォーカ
    シングを行なう標準レンズ。
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