JP2003343411A - 内燃機関の失火検出装置 - Google Patents
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Abstract
し、イオン電流の増加区間が無い場合でも、正確に燃焼
/失火判定することのできる内燃機関の失火検出装置を
得る。 【解決手段】 内燃機関の燃焼室内の混合気の燃焼時に
発生するイオン電流に応じたイオン電流信号を検出する
イオン電流検出手段と、混合気の点火後に、第1の検出
間隔毎のイオン電流信号の第1の傾きと、第1の検出間
隔よりも長い第2の検出間隔毎のイオン電流信号の第2
の傾きとを検出する傾き検出手段と、第1および第2の
傾きに基づいて燃焼室内の燃焼または失火を判定する判
定手段とを備えた。
Description
ンダ内の燃焼/失火を、混合気の燃焼で生じるイオン量
の変化により検知する内燃機関の失火検出装置に関する
ものである。
で混合気を燃焼させるとイオンが発生することが一般に
知られている。そこで、シリンダ内にバイアス電圧とし
て高電圧を印加したプローブを設置すると、発生したイ
オンは、そのイオン量に応じたイオン電流として観測す
ることができる。つまり、イオン電流の有無を検出する
ことで全シリンダ内の燃焼/失火を個別に判定すること
ができる。
混合気の燃焼により点火プラグの電極間に煤が付着する
場合があった。
動作を示す説明図であり、図9は、特開2001−90
647号公報に示された従来の内燃機関の失火検出装置
のブロック構成図を示す。
時の点火プラグの絶縁抵抗を5MΩとすると、20μA
のリーク電流が流れる。その結果、図8に示すように、
点火パルスIBの印加に伴って、リーク電流が所定の時
定数で単調減衰しながらイオン電流検出部に流れる。ま
た、点火プラグの放電開始後には、煤による高抵抗とバ
イアス回路2のコンデンサ成分Cによる時定数CRで徐
々に単調減少するリーク電流に、燃焼によるイオン電流
が重畳されて流れる。
バイアス回路2は、シリンダ内の混合気を着火する点火
プラグ(図示せず)に対してバイアス電圧を印加し、点
火プラグの電極間に発生したリーク電流に重畳されたイ
オン電流(パルス)を出力する。
された固定閾値で波形整形されたイオン電流のパルスを
所定時間の間マスクし、イオン電流中のノイズ(点火ノ
イズ等)をカット(マスク)する(マスク信号を生成す
る)。
値として維持され、ボトムホールド値に基づいて、イオ
ン電流の有無を判定するための閾値が設定される。
ク時間経過後、バイアス回路2より出力されたイオン電
流を入力し、イオン電流のレベルとボトムホールド値に
基づいて設定された閾値とを比較する。閾値との比較に
より、入力したイオン電流のレベルが閾値を超えた時点
を「燃焼」と判定し、燃焼パルスを出力する。
ン電流は、燃焼パルスに波形整形されて出力される。し
たがって、リーク電流の大きさに左右されずに爆発気筒
内の燃焼を検出することができる。
検出装置は以上のように、例えば、図10のようにリー
ク電流に重畳するイオン電流が時間とともに単調減少し
てしまい、図8のt11区間のようなイオン電流の増加
区間が無い場合には、ボトムホールド値から燃焼/失火
を判定することができないという問題点があった。
ためになされたもので、リーク電流に重畳するイオン電
流が単調減少し、イオン電流の増加区間が無い場合で
も、正確に燃焼/失火判定することのできる内燃機関の
失火検出装置を得ることを目的とする。
の失火検出装置は、内燃機関の燃焼室内の混合気の燃焼
時に発生するイオン電流に応じたイオン電流信号を検出
するイオン電流検出手段と、混合気の点火後に、第1の
検出間隔毎のイオン電流信号の第1の傾きと、第1の検
出間隔よりも長い第2の検出間隔毎のイオン電流信号の
第2の傾きとを検出する傾き検出手段と、第1および第
2の傾きに基づいて燃焼室内の燃焼または失火を判定す
る判定手段とを備えたものである。
装置の判定手段は、第1の傾きと第2の傾きとの偏差を
算出し、偏差と閾値とを比較することにより燃焼室内の
燃焼または失火を判定するものである。
装置の判定手段は、第1の検出間隔よりも長く、第2の
検出間隔よりも短い第3の検出間隔毎に、第1の傾きと
第2の傾きとの偏差の和算値と、第3の検出間隔および
第2の傾きの乗算値とを算出し、和算値と乗算値との偏
差および閾値を比較することにより燃焼室内の燃焼また
は失火を判定するものである。
装置の判定手段は、閾値を設定し、偏差および閾値を比
較する閾値手段と、偏差が閾値以上であると連続して判
定した回数をカウントする燃焼判定カウント手段と、回
数と所定値とを比較することにより燃焼室内の燃焼また
は失火を判定する燃焼判定出力手段とを備えたものであ
る。
装置の傾き検出手段は、混合気の着火後、所定期間の
間、イオン電流信号をマスクするマスク手段を備えたも
のである。
装置の傾き検出手段は、イオン電流信号を所定期間だけ
取り出すウィンドウ手段を備えたものである。
装置の傾き検出手段は、第1および第2の検出間隔の少
なくともどちらか一方を燃焼室の燃焼状態を示すパラメ
ータによって設定するものである。
装置の傾き検出手段は、第1および第2の検出間隔の少
なくともどちらか一方の各検出間隔を、直前の検出間隔
に重ねて設定するものである。
出装置の傾き検出手段は、第1および第2の傾きの少な
くともどちらか一方を平滑化する平滑化手段を備えたも
のである。
しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明
する。
ロック構成図である。なお、図1において、前述(図9
参照)と同様のものについては、符号の後に「A」を付
して詳述を省略する。
は、点火プラグ20を接続したイングニンションコイル
1と、点火プラグ20にバイアス電圧を印可するバイア
ス電源(バイアス回路)2Aと、燃焼時に発生するイオ
ン電流を検出するイオン電流検出回路3と、失火検出装
置の動作を制御するECU14と、燃焼/失火の判定を
行うマイクロプロセッサ(マイクロコンピュータ)(M
PU)18とを備えており、ECU14とマイクロプロ
セッサ18とは、インターフェース(I/F)13で接
続されている。
いて説明する。マイクロプロセッサ18は、イオン電流
に応じたイオン電流信号をA/D変換するA/D変換器
4と、イオン電流信号を所定時間の間マスクするマスク
手段5Aと、所定間隔毎にイオン電流信号を抽出する抽
出手段6と、所定間隔毎にイオン電流信号の傾きを検出
する第1のイオン電流信号傾き算出手段7および第2の
イオン電流信号傾き算出手段8とにより構成されてい
る。
手段9と、平滑化された傾きと比較する閾値を設定する
閾値手段10と、閾値との比較結果をカウントする燃焼
判定カウント手段11と、カウント数に基づいて燃焼/
失火を判定する燃焼判定出力手段12とで構成されてい
る。
焼/失火検出に関して説明する。
加すると、シリンダ内の混合気の燃焼に伴い発生するイ
オンおよび電子を電流(イオン電流)として検出できる
ことが知られている。このときシリンダ内にバイアス電
圧がかかる瞬間もしくは直後に発生するノイズ、もしく
は点火ノイズ、外来ノイズ等を除いて、燃焼が発生して
いないときには、イオン電流は発生しないか、もしくは
単調減少するリーク電流のみが発生するかのいずれかと
なる。
ン電流は増加から減少といった一連のサイクルを数回繰
り返す。具体的には、燃焼化学変化に伴うサイクル、圧
力・温度変化に伴うサイクルが通常燃焼時に発生するサ
イクルであり、これ以外にも残存ガスに伴うイオン電流
の増加サイクルが発生する場合もある。
し、検出結果に応じて燃焼/失火を判定する。
がら、この発明の実施の形態1による動作について説明
する。
作を説明するタイミングチャートであり、図3〜図5
は、この発明の実施の形態1による動作を示すフローチ
ャートである。
次巻線、パワートランジスタは、インターフェース(I
/F回路)13を介して、ECU14により通電遮断制
御されると、遮断時にイングニションコイル内の二次巻
線端に高電圧を発生する。この高電圧が二次巻線端に接
続された点火プラグ20へと印加され、点火プラグ20
のギャップ間で放電が起こり、シリンダ内の混合気を点
火する。
点火エネルギーの一部によりバイアス電源2Aの充電が
行われ、イオン電流検出用のバイアス電圧が生成され
る。このバイアス電圧はイグニションコイル1を介し点
火プラグ20へと印加され、混合気の燃焼に伴い発生し
たイオンの移動によりイオン電流が流れる。イオン電流
検出回路3はイオン電流を検出し、電圧変換したイオン
電流信号としてマイクロプロセッサ18に出力する。
は、所定のサンプリング時間間隔Tbで、イオン電流信
号をアナログデータからデジタルデータへと変換する。
時間の間マスクし、バイアス電圧印加時に発生するイオ
ン電流信号内のノイズ(図2 T1区間)をカットす
る。
電流信号を所定の時間間隔Ta(サンプリング時間間隔
Tbより長い時間間隔)毎に区切り(図2 T2区間〜
T14区間)、時間間隔Ta単位のデータ群を1集合と
して抽出する。
時間間隔Ta間におけるサンプリング時間間隔Tb毎の
データ群において、それぞれ直前のデータとの傾きを算
出し、サンプリング時間間隔Tb毎の傾き(データ変化
量)b(k)を算出する。
8は、抽出手段6で抽出された時間間隔Ta間のデータ
群の中から、時間軸に対して、先頭(図2 f(0))
と最後尾(図2 f(Ta))のデータを用いて、時間
間隔Ta全体(時間間隔Ta毎)の傾きc(図2 Q
2)を算出する。
き算出手段7により算出された、時間間隔Tb毎の傾き
b(k)に基づいて、先頭のデータ(図2 f(0))
からの傾きb(k)の平均値b2(k)を算出し(図2
Q1)、イオン電流信号の細かいノイズによる影響を
打ち消す。
それぞれの傾きb2(k)との偏差(傾き偏差)d
(k)を算出して、所定の閾値と比較する。燃焼判定カ
ウント手段11は、傾き偏差d(k)が閾値以上である
状態が連続する場合、その連続数をカウントする。
ト手段11でのカウント数(連続数)が所定値以上の場
合に「燃焼」と判定し、インターフェース13を介し
て、燃焼パルスをECU14へ送信する。
いて詳細に説明する。
は、A/D変換器4でイオン電流信号をサンプリング時
間間隔TbでA/D変換して、サンプリングされたデー
タ(図2 P1)を読み込み(ステップS301)、イ
オン電流信号をマスクするための検出閾値と比較して、
データが検出閾値以上か否かを判定する(ステップS3
02)。
閾値以上である場合(すなわち、YES)、マスク手段
5Aは、マスク時間をカウントするためのタイマーをス
タートさせる(ステップS303)。一方、データが検
出閾値より小さい場合(すなわち、NO)、ステップS
303をスキップして、ステップS304に進む。
して、所定のマスク時間(マスク期間)(図2 T1区
間)が経過したか否かを判定する(ステップS30
4)。
経過していない場合(すなわち、NO)、マスク時間が
経過するまでの間、読み込んだデータを無視して、メモ
リ(図示せず)に取り込まない。
ES)、マイクロプロセッサ18へ取り込まれたサンプ
リング時間間隔Tb単位のデータを、例えば、a
(1)、a(2)、a(3)・・・のように配列された
マイクロプロセッサ内のメモリに順に格納していく(図
2 T2以降のイオン電流信号のデータが格納)。
隔は、A/D変換器4でのサンプリング時間間隔である
時間間隔Tbである。つまり、データが配列a(1)に
格納されてから次のデータが配列a(2)に格納される
までの時間がTbとなる。
が経過するまでにマイクロプロセッサ18へと取り込ま
れたデータ(図2 T1区間)は、メモリに格納されず
無視される。
2つ備えられており(a1(k)、a2(k))、保存
用として一方のメモリにデータを格納しながら、計算用
として他方のメモリに既に格納されているデータを対象
に判定処理を行っていく。一方のメモリに格納されたデ
ータを対象にした判定処理が終了すると、メモリが切り
換えられ、データ保存用としてデータが格納されていた
メモリを計算用のメモリとし、計算用として判定処理が
行われていたメモリを保存用のメモリとし、この切り換
えが繰り返される。
切り換えフラグ)が用いられており、時間間隔Ta中の
データ群の処理が終了すると、フラグの内容が変更され
てメモリの切り換えが行われ、次の時間間隔Taのデー
タの処理が行われる。
のデータ群を格納しており、メモリの格納エリアa1に
は、時間間隔Ta間の先頭のデータをa1(0)、次を
a1(1)、・・・、最後のデータをa1(Ta/Tb
− 1)というように順に格納されている(計算用の
メモリの格納エリアa2も同様)。このように、1つの
メモリに格納されるデータ数は、時間間隔Taをサンプ
リング時間間隔Tbで割った数となる。
間間隔Tbは、時間間隔Taをサンプリング時間間隔T
bで割った数が整数となるように設定される。
えフラグが「0」であるか否かを判定する。
えフラグが「0」である場合(すなわち、YES)、図
4のステップS306からステップS320までの処理
を行う。また、メモリ切り換えフラグが「0」以外であ
る場合(すなわち、NO)、図5のステップS321か
らステップS335までの処理を行う。
切り換えフラグが「0」のときの動作について説明す
る。
(k)にデータa(n)が格納され(ステップS30
6)、時間間隔Taにおけるデータをカウントするため
のカウンタkをインクリメントする(ステップS30
7)。
保存用と計算用とのメモリの切り換え周期(時間間隔)
Taを検知することができる。
かを判定する(ステップS308)。この傾き計算可能
フラグ2は、計算用として用いられるメモリa2に時間
間隔Ta間のデータ群がすべて格納されていれば「1」
に設定され、次のステップからの傾き計算が開始され
る。例えばマスク時間経過直後のように、時間間隔Ta
間の全データが格納されていない場合には「0」に設定
されている。
フラグ2が「1」以外の場合(すなわち、NO)、ステ
ップS309からステップS316までをスキップす
る。また、傾き計算可能フラグ2が「1」の場合(すな
わち、YES)、第1のイオン電流信号傾き算出手段7
による傾き計算を行う(ステップS309)。
り行われる傾き計算は、計算用のメモリ内のデータに基
づいて、現在のデータa2(k)と直前のデータa2
(k−1)との傾きb(k)を以下の式(1)により算
出する。
サ18のサンプリング時間間隔Tbで除算されていない
が、イオン電流信号の傾きを示すものとなる。
段8による傾き計算が行われる。この傾き計算は、以下
の式(2)により、時間間隔Ta間の先頭および最後尾
のデータを用いて傾きを算出する(ステップS31
0)。
9にて算出された、時間間隔Taの先頭のデータb
(0)から現在のデータb(k)までのデータを用い
て、以下の式(3)により、傾きを平滑化させる(ステ
ップS311)。
流信号の傾きの傾向を示すものとなる。
(k)と時間間隔Taの傾きcとに基づいて、以下の式
(4)により傾き偏差d(k)を算出し(ステップS3
12)、傾き偏差d(k)が閾値以上か否かを判定する
(ステップS313)。
き偏差d(k)が閾値より小さい場合(すなわち、N
O)、傾き偏差d(k)が閾値以上である時にカウント
する燃焼カウンタに「0」をセットし、ステップS31
4からステップS316までをスキップする。また、傾
き偏差d(k)が閾値以上の場合(すなわち、YE
S)、燃焼判定カウント手段11は、燃焼判定カウンタ
を「1」だけインクリメントする(ステップS31
4)。
タが所定値以上であるか否かを判定する(ステップS3
15)。
ンタが所定値以上の場合には(すなわち、YES)、
「燃焼」と判定し、インターフェース13を介して、E
CU14に燃焼パルスを送信する(ステップS31
6)。燃焼判定カウンタが所定値より小さい場合には
(すなわち、NO)、「失火」と判定し、ステップS3
16をスキップする。
であっても、その傾き偏差d(k)が所定時間の間連続
しない場合には「燃焼」と判定されない。
後に燃焼パルスが出力された場合のパルス波形(図2
燃焼パルス(閾値手段後))と、燃焼判定カウント手段
11でのカウント結果を判定した後に燃焼パルスが出力
された場合のパルス波形とを示す(図2 燃焼パルス
(燃焼判定カウント手段後))。
ている間、前回格納されたデータ群を対象に判定処理が
行われるため、イオン電流信号のデータが入力されてか
ら時間Taだけ傾き計算用のデータ群をメモリに貯めて
いることになる。したがって、実際の燃焼パルスの送信
は、イオン電流信号入力に対して時間Taだけ遅れるこ
とになる(図2 燃焼パルス(実際の出力))。
kが時間間隔Ta間のデータ群をすべてカウントしたか
否かを判定する(ステップS317)。
間のすべてのデータ群をカウントしていない場合(すな
わち、NO)、ステップS318からステップS320
をスキップして、残りのデータの判定処理を行う。
隔Ta間のデータ群をすべてカウントした場合(すなわ
ち、YES)、カウンタkに「0」をセットし(ステッ
プS318)、傾き計算フラグ1に「1」をセットし
(ステップS319)、メモリ切り換えフラグに「1」
をセットして(ステップS320)、次の時間間隔Ta
の判定処理を行う。
いてメモリ切り換えフラグが「1」にセットされると、
計算用のメモリがa1、保存用のメモリがa2に切り換
えられ、メモリa1に格納されたデータを対象に同様の
傾き計算処理が行われ、メモリa2には、データが格納
される(図5参照)。つまり、図2のT2区間でメモリ
切り換えフラグが「0」であると、次のT3区間では
「1」となり、保存用と計算用のメモリを時間間隔Ta
単位に切り換え、図4と図5の処理ルーチンが切り換え
られる。
用と計算用のメモリが異なるだけで処理内容は同様であ
るため、動作説明は省略する。
にリーク電流が含まれ、区間K1において、検出間隔T
50で検出された傾きと、検出間隔T50よりも長い検
出間隔T51で検出された傾きAとを比較すると、燃焼
時には、所定値以上の傾き偏差d(k)が出るため、両
者の傾きから算出される偏差により燃焼や失火の判定を
することができる。
電流が単調減少し、イオン電流の増加区間が無い場合で
も、燃焼や失火を検出することができる。
けで燃焼と判定せずに、傾き偏差d(k)が閾値以上と
なった時間が所定時間以上となった場合のみ燃焼と判定
するので、突発的に発生する細く大きいノイズによる傾
きの変動に対する誤動作を防ぐことができる。
イクロコンピュータ)18を用いたが、デジタルシグナ
ルプロセッサ、もしくはゲートアレイ回路によるロジッ
クICを用いてもよい。
ンタkを使用したが、タイマーを用いて時間経過を認識
させてもよい。
流信号のマスク時間を認識するためにタイマーを用いた
が、タイマーの代わりにカウンタを用いて、所定カウン
ト数の経過をもってマスク時間の経過と判定してもよ
い。
印加時に発生するノイズをマスクし、このノイズによる
誤動作を防いだが、マスク手段5Aの代わりに、イオン
電流信号の検出したい区間のみを取り出すウィンドウ手
段を用いて、ノイズによる誤動作を防いでもよい。
気筒内の燃焼状態を示すエンジンの回転数、負荷、気筒
内圧、イオン電流信号の振幅、所定時間における傾き偏
差の和Σd(k)、Air/Fuelなどを検出し、そ
の燃焼状態に応じた値を設定してもよい。
bは低回転域に対して短く設定することにより、燃焼に
よるイオン電流の変動を確実に捕らえられ、短く間隔を
取らないときに対して、精度が良くなる。
a、Tbで等間隔で区間を設定したが、直前の区間に重
ねて設定してもよい。
をT2区間の中間部から始め、時間間隔を重ねる。した
がって、時間間隔TaおよびTbの傾きを算出する回数
が増え、傾きの精度が高くなるので、イオン電流信号の
変動をより確実に捕らえることができる。
は、2つの傾きの偏差を算出して燃焼/失火を判定した
が、どちらか一方の傾きによって判定してもよい。
述(図1参照)と同一であり、詳述を省略する。
略する。
作を示すフローチャートである。図6のステップS60
1〜S606、S608〜S614は、図4のステップ
S306〜S311、S314〜S320にそれぞれ対
応し、詳述を省略する。
算出手段7により時間間隔Tbで検出されて平滑化され
た傾きb2(k)および第2のイオン電流信号傾き算出
手段8により時間間隔Taで検出された傾きcが、閾値
以上の正の傾きであるか否かを判定する(ステップS6
07)。
(k)または傾きcが閾値以上である場合(すなわち、
YES)、閾値以上であった傾き用の燃焼判定カウンタ
を「1」だけインクリメントする(ステップS60
8)。
よりも小さい場合(すなわち、NO)、傾きb2(k)
および傾きcの燃焼カウンタに「0」をセットし、ステ
ップS608からステップS610までをスキップす
る。
および傾きcの燃焼判定カウンタが所定値以上であるか
否かを判定する(ステップS609)。
の燃焼判定カウンタが所定値以上の場合(すなわち、Y
ES)、「燃焼」と判定し、インターフェース13を介
して、ECU14に燃焼パルスを送信する(ステップS
610)。両方の燃焼判定カウンタが所定値より小さい
場合には(すなわち、NO)、「失火」と判定し、ステ
ップS610をスキップする。
出手段7により時間間隔Tbで検出されて平滑化された
傾きb2(k)が閾値以上の正の傾きを所定回数以上連
続して持つ場合や、第2のイオン電流信号傾き算出手段
8により時間間隔Taで検出された傾きcが、閾値以上
の正の傾きを所定回数以上連続して持つ場合に「燃焼」
と判定する。
合は、逆に閾値以上の負の傾きを持つ場合に「燃焼」と
判定することとなる。
電流が単調減少し、イオン電流の増加区間が無い場合で
も、燃焼や失火を検出することができる。
された傾きb2(k)を用いて判定を行ったが、平滑化
前の傾きb(k)を用いてもよい。
と図5との関係と同様に、保存用と計算用のメモリが異
なるだけで処理内容は同様であり、図6と同様であるの
で動作説明は省略する。
は、時間間隔Taでの傾きcと時間間隔Tbでの傾きb
(k)の偏差を算出して燃焼/失火を判定したが、時間
間隔Tc分の傾きb(k)の和算値によって判定しても
よい。
述(図1参照)と同一であり、詳述を省略する。
略する。
作を示すフローチャートである。図7のステップS70
1〜S706、S711〜S717は、図4のステップ
S306〜S311、S314〜S320にそれぞれ対
応し、詳述を省略する。
(k)を傾きの和Σb2(k)に加える(ステップS7
07)。
Ta)が経過したか否かを判定し(ステップS70
8)、時間間隔Tcが経過していない場合(すなわち、
NO)、ステップS701に戻り、時間間隔Tcが経過
するまで、傾きの和Σb2(k)に傾きb2(k)を加
えていく。
が経過した場合(すなわち、YES)、以下の式(6)
により、時間間隔Tcにおける平滑化された傾きb2
(k)の和算値と、時間間隔Taの傾きcと時間間隔T
cとの乗算値との偏差の和(傾き偏差の和)Σd(k)
を算出する(ステップS709)。
(k)が閾値以上か否かを判定し(ステップS71
0)、傾き偏差の和Σd(k)が閾値以上である場合
(すなわち、YES)、燃焼判定カウンタを「1」だけ
インクリメントし(ステップS711)、傾き偏差の和
Σd(k)が閾値よりも小さい場合(すなわち、N
O)、ステップS711からステップS713をスキッ
プする。
るか否かを判定し(ステップS712)、所定値以上で
ある場合(すなわち、YES)、「燃焼」と判定し、燃
焼パルスを出力する(ステップS713)。また、所定
値よりも小さい場合には、「失火」と判定し、ステップ
S713をスキップする。
電流が単調減少し、イオン電流の増加区間が無い場合で
も、燃焼や失火を検出することができる。
と図5との関係と同様に、保存用と計算用のメモリが異
なるだけで処理内容は同様であり、図7と同様であるの
で動作説明は省略する。
機関の燃焼室内の混合気の燃焼時に発生するイオン電流
に応じたイオン電流信号を検出するイオン電流検出手段
と、混合気の点火後に、第1の検出間隔毎のイオン電流
信号の第1の傾きと、第1の検出間隔よりも長い第2の
検出間隔毎のイオン電流信号の第2の傾きとを検出する
傾き検出手段と、第1および第2の傾きに基づいて燃焼
室内の燃焼または失火を判定する判定手段とを備えたの
で、リーク電流が発生しイオン電流が単調減少し、イオ
ン電流の増加区間が存在しない場合にも燃焼あるいは失
火を検出することのできる内燃機関の失火検出装置が得
られる効果がある。
1の傾きと第2の傾きとの偏差を算出し、偏差と閾値と
を比較することにより燃焼室内の燃焼または失火を判定
するので、リーク電流が発生しイオン電流が単調減少
し、イオン電流の増加区間が存在しない場合にも燃焼あ
るいは失火を検出することのできる内燃機関の失火検出
装置が得られる効果がある。
1の検出間隔よりも長く、第2の検出間隔よりも短い第
3の検出間隔毎に、第1の傾きと第2の傾きとの偏差の
和算値と、第3の検出間隔および第2の傾きの乗算値と
を算出し、和算値と乗算値との偏差および閾値を比較す
ることにより燃焼室内の燃焼または失火を判定するの
で、リーク電流が発生しイオン電流が単調減少し、イオ
ン電流の増加区間が存在しない場合にも燃焼あるいは失
火を検出することのできる内燃機関の失火検出装置が得
られる効果がある。
値を設定し、偏差および閾値を比較する閾値手段と、偏
差が閾値以上であると連続して判定した回数をカウント
する燃焼判定カウント手段と、回数と所定値とを比較す
ることにより燃焼室内の燃焼または失火を判定する燃焼
判定出力手段とを備えたので、突発的に発生する細く大
きいノイズによる傾きの変動に対する誤動作を防ぐこと
のできる内燃機関の失火検出装置が得られる効果があ
る。
は、混合気の着火後、所定期間の間、イオン電流信号を
マスクするマスク手段を備えたので、バイアス電圧印加
時に発生するノイズによる傾きの変動に対する誤動作を
防ぐことのできる内燃機関の失火検出装置が得られる効
果がある。
は、イオン電流信号を所定期間だけ取り出すウィンドウ
手段を備えたので、バイアス電圧印加時に発生するノイ
ズによる傾きの変動に対する誤動作を防ぐことができ、
内燃機関の燃焼室内の燃焼状態によって抽出したい範囲
のイオン電流信号の傾きを検出することのできる内燃機
関の失火検出装置が得られる効果がある。
は、第1および第2の検出間隔の少なくともどちらか一
方を燃焼室の燃焼状態を示すパラメータによって設定す
るので、燃焼状態によって変動するイオン電流信号に対
して精度良くイオン電流信号の傾きを検出することので
きる内燃機関の失火検出装置が得られる効果がある。
は、第1および第2の検出間隔の少なくともどちらか一
方の各検出間隔を、直前の検出間隔に重ねて設定するの
で、燃焼状態によって変動するイオン電流信号に対して
精度良くイオン電流信号の傾きを検出することのできる
内燃機関の失火検出装置が得られる効果がある。
は、第1および第2の傾きの少なくともどちらか一方を
平滑化する平滑化手段を備えたので、ノイズ等の微少変
化に影響されることなく燃焼に伴うイオン電流の変化を
確実に検出することのできる内燃機関の失火検出装置が
得られる効果がある。
図である。
ングチャートである。
ローチャートである。
ローチャートである。
ローチャートである。
ローチャートである。
ローチャートである。
タイミングチャートである。
ク構成図である。
説明図である。
オン電流検出回路、4A/D変換器、5A マスク手
段、6 抽出手段、7 第1のイオン電流信号傾き算出
手段、8 第2のイオン電流信号傾き算出手段、9 平
滑化手段、10閾値手段、11 燃焼判定カウント手
段、12 燃焼判定出力手段、13 インターフェース
(I/F)、14 ECU、18 マイクロプロセッサ
(MPU)。
Claims (9)
- 【請求項1】 内燃機関の燃焼室内の混合気の燃焼時に
発生するイオン電流に応じたイオン電流信号を検出する
イオン電流検出手段と、 前記混合気の点火後に、第1の検出間隔毎のイオン電流
信号の第1の傾きと、前記第1の検出間隔よりも長い第
2の検出間隔毎のイオン電流信号の第2の傾きとを検出
する傾き検出手段と、 前記第1および前記第2の傾きに基づいて前記燃焼室内
の燃焼または失火を判定する判定手段とを備えたことを
特徴とする内燃機関の失火検出装置。 - 【請求項2】 前記判定手段は、 前記第1の傾きと前記第2の傾きとの偏差を算出し、前
記偏差と閾値とを比較することにより前記燃焼室内の燃
焼または失火を判定することを特徴とする請求項1に記
載の内燃機関の失火検出装置。 - 【請求項3】 前記判定手段は、 前記第1の検出間隔よりも長く、前記第2の検出間隔よ
りも短い第3の検出間隔毎に、前記第1の傾きと前記第
2の傾きとの偏差の和算値と、前記第3の検出間隔およ
び前記第2の傾きの乗算値とを算出し、前記和算値と前
記乗算値との偏差と、閾値とを比較することにより前記
燃焼室内の燃焼または失火を判定することを特徴とする
請求項1に記載の内燃機関の失火検出装置。 - 【請求項4】 前記判定手段は、 前記閾値を設定し、前記偏差および前記閾値を比較する
閾値手段と、 前記偏差が閾値以上であると連続して判定した回数をカ
ウントする燃焼判定カウント手段と、 前記回数と所定値とを比較することにより前記燃焼室内
の燃焼または失火を判定する燃焼判定出力手段とを備え
たことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の内
燃機関の失火検出装置。 - 【請求項5】 前記傾き検出手段は、 前記混合気の着火後、所定期間の間、前記イオン電流信
号をマスクするマスク手段を備えたことを特徴とする請
求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の内燃機
関の失火検出装置。 - 【請求項6】 前記傾き検出手段は、 前記イオン電流信号を所定期間だけ取り出すウィンドウ
手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求項4ま
でのいずれか1項に記載の内燃機関の失火検出装置。 - 【請求項7】 前記傾き検出手段は、 前記第1および前記第2の検出間隔の少なくともどちら
か一方を前記燃焼室の燃焼状態を示すパラメータによっ
て設定することを特徴とする請求項1から請求項6まで
のいずれか1項に記載の内燃機関の失火検出装置。 - 【請求項8】 前記傾き検出手段は、 前記第1および前記第2の検出間隔の少なくともどちら
か一方の各検出間隔を、直前の検出間隔に重ねて設定す
ることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれ
か1項に記載の内燃機関の失火検出装置。 - 【請求項9】 前記傾き検出手段は、 前記第1および前記第2の傾きの少なくともどちらか一
方を平滑化する平滑化手段を備えたことを特徴とする請
求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の内燃機
関の失火検出装置。
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