JP6461281B1 - 点火装置 - Google Patents

点火装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6461281B1
JP6461281B1 JP2017206958A JP2017206958A JP6461281B1 JP 6461281 B1 JP6461281 B1 JP 6461281B1 JP 2017206958 A JP2017206958 A JP 2017206958A JP 2017206958 A JP2017206958 A JP 2017206958A JP 6461281 B1 JP6461281 B1 JP 6461281B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
high voltage
leak
control device
leakage current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017206958A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019078241A (ja
Inventor
棚谷 公彦
公彦 棚谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2017206958A priority Critical patent/JP6461281B1/ja
Priority to US15/941,663 priority patent/US10947947B2/en
Priority to DE102018210581.2A priority patent/DE102018210581A1/de
Application granted granted Critical
Publication of JP6461281B1 publication Critical patent/JP6461281B1/ja
Publication of JP2019078241A publication Critical patent/JP2019078241A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P9/00Electric spark ignition control, not otherwise provided for
    • F02P9/002Control of spark intensity, intensifying, lengthening, suppression
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P17/00Testing of ignition installations, e.g. in combination with adjusting; Testing of ignition timing in compression-ignition engines
    • F02P17/12Testing characteristics of the spark, ignition voltage or current
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P3/00Other installations
    • F02P3/02Other installations having inductive energy storage, e.g. arrangements of induction coils
    • F02P3/04Layout of circuits
    • F02P3/0407Opening or closing the primary coil circuit with electronic switching means
    • F02P3/0435Opening or closing the primary coil circuit with electronic switching means with semiconductor devices
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P5/00Advancing or retarding ignition; Control therefor
    • F02P5/04Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions
    • F02P5/145Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions using electrical means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P11/00Safety means for electric spark ignition, not otherwise provided for
    • F02P11/06Indicating unsafe conditions
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P3/00Other installations
    • F02P3/01Electric spark ignition installations without subsequent energy storage, i.e. energy supplied by an electrical oscillator
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P3/00Other installations
    • F02P3/02Other installations having inductive energy storage, e.g. arrangements of induction coils
    • F02P3/04Layout of circuits

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)

Abstract

【課題】点火プラグにくすぶりによるリーク経路が形成された状態であっても確実に火花放電を発生することができる点火装置を提供する。
【解決手段】間隙を介して配置される第1の電極と第2の電極とを有し、第1の電極と第2の電極との間に予め設定された高電圧が印加されたとき、間隙に放電を発生して内燃機関の燃焼室内の可燃混合気を点火させる点火プラグと、高電圧を発生し、高電圧を第1の電極と第2の電極との間に個別に印加する複数の高電圧装置と、第1の電極と第2の電極との間に流れるリーク電流を検出するリーク電流検出装置と、複数の高電圧装置およびリーク電流検出装置の動作を制御する制御装置と、を備え、制御装置は、リーク電流検出装置で検出されたリーク電流に基づいて、第1の電極と第2の電極との間にリークがあると判断した場合には、複数の高電圧装置から同時期に高電圧を第1の電極と第2の電極との間に印加する。
【選択図】図1

Description

本発明は、主に自動車用の内燃機関に利用される点火装置に関するものである。
近年、環境保全、燃料枯渇の問題が提起されており、自動車業界においてもこれらへの対応が急務となっている。この対応の一例として、成層混合気を利用した内燃機関の超希薄燃焼(以下、成層リーン燃焼と称する)運転がある。しかし、この成層リーン燃焼による内燃機関の運転においては、内燃機関の燃焼室内における可燃混合気の分布ばらつきによって、点火プラグにくすぶりが生じやすくなるという課題がある。特に、燃料を点火プラグ付近に直接吹き付けるスプレーガイド方式の成層リーン燃焼運転においては、点火プラグのくすぶりが顕著となる。
点火プラグが勢いよく点火せずにくすぶりが発生すると、このくすぶりを形成する導電性のカーボンまたは酸化鉄等を介して、点火プラグの電圧を印加する側の電極(以下、第1の電極と称する)からグランドレベル(以下、GNDレベル、と称する)に設定された電極(以下、第2の電極と称する)へ点火エネルギーがリークする。そのため、点火プラグの第1の電極と第2の電極との間の間隙が絶縁破壊(以下、全路破壊、と称することもある)に至らず、火花放電が発生しなくなってしまうという問題がある。
または、点火エネルギーのリークによって、全路破壊に至るまでに要する時間が長くなってしまう。このため、実際の点火タイミングが遅角側へずれる。その結果として、内燃機関の出力が低下してしまうという問題がある。
また、近年、点火プラグがスリム化またはロングリーチ化する傾向にある。このことから、点火プラグの対地間静電容量は、増加する傾向にある。内燃機関の高圧縮比化に伴う点火プラグに対する要求電圧のアップ等の影響と相まって、点火プラグのくすぶりによるエネルギーリーク経路の生成が、内燃機関の点火性能に対して及ぼす影響は、強くなってきている。
このような問題に関して、従来から、点火プラグのくすぶりを火花放電によって除去する点火装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の点火装置は、可燃混合気が着火する時期、および着火する時期から次の燃料噴射開始の時期までの間において、点火プラグに火花放電を行わせることで、点火プラグのくすぶりを形成するカーボンを除去するとしている。
特許第3917185号公報
しかしながら、従来技術には、以下のような課題がある。
点火プラグの第1の電極と第2の電極の間に、一旦くすぶりによるリーク経路が形成された状態になると、火花放電に要する静電容量が充電できなくなる。そのため、特許文献1に記載されるようなくすぶりを除去するための火花放電を発生できなくなってしまうという課題がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、くすぶりによって点火プラグにリーク経路が生成された状態であっても、確実に火花放電を発生させることができる点火装置を提供することである。
本発明における点火装置は、間隙を介して配置される第1の電極と第2の電極とを有し、第1の電極と第2の電極との間に予め設定された高電圧が印加されたとき、間隙に放電を発生して内燃機関の燃焼室内の可燃混合気を点火させる点火プラグと、高電圧を発生し、高電圧を第1の電極と第2の電極との間に個別に印加する複数の高電圧装置と、第1の電極と第2の電極との間に流れるリーク電流を検出するリーク電流検出装置と、複数の高電圧装置およびリーク電流検出装置の動作を制御する制御装置と、を備えた点火装置であって、制御装置は、リーク電流検出装置で検出されたリーク電流に基づいて、第1の電極と第2の電極との間にリークがあると判断した場合には、高電圧を、複数の高電圧装置から同時期に第1の電極と第2の電極との間に印加し、リーク電流検出装置は、リーク電流を検出するためのバイアス電圧を第1の電極と第2の電極との間に印加する電源と、バイアス電圧の印加時にリーク経路を流れるリーク電流を検出するカレントトランスとを有して構成されるものである。
本発明による点火装置によれば、制御装置が第1の電極と第2の電極との間にリークがあると判断した場合に、少なくとも2つの高電圧装置を同時期に動作させる構成を備えている。その結果、くすぶりによって点火プラグにリーク経路が生成された状態であっても、確実に火花放電を発生させることができる点火装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る点火装置の概略図である。 本発明の実施の形態1に係る点火装置の構成図である。 本発明の実施の形態1におけるリーク検出区間の説明図である。 本発明の実施の形態1における点火制御処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る点火装置の構成図である。 本発明の実施の形態2におけるリーク検出区間の説明図である。 本発明の実施の形態3に係る点火装置の構成図である。
以下に、本発明の点火装置の好適な実施の形態について、図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る点火装置1の概略構成図である。
まず、従来技術において、点火プラグの第1の電極と第2の電極間にリーク経路が存在する場合の問題について説明する。
点火プラグの第1の電極と第2の電極間に、火花放電のための放電路を形成するためには、電極間の容量(以下、浮遊容量と称する)を予め設定された高い電圧(以下、絶縁破壊電圧と称する)まで充電する必要がある。浮遊容量の充電は、第1の電極101aに高電圧を印加し、第2の電極をGNDレベルに設定した状態で、高電圧装置から出力される出力電流(以下、充電電流と称することもある)によって行われる。
この際、第1の電極と第2の電極間にリーク経路が存在すると、出力電流の一部がリーク経路に流れてしまう。このため、浮遊容量を絶縁破壊電圧まで充電することができない。または、浮遊容量を絶縁破壊電圧まで充電することができたとしても、リーク経路が存在しない場合に比べて、長い充電時間を要することになる。
例えば、高電圧装置の出力電流値をIO、リーク経路の抵抗値をRとした場合、最大でもI×R[V]までしか充電できないと言える。例えば、I=50mA、R=0.5MΩの場合、I×R=50mA×0.5MΩ=25kVとなる。
従って、浮遊容量の絶縁破壊電圧が40kVであった場合には、充電が不十分となり、火花放電を発生することは、不可能となる。なお、上記の計算は、概算であり、実際の浮遊容量の大きさおよび出力電流の供給源の能力等を考慮すると、実際とは多少異なる場合がある。
以上説明した従来技術における問題を解決するために、本実施の形態1に係る点火装置1は、点火プラグ101、高電圧装置100Aおよび100B、リーク電流検出装置103および制御装置104を備えて構成されている。
点火プラグ101は、第1の電極101aおよび第2の電極101bを備えている。第1の電極101aと第2の電極101bは、予め設定された間隔(以下、間隙と称する)を介して配置されている。第1の電極101aは、高電圧が印加される電極である。一方、第2の電極101bは、GNDレベルに設定される電極である。
点火プラグ101は、第1の電極101aに予め設定された高電圧が印加され、第1の電極101aと第2の電極101b間の間隙に火花放電を発生させて、内燃機関の燃焼室内の可燃混合気を点火させる。
高電圧装置100Aおよび100Bは、予め設定された高電圧を発生し、発生した高電圧を、点火プラグ101の第1の電極101aと第2の電極101bとの間に印加する。
リーク電流検出装置103は、リーク電流検出用のバイアスが印加された時に、第1の電極101aと第2の電極101bとの間に流れる電流を検出し、図示しない信号線を介して、検出した結果を制御装置104に出力する。
制御装置104は、高電圧装置100Aおよび100Bの動作を制御する機能を有している。
次に、図1を用いて、本発明の実施の形態1における点火装置1の動作の概要について説明する。
図1に示す点火プラグ101の第1の電極101aと第2の電極101bとの間に火花放電を発生させるためには、第1の電極101aと第2の電極101bとの間の浮遊容量を、絶縁破壊電圧まで、充電する必要がある。
そのために、まず、制御装置104は、リーク電流検出装置103の検出結果に基づいて、第1の電極101aと第2の電極101bとの間にリークがあるか否かを判断する。リークがあると判断した場合、続いて、制御装置104は、高電圧装置100Aおよび100Bの2個の高電圧装置を同時期に動作させる。
すなわち、制御装置104は、高電圧装置100Aおよび100Bを同時期に動作させ、出力電流をおよそ2倍にすることにより、第1の電極101aと第2の電極101bとの間にリーク経路が存在した場合でも、第1の電極101aと第2の電極101bとの間の浮遊容量を絶縁破壊電圧まで充電することが可能となる。
なお、上記の例では高電圧装置を100Aおよび100Bの2個としたが、本発明の実施の形態は、これに限られるものではない。高電圧装置の個数をN個(Nは2以上の整数値)とすれば、N個の高電圧装置を同時期に動作させることで、およそN倍の出力電流を点火プラグ101に供給することができる。
すなわち、さらに1個の高電圧装置を高電圧装置100Aおよび100Bと並列に接続して、3個の高電圧装置としてもよい。また、さらに多くの高電圧装置を並列に接続してもよい。また、これら複数の高電圧装置は、それぞれ別々にパッケージされてもいてもよく、同一のパッケージ内に配置されるようにしてもよい。
なお、N個の高電圧装置が同時期に動作している状態とは、高電圧装置がN個(Nは2以上の整数値)あった場合、N個の高電圧装置が電流を出力している期間が重なっている状態を意味している。すなわち、高電圧装置1つあたりの出力電流をIoとした場合、N個の高電圧装置から出力される出力電流の合計が、およそIo×Nとなっている期間が存在する状態が、N個の高電圧装置が同時期に動作している状態に相当する。
以上説明したように、本実施の形態1に係る点火装置によれば、高電圧装置を同時期にN個(Nは2以上の整数値)動作させることで、高電圧装置から出力される出力電流をおよそN倍とすることができる。これにより、点火プラグの電極間にリークがあった場合でも、絶縁破壊電圧まで浮遊容量を充電することができる。この結果、従来よりも確実に火花放電を発生させることができる。
次に、図2の構成図、図3の説明図および図4のフローチャートを用いて、本実施の形態1における点火装置1の、より詳細な構成および動作について説明する。なお、以下の説明では、説明を簡単にするため、高電圧装置の数を2個とした場合について例示する。
図2は、図1の高電圧装置100Aおよび100Bを点火コイルとした場合の例を示している。図2に示す点火装置1は、点火プラグ101、高電圧装置200Aおよび200B、リーク電流検出装置103および制御装置104を備えて構成されている。また、図2に示す電源205および215は、バッテリ等の外部電源である。
図2に示す高電圧装置200Aは、1次コイル201、1次コイル201と磁気的に結合する2次コイル202、スイッチング素子203およびダイオード204を備えている。同様に、高電圧装置200Bは、1次コイル211、1次コイル211と磁気的に結合する2次コイル212、スイッチング素子213およびダイオード214を備えている。
高電圧装置200Aは、1次コイル201に通電することでエネルギーを蓄積し、通電を遮断する際に蓄積したエネルギーを解放することで、2次コイル202に高電圧を発生させる点火コイルである。同様に、高電圧装置200Bは、1次コイル211に通電することでエネルギーを蓄積し、通電を遮断する際にエネルギーを解放することで、2次コイル212に高電圧を発生させる点火コイルである。
1次コイル201および211の一端は、それぞれ外部電源205および215に接続されている。1次コイル201および211の他端は、それぞれスイッチング素子203および213を介して、アースに接続されている。
スイッチング素子203および213は、制御装置104が出力する点火信号により、1次コイル201および211の通電と遮断を切り替え可能である。具体的には、スイッチング素子203は、制御装置104が出力する点火信号Aが「HIGH」の場合には通電になるように、「LOW」の場合には遮断になるように切り替わることができる。同様に、スイッチング素子213は、制御装置104が出力する点火信号Bが「HIGH」の場合には通電になるように、「LOW」の場合には遮断になるように切り替わることができる。
2次コイル202および212の一端は、アースへと接続されている。2次コイル202および212の別の一端は、それぞれ高電圧装置200Aおよび200Bの出力端である。高電圧装置200Aおよび200Bの出力端は、それぞれダイオード204および214を介して、点火プラグ101の第1の電極101aに並列に接続されている。
リーク電流検出装置103は、高電圧装置200Aおよび200Bの出力端と、第1の電極101aとの間に接続されている。リーク電流検出装置103は、高電圧装置100Aおよび100Bの出力電流が流れ込むことを防止するダイオード206、リーク経路を流れる電流を検出するカレントトランス207、直流電源208とで構成されている。
リーク電流検出装置103内の直流電源208は、点火プラグ101の第1の電極101aと第2の電極101bとの間に、リーク電流検出用のバイアス電圧を印加する。リーク電流検出装置103は、制御装置104からの指令に従ってリーク電流を検出し、検出結果を制御装置104に出力する。
例えば、リーク電流検出用のバイアス電圧が100Vであり、第1の電極101aと第2の電極101bとの間に0.5MΩのリーク経路があった場合、リーク電流検出装置103内のカレントトランス207は、200μAの電流を、リーク電流として検出する。
次に、図3を用いて、上記のリーク電流を検出するタイミングについて説明する。
図3は、リーク電流検出区間301を、内燃機関の動作タイミングおよび1次コイル201および211への通電タイミングを基準として示す説明図である。
図3では、内燃機関の動作として、遅角側から進角側に向かう順に、排気、吸気、圧縮、燃焼、排気となる区間を示している。1次コイル201および211への通電タイミングとしては、通電開始および遮断を行うタイミングを示している。
制御装置104は、リーク電流の検出を、図3に示すリーク電流検出区間301内に実行するように、リーク電流検出装置103を制御する。
リーク電流検出区間301は、排気バルブを閉として、排気を終了した後から、燃焼開始前までの区間としている。リーク電流検出区間301には、排気終了時点は含まれるが、燃焼開始時点および通電遮断時点は含まない。なお、燃焼開始前までとは、図3に示すように、1次コイル201および211への通電を遮断する前までとすることもできる。通電遮断後は、高電圧装置100Aおよび100Bから、火花点火に必要な高電圧が、点火プラグ101に供給される。
リーク電流検出区間301を図3に示したような区間に設定する理由は、リーク電流検出において、イオン電流の影響を低減するためである。内燃機関の燃焼期間および排気期間では、燃焼室内に充満したイオン化物質によるイオン電流が発生している場合がある。そのため、本実施の形態1に係る点火装置は、イオン電流が発生しない期間、すなわち、排気バルブが閉となって排気が終了してから燃焼が開始される前までの区間に、リーク電流の検出を行うように設定している。これにより、リーク電流の検出を精度良く行うことが可能となる。
なお、リーク電流がイオン電流よりも十分に大きい場合には、イオン電流の影響は、無視できる程度に小さくなる。そのため、リーク電流が大きい場合のみ、例えば、リーク経路の抵抗が1MΩ以下の強いリーク状態のみを検出したい場合には、イオン電流の影響は無視できる。この場合には、内燃機関の燃焼期間および排気期間においても、リーク電流検出を行うことができる。
次に、図4のフローチャートを用いて、制御装置104の動作について説明する。
まず、S401において、制御装置104は、現在の内燃機関の動作状態が、リーク電流検出区間301内であるか否かを判断する。リーク電流検出区間内でない場合には(S401:No)、制御装置104は、電流検出を行わずに処理を終了する。リーク電流検出区間301内である場合には(S401:Yes)、S402に進む。
S402においては、制御装置104は、リーク電流検出装置103内のカレントトランス207からリーク電流検出値を取得し、変数Aとして設定する。ここで、変数Aとして設定するリーク電流検出値は、リーク電流検出区間301内で検出した1回のリーク電流検出値でもよく、複数回検出したリーク電流値の中央値、平均値または積分値を用いてもよい。
続いて、S403において、制御装置104は、リーク電流の閾値を変数THとして設定する。リーク電流の閾値は、予め設定された一定値でもよく、エンジン回転数、負荷、水温、吸気温およびオクタン価に対応した関数、またはMAP値を用いて設定してもよい。
続いて、S404において、制御装置104は、変数Aが閾値THより大きいか否かを判定する。変数Aが閾値THよりも大きい場合には(S404:Yes)、S405に処理を進める。
S405において、制御装置104は、点火プラグ101の第1の電極101aと第2の電極101bとの間に「リークあり」と判定し、S406に処理を進める。
S406において、制御装置104は、カウンタ値CNTに、予め設定した維持値C0を設定して、S407に処理を進める。ここで、維持値とは、S407の「リーク時処置」を実行する点火回数期間として予め設定された値である。
S407において、制御装置104は、「リーク時処置」の実行を制御した後、処理を終了する。すなわち、制御装置104は、高電圧装置100Aおよび100Bが同時期に動作するように、高電圧装置100Aおよび100Bに対して、点火信号AおよびBをそれぞれ出力する。
S404の説明に戻り、変数Aが閾値TH以下である場合には(S404:Yes)、制御装置104は、S408に処理を進める。
S408において、制御装置104は、点火プラグ101の第1の電極101aと第2の電極101bとの間に「リークなし」と判定し、S409に処理を進める。
S409において、制御装置104は、カウンタ値CNTを1減算して、S410へ処理を進める。
S410において、制御装置104は、カウンタ値CNTが0以下であるか否かを判定する。カウンタ値CNTが0より大きい場合には(S410:No)、S407へ進み、制御装置104は、「リーク時処置」の実行を制御した後、処理を終了する。
カウンタ値CNTが0以下である場合には(S410:Yes)、制御装置104は、
S411に処理を進める。S411においては、制御装置104は、カウンタ値CNTを0に設定した後、処理を終了する。
なお、制御装置104は、S405において一度「リークあり」と判断した場合には、その後に実行される図4に示すフローにおいて「リークなし」と判定されても、維持値C0として設定した点火回数期間は、S407の「リーク時処置」を実行するように設定する。
また、「リークあり」と判定された場合には、点火プラグ101の第1の電極101aと第2の電極101b間に、閾値THより大きなリーク電流が存在する。このため、浮遊容量を絶縁破壊電圧まで充電する充電時間が長くなる。そこで、制御装置104は、S405において「リークあり」と判定した場合には、S407において、上記の「リーク時処置」に加えて、点火タイミングを進角させる制御を行うようにしてもよい。
以上説明したように、本実施の形態1に係る点火装置によれば、点火プラグの第1の電極と第2の電極間にリークが発生している場合においても、2つの高電圧装置を同時期に動作させることにより、確実に火花放電を発生させることができる。その結果、内燃機関を安定動作させることができるため、未燃燃料などの排出を抑制することができ、環境保全に寄与することができる。
実施の形態2.
図5は、本発明の実施の形態2に係る点火装置2の構成図である。図5は、図2と同様に、図1の高電圧装置100Aおよび100Bを点火コイルとした例を示している。
以下に説明する実施の形態2に係る点火装置2では、実施の形態1に示したリーク電流検出装置103の機能を、高電圧装置の一つに組み込んだ構成としている。なお、点火装置2において、通常の火花放電を行う場合の動作については、実施の形態1で説明した点火装置1と同様であるため、説明を省略する。
図5に示すように、実施の形態2に係る点火装置2は、高電圧装置500Aおよび500B、点火プラグ101、制御装置104を備えて構成されている。
本実施の形態2における高電圧装置500Aは、高電圧装置としての機能と、リーク電流検出装置としての機能の両方を兼ねることができる構成となっている。
高電圧装置500Aは、1次コイル501、2次コイル502、スイッチング素子503、ツェナーダイオード504、カレントトランス505およびトランス506を備えている。一方、高電圧装置500Bは、1次コイル511、2次コイル512、スイッチング素子513およびツェナーダイオード514を備えている。
高電圧装置500A内のツェナーダイオード504は、高電圧装置500Bのエネルギー蓄積時電流が流れ込んでくることを防止する。カレントトランス505は、リーク経路を流れる電流を検出する。トランス506は、点火プラグ101の第1の電極101aと第2の電極101bとの間に、リーク電流検出用のバイアスを印加する機能を備えている。
点火装置2において、リーク電流検出を行う場合の動作について説明する。
制御装置104が、高電圧装置500A内のスイッチング素子503に点火信号「HIGH]を出力すると、スイッチング素子503は、導通状態となる。そして、トランス506の1次コイル501には、通電によってエネルギーが蓄積される。1次コイル501への通電中に、トランス506の2次コイル502には、数百ボルトの電圧が発生する。制御装置104は、この2次コイル512に発生した電圧を、リーク電流検出用のバイアスとして、点火プラグ101の第1の電極101aとアースとの間に印加する。
このような構成にすることにより、第1の電極101aと第2の電極101bとの間にリーク経路が存在する場合、トランス506の2次コイル502を介してカレントトランス505に流れる電流を、リーク電流として検出することが可能となる。すなわち、点火装置2においては、実施の形態1で示した点火装置1のリーク電流検出装置103が不要となる。そのため、点火装置2は、実施の形態1で示した点火装置1よりも簡素な構成とすることができる。また、リーク電流検出装置103が不要となる分の部品点数が削減できるため、本実施の形態2における点火装置2は、実施の形態1で示した点火装置1よりも安価に製造可能である。
図6に、実施の形態2におけるリーク電流検出区間601を示す。リーク電流検出区間601以外は、実施の形態1で説明した図3と同一である。
実施の形態2におけるリーク電流検出区間601は、図6に示すように、1次コイル501の通電開始後から通電遮断前までの区間に設定する。ここで、リーク電流検出区間601には、通電開始時点および通電遮断時点は含まないように設定している。
リーク電流検出区間601を図6に示したような区間に設定する理由は、点火装置2におけるリーク電流検出用のバイアスを、上記のように、トランス506の1次コイル501への通電によって発生させているためである。通電遮断後は、高電圧装置500Aおよび500Bから、火花点火に必要な高電圧が、点火プラグ101に供給される。
制御装置104は、リーク電流検出区間601において検出したカレントトランス505に流れるリーク電流の検出値に基づいて、実施の形態1と同様に、「リークあり」または「リークなし」に応じた処理を実行する。すなわち、制御装置104は、「リークあり」と判定した場合には、高電圧装置200Aおよび200Bを同時期に駆動することで、第1の電極101aと第2の電極101bとの間に、確実に火花放電を発生させることができる。
以上説明したように、本実施の形態2に係る点火装置2によれば、実施の形態1に示した点火装置1よりも簡素かつ安価に製造可能な構成で、点火プラグの第1の電極と第2の電極間にリークが発生している場合においても、複数の高電圧装置を同時期に動作させることにより、確実に火花放電を発生させることができる。その結果、内燃機関を安定動作させることができるため、未燃燃料などの排出を抑制することができ、環境保全に寄与することができる。
実施の形態3.
以上説明した実施の形態1および実施の形態2では、高電圧装置として点火コイルを使用する例について説明した。しかしながら、本発明の実施の形態は、これに限られるものではない。そこで、本実施の形態3では、高電圧装置として、図7に示すような点火コイルを使用しない構成を採用する場合について説明する。
以下に説明する実施の形態3においては、実施の形態1および2とは異なり、交流電力による共振現象によって、点火プラグ101の第1の電極101aに、火花放電に必要な高電圧を印加する構成としている。また、本実施の形態3においては、先の実施の形態1のリーク電流検出装置103の機能を、交流電源とカレントトランスによって実現するように構成している。
図7は、本発明の実施の形態3に係る点火装置3の構成図である。実施の形態1または2と共通する構成については説明を省略する。
図7に示す点火装置3は、高電圧装置700Aおよび700B、カレントトランス703、点火プラグ101および制御装置104を備えている。
高電圧装置700Aは、リアクトル701および交流電源702を備えている。また、高電圧装置700Bは、リアクトル711および交流電源712を備えている。また、カレントトランス703は、高電圧装置700Aの交流電源702およびアースに接続されている。
リアクトル701および711は、点火プラグ101の浮遊容量とそれぞれ共振回路を構成する。
高電圧装置700Aの交流電源702および高電圧装置700Bの交流電源712は、それぞれこの共振回路の共振周波数付近となる交流電流および電圧を供給するように、制御装置104によって電力を出力するタイミングおよび周波数を制御される。
次に、点火装置3において、通常の火花放電を行う場合の動作について説明する。なお、以下では、高電圧装置700Aについて説明するが、高電圧装置700Bの動作も同様である。
制御装置104は、高電圧装置700A内の交流電源702に対して、リアクトル701および点火プラグ101の浮遊容量とで構成される共振回路が共振現象を起こすために必要な交流電力の出力を指示する。具体的には、この交流電力は、リアクトル701と点火プラグ101の浮遊容量とで構成される共振回路の共振周波数付近の交流電力とすればよい。
交流電源702から出力された交流電力によって、リアクトル701および点火プラグ101の浮遊容量とで構成される共振回路に共振現象が生じる。これにより、共振回路の中点、すなわち、点火プラグ101の第1の電極101aの電圧は、昇圧される。
この昇圧により、第1の電極101aと第2の電極101bとの間に火花放電が発生する。その結果、内燃機関の燃焼室内の可燃混合気を点火させることができる。
次に、点火装置3において、リーク電流検出を行う場合の動作について説明する。第1の電極101aと第2の電極101bとの間にリーク経路がある場合には、第1の電極101aの電圧を昇圧できなくなる。そのため、実施の形態1、実施の形態2と同様に、制御装置104は、リークの有無を検出し、リークがあれば高電圧装置を複数同時に動かすことで、確実に火花放電を発生させる。
リーク電流検出は、高電圧装置700Aの交流電源702及びカレントトランス703の構成によって、以下のように行う。
制御装置104は、リーク電流検出用のバイアスとして、リアクトル701の影響を無視できる程度の低周波数の電力を出力するように、高電圧装置700A内の交流電源702に指示を出す。
ここで、第1の電極101aと第2の電極101bとの間にリーク経路がある場合にカレントトランス703に流れるリーク電流は、火花放電を発生させるための共振用電流とは異なる周波数帯域の電流となる。そのため、制御装置104は、リーク電流と共振用電流とを区別して検出することができる。
すなわち、制御装置104は、交流電源702から出力された低周波の電圧が、点火プラグ101の第1の電極101aと第2の電極101bとの間に印加された状態において、カレントトランス703に流れる電流を、リーク電流として検出することが可能である。なお、リーク電流検出区間は、実施の形態1と同様に、図3の区間301とすればよい。
制御装置104は、リーク電流検出区間301において検出したカレントトランス703に流れるリーク電流の検出値に基づいて、実施の形態1および2と同様に、「リークあり」または「リークなし」に応じた処理を実行する。すなわち、制御装置104は、「リークあり」と判定した場合には、高電圧装置700Aおよび700Bを同時期に駆動することで、第1の電極101aと第2の電極101bとの間に、確実に火花放電を発生させることができる。
以上説明したように、本実施の形態3に係る点火装置3によれば、実施の形態1に示した点火装置1および実施に形態2で示した点火装置2よりも簡素かつ安価に製造可能な構成で、点火プラグの第1の電極と第2の電極間にリークが発生している場合においても、複数の高電圧装置を同時期に動作させることができる。従って、確実に火花放電を発生させることができる。その結果、実施の形態1および実施の形態2と同様に、内燃機関を安定動作させることができるため、未燃燃料などの排出を抑制することができ、環境保全に寄与することができる。
101 点火プラグ、101a 第1の電極、101b 第2の電極、100A、100B、200A、200B、500A、500B、700A、700B 高電圧装置、103 リーク電流検出装置、104 制御装置、505、703 カレントトランス、506 トランス。

Claims (10)

  1. 間隙を介して配置される第1の電極と第2の電極とを有し、前記第1の電極と前記第2の電極との間に予め設定された高電圧が印加されたとき、前記間隙に放電を発生して内燃機関の燃焼室内の可燃混合気を点火させる点火プラグと、
    前記高電圧を発生し、前記高電圧を前記第1の電極と前記第2の電極との間に個別に印加する複数の高電圧装置と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に流れるリーク電流を検出するリーク電流検出装置と、
    前記複数の高電圧装置および前記リーク電流検出装置の動作を制御する制御装置と、
    を備えた点火装置であって、
    前記制御装置は、前記リーク電流検出装置で検出された前記リーク電流に基づいて、前記第1の電極と前記第2の電極との間にリークがあると判断した場合には、前記高電圧を、前記複数の高電圧装置から同時期に前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加し、
    前記リーク電流検出装置は、前記リーク電流を検出するためのバイアス電圧を前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加する電源と、前記バイアス電圧の印加時にリーク経路を流れる前記リーク電流を検出するカレントトランスとを有して構成される
    点火装置。
  2. 前記複数の高電圧装置のそれぞれは、1次コイルと、前記1次コイルと磁気的に結合する2次コイルとを備え、
    前記制御装置は、前記1次コイルに通電することでエネルギーを蓄積し、前記通電を遮断する際に、前記1次コイルが前記エネルギーを解放することで前記2次コイルに高電圧を発生させることによって、前記点火プラグの前記第1の電極と前記第2の電極との間に前記高電圧を印加する
    請求項1に記載の点火装置。
  3. 間隙を介して配置される第1の電極と第2の電極とを有し、前記第1の電極と前記第2の電極との間に予め設定された高電圧が印加されたとき、前記間隙に放電を発生して内燃機関の燃焼室内の可燃混合気を点火させる点火プラグと、
    前記高電圧を発生し、前記高電圧を前記第1の電極と前記第2の電極との間に個別に印加する複数の高電圧装置と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に流れるリーク電流を検出するリーク電流検出装置と、
    前記複数の高電圧装置および前記リーク電流検出装置の動作を制御する制御装置と、
    を備えた点火装置であって、
    前記制御装置は、前記リーク電流検出装置で検出された前記リーク電流に基づいて、前記第1の電極と前記第2の電極との間にリークがあると判断した場合には、前記高電圧を、前記複数の高電圧装置から同時期に前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加し、
    前記複数の高電圧装置のそれぞれは、1次コイルと、前記1次コイルと磁気的に結合する2次コイルとを備え、
    前記制御装置は、前記1次コイルに通電することでエネルギーを蓄積し、前記通電を遮断する際に、前記1次コイルが前記エネルギーを解放することで前記2次コイルに高電圧を発生させることによって、前記点火プラグの前記第1の電極と前記第2の電極との間に前記高電圧を印加し、
    前記リーク電流検出装置は、前記複数の高電圧装置の1つの内部に配置され、前記1次コイルと前記2次コイルにより構成されるトランスと、前記リーク電流を検出するためのバイアス電圧として前記2次コイルに発生する電圧を前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加することでリーク経路を流れる前記リーク電流を検出するカレントトランスとを有して構成される
    点火装置。
  4. 前記制御装置は、前記1次コイルの通電中に前記リーク電流を検出するように、前記リーク電流検出装置が配置された1つの高電圧装置を制御する
    請求項3に記載の点火装置。
  5. 間隙を介して配置される第1の電極と第2の電極とを有し、前記第1の電極と前記第2の電極との間に予め設定された高電圧が印加されたとき、前記間隙に放電を発生して内燃機関の燃焼室内の可燃混合気を点火させる点火プラグと、
    前記高電圧を発生し、前記高電圧を前記第1の電極と前記第2の電極との間に個別に印加する複数の高電圧装置と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に流れるリーク電流を検出するリーク電流検出装置と、
    前記複数の高電圧装置および前記リーク電流検出装置の動作を制御する制御装置と、
    を備えた点火装置であって、
    前記制御装置は、前記リーク電流検出装置で検出された前記リーク電流に基づいて、前記第1の電極と前記第2の電極との間にリークがあると判断した場合には、前記高電圧を、前記複数の高電圧装置から同時期に前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加し、
    前記複数の高電圧装置のそれぞれは、前記点火プラグの浮遊容量と共振回路を構成するリアクトルと、交流電源と、を備え、
    前記制御装置は、前記交流電源から、前記共振回路が共振可能な周波数の電力を出力させることによって、前記点火プラグの前記第1の電極と前記第2の電極との間に前記高電圧を印加する
    点火装置。
  6. 前記リーク電流検出装置は、前記複数の高電圧装置の1つに含まれている前記リアクトルおよび前記交流電源と、前記交流電源とアースとの間に接続されて前記リーク電流を検出するカレントトランスとを有して構成され、
    前記制御装置は、前記リーク電流を検出する際に、前記交流電源から、前記高電圧を印加するための電力の周波数よりも低い周波数の電力を出力させることによって前記リーク電流を検出するためのバイアス電圧を前記点火プラグの前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加する
    請求項に記載の点火装置。
  7. 前記制御装置は、前記内燃機関の排気バルブを閉じて排気を終了してから、燃焼を開始する前までの区間に、前記リーク電流検出装置が前記リーク電流を検出するように制御する
    請求項1から6のいずれか1項に記載の点火装置。
  8. 前記複数の高電圧装置は、同一のパッケージ内に配置される
    請求項1からのいずれか1項に記載の点火装置。
  9. 前記制御装置は、前記第1の電極と前記第2の電極との間にリークがあると判断した場合には、予め設定された点火回数の間、前記高電圧を前記複数の高電圧装置から同時期に前記第1の電極と前記第2の電極との間に印加する
    請求項1からのいずれか1項に記載の点火装置。
  10. 前記制御装置は、前記第1の電極と前記第2の電極との間にリークがあると判断した場合には、前記点火プラグを点火させるタイミングが進角側となるように制御する
    請求項1からのいずれか1項に記載の点火装置。
JP2017206958A 2017-10-26 2017-10-26 点火装置 Active JP6461281B1 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017206958A JP6461281B1 (ja) 2017-10-26 2017-10-26 点火装置
US15/941,663 US10947947B2 (en) 2017-10-26 2018-03-30 Ignition apparatus
DE102018210581.2A DE102018210581A1 (de) 2017-10-26 2018-06-28 Zündvorrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017206958A JP6461281B1 (ja) 2017-10-26 2017-10-26 点火装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6461281B1 true JP6461281B1 (ja) 2019-01-30
JP2019078241A JP2019078241A (ja) 2019-05-23

Family

ID=65228936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017206958A Active JP6461281B1 (ja) 2017-10-26 2017-10-26 点火装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10947947B2 (ja)
JP (1) JP6461281B1 (ja)
DE (1) DE102018210581A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114252681A (zh) * 2021-12-17 2022-03-29 山东豪迈机械科技股份有限公司 一种电火花加工间隙漏电流检测控制电路及其控制方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220112982A (ko) * 2021-02-05 2022-08-12 현대자동차주식회사 점화 코일 제어 시스템 및 방법
KR20230174510A (ko) * 2022-06-21 2023-12-28 현대자동차주식회사 점화 코일 시스템

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000199470A (ja) * 1998-12-28 2000-07-18 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の点火装置
JP2009108760A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Mitsubishi Electric Corp 内燃機関の燃焼状態検出装置及び燃焼状態検出方法
JP2009162175A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 Mitsubishi Electric Corp 内燃機関の燃焼状態検出装置および燃焼状態検出方法
JP2011226379A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Mitsubishi Electric Corp 点火プラグのくすぶり汚損検出装置
JP2015124714A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 トヨタ自動車株式会社 エンジンの制御装置
JP2015214896A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 三菱電機株式会社 内燃機関の制御装置
JP2016196848A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 株式会社デンソー 内燃機関用点火制御装置
JP2017044068A (ja) * 2015-08-24 2017-03-02 株式会社日本自動車部品総合研究所 内燃機関の制御装置

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2255046C (en) 1996-05-16 2004-03-02 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Ignition device
JP3633580B2 (ja) * 2002-04-17 2005-03-30 三菱電機株式会社 内燃機関の失火検出装置
JP3579404B2 (ja) * 2002-05-27 2004-10-20 三菱電機株式会社 内燃機関の失火検出装置
JP4975054B2 (ja) * 2009-04-09 2012-07-11 三菱電機株式会社 内燃機関の点火診断装置
JP5047247B2 (ja) * 2009-09-24 2012-10-10 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関の点火制御装置
JP4981869B2 (ja) * 2009-10-15 2012-07-25 三菱電機株式会社 内燃機関の燃焼状態検出装置
JP5685025B2 (ja) * 2010-07-22 2015-03-18 ダイヤモンド電機株式会社 内燃機関用制御システム
EP2479420A3 (en) * 2011-01-24 2016-06-29 Diamond Electric MFG. Co., Ltd. Internal combustion engine ignition system
JP2012237283A (ja) * 2011-05-13 2012-12-06 Mitsubishi Electric Corp イオン電流検出装置
JP2013087667A (ja) * 2011-10-17 2013-05-13 Mitsubishi Electric Corp 点火制御装置
DE102012106207B3 (de) * 2012-03-14 2013-05-23 Borgwarner Beru Systems Gmbh Verfahren zum Ansteuern einer Funkenstrecke, insbesondere einer Zündkerze
US10502176B2 (en) * 2012-10-15 2019-12-10 Ford Global Technologies, Llc System and method for delivering spark to an engine
US9261067B2 (en) * 2013-04-22 2016-02-16 Ford Global Technologies, Llc System and method for providing spark to an engine
US9605644B2 (en) * 2013-06-06 2017-03-28 Ford Global Technologies, Llc Dual coil ignition system
US9429134B2 (en) * 2013-12-04 2016-08-30 Cummins, Inc. Dual coil ignition system
JP6002697B2 (ja) * 2014-01-08 2016-10-05 本田技研工業株式会社 内燃機関の点火装置
JP6520189B2 (ja) * 2014-04-10 2019-05-29 株式会社デンソー 点火装置
JP6606856B2 (ja) * 2014-09-02 2019-11-20 株式会社デンソー 内燃機関用点火装置
US9618422B2 (en) * 2014-11-18 2017-04-11 Ford Global Technologies, Llc Spark plug fouling detection
JP6029694B2 (ja) * 2015-01-09 2016-11-24 三菱電機株式会社 内燃機関のリーク検出装置
JP2016211446A (ja) * 2015-05-11 2016-12-15 株式会社デンソー 内燃機関用点火装置
US9695792B2 (en) * 2015-07-24 2017-07-04 Ford Global Technologies, Llc System and method for operating an ignition system
JP6324432B2 (ja) * 2016-04-12 2018-05-16 三菱電機株式会社 内燃機関の点火制御装置および点火制御方法
US9890758B2 (en) * 2016-06-03 2018-02-13 Ford Global Technologies, Llc System and method for diagnosing an ignition system

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000199470A (ja) * 1998-12-28 2000-07-18 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の点火装置
JP2009108760A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Mitsubishi Electric Corp 内燃機関の燃焼状態検出装置及び燃焼状態検出方法
JP2009162175A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 Mitsubishi Electric Corp 内燃機関の燃焼状態検出装置および燃焼状態検出方法
JP2011226379A (ja) * 2010-04-20 2011-11-10 Mitsubishi Electric Corp 点火プラグのくすぶり汚損検出装置
JP2015124714A (ja) * 2013-12-26 2015-07-06 トヨタ自動車株式会社 エンジンの制御装置
JP2015214896A (ja) * 2014-05-08 2015-12-03 三菱電機株式会社 内燃機関の制御装置
JP2016196848A (ja) * 2015-04-03 2016-11-24 株式会社デンソー 内燃機関用点火制御装置
JP2017044068A (ja) * 2015-08-24 2017-03-02 株式会社日本自動車部品総合研究所 内燃機関の制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114252681A (zh) * 2021-12-17 2022-03-29 山东豪迈机械科技股份有限公司 一种电火花加工间隙漏电流检测控制电路及其控制方法
CN114252681B (zh) * 2021-12-17 2023-11-03 山东豪迈机械科技股份有限公司 一种电火花加工间隙漏电流检测控制电路及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
DE102018210581A1 (de) 2019-05-02
JP2019078241A (ja) 2019-05-23
US10947947B2 (en) 2021-03-16
US20190128234A1 (en) 2019-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6779517B2 (en) Ignition device for internal combustion engine
US7347195B2 (en) Method and device for controlling the current in a spark plug
US10371117B2 (en) Ignition apparatus for internal combustion engine
JP6461281B1 (ja) 点火装置
EP2836699B1 (en) Ignition system including a measurement device for providing measurement signals to a combustion engine's control system
US8860419B2 (en) Ion current detector
US10167839B2 (en) Ignition control device and ignition control method for internal combustion engine
JP2008303841A (ja) 内燃機関及び内燃機関の制御装置
JP2014206061A (ja) 点火装置
JP5474120B2 (ja) 内燃機関の点火装置および点火方法
JP7012830B2 (ja) 内燃機関用点火装置
US9957944B2 (en) Ignition apparatus for internal combustion engine
JP6337585B2 (ja) 点火装置
US20180340506A1 (en) Ignition apparatus
JP5340431B2 (ja) 点火装置
JP3940622B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JP6401011B2 (ja) 内燃機関用多重点火装置
WO2019211885A1 (ja) 内燃機関用点火装置
JP6992174B2 (ja) 内燃機関用点火装置
JP2012067708A (ja) 内燃機関の火花点火方法
JP6214118B2 (ja) 内燃機関用の点火装置
WO2014057592A1 (ja) 内燃機関用点火装置
JP5610457B1 (ja) 内燃機関用点火装置
KR100650377B1 (ko) 자동차의 점화 코일 보호 장치
JP2010116824A (ja) イオン電流検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180814

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6461281

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250