JP2003332285A - 基板処理装置及び方法 - Google Patents

基板処理装置及び方法

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JP2003332285A
JP2003332285A JP2002143255A JP2002143255A JP2003332285A JP 2003332285 A JP2003332285 A JP 2003332285A JP 2002143255 A JP2002143255 A JP 2002143255A JP 2002143255 A JP2002143255 A JP 2002143255A JP 2003332285 A JP2003332285 A JP 2003332285A
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annular
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processing liquid
peripheral edge
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JP2002143255A
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English (en)
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Riichiro Harano
理一郎 原野
Toru Watari
徹 亘
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SUPURAUTO KK
Original Assignee
SUPURAUTO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の表面の一部を処理液で均一且つ精密に
処理することができる基板処理装置及び方法を提供す
る。 【解決手段】 本発明は、基板の表面の所望環状領域を
処理する基板処理装置(1)等である。基板処理装置(1)
は、略水平面内で回転可能に保持された基板(A)の表面
を処理する処理液を基板の表面(A1)の所望環状領域に供
給するための処理液供給部(8,10,50)を有する、処理液
供給部は、基板の表面の所望環状領域の内周縁と対向配
置された内周縁近傍の端周縁まで且つこの端周縁が最拡
径部をなすように延びる環状案内面(50)を有する。環状
案内面(50)は、基板(A)と同心に回転可能であり、この
環状案内面(50)に処理液が供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板処理装置及び
方法に係わり、更に詳細には、基板の表面の一部を処理
液で処理することができる基板処理装置及び方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体基板の製造工程において、いわゆ
る前工程の中心を占める拡散工程は、従来から、成膜工
程とリソグラフィ工程とに大別され、これらの工程の繰
り返しによって、1層毎に半導体基板の構造が決定され
てきた。更に、これらの工程と工程の間において、基板
の洗浄工程が行われてきた。上述の工程のうち、成膜工
程及び洗浄工程は、例えば、従来周知の枚葉式基板処理
装置を使用して行われ、基板を略水平面内に非接触保持
しつつ、処理液を基板の上方から基板の上面の中心部に
供給し、回転する基板の遠心力を利用することによって
処理液を放射状に拡散させて、基板の上面全体を処理液
で処理していた。
【0003】これに対し、最近になって、基板の表面の
一部を処理液で処理する要望が出てきた。このことを、
以下、2つの例で説明する。
【0004】まず、第1の例を説明する。微細化された
MOSロジックLSIの高動作速度を確保するために、
MOSロジックLSIを銅で配線することによる配線抵
抗の低減が試みられている。かかる銅の配線は、前工程
の成膜工程において、スパッタリング或いはメタルCV
D等によって銅成膜を形成することにより行われる。そ
の際、素子が形成されるおもて面には銅成膜が形成され
る一方で、おもて面のうちの素子が形成されない周縁環
状部、基板のベベル部及び裏面へ銅イオンが回り込んで
付着する問題が生じている。即ち、Si結晶、SiO2
等に高速で拡散する不純物の代表である銅原子は、デバ
イス特性を劣化させるとともに、装置や設備のクロスコ
ンタミネーションを引き起こす。このため、微細化され
たMOSロジックLSIの製造では、成膜工程後、おも
て面のうちの素子が形成されない周縁環状部、基板のベ
ベル部及び裏面に付着した銅を十分に洗浄処理する必要
がある。
【0005】上述の枚葉式基板処理装置を使用すれば、
基板の裏面を上向きに且つ素子が形成される基板のおも
て面を下向きに配置し、基板のおもて面を保護しつつ基
板を保持し、フッ酸と過酸化水素水の混合液のような処
理液で基板の裏面全体を処理することは可能である。し
かしながら、ベベル部及び下向きに配置されたおもて面
の外周縁近傍の環状領域まで均一且つ精密に処理するこ
とは困難である。特に、基板のおもて面のうちの素子が
形成されない外周縁近傍の環状領域の洗浄処理は、最も
困難であり、この部分の均一且つ精密な処理が強く求め
られているが、この問題を完全に解決できていないのが
現状である。
【0006】次に、第2の例を説明する。基板にレジス
ト膜を形成し、所定の処理を行った後、レジスト膜を除
去したときに、レジストのかすが基板の両面の外周縁近
傍に付着したまま残っていることがある。このようなレ
ジストの残りかすが基板の両面の外周縁近傍に付着して
いると、基板の下面については、後工程のパターニング
工程(フォト工程)で基板が水平に配置されず、パターニ
ング精度が低下するとともに、基板の上面については、
後工程のドライ又はウエットエッチング工程において基
板をクランプする際、発塵の原因となる。このため、基
板の上面及び下面の外周縁近傍の環状領域にあるレジス
トの残りかすを除去しておく必要がある。
【0007】これらの要望に関し、特開平第 9-92637号
公報及び特開平第 10-229062号公報には、基板の上面及
び下面の外周縁近傍の所望環状領域を処理液で処理する
基板処理装置が開示されている。この装置は、略水平面
内で回転可能に保持された基板の表面を処理する処理液
を基板の外周縁近傍の所望環状領域に供給するための処
理液噴射ノズルを有する。基板の上面を処理液で処理し
た後、基板の外周縁近傍に形成された不要な薄膜を除去
するために、別の処理液を基板の上面及び下面それぞれ
の外周縁近傍部分に向けられた処理液噴射ノズルから噴
射させることによって、基板の外周縁近傍を処理液で処
理して、不要な薄膜を除去するようになっている。この
装置は、上面と下面の両方の外周縁近傍の所望環状領域
を同時に処理することもできる。
【0008】また、特開平 11-8192号公報には、基板の
外周縁近傍の所望環状領域に処理液を供給する基板処理
装置が開示されている。この装置では、基板が低速回転
している間又は停止している間、基板の上面に供給した
処理液を基板の下面に回り込ませると共に、毛細管現象
を利用した環状液膜を基板の下面に近接させた筒体と基
板の下面との間に形成し、処理液が環状液膜よりも内方
に進入するのを防止することによって、基板の下面の外
周縁近傍の所望環状領域を処理液で処理している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
装置では、処理液を噴射によって基板の外周縁近傍に供
給しているので、例えば遠心力を利用した処理によって
達成されるような均一且つ精密な処理を基板の外周縁近
傍に行うことができない。そのうえ、処理液を噴射して
基板の上面及び下面に衝突させているので、基板の上面
及び下面の外周縁近傍の所望環状領域だけを精密に処理
できないという問題を有する。
【0010】また、後者の装置では、上面に供給した処
理液を下面に回り込ませることにより、下面の処理を行
っているので、基板が低速回転している間又は停止して
いる間にしか処理を行うことができず、たとえ低速回転
であっても、基板の回転数に対する処理液の回り込み量
の感度が高すぎるため、例えば遠心力を利用した処理に
よって達成されるような均一且つ精密な処理制御を基板
の下面の外周縁近傍に行うことができないという問題を
有する。
【0011】本出願人は、上記要望例に鑑み、基板の表
面の一部、特に基板の外周縁を含む所望環状領域を処理
液で均一且つ精密に処理することに関し検討を重ねてき
た。基板を枚葉処理する場合、基板のおもて面が下面に
配置される場合もあるし、或いは、それが上面に配置さ
れる場合もある。また、処理すべき基板の表面の一部が
下面になる場合もあるし、それが上面になる場合もあ
る。従って、基板の下面の一部を処理液で均一且つ精密
に処理することができること、及び、基板の上面の一部
を処理液で均一且つ精密に処理することができることが
望ましい。また、基板の上面と下面の一部を同時に又は
連続的に処理液で均一且つ精密に処理することができる
ことが望ましい。
【0012】そこで、本願発明の目的は、基板の表面の
一部を処理液で均一且つ精密に処理することができる基
板処理装置及び方法を提供することにある。
【0013】また、本願発明の目的は、処理液を下方か
ら基板の下面に供給し、基板の下面の所望環状領域を均
一且つ精密に処理することが可能な、基板処理装置及び
方法を提供することにある。
【0014】また、本願発明の目的は、基板の上面の所
望環状領域を均一且つ精密に処理することが可能な基板
処理装置及び方法を提供することにある。
【0015】また、本願発明の目的は、基板の上面の所
望環状領域と基板の下面の所望環状領域を同時に又は連
続的に、均一且つ精密に処理することが可能な基板処理
装置及び方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による基板処理装置は、略水平面内で回転可
能に保持された基板の表面を処理する処理液を基板の表
面の所望環状領域に供給するための処理液供給手段を有
する、基板の表面の所望環状領域を処理する基板処理装
置において、処理液供給手段は、基板の表面の所望環状
領域の内周縁と対向配置された内周縁近傍の端周縁まで
且つこの端周縁が最拡径部をなすように延びる環状案内
面を有し、この環状案内面は、基板と同心に回転可能で
あり、この環状案内面に処理液が供給されることを特徴
としている。
【0017】このように構成された本発明においては、
基板の表面を処理する処理液が、基板と同心に回転可能
な環状案内面に供給される。処理液は、環状案内面の回
転による遠心力を受け、環状案内面に沿って移動し、環
状案内面の最拡径部をなす端周縁まで案内される。な
お、環状案内面が基板の上方に配置されている場合等、
処理液が重力だけで環状案内面の端周縁まで案内される
場合には、環状案内面を回転させなくても良い。次い
で、処理液は、環状案内面の端周縁の近傍に対向配置さ
れた基板の表面の所望環状領域の内周縁部に供給され
る。次いで、処理液は、基板の回転による遠心力を受
け、略水平面内に保持されている基板の表面に沿って外
方に旋回流となって移動する。このようにして、基板の
所望環状領域が処理される。その結果、処理液による基
板の所望環状領域の均一且つ精密な処理が可能になる。
【0018】また、上記目的を達成するために、本発明
による基板処理装置は、略水平面内で回転可能に保持さ
れた基板の下面を処理する処理液を基板の下面に供給す
るための処理液供給手段と、基板の下面への処理液の供
給を基板の下面の所望環状領域に制限する制限手段と、
を有する基板の下面の所望環状領域を処理する基板処理
装置において、処理液供給手段は、基板と同心に回転可
能であり且つ基板の下方から基板の下面に向かうにつれ
て基板の半径方向外方に拡径して、基板の下面の所望環
状領域の内周縁と対向配置された内周縁近傍の端周縁ま
で延びるラッパ状案内面を有し、このラッパ状案内面の
上に処理液が供給され、制御手段は、ラッパ状案内面の
端周縁により構成されることを特徴としている。
【0019】このように構成された本発明においては、
基板の下面を処理する処理液が、基板と同心に回転可能
なラッパ状案内面の上に供給される。処理液は、ラッパ
状案内面の回転による遠心力を受け、重力に逆らって、
基板の下方から基板の下面に向って基板の半径方向外方
に拡径するラッパ状案内面に沿って上方に移動し、ラッ
パ状案内面の端周縁まで案内され、次いで、処理液は、
ラッパ状案内面の端周縁の近傍に対向配置された基板の
下面の所望環状領域の内周縁部に供給される。次いで、
処理液は、基板の回転による遠心力を受け、略水平面内
に保持されている基板の下面に沿って半径方向外方に旋
回流となって移動する。このようにして、基板の下方か
ら基板の下面への処理液の供給が可能になる。また、基
板の下面への処理液の供給が所望環状領域の内周縁部よ
りも外方に制限され、その結果、処理液による基板の下
面の所望環状領域の均一且つ精密な処理が可能になる。
【0020】本発明において、好ましくは、更に、上面
が基板を下方から保持するチャック面を形成する回転可
能な中心円盤部と、この中心円盤部と間隔を隔て且つそ
れと同心にその周りを取り囲む回転可能な外側環状部
と、を有し、ラッパ状案内面は、中心円盤部と外側環状
部との間に形成される環状空間に臨むように外側環状部
に形成され、処理液供給手段は、ラッパ状案内面の上に
処理液を供給するための処理液供給口を更に有し、この
処理液供給口は、環状空間内に定置に配置される。
【0021】このように構成された本発明においては、
基板は、中心円盤部の上面に形成されているチャック面
によって下方から保持される。また、中心円盤部と外側
環状部との間には、環状空間が形成され、処理液は、こ
の環状空間に臨むように外側環状部に形成されたラッパ
状案内面の上に供給される。ラッパ状案内面の上に処理
液を供給するための処理液供給口は、回転可能な中心円
盤部及び外側環状部と分離して環状空間内に定置に配置
されているので、汚染の発生源となり得る摺動部分を処
理液供給手段と中心円盤部又は外側環状部との間に設け
る必要はなく、基板処理装置の構造を簡単にすることが
できると共に摺動による発塵のない良好な周囲環境を形
成することができる。
【0022】本発明において、好ましくは、処理液供給
口は、環状空間の周方向に複数設けられる。
【0023】このように構成された本発明においては、
処理液供給口が環状空間の周方向に複数設けられている
ので、処理液の供給効率を高めることができる。
【0024】本発明において、好ましくは、異なる処理
液供給口から異なる処理液が供給される。
【0025】このように構成された本発明においては、
1つの処理液供給口から1つの処理液を供給した後、引
続いて、別の処理液供給口から別の処理液を供給するこ
とができる。例えば、基板の下面の所望環状領域を薬液
で処理した後、引続いて、同じ所望環状領域を超純水で
洗浄することができる。また、異なる処理液が異なる処
理液供給口から供給されるので、異なる処理液を1つの
処理液供給口から供給する場合に生ずる処理液供給経路
の汚染を防止することができる。
【0026】本発明において、好ましくは、処理液を基
板の下面に案内するのを助長するための羽根手段が、ラ
ッパ状案内面上に設けられる。
【0027】このように構成された本発明においては、
ラッパ状案内面の回転による遠心力に加えて、ラッパ状
案内面上に設けられた羽根手段による推進力が処理液に
付与されるので、重力に逆らって基板の下方から基板の
下面に向って処理液を上方に案内することを助長するこ
とができる。
【0028】本発明において、好ましくは、中心円盤部
は、基板をチャック面から浮上させて保持するための基
板浮上機構を有する。
【0029】このように構成された本発明においては、
基板をチャック面から浮上させて保持するため、基板を
保持する際の発塵が防止され、良好な周囲環境を形成す
ることができる。
【0030】本発明において、好ましくは、中心円盤部
は、基板の下面の中心部から半径方向外方に向って流れ
るガスを供給するためのガス供給手段を有する。
【0031】このように構成された本発明においては、
中心円盤部のガス供給手段によって供給されたガスは、
基板の下面の中心部から半径方向外方に向って流れるの
で、基板の下面の所望環状領域の内周縁部に供給された
処理液が、ガスによる半径方向外方の力を受ける。それ
により、処理液が所望環状領域の内周縁部よりも内方に
供給されることが確実に防止される。
【0032】また、上記目的を達成するために、本発明
による基板処理装置は、略水平面内で回転可能に保持さ
れた基板の上面を処理する処理液を基板の上面に供給す
るための処理液供給手段と、基板の上面への処理液の供
給を基板の上面の所望環状領域に制限する制限手段と、
を有する基板の上面の所望環状領域を処理する基板処理
装置において、処理液供給手段は、基板の上方から基板
の上面に向かうにつれて基板の半径方向外方に拡径し
て、基板の上面の所望環状領域の内周縁と対向配置され
た内周縁近傍の端周縁まで延びるラッパ状案内面を有
し、このラッパ状案内面の上に処理液が供給され、制御
手段は、基板と同心に回転可能なラッパ状案内面の端周
縁により構成されることを特徴としている。
【0033】このように構成された本発明においては、
基板の上面を処理する処理液がラッパ状案内面に供給さ
れる。処理液は、重力により基板の上方から基板の上面
に向って基板の半径方向外方に拡径するラッパ状案内面
に沿って下方に移動し、ラッパ状案内面の端周縁まで案
内される。処理液を下方に移動させるのに、ラッパ状案
内面を回転させて、処理液に遠心力を及ぼしても良い。
次いで、ラッパ状案内面を回転させると、その端周縁の
回転による遠心力により、処理液が飛ばされ、処理液
は、ラッパ状案内面の端周縁の近傍に対向配置された基
板の上面の所望環状領域の内周縁部に供給される。次い
で、処理液は、基板の回転による遠心力を受け、略水平
面内に保持されている基板の上面に沿って半径方向外方
に旋回流となって移動する。このようにして、基板の上
面への処理液の供給が所望環状領域の内周縁部よりも半
径方向外方に制限され、その結果、処理液による基板の
上面の所望環状領域の均一且つ精密な処理が可能にな
る。
【0034】また、上記目的を達成するために、本発明
による基板処理装置は、略水平面内で回転可能に保持さ
れた基板の上面を処理する処理液を基板の上面に供給す
るための処理液供給手段と、基板の上面への処理液の供
給を基板の上面の所望環状領域に制限する制限手段と、
を有する基板の上面の所望環状領域を処理する基板処理
装置において、処理液供給手段は、基板の上面の所望環
状領域の内周縁と対向配置された内周縁近傍の環状出口
オリフィスまで基板の上面に対して斜め下方に且つ半径
方向外方に延びる環状流路を有し、この環状流路に処理
液が供給され、制限手段は、基板と同心に回転可能な環
状流路の環状出口オリフィスによって構成されることを
特徴としている。
【0035】このように構成された本発明においては、
基板の上面を処理する処理液が環状流路に供給される。
処理液は、重力により、環状流路の中を通って環状出口
オリフィスに向って移動する。処理液を移動させるの
に、環状流路を基板と同心に回転させて、処理液に遠心
力を及ぼしても良い。次いで、環状流路を回転させる
と、その環状出口オリフィスの回転による遠心力によ
り、処理液は、基板の上面に対して斜め下方に且つ半径
方向外方に延びる環状流路に沿って環状出口オリフィス
から飛ばされ、処理液は、環状出口オリフィスの近傍に
対向配置された基板の上面の所望環状領域の内周縁部に
供給される。次いで、処理液は、基板の回転による遠心
力を受け、略水平面内に保持されている基板の上面に沿
って半径方向外方に旋回流となって移動する。このよう
にして、基板の上面への処理液の供給が所望環状領域の
内周縁部よりも半径方向外方に制限され、その結果、処
理液による基板の上面の所望環状領域の均一且つ精密な
処理が可能になる。
【0036】本発明において、好ましくは、処理液供給
手段は、基板の上方に基板と間隔を隔てて配置され且つ
基板と同心に回転可能な上面側回転体を有し、この上面
側回転体は、内側回転部と、この内側回転部と間隔を隔
て且つその周りを取り囲む外側環状回転部と、を有し、
環状出口オリフィス及び環状流路は、内側回転部と外側
回転部との間に形成され、処理液供給手段は、更に、処
理液を環状流路に供給するための処理液供給口を有し、
この処理液供給口は、環状流路に臨むように定置に配置
される。
【0037】このように構成された本発明においては、
処理液は、内側回転部と、この内側回転部と間隔を隔て
且つその周りを取り囲む外側環状回転部との間に形成さ
れた環状流路を通って環状出口オリフィスに案内され
る。また、処理液を環状流路に供給するための処理液供
給口は、回転可能な上面側回転体と分離して、環状流路
に臨むように定置に配置されているので、汚染の発生源
となり得る摺動部分を処理液供給口と上面側回転体との
間に設ける必要はなく、基板処理装置の構造を簡単にす
ることができると共に、摺動による発塵のない良好な周
囲環境を形成することができる。
【0038】本発明において、好ましくは、上面側回転
体は、更に、内側回転部と外側環状回転部との間に且つ
それらと間隔を隔てて配置された中間環状回転部を有
し、内側回転部と中間環状回転部との間に第1の環状出
口オリフィス及び環状流路が構成され、中間環状回転部
と外側回転部との間に第2の環状出口オリフィス及び環
状流路が構成される。
【0039】このように構成された本発明においては、
2組の環状出口オリフィス及び環状流路が形成されてい
る。それにより、処理液を供給する環状流路を選択する
ことにより、処理液が供給される基板の上面の所望環状
領域の内周縁の位置を選択することができる。その結
果、処理液で処理すべき基板の上面の所望環状領域の範
囲を容易に変更することができる。また、2つの環状流
路及び環状出口オリフィスを利用して、薬液処理と洗浄
の連続処理を行うことが可能になる。例えば、外側の環
状流路に薬液を供給して所望環状領域を薬液で処理した
後、引続いて、内側の環状流路に純水を供給して、薬液
で処理された環状領域を含むより広い所望環状領域を純
水で洗浄することができる。更に、異なる処理液を異な
る環状流路から供給することができるので、異なる処理
液を1つの環状流路から供給する場合に生ずる環状流路
の汚染を防止することができる。
【0040】本発明において、好ましくは、処理液供給
口は、複数設けられる。
【0041】このように構成された本発明においては、
異なる処理液を異なる処理供給口から供給することがで
きるので、処理液供給口を選択することによって、所望
の処理液を選択することができる。また、異なる処理液
による基板処理を連続的に行うことが可能になる。
【0042】本発明において、好ましくは、上面側回転
体は、基板に対して上下方向に相対移動可能である。
【0043】このように構成された本発明においては、
所望環状領域の内周縁の位置を微調整することができ
る。具体的に説明すれば、基板の上面の所望環状領域の
内周縁近傍に配置された環状出口オリフィスから環状流
路に沿って基板の上面に向って斜め下方に供給された処
理液は、その基板の上面に到達する半径方向位置が、環
状出口オリフィスと基板の上面との間の距離に応じて変
化する。従って、上面側回転体を基板に対して上下方向
に相対移動させることにより、環状出口オリフィスと基
板の上面との間の距離が変化し、所望環状領域の内周縁
の位置を微調整することができることになる。その結
果、ユーザーが要望する基板の所望環状領域の処理に容
易に対応することができる。
【0044】本発明において、好ましくは、内側回転部
は、基板の上面の中心部から半径方向外方に向って流れ
るガスを供給するためのガス供給手段を有する。
【0045】このように構成された本発明においては、
ガス供給手段によって供給されたガスは、基板の上面の
中心部から半径方向外方に向って流れるので、基板の上
面の所望環状領域の内周縁部に供給された処理液が、ガ
スによって半径方向外向きの力を受け、基板の上面への
処理液の供給が所望環状領域の内周縁部よりも半径方向
外方に確実に制限される。
【0046】本発明において、好ましくは、上面側回転
体は、基板を略水平方向に回転可能に保持する。
【0047】このような構成による本発明においては、
基板を上方から保持することが可能になり、基板を下方
から保持する必要がないので、基板処理装置を簡単な構
造にすることができる。
【0048】本発明において、好ましくは、更に、基板
を下方から保持する保持台を有し、この保持台は、基板
の上面から下面への処理液の回り込みを促進する促進手
段と、基板の上面から下面に回り込んできた処理液を押
し戻す押し戻し手段と、処理液が基板の下面に回り込む
半径方向位置を調整するように促進手段及び押し戻し手
段を制御する制御手段と、を有する。
【0049】このように構成された本発明においては、
基板の上面の所望環状領域を処理した処理液は、基板の
下面に回り込んでくる。処理液の下面への回り込みを促
進手段によって促進すると共に、基板の下面に回り込ん
できた処理液を押し戻し手段によって押し戻す。促進手
段及び押し戻し手段を制御することによって、処理液が
基板の下面に回り込む半径方向位置を調整し、基板の上
面の所望環状領域を処理するだけでなく、基板の下面の
所望環状領域も同時に処理することが可能になる。
【0050】また、上記目的を達成するために、本発明
による基板処理装置は、略水平面内で回転可能に保持さ
れた基板の下面を処理する処理液を基板の下面に供給す
るための下面処理液供給手段と、基板の下面への処理液
の供給を基板の下面の所望環状領域に制限する下面制限
手段と、基板の上面を処理する処理液を基板の上面に供
給するための上面処理液供給手段と、基板の上面への処
理液の供給を基板の上面の所望環状領域に制限する上面
制限手段と、を有し、基板の下面の所望環状領域と基板
の上面の所望環状領域を同時に又は連続的に処理する基
板処理装置において、下面処理液供給手段は、基板と同
心に回転可能であり且つ基板の下方から基板の下面に向
かうにつれて基板の半径方向外方に拡径して、基板の下
面の所望環状領域の内周縁と対向配置された内周縁近傍
の端周縁まで延びるラッパ状案内面を有し、このラッパ
状案内面の上に基板の下面を処理する処理液が供給さ
れ、下面制御手段は、ラッパ状案内面の端周縁により構
成され、上面処理液供給手段は、基板の上面の所望環状
領域の内周縁と対向配置された内周縁近傍の環状出口オ
リフィスまで基板の上面に対して斜め下方に且つ半径方
向外方に延びる環状流路を有し、この環状流路に基板の
上面を処理する処理液が供給され、上面制限手段は、基
板と同心に回転可能な環状出口オリフィスによって構成
されることを特徴としている。
【0051】このように構成された本発明による基板処
理装置においては、上述の基板の下面の所望環状領域を
処理する基板処理装置の特徴と、上述の基板の上面の所
望環状領域を処理する基板処理装置の特徴とをあわせ持
っているので、基板の下面の所望環状領域と基板の上面
の所望環状領域の両方を同時に又は連続的に処理するこ
とができる。
【0052】本発明において、好ましくは、基板の上面
を処理する処理液と基板の下面を処理する処理液は同じ
である。
【0053】このような構成による本発明においては、
基板の上面の所望環状領域と基板の下面の所望環状領域
に同種類の処理を同時にまたは連続的に施すことができ
る。
【0054】また、本発明において、好ましくは、基板
の上面を処理する処理液と基板の下面を処理する処理液
は異なる。
【0055】このような構成による本発明においては、
基板の上面の所望環状領域と基板の下面の所望環状領域
に異なる種類の処理を同時にまたは連続的に施すことが
できる。
【0056】上記目的を達成するために、本発明による
基板処理方法は、基板の表面の所望環状領域を処理する
基板処理方法であって、基板を略水平面内に保持しなが
ら回転させる段階と、基板の表面の所望環状領域の内周
縁と対向配置された内周縁近傍の端周縁まで且つその端
周縁が最拡径部をなすように延びる環状案内面を基板と
同心に配置する段階と、基板の表面を処理する処理液を
環状案内面に沿ってその端周縁に案内して、処理液を基
板の表面の所望環状領域の内周縁に供給する段階と、処
理液にはたらく遠心力を利用して、基板の表面の所望環
状領域を処理する段階と、を有することを特徴としてい
る。
【0057】また、上記目的を達成するために、本発明
による基板処理方法は、基板の下面の所望環状領域を処
理する基板処理方法であって、基板を略水平面内に保持
しながら回転させる段階と、基板の下面に向かうにつれ
て基板の半径方向外方に拡径して、基板の下面の所望環
状領域の内周縁と対向配置された内周縁近傍の端周縁ま
で延びるラッパ状案内面を基板と同心に配置する段階
と、基板の下面を処理する処理液をラッパ状案内面の上
に供給する段階と、ラッパ状案内面を基板と同心に回転
させる段階と、処理液にはたらく遠心力を利用して、処
理液を基板の下方からラッパ状案内面の端周縁まで案内
して、基板の下面の所望環状領域の内周縁部に供給する
段階と、処理液にはたらく遠心力を利用して、基板の下
面の所望環状領域を処理する段階と、を有することを特
徴としている。
【0058】また、上記目的を達成するために、本発明
による基板処理方法は、基板の上面の所望環状領域を処
理する基板処理方法であって、基板を略水平面内に保持
しながら回転させる段階と、基板の上面の所望環状領域
の内周縁と対向配置された内周縁近傍の環状出口オリフ
ィスまで基板の上面に対して斜め下方に且つ半径方向外
方に延びる環状流路を基板と同心に配置する段階と、基
板の上面を処理する処理液を環状流路を通して環状出口
オリフィスに案内する段階と、処理液にはたらく遠心力
を利用して、処理液を基板の上面の所望環状領域の内周
縁部に供給して、基板の上面の所望環状領域を処理する
段階と、を有することを特徴としている。
【0059】また、上記目的を達成するために、本発明
による基板処理方法は、基板の上面の所望環状領域と基
板の下面の所望環状領域を同時に又は連続的に処理する
基板処理方法であって、基板を略水平面内に保持しなが
ら回転させる段階と、基板の下面に向かうにつれて基板
の半径方向外方に拡径して、基板の下面の所望環状領域
の内周縁と対向配置された内周縁近傍の端周縁まで延び
るラッパ状案内面を基板と同心に配置する段階と、基板
の下面を処理する処理液をラッパ状案内面の上に供給す
る段階と、ラッパ状案内面を基板と同心に回転させる段
階と、処理液にはたらく遠心力を利用して、処理液を基
板の下方からラッパ状案内面の端周縁まで案内して、基
板の下面の所望環状領域の内周縁部に供給する段階と、
基板の上面の所望環状領域の内周縁と対向配置された内
周縁近傍の環状出口オリフィスまで基板の上面に対して
斜め下方に且つ半径方向外方に延びる環状流路を基板と
同心に配置する段階と、基板の上面を処理する処理液を
環状流路を通して環状出口オリフィスに案内する段階
と、処理液にはたらく遠心力を利用して、処理液を基板
の上面の所望環状領域の内周縁部に供給する段階と、処
理液にはたらく遠心力を利用して、基板の上面の所望環
状領域と基板の下面の所望環状領域を同時に又は連続的
に処理する段階と、を有することを特徴としている。
【0060】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明によ
る基板処理装置の実施形態を説明する。
【0061】先ず、図1乃至図6を参照して、本発明の
第1の実施形態を説明する。第1の実施形態である基板
処理装置は、処理液が基板の下面に案内され、基板の下
面の環状領域を処理するようになっている。
【0062】図1は、本発明の第1の実施形態である基
板処理装置の概略断面図である。図1に示すように、基
板処理装置1は、基板Aを保持する保持台2と、この保
持台2の下部に連結され且つ保持台2を回転軸線4を中
心に回転させる駆動部6と、基板Aの下面A1を処理す
る処理液を供給するための処理液供給口を備えた2つの
下側ノズル8、10と、基板Aの上面A2を処理する処
理液を供給するための上側ノズル12とを有している。
処理液は、酸、アルカリ又は有機溶媒その他の薬液、純
水又は脱イオン水等であり、処理内容、たとえば除去洗
浄する対象が、パーティクル、ポリマー、金属等のどの
異物か、或いは酸化膜、窒素化膜、CMPによって発生し
た変質膜等のどの膜であるのかに応じて、決定するのが
良い。
【0063】保持台2は、基板Aの下面A1に面する中
心円盤部14と、中心円盤部14の下に連結されたシャ
フト部16と、シャフト部16の周りに配置されたカッ
プリング18と、中心円盤部14の周りに間隔を隔てて
配置された外側環状部20とを有し、基板Aを浮上させ
て支持するようにしている。
【0064】中心円盤部14は基板Aの下方に回転軸線
4と同心に配置され、いわゆるチャック面を形成するほ
ぼ水平な上面22と、側面24と、下面26とを有す
る。後述するように、基板Aは浮上され、中心円盤部1
4の上面22と基板Aの下面A1との間に円形空間28
が構成される。中心円盤部14は、基板Aの面積よりも
小さく且つ基板Aを浮上させるのに十分な面積を有す
る。中心円盤部14の側面24は、例えば、下方に縮径
する。中心円盤部14は、その上面22の中心に円形空
間28に臨む中心開口30を有し、管腔32がこの中心
開口30から下方に延びている。
【0065】シャフト部16は中心円盤部14の下にそ
れと同心に連結される。シャフト部16の径は中心円盤
部14の直径よりも小さい。中心円盤部14の中心開口
30から下方に延びる管腔32はシャフト部16の中を
更に延び、シャフト部16の側面34に設けられた側面
開口36と連通している。又、シャフト部16の下部に
軸受38が配置され、この軸受38はシャフト部16即
ち保持台2を回転軸線4を中心に回転可能に支持してい
る。
【0066】カップリング18は、シャフト部16が回
転しても回転しないように、シャフト部16の周りに定
置に配置される。カップリング18は、シャフト部16
の側面開口36と整列する環状隙間40を有し、この環
状隙間40はカップリング18に設けられた接続口42
と連通している。この接続口42はガス供給源44に接
続されている。かくして、ガス供給源44は接続口4
2、環状隙間40、側面開口36及び管腔32を経て中
心円盤部14の中心開口30と連通している。又、カッ
プリング18とシャフト部16との間のガス漏れを防止
するために、環状シール46が環状隙間40の上下に設
けられる。
【0067】外側環状部20は、中心円盤部14の周り
に間隔を隔ててそれと同心に配置される。外側環状部2
0は、基板Aの下面A1に面する環状上面48と、環状
上面48から中心円盤部14を越えて下方に延びる環状
案内面50とを有する。外側環状部20の環状上面48
と中心円盤部14の上面22との間に環状開口52が構
成され、環状案内面50と中心円盤部14の側面24と
の間に環状ノズル54が構成され、環状案内面50と中
心円盤部14の下面26及びシャフト部16の側面34
との間に下側ノズル8、10を配置するための環状空間
56が構成される。
【0068】環状上面48はほぼ水平であり、その外径
は基板Aの外径よりも大きい。便宜上、環状上面48と
中心円盤部14の上面22とは面一であるのが好ましい
が、それより高くても良いし、低くても良い。環状案内
面50の断面輪郭はラッパ状である。ここで、用語「ラ
ッパ状」は、環状案内面50の断面輪郭が基板Aの下面
A1に向かうにつれて基板の半径方向外方に拡径するこ
とをいう。このラッパ状断面輪郭は、例えば、図1に示
すように、下方向に凸形の曲線である。ラッパ状断面輪
郭は他の形状でも良く、その例を図2乃至図5に示す。
即ち、図2に示すように上方向に凸型の曲線でも良い
し、図3に示すように直線でも良いし、図4に示すよう
に直線と曲線を組合せても良いし、図5に示すように正
弦曲線状であっても良い。
【0069】環状案内面50は、処理液で処理すべき所
望環状領域の内周縁と対向配置された内周縁近傍の端周
縁を有する。この端周縁は、環状案内面50の最拡径部
をなし、環状開口52と一致している。環状案内面50
端周縁部は、環状上面48に対して半径方向外方に鋭角
をなし、環状上面48に対するノズル角度αは、10乃
至60°であるのが好ましく、その位置は、基板Aの外
周縁A3から3乃至5mm半径方向内方に位置するのが
好ましい。また、環状開口52の半径方向幅は、好まし
くは、0.3乃至5.0mmであり、更に好ましくは、
0.5乃至1.0mmである。しかしながら、これらの
値を、任意に設計しても良い。
【0070】外側環状部20と中心円盤部14とは、下
側ノズル8、10と干渉しない位置に配置された複数の
連結体58によって連結される。従って、シャフト部1
6が駆動部6によって回転されるとき、外側環状部20
と中心円盤部14とは一緒に回転するようになってい
る。連結体58は、円周方向に等間隔に6つ設けられて
いる(図6参照)。連結体58の詳細については、後述す
る。
【0071】又、外側環状部20は環状上面48に同一
円周上に配置された複数の孔60と、これらの孔60と
連通する環状空間62とを有する。孔60は、円周方向
等角度間隔に6つ設けられている(図6参照)。これらの
孔60に複数のピン64が配置される。各ピン64は、
その上部に軸線66を中心に偏心移動でき且つ環状上面
48から突出する偏心突起68を有する。各ピン64の
下部は環状空間62に延長され、ギヤ70を構成する。
又、ギヤ70に係合するリングギヤ72が回転軸線4と
同心に環状空間62に配置される。リングギヤ72は、
例えばアクチュエータ74により、回転軸線4を中心に
回転されるようになっている。基板Aを心出しするため
に、偏心突起68は、その半径方向位置の変化によって
基板Aの外周縁A3に接触したり、離れたりするように
なっている。
【0072】駆動部6は、シャフト部16を回転させる
機構を有し、例えば、モーター76、モーター76に連
結されたプーリ78、シャフト部16に連結されたプー
リ80及び両プーリ78、80間の回転を伝動する伝動
ベルト82とを有する。駆動部6により、保持台2が回
転軸線4を中心に回転されるようになっている。
【0073】下側ノズル8、10は、中心円盤部14と
外側環状部20との間の環状空間56に配置されてい
る。このため、下側ノズル8、10は、保持台2が回転
しても回転しないようになっている。また、下側ノズル
8、10は、円周方向等角度間隔に2つずつ、計4つ定
置に配置され(図6参照)、図1に示すように、L字形で
あっても良いし、コの字形のようなその他の形状でも良
い。下側ノズル8、10の処理液供給口84、86は環
状案内面50に向けられる。下側ノズル8は処理液供給
源88に接続され、下側ノズル10は処理液供給源90
に接続される。処理液供給源88及び90には、異なる
種類の処理液が充填されている。
【0074】上側ノズル12は、基板Aの上方に回転軸
線4に沿って配置される。この上側ノズル12は処理液
供給源92に接続される。
【0075】次に、図1及び6を参照して、連結体58
を詳細に説明する。図6は、連結体58を図1の線6-
6における断面で示した外側環状部20の平面図であ
る。図1に示すように、連結体58は、下側ノズル8、
10に臨む入口面58aと、その反対側の出口面58b
とを有し、入口面58aには、下側ノズル8、10の処
理液供給口84、86と同じ高さに位置する溝58cが
設けられている。溝58cは、下側ノズル8、10に臨
む溝面58dを有している。図6に示すように、入口面
58a及び出口面58bは、外側環状部20の回転方向
20aと反対向きの円周方向に向かうにつれて半径方向
外方に延び、処理液を半径方向外方に推進するための羽
根を構成している。また、溝58cの溝面58dも同様
に、外側環状部20の回転方向20aと反対向きの円周
方向に向かうにつれて半径方向外方に延び、溝端58e
まで延びている。
【0076】次に、基板処理装置1の動作を説明する。
【0077】まず、ガス供給源44を作動させ、ガスを
接続口42、環状隙間40、側面開口36、管腔32を
経て中心円盤部14の中心開口30から噴出させる。ガ
スは高純度の窒素ガスであるのが好ましいが、他の高純
度不活性ガス又は十分に精製された空気その他のガスで
も良い。次いで、基板Aを保持台2の上に基板移送装置
(図示せず)等によって移送する。このとき、既に、中心
円盤部14の中心開口30からガスが噴射されているの
で、基板Aは保持台2に接触することなく、浮上された
状態で基板移送装置から保持台2に移載される。これに
ついて説明すれば、ガスは基板Aと中心円盤部14との
間の円形空間28を放射状に高速で流れ、ベルヌイ効果
を引き起こし、基板Aを、それと中心円盤部14との間
の間隔を一定に保つように浮上させる。即ち、基板Aは
ガスの噴出による上向きの力と、ガスの放射状流れによ
り生じた負圧による下向きの力と、基板Aの重量による
下向きの力を受け、これらの力が平衡する位置でほぼ水
平に保持台2に保持される。
【0078】次いで、アクチュエータ74を作動させ、
リングギヤ72を回転させると、各ピン64は軸線66
を中心に回転され、偏心突起68の半径方向位置が変化
し、ピン64の偏心突起68をそれぞれ基板Aに接触さ
せる。これにより、保持台2から浮上している基板Aの
横移動が制限され、基板Aは回転軸線4と同心に配置さ
れる。又、保持台2の回転を基板Aに伝えることが可能
になる。次いで、駆動部6のモーター76を作動させ
て、保持台2を回転させる。これにより、基板Aは回転
される。回転速度は可変であり、例えば約200乃至5
000rpmである。この回転速度は、後に説明する下
側ノズル8、10からの処理液の供給による下面A1の
処理の観点から、決定してもよい。例えば、処理液の遠
心力による旋回流の洗浄効果を望む場合には、高回転速
度にすればよい。
【0079】次いで、基板Aを処理する処理液、例えば
薬液を上側ノズル12から基板Aの上面A2に噴射又は
滴下等によって供給する。処理液の供給は、連続的であ
っても良いし、間欠的であっても良い。上側ノズル12
から基板Aの上面A2に供給された処理液は、基板Aの
回転による遠心力によって、基板Aの上面A2の中心か
ら半径方向外方に移動されると共に、基板Aの外周縁A
3まで基板Aの上面A2全体に広がる。これにより、基
板Aの上面A2が処理液で処理される。基板Aの外周縁
A3に達した処理液は、基板Aの回転による遠心力によ
って更に外方に飛ばされる。
【0080】又、上側ノズル12から供給された処理液
と同じ処理液、例えば薬液を下側ノズル8から噴射す
る。噴射された薬液の大部分は、連結体58の溝58c
内に入いる。薬液は、外側環状部20の回転による遠心
力を受けているため、溝58cの溝面58dに押付けら
れる。外側環状部20の回転方向20aと溝面58dが
延びる向きとの上述の関係(図6参照)により、薬液は、
溝面58dに沿って半径方向外向きに移動すると共に推
進、加速され、溝端58eから噴射される。溝端58e
から噴射された薬液及び下側ノズル8、10から噴射さ
れて溝58cに入らなかった薬液は、連結体58の入口
面58a又は出口面58bに到達し、或いは、環状案内
面50に落下する。入口面58a又は出口面58bに到
達した薬液は、溝58cに入った薬液と同様、入口面5
8a又は出口面58bに沿って半径方向外向きに移動す
ると共に推進、加速され、ついには、環状案内面50に
落下する。環状案内面50に落下した薬液は、環状案内
面50の断面輪郭がラッパ状になっているので、環状案
内面50に沿って基板Aの下面A1に向って移動し且つ
広がり、円周方向に均一になって、環状開口52に案内
される。このように、下側ノズル8、10から噴射され
た薬液は、溝面58d、入口面58a及び出口面58b
によって推進、加速され、薬液を半径方向外方に効率的
に移動させることができる。
【0081】環状案内面50の最拡径部にある環状開口
52に達した薬液は、遠心力によって下面A1の周方向
に向いた旋回流となって、ノズル角度αで吐出され、基
板Aの下面A1の所望環状領域の内周縁部を濡らす。基
板Aの下面A1を濡らした薬液は、基板Aの回転による
遠心力を受け、半径方向外方に移動され且つ広がる。こ
れにより、基板Aの下面A1の所望環状領域が均一に処
理される。又、基板Aと中心円盤部14との間の円形空
間28を放射状に流れるガスは、環状開口52から吐出
された薬液を半径方向外方に押すので、薬液は環状開口
52から半径方向内方に移動することはない。その結
果、処理液の供給範囲が制限され、非処理部と処理部と
の間の境界部を明確にすることができ、精密な処理が可
能になる。また、環状開口52の位置を任意に設計する
ことにより、所望の環状領域を薬液で処理することがで
きる。基板Aの外周縁A3に達した薬液は、遠心力によ
り飛ばされる。
【0082】下側ノズル18からの処理液の供給は、場
合により、上側ノズル22からの処理液の供給と並行し
て、同時に行ってもよい。これにより、基板の上面及び
下面を同時に処理することにより、基板の処理効率の向
上を図ることができる。下側ノズル18からの処理液と
上側ノズル22からの処理液とが異なる場合も、同様で
ある。
【0083】次いで、基板Aを処理する処理液、例えば
純水を下側ノズル10から環状案内面50上に噴射又は
滴下等によって供給する。供給された純水は、下側ノズ
ル8から供給された薬液と同様、所望の環状領域を純水
で処理することができる。これにより、異なる処理液に
よる処理の切換えを簡易且つ連続的に行うことができ、
処理時間の短縮を図ることができる。又、下側ノズル
8、10は回転しないので、下側ノズル8、10への管
路94、96の構成を簡単にすることができる。更に、
本実施形態のように構成しない場合に設けられるであろ
う回転する管路と回転しない管路との間の接続部によっ
て生じる汚染を回避することができる。その上、異なる
種類の処理液を異なる下側ノズル8、10から供給して
いるので、異なる処理液を単一の管路で供給することに
よる管路の汚染を防止することができる。下側ノズル1
0から純水を供給するとき、上側ノズル12から純水を
供給しても良い。
【0084】本実施形態により、例えば、さまざまな素
子が形成されているおもて面と、外周縁面(ベベル部)
と、素子が形成されていない裏面とを有する基板Aを、
おもて面が下向きになるようにチャック面から浮上させ
て保持し、おもて面のうちの素子非形成部分である環状
外周部、外周縁面及び裏面を容易に洗浄することができ
る。又、回転速度、ガス流量、処理液流量、環状開口5
2の位置、開口52の半径方向幅、処理液吐出角度を最
適に設計することにより、基板Aの外周縁A3近傍の所
望環状領域を精密に処理することができる。
【0085】ベルヌイ効果を利用した基板浮上機構の代
わりに、多孔板或いは多孔質材から噴射される気体と基
板Aの下面A1との衝突により発生する静圧を利用し
た、いわゆるエアベアリングによる基板浮上機能を利用
した基板浮上機構を採用しても良い。
【0086】次に、図7を参照して、本発明による基板
処理装置の第2の実施形態を説明する。第2の実施形態
である基板処理装置も、第1の実施形態と同様、処理液
が案内面に沿って基板の下面に案内される。
【0087】図7は、本発明の第2の実施形態である基
板処理装置の概略断面図である。図7に示すように、基
板処理装置100は、第1の実施形態の基板処理装置1
と類似している。基板処理装置100の特徴は、図1の
ガス供給装置44の代わりに真空装置102を採用した
点にある。このため、第1実施形態と同一の部分には同
一符号を付すことにより、それらの説明は省略し、以下
に特徴部分について説明する。
【0088】真空装置102は、カップリング18の接
続口42、環状隙間40、シャフト部16の側面開口3
6、管腔32を経て、中心円盤部14の上面22の複数
の開口104に連通している。又、外側環状部20の環
状上面48が中心円盤部14の上面22よりも低く配置
されている。外側環状部20の環状上面48と中心円盤
部14の上面22との間の高さ関係は、環状ノズル54
から吐出された処理液が、吸着された基板Aの下面A1
の所望環状領域の内周縁を濡らすように定められてい
る。
【0089】このような構成によれば、真空装置102
を作動させると、中心円盤部14の上面22の開口10
4に負圧が生じ、基板Aが中心円盤部14に吸着され
る。本実施形態によれば、基板Aを保持台2に吸着保持
させた状態で、基板Aの下面A1に処理液を第1の実施
形態と同様の仕方で供給することができる。これによ
り、基板Aの下面A1は、処理液に作用する遠心力を利
用することによって均一に処理される。
【0090】なお、第1の実施形態と異なり、本実施の
形態においては、基板を吸着作用により保持しているた
め、基板を接触保持する一方で、基板の横移動に対する
支持のためのピンを基板の周縁に設けなくてもよい点
で、装置全体を簡略化することができる。
【0091】以上、処理液を基板の下面に供給する第1
及び第2の実施形態を詳細に説明したが、請求の範囲に
記載された本発明の範囲内で種々の変更、修正が可能で
ある。たとえば、第1及び第2の実施形態では、上側ノ
ズル12及び下側ノズル8から同種類の処理液を供給し
たが、異なる種類の処理液を供給しても良い。これによ
り、基板Aの上面A2と下面A1とで異なる処理液によ
る処理を同時にすることができる。
【0092】また、上側ノズル12からはなにも供給せ
ずに、下側ノズル8だけから処理液を供給しても良い。
これにより、基板Aの下面A1、特に所望環状領域だけ
を処理することができる。更に、上側ノズル12からガ
スを供給して、基板Aの下面A1に供給した処理液が基
板Aの上面A2に回り込まないようにしても良い。
【0093】また、第1及び第2の実施形態では、下側
ノズル8、10の合計が4つである場合について説明し
たが、それらの合計が3つ以下であっても良いし、5つ
以上であっても良い。下側ノズル8、10の合計が3つ
以上である場合、連続的に処理する処理工程の数を増や
すことができる。
【0094】また、2つ以上の下側ノズル8、10に共
通の流体処理源88、90を接続しても良い。これによ
り、処理液を効率的に基板Aの下面A1に供給すること
ができる。
【0095】また、連結体58に入口面58a、出口面
58b又は溝58cを設けなくても良い。即ち、処理液
を半径方向外方に推進するための羽根を設けないで、薬
液を、下側ノズル8、10から環状案内面50に噴射ま
たは滴下し、環状案内面50に沿って基板Aの下面A1
に向って移動させても良い。また、第1及び第2の実施
形態では、連結体58が6つの場合について説明した
が、連結体58の数は、7つ以上であっても良いし、5
つ以下であっても良い。
【0096】また、第1の実施形態では、中心円盤部1
4に、ガスが噴射される中心開口30が設けられている
が、この中心開口30を省略しても良い。
【0097】次に、図8を参照して、本発明による基板
処理装置の第3の実施形態を説明する。第3の実施形態
である基板処理装置は、処理液が基板の下面に案内され
る第1及び第2の実施形態と異なり、処理液が基板の上
面に案内されるようになっている。
【0098】図8は、本発明の第3の実施形態である基
板処理装置の概略断面図である。図8に示すように、基
板処理装置150は、基板Aを下方から回転可能に保持
する保持台152と、基板Aの上方に間隔を隔てて配置
された上面側回転体154とを有している。
【0099】保持台152は、第1の実施形態の保持台
2と類似した構成を有しており、保持台2の中心円盤部
14及び外側環状部20の代わりに単一の円盤部156
を有すること以外、第1の実施形態の保持台2と同様で
ある。また、保持台152は、第1の実施形態の駆動部
6と同様の構成を有する駆動部158によって回転駆動
されるようになっている。このため、図8において、第
1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付し、そ
れらの説明を省略する。
【0100】上面側回転体154は、その上部に連結さ
れた駆動機構(図示せず)によって、基板Aと同心に回転
可能である。駆動機構の詳細は、保持台152の駆動部
158と同様であるので、その説明を省略する。更に、
上面側回転体154は、昇降機構(図示せず)によって、
基板に対して上下方向に相対移動可能である。
【0101】上面側回転体154は、基板Aと同心に配
置された内側回転部160と、この内側回転部と間隔を
隔て且つその周りを取り囲む外側環状回転部162と、
内側回転部160と外側環状回転部162との間に互い
に間隔を隔てて配置された2つの中間環状回転部16
4、166とを有している。2つの中間環状部164、
166はそれぞれ、互いに間隔を隔てて入れ子式に配置
されている。内側回転部160、中間環状回転部16
4、166及び外側環状回転部162は、連結体168
によって互いに連結されており、一体に回転可能であ
る。
【0102】これらの回転部160、164、166、
162の間には、環状流路170a、170b、170
cが形成されており、内側回転部160及び中間環状回
転部164、166はそれぞれ、環状案内面172a、
172b、172cを有している。環状案内面172
a、172b、172cは、基板の上面A2の所望環状
領域の内周縁と対向配置された内周縁近傍の端周縁まで
延びており、この端周縁は、環状案内面172a、17
2b、172cの最拡径部をなしている。環状案内面1
72a、172b、172cは、基板の上面A2に向か
うにつれて半径方向外方に拡径するラッパ状であるのが
好ましい。環状流路170a、170b、170cはそ
れぞれ、上向きに開口する環状入口開口174a、17
4b、174cと、ラッパ状案内面172a、172
b、172cの端周縁に構成される環状出口オリフィス
176a、176b、176cとを有し、この環状出口
オリフィス176a、176b、17まで基板の上面に
対して斜め下方に且つ半径方向外方に延びている。
【0103】環状出口オリフィス176a、176b、
176cと基板Aの上面A2との間の距離は、好ましく
は、約0.2乃至10mmである。又、環状出口オリフ
ィス176a、176b、176cは、その半径方向幅
が小さく且つそれらのピッチが狭いのが好ましい。例え
ば、環状出口オリフィス176a、176b、176c
の幅は、約3乃至10mmである。環状出口オリフィス
の位置はそれぞれ、基板Aの周縁A3から7.5mm、
5.0mm、2.5mmにある。これらの位置により、
処理液で処理する所望環状領域の内周縁の位置が決定さ
れるようになっており、これらの位置は任意に設計され
る。
【0104】環状入口開口174a、174b、174
cの半径方向幅及びピッチは、環状出口オリフィス17
6a、176b、176cの半径方向幅及びピッチより
も広くなっている。このため、環状流路170a、17
0b、170c及びラッパ状案内面172a、172
b、172cの傾斜角度は、外側の環状流路及びラッパ
状案内面になるにつれて急になっている。
【0105】また、処理液供給口を有する処理液供給ノ
ズル178a、178b、178cがそれぞれ、環状入
口開口174a、174b、174cの上方に定置に配
置され、処理液供給ノズル178a、178b、178
cから滴下又は噴射された処理液が環状入口開口174
a、174b、174cを経て環状出口オリフィス17
6a、176b、176cに案内されるようになってい
る。処理液供給ノズル178a、178b、178cは
それぞれ、異なる処理液供給源180a、180b、1
80cに接続されており、異なる処理液が供給されるよ
うになっている。処理液は、例えば、フッ酸と過酸化水
素水の混合液、有機溶剤、超純水である。
【0106】また、内側回転部は160には、その中心
に基板Aの上面A2に臨むように配置された、ガスを噴
射するための開口182が設けられている。ガスは、高
純度の窒素ガスであるのが好ましいが、他の高純度不活
性ガス又は十分に精製された空気その他のガスでも良
い。ガスを噴射するための構成(図示せず)は、保持台1
52の中心開口30からガスを噴出させる構成と同様で
あるので、その説明を省略する。
【0107】また、処理液供給ノズル178a、178
b、178c及び上面側回転体154は、基板Aを保持
台152に備え付けたり基板Aを保持台152から取り
出す際の邪魔にならないように、保持台152の上方か
らオフセットできるようになっている。
【0108】次に、本発明の第3の実施形態である基板
処理装置の動作を説明する。
【0109】処理液供給ノズル178a、178b、1
78c及び上面側回転体154を保持台152の上方か
らオフセットした状態にして、基板Aを、第1の実施形
態と同様の仕方で保持台152によって略水平面内に保
持する。次いで、上面側回転体154を基板Aの上方に
且つ同心に配置し、処理液供給ノズル178a、178
b、178cをそれぞれ、環状入口開口174a、17
4b、174cの上方に配置する。次いで、保持台15
2及び上面側回転体154を、基板Aと同心に回転させ
る。両者の回転方向は、同じであるのが好ましい。ま
た、両者の回転速度は、同じであっても良いし、異なっ
ていても良いが、両者のそれぞれの回転速度は、約30
00rpm以下であるのが好ましい。次いで、内側回転
部160の開口182からガスを噴射する。ガスは、内
側回転部160と基板Aの上面A2との間の隙間に沿っ
て基板の中心部から半径方向外方に流れる。
【0110】次いで、処理液供給ノズル178cからフ
ッ酸混合液を中間環状回転部166のラッパ状案内面1
72c上に連続的に又は間欠的に供給する。ラッパ状案
内面172c上に落下した処理液は、重力及び上面側回
転体154の回転による遠心力を受け、ラッパ状案内面
172cに沿って、環状出口オリフィス176cに案内
される。環状出口オリフィス176cの半径方向幅が広
い場合には、処理液は、環状出口オリフィス176cの
内周縁から基板Aの上面A2にそのまま流れる。また、
環状出口オリフィス176cの半径方向幅が狭い場合に
は、処理液は、いったん、環状出口オリフィス176c
の近傍の環状流路170cに溜り、次いで、上面側回転
体154の回転による遠心力によって、環状流路170
cに沿う方向の力を受け、基板Aの上面A2に対して斜
め且つ半径方向外方に環状出口オリフィス176cから
基板Aの上面A2に供給される。次いで、基板Aの上面
A2に供給された処理液は、基板Aの回転による遠心力
を受け、半径方向外方に旋回流となって移動する。
【0111】ラッパ状案内面172cの端周縁を構成す
る環状出口オリフィス176cから基板Aの上面A2の
所望環状領域の内周縁部に供給された処理液は、基板A
の回転による遠心力を受けているので、非処理部と処理
部との間の境界を明確にすることができ、基板Aの上面
A2の所望環状領域を均一且つ精密に処理することがで
きる。
【0112】また、内側回転部160の開口182から
噴射されたガスが内側回転部160と基板Aの上面A2
との間の隙間に沿って基板の中心部から半径方向外方に
流れているので、処理液が環状出口オリフィス176c
の内周縁よりも半径方向内方に移動するのをより確実に
防止することができる。それにより、所望環状領域以外
への処理液の供給が確実に防止される。
【0113】次いで、処理液供給ノズル178aから、
超純水を内側回転部160のラッパ状案内面172a上
に供給する。上述したフッ酸混合液を供給する場合と同
様、環状出口オリフィス176aの内周縁よりも半径方
向外方の基板上面A2の所望環状領域を超純水で洗浄処
理することができる。環状出口オリフィス176aが環
状出口オリフィス176cよりも半径方向内方にあるの
で、フッ酸混合液で処理した環状領域すべてを超純水で
洗浄処理することができる。
【0114】また、昇降機構(図示せず)を用いて、上面
側回転体154を基板に対して上下方向に相対移動させ
ることによって、所望環状領域の内周縁の位置を調整を
することができる。具体的に説明すれば、環状流路17
0a、170b、170cは、基板Aの上面A2の所望
環状領域の内周縁近傍に配置された環状出口オリフィス
176a、176b、176cまで基板Aの上面A2に
対して斜め下方に且つ半径方向外方に延びているため、
環状出口オリフィス176a、176b、176cに案
内された処理液は、そこから基板Aの上面A2に向って
斜め下方に且つ半径方向外方に飛ばされる。それによ
り、処理液が基板Aの上面A2に到達する半径方向位置
は、環状出口オリフィス176a、176b、176c
と基板の上面との間の距離に応じて変化することにな
る。従って、上面側回転体154を基板Aに対して上下
方向に相対移動させることにより、環状出口オリフィス
176a、176b、176cと基板Aの上面A2との
間の距離が変化し、所望環状領域の内周縁の位置を微調
整することができる。その結果、ユーザーが要望する基
板の所望環状領域の処理に容易に対応することができ
る。
【0115】本発明の第3の実施形態による基板処理装
置においては、環状出口オリフィス176a、176
b、176cを半径方向に複数有しているので、処理液
を供給する環状出口オリフィス176a、176b、1
76cを選択することにより、処理すべき環状領域の範
囲を容易に変化させることができる。
【0116】また、異なる環状流路170a、170
b、170cに異なる処理液を供給することにより、異
なる処理を連続的に行うことができ、例えば、上述のよ
うに、薬液処理の後、超純水による洗浄処理を連続的に
行うことができる。この場合、本実施形態のように、最
も内側の環状流路170aに供給する処理液に超純水を
割り当てておくのが好ましい。このように構成すること
により、他の環状流路170b、170cに供給した処
理液で基板Aの上面A2を処理した後、処理した領域全
体を超純水で連続的に洗浄処理することができる。それ
により、処理効率と処理精度の向上を図ることができ
る。
【0117】また、異なる環状流路170a、170
b、170cに異なる処理液を割り当てることができる
ので、異なる処理液を1つの環状流路から供給する場合
に生じることがある環状流路の汚染を防止することがで
きる。それにより、処理精度の向上を図ることができ
る。
【0118】また、処理液供給ノズル178a、178
b、178cを複数設けているので、基板Aに供給する
処理液の種類を、処理液供給ノズル178a、178
b、178cを切替えるだけで、容易に変更することが
できる。
【0119】また、処理液供給ノズル178a、178
b、178cは、回転可能な上面側回転体154と分離
して定置に配置されているので、上面側回転体154と
一体に形成した場合に必要となる摺動部を設ける必要が
なく、構造が簡単になると共に、摺動による発塵を防止
し、より良好な周囲環境を形成することができる。
【0120】また、本実施形態においては、基板Aのオ
モテ面を上面A2にして処理する場合、基板Aの裏面を
下方から非接触で或いは吸引式に保持することができ、
従来の基板保持方式をそのまま採用することができる。
その結果、従来の装置に本実施形態を容易に追加するこ
とができる。
【0121】次に、図9を参照して、本発明による基板
処理装置の第4の実施形態を説明する。第4の実施形態
である基板処理装置は、第3の実施形態と同様、処理液
が案内面に沿って基板の上面に案内される。
【0122】図9は、本発明の第4の実施形態である基
板処理装置の概略断面図である。図9に示すように、基
板処理装置200の特徴は、第3の実施形態による基板
処理装置150から保持台152を省略した点にある。
このため、第3の実施形態と同様の構成要素には同一の
符号を付し、それらの説明を省略する。
【0123】基板処理装置200は、基板Aを上方から
回転可能に保持し且つ基板Aの上方に間隔を隔てて配置
された上面側回転体202を有している。上面側回転体
202の構造は、第3の実施形態の上面側回転体154
の構造と類似し、基板Aを上方から保持するための6つ
のピン206を更に有していること以外同じである。6
つのピン206は、第1の実施形態のピン64と同様の
作動機構(図示せず)を有し、基板Aを保持したり、解放
したりすることができるようになっている。このため、
ピン206の動作機構の説明は省略する。
【0124】次に、本発明の第4の実施形態による基板
処理装置200の動作を説明する。
【0125】内側回転部160の開口182からガスを
噴射しながら、処理すべき基板Aを上面側回転体202
の下方から近づけ、6つのピン206を作動させて、基
板Aを上面側回転体202で保持する。内側回転部16
0の開口182から噴射されたガスによって、基板Aは
上面側回転体202に吸い付けられると共に、基板Aの
上面A2と上面回転体202とは間隔が隔てられる。そ
の間隔は、0.2乃至1mmである。次いで、第3の実
施形態と同様の仕方で、処理液供給ノズル178a、1
78b、178cから所望の処理液を環状流路170
a、170b、170cに供給し、基板Aの上面A2の
所望環状領域を処理する。
【0126】本実施形態によれば、第3の実施形態と同
様の効果を得ることができる。又、基板Aを下方から保
持する保持台152が不要であり、さらに、上面側回転
体202及び処理液供給ノズル178a、178b、1
78cを基板Aの上方からオフセットさせる機構も不要
になるので、構造を簡易にすることができる。
【0127】以上、処理液を基板の上面に供給する第3
及び第4の実施形態を説明したが、以下のような変形例
も可能である。
【0128】第3及び第4の実施形態では、中間環状回
転部164,166の数を2とし、環状流路170a、
170b、170c、環状出口オリフィス176a、1
76b、176c及び処理液供給ノズル178a、17
8b、178cの数を3としたが、それらの数は任意で
ある。
【0129】また、第3及び第4の実施形態において、
上面側回転体154、202を回転させたが、環状案内
面172a、172b、172cがラッパ状であれば、
上面側回転体154、202を回転させないで、重力だ
けで、処理液を環状出口オリフィス176a、176
b、176c案内しても良い。その後、上面側回転体1
54、202を回転させて処理液を基板の上面に供給し
ても良いし、上面側回転体154、202を回転させな
いで処理液を重力により基板の上面に供給しても良い。
【0130】また、第3及び第4の実施形態において、
環状案内面172a、172b、172cの形状をラッ
パ状としたが、形状は、それに限らない。例えば、環状
案内面の端周縁又は環状出口オリフィスに処理液が供給
されれば、環状案内面の形状は任意であり、環状案内面
の中間部に、水平部分を含んでいても良いし、実施形態
と逆向きの傾斜をなす部分を含んでいても良い。
【0131】また、第3及び第4の実施形態では、3つ
の処理液供給ノズル178a、178b、178cから
異なる種類の処理液を供給したが、同じ種類の処理液を
供給しても良い。このような構成にすれば、処理液供給
ノズル178a、178b、178cにそれぞれ環状流
路170a、170b、170cを予め割り当てておく
ことにより、処理液供給ノズル178a、178b、1
78cを切替えるだけで、処理すべき環状領域範囲を変
化させることができる。
【0132】また、第3及び第4の実施形態では、異な
る処理液が供給される3つの処理液供給ノズル178
a、178b、178cを異なる環状流路170a、1
70b、170cに割り当てたが、それらを同じ環状流
路170a、170b、170cに割り当てても良い。
このような構成にすれば、基板Aの上面A2の同じ環状
領域に異なる処理液の処理を行う場合、処理液供給ノズ
ル178a、178b、178cを切替えるだけで、異
なる処理を連続的に行うことができる。
【0133】また、第3及び第4の実施形態では、内側
回転部160に、ガスを噴射するための開口182が設
けられているが、この開口182を省略しても良い。
【0134】次に、図10を参照して、本発明による基
板処理装置の第5の実施形態を説明する。第5の実施形
態である基板処理装置は、処理液が基板の上面又は下面
の一方に案内面によって案内される第1乃至第4の実施
形態と異なり、処理液が案内面に沿って基板の上面と下
面の両方に案内される点を特徴としている。。
【0135】図10は、本発明の第5の実施形態である
基板処理装置の概略断面図である。図10に示すよう
に、基板処理装置250は、第1の実施形態の保持台
2、駆動部6及び下側ノズル8、10と第3の実施形態
の上面回転体154とを組合せたことを特徴としてい
る。このため、図10において、第1及び第3の実施形
態と同様の構成要素には同一符号を付し、それらの説明
を省略する。
【0136】次に、第5の実施形態の動作を説明する。
本動作は、基板の下面の所望環状領域の処理を第1の実
施形態の動作と同様に行い、基板の上面の所望環状領域
の処理を第3の実施形態と同様に行うものである。この
ため、これらの動作の説明を省略する。本実施形態の動
作において、基板の上面の処理と基板の下面の処理を同
時に行っても良いし、何れかの処理を先に行い、引続い
て、他方の処理を連続的に行っても良い。
【0137】また、基板の上面を処理する処理液と基板
の下面を処理する処理液は、同じ種類のものであっても
良いし、異なる種類のものであっても良い。
【0138】本実施形態は、例えば、基板の両面にレジ
スト膜を形成し、所定の処理の後、レジスト膜を除去し
たときに、レジストのかすが基板の外周縁近傍に付着し
たまま残っている場合に有効である。具体的には、この
ようなレジストの残りかすが基板の両面の外周縁近傍に
付着していると、基板の下面については、後工程のパタ
ーニング工程(フォト工程)で基板が水平に配置されず、
パターニング精度が低下するとともに、基板の上面につ
いては、後工程のドライ又はウエットエッチング工程に
おいて基板をクランプする際、発塵の原因となる。本実
施形態の基板処理装置によれば、これらのレジストの残
りかすを同時に又は連続的に除去することができるの
で、基板の上面と下面のレジストを2つの工程で除去す
る場合と比べて、処理効率を向上させることができると
共に、基板の汚染の機会を最小にすることができる。
【0139】また、本実施形態は、Cuプロセスにおい
ても有効である。具体的には、Cuプロセスのおいて、
Cuが基板の外周縁近傍に残っていると、層間絶縁膜と
して採用されているlow−k膜にCuが入り込んで汚
染する。本実施形態の基板処理装置によれば、基板の上
面と下面の外周縁近傍に残っているCuを同時に又は連
続的に除去することができ、Cuによるコンタミネーシ
ョンを防止することができる。
【0140】最後に、図11を参照して、本発明による
基板処理装置の第6の実施形態を説明する。第6の実施
形態である基板処理装置は、第3及び第4の実施形態と
同様、処理液が案内面に沿って基板の上面に案内される
が、上面に案内された処理液を下面に回り込ませて、基
板Aの上面A2と下面A1の両方の所望環状領域を同時
に処理することを特徴としている。
【0141】図11は、本発明の第6の実施形態である
基板処理装置の概略断面図である。図11に示すよう
に、基板処理装置300は、基板Aを下方から回転可能
に保持する保持台302と、基板Aの上方に間隔を隔て
て配置された上面側回転体304とを有している。保持
台302は、第1の実施形態の保持台2と類似している
ので、保持台2と同様の構成要素には同じ参照番号を付
し、それらの説明を省略する。また、上面側回転体30
4は、第3の実施形態の上面側回転体154と類似して
いるので、上面側回転体154と同様の構成要素には同
じ参照番号を付し、それらの説明を省略する。
【0142】保持台302は、基板を非接触保持するた
めの円盤部306と、この円盤部306の周りに配置さ
れた環状部308と、環状部308の下にそれと同心に
連結されたシャフト部310と、シャフト部310の周
りに配置された2つのカップリング部312、314
と、保持台302を回転軸線4を中心に回転させるため
の駆動部6とを有する。
【0143】円盤部306は、回転軸線4と同心に配置
され、基板Aと間隔を隔てている。円盤部306は、基
板を非接触保持するチャック面を形成するほぼ水平な上
面316と面一に配置された円盤状多孔質体318を有
する。この多孔質体318は、例えば、テフロン(登録
商標)又はアルミナセラミックス等の材料粒子を焼結さ
せて、多数の細孔を有するように形成したものであり、
細孔径は約10乃至200μmである。多孔質体318
の直径は、基板Aを後述するような仕方で浮上させるの
に十分な面積を構成するように定められ、例えば、8イ
ンチの基板の場合、130mmである。円盤部306
は、多孔質体318の下に空間320を更に有し、中心
管腔322が空間320から下方に延び、円盤部306
と同心に下方に延長された延長部324を貫通してい
る。
【0144】環状部308は、円盤部306の周りに間
隔を隔てて配置され、円盤部306と環状部308との
間に環状流路326が構成される。環状部308は、ほ
ぼ水平な環状上面328を有する。環状上面328は円
盤部306の上面316よりも低く配置され、環状部3
08の環状上面328と円盤部306の上面316との
間に環状開口330が構成される。また、環状上面32
8と基板Aの下面A1の周縁部近傍との間に空隙332
が構成される。これにより、環状開口330は、基板A
が浮上しているときの下面A1下方の空隙332に臨む
とともに、円盤状多孔質体318を取り囲むように設け
られ、環状開口330の接線方向は、基板Aの半径方向
外方に基板の下面A1から下方に離れる向きに鋭角をな
す。この鋭角は、本実施形態では0度をなしている。好
ましくは、環状部308の環状上面328は円盤部30
6の上面316よりも0.1乃至10mm低く配置され
る。環状開口330は、基板Aの外周縁A3から2乃至
10mm内方に配置される。
【0145】シャフト部310は環状部308の下にそ
れと同心に連結され、円盤部306の延長部324をそ
れと間隔を隔てて受入れる孔334を有する。この孔3
34と延長部324との間に環状空間336が構成さ
れ、この環状空間336は、側面開口338と連通して
いる。また、シャフト部310は、延長部324の中心
管腔322と連通する管腔340を有し、この管腔34
0は、側面開口342と連通している。シャフト部31
0は、軸受38によって回転可能に支持されており、こ
の軸受38により、シャフト部310即ち保持台302
は回転軸線4を中心に回転可能である。
【0146】カップリング部312、314はそれぞ
れ、第1の実施形態のカップリング18と同様の構成を
有し、カップリング部312、314はそれぞれ、側面
開口338、342と連通する環状空間40を有し、第
2ガス供給源344及び第1ガス供給源346に接続さ
れている。かくして、第2ガス供給源344は、接続口
42、環状隙間40、側面開口338、及び環状空間3
36、環状流路326を経て環状開口330と連通して
いる。また、第1ガス供給源346は、接続口42、環
状隙間40、側面開口342、管腔340、中心管腔3
22、空間320及び多孔質体318の細孔と連通して
いる。また、第1ガス及び第2ガスの流量を調整するよ
うに制御する制御装置(図示せず)が設けられている。
【0147】次に、第6の実施形態である基板処理装置
300の動作を説明する。
【0148】まず、上面側回転体304を保持台302
の上方からオフセットした状態で、第1ガス供給源34
6を作動させ、第1ガスをカップリング部314の接続
口42、環状隙間40、側面開口342、管腔340、
中心管腔322、空間320を介して多孔質体318の
細孔から噴射させる。第1ガスは、高純度の窒素ガスで
あるのが好ましいが、他の高純度不活性ガス又は十分に
精製された空気その他のガスでも良い。
【0149】次いで、基板Aを保持台2の上に基板移送
装置(図示せず)等によって移送する。このとき、既に、
多孔質体318細孔から第1ガスが噴射されているの
で、基板Aは保持台302に接触することなく、浮上さ
れた状態で基板移送装置から保持台302に移載され
る。浮上に関して説明すると、多孔質体318から噴射
された第1ガスは多数の細い上向き流れとなって基板A
にぶつかり、基板Aを上向きに押す。基板Aからはね返
った多数の流れは互いに衝突し、静圧を生じさせ、いわ
ゆるエアベアリングを構成してエアクッション効果を生
じさせる。
【0150】次いで、アクチュエータ70を作動させ、
ピン64の偏心突起68をそれぞれ基板Aに接触させ、
基板Aを回転軸線4と同心に配置する。次いで、上面側
回転体304を基板Aの上方に且つそれと同心に配置す
る。次いで、駆動部6のモーター76を作動させて、保
持台302及び基板Aを回転させる。回転速度は、通
常、約200乃至5000rpmの範囲内である。
【0151】次いで、基板Aの上面A2に薬液を案内す
る。この動作は、第3の実施形態と同様であるので、そ
の説明を省略する。基板上面A2に案内された処理液
は、基板Aの回転による遠心力によって、基板上面A2
の周縁環状領域に広がり、基板Aの外周縁A3に達す
る。それにより、基板上面A2の所望環状領域を処理す
ることができる。大部分の処理液は、外周縁A3から更
に外方に飛ばされるが、残りの処理液は、基板Aとの間
の表面張力等により、基板Aの外周縁A3から、基板A
の下面A1に回り込もうとする。基板下面A1に回り込
もうとした処理液は、基板Aを浮上させる第1ガスの流
れによって基板外周縁A3の方に押し戻される。
【0152】次いで、第2ガス供給源344を作動さ
せ、第2ガスをカップリング部312の接続口42、環
状隙間40、側面開口338、環状空間336、環状流
路326を経て環状開口330から噴射させる。第2ガ
スは、第1ガスと同様に、高純度の窒素ガスであるのが
好ましいが、他の高純度不活性ガス或いは十分に精製さ
れた空気でも良い。環状開口330から噴射された第2
ガスは、半径方向外方に放射状に流れるが、環状開口3
30の接線方向は基板Aの下面A1と0度をなしている
ため、第2ガスが基板Aの下面A1に直接衝突すること
が回避され、基板Aの外周縁近傍の下方の空隙332内
における第2ガスの流れが乱されない。このため、空隙
332内がいわゆるエジェクター効果により減圧され、
基板Aの上面A2から下面A1への処理液の回り込みが
積極的に促進される。
【0153】第1ガス及び第2ガスの流量を調整する制
御装置(図示せず)によって、第1ガスによる回り込みの
抑制と第2ガスによる回り込みの促進を制御することに
よって、基板Aを浮上させつつ、基板Aの上面A2から
下面A1への処理液が回り込む半径方向位置を制御する
ことができる。それにより、基板の下面の所望環状領域
の処理が可能になる。
【0154】その結果、第6の実施形態においては、基
板Aの上面A2と下面A1の両方の所望環状領域を、同
じ種類の処理液で同時に処理することができる。例え
ば、第5の実施形態で説明したのと同様、基板の上面及
び下面の外周縁近傍に付着しているレジストの残りかす
やCuを除去するのに有効である。
【0155】
【発明の効果】本発明による基板処理装置及び方法によ
れば、基板の表面の一部を処理液で精密且つ均一に処理
することができる。
【0156】また、本発明による基板処理装置及び方法
によれば、処理液を下方から基板の下面に供給し、基板
の下面の所望環状領域を均一且つ精密に処理することが
できる。
【0157】また、本発明による基板処理装置及び方法
によれば、基板の上面の所望環状領域を均一且つ精密に
処理することができる。
【0158】また、本発明による基板処理装置及び方法
によれば、基板の上面の所望環状領域と基板の下面の所
望環状領域を同時に又は連続的に、均一且つ精密に処理
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による基板処理装置の第1の実施形態の
概略断面図である。
【図2】環状案内面の断面輪郭の例である。
【図3】環状案内面の断面輪郭の例である。
【図4】環状案内面の断面輪郭の例である。
【図5】環状案内面の断面輪郭の例である。
【図6】連結体58を図1の線6-6における断面で示
した外側環状部20の平面図である。
【図7】本発明による基板処理装置の第2の実施形態の
概略断面図である。
【図8】本発明による基板処理装置の第3の実施形態の
概略断面図である。
【図9】本発明による基板処理装置の第4の実施形態の
概略断面図である。
【図10】本発明による基板処理装置の第5の実施形態
の概略断面図である。
【図11】本発明による基板処理装置の第6の実施形態
の概略断面図である。
【符号の説明】
1、100、150、200、250,300 基板
処理装置 2、152、302 保持台 8、10 下側ノズル 14 中心円盤部 18 カップリング 20 外側環状部 22 上面 30 中心開口 32 管腔 44 ガス供給源 50 環状案内面 56 環状空間 58 連結体 58a 連結体入口面 58b 連結体出口面 58d 連結体の溝面 84、86 処理液供給口 88、90 処理液供給源 154、202、304 上面側回転体 160 内側回転部 162 外側環状回転部 164、166 中間環状回転部 170a、170b、170c 環状流路 172a、172b、172c ラッパ状案内面 176a、176b、176c 環状出口オリフィス 178a、178b、178c 処理液供給ノズル 180a、180b、180c 処理液供給源 182 開口 206 ピン 318 円盤状多孔質体 330 環状開口 344 第2ガス供給源 346 第1ガス供給源 A 基板 A1 基板の下面 A2 基板の上面 A4 基板の周縁部

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略水平面内で回転可能に保持された基板
    の表面を処理する処理液を基板の表面の所望環状領域に
    供給するための処理液供給手段を有する、基板の表面の
    所望環状領域を処理する基板処理装置において、 前記処理液供給手段は、基板の表面の所望環状領域の内
    周縁と対向配置された内周縁近傍の端周縁まで且つこの
    端周縁が最拡径部をなすように延びる環状案内面を有
    し、この環状案内面は、基板と同心に回転可能であり、
    この環状案内面に処理液が供給されることを特徴とする
    基板処理装置。
  2. 【請求項2】 略水平面内で回転可能に保持された基板
    の下面を処理する処理液を基板の下面に供給するための
    処理液供給手段と、 基板の下面への処理液の供給を基板の下面の所望環状領
    域に制限する制限手段と、を有する基板の下面の所望環
    状領域を処理する基板処理装置において、 前記処理液供給手段は、基板と同心に回転可能であり且
    つ基板の下方から基板の下面に向かうにつれて基板の半
    径方向外方に拡径して、基板の下面の所望環状領域の内
    周縁と対向配置された内周縁近傍の端周縁まで延びるラ
    ッパ状案内面を有し、このラッパ状案内面の上に処理液
    が供給され、前記制御手段は、前記ラッパ状案内面の端
    周縁により構成されることを特徴とする基板処理装置。
  3. 【請求項3】 更に、上面が基板を下方から保持するチ
    ャック面を形成する回転可能な中心円盤部と、この中心
    円盤部と間隔を隔て且つそれと同心にその周りを取り囲
    む回転可能な外側環状部と、を有し、前記ラッパ状案内
    面は、前記中心円盤部と前記外側環状部との間に形成さ
    れる環状空間に臨むように前記外側環状部に形成され、
    前記処理液供給手段は、ラッパ状案内面の上に処理液を
    供給するための処理液供給口を更に有し、この処理液供
    給口は、前記環状空間内に定置に配置される、請求項2
    に記載の基板処理装置。
  4. 【請求項4】 前記処理液供給口は、前記環状空間の周
    方向に複数設けられる、請求項3に記載の基板処理装
    置。
  5. 【請求項5】 異なる処理液供給口から異なる処理液が
    供給される、請求項4に記載の基板処理装置。
  6. 【請求項6】 処理液を基板の下面に案内するのを助長
    するための羽根手段が、前記ラッパ状案内面上に設けら
    れる請求項3に記載の基板処理装置。
  7. 【請求項7】 前記中心円盤部は、基板を前記チャック
    面から浮上させて保持するための基板浮上機構を有す
    る、請求項3に記載の基板処理装置。
  8. 【請求項8】 前記中心円盤部は、基板の下面の中心部
    から半径方向外方に向って流れるガスを供給するための
    ガス供給手段を有する、請求項3に記載の基板処理装
    置。
  9. 【請求項9】 略水平面内で回転可能に保持された基板
    の上面を処理する処理液を基板の上面に供給するための
    処理液供給手段と、 基板の上面への処理液の供給を基板の上面の所望環状領
    域に制限する制限手段と、を有する基板の上面の所望環
    状領域を処理する基板処理装置において、 前記処理液供給手段は、基板の上方から基板の上面に向
    かうにつれて基板の半径方向外方に拡径して、基板の上
    面の所望環状領域の内周縁と対向配置された内周縁近傍
    の端周縁まで延びるラッパ状案内面を有し、このラッパ
    状案内面の上に処理液が供給され、前記制御手段は、基
    板と同心に回転可能な前記ラッパ状案内面の端周縁によ
    り構成されることを特徴とする基板処理装置。
  10. 【請求項10】 略水平面内で回転可能に保持された基
    板の上面を処理する処理液を基板の上面に供給するため
    の処理液供給手段と、 基板の上面への処理液の供給を基板の上面の所望環状領
    域に制限する制限手段と、を有する基板の上面の所望環
    状領域を処理する基板処理装置において、 前記処理液供給手段は、基板の上面の所望環状領域の内
    周縁と対向配置された内周縁近傍の環状出口オリフィス
    まで基板の上面に対して斜め下方に且つ半径方向外方に
    延びる環状流路を有し、この環状流路に処理液が供給さ
    れ、前記制限手段は、基板と同心に回転可能な前記環状
    流路の環状出口オリフィスによって構成されることを特
    徴とする基板処理装置。
  11. 【請求項11】 前記処理液供給手段は、基板の上方に
    基板と間隔を隔てて配置され且つ基板と同心に回転可能
    な上面側回転体を有し、この上面側回転体は、内側回転
    部と、この内側回転部と間隔を隔て且つその周りを取り
    囲む外側環状回転部と、を有し、 前記環状出口オリフィス及び前記環状流路は、前記内側
    回転部と前記外側回転部との間に形成され、 前記処理液供給手段は、更に、処理液を前記環状流路に
    供給するための処理液供給口を有し、この処理液供給口
    は、前記環状流路に臨むように定置に配置される、請求
    項10に記載の基板処理装置。
  12. 【請求項12】 前記上面側回転体は、更に、前記内側
    回転部と前記外側環状回転部との間に且つそれらと間隔
    を隔てて配置された中間環状回転部を有し、前記内側回
    転部と前記中間環状回転部との間に第1の前記環状出口
    オリフィス及び前記環状流路が構成され、前記中間環状
    回転部と前記外側回転部との間に第2の前記環状出口オ
    リフィス及び前記環状流路が構成される、請求項11に
    記載の基板処理装置。
  13. 【請求項13】 前記処理液供給口は、複数設けられ
    る、請求項11又は12に記載の基板処理装置。
  14. 【請求項14】 前記上面側回転体は、基板に対して上
    下方向に相対移動可能である請求項11又は12に記載
    の基板処理装置。
  15. 【請求項15】 前記内側回転部は、基板の上面の中心
    部から半径方向外方に向って流れるガスを供給するため
    のガス供給手段を有する、請求項11又は12に記載の
    基板処理装置。
  16. 【請求項16】 前記上面側回転体は、基板を略水平方
    向に回転可能に保持する、請求項11又は12に記載の
    基板処理装置。
  17. 【請求項17】 更に、基板を下方から保持する保持台
    を有し、この保持台は、基板の上面から下面への処理液
    の回り込みを促進する促進手段と、基板の上面から下面
    に回り込んできた処理液を押し戻す押し戻し手段と、処
    理液が基板の下面に回り込む半径方向位置を調整するよ
    うに前記促進手段及び前記押し戻し手段を制御する制御
    手段と、を有する、請求項11又は12に記載の基板処
    理装置。
  18. 【請求項18】 略水平面内で回転可能に保持された基
    板の下面を処理する処理液を基板の下面に供給するため
    の下面処理液供給手段と、 基板の下面への処理液の供給を基板の下面の所望環状領
    域に制限する下面制限手段と、 基板の上面を処理する処理液を基板の上面に供給するた
    めの上面処理液供給手段と、 基板の上面への処理液の供給を基板の上面の所望環状領
    域に制限する上面制限手段と、を有し、基板の下面の所
    望環状領域と基板の上面の所望環状領域を同時に又は連
    続的に処理する基板処理装置において、 前記下面処理液供給手段は、基板と同心に回転可能であ
    り且つ基板の下方から基板の下面に向かうにつれて基板
    の半径方向外方に拡径して、基板の下面の所望環状領域
    の内周縁と対向配置された内周縁近傍の端周縁まで延び
    るラッパ状案内面を有し、このラッパ状案内面の上に基
    板の下面を処理する処理液が供給され、 前記下面制御手段は、前記ラッパ状案内面の端周縁によ
    り構成され、 前記上面処理液供給手段は、基板の上面の所望環状領域
    の内周縁と対向配置された内周縁近傍の環状出口オリフ
    ィスまで基板の上面に対して斜め下方に且つ半径方向外
    方に延びる環状流路を有し、この環状流路に基板の上面
    を処理する処理液が供給され、 前記上面制限手段は、基板と同心に回転可能な前記環状
    出口オリフィスによって構成されることを特徴とする基
    板処理装置。
  19. 【請求項19】 基板の上面を処理する処理液と基板の
    下面を処理する処理液は同じである、請求項18に記載
    の基板処理装置。
  20. 【請求項20】 基板の上面を処理する処理液と基板の
    下面を処理する処理液は異なる、請求項18に記載の基
    板処理装置。
  21. 【請求項21】 基板の表面の所望環状領域を処理する
    基板処理方法であって、 基板を略水平面内に保持しながら回転させる段階と、 基板の表面の所望環状領域の内周縁と対向配置された内
    周縁近傍の端周縁まで且つその端周縁が最拡径部をなす
    ように延びる環状案内面を基板と同心に配置する段階
    と、 基板の表面を処理する処理液を前記環状案内面に沿って
    その端周縁に案内して、処理液を基板の表面の所望環状
    領域の内周縁に供給する段階と、 処理液にはたらく遠心力を利用して、基板の表面の所望
    環状領域を処理する段階と、 を有することを特徴とする基板処理方法。
  22. 【請求項22】 基板の下面の所望環状領域を処理する
    基板処理方法であって、 基板を略水平面内に保持しながら回転させる段階と、 基板の下面に向かうにつれて基板の半径方向外方に拡径
    して、基板の下面の所望環状領域の内周縁と対向配置さ
    れた内周縁近傍の端周縁まで延びるラッパ状案内面を基
    板と同心に配置する段階と、 基板の下面を処理する処理液を前記ラッパ状案内面の上
    に供給する段階と、 前記ラッパ状案内面を基板と同心に回転させる段階と、 処理液にはたらく遠心力を利用して、処理液を基板の下
    方から前記ラッパ状案内面の端周縁まで案内して、基板
    の下面の所望環状領域の内周縁部に供給する段階と、 処理液にはたらく遠心力を利用して、基板の下面の所望
    環状領域を処理する段階と、 を有することを特徴とする基板処理方法。
  23. 【請求項23】 基板の上面の所望環状領域を処理する
    基板処理方法であって、 基板を略水平面内に保持しながら回転させる段階と、 基板の上面の所望環状領域の内周縁と対向配置された内
    周縁近傍の環状出口オリフィスまで基板の上面に対して
    斜め下方に且つ半径方向外方に延びる環状流路を基板と
    同心に配置する段階と、 基板の上面を処理する処理液を前記環状流路を通して前
    記環状出口オリフィスに案内する段階と、 処理液にはたらく遠心力を利用して、処理液を基板の上
    面の所望環状領域の内周縁部に供給して、基板の上面の
    所望環状領域を処理する段階と、 を有することを特徴とする基板処理方法。
  24. 【請求項24】 基板の上面の所望環状領域と基板の下
    面の所望環状領域を同時に又は連続的に処理する基板処
    理方法であって、 基板を略水平面内に保持しながら回転させる段階と、 基板の下面に向かうにつれて基板の半径方向外方に拡径
    して、基板の下面の所望環状領域の内周縁と対向配置さ
    れた内周縁近傍の端周縁まで延びるラッパ状案内面を基
    板と同心に配置する段階と、 基板の下面を処理する処理液を前記ラッパ状案内面の上
    に供給する段階と、 前記ラッパ状案内面を基板と同心に回転させる段階と、 処理液にはたらく遠心力を利用して、処理液を基板の下
    方から前記ラッパ状案内面の端周縁まで案内して、基板
    の下面の所望環状領域の内周縁部に供給する段階と、 基板の上面の所望環状領域の内周縁と対向配置された内
    周縁近傍の環状出口オリフィスまで基板の上面に対して
    斜め下方に且つ半径方向外方に延びる環状流路を基板と
    同心に配置する段階と、 基板の上面を処理する処理液を前記環状流路を通して前
    記環状出口オリフィスに案内する段階と、 処理液にはたらく遠心力を利用して、処理液を基板の上
    面の所望環状領域の内周縁部に供給する段階と、 処理液にはたらく遠心力を利用して、基板の上面の所望
    環状領域と基板の下面の所望環状領域を同時に又は連続
    的に処理する段階と、 を有することを特徴とする基板処理方法。
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