JP2003324199A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2003324199A
JP2003324199A JP2002129602A JP2002129602A JP2003324199A JP 2003324199 A JP2003324199 A JP 2003324199A JP 2002129602 A JP2002129602 A JP 2002129602A JP 2002129602 A JP2002129602 A JP 2002129602A JP 2003324199 A JP2003324199 A JP 2003324199A
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insulating film
forming
layer
gate electrode
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JP2002129602A
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Yasunori Okubo
安教 大久保
Motoaki Nakamura
元昭 中村
Akikazu Oono
晃計 大野
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ダブルゲート型のトランジスタを作製する際
に、二つのゲート電極の合わせずれが生じることなく、
かつ、ゲート電極形成に伴う貼り合わせ前の平坦化工程
が不要な半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】下層絶縁膜4、導電膜3、上層絶縁膜2、
SOI層1を有するSOI基板を形成した後、当該SO
I基板のSOI層1上にマスク層6を形成し、当該マス
ク層6をマスクとして、導電膜3に酸素イオンを注入す
ることで導電膜3を絶縁化して絶縁膜7を形成し、マス
ク層6の直下に絶縁膜7に囲まれたバックゲート電極3
aを自己整合的に形成するとともに、上記のマスク層6
の形成箇所をフロントゲート電極と入れ換えることによ
って、フロントゲート電極とバックゲート電極3aとが
SOI層1を挟んで自己整合的に対向するように形成さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特にダブルゲートを有する半導体装置の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、SOI(Silicon On Insulator)
素子として、絶縁膜上にトランジスタ等の半導体素子を
形成する技術が注目されている。一般にSOI素子は、
動作速度の向上、高集積化及びソフトエラー耐性の向上
等の効果が期待されている。また、上記のSOI素子で
あって、絶縁膜の下にバックゲート電極を有するダブル
ゲート型MOSトランジスタは、上記に加えダブルゲー
トによる上下からの電圧制御でトランジスタの駆動能力
の向上が可能であり、特に0.1μm以下のゲート長の
トランジスタを実現するものとして有望である。
【0003】従来例におけるダブルゲート型MOSトラ
ンジスタの製造方法の一例について、図8〜図11を参
照して説明する。まず、図8(a)に示すように、シリ
コンからなる半導体基板100にトレンチ(ドライエッ
チング)法等により深さが50nm程度の溝Mを作り、
熱酸化法により酸化シリコン膜を50nm程度堆積させ
て、バックゲート絶縁膜101を形成する。
【0004】次に、図8(b)に示すように、バックゲ
ート絶縁膜101上に、CVD(Chemical Vapor Depos
ition)によりポリシリコンを300nm程度堆積させ
て、バックゲート用導電膜102を形成する。
【0005】次に、図8(c)に示すように、バックゲ
ート用導電膜102上に、レジストを塗布して、リソグ
ラフィー技術により所望のパターンにパターニングし
て、当該パターニングされた図示しないレジスト膜をマ
スクとして、エッチングを行うことで、バックゲート用
導電膜102をパターニングして、バックゲート電極1
02aを形成する。
【0006】次に、図9(d)に示すように、バックゲ
ート電極102aおよびバックゲート絶縁膜101上
に、CVD法により酸化シリコン膜を600nm程度堆
積して、バックゲート電極102aの周りを完全に囲う
絶縁膜103を形成する。なお、このとき、絶縁膜10
3に発生する段差はバックゲート電極102aの膜厚3
00nmと、溝Mの深さ50nmとから350nm程度
となる。
【0007】次に、図9(e)に示すように、溝Mおよ
びバックゲート電極102aの形成で生じた段差を埋め
る為にCVD法によりポリシリコンを堆積して、平坦化
用膜104を形成する。なお、上述したように、この時
点で段差は350nmになっており、平坦化を行う為の
平坦化用膜104の厚さは2〜3μm程度必要な為、マ
ージンを見て約5μmの厚さが必要となり、多大なガス
と時間を必要とする。また、5μmという厚膜を堆積さ
せる為に、CVD炉の中にガスを長時間流すため、炉内
にも多量のポリシリコンが堆積し、炉内のクリーニング
を頻繁に行う必要が生じ作業効率の悪化を起こす。
【0008】次に、図9(f)に示すように、先の工程
で堆積したポリシリコンからなる平坦化用膜104を平
坦化研磨により平坦化し、その表面を張合せが可能な面
に仕上げる。平坦化研磨はポリウレタン発砲体の研磨パ
ッドと平均粒径80nmのコロイダルシリカによる研磨
スラリーにより行われ、段差を除去し、平坦化用膜10
4の平坦化を行い、次に平均粒径が40nmのコロイダ
ルシリカによる研磨スラリーにより張合せが可能な面粗
さをRa=0.4nmのレベルに仕上げる。
【0009】次に、図10(g)に示すように、先の工
程で表面が平坦化された半導体基板100の平坦化用膜
104の側とベース基板105とを重ね合せる事により
両基板の接合を行う。ここで、図面上は、図9(f)に
対して、平坦化膜104等を形成した半導体基板100
の上下を反転して描いている。半導体基板100とベー
ス基板105の接合はRCA洗浄等を行い、表面にパー
ティクル等の付着がない状態及び表面にOH基が有る状
態にし、接合時に気泡の原因とならないようにしてお
く。両基板の重ね合せ後は、酸素又は窒素雰囲気中で、
1100℃で30分〜120分の熱処理を行い強固な接
合状態を作る。
【0010】次に、図10(h)に示すように、接合さ
れた半導体基板100とベース基板105の内、半導体
基板100側を研削し、研削時のダメージが活性層とな
るSOI層に到達しない厚さまで研削する。研削はダイ
ヤモンド砥石を使用し、砥石番手#2000程度の砥石
を使用し、高速回転しながら削られる為、研削速度が早
く研削面の精度も比較的良いが、ダイヤモンドによるダ
メージが深く、面粗さも粗いためトランジスタを作製で
きる面ではない。粗さおよびダメージを除去する為に、
バックゲート絶縁膜101上に7μm程度の半導体基板
100を残すように、3μm程度の研磨を行う。さら
に、バックゲート絶縁膜101上の半導体基板100の
膜厚を均一にする為に、プラズマエッチ法によるPAC
E加工を行い、バックゲート絶縁膜101上の半導体基
板100の厚さを200nm±50nmに仕上げる。
【0011】次に、図11(i)に示すように、バック
ゲート絶縁膜101上に残された200nm程度の半導
体基板100を選択研磨により溝Mの段差分だけ残し
て、必要なSOI層100aを有したSOI基板とす
る。選択研磨は、研磨パッドとエチレンジアミン等(S
iとSiO2 の研磨レート比の大きい研磨液)を使用
し、研磨がバックゲート絶縁膜101の溝部Mに起因す
る凸部上に進んだ時点で、研磨の進行が止まる状態で研
磨が行われる。そのため、バックゲート絶縁膜101の
溝部M間の凹部に残ったシリコンつまりSOI層100
aは、溝Mの深さ分の厚さとなって残る。
【0012】次に、図11(j)に示すように、埋め込
み型のバックゲート電極102aを形成したベース基板
105のSOI層100a上に、熱酸化法により酸化シ
リコン膜を成膜してフロントゲート絶縁膜106を形成
し、当該フロントゲート絶縁膜106上に、フロントゲ
ート用導電膜を堆積して、当該フロントゲート用導電膜
をリソグラフィー技術によりパターニングされたレジス
ト膜をマスクとしてエッチングすることで、所定のパタ
ーンのフロントゲート電極107を形成する。
【0013】以上のように、従来、ダブルゲート構造の
MOSFETを作製する場合、予め埋め込み型のバック
ゲート電極102aを作製し、素子分離を行った後に、
ベース基板105と貼り合せを行い、SOI層100a
を有するSOI基板を使用する方法がとられている。該
方法に於いては以下のような問題があり実用化には到っ
ていない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来の方法
では、既に素子分離して埋め込み型のバックゲート電極
102aを作製後に、ベース基板105を貼り合わせる
工程までが基板作製工程で、その基板を使用し、新規に
パターニングしてフロントゲート電極107を作製する
こととなるため、バックゲート電極102aとフロント
ゲート電極107との合せズレが生じ、上下で対称に配
置されるべきバックゲート電極102aとフロントゲー
ト電極107には、図11(j)に示すように、合わせ
ずれが生じてしまう。このため、トランジスタ特性が非
対称となり、安定したデバイス特性を得る事ができず、
特に、今後パターンの微細化が進むとパターンの合わせ
ずれは致命傷となり、デバイス作製に困難を伴うことと
なる。
【0015】また、バックゲート電極102aを形成し
た後に、ベース基板105を貼り合わせるため、張り合
わせ面の平坦化を行う必要が有り、平坦化用膜104と
なるポリシリコンを堆積する為に、多量のガスと時間を
必要とし、さらに、CVD装置のメンテナンス等に要す
る時間も必要となることから、コストアップとなってい
る。
【0016】さらに、上記のバックゲート電極102a
の形成に伴う平坦化用膜104の段差は大きく、貼り合
わせ面となる平坦化用膜104の平坦化が十分でない
と、張り合わせ時に気泡発生の原因となり基板作製の歩
留まり低下となってしまい、結果として、コストアップ
に繋がることとなる。
【0017】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、ダブルゲート型のトランジスタを
作製する際に、二つのゲート電極の合わせずれが生じる
ことなく、かつ、ゲート電極形成に伴う貼り合わせ前の
平坦化工程が不要な半導体装置の製造方法を提供するこ
とにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の半導体装置の製造方法は、第1の絶縁膜、
導電膜、第2の絶縁膜、および半導体層が順に積層され
ている半導体基板を形成する工程と、前記半導体層上
に、所定のパターンを有するマスク層を形成する工程
と、前記マスク層をマスクとして、前記導電膜を絶縁化
し得る反応種を導入して、前記マスク層に対向する領域
の前記導電膜を第1のゲート電極として残しながら、他
の領域における前記導電膜を絶縁化する工程と、前記半
導体層上に、前記マスク層の周囲を被覆する被覆膜を形
成する工程と、前記マスク層を除去して、前記被覆膜に
前記半導体層を露出する開口を形成する工程と、前記開
口に露出した前記半導体層上に、ゲート絶縁膜を形成す
る工程と、前記開口内の前記ゲート絶縁膜上に、第2の
ゲート電極を形成する工程とを有する。
【0019】前記マスク層を形成する工程において、前
記第2のゲート電極のパターンに前記マスク層を形成す
る。
【0020】前記マスク層を形成する工程において、前
記マスク層を除去する工程後に得られる前記開口に形成
する前記第2のゲート電極の膜厚が所定の膜厚となるよ
うな膜厚で前記マスク層を形成する。
【0021】前記導電膜を絶縁化し得る反応種を導入し
て、前記導電膜を絶縁化する工程において、酸素イオン
をイオン注入する。
【0022】前記導電膜を絶縁化し得る反応物を導入し
て、前記導電膜を絶縁化する工程は、前記酸素イオンを
イオン注入した後に、熱処理を行う工程を含む。
【0023】前記半導体層上に、前記マスク層の周囲を
被覆する前記被覆膜を形成する工程は、前記マスク層お
よび前記半導体層上に、少なくとも前記マスク層の周囲
を被覆し得る膜厚で被覆用膜を堆積する工程と、前記マ
スク層が露出するまで前記被覆用膜を研磨して、前記マ
スク層の周囲の前記被覆用膜を前記被覆膜として残す工
程とを有する。
【0024】前記開口内の前記ゲート絶縁膜上に、前記
第2のゲート電極を形成する工程は、前記開口内の前記
ゲート絶縁膜および前記被覆膜上に、第2のゲート電極
用膜を堆積する工程と、前記第2のゲート電極用膜を前
記被覆膜が露出するまで研磨して、前記開口内の前記第
2のゲート電極用膜を前記第2のゲート電極として残す
工程とを有する。
【0025】前記第1の絶縁膜、前記導電膜、前記第2
の絶縁膜、および前記半導体層が順に積層されている前
記半導体基板を形成する工程は、前記半導体層を含む第
1基板上に、前記第2の絶縁膜を形成する工程と、前記
第2の絶縁膜上に、前記導電膜を形成する工程と、前記
導電膜上に、前記第1の絶縁膜を形成する工程と、前記
第1基板の所定の深さの領域に、前記第1基板を剥離し
得る不純物を導入する工程と、前記第1の絶縁膜の側か
ら第2基板を張り合わせる工程と、熱処理により、前記
第1基板の前記半導体層を前記第2の絶縁膜上に残しな
がら、前記不純物が導入された領域において前記第1基
板を剥離する工程と、前記半導体層が所望の膜厚となる
ように当該半導体層を研磨する工程とを有する。
【0026】前記第2の絶縁膜を形成する工程の前に、
前記半導体層を含む第1基板に、所定のパターンを有す
る所定の深さの溝を形成する工程をさらに有し、前記第
2の絶縁膜を形成する工程において、前記溝内および前
記第1基板上に前記第2の絶縁膜を形成し、前記半導体
層を研磨する工程において、前記溝の底部において突出
した形状となる前記第2の絶縁膜をストッパとして前記
半導体層を研磨する。
【0027】前記第1基板を剥離し得る不純物を導入す
る工程において、水素イオンをイオン注入する。
【0028】前記溝を形成する工程において、前記半導
体層に形成する半導体チップの回路パターンの外周領域
において所定の深さの溝を形成する。
【0029】上記の本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、第1の絶縁膜、導電膜、第2の絶縁膜、および半
導体層が順に積層されている半導体基板を形成した後、
半導体層上にマスク層を形成し、当該マスク層をマスク
として、導電膜に反応種を導入することで、マスク層の
直下に絶縁膜に囲まれた第1のゲート電極を自己整合的
に形成するとともに、上記のマスク層の形成箇所を第2
のゲート電極と入れ換えることによって、第1のゲート
電極と第2のゲート電極とが半導体層を挟んで自己整合
的に対向するように形成される。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の半導体装置の製
造方法の実施の形態について、図面を参照して説明す
る。
【0031】まず、本実施形態に係るダブルゲート構造
のMOSトランジスタを製造する際に使用するSOI基
板の製造方法について、図1〜図3を用いて説明する。
【0032】まず、図1(a)に示すように、第1シリ
コン半導体基板(第1基板)10表面に、SOI基板の
半導体層に形成する半導体チップの回路パターンの外周
領域において、例えば20mmピッチの格子状パターン
となるように、リソグラフィー技術を用いた図示しない
レジストパターンをマスクとしてRIE(Reactive Ion
Etching) 等のエッチングを行うことで、例えば幅10
0μm、深さ50nmの溝Gを形成する。続いて、溝G
内および第1基板10上に、例えばCVD(Chemical V
apor Deposition)法により400nmの膜厚で酸化シリ
コンを堆積して上層絶縁膜2を形成し、さらにCMP
(Chemical Mechanical Polishing)処理により上層絶縁
膜2を研磨し、その表面を平坦化する。上記CMP処理
においては、例えばポリウレタン発泡体を研磨パッドと
して平均粒径80nmのコロイダルシリカを研磨スラリ
とする研磨処理により、上層絶縁膜2表面を200nm
程度研磨して、表面の段差を除去する。
【0033】次に、図1(b)に示すように、例えばC
VD法により、上層絶縁膜2の上層にポリシリコンを3
00nmの膜厚で堆積させ、導電膜3を形成する。上記
のポリシリコンには、堆積中に反応ガスに導電性不純物
を混合して、成膜中に不純物を含有させるか、堆積後に
不純物をイオン注入することにより、導電性を付与す
る。
【0034】次に、図1(c)に示すように、例えばC
VD法により300〜400nmの膜厚で酸化シリコン
を堆積して下層絶縁膜4を形成する。次に、下層絶縁膜
4の表面を、不織布タイプの連続発泡体などの研磨パッ
ドを用いて平均粒径40nmのコロイダルシリカを研磨
スラリとする研磨処理により、面粗さがRa=0.4n
mレベルとなるまで研磨し、張り合わせが可能な面に仕
上げる。
【0035】次に、図2(d)に示すように、例えば水
素イオンDをイオン注入して、第1基板10の所定の深
さの領域に、剥離面11を形成する。ここで、剥離面1
1の深さは、剥離時のダメージを考慮して、例えば溝G
の底部から200nm程度の深さとする。上記の不純物
導入による剥離面の形成工程と、張り合わせ面に仕上げ
る研磨処理工程は、順序を入れ替えることもできる。
【0036】次に、図2(e)に示すように、第1基板
10上に形成した下層絶縁膜4側から第2シリコン半導
体基板(第2基板)5を張り合わせる。ここで、図面上
は図2(d)に対して、上層絶縁膜2、導電膜3および
下層絶縁膜4を形成した第1基板10の上下を反転して
描いている。上記の張り合わせに際しては、第2基板5
の表面を予め第1基板10と同様に張り合わせ可能な面
となるように研磨処理を施し、さらに、例えばRCA洗
浄処理(アンモニア水、過酸化水素水および高純度水
(NH3:H2O2:H2O=1:2:7)の混合洗浄液による洗浄処理)
などにより、張り合わせ面である第1基板10の下層絶
縁膜4表面と第2基板5の表面を洗浄(張り合わせ面の
パーティクルの除去)および親水化(張り合わせ面への
OH基の導入)する。これにより、張り合わせの安定化
を計ることができる。
【0037】次に、図3(f)に示すように、酸素ある
いは不活性ガス雰囲気下で、最初に400℃程度の熱処
理により上記張り合わせ面の接着強度を高めた後、さら
に600℃程度の熱処理を行うことで上記剥離面11に
おいて上層絶縁膜2上に半導体層1を残しながら、第1
基板10’を剥離する。上記の第1基板10’は回収さ
れ、表面を平坦化した後に、第1基板あるいはその他の
半導体基板として再利用することが可能である。上記の
第2基板5と下層絶縁膜4の張り合わせ面の接着強度を
さらに高めるために、例えば、800〜1100℃の温
度で30分〜2時間程度の熱処理を施す。例えばホウ素
などの不純物が半導体層1中に既に導入されている場合
には、拡散を防止するために800℃程度の低温で行う
ことが好ましい。
【0038】次に、図3(g)に示すように、例えばC
MP法により、溝Gに埋め込まれた上層絶縁膜部分2a
の表面をストッパとして半導体層1を200nmの膜厚
分研磨して、剥離時のダメージを除去し、半導体層の表
面を平坦化し、半導体層1(SOI層)を有する所望の
SOI基板とする。上記CMP処理においては、例えば
不織布タイプの連続発泡体などの発泡ウレタンを研磨パ
ッドとし、研磨スラリーとして平均粒径40nmのコロ
イダルシリカ、あるいはエチレンジアミン液などを用い
る研磨処理により、LSIデバイスに必要な表面粗さお
よびSOI層膜厚に仕上げる。
【0039】上記のCMP研磨処理において、予め第1
基板10に形成した溝Gに埋め込まれた上層絶縁膜部分
2aが第2基板5表面から上方に突出した形状となって
おり、上層絶縁膜2の酸化シリコンが半導体層1のシリ
コンに対して大きな研磨速度比を有しているので、この
溝Gに埋め込まれた上層絶縁膜部分2aの表面をストッ
パとして半導体層1を研磨することが可能である。上記
の研磨処理の結果、図3(g)に示すような上層絶縁膜
2により半導体チップの回路パターンを形成する領域毎
に分離された半導体層(SOI層)1とすることができ
る。上記の溝Gに埋め込まれた上層絶縁膜部分2aは、
上記で得られたSOI基板に半導体チップの回路パター
ンを形成した後に個々の半導体チップに分割(ダイシン
グ)するときのスクライブラインSLとすることができ
る。上記のSOI層1の膜厚は、上記の研磨処理の条件
にもよるが、溝Gに埋め込まれた上層絶縁膜部分2aの
表面をストッパとしているので、溝Gの深さ相当に制御
することができ、例えば溝Gの深さを50nmとするこ
とで、SOI層1の膜厚を50nm程度とすることがで
きる。
【0040】以上のようにして製造されたSOI基板を
用いて、本実施形態に係るダブルゲート構造のMOSト
ランジスタを製造する方法について、図4〜図7を用い
て説明する。
【0041】図4(h)は第2基板5に、下層絶縁膜
4、導電膜3、上層絶縁膜2、SOI層1が形成されて
いるSOI基板において、半導体チップの回路パターン
を形成する領域の一部分を示す図であり、図1〜図3の
工程において作製された基板である。上述したように、
該基板作製に於いては、段差等の発生要因はCVDプロ
セスによるバラツキのみで、貼りあわせ時の気泡発生要
因とはならないため、特別に平坦化の必要も無く安定し
た基板作製が可能であり、歩留まり向上にも繋がる。
【0042】そして、図4(i)に示すように、SOI
層1上に、CVD法により例えば窒化シリコン(Si3
4 )を150nm程度堆積して、更にバックゲート電
極として必要な部分上に、窒化シリコン膜を残してパタ
ーンニングすることでマスク層6を形成する。続いて、
マスク層6をマスクとして基板表面側から導電膜3に酸
素イオンが到達するように酸素イオンをイオン注入法に
より打ち込む。
【0043】次に、図4(j)に示すように、酸素イオ
ンを注入後の基板を1000℃、1時間程度の熱処理を
する事により、注入した酸素イオンと導電膜3のポリシ
リコンとを反応させて、導電膜3のマスク層6直下以外
をSiO2 化して酸化シリコンからなる絶縁膜7を形成
する。この工程によりマスク層6の直下にバックゲート
電極3aが形成される。このとき、絶縁膜7に変化した
部分は容積が2.2倍に増加し、厚みが増して図示する
ような形状となる。
【0044】次に、図5(k)に示すように、熱処理後
のマスク層6およびSOI層1を被覆して全面に、フロ
ントゲート電極を形成する為の酸化シリコン膜をCVD
法により堆積して、被覆絶縁膜8を形成する。被覆絶縁
膜8となる酸化シリコン膜の堆積厚さは、マスク層6の
周囲が完全に被覆される膜厚とし、本実施形態において
は例えば200nmとする。
【0045】次に、図5(l)に示すように、マスク層
6上に凸状に成長した酸化シリコンからなる被覆絶縁膜
8を除去するため、CMP法により表面を研磨して、マ
スク層6上の被覆絶縁膜8の凸部の除去と同時に、被覆
絶縁膜8の表面の平坦化を行う。研磨はIC1000+
Suba400(ロデールニッタ製)の研磨パッドと、
研磨スラリーSC112(キャボット製)等により行
う。このとき、被覆絶縁膜8の残り厚さは、マスク層と
同等の厚さとなり、例えば、本実施形態においては、1
50nm程度となる。平坦化後の残った被覆絶縁膜8の
残り厚さ、すなわちマスク層6の厚さがフロントゲート
電極の厚さとなる。また、このとき、バックゲート電極
3aとの位置関係は酸素を打込む時に使用したマスク層
6をそのまま使用するため、パターンニングによる合せ
ずれは生じなくなる。
【0046】次に、図5(m)に示すように、先の工程
で平坦化した基板表面のマスク層6を除去して、被覆絶
縁膜8にフロントゲート用溝8aを形成し、続いて、熱
酸化法によりフロントゲート用溝8aに露出したSOI
層1上に酸化シリコン膜を成膜して、フロントゲート絶
縁膜9を形成する。フロントゲート用溝8aの形成は、
マスク層6に対して選択性のあるリン酸ボイルでエッチ
ングすることにより、マスク層6のみをエッチングする
ことができる。フロントゲート絶縁膜9は、フロントゲ
ート電極のゲート絶縁膜として、絶縁性に優れた絶縁膜
にする必要があることから、本実施形態では熱酸化法を
採用しているが、このとき、SOI層1の膜厚が若干減
少することから、予めフロントゲート絶縁膜9の形成時
の膜減りを考慮して図1〜図3で形成するSOI層1の
膜厚を決定する。例えば、フロントゲート絶縁膜9の厚
さを30nmとする場合には、SOI層1を、必要厚さ
に15nm加えた膜厚で形成する。
【0047】次に、図6(n)に示すように、被覆絶縁
膜8のフロントゲート用溝8a内のフロントゲート絶縁
膜9上および被覆絶縁膜8上の全面に、ポリシリコンを
をCVD法により堆積して、フロントゲート用導電膜1
2を形成する。ポリシリコンの厚さは、少なくとも被覆
絶縁膜8のフロントゲート用溝8aに埋め込まれるのに
必要な厚さとし、例えば、250nm程度とする。
【0048】次に、図6(o)に示すように、先の工程
でCVD法により堆積したフロントゲート用導電膜12
の表面を被覆絶縁膜8が露出するまでCMP法により選
択研磨して、被覆絶縁膜8上に堆積したフロントゲート
用導電膜12を除去し、被覆絶縁膜8のフロントゲート
用溝8aのみにフロントゲート用導電膜12を残すこと
で、フロントゲート用溝8aに埋め込まれたフロントゲ
ート電極12aを形成する。このときの選択研磨は、不
織布基材クロスの研磨パッドと選択比の大きいエチレン
ジアミン液により行う。エチレンジアミンは濃度を0.
0005%に希釈したものを使用し、シリコン又はポリ
シリコンは研磨できるが、酸化シリコン膜は研磨できな
い特性を利用し、被覆絶縁膜8の酸化シリコン膜により
研磨が停止することで、研磨の終了が確認されるため、
フロントゲート電極12aの厚さ制御は容易となる。研
磨パッドは、例えば、ロデールニッタ製Suba800
の不織布基材クロス、硬度8((Asker−c)−J
ISK−6301に準拠)のパッドを使用する。なお、
選択研磨用スラリーは、ポリシリコン膜と酸化シリコン
膜の研磨レート比が大きければ限定されるものではな
い。
【0049】次に、図6(p)に示すように、被覆絶縁
膜8の酸化シリコン膜がエッチングされて、SOI層1
のシリコンおよびフロントゲート電極12aのポリシリ
コンはエッチングされない選択性のあるガス、例えば、
48 等によりドライエッチングをすることで、フロ
ントゲート電極12a周囲の被覆絶縁膜8を除去する。
【0050】次に、図7(q)に示すように、フロント
ゲート電極12aをマスクとして導電性不純物をイオン
注入して、SOI層1に図示しない低濃度不純物領域を
形成し、その後、通常の工程と同様にして、CVD法に
より窒化シリコン膜を全面に堆積して、当該窒化シリコ
ン膜をエッチバックすることにより、フロントゲート電
極12aの側部にサイドウォール絶縁膜13を形成す
る。続いて、フロントゲート電極12aおよびサイドウ
ォール絶縁膜13をマスクとして、導電性不純物を高濃
度にイオン注入することにより、高濃度不純物領域を形
成することで、LDD(Lightly Doped Drain)構造のソ
ース・ドレイン領域を形成する。
【0051】次に、図7(r)に示すように、スパッタ
リング法により例えばコバルトを5nm程度成膜して、
熱処理(RTA:Rapid Thermal Annealing)を行うこと
により、SOI層1のソース・ドレイン領域上や、フロ
ントゲート電極12a上に成膜されたコバルト膜のみを
シリサイド化(CoSi)して、SOI層1のソースド
レイン領域およびフロントゲート電極12aの表面に、
それぞれシリサイド膜14,15を形成する。続いて、
シリサイド化されずに残ったコバルト膜を硫酸と過酸化
水素の混合液により除去する。
【0052】以降の工程としては、例えば、CVD法に
より酸化シリコンを堆積して、層間絶縁膜を形成し、当
該層間絶縁膜にリソグラフィー法およびドライエッチン
グによって、コンタクトホールを形成し、当該コンタク
トホールにタングステン等を埋め込むことで導電プラグ
を形成し、当該導電プラグに接続するアルミニウム等か
らなる配線層を形成することで、SOI基板に、ダブル
ゲート構造のMOSトランジスタが製造される。
【0053】上記の本実施形態に係る半導体装置の製造
方法によれば、図4(h)に示すSOI基板を形成した
後、当該SOI基板のSOI層1上にマスク層6を形成
し、当該マスク層6をマスクとして、導電膜3に酸素イ
オンを注入することで、マスク層6の直下に絶縁膜7に
囲まれたバックゲート電極3aを自己整合的に形成する
とともに、上記のマスク層6の形成箇所をフロントゲー
ト電極12aと入れ換えることによって、フロントゲー
ト電極12aとバックゲート電極3aとがSOI層1を
挟んで自己整合的に対向する構造となることから、フロ
ントゲート電極12aとバックゲート電極3aとの合わ
せずれが生じることはない。このように、バックゲート
電極3aとフロントゲート電極12aがSOI層1を挟
んで自己整合的に上下で対称に配置されることから、安
定したデバイス特性を得る事ができる。その結果、しき
い値電圧(Vth)の制御が容易となり、将来的に、線
幅のさらなる微細化にも対応することができる。
【0054】また、本実施形態においては、基板の貼り
合わせにより、基板5に下層絶縁膜4、導電膜3、上層
絶縁膜2、およびSOI層1が形成されたSOI基板と
した後に、マスク層6をマスクとして、上述したように
バックゲート電極を形成することから、従来のように、
SOI基板を作製する前にバックゲート電極を形成する
ことに伴う貼り合わせ面の平坦化工程を要しないことか
ら、段差平坦化の為に必要であった多大なガスおよび時
間を省くことができ、大幅なコスト削減を図ることがで
きる。
【0055】本発明の半導体装置の製造方法は、上記の
実施形態の説明に限定されない。例えば、フロントゲー
ト電極12aおよびバックゲート電極3aの自己整合的
なプロセス以外の点においては、特に上述した実施形態
に限定されず、例えば、サイドウォール絶縁膜13やシ
リサイド膜14,15の形成工程は必要に応じて省略す
ることが可能である。また、マスク層、フロントゲート
電極を構成する材料等には特に限定はない。
【0056】また、例えば、図1〜図3のSOI基板の
作製工程において、絶縁膜によりSOI層を分離するパ
ターンとしては半導体チップの回路パターンの各領域毎
に限らず、複数個分の半導体チップの領域毎に変更する
ことも可能である。また、上層絶縁膜あるいは下層絶縁
膜などの絶縁膜あるいは導電膜は、単層構成でも多層構
成でもよい。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々の変更が可能である。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、ダブルゲート型のトラ
ンジスタを作製する際に、二つのゲート電極の合わせず
れが生じることなく、かつ、ゲート電極形成に伴う貼り
合わせ前の平坦化工程を不要とし、製造コストを削減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る半導体装置の製造において、
下層絶縁膜の形成後の断面図である。
【図2】本実施形態に係る半導体装置の製造において、
基板の貼り合わせ工程後の断面図である。
【図3】本実施形態に係る半導体装置の製造において、
SOI層を有するSOI基板の作製後の断面図である。
【図4】本実施形態に係る半導体装置の製造において、
バックゲート電極形成後の断面図である。
【図5】本実施形態に係る半導体装置の製造において、
フロントゲート用溝形成後の断面図である。
【図6】本実施形態に係る半導体装置の製造において、
フロントゲート電極の形成後の断面図である。
【図7】本実施形態に係る半導体装置の製造において、
シリサイド膜の形成後の断面図である。
【図8】従来例に係るダブルゲート構造のトランジスタ
の製造において、バックゲート電極の形成後の断面図で
ある。
【図9】従来例に係るダブルゲート構造のトランジスタ
の製造において、バックゲート形成に伴う平坦化用膜の
表面の段差を平坦化後の断面図である。
【図10】従来例に係るダブルゲート構造のトランジス
タの製造において、基板の貼り合わせ後の断面図であ
る。
【図11】従来例に係るダブルゲート構造のトランジス
タの製造において、フロントゲート電極形成後の断面図
である。
【符号の説明】
1…半導体層(SOI層)、2…上層絶縁膜、2a…絶
縁膜部分、3…導電膜、3a…バックゲート電極、4…
下層絶縁膜、5…第2シリコン半導体基板(第2基
板)、6…マスク層、7…絶縁膜、8…被覆絶縁膜、8
a…フロントゲート用溝、9…フロントゲート絶縁膜、
10…第1シリコン半導体基板(第1基板)、10’…
第1基板、11…剥離面、12…フロントゲート用導電
膜、12a…フロントゲート電極、13…サイドウォー
ル絶縁膜、14,15…シリサイド膜、100…半導体
基板、100a…半導体層(SOI層)、101…バッ
クゲート絶縁膜、102…バックゲート用導電膜、10
2a…バックゲート電極、103…絶縁膜、104…平
坦化用膜、105…ベース基板、106…フロントゲー
ト絶縁膜、107…フロントゲート電極、D…水素イオ
ン、M…溝、G…溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/12 H01L 21/76 L 21/265 J 21/76 R (72)発明者 大野 晃計 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5F032 AA06 AA07 AA34 AA44 AA77 BB01 CA17 DA02 DA23 DA33 DA60 DA71 DA74 DA78 5F110 AA16 DD05 DD13 EE05 EE09 EE14 EE30 EE32 EE41 EE44 EE45 FF02 FF23 FF29 GG02 GG12 GG25 HJ13 HK05 HK33 HK40 HL03 HL04 HL11 HM15 NN02 NN23 NN35 NN62 QQ08 QQ11 QQ16 QQ19

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の絶縁膜、導電膜、第2の絶縁膜、お
    よび半導体層が順に積層されている半導体基板を形成す
    る工程と、 前記半導体層上に、所定のパターンを有するマスク層を
    形成する工程と、 前記マスク層をマスクとして、前記導電膜を絶縁化し得
    る反応種を導入して、前記マスク層に対向する領域の前
    記導電膜を第1のゲート電極として残しながら、他の領
    域における前記導電膜を絶縁化する工程と、 前記半導体層上に、前記マスク層の周囲を被覆する被覆
    膜を形成する工程と、 前記マスク層を除去して、前記被覆膜に前記半導体層を
    露出する開口を形成する工程と、 前記開口に露出した前記半導体層上に、ゲート絶縁膜を
    形成する工程と、 前記開口内の前記ゲート絶縁膜上に、第2のゲート電極
    を形成する工程とを有する半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記マスク層を形成する工程において、前
    記第2のゲート電極のパターンに前記マスク層を形成す
    る請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記マスク層を形成する工程において、前
    記マスク層を除去する工程後に得られる前記開口に形成
    する前記第2のゲート電極の膜厚が所定の膜厚となるよ
    うな膜厚で前記マスク層を形成する請求項1記載の半導
    体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】前記導電膜を絶縁化し得る反応種を導入し
    て、前記導電膜を絶縁化する工程において、酸素イオン
    をイオン注入する請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】前記導電膜を絶縁化し得る反応物を導入し
    て、前記導電膜を絶縁化する工程は、前記酸素イオンを
    イオン注入した後に、熱処理を行う工程を含む請求項4
    記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記半導体層上に、前記マスク層の周囲を
    被覆する前記被覆膜を形成する工程は、前記マスク層お
    よび前記半導体層上に、少なくとも前記マスク層の周囲
    を被覆し得る膜厚で被覆用膜を堆積する工程と、 前記マスク層が露出するまで前記被覆用膜を研磨して、
    前記マスク層の周囲の前記被覆用膜を前記被覆膜として
    残す工程とを有する請求項1記載の半導体装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】前記開口内の前記ゲート絶縁膜上に、前記
    第2のゲート電極を形成する工程は、 前記開口内の前記ゲート絶縁膜および前記被覆膜上に、
    第2のゲート電極用膜を堆積する工程と、 前記第2のゲート電極用膜を前記被覆膜が露出するまで
    研磨して、前記開口内の前記第2のゲート電極用膜を前
    記第2のゲート電極として残す工程とを有する請求項1
    記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記第1の絶縁膜、前記導電膜、前記第2
    の絶縁膜、および前記半導体層が順に積層されている前
    記半導体基板を形成する工程は、 前記半導体層を含む第1基板上に、前記第2の絶縁膜を
    形成する工程と、 前記第2の絶縁膜上に、前記導電膜を形成する工程と、 前記導電膜上に、前記第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1基板の所定の深さの領域に、前記第1基板を剥
    離し得る不純物を導入する工程と、 前記第1の絶縁膜の側から第2基板を張り合わせる工程
    と、 熱処理により、前記第1基板の前記半導体層を前記第2
    の絶縁膜上に残しながら、前記不純物が導入された領域
    において前記第1基板を剥離する工程と、 前記半導体層が所望の膜厚となるように当該半導体層を
    研磨する工程とを有する請求項1記載の半導体装置の製
    造方法。
  9. 【請求項9】前記第2の絶縁膜を形成する工程の前に、
    前記半導体層を含む第1基板に、所定のパターンを有す
    る所定の深さの溝を形成する工程をさらに有し、 前記第2の絶縁膜を形成する工程において、前記溝内お
    よび前記第1基板上に前記第2の絶縁膜を形成し、 前記半導体層を研磨する工程において、前記溝の底部に
    おいて突出した形状となる前記第2の絶縁膜をストッパ
    として前記半導体層を研磨する請求項8記載の半導体装
    置の製造方法。
  10. 【請求項10】前記第1基板を剥離し得る不純物を導入
    する工程において、水素イオンをイオン注入する請求項
    8記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】前記溝を形成する工程において、前記半
    導体層に形成する半導体チップの回路パターンの外周領
    域において所定の深さの溝を形成する請求項9記載の半
    導体装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007526645A (ja) * 2004-03-05 2007-09-13 エス オー イ テク シリコン オン インシュレータ テクノロジース 採取薄膜の品質改善処理方法
JP2011124581A (ja) * 2009-12-11 2011-06-23 Soitec Silicon On Insulator Technologies 薄いsoiデバイスの製造
CN108074965A (zh) * 2017-12-13 2018-05-25 上海华虹宏力半导体制造有限公司 半导体器件及其制备方法

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