JP2000349148A - 半導体層を有する基板の製造方法 - Google Patents

半導体層を有する基板の製造方法

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JP2000349148A JP11160387A JP16038799A JP2000349148A JP 2000349148 A JP2000349148 A JP 2000349148A JP 11160387 A JP11160387 A JP 11160387A JP 16038799 A JP16038799 A JP 16038799A JP 2000349148 A JP2000349148 A JP 2000349148A
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insulating layer
semiconductor substrate
polishing
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Yasunori Okubo
安教 大久保
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膜厚精度が高く、かつ表面粗さが小さい薄膜
状の半導体層を得ることが可能な、半導体層を有する基
板の製造方法を提供する。 【解決手段】 凹部7が形成された絶縁層4上の半導体
基板1を研磨し、凹部7内にのみ半導体基板1を残すパ
ターニング工程を行う。ここでは、絶縁層4をストッパ
にして半導体基板1を化学的研磨する。次に、半導体基
板1をマスクにして絶縁層4をエッチングし、凹部7の
深さを浅くするエッチング工程を行う。その後、絶縁層
4に対して半導体基板1を選択的に研磨し、半導体基板
1の膜厚を薄くする薄膜化工程を行う。ここでは、絶縁
層4に対して半導体基板1を選択的に化学機械研磨す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体層を有する
基板の製造方法に関し、特には、薄膜状の半導体層を有
する基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置の表示制御等に用いられる
薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下TFT
と記す)は、絶縁層上に設けられた薄膜状の半導体層、
いわゆるSOI(Silicon On Insulator)層に形成され
る。図3は、SOI層を備えた基板(以下、SOI基板
と記す)をはり合わせ法によって製造する場合の一例を
示す断面工程図であり、以下に、この図を用いてその製
造方法の一例を説明する。
【0003】先ず、図3(1)に示すように、レジスト
パターン(図示省略)をマスクに用いたエッチングによ
って、半導体基板101(例えば単結晶シリコン基板)
の第1面101a側に凹部103を形成する。この凹部
103は、ここで形成するSOI層の膜厚と同等の深さ
で形成することとし、100nmの膜厚のSOI層を得
たい場合には、凹部103の深さを100nm程度に設
定する。次に、レジストパターンを除去し、この凹部1
03を埋め込む状態で半導体基板101の第1面101
a上に絶縁層104(例えば酸化シリコン膜)を形成す
る。
【0004】次に、図3(2)に示すように、絶縁層1
04の表面を平坦化研磨した後、図3(3)に示すよう
に、絶縁層104の表面にベース基板105をはり合わ
せる。
【0005】次いで、図3(4)に示すように、半導体
基板101においてSOI層として残る第1面101a
側の表面層部分にダメージが達することのない程度に、
半導体基板101の第2面101b(第1面101aに
対する面)側を研削するか、または水素注入分離法によ
って半導体基板101の第2面101b側を所定の膜厚
で剥離させる。そして、研削による剥離を行った場合に
は、研削によって生じたダメージを取り除くため、半導
体基板101の第2面101b側を研磨し、さらに、プ
ラズマ走査法によるプラズマエッチングによって、絶縁
層104の凸部分上方における半導体基板101の厚さ
を均一に仕上げる。
【0006】以上の後、図3(5)に示すように、絶縁
層104が露出するまで半導体基板101を第2面10
1b側から研磨し、絶縁層104の凹部107内にのみ
半導体基板101を残すことでこれをSOI層108と
する。この際、絶縁層104に対して半導体基板101
の選択比を高くした選択研磨を行う。これによって、絶
縁層104上に、膜厚100nm程度のSOI層108
を有してなるSOI基板が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】半導体装置の高集積
化、低消費電力化、高速化、高耐圧化、高機能素子化、
耐放射線化への要求が高まる今日、薄膜トランジスタジ
スタ(Thin Film Transistor:以下TFTと記す)にお
いてこれらの要求を達成するためには、SOI層108
のさらなる薄膜化が必須となる。
【0008】ところが、上述のようなSOI基板の形成
方法では、図3(5)を用いて説明した工程において、
半導体基板101を選択研磨する場合、研磨面の全面に
おいて確実に絶縁層104を露出させるために、半導体
基板101のオーバー研磨を行う必要がある。このた
め、図4に示すように、研磨面内における研磨速度のバ
ラツキによって、他の部分よりも早く絶縁層104が露
出した部分においては、半導体基板101のオーバー研
磨が過剰に進み、半導体基板101の表面高さが絶縁層
104の表面高さよりも低くなる、いわゆるディッシン
グAが発生する。また、図5に示すように、研磨面の全
面において均一な速度で半導体基板101の研磨が行わ
れた場合であっても、絶縁層104が露出した後に過剰
なオーバー研磨が行われることで、絶縁層104の凹部
の開口面積が広い部分では、他の部分と比較してディッ
シングAが発生し易くなる。
【0009】上述のようなディッシングAの発生を防止
するために、図3(5)を用いて説明した工程におい
て、研磨砥粒を用いない化学的研磨を行う場合もある。
この化学的研磨では、絶縁層104が露出した時点で半
導体基板1の研磨の進行が停止するため、ディッシング
Aが軽減される。しかし、研磨砥粒を用いた研磨と比較
して研磨面の表面粗さが大くなる。
【0010】以上のようなディッシングの発生や研磨面
の表面粗さは、100nm〜200nm程度の膜厚のS
OI層を用いたデバイス(例えば、配線寸法が0.25
μm世代のTFT)では、問題になることはない。しか
し、さらに50nm以下に薄膜化されたSOI層を用い
たデバイス(例えば、配線寸法が0.1μm世代以降の
TFT)においては、ディッシングの発生や研磨面の表
面粗さに起因するSOI層の膜厚精度の低下や結晶性の
低下が、デバイス特性に影響を及ぼすようになり、デバ
イスの信頼性を低下させる要因になる。
【0011】そこで本発明は、膜厚精度が確保され、か
つ表面粗さを小く保って半導体層を薄膜化することが可
能な、半導体層を有する基板の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るための本発明の半導体層を有する基板の製造方法は次
のように行うことを特徴としている。先ず、凹部が形成
された絶縁層上の半導体層を研磨し、この凹部内にのみ
半導体層を残すパターニング工程を行う。次に、この半
導体層をマスクにして絶縁層をエッチングし、凹部の深
さを浅くするエッチング工程を行う。その後、絶縁層に
対して半導体層を選択的に研磨し、この半導体層の膜厚
を薄くする薄膜化工程を行う。この製造方法において、
前記パターニング工程では、絶縁層をストッパにして半
導体層の化学的研磨を行う。また、前記薄膜化工程で
は、絶縁層に対して選択的に半導体層の化学機械研磨を
行う。
【0013】このような製造方法では、パターニング工
程における研磨によって絶縁層の凹部内に半導体層を残
した後、この絶縁層のエッチングを行うことで凹部の深
さを浅くし、さらに薄膜化工程においてこの凹部から突
出した状態の半導体層を選択的に研磨するため、各工程
での研磨は絶縁層から突出した状態の半導体層に対して
施されることになる。したがって、半導体層を所定膜厚
に薄膜化するために、1度に多量の研磨を行うことな
く、絶縁層と半導体層とを同一高さにする研磨が行われ
ることになり、これらの研磨においては研磨バラツキが
発生し難くなり、研磨バラツキによる部分的なディッシ
ングの発生が防止される。
【0014】さらに、パターニング工程においては、絶
縁層をストッパにした半導体層の化学的研磨が行われる
ため、研磨面に絶縁層が露出された時点で半導体層の研
磨がストップし、オーバー研磨によるディッシングの発
生が防止される。また、その後の薄膜化工程において
は、絶縁層に対して選択的に半導体層の化学機械研磨が
行われるため、絶縁層を露出させた状態でも半導体層の
研磨が進められる。この化学機械研磨においては、パタ
ーニング工程における化学研磨で生じた半導体層の表面
粗さが除去される。また、ここでは、すでにパターニン
グされている半導体層の研磨が行われるため、オーバー
研磨を行う必要はなく、研磨面にディッシングが発生す
ることはない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、実施形態の製造方
法を説明するための断面工程図であり、以下に、これら
の図を用いて、半導体層としてSOI層を備えた基板を
はり合わせ法によって製造する場合の一例を説明する。
【0016】先ず、図1(1)に示すように、レジスト
パターン(図示省略)をマスクに用いたエッチングによ
って半導体基板1(例えば単結晶シリコン基板であり、
請求項に示す半導体層になる)の第1面1a側に凹部3
を形成する。ここで、凹部3の深さは、この製造工程に
よって得たいSOI層の膜厚よりも深く設定されること
し、例えば、20nmの膜厚のSOI層を得たい場合に
は、凹部3の深さは50nm±5nm程度の範囲に設定
される。
【0017】次に、レジストパターンを除去した後、半
導体基板1の第1面1a上に酸化シリコン膜からなる絶
縁層4を形成する。この絶縁層4は、半導体基板1の第
1面1aの凹部3が絶縁層4で埋め込まれる程度の膜厚
を有することとする。また、ここで形成されるSOI層
を用いたデバイスの信頼性を確保するために、下地とし
て熱酸化膜を形成する。このため、先ず、熱酸化法によ
って半導体基板1の第1面1a上に100nmの膜厚の
酸化シリコン膜(すなわち熱酸化膜)を形成し、さらに
CVD法によって1μmの膜厚の酸化シリコン膜を形成
し、これらの酸化シリコン膜を絶縁層4とする。
【0018】次に、図1(2)に示すように、絶縁層4
の表面4aを平坦化研磨する。この平坦化研磨において
は、研磨パッドとして比較的硬質のポリウレタン発砲体
を用い、平均粒径80nmのコロイダルシリカを研磨砥
粒として含有する研磨液〔例えば、(株)フジミインコ
ーポレーテッド社Conpol 80(商品名)〕を用
いた化学機械研磨によって縁膜層4表面の段差を除去し
た後、平均粒径40nmのコロイダルシリカを研磨砥粒
として含有する研磨液〔例えば、(株)フジミインコー
ポレーテッド社G7008(商品名)〕を用いた化学機
械研磨によって面粗さをRa=0.4nmレベルに仕上
げる。尚、絶縁層4の表面4aの段差が大きい場合に
は、CVD法によってポリシリコンを5μm程度の膜厚
で堆積させた後、平坦化研磨を行うようにする。
【0019】次に、図1(3)〔図1(1)、図1
(2)に対して上下が逆さまになっている〕に示すよう
に、ベース基板5を用意し、そのはり合わせ面5aを研
磨して表面粗さをRa=0.4nmレベルに仕上げる。
そして、絶縁層4の表面4aとベース基板5のはり合わ
せ面5aとに対して、例えばRCA洗浄〔アンモニア水
(NH4 OH)−過酸化水素(H2 2 )−水(H
2 O)を用いた洗浄と、塩酸(HCl)−過酸化水素
(H2 2 )−水(H2 O)を用いた洗浄〕を行い、こ
れらの面のパーティクルを除去すると共に水酸基を付加
させ、次に行う接合において気泡の発生を防止する。
【0020】以上の後、ベ−ス基板5のはり合わせ面5
aと絶縁層4の表面4aとを対向させた状態で重ね合わ
せ、酸素または窒素雰囲気中において1100℃で30
分〜120分の熱処理を行い、ベース基板5と半導体基
板1とを絶縁層4を介して強固な接合状態ではり合わせ
る。その後、はり合わされたベース基板5と半導体基板
1との間で未接合部分が生じている外周部分の面取りを
行う。
【0021】次いで、半導体基板1においてSOI層と
して残る表面部分にダメージが達することのない程度
に、例えば絶縁層4上に7μm程度の膜厚で半導体基板
1が残るように、半導体基板1の第2面1b側を研削す
る。ここでは、例えば、砥石番手#2000程度のダイ
ヤモンド砥石を使用し、高速回転にて研削を行う。この
ため、研削速度が速く、研削面の厚さ精度は良好である
が、研削面にはダメージが深く入り、表面粗さも大き
い。
【0022】そこで研削後には、この研削による第2面
1bの表面粗さ及びダメージを取り除くため、半導体基
板1の第2面1b側を3μm程度研磨し、絶縁層4上に
おける半導体基板1の膜厚tを4μm程度にする。しか
る後、絶縁層4上の半導体基板1の膜厚tを均一化する
ために、半導体基板1の第2面1b側に対してプラズマ
走査法(いわゆるPACE法)を施す。このプラズマ走
査法においては、絶縁層4上における半導体基板1の膜
厚分布を高速測定し、この膜厚分布に従って微小プラズ
マソースを半導体基板1の第2面1b側の全面で走査さ
せる。これによって、絶縁層4の凸部分上方における半
導体基板1の膜厚を、200nm±50nm程度の範囲
で均一に仕上げる。ただし、プラズマ走査法による半導
体基板1の第2面1bの加工は、プラズマエッチングに
よって行われるため、この時点では第2面1bの表面粗
さは大きい。
【0023】尚、ベース基板5と半導体基板1とをはり
合わせた後には、研削とその後のプラズマ走査法とに換
えて、水素注入分離法(いわゆる、Smart Cu
t)によって半導体基板1の第2面1b(第1面1aと
対する面)側を剥離させ、半導体基板1の膜厚を薄くし
ても良い。この場合、半導体基板1の絶縁層4側(すな
わち第1面1a側)から所定深さに水素イオンを注入し
た後、400℃程度の温度で熱処理を行うことで、半導
体基板1の第2面1b側を剥離する。このようにして得
られた半導体基板1の第2面1bは、プラズマ走査法を
行った場合と同程度の表面粗さになる。また、剥離後に
おける半導体基板1の膜厚は、プラズマ走査法を行った
場合よりも高精度になる。
【0024】以上の何れかの手順によって半導体基板1
を薄膜化した後、図1(4)に示すように、絶縁層4が
露出するまで半導体基板1の第2面1b側を研磨し、絶
縁層4の凹部7内(すなわち半導体基板1の凹部3間)
のみに半導体基板1を残すことによって、半導体基板1
をパターニングする。ここでは、研磨砥粒を含有しない
研磨液を用いた化学的研磨によって、絶縁層4に対して
半導体基板1の選択的な研磨を行うこととし、例えばエ
チレンジアミンを含有する研磨液を用いて研磨パッド上
にて研磨を行う。このパターニング(化学的研磨)によ
って、半導体基板1の膜厚は、半導体基板1に形成した
凹部3の深さと同等の50nm±5nmになる。
【0025】このパターニング工程の後、絶縁層4上に
残った半導体基板1の膜厚を、干渉色測光法〔メノメト
リックス・ジャパン(株)ナノスペック(商品名)/A
FT装置〕によって測定し、次の研磨の際の基礎データ
とする。
【0026】次いで、図1(5)に示すように、半導体
基板1に対して絶縁層4を選択的にエッチング除去し、
絶縁層4の凹部7の深さを浅くする。ここでは、例えば
エッチングガスに4フッ化メタン(CF4 )、8フッ化
シクロブタン(C4 8 )、3フッ化メタン(CH
3 )等を用いたドライエッチングを行う。また、この
際のエッチング取り代は、〔エッチング取り代〕=〔半
導体基板1の凹部3の深さ(すなわち絶縁層4における
凹部7の初期の深さ)〕−〔SOI層の設定膜厚〕で計
算される。このため、〔半導体基板1の凹部3の深さ〕
が50nm±5nmである場合、20nmの膜厚のSO
I層を得るためには、〔エッチング取り代〕=50nm
−20nm=30nmとなる。このエッチングによっ
て、絶縁層4の凹部7から半導体基板1が突出した状態
になる。
【0027】次に、図1(6)に示すように、絶縁層4
から突出した半導体基板1部分を除去するための第2回
目の研磨を行い、半導体基板1を薄膜化する。ここで
は、絶縁層4から突出した状態の半導体基板1を研磨す
るため、研磨砥粒を含有する研磨液を用いて研磨パッド
上にて化学機械研磨を行うこととする。また、この第2
回目の研磨は、酸化シリコンからなる絶縁層4に対し
て、単結晶シリコンからなる半導体基板1の選択比が5
0以上になる条件で行うこととする。このような化学機
械研磨においては、例えばエチレンジアミンとコロイダ
ルシリカ(研磨砥粒)とを含有する研磨液を用いること
とし、具体的な一例としては(株)フジミインコーポレ
ーテッド社GLANZOX3900(商品名)を用い
る。また、研磨パッドの具体的な一例としては、ロデー
ル・ニッタ(株)社Suba800や同社MH−S15
A(共に商品名)等を用いる。
【0028】そして、この第2回目の研磨によって、絶
縁層4の凹部7内に残った半導体基板1をSOI層8と
して得る。このSOI層8の膜厚は、絶縁層4の凹部7
の深さと同程度の20nmになる。
【0029】この製造方法では、半導体基板1をパター
ニングする際の研磨によって絶縁層4の凹部7内に半導
体基板1を残した後、この絶縁層4のエッチングを行う
ことで凹部7の深さを浅くし、さらに半導体基板1を薄
膜化する工程における研磨によってこの凹部7から突出
した状態の半導体基板1が選択的に除去するため、各工
程での研磨は絶縁層4から突出した状態の半導体基板1
に対して施されることになる。したがって、半導体基板
1を所定膜厚に薄膜化するために、1度に多量の研磨を
行うことなく、絶縁層4と半導体基板1とを同一高さに
する研磨が複数回行われることになり、これらの研磨に
おいては研磨バラツキによる部分的なディッシングの発
生が防止される。
【0030】さらに、半導体基板1をパターニングする
際には、絶縁層4をストッパにした半導体基板1の化学
的研磨が行われるため、研磨面に絶縁層4が露出された
時点で半導体基板1の研磨が進まなくなり、オーバー研
磨によるディッシングの発生が防止される。またその
後、半導体基板1を薄膜化する際には、絶縁層4に対し
て選択的に半導体基板1の化学機械研磨が行われるた
め、絶縁層4を露出させた状態でも半導体基板1の研磨
が進められる。この化学機械研磨においては、パターニ
ングの際の化学的研磨によって生じた半導体基板1の表
面粗さが除去される。また、ここでは、すでにパターニ
ングされている半導体基板1を研磨するため、オーバー
研磨を行う必要がなく、絶縁層4から突出した状態の半
導体基板1が研磨されるため、研磨面にディッシングが
発生することはない。
【0031】以上の結果、膜厚精度が良好でかつ表面粗
さの小さいSOI層8を得ることができる。このため、
このSOI層8に形成されるデバイスの特性を安定化さ
せることが可能になる。
【0032】尚、実施形態においては、膜厚20nmの
SOI層8を備えたSOI基板を製造する方法を説明し
た。しかし、本発明は、図2に示すように、異なる膜厚
のSOI層8,8’,8”を有するSOI基板の製造に
も適用することができる。このようなSOI基板を形成
する場合には、実施形態において図1(1)を用いて説
明した工程で、半導体基板1の第1面1aに凹部3を形
成する際、各SOI層(8,8’,8”)の膜厚に、エ
ッチング工程での絶縁層4の膜減り量を加算した各深さ
の凹部を形成することとする。これによって、膜厚の異
なるSOI層8,8’,8”を有するSOI基板を得る
ことができる。
【0033】また、上記実施形態においては、半導体基
板1をパターニングした後に、絶縁層4のエッチングと
半導体基板1の薄膜化を1回づつ行う場合を説明した。
しかし、本発明は、半導体基板1をパターニングした後
に、絶縁層4のエッチングと半導体基板1の薄膜化とを
繰り返し行っても良い。このようにした場合、1回の薄
膜化における化学機械研磨量を減らすことで、さらに膜
厚精度を高めることが可能になる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、凹
部を有する絶縁層上の半導体層を所定膜厚に薄膜化する
ために、絶縁層のエッチングを挟んで絶縁層と半導体層
とを同一高さにする研磨を複数回に亘って行うことで、
1回の研磨量を少なくして研磨バラツキによる部分的な
ディッシングの発生を防止することが可能になる。また
絶縁層を露出させるためのパターニング工程において絶
縁層をストッパにした半導体層の化学的研磨を行うよう
にしたことで、この工程においてオーバー研磨によるデ
ィッシングが発生することを防止できる。また、その後
の薄膜化工程において既にパターニングされた半導体層
を選択的に化学機械研磨するようにしたことで、半導体
層が過剰にオーバー研磨されることを防止して化学機械
研磨時のオーバー研磨によるディシッシングの発生を防
止すると共に、パターニング工程での化学的研磨による
表面粗さを除去することが可能になる。したがって、膜
厚精度を確保しかつ表面粗さを小さく保って半導体層を
薄膜化することが可能になる。この結果、例えば50n
m以下の膜厚に薄膜化された半導体層にデバイスを形成
した場合、膜厚精度や表面粗さがデバイス特性に影響を
及ぼすことを防止でき、デバイスの信頼性を確保するこ
とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の製造方法を説明するための断面工程
図である。
【図2】実施形態の製造方法によって得られるSOI基
板の他の例を示す断面図である。
【図3】従来のSOI基板の製造方法の一例を示す断面
工程図である。
【図4】従来の製造方法の課題を説明する断面図(その
1)である。
【図5】従来の製造方法の課題を説明する断面図(その
2)である。
【符号の説明】
1…半導体基板(半導体層)、4…絶縁層、7…凹部、
8…SOI層(半導体層)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹部が形成された絶縁層上の半導体層を
    研磨し、前記凹部内にのみ前記半導体層を残すパターニ
    ング工程と前記半導体層をマスクにして前記絶縁層をエ
    ッチングし、前記凹部の深さを浅くするエッチング工程
    と、 前記絶縁層に対して前記半導体層を選択的に研磨し、当
    該半導体層の膜厚を薄くする薄膜化工程とを備えたこと
    を特徴とする半導体層を有する基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体層を有する基板の
    製造方法において、 前記パターニング工程では、前記絶縁層をストッパにし
    て前記半導体層の化学的研磨を行い、 前記薄膜化工程では、前記絶縁層に対して選択的に前記
    半導体層の化学機械研磨を行うことを特徴とする半導体
    層を有する基板の製造方法。
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