JP2003323353A - メモリ診断装置及び制御装置 - Google Patents

メモリ診断装置及び制御装置

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JP2003323353A JP2002129827A JP2002129827A JP2003323353A JP 2003323353 A JP2003323353 A JP 2003323353A JP 2002129827 A JP2002129827 A JP 2002129827A JP 2002129827 A JP2002129827 A JP 2002129827A JP 2003323353 A JP2003323353 A JP 2003323353A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリで発生した異常に対処するための処理
の遅れを防止する。 【解決手段】 自動車のエンジン制御用ECUに備えら
れるマイコンのRAMの記憶領域は、高ブロック、中ブ
ロック及び低ブロックの3つのブロックに分けられてい
る。そして、RAMに記憶されるべきデータも、当該デ
ータの異常が自動車の安全性に与える影響度の大きさに
応じて3種類のグループに分類されており、その影響度
の大きいグループから順に、高ブロック、中ブロック、
低ブロックにそれぞれ記憶されるようになっている。そ
して、CPUは、上記各ブロックを、上記影響度の大き
いデータが記憶されるブロックほど高い頻度(即ち、高
>中>低)で診断し、異常を検出した場合にはフェイル
セーフ処理を行う。よって、異常となった場合に早急な
フェイルセーフ処理が要求されるデータであるほど、異
常の発生を早く検出することができ、フェイルセーフ処
理の遅れを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御対象を制御す
るための処理を行うコンピュータのメモリを診断する技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、車両のエンジンを制
御する電子制御装置においては、そのエンジン制御のた
めの処理をマイクロコンピュータ(以下、マイコンとい
う)が行うようになっている。そして、このマイコンで
は、RAMやROM等のメモリが正常であるか否かの診
断を定期的に行い、正常でないと判断すると適切なフェ
イルセーフ処理を行うようになっている。
【0003】例えば、特開2000−66963号公報
には、RAMの記憶領域を複数に分割した各領域毎に順
番に診断を行い、異常を検出した場合には、その異常に
対処するための処理を行う技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の制御
処理の複雑化等により、メモリに記憶されるデータ量が
大きくなってきており、RAMの全領域を一通り診断す
るだけでもある程度の時間を要する。このため、上記公
報の技術では、例えば、ある領域についての診断が完了
した直後にその領域で異常が発生したとすると、他の全
ての領域を診断して再びその領域が診断されるまでのし
ばらくの間は、その異常が検出されないこととなる。こ
のため、異常の発生した領域に記憶されているデータ
が、異常となった際の対処に緊急性を要するものである
場合には、その対処が遅れてしまうことが考えられる。
【0005】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、メモリで発生した異常に対処するための処理
の遅れを防止することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するためになされた請求項1に記載のメモリ診断
装置は、制御対象を制御するための処理を行うコンピュ
ータがその処理に用いるメモリの記憶領域の全部又は一
部を診断対象として、この診断対象の領域を複数に分割
した各分割領域毎に診断するものである。そして特に、
本装置は、上記各分割領域を、同じ頻度で診断するので
はなく、その分割領域に記憶されるデータの種類に応じ
た頻度で診断するように構成されている。
【0007】このような請求項1のメモリ診断装置によ
れば、高い頻度で診断を行う分割領域に記憶されている
データについては、その異常の発生を早く検出すること
ができるようになるため、異常に対処するための処理の
遅れを防止することができる。具体的には、例えば、請
求項2のように構成するとよい。
【0008】即ち、請求項2に記載のメモリ診断装置で
は、各分割領域を診断する頻度が、その分割領域に記憶
されるデータの異常が制御対象の制御に与える影響の度
合に応じて、その度合が大きいほど高くなるように設定
されている。この構成によれば、制御対象の制御に与え
る影響の度合が大きいデータ(即ち、異常となった際に
より早急な対処が要求されるデータ)であるほど、その
異常の発生を早く検出することができるため、異常に対
処するための処理の遅れを防止して制御の信頼性を向上
させることができる。
【0009】また特に、請求項3に記載のメモリ診断装
置は、上記請求項1の装置において、制御対象として車
両又は車両の一部を制御するための処理を行うコンピュ
ータのメモリを診断するものである。そして、この装置
では、各分割領域を診断する頻度が、その分割領域に記
憶されるデータの異常が車両の安全性に与える影響の度
合に応じて、その度合が大きいほど高くなるように設定
されている。この構成によれば、車両の安全性に与える
影響の度合が大きいデータ(即ち、車両の安全性の上で
より早急な対処が要求されるデータ)であるほど、その
異常の発生を早く検出することができるため、異常に対
処するための処理の遅れを防止して車両の安全性を向上
させることができる。
【0010】一方、請求項4に記載の制御装置は、車両
又は車両の一部を制御するための処理を行うコンピュー
タを有したものであり、このコンピュータが処理に用い
るメモリの記憶領域の全部又は一部を診断対象として、
その診断対象の領域を複数に分割した各分割領域毎に診
断する診断手段を備えている。そして、本装置では、診
断手段が各分割領域を診断する頻度が、その分割領域に
記憶されるデータの異常が車両の安全性に与える影響の
度合に応じて、その度合が大きいほど高くなるように設
定されている。この制御装置によれば、上記請求項3の
装置について述べた効果と同様に、車両の安全性を向上
させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用された実施形
態について、図面を用いて説明する。まず図1は、実施
形態の電子制御装置(以下、ECUという)1の構成を
表すブロック図である。
【0012】本実施形態のECU1は、自動車のエンジ
ンを制御するものであり、マイコン3を備えている。そ
して、マイコン3は、プログラムを実行するCPU5
と、CPU5により実行されるプログラム及びそのプロ
グラムの実行時に参照される固定データ等が格納された
ROM7と、CPU5によって演算されるデータが格納
されるRAM9と、外部との入出力を行うためのI/O
インタフェース11と、それらを接続するバス13とを
有している。
【0013】また、ECU1には、各種センサ(スロッ
トルポジションセンサ、吸気温センサ等)や各種スイッ
チからの信号をマイコン3に入力させる入力回路15
と、マイコン3からの指令に応じてインジェクタやスロ
ットル開度調節用モータ等の各種アクチュエータに駆動
信号を出力する出力回路17と、自動車のバッテリ19
からの電力を受けて、マイコン3、入力回路15及び出
力回路17に一定の電源電圧Vddを供給する電源IC
(以下、監視用ICともいう)21とが備えられてい
る。
【0014】尚、電源IC21は、マイコン3から所定
時間以内毎にウォッチドッグパルスWDPが出力されな
い場合にそのマイコン3へリセット信号RSTを出力す
る、いわゆるウォッチドッグタイマ機能(暴走監視機
能)を備えている。次に、RAM9の記憶領域について
説明する。
【0015】図2に示すように、RAM9の記憶領域
は、高ブロック、中ブロック及び低ブロックの3つのブ
ロック(分割領域に相当)に分けられている。そして、
RAM9に記憶されるべきデータも、当該データが異常
となった際の車両の安全性に及ぶ影響の度合(以下、影
響度という)に応じて3種類のグループに分類されてお
り、影響度の高いグループから順に、高ブロック、中ブ
ロック、低ブロックにそれぞれ記憶されるようになって
いる。以下、各ブロックに記憶されるデータについて説
明する。
【0016】高ブロックには、例えば、ROMチェック
異常フラグや、監視用IC異常フラグ等のデータが記憶
される。ここで、ROMチェック異常フラグは、ROM
7に記憶されているデータを診断した結果を、ROM7
が正常であれば「0」、異常であれば「1」という値で
表すものである。そして、CPU5は、このROMチェ
ック異常フラグの値が「1」になったことを検出する
と、その異常に対処するための処理を実行するようにな
っている。そのため、RAM9におけるROMチェック
異常フラグの記憶領域に異常が生じた場合には、ROM
7に異常が発生したにもかかわらず、ROMチェック異
常フラグの記憶値が「0」のまま変わらず、その異常に
対処するための処理が行われないといったことが起こり
得る。そして、この場合には、マイコン3自体の動作が
保証されなくなることから、自動車の安全性に与える影
響度が極めて大きい。
【0017】また、監視用IC異常フラグは、監視用I
C21が正常であるか否かを、正常であれば「0」、異
常であれば「1」という値で表すものである。ここで、
監視用IC21が正常であるか否かは、例えば、監視用
IC21からマイコン3へ定期的に信号が送られてくる
ようになっていれば、その信号が検出されているか否か
により判断することができる。そして、CPU5は、こ
の監視用IC異常フラグの値が「1」になったことを検
出すると、その異常に対処するための処理を実行するよ
うになっている。そのため、RAM9における監視用I
C異常フラグの記憶領域に異常が生じた場合には、監視
用IC21に異常が発生したにもかかわらず、監視用I
C異常フラグの記憶値が「0」のまま変わらず、その異
常に対処するための処理が行われないといったことが起
こり得る。そして、この場合にも、マイコン3自体の動
作が保証されなくなることから、自動車の安全性に与え
る影響度が極めて大きい。
【0018】一方、中ブロックには、例えば、スロット
ル全閉学習記憶値や、オーバラン判定フラグ等のデータ
が記憶される。ここで、スロットル全閉学習記憶値は、
スロットルバルブが全閉となっている状態でのスロット
ルポジションセンサの検出値を記憶したものである。そ
して、CPU5は、このスロットル全閉学習記憶値を用
いて、スロットルポジションセンサの検出値を補正する
ようになっている。そのため、RAM9におけるスロッ
トル全閉学習記憶値の記憶領域に異常が生じた場合に
は、スロットルポジションセンサの検出値が適正に補正
されなくなり、例えば、スロットルバルブが全閉である
にもかかわらず開いていると判定されて燃料噴射量が最
適値からずれてしまうといったことが起こり得る。この
場合には、自動車の走行性能に影響することから、自動
車の安全性に与える影響度が大きい。
【0019】また、オーバラン判定フラグは、エンジン
が許容回転数を超えて回転する異常が発生したか否か
を、異常が発生していなければ「0」、異常が発生した
場合には「1」という値で表すものである。そして、C
PU5は、このオーバラン判定フラグの値が「1」にな
ったことを検出すると、その異常に対処するための処理
を実行するようになっている。そのため、RAM9にお
けるオーバラン判定フラグの記憶領域に異常が生じた場
合には、エンジンが許容回転数を超えて回転する異常が
発生しているにもかかわらず、オーバラン判定フラグの
記憶値が「0」のまま変わらず、その異常に対処するた
めの処理が行われないといったことが起こり得る。そし
て、この場合には、エンジンの故障を招くおそれがある
ことから、自動車の安全性に与える影響度が大きい。
【0020】一方また、低ブロックには、例えば、吸気
温センサ異常フラグや、始動時ISC(Idle Sp
eed Control)補正量等のデータが記憶され
る。ここで、吸気温センサ異常フラグは、吸気温センサ
が正常であるか否かを、正常であれば「0」、異常であ
れば「1」という値で表すものである。そして、CPU
5は、この吸気温センサ異常フラグの値が「1」になっ
たことを検出すると、その異常に対処するための処理を
実行するようになっている。そのため、RAM9におけ
る吸気温センサ異常フラグの記憶領域に異常が生じた場
合には、吸気温センサに異常が発生したにもかかわら
ず、吸気温センサ異常フラグの記憶値が「0」のまま変
わらず、その異常に対処するための処理が行われないと
いったことが起こり得る。しかしながら、吸気温センサ
の検出値自体が燃料噴射量にそれほど影響しないため、
この場合には、自動車の走行性能にあまり影響せず、自
動車の安全性に与える影響度が小さい。
【0021】また、始動時ISC補正量は、エンジン始
動直後のアイドル回転数を補正するためのものである。
そして、CPU5は、この始動時ISC補正量を用い
て、アイドル回転数を補正するようになっている。その
ため、RAM9における始動時ISC補正量の記憶領域
に異常が生じた場合には、アイドル回転数が適正に補正
されなくなるといったことが起こり得るが、自動車の走
行性能にはあまり影響せず、自動車の安全性に与える影
響度も小さい。
【0022】次に、CPU5が行う処理について説明す
る。CPU5は、4.1ms毎に、8ビットのカウンタ
をインクリメントする処理を行うようになっており、こ
のカウンタの値に基づき、エンジン制御のための様々な
時間同期処理を実行する。例えば、カウンタの値が「*
******0」(「」内は2進数表示の値であり、*
は0又は1の何れか)となる毎に実行する処理と、カウ
ンタの値が「*******1」となる毎に実行する処
理とは、4.1msずれたタイミングで、それぞれ8.
2ms毎に実行されることとなる。
【0023】また、CPU5は、こうした時間同期処理
として、エンジン制御のための処理の他に、RAM9の
記憶領域を診断するための診断処理を行う。具体的に
は、RAM9の高ブロックを診断する高ブロック診断処
理と、中ブロックを診断する中ブロック診断処理と、低
ブロックを診断する低ブロック診断処理とを、それぞれ
異なる頻度で実行する。以下、各処理について説明す
る。
【0024】まず、高ブロック診断処理について、図3
のフローチャートを用いて説明する。尚、本高ブロック
診断処理は、上述したカウンタの値が「*****11
1」となる毎(32.8ms毎)に実行される。この高
ブロック診断処理が開始されると、まずS100にて、
RAM9の記憶領域のうち、高ブロックのミラーチェッ
クを行う。ここで、ミラーチェックには、周知の手法が
用いられる。例えば、次のような手順で行われる。
【0025】即ち、まず、高ブロックを単位データ量の
領域毎に区切り、その1つの領域(以下、単位領域とい
う)に記憶されているデータを、一旦、別の記憶領域
(例えば、CPU5内のレジスタ)へ待避させる。そし
て、この単位領域に、予め決められた診断用のデータを
書き込んで、そのデータを読み出すことにより、データ
の書込み/読出しが正常に行えるか否かを判断する。そ
の後、この単位領域に、待避させたデータを戻す。こう
した処理を単位領域毎に行い、高ブロック全域を診断す
る。
【0026】こうして、S100でのミラーチェックが
終了すると、S110へ移行し、S100でのミラーチ
ェックの結果、高ブロックにて異常が検出されたか否か
を判定する。そして、S110で異常が検出されなかっ
たと判定した場合には、そのまま本高ブロック診断処理
を終了する。
【0027】一方、S110で異常が検出されたと判定
した場合には、S120へ移行し、フェイルセーフ処理
を実施した後、本高ブロック診断処理を終了する。ここ
で、フェイルセーフ処理としては、例えば、図示しない
メータパネルに設けられる異常警告ランプを点灯させる
処理等が挙げられる。
【0028】尚、フェイルセーフ処理としてマイコン3
をリセットするような構成であっても良い。即ち、本E
CU1に、マイコン3をリセットするためのリセット回
路を予め設けておき、マイコン3は、RAM9に異常が
検出された際のフェイルセーフ処理として、上記リセッ
ト回路に自分をリセットしてもらうための依頼信号を出
力する。このようにすれば、RAM9のデータが一時的
に異常となっただけの場合に、そのまま復帰させること
ができる。一方、リセットしても再び同じ異常が検出さ
れるようであれば、異常警告ランプを点灯させるように
してもよい。
【0029】次に、中ブロック診断処理について、図4
のフローチャートを用いて説明する。尚、本中ブロック
診断処理は、上述したカウンタの値が「****101
1」となる毎に実行される。つまり、65.6ms毎
に、前述した高ブロック診断処理(図3)とは異なるタ
イミングで実行されるようになっている。
【0030】この中ブロック診断処理が開始されると、
まずS200にて、RAM9の記憶領域のうち、中ブロ
ックのミラーチェックを、前述したS100の処理と同
様に行う。続いて、S210では、S200でのミラー
チェックの結果、中ブロックにて異常が検出されたか否
かを判定する。
【0031】そして、S210で異常が検出されなかっ
たと判定した場合には、そのまま本中ブロック診断処理
を終了する。一方、S210で異常が検出されたと判定
した場合には、S220へ移行し、前述したS120の
処理と同様にフェイルセーフ処理を実施した後、本中ブ
ロック診断処理を終了する。
【0032】次に、低ブロック診断処理について、図5
のフローチャートを用いて説明する。尚、本低ブロック
診断処理は、上述したカウンタの値が「***1001
1」となる毎に実行される。つまり、131.2ms毎
に、前述した高ブロック診断処理(図3)や中ブロック
診断処理(図4)とは異なるタイミングで実行されるよ
うになっている。
【0033】この低ブロック診断処理が開始されると、
まずS300にて、RAM9の記憶領域のうち、低ブロ
ックのミラーチェックを、前述したS100の処理と同
様に行う。続いて、S310では、S300のミラーチ
ェックの結果、低ブロックにて異常が検出されたか否か
を判定する。
【0034】そして、S310で異常が検出されなかっ
たと判定した場合には、そのまま本低ブロック診断処理
を終了する。一方、S310で異常が検出されたと判定
した場合には、S320へ移行し、前述したS120の
処理と同様にフェイルセーフ処理を実施した後、本低ブ
ロック診断処理を終了する。
【0035】尚、本実施形態のECU1では、図3にお
けるS100の処理と、図4におけるS200の処理
と、図5におけるS300の処理とが、診断手段に相当
している。以上のように、本実施形態のECU1では、
RAM9の記憶領域を、記憶されるデータの異常が自動
車の安全性に与える影響の大きいブロックほど高い頻度
で診断する。よって、異常となった場合に早急なフェイ
ルセーフ処理が要求されるデータであるほど、異常の発
生を早く検出することができ、フェイルセーフ処理の遅
れを防止して自動車の安全性を向上させることができ
る。
【0036】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまで
もない。例えば、上記実施形態のECU1では、RAM
9の診断を、高ブロック、中ブロック、低ブロックとい
った診断頻度の異なるブロック単位で行うようになって
いるが、これに限ったものではない。例えば、各ブロッ
クを更に複数の領域に分割し、同一ブロックの各領域
を、同じ頻度ではあるが異なるタイミングで診断するこ
ともできる。具体例を挙げると、高ブロックを第1領
域、第2領域…というように複数の領域に分割し、上述
したカウンタの値が「*****111」となる毎に第
1領域を診断する診断処理を開始し、カウンタの値が
「*****101」となる毎に第2領域を診断する診
断処理を開始する、といった具合に行う。このようにす
れば、1回の診断処理に要する時間を短くして、本来の
エンジン制御のための処理への影響を小さくすることが
できる。
【0037】また、上記実施形態のECU1では、RA
M9の全領域を診断対象として診断を行うようになって
いるが、これに限ったものではない。例えば、RAM9
に記憶されるべきデータのうち、重要度の高いデータの
みを集めた領域(以下、クリティカル領域という)を設
け、このクリティカル領域内のデータのみを診断するよ
うにしても良い。そして、この場合にも、クリティカル
領域を複数のブロックに分割して異なる頻度で診断する
ようにすれば、より重要度の高いデータが異常となった
際の対処を即座に行うことができる。
【0038】また更に、上記実施形態のECU1では、
RAM9の診断について説明したが、例えば、ROM7
についても同様の手法で診断することができる。即ち、
ROM7の記憶領域を複数のブロックに分割して、各ブ
ロックを異なる頻度で診断するのである。このようにす
れば、RAM9の場合と同様に、重要なデータの異常を
早急に検出して対処することができる。尚、ROM7に
ついては、サムチェック等によって診断すれば良い。
【0039】一方、上記実施形態では、自動車のエンジ
ンを制御するECU1に設けられるマイコン3のRAM
9を診断する構成について説明したが、これに限ったも
のではなく、例えば、自動車に搭載される他のECUに
適用できることはいうまでもない。
【0040】また更に、本発明は、自動車以外の製品に
設けられるマイコンのメモリを診断する構成に適用して
もよい。例えば、空調装置(所謂、エアコン)の室内機
を制御するマイコンのRAMに、室内温度の検出値と、
風向きを変化させる可動ルーバの異常フラグとが記憶さ
れる場合に、室内温度の検出値が記憶される領域を、可
動ルーバの異常フラグが記憶される領域に比べ、高い頻
度で診断するといった構成にすることができる。つま
り、上記実施形態では、自動車の安全性に与える影響度
が大きいほど高頻度で診断する構成としていたが、これ
に限らず、早急な対処が必要なデータ(この例では、室
内温度の制御に与える影響度が大きいデータ)であるほ
ど診断する頻度を高くすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態のECUの構成を表すブロック図で
ある。
【図2】 RAMの記憶領域を説明するための説明図で
ある。
【図3】 高ブロック診断処理を表すフローチャートで
ある。
【図4】 中ブロック診断処理を表すフローチャートで
ある。
【図5】 低ブロック診断処理を表すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1…ECU、3…マイコン、5…CPU、7…ROM、
9…RAM、11…I/Oインタフェース、13…バ
ス、15…入力回路、17…出力回路、19…バッテ
リ、21…電源IC(監視用IC)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象を制御するための処理を行うコ
    ンピュータがその処理に用いるメモリの記憶領域の全部
    又は一部を診断対象として、該診断対象の領域を複数に
    分割した各分割領域毎に診断するメモリ診断装置であっ
    て、 前記各分割領域を、その分割領域に記憶されるデータの
    種類に応じた頻度で診断するように構成されているこ
    と、 を特徴とするメモリ診断装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のメモリ診断装置におい
    て、 前記各分割領域を診断する頻度は、その分割領域に記憶
    されるデータの異常が前記制御に与える影響の度合に応
    じて、その度合が大きいほど高くなるように設定されて
    いること、 を特徴とするメモリ診断装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のメモリ診断装置におい
    て、 前記コンピュータは、前記制御対象として車両又は車両
    の一部を制御するための処理を行うものであり、 前記各分割領域を診断する頻度は、その分割領域に記憶
    されるデータの異常が前記車両の安全性に与える影響の
    度合に応じて、その度合が大きいほど高くなるように設
    定されていること、 を特徴とするメモリ診断装置。
  4. 【請求項4】 車両又は車両の一部を制御するための処
    理を行うコンピュータを有した制御装置であって、 前記コンピュータが前記処理に用いるメモリの記憶領域
    の全部又は一部を診断対象として、該診断対象の領域を
    複数に分割した各分割領域毎に診断する診断手段を備
    え、 前記診断手段が前記各分割領域を診断する頻度は、その
    分割領域に記憶されるデータの異常が前記車両の安全性
    に与える影響の度合に応じて、その度合が大きいほど高
    くなるように設定されていること、 を特徴とする制御装置。
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