JP2003317119A

JP2003317119A - 自動券売機

Info

Publication number: JP2003317119A
Application number: JP2002118844A
Authority: JP
Inventors: Keiichi Furukawa; 啓一古川
Original assignee: Nippon Signal Co Ltd
Current assignee: Nippon Signal Co Ltd
Priority date: 2002-04-22
Filing date: 2002-04-22
Publication date: 2003-11-07

Abstract

(57)【要約】【課題】視覚障害の利用者が操作しやすい自動券売機
を提供する。【解決手段】自動券売機の本体に所定の乗車券類を購
入するための所定の情報を入力し、かつ、その入力され
た所定の情報に係る乗車券類を購入するための金額を満
たす金銭が投入されたときに、その乗車券類を発行する
自動券売機において、前記所定の情報を入力するための
テンキーを設けるとともに、そのテンキーが操作された
ときに所定の音声案内を行う音声案内手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は自動券売機に係り、
特に、視覚障害の利用者の操作性を向上させることので
きる自動券売機に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、自動券売機は、多機能化により口
座釦群等がタッチパネル式の表示画面に構成されてい
る。このタッチパネル式の表示画面を備えた自動券売機
で乗車券類（本発明で乗車券類というときは、普通乗車
券、回数券、往復乗車券等の各種乗車券、プリペイドカ
ード、ストアードフェアカード又は無線機能を備えたＩ
Ｃカードからなる非接触券等のカード類を含んでい
る。）を購入するには、表示画面中の所定の口座釦を押
下（タッチ）し、その押下した口座釦に対応した乗車券
類の購入代金の金額を満たす金銭（プリペイドカード等
のカード類で支払う場合も含む。）が自動券売機の本体
に投入されると、その乗車券類が発行されるように構成
されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
タッチパネルからなる表示画面を備えた自動券売機は、
その表示画面に点字シールを貼付することができないの
で、視覚障害の利用者にとって使用しづらいという欠点
があった。

【０００４】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、視覚障害の利
用者にとって操作しやすい自動券売機を提供することに
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係る自動券売機
は、上記目的を達成するために、請求項１に記載の発明
は、自動券売機の本体に所定の乗車券類を購入するため
の所定の情報を入力し、かつ、その入力された所定の情
報に係る乗車券類を購入するための金額を満たす金銭が
投入されたときに、その乗車券類を発行する自動券売機
において、前記所定の情報を入力するためのテンキーを
設けるとともに、そのテンキーが操作されたときに所定
の音声案内を行う音声案内手段を設けたことを特徴とし
ている。本発明の請求項２に記載の自動券売機は、所定
の情報の入力は、テンキー以外に表示画面に表示された
口座釦群からも行うことのできることを特徴としてい
る。本発明の請求項３に記載の自動券売機は、テンキー
が操作されたときに自動券売機の本体の表示画面に所定
の特別な乗車券類が発行されることを案内する案内制御
手段を設けたことを特徴としている。本発明の請求項４
に記載の自動券売機は、発行される特別乗車券類は、所
定の割引された乗車券類であることを特徴としている。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は、本発明に係る自動券売機
の本体（以下、「券売機本体」という。）の正面図であ
る。この券売機本体１は、スラント型を呈している接客
面２を有し、その上部には、券売機本体１の稼動状態を
示す案内部３が設けられている。そして、その中央部の
スラント部には、ほぼ正方形の口座釦群及び所定の案内
を表示する周知のタッチパネル式の表示画面４が設けら
れている。また、表示画面４の下方には、本発明の特定
事項の一つであるテンキー５ａや呼出釦、あるいは子供
券指定等の選択釦群からなる選択釦部５が設けられてい
る。さらに、接客面２の下部には、硬貨投入口６及び紙
幣投入口７から投入された金銭の金額、又はカード挿入
口８から挿入されたプリペイドカード等のカード類の残
額を表示する金額表示部９、乗車券類を排出する発券口
１０、釣銭を排出する釣銭排出口１１、及び利用者へ音
声により案内を行うとき、又はマイクロホン１２を介し
て係員と応答するときのスピーカ１３が設けられてい
る。上記カード挿入口８には、後述する割引カードへ金
額を積増するとき、その割引カードが挿入される。

【０００７】図１中、１４は、券売機本体１を統括的に
制御する制御器であり、図２には、その制御器１４の電
気的構成のブロック図が示されている。この制御器１４
は、マイクロコンピュータによって形成される中央処理
部（ＣＰＵ）２０を中心に構成されている。ＣＰＵ２０
は、第１メモリ２１に格納されている運賃データ等の所
定のデータ及び第２メモリ２２に格納されている制御プ
ログラムを用いて演算処理を行うように構成されてい
る。また、このＣＰＵ２０には、表示画面４の表示を駆
動制御する可変表示部２３と、表示画面４の入力を駆動
制御するタッチパネル入力部２４と、硬貨投入口６から
投入された硬貨を検銭処理する硬貨処理部２５と、紙幣
投入口７から投入れた紙幣を検銭処理する紙幣処理部２
６と、乗車券類の発行処理を行う発券部２７と、券売機
本体１の裏面側に設けられ、その券売機本体１を発券モ
ード等の各種のモードに設定したり、あるいは券売機本
体１の保守点検時に係員によって操作されるテンキー等
の入力部と表示画面を有する係員操作部２８と、釣銭排
出口１１に釣銭を排出する釣銭処理部２９と、カード挿
入口８から挿入されたプリペイドカード等のカード類を
処理するカード処理部３０と、案内すべき内容を合成し
てスピーカ１３から発生される音声案内処理部３１と、
テンキー５ａからの信号を入力するためのテンキー入力
部３２とが接続されている。また、券売機本体１が非接
触券も発行できるときは、発券部２７及びカード処理部
３０は非接触券対応型とされ、リーダライタの設備が付
加される。

【０００８】以下、図３〜図８のフローチャートを用い
て制御動作について説明する。券売機本体１は、地下鉄
の所定の駅に設置されていて、その券売機本体１を用い
て視覚障害の利用者が乗車券類を購入しようとしている
ものとする。そして、その利用者によってテンキー５ａ
の「※」釦が押下されたものとする（ステップ１００。
以下、ステップを「Ｓ」とする。）。この※釦が押下さ
れると、健常者が誤って割引された乗車券類を購入しな
いように、表示画面４を用いた購入案内が行われる。そ
して、その※釦押下により、スピーカ１３からは、テン
キー５ａの操作案内が行われる（Ｓ１０２）。なお、視
覚障害の利用者には、予め、自動券売機の利用はテンキ
ー５ａで操作可能である旨が構内放送等で案内されてい
る。

【０００９】利用者によってテンキー５ａの「１＃」の
釦が押下されたとき、券売機本体１は、割引地下鉄乗車
券購入処理モードに設定され（Ｓ１０４肯定）、「２
＃」の釦が押下されたとき、割引カード購入処理モード
に設定され（Ｓ１０６肯定）、「３＃」の釦が押下され
たとき、割引カードへの金額の積増を行う割引カード積
増処理モードに設定される（Ｓ１０８肯定）。上述の釦
以外が押下されたときは、適切な案内が行われる（Ｓ１
０８否定、Ｓ１１０〜Ｓ１１４）。

【００１０】図４のフローチャートには、テンキー５ａ
の「１＃」の釦が押下されて割引地下鉄乗車券の購入が
希望されたときのテンキー５ａの操作手順が示されてい
る（Ｓ２００〜Ｓ２１０）。ここで、テンキー５ａの
「１＃」又は「２＃」の釦が押下されて（Ｓ２０２肯定
又はＳ２０４肯定）、「おとな割引乗車券」又は「こど
も割引乗車券」が選択されると、図５及び図６のフロー
チャートに従って発券処理が行われる（Ｓ５００〜Ｓ５
２０、Ｓ６００〜Ｓ６１０）。すなわち、テンキー５ａ
の操作に伴って行われる音声案内に従って所定の金銭が
硬貨投入口６等に投入されると、発券口１０から希望し
た乗車券類が発行される。図５及び図６のフローチャー
トには、テンキー５ａの操作手順及びそれに伴う音声案
内内容が詳述されているので、これ以上の説明は省略す
る。

【００１１】図７は、利用者がテンキー５ａの「２＃」
の釦を押下して（図３のＳ１０６肯定）割引カードの購
入を希望したときのその割引カードの発行手順が示され
ている（Ｓ７００〜Ｓ７１８）。また、図８は、利用者
がテンキー５ａの「３＃」の釦を押下し（図３のＳ１０
８肯定）、割引カードをカード挿入口８に挿入してその
割引カードへの金額の積増を希望したときのその金額積
増の手順が示されている（Ｓ７００〜Ｓ７１８）。これ
ら図７及び図８のフローチャートには、テンキー５ａの
操作及びその操作に伴う案内内容が詳述されているの
で、これ以上の説明は省略する。

【００１２】なお、上述の例では、テンキー５ａを操作
して発行される乗車券類を所定の割引きされたものとし
たが、その割引のされない通常の乗車券類とすることも
できる。

【００１３】

【発明の効果】本発明の請求項１に記載の自動券売機
は、所定の情報を入力するためのテンキーを設けるとと
もに、そのテンキーが操作されたときに所定の音声案内
を行う音声案内手段を設けたので、視覚障害の利用者に
好適な自動券売機とすることができる。本発明の請求項
２に記載の自動券売機は、所定の情報の入力は、テンキ
ー以外に表示画面に表示された口座釦群からも行うこと
ができるので、健常者も乗車券類を購入することがで
き、いわゆるバリアフリーとすることができる。本発明
の請求項３に記載の自動券売機は、テンキーが操作され
たときに券売機本体の表示画面に所定の特別な乗車券類
が発行されることを案内する案内制御手段を設けたの
で、健常者が誤って乗車券類を購入するのを防止するこ
とができる。本発明の請求項４に記載の自動券売機は、
発行される特別乗車券類は、所定の割引された乗車券類
であるので、割引された乗車券類を容易に発行すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態に係る券売機本体の正面
図である。

【図２】制御器の電気的構成を示すブロック図である。

【図３】制御動作を示すフローチャートである。

【図４】制御動作を示すフローチャートである。

【図５】制御動作を示すフローチャートである。

【図６】制御動作を示すフローチャートである。

【図７】制御動作を示すフローチャートである。

【図８】制御動作を示すフローチャートである。

【符号の説明】１自動券売機の本体（券売機本体）２接客面４表示画面５選択釦部５ａテンキー６硬貨投入口７紙幣投入口８カード挿入口９金額表示部１０発券口１１釣銭排出口１２マイクロホン１３スピーカ１４制御器

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】自動券売機の本体に所定の乗車券類を購
入するための所定の情報を入力し、かつ、その入力され
た所定の情報に係る乗車券類を購入するための金額を満
たす金銭が投入されたときに、その乗車券類を発行する
自動券売機において、前記所定の情報を入力するためのテンキーを設けるとと
もに、そのテンキーが操作されたときに所定の音声案内
を行う音声案内手段を設けたことを特徴とする自動券売
機。
【請求項２】請求項１に記載の自動券売機において、
所定の情報の入力は、テンキー以外に表示画面に表示さ
れた口座釦群からも行うことができることを特徴とする
自動券売機。
【請求項３】請求項１又は２に記載の自動券売機にお
いて、テンキーが操作されたときに自動券売機の本体の
表示画面に所定の特別な乗車券類が発行されることを案
内する案内制御手段を設けたことを特徴とする自動券売
機。
【請求項４】請求項３に記載の自動券売機において、
発行される特別乗車券類は、所定の割引された乗車券類
であることを特徴とする自動券売機。