JPH0850662A - 自動券売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 運賃改正があっても容易に対処できる自動券
売機を提供する。 【構成】 各駅のコード番号を入力する自動券売機の本
体に設けられた入力手段（テンキー）と、その入力手段
でコード番号が入力されたときに、そのコード番号に対
応した駅名を表示する表示手段と、その表示された駅名
の駅までの乗車券の購入金額を満たす金銭が前記自動券
売機の本体に投入されたときに、その乗車券を発券する
発券制御手段とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は自動券売機に係り、特
に、運賃改正が行われたときに容易に対処することので
きるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】図５は、従来の自動券売機の概略構成を
示す正面図であって、自動券売機の本体（以下、本体と
いう）ａと、その本体ａの上方に設けられている路線図
ｂとから構成されている。

【０００３】本体ａの接客パネル１には、本体ａに投入
した投入金額，乗車券の購入金額，釣銭が発生したとき
の釣銭金額，その他の利用者への案内を行うための表示
画面２と、乗車券をプリペイドカード（本発明ではプリ
ペイドカードも金銭に含めている。）で行うときのカー
ド挿入口３ａ，乗車券を硬貨で行うときの硬貨投入口３
ｂ，乗車券を紙幣で行うときの紙幣挿入口３ｃからなる
金銭投入口３と、購入金額の表示されている押釦群から
なる購入金額釦４と、乗車券及び釣銭の排出口５とが設
けられている。

【０００４】なお、接客パネル１には、係員と応答する
ための呼出釦、マイクロホン及びスピーカ、あるいは子
供用選択釦や枚数選択釦等が設けられているが、ここで
は省略されている。

【０００５】路線図ｂには、本体ａの設置されている駅
（図示では当駅）から各駅までの乗車券の購入金額を表
示した路線が表示されている。

【０００６】上記構成の本体ａは、図示しないマイクロ
コンピュータで統括的に制御されるように構成されてい
る。そして、今、例えば、Ｃ駅までの乗車券を購入しよ
うとする場合は、利用者は路線図ｂからＣ駅までの料金
（図示の例では３００円）を確認し、そのＣ駅までの料
金を満たす金銭を金銭投入口３から投入する。

【０００７】投入された金額（図示の例では５００円）
は、表示画面２に表示され、次いでＣ駅までの料金の購
入金額釦４が押下されると、その購入金額と釣銭額（図
示の例では２００円）とが表示画面２に表示されるとと
もに、排出口５からＣ駅までの乗車券と釣銭とが排出さ
れる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動券売機は、料金の表示された購入金額釦４を押
下して乗車券を購入するようになっているので、運賃改
正が行われたときは、購入金額釦４を交換する必要があ
るとともに、路線図ｂの書換えを必要とし、コストがか
かるだけでなく、作業時間も多く必要とする欠点があっ
た。

【０００９】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、運賃改正時に
容易に対処することのできる自動券売機を提供すること
にある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明に係る自動券売機
は、上記目的を達成するために、各駅のコード番号を入
力する本体に設けられた入力手段と、その入力手段でコ
ード番号が入力されたときに、そのコード番号に対応し
た駅名を表示する表示手段と、その表示手段で表示され
た駅名の駅までの乗車券の購入金額を満たす金銭が前記
本体に投入されたときに、その乗車券を発券する発券制
御手段と、を有することを特徴としている。また、前記
表示手段は、駅名の他にその駅名の駅までの乗車券の購
入金額を表示するものであることを特徴としている。

【００１１】

【作用】上記構成において、駅のコード番号が入力され
ると、そのコード番号に対応した駅名が表示手段により
表示される。そして、その表示された駅までの乗車券の
購入金額を満たす金銭が本体に投入されると、その駅ま
での乗車券が発券制御手段により発券される。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、従来と同一構成要素には同一符号を用い、
これら構成要素については説明が重複するため新規な部
分のみについて異なる符号を付して説明する。

【００１３】図１中、１０は、本発明の入力手段に当る
テンキーであり、従来の購入金額釦４の位置に設けられ
ていて、各駅のコード番号が入力できるように構成され
ている。

【００１４】ここでコード番号とは、各駅に付された識
別番号であって、図１の路線図ｂの例では、Ａ駅は「１
００」に、Ｂ駅は「１０５」に、Ｃ駅は「１０２」に、
Ｄ駅は「１０３」に、Ｅ駅は「１０４」に、Ｆ駅は「１
０７」に、そしてＧ駅は「１０６」にコード番号が付さ
れている。また、各駅の下方には、それら各駅までの運
賃が表示されている。なお、コード番号は、数字だけに
限らず、例えば「Ａ５」のように、英文字と数字の組合
せであってもよい。

【００１５】図１中、Ｃは本体ａを統括的に制御する制
御器であって、その電気的構成は、図２に示されてい
る。

【００１６】すなわち、制御器Ｃは、ＲＯＭ２０に格納
されているシステムプログラムとＲＡＭ２１に格納され
ているワーキングデータを用いて発券処理用の演算処理
を行う中央処理部（ＣＰＵ）２２を有している。

【００１７】ＣＰＵ２２は、Ｉ／Ｏユニット２３を介し
てテンキー１０からの信号を入力する入力ドライバ２４
と、表示画面２を駆動制御する表示ドライバ２５と、金
銭投入口３から投入された金銭を鑑別し、必要に応じて
釣銭を排出する金銭ユニット２６と、乗車券を発券する
発券ユニット２７とを接続している。

【００１８】次に、図３のフローチャートを用いて、本
実施例に係る自動券売機の発券制御動作について説明す
る。

【００１９】今、利用者がＤ駅までの乗車券を購入しよ
うとしているものとする。この場合、その利用者によっ
てテンキー１０を介して「１０３」の数字が入力される
（ステップ１００肯定。以下、ステップをＳとす
る。）。

【００２０】このテンキー１０の入力により、Ｄ駅まで
の乗車券の購入金額（図１の例では１５０円）が表示画
面に２に表示される（Ｓ１０２）。

【００２１】金銭投入口３に購入金額を満たす金銭（図
１の例では２００円）が投入されると、その投入された
金額が表示画面２に表示されるとともに、釣銭の額（図
１の例では５０円）が表示画面２に表示され、そして、
排出口５からは、Ｃ駅までの乗車券と釣銭とが排出され
る（Ｓ１０２、Ｓ１０４否定、Ｓ１０８肯定、Ｓ１１
０）。

【００２２】上述の例は、テンキー１０を金銭の投入に
先立って押下した場合であるが、先に本体ａに金銭を投
入してもよい（Ｓ１００否定、Ｓ１０８肯定、Ｓ１１
０）。

【００２３】以上のように、本実施例に係る自動券売機
は、運賃改正があっても従来のように料金の表示されて
いる購入金額釦や路線図を変更する必要がなく、従来と
同様の運賃改正に伴うＲＯＭ２０又はＲＡＭ２１のプロ
グラムを変更するだけでよい。したがって、低コスト
に、しかも短時間に運賃改正に対処することができる。

【００２４】また、利用者は、自宅近くの最寄りの駅の
コード番号を覚えておけば、電車を利用して帰宅すると
きに簡単に乗車券を購入することが可能となる。

【００２５】なお、上述の実施例では、路線図ｂに駅の
コード番号を付してあるが、これを図４に示されるよう
な、５０音順の駅コード表ｂ′とするようにしてもよ
い。

【００２６】

【発明の効果】本発明に係る自動券売機は、各駅のコー
ド番号を入力する本体に設けられた入力手段と、その入
力手段でコード番号が入力されたときに、そのコード番
号に対応した駅名を表示する表示手段と、その表示手段
で表示された駅名の駅までの乗車券の購入金額を満たす
金銭が前本体に投入されたときに、その乗車券を発券す
る発券制御手段とからなるので、従来のように、料金の
表示された購入金額釦を変更する必要がなく、低コスト
に、容易に対処することができる。また、駅名とともに
乗車券の購入金額も表示できるようにしたときは、乗車
券購入がより便利となる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係る自動券売機の正面図で
ある。

【図２】制御器の電気的構成を示すブロック図である。

【図３】発券制御動作を示すフローチャートである。

【図４】駅コード表の一例である。

【図５】従来の自動券売機の正面図である。

【符号の説明】

ａ 自動券売機の本体（本体） ｂ 路線図 ｂ′ 駅コード表 Ｃ 制御器 １ 接客パネル ２ 表示画面 ３ 金銭投入口 ５ 排出口 １０ テンキー（入力手段）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 各駅のコード番号を入力する自動券売機
   の本体に設けられた入力手段と、 前記入力手段でコード番号が入力されたときに、そのコ
   ード番号に対応した駅名を表示する表示手段と、 前記表示手段で表示された駅名の駅までの乗車券の購入
   金額を満たす金銭が前記自動券売機の本体に投入された
   ときに、その乗車券を発券する発券制御手段と、 を有することを特徴とする自動券売機。
2. 【請求項２】 前記表示手段は、駅名の他にその駅名の
   駅までの乗車券の購入金額を表示するものであることを
   特徴とする請求項１記載の自動券売機。