JP2003288616A - 出札機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗車券（定期券）の領収書を乗車券の発行し
た後でも発行できるようにする。 【解決手段】 発行した乗車券に係るデータを記憶する
記憶手段と、発行した乗車券を特定する乗車券特定手段
と、特定された乗車券に係るデータを抽出する抽出手段
と、抽出された乗車券のデータに基づいてその乗車券の
発行に伴う領収書を発行する領収書発行手段とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、自動券売機や自動
定期券発売機等の出札機に係り、特に、領収書を発行で
きるようにしたものに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の出札機において、領収書
の発行機能付きの出札機が知られている。例えば、出札
機が自動定期券発売機の場合で、その自動定期券発売機
で定期券を購入するときに領収書の発行を希望するとき
は、その定期券の発行処理の一連の流れの中において領
収書が発行されるように構成されている。すなわち、利
用者が領収書の発行を希望するときは、定期券購入用の
所定の情報の入力の他に領収書の発行を希望する旨の所
定の情報を入力し、さらに、自動定期券発売機の本体に
定期券購入代金を満たす金銭が投入されると、定期券及
び領収書が発行されるように構成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の領収書発行機能付きの出札機は、乗車券の発行処理
の一連の中で行われるため、後に、例えば、数日後に領
収書の発行を希望しても領収書の発行を受けることが出
来ないという欠点があった。

【０００４】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、乗車券の発行
を受けた後においても領収書の発行を行うことのできる
出札機を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係る出札機は、
上記目的を達成するために、請求項１に記載の発明は、
発行した乗車券に係るデータを記憶する記憶手段と、発
行した乗車券を特定する乗車券特定手段と、特定された
乗車券に係るデータを抽出する抽出手段と、抽出された
乗車券のデータに基づいてその乗車券の発行に伴う領収
書を発行する領収書発行手段と、を有することを特徴と
している。本発明の請求項２に記載の出札機は、乗車券
の特定は、出札機の本体の係員操作部を介して行うこと
を特徴としている。本発明の請求項３に記載の出札機
は、乗車券の特定は、出札機の本体に接続されている係
員処理機を介して行うことを特徴としている。本発明の
請求項４に記載の出札機は、乗車券のデータに基づく領
収書の発行は、一度のみ行われることを特徴としてい
る。本発明の請求項５に記載の出札機は、出札機の本体
は、自動券売機の本体又は自動定期券発売機の本体であ
ることを特徴としている。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図１は、本発明に係る出札機を自
動券売機としたときのその自動券売機の本体（以下、
「券売機本体」という。）の正面図である。この券売機
本体１は、スラント型を呈している接客面２を有し、そ
の上部には、券売機本体１の稼動状態を示す案内部３が
設けられている。そして、その中央部のスラント部に
は、ほぼ正方形の口座釦群及び所定の案内を表示する周
知のタッチパネル式の表示画面４が設けられている。ま
た、表示画面４の下方には、領収書の発行を受けるとき
に押下（タッチ）される領収書釦５ａや呼出釦５ｂ、あ
るいは子供券指定等の選択釦群からなる選択釦部５が設
けられている。さらに、接客面２の下部には、硬貨投入
口６及び紙幣投入口７から投入された金銭の金額、又は
カード挿入口８から挿入されたプリペイドカード等のカ
ード類の残額を表示する金額表示部９、乗車券及び領収
書を排出する発券口１０、釣銭を排出する釣銭排出口１
１、及び利用者へ音声により案内を行うとき、又はマイ
クロホン１２を介して係員と応答するときのスピーカ１
３が設けられている。なお、図１では、選択釦部５は、
表示画面４の下方に設けたが、この選択釦部５の各釦を
表示画面４中に表示させるようにしてもよい。

【０００７】図１中、１４は、券売機本体１を統括的に
制御する制御器である。この制御器１４は、通信回線Ｌ
を介して係員処理器ａに接続されている。この係員処理
器ａは、パーソナルコンピュータ（パソコン）を中心に
形成されていて、係員室等の所定の場所に設置されてい
て、券売機本体１を監視制御できるように構成されてい
る。

【０００８】図２には、制御器１４の電気的構成のブロ
ック図が示されている。この制御器１４は、マイクロコ
ンピュータによって形成される中央処理部（ＣＰＵ）２
０を中心に構成されている。ＣＰＵ２０は、第１メモリ
２１に格納されている運賃データ等の所定のデータ及び
第２メモリ２２に格納されている制御プログラムを用い
て演算処理を行うように構成されている。第１メモリ２
１には、乗車券を発行したときのその発行した乗車券の
所定のデータも記憶できるように構成されている。ま
た、このＣＰＵ２０には、表示画面４の表示を駆動制御
する可変表示部２３と、表示画面４の入力を駆動制御す
るタッチパネル入力部２４と、硬貨投入口６から投入さ
れた硬貨を検銭処理する硬貨処理部２５と、紙幣投入口
７から投入れた紙幣を検銭処理する紙幣処理部２６と、
乗車券の発券処理及び領収書の発行処理を行う発券部２
７と、券売機本体１の裏面側に設けられ、その券売機本
体１を発券モード等の各種のモードに設定したり、ある
いは券売機本体１の保守点検時に係員によって操作され
るテンキー等の入力部と表示画面を有する係員操作部２
８と、釣銭排出口１１に釣銭を排出する釣銭処理部２９
と、カード挿入口８から挿入されたプリペイドカード等
のカード類を処理するカード処理部３０と、案内すべき
内容を合成してスピーカ１３から発生される音声案内処
理部３１と、係員処理器ａと交信するための通信制御部
３２とが接続されている。なお、領収書の発行は、乗車
券の発券処理を行う発券部と兼用することなく、ジャー
ナルプリンタ等からなる独立した印字部とすることがで
きる。また、券売機本体１が無線通信機能を備えたＩＣ
カードからなる非接触券も発行できるときは、発券部２
７及びカード処理部３０は非接触券対応型とされ、リー
ダライタの設備が付加される。

【０００９】以下、図３のフローチャートを用いて制御
動作について説明する。今、券売機本体１において表示
画面４の所定の口座釦が押下されて乗車券の購入が行わ
れようとしているものとする（ステップ１００肯定。以
下、ステップを「Ｓ」とする。）。この乗車券の購入に
おいて領収書釦５ａが押下されることなく券売機本体１
の硬貨投入口６等へ乗車券の購入金額を満たす金銭が投
入されると、所定の口座釦に対応した乗車券が発券口１
０から発行される（Ｓ１０２否定、Ｓ１０４）。

【００１０】図３のフローチャートでは省略されている
が、発行機本体１から乗車券の発行が行われると、その
乗車券の識別データ（券番号）、発行年月日、発行金
額、及び領収書の発行の有無等の乗車券の発行に伴う所
定の発行データが第１メモリ２１の所定のエリアに記憶
される。この発行データは、後に図示しない駅務機器制
御装置、いわゆる駅制により売上の集計処理等に利用さ
れる。

【００１１】利用者が乗車券の購入時に領収書の発行を
希望するときは、領収書釦５ａが押下される（Ｓ１０２
肯定）。この領収書釦５ａが押下されたときは、従来の
領収書発行機能付きの自動券売機と同様に乗車券及び領
収書が発券口１０から発行される（Ｓ１０６）。領収書
が発行されたときは、第１メモリ２１に記憶される発行
データには領収書発行済みのデータが記憶される。

【００１２】乗車券を購入した利用者が後に領収書が必
要になったとき、例えば会社の出張精算処理等で必要に
なったときは、呼出釦５ｂが押下される（Ｓ１０８肯
定）。この呼出釦５ｂの押下により利用者と係員との応
答が開始され、利用者からの申告による乗車券を特定す
る所定の情報、例えば乗車券の券番号等が係員に申告さ
れる。係員は、利用者から申告された情報に基づいて、
券売機本体１の係員操作部２８を操作して券売機本体１
を領収書発行モードに設定するとともに、その申告され
た情報の入力が行われる（Ｓ１１０肯定、Ｓ１１２肯
定）。

【００１３】券売機本体１に乗車券を特定する情報が入
力されると、その特定された乗車券についてこれまでに
領収書が発行されているか否かが判定される。そして、
その判定において、領収書が発行されていなければ、領
収書が発行される（Ｓ１１４否定、Ｓ１１６）。領収書
が発行されると、第１メモリ２１に記憶されているデー
タは領収書発行済みとなり、以後の領収書発行は禁止さ
れる。すなわち、領収書の発行依頼があったときに、既
に領収書の発行が行われているときは（Ｓ１１４肯
定）、領収書を複数回発行することになるので、領収書
を発行できない旨が表示画面４及びスピーカ１３を介し
て案内される（Ｓ１１８）。

【００１４】上述では、領収書を後に発行するときの乗
車券を特定するデータは、係員操作部２８から入力した
が、係員処理器ａから入力してもよい。この場合は、係
員が券売機本体１に出向くことなく係員室等で遠隔的に
操作することができる。また、係員処理器ａの代りに駅
制を用いて遠隔的に操作して領収書を発行するようにし
てもよい。

【００１５】さらに、上述の例では、後に領収書を発行
するときのデータは、券売機本体１に記憶されているデ
ータを用いたが、券売機本体１から駅制に送出されて記
憶されているデータに基づいて行うようにしてもよい。

【００１６】また、上述の例では、出札機を自動券売機
としたが、自動定期券発売機や自動精算機、あるいはカ
ード発行機等であってもよい。したがって、本発明で乗
車券というときは、上述の乗車券の他に回数券、定期
券、精算券、あるいはＳＦカード等のカード類が含まれ
ている。また、乗車券の中には、普通乗車券だけでなく
特急券等の料金券も含まれている。

【００１７】

【発明の効果】本発明の請求項１に記載の出札機は、発
行した乗車券に係るデータを記憶する記憶手段と、発行
した乗車券を特定する乗車券特定手段と、特定された乗
車券に係るデータを抽出する抽出手段と、抽出された乗
車券のデータに基づいてその乗車券の発行に伴う領収書
を発行する領収書発行手段とを有するので、乗車券を発
行した後でも領収書を発行することができる。本発明の
請求項２に記載の出札機は、乗車券の特定は、出札機の
本体の係員操作部を介して行うので、係員操作部を操作
して容易に領収書を発行することができる。本発明の請
求項３に記載の出札機は、乗車券の特定は、出札機の本
体に接続されている係員処理器を介して行うので、係員
処理器を操作して遠隔的に領収書を発行することができ
る。本発明の請求項４に記載の出札機は、乗車券のデー
タに基づく領収書の発行は、一度のみ行われるので、領
収書の複数回発行を防止することができる。本発明の請
求項５に記載の出札機は、出札機の本体を券売機本体又
は自動定期券発売機の本体としたので、乗車券又は定期
券の領収書を容易に発行することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態に係る出札機を自動券売
機で実現したときのその券売機本体の正面図である。

【図２】制御器の電気的構成を示すブロック図である。

【図３】制御動作を示すフローチャートである。

【符号の説明】 １ 自動券売機の本体（券売機本体） ２ 接客面 ４ 表示画面 ５ 選択釦部 ５ａ 領収書釦 ５ｂ 呼出釦 ６ 硬貨投入口 ７ 紙幣投入口 ８ カード挿入口 ９ 金額表示部 １０ 発券口 １１ 釣銭排出口 １２ マイクロホン １３ スピーカ １４ 制御器 ａ 係員処理器

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 発行した乗車券に係るデータを記憶する
   記憶手段と、 発行した乗車券を特定する乗車券特定手段と、 特定された乗車券に係るデータを抽出する抽出手段と、 抽出された乗車券のデータに基づいてその乗車券の発行
   に伴う領収書を発行する領収書発行手段と、 を有することを特徴とする出札機。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の出札機において、乗車
   券の特定は、出札機の本体の係員操作部を介して行うこ
   とを特徴とする出札機。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の出札機において、乗車
   券の特定は、出札機の本体に接続されている係員処理機
   を介して行うことを特徴とする出札機。
4. 【請求項４】 請求項１〜３のいずれかに記載の出札機
   において、乗車券のデータに基づく領収書の発行は、一
   度のみ行われることを特徴とする出札機。
5. 【請求項５】 請求項１〜４のいずれかに記載の出札機
   において、出札機の本体は、自動券売機の本体又は自動
   定期券発売機の本体であることを特徴とする出札機。